JP2000333010A - 階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法 - Google Patents

階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法

Info

Publication number
JP2000333010A
JP2000333010A JP2000127000A JP2000127000A JP2000333010A JP 2000333010 A JP2000333010 A JP 2000333010A JP 2000127000 A JP2000127000 A JP 2000127000A JP 2000127000 A JP2000127000 A JP 2000127000A JP 2000333010 A JP2000333010 A JP 2000333010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
image
threshold
error diffusion
halftone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000127000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000333010A5 (ja
JP4268313B2 (ja
Inventor
Pingshan Li
ピンシャン・リー
Jan P Allebach
ジャン・ピー・アルバッチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JP2000333010A publication Critical patent/JP2000333010A/ja
Publication of JP2000333010A5 publication Critical patent/JP2000333010A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4268313B2 publication Critical patent/JP4268313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高品質のハーフトーン画像を生成する。 【解決手段】階調依存型誤差拡散ハーフトーン処理シス
テムは、モデルベースの費用関数を最小にすることによ
って最適化された階調依存しきい値および誤差重み付け
を使用する。修正ピクセル値が上のしきい値よりも大き
ければドットが印刷され、下のしきい値よりも小さけれ
ばドットは印刷されず、その間にある場合は2値のビッ
トマップを使用してドットを印刷すべきかどうかを判断
する。それぞれの中間調のしきい値レベルについて、直
接2分探索法および誤差拡散法によってハーフトーン画
像が生成され、ハーフトーン画像の高速フーリエ変換の
大きさが視覚的費用関数を使用して比較される。ハイラ
イトおよびシャドウの階調レベルについては、画像が人
間視覚系モデルを介してフィルタリングされた後、誤差
拡散システムからのフィルタリングされたハーフトーン
画像が連続階調画像と比較される。どちらの場合も費用
関数を最小にすることによって、しきい値および誤差重
み付けが最適化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階調依存型誤差
拡散ハーフトーン化方法に関し、より具体的には、高品
質なハーフトーン画像を生成するよう最適化されたしき
い値および誤差重みによる効率的な階調依存型誤差拡散
ハーフトーン化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チャート、図、写真のような連続階調画
像は、画素(ピクセル)の2次元マトリクスとして表す
ことができる。それぞれの画素の空間解像度および輝度
レベルは、使用する特定の出力装置に対応するよう選択
される。
【0003】デジタル・ハーフトーン化は、連続階調画
像を2値画像(すなわち、画素は、オンまたはオフのい
ずれかである)に変換する処理である。人間の視覚系の
低域特性により、2値のテクスチャ・パターンを連続階
調として知覚することができる。インクジェット・プリ
ンタなどのハードコピー出力装置は、インクの液滴を放
出して媒体上にドットを形成する2値装置である。この
ようなプリンタは連続階調画像を印刷することができ
ず、したがって、デジタル・ハーフトーン化を使用し
て、媒体上に印刷された2値画像がオリジナル画像と同
じように知覚されるようにする。
【0004】印刷のアプリケーションでは、画素値を表
すのに吸収率が使用される。印刷処理は、一般に白紙上
に吸収性のドットを配置する。理想的な装置モデルで
は、着色剤の吸収率は1(ドットを印刷する)であり、
用紙の吸収率は0(ドットを印刷しない)である。一般
的な連続階調すなわちグレースケール(gray scale)の
画像の画素値は、0〜1の吸収率の単位で表される。当
然ながら、画素値を、従来のコンピュータ・モニタで使
用されているような「連続階調に近い」範囲、たとえば
0〜255で表すことができるということは理解された
い。そのような場合の2値階調レベルは、0(オフ)ま
たは255(オン)のいずれかで表される。
【0005】ハーフトーン化方法は、参照によりここで
取り入れるRobert Ulichneyによる書籍「Digital Halft
oning」(MIT出版、1987年)に記載されている。一
般に、ハーフトーン化方法を3つ、すなわち反復最適化
法(iterative optimizationmethod)、スクリーニング
法(screening method)および誤差拡散法に分類するこ
とができる。
【0006】反復法は、人間の視覚系モデルを使用し
て、連続階調画像およびハーフトーン画像の間の知覚誤
差(perceived error)を最小にする。反復法は、高品
質のハーフトーン画像を作成するのに使用することがで
きる直接2分探索法(direct binary search)である。
残念ながら、反復法は非常に多くの演算を必要とし、実
時間の画像処理は実現不可能である。
【0007】一方、スクリーニング法はあまり複雑では
ないハーフトーン化方法であり、この方法では高品質の
ハーフトーン画像は提供されない。スクリーンは、しき
い値のマトリクスによって定義される。連続階調画像を
2値化するため、しきい値のマトリクスが画像上に周期
的にタイル状に配置される。対応するマトリクスのしき
い値よりも大きい画素は1に2値化され、そうでない画
素は0に2値化される。
【0008】誤差拡散ハーフトーン化方法は、フィード
バック・ループを使用して、入力画素値から過去の重み
付けされた拡散誤差値を減算し、修正された画素値を得
る。次に、この修正画素値をしきい値と比較して、ハー
フトーン出力値を決定する。このように、特定の画素に
ドットを印刷するかどうかについての決定は、その画素
の連続階調レベルだけでなく、前に処理された画素に対
して行われたことにも基づく。拡散されるべき誤差すな
わち量子化誤差は、出力値から修正画素値を減算するこ
とによって得られる。その後、その先の画素位置から、
重み付けされた誤差を減算することによって、誤差をそ
の先の一組の画素位置に拡散する。重み(weight)の合
計が1の場合には、局所的な階調が保全される。
【0009】誤差拡散は、直接2分探索に比べて効率的
なハーフトーン化方法ではあるが、スクリーニング法よ
りも複雑である。しかしながら、従来の誤差拡散法によ
って生成されるハーフトーン画像は、一般に、直接2分
探索法によって生成される画像よりも品質が低い。
【0010】周知の誤差拡散技術は、参照によりここで
取り入れる、R.FloydおよびL.Steinbergによる論文「Ad
aptive Algorithm for Spatial Grey Scale」(SID In
t'l.Sym. Digest of Tech. Papersのページ36〜37(1975
年))に記載されている。
【0011】図1に、従来の誤差拡散システム10のブ
ロック図を示す。図1に示したように、連続階調値を有
する入力画素値は、f[m,n]として表される。ここ
で、mおよびnは画素位置である。修正画素値は、u
[m,n]によって表される。出力ハーフトーン値はg
[m,n]で表され、これは次の式(1)のようなしき
い値演算によって求められる。ここで、t[m,n]は
しきい値マトリクス12である。
【0012】
【数1】 量子化誤差d[m,n]は、以下の式(2)のように、
加算器14において、出力ハーフトーン値g[m,n]
から修正画素値u[m,n]を減算することによって求
められる。
【0013】
【数2】 d[m,n]=g[m,n]-u[m,n] 式(2) その後、量子化誤差d[m,n]は、誤差重み付けマト
リクス16を介して、近傍の次に処理される画素位置に
拡散される。
【0014】修正画素値u[m,n]は、次の式(3)
のように更新される。
【0015】
【数3】 u[m+k,n+l] ← u[m+k,n+l]-w[k,l]d[m,n] 式(3) ここで、w[k,l]は誤差重み付けマトリクス16で
ある。局所的階調を保全するためには、式(4)が成立
することが必要である。
【0016】
【数4】 こうして、加算器18への入力を、次の式(5)のよう
に表すことができる。
【0017】
【数5】 ここで、c[m,n]は、次の式(6)で定義される修
正項である。
【0018】
【数6】 このように、修正項c[m,n]は、前に処理した画素
から拡散された量子化誤差である。
【0019】従来の誤差拡散システム10は、画像を従
来のラスタ走査の順番で2値化する。しきい値マトリク
ス12のしきい値t[m,n]は、すべてのm,nにつ
いて一定の値、たとえば0.5を有する。誤差重み付け
マトリクス16は、図2に示したように、誤差を拡散さ
せるのに4つのゼロでない重みw[0,1]=7/1
6、w[1,−1]=3/16、w[1,0]=5/1
6およびw[1,1]=1/16を使用する。図2は誤
差の配分を示す図であり、処理している現在の画素22
を「P」で示す。
【0020】従来の誤差拡散システム10は、滑らかで
鮮鋭なハーフトーン画像を生成することで長い間知られ
てきた。図3は、従来の誤差拡散システム10を使用し
て生成された階調ハーフトーン画像30である。図3の
画像30は、完全な黒すなわち階調1から、完全な白す
なわち階調0に及ぶ(吸収率を使用する場合)。図3か
ら明らかなように、システム10は、ハイライト(明る
い)領域およびシャドウ(暗い)領域において、「虫
(worm)」32、33や、中間調領域の構造化パターン
34、36、38のような、目に見えるアーティファク
トを生成する。
【0021】ハーフトーンの品質を向上させるために、
多くの誤差拡散法の変形および改良が行われてきた。た
とえば、誤差拡散システムの中には、固定のしきい値
を、順序立てられたしきい値マトリクスに置き換えるこ
とにより、または対角線の1つに沿ってしきい値を散在
させたマトリクスを使用することにより、しきい値を修
正するものがある。後者の場合、その対角線の方向は、
「虫」アーティファクトが広がる方向に垂直である。
【0022】参照によりここで取り入れる、J.Sulliva
n、R. MillerおよびG.Piosによる「Image Halftoning U
sing a Visual Model In Error Diffusion」(J.Opt.So
c.Am.A、Vol.10、No.8、ページ1714〜1724、1993年8
月)は、誤差拡散システムのアーキテクチャに直接組み
込む視覚系モデルを使用し、過去の出力によって量子化
しきい値を決定する。Sullivanらが示すシステムのアー
キテクチャは、視覚系モデルに使用される余分のフィル
タのために複雑となり、これは追加の演算を必要とす
る。
【0023】誤差拡散法の中には、誤差基準を最小にす
る重みを調整するために、フィルタの重みをランダムに
ディザリングする処理、および適応信号処理にLMSア
ルゴリズムを使用する処理を含む、可変の誤差重みを使
用するものもある。さらに、ここで参照により取り入れ
るB.W.Kolpatzik およびC.A.Boumanによる「Optimized
Error Diffusion for Image Display」(Journal of El
ectronic Imaging 1(3)、ページ277〜292、1992年7月)
と、P.W.WongおよびJ.P.Allebachによる論文「Optimum
Error Diffusion Kernel Design」(Proceedings of SP
IE/IS&T Symposium on Electronic Imaging、San Jos
e、CA、1997年1月)とで考察されている他の誤差拡散方
法は、視覚モデリングに基づく最適誤差重み付けの設計
を使用する。しかしながら、これらの方法は、階調依存
型手法で設定される重みを最適化することはしていな
い。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】現在の誤差拡散法は大
量の処理を必要とし、望ましくない目に見えるアーティ
ファクトを発生させ、および/または直接2分探索のハ
ーフトーン化よりも画像の品質が低い。
【0025】したがって、高品質画像を提供する効率的
なハーフトーン化方法が必要とされる。
【0026】
【課題を解決するための手段】効率的なハーフトーン化
システムは、モデルベースの費用関数を最小にすること
によって最適化される階調依存型のしきい値および誤差
重み付けによる階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法
を使用する。それぞれの中間調レベルごとに、直接2分
探索法および誤差拡散法によってハーフトーン画像が生
成される。ハーフトーン画像の高速フーリエ変換の大き
さ(magnitude)が視覚的費用関数を使用して比較さ
れ、しきい値および誤差重み付けが、費用関数を最小に
するよう変更される。ハイライトおよびシャドウの階調
レベルについては、人間視覚系(human visual system
: HVS)モデルを介して画像をフィルタリングした
後、誤差拡散システムからのハーフトーン画像が連続階
調画像と比較される。この場合も費用関数を最小にする
ことによって、しきい値および誤差重み付けが最適化さ
れる。しきい値および誤差重み付けを最適化して、それ
らの値をルックアップテーブル(look-up table)に保
持することができる。こうして、この発明による階調依
存型誤差拡散システムは、高品質画像を生成しながら画
像を効率的に処理する。誤差拡散アーキテクチャに対し
て追加のフィルタを全く使用しないので、さらなる計算
を必要としない。
【0027】階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法
は、上および下のしきい値を使用して、修正画素値と比
較する。修正画素値が、上のしきい値よりも大きければ
ドットが印刷され、下のしきい値よりも小さければドッ
トは印刷されず、その間の値ならば、2値ビットマップ
を使用してドットを印刷すべきかどうか判断する。
【0028】さらに、従来のラスタ走査および2行蛇行
走査(2-row serpentine scan)について、この発明の
実施形態では、誤差が拡散される領域が入力画素値にし
たがって変更される。こうして、入力画素値が階調範囲
の端部にある場合、たとえばハイライトまたはシャドウ
の階調レベルにある場合、誤差は大きい領域に拡散され
る。一方、入力画素値が中間調領域にある場合、誤差
は、より小さい領域に拡散される。また、遷移階調領域
を使用することもでき、その場合誤差は、中間調の拡散
領域よりも大きいがハイライト/シャドウの階調領域よ
りも小さい領域に拡散される。さらに、入力画素値がす
べてオンまたはすべてオフ、すなわちすべて1またはす
べて0のいずれかである2値領域の場合、従来のラスタ
走査を使用すれば、誤差全体を垂直方向または水平方向
に拡散させることができる。
【0029】起動アーティファクトの発生を回避するた
め、平均修正項のものと等しい分散を有する乱雑音(ra
ndom noise)を加えることにより、画素値を修正するこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図4は、この明細書で説明する誤
差拡散法のすべてまたは一部を実行する処理回路を備え
るインクジェット・プリンタ100の1つのタイプを示
す。このインクジェット・プリンタは、カバー101、
未使用の用紙104を保持する用紙トレイ102、印刷
したページを受け取る出力トレイ106、インク印刷カ
ートリッジ108、および用紙にドットを印刷中にスラ
イド・バー112に沿って摺動する走査カートリッジ1
10を備える。1つの実施形態において、インクジェッ
ト・プリンタは、シアン(C)、マジェンタ(M)、イ
エロー(Y)およびブラック(K)のインク印刷カート
リッジを含むカラー印刷カートリッジ108を使用する
カラー・プリンタである。CMYのようなインクの他の
組合せ、またはブラック(K)のような単色インクを使
用することもできる。さらに、各色のインクごとに別々
の印刷カートリッジを設ける必要はなく、たとえば、単
一の取替え可能な印刷カートリッジは、各色のインク放
出ノズルの関連するアレイと共に、複数色のインクを含
むことができる。また、走査プリントヘッドのそれぞれ
のインク供給部は、固定されていてもよく、管によって
プリントヘッドに接続されていてもよい。インクジェッ
ト・プリンタのインクジェット印刷カートリッジは、当
業者には周知である。Brian J. Keefeらによる「Ink Ch
annel Structure forInkjet Printhead」と題する米国
特許第5,594,481号は、適切なインクジェット
印刷カートリッジの構造を記載しており、ここで参照に
より取り入れる。
【0031】図5は、ホスト・コンピュータ122、モ
ニタ124(たとえば、CRT)、およびプリンタ12
6を備える印刷システム120の概略図である。プリン
タ126は、インクジェット・プリンタを含むブラック
および/またはカラーのドットを印刷する任意のタイプ
のプリンタでよい。プリンタ126は、後で説明するよ
うに媒体を横切って走査し、インクの液滴を印刷する印
刷カートリッジ127を備える。また、たとえば異なる
色のインクを提供するために、追加の印刷カートリッジ
128をプリンタ126に含ませることもできる。印刷
カートリッジ127、128の一方または両方が、複数
のインクを含むことができる。図4のプリンタ100
を、図5のプリンタ126の代わりに用いることができ
る。プリンタ126は、印刷カートリッジ127、12
8によるドットの印刷を制御するプリンタ・コントロー
ラ129を備える。印刷カートリッジ127、128
は、300ドット/インチ(DPI)、600DPI、
または他の任意の解像度で印刷することができる。
【0032】図6は、コンピュータ122からプリンタ
126までの画像情報の標準的な流れを示す。最初に画
像は、作成され、またはコンピュータ122のメモリに
取り込まれる。この画像をコンピュータ・モニタ124
上に表示させるために、この画像は、一般に加法RGB
色空間で表現される。画面上のそれぞれの画素位置は、
輝度または階調の256レベルのうちのいずれかの1レ
ベル(0〜255)の赤、緑および青で照明されること
ができる。256レベル(28=256)を表現するに
は8ビットが必要である。3原色のそれぞれが8ビット
を必要とするので、RGBカラー・モニタは24ビット
・カラー(3×8=24)を生成する、と一般に言われ
る。この画像は、特定のモニタの空間解像度で表現され
る。典型的なモニタは、垂直および水平方向に1インチ
(25.4ミリメートル)四方あたり75個の画素を有
する(75DPI)。
【0033】ステップ130において、24ビットのR
GBカラー画像は、モニタ124上に表示することがで
きるようコンピュータ122のメモリに保持される。
【0034】ステップ132において、メモリにおける
画像は、プリンタの解像度における24ビットRGB画
像に変換される。典型的なインクジェット・プリンタ
は、インチあたり300、600、または1200ドッ
ト数の解像度を有する。プリンタは典型的にはCMYま
たはCMYKの減色法で印刷するけれども、ステップ1
32の画像処理のため、プリンタをRGB装置と考える
のが都合良い。これは、カラー・モニタのRGB値をC
MYに直接変換する後の処理により、通常、測色的な組
合せ(colorimetric match)が生成されるからである。
しかしながら、マッチするすべての値が同じ画像品質を
生成するわけではない。ある選択は他よりも視覚的ノイ
ズを多く含み、他の選択は、画像のハーフトーンの遷移
に不所望な不連続性をもたらすことがある。
【0035】ステップ134において、プリンタのRG
Bカラー画像は、参照テーブルまたは他の従来の変換手
段を使用してCMY色空間に変換される。当然ながら、
RGBカラー画像を、同じ方法でCMYK色空間に変換
することができる。
【0036】ステップ136において、CMY画像はハ
ーフトーン化され、プリンタのDPI解像度で、8ビッ
ト/色の3プレーン(3-plane、ここではCMY)から2
値カラー(オンまたはオフのドット)の3プレーンに変
換される。言い換えると、それぞれの画素位置における
色および階調(0〜255)は、印刷されるべきC、M
またはYドットのオンまたはオフ(0または255の輝
度)のパターンに変換される。このハーフトーン化され
た画像(画像全体の一部分でもよい)は、メモリに記憶
される。ステップ136については、後でさらに詳細に
説明する。
【0037】ステップ138において、ハーフトーン画
像は、一般に、ヒューレット・パッカード・カンパニー
のプリンタ制御言語(Printer Control Language:PC
L)で特定されるものと同様のエスケープ・シーケンス
を使用するような効率のよい通信技術を使用して、プリ
ンタに送られる。ステップ136において生成された画
像は、ページ上のそれぞれの画素位置に印刷されるべき
各色のドット数およびそれらのドット位置に関する情報
のすべてを含む。プリンタ・コントローラ129(図
5)は、そのドットをいつ印刷すべきかを決定する。
【0038】プリンタによっては、図6に関して説明す
る機能を、(処理機能を実行するようにプログラムされ
た)ホスト・コンピュータまたはプリンタによって実行
することができるということを理解されたい。たとえ
ば、「スマート(smart)」プリンタでは、ステップ1
32〜138のすべてをプリンタで実行することができ
る。一方、プリンタのコストを節約するために、機能1
32〜138のすべてまたは一部をホスト・コンピュー
タで実行することもできる。
【0039】階調依存型誤差拡散 次に、残りの図を参照して、ハーフトーン化ステップ1
36を詳細に説明する。したがって、図6のステップ1
34が完了し、現在ハーフトーン化のステップを実行し
なければならないと想定する。
【0040】効率的なハーフトーン化方法が望ましいの
で、この発明に従う誤差拡散ハーフトーン化を使用す
る。しかしながら、誤差拡散ハーフトーン化方法は、ハ
ーフトーン化に対する反復的な手法、すなわち直接2分
探索法と同様の優れた品質を持つ画像を生成することが
望ましい。したがって、直接2分探索によって生成され
たテクスチャを模倣することに基づいて最適化された階
調依存型のしきい値および誤差重み付けによる階調依存
型誤差拡散ハーフトーン化を使用する。
【0041】図7は、この発明の実施形態に従う直接2
分探索法と同様の品質を有するハーフトーン画像を生成
する階調依存型誤差拡散ハーフトーン化システム150
である。連続階調値を有する入力画素値はf[m,n]と
して表され、ここで、mおよびnは画素位置である。階
調依存型誤差拡散システムは、それぞれ入力画素値f
[m,n]の関数であるw[k,l;f[m,n]]お
よびt[m,n;f[m,n]]によって示される誤差
重み付けマトリクス156およびしきい値マトリクス1
52を使用する。
【0042】図7に示したように、修正画素値はu
[m,n]で表され、出力ハーフトーン値は、次の式
(7)のようなしきい値演算によって求められるg
[m,n]によって表される。
【0043】
【数7】 ここで、t[m,n;f[m,n]]は、階調依存の、
すなわち入力画素値f[m,n]に依存するしきい値マ
トリクス152である。
【0044】量子化誤差d[m,n]は、次の式(8)
のように、加算器154において、出力ハーフトーン値
g[m,n]から修正画素値u[m,n]を減算するこ
とによって求められる。
【0045】
【数8】 d[m,n]=g[m,n]−u[m,n] 式(8) その後、量子化誤差d[m,n]は、近傍の次に処理さ
れる画素位置に拡散される。
【0046】入力画素値f[m,n]は、次の式(9)
のように、加算器158を介して修正入力値u[m,
n]に更新される。
【0047】
【数9】 u[m+k,n+l] ← u[m+k, n+l]−w[k,l;f[m,n]]d[m,n] 式(9) ここで、w[k,l;f[m,n]]は、階調依存の、す
なわち入力画素値f[m,n]に依存する誤差重み付けマ
トリクス156である。
【0048】この発明によるこの階調依存型誤差拡散シ
ステム150で使用されるしきい値マトリクスは、吸収
率0.5すなわち中間調を有する2値の直接2分探索パ
ターンに基づく。したがって、式(10)のように表さ
れる。
【0049】
【数10】 ここで、t[m,n;a]はしきい値マトリクスであり、
u(a)およびtl(a)は、tu(a)≧(a)tl
満たす階調依存型パラメータであり、“a”は、処理さ
れている階調値であり、p[m,n;0.5]は、吸収
率0.5の一定のパッチ(patch)を表す、直接2分探
索のハーフトーン化方法によって生成されたハーフトー
ン・パターンである。
【0050】図8は、吸収率0.5を有する、直接2分
探索によって生成されたハーフトーン・ビットマップ・
パターン160の例を示し、これを、p[m,n;0.
5]として使用することができる。図8のビットマップ
・パターン160は、周期Mのmおよびnにおいて倍周
期である。すなわち、以下の式(11)が成立する。
【0051】
【数11】 p[m+kM,n+lM;0.5]=p[m,n;0.5] 式(11) ここで、kおよびlは整数であり、Mはハーフトーン・
パターンのサイズである。したがって、理想的なしきい
値マトリクスt[m,n;a]は、周期Mの周期関数で
もある。このように、図8のビットマップ160を、画
像上にタイル状に並べることができる。
【0052】式(10)を式(7)に代入することによ
って、この階調依存型誤差拡散ハーフトーン化のマトリ
クス152は、次のように表される。
【0053】
【数12】
【0054】こうして、式(12)に示したように、パ
ラメータtuおよびtlは、それぞれしきい値マトリクス
152における上および下のしきい値として作用する。
修正画素値u[m,n]が上のしきい値tuよりも大き
いか等しい場合、出力画素値g[m,n]は1に設定さ
れる。修正画素値u[m,n]が下のしきい値t1より
も小さい場合、出力画素値g[m,n]は0に設定され
る。それ以外の場合、図8に示した直接2分探索ビット
マップ・パターン160における同じ場所、すなわちm
およびnにおける画素値を出力画素値g[m,n]とし
て使用することにより、しきい値を変調する。ビットマ
ップ160を、処理する画像と同じかまたはそれよりも
大きくなるようにタイル状に並べることができる。
【0055】上および下のしきい値tuおよびtlが等し
い場合は、ビットマップ・パターン160を使用したし
きい値変調を取り除くことができる。他の実施形態で
は、式(12)のしきい値変調が、たとえば直接2分探
索スクリーンを使用するスクリーニング処理で置き換え
られる。この場合、画素の階調値は、スクリーンすなわ
ちしきい値マトリクスと比較される。画素が、対応する
マトリクスしきい値よりも大きい階調値を持つ場合、そ
の画素は1に2値化され、そうでない場合は0に2値化
される。
【0056】階調依存型誤差拡散システム150は、蛇
行走査(serpentine scan)を使用する。当然ながら、必
要に応じて、後で説明するようなラスタまたは2行蛇行
走査(2-row serpentine scan)などの他の種類の走査を
使用することもできる。蛇行走査では、行を1つおきに
左から右に処理し、図9に示した階調依存型誤差重み付
けにしたがって誤差が拡散される。図9は、誤差の配分
を示すブロック20(図2)であり、処理している現在
の画素162を「P」で示す。間の行は、図9の鏡像を
使用して右から左に処理される。
【0057】上および下のしきい値tuおよびtlのそれ
ぞれ、および誤差重み付けは、それぞれの階調レベルに
ついて最適化されなければならない。しきい値および誤
差重みの最適化は、ハーフトーン画像の品質を測定する
費用関数によって達成される。
【0058】誤差拡散のハーフトーン化方法は、直接2
分探索のハーフトーン化方法と同様の品質を有する画像
を生成することが望ましいので、直接2分探索ハーフト
ーン化と、直接2分探索により生成されたハーフトーン
画像および連続階調画像の間の知覚誤差とについて簡単
に調べることは有用なことである。
【0059】直接2分探索は、人間視覚系モデルを使用
してハーフトーン画像および連続階調画像の間の知覚誤
差を最小にする反復的ハーフトーン化方法である。
【0060】人間視覚系モデルは、線形シフト不変低域
通過フィルタ(linear shift-invariant low pass filte
r)である。このフィルタの周波数応答は、次の式(1
3)で与えられる。
【0061】
【数13】
【0062】ここで、uおよびvはサイクル/ラジアン
で表した空間周波数変数、Lは10cd/m2の値を有
する平均輝度であり、c=0.525およびd=3.9
1である。点広がり関数(point spread function)h
(x,y)は、H(u,v)の逆フーリエ変換を行うこと
によって得られる。距離Dから見たときの長さxが、t
an-1(x/D)≒x/D(x<<Dの場合)の角に対
する(subtend)ので、印刷媒体上で測定される単位
で、人間視覚系フィルタを以下の式のように計算するこ
とができる。ここで、Dは、11インチ(約28cm)
に設定される。
【0063】
【数14】 e[m,n]は、誤差画像、すなわち連続階調画像およ
びハーフトーン画像の間の差を表し、e[m,n]は次
の式(14)によって得られる。
【0064】
【数15】 e[m,n]=f[m,n]−g[m,n] 式(14) ハーフトーン画像および連続階調画像の間の知覚誤差
は、次の式(15)で表される。
【0065】
【数16】 ここで、Xは、出力装置のアドレス可能な点の格子、す
なわちプリンタが実際にインクのドットを配置すること
ができる位置に対応する。
【0066】直接2分探索により費用関数として使用さ
れる誤差計量(error metric)は、次の式(16)で与え
られる、知覚される合計の二乗誤差である。
【0067】
【数17】 ここで、x=1/300である。式(16)を式(1
5)に代入することにより、誤差計量Eすなわち費用関
数を、次のように計算することができる。
【0068】
【数18】
【0069】直接2分探索は、反復的トグル/スワップ
方式(iterative toggling/swappingscheme)を使用して
誤差計量Eを最小にする。この方法は、たとえば誤差拡
散システム10または従来のスクリーニングによって得
ることができる初期ハーフトーン画像から開始する。ハ
ーフトーン画像のそれぞれの画素について、画素を切り
換える(トグル)またはその画素値をその8個の最近傍
のうちの1つと交換する(スワップ)影響が測定され
る。何らかの変更によって誤差が減少する場合、誤差を
最も大きく減少させる変更が受け入れられる。この処理
は、いかなる変更も受け入れられなくなるまで、ハーフ
トーン画像について反復的に繰り返される。
【0070】この階調依存型誤差拡散システム150に
ついて最適な誤差重みおよびしきい値を探索するために
は、ハーフトーン画像の品質を測定する視覚的な費用関
数が必要である。直接2分探索によって使用される費用
関数、すなわち式(17)は、1つの可能な選択であ
る。当然ながら、必要に応じて、式(16)を費用関数
として使用することができるということを理解された
い。
【0071】しかしながら、直接2分探索方法で使用さ
れる知覚誤差は、一般に、2値のテクスチャの滑らかさ
を示すことができるが、画像のテクスチャの多様性およ
び均質性を測定することはできない。誤差拡散システム
の全体の知覚誤差を最小にすると、特に中間調にかなり
不均質なテクスチャの部分ができる。
【0072】図10の(A)および(B)は、それぞ
れ、従来の誤差拡散で生成した2値パターン172と、
直接2分探索で生成した2値パターン174である。両
方のパターン172および174は、吸収率87/25
5の連続パッチを表す。式(17)による知覚される合
計の二乗誤差は、誤差拡散パターン172では0.00
84であり、直接2分探索パターン174では0.01
03である。図10の(A)から明らかなように、誤差
拡散パターン172は滑らかに見え直接2分探索パター
ン174よりも誤差は小さいが、誤差拡散パターン17
2は、望ましくない構造化パターンを含む。このよう
に、式(17)による二乗誤差を最小にしても、必ずし
も均質なテクスチャは生成されない。
【0073】図11の(A)および(B)は、それぞ
れ、誤差拡散パターン172および直接2分探索パター
ン174の2次元高速フーリエ変換(FFT)の大きさ
(magnitude)を表す。図11の(B)は、直接2分探
索パターン174が、あらゆる方向に均一に分散される
テクスチャの多様性を有することを示す。一方、図11
の(A)は、誤差拡散パターン172のエネルギー・ス
ペクトルが、対角線方向のいくつかの固有周波数に集中
されることを示す。このように、FFT解析による「大
きさ」をテクスチャの標示として使用することができ
る。
【0074】この階調依存型誤差拡散方法によって生成
される画像の品質が直接2分探索方法によって生成され
る画像の品質に近づくことが望ましいので、この階調依
存型誤差拡散は、中間調のハーフトーン・パターンの目
標スペクトルとして、直接2分探索パターンのFFTの
大きさを使用する。
【0075】GDBS(u,v)およびGTDED(u,v)
は、それぞれ、直接2分探索パターンおよび階調依存型
誤差拡散パターンのFFTの大きさの期待値を表す。G
DHS(u,v)およびGTDED(u,v)の間の合計の二
乗誤差は、次の式(18)で与えられる。
【0076】
【数19】 式(18)の誤差計量は、中間調に関しては式(17)
の誤差計量よりも優れた視覚的費用関数であるが、ハイ
ライトおよびシャドウの階調レベルが極端なとき、すな
わちドットまたはホール(hole)がまばらなときには、式
(17)の誤差計量を視覚的費用関数として使用するこ
とができる、ということを発明者らは経験的に判断し
た。
【0077】上および下のしきい値tuおよびtlのそれ
ぞれの最適階調依存値と、前述の式(16)および式
(18)の費用関数を最小にする誤差重み付けの探索に
おいて、関数は次のような制約を受ける。
【0078】
【数20】
【0079】上記の制約19により、しきい値マトリク
ス152は、0.5の固定平均値を有するよう使用され
る。制約19は、上および下のしきい値の和が1である
ことを述べているが、上および下のしきい値は、最も高
い階調レベルの値まで変倍されるべきであり、したがっ
て、階調レベルが0〜255の範囲を有する場合には、
上および下のしきい値の和が255になるということを
理解されたい。この特定の構成について、制約19およ
び21からt(a)およびw[1,−1;a]を得る
ことができるので、費用関数を、(t(a),w
[0,1;a],w[1,1;a],w[1,0;
a])の関数として扱うことができる。したがって、4
次元の最小化が必要とされる。当然ながら、必要に応じ
て、制約19から下のしきい値t1(a)を見つけるこ
とができ、上のしきい値tu(a)を得ることができ
る。制約21を使用して他の誤差重み付けを求める場合
にも同じことが当てはまる。
【0080】図12は、この発明の実施形態に従う中間
調の最適化されたしきい値および誤差重み付けを得る階
調依存型誤差拡散訓練システム200を示す。図12に
示されるように、所与の階調レベルの連続階調パッチ2
02が提供され、直接2分探索フィルタ204は、その
パッチのハーフトーン画像を生成し、誤差拡散フィルタ
206は、そのパッチの他のハーフトーン画像を生成す
る。
【0081】1つの実施形態では、直接2分探索フィル
タ204および誤差拡散フィルタ206において、複数
のハーフトーン・パターンが生成される。たとえば、D
BSパターンについて様々なランダムの初期パターンを
使用して、連続階調パッチ202の階調レベルを表す5
0個の128×128ハーフトーン・パターンが生成さ
れる。それぞれの直接2分探索パターンの「大きさ(ma
gnitude)」が高速フーリエ変換FFTブロック208
によって計算され、GDBS(u,v)の値が、その大き
さの平均をとることによって推定される。
【0082】同様に、誤差拡散フィルタ206によっ
て、いくつかの誤差拡散パターンが生成される。たとえ
ば、ランダムな様々な起動条件で、50個の128×1
28ハーフトーン・パターンが使用される。起動アーテ
ィファクトを防ぐために、それぞれの128×128ハ
ーフトーン・パターンを、十分に大きい2値画像の中心
部分から切り取るのがよい。それぞれの画像の「大き
さ」は、FFTブロック210を介して得られる。その
後、これらの50個の画像の大きさの平均をとることに
よって、GTDED(u,v)の値が推定される。G
DBS(u,v)およびGTDE D(u,v)の値が生成され
た後、ブロック212において、式(18)を使用して
費用関数εが得られる。ブロック212から誤差拡散フ
ィルタ206までの破線213は、費用関数を小さくす
るために誤差拡散フィルタ206で使用されるしきい値
および重みを調整するプロセスを示す。
【0083】図13は、この発明の実施形態に従う、ハ
イライト領域およびシャドウ領域において最適化された
しきい値および誤差重み付けを得る階調依存型誤差拡散
訓練システム220を示す。図13は、図12と同様
に、所与の階調レベルについて連続階調パッチ222が
提供されることを示す。システム220では、512×
512の2値パターンが使用される。人間視覚系(HV
S)モデルのフィルタ224が、連続階調パッチに適用
される。誤差拡散フィルタ226は、ハーフトーン画像
228を生成するのに適用される。その後、人間視覚系
モデルのフィルタ230をハーフトーン画像に適用す
る。次に、ブロック232によって、式(17)を使用
して費用関数が生成される。ブロック232から誤差拡
散フィルタ226までの破線233は、費用関数を小さ
くするために誤差拡散フィルタ226に使用されるしき
い値および重みを調整するプロセスを示す。
【0084】図14および図15は、中間調については
図12、ハイライト領域およびシャドウ領域については
図13の両方を使用して、最適化されたしきい値および
誤差重み付けを得るのに使用されるダウンヒル探索法
(downhill search method)を示すフローチャートであ
る。階調依存型誤差拡散フィルタは、中間調レベルから
1レベルずつ設計される。こうして、たとえば256レ
ベルの階調依存型誤差拡散フィルタについては、それぞ
れの画素に対する階調値が0(白)および255(黒)
の間の階調レベルの指標で表される場合、中間調レベル
の始まりは127である。当然ながら、必要に応じて、
たとえば階調レベルを255に分けることによって、階
調レベルの指標を0(白)および1(黒)の間で変倍さ
せるようにすることもできる。そのレベルに最適なしき
い値および誤差重みを得た後、プロセスは次に進み、そ
れぞれの独立したより明るい階調レベル(またはより暗
い階調レベル)についてフィルタを設計する。
【0085】図14および図15のフローチャートで示
されるように、ステップ250において探索が開始し、
ステップ252において、初期値aが、中間調の値たと
えば吸収率=127にセットされる。ステップ254に
おいて、上のしきい値tu (0)(a)および誤差重み付け
(0)[0,1;a]、w(0)[1,1;a]、w
(0)[1,0;a]に、最後に設計された階調レベルで
得られた最適値を設定する。最初に設計される階調レベ
ルたとえば中間調127の初期フィルタは、従来の誤差
拡散システム10を使用して選択される。ステップ25
4において、誤差重み付けw[k,l;a]のステップ
サイズhwは1/16に等しいよう設定され、しきい値
u(a)のステップサイズhtは1に設定され、iの値
は0に設定される。
【0086】ステップ256において、上のしきい値t
u(a)、および誤差重み付けw[0,1;a]、w
[1,1;a]、w[1,0;a]のすべての可能な値
(ステップ254で定義されたステップサイズにより)
が、中間調たとえば階調レベル21〜235には式(1
8)の費用関数を使用する図12に示したシステム20
0を使用し、ハイライト領域およびシャドウ領域たとえ
ば階調レベル0〜20および236〜255には式(1
7)を使用する図13に示したシステム220を使用し
て、それぞれ評価される。費用関数は、条件19〜22
に従って評価され、さらに|tu(a)−tu (i)(a)
|=0またはht、および|w[k,l;a]−w
(i)[k,l;a]|=0またはhwに従って評価され
る。こうして、それぞれのパラメータは2つの値が可能
であり、たとえば|tu(a)−tu (i)(a)|は0ま
たはhに設定され、|w[k,l;a]−w
(i)[k,l;a]|は0またはhwに設定される。それ
ぞれ2つの可能な値を持つ4つのパラメータがあるの
で、16の順列がある。最小の費用関数となる順列に使
用される値が、t (i+1)(a)、w(i+1)[0,1;
a]、w(i+1)[1,1;a]、w(i+l)[1,0;a]
として定義される。
【0087】ステップ258では、最後の繰り返しにお
いて上のしきい値tu (i+1)(a)または誤差重み付け
(i+1)[k,l;a]に何らかの変化があったかどう
かを確認する検査が実行される。これらの値に何らかの
変化があった場合、すなわち(tu (i)(a),w
(i)[0,1;a],w(i)[1,1;a],w
(i)[1,0;a])が、(tu (i+1)(a),w
(i+1)[0,1;a],w(i+1)[1,1:a],w
(i+1)[1,0;a])と等しくない場合は、ステップ
260においてiの値がi+1として再定義され、プロ
セスはステップ256に戻る。変化がなかった場合は、
プロセスはステップ262に進み、ここでiはi+1で
再定義され、hwはhw/2として再定義される。
【0088】図15のステップ264において、上のし
きい値tu(a)、および誤差重み付けw[0,1;
a]、w[1,1;a]、w[1,0;a]のすべての
可能な値(ht=1であり、hwはステップ262におい
て定義される)が、再びステップ256と同じように評
価される。
【0089】ステップ266において、hwの値が、所
望の最小ステップ・サイズである1/256に等しいか
どうか判定する検査が行われる。hwの値が1/256
よりも大きければ、プロセスの流れはステップ262に
戻る。hwの値が1/256に等しければ、プロセスの
流れはステップ268に進み、(tu (i+1)(a),w
(i+1)[0,1;a],w(i+1)[1,1;a],w
(i+1)[1,0;a])の最後の値に等しい(t
u(a),w[0,1;a],w[1,1;a],w
[1,0;a])の最終値を出力する。
【0090】ステップ270において、階調値aがa−
1として再定義される。ステップ272において、階調
値が0に等しいかどうかを判定する検査が行われる。階
調値が0でなければ、プロセスの流れはステップ254
に戻る。階調値が0に等しければ、プロセスの流れはス
テップ274で終わる。
【0091】対称性に起因して、最も明るい階調レベル
すなわち階調レベル0が終了した後、中間調レベルたと
えば階調レベル127よりも暗い階調レベルの最適なし
きい値および誤差重み付けを、tu(a)=tu(255
−a)およびw[k,l;a]=w[k,l;255−
a]とすることによって得ることができる。
【0092】図16、図17の(A)〜(D)は、それ
ぞれ、最適化されたしきい値および誤差重み付けw
[0,1;a]、w[1,−1;a]、w[1,0;
a]、w[1,1;a]の結果を示し、ここで、吸収
率、しきい値および重みは0〜1の間で変化する。しき
い値および誤差重み付けが最適化されると、これらをし
きい値マトリクス152のルックアップテーブルに保持
することができる。ルックアップテーブルを、ハードウ
ェアまたはソフトウェアで実現することができる。こう
して、階調依存型誤差拡散システム150は、高品質の
ハーフトーン画像を生成しながら画像を効率よく処理す
ることができる。
【0093】図18は、従来の誤差拡散システム10を
使用して生成されたハーフトーン画像を示す。図19
は、図16および図17の(A)〜(D)に示したしき
い値および誤差重み付けを使用する階調依存型誤差拡散
システム150を使用して生成されたハーフトーン画像
を示す。
【0094】エッジ強調および起動アーティファクト 図18および図19から明らかなように、「空」の領域
のようなハイライト領域およびシャドウ領域と、中間調
領域の品質が、階調依存型誤差拡散システム150によ
って大幅に改善された。しかしながら、図19から明ら
かなように、画像の最上部における起動遅延のように、
目に見えるアーティファクトが少し残っている。さら
に、図18および図19の両方の画像は、誤差拡散に固
有のエッジ強調特性に起因して鮮明になっている。エッ
ジ強調は、たとえば図18および図19の建築構造物お
よび画像の中心にある彫刻上に刻まれたパターンに見る
ことができる。こうして、エッジ強調および起動時欠陥
のようなアーティファクトを減少させるよう階調型依存
誤差拡散システム150を修正することが望ましい。
【0095】この発明の1つの実施形態によれば、階調
依存型しきい値マトリクス152は、式(5)で定義し
たような修正項c[m,n]の確率特性を使用して修正
される。
【0096】例として従来の誤差拡散システム10を使
用すると、しきい値マトリクス12への入力は、前述の
式(5)によって与えられる修正画素u[m,n]であ
る。出力E(g[m,n])の期待値は、次の通りであ
る。
【0097】
【数21】 修正項c[m,n]を、過去の誤差に基づいて計算され
た確率変数として扱うことができる。c[m,n;a]
は、吸収率aを有する一定の入力画像についての確率変
数を示す。したがって、この画像の期待値出力は、次の
通りである。
【0098】
【数22】 E(g[m,n])=P(c[m,n;a]≦a−t[m,n;a]) 式(24) ここで、t[m,n;a]は、図7の階調依存型誤差拡
散システム150で使用されるしきい値マトリクス15
2である。ある位置(m,n)においてこの一定の入力
画像に変化があり、新しい画素値がbであると仮定す
る。この位置において、修正項c[m,n;a]は過去
の誤差を使用して計算され、使用されるべきしきい値マ
トリクスは、現在の画素値bに基づく。式(23)によ
り、出力画素値g[m,n]の期待値は、次の式(2
5)によって与えられる。
【0099】
【数23】 E(g[m,n])=P(c[m,n;a]≦b−t[m,n;b]) 式(25) いかなる鮮鋭化も「ぼけ」もないことを期待する場合
(ここで、「鮮鋭化もぼけもない」という言葉は、「出
力値の期待値が、近傍の入力値に依存しない」というこ
とを意味する)、上記の式(25)の期待値は、画像が
一定の画素値bを有するときと同じであるべきである。
【0100】
【数24】 P(c[m,n;a]≦b-t[m,n;b])=P(c[m,n;b]≦b-t[m,n;b]) 式(26) 式(26)は、c[m,n;a]およびc[m,n;
b]が、画素位置(m,n)において同じ確率分布を有
する場合に真となる。一般に、近傍の入力値が変化した
ときに修正項の確率分布が変化しなければ、鮮鋭化もぼ
けも生じない。
【0101】図20の(A)〜(C)は、c[m,n;
a]の確率密度関数(pdf)が、異なる入力画素値、す
なわち入力値7/255、63/255および127/
255でそれぞれ異なることを示す。
【0102】c[m,n;a]の確率密度の入力画素値
aへの依存を小さくするために、しきい値マトリクスt
[m,n;a]を修正して効果を調べる。任意の固定画
素値aでは、しきい値マトリクスを一定量t0だけずら
すと、ハーフトーンのテクスチャには影響がないがc
[m,n;a]の確率密度が量t0だけずれる、という
ことが分かっている。このように、すべてのaの値につ
いて、結果としてのハーフトーンのテクスチャに影響を
及ぼさずにc[m,n;a]の確率分布をそろえること
ができる。これにより、aへのこれらの分布の依存は小
さくなるが、確率密度の形がなおaに依存するので、完
全にはなくならない。
【0103】したがって、エッジ強調の影響を小さくす
るしきい値マトリクスを次の式(27)で与えて、修正
項c[m,n;a]が、どの入力値aにも同じ平均値0
を有するようにする。
【0104】
【数25】 t[m,n;a] ←t[m,n;a]+E(c[m,n;a]) 式(27) 図21は、修正項c[m,n;a]の平均値を示し、こ
こで吸収率は0〜1の間にある。
【0105】この発明による階調依存型誤差拡散法で
は、高いしきい値tu(a)および低いしきい値t
l(a)は、次のように修正される。
【0106】
【数26】 tu(a)←tu(a)+E(c[m,n;a]) tl(a)←tl(a)+E(c[m,n;a]) 式(28) 図22は、図21の修正項E(c[m,n;a])によ
って修正された、図16の上および下の階調依存型しき
い値tu(a)およびtl(a)を示す。
【0107】図22に示した修正された上および下の階
調依存型しきい値tu(a)およびtl(a)を使用して
図23に示されるハーフトーン画像がこの発明の実施形
態に従って生成された点を除いて、図23は、図18お
よび図19に示したものと同様である。図23から明ら
かなように、エッジ強調および起動アーティファクト
は、修正された上および下の階調依存型しきい値t
u(a)およびtl(a)を使用することにより減少し
た。
【0108】目障りな起動アーティファクト・パターン
のうちの1つタイプは、図19に示される画像の最上部
にみられる構造化パターンであり、これは、前の線から
拡散される誤差が無いために生じる。この種のアーティ
ファクトを減少させるために、以下の式(29)で表さ
れる修正項が、画像の最初の走査線のそれぞれの入力画
素値f[m,n]に加算される。
【0109】
【数27】
【0110】この修正項を得るために、最初に、すべて
の階調レベルについてc[m,n;a]の確率密度関数
の分散の平均(average)が生成される(これは、0.
0231に等しい)。その後、式(29)で表される修
正項は、平均値(mean value)0および分散0.0231
を有する区間[−0.2635,0.2635]で均一
な分布を持つ確率変数であるよう定義される。この確率
変数(式(29)で表される)を、乱数発生器を使用す
ることによって、またはルックアップテーブルに記憶さ
れた事前に計算された乱数(random number)を使用する
ことによって生成することができる。この明細書で使用
する「ランダム(random)」という言葉は、当該技術分野
においてよく理解されているように、疑似ランダムを含
むということを理解されたい。そのような確率変数を使
用することによって、図23に示したようなハーフトー
ン画像の最上部における品質が改善される。
【0111】起動アーティファクトの他の種類は、図1
9の「Purdue University」のテキス
ト・ボックスのすぐ下に見ることができる。この領域が
2値、すなわちテキスト・ボックスの境界が完全な黒で
内側の背景が完全な白であるので、この領域は、一般に
新しい量子化誤差を生成せず、過去の誤差を補償しな
い。誤差重み付けマトリクスの低域特性は、誤差を伝搬
するときにその過去の量子化誤差を平均化する傾向があ
る。したがって、誤差は、テキスト・ボックスの最下部
に沿ってほぼ一定になる。その結果、量子化処理を続け
るとき、テキスト・ボックスの後に起動アーティファク
トができる。
【0112】図19に示したような、画像内のテキスト
・ボックスの後に生じる起動アーティファクトを、黒階
調および白階調すなわち0または1(255)の階調の
特殊ケースのフィルタを使用することによって減少させ
ることができる。この特殊ケースのフィルタの誤差重み
付けマトリクスは、図24に示したように、処理する画
素の真下に拡散させる1つのゼロでない重みw[1,
0;a]を使用する。図24は、垂直方向の誤差の分布
300を示す図であり、ここで、現在処理している画素
302は「P」で示される。このように、誤差がすべて
の黒(またはすべての白)の領域に平均化されないよ
う、量子化誤差は垂直方向に伝搬される。図23は、こ
の種のフィルタを使用した結果を示す。
【0113】図19から明らかなように、テキスト・ボ
ックスによって生成されることのある他のアーティファ
クトは、テキスト・ボックスの最上部近くの白い領域に
現れる黒いドットである。これらのドットは、それらの
位置における修正画素値がしきい値を超えるために現れ
る。この種のアーティファクトを取り除くため、修正項
c[m,n]の範囲を見つける必要がある。
【0114】図1に示した従来の誤差拡散システム10
の場合、修正項c[m,n]は、次のように範囲が決め
られる。
【0115】
【数28】
【0116】しかしながら、一般に、画像が一定の階調
aを持たないとき(画像が一定の階調f[m,n]≡a
を有するならば、制約21に従って重みの合計は1にな
る)は、次の式(31)の関係が成り立つので、式(3
0)は、可変の誤差重みを有する階調依存型誤差拡散シ
ステムには当てはまらない。
【0117】
【数29】
【0118】このように、図7に示した階調依存型誤差
拡散システム150では、式(30)をおよその推定と
してしか利用することができない。式(30)を使用す
ると、図22から、階調依存型しきい値についてc
[m,n]の推定範囲は、次の式(32)で与えられる
ことがわかる。
【0119】
【数30】 −0.87≦c[m,n]≦0.87 式(32) 式(32)によると、しきい値は次の式(33)および
式(34)のように設定される。
【0120】
【数31】 tu(0)=t1(0)=1 式(33) tu(1)=t1(1)=0 式(34) これは、c[m,n;a]の推定範囲に、ある程度の誤
差を許容する。その結果、2値領域の出力画素値は入力
に等しくなる。こうして、図23に示したように、白領
域における黒いドットが取り除かれる。しかしながら、
2値領域の特性に起因して、式(33)および式(3
4)に示した上記のしきい値は、c[m,n;a]の範
囲には影響を及ぼさない。
【0121】図25は、この発明による階調依存型誤差
拡散システム150を使用して生成された階調ハーフト
ーン画像310である。図3の画像30に比べて、テク
スチャ品質が、すべての濃度で大きく改善されている。
さらに、画素値の変化と共にテクスチャ・パターンが一
貫して変化し、そのため輪郭のアーティファクトが本質
的に目立たない。
【0122】図26は、直接2分探索のハーフトーン化
方法を使用して生成された階調ハーフトーン画像320
である。図25の画像310を図26の画像320と比
べると明らかなように、階調依存型誤差拡散システム1
50によって生成された画像310は、直接2分探索に
よって生成された画像320に匹敵するハイライト領域
およびシャドウ領域のドット分布を有する。
【0123】並列処理 蛇行(serpentine)走査はアーティファクトを減少させ
る有効な方法であるが、次の走査線の処理を始める前に
走査線全体を終了させなければならないので、逐次処理
でしか実現することができない。結果として、並列処理
についての階調依存型誤差拡散の性能が、速度の点で制
限される。したがって、従来のラスタ走査を使用する階
調依存型誤差拡散方法を発展させる必要がある。
【0124】従来のラスタ走査による誤差拡散は、ハイ
ライトおよびシャドウの濃度について「虫」アーティフ
ァクトを生成する。図27は、画素330のマトリクス
を示す図であり、ここで画素Aは、2値化される現在の
画素である。この階調依存型誤差拡散のハーフトーン化
方法には4項の誤差マトリクスが使用されるので、画素
Bにおける量子化誤差は画素Aには伝搬しない。実際
に、画素Aにおける出力画素値は、網掛けされて図示さ
れる画素で生成される誤差によってのみ影響を受ける。
その結果、「虫」は、しばしば点線332で示されるよ
うな角度で形成される。
【0125】従来のラスタ走査を使用する誤差拡散法に
おいて「虫」を減少させる以前の手法は、誤差重みのラ
ンダム化および低周波変調されたしきい値マトリクスの
使用を含み、これらはそれぞれ、R.Ulichneyによる「Di
gital Halftoning」(MIT出版、1987年)と、R.L. M
illerおよにC.M. Smithによる「Image Processor with
Error Diffusion Modulated Threshold Matrix」と題す
る米国特許5,150,429号とに記載されており、
ここで参照により取り入れる。これらの方法は「虫」を
減少させることはできるが、ノイズを加えてしまう。
「虫」を減少させる他の方法は、ハイライト領域および
シャドウ領域に、より大きい誤差重み付けマトリクスを
使用することによるものであり、これは、R. Eschbach
による「Reduction of Artifacts in Error Diffusion
by Means of Input-Dependent Weights」(Journal of
Electronic Imaging、Vol.2(4)、ページ352〜358、1993
年10月)と、P. Stuckiによる「MECCA-A Multiple-Erro
r Correcting Computation Algorithm for Bilevel Ima
ge Hardcopy Reproduction」(IBM Research ReportRZ
1060、IBM、1981年)とに記載されており、これらをこ
こで参照により取り入れる。誤差重み付けマトリクスが
大きいほど、量子化誤差がより広い領域に広がり、それ
により「虫」が分散する。しかしながらこの方法は、誤
差拡散領域のそれぞれの画素に関連する多数の誤差重み
付けを使用するので、このことは、計算が複雑で余分の
走査線バッファを必要とする。このように、「虫」は分
散させるがノイズを取り込まず、さらに計算を複雑にし
ない誤差拡散方法が必要とされる。
【0126】広いマトリクスを使用し、位置が可変の限
定された誤差重み付けマトリクスすなわちゼロでない4
つの項のマトリクスを持つ誤差拡散方法を使用して、計
算を複雑にすることなくハイライトおよびシャドウ濃度
における「虫」を減少させることができる。換言する
と、誤差は、大きい領域にまばらに拡散される。こうし
て、大きい誤差重み付けマトリクスが使用されるけれど
も、マトリクス内のすべての画素が誤差拡散を受けるわ
けではない。誤差重み付けマトリクスが希薄(まばら)
な場合、2値化される現在の画素は、より大きいハーフ
トーン領域によって影響を受ける。誤差重み付けの項の
可変位置は、経験的に決定される。
【0127】図28は、この発明の実施形態に従って使
用される希薄な誤差重み付けマトリクス340である。
図28に示したように、処理する画素すなわち画素34
2からの誤差は、大きい領域にわたって拡散される。誤
差重み付けマトリクス340は、入力画素値aが極端な
ハイライトまたはシャドウのどちらかの濃度であるとき
に、「虫」を分散させるのに使用される。制限ではなく
例として、入力画素値aが、1/255≦a≦20/2
55および235/255≦a≦254/255の範囲
内の値を持つとき(これを、条件34とする)、誤差重
み付けマトリクス340を使用することができる。この
ように、図28に示したように、誤差重み付けw[k,
l;a]を、処理する画素の隣接した所すなわちw
[0,1;a]から、画素がいくつか離れた所すなわち
w[1,−5;a]まで任意の場所に分散させることが
できる。当然ながら、必要に応じて、後の方の行を含む
均一なより大きい領域に誤差を拡散することもできる。
しかしながら、たとえばほんの4つの誤差重み付けしか
使用しないので、希薄な誤差重み付けマトリクスの使用
は計算的に複雑なものではない。
【0128】図29は、この発明の実施形態によって使
用される他の希薄な誤差重み付けマトリクス350であ
る。この場合も、処理する画素352からの誤差は、大
きい領域にわたって拡散される。しかしながら、入力画
素値aが、極端な階調レベルおよび中間調の間の遷移レ
ベルにあるときは、誤差重み付けマトリクス350が使
用される。こうして、誤差重み付けマトリクス350の
誤差が分散される領域は、誤差重み付けマトリクス34
0よりも小さい。例として、入力画素値aが、21/2
55≦a≦33/255および222/255≦a≦2
34/255の範囲内にあるとき(これを、条件35と
する)、誤差重み付けマトリクス350を使用すること
ができる。
【0129】中間調の階調レベルの場合は、図9に示し
た4項の誤差重み付けが使用される。入力画素値aは、
34/255≦a≦221/255の中間調レベルにあ
る。
【0130】蛇行走査の階調依存型誤差拡散システムと
同様に、入力画素値がどちらかの極端、すなわち0また
は255のどちらかの場合(これを、条件36とする)
は、1項の誤差重み付けマトリクスが使用される。従来
のラスタ走査の場合には、画像の最上部および左側に起
動アーティファクトが生じる。こうして、誤差重み付け
マトリクス360は、処理している画素すなわち画素3
62から、図30に示したような対角線上の画素に誤差
を拡散させる。ここで、w[1,1;a]=1である。
【0131】上記の条件34、35および36の特定の
範囲は、例であって制限ではないということを理解され
たい。このように、必要に応じて他の範囲を使用するこ
とができる。さらに、必要ならば、希薄な誤差重み付け
マトリクス350の条件35で示した遷移範囲を使用し
ないようにしてもよい。こうして、極端なハイライトお
よびとシャドウレベル、および中間調レベルについて、
異なる誤差重み付けマトリクスを使用することができ
る。
【0132】図28、図29、図30および図9の誤差
重み付けマトリクスは、「虫」の分散について、より大
きいマトリクスを使用するのと同様の効果を有する。誤
差重みおよびしきい値の最適値は、以上説明した方法を
使用して決定される。図31および図32の(A)〜
(D)に、従来のラスタ走査を使用する階調依存型誤差
拡散システムの最適な誤差重みおよびしきい値をそれぞ
れ示す。図32の(E)は、誤差重み付けが拡散される
画素の位置を示す。図32の(A)は、処理する画素の
すぐ右側にある画素に拡散される誤差重み付けを示す。
図32の(B)、(C)および(D)は、処理する画素
の下にある行の左から右の画素に拡散される誤差重み付
けを示す。図32の(A)〜(D)に示されるように、
ハイライトおよびシャドウ領域(領域1)、遷移領域
(領域2)および中間調(領域3)に分けられる吸収率
の3つの領域がある。
【0133】図33は、図31および図32の(A)〜
(D)に示したしきい値および誤差重み付けによるラス
タ走査の階調依存型誤差拡散法を使用して生成された階
調ハーフトーン画像370である。図33から明らかな
ように、「虫」および他の見苦しいアーティファクト
が、従来の誤差拡散システム10によって生成された画
像30(図3)に比べて大幅に減少した。しかしなが
ら、画像370には、蛇行走査を使用する階調依存型誤
差拡散システム150(図7)で生成された画像310
内のものよりも目立つアーティファクトがいくつかあ
る。
【0134】ハーフトーン画像の品質をさらに高めるた
めに、ハイライトおよびシャドウ領域に、さらに多数の
項を有するマトリクスを使用することができるが、これ
は、より多くの計算を必要とする。他の手法は、従来の
ラスタ走査および蛇行走査を混合することである。たと
えば、一方向における連続した2本の走査線に続いてそ
の反対方向における2本の走査線によってこの処理を行
うことができ、これを以降「2行蛇行(2-row serpenti
ne)」と呼ぶ。2行蛇行走査の使用は、通常の蛇行走査
に比べてより並列化しやすい。さらに、2行蛇行走査
は、従来のラスタ走査の使用よりもアーティファクトを
減少させる効果が高い。
【0135】2行蛇行走査を使用する誤差拡散システム
は、長い対角線の「虫」を生成しない。しかしながら、
小さい誤差重み付けマトリクスを使用する場合には、短
い「虫」が生成されることがある。したがって、図34
に示したように、処理画素382からの誤差を分散させ
るために、端の濃度については希薄な誤差重み付けマト
リクス380が使用される。図34は、入力画素値a
が、1/255≦a≦8/255および247/255
≦a≦254/255の範囲内にあるときに使用され
る。
【0136】入力画素値aが、9/255≦a≦21/
255および234/255≦a≦246/255の遷
移範囲内にあるとき、図29の希薄な誤差重み付けマト
リクス350を使用することができる。
【0137】たとえば22/255≦a≦233/25
5の中間調の範囲の場合は、図35に示した誤差重み付
けマトリクス390を使用して、画素392から誤差を
分散させることができる。
【0138】この場合も、起動アーティファクトの発生
を防ぐために、図24に示したマトリクス300のよう
な1項の誤差マトリクスを使用し、入力画素値aが1ま
たは0のときには、処理される画素から誤差を垂直方向
に分散させる。
【0139】誤差重みおよびしきい値の最適値は、前述
の方法を使用して決定される。図36および図37の
(A)〜(D)に、2行蛇行走査を使用する階調依存型
誤差拡散システムの最適な誤差重みおよびしきい値を示
す。図37の(E)は、誤差重み付けが拡散される画素
の位置を示す。図37の(A)は、処理される画素のす
ぐ右側にある画素に拡散される誤差重み付けを示す。図
37の(B)〜(D)は、処理する画素の下にある行の
画素に左から右に拡散される誤差重み付けを示す。図3
7の(A)〜(D)に示したように、ハイライトおよび
シャドウ領域(領域1)、遷移領域(領域2)および中
間調(領域3)に分けられた吸収率の3つの領域があ
る。
【0140】図38は、図36および図37の(A)〜
(D)に示したしきい値および誤差重み付けによる2行
蛇行走査の階調依存型誤差拡散方法を使用して生成され
た階調ハーフトーン画像400である。
【0141】この階調依存型誤差拡散のハーフトーン化
方法の変形は、異なる走査線ごとに異なるフィルタ・セ
ットを使用するというような、たとえば偶数番の線につ
いてはあるフィルタ・セットを使用し、奇数番の線につ
いては他のフィルタ・セットを使用するというような変
形が可能であるということを理解されたい。これは、単
一のフィルタ・セットの場合よりも悪くなることはな
く、特に2行蛇行走査では、ほとんどの場合テクスチャ
品質を高めることになる。このことによって、計算はあ
まり複雑にならないが、設計が大幅に複雑になることが
ある。
【0142】1つの実施形態において、ルックアップテ
ーブルおよび誤差拡散処理の制御方法が、プリンタ・ド
ライバとしてマイクロディスケットまたはフロッピ・デ
ィスクなどのコンピュータ可読媒体で提供される。その
後、このプリンタ・ドライバは、図5のコンピュータ1
22のようなコンピュータに導入され、その結果プログ
ラムが、コンピュータのRAMに導入される。そのよう
なプログラムを、プリンタに導入することもでき、また
はある実施形態では、プリンタ内のファームウェアに導
入することもできる。このプログラムは、印刷モードま
たはプリントヘッド・パラメータ、および他の因子にも
依存する。すべての論理機能を、ハードウェアまたはソ
フトウェアで実現することができる。ハードウェアを使
用する場合、バス線を介してハーフトーン方法を実施す
る回路に、様々なテーブル値を利用することができる。
またこの方法は、この開示を読んだ後で当業者が理解す
るような、様々な論理装置、ルックアップテーブルおよ
び画像マップとのデータの転送およびタイミングを制御
するASICによって実現することもできる。
【0143】この発明の特定の実施形態について図示し
説明してきたが、そのより広い態様において、この発明
から逸脱することなく変更および修正を行うことがで
き、したがって特許請求の範囲は、この発明の真の精神
および範囲に含まれるすべての変更および修正をその範
囲内に含むものである。
【0144】この発明は、以下の実施態様を含む。
【0145】(1)少なくとも1つのしきい値および複
数の誤差重み付けによる誤差拡散を実行するステップ
(150)と、入力画素値に基づいて少なくとも1つの
しきい値および複数の誤差重み付けを得るステップ(2
00、220)と、を含み、前記少なくとも1つのしき
い値および複数の誤差重み付けが、費用関数を使用して
決定されるようにした階調依存型誤差拡散ハーフトーン
化方法。
【0146】(2)入力画素値を入力するステップと、
前記入力画素値、および前に処理した画素から拡散され
た量子化誤差とに基づいて、修正画素値を生成するステ
ップ(158)と、前記少なくとも1つのしきい値を前
記修正画素値と比較して、2値の出力画素値を生成する
ステップ(152)と、前記2値の出力画素値および前
記修正画素値の間の差に基づいて、前記量子化誤差を生
成するステップ(154)と、前記複数の誤差重み付け
を有する前記量子化誤差を、次に処理する画素に拡散さ
せるステップ(156)と、を含む上記(1)に記載の
階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法。
【0147】(3)前記少なくとも1つのしきい値を得
るステップが、上のしきい値および下のしきい値(図1
6)を得るステップを含み、前記少なくとも1つのしき
い値を修正画素値と比較するステップが、前記上のしき
い値を前記修正画素値と比較し、前記下のしきい値を前
記修正画素値と比較して、前記2値の出力画素を生成す
るステップを含む上記(2)に記載の階調依存型誤差拡
散ハーフトーン化方法。
【0148】(4)前記修正画素値が、前記上のしきい
値および下のしきい値の間にある場合には、ほぼ中間調
レベルを有する2値のビットマップ・パターン(16
0)を提供するステップと、前記入力画素と同じ座標に
ある前記2値のビットマップ・パターンの画素値を使用
して、前記2値の出力画素を生成するステップと、を含
む上記(3)に記載の階調依存型誤差拡散ハーフトーン
化方法。
【0149】(5)前記少なくとも1つのしきい値およ
び複数の誤差重み付けが最適化される階調依存型誤差拡
散ハーフトーン化方法であって、階調レベルを有するパ
ッチを提供するステップ(202)と、直接2分探索ハ
ーフトーン化(204)によって、前記パッチの第1の
ハーフトーン・パターンを生成するステップと、初期し
きい値および初期誤差重み付けを使用して、誤差拡散ハ
ーフトーン化(206)によって前記パッチの第2のハ
ーフトーン・パターンを生成するステップと、前記第1
のハーフトーン・パターンを前記第2のハーフトーン・
パターンと比較するステップ(212)と、前記初期し
きい値および初期誤差重み付けを変更して、第1の費用
関数を最小にするステップ(213)と、を含む上記
(1)に記載の階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方
法。
【0150】(6)前記少なくとも1つのしきい値およ
び複数の誤差重みが最適化される階調依存型誤差拡散ハ
ーフトーン化方法であって、階調レベルを有するパッチ
を提供するステップ(222)と、人間視覚系モデル
(224)を使用して前記パッチをフィルタリングし、
第1のフィルタリングされた画像を生成するステップ
と、初期しきい値および初期誤差重みを使用し、誤差拡
散ハーフトーン化(226)によって前記パッチの第1
のハーフトーン・パターンを生成するステップと、人間
視覚系モデル(230)を使用して前記第1のハーフト
ーン・パターンをフィルタリングし、第2のフィルタリ
ングされた画像を生成するステップと、前記第1のフィ
ルタリングされた画像を前記第2のフィルタリングされ
た画像と比較するステップ(232)と、前記初期しき
い値および初期誤差重みを変更して、第2の費用関数を
最小にするステップ(233)と、を含む上記(5)に
記載の階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法。
【0151】(7)前記第2の費用関数が、知覚される
合計の二乗誤差であり、前記第1の費用関数が以下の式
で表され、
【数32】 該式において、GDBS(u,v)は前記第1のハーフト
ーン・パターンの高速フーリエ変換の期待値の大きさを
示し、GTDED(u,v)は前記第2のハーフトーン・パ
ターンの高速フーリエ変換の期待値の大きさを示してお
り、前記第2の費用関数は、階調レベル範囲の端にある
階調レベルに使用され、前記第1の費用関数は、階調レ
ベル範囲の中間調における階調レベルに使用される上記
(6)に記載の階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方
法。
【0152】(8)確率変数を修正項に加えることによ
って起動アーティファクトを防ぐステップを含み、該修
正項が、前に処理された画素から拡散された量子化誤差
の和である上記(1)に記載の階調依存型誤差拡散ハー
フトーン化方法。
【0153】(9)前記入力画素値がハイライトまたは
シャドウの階調レベルであるとき、前記複数の誤差重み
付けを有する前記量子化誤差を、第1の領域(340)
上の次に処理される画素に拡散し、該第1の領域の一部
の画素が、該量子化誤差の一部を受け取るようにするス
テップと、前記入力画素値が中間調レベルのとき、前記
複数の誤差重み付けを有する前記量子化誤差を、第2の
領域(図9)上の次に処理される画素に拡散するステッ
プとを含み、前記第1の領域が、前記第2の領域よりも
大きい上記(2)に記載の階調依存型誤差拡散ハーフト
ーン化方法。
【0154】(10)前記入力画素値が、ハイライトレ
ベルおよび中間調レベルの間の遷移レベルにあるとき、
またはシャドウレベルおよび中間調レベルの間の遷移レ
ベルにあるとき、前記複数の誤差重み付けを有する量子
化誤差を、第3の領域(350)上の次に処理される画
素に拡散するステップを含み、該第3の領域の一部の画
素が、該量子化誤差の一部を受け取るようにし、該第3
の領域が、前記第2の領域よりも大きく、前記第1の領
域よりも小さい上記(9)に記載の階調依存型誤差拡散
ハーフトーン化方法。
【0155】
【発明の効果】この発明によると、しきい値および誤差
重みが最適化される階調依存型の誤差拡散方法を使用す
るので、高品質のハーフトーン画像を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の誤差拡散システムの図。
【図2】従来の誤差拡散システムにおける誤差の分布を
示す図。
【図3】従来の誤差拡散システムによって生成された階
調ハーフトーン画像。
【図4】好ましい誤差拡散方法のすべてまたは一部を実
行する処理回路を備えるカラー・インクジェット・プリ
ンタを示す図。
【図5】コンピュータまたはプリンタまたはその両方が
この発明による誤差拡散方法を実行する場合の、インク
ジェット・プリンタに接続されたコンピュータを示す
図。
【図6】図5のコンピュータおよびプリンタによって実
行される一般的な方法を示す図。
【図7】この発明の実施形態による階調依存型誤差拡散
ハーフトーン化システムの図。
【図8】直接2分探索ハーフトーン化法によって生成さ
れた吸収率0.5の2値ビットマップ・パターンを示す
図。
【図9】図7の階調依存型誤差拡散システムにおける誤
差の分布を示す図。
【図10】従来の誤差拡散システムおよび直接2分探索
システムによって生成された吸収率87/255のパッ
チを表す2値パターンを示す図。
【図11】図10の(A)および(B)に示したパター
ンの高速フーリエ変換の大きさをそれぞれ示す図。
【図12】この発明の実施形態に従う、中間調における
最適化されたしきい値および誤差重み付けを得るための
階調依存型誤差拡散訓練システムを示す図。
【図13】この発明の実施形態に従う、ハイライトおよ
びシャドウ領域において最適化されたしきい値および誤
差重み付けを得る階調依存型誤差拡散訓練システムを示
す図。
【図14】最適化されたしきい値および誤差重み付けを
得るのに使用されるダウンヒル探索法を示すフローチャ
ート。
【図15】図14に示されるダウンヒル探索法のフロー
チャートの続きを示す図。
【図16】この発明に従って最適化されたしきい値の結
果を示す図。
【図17】この発明の実施形態に従って最適化された誤
差重み付けw[0,1;a]、w[1,−1;a]、w
[1,0;a]およびw[1,1;a]の結果をそれぞ
れ示す図。
【図18】従来の誤差拡散システムを使用して生成され
たハーフトーン画像を示す図。
【図19】図16および図17の(A)〜(D)に示し
たしきい値および誤差重み付け使用する階調依存型誤差
拡散システムを使用して生成されたハーフトーン画像を
示す図。
【図20】異なる入力画素値についての修正項c[m,
n;a]の確率密度関数を示す図。
【図21】修正項c[m,n;a]の平均値を示す図。
【図22】図21による修正項によって修正された図1
6からの上および下の階調依存型しきい値を示す図。
【図23】図22に示した修正された上および下の階調
依存型しきい値を使用してこの発明の実施形態に従って
生成されたハーフトーン画像を示す図。
【図24】吸収率0または1の領域における垂直方向の
誤差の分布を示す図。
【図25】この発明に従う階調依存型誤差拡散システム
を使用して生成された階調ハーフトーン画像を示す。
【図26】直接2分探索ハーフトーン化方法を使用して
生成された階調ハーフトーン画像を示す図。
【図27】画素Aが2値化されるべき現在の画素であ
る、画素のマトリクスを示す図。
【図28】この発明の実施形態に従って使用される広い
誤差重み付けマトリクスを示す図。
【図29】この発明の実施形態に従って使用される他の
広い誤差重み付けマトリクスを示す図。
【図30】対角線方向における誤差の分布を示す図。
【図31】従来のラスタ走査を使用する階調依存型誤差
拡散システムの最適しきい値を示す図。
【図32】従来のラスタ走査を使用する階調依存型誤差
拡散システムの最適な誤差重み付けの値および位置を示
す図。
【図33】図31および図32の(A)〜(D)に示し
たしきい値および誤差重み付けによるラスタ走査階調依
存型誤差拡散方法を使用して生成された階調ハーフトー
ン画像を示す図。
【図34】この発明の実施形態に従って使用される広い
誤差重み付けマトリクスを示す図。
【図35】この発明の実施形態に従って使用される他の
広い誤差重み付けマトリクスを示す図。
【図36】2行蛇行走査を使用する階調依存型誤差拡散
システムの最適しきい値を示す図。
【図37】2行蛇行走査を使用する階調依存型誤差拡散
システムの最適な誤差重み付けの値およびそれらの位置
を示す図。
【図38】図36および図37の(A)〜(D)に示し
たしきい値および誤差重み付けによる2行蛇行走査の階
調依存型誤差拡散法を使用して生成された階調ハーフト
ーン画像を示す図。
【符号の説明】
100 プリンタ 120 印刷システム 122 コンピュータ 126 プリンタ 150 階調依存誤差拡散ハーフトーン化システム 152 しきい値マトリクス 156 誤差重み付けマトリクス
フロントページの続き (72)発明者 ジャン・ピー・アルバッチ アメリカ合衆国47906−2379インディアナ 州ウエスト・ラファイエット、ウッドラン ド・アベニュー 1721

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つのしきい値および複数の誤
    差重み付けによる誤差拡散を実行するステップと、 入力画素値に基づいて少なくとも1つのしきい値および
    複数の誤差重み付けを得るステップとを含み、 前記少なくとも1つのしきい値および複数の誤差重み付
    けが、費用関数を使用して決定されるようにした階調依
    存型誤差拡散ハーフトーン化方法。
JP2000127000A 1999-05-07 2000-04-27 階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法 Expired - Fee Related JP4268313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/307,007 US6563957B1 (en) 1999-05-07 1999-05-07 Tone dependent error diffusion
US09/307007 1999-05-07

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000333010A true JP2000333010A (ja) 2000-11-30
JP2000333010A5 JP2000333010A5 (ja) 2007-05-17
JP4268313B2 JP4268313B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=23187840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000127000A Expired - Fee Related JP4268313B2 (ja) 1999-05-07 2000-04-27 階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6563957B1 (ja)
EP (1) EP1051024B1 (ja)
JP (1) JP4268313B2 (ja)
DE (1) DE60039550D1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011036735A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 株式会社ミマキエンジニアリング プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2016092600A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 富士フイルム株式会社 画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷システム
JP2021106335A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2021106364A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3663919B2 (ja) * 1998-06-26 2005-06-22 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
JP3999406B2 (ja) * 1999-05-18 2007-10-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 拡散率の適応化を用いた誤差拡散方法及び装置
JP3647405B2 (ja) * 2001-09-26 2005-05-11 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP4797308B2 (ja) * 2001-09-27 2011-10-19 ブラザー工業株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
WO2004049694A1 (en) * 2002-11-25 2004-06-10 Agfa-Gevaert Method for generating non-printing dots in a screened representation of an image
KR100544193B1 (ko) * 2003-07-09 2006-01-23 삼성전자주식회사 오차 확산계수의 결정방법 및 장치
US7710604B2 (en) * 2004-03-11 2010-05-04 Infoprint Solutions Company, Llc Method and system for providing a high quality halftoned image
US8345311B2 (en) * 2004-05-13 2013-01-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Reduction of harmonic artifacts in halftone screens
KR100561372B1 (ko) * 2004-09-10 2006-03-17 삼성전자주식회사 인간의 시각 특성과 프린터 모델 특성에 기초한 집중형도트 스크린 설계방법 및 장치, 그리고 설계된 스크린을이용하여 이진영상을 출력하는 화상형성장치
US7733532B2 (en) 2004-10-27 2010-06-08 Marvell International Technology Ltd. Laser print apparatus with dual halftones
US7460276B2 (en) * 2004-12-17 2008-12-02 Xerox Corporation Systems and methods for rank-order error diffusion image processing
US7440140B2 (en) * 2005-04-29 2008-10-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Sequential color error diffusion with forward and backward exchange of information between color planes
US7518754B2 (en) * 2005-08-18 2009-04-14 Lexmark International, Inc. Apparatus and method for error diffusion with dither
US7826096B2 (en) * 2005-09-16 2010-11-02 Fujifilm Corporation Image processing method and image recording apparatus
US20080117464A1 (en) * 2006-11-20 2008-05-22 Monotype Imaging, Inc. Method and system for reducing auto-moire artifacts in periodic halftone screening
US7719718B2 (en) 2007-03-13 2010-05-18 Xerox Corporation Threshold modification for limit cycle removal in vector error diffusion
US8416197B2 (en) * 2007-06-15 2013-04-09 Ricoh Co., Ltd Pen tracking and low latency display updates on electronic paper displays
US8319766B2 (en) * 2007-06-15 2012-11-27 Ricoh Co., Ltd. Spatially masked update for electronic paper displays
US8913000B2 (en) * 2007-06-15 2014-12-16 Ricoh Co., Ltd. Video playback on electronic paper displays
US8279232B2 (en) 2007-06-15 2012-10-02 Ricoh Co., Ltd. Full framebuffer for electronic paper displays
US8355018B2 (en) * 2007-06-15 2013-01-15 Ricoh Co., Ltd. Independent pixel waveforms for updating electronic paper displays
US8203547B2 (en) * 2007-06-15 2012-06-19 Ricoh Co. Ltd Video playback on electronic paper displays
JP4965378B2 (ja) * 2007-08-03 2012-07-04 理想科学工業株式会社 画像形成方法および画像形成システム
US7869095B2 (en) * 2007-11-01 2011-01-11 Xerox Corporation System and method to perturb error diffusion patterns
US8077355B2 (en) * 2008-08-07 2011-12-13 National Taiwan University Of Science And Technology Digital halftoning method utilizing diffused weighting and class matrix optimization
US8760725B1 (en) * 2008-11-12 2014-06-24 Marvell International Ltd. Tone dependent threshold perturbation error diffusion halftone
US8351723B2 (en) * 2009-03-25 2013-01-08 Accusoft-Pegasus Methods and apparatus for generating and using visual error weights
US8169665B2 (en) * 2009-03-30 2012-05-01 Silitek Electronic (Guangzhou) Co., Ltd. Tone dependent green-noise error diffusion method and printing device thereof
US8527566B2 (en) * 2010-05-11 2013-09-03 International Business Machines Corporation Directional optimization via EBW
WO2012101059A1 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Oce-Technologies B.V. Method for multilevel halftoning
US8848249B2 (en) * 2011-07-29 2014-09-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Creating an image to be printed using halftone blending
US9036212B2 (en) * 2012-01-06 2015-05-19 Ricoh Production Print Solutions LLC Halftone screen generation mechanism
US9363414B2 (en) * 2012-01-06 2016-06-07 Ricoh Company, Ltd. Halftone mechanism
US8861038B2 (en) * 2012-01-20 2014-10-14 Oce-Technologies, B.V. Method for combining direct binary search halftoning with ink saving
JP5601333B2 (ja) * 2012-02-09 2014-10-08 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、閾値マトリクスの整形方法及びプログラム
US8773722B2 (en) * 2012-04-05 2014-07-08 Infoprint Solutions Company Llc Hybrid halftone generation mechanism using change in pixel error
US8922834B2 (en) * 2012-04-05 2014-12-30 Ricoh Production Print Solutions LLC Hybrid halftone generation mechanism using change in pixel error
US9106864B2 (en) * 2013-10-18 2015-08-11 Xerox Corporation Multi-bit error diffusion
US9332155B2 (en) 2014-02-04 2016-05-03 Ricoh Company, Ltd. Digital image halftone conversion with selective enhancement
EP2963908B1 (en) * 2014-07-01 2020-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method and storage medium
US10194052B2 (en) * 2014-10-31 2019-01-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Post processing halftone images
US9643408B1 (en) * 2016-02-09 2017-05-09 Xerox Corporation Joint quantization of drop probability functions in multi-size drop inkjet printers
JP2017152891A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 理想科学工業株式会社 画像処理装置
GB2579657B (en) * 2018-12-11 2021-08-11 Global Inkjet Systems Ltd Methods and systems for screening images

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4876610A (en) 1986-12-25 1989-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus with binarization-error dispersal
US5268774A (en) 1991-11-27 1993-12-07 Xerox Corporation Halftoning with enhanced dynamic range and edge enhanced error diffusion
US5313287A (en) 1993-04-30 1994-05-17 Hewlett-Packard Company Imposed weight matrix error diffusion halftoning of image data
JPH07307866A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Fuji Photo Film Co Ltd 画像信号2値化処理装置および方法
US6427030B1 (en) * 1994-08-03 2002-07-30 Xerox Corporation Method and system for image conversion utilizing dynamic error diffusion
JP3381755B2 (ja) 1994-10-11 2003-03-04 セイコーエプソン株式会社 画像の粒状性を減らすための改良された適応性のあるフィルタリングおよび閾値設定の方法及び装置
US5737453A (en) 1996-05-17 1998-04-07 Canon Information Systems, Inc. Enhanced error-diffusion method for color or black-and-white reproduction
US6172768B1 (en) * 1998-02-05 2001-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Halftoning with changeable error diffusion weights

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011036735A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 株式会社ミマキエンジニアリング プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP5230816B2 (ja) * 2009-09-28 2013-07-10 株式会社ミマキエンジニアリング プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP2016092600A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 富士フイルム株式会社 画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷システム
JP2021106335A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP7344498B2 (ja) 2019-12-26 2023-09-14 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2021106364A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP7303504B2 (ja) 2019-12-27 2023-07-05 国立大学法人千葉大学 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
DE60039550D1 (de) 2008-09-04
EP1051024A2 (en) 2000-11-08
EP1051024B1 (en) 2008-07-23
EP1051024A3 (en) 2002-09-11
JP4268313B2 (ja) 2009-05-27
US6563957B1 (en) 2003-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4268313B2 (ja) 階調依存型誤差拡散ハーフトーン化方法
EP0946049B1 (en) Processing images
Lee et al. Inkjet printer model-based halftoning
JP4149269B2 (ja) 中間ドットを用いた誤差拡散方法及びシステム
US9614998B2 (en) Mechanism for generating a hybrid halftone using a DMSSA screen
US7518754B2 (en) Apparatus and method for error diffusion with dither
US6025930A (en) Multicell clustered mask with blue noise adjustments
US7315398B2 (en) Multi-level error diffusion with color image data
US6608700B1 (en) Removal of error diffusion artifacts with alternating distribution weights
US6697169B1 (en) Enhanced error diffusion using a correlated chromatic noise pattern
US7295347B2 (en) Image processing method for generating multi-level data
US8941884B1 (en) Method and apparatus for dynamically generating a stochastic threshold table
US6707576B1 (en) Noise modulation error diffusion of digital halftoning
US9036212B2 (en) Halftone screen generation mechanism
US9332155B2 (en) Digital image halftone conversion with selective enhancement
Mao et al. 4-row serpentine tone dependent fast error diffusion
US8922834B2 (en) Hybrid halftone generation mechanism using change in pixel error
US7315401B2 (en) Quantization apparatus and method, and inkjet printing apparatus using the same
EP1401190A2 (en) Sub dot phase modulation for computer to plate inkjet system
US6006011A (en) Target patterns controlled error management
EP2187616A1 (en) Image data processing for printing
Wu et al. Supercell dither masks with constrained blue noise interpolation
Bhatt et al. Direct binary search with adaptive search and swap
JP2004112804A (ja) サブドット位相変調を伴うfmスクリーニング
JPH08228289A (ja) 連続トーン再現方法及び連続トーン再現デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees