JP2000331262A - 火災発生位置検出装置 - Google Patents

火災発生位置検出装置

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JP2000331262A JP11137888A JP13788899A JP2000331262A JP 2000331262 A JP2000331262 A JP 2000331262A JP 11137888 A JP11137888 A JP 11137888A JP 13788899 A JP13788899 A JP 13788899A JP 2000331262 A JP2000331262 A JP 2000331262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く火災発生位置を検出する。 【解決手段】 処理部4は、カメラ1から順次得られる
各画像について、輝度積算値を求める。処理部4は、こ
の輝度積算値をフーリエ変換してパワースペクトルを求
める。処理部4は、各パワースペクトルについて、所定
周波数帯の強度の平均値を求める。処理部4は、この平
均値の時系列的な変化が所定の増加傾向を示すか否かを
判定する。処理部4は、前記時系列的な変化が所定の増
加傾向を示すと判定されたことを必要条件として、当該
判定に用いられた又は当該判定時点付近においてカメラ
1により得られた画像に基づいて火災発生位置を求めて
当該火災発生位置を示す火災発生位置検出信号を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内や屋内
等において発生した火災の火災発生位置を検出する火災
発生位置検出装置に関し、特に、撮像手段により監視領
域を撮像した画像に基づいて火災発生位置を検出する火
災発生位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像に基づいて火災を感知する火
災感知装置として、例えば、撮像された画像から輝度値
の高い領域を火炎の候補領域として抽出し、この候補領
域が本当の火炎領域であるか否かを判別し、抽出された
候補領域が本当の火炎領域であると判別されることによ
って火災を感知する火災感知装置が提案された(特開平
10−188169号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平10−18
8169号公報には何ら開示されていないが、火災発生
位置を検出する場合には、抽出され本当の火炎領域であ
ると判別された候補領域の画像上の位置に基づいて火災
発生位置を求めることが考えられる。
【0004】火災発生位置の検出は火災の発生が感知さ
れたことを前提としなければ意味がないため、火災が精
度良く感知されなければ、必然的に火災発生位置を精度
良く検出することができない。ところが、前記従来の火
災感知装置では、必ずしも十分に精度良く火災を感知す
ることは困難であった。
【0005】また、前記従来の火災感知装置では、撮像
された画像から輝度値の高い領域を火災の候補領域とし
て1次的に抽出しているので、撮像された領域内に火炎
が見えていない場合(例えば、炎が車両に隠れている場
合)には、火災を感知することが困難であった。したが
って、前記従来の火災感知装置を利用した火災発生位置
検出装置では、撮像された領域内に火炎が見えていない
場合、火災発生位置を検出することができなかった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、精度良く火災発生位置を検出することができ
る火災発生位置検出装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、車両等に炎が隠れること
によって撮像された領域内に炎が見えていない場合であ
っても、火災発生位置を検出することができる火災発生
位置検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】火炎の大きさは所定周波
数(ゆらぎ周波数)で変化し、それに伴って、火炎から
発せられる放射の強度(例えば、可視光の強度、可視光
中のG成分やR成分の強度、赤外線強度等)はゆらぎ周
波数で変化する。このゆらぎ周波数は、約2Hz〜10
Hz程度である。一方、例えば、トンネル内の照明灯な
どの固定光源、車両のヘッドライトやテールランプなど
から発せられる放射の強度は変化せず、その強度は直流
成分のみを有する。そこで、監視領域を撮像した画像か
ら、フーリエ変換により放射強度に関するパワースペク
トルを求め、そのパワースペクトルにおいて、ゆらぎ周
波数帯の強度が所定閾値以上であることを判別すること
によって、固定光源や車両のヘッドライト等の影響を受
けることなく、火災を感知することができると考えられ
る。
【0009】しかしながら、前記パワースペクトルにお
けるゆらぎ周波数帯においても、種々の要因で、火炎に
よらない強度が含まれる。このため、ゆらぎ周波数帯の
強度が所定閾値以上であることを判別することにより火
災を感知する場合には、十分な精度で火災を感知するこ
とができない。
【0010】これに対し、本発明者は、前記パワースペ
クトルを時間経過に従って順次求め、各パワースペクト
ルにおけるゆらぎ周波数帯の強度を時系列データとして
求めると、このゆらぎ周波数帯の強度が時系列的に所定
の増加傾向を示すことを見出した。これは、火災が発生
すると、時間経過に従って火炎が拡大していくことによ
るものである。一方、ゆらぎ周波数帯の強度は、他の要
因によっては、火炎が拡大していく過程で見られるよう
な、時系列的な所定の増加傾向を示すことがない。した
がって、ゆらぎ周波数帯の強度の時系列的な変化が所定
の増加傾向を示すことを判別することによって、火災を
感知すれば、精度良く火災を感知することができる。
【0011】そして、前記パワースペクトルを求めるに
際し、撮像手段により撮像された画像から強度の高い領
域として抽出した火災の候補領域の平均強度又は積算強
度等によってパワースペクトルを求めるのではなく、撮
像手段により撮像された画像における予め定めた対象領
域内の積算強度又は平均強度等によってパワースペクト
ルを求めれば、撮像された領域内に火炎が見えていない
場合(例えば、炎が車両に隠れている場合)であって
も、火炎から発して壁面等で反射した放射の強度を捕ら
えることができるので、火災を感知することができる。
【0012】さらに、以上のようにして火災を感知した
際の増加傾向の判定の基となった画像又はその判定時点
付近において得られた画像から、火災発生位置を求めれ
ば、精度良く火災を感知したことを前提とするので、精
度良く火災発生位置を検出することができる。
【0013】本発明は、以上のような本発明者による新
たな知見に基づいてなされたものである。
【0014】前記課題を解決するため、本発明の第1の
態様による火災発生位置検出装置は、監視領域を撮像す
る撮像手段と、前記撮像手段から時間経過に従って順次
得られる各画像について、当該画像における予め定めた
対象領域内の各画素の放射強度に応じた値の積算値に応
じた値を求める第1の演算手段と、時間的にずれた各所
定期間に対応して、当該所定期間内に得られた前記複数
の画像についてそれぞれ前記第1の演算手段により求め
られた複数の値に対してフーリエ変換を行って、パワー
スペクトルを求めるフーリエ変換手段と、前記フーリエ
変換手段により前記各所定期間に対応して求められた各
パワースペクトルについて、所定周波数帯の強度の平均
値に応じた値を求める第2の演算手段と、前記第2の演
算手段により求められた値の時系列的な変化が所定の増
加傾向を示すか否かを判定する増加傾向判定手段と、前
記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前記
所定の増加傾向を示すと判定されたことを必要条件とし
て、当該判定に用いられた又は当該判定時点付近におい
て前記撮像手段により得られた画像に基づいて火災発生
位置を求めて当該火災発生位置を示す火災発生位置検出
信号を出力する火災位置検出手段と、を備えたものであ
る。
【0015】前記対象領域は、撮像手段から得られた画
像の全体の領域であってもよいし、その全体の領域から
例えばトンネル内の照明灯の領域を除いた領域としても
よい。また、前記各画素の放射強度に応じた値の積算値
に応じた値は、当該積算値そのものであってもよいし、
例えば、前記各画素の放射強度に応じた値の平均値であ
ってもよい。前記各所定期間は、時間的に重複していな
くてもよいし、一部時間的に重複していてもよい。ま
た、前記各所定期間が時間的に重複していない場合に
は、前記各所定期間が時間的に連続していてもよいし、
前記各所定期間の間に時間間隔があってもよい。前記所
定周波数帯は、ゆらぎ周波数帯に含まれるように適宜定
めておく。これらの点については、後述する各態様につ
いても同様である。
【0016】前記第1の態様によれば、監視領域を撮像
する撮像手段から時間経過に従って順次得られる各画像
について、第1の演算手段によって、当該画像における
予め定めた対象領域内の各画素の放射強度に応じた値の
積算値に応じた値が求められる。フーリエ変換手段によ
って、時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定
期間内に得られた前記複数の画像についてそれぞれ第1
の演算手段により求められた複数の値に対してフーリエ
変換が行われて、パワースペクトルが求められる。フー
リエ変換手段により前記各所定期間に対応して求められ
た各パワースペクトルについて、第2の演算手段によっ
て、所定周波数帯の強度の平均値に応じた値が求められ
る。そして、増加傾向判定手段によって、第2の演算手
段により求められた値の時系列的な変化が所定の増加傾
向を示すか否かが判定される。増加傾向判定手段によっ
て所定の増加傾向を示すと判定されたことを必要条件と
して、火災位置検出手段によって、当該判定に用いられ
た又は当該判定時点付近において前記撮像手段により得
られた画像に基づいて火災発生位置が求められて当該火
災発生位置を示す火災発生位置検出信号が出力される。
【0017】したがって、前記第1の態様によれば、前
述した知見に従い、精度良く火災を感知した上で火災発
生位置を検出することができ、ひいては、火災発生位置
検出の精度を高めることができる。また、前記第1の態
様によれば、撮像された画像から輝度値の高い領域を火
炎の候補領域として抽出してこの候補領域が時間的に移
動する場合に火災とは感知しないことによって走行車両
のヘッドライト等を火炎であると誤認識する事態を防止
するような特別な処理が、必要ないので、移動火災であ
っても感知することができ、ひいては、移動火災であっ
てもその発生位置を検出することができる。ここで、移
動火災とは、例えば走行中の車両で発生した火災であ
る。
【0018】本発明の第2の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第1の態様による火災発生位置検出装置
において、前記フーリエ変換手段により求められた各パ
ワースペクトルが、所定周波数帯において鋭い強度ピー
クを有するか否かを判別するピーク判別手段と、前記第
2の演算手段により求められ前記増加傾向判定手段によ
り増加傾向の判定に用いられた複数の値のうち、所定数
以上の値が、前記ピーク判別手段により鋭い強度ピーク
を有しないと判別されたパワースペクトルに基づくもの
であるか否かを判定する判定手段と、を備えたものであ
る。そして、前記火災位置検出手段は、前記増加傾向判
定手段によって前記時系列的な変化が前記所定の増加傾
向を示すと判定され、かつ、前記判定手段によって前記
所定数以上の値が前記ピーク判別手段により鋭い強度ピ
ークを有しないと判別されたパワースペクトルに基づく
ものであると判定されたことを必要条件として、前記火
災発生位置を求めて前記火災発生位置検出信号を出力す
るものである。
【0019】ところで、緊急車両の回転灯の場合、その
回転周波数はゆらぎ周波数帯に含まれる。したがって、
前記第1の態様において、前記対象領域内に回転灯が入
ることによって、前記パワースペクトルの所定周波数帯
の平均値等は時系列的に増加傾向を示すこととなる。し
かし、回転灯の面積は小さいので、回転灯による増加傾
向は火災による増加傾向に比べて増加の度合いが低く、
前記第1の態様によっても、回転灯を火災であると誤認
識するような事態はほとんどない。
【0020】しかしながら、回転灯の影響を一層低減す
ることは、火災感知の精度を一層向上させて火災発生位
置検出の精度を一層向上させる上で好ましい。火災の場
合には、前記パワースペクトルは所定周波数帯において
鋭い強度ピークを有しないの対し、回転灯の場合には、
前記パワースペクトルは所定周波数帯において鋭い強度
ピークを有する。前記第2の態様は、この点に着目し、
回転灯の影響を一層低減して、火災感知の精度を一層向
上させて火災発生位置検出の精度を一層向上させること
ができるものである。
【0021】すなわち、前記第2の態様では、ピーク判
別手段によって、フーリエ変換手段により求められた各
パワースペクトルが、所定周波数帯において鋭い強度ピ
ークを有するか否かが判別される。つまり、各パワース
ペクトルが回転灯の影響を受けているか否かが判別され
る。そして、判定手段によって、第2の演算手段により
求められ増加傾向判定手段により増加傾向の判定に用い
られた複数の値のうち、所定数以上の値が、ピーク判別
手段により鋭い強度ピークを有しないと判別されたパワ
ースペクトルに基づくものであるか否かが判定される。
【0022】例えば、増加傾向判定手段による増加傾向
の判定に5個の値が用いられたとして具体的に説明す
る。これらの5個の値はそれぞれ第2の演算手段によっ
て各パワースペクトルに基づいて得られたものである。
ピーク判別手段は、既に、これらの5個の値の基となっ
た5個のパワースペクトルについてそれぞれ鋭い強度ピ
ークを有するか否か(すなわち、回転灯の影響を受けて
いるか否か)を判別している。判定手段によって、前記
5個の値のうち例えば3個(1個〜5個のいずれでもよ
く、その個数が多いほど回転灯の影響をより低減でき
る。)以上の値が、ピーク判別手段により鋭い強度ピー
クを有しないと判別されたパワースペクトルに基づくも
のであるか否かが判定される。すなわち、3個以上の値
が回転灯の影響を受けていないものであるか否かが判定
される。
【0023】そして、前記第2の態様では、火災位置検
出手段は、前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を
示すと判定されたことを必要条件とするのみならず、前
記判定手段によって前記所定数以上の値が前記ピーク判
別手段により鋭い強度ピークを有しないと判別されたパ
ワースペクトルに基づくものであると判定されたこと
(前述した例では、3個以上の値が回転灯の影響を受け
ていないものであること)も必要条件として、火災発生
位置を求めて火災発生位置検出信号を出力する。
【0024】したがって、前記第2の態様によれば、回
転灯の影響が一層低減され、火災感知の精度が一層向上
し、ひいては火災位置検出の精度が一層向上するのであ
る。
【0025】本発明の第3の態様による火災発生位置検
出装置は、監視領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手
段から時間経過に従って順次得られる各画像について、
当該画像における予め定めた対象領域内の各画素の放射
強度に応じた値の積算値に応じた値を求める第1の演算
手段と、時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所
定期間内に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前
記第1の演算手段により求められた複数の値に対してフ
ーリエ変換を行って、パワースペクトルを求めるフーリ
エ変換手段と、前記フーリエ変換手段により前記各所定
期間に対応して求められた各パワースペクトルが、所定
周波数帯において鋭い強度ピークを有するか否かを判別
するピーク判別手段と、前記フーリエ変換手段により前
記各所定期間に対応して求められたパワースペクトルの
うち、前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有し
ないと判別されたパワースペクトルについて、所定周波
数帯の強度の平均値に応じた値を求める第2の演算手段
と、前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しな
いと判別されたパワースペクトルについて前記第2の演
算手段により求められた値の時系列的な変化が、所定の
増加傾向を示すか否かを判定する増加傾向判定手段と、
前記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前
記所定の増加傾向を示すと判定されたことを必要条件と
して、当該判定に用いられた又は当該判定時点付近にお
いて前記撮像手段により得られた画像に基づいて火災発
生位置を求めて当該火災発生位置を示す火災発生位置検
出信号を出力する火災位置検出手段と、を備えたもので
ある。
【0026】前記第2の態様では、回転灯の影響を受け
た値であるか否かに関わらずにその値を増加傾向の判定
において用い、所定の増加傾向を示すと判定されたこと
のみならず、その判定が回転灯の影響を所定の程度以下
しか受けなかったことを必要条件として火災発生位置を
求めて火災発生位置検出信号を出力しており、増加傾向
の判定後の処理によって回転灯の影響を低減させてい
た。これに対し、前記第3の態様では、事前に、増加傾
向の判定の際に用いる値を回転灯の影響を受けなかった
値とすることによって、回転灯の影響を低減させてい
る。前記第3の態様によっても、前記第1及び第2の態
様と同様の利点が得られる。
【0027】本発明の第4の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による火
災発生位置検出装置において、前記増加傾向判定手段
は、前記第2の演算手段により求められた時系列をなす
各値に対して、当該時系列における当該値以前の時系列
的に連続する所定数の値の平均値に応じた値を求める第
3の演算手段を有し、該第3の演算手段により求められ
た値に基づいて前記所定の増加傾向を示すか否かを判定
するものである。
【0028】前記第2の演算手段により求められた値
は、何らかのノイズ的な要因によって突発的に変動する
場合がある。そこで、前記第4の態様では、第2の演算
手段により求められた値を直接的に用いて前記所定の増
加傾向を判定するのではなく、第2の演算手段により求
められた複数の値を第3の演算手段によって平均化し、
この平均化された値に基づいて増加傾向の判定を行って
いる。このため、第2の演算手段により求められた値が
時系列的に突発的に変動しても、第3の演算手段により
求められた値の時系列的な変化は平滑化され、突発的な
変動の影響が緩和され、前記増加傾向の判定を一層精度
良く行うことができ、ひいては、一層精度良く火災を感
知することができ、それにより一層精度良く火災発生位
置を検出することができる。
【0029】本発明の第5の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第4の態様による火災発生位置検出装置
において、前記増加傾向判定手段は、前記第3の演算手
段により求められた値が、当該時系列における当該値以
前の時系列的に連続する所定数の値のうちの所定数以上
の値がそれぞれ当該時系列における各直前の値より大き
く、かつ、当該値が、当該時系列における当該値に対し
て時系列的に所定数前の値より所定閾値以上大きい場合
に、前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと
判定するものである。
【0030】この第5の態様は、増加傾向の判定の具体
例を挙げたものであるが、前記第1乃至第4の態様で
は、増加傾向の判定はこの例に限定されるものではな
い。
【0031】本発明の第6の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による火
災発生位置検出装置において、前記火災位置検出手段
は、前記画像における所定領域内に炎に相当する領域が
存在する場合に当該炎に相当する領域の所定位置に相当
する実際の位置を火災発生位置として求める火災位置演
算手段を有するものである。前記所定領域は、前記画像
の一部の領域であってもよいし、前記画像の全体の領域
であってもよい。
【0032】この第6の態様は、火災位置検出手段の具
体的な構成例を挙げたものであるが、前記第1乃至第5
の態様では、火災位置検出手段の構成はこの例に限定さ
れるものではない。
【0033】本発明の第7の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第6の態様による火災発生位置検出装置
において、前記火災位置演算手段は、前記画像における
前記所定領域を所定閾値で2値化する2値化処理手段
と、2値化された前記所定領域について水平方向にプロ
ジェクション処理を行う水平プロジェクション処理手段
と、前記水平プロジェクション処理手段により得られた
水平プロジェクション値に基づいて、前記炎に相当する
領域の前記所定位置を求める手段と、を有するものであ
る。
【0034】この第7の態様は、火災位置演算手段の具
体的な構成例を挙げたものであるが、前記第6の態様で
は、火災位置演算手段の構成はこの例に限定されるもの
ではない。
【0035】本発明の第8の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第1乃至第7のいずれかの態様による火
災発生位置検出装置において、前記火災位置検出手段が
前記火災発生位置を求めて前記火災発生位置検出信号を
出力するための前記必要条件を必要条件として、前記火
災位置検出手段が用いた前記画像に基づいて炎の大きさ
を求めて当該炎の大きさを示す炎大きさ検出信号を出力
する炎大きさ検出手段を備えたものである。
【0036】この第8の態様のように炎大きさ検出手段
を有していると、火災の規模等を知ることができ、好ま
しい。
【0037】本発明の第9の態様による火災発生位置検
出装置は、前記第8の態様による火災発生位置検出装置
において、前記炎大きさ検出手段は、前記画像における
前記所定領域内に炎に相当する領域が存在する場合に当
該炎に相当する領域の大きさに相当する実際の大きさを
炎の大きさとして求める炎大きさ演算手段を有するもの
である。
【0038】この第9の態様は、炎大きさ検出手段の具
体的な構成例を挙げたものであるが、前記第8の態様で
は、炎大きさ検出手段の構成はこの例に限定されるもの
ではない。
【0039】本発明の第10の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第9の態様による火災発生位置検出装
置において、前記炎大きさ演算手段は、前記画像におけ
る前記所定領域を所定閾値で2値化する2値化処理手段
と、2値化された前記所定領域について水平方向にプロ
ジェクション処理を行う水平プロジェクション処理手段
と、2値化された前記所定領域について垂直方向にプロ
ジェクション処理を行う垂直プロジェクション処理手段
と、前記水平プロジェクション処理手段及び前記垂直プ
ロジェクション処理手段によりそれぞれ得られた水平プ
ロジェクション値及び垂直プロジェクション値に基づい
て、前記炎に相当する領域の大きさを求める手段と、を
有するものである。
【0040】この第10の態様は、炎大きさ演算手段の
具体的な構成例を挙げたものであるが、前記第9の態様
では、炎大きさ演算手段の構成はこの例に限定されるも
のではない。
【0041】本発明の第11の態様による火災発生位置
検出装置は、監視領域を撮像する撮像手段と、前記撮像
手段から時間経過に従って順次得られる各画像につい
て、当該画像における予め定めた対象領域を互いに重複
することなくあるいは重複を許して小領域に分割し、こ
れらの各小領域ごとに、当該小領域内の各画素の放射強
度に応じた値の積算値に応じた値を求める第1の演算手
段と、時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定
期間内に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記
各小領域ごとに前記第1の演算手段により求められた複
数の値に対してフーリエ変換を行って、前記各小領域ご
とにパワースペクトルを求めるフーリエ変換手段と、前
記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して前
記各小領域ごとに求められた各パワースペクトルについ
て、所定周波数帯の強度の平均値に応じた値を求める第
2の演算手段と、前記第2の演算手段により求められた
値の時系列的な変化が所定の増加傾向を示すか否かを前
記各小領域ごとに判定する増加傾向判定手段と、前記増
加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前記所定
の増加傾向を示すと判定された小領域の数が所定数以上
であることを必要条件として、当該判定に用いられた又
は当該判定時点付近において前記撮像手段により得られ
た画像に基づいて火災発生位置を求めて当該火災発生位
置を示す火災発生位置検出信号を出力する火災位置検出
手段と、を備えたものである。
【0042】前記第1の態様では、対象領域全体につい
て一連の処理を行って増加傾向の判定を行っていたのに
対し、この第11の態様では、対象領域を複数の小領域
に分割して各小領域ごとに前記第1の態様と同様の一連
の処理を行って各小領域ごとに増加傾向の判定を行い、
所定の増加傾向を示すと判定された小領域の数が所定数
以上であることを必要条件として、火災発生位置を求め
て火災発生位置検出信号を出力している。したがって、
この第11の態様によれば、基本的に前記第1の態様と
同様の利点が得られるのみならず、次の利点も得られ
る。
【0043】すなわち、例えば、実際には同じ大きさの
炎であっても、撮像手段から当該炎までの距離が異なれ
ば、撮像手段により撮像された画像における炎の大きさ
は異なる。このため、前記第1の態様では、同じ火災が
発生したとしてもそれらの火災の発生位置が異なれば前
記増加傾向が異なる場合があるので、火災の発生位置に
応じて火災感知の感度が異なる場合がある。これに対し
て、前記第11の態様では、各小領域ごとに一連の処理
を行って各小領域ごとに増加傾向の判定を行うので、火
災の発生位置による火災感知の感度のばらつきを低減す
ることができ、一層精度良く火災を感知することがで
き、ひいては、一層精度良く火災発生位置を検出するこ
とができる。
【0044】本発明の第12の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第11の態様による火災発生位置検出
装置において、前記フーリエ変換手段により前記所定期
間に対応して前記各小領域ごとに求められた各パワース
ペクトルが、所定周波数帯において鋭い強度ピークを有
するか否かを判別するピーク判別手段と、前記第2の演
算手段により前記各小領域ごとに求められ前記増加傾向
判定手段により前記各小領域ごとの増加傾向の判定に用
いられた複数の値のうち、所定数以上の値が、前記ピー
ク判別手段により鋭い強度ピークを有しないと判別され
たパワースペクトルに基づくものであるか否かを判定す
る判定手段と、を備えたものである。そして、前記火災
位置検出手段は、前記増加傾向判定手段によって前記時
系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判定され、
かつ、前記判定手段によって前記所定数以上の値が前記
ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しないと判別
されたパワースペクトルに基づくものであると判定され
た、小領域の数が、所定数以上であることを必要条件と
して、前記火災発生位置を求めて前記火災発生位置検出
信号を出力する。
【0045】本発明の第13の態様による火災発生位置
検出装置は、監視領域を撮像する撮像手段と、前記撮像
手段から時間経過に従って順次得られる各画像につい
て、当該画像における予め定めた対象領域を互いに重複
することなくあるいは重複を許して小領域に分割し、こ
れらの各小領域ごとに、当該小領域内の各画素の放射強
度に応じた値の積算値に応じた値を求める第1の演算手
段と、時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定
期間内に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記
各小領域ごとに前記第1の演算手段により求められた複
数の値に対してフーリエ変換を行って、前記各小領域ご
とにパワースペクトルを求めるフーリエ変換手段と、前
記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して前
記各小領域ごとに求められた各パワースペクトルが、所
定周波数帯において鋭い強度ピークを有するか否かを判
別するピーク判別手段と、前記フーリエ変換手段により
前記各所定期間に対応して前記各小領域ごとに求められ
たパワースペクトルのうち、前記ピーク判別手段により
鋭い強度ピークを有しないと判別されたパワースペクト
ルについて、所定周波数帯の強度の平均値に応じた値を
求める第2の演算手段と、前記ピーク判別手段により鋭
い強度ピークを有しないと判別されたパワースペクトル
について前記第2の演算手段により求められた値の時系
列的な変化が、所定の増加傾向を示すか否かを前記各小
領域ごとに判定する増加傾向判定手段と、前記増加傾向
判定手段によって前記時系列的な変化が前記所定の増加
傾向を示すと判定された小領域の数が所定数以上である
ことを必要条件として、当該判定に用いられた又は当該
判定時点付近において前記撮像手段により得られた画像
に基づいて火災発生位置を求めて当該火災発生位置を示
す火災発生位置検出信号を出力する火災位置検出手段
と、を備えたものである。
【0046】本発明の第14の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第11乃至第13のいずれかの態様に
よる火災発生位置検出装置において、前記増加傾向判定
手段は、前記第2の演算手段により求められた前記各小
領域ごとに時系列をなす各値に対して、当該時系列にお
ける当該値以前の時系列的に連続する所定数の値の平均
値に応じた値を求める第3の演算手段を有し、該第3の
演算手段により求められた値に基づいて前記所定の増加
傾向を示すか否かを前記各小領域ごとに判定するもので
ある。
【0047】本発明の第15の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第14の態様による火災発生位置検出
装置において、前記増加傾向判定手段は、前記第3の演
算手段により求められた値が、当該時系列における当該
値以前の時系列的に連続する所定数の値のうちの所定数
以上の値がそれぞれ当該時系列における各直前の値より
大きく、かつ、当該値が、当該時系列における当該値に
対して時系列的に所定数前の値より所定閾値以上大きい
場合に、当該小領域について前記時系列的な変化が前記
所定の増加傾向を示すと判定するものである。
【0048】前記第12乃至第15の態様は、それぞれ
前記第2乃至第5の態様に対応しており、各小領域に関
して前記第2乃至第5の態様と同様の処理を行うもので
ある。したがって、前記第12乃至第15の態様によれ
ば、前記第11の態様と同様の利点が得られる上に、そ
れぞれ前記第2乃至第5の態様と同様の利点が得られ
る。
【0049】本発明の第16の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第11乃至第15のいずれかの態様に
よる火災発生位置検出装置において、前記小領域への分
割が、前記撮像手段から前記監視領域の各部への距離に
応じて行われたものである。
【0050】この第16の態様は小領域への分割の例を
挙げたものであるが、前記第11乃至第15の態様で
は、小領域への分割はこの例に限定されるものではな
い。
【0051】例えば、前記第11乃至第16のいずれか
の態様による火災発生位置検出装置において、前記監視
領域が道路を含み、前記小領域への分割が、前記各小領
域が前記道路の像と交差する方向に延びるように行われ
てもよい。
【0052】なお、この場合、前記各小領域の幅に対応
する前記道路における実際の距離が互いに略々同じとな
るように、前記各小領域の幅を定めておいてもよいが、
これに限定されるものではない。
【0053】本発明の第17の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第11乃至16のいずれかの態様によ
る火災発生位置検出装置において、前記火災位置検出手
段は、前記画像における所定領域と、前記増加傾向判定
手段によって前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向
を示すと判定された小領域全体がなす領域あるいはこれ
にその周辺領域も含む領域とが重複した重複領域内に、
炎に相当する領域が存在する場合に、当該炎に相当する
領域の所定位置に相当する実際の位置を火災発生位置と
して求める第1の火災位置演算手段と、前記重複領域内
に炎に相当する領域が存在しない場合に、前記増加傾向
判定手段によって前記時系列的な変化が前記所定の増加
傾向を示すと判定された小領域全体がなす領域の所定位
置に相当する実際の位置を火災発生位置として求める第
2の火災位置演算手段と、を有するものである。前記所
定領域は、前記画像の一部の領域であってもよいし、前
記画像の全体の領域であってもよい。
【0054】ところで、前記第1乃至第17の態様によ
れば、前述した知見に従い、車両等に炎が隠れることに
よって撮像された領域内に炎が見えていない場合であっ
ても火災を感知することができる。そして、前記第11
乃至第17の態様では、各小領域ごとに増加傾向の判定
を行っているので、所定の増加傾向を示すと判定された
小領域は、炎の少なくとも一部が存在するかあるいは炎
を反射した壁面等が存在する小領域である。したがっ
て、前記第17の態様のように、所定の増加傾向を示す
と判定された小領域全体がなす領域あるいはこれにその
周辺領域も含む領域との重複領域内に、炎に相当する領
域が存在する場合に、当該炎に相当する領域の所定位置
に相当する実際の位置を火災発生位置として求めれば、
火災発生位置を一層精度良く検出することができる。ま
た、前記第17の態様のように、所定の増加傾向を示す
と判定された小領域全体がなす領域あるいはこれにその
周辺領域も含む領域との重複領域内に、炎に相当する領
域が存在しない場合に、所定の増加傾向を示すと判定さ
れた小領域全体がなす領域の所定位置に相当する実際の
位置を火災発生位置として求めれば、車両等に炎が隠れ
ることによって撮像された領域内に炎が見えていない場
合であっても、火災発生位置を検出することができる。
【0055】本発明の第18の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第17の態様による火災発生位置検出
装置において、前記第1の火災位置演算手段は、前記重
複領域を所定閾値で2値化する2値化処理手段と、2値
化された前記重複領域について水平方向にプロジェクシ
ョン処理を行う水平プロジェクション処理手段と、前記
水平プロジェクション処理手段により得られた水平プロ
ジェクション値に基づいて、前記炎に相当する領域の前
記所定位置を求める手段と、を有するものである。
【0056】この第18の態様は、第1の火災位置演算
手段の具体的な構成例を挙げたものであるが、前記第6
の態様では、第1の火災位置演算手段の構成はこの例に
限定されるものではない。
【0057】本発明の第19の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第11乃至第18のいずれかの態様に
よる火災発生位置検出装置において、前記火災位置検出
手段が前記火災発生位置を求めて前記火災発生位置検出
信号を出力する前記必要条件を必要条件として、前記火
災位置検出手段が用いた前記画像に基づいて炎の大きさ
を求めて当該炎の大きさを示す炎大きさ検出信号を出力
する炎大きさ検出手段を備えたものである。
【0058】この第19の態様のように炎大きさ検出手
段を有していると、火災の規模を知ることができ、好ま
しい。
【0059】本発明の第20の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第19の態様による火災発生位置検出
装置において、前記炎大きさ検出手段は、前記画像にお
ける前記所定領域と、前記増加傾向判定手段によって前
記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判定さ
れた小領域全体がなす領域あるいはこれにその周辺領域
も含む領域とが重複した重複領域内に、炎に相当する領
域が存在する場合に、当該炎に相当する領域の大きさに
相当する実際の大きさを炎の大きさとして求める炎大き
さ演算手段を有するものである。
【0060】前記第19の態様では、各小領域ごとに増
加傾向の判定を行っているので、所定の増加傾向を示す
と判定された小領域は、炎の少なくとも一部が存在する
かあるいは炎を反射した壁面等が存在する小領域であ
る。したがって、前記第20の態様のように、所定の増
加傾向を示すと判定された小領域全体がなす領域あるい
はこれにその周辺領域も含む領域との重複領域内に、炎
に相当する領域が存在する場合に、当該炎に相当する領
域の大きさに相当する実際の大きさを炎の大きさとして
求めれば、火災の大きさを一層精度良く検出することが
できる。
【0061】本発明の第21の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第20の態様による火災発生位置検出
装置において、前記炎大きさ演算手段は、前記重複領域
を所定閾値で2値化する2値化処理手段と、2値化され
た前記重複領域について水平方向にプロジェクション処
理を行う水平プロジェクション処理手段と、2値化され
た前記重複領域について垂直方向にプロジェクション処
理を行う垂直プロジェクション処理手段と、前記水平プ
ロジェクション処理手段及び前記垂直プロジェクション
処理手段によりそれぞれ得られた水平プロジェクション
値及び垂直プロジェクション値に基づいて、前記炎に相
当する領域の大きさを求める手段と、を有するものであ
る。
【0062】この第21の態様は、炎大きさ演算手段の
具体的な構成例を挙げたものであるが、前記第20の態
様では、炎大きさ演算手段の構成はこの例に限定される
ものではない。
【0063】本発明の第22の態様による火災発生位置
検出装置は、前記第1乃至第21の態様による火災発生
位置検出装置において、前記画素の放射強度に応じた値
が、輝度値、G成分値、R成分値及び赤外線強度値のう
ちのいずれかであるものである。
【0064】この第22の態様は画素の放射強度に応じ
た値の例を挙げたものである。前記撮像手段としていわ
ゆる可視光用白黒カメラを用いた場合には当該値として
輝度値を用いることができ、カラーカメラを用いた場合
には当該値として輝度値、G成分値又はR成分値を用い
ることができ、赤外線カメラを用いた場合には当該値と
して赤外線強度値を用いることができる。もっとも、前
記第1乃至第21の態様では、前記画素の放射強度に応
じた値は、第22の態様に挙げた例に限定されるもので
はない。
【0065】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]
【0066】図1は、本発明の第1の実施の形態による
火災発生位置検出装置を示す概略ブロック図である。
【0067】本実施の形態による火災発生位置検出装置
は、図1に示すように、監視領域を撮像する撮像手段と
しての可視光用CCD白黒カメラ1と、カメラ1からの
画像アナログ信号を画素ごとに例えば256階調のデジ
タル信号に変換するA/D変換器2と、デジタル信号に
変換された画像(画像信号)を記憶する画像メモリ3
と、画像メモリ3からの画像に対して後述する処理を行
う処理部4とを備えている。図面には示していないが、
処理部4は、後述する動作を実現するように、マイクロ
コンピュータ及び他の電子回路等で構成されている。
【0068】図面には示していないが、カメラ1は、高
速道路等のトンネル内の天井又は高所の壁に所望の間隔
(例えば、約200m間隔)で設置されており、カメラ
1からフレーム周期(1/30秒間隔)で順次画像が得
られ、各画像が1/30秒間隔で画像メモリ3に順次取
り込まれる。この画像の例を図2に示している。図2に
おいて、5,6はトンネルの壁面の像の領域、7は路面
(道路)の像の領域、8は車線の像、9は炎の像を示し
ている。なお、本実施の形態では、画像メモリ3には1
枚の画像のみが記憶され、順次新しい画像に更新される
ようになっている。もっとも、画像メモリ3に複数の画
像が記憶されるようにしてもよい。また、画像の取り込
み時間間隔も1/30秒に限定されるものではない。
【0069】次に、本実施の形態による火災発生位置検
出装置の動作について、図3及び図4に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0070】まず、カメラ1から得られた1枚の画像が
画像メモリ3内に取り込まれ(ステップS1)、処理部
4は、この画像における予め定めた対象領域(本実施の
形態では画像全体の領域であるが、トンネル内の照明灯
等の領域を除いた領域としてもよい。)内の各画素の放
射強度に応じた値(本実施の形態では、輝度値)の積算
値(以下、「輝度積算値」という。)を算出し、内部メ
モリ(図示せず)に時系列データとして格納する(ステ
ップS2)。輝度積算値の代わりに、例えば、各画素の
輝度値の平均値を求めてもよい。
【0071】ステップS1,S2は64回(その回数は
これに限定されない。)繰り返され、カメラ1から1/
30秒間隔で順次得られた64枚の画像が順次画像メモ
リ3に取り込まれ、64枚の画像にそれぞれ対応して6
4個の輝度積算値が時系列データとして内部メモリに格
納される。
【0072】その後、処理部4は、64個の輝度積算値
に対して高速フーリエ変換等のフーリエ変換を行って、
パワースペクトルを求める(ステップS3)。
【0073】ここで、炎、固定光源(ナトリウム灯)及
び回転灯のパワースペクトルを図5に示す。炎の場合、
図5(a)に示すように、全帯域に強度が存在し、かつ
周波数が高くなるにつれて一般的に強度が下がり、しか
も鋭い強度ピークは存在しない。固定光源の場合、図5
(b)に示すように、直流成分のみ強度が存在する。回
転灯の場合、図5(c)に示すように、特定周波数帯域
に鋭い強度ピークが存在する。
【0074】次に、処理部4は、ステップS3で求めた
パワースペクトルについて、炎のゆらぎ周波数帯に含ま
れる所定周波数帯(例えば、2Hz〜4Hz)の強度の
平均値(以下、「パワー平均値」という。)を算出する
(ステップS4)。ステップS1〜S6の一連の処理は
繰り返されるので、各一連の処理ごとに(すなわち、時
間的にずれた各所定期間に対応して)パワー平均値が算
出され、パワー平均値が時系列データとして内部メモリ
に格納される。
【0075】次いで、処理部4は、ステップS4で算出
された最新のパワー平均値以前の時系列的に連続する所
定数のパワー平均値の平均値(「以下、「移動平均値」
という。)を算出する(ステップS5)。すなわち、前
記所定数を例えば4個であるとすると、処理部4は、今
回の一連の処理S1〜S6中にステップS4で算出され
たパワー平均値、1回前の一連の処理中に算出されたパ
ワー平均値、2回前の一連の処理中に算出されたパワー
平均値、及び、3回前の一連の処理中に算出されたパワ
ー平均値の、合計4個のパワー平均値の平均値を算出す
る。ステップS1〜S6の一連の処理は繰り返されるの
で、各一連の処理ごとに移動平均値が算出され、移動平
均値が時系列データとして内部メモリに格納される。な
お、移動平均値の代わりに、例えば、積算値を算出して
もよい。
【0076】ここで、火災発生前後におけるパワー平均
値及び移動平均値の時系列的な(時間的な)変化の様子
を図6に示す。図6からわかるように、火災が発生する
と、パワー平均値及び移動平均値が増加していきやがて
高いレベルに維持される。パワー平均値は突発的に変動
しているが、移動平均値は平滑化されていることもわか
る。なお、図6において、縦軸は、エネルギーを対数で
表したものをパワー平均値及び移動平均値のデシベルと
して表している。
【0077】その後、処理部4は、ステップS4で算出
されたパワー平均値の時系列的な変化が所定の増加傾向
を示すか否かを判定する(ステップS6)。本実施の形
態では、処理部4は、ステップS5で算出された移動平
均値に基づいて前記所定の増加傾向を示すか否かを判定
する。具体的には、処理部4は、ステップS5で算出さ
れた最新の移動平均値以前の時系列的に連続する所定数
の移動平均値のうちの所定数以上の移動平均値がそれぞ
れ当該時系列における各直前の移動平均値より大きく、
かつ、当該最新の移動平均値が、当該最新の移動平均値
に対して時系列的に所定数前の値より所定閾値以上大き
い場合に、パワー平均値の時系列的な変化が所定の増加
傾向を示すと判定する。
【0078】その具体例について、図7を参照して説明
する。図7の例では、連続する5個の移動平均値A1〜
A5が示されており、移動平均値A5が最新となってい
る。例えば、処理部4は、最新の移動平均値A5以前の
時系列的に連続する4個の移動平均値A5,A4,A
3,A2のうちの3個以上がそれぞれ当該時系列におけ
る各直前の移動平均値より大きく、かつ、当該最新の移
動平均値A5が、当該最新の移動平均値A5に対して時
系列的に4個前の移動平均値A1より所定閾値以上大き
い場合に(すなわち、図6中のΔが所定閾値以上大きい
場合に)、パワー平均値の時系列的な変化が所定の増加
傾向を示すと判定する。
【0079】本実施の形態では、ステップS6の判定が
火災が発生しているか否かの判定となっており、ステッ
プS6において所定の増加傾向を示すと判定されること
によって、火災が感知される。
【0080】本実施の形態によれば、前述した知見に従
い、車両等に炎が隠れることによって撮像された領域内
に炎が見えていない場合であっても火災を感知すること
ができ、しかも、精度良く火災を感知することができ
る。また、本実施の形態によれば、撮像された画像から
輝度値の高い領域を火炎の候補領域として抽出してこの
候補領域が時間的に移動する場合に火災とは感知しない
ことによって走行車両のヘッドライト等を火炎であると
誤認識する事態を防止するような特別な処理が、必要な
いので、移動火災であっても感知することができる。
【0081】ところで、緊急車両の回転灯の場合、その
回転周波数はゆらぎ周波数帯に含まれる。したがって、
本実施の形態において、撮像領域内に回転灯が入ること
によって、移動平均値は時系列的に増加傾向を示すこと
となる。しかし、回転灯の面積は小さいので、回転灯に
よる増加傾向は火災による増加傾向に比べて増加の度合
いが低く、本実施の形態によっても、回転灯を火災であ
ると誤認識するような事態はほとんどない。
【0082】ステップS6において所定の増加傾向を示
さないと判定されると(すなわち、火災が感知されない
と)、最初に戻る。一方、ステップS6において所定の
増加傾向を示すと判定されると(すなわち、火災が感知
されると)、ステップS7へ移行する。
【0083】ステップS7において、処理部4は、現時
点で画像メモリ3に格納されている1枚の画像を所定閾
値で2値化する。もっとも、画像メモリ3が複数の画像
を記憶するようになっていれば、ステップS7におい
て、処理部4は、ステップS6における所定の増加傾向
を示すという判定に用いられたいずれか1枚の画像を2
値化してもよい。また、処理部4は、ステップS6にお
ける所定の増加傾向を示すという判定の時点付近におい
てカメラ1から得られた画像を2値化してもよく、ステ
ップS6の判定後に新たに画像メモリ3取り込んだ画像
を2値化してもよい。
【0084】その後、処理部4は、ステップS7で2値
化された画像に対して、壁面の像の領域5,6(図2参
照)を取り除くマスク処理を行う(ステップS8)。す
なわち、本実施の形態では、後述するステップS11で
の炎に相当する領域が存在するか否かを判定するための
所定領域を、道路の像の領域7(図2参照)としてい
る。もっとも、必ずしもこの所定領域を領域7とする必
要はないし、また、ステップS8のマスク処理は必ずし
も行わなくてもよい。なお、ステップS7,S8の順序
は逆でもよいことは言うまでもない。
【0085】次いで、処理部4は、図8に示すように、
ステップS8でマスク処理された画像に対して水平方向
にプロジェクション処理を行う(ステップS9)。図8
において、PHは、水平プロジェクション処理により得
られた水平プロジェクション値を示す。
【0086】さらに、処理部4は、図8に示すように、
ステップS8でマスク処理された画像に対して垂直方向
にプロジェクション処理を行う(ステップS10)。図
8において、PVは、垂直プロジェクション処理により
得られた垂直プロジェクション値を示す。
【0087】その後、処理部4は、ステップS7で2値
化された画像の道路の像の領域7内に炎に相当する領域
が存在するか否かを判定する(ステップS11)。本実
施の形態では、この判定は、ステップS9で求めた水平
プロジェクション値PHのピーク値が所定閾値PH
上でかつステップS10で求めた垂直プロジェクション
値PVが所定閾値PV以上であるか否かを判定するこ
とによって、行われる。
【0088】ステップS11で領域7内に炎に相当する
領域が存在すると判定されると、処理部4は、プロジェ
クション値PH,PVに基づいて当該画像における炎に
相当する領域を求め、その領域の所定位置(例えば、下
部位置)に相当する実際の位置を火災発生位置として算
出する(ステップS12)。当該画像における炎に相当
する領域は、具体的には、次のようにして求めることが
できる。図8に示すように、水平プロジェクション値P
Hのピークの位置から上下両側の水平プロジェクション
値PHが所定閾値PH以上であるか否かを調べて、閾
値PHとなる水平位置H1,H2を求める。また、図
8に示すように、垂直プロジェクション値PVのピーク
の位置から左右両側の垂直プロジェクション値PVが所
定閾値PV以上であるか否かを調べて、閾値PV
なる垂直位置V1,V2を求める。これによって、当該
画像において、図8中の太線の矩形で示す炎に相当する
領域が求まる。そして、この太線の矩形の領域の下部位
置の座標に応じて距離補正を行って、当該下部位置に相
当する実際の位置を火災発生位置として算出すればよ
い。
【0089】次に、処理部4は、当該画像における炎に
相当する領域(図8中の太線の矩形)の大きさに相当す
る実際の大きさを算出する(ステップS13)。具体的
には、例えば、当該画像における炎に相当する領域の各
部の座標に応じて距離補正を行って、この領域の大きさ
に相当する実際の大きさを算出すればよい。なお、炎の
大きさは、例えば、面積として算出してもよいし、縦横
の長さとして算出してもよい。
【0090】その後、処理部4は、ステップS12で算
出された火災発生位置を示す火災発生位置検出信号及び
ステップS13で算出された炎の大きさを示す炎大きさ
検出信号を、監視センター等へ出力し(ステップS1
4)、最初に戻る。トンネル内には所定間隔で消火装置
が設置されているので、消火装置を制御する制御装置に
火災発生位置検出信号を出力すれば、火災発生位置に近
い消火装置を作動させることが可能となる。
【0091】一方、ステップS11において領域7内に
炎に相当する領域が存在しないと判定されると(すなわ
ち、火災が感知されたにも関わらず、炎が車両に隠れて
いるなどによって炎が見えていない場合などには)、処
理部4は、火災が感知された旨を単に示す火災感知信号
を監視センター等へ出力し(ステップS15)、最初に
戻る。
【0092】本実施の形態によれば、精度良く火災を感
知した上で火災発生位置を検出することができ、ひいて
は、火災発生位置検出の精度を高めることができる。ま
た、本実施の形態では、炎の大きさも検出されるので、
火災の規模等を知ることができる。
【0093】[第2の実施の形態]
【0094】図9は、本発明の第2の実施の形態による
火災発生位置検出装置の動作の一部を示す概略フローチ
ャートである。図9において、図3中のステップと同一
又は対応するステップには同一符号を付し、その重複す
る説明は省略する。なお、本実施の形態では、図9中の
ステップS24でYESと判定されると図4中のステッ
プS7へ移行し、図4中のステップS14,S15の後
には図9中の最初に戻る。
【0095】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、ステップS3,S4間にステップS21〜S
23が追加され、ステップS6,S7間にステップS2
4が追加されている点のみである。
【0096】本実施の形態では、ステップS3の後、処
理部4は、ステップS3で求められたパワースペクトル
が所定周波数帯(例えば、0Hz〜15Hz)において
鋭い強度ピークを有するか否かが判別される(ステップ
S21)。つまり、前述した図5からわかるように、ス
テップS3で求められたパワースペクトルが回転灯の影
響を受けているか否かが判別される。
【0097】ステップS21において鋭い強度ピークを
有しないと判別されると、処理部4は、後のステップS
4で算出されるパワー平均値と関連づけられるべき関連
づけデータを「強度ピークなし」にセットし(ステップ
S22)、ステップS4へ移行する。一方、ステップS
21において鋭い強度ピークを有すると判別されると、
処理部4は、後のステップS4で算出されるパワー平均
値と関連づけられるべき関連づけデータを「強度ピーク
あり」にセットし(ステップS23)、ステップS4へ
移行する。
【0098】ステップS6において所定の増加傾向を示
すと判定されると、処理部4は、ステップS4で算出さ
れステップS6の判定に用いられた(本実施の形態の場
合には、移動平均値を介して用いられている。)複数の
パワー平均値のうち、「強度ピークなし」の関連づけデ
ータに関連づけられたパワー平均値の数が所定数以上で
あるか否かを判定する(ステップS24)。なお、「強
度ピークなし」に関連づけられたパワー平均値は、ステ
ップS21で鋭い強度ピークを有しないと判別されたパ
ワースペクトルに基づくもの、すなわち、回転灯の影響
を受けたパワースペクトルに基づくものである。
【0099】ステップS24で所定数以上であると判定
されるとステップS7へ移行する一方、ステップS24
で所定数以上でないと判定されるとそのまま最初に戻
る。
【0100】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の利点が得られる他、ステップS21〜S2
4が追加されたことによって、回転灯の影響が一層低減
され、火災感知の精度が一層向上し、ひいては、火災発
生位置検出の精度が一層向上する。
【0101】[第3の実施の形態]
【0102】図10は、本発明の第3の実施の形態によ
る火災発生位置検出装置の動作の一部を示す概略フロー
チャートである。図10において、図3中のステップと
同一又は対応するステップには同一符号を付し、その重
複する説明は省略する。なお、本実施の形態では、図1
0中のステップS6でYESと判定されると図4中のス
テップS7へ移行し、図4中のステップS14,S15
の後には図10中の最初に戻る。
【0103】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、ステップS3,S4間にステップS25が追
加されている点のみである。
【0104】本実施の形態では、ステップS3の後、処
理部4は、ステップS3で求められたパワースペクトル
が所定周波数帯(例えば、0Hz〜15Hz)において
鋭い強度ピークを有するか否かが判別される(ステップ
S25)。つまり、前述した図5からわかるように、ス
テップS3で求められたパワースペクトルが回転灯の影
響を受けているか否かが判別される。
【0105】ステップS25において鋭い強度ピークを
有しないと判別されると、ステップS4へ移行する。一
方、ステップS25において鋭い強度ピークを有すると
判別されると、直ちに最初へ戻る。この場合、すなわ
ち、ステップS3で求められたパワースペクトルが回転
灯の影響を受けている場合には、パワー平均値及び移動
平均値は算出されない。
【0106】したがって、本実施の形態では、ステップ
S6の判定で用いられる移動平均値ひいてはパワー平均
値は回転灯の影響を受けなかったものとなり、回転灯の
影響が一層低減され、火災感知の精度が一層向上し、ひ
いては火災発生位置検出の精度が一層向上する。なお、
本実施の形態によっても前記第1の実施の形態と同様の
利点が得られることは、言うまでもない。
【0107】[第4の実施の形態]
【0108】図11は、本発明の第4の実施の形態によ
る画像の分割状況を示す図である。図12及び図13
は、本実施の形態による火災発生位置検出装置の動作を
示す概略フローチャートである。なお、図11におい
て、図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号
を付し、その重複する説明は省略する。
【0109】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、処理部4の動作のみであるので、ここでも図
1を参照する。
【0110】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、主として、前記第1の実施の形態ではカメラ
1から画像メモリ3に取り込まれた画像の対象領域が分
割されることなく処理されていたのに対し、本実施の形
態では、当該対象領域が図11に示すように小領域R1
〜Rnに分割され各領域ごとに処理される点である。
【0111】本実施の形態では、図11に示すように、
画像が重複することなく小領域R1〜Rnに分割されて
いる。本実施の形態では、各小領域R1〜Rnへの分割
は、カメラ1から前記監視領域の各部への距離に応じて
行われている。また、本実施の形態では、各小領域R1
〜Rnは、道路の像7と交差するように水平方向に延び
ている。また、各小領域R1〜Rnの幅は、それらの幅
に対応する道路における実際の距離が互いに略々同じと
なるように、定められている。もっとも、小領域への分
割方法は以上のような方法に限定されるものではない。
【0112】まず、本実施の形態では、カメラ1から得
られた1枚の画像が画像メモリ3内に取り込まれ(ステ
ップS31)、処理部4は、この画像における予め定め
た対象領域(本実施の形態では画像全体の領域である
が、トンネル内の照明灯等の領域を除いた領域としても
よい。)を前述したように小領域R1〜Rnに分割し、
これらの各小領域R1〜Rnごとに、当該小領域内の各
画素の放射強度に応じた値(本実施の形態では、輝度
値)の積算値(以下、「輝度積算値」という。)を算出
し、内部メモリ(図示せず)に時系列データとして格納
する(ステップS32)。輝度積算値の代わりに、例え
ば、各画素の輝度値の平均値を求めてもよい。
【0113】ステップS31及びn個の小領域について
繰り返すステップS32は、64回(その回数はこれに
限定されない。)繰り返され、カメラ1から1/30秒
間隔で順次得られた64枚の画像が順次画像メモリ3に
取り込まれ、64枚の各画像のn個の小領域R1〜Rn
にそれぞれ対応して64×n個の輝度積算値が各小領域
R1〜Rnごとに時系列データとして内部メモリに格納
される。
【0114】その後、処理部4は、内部メモリの小領域
カウント値を0にリセットする(ステップS33)。
【0115】次に、処理部4は、各小領域R1〜Rnに
ついて、前述した図3中のステップS3〜S6にそれぞ
れ相当するステップS34〜37、及び、ステップS3
8を行う。このとき、ステップS37において当該小領
域について所定の増加傾向を示すと判定されると、処理
部4は、小領域カウント値を1だけカウントアップする
(ステップS38)。一方、ステップS37において当
該小領域について所定の増加傾向を示さないと判定され
ると、そのまま当該小領域に関するステップS34〜S
38の一連の処理を終了する。したがって、小領域カウ
ント値は、所定の増加傾向を示すと判定された小領域の
数を示す。なお、処理部4は、各小領域R1〜Rnに対
応して、当該小領域についてステップS37で所定の増
加傾向を示すと判定されたか否かを示す識別データを、
内部メモリに記憶する。
【0116】全ての小領域R1〜Rnについてステップ
S34〜S38の処理が終了すると、処理部4は、小領
域カウント値が所定数以上であるか否かを判定する(ス
テップS39)。この所定数は、1以上の所望の値に設
定することができる。
【0117】本実施の形態では、ステップS39の判定
が火災が発生しているか否かの判定となっており、ステ
ップS39において所定数以上であると判定されること
によって、火災が感知される。
【0118】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の火災感知を行うことができるのみならず、
火災の発生位置による火災感知の感度のばらつきを低減
することができ、ひいては、一層精度良く火災を感知す
ることができる。
【0119】ステップS39において所定数以上ではな
いと判定されると(すなわち、火災が感知されない
と)、最初に戻る。一方、ステップS39において所定
数以上であると判定されると(すなわち、火災が感知さ
れると)、ステップS40へ移行する。
【0120】ステップS40において、処理部4は、現
時点で画像メモリ3に格納されている1枚の画像を所定
閾値で2値化する。もっとも、画像メモリ3が複数の画
像を記憶するようになっていれば、ステップS7におい
て、処理部4は、ステップS39における所定数以上で
あるという判定に用いられたいずれか1枚の画像を2値
化してもよい。また、処理部4は、ステップS39にお
ける所定数以上であるという判定の時点付近においてカ
メラ1から得られた画像を2値化してもよく、ステップ
S39の判定後に新たに画像メモリ3取り込んだ画像を
2値化してもよい。
【0121】その後、処理部4は、ステップS40で2
値化された画像に対して、壁面の像の領域5,6(図2
参照)を取り除くマスク処理を行う(ステップS4
1)。すなわち、本実施の形態では、所定領域を道路の
像の領域7(図2参照)としている。もっとも、必ずし
もこの所定領域を領域7とする必要はないし、また、ス
テップS41のマスク処理は必ずしも行わなくてもよ
い。なお、ステップS40,S41の順序は逆でもよい
ことは言うまでもない。
【0122】次いで、処理部4は、ステップS41でマ
スク処理された画像における、ステップS37で所定の
増加傾向を示すと判定された小領域全体がなす領域(以
下、「火災判定小領域全体領域」という。)にその周辺
領域も含む領域(以下、「火災判定小領域周辺領域」と
いう。)に対して、水平方向にプロジェクション処理を
行う(ステップS42)。すなわち、前記画像における
領域7と火災判定小領域周辺領域との重複領域に対し
て、水平方向にプロジェクション処理を行う。この点に
ついて、図14を参照して具体的に説明する。今、ステ
ップS39の判定における所定数が1であり、ステップ
S37で所定の増加傾向を示すと判定された小領域が小
領域R6のみであったとする。そして、当該小領域R6
の周辺領域としてその両側の小領域R5,R7を用いる
ものとする。すると、この場合、火災判定小領域周辺領
域は小領域R5〜R7の全体がなす領域となり、この領
域と領域7との重複領域は、図14中のハッチングを付
した部分となる。よって、この場合には、処理部4は、
ステップS42において、このハッチングを付した重複
領域に対して、水平方向にプロジェクション処理を行う
ことになる。
【0123】なお、ステップS42において、処理部4
は、ステップS8でマスク処理された画像における火災
判定小領域全体領域に対して、水平方向にプロジェクシ
ョン処理を行ってもよい。
【0124】さらに、処理部4は、ステップS42にお
ける水平プロジェクション処理の対象となった領域と同
じ領域に対して、すなわち、ステップS41でマスク処
理された画像における火災判定小領域周辺領域に対して
(前記重複領域に対して)、垂直方向にプロジェクショ
ン処理を行う(ステップS43)。
【0125】その後、処理部4は、ステップS7で2値
化された画像の前記重複領域内に炎に相当する領域が存
在するか否かを判定する(ステップS44)。本実施の
形態では、この判定は、ステップS42で求めた水平プ
ロジェクション値のピーク値が所定閾値以上でかつステ
ップS43で求めた垂直プロジェクション値が所定閾値
以上であるか否かを判定することによって、行われる。
【0126】ステップS44で前記重複領域内に炎に相
当する領域が存在すると判定されると、処理部4は、前
述した図4中のステップS12と同様に、ステップS4
2で求めた水平プロジェクション値及びステップS43
で求めた垂直プロジェクション値に基づいて当該画像に
おける炎に相当する領域を求め、その領域の所定位置
(例えば、下部位置)に相当する実際の位置を火災発生
位置として算出する(ステップS45)。
【0127】次に、処理部4は、前述した図4中のステ
ップS13と同様に、当該画像における炎に相当する領
域の大きさに相当する実際の大きさを炎の大きさを算出
する(ステップS46)。
【0128】その後、処理部4は、ステップS45で算
出された火災発生位置を示す火災発生位置検出信号及び
ステップS46で算出された炎の大きさを示す炎大きさ
検出信号を、監視センター等へ出力し(ステップS4
7)、最初に戻る。トンネル内には所定間隔で消火装置
が設置されているので、消火装置を制御する制御装置に
火災発生位置検出信号を出力すれば、火災発生位置に近
い消火装置を作動させることが可能となる。
【0129】一方、ステップS44において前記重複領
域内に炎に相当する領域が存在しないと判定されると
(すなわち、火災が感知されたにも関わらず、炎が車両
に隠れているなどによって炎が見えていない場合などに
は)、処理部4は、火災判定小領域全体領域の所定位置
に相当する実際の位置を火災発生位置として算出する
(ステップS48)。具体的には、例えば、火災判定小
領域全体領域の所定位置の座標に応じて距離補正を行っ
て、当該所定位置に相当する実際の位置を火災発生位置
として算出すればよい。
【0130】ステップS48の後に、処理部4は、ステ
ップS48で算出された火災発生位置を示す火災発生位
置検出信号を、監視センター等へ出力し(ステップS4
9)、最初に戻る。この場合にも、消火装置を制御する
制御装置に火災発生位置検出信号を出力すれば、火災発
生位置に近い消火装置を作動させることが可能となる。
【0131】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の利点が得られるのみならず、火災の発生位
置による火災感知の感度のばらつきを低減することがで
き、一層精度良く火災を感知することができ、ひいて
は、一層精度良く火災発生位置を検出することができ
る。また、本実施の形態によれば、前記重複領域内に炎
に相当する領域が存在しない場合に、火災判定小領域全
体領域の所定位置に相当する実際の位置を火災発生位置
として求めているので、車両等に炎が隠れることによっ
て撮像された領域内に炎が見えていない場合であって
も、火災発生位置を検出することができる。
【0132】[第5の実施の形態]
【0133】図15は、本発明の第5の実施の形態によ
る火災発生位置検出装置の動作の一部を示す概略フロー
チャートである。図15において、図12中のステップ
と同一又は対応するステップには同一符号を付し、その
重複する説明は省略する。なお、本実施の形態では、図
15中のステップS39でYESと判定されると図13
中のステップS40へ移行し、図13中のステップS4
7,S49の後には図15中の最初に戻る。
【0134】本実施の形態が前記第4の実施の形態と異
なる所は、ステップS34,S35間に前述した図9中
のステップS21〜S23にそれぞれ相当するステップ
S51〜S53が追加され、ステップS37,S38間
に前述した図9中のステップS24に相当するステップ
S54が追加されている点のみである。
【0135】本実施の形態によれば、前記第4の実施の
形態と同様の利点が得られる他、ステップS51〜S5
4が追加されたことによって、回転灯の影響が一層低減
され、火災感知の精度が一層向上し、ひいては火災発生
位置検出の精度が一層向上する。
【0136】[第6の実施の形態]
【0137】図16は、本発明の第6の実施の形態によ
る火災発生位置検出装置の動作の一部を示す概略フロー
チャートである。図16において、図12中のステップ
と同一又は対応するステップには同一符号を付し、その
重複する説明は省略する。なお、本実施の形態では、図
16中のステップS39でYESと判定されると図13
中のステップS40へ移行し、図13中のステップS4
7,S49の後には図16中の最初に戻る。
【0138】本実施の形態が前記第4の実施の形態と異
なる所は、ステップS34,S35間に前述した図10
中のステップS25に相当するステップS55が追加さ
れている点のみである。
【0139】本実施の形態によれば、前記第4の実施の
形態と同様の利点が得られる他、ステップS35が追加
されたことによって、回転灯の影響が一層低減され、火
災感知の精度が一層向上する。
【0140】前述した第4乃至第6の実施の形態では、
画像における対象領域を互いに重複することなく小領域
R1〜Rnへ分割していたが、例えば、図17に示すよ
うに、画像における対象領域を重複を許して小領域R1
〜Rn,R’1〜R’n+1へ分割してもよい。図17
に示す例では、図11に示されたものと全く同一の小領
域R1〜Rnの他、小領域R1〜Rnの境界を跨って小
領域R1〜Rnと重複するような小領域R’1〜R’n
+1が追加されている。小領域R’1〜R’n+1同士
の境界は、図17中左右方向へ延びた破線で示してい
る。図11に示す例では、炎がちょうど小領域R1〜R
nの境界で発生するような場合火災感知の感度が低下す
るおそれがあるが、図17に示す例では、そのようなお
それがなくなる。
【0141】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0142】例えば、可視光用CCD白黒カメラ1に代
えて、可視光用カラーカメラや赤外線カメラ等を用いて
もよい。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
精度良く火災発生位置を検出することができる。
【0144】また、本発明によれば、車両等に炎が隠れ
ることによって撮像された領域内に炎が見えていない場
合であっても、火災発生位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による火災発生位置
検出装置を示す概略ブロック図である。
【図2】カメラにより撮像された画像の例を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態による火災発生位置
検出装置の動作を示す概略フローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態による火災発生位置
検出装置の動作を示す他の概略フローチャートである。
【図5】炎、固定光源及び回転灯のパワースペクトルを
示す図である。
【図6】パワー平均値及び移動平均値の時系列的な変化
の様子を示す図である。
【図7】増加傾向の判定方法の一例を示す図である。
【図8】プロジェクション処理を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による火災発生位置
検出装置の動作の一部を示す概略フローチャートであ
る。
【図10】本発明の第3の実施の形態による火災発生位
置検出装置の動作の一部を示す概略フローチャートであ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態による画像の分割
状況を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による火災発生位
置検出装置の動作を示す概略フローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施の形態による火災発生位
置検出装置の動作を示す他の概略フローチャートであ
る。
【図14】プロジェクション処理の対象となる領域を示
す図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態による火災発生位
置検出装置の動作の一部を示す概略フローチャートであ
る。
【図16】本発明の第6の実施の形態による火災発生位
置検出装置の動作の一部を示す概略フローチャートであ
る。
【図17】画像の他の分割状況を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 A/D変換器 3 画像メモリ 4 処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA02 AA12 AB02 AB04 BA04 BA15 BC07 BC11 BC12 BC14 BC17 BC28 BC33 BC35 CA01 DA06 DA18 5C054 FC03 FC05 FC15 FC16 FD00 HA18 5C085 AA13 BA36 CA30 EA38 EA41 EA55 EA57 5C087 AA03 AA04 DD04 EE20 FF04 GG02 GG18 GG66 GG79 GG84

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段から時間経過に従って順次得られる各画像
    について、当該画像における予め定めた対象領域内の各
    画素の放射強度に応じた値の積算値に応じた値を求める
    第1の演算手段と、 時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定期間内
    に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記第1の
    演算手段により求められた複数の値に対してフーリエ変
    換を行って、パワースペクトルを求めるフーリエ変換手
    段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    求められた各パワースペクトルについて、所定周波数帯
    の強度の平均値に応じた値を求める第2の演算手段と、 前記第2の演算手段により求められた値の時系列的な変
    化が所定の増加傾向を示すか否かを判定する増加傾向判
    定手段と、 前記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前
    記所定の増加傾向を示すと判定されたことを必要条件と
    して、当該判定に用いられた又は当該判定時点付近にお
    いて前記撮像手段により得られた画像に基づいて火災発
    生位置を求めて当該火災発生位置を示す火災発生位置検
    出信号を出力する火災位置検出手段と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記フーリエ変換手段により求められた
    各パワースペクトルが、所定周波数帯において鋭い強度
    ピークを有するか否かを判別するピーク判別手段と、 前記第2の演算手段により求められ前記増加傾向判定手
    段により増加傾向の判定に用いられた複数の値のうち、
    所定数以上の値が、前記ピーク判別手段により鋭い強度
    ピークを有しないと判別されたパワースペクトルに基づ
    くものであるか否かを判定する判定手段と、 を備え、 前記火災位置検出手段は、前記増加傾向判定手段によっ
    て前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判
    定され、かつ、前記判定手段によって前記所定数以上の
    値が前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しな
    いと判別されたパワースペクトルに基づくものであると
    判定されたことを必要条件として、前記火災発生位置を
    求めて前記火災発生位置検出信号を出力することを特徴
    とする請求項1記載の火災発生位置検出装置。
  3. 【請求項3】 監視領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段から時間経過に従って順次得られる各画像
    について、当該画像における予め定めた対象領域内の各
    画素の放射強度に応じた値の積算値に応じた値を求める
    第1の演算手段と、 時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定期間内
    に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記第1の
    演算手段により求められた複数の値に対してフーリエ変
    換を行って、パワースペクトルを求めるフーリエ変換手
    段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    求められた各パワースペクトルが、所定周波数帯におい
    て鋭い強度ピークを有するか否かを判別するピーク判別
    手段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    求められたパワースペクトルのうち、前記ピーク判別手
    段により鋭い強度ピークを有しないと判別されたパワー
    スペクトルについて、所定周波数帯の強度の平均値に応
    じた値を求める第2の演算手段と、 前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しないと
    判別されたパワースペクトルについて前記第2の演算手
    段により求められた値の時系列的な変化が、所定の増加
    傾向を示すか否かを判定する増加傾向判定手段と、 前記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前
    記所定の増加傾向を示すと判定されたことを必要条件と
    して、当該判定に用いられた又は当該判定時点付近にお
    いて前記撮像手段により得られた画像に基づいて火災発
    生位置を求めて当該火災発生位置を示す火災発生位置検
    出信号を出力する火災位置検出手段と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記増加傾向判定手段は、前記第2の演
    算手段により求められた時系列をなす各値に対して、当
    該時系列における当該値以前の時系列的に連続する所定
    数の値の平均値に応じた値を求める第3の演算手段を有
    し、該第3の演算手段により求められた値に基づいて前
    記所定の増加傾向を示すか否かを判定することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の火災発生位置検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記増加傾向判定手段は、前記第3の演
    算手段により求められた値が、当該時系列における当該
    値以前の時系列的に連続する所定数の値のうちの所定数
    以上の値がそれぞれ当該時系列における各直前の値より
    大きく、かつ、当該値が、当該時系列における当該値に
    対して時系列的に所定数前の値より所定閾値以上大きい
    場合に、前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示
    すと判定することを特徴とする請求項4記載の火災発生
    位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記火災位置検出手段は、前記画像にお
    ける所定領域内に炎に相当する領域が存在する場合に当
    該炎に相当する領域の所定位置に相当する実際の位置を
    火災発生位置として求める火災位置演算手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の火災
    発生位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記火災位置演算手段は、前記画像にお
    ける前記所定領域を所定閾値で2値化する2値化処理手
    段と、2値化された前記所定領域について水平方向にプ
    ロジェクション処理を行う水平プロジェクション処理手
    段と、前記水平プロジェクション処理手段により得られ
    た水平プロジェクション値に基づいて、前記炎に相当す
    る領域の前記所定位置を求める手段と、を有することを
    特徴とする請求項6記載の火災発生位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記火災位置検出手段が前記火災発生位
    置を求めて前記火災発生位置検出信号を出力するための
    前記必要条件を必要条件として、前記火災位置検出手段
    が用いた前記画像に基づいて炎の大きさを求めて当該炎
    の大きさを示す炎大きさ検出信号を出力する炎大きさ検
    出手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れかに記載の火災発生位置検出装置。
  9. 【請求項9】 前記炎大きさ検出手段は、前記画像にお
    ける前記所定領域内に炎に相当する領域が存在する場合
    に当該炎に相当する領域の大きさに相当する実際の大き
    さを炎の大きさとして求める炎大きさ演算手段を有する
    ことを特徴とする請求項8記載の火災発生位置検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記炎大きさ演算手段は、前記画像に
    おける前記所定領域を所定閾値で2値化する2値化処理
    手段と、2値化された前記所定領域について水平方向に
    プロジェクション処理を行う水平プロジェクション処理
    手段と、2値化された前記所定領域について垂直方向に
    プロジェクション処理を行う垂直プロジェクション処理
    手段と、前記水平プロジェクション処理手段及び前記垂
    直プロジェクション処理手段によりそれぞれ得られた水
    平プロジェクション値及び垂直プロジェクション値に基
    づいて、前記炎に相当する領域の大きさを求める手段
    と、を有することを特徴とする請求項9記載の火災発生
    位置検出装置。
  11. 【請求項11】 監視領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段から時間経過に従って順次得られる各画像
    について、当該画像における予め定めた対象領域を互い
    に重複することなくあるいは重複を許して小領域に分割
    し、これらの各小領域ごとに、当該小領域内の各画素の
    放射強度に応じた値の積算値に応じた値を求める第1の
    演算手段と、 時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定期間内
    に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記各小領
    域ごとに前記第1の演算手段により求められた複数の値
    に対してフーリエ変換を行って、前記各小領域ごとにパ
    ワースペクトルを求めるフーリエ変換手段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    前記各小領域ごとに求められた各パワースペクトルにつ
    いて、所定周波数帯の強度の平均値に応じた値を求める
    第2の演算手段と、 前記第2の演算手段により求められた値の時系列的な変
    化が所定の増加傾向を示すか否かを前記各小領域ごとに
    判定する増加傾向判定手段と、 前記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前
    記所定の増加傾向を示すと判定された小領域の数が所定
    数以上であることを必要条件として、当該判定に用いら
    れた又は当該判定時点付近において前記撮像手段により
    得られた画像に基づいて火災発生位置を求めて当該火災
    発生位置を示す火災発生位置検出信号を出力する火災位
    置検出手段と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置。
  12. 【請求項12】 前記フーリエ変換手段により前記所定
    期間に対応して前記各小領域ごとに求められた各パワー
    スペクトルが、所定周波数帯において鋭い強度ピークを
    有するか否かを判別するピーク判別手段と、 前記第2の演算手段により前記各小領域ごとに求められ
    前記増加傾向判定手段により前記各小領域ごとの増加傾
    向の判定に用いられた複数の値のうち、所定数以上の値
    が、前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しな
    いと判別されたパワースペクトルに基づくものであるか
    否かを判定する判定手段と、 を備え、 前記火災位置検出手段は、前記増加傾向判定手段によっ
    て前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判
    定され、かつ、前記判定手段によって前記所定数以上の
    値が前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しな
    いと判別されたパワースペクトルに基づくものであると
    判定された、小領域の数が、所定数以上であることを必
    要条件として、前記火災発生位置を求めて前記火災発生
    位置検出信号を出力することを特徴とする請求項11記
    載の火災発生位置検出装置。
  13. 【請求項13】 監視領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段から時間経過に従って順次得られる各画像
    について、当該画像における予め定めた対象領域を互い
    に重複することなくあるいは重複を許して小領域に分割
    し、これらの各小領域ごとに、当該小領域内の各画素の
    放射強度に応じた値の積算値に応じた値を求める第1の
    演算手段と、 時間的にずれた各所定期間に対応して、当該所定期間内
    に得られた前記複数の画像についてそれぞれ前記各小領
    域ごとに前記第1の演算手段により求められた複数の値
    に対してフーリエ変換を行って、前記各小領域ごとにパ
    ワースペクトルを求めるフーリエ変換手段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    前記各小領域ごとに求められた各パワースペクトルが、
    所定周波数帯において鋭い強度ピークを有するか否かを
    判別するピーク判別手段と、 前記フーリエ変換手段により前記各所定期間に対応して
    前記各小領域ごとに求められたパワースペクトルのう
    ち、前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しな
    いと判別されたパワースペクトルについて、所定周波数
    帯の強度の平均値に応じた値を求める第2の演算手段
    と、 前記ピーク判別手段により鋭い強度ピークを有しないと
    判別されたパワースペクトルについて前記第2の演算手
    段により求められた値の時系列的な変化が、所定の増加
    傾向を示すか否かを前記各小領域ごとに判定する増加傾
    向判定手段と、 前記増加傾向判定手段によって前記時系列的な変化が前
    記所定の増加傾向を示すと判定された小領域の数が所定
    数以上であることを必要条件として、当該判定に用いら
    れた又は当該判定時点付近において前記撮像手段により
    得られた画像に基づいて火災発生位置を求めて当該火災
    発生位置を示す火災発生位置検出信号を出力する火災位
    置検出手段と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置。
  14. 【請求項14】 前記増加傾向判定手段は、前記第2の
    演算手段により求められた前記各小領域ごとに時系列を
    なす各値に対して、当該時系列における当該値以前の時
    系列的に連続する所定数の値の平均値に応じた値を求め
    る第3の演算手段を有し、該第3の演算手段により求め
    られた値に基づいて前記所定の増加傾向を示すか否かを
    前記各小領域ごとに判定することを特徴とする請求項1
    1乃至13のいずれかに記載の火災発生位置検出装置。
  15. 【請求項15】 前記増加傾向判定手段は、前記第3の
    演算手段により求められた値が、当該時系列における当
    該値以前の時系列的に連続する所定数の値のうちの所定
    数以上の値がそれぞれ当該時系列における各直前の値よ
    り大きく、かつ、当該値が、当該時系列における当該値
    に対して時系列的に所定数前の値より所定閾値以上大き
    い場合に、当該小領域について前記時系列的な変化が前
    記所定の増加傾向を示すと判定することを特徴とする請
    求項14記載の火災発生位置検出装置。
  16. 【請求項16】 前記小領域への分割は前記撮像手段か
    ら前記監視領域の各部への距離に応じて行われたことを
    特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の火災
    発生位置検出装置。
  17. 【請求項17】 前記火災位置検出手段は、前記画像に
    おける所定領域と、前記増加傾向判定手段によって前記
    時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判定され
    た小領域全体がなす領域あるいはこれにその周辺領域も
    含む領域とが重複した重複領域内に、炎に相当する領域
    が存在する場合に、当該炎に相当する領域の所定位置に
    相当する実際の位置を火災発生位置として求める第1の
    火災位置演算手段と、前記重複領域内に炎に相当する領
    域が存在しない場合に、前記増加傾向判定手段によって
    前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判定
    された小領域全体がなす領域の所定位置に相当する実際
    の位置を火災発生位置として求める第2の火災位置演算
    手段と、を有することを特徴とする請求項11乃至16
    のいずれかに記載の火災発生位置検出装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の火災位置演算手段は、前記
    重複領域を所定閾値で2値化する2値化処理手段と、2
    値化された前記重複領域について水平方向にプロジェク
    ション処理を行う水平プロジェクション処理手段と、前
    記水平プロジェクション処理手段により得られた水平プ
    ロジェクション値に基づいて、前記炎に相当する領域の
    前記所定位置を求める手段と、を有することを特徴とす
    る請求項17記載の火災発生位置検出装置。
  19. 【請求項19】 前記火災位置検出手段が前記火災発生
    位置を求めて前記火災発生位置検出信号を出力する前記
    必要条件を必要条件として、前記火災位置検出手段が用
    いた前記画像に基づいて炎の大きさを求めて当該炎の大
    きさを示す炎大きさ検出信号を出力する炎大きさ検出手
    段を備えたことを特徴とする請求項11乃至18のいず
    れかに記載の火災発生位置検出装置。
  20. 【請求項20】 前記炎大きさ検出手段は、前記画像に
    おける前記所定領域と、前記増加傾向判定手段によって
    前記時系列的な変化が前記所定の増加傾向を示すと判定
    された小領域全体がなす領域あるいはこれにその周辺領
    域も含む領域とが重複した重複領域内に、炎に相当する
    領域が存在する場合に、当該炎に相当する領域の大きさ
    に相当する実際の大きさを炎の大きさとして求める炎大
    きさ演算手段を有することを特徴とする請求項19記載
    の火災発生位置検出装置。
  21. 【請求項21】 前記炎大きさ演算手段は、前記重複領
    域を所定閾値で2値化する2値化処理手段と、2値化さ
    れた前記重複領域について水平方向にプロジェクション
    処理を行う水平プロジェクション処理手段と、2値化さ
    れた前記重複領域について垂直方向にプロジェクション
    処理を行う垂直プロジェクション処理手段と、前記水平
    プロジェクション処理手段及び前記垂直プロジェクショ
    ン処理手段によりそれぞれ得られた水平プロジェクショ
    ン値及び垂直プロジェクション値に基づいて、前記炎に
    相当する領域の大きさを求める手段と、を有することを
    特徴とする請求項20記載の火災発生位置検出装置。
  22. 【請求項22】 前記画素の放射強度に応じた値が、輝
    度値、G成分値、R成分値及び赤外線強度値のうちのい
    ずれかであることを特徴とする請求項1乃至21のいず
    れかに記載の火災発生位置検出装置。
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