JP2000330017A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP2000330017A
JP2000330017A JP11139980A JP13998099A JP2000330017A JP 2000330017 A JP2000330017 A JP 2000330017A JP 11139980 A JP11139980 A JP 11139980A JP 13998099 A JP13998099 A JP 13998099A JP 2000330017 A JP2000330017 A JP 2000330017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス方式を適切に設定することによ
り、フォーカスの際の画角変化が少なく、物体距離全般
にわたり高い光学性能を有したズームレンズを得るこ
と。 【解決手段】 第1駆動手段によって光軸方向へ移動可
能な複数のレンズ群と、第2駆動手段によって光軸方向
へ移動可能なレンズ群Fとを有し、該第1,第2駆動手
段によって変倍を行うズームレンズにおいて、ズーム位
置検出手段からのズーム位置情報と物体距離検出手段か
らの物体距離情報とから該レンズ群Fを移動させてフォ
ーカスを行うときの移動量を求める演算手段と、該演算
手段からのデータに基づいて該レンズ群Fを移動させる
とき、該レンズ群Fの移動方向に位置しているレンズ群
Rとの相対的な位置関係を判別する判別手段と、該判別
手段からの信号に基づいて、該第1,第2駆動手段又は
該第2駆動手段を駆動させてフォーカスを行っているこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズに関
し、特にフォーカスを適切に行うことにより、無限遠物
体から至近物体に至る物体距離全般にわたり、高い光学
性能を有したビデオカメラ,フィルム用カメラ,デジタ
ルカメラ等の撮像装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりズームレンズのフォーカシング
方式としては、物体側の第1群でフォーカスをしたもの
が多く用いられている。このフォーカス方法はズームポ
ジション(ズーム位置)によらずフォーカスレンズ群の
繰り出し量がほぼ一定であり、機構上も簡素化すること
が容易であることが特徴である。又、最近ではフォーカ
ススピードの向上及び前玉径の削減等を目的として、物
体側の第1群以外のレンズ群を移動させてフォーカスを
行う、所謂インナーフォーカス式(リヤーフォーカス式)
を採用したものが種々と提案されている。
【0003】一般に、インナーフォーカス式のズームレ
ンズは第1群を移動させてフォーカスを行うズームレン
ズに比べて第1群の有効径が小さくなり、レンズ系全体
の小型化が容易になり、又、近接撮影、特に極近接撮影
が容易となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動さ
せて行っているのでレンズ群の駆動力が小さくてすみ、
迅速な焦点合わせが出来る等の特長がある。
【0004】このインナーフォーカス方式は、フォーカ
ス機構としてカム手段以外にヘリコイドバー等を有し、
そこに保持されるフォーカスレンズ群をフォーカシング
に際し光軸に沿って動かしている。フォーカスレンズ群
はフォーカス時以外にもズーミングによってヘリコイド
バー上を移動させている為、電子ズームとも呼ばれてい
る。
【0005】一方、構造の簡素化の為にズームカムの一
部をフォーカスカムに使用するタイプのものも提案され
ている。この方式は特にズームポジションを検出する必
要もなく各群をフォーカシングに際し動かすことが出来
るので、簡易な構成ながら繰り出しによる収差変動を効
率良く補正することが可能であり、近年使われることが
増えてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ズームレンズのフォー
カス方法には前述した種々の方法があるが、各々次のよ
うな問題点があった。
【0007】まず、フォーカスレンズ群としての第1群
の繰り出しによるフォーカシングは第1群の繰り出し時
の撮影において、周辺光量確保の為、第1群の有効径が
大きくなる傾向がある。さらに有効径が大きくなった結
果、重くなった第1群でフォーカスを行なう為フォーカ
ススピードが遅くなる傾向があった。又、第1群だけの
繰り出しによる為、フォーカシングによる収差変動が大
きくなる傾向がある。
【0008】次に謂ゆる、電子ズームを利用したフォー
カス方式はフォーカシングに用いられるレンズ群が、通
常特定の1つのレンズ群だけであるので、一般にフォー
カシングに際しての収差変動が多くなってくる。又、フ
ォーカス群をそのフォーカシングに際しての移動方向に
ある隣接するレンズ群との光軸方向の距離をある程度確
保する必要がある。即ちフォーカス空間が必要となって
くる。
【0009】又、第1群による繰り出し方式も、電子ズ
ームによるインナーフォーカス式もフォーカシングによ
って全系の焦点距離が短くなり、広角側へ変化してく
る。従って近距離撮影時も思ったより倍率が上がらない
ということがある。
【0010】一方、カムを利用したカムフォーカスにつ
いては、ズームカムの一部をフォーカスカムとして使用
する為フォーカス可能なズームポジションが離散的とな
る。すなわちズームポジションがステップ的な多焦点カ
メラとなり、特に高変倍のズームレンズに関しては隣の
ズームポジションとの画角変化が大きくなって所望の画
角を得ることが出来ない場合がある。
【0011】本発明は、フォーカスを適切に行うことに
より、レンズ系全体の小型化を図りつつフォーカスの際
の画角変化が少なく、無限遠物体から至近物体に至る物
体距離全般にわたり高い光学性能を有したズームレンズ
の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは、第1駆動手段によって光軸方向へ移動可能な
複数のレンズ群と、第2駆動手段によって光軸方向へ移
動可能なレンズ群Fとを有し、該第1,第2駆動手段に
よって変倍を行うズームレンズにおいて、ズーム位置検
出手段からのズーム位置情報と物体距離検出手段からの
物体距離情報とから該レンズ群Fを移動させてフォーカ
スを行うときの移動量を求める演算手段と、該演算手段
からのデータに基づいて該レンズ群Fを移動させると
き、該レンズ群Fの移動方向に位置しているレンズ群R
との相対的な位置関係を判別する判別手段と、該判別手
段からの信号に基づいて、該第1,第2駆動手段又は該
第2駆動手段を駆動させてフォーカスを行っていること
を特徴としている。
【0013】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記判別手段は前記レンズ群F若しくはそれを保持
する保持部材と、前記レンズ群R若しくはそれを保持す
る保持部材とが機械的に干渉するか否かを判別している
ことを特徴としている。
【0014】請求項3の発明のズームレンズは、第1駆
動手段によって光軸方向へ移動可能な複数のレンズ群
と、第2駆動手段によって光軸方向へ移動可能なレンズ
群Fとを有し、該第1,第2駆動手段によって変倍を行
い、該第2駆動手段によってフォーカスを行うズームレ
ンズにおいて、フォーカスの際に該レンズ群Fを移動さ
せる為のレンズ群間隔がないときには該第1,第2駆動
手段で所定量の変倍を行い、該レンズ群Fを移動させる
為のレンズ群間隔を確保してフォーカスを行っているこ
とを特徴としている。
【0015】請求項4の発明のズームレンズは、第1駆
動手段によって光軸方向へ移動可能な複数のレンズ群
と、第2駆動手段によって光軸方向へ移動可能な主フォ
ーカス用のレンズ群とを有し、各レンズ群を移動させて
変倍を行うズームレンズにおいて、広角端から望遠端へ
のズーム範囲中の所定のズーム範囲においては該第1駆
動手段で該複数のレンズ群を光軸上移動させるとともに
該第2駆動手段で該主フォーカス用のレンズ群を光軸上
移動させてフォーカスを行っていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、ズームポジション検知手段を有し、無限遠物体から
至近距離物体までのフォーカシングは、該ズームポジシ
ョン検知手段からのデータを利用して前記主フォーカス
用のレンズ群を移動させる量を演算手段で決定している
ことを特徴としている。
【0017】請求項6の発明は請求項4又は5の発明に
おいて、フォーカシングは前記主フォーカス用のレンズ
群を物体側へ移動させ、前記複数のレンズ群を望遠側の
ズーム方向へ駆動させることを特徴としている。
【0018】請求項7の発明は請求項4,5又は6の発
明において、前記主フォーカス用のレンズ群を保持する
保持手段は他のレンズ群に吊られているヘリコイドバー
であることを特徴としている。
【0019】請求項8の発明のズームレンズは、物体側
より順に第1群,第2群,第3群,そして第4群の4つ
のレンズ群と、該第1,第2,第4群を光軸方向に移動
可能とする第1駆動手段と、該第3群を光軸方向へ移動
可能とする第2駆動手段とを有し、該第1,第2駆動手
段によって各レンズ群を物体側へ移動させて広角端から
望遠端への変倍を行い、ズーム範囲中の所定のズーム範
囲においては第1駆動手段により該第1,第2,第4群
を光軸上移動させるとともに第1駆動手段で該第3群を
光軸上移動させてフォーカスを行っていることを特徴と
している。
【0020】
【発明の実施の形態】図1,図2は本発明のズームレン
ズの後述する数値実施例1,2のレンズ断面図である。
レンズ断面図において(A)は広角端、(B)は中間、
(C)は望遠端を示している。
【0021】図中L1は正の屈折力の第1群で正レンズ
と負レンズを有する。L2は正の屈折力の第2群で物体
側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズより成ってい
る。L3は主フォーカスレンズ群としての正の屈折力の
第3群であり、物体側に凹面を向けたレンズと最終レン
ズ面が像面側に凸面を向け、かつ非球面より成るレンズ
を有している。L4は正の屈折力の第4群であり、物体
側に凹面を向けた負レンズより成っている。SPは開口
絞りであり、第2群L2と第3群L3との間に配置して
いる。絞りSPは第3群L3と一体的に移動している。
IPは像面である。
【0022】本実施形態では広角端から望遠端への変倍
に伴ない第1群L1と第2群L2との間隔が増大、第2
群L2と第3群L3との間隔が増大し、第3群L3と第
4群L4との間隔は減少するように各レンズ群を矢印の
如く物体側へ移動させている。このとき絞りSPは第3
群と一体となっている。
【0023】図3は本実施形態の鏡筒構造を説明する概
略図である。L1は第1群、L2は第2群、L3は第3
群で主フォーカス群、L4は第4群、11,12,14
は夫々第1,第2,第4群のカムピンであり、第1駆動
手段の一部を構成している。13は第2群L2から出て
いるヘリコイドバーであり、第2駆動手段の一部を構成
しており、第3群L3を駆動させる為のものである。1
5はカム溝を有するカム環、16は直進ガイドを有する
固定筒である。
【0024】固定筒16に対してカム環15を第1駆動
手段で回転させることにより、第1,第2,第4群は夫
々のカムによってその相対間隔を変えながら繰り出され
る。その際、固定筒16の直進ガイドによってカムピン
が回転方向に規制されているので、第1,2,4群は回
転せず直進的な繰り出しとなる。一方、第3群L3は第
2群L2から出ているヘリコイドバー13によって電子
的に第2駆動手段で光軸Laに沿って動き、第2群L2
との相対間隔を変えている。
【0025】一般にレンズ系全体の小型化を図る為に広
角端側(広角端から中間のズーム位置)では第2群L2
と第3群L3との空気間隔が狭くなっている。この為、
フォーカスに際して第3群L3を繰り出す空間が少な
く、無限遠物体から至近距離物体までフォーカスするこ
とができない場合が生じてくる。そこで本発明は次のよ
うにしてフォーカスを行っている。図14は本発明のズ
ームレンズにおけるフォーカスの要部ブロック図であ
り、以下図14を用いて説明する。
【0026】本実施形態におけるフォーカスは次のよう
にして行っている。無限遠物体から至近距離物体へのフ
ォーカスをフォーカス用のレンズ群L3を繰り出して
(物体側へ移動させて)行う。このとき現在のズーム位
置情報(変倍用レンズ群の光軸上の位置を検出するズー
ム位置検出手段としてのポジションセンサー21からの
信号)及び物体距離情報(物体距離検出手段としてのA
F手段22からの信号)からレンズ群L3の移動量を演
算手段23で求める。そして演算手段23で求めた移動
量に従って第3群L3を光軸上移動させるとき、 (ア-1)第3群L3と第2群L2とが機械的に干渉(例え
ばレンズ保持枠同志が接触)しないと判別手段24で判
別されたときは(例えば物体距離が非常に遠方にあると
きで第3群L3の移動量が少ないときや、中間のズーム
位置から望遠端までの変倍範囲等、第2群L2と第3群
L3との間が多くあいているとき)、第2駆動手段25
でレンズ群L3のみの移動でフォーカスを行う。
【0027】(ア-2)第3群L3と第2群L2とが機械的
に干渉すると判別手段24で判別されたときは、機械的
に干渉する度合に基づいて、第2群L2と第3群L3と
の空気間隔が拡大する方向に第2群L2と第3群L3と
を移動させて変倍を行うときの変倍軌跡に基づいて第1
駆動手段26で変倍を行い、第2群と第3群との間に所
定量の空気間隔をつくる。そして、変倍したズーム位置
において、第3群L3を繰り出してフォーカスを行う。
【0028】このとき、変倍したズーム位置において、
ズーム位置情報と物体距離情報から第3群L3の移動量
を演算手段23で求め、演算手段23からの演算結果に
基づいて第3群L3を移動させても良い。
【0029】尚、本実施形態では広角端から中間のズー
ム位置までの予め定めた所定のズーム範囲においてはズ
ーム位置検出手段からのデータに基づいて第1,第2駆
動手段でフォーカスを行うようにしても良い。
【0030】又、本実施形態では中間のズーム位置から
望遠端までの予め定めた所定の変倍範囲では、ズーム位
置検出手段からのデータに基づいて第2群L2と第3群
L3との空気間隔が比較的広い為に、第3群L3のみの
移動で全物体距離範囲においてフォーカスするようにし
ても良い。
【0031】本実施形態では全体として4つのレンズ群
を有し、第3群を物体側へ移動させて無限遠物体から至
近距離物体へのフォーカスを行う場合について説明した
が、本発明のズームレンズは次の構成を有するズームレ
ンズであれば同様に適用可能である。 ・変倍により移動するレンズ群を複数有すること。 ・複数のレンズ群のうち少なくとも1つが主フォーカス
用のレンズ群であること。 ・フォーカス用のレンズ群を光軸上移動させてフォーカ
スをするとき、移動方向に位置しているレンズ群(変倍
用のレンズ群であること)と機械的に干渉してしまうこ
と。 ・変倍用の第1駆動手段とフォーカス用の第2駆動手段
とを有していること。
【0032】尚、本発明において更に、全ズーム範囲及
び物体距離全般にわたり高い光学性能を得る為には各レ
ンズ群を次の如く構成するのが良い。
【0033】正の屈折力の第1群L1を両レンズ面が凸
面の正レンズと物体側に凹面を向けた負レンズの2枚の
レンズより構成し、正の屈折力の第2群L2を物体側に
凸面を向けたメニスカス状の正レンズの1枚のレンズよ
り構成し、正の屈折力の第3群L3を像面側に凸面を向
けたメニスカス状の負レンズと両レンズ面が凸面の正レ
ンズの2枚のレンズより構成し、負の屈折力の第4群L
4を像面側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズの1
枚のレンズより構成することである。これにより、所定
の変倍比を確保しつつ変倍に伴う収差変動を良好に補正
し、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得ている。
【0034】又、第3群は少なくとも1つの非球面を有
するようにしている。これにより、変倍及びフォーカス
の際の収差変動を良好に補正している。
【0035】又、前記第4群は物体側に凹面を向けた単
一の負レンズより成り、該負レンズの少なくとも1つの
レンズ面はレンズ中心からレンズ周辺部に行くに従い、
負の屈折力が弱くなる形状の非球面より構成し、変倍に
伴なう収差変動を補正し、特に像面湾曲や歪曲収差等の
軸外収差を良好に補正している。
【0036】図4,図5は本発明のズームレンズにおい
て、フォーカス方法による光学作用の説明図である。図
4(B),図5(B)は本発明の数値実施例1,2に対
応している。数値実施例をmm単位で表わしたとき図4
(A),(B)、図5(A),(B)は何れも広角端で
被写体距離60cmにフォーカスした際の光路図を表わ
している。図4(A),図5(A)が第3群(絞り一
体)のみでフォーカスした場合である。図4(B),図
5(B)が若干カム環を望遠側へ移動させながら、第3
群を動かしてフォーカスした場合、即ち第3群と他のレ
ンズ群が動いてフォーカスした状態であり、本発明によ
る実施形態を表している。
【0037】図4(A),図5(A)とも絞りSPが前
群(第2群)と機械的に干渉しているのに対し、図4
(B),図5(B)では第2,第3群の間隔にゆとりが
ある。又、図4(A),図5(A)では周辺光束がかな
り細くなっているのに対し、図4(B)図5(B)では
比較的多くの周辺光束が通っている。
【0038】尚、図中図4(B),図5(B)では実施
形態1,2とも第4群を直線移動したカム環を想定した
ときの広角端から望遠端までのカム回転角の5%を回転
させながら第3群を電子カム的にヘリコイドバーに沿っ
て動かしフォーカスさせている。
【0039】又、図4(A)の状態では焦点距離は3
1.2mmだが、同(B)の状態、すなわち本発明の実
施形態1では33.6mmである。これは、この実施形
態1の被写体距離が無限遠における広角端の焦点距離f
w=34.0mmに近くなっている。すなわち、レンズ
群を繰り出せば出すほど広角化して、被写体に近づいて
いるわりに画像が大きく写らないといった欠点は本発明
の実施形態によれば解消される。
【0040】因みに、図5(A)での焦点距離は26.
9mmに対し、同(B)では29.4mmで、これもこ
の実施形態2の被写体距離無限遠における広角端の焦点
距離fw=28.9mmに近くなっている。
【0041】図6(B)及び図7(B)は夫々実施形態
1及び2に対応した収差図である。図6(A),図7
(A)が第3群のみでフォーカスした場合である。図6
(B),図7(B)は各レンズ群を前述の図4(B),
図5(B)と同様に動かしてフォーカスした場合の被写
体距離60cmにおける縦収差図を示している。何れも
第3群のみでフォーカスした図6(A),図7(A)に
比べ、特に像面湾曲が良好に補正されている。
【0042】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0043】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
k,B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
【0044】
【数1】
【0045】なる式で表している。又「D−0x」は
「10−x」を意味している。
【0046】 数値実施例1 f=34.00〜111.14 fno=1:5.7〜9.06 2ω=65〜22° r 1=58.659 d 1=3.80 n 1=1.48749 ν 1=70.2 r 2=-40.335 d 2=0.29 r 3=-40.566 d 3=1.20 n 2=1.84666 ν 2=23.8 r 4=-478.383 d 4=可変 r 5=16.247 d 5=2.50 n 3=1.78472 ν 3=23.8 r 6=23.022 d 6=可変 r 7=0.000(絞り) d 7=2.10 r 8=-10.070 d 8=1.00 n 4=1.84666 ν 4=23.8 r 9=-13.793 d 9=0.99 r10=94.705 d10=5.00 n 5=1.58313 ν 5=59.4 *r11=-12.263 d11=可変 *r12=-9.827 d12=1.50 n 6=1.74320 ν 6=49.3 *r13=-39.390
【0047】
【表1】
【0048】 広角端全長 43.40 望遠端全長 99.98 テレ比 0.90 非球面係数 11面 k -2.80445D+00 B C D E -8.88413D-05 3.72821D-07 1.00688D-08 0.00000D+00 12面 k -4.47244D-01 B C D E 1.54258D-04 -1.07420D-06 5.06721D-09 7.11172D-11 13面 k 0.00000D+00 B C D E 2.43213D-05 -5.30084D-07 3.08974D-09 0.00000D+00 数値実施例2 f=28.94〜102.52 fno=1:5.7〜9.06 2ω=73.6〜23.8° r 1=53.304 d 1=3.80 n 1=1.48749 ν 1=70.2 r 2=-40.826 d 2=0.05 r 3=-41.965 d 3=1.20 n 2=1.84666 ν 2=23.8 r 4=7987.706 d 4=可変 r 5=16.244 d 5=2.50 n 3=1.78472 ν 3=23.8 r 6=23.314 d 6=可変 r 7=0.000(絞り) d 7=2.10 r 8=-10.156 d 8=1.00 n 4=1.84666 ν 4=23.8 r 9=-13.351 d 9=1.00 r10=71.035 d10=5.00 n 5=1.58313 ν 5=59.4 *r11=-12.517 d11=可変 *r12=-9.853 d12=1.50 n 6=1.74320 ν 6=49.3 *r13=-45.199
【0049】
【表2】
【0050】 広角端全長 39.12 望遠端全長 95.02 テレ比 0.93 非球面係数 11面 k -2.58554D+00 B C D E -5.89667D-05 2.10256D-07 7.61771D-09 0.00000D+00 12面 k -4.52977D-01 B C D E 1.70238D-04 -7.40112D-07 4.15940D-09 3.17078D-11 13面 k 0.00000D+00 B C D E 3.81369D-05 -4.76944D-07 2.05631D-09 0.00000D+00
【0051】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、フォーカ
スを適切に行うことにより、レンズ系全体の小型化を図
りつつフォーカスの際の画角変化が少なく、無限遠物体
から至近物体に至る物体距離全般にわたり高い光学性能
を有したズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図3】 本発明に係るレンズ鏡筒の説明図
【図4】 本発明の数値実施例1のフォーカス方式の説
明図
【図5】 本発明の数値実施例2のフォーカス方式の説
明図
【図6】 本発明の数値実施例1のフォーカス方式にお
ける収差図
【図7】 本発明の数値実施例2のフォーカス方式にお
ける収差図
【図8】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図9】 本発明の数値実施例1の中間の収差図
【図10】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図11】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図12】 本発明の数値実施例2の中間の収差図
【図13】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図14】 本発明のズームレンズの要部ブロック図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 IP 像面 SP 絞り d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1駆動手段によって光軸方向へ移動可
    能な複数のレンズ群と、第2駆動手段によって光軸方向
    へ移動可能なレンズ群Fとを有し、該第1,第2駆動手
    段によって変倍を行うズームレンズにおいて、ズーム位
    置検出手段からのズーム位置情報と物体距離検出手段か
    らの物体距離情報とから該レンズ群Fを移動させてフォ
    ーカスを行うときの移動量を求める演算手段と、該演算
    手段からのデータに基づいて該レンズ群Fを移動させる
    とき、該レンズ群Fの移動方向に位置しているレンズ群
    Rとの相対的な位置関係を判別する判別手段と、該判別
    手段からの信号に基づいて、該第1,第2駆動手段又は
    該第2駆動手段を駆動させてフォーカスを行っているこ
    とを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は前記レンズ群F若しくは
    それを保持する保持部材と、前記レンズ群R若しくはそ
    れを保持する保持部材とが機械的に干渉するか否かを判
    別していることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 第1駆動手段によって光軸方向へ移動可
    能な複数のレンズ群と、第2駆動手段によって光軸方向
    へ移動可能なレンズ群Fとを有し、該第1,第2駆動手
    段によって変倍を行い、該第2駆動手段によってフォー
    カスを行うズームレンズにおいて、フォーカスの際に該
    レンズ群Fを移動させる為のレンズ群間隔がないときに
    は該第1,第2駆動手段で所定量の変倍を行い、該レン
    ズ群Fを移動させる為のレンズ群間隔を確保してフォー
    カスを行っていることを特徴とするズームレンズ。
  4. 【請求項4】 第1駆動手段によって光軸方向へ移動可
    能な複数のレンズ群と、第2駆動手段によって光軸方向
    へ移動可能な主フォーカス用のレンズ群とを有し、各レ
    ンズ群を移動させて変倍を行うズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端へのズーム範囲中の所定のズーム範囲
    においては該第1駆動手段で該複数のレンズ群を光軸上
    移動させるとともに該第2駆動手段で該主フォーカス用
    のレンズ群を光軸上移動させてフォーカスを行っている
    ことを特徴とするズームレンズ。
  5. 【請求項5】 ズームポジション検知手段を有し、無限
    遠物体から至近距離物体までのフォーカシングは、該ズ
    ームポジション検知手段からのデータを利用して前記主
    フォーカス用のレンズ群を移動させる量を演算手段で決
    定していることを特徴とする請求項4のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 フォーカシングは前記主フォーカス用の
    レンズ群を物体側へ移動させ、前記複数のレンズ群を望
    遠側のズーム方向へ駆動させることを特徴とする請求項
    4又は5のズームレンズ。
  7. 【請求項7】 前記主フォーカス用のレンズ群を保持す
    る保持手段は他のレンズ群に吊られているヘリコイドバ
    ーであることを特徴とする請求項4,5又は6のズーム
    レンズ。
  8. 【請求項8】 物体側より順に第1群,第2群,第3
    群,そして第4群の4つのレンズ群と、該第1,第2,
    第4群を光軸方向に移動可能とする第1駆動手段と、該
    第3群を光軸方向へ移動可能とする第2駆動手段とを有
    し、該第1,第2駆動手段によって各レンズ群を物体側
    へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、ズーム
    範囲中の所定のズーム範囲においては第1駆動手段によ
    り該第1,第2,第4群を光軸上移動させるとともに第
    1駆動手段で該第3群を光軸上移動させてフォーカスを
    行っていることを特徴とするズームレンズ。
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