JP2000329062A - 可変容量型圧縮機における容量制御構造 - Google Patents

可変容量型圧縮機における容量制御構造

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JP2000329062A
JP2000329062A JP11138673A JP13867399A JP2000329062A JP 2000329062 A JP2000329062 A JP 2000329062A JP 11138673 A JP11138673 A JP 11138673A JP 13867399 A JP13867399 A JP 13867399A JP 2000329062 A JP2000329062 A JP 2000329062A
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Masaki Ota
太田  雅樹
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Akira Matsubara
亮 松原
Hiroshi Ataya
拓 安谷屋
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無駄な構成を排しつつ斜板の最大傾角を不変に
維持し得る容量制御構造を提供する。 【解決手段】傾動可能に支持された斜板20には摩耗防
止体29が止着されている。斜板20の最大傾角は、回
転軸18と一体的に回転する回転支持体19と摩耗防止
体29との当接により規定される。回転軸18は矢印Q
方向に回転し、摩耗防止体29の取り付け位置は、回転
軸18の軸方向に見て、ピストン26に吐出動作を行わ
せる斜板20上の吐出行程領域De内に設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸と一体的に
回転するように、かつ前記回転軸に対して傾角可変に制
御圧室に収容された斜板、及び前記回転軸の周りに配列
されると共に、前記斜板の傾角に応じた往復動作を行な
う複数のピストンを備え、前記制御圧室内の圧力を制御
して前記斜板の傾角を制御する可変容量型圧縮機におけ
る容量制御構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平10−246181号公報に開示
されるこの種の可変容量型圧縮機では、クランク室(本
願でいう制御圧室)内の圧力が高くなると斜板の傾角が
小さくなって吐出容量が減り、クランク室内の圧力が低
くなると斜板の傾角が大きくなって吐出容量が増える。
クランク室内の圧力調整に基づいて容量制御を行なう可
変容量型圧縮機では、斜板の最大傾角は、回転軸と一体
的に回転すると共に、ヒンジ機構を介して斜板を支持す
る回転支持体によって斜板の傾動を受け止めることによ
って規定される。
【0003】斜板は軽量化のためにアルミニウム製にし
てあるが、鉄製の回転支持体とアルミニウム製の斜板と
の直接の当接は斜板側の当接部の摩耗をもたらす。斜板
側の当接部が摩耗すれば斜板の最大傾角が変わってしま
う。特開平10−246181号公報の圧縮機では、鉄
製のウエイトが斜板に取り付けてあり、鉄製のウエイト
と回転支持体とが直接接触する。鉄製同士を当接させる
構成は摩耗防止をもたらし、斜板の最大傾角が変わって
しまうことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転支持体側には一対
の規制凸部が一体形成されており、一対の規制凸部とウ
エイトとが当接する。ヒンジ機構は、回転支持体側に形
成された一対の支持アームと、斜板側に止着された1本
のガイドピンとからなり、ガイドピンの両端部が各支持
アームのガイド孔に挿通して係合されている。従って、
斜板の最大傾角状態では一対のガイド孔とガイドピンと
の接合、及び一対の規制凸部とウエイトとの接合という
合計4か所での接合が斜板の最大傾角を規定する。一対
の規制凸部とウエイトとの接合位置は、駆動軸の軸方向
に見て斜板の外周部において上死点位置を中心とした左
右対称位置にある。即ち、一対の規制凸部とウエイトと
の接合位置の一方は、前記駆動軸の軸方向に見て、前記
回転軸の周りにおける前記斜板上の吐出行程領域に含ま
れるが、一対の規制凸部とウエイトとの接合位置の他方
は、前記駆動軸の軸方向に見て、前記駆動軸の周りにお
ける前記斜板上の吸入行程領域に含まれる。前記吐出行
程領域は、斜板の回転に伴って圧縮室内の冷媒ガスを吐
出するようにピストンを下死点側から上死点側へ往動さ
せている斜板の領域である。前記吸入行程領域は、斜板
の回転に伴って圧縮室内へ冷媒ガスを吸入するようにピ
ストンを上死点側から下死点側へ復動させている斜板の
領域である。その結果、圧縮室内の冷媒ガスを吐出する
際の吐出反力は、駆動軸の軸方向に見て前記吐出行程領
域内で接合する規制凸部とウエイトとの接合位置及び前
記ヒンジ機構を介して回転支持体で受け止められる。従
って、駆動軸の軸方向に見て前記吐出行程領域内で接合
する規制凸部とウエイトとの接合位置が斜板の最大傾角
を実質的に規定し、駆動軸の軸方向に見て前記吸入行程
領域内で接合する規制凸部とウエイトとの接合位置が斜
板の最大傾角の規定に実質的に関与することはない。即
ち、駆動軸の軸方向に見て前記吸入行程領域内に設定さ
れた規制凸部は無駄な構成である。
【0005】本発明は、無駄な構成を排しつつ斜板の最
大傾角を不変に維持し得る容量制御構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、回
転軸と一体的に回転するように、かつ前記回転軸に対し
て傾角可変に制御圧室に収容された斜板、及び前記回転
軸の周りに配列されると共に、前記斜板の傾角に応じた
往復動作を行なう複数のピストンを備え、前記制御圧室
内の圧力を制御して前記斜板の傾角を制御する可変容量
型圧縮機を対象とし、請求項1の発明では、前記回転軸
と一体的に回転して前記斜板の最大傾角を規定する最大
傾角規定体と、前記斜板及び前記最大傾角規定体の少な
くとも一方に取り付けられた摩耗防止体とを備えた容量
制御構造を構成し、前記斜板の傾角増大方向への前記斜
板の傾動を前記摩耗防止体を介して前記最大傾角規定体
で受け止めて前記斜板の最大傾角を規定するようにする
と共に、前記斜板が最大傾角位置にあるときに前記摩耗
防止体に対して接離する部材と前記摩耗防止体とを共に
耐摩耗材製とし、前記回転軸の軸方向に見て、前記回転
軸の周りにおける前記斜板上の吐出行程領域に含まれる
ように前記摩耗防止体の取り付け位置を設定した。
【0007】摩耗防止体は、回転軸の軸方向に見て前記
吐出行程領域内のみにあり、斜板の最大傾角が回転軸の
軸方向に見て前記吐出行程領域内のみにある摩耗防止体
とその当接対象との当接によって規定される。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記最大傾角規定体と前記斜板とを耐摩耗度の異なる材
質で形成し、前記最大傾角規定体及び前記斜板のうちの
耐摩耗度の高い側に対して耐摩耗材となる材質で前記摩
耗防止体を形成し、前記最大傾角規定体及び前記斜板の
うちの耐摩耗度の低い側に対して前記摩耗防止体を取り
付けた。
【0009】摩耗防止体は、最大傾角規定体及び斜板の
うちの耐摩耗度の高い側に対して当接する。請求項3の
発明では、請求項2において、前記斜板をアルミニウム
系の材質製とし、前記最大傾角規定体を鉄系の材質製と
し、前記摩耗防止体を鉄系の材質製とした。
【0010】アルミニウム系は斜板の材質として最適で
ある。請求項4の発明では、請求項1において、前記斜
板及び前記最大傾角規定体をいずれもアルミニウム系の
材質製とし、前記摩耗防止体を鉄系の材質製とし、前記
斜板及び前記最大傾角規定体のいずれにも前記摩耗防止
体を取り付けた。
【0011】鉄系は摩耗防止体の材質として最適であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】図1に示すように、シリンダブロック11
の前端にはフロントハウジング12が接合されている。
シリンダブロック11の後端にはリヤハウジング13が
バルブプレート14、弁形成プレート15,16及びリ
テーナ形成プレート17を介して接合固定されている。
制御圧室121を形成するフロントハウジング12とシ
リンダブロック11とには回転軸18が回転可能に支持
されている。制御圧室121から外部へ突出する回転軸
18は、プーリ(図示略)及びベルト(図示略)を介し
て外部駆動源、例えば車両エンジン(図示略)から駆動
力を得る。
【0014】回転軸18には鉄系の材質からなる回転支
持体19が止着されている。又、回転軸18にはシリコ
ン含有のアルミニウム系の材質からなる斜板20が回転
軸18の軸方向へスライド可能かつ傾動可能に支持され
ている。図3に示すように、斜板20には連結片21,
22が止着されており、各連結片21,22には鉄系の
材質からなるガイドピン23,24が止着されている。
回転支持体19には支持アーム25が形成されており、
支持アーム25には一対のガイド孔251,252が形
成されている。図2に示すように、ガイド孔251,2
52は、回転軸18の軸方向に見て互いに平行である。
又、ガイド孔251,252は、回転軸18の軸方向に
見て回転軸18の1つの半径線R1に対して平行、かつ
半径線R1に関して線対称である。ガイドピン23,2
4の球状の頭部231,241はガイド孔251,25
2にスライド可能に嵌入されている。斜板20は、ガイ
ド孔251,252と一対の頭部231,241との連
係により回転軸18の軸方向へ傾動可能かつ回転軸18
と一体的に回転可能である。斜板20の傾動は、ガイド
孔251,252とガイドピン23,24とのスライド
ガイド関係、及び回転軸18のスライド支持作用により
案内される。ガイドピン23,24及びガイド孔25
1,252は、斜板20を傾動させるためのヒンジ機構
を構成する。
【0015】斜板20の半径中心部が回転支持体19側
へ移動すると、斜板20の傾角が増大する。斜板20の
半径中心部がシリンダブロック11側へ移動すると、斜
板20の傾角が減少する。斜板20の最小傾角は、回転
軸18に取り付けられたサークリップ28と斜板20と
の当接によって規定される。図1の斜板20の鎖線位置
は斜板20の最小傾角位置を示す。
【0016】図2及び図4に示すように、シリンダブロ
ック11には複数のシリンダボア111(本実施の形態
では5つ)が貫設されている。複数のシリンダボア11
1は回転軸18の周囲に等間隔に配列されており、各シ
リンダボア111内にはピストン26が収容されてい
る。斜板20の回転運動はシュー27を介してピストン
26の前後往復運動に変換され、ピストン26がシリン
ダボア111内を前後動する。
【0017】図1及び図4に示すように、リヤハウジン
グ13内には吸入室131及び吐出室132が区画形成
されている。バルブプレート14及び弁形成プレート1
6上には吸入ポート141が形成されており、バルブプ
レート14及び弁形成プレート15上には吐出ポート1
42が形成されている。弁形成プレート15上には吸入
弁151が形成されており、弁形成プレート16上には
吐出弁161が形成されている。吸入室131内の冷媒
ガスはピストン26の復動動作により吸入ポート141
から吸入弁151を押し退けてシリンダボア111内へ
流入する。シリンダボア111内へ流入した冷媒ガスは
ピストン26の往動動作により吐出ポート142から吐
出弁161を押し退けて吐出室132へ吐出される。吐
出弁161はリテーナ形成プレート17上のリテーナ1
71に当接して開度規制される。吐出室132に吐出さ
れた冷媒は、圧縮機外部の図示しない外部冷媒回路を経
由して吸入室131に還流する。
【0018】制御圧室121内の圧力は図示しない容量
制御弁によって制御される。この容量制御弁は、吐出室
132内の冷媒を制御圧室121へ送る量を調整して制
御圧室121内の圧力を調整する。制御圧室121内の
冷媒は図示しない抜き出し通路を介して吸入室131へ
流出している。制御圧室121内の圧力が昇圧すると斜
板20の傾角が小さくなり、制御圧室121内の圧力が
減圧すると斜板20の傾角が大きくなる。
【0019】斜板20に対する回転支持体19の対向面
には環状の傾角規制突部191が一体形成されている。
回転支持体19に対する斜板20の対向面にはU字形状
のウエイト部201が一体形成されている。ウエイト部
201は、斜板20の回転に伴う遠心力によって斜板2
0の傾角を低減する方向へ斜板20を付勢するためのも
のである。ウエイト部201の端面には鉄系の材質から
なる摩耗防止体29が圧入して止着されている。摩耗防
止体29の先端面291は、ウエイト部201の端面よ
りも突出している。
【0020】図2に示すように、回転軸18は矢印Qの
方向に回転する。ガイド孔251,252は、回転軸1
8の軸方向に見て回転軸18の1つの半径線R1に対し
て平行、かつ半径線R1に関して線対称であるため、ガ
イドピン23,24の頭部231,241は、回転軸1
8の軸方向に見てガイド孔251,252に沿って平行
移動する。従って、図2の場合には、半径線R1,R2
よりも右側の2つのピストン26は、斜板20の回転に
よってシリンダボア111から冷媒ガスを吐出室132
へ吐出するように下死点側から上死点側へ移動される。
即ち、半径線R1,R2よりも右側の2つのピストン2
6は吐出行程にある。半径線R1,R2よりも左側の2
つのピストン26は、斜板20の回転によって吸入室1
31からシリンダボア111内へ冷媒ガスを吸入するよ
うに上死点側から下死点側へ移動される。即ち、半径線
R1,R2よりも左側の2つのピストン26は吸入行程
にある。シリンダボア111の半径中心が半径線R1上
にあれば、このシリンダボア111内のピストン26は
上死点にある。シリンダボア111の半径中心が半径線
R2上にあれば、このシリンダボア111内のピストン
26は下死点にある。
【0021】本発明では、回転軸18の回転方向Qに関
して半径線R1から半径線R2にわたる斜板20上の範
囲(図2にDeで示す)を吐出行程領域と言い、回転軸
18の回転方向Qに関して半径線R2から半径線R1に
わたる斜板20上の範囲(図2にSeで示す)を吸入行
程領域と言うことにする。ウエイト部201は半径線R
2に関して線対称であり、摩耗防止体29は回転軸18
の軸方向に見て吐出行程領域De内にある。摩耗防止体
29の先端面291が傾角規制突部191の先端面19
2に当接可能である。摩耗防止体29の先端面291が
傾角規制突部191の先端面192に当接した状態は、
斜板20の傾角が最大となったときである。図1に実線
で示す斜板20の位置は最大傾角位置である。
【0022】最大傾角規定体となる回転支持体19とフ
ロントハウジング12との間にはスラストベアリング3
0が介在されている。スラストベアリング30は、シリ
ンダボア111からピストン26、シュー27、斜板2
0、連結片21,22及びガイドピン23,24を介し
て回転支持体19に作用する吐出反力を受け止める。
【0023】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)斜板20の傾角が最大のときには摩耗防止体2
9の先端面291が傾角規制突部191の先端面192
に当接している。耐摩耗材となる鉄系製の摩耗防止体2
9と耐摩耗材となる鉄系製の回転支持体19との当接
は、鉄系よりも耐摩耗度の低いアルミニウム系製の斜板
20の摩耗を防止する。吐出行程領域De側にあるシリ
ンダボア111内のピストン26は吐出行程にあり、こ
の吐出反力が摩耗防止体29を介して回転支持体19に
作用する。斜板20の傾角が増大して摩耗防止体29が
傾角規制突部191に当接するときにも前記吐出反力が
作用する。吐出反力は吐出行程領域De側に直接作用す
るため、回転軸18の軸方向に見て吐出行程領域Deに
含まれるように摩耗防止体29を配置した構成は、回転
支持体19にて吐出反力を効果的に受け止める上で有効
である。
【0024】(1-2)摩耗防止体29が吸入行程領域S
e側にあるとすると、吸入行程領域Se側の摩耗防止体
29を中心とした吐出反力のモーメントが大きくなり、
ガイドピン23,24とガイド孔251,252との係
合部位に掛かる荷重が不必要に大きくなる。前記係合部
位における荷重の不必要な増大は、ガイドピン23,2
4とガイド孔251,252との間の円滑な相対移動を
阻害し、最大傾角位置から最小傾角和への斜板20の動
き出しが悪くなるおそれがある。吐出行程領域De側に
摩耗防止体29を配置した構成は、摩耗防止体29を中
心とした吐出反力のモーメントを小さくし、吸入行程領
域Se側に摩耗防止体29を配置した場合の前記した問
題は生じない。
【0025】(1-3)ヒンジ機構におけるガイドピン2
3,24とガイド孔251,252との係合位置は2か
所である。そのため、吐出行程領域De及び吸入行程領
域Seの両方に摩耗防止体29を配置した場合、斜板2
0の最大傾角状態では回転支持体19はヒンジ機構側の
2か所、ウエイト部201側の2か所で吐出反力を受け
止めることになるはずであるが、このような場合には2
つの摩耗防止体29のいずれか一方のみが傾角規制突部
191に当接することに成りがちである。吐出行程領域
De側の摩耗防止体29が傾角規制突部191に当接す
れば、吸入行程領域Se側の摩耗防止体29が無駄とな
る。吸入行程領域Se側の摩耗防止体29が傾角規制突
部191に当接すれば、吐出行程領域De側の摩耗防止
体29が無駄となる上、(1-2)項で述べた問題が生じ
る。従って、吐出行程領域De側にのみ摩耗防止体29
を1つだけ配置した構成は、斜板20の最大傾角を変え
る原因となる摩耗の防止及び無駄のない構成の構築に最
適である。
【0026】(1-4)斜板20の材質としてアルミニウ
ム系を採用した構成は、斜板20を軽量にして斜板20
の円滑な傾角変更動作をもたらす上で有効である。 (1-5)ウエイト部201からの摩耗防止体29の突出
量を変えることで斜板20の最大傾角を変えることがで
き、斜板20の形状を変えることなく最大傾角の異なる
圧縮機の製作が行える。
【0027】(1-6)摩耗防止体29はウエイト部20
1に圧入して取り付けられている。圧入は摩耗防止体2
9の取り付け方として簡便である。次に、図5の第2の
実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部
には同じ符号が付してある。
【0028】この実施の形態では、摩耗防止体29Aが
回転支持体19側に止着されている。回転支持体19は
アルミニウム系製であり、斜板20は鉄系製である。摩
耗防止体29Aは回転軸18の軸方向に見て吐出行程領
域De内にある。摩耗防止体29Aの先端面291はウ
エイト部201に当接可能である。摩耗防止体29Aの
先端面291がウエイト部201に当接した状態は、斜
板20の傾角が最大となったときである。この実施の形
態では、第1の実施の形態における(1-1)項〜(1-
3)項と同じ効果が得られる。
【0029】次に、図6の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、摩耗防止体29が斜板2
0側に止着されており、摩耗防止体29Aが回転支持体
19側に止着されている。回転支持体19及び斜板20
はいずれもアルミニウム系製である。摩耗防止体29,
29Aは回転軸18の軸方向に見て吐出行程領域De内
にある。摩耗防止体29,29Aの先端面291同士は
互いに当接可能である。摩耗防止体29,29Aの先端
面291同士が当接した状態は、斜板20の傾角が最大
となったときである。この実施の形態では、第1の実施
の形態における(1-1)項〜(1-4)項と同じ効果が得
られ、しかも回転支持体19及び斜板20がいずれもア
ルミニウム系製であることから圧縮機の軽量化が著し
い。
【0030】次に、図7の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態における摩耗防止体31の先端
面311は例えば球面のような凸曲面になっている。摩
耗防止体29の場合には、形成誤差、組み付け誤差等に
よって摩耗防止体29の先端面291の縁が回転支持体
19に片当たりするおそれがあるが、凸曲面の先端面3
11は局所的には回転支持体19に対して面接触する。
従って、先端面311の摩耗は起こり難い。
【0031】図8の第5の実施の形態では、鋼球製の摩
耗防止体32が斜板20のウエイト部201に圧入され
ており、第4の実施の形態と同じ効果が得られる。前記
した実施の形態から把握できる請求項記載以外の発明に
ついて以下にその効果と共に記載する。 (1)前記摩耗防止体の先端面を凸曲面とした請求項1
乃至請求項4のいずれか1項に記載の可変容量型圧縮機
における容量制御構造。
【0032】摩耗防止体の片当たりがなくなる。 (2)前記摩耗防止体は圧入して取り付けられる請求項
1乃至請求項4のいずれか1項に記載の可変容量型圧縮
機における容量制御構造。
【0033】圧入は摩耗防止体の取り付け方として簡便
である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、回転軸
の軸方向に見て、前記回転軸の周りにおける前記斜板上
の吐出行程領域に含まれるように摩耗防止体の取り付け
位置を設定したので、無駄な構成を排しつつ斜板の最大
傾角を不変に維持し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す圧縮機全体の側断面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】第2の実施の形態を示す縦断面図。
【図6】第3の実施の形態を示す要部側断面図。
【図7】第4の実施の形態を示す要部側断面図。
【図8】第5の実施の形態を示す要部側断面図。
【符号の説明】
121…制御圧室。18…回転軸。19…最大傾角規定
体となる回転支持体。20…斜板。29,29A,3
1,32…摩耗防止体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 亮 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 安谷屋 拓 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB32 CC20 CC27 CC36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と一体的に回転するように、かつ前
    記回転軸に対して傾角可変に制御圧室に収容された斜
    板、及び前記回転軸の周りに配列されると共に、前記斜
    板の傾角に応じた往復動作を行なう複数のピストンを備
    え、前記制御圧室内の圧力を制御して前記斜板の傾角を
    制御する可変容量型圧縮機において、 前記回転軸と一体的に回転して前記斜板の最大傾角を規
    定する最大傾角規定体と、 前記斜板及び前記最大傾角規定体の少なくとも一方に取
    り付けられた摩耗防止体とを備え、 前記斜板の傾角増大方向への前記斜板の傾動を前記摩耗
    防止体を介して前記最大傾角規定体で受け止めて前記斜
    板の最大傾角を規定するようにすると共に、前記斜板が
    最大傾角位置にあるときに前記摩耗防止体に対して接離
    する部材と前記摩耗防止体とを共に耐摩耗材製とし、前
    記回転軸の軸方向に見て、前記回転軸の周りにおける前
    記斜板上の吐出行程領域に含まれるように前記摩耗防止
    体の取り付け位置を設定した可変容量型圧縮機における
    容量制御構造。
  2. 【請求項2】前記最大傾角規定体と前記斜板とを耐摩耗
    度の異なる材質で形成し、前記最大傾角規定体及び前記
    斜板のうちの耐摩耗度の高い側に対して耐摩耗材となる
    材質で前記摩耗防止体を形成し、前記最大傾角規定体及
    び前記斜板のうちの耐摩耗度の低い側に対して前記摩耗
    防止体を取り付けた請求項1に記載の可変容量型圧縮機
    における容量制御構造。
  3. 【請求項3】前記斜板をアルミニウム系の材質製とし、
    前記最大傾角規定体を鉄系の材質製とし、前記摩耗防止
    体を鉄系の材質製とした請求項2に記載の可変容量型圧
    縮機における容量制御構造。
  4. 【請求項4】前記斜板及び前記最大傾角規定体をいずれ
    もアルミニウム系の材質製とし、前記摩耗防止体を鉄系
    の材質製とし、前記斜板及び前記最大傾角規定体のいず
    れにも前記摩耗防止体を取り付けた請求項1に記載の可
    変容量型圧縮機における容量制御構造。
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