JP2000328042A - シール剤組成物 - Google Patents

シール剤組成物

Info

Publication number
JP2000328042A
JP2000328042A JP11138409A JP13840999A JP2000328042A JP 2000328042 A JP2000328042 A JP 2000328042A JP 11138409 A JP11138409 A JP 11138409A JP 13840999 A JP13840999 A JP 13840999A JP 2000328042 A JP2000328042 A JP 2000328042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
polymer
platinum
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11138409A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kishi
克彦 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ThreeBond Co Ltd filed Critical ThreeBond Co Ltd
Priority to JP11138409A priority Critical patent/JP2000328042A/ja
Publication of JP2000328042A publication Critical patent/JP2000328042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】湿気からの遮断硬化が高い一液性室温保存性シ
ール剤組成物であり、保存安定性がよく加熱時には速や
かに硬化し硬化物の物性がよいシール材組成物。 【解決手段】(a)アルケニル基を有するポリイソブチ
レン化合物と(b)分子中に少なくとも2個のヒドロシ
リル基を有する化合物と(c)白金触媒および、(d)
常温では白金触媒のヒドロシリル化を促進する能力を抑
制し、高温時には抑制しない化合物からなるシール剤組
成物。(d)成分はチオフェン化合物、イソシアニド化
合物、環状チオエーテル化合物、環状アゾエーテル化合
物、イミノ化合物及び白金原子と錯体を形成しうる硫黄
原子、窒素原子またはリン原子含有官能基を1分子中に
複数もつ平均分子量1,000〜200,000のポリ
マーからなる群から選ばれることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱硬化しうる一
液性シール剤組成物に関するものであり、特に本発明の
組成物の硬化物は低透湿性であり湿気を嫌う電子部品な
どのシールに適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりシール剤組成物として空気中の
湿気で硬化するシリコーン樹脂はよく知られている。シ
リコーン樹脂は耐熱性、耐寒性に優れており汎用的なシ
ール剤としては十分な性能を有しており、建築用、自動
車機械用など広く使用されている。しかし、シリコーン
樹脂は大気中の湿気で厚膜硬化することからわかるよう
に、硬化物の透湿性は比較的高い。そのため、湿分によ
り性能が低下したり破損してしまう電子部品を内部に収
納する部品のケースなどをシールする場合には、シリコ
ーン樹脂では不十分であった。
【0003】上述した、シリコーン樹脂とよばれるもの
は珪素原子に結合した加水分解性基を有し、シロキサン
結合を形成することにより架橋し得る珪素原子含有基
(以下「加水分解性珪素基」という)を有するジアルキ
ルシロキサン重合体であり、また分子主鎖をオキシアル
キレン系重合体やイソブチレン系重合体を使用したもの
も既に知られている。これらは湿気によって常温で硬化
し、ゴム状硬化物が得られるため、従来からよく使用さ
れている。しかし、いずれも湿気による硬化は反応性が
低く、硬化に時間を要するという問題がある。また、加
水分解性珪素基を有するイソブチレン系重合体は加水分
解性珪素基を有するオキシアルキレン系重合体やジメチ
ルシロキサン系重合体よりも低透湿性であるため湿気硬
化性が非常に悪く、厚膜硬化性が悪いという問題があ
る。そのため、深部まで早く硬化させようとするには2
液混合タイプにしなければならないがこれは使い勝手が
悪いものであった。
【0004】また、従来のシール材は湿分により性能が
低下したり破損してしまう電子部品を内部に収納する部
材などから防湿するシール剤としては不十分であった。
例えば太陽電池の電極部や衛星アンテナなどは空気中の
湿分により著しく性能が低下する。また、CdS/Cd
Teを光起電力部分として含む太陽電池などは湿分と接
すると有害物質を発生するなどの環境や人体を脅かす場
合もあるため、空気中の湿気を完全に遮断するシール剤
が要求されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】低透湿性のゴム材料と
しては従来よりイソブチレン系重合体が提案されてお
り、所望の方法により硬化する硬化性樹脂にする方法
が、検討されてきた。
【0006】例えばポリイソブチレン分子中にアルコキ
シシランやオキシムシラン等の加水分解性シランを付与
させて、湿気硬化性樹脂にしたり、アクリル基やグリシ
ジル基を付与させて、加熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂に
したりと様々な方法でイソブチレン樹脂を硬化性樹脂に
する方法が発表されてきた。
【0007】ポリイソブチレンの分子中にアルケニル基
含有ケイ素を付加させ、水素含有ケイ素化合物とハイド
ロシリル化反応させる硬化性樹脂を得る方法も発表され
ている。通常、ハイドロシリル化反応による1液性タイ
プは組成物中に反応抑制剤を添加して保存状態時の白金
触媒の活性を抑え、硬化させたいときは加熱することに
より触媒活性を高めることにより反応を開始するという
原理で達成される。しかし、ポリイソブチレンは高分子
であり架橋点が少ないため白金触媒の活性が高くないと
優れた硬化物が得られない。
【0008】そのため、主鎖がポリイソブチレンの1液
性タイプの場合、従来から公知である反応抑制剤と白金
触媒の組み合わせを検討して保存性と加熱時の硬化時間
のバランスを最適な状態にしても、最終硬化物の樹脂強
度がポリイソブチレン本来の強度に達しないという欠点
があった。要するに、保存性と硬化時間と最終強度を満
足するものはなく、実用には至っていないというのが現
状である。
【0009】硬化物の樹脂強度が弱いと、シール材とし
て使用したときに静的な状態での使用には耐えうるが、
高圧部のシールや高温部のシール、振動や衝撃が加わる
部分のシールには使用することができない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
ような従来の硬化性樹脂組成物の有する問題を解消する
ものであり、すなわち、(a)アルケニル基を有するポ
リイソブチレン化合物と(b)分子中に少なくとも2個
のヒドロシリル基を有する化合物および(c)白金触媒
および、(d)常温では白金触媒のヒドロシリル化を促
進する能力を抑制し、高温時には抑制しない化合物から
なることを特徴とする加熱硬化しうる一液性シール剤組
成物を提供することである。
【0011】本発明の(a)成分であるアルケニル基を
有するポリイソブチレン化合物は主鎖成分が単量体組成
として50モル%以上のイソブチレン単位を含む化合物
であり、数平均分子量をコントロールするためにはケネ
ディー氏によって提案された1,4−ビス(α−クロロ
イソプロピル)ベンゼンのような二官能性分または1,
3,5−トリス(α−クロロイソプロピル)ベンゼンの
ような三官能成分を開始剤兼連鎖移動剤、BCLを触
媒としてイソブチレンをカチオン重合させるイニファー
法(米国特許4276394号)により製造される。イ
ソブチレン単位は50モル以上をポリイソブチレンとし
たが本発明の低透湿性、高反応性、保存安定性等を向上
させるためにはイソブチレン単位は多い方が好ましく、
(a)成分の主鎖部分すべてがイソブチレン単位から形
成されても良く、好ましくは90%以上がイソブチレン
の場合である。
【0012】イソブチレン以外の反復単位としてイソブ
チレンと共重合が可能な単量体としては炭素数4〜12
のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、
ビニルシラン類、アリルシラン類等があげられる。この
ような単量体の共重合体成分の具体例としては1−ブテ
ン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−2−ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロヘキセン、
ビニルヘキサン、5−エチリデンノルボルネン、インデ
ン、β−ピネン等の脂肪族オレフィン類;シクロペンタ
ジエン、ジシクロペンタジエン等のジエン類;スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチ
レン類等をあげることができる。
【0013】(a)成分のポリイソブチレンにアルケニ
ル基を導入する方法としては主鎖の重合後にアルケニル
基を導入する方法と、重合中にアルケニル基を導入する
方法に大別することができる。重合後にアルケニル基を
導入する方法としては例えば、末端、主鎖、あるいは側
鎖の水酸基を−ONaや−OKなどの基にした後、ハロ
ゲン原子とアルキレンをもつ化合物で反応させることに
より、末端アルケニル基を有するポリイソブチレンが製
造される。ハロゲン原子とアルキレンをもつ化合物は例
えば、アリルクロライド、アリルブロマイド、ビニル
(クロロメチル)ベンゼン、クロロプロペン、クロロブ
テン、クロロメチル(メタ)アクリレート、アリル(ク
ロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼ
ン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロ
メトキシ)ベンゼン、1−へキセニル(クロロメトキ
シ)ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼン
等があげられる。
【0014】末端ヒドロキシポリイソブチレンの末端水
酸基をオキシメタル基にする方法としてはNa、Kのよ
うなアルカリ金属;NaHのような金属水素化物;Na
OCHのような金属アルコキシド;苛性ソーダ、苛性
カリウムのような苛性アルカリなどと反応させる方法が
あげられる。
【0015】また、共有結合Cl基を有するポリイソブ
チレンにアルケニル基を導入する方法としては特に制限
はないが、例えば種々のアルケニルフェニルエーテル類
とCl基のフリーデルクラフツ反応を行う方法、アリル
トリメチルシラン等とCl基とをルイス酸存在下、置換
反応を行う方法、および、種々のフェノール類とCl基
のフリーデルクラフツ反応を行い水酸基を導入した上で
さらに、前記のアルケニル基導入方法を併用する方法が
あげられる。
【0016】重合中にアルケニル基を導入する方法とし
ては、例えば、開始剤兼連鎖移動剤としてハロゲン原子
を有し、該ハロゲン原子が結合している化合物および/
またはハロゲン原子を有し、該ハロゲン原子が結合して
いる炭素原子が第3級炭素原子である化合物を使用しか
つ、触媒としてルイス酸を使用してイソブチレンを含有
するカチオン重合性モノマーをカチオン重合させるに当
たり、アリルトリメチルシランを重合系に添加すること
によるアリル末端を有するポリイソブチレン製造法や、
同じく、1,9−デカジエンのような非共役ジエン類、
またはp−ヘキセニルオキシスチレンのようなアルケニ
ルオキシスチレン類を重合系に添加することによるアル
ケニル基を主鎖あるいは側鎖の末端に有するポリイソブ
チレンの製造方法があげられる。
【0017】(a)成分の製造方法は上記以外にも、重
合直後のポリイソブチレンにアリルシランを反応させ
る、あるいは単利生成を行った両末端にクロル基を有す
るポリイソブチレンにTiClを加えアルケニルトリ
メチルシランを反応させることにより両末端にアルケニ
ル基を有する重合体を得る方法(特開昭63−1050
05号公報)、非共役ジエン類を共重合ないしは末端停
止剤として用いる方法(特開平4−288309号公
報)、ビニル型炭素−炭素不飽和基をヒドロシリル化反
応によって湿分硬化性に変える方法(特公平4−696
59号公報、特開平4−233916号公報)等が公知
となっており、これらの方法を用いても良い。
【0018】本発明の(b)成分は分子内に少なくとも
2個のヒドロシリル基を含有する化合物であれば制限さ
れない。ここで、ヒドロシリル基1個とはSiH基1個
をさす。従って、同一Siに水素原子が2個結合してい
いる場合はヒドロシリル基2個と計算する。(b)成分
としては従来から公知のポリオルガノハイドロジェンが
好ましいものの1つに挙げられる。ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンはSiHが分子鎖の末端についても
良く、分子鎖の途中に付いても良い。また、ポリシロキ
サンが環状体であっても良い。
【0019】ただし、ポリオルガノハイドロジェンシロ
キサン単体では(a)成分との相溶性が高くないため、
(a)成分との相溶性が高い炭素数2〜2000の飽和
炭化水素に上記のハイドロジェンシロキサンを結合させ
たものを使用することが好ましい。これらの詳細は特開
平8−127683号公報に記述されている技術を使用
することができる。
【0020】(b)成分に含まれるヒドロシリル基の個
数については少なくとも1分子中に2個あればよいが、
2〜15が好ましく、3〜12個が特に好ましい。本発
明の組成物をヒドロシリル化反応により硬化させる場合
には該ヒドロシリル基の個数が2より少ないと、硬化が
遅く硬化不良を起こすことが多い。また、該ヒドロシリ
ル基の個数が15より多くなると(b)成分である硬化
剤の安定性が悪くなり、その上硬化後も、多量のヒドロ
シリル基が硬化物中に残存し、ボイドやクラックの原因
となる。
【0021】本発明の(c)成分であるヒドロシリル化
反応触媒は(a)成分と(b)成分をヒドロシリル化反
応によって架橋するための触媒であり、通常白金原子の
有機金属錯体からなる。
【0022】本発明における(c)成分は(a)成分と
(b)成分とをヒドロシリル化反応によって架橋するた
めの触媒であり、通常白金原子の有機金属錯体からなる
ものである。ヒドロシリル化触媒としては従来公知の適
宜の白金触媒を使用できる。それらの例としては、塩化
白金酸、アルコール変成塩化白金酸、白金とケトンの錯
体、白金とビニルシロキサンなどの錯体があげられる
が、とりわけ好適なのは、アシビーの米国特許第315
9601号に記載されている白金炭化水素錯体、ラモロ
ーの同第3220970号に記載されている白金アルコ
ラート錯体、カーステットの同第3516946号に記
載されている白金−オレフィン錯体、スパイアーの示す
触媒(アドバンスドオーガニックケミストリ−、17
巻、407ページ、1979年に記載)である。
【0023】本発明における白金触媒の添加量は、
(a)成分(b)成分の組成物の重量を基準として、通
常10ppmから100ppm、好ましくは30ppm
から70ppmである。
【0024】本発明における(d)成分は(c)成分の
ヒドロシリル化反応を促進する能力を常温では抑制し、
組成物を加熱した高温時には抑制しない化合物である。
(d)成分と(c)成分を組み合わせることにより室温
では保存することができる一液型加熱硬化型の樹脂とす
ることができる。
【0025】(d)成分を例示すると、チオフェン化合
物、イソシアニド化合物、環状チオエーテル化合物、環
状アゾエーテル化合物、イミノ化合物及び白金原子と錯
体を形成しうる硫黄原子、窒素原子またはリン原子含有
官能基を1分子中に複数もつ平均分子量1,000〜2
00,000のポリマーからなる群から選ばれる少なく
とも1のメンバーを挙げることができる。
【0026】以下、(d)成分を詳述する。チオフェン
化合物は、少量の添加で、組成物の高温における硬化性
を損なうことなく、室温付近での保存安定性に優れた働
きを示す。本発明に用いる(d)成分の第1はチオフェ
ン化合物である。チオフェン化合物としては次の一般式
(1)及び(2)で表わされるチオフェン化合物が好ま
しく用いられる。
【0027】[T] (1)
【0028】式中Tはチオフェン分子骨格を示し、nは
1〜4の整数を示す。具体的には狭義のチオフェンおよ
び置換基をもたないチオフェン骨格が2〜4個直鎖状に
結合したジチオフェン、トリチオフェンおよびテトラチ
オフェンがある。
【0029】Ar−T−Ar’ (2)
【0030】但しTはチオフェン分子骨格を示し、Ar
はアリール基またはアリールアルキル基を示し、Ar−
はアリール基、アリールアルキル基または水素原子を示
す。ここでアリール基またはアリールアルキル基を構成
するアリール基としてはフェニル基、ナフチル基または
1〜3個のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲンもしく
はへテロ原子含有置換基をもつフェニル基もしくはナフ
チル基が例示される。またアリールアルキル基の例とし
てはベンジル基またはベンジル基を構成するフェニル基
が上記の置換フェニル基であるものが例示される。
【0031】チオフェン化合物の具体例としては、チオ
フェン、ビチオフェン、ターチオフェン、ベンゾチオフ
ェン、2−メチル−ペンゾチオフェン、2−メトキシ−
ペンゾチオフェン、2−ブロモ−ペンゾチオフェン、ジ
ベンゾチオフェン、2,2’−メチル−ジベンゾチオフ
ェン、2,2’−ジブロモ−ジベンゾチオフェンのよう
なチオフェン誘導体が挙げられる。
【0032】本発明に用いる(d)成分の第2はイソシ
アニド化合物である。イソンアニド化合物としては次の
一般式(3)で表わされる化合物が好ましく用いられ
る。
【0033】R−NC (3)
【0034】但しRは置換基を有していてもよい炭素
数1〜18の炭化水素基であり、炭化水素基としてはア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはアリー
ルアルキル基がある。アルキル基としては炭素数1〜1
0の直鎖もしくは分枝アルキル基が好ましく、特に分枝
した3級アルキル基が好ましい。シクロアルキル基とし
ては5〜8員環のシクロアルキル基が好ましい。アリー
ル基としてはフェニル基、ナフチル基が例示され、また
アリールアルキル基としてはベンジル基が例示される。
これらを構成するアリール基がアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン基またはへテロ環含有置換基を置換基とし
て持つものも好ましく用いられる。
【0035】これらのイソシアニド化合物は市販品を用
いることができるが、「オーガニックファンクショナル
グループプレパレーション(1986年アカデミックプ
レス社発行、206ページ)」に記載されている方法に
従って合成したものを使用することが好ましい。(d)
成分として用いられる化合物の具体例としては、エチル
イソシアニド、イソプロピルイソシアニド、ターシャリ
ーブチルイソシアニド、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルイソシアニド、シクロヘキシルイソシアニド、ベ
ンジルイソンアニド、4−メチル−ベンジルイソシアニ
ド、4−クロロ−ベンジルイソンアニド、フェニルイソ
シアニド、4−ブチル−フェニルイソシアニド、4−ク
ロロ−フェニルイソシアニド、3−メトキシ−フェニル
イソシアニド、4−メトキシ−フェニルイソシアニド、
2,6−メチル−フェニルイソシアニドのようなイソシ
アニド化合物が挙げられる。
【0036】本発明で用いる(d)成分の第3は環状チ
オエーテル化合物又は環状アゾエーテル化合物である。
これらの化合物としては次の一般式(4)および(5)
で表わされる化合物が好ましく用いられる。
【0037】
【化1】
【化2】
【0038】但しRは炭素数3〜18の2価の炭化水
素基であり、nは3以上の整数である。炭化水素基とし
てはアルキレン基が好ましく、nとしては3〜8、特に
4〜6が好ましい。
【0039】環状チオエーテル化合物の具体例としては
1,4,7,10−テトラチアシクロヘキサデカン(1
2−チアクラウン−4)、1,4,7,10,13−ペ
ンタチアシクロペンタデカン(15−チアクラウン−
5)、1,4,7,10,13,16−へキサチアシク
ロオクタデカン(18−チアクラウン−6)等や、ジベ
ンゾ−18−チアクラウン−6、ジナフト−12−チア
クラウン−4、ジンクロヘキシル−15−チアクラウン
−5等の前記チオクラウンエーテル化合物の置換体など
が挙げられる。
【0040】環状アゾエーテル化合物の具体例としては
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(12−
アザクラウン−4)、1,4,7,10,13−ペンタ
アザシクロペンタデカン(15−アザクラウン−5)、
1,4,7,10,13,16−へキサアザシクロオク
タデカン(18−アザクラウン−6)等が挙げられ、前
記の環状チオエーテル同様に置換体も挙げることができ
る。
【0041】本発明で用いる(d)成分の第4はイミノ
化合物がある。イミノ化合物としては次の一般式(6)
で表わされる化合物が好ましく用いられる。
【0042】R−N=C(R,R) (6)
【0043】但しRは置換基を有していてもよい炭素
数1〜12の炭化水素基であり、炭化水素基としてはア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはアリー
ルアルキル基がある。RおよびRはそれぞれ独立に
水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜1
2の炭化水素基であり、炭化水素基としてはアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基またはアリールアル
キル基かある。
【0044】イミノ化合物の具体例としてはエチリデン
アニリン、ベンジリデンアニリン、ベンジリデンベンジ
ルアニリン、ベンジリデンメチルアミン、ベンジリデン
ブチルアミン、α−メチル−ベンジリデンアニリン、α
−フェニル−ベンジリデンアニリンなどのシッフ塩基が
挙げられる。
【0045】本発明で用いる(d)成分の第5は白金原
子と錯体を形成しうる官能基を1分子中に複数もつ平均
分子量1,000〜200,000のポリマーである。
官能基としては硫黄原子、窒素原子またはリン原子をも
つ錯体形成性有機官能基があり、スルフィド基、2級も
しくは3級アミノ基、ホスフィン基、さらにはチオフェ
ン基およびイミノ基が例示される。
【0046】スルフィド基としては一般式(7)で表わ
される基が好ましく用いられる。
【0047】−R−S−R (7)
【0048】但しRは炭素数1〜8の2価の炭化水素
基、好ましくはアルキレン基またはアリーレン基であ
り、Rは炭素数1〜8の1価の炭化水素基、好ましく
はアルキル基、アリール基またはシクロアルキル基であ
る。
【0049】2級もしくは3級アミノ基としては一般式
(8)で表わされる基が好ましく用いられる。
【0050】−R−N(R,R10) (8)
【0051】但しRは炭素数1〜8の2価の炭化水素
基、好ましくはアルキレン基、アリーレン基であり、R
およびR10は水素原子または炭素数1〜8の炭化水
素基、好ましくはアルキル基、アリール基またはシクロ
アルキル基であるが、RとR10が共に水素であるこ
とはない。
【0052】ホスフィン基としては一般式(9)で表わ
される基が好ましく用いられる。
【0053】−R11−P(R12,R13) (9) 但しR11は炭素数1〜8の2価の炭化水素基、好まし
くはアルキレン基またはアリーレン基であり、R12
よびR13は水素原子または炭素数1〜8の炭化水素
基、好ましくはアルキル基、アリール基またはシクロア
ルキル基である。これらの官能基は通常ポリマーに側鎖
として導入される。
【0054】主鎖を構成するポリマーとしては官能基を
チオフェン基およびイミノ基は前記したチオフェン化合
物およびイミノ化合物における炭素原子に結合した1の
水素原子がポリマー分子への結合手になっている基であ
る。これらの錯体形成性官能基は通常ポリマー分子中に
側鎖として導入される。
【0055】主鎖を構成するポリマーとしては、カルボ
キンル基(もしくはその機能誘導体)、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子等の反応性官能基を反復単位中にもつポリ
マーが好ましく、その官能基に上記の官能基を含有する
化合物を反応させることによって容易に上記の第5の
(d)成分をつくることができる。
【0056】このようなポリマーの例としてはアクリル
酸またはメタクリル酸(もしくはそれらの機能誘導体)
を構成モノマーとするアクリル系ポリマー、ビニルアル
コールを構成モノマーとするビニルアルコール系ポリマ
ー、パラ位にハロゲン等の反応性官能基をもつスチレン
を構成モノマーとするスチレン系ポリマーやフェノール
樹脂等がある。これらは単独重合体でも、適宜のコモノ
マーを共重合させた共重合体でもよい。シリコーン組成
物中における溶解性や硬化温度とのバランス調整のため
最適のモノマーの組合せを用いることが好ましい。
【0057】また予めスルフィド基等を側鎖にもつ重合
性モノマー、たとえばアクリロイルモノマーやビニルモ
ノマー、を単独または他のコモノマーと共に重合して白
金原子と配位しうる官能基をもつポリマーをつくっても
よく、また上記したように、スルフィド基等の官能基含
有反応性モノマーをその反応性基と反応しうる基をもつ
ポリマーと反応させてもよい。後者の例としてはポリア
クリル酸やアクリル酸とアクリル酸メチルとの基車合体
などのカルボキシル基をもつポリマーとカルボキシル基
と反応性をもつ官能基、たとえばブロモメチル基、をも
つスルフィド化合物、2級もしくは3級アミノ化合物ま
たはホスフィン化合物と反応させる方法がある。この反
応は、たとえば溶媒としてジメチルスルフィド等の極性
有機溶媒を用し触媒として1,8−ジアザ(5,4,
0)ビシクロウンデセン−7等を用いることにより容易
に進行する。
【0058】これらの(d)成分の配合量は、白金原子
に対し理論上2当量であり、少なすぎると十分な反応抑
制効果が得られず、また多すぎると適度の温度での硬化
が難しくなる。通常白金化合物当り1〜5当量、より好
ましくは1〜3当量用いられる。ポリマーの場合は錯体
形成性官能基の当量数が計算される。通常はポリマーの
重合度の5%以上(つまり反復単位数の合計の5%以
上)が錯体形成性官能基をもつことが好ましい。
【0059】本発明では上記した(a)〜(d)成分を
必須成分として配合するが、その配合順率は特に制限さ
れない。たとえば(c)と(d)成分とを予め配合して
錯体を形成し、それに(a)と(b)成分を配合する方
法や(a)〜(d)成分を同時に配合する方法等が適宜
採用される。
【0060】本発明のシール剤組成物は基本的には上記
成分からなるが、さらに必要に応じて、硬化前の流れ特
性を改善し、硬化後のゴム状弾性体に必要な機械的性質
を付与するために、微粉末状の無機質充填剤を添加する
こともできる.無機質充填剤としてはヒュームドシリ
カ、石英微粉末、炭酸カルシウム、煙霧質二酸化チタ
ン、けいそう土、水酸化アルミニウム、微粒子状アルミ
ナ、マグネシア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、およびこれらを
シラン類、シラザン類、低重合度シロキサン類、有機化
合物などを表面処理したものなどが例示される。
【0061】さらに、本発明のシール剤組成物には有機
溶剤、防黴剤、難燃剤、可塑剤、チクソ性付与剤、接着
付与剤、硬化促進剤、顔料などを添加することができ
る。可塑剤としては、ポリブテン、水添ポリブテン、液
状ポリブタジエン、水添ポリブタジエン、パラフィン
油、ナフテン油等の炭化水素系化合物類、塩素化パラフ
ィン類、ジブチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシ
ル)フタレート等のフタル酸エステル類、ジオクチルア
ジペート、ジオクチルセバケート等の非芳香族二塩基酸
エステル類、ポリアルキレングリコールのエステル類、
トリクレジルホスフェート等のリン酸エステル類等が挙
げられる。
【0062】また、本発明のシール材組成物は、室温付
近の温度での保存性に優れ、かつ適度な加熱によって速
かに硬化する。そのため、本発明のシール材組成物を使
用すれば、それを用いた製品の作業工程の短縮や、製品
コストの低減、これを使用する作業時間の延長などが可
能となり、さらには比較的低温での硬化性に優れている
ため、省エネルギー化も可能である。また、本発明の組
成物は1液型としての使用が可能であり、2液型のよう
な混合などの手間かない。仮に、2液型にした場合にお
いても混合塗布機の混合室やノズルで硬化することがな
いので洗浄などの手間が省ける。
【0063】本発明の組成物は(c)成分と(d)成分
の組み合わせにより一液化熱硬化性ポリイソブチレン系
硬化性樹脂硬化物の最終強度を高くすることができる。
もちろん保存安定性と硬化時間を低下させることもな
く、工業用シール材として有用である。そのため、電子
部品などの湿気を嫌う箇所のシール剤に適するものであ
る。具体的には車載用屋外用電子機器、電気機器、制御
板の筐体や基板などである。
【0064】本願のシール剤組成物はハウジング容器な
どの本体と蓋部のシール剤、電子基板の全面コーティン
グ、容器内に部品を埋め込むポッティングなど湿分を遮
断するシール剤として使用することができ、またこのよ
うな用途に使用すると真価を発揮するものである。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を説明
する。本発明の範囲は、これらの実施例によって限定さ
れるものではない。尚、実施例および比較例中、部およ
び%は特に断らないかぎり重量部および重量%を示す。
表中の試験項目は以下の手順で測定した。
【0066】[ベース樹脂の調製]主鎖が平均分子量1
0000であり分子量末端にメチルジアルコキシシラン
が付加されたポリイソブチレンである、エピオン403
(鐘淵化学工業製)を100部、ハイドロジェンシラン
を含有するオルガノポリシロキサンであるHMS−30
1(Gelest社製)を3部、混合し十分撹拌した。
【0067】[実施例1−3](c)成分である2.0
%の白金を含有する塩化白金酸・6水和物のイソプロパ
ノール溶液に(d)成分である表に示すチオフェン化合
物を2当量添加し、白金のチオフェン錯休を調製した。
先に調製したべース樹脂にこの白金錯体を30ppm添
加し、目的の樹脂組成物を得た。
【0068】[実施例4−6](c)成分と(d)成分
による白金錯体は、次の手順に従って合成をした。実施
例4としてターシャリーブチルイソシアニド約0.16
グラム(約0.02モル)が入った滴下ロートを付けた
二口フラスコに塩化白金カリウム塩約0.42グラム
(約0.01モル)とテトラブチルアンモニウムクロラ
イド1モル%を入れ、系内を十分に窒素置換した後、純
水5ミリリットルに溶解させた。系内の反応基質が溶解
したことを確認し、滴下ロート内のイソシアニド化合物
を室温でゆっくり滴下した。その後、室温のまま1時間
激しく撹拌し、反応させた。反応終了後、50mlの純
水で2回洗浄を行い、得られた錯体をろ別した。ろ別し
た錯体を真空下室温で一晩乾燥させ、その後工タノール
を用いて2回再結晶を行った。収率:57.4%、融
点:220℃で分解、IR(KBr、cm−1):22
29、1635、1460(すべてNCの特性吸収)
【0069】上記と同様に、実施例5としてイソシアニ
ド化合物としてシクロヘキシルイソシアニドを用いた白
金錯体を合成した。 収率:60.0%、融点:220℃で分解、IR(KB
r、cm−1):2268、1637、1452(すべ
てNCの特性吸収)
【0070】上記と同様に、実施例6としてイソンアニ
ド化合物としてフェニルイソシアニドを用いて白金錨体
を合成した。 収率:40.9%、融点:250℃で分解、IR(KB
r、cm−1):2276、1637、1450(すべ
てNCの特性吸収)
【0071】このように合成した表に示すイソシアニド
化合物を用いた白金錯体を上記のべース樹脂に添加し
た。
【0072】[実施例7−10]べース樹脂の中に2.
0%の白金を含有する塩化白金酸・6水和物のイソブロ
パノール溶液を15ppm添加しすぐに表に示すイミノ
化合物を2当量添加し十分に撹伴し目的の樹脂組成物を
得た。
【0073】[実施例11−13]2.0%の白金を含
有する塩化白金酸・6水和物のイソプロパノール溶液に
イミノ化合物としてベンジリデンアニリンを添加し白金
の錯体を調製した。ベンジリデンアニリンの添加量は白
金原子に対し実施例11は1当量、実施例12は2当
量、実施例13は3当量を添加した。その後、先に調製
したべース樹脂にこの白金錯体を30ppm添加し、目
的の樹脂組成物を得た。
【0074】[実施例14−24] (実施例14)数平均分子量約10000のポリメタク
リル酸(0.86g、10mmol)をジメチルフオル
ムアミド5mlに溶解し、2−ブロモメチルフェニルス
ルフィト(2.22g、11mmol)とジアザビシク
ロ−(5,4,0)−ウンデセン−7(1.67g、1
1mmol)を加えたものを50℃で24時間加熱し
た。加熱終了後、反応溶液を多量のメタノールに注いで
スルフィド基を有するポリマーを回収した。(回収率は
90%)スルフィド基の導入率はポリマーのカルボン酸
量に対し98%)(1HNMRによりポリマー側鎖のメ
チンブロトンの積分比とポリマー主鎖のメチル基プロト
ンの積分比から算出した。)。得られたポリマー配位子
をテトラヒドロフランに溶解させ、ポリマーがもつスル
フィド基に対して2当量の塩化白金酸を加え、40℃で
3時間加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0075】(実施例15)数平均分子量約50000
のポリ(パラクロロメチルスチレン)(1.52g、l
0mmol)をジメチルフオルムアミド5mlに溶解
し、2−ブロモメチルフェニルスルフィド(2.22
g、11mmol)とジアザビシクロ−(5,4,0)
−ウンデセン−7(1.67g、11mmol)を加え
たものを50℃で24時間加熱した。加熱終了後、反応
溶液を多量のメタノールに注いでスルフィド基を有する
ポリマー配位子を回収した。(回収率78%、スルフィ
ド基導入率98%:測定法は実施例1と同様、以下同
じ)。得られたポリマーをテトラヒドロフランに溶解さ
せ、スルフィド基に対し3当量の塩化白金酸を加え、4
0℃で3時間加熱することで目的の白金錯体を調製し
た。
【0076】(実施例16)数平均分子量約10000
0のフェノール樹脂(1.00g、10mmol)をジ
メチルフォルムアミド5mlに溶解し、2−ブロモメチ
ルフェニルスルフィド(2.22g、11mmol)と
ジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7
(1.67g、11mmol)を加えたものを50℃で
24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量のメタ
ノールに注いでスルフィド基を有するポリマー配位子を
回収した。(回収率90%、スルフィド基導入率81
%)。得られたポリマーをテトラヒドロフランに溶解さ
せ、スルフィド基と4当量の塩化白金酸を加え、40℃
で3時間加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0077】(実施例17)数平均分子量約2000の
ポリメタクリル酸をジメチルフォルムアミドに溶解し、
2−プロモメチルチオフェンとジアザビシクロ−(5,
4,0)−ウンデセン−7を加えたものを50℃で24
時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量のメタノー
ルに注いで対応するポリマー配位子を回収した。(収率
99%、反応率98%:1HNMRにより確認)。得ら
れたポリマー配位子をテトラヒドロフランに溶解させ、
ポリマー側鎖のチオフェン基と2当量の塩化白金酸を加
え、40℃で3時間加熱することで目的の白金錯体を調
製した。
【0078】(実施例18)モノマーとしてN,N’−
ジメチルアミノエチルメタクリレートを反応溶媒にエタ
ノール、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル
を用いて、60℃で3時間重合を行った。重合終了後、
反応溶液を多量のジエチルエーテル中に注ぎ、対応する
側鎖にジメチルアミノ基を有するポリマ−配位子を得た
(数平均分子量約15000)。その後、得られたポリ
マー配位子をテトラヒドロフランに溶解させ、ポリマー
側鎖のジメチルアミノ基と当量の塩化白金酸を加え、4
0℃で3時間加熱することで目的の白金錯体を調製し
た。
【0079】(実施例19)モノマーとしてパラホルミ
ルスチレンを反応溶媒にクロロベンゼン、重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリルを用いて、60℃で8
時間重合を行った。重合終了後、反応溶液を多量のメタ
ノール中に注ぎ、側鎖にホルミル基を有するポリマーを
得た(数平均分子量約9000)。次に得られたポリマ
ーをジメチルフオルムアミドに溶解し、ポリマー側鎖の
ホルミル基に対して2当量のアニリンを加え、50℃で
24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量のメタ
ノールに注いで対応する側鎖にイミン基を有する高分子
配位子を回収した。(収率90%、反応率88%:1H
NMRにより確認)。その後、得られた高分子配位子を
テトラヒドロフランに溶解させ、ポリマー側鎖のイミノ
基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間加熱する
ことで目的の白金錯体を調製した。
【0080】(実施例20)数平均分子量約10000
のポリメタクリル酸をジメチルフオルムアミドに溶解
し、4−ブロモメチルフェニルイソシアニドとジアザビ
シクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7を加えたもの
を50℃で24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を
多量のメタノールに注いで対応するポリマー配位子を回
収した。(収率67%、反応率91%:1HNMRによ
り確認)。得られたポリマー配位子をテトラヒドロフラ
ンに溶解させ、ポリマー側鎖のイソシアニド基と当量の
塩化白金酸を加え、40℃で3時間加熱することで目的
の白金錯体を調製した。
【0081】(実施例21)数平均分子量約10000
のポリメタクリル酸をジメチルフォルムアミドに溶解
し、4−ブロモメチルフェニル−ジメチルホスフィンと
ジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7を加
えたものを50℃で24時間加熱した。加熱終了後、反
応溶液を多量のメタノールに注いで対応するポリマー配
位子を回収した。(収率67%、反応率91%:1HN
MRにより確認)。得られたポリマー配位子をテトラヒ
ドロフランに溶解させ、ポリマー側鎖のフェニル−ジメ
チルホスフィン基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で
3時間加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0082】(実施例22)数平均分子量約14000
のメタクリル酸とメタクリル酸メチルの共車合体(組成
比は4:6、0.95g、10mmol)をジメチルフ
ォルムアミド5mlに溶解し、2−ブロモメチルフェニ
ルスルフィド(2.22g、1lmmol)とジアザビ
シクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7(1.67
g、1lmmol)を加えたものを50℃で24時間加
熱した。加熱終了後、反応溶液を多量のメタノールに注
いで対応するポリマー配位子を回収した。(ポリマー回
収率99%、配位子導入率94%(40%のカルボン酸
官能基に対して38%の導入率であり、したがって、ポ
リマー全体から28%の配位子導入率である):1NM
Rにより高分子側鎖のメチンプロトンの積分比とポリマ
ー主鎖のメチル基プロトンの積分比から算出した)。得
られたポリマー配位子をテトラヒドロフランに溶解さ
せ、ポリマー側鎖のチオフェン基と当量の塩化白金酸を
加え、40℃で3時間加熱することで目的の白金錯体を
調製した。
【0083】(実施例23)モノマーとしてN,N’−
ジメチルアミノエチルメタクリレート(0.47g、3
mmol)とメタクリル酸メチル(0.70g、0.7
mmol)反応溶媒に工タノール5ml、重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリル(3mol%)を用い
て、60℃で3時間重合を行った。重合終了後、反応溶
液を多量のジエチルエーテル中に注ぎ、側鎖にジメチル
アミノ基を有するメタクリル酸メチル共重合型ポリマー
配位子を得た(数平均分子量約11000、ユニット組
成比は3:7(1HNMRにより側鎖のジメチルアミノ
基のプロトン積分比と主鎖のメチル基ブロトンの積分比
から算出した)。その後、得られたポリマー配位子をテ
トラヒドロフランに溶解させ、ポリマーのジメチルアミ
ノ基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間加熱す
ることで目的の白金錯体を調製した。
【0084】(実施例24)数平均分子量約14000
のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)共重合体
(組成比は2:8、0.95g、10mmol)をジメ
チルフォルムアミド5mlに溶解し、4−ブロモメチル
フェニル−ジメチルホスフィン(2.34g、11mm
ol)とジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン
−7(1.67g、11mmol)を加えたものを50
℃で24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量の
メタノールに注いでホスフィン基を有するポリマー配位
子を回収した。(回収率67%、ポリマーのカルボン酸
に対するホスフィン配位子導入率94%(ポリマー全体
に対して19%の導入率)。得られたポリマーをテトラ
ヒドロフランに溶解させ、フェニル−ジメチルホスフィ
ン基に対し2当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間
加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0085】[比較例1−4]2.0%の白金を含有す
る塩化白金酸・6水和物のイソプロパノール溶液30p
pmと表に記載の反応抑制剤を100当量(比較例1お
よび2)または10当量(比較例3および4)を添加し
て白金錯体を調製し、べース樹脂に同様に添加した。
【0086】[比較例5−6]2.0%の白金を含有す
る塩化白金酸・6水和物のイソプロパノール溶液30p
pmと表に示した化合物を白金原子に対して2当量を添
加して白金錯体を調製しべース樹脂に添加した。
【0087】[比較例7−8]実施例1で調製したべー
ス樹脂に、2.0%の白金を含有する塩化白金酸・6水
和物のイソプロパノール溶液30ppmと反応抑制剤と
して白金原子に対して、ベンジリデンアニリンを5当量
(比較例7)、10当量(比較例8)を添加して白金錯
体を得た。これら白金錯体30ppmを上記のべース樹
脂に添加した。
【0088】[比較例9−12]以下の用に調製した白
金錯体を前記ベース樹脂に30ppm添加した。 (比較例9)数平均分子量約300000のポリメタク
リル酸(0.86、10mmol)をジメチルフォルム
アミド5mlに溶解し、2−ブロモメチルフェニルスル
フィド(2.22g、11mmol)とジアザビシクロ
−(5,4,0)−ウンデセン−7(1.67g、11
mmol)を加えたものを50℃で24時間加熱した。
加熱終了後、反応溶液を多量のメタノールに注いでスル
フィド基を有するポリマーを回収した。(回収率95
%、スルフィド基導入率90%)。得られたポリマーを
テトラヒドロフランに溶解させ、ポリマーのスルフィド
基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間加熱する
ことで目的の白金錯体を調製した。
【0089】(比較例10)数平均分子量約800のポ
リメタクリル酸オリゴマー(0.86g、10mmo
l)をジメチルフォルムアミド5mlに溶解し、2−ブ
ロモメチルフェニルスルフィド(2.22g、11mm
ol)とジアザビンクロ−(5,4,0)−ウンデセン
−7(1.67g、1lmmol)を加えたものを50
℃で24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量の
メタノールに注いでスルフィド基を有するポリマーを回
収した。(回収率90%、スルフィド基の導入率98
%)。得られたポリマーをテトラヒドロフランに溶解さ
せ、スルフィド基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で
3時間加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0090】(比較例11)数平均分子量約10000
のポリメタクリル酸(0.86g、10mmol)をジ
メチルフォルムアミド5mlに溶解した。プロパルギル
アルコールをテトラヒドロフランで希釈したものを0℃
に冷却し、その溶液にノルマルブチルキチウムの6規定
へキサン溶液をゆっくり滴下し、プロパルギルアルコー
ルのリチウム塩を合成した。この溶液を室温に戻し、先
のポリクロロメチルスチレンに加え、80℃で12時間
加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量のメタノールに
注いでプロパルギル基を有するポリマーを回収した。
(回収率90%、プロパルギル基の導入率98%)。得
られたポリマーをテトラヒドロフランに溶解させ、プロ
パルギル基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間
加熱することで目的の白金錯体を調製した。
【0091】(比較例12)数平均分子量約11000
のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)共重合体
(組成比は0.2:9.8、0.98g、10mmo
l)をジメチルフォルムアミド5mlに溶解し、2−ブ
ロモメチルフェニルスルフィド(2.22g、11mm
ol)とジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン
−7(1.67g、11mmol)を加えたものを50
℃で24時間加熱した。加熱終了後、反応溶液を多量の
メタノールに注いでスルフィド基を有するポリマーを回
収した。(回収率97%、配位子導入率99%(2%の
カルボン酸官能基に対して1.9%の導入率):1NM
Rによりポリマー鎖のメチンプロトンの積分比と高分子
主鎖のメチル基プロトンの積分比から算出した)。得ら
れたポリマーをテトラヒドロフランに溶解させ、スルフ
ィド基と当量の塩化白金酸を加え、40℃で3時間加熱
することで目的の白金錯体を調製した。
【0092】(比較例13)(d)成分を添加せずベー
ス樹脂に2.0%の白金を含有する塩化白金酸・6水和
物のイソプロパノール溶液を15ppm添加した。本組
成物は直ちに反応が起こるため添加後すぐに撹拌し下記
の硬化実験を行った。
【0093】(硬化実験)上述した実施例と比較例で得
られた樹脂組成物を2mm×100mm×150mmの
容量に満たし、100℃の恒温槽中で加熱し、硬化させ
た。15分で硬化したものは○、30分で硬化したもの
は△、30分でも硬化しないものは×とした。
【0094】(保存安定性)組成物をガラス製試験管に
50グラム秤量しゴム栓をした。40℃の恒温層で3日
静置してゲル化しないかを確認した。ゲル化したものは
×、増粘したものは△、初期と変化ないものは○とし
た。
【0095】(硬化物物性測定)上述した実施例と比較
例で得られた組成物の硬化物の引張強度、伸び率を測定
した。引張強度、伸び率は硬化物をJIS−K−630
1の準拠した3号ゴムダンベル型に打ち抜き切断してお
こなった。その結果を表に示す。表中引張強度の単位は
MPaであり、伸び率は%である。
【0096】
【表1】
【0097】
【発明の効果】本発明は、一液性の室温保存性組成物に
関するものであり低透湿性のシール剤となることができ
る。よって、湿分により性能が低下したり破損してしま
う電子部品などを内部に収納する場合などのシール剤と
して有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/29 C08K 5/29 5/3467 5/3467 5/45 5/45 5/56 5/56 C08L 23/22 C08L 23/22 25/18 25/18 29/04 29/04 C 33/02 33/02 61/06 61/06 83/05 83/05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アルケニル基を有するポリイソブチ
    レン化合物と(b)分子中に少なくとも2個のヒドロシ
    リル基を有する化合物と(c)白金触媒および、(d)
    常温では白金触媒のヒドロシリル化を促進する能力を抑
    制し、高温時には抑制しない化合物からなることを特徴
    とするシール剤組成物。
  2. 【請求項2】前記(d)成分がチオフェン化合物、イソ
    シアニド化合物、環状チオエーテル化合物、環状アゾエ
    ーテル化合物、イミノ化合物及び白金原子と錯体を形成
    しうる硫黄原子、窒素原子またはリン原子含有官能基を
    1分子中に複数もつ平均分子量1,000〜200,0
    00のポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1の
    メンバーであることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ル材組成物。
  3. 【請求項3】前記チオフェン化合物が一般式 [T]またはAr−T−Ar’ (但しTはチオフェン分子骨格であり、Arはアリール
    基またはアリールアルキル基であり、Ar’はアリール
    基、アリールアルキル基または水素原子である)で示さ
    れる請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記イソシアニド化合物が一般式 R−NC (但しRは炭素数1〜18の炭化水素基である)で示
    される請求項2記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記環状チオエーテル化合物が一般式 (R−S) (但しRは炭素数3〜18の2価の炭化水素基であ
    り、nは3〜8の整数である)で示される請求項2記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】前記環状アゾエーテル化合物が一般式 (R−N) (但しRは炭素数3〜18の2価の炭化水素基であ
    り、nは3〜8の整数である)で示される請求項2記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】前記イミノ化合物が一般式 R−N=C(R,R) (但しRは炭素数1〜12の非置換または置換炭化水
    素基であり、RおよびRはそれぞれ独立に水素原
    子、または炭素数1〜12の非置換または置換炭化水素
    である)で示される請求項2記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記ポリマーに結合している官能基がスル
    フィド基、2級もしくは3級アミノ基、ホスフィン基、
    チオフェン基またはイミノ基である請求項2記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】前記ポリマーがアクリル系ポリマー、ビニ
    ルアルコール系ポリマー、スチレン系ポリマーまたはフ
    ェノール樹脂である請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記(d)成分の量が白金当り1〜5当
    量である請求項1記載の組成物。
JP11138409A 1999-05-19 1999-05-19 シール剤組成物 Pending JP2000328042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138409A JP2000328042A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 シール剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138409A JP2000328042A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 シール剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000328042A true JP2000328042A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15221295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11138409A Pending JP2000328042A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 シール剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000328042A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332410A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 硬化性組成物
US6825965B2 (en) 2001-10-10 2004-11-30 Murakami Corporation Solid type electrochromic glare-proof mirror
WO2005095520A1 (ja) * 2004-04-01 2005-10-13 Three Bond Co., Ltd. 硬化性組成物およびシール方法
WO2006001522A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Three Bond Co., Ltd. 光硬化性組成物
JP2006008819A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Three Bond Co Ltd 光硬化性組成物
JP2006036947A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Three Bond Co Ltd 放射線硬化性組成物
JP2017035809A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びその製造方法
WO2017154777A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社スリーボンド 硬化性樹脂組成物、燃料電池およびシール方法
CN107847921A (zh) * 2015-07-14 2018-03-27 国立大学法人九州大学 氢化硅烷化反应催化剂
WO2019098084A1 (ja) * 2017-11-15 2019-05-23 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物
WO2021215134A1 (ja) * 2020-04-21 2021-10-28 信越化学工業株式会社 (ポリ)チオフェン-(ポリ)シロキサンブロックコポリマー及びその製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332410A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 硬化性組成物
US6825965B2 (en) 2001-10-10 2004-11-30 Murakami Corporation Solid type electrochromic glare-proof mirror
WO2005095520A1 (ja) * 2004-04-01 2005-10-13 Three Bond Co., Ltd. 硬化性組成物およびシール方法
WO2006001522A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Three Bond Co., Ltd. 光硬化性組成物
JP2006008819A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Three Bond Co Ltd 光硬化性組成物
JP2006036947A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Three Bond Co Ltd 放射線硬化性組成物
CN107847921A (zh) * 2015-07-14 2018-03-27 国立大学法人九州大学 氢化硅烷化反应催化剂
CN107847921B (zh) * 2015-07-14 2022-01-14 国立大学法人九州大学 氢化硅烷化反应催化剂
JP2017035809A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びその製造方法
CN108699310A (zh) * 2016-03-09 2018-10-23 三键有限公司 固化性树脂组合物、燃料电池和密封方法
WO2017154777A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社スリーボンド 硬化性樹脂組成物、燃料電池およびシール方法
CN108699310B (zh) * 2016-03-09 2024-02-20 三键有限公司 固化性树脂组合物、燃料电池和密封方法
US10800952B2 (en) 2016-03-09 2020-10-13 Threebond Co., Ltd. Curable resin composition, fuel cell, and sealing method
WO2019098084A1 (ja) * 2017-11-15 2019-05-23 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物
JPWO2019098084A1 (ja) * 2017-11-15 2020-11-19 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物
US11299628B2 (en) 2017-11-15 2022-04-12 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organopolysiloxane composition
JP7103371B2 (ja) 2017-11-15 2022-07-20 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物
CN111344356A (zh) * 2017-11-15 2020-06-26 信越化学工业株式会社 有机聚硅氧烷组合物
WO2021215134A1 (ja) * 2020-04-21 2021-10-28 信越化学工業株式会社 (ポリ)チオフェン-(ポリ)シロキサンブロックコポリマー及びその製造方法
JP2021172693A (ja) * 2020-04-21 2021-11-01 信越化学工業株式会社 (ポリ)チオフェン−(ポリ)シロキサンブロックコポリマー及びその製造方法
CN115443300A (zh) * 2020-04-21 2022-12-06 信越化学工业株式会社 (聚)噻吩-(聚)硅氧烷嵌段共聚物及其制造方法
JP7306313B2 (ja) 2020-04-21 2023-07-11 信越化学工業株式会社 (ポリ)チオフェン-(ポリ)シロキサンブロックコポリマー及びその製造方法
CN115443300B (zh) * 2020-04-21 2023-07-21 信越化学工业株式会社 (聚)噻吩-(聚)硅氧烷嵌段共聚物及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI382995B (zh) 有機矽功能性硼胺催化劑複合物及由其製備之可固化組合物
EP2141188B1 (en) Silicon-containing compound, curable composition and cured product
JP5592107B2 (ja) アミド官能性ポリマーとのボラン触媒錯体、およびその錯体から作られる硬化性組成物
JP6135675B2 (ja) エポキシおよびアルコキシシリル基含有シルセスキオキサンおよびその組成物
US6235861B1 (en) Addition-curing organopolysiloxane composition
TW200815532A (en) Curable organosilicon composition
WO2002068482A1 (fr) Nouveau polymere et joint statique liquide pour formation in situ
JP2000328042A (ja) シール剤組成物
JP2003268239A (ja) 封止剤、半導体等の封止方法、半導体装置の製造方法、および半導体装置
JP4610839B2 (ja) 封止剤、半導体等の封止方法、半導体装置の製造方法、および半導体装置
JP5823099B2 (ja) 難燃伝熱性硬化性組成物
JP2866181B2 (ja) 粘着剤組成物
KR20230008080A (ko) 실온 경화성 오르가노폴리실록산 조성물 및 물품
JP3897075B2 (ja) シール剤組成物
JP4872151B2 (ja) 環状オレフィン系重合体組成物およびその製造方法
JP3580437B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3824066B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH05339279A (ja) シリコーン変性酸無水物及びその製造方法
CN108727829B (zh) 固化性树脂组合物
JP3436991B2 (ja) 硬化性組成物
JP3496183B2 (ja) ポリアルキレンオキシに置換された反応性シロキサン化合物及びその製造方法
JP3503844B2 (ja) 防音防振材料
JP4499339B2 (ja) 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法
JP2020037643A (ja) 構造体の製造方法
JP2000136306A (ja) 難燃性カルボラン含有ケイ素系樹脂組成物及びその硬化体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041109