JP2000327543A - 毛髪処理法 - Google Patents

毛髪処理法

Info

Publication number
JP2000327543A
JP2000327543A JP14125999A JP14125999A JP2000327543A JP 2000327543 A JP2000327543 A JP 2000327543A JP 14125999 A JP14125999 A JP 14125999A JP 14125999 A JP14125999 A JP 14125999A JP 2000327543 A JP2000327543 A JP 2000327543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
extract
group
amino acid
peptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14125999A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Utsuki
彰 宇津木
Satoshi Inamasu
悟志 稲益
Yukako Matsue
由香子 松江
Hideaki Niwase
英明 庭瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP14125999A priority Critical patent/JP2000327543A/ja
Publication of JP2000327543A publication Critical patent/JP2000327543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】毛髪に艶、うるおい、ハリ、コシを付与し、枝
毛を防止し、毛髪表面をなめらかにして滑りや櫛通り性
を改善し、毛髪からの水分の揮散を抑えて毛髪の水分保
持能を向上させ、且つリンス組成物の使用時の感触にも
優れた毛髪処理法を提供すること。 【解決手段】(A)特定の構造を有するシリル化ペプチ
ド、(B)カチオン系界面活性剤、(C)高級アルコー
ル、(D)平均粒径0.1μm以上20μm未満の分散
粒子として存在している25℃において5000CS以
上の粘度を呈する不揮発性のシリコーン、(E)油脂、
ロウ、炭化水素、エステル油から選択される油分1種以
上を含有するリンス組成物を毛髪に適用し、毛髪を加熱
することを特徴とする毛髪処理法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪処理法に関
し、さらに詳しくは、毛髪に艶、うるおい、ハリ、コシ
を付与し、枝毛を防止し、毛髪表面をなめらかにして滑
りや櫛通り性を改善し、毛髪からの水分の揮散を抑えて
毛髪の水分保持能を向上させ、且つヘアーリンス、ヘア
ーコンディショナー、ヘアートリートメント等のリンス
組成物の使用時の感触にも優れた毛髪処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヘアーリンス、ヘアーコンデ
ィショナー、ヘアートリートメント等のリンス組成物、
毛髪用乳化化粧料に蛋白質加水分解物(加水分解ペプチ
ド)とシリコーンオイルを併用して配合し、毛髪を処理
することが行われてきた。これは、シリコーンオイルの
毛髪への艶、光沢の付与作用、毛髪への撥水性付与によ
る保護作用等と、加水分解ペプチドが有する毛髪への収
着作用、造膜による保護作用や保湿作用等を発揮させよ
うとするためであった。しかし、シリコーンオイルは本
来、親油性物質であり、加水分解ペプチドは本来、親水
性物質であるため相溶性が悪い、又、毛髪を処理する際
には先にシリコーンオイルと接触した部分には加水分解
ペプチドが付着しにくく、逆に、先に加水分解ペプチド
が接触した部分にはシリコーンオイルが付着しにくく、
両者の特性を充分に発揮させることができないという問
題があった。
【0003】この問題を解決するため、アミノ酸側鎖の
アミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子を1つ
ないしポリマー化により複数含む官能基が共有結合した
シリル化ペプチドを開発し、毛髪化粧料に配合すること
が行われてきた(例えば、特開平8−81338号公
報、特開平8−157342号公報、USP−5412
074号公報など)。しかし、シリル化ペプチドはペプ
チド鎖に結合するシリル基が、通常のリンス組成物等の
毛髪化粧料に配合されるシリコーンオイルに比較して少
ない為、加水分解ペプチドによる毛髪の保護作用や保湿
性の付与作用は発揮されるものの、艶、光沢の付与作
用、毛髪への撥水性付与という点で充分なものではなか
った。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】このように、毛髪に
艶、うるおい、ハリ、コシを付与し、枝毛を防止し、毛
髪表面をなめらかにして滑りや櫛通り性を改善し、毛髪
からの水分の揮散を抑えて毛髪の水分保持能を向上さ
せ、且つ使用時の感触にも優れたヘアーリンス、ヘアー
コンディショナー、ヘアートリートメント等のリンス組
成物、毛髪化粧料はなかった。また、これらを使用した
後の仕上がりについては、使用後に洗い流すという過程
が入るために組成物の吸着量がリーブオンタイプのもの
に比べて少なくなるなどの欠点があった。しかし、これ
を解決する方法はなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決する為、鋭意研究を重ねた結果、次の毛髪処理法
が上記の課題を顕著に解決することを見出した。すなわ
ち、本発明の請求項1は、(A)次の構造を有するシリ
ル化ペプチド
【0006】
【化2】
【0007】(ここで、R1、R2、R3のうち少なくと
も1つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル
基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性
アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R5 はR4
以外のアミノ酸側鎖を示す。Aは結合手で、メチレン
基、プロピレン基、−CH2OCH2CH(OH)CH2
−、または−(CH23OCH2CH(OH)CH2で示
される基である。また、pは0〜50、mは0〜20
0、nは0〜200で、m+nは1〜200である(た
だし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ
酸配列の順序を示すものではない。)。)、(B)カチ
オン界面活性剤、(C)高級アルコール、(D)平均粒
径0.1μm以上20μm未満の分散粒子として存在し
ている25℃において5000CS以上の粘度を呈する
不揮発性のシリコーン、(E)油脂、ロウ、炭化水素、
エステル油から選択される油分1種以上を含有するリン
ス組成物を毛髪に適用した後、毛髪を加熱することを特
徴とする毛髪処理法である。ここで、使用時の感触と
は、すすぎ時にきしみ感を与えないことであり、又、加
熱処理時の優れた効果とは、毛髪上に強固な被膜が形成
され、毛髪に艶、潤い、ハリを付与し、枝毛を防止し、
毛髪表面をなめらかにして滑り性や櫛通り性を改善し、
毛髪からの水分揮散を抑えて毛髪の水分保持能を高める
ことである。すなわち、毛髪の加熱乾燥時には、シリル
化ペプチドのシリル基のケイ素原子に直結する水酸基同
士が結合し、シリル化ペプチドが高分子化してより強固
でかつ滑らかな被膜を毛髪上に形成し、毛髪に艶や光沢
を付与し、毛髪の表面を滑らかにして滑りや櫛通り性を
改善するとともに、枝毛の発生を防止する。また、毛髪
上に形成されるシリル化ペプチドが高分子化した被膜
が、毛髪内部からの水分の揮散を抑えて毛髪の水分保持
能を高める。一方、すすぎ時にはシリル化ペプチドが高
分子化されていない為、シリル化ペプチドを含有させて
いるのみであると炭化水素やエステル油等の油分が感触
に影響を与え、キシミ感を与えるが、不揮発性のシリコ
ーンをさらに含有させることによりキシミ感を無くすこ
とができる。従来、毛髪への収着を考えると先にシリコ
ーンオイルと接触した部分には加水分解ペプチドが付着
しにくく、逆に、先に加水分解ペプチドが接触した部分
にはシリコーンオイルが付着しにくいという欠点があっ
た。本発明では、乳化組成物中に不揮発性のシリコーン
を平均粒径0.1μm以上20μm未満の分散粒子とし
て存在させている点、また、加水分解ペプチドがシリル
化されているので、不揮発性のシリコーンオイルとの親
和性が向上している点から毛髪へ均一に付着することが
でき、加水分解ペプチドおよびシリコーンオイル双方の
特性が充分に発揮される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳述
する。本発明のシリル化ペプチドは化2で示され、特開
平8−59424号公報、特開平8−67608号公報
に示される方法で容易に製造できる。
【0009】シリル化ペプチドのペプチド部分として
は、アミノ酸、天然ペプチド、合成ペプチド、各種タン
パク質を酸、アルカリ、酵素またはそれらの併用で部分
加水分解して得られる加水分解ペプチドが含まれる。
【0010】アミノ酸としては、例えば、アラニン、グ
リシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、
フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メ
チオニン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、アスパラ
ギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、シ
スチン、システイン、システイン酸、トリプトファン、
ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、O−ホスホセ
リン、シトルリン等が挙げられる。
【0011】天然ペプチドとしては、例えば、グルタチ
オン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オ
キシトシン、バソプレシン等が挙げられ、合成ペプチド
としては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリグ
ルタミン酸、ポリセリン等が挙げられる。
【0012】加水分解ペプチドとしては、例えば、コラ
ーゲン(その変性物であるゼラチンも含む)、ケラチ
ン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリ
ン、エラスチン、鶏、あひる等の卵の卵黄タンパク、卵
白タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコ
シタンパク、米(米糠)タンパク、ジャガイモタンパク
などの動植物由来のタンパク、あるいは、サッカロミセ
ス属、カンディタ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、
いわゆるビール酵母、清酒酵母といわれる酵母菌より分
離した酵母タンパク、キノコ類(担子菌)より抽出した
タンパク、クロレラより分離したタンパクなど微生物由
来のタンパクを酸、アルカリ、酵素またはそれらの併用
で部分的に加水分解して得られるペプチドなどが挙げら
れる。
【0013】化2において、R4は側鎖の末端にアミノ
基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基で
あるが、側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸
としては、例えば、リジン、アルギニン、ヒドロキシリ
シン等が挙げられる。また、R5はR4以外のアミノ酸の
側鎖を示すが、そのようなアミノ酸としては、例えば、
グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、セリン、ト
レオニン、バリン、メチオニン、ロイシン、イソロイシ
ン、チロシン、フェニルアラニン、プロリン、ヒドロキ
シプロリン等が挙げられる。
【0014】化2において、pは0〜50で、最も好ま
しくはpが0(l=0)であり、mは0〜200、好ま
しくは0より大きく50以下(0<m≦50)、より好
ましくは0より大きく10以下(0<m≦10)であ
り、nは0〜200、好ましくは1〜100,より好ま
しくは2〜40であり、m+nは1〜200、好ましく
は2〜100、より好ましくは3〜50であるが、これ
は次の理由によるものである。
【0015】すなわち、pが大きくなるにつれ、シリル
官能基部分に対するペプチド部分の割合が少なくなり、
ペプチド部分が有する特性を十分に発揮することができ
なくなり、mが上記範囲より大きくなると、側鎖のアミ
ノ基に結合するシリル官能基が増え、ペプチド本来の毛
髪への収着作用が減少し、nが上記範囲より大きくなる
と、ペプチド部分に対するシリル官能基部分の割合が少
なくなり、シリル官能基部分が有する特性を充分に発揮
することができなくなり、m+nが上記範囲より大きく
なると、ペプチドとしての毛髪への収着性や浸透性が低
分子量のペプチドに比較し減少する上に、保存中に凝集
しやすくなり、保存安定性が低下する。
【0016】なお、pは理論的には整数であるが、シロ
キサン部分が上述のようなポリシロキサンである場合に
は該ポリシロキサンが重合度の異なるものの混合物とし
て得られるため測定値は平均値になる。また、m、nや
m+nは理論的には整数であるが、ペプチド部分が上述
のような加水分解ペプチドである場合には、該加水分解
ペプチドが分子量の異なるものの混合物として得られる
ため、測定値は平均値になる。
【0017】本発明で使用するシリル化ペプチドを含有
するリンス組成物は、シリル化ペプチドの種類や含有量
を問わない。しかし、シリル化ペプチドの含有量が極端
に少ない毛髪化粧料を使用した場合は毛髪上に付着する
シリル化ペプチドの量が少ない為、加熱重合によるシリ
ル化ペプチドの高分子化があまり起こらず、従って、毛
髪に艶や潤いを付与したり、毛髪を保護したり、櫛通り
性を改善したりする効果が充分に発揮されず、本発明の
効果を発揮させる為には、毛髪化粧料の毛髪への適用回
数を増やす必要が有り、毛髪処理が煩雑になり且つ時間
を要するようになる。また、逆にシリル化ペプチドの含
有量が極端に多い毛髪化粧料を使用した場合は、加熱重
合によるシリル化ペプチドの高分子化が進みすぎて毛髪
がごわつき、整髪性が悪くなる恐れがある。このため、
本発明で使用する毛髪化粧料中のシリル化ペプチドの含
有量は、0.05〜30重量%が好ましく、0.5〜2
0重量%がより好ましい。そして、シリル化ペプチドを
含有する毛髪化粧料中のシリル化ペプチドは単独で用い
られているものでもよいし、2種類以上混合して用いら
れるものでもよい。
【0018】本発明にかかるリンス組成物では、(A)
シリル化ペプチド、(B)カチオン系界面活性剤、
(C)高級アルコール、(D)平均粒径0.1μm以上
20μm未満の分散粒子として存在している25℃にお
いて5000CS以上の粘度を呈する不揮発性のシリコ
ーン、(E)油脂、ロウ、炭化水素、エステル油から選
択される油分1種以上を同時に配合する。
【0019】本発明でいうカチオン系界面活性剤とは、
水に溶解して原子団が陽イオンとなるものであればよ
く、アルキルアミン塩、四級アンモニウム塩などその種
類を問わない。例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエ
チルアミド乳酸塩、ステアリン酸ジメチルアミノプロピ
ルアミドクエン酸塩、塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化
セチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベヘニルト
リメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアン
モニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエ
チルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0020】本発明で用いるカチオン系界面活性剤の配
合量は、リンス組成物100重量部に対して0.1〜5
重量部が好ましく、さらに好ましくは0.5〜3重量部
である。
【0021】本発明でいう高級アルコールとは、炭素数
14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコール
である。好ましくは炭素数16〜22の直鎖高級アルコ
ール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールお
よびその他の脂肪族アルコールが挙げられる。
【0022】本発明で用いる高級アルコールの配合量
は、リンス組成物100重量部に対して1〜10重量部
が好ましく、さらに好ましくは2〜7重量部である。
【0023】本発明でいう平均粒径0.1μm以上20
μm未満の分散粒子として存在している25℃において
5000CS以上の粘度を呈する不揮発性のシリコーン
とは、シリコーン油でも、予めシリコーンエマルジョン
として調製されたものでもよく、最終のリンス組成物中
で平均粒径0.1μm以上20μm未満の分散粒子とし
て存在すればよい。平均粒径の範囲は好ましくは0.2
μm以上10μm以下、より好ましくは0.5μm以上
5μm以下である。上記範囲より小さい場合には、すす
ぎ時に毛髪への収着性が低くシリコーンの効果が発揮で
きず、また、上記範囲より大きい場合には、シリコーン
の収着性が高すぎてシリル化プロテインの収着を阻害し
てしまう恐れがある。また、粘度の範囲は好ましくは1
0000CS以上、より好ましくは100000CS以
上である。上記範囲より低い場合にはシリコーンの収着
性が低くなり、充分な効果が得られない恐れがある。ま
た、シリコーン油は常温で液体、ペースト、固体のいず
れの形態であっても構わない。
【0024】本発明でいうシリコーン油としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエー
テル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・
ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、
アルキル変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノー
ル、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オル
ガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オ
ルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリ
コーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTV
ゴム、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン化合物
が挙げられる。
【0025】本発明でいう不揮発性のシリコーンの配合
量は、リンス組成物100重量部に対して0.1〜20
重量部が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10重量
部である。
【0026】本発明でいう油脂、ロウ、炭化水素、エス
テル油等の油分とは、一般の毛髪化粧料に潤い、艶、油
性感を付与する目的で用いられる油分なら何でもよく、
天然、合成を問わず、また、液体、ペースト、固体とい
った形状は問わない。例えば、油脂ではアボカド油、ゴ
マ油、オリーブ油、大豆油、ヤシ油、硬化ヒマシ油、牛
脂、パーム油、ツバキ油等が挙げられ、ロウでは、ミツ
ロウ、カルナウバロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元
ラノリン、キャンデリラロウ、サトウキビロウ、セラッ
クロウ、イボタロウ等が挙げられ、炭化水素では流動パ
ラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、ポリエチ
レン末、オゾケライト、スクワレン等が挙げられ、エス
テル油ではミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、ステアリン酸セチル、ラノリン脂肪酸
コレステリル、オレイン酸セチル、ジペンタエリトリッ
ト脂肪酸エステル、乳酸ミリスチル等が挙げられる。ま
た、その他にも脂肪酸や、分岐高級アルコール等の油分
を配合することができるが、本発明は前述の例に限られ
るものではない。
【0027】本発明で用いる油脂、ロウ、炭化水素、エ
ステル油等の油分の配合量としては、リンス組成物10
0重量部に対して0.1〜20重量部が好ましく、さら
に好ましくは0.5〜10重量部である。また、油分は
単独で用いられているものでもよいし、2種類以上混合
して用いられるものでもよい。
【0028】また、本発明のリンス組成物には、上記の
各成分以外に通常の毛髪化粧料に用いられる樹脂や粘剤
などの高分子、多価アルコール、粉体(顔料、色素、樹
脂)、フッ素化合物、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性
成分、塩類、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調
整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を使用することができ
る。
【0029】樹脂、粘剤の例としては、例えば、アクリ
ル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル/クロトン酸共重合体、メチルビニルエーテルマレ
イン酸ハーフエステル、、ビニルピロリドン/アクリレ
ート共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビ
ニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクレレート
共重合体(などのノニオン性高分子化合物などがある。
また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラ
ーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プル
ラン、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、カラギーナ
ン、ハイメトキシルペクチン、グァーガム、アラビアゴ
ム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、ジェランガ
ム、デキストランなどの天然由来高分子化合物も好適に
用いることができる。
【0030】多価アルコールとしては、例えばエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、グリセリン、ジグリセリン、3−メチル−1,
3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソ
ルビトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトー
ル、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロ
ース、硫酸化トレハロース等が挙げられる。またこれら
の化学修飾体なども使用可能である。
【0031】粉体の例としては、赤色201号、黄色4
号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレ
ーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セ
ルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、
ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸
化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、ア
ルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒
化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、
棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など)に
特に制限はない。
【0032】これらの粉体は、従来公知の表面処理、例
えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹
脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、
チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リ
ジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ
酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカ
ル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくて
も構わない。
【0033】本発明で用いる生理活性成分としては、皮
膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物
質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外
線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保
湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、
温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激
緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられ
る。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成
分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生
理活性成分を1種または2種以上配合することが好まし
い。
【0034】これらの成分の例としては、例えばアシタ
バエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエ
キス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキ
ス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキ
ス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカ
ラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキ
ス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキ
ス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキ
ス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエ
キス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキ
ス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラ
エキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コメ胚
芽油、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキ
ス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シ
ソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカ
バエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイ
ヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨ
ウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージ
エキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウ
エキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チ
ンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミ
エキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、
ニンニクエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシ
エキス、ビサボロール、ビワエキス、、ブクリョウエキ
ス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、
ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ム
クロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシ
タエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキ
ス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエ
キス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0035】また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒ
アルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水
分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウ
ム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイ
ン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミ
ド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質
などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチ
ン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイ
アズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン
A,B2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウ
ム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル
等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミン
ジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサン
カルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイ
ド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の
抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの
細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体など
の血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷
治癒剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシ
チンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸
ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−
α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、
パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコー
ル、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、
アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エスト
ラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニ
ウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニ
リルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラ
ミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モ
ノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、
塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、
女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジ
ンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジル、モ
ノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ
油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
【0036】本発明の毛髪処理法は、上記のようなリン
ス組成物(例えばヘアーリンス、ヘアーコンディショナ
ー、ヘアートリートメントなど)を頭髪に塗布し、洗い
流した後、毛髪をヘアードライヤー、毛髪用加熱こて、
毛髪加熱用ヒーターなどの加熱器具によって毛髪を加熱
することによって行われるが、毛髪用加熱具は、家庭
用、ヘアーサロンなどでの業務用などの機種、形態を問
わない。
【0037】毛髪の加熱処理温度は50℃〜200℃が
好ましく、60〜180℃がより好ましい。これは、毛
髪の加熱温度が上記範囲より低い場合はシリル化ペプチ
ドが重合せず、従って、毛髪上に強固な被膜が形成され
ず、毛髪に艶、潤い、ハリを付与したり、枝毛を防止し
て毛髪の櫛通り性を改善する効果が発揮されない恐れが
あり、また、毛髪の加熱温度が上記範囲より高い場合に
は、毛髪が加熱によって損傷を受ける恐れがある。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。実施例及び比較例で用いた評価方法を以
下に示す。
【0039】毛髪のはりの評価法:一定の長さの毛髪の
ほぼ中央部位(実施例中では15cmの毛髪の中央部
位)に図1のように軽く結び目(ノット)を作り、毛根側
を上にして、毛先側に10gの錘をつけて室温で相対湿
度58%の恒温槽中に1分間吊るす。その後、毛先側の
錘をはずし、さらに1時間同恒温槽中に吊るした後、毛
髪上に作成したノットを走査型電子顕微鏡で撮影し、そ
の撮影画像をもとに毛髪のノットの大きさ(長径)を画
像処理装置で測定する。日立S−4200走査型電子顕
微鏡は(クライオユニット装備)を用い、画像処理はN
EXUS6800(HOST-C)を使用した。1試料につき
14本の毛髪のノットを測定し、測定結果の最も大きい
ものから2つと最も小さいものから2つの4試料の結果
は除外し、試料ごとに10本の結果について平均値を求
め、結果をその平均値で示す。なお、結果の数値の大き
い(ノットが大きい)ものほど毛髪にハリがあることを
意味する。
【0040】毛髪の水分保持能の試験法:毛髪表面の滑
らかさは、日本レオロジー機器(株)製の摩擦係数計NP
F型を用いて測定したが、この装置においては、滑らか
さ(滑り)は毛髪と摩擦計のプーリーとの間に生じる摩擦
係数の平均値で表され、単位は無次元であり、値が小さ
いほど滑らかであり、滑り性が良いことを示している。
測定値は各試料10回ずつの測定値の平均値で示してあ
る。
【0041】毛髪の水分保持能の試験法:各試料で調整
した毛束を、相対湿度80%の恒温槽に2時間吊るして
保存した後、精秤し、相対湿度20%の恒温槽に移して
48時間吊るして保存する。保存後の毛束を再度精秤
し、保存後の重量の差から重量の減少率を求める。減少
率が小さいものほど、毛髪に水分保持能があることを意
味する。
【0042】使用時(すすぎ時)の感触および仕上がり
感試験法(ハーフヘッド法):パネル(20人)が頭髪
を左右半々に分け、下記の処方からなるシャンプーを使
用後、実施例および比較例に示したヘアーリンスを左右
半々に使用して、使用時の感触を評価、また、使用後に
毛髪の乾燥処理を行い、仕上がり感を評価した。
【0043】 シャンプー(コントロール) (重量%) ・POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 20.0 ・カチオン化セルロース誘導体 (商品名:ポリマーJR400[UCC社製]) 0.5 ・精製水 残 余
【0044】使用時の評価の基準は次のように設定し
た。 ◎・・感触が良い(きしみ感が無い)と回答したパネラーが17〜20名 ○・・感触が良い(きしみ感が無い)と回答したパネラーが13〜16名 △・・感触が良い(きしみ感が無い)と回答したパネラーが8〜12名 ×・・感触が良い(きしみ感が無い)と回答したパネラーが7名以下
【0045】また、乾燥後の艶、コシ、滑りの仕上がり
感の評価の基準を次のように設定した。 ◎・・仕上がり感が良いと回答したパネラーが17〜20名 ○・・仕上がり感が良いと回答したパネラーが13〜16名 △・・仕上がり感が良いと回答したパネラーが8〜12名 ×・・仕上がり感が良いと回答したパネラーが7名以下。
【0046】実施例1 化2で示されるシリル化ペプチドの各構造上のパラメー
ターとして、R1=CH3、R2=OH、R3=OHで、A
が−(CH23OCH2CH(OH)CH2−で示される
基であり、pは0であり、mは1であり、n=7である
(但し、m、nは中心値であり、実際は分布を持つ)シ
リル化加水分解小麦タンパク(シリル化ペプチドAと呼
ぶ)を用いて表1の処方に従ってヘアーリンスを調製
し、毛髪に適用後、加熱処理を行った。なお、表1中の
ジメチルポリシロキサン(10000cs;25℃)に
ついて該乳化物作成後、光学顕微鏡にて粒径を撮影、さ
らに画像処理技術により平均粒径を算出したところ、
4.62μmであった。なお、シリコーン粒子の特定に
関しては、表1中でジメチルポリシロキサン(1000
0CS)を配合していないヘアーリンスを別に調製し
て、これと比較した。
【0047】
【表1】
【0048】比較例1 表1のヘアーリンスを毛髪に適用後、加熱処理を行わな
かった。
【0049】比較例2 表1のヘアーリンス処方中、ジメチルポリシロキサン
(10000cs;25℃)について、平均粒径が0.
01μmになるように予めエマルジョン水溶液に調製し
たものに置き換えてヘアーリンスを調製して、毛髪に適
用後、加熱処理を行った。なお、ジメチルポリシロキサ
ンのエマルジョン水溶液を調製する際に、表1処方中の
POE(2)ラウリルエーテルの一部を用いた。また、
本比較例のヘアーリンス作成後、実施例1と同様に乳化
物中のジメチルポリシロキサンの粒径を確認したとこ
ろ、0.013μmであった。
【0050】比較例3 表1のヘアーリンス処方中、シリル化ペプチドA(20
%)に代えて、mは1であり、n=7である(但し、
m、nは中心値であり、実際は分布を持つ)加水分解小
麦タンパクを含有するヘアーリンスを毛髪に適用し、加
熱処理を行った。
【0051】表2に実施例1、比較例1〜3の評価結果
を示す。
【0052】
【表2】
【0053】実施例2 化2のシリル化ペプチドの各構造上の各パラメーターと
して、R1=CH3、R 2=OH、R3=OHで、Aが−
(CH23OCH2CH(OH)CH2−で示される基で
あり、pは0であり、mは0であり、n=8である(但
し、nは中心値であり、実際は分布を持つ)シリル化加
水分解小麦タンパク(シリル化ペプチドBと呼ぶ)を用
いて表3の処方に従ってヘアーリンスを調製し、毛髪に
適用後、加熱処理を行った。なお、表3中のジメチルポ
リシロキサンエマルジョン(シリコーン濃度30%)
(1000000cs、平均粒径0.8μm;25℃)
について該乳化物を調製後、光学顕微鏡にて粒径を撮
影、さらに画像処理技術により平均粒径を算出したとこ
ろ、0.61μmであった。
【0054】
【表3】
【0055】実施例3 表3のシリル化ペプチドの各構造上の各パラメーターと
して、R1=OH、R2=OH、R3=OHで、Aが−
(CH23OCH2CH(OH)CH2−で示される基で
あり、pは5であり、mは0であり、n=10である
(但し、nは中心値であり、実際は分布を持つ)シリル
化加水分解小麦タンパク(シリル化ペプチドCと呼ぶ)
を用いて,表3の処方に従って、ヘアーリンスを調製し
た。その後、毛髪に適用後、加熱処理を行った。なお、
表3中のジメチルポリシロキサンエマルジョン(シリコ
ーン濃度30%)(1000000cs、平均粒径0.
8μm;25℃)について該乳化物を調製後、光学顕微
鏡にて粒径を撮影、さらに画像処理技術により平均粒径
を算出したところ、0.58μmであった。
【0056】実施例4 ヘアートリートメント シリル化ペプチドの各構造上の各パラメーターとして、
1=CH3、R2=OH、R3=OHで、Aが−(C
23OCH2CH(OH)CH2−で示される基であ
り、pは0であり、mは0であり、n=10である(但
し、nは中心値であり、実際は分布を持つ)シリル化加
水分解小麦タンパク(シリル化ペプチドDと呼ぶ)を用
いて表4の処方に従ってヘアートリートメントを調製
し、毛髪に適用後、加熱処理を行った。なお、表4のア
ミノ変性シリコーン(商品名:TSF−4704[東芝
シリコーン社製])について該乳化物調製後、光学顕微
鏡にて粒径を撮影、さらに画像処理技術により平均粒径
を算出したところ、1.57μmであった。
【0057】
【表4】
【0058】比較例4 表4のヘアートリートメント処方中、アミノ変性シリコ
ーン(商品名:TSF−4704[東芝シリコーン社
製])について、平均粒径が25μmになるように予め
エマルジョン水溶液に調製したものに置き換えてヘアー
リンスを調製して、毛髪に適用後、加熱処理を行った。
なお、アミノ変性シリコーンのエマルジョン水溶液を調
製する際に、表4の処方中のPOE(60)硬化ヒマシ
油の一部を用いた。また、本比較例のヘアートリートメ
ント調製後、実施例4と同様に乳化物中のアミノ変性シ
リコーンの粒径を確認したところ、27.1μmであっ
た。
【0059】比較例5 表4のヘアートリートメント処方中、シリル化ペプチド
D(20%)に代えて、pは0であり、mは0であり、
n=8である(但し、nは中心値であり、実際は分布を
持つ)加水分解小麦タンパクを含有するヘアーリンスを
毛髪に適用し、加熱処理を行った。
【0060】表5に実施例2〜4、比較例4〜5の評価
結果を示す。
【0061】
【表5】
【0062】表5の結果から、これらの実施例のヘアー
トリートメントは比較例のそれと比べていずれも優れた
効果を示すことが判った。
【0063】
【発明の効果】以上のことから、本発明は(A)シリル
化ペプチドを含有し、(B)且つカチオン系界面活性
剤、(C)高級アルコール、(D)平均粒径0.1μm
以上20μm未満の分散粒子として存在している25℃
において5000CS以上の粘度を呈する不揮発性のシ
リコーン、(E)油脂、ロウ、炭化水素、エステル油か
ら選択される油分1種以上を含有するリンス組成物を毛
髪に適用し、その毛髪を加熱処理する時には、優れた効
果を発揮し、且つ使用時の感触にも優れることは明らか
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庭瀬 英明 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB052 AC012 AC022 AC072 AC092 AC122 AC182 AC352 AC692 AC852 AC911 AD152 AD162 AD411 AD412 BB06 BB11 CC33 CC39 EE06 EE07 EE29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)次の構造を有するシリル化ペプチ
    ド 【化1】 (ここで、R1、R2、R3のうち少なくとも1つは水酸
    基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基を示す。R
    4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末
    端アミノ基を除く残基を示し、R5 はR4 以外のアミノ
    酸側鎖を示す。Aは結合手で、メチレン基、プロピレン
    基、−CH2OCH2CH(OH)CH2−、または−
    (CH23OCH2CH(OH)CH2で示される基であ
    る。また、pは0〜50、mは0〜200、nは0〜2
    00で、m+nは1〜200である(ただし、mおよび
    nはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を
    示すものではない。)。)、(B)カチオン界面活性
    剤、(C)高級アルコール、(D)平均粒径0.1μm
    以上20μm未満の分散粒子として存在している25℃
    において5000CS以上の粘度を呈する不揮発性のシ
    リコーン、(E)油脂、ロウ、炭化水素、エステル油か
    ら選択される油分1種以上を含有するリンス組成物を毛
    髪に適用した後、毛髪を加熱することを特徴とする毛髪
    処理法。
  2. 【請求項2】 加熱温度が50℃〜200℃であること
    を特徴とする請求項1記載の毛髪処理法。
  3. 【請求項3】 化1で表されるシリル化ペプチドにおい
    てpが0のとき、R1、R2、R3のうち1つが炭素数1
    〜3のアルキル基で、残りの2つが水酸基であることを
    特徴とする請求項1または2記載の毛髪処理方法。
  4. 【請求項4】 化1で表されるシリル化ペプチドにおい
    てpが1以上のとき、R1、R2、R3がいずれも水酸基
    であることを特徴とする請求項1または2記載の毛髪処
    理方法。
JP14125999A 1999-05-21 1999-05-21 毛髪処理法 Pending JP2000327543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14125999A JP2000327543A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 毛髪処理法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14125999A JP2000327543A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 毛髪処理法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000327543A true JP2000327543A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15287756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14125999A Pending JP2000327543A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 毛髪処理法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000327543A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348216A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Kanebo Ltd 毛髪化粧料
JP2016524604A (ja) * 2013-05-10 2016-08-18 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー シラン変性油を含む消費者製品
KR20160128250A (ko) * 2015-04-28 2016-11-07 주식회사 엘지생활건강 모발 강화용 화장료 조성물

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348216A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Kanebo Ltd 毛髪化粧料
JP2016524604A (ja) * 2013-05-10 2016-08-18 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー シラン変性油を含む消費者製品
JP2016529206A (ja) * 2013-05-10 2016-09-23 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー シラン変性油を含む消費者製品
KR20160128250A (ko) * 2015-04-28 2016-11-07 주식회사 엘지생활건강 모발 강화용 화장료 조성물
KR101893194B1 (ko) * 2015-04-28 2018-08-29 주식회사 엘지생활건강 모발 강화용 화장료 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104159640B (zh) 包含末端官能化的离子有机硅的个人护理组合物
CN103068856B (zh) 丙烯酸类共聚物增稠剂的共混物
KR101516445B1 (ko) 양이온화 히알루론산 및/또는 이의 염, 이의 제조방법 및 이를 이용한 모발 개질제, 큐티클 수복제, 피부 개질제 및 화장료
EP0855178B1 (en) Hair care products comprising an alpha-hydroxy acid and a silicone elastomer powder
JP5383035B2 (ja) アミノ酸変性オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法
JP2021521167A (ja) 毛髪改質組成物およびその方法
JPH02502286A (ja) ポリシロキサン化粧品組成物
JP2015515981A (ja) 乳化mq樹脂:組成物および方法
JP2015209380A (ja) 化粧用組成物
JP3975907B2 (ja) 毛髪用化粧料
CN109640944A (zh) 含有玫瑰果油的头发护理用头发组合物及其用途
CN109069403A (zh) 含莲花油的护发用头发调理组合物及其应用
JP2002308723A (ja) 外用剤
JP2005089372A (ja) 毛髪化粧料
JP4128044B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4234884B2 (ja) 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法
CN103402493A (zh) 聚硅氧烷-亚烃基氨基亚烃基多嵌段共聚物及其制备方法
JP2000327543A (ja) 毛髪処理法
JPH10114622A (ja) 化粧料組成物
JP2005053838A (ja) 毛髪用化粧料
JP5054262B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2001213733A (ja) 頭髪化粧料
JP2846371B2 (ja) 化粧料
JP3923206B2 (ja) 化粧料
JP3626806B2 (ja) α−アルキルフェネチル変性シリコーン含有化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040805

A521 Written amendment

Effective date: 20040806

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051222

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20060328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710