JP2000327312A - 球形窒化ホウ素及びその先駆物質の製造方法、製造設備、及び生成物 - Google Patents

球形窒化ホウ素及びその先駆物質の製造方法、製造設備、及び生成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボストラティック又は六方晶窒化ホウ素
球形粒子の製造方法及び製造装置、並びにそのような方
法によって製造された球形窒化ホウ素先駆物質を提供す
る。 【解決手段】 水溶液にホウ素化合物を溶解させ、この
ホウ素含有水溶液からエアロゾル滴を作り(10)、不活性
キャリアーガス(15)とエアロゾル滴を組み合わせて所定
の流量のガス流れを作り、この流れを前記所定の流量で
炉(17)に供給し、前記炉の温度を少なくとも600℃に
維持し、そしてガス流れの注入と同時に、気体窒素処理
剤(18)を炉に注入することを含む球形BNx y 先駆物
質粒子の製造方法等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボストラティ
ック(turbostratic)又は六方晶窒化ホウ
素球形粒子の製造方法及び製造装置、並びに特にそのよ
うな方法によって製造された球形窒化ホウ素の先駆物質
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】窒化ホ
ウ素「BN」は、良好な電気的な絶縁性及び高い熱伝導
性を有する化学的に不活性な耐熱材料である。従って窒
化ホウ素は、電子産業において、特に電子部品、集積回
路及びソリッドステートデバイスを封入するための有機
ポリマーにおけるフィラー材料の理想的な候補である。
しかしながら、そのような有益な性質にも関わらず、現
在製造されるような窒化ホウ素の形態は、熱的な取り扱
いの用途におけるその有用性を小さくする。現在は窒化
ホウ素粉末は、単純な無機原料間の高温反応によって製
造されており、粉末はペレット状の形態で六方晶構造を
有する。窒化ホウ素のペレット状の形態は、処理の間の
ポリマー組成物の粘度と並んで、BN粒子の容積装填量
に好ましい影響を与える。しかしながらこれは、特に熱
的な取り扱いの用途のためのフィラー材料としての有用
性を制限する。またそのペレット状の形態は、電子産業
における熱的な取り扱いの用途に必要とされる熱的に伝
導性であり且つ電気的に絶縁性の型及びアンダーフィル
を作るのに必要なポリマーとフィラーの体積比を本質的
に制限する。しかしながら、球形にされたBN粒子は比
較的効率的に充填され、且つポリマー材料中で比較的密
な母材の複合材料を作ることが期待される。またこれ
は、電子産業における熱的な取り扱いの用途に望まれる
性質を持つ所望の型、封入材、及びアンダーフィルの化
合物を作るのに必要とされる粘度を持つ好ましいポリマ
ー複合材料で装填体積を達成することを可能にするべき
である。
【0003】Robert Panine らの「Boron Nitride Powd
er Formed By Aerosol Decomposition of Poly(borazin
ylamine) Solutions」(J. Am. Ceram. Soc.74(12) 31
26〜28、1991年)という文献では、トリクロロボラジン
と適当なアミノシランとの反応によって球形BN粒子を
製造できることを示唆している。ポリ(ボラジニルアミ
ン)生成物は続いて液体アンモニアに溶解させて、エア
ロゾルとして高温で反応炉に注入する。これは、アモル
ファス構造を持つ粉末状窒化ホウ素生成物を作る。その
後、1600℃の温度において窒素雰囲気でBN粉末をか焼
(熱処理)することによって、少なくとも8時間の期間
が経過した後で、突起のある不均一の結晶化ブレードを
持つ全体的に球状の形状の六方晶BN粒子を作ることが
できる。この方法を商業的に利用することはできない。
これは、ポリ(ボラジニルアミン)が非常に高価であ
り、且つ現在は商業的に利用することができないためで
ある。更に、後熱処理操作は、均一の球形状粒子もたら
さない。
【0004】球形状のBN粒子を作る他の方法は、1990
年11月7日に公開されたヨーロッパ特許公開第 0369448
号明細書において教示されている。これは、高温におけ
る三塩化ホウ素と気体アンモニアの反応、そして減圧下
のグラファイト炉における高温でのか焼に基づいてい
る。BCl3 は非常に高価な原料であるだけでなく非常
に反応性であり、腐食性の危険な副生成物である塩化水
素ガスHCl(g)を発生させるので、この方法は魅力
的ではない。加えて、熱的な取り扱いの用途での使用で
は、Clも望ましくない汚染物質である。
【0005】
【課題を解決するための手段】球形状先駆物質BNx
y 粒子を経済的に製造し、且つそれらを、高度に結晶性
の六方晶構造又は比較的低い結晶性のターボストラティ
ック構造のいずれかの球形BN粒子にする方法を本発明
では開示する。この方法は、所定の大きさの範囲の粒子
のBN結晶性及び粒子の大きさに並んで生成物の結晶性
の程度に実質的な制御も行う。更に、先駆物質生成物中
の酸素の濃度を正確に制御することができる。
【0006】本発明の方法は一般に、水溶液にホウ素化
合物を加える工程、エアロゾル滴の形でホウ素含有水溶
液からエアロゾルスプレーをもたらす工程、N2 又はA
rのような不活性キャリアーガスでアロゾル滴を所定の
流量で炉に注入する工程、炉の温度を600℃〜150
0℃、好ましくは1000℃〜1200℃の範囲に維持
する工程、並びにエアロゾル滴の注入と同時に気体窒素
処理剤を炉に注入し、この気体窒素処理剤の流量をエア
ロゾルの流量に比例するようにする工程、を含み、キャ
リアーガス及びエアロゾル滴の前記所定の流量に対する
気体窒素処理剤の流量の比を、球形のBNx y 先駆物
質粒子が形成されるようにし、その後、このBNx y
先駆物質粒子を加熱処理して、ターボストラティック又
は六方晶構造のいずれかの球形BNの粒子にする。
【0007】本発明の球形BN製造装置は、水性のホウ
素含有化合物の滴からなるエアロゾルスプレーを作るエ
アロゾル発生装置;前記エアロゾル滴を含む気体N2
ャリアーを制御された流量で加熱した炉に注入する手
段、及び気体窒素処理剤を同時に炉に注入する手段を具
備する。
【0008】本発明によれば更に、か焼の前の製造され
たBN先駆物質生成物は、好ましい条件では酸素濃度が
約10〜35%で制御されており、且つ錯体BNx y
組成物を伴う主にアモルファスの球形粒子からなること
が見出された。他の条件においては、比較的高い酸素濃
度を利用することができる。
【0009】本発明の利点は、添付の図面と関連する以
下の本発明の詳細な説明を参照することよって明らかに
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のエアロゾル補助蒸気相反
応器設備の概略は図1に示しており、これは、ホウ素含
有化合物の水性溶液から作った水性の滴からなるエアロ
ゾルを製造するエアロゾル発生装置10を具備してい
る。ホウ酸及びアンモニウムペンタボレートは好ましい
ホウ素先駆物質である。使用することができる他の比較
的好ましくないホウ素先駆物質は、他のアンモニウムボ
レート類、例えばアンモニウムテトラボレート(N
4 2 4 7 ・nH2 O;メタホウ酸(HB
2 O)、無水ホウ酸(B2 3 )、及び無水ホウ酸とヒ
ドラジン、アルキルアミン類、窒素に富むポリアミン
類、アルキル置換ヒドラジン類、特にメチルヒドラジン
及びジメチルヒドラジン、ヒドロキシルアミン、トリア
ゾ水素酸、メラミン、ウレア、ビウレット、シアナミ
ド、及びジシアナミドとの錯体類又は混合物類を包含す
るホウ酸又は無水ホウ酸と比較的炭素含有率が低い単純
な有機試薬との錯体を包含する。
【0011】任意の従来のエアロゾル発生装置10(図
1)を使用して、ホウ素含有化合物の水性滴のエアロゾ
ルスプレーを、対応するホウ素化合物が溶解した水溶液
から作ることができる。従来のエアロゾル発生装置は、
アトマイザー類、スプレーノズル類、噴霧装置類、及び
超音波エアロゾル発生装置類、又は変換器類のような既
知のエアロゾル発生装置からなる群より選択することが
できる。様々な形状の滴発生装置を使用できること、及
び図1の反応炉にエアロゾルを輸送するために様々な手
段を選択できることを理解すべきである。特定のエアロ
ゾル(滴)の発生装置とエアロゾル輸送設備の選択は、
エアロゾル滴の所望のサイズ、滴の分散、目標とするエ
アロゾルの輸送量、及びエアロゾルを作る溶液の化学組
成に依存している。例えば、エアロゾル輸送設備におい
て管路にインパクター(バリアー)を導入して、粒度分
布を変化させ、反応器へのエアロゾルの輸送量を減少さ
せることができる。加えて、様々なスプレーノズル設計
を使用して、エアロゾルの粒度を0.1〜100μmの
範囲で変化させることができる。
【0012】例として図1において示されているエアロ
ゾル発生装置10は、商業的な加湿器11(例えばHo
lmesのModel 643−B)及び変換器12を
具備している。溶解したホウ素先駆物質を含有する水溶
液で満たされているガラス容器(図示せず)は、加湿器
11の基部装置に配置されている。このガラス容器の底
部にはポリエチレン隔膜(図示せず)が取り付けられて
いる。加湿器11の水溶液は、脱塩した水から作り又は
蒸留水を含んでいるべきである。変換器12は例えば、
加湿器11に隣接して取り付けられた圧電性結晶(図示
せず)によって示すことができる。変換器12の活性化
は、ガラス容器を振動させる容器隔膜の超音波振動をも
たらして、先駆物質ホウ素溶液からエアロゾルスプレー
を発生させる。
【0013】N2 又はArのような不活性キャリアーガ
ス供給物は、加湿器11のエアロゾル容器に通して、加
湿器11において作ったエアロゾル滴を輸送させる。エ
アロゾル滴を保持するキャリアーガス15は、キャリア
ーガス15の流量に対応する流量で導管16に噴出させ
る。導管16は炉17に接続されており、この炉17に
キャリアーガス15及びエアロゾル滴を流す。同時に、
窒素処理ガス18供給物を別に、キャリアーガス15の
流量に比例した流量で炉17に供給する。様々なガスの
混合物を使用することができるが、好ましいガス混合物
の割合は2(窒素)以下:1(アンモニア)である。2
以上:1の割合は窒素処理の特性を減少させるので、2
以下:1の割合が好ましい。窒素処理ガス18を炉に供
給されるエアロゾル滴と混合すると、BNx y 窒化ホ
ウ素先駆物質の粒子を作る反応を起こす。エアロゾル滴
をここで教示したように製造し且つ炉を適当に加熱した
場合、BNx y の粒子は球形状となる。反応性窒素処
理ガスは好ましくはアンモニアであるが、他の多少好ま
しい反応性ガスとしては窒素、窒素/水素混合物、アル
キルアミン類、ヒドラジン、シアナミド、及びジシアナ
ミド、又はそれらの混合物を挙げることができる。
【0014】炉17は600℃〜1500℃又はそれ以
上の温度に加熱して、ホウ素含有エアロゾル滴と窒素処
理剤ガスとの反応をもたらして、BNx y の球形粒子
先駆物質生成物を形成するようにすべきである。球形先
駆物質粒子は不活性キャリアーガス/窒素処理ガスによ
って炉17を通して、最大気孔サイズが0.45μmの
ナイロンファイバー19で粒子を捕らえる。実質的に密
な粒子は温度範囲の低温側で得て、中空な粒子と密な粒
子の混合物は高温端で得る。フィルター装置を開放し
て、回収された粉末を直接にデシケーター(図示せず)
に移動させて先駆物質生成物を貯蔵し、又はもう1つの
他の炉(図示せず)に移動させて、好ましくはアンモニ
アに富む雰囲気において炉の温度を1000℃又はそれ
以上にして追加のか焼を行って、B/N=1/1で六方
晶構造又はターボストラティック構造を有する球形の密
なBN粒子を作る。追加のか焼及び後窒素処理の時間及
び温度は、残留酸素含有率、従ってBN生成物の最終的
な結晶度を決定する。しかしながら、か焼時間と温度と
が反比例することは本発明において更に議論する。従っ
て、か焼温度を高くすることによって加熱処理時間は比
例して短くすることができる。加熱処理工程は、か焼条
件に依存して、BN粒子の球形の形態を変化させること
もさせないこともある。
【0015】ガスの流量を変化させて、炉17における
粒子の滞留時間を変化させることができる。ある反応器
の形状では、5.5リットル/分程度の全流量を使用し
て、約1分間の滞留時間を与える。流量は、所望とする
接触時間に依存して、増加させること又は減少させるこ
とができる。しかしながら、N2 /NH3 比は重要であ
るが、本発明の決定的なパラメーターではない。上述の
比が約2を超えると、ホウ酸、メタホウ酸、又は無水ホ
ウ酸の熱分解生成物が形成される。
【0016】x線電子分光法(XPS)及び粉末x線回
析(XRD)を使用して、本発明の方法によって製造し
たBNx y 及びBN球形粉末の組成及び結晶性を特徴
付けした。図3において示されるようにXRDは、B
N、BNx y 先駆物質、及びホウ酸の熱分解生成物を
識別することができる。生成物粒子の形状、形態、及び
粒度分布は、図2、4、及び6においてそれぞれ示され
ている様に走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して決定
することができる。
【0017】以下の表1は、本発明を確証させる様々な
処理条件及び/又は反応体に対応する7つの試験を挙げ
ている。
【0018】[表1]球形BNx y 先駆物質粒子のエ
アロゾル補助蒸気合成
【表1】
【0019】試験GP101での生成物は白色粉末から
なっていた。GP101のSEM(図2)は、直径が約
0.2〜3.0μmの球形粒子からなるような粉末を示
している。特に12,000倍のSEMでは、少量の凝
集及びネッキング(necking)が存在している。
しかしながら、ほとんどの部分においては粉末は個々の
球形粒子からなっている。図3のGP101のXRDパ
ターンは2つの領域において強く幅広い回析を示してい
る。これらの領域は、よく結晶化した六方晶BN(h−
BN)からの強力な回析ピークに関連している。鋭い回
析ピークは存在しておらず、これは主にアモルファスで
ある特徴を証明している。表2のXPS解析は、Ar+
でスパッタリングする前のGP101のB/N比が1.
8であることを示す(純粋なBNではB/N=1.0で
ある)。このXPS解析は、酸素がGP101粉末の他
の主要成分であることを確証していた。
【0020】試験GP111は、NH3 を用いずに試験
GP101を反復している。図4におけるSEMは、得
られる粉末が高度に凝集した不規則な形状の粒子からな
ることを示している。表2のXPS解析は、粒子が主に
ホウ素、窒素、及び酸素からなることを明らかにする
(B/N=5.7)。XRDパターンは粒子が主にHB
2 であることを示す。NH3 が存在する条件において
得られる結果(GP101)と比較すると、以下の2つ
の結果が示唆されている: 1.アンモニアは、ホウ酸の水溶液から球形粒子を製造
するのに好ましい反応性ガスである。 2.使用した実験条件においては、アンモニアは、ホウ
酸水溶液から球形粒子を作るのに窒素処理剤として窒素
よりもふさわしい。言い換えると、窒素は特に、窒素処
理剤としてではなく不活性キャリアーガスとして作用す
る。
【0021】[表2]エアロゾル補助蒸気合成(AAV
S)によって製造されたBNx y 先駆物質粉末の、X
PS(x線電子分光法)で得られたB/Nの元子%
【表2】
【0022】表2においては、試験GP105の実験条
件は、ホウ酸の代わりにアンモニウムペンタボレートを
使用したことを除いてGP101で使用した実験条件と
同一である。ペンタボレート溶液は、ホウ酸での試験で
得られた球形粒子の粒度分布と同様な粒度分布を有する
エアロゾルを容易にもたらした。これは、0.2〜3.
0μm(図5)である。試験GP105及びGP101
のXPSによって得られたB/N比は、スパッタリング
の後でも同一である。ペンタボレートを使用する大きな
利点は、ホウ素含有量に対して比較的大きい理論収量と
比較的多量の生産量であると考えられる。
【0023】得られる粒子の粒度分布はエアロゾルを発
生させるのに使用する方法に関することにも注意すべき
である。1.6MHz以下で操作する超音波変換器を使
用して、GP101及びGP105において得られる粒
子をもたらした。比較的高い振動数で操作する超音波変
換器は比較的小さい粒子をもたらし、対称的に、比較的
小さい振動数で操作する超音波変換器は比較的大きい粒
子をもたらす。スプレーノズル類及びアトマイザー類の
ような他のエアロゾル発生方法を使用することもでき
る。
【0024】ホウ酸水溶液から本発明によって製造した
先駆物質BNx y 粉末のB/N比を決定するのには、
炉の温度が重要な役割を果たす。以下の表3は、温度が
異なることを除いて同一の条件の4つの試験で得られた
スパッタリングする前のB/N比を挙げている。温度を
600℃から1,100℃に上昇させると、B/N比は
安定して減少する。このことは、元々の粉末、及び5分
及び20分にわたってスパッタリングした粉末で事実で
ある。比較的高い温度は窒素によって酸素を置換するの
に好ましいと考えられる。言い換えると、製造温度が6
00℃から1,100℃に上昇すると、NH3 はより効
果的な窒素処理剤である。
【0025】スパッタリング時間に関する様々なB/N
比は、酸素濃度が粒子の外側表面から粒子の芯に向かっ
て上昇することを示す。これは、アンモニアがエアロゾ
ル滴の表面と反応して芯に向かって拡散することを含む
拡散プロセスと一貫している。複数の粉末のバルク化学
解析は、表4に示している。これらのデータは、反応温
度が上昇するにつれて窒素含有率が増加する傾向を示し
ており、これはXPSによる特徴付けによって観察され
る。ゆっくりとしたアンモニア流れ中においてアニーリ
ングしたBNx y 先駆物質粉末のバルク化学組成(G
PII2527al)は、アンモニアによる後処理は、
現在製造されている工業的な粉末に相当する酸素の少な
い組成を示す。
【0026】[表3]温度が異なることを除いて同一の
条件において調製した4つのBNx y 先駆物質粉末
の、XPSによるB/N比
【表3】
【0027】[表4]球形粉末のバルク化学組成
【表4】
【0028】そのように製造したBNx y 生成物及び
後か焼した試料の表面積及び密度は、表5において示
す。後窒素処理か焼は、表面積及び密度の両方に影響を
与える。600℃〜1,500℃において製造したBN
x y 先駆物質粉末の大部分は一般に、同様な表面積及
び密度を有する。後窒素処理か焼におけるBNx y
らBNへの転化のための酸素共存物の除去は、2m2
g未満から100m2 /g超の表面積を持つBNをもた
らすことができる。約1.6〜2.2g/ccの密度が
観察される。窒化ホウ素のバルク密度は2.19g/c
cであるので、かなり小さい密度は、閉じた気孔を有す
る中空粒子を示唆している。従って、後処理の条件に依
存して、表面積が小さい粉末若しくは大きい粉末、又は
閉じた気孔若しくは開いた気孔を有する粉末を製造する
ことができる。
【0029】[表5]選択した球形粉末の表面積及びバ
ルク密度
【表5】
【0030】図3のXRDパターンは、エアロゾル反応
器炉の温度が高くなると、先駆物質BN粉末の結晶性も
増加することを示している。40°の2θにおける小さ
い回析ピークは実験誤差であり、試料に起因するもので
はない。温度が高くなるにつれて結晶性が増加する傾向
は、同様な試験(表3)において温度が高くなるにつれ
てB/N比が小さくなる傾向と良好に合致している。
【0031】炉の温度が1,000℃であり流量を制御
した条件においてNH3 と反応するホウ酸水溶液から得
られるBNx y 先駆物質の場合において、表2及び表
3のXPSデータから、球形先駆物質粉末が10〜35
%の範囲の高濃度の酸素を含有すること分かる。NH3
中における先駆物質粉末の高温処理の間に、H2 O(ガ
ス)及び揮発性B−N−O種を失ってB/N比は1/1
まで上昇する。得られるBN種は約2%未満の酸素を含
有し、且つターボストラティックBNと一致するXRD
パターンを示す。これは、1,000℃のNH3 中での
7日間にわたるGP101の加熱処理によって示されて
いる。図6におけるSEM顕微鏡写真は、NH3 中での
長時間のアニーリングが球形粒子の形態を変化させない
ことを示している。最も顕著な結果は表4に示されてい
る。アンモニア加熱処理の後で、Ar+ 中での20分間
にわたるスパッタリングの後でさえも、酸素残留量が少
ない場合のみB/N比は1/1に近づく(表4のGP1
13)。加熱処理した粉末のXRD解析は、結晶性の増
加を示さない。
【0032】通常はアンモニア雰囲気における、高温で
の後処理で得られる窒化ケイ素の結晶性及び形態は、最
終的なか焼温度への過程の比較的低い温度、か焼温度に
さらす時間、及びか焼温度によって制御することができ
る。最終的な生成物の結晶性は、か焼温度の上昇と共に
増加する。ターボストラティックBNは通常、触媒又は
結晶化剤の存在しない条件において1700℃よりも低
い温度において製造する。
【0033】得られるBN粒子の形態は、結晶サイズを
操作することによって変化させることができる。滑らか
表面及び粗い表面(結晶サイズの増加による)を持つ粒
子を製造することができる。マイクロメートル以下のプ
レートからなる回転楕円体粒子はを製造することもでき
る。球形の形態ではないものを全てなくすこと、及びプ
レート状のh−BNを製造することも可能である。後か
焼の条件を制御することによって達成することができる
代表的な形態は図7に示している。
【0034】特定の遷移金属、特に銅は、アモルファス
又はターボストラティックBNからh−BNへの結晶化
を促進することが知られている。アルカリ土類金属酸化
物類、例えばCaO、及び三酸化ホウ素の存在も結晶化
を促進することを文献は示している。アルカリ金属及び
アルカリ土類金属の窒化物類、特にLi3 N、Mg3
2 、及びCa3 2 は、h−BNから立方晶BNへの転
化を促進することが報告されている。これらの化合物は
結晶化剤としても機能して、高温においてアモルファス
又はターボストラティックBNからh−BNへの転化を
促進することも考えられる。可溶性銅、アルカリ金属、
及びアルカリ土類金属の塩類又はホウ酸塩類の、ホウ酸
又はアンモニウムボレートエアロゾル溶液への付加は、
潜在的な結晶化剤でドープされたBNx y 先駆物質粉
末を提供して、h−BNの製造を促進する。銅はおそら
く元素の銅として存在する。対称的に、アルカリ及びア
ルカリ土類金属類は窒化物類及び/又はホウ酸塩類の形
で存在する。
【0035】[例1] [球形BNx y 球体の製造]5gのホウ酸(H3 BO
3 )を150mlの蒸留水に溶解して溶液を作った。こ
の溶液を、底部にポリエチレン隔膜を具備したガラス容
器に供給した。このガラス容器をホームズ加湿器の基部
装置に配置した。この加湿器及び変換器を作動させる
と、ガラス容器の隔膜に超音波振動が発生して、先駆物
質容器からエアロゾルが発生する。3リットル/分の速
度でガラス容器に窒素ガスを通す。エアロゾル蒸気をガ
ラス容器から、ムライト管(直径8.89cm(3.
5”)、長さ152.4cm(60”))につながるポ
リプロピレン管を通して、1000℃において操作する
リンドバーグ3領域管炉に入れる。同時にアンモニアを
2.2リットル/分で管炉に供給する。ガス混合物はエ
アロゾル滴と反応して、BNxy 先駆物質球体を作
る。球形先駆物質粒子は、最大気孔サイズが0.45μ
mのナイロンフィルターで捕らえる。
【0036】[BNx y 先駆物質球体のか焼及び結晶
質BNの製造]5gのBNx y 先駆物質球体を発熱B
Nボートに配置した。このボートはその後、リンドバー
グ炉の内側のアルミナ管(直径5.08cm(2”)、
長さ106.68cm(42”))に配置した。この炉
はステンレス鋼の蓋でシールして、窒素ガス(1リット
ル/分)で5分間にわたってパージした。その後アンモ
ニア流れを0.1リットル/分にして、か焼の間中この
流量を維持した。その後炉を過熱して、4℃/分の温度
上昇で1700℃にした。炉を8時間にわたって170
0℃に維持して、4℃/分の速度で室温にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のエアロゾル補助蒸気相反応器
設備の概略図である。
【図2】図2は、ホウ酸とアンモニアから1000℃に
おいて製造した本発明のBNxy 先駆物質生成物の
1,500倍及び4,000倍での走査型電子顕微鏡写
真を示している。
【図3】図3は、図2で示したBNx y 先駆物質生成
物の7,000倍及び12,000倍での走査型電子顕
微鏡写真を示している。
【図4】図4は、4つの異なる温度条件においてホウ酸
とアンモニアから製造した本発明のBNx y 先駆物質
粉末の粉末x線回析パターンを示す図である。
【図5】図5は、アンモニア無しでホウ酸と窒素から本
発明に従って1000℃において製造したBNx y
駆物質生成物の、図2と同じ倍率での複数の走査型電子
顕微鏡写真を示している。
【図6】図6は、図5で示したBNx y 先駆物質生成
物の図3と同じ倍率での複数の走査型電子顕微鏡写真を
示している。
【図7】図7は、アンモニウムペンタボレート(N
4 2 1016・8H2 Oとアンモニアから本発明に
従って1000℃において製造したBNx y 先駆物質
生成物の、図2及び図5と同じ倍率での他の一連の走査
型電子顕微鏡写真を示している。
【図8】図8は、図7で示したBNx y 先駆物質生成
物の図3及び図6と同じ倍率での他の一連の走査型電子
顕微鏡写真を示している。
【図9】図9は、本発明に従って製造し、且つ7日間に
わたってアンモニア中で1000℃においてアニーリン
グしたBNx y 先駆物質生成物の、図2と同じ倍率で
の更に他の一連の走査型電子顕微鏡写真を示している。
【図10】図10は、図9で示したBNx y 先駆物質
生成物の図3と同じ倍率での更に他の一連の走査型電子
顕微鏡写真を示している。
【図11】図11は、本発明に従って製造し、且つ様々
な条件でアンモニア中において1700℃でアニーリン
グしたか焼BNx y 先駆物質生成物の、更に他の一連
の走査型電子顕微鏡写真を示しており、これら2つの例
は結晶性h−BNで得ることができる2つの可能な形態
を示している。
【図12】図12は、図11で示したBNx y 先駆物
質生成物の更に他の一連の走査型電子顕微鏡写真を示し
ており、これら2つの例は結晶性h−BNで得ることが
できる更に2つの可能な形態を示している。
【符号の説明】
10…エアロゾル発生装置 11…加湿器 12…変換器 16…導管 15…キャリアーガス源 17…炉 18…反応体ガス源 19…フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユージーン プラス アメリカ合衆国,ニューメキシコ 87104, アルブクエーク,マキシミリアン ノース ウエスト 2901

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ホウ素化合物を水溶液に溶解させ
    る工程、 (b)ホウ素を含有する前記水溶液からエアロゾル滴を
    作る工程、 (c)好ましくはN2 及びArからなる群より選択する
    不活性キャリアーガスと前記エアロゾル滴を組み合わせ
    て、前記キャリアーガスと前記エアロゾル滴とを組み合
    わせた所定の流量のガス流れを作る工程、 (d)組み合わせた前記ガス流れを前記所定の流量で炉
    に供給する工程、 (e)前記炉の温度を少なくとも600℃に維持する工
    程、及び (f)前記組み合わせたガス流れの注入と同時に、気体
    窒素処理剤を前記炉に注入する工程、を含む球形BNx
    y 先駆物質粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 アモルファス、ターボストラティック、
    又は六方晶BNの全体に回転楕円体の粒子を与えるよう
    に選択した条件下で、約700℃を超える温度のN
    3 、N2 、又はNH3 とN2 の混合物中において、前
    記球形BNx y先駆物質粒子をか焼する請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 平滑、粗い、及びペレット状(葉片状)
    の形態の結晶質BNの球形粒子を与えるように選択した
    条件下で、約700℃を超える温度の、NH 3 、N2
    NH3 とN2 との混合物、NH3 とArとの混合物、N
    3 とN2 とH2 との混合物、又はNH3 とArとH2
    との混合物のような気体窒素処理剤中において、前記球
    形BNx y 先駆物質粒子をか焼する請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 (前記組み合わせたガス流れの前記所定
    の流量)/(前記気体窒素処理剤の流量)の値を約2よ
    りも小さく維持して、実質的に球形のBNxy 粒子を
    作る工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 (a)ホウ素化合物を水溶液に溶解させ
    る工程、 (b)ホウ素を含有する前記水溶液からエアロゾル滴を
    作る工程、 (c)N2 及びArからなる群より選択される不活性キ
    ャリアーガスと前記エアロゾル滴を組み合わせて、前記
    不活性キャリアーガスと前記エアロゾル滴とを組み合わ
    せた所定の流量のガス流れを作る工程、 (d)組み合わせた前記ガス流れを前記所定の流量で炉
    に供給する工程、 (e)前記炉の温度を600℃〜1500℃又はそれ以
    上に維持する工程、 (f)前記組み合わせたガス流れの注入と同時に、気体
    窒素処理剤を前記炉に注入する工程、並びに (g)(前記組み合わせたガス流れの前記所定の流量)
    /(前記気体窒素処理剤の流量)の値を約2よりも小さ
    く維持して、実質的に球形のBNx y 粒子を作る工
    程、を含む球形BNx y 粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】 超音波振動、微細粒子化、ノズルによる
    噴霧、及び霧状化からなる群より選択されるエアロゾル
    形成工程でホウ素を含有する前記水溶液から前記エアロ
    ゾル滴を作る請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 球形BNx y 先駆物質粒子をか焼し
    て、球形のターボストラティック又は六方晶結晶構造の
    密な窒化ホウ素粒子を作る請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記球形BN粒子の直径が約0.1〜1
    00μmである請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記気体窒素処理剤を、窒素、窒素/水
    素、アンモニア、アルキルアミン類、ヒドラジン、シア
    ナミド、及びジシアナミドからなる群より選択する請求
    項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記水溶液に溶解させる前記ホウ素化
    合物を、ホウ酸、アンモニウムボレート、アンモニウム
    ペンタボレート、メタホウ酸、無水ホウ酸、並びにホウ
    酸又は無水ホウ酸と比較的炭素含有率が低い単純な有機
    試薬との錯体類、並びにホウ酸又は無水ホウ酸とヒドラ
    ジン、アルキルアミン類、窒素に富むポリアミン類、ア
    ルキル置換ヒドラジン類、特にメチルヒドラジン及びジ
    メチルヒドラジン、ヒドロキシルアミン、トリアゾ水素
    酸、メラミン、ウレア、ビウレット、シアナミド、及び
    ジシアナミドとの錯体類又は混合物類からなる群より選
    択する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 結晶性h−BNの形成を促進する薬剤
    を、水溶性の塩又は錯体、好ましくは溶液のホウ素含有
    物に基づいて約1〜10原子%の濃度でアルカリ金属、
    アルカリ土類金属、銅からなる群から選択される金属硝
    酸塩又はホウ酸塩の形で前記エアロゾル溶液に加える請
    求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ホウ素含有水溶液からエアロゾルを作
    るエアロゾル滴発生装置;キャリアーガス源;前記キャ
    リアーガスと共に前記エアロゾルを第1の所定の流量で
    炉に注入する手段;前記炉を600℃〜1500℃又は
    それ以上の温度に加熱する手段;第2の所定の流量で前
    記炉に気体窒素処理剤を同時に注入して、ここで、(こ
    の第2の所定の流量)/(前記第1の所定の流量)の値
    が約2以下になるようにする手段;及び前記炉において
    製造されたBNx y をか焼する手段、を具備した球形
    BNx y 先駆物質粒子の製造設備。
  13. 【請求項13】 約700℃〜2000℃の温度で気体
    窒素処理剤の存在下においてか焼することによって、前
    記炉において製造された前記BNx y 先駆物質粒子を
    BNに転化させる請求項12に記載の設備。
  14. 【請求項14】 実質的に均一な球形でホウ素、窒素、
    及び酸素を含有し且つサイズが約0.01〜100μm
    であり、原子組成がおよそBNx y (x=0.1〜
    0.9及びy=0.1〜0.9)である固体窒化ホウ素
    粒子をもたらす先駆物質組成物。
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