JP2000318946A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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JP2000318946A
JP2000318946A JP11125007A JP12500799A JP2000318946A JP 2000318946 A JP2000318946 A JP 2000318946A JP 11125007 A JP11125007 A JP 11125007A JP 12500799 A JP12500799 A JP 12500799A JP 2000318946 A JP2000318946 A JP 2000318946A
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宏 忠 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路内上部へ巻上機を設置するとともに、
吊りロープと巻上機の支承部材との間に干渉が発生する
ことがないようにする。 【解決手段】 ロープ巻き上げ式のエレベーター装置に
おいて、つり合い重り用の左右一対のガイドレール3,
3の上部に、その一対のガイドレール3,3を含む垂直
面からその垂直面と直交する方向に偏位させて横梁18
を設置し、その横梁18に、巻上機20のトラクション
シーブ21が上記垂直面内に位置するように巻上機20
を取り付け、巻上機に生じる鉛直方向荷重を横梁18を
介してガイドレール3,3によって支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープ巻き上げ式
のエレベーター装置に係り、特に昇降路の少スペース化
を図ったエレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーター装置においては、
それぞれ昇降路内壁面に設けられたガイドレールに沿っ
て乗りかご及びつり合い重りを昇降するようにするとと
もに、巻上機に巻装された一組の吊りロープの両側に上
記乗りかご及びつり合い重りを懸吊し、その巻上機によ
って乗りかごとつり合い重りを昇降駆動するように構成
されている。
【0003】ところが、このようなエレベーター装置に
おいては、昇降路の上方に壁を隔てて巻上機等を収容す
る機械室が設けられており、この機械室用の特別な空間
を作るために建物の費用が増加する等の問題があり、ま
た建物の屋上に機械室が配設されたものにおいては、建
物の外観を損うこともある等の問題がある。
【0004】そこで、昇降路内の空間をうまく利用して
その昇降路内に巻上機等を配設し、従来の如き特別の機
械室を必要としないエレベーター装置が提案されてい
る。
【0005】図8は、上記機械室を不要としたエレベー
ター装置の概略構成を示す図であって、昇降路1の内壁
面には乗りかご用の左右一対(図にはその一方のみを示
す)のガイドレール2と、つり合い重り用の左右一対の
ガイドレール3,3が設けられており、上記ガイドレー
ル2には乗りかご4がそのガイドレール2に沿って昇降
可能に係合され、一方ガイドレール3,3にはつり合い
重り5がそのガイドレール3,3に沿って昇降可能に係
合されている。
【0006】つり合い重りを案内する2本のガイドレー
ル3,3の頂部には両ガイドレール3,3間に延びる梁
6が設けられており、その梁6上に巻上機7及び調速機
8が設置されている。上記巻上機7のトラクションシー
ブ7aには吊りロープ9が巻装されており、その吊りロ
ープ9の一端が下方に垂下され、乗りかご4の下部に設
けられている転向シーブ10により転向され、上方に延
び、昇降路1の上部に設けられた乗りかご用ロープヒッ
チ11に連結保持されている。また、吊りロープ9の他
端部はつり合い重り5に設けられた転向シーブ12に巻
回され、その頂端部がつり合い重り用のロープヒッチ1
3に連結保持されている。
【0007】また、巻上機7と昇降路壁との間には、巻
上機7の水平方向の荷重を支持するための支持部材14
が設けられており、支持部材14の先端部が巻上機7の
例えば上部フランジ部に係合されている。
【0008】しかして、巻上機7が駆動され吊りロープ
9によって乗りかご4が上昇されると、つり合い重り5
が下降し、巻上機7による荷重は梁6及びガイドレール
3,3を介して建築物へ伝達される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的につ
り合い重り5を支持する転向シーブ12はガイドレール
3,3間に延びる中立断面上に位置するため、吊りロー
プ9もガイドレール3,3の中立断面上を通る必要があ
る。したがって、図8に示すようにガイドレール3,3
の頂端に梁6を橋渡して設けたものにおいては、梁6が
上記ガイドレール3,3の中立断面上に位置し、吊りロ
ープ9の移動が梁6によって邪魔されるため、梁6に吊
りロープ9がその梁に干渉されないようにするための切
り欠き或は穴等を設ける必要がある。
【0010】しかしながら、昇降路寸法の制約等から梁
6の幅を大きくすることは難しいため、切り欠き等を設
けた場合には強度を確保することが困難となる等の問題
がある。また、上記巻上機7は、つり合い重りの昇降路
と同じ面積のきわめて狭い空間に設ける必要があるた
め、回転軸方向の寸法が小さい薄型円盤状となる。した
がって水平方向の揺動を防止する必要があるが、図8に
示すように、金属板等の支持部材14によって水平方向
の補強を行った場合には、支持部材14を介して昇降路
壁に振動が伝わり、居住者に不快な振動を感じさせてし
まうことがある等の問題がある。
【0011】本発明は、このような点に鑑み、上述の如
き問題が発生することがなく、昇降路内上部への巻上機
の設置が可能であり、機械室を必要としないエレベータ
ー装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
それぞれ昇降路内壁面に設けられたガイドレールに沿っ
て昇降するようにした乗りかご及びつり合い重りを、昇
降路上部に設置された巻上機に巻装した吊りロープの両
側に懸吊し、上記巻上機によって乗りかご及びつり合い
重りを昇降駆動するエレベーター装置において、上記つ
り合い重り用の左右一対のガイドレールの上部に、その
一対のガイドレールを含む垂直面からその垂直面と直交
する方向に偏位した横梁を設置し、その横梁に、巻上機
のトラクションシーブが上記一対のガイドレールを含む
垂直面に位置するように巻上機を取り付け、その巻上機
に生じる鉛直方向荷重を上記横梁を介して上記ガイドレ
ールによって支持するようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記巻上機には、昇降路壁、昇降路天井、
或は昇降路梁に固定された支持部材を防振部材を介して
係合し、その支持部材によって巻上機の水平方向荷重を
支持するようにしたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、巻上機は、軸方向寸法が直径方向
の寸法に比して短い円盤状の回転駆動部と、回転軸方向
の寸法が回転軸に垂直な面方向の寸法に比して薄い固定
部とを有し、その固定部に巻上機のトラクションシーブ
と同じ方向に突出し前記横梁に取付けられる支持部が一
体的に形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、支持部は、その突出側前端縁に切欠き凹部
が形成され平面視コ字状を呈し、その切欠き凹部内に巻
上機に巻装された吊りロープが挿通されていることを特
徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、支持部は、その突出側前端縁に2つの切欠
き凹部が形成され平面視E字状を呈し、その2つの切欠
き凹部内に巻上機に巻装された吊りロープが挿通されて
いることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の
いずれかに記載の発明において、支持部と横梁との間に
は防振部材が介装されていることを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、平面視E字状に形成された支持部の少なく
とも一つの支持点が他の支持点と特性の異なる防振部材
を介して横梁に装着されていることを特徴とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれかに記載の発明において、つり合い重りの上面に
は、つり合い重りと同一垂直面内において互いに左右方
向に離間された2個の転向シーブが設けられていること
を特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図7を参照して本
発明の実施の形態について説明する。なお、図中図8と
同一部分には同一符号を付しその詳細な説明は省略す
る。
【0021】図1は、本発明のエレベーター装置のつり
合い重り部及び巻上機取り付け部の正面図であって、乗
りかごの出入口と反対側の昇降路後壁面には、上下方向
に延びる一対のつり合い重り用のガイドレール3,3が
敷設されている。この一対のガイドレール3,3間には
つり合い重り5が配設されており、そのつり合い重り5
の両側に設けられた複数の案内具15がガイドレール
3,3に係合され、その案内具15を介してつり合い重
り5がガイドレール3,3に沿って昇降できるようにし
てある。
【0022】上記つり合い重り5の上端部には、左右の
ガイドレール3,3を含む垂直面内に2個の転向シーブ
16,16が互いに左右方向に離間して設けられてい
る。
【0023】上記ガイドレール3,3の頂部には、図1
及び図2に示すように昇降路後壁面に向って延びる支脚
17がそれぞれ装着されており、その両支脚17の後端
部上に横方向に延びる横梁18が載置固着されている。
すなわち、ガイドレール3,3の頂部にはそのガイドレ
ール3,3を含む垂直面からその垂直面と直交する方向
に昇降路後壁側に偏位する位置にH形鋼からなる横梁1
8が設置されている。上記横梁18上には、つり合い重
り5の一側上方に横梁18と直交する2本のH形鋼から
なる支持部材19が固設されており、その支持部材19
上に巻上機20が載置固着されている。その巻上機20
は回転軸が上記横梁18と直交する水平方向を向くよう
に配置されており、その回転軸に取り付けられたトラク
ションシーブ21に乗りかご4及びつり合い重り5を昇
降させる吊りロープ9が巻装されている。
【0024】ところで巻上機20は一般的にトラクショ
ンシーブ21を含む回転駆動部22と、巻上機の支持部
23aを有する固定部23とからなっており、本発明の
ように昇降路内に巻上機を設けるものにおいては、昇降
路内の乗りかごと昇降路壁との隙間に配置されるため巻
上機の軸方向の寸法が制約され、回転駆動部22と固定
部23とを合わせた厚さには制限がある。
【0025】しかも、上記回転駆動部22にはロープの
本数で厚さが決まるトラクションシーブ21が設けられ
るため、回転駆動部22は軸方向寸法が直径方向の寸法
に比して短い円盤状に形成され、さらに上記回転駆動部
22が固設された固定部23も回転軸方向の寸法が回転
軸に垂直な面方向の寸法に比して薄い板状に形成されて
いる。
【0026】このように、巻上機自体は全体的に薄型と
なり、しかも吊りロープ9から伝わる荷重が巻上機20
の重心付近に掛かるように構成するのはその形状からし
て難しいため、巻上機20には回転軸に直交する水平な
軸まわりに倒れ込もうとするモーメントが生じる。
【0027】そこで、上記モーメントに対処するため、
上記板状の固定部23には、その下端から水平方向にト
ラクションシーブ21と同じ方向に突出する支持部23
aが一体的に形成されており、この支持部23aが防振
部材24を介して支持部材19に装着されている。ま
た、昇降路後壁面に軸方向に延びるように設けられた昇
降路梁25には逆L字状に形成された支持部材26が固
着されており、その支持部材26の垂直片部26aが前
記巻上機20の固定部23の前面に防振部材27を介し
て係合されている(図2)。
【0028】そこで、巻上機20のトラクションシーブ
21は、図3に示すように、前記ガイドレール3,3の
軸線を含む垂直面すなわち転向シーブ16と同一垂直面
に配設されており、そのトラクションシーブ21に巻装
された下方に吊下された吊りロープ9の一端部がつり合
い重り5に取付けられた転向シーブ16,16によって
上方に転向され、その頂端が前記横梁18に設けられた
ロープヒッチ13に係止されている。また、上記吊りロ
ープ9の他端部も下方に延び、図3に示すように乗りか
ご4の下面に設けられ転向シーブ28aによって水平方
向に転向され、乗りかご4の下側を通って乗りかご4の
他端部に設けられた転向シーブ28bによって上方に転
向され、その頂端がロープヒッチ11に係止固着されて
いる。
【0029】すなわち、本実施の形態においては、前述
のように巻上機20を支持する横梁18が、ガイドレー
ル3,3を含む垂直面からその垂直面と直交する方向に
昇降路後壁面側に偏位させてガイドレール3,3の頂部
に設置されており、またその横梁18に巻上機20が装
着され、巻上機20のトラクションシーブ21がガイド
レール3,3の軸線を含む垂直面に配設されているた
め、トラクションシーブ21に巻装された吊りロープ9
を横梁18に干渉されることなく垂直に吊下させること
ができる。
【0030】ところで、一般的につり合い重り5は昇降
路の面積を小さくするため、図2に示すように、前後方
向に薄い構造であり、また転向シーブ16は一般的に吊
りロープ9を3本以上掛けるため、つり合い重り5の前
後方向寸法の大半を占め、吊りロープ9はガイドレール
3,3の中立断面上を通ることになる。さらに、トラク
ションシーブ21の溝と吊りロープ9とのなす角は吊り
ロープ9がトラクションシーブ21の溝から外れるのを
防ぐために数度未満にする必要があるが、本発明は前述
のように吊りロープを垂直に吊設できるので、上記要望
を完全に満たすことができる。したがって、横梁18に
吊りロープ9を挿通させるための切り欠き或は穴等を設
ける必要がなく、横梁18に十分な強度をもたせること
ができる。
【0031】また、前述のように、巻上機自体は薄型で
あるが、その支持部23aを巻上機20の軸方向前方に
突設するとともに、支持部材26を巻上機20の固定部
23と係合させることによって巻上機の回転軸に垂直で
水平な軸まわりに倒れ込もうとするモーメントに対して
十分対抗させることができ、巻上機20を安定して支持
することができる。
【0032】しかも、支持部材26と固定部23間に防
振部材27を介装し、また、巻上機の支持部23aを防
振部材24上に支持するようにすることによって、巻上
機に生じる不用な振動が昇降路梁25やガイドレール
3,3等を介して昇降路壁等の建築物に伝わり、居住者
に不快な振動を感じさせたり、或はガイドレールの振動
によってエレベーターの乗り心地に影響が出るようなこ
とを防止することができる。
【0033】図4は図1の巻上機20の部分を拡大した
正面図であって、前述のように、巻上機20には回転軸
に垂直で水平な軸まわりに倒れ込もうとするモーメント
が生じるため、巻上機支持部23aの巻上機20の回転
軸方向寸法を長くしてあるが、上記支持部23aの前面
側にはトラクションシーブ21から吊下されている吊り
ロープ9が通っているため、支持部23aを巻上機20
の回転軸方向に余り長くすることはできない。そこで、
図5に示すように、支持部23aの突出側前端縁に切欠
き凹部30を形成し、平面視コ字状とし、上記切欠き凹
部30内を吊りロープ9が挿通されるようにし、支持部
23aの突出寸法をより大きくして巻上機のより安定し
た支持を図ることができる。
【0034】また、図6及び図7は本発明の他の実施の
形態を示す図であって、支持部23aの突出側前端縁に
2つの切欠き凹部30a,30bを形成し、平面視でE
字状にし、各切欠き凹部30a,30bに吊りロープ9
が挿通されるようにしてもよい。
【0035】ところで、巻上機20の振動としてはモー
タのトルクリップル等によって生じる巻上機の回転軸ま
わりの振動が考えられ、この振動を除去するためには、
防振部材24の剛性は十分小さくなければならない。と
ころが、防振ゴム等の防振部材は一般的に剛性が小さく
なるに従い耐荷重も小さくなるため、吊りロープ9から
の定常的な荷重も支える図1の構成ではあまり剛性を小
さくすることができない。そこで、図6に示すように支
持部23aを3つの防振部材24a,24b,24cを
介して支持するようにし、中央の防振部材24bの剛性
は大きく、両端の防振部材24a,24cの剛性を小さ
くする組合わせで構成することができる。しかして、こ
の場合、中央の防振部材24bが、大きな剛性で巻上機
の定常的な荷重を支え、巻上機の回転軸まわりの振動に
対しては防振部材24bでの変位が小さいため殆ど力を
発生せず、一方両端の防振部材24a,24cが剛性が
小さいため、巻上機の回転軸まわりの振動を除去する。
【0036】また、つり合い重り5の転向シーブ16
は、通常コストや寸法の制約からつり合い重り5の中央
に1つだけ配置されている。ところが図1のように、機
械室レスエレベーターで乗りかごに対して乗降口の反対
側につり合い重り5が配置されたいわゆるつり合い重り
後落ちのレイアウトのエレベーターシステムを実現しよ
うとする場合には、つり合い重り5の中央に1つだけ転
向シーブを配した構成ではトラクションシーブ21と転
向シーブ間の吊りロープ9が巻上機20の支持部23a
と干渉したり、或はロープヒッチ13に固定される吊り
ロープ9の角度がつり合い重り5の位置によって変わる
ため、ロープヒッチ13部のロープ固定方法を工夫する
必要がある等の問題がある。転向シーブがつり合い重り
5の中央に来るように、図1における右側のガイドレー
ル3及びロープヒッチ13を図1において左側寄りに配
置してつり合い重りの幅寸法を狭くし、その分鉛直方向
寸法を大きくすることも考えられるが、つり合い重り5
の上方には巻上機20が設置されているため、つり合い
重り5の鉛直方向寸法が制限されるので、所定のつり合
い重り5の重量を得るために左右のガイドレール3,3
間の間隔を狭くすることは不可能である。また、ロープ
ヒッチ13のみを巻上機側すなわち左側のガイドレール
寄りに配置すれば上記問題を解決することができるけれ
ども、つり合い重りのバランスが悪くなり、案内具21
の摩擦力によってエレベーターシステムの効率が低下し
てしまう。
【0037】これに対し、本実施の形態においては、つ
り合い重り5の上端部につり合い重りの幅方向に互いに
離間して2つの転向シーブ16,16が設けられている
ので、上述の如き問題を十分解消させることができる。
【0038】なお、上記実施の形態においては、支持部
材26を昇降路梁25に装着したものを示したが、コン
クリート構造の建築物などでは昇降路壁または天井に直
接アンカーボルト等で支持部材26を固定することもで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、つり合
い重り用の左右一対のガイドレールの上部にその一対の
ガイドレールを含む垂直面からその垂直面と直交する方
向に偏位させて横梁を設置し、その横梁に、巻上機のト
ラクションシーブが上記一対のガイドレールを含む垂直
面に位置するように巻上機を取り付け、その巻上機に生
じる鉛直方向荷重を横梁を介してガイドレールによって
支持するようにしたので、昇降路内上部に容易に巻上機
を配置して機械室を省くことができ、しかもトラクショ
ンシーブに巻装された吊りロープを横梁に干渉されるこ
となく垂直に吊下させつり合い重り用の転向シーブに巻
装させることができ、横梁に吊りロープを挿通させるた
めの切り欠き或は穴等を設ける必要がなく横梁に十分な
強度をもたせることができる。
【0040】また、横梁上に設置された巻上機を昇降路
壁等に固定した支持部材に防振部材を介して係合するこ
とによって、巻上機の水平方向の軸まわりに倒れること
を防止するとともに、巻上機の振動が建築物に伝わるこ
とを防止することもできる。さらに、巻上機の固定部に
トラクションシーブと同じ方向に突出する支持部を一体
的に設けることによって、回転軸に垂直な水平軸まわり
のモーメントに抗して巻上機を安定させることができ
る。
【0041】また、上記突出した支持部の突出側前端縁
に吊りロープ挿通用の切欠き凹部を形成した場合には、
上記支持部によって吊りロープが干渉されることなく前
方への突出量を十分取ることができ、巻上機の安定性を
向上させることができる。さらに、上記支持部の各支持
点に剛性の異なる2種類の防振部材を介装することによ
って、巻上機の回転軸まわりの振動を除去することがで
きる。
【0042】さらに、つり合い重りの転向シーブを2個
とすることによって、吊りロープと支持部との干渉を確
実に防止するとともにつり合い重りのバランスを向上さ
せることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すつり合い重り部の
正面図。
【図2】巻上機取り付け部の構成を示す側面部分図。
【図3】本発明の一実施の形態を示す平面図。
【図4】本発明における巻上機取り付け部の拡大正面
図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】本発明の他の実施の形態における巻上機取付部
の拡大正面図。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図。
【図8】従来のエレベーターシステムの一例を示す図。
【符号の説明】
1 昇降路 3 つり合い重り用のガイドレール 4 乗りかご 5 つり合い重り 9 吊りロープ 16,28a 転向シーブ 18 横梁 19 支持部材 20 巻上機 21 トラクションシーブ 22 回転駆動部 23 固定部 23a 支持部 24,27 防振部材 26 支持部材 30,30a,30b 切欠き凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ昇降路内壁面に設けられたガイド
    レールに沿って昇降するようにした乗りかご及びつり合
    い重りを、昇降路上部に設置された巻上機に巻装した吊
    りロープの両側に懸吊し、上記巻上機によって乗りかご
    及びつり合い重りを昇降駆動するエレベーター装置にお
    いて、上記つり合い重り用の左右一対のガイドレールの
    上部に、その一対のガイドレールを含む垂直面からその
    垂直面と直交する方向に偏位させて横梁を設置し、その
    横梁に、巻上機のトラクションシーブが上記一対のガイ
    ドレールを含む垂直面に位置するように巻上機を取り付
    け、その巻上機に生じる鉛直方向荷重を上記横梁を介し
    て上記ガイドレールによって支持するようにしたことを
    特徴とするエレベーター装置。
  2. 【請求項2】上記巻上機には、昇降路壁、昇降路天井、
    或は昇降路梁に固定された支持部材を防振部材を介して
    係合し、その支持部材によって巻上機の水平方向荷重を
    支持するようにしたことを特徴とする、請求項1記載の
    エレベーター装置。
  3. 【請求項3】巻上機は、軸方向寸法が直径方向の寸法に
    比して短い円盤状の回転駆動部と、回転軸方向の寸法が
    回転軸に垂直な面方向の寸法に比して薄い固定部とを有
    し、その固定部に巻上機のトラクションシーブと同じ方
    向に突出し前記横梁に取付けられる支持部が一体的に形
    成されていることを特徴とする、請求項1または2記載
    のエレベーター装置。
  4. 【請求項4】支持部は、その突出側前端縁に切欠き凹部
    が形成され平面視コ字状を呈し、その切欠き凹部内に巻
    上機に巻装された吊りロープが挿通されていることを特
    徴とする、請求項3記載のエレベーター装置。
  5. 【請求項5】支持部は、その突出側前端縁に2つの切欠
    き凹部が形成され平面視E字状を呈し、その2つの切欠
    き凹部内に巻上機に巻装された吊りロープが挿通されて
    いることを特徴とする、請求項3記載のエレベーター装
    置。
  6. 【請求項6】支持部と横梁との間には防振部材が介装さ
    れていることを特徴とする、請求項3乃至5のいずれか
    に記載のエレベーター装置。
  7. 【請求項7】平面視E字状に形成された支持部の少なく
    とも一つの支持点が他の支持点と特性の異なる防振部材
    を介して横梁に装着されていることを特徴とする、請求
    項6記載のエレベーター装置。
  8. 【請求項8】つり合い重りの上面には、そのつり合い重
    りと同一垂直面内において互いに左右方向に離間された
    2個の転向シーブが設けられていることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載のエレベーター装置。
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