JP2000318939A - エレベータ用電力平準化装置 - Google Patents

エレベータ用電力平準化装置

Info

Publication number
JP2000318939A
JP2000318939A JP11132609A JP13260999A JP2000318939A JP 2000318939 A JP2000318939 A JP 2000318939A JP 11132609 A JP11132609 A JP 11132609A JP 13260999 A JP13260999 A JP 13260999A JP 2000318939 A JP2000318939 A JP 2000318939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
elevator
motor
controller
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11132609A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiro Takemoto
秀博 竹本
Hitoshi Kodama
斎 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP11132609A priority Critical patent/JP2000318939A/ja
Publication of JP2000318939A publication Critical patent/JP2000318939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】省エネルギー効果が大きく、安価な契約電力及
び回生電力の有効利用を図り、運転コストの削減、環境
保全、更には緊急時の信頼性を向上させたエレベータ電
源システムを備えたエレベータ用電力平準化装置を提供
する。 【解決手段】エレベータ用電力平準化装置は、エレベー
タを駆動させるモータ(8) と、系統電源(1) から供給さ
れた電力を貯蔵する蓄電機(2) と、前記系統電源(1) 及
び前記蓄電機(2) の少なくとも一方の電力を前記モータ
(8) に供給するコントローラ(5) とを備えている。この
コントローラ(5) は、必要時に前記2つの電力を適宜組
み合わせ、或いは切り換えるための信号が自動的或いは
手動で発せられ、エレベータの昇降時に回生される電力
を前記蓄電機(2) に貯蔵させると共に、前記系統電源
(1) が遮断されたとき、前記蓄電機(2) の電力を前記モ
ータ(8) や非常灯に供給する。蓄電機(2) の電力量は蓄
電コントローラ(9) で常時監視され、貯蔵電力が設定以
下のときには前記系統電源(1) から前記蓄電機(2) に供
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明はエレベータ用電力平準化
装置に係わり、特に、出力電力を平準化させるエレベー
タ電源システムを備えたエレベータ用電力平準化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータには乗客用、荷物用又
は人荷共用等があり、高層ビル用のエレベータから家庭
用のホームエレベータまで様々な種類のエレベータがあ
る。この種のエレベータは、人間や物を昇降するカゴと
呼ばれる乗り物をケーブルの一端に取付けると共に、他
端にはおもりを取付け、その中間には駆動ギア等を介し
たエレベータ駆動モータを配している。このようなエレ
ベータは、カゴ側とおもり側との釣り合いをとるような
形で前記モータを介してケーブルを上下に駆動して昇降
させる。
【0003】一般に、前記おもりの重量は、前記カゴの
重量に積載重量の2分の1を加えたカゴ総重量に対する
釣り合いを保つように設定されている。カゴ総重量がお
もりの重量より重い場合、前記カゴを上昇させようとす
ると、前記モータには駆動電力が供給され、前記カゴは
目的階まで上昇する。同じ条件下で前記カゴを下降させ
る場合には、所定速度に達するまで前記モータに駆動電
力が供給されるが、最終的には、回生ブレーキにより、
加えた総駆動電力よりも大きい電力が回生電力として発
生する。一方、前記カゴ総重量がおもりの重量より軽い
場合には、上述の作用が逆に働く。従来、前記回生電力
は、抵抗器にかけて熱に変換して消耗させるか、あるい
は系統電源に返還させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように前記回生電力を抵抗器内で熱エネルギーに変換
し、周囲の空間に放散させる方法は、構造が簡単な反
面、電力の再利用がなされないため、電力を無駄に消費
し、電力を節減できない。しかも地球温暖化という意味
合いから環境にも悪影響を与えることとなり好ましくな
い。
【0005】一方、前記回生電力を前記系統電源に返還
する方法は、電力の再利用が有効になされるが、その反
面、設備コスト等が高騰するという欠点があった。
【0006】ところで、地震、火災等の災害時や停電時
等に、エレベータに供給される電力は遮断されるおそれ
がある。こうした災害時や停電時等には人がエレベータ
のカゴ内に閉じ込められるという事態が発生することが
あり得る。このような事態の発生を回避するため、多く
の場合、系統電源が遮断されると、蓄電機から非常灯や
連絡用通信機材に、或いは最寄りの階までの移動用の電
力が供給されるシステムが採用されている。
【0007】しかしながら、前記蓄電機の多くは鉛蓄電
池に代表されるような寿命の短いケミカルバッテリーを
用いており、緊急時に十分な能力が失われ、所要の機能
を瞬時に発揮させることができない場合が多々あり、多
くの問題を抱えていた。
【0008】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、省エネルギ
ー効果が大きく、系統電力及び回生電力の有効利用が図
られ、運転コストの軽減、環境の保全性、更には緊急時
の信頼性が向上するエレベータ用電力平準化装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的は
本件請求項1〜4に記載された各発明により効果的に達
成される。本件請求項1に係る発明は、蓄電機と系統電
力及び前記蓄電機の電力の少なくとも一方の電力をエレ
ベータ用駆動モータに分配又は切り換えるコントローラ
とを備えてなり、前記蓄電機には系統電力の他に前記エ
レベータ用駆動モータからの回生電力を貯蔵することを
特徴とするエレベータ用電力平準化装置にある。
【0010】この発明によれば、エレベータ駆動モータ
に供給する電力として系統電力及び蓄電機の貯蔵電力の
双方或いは一方を効率的に使うものであり、しかも蓄電
機には不使用時の系統電力及び前記モータからの回生電
力の双方を貯蔵する。つまり、通常時の運転では、少な
い契約電力でエレベータを駆動させ、供給電力の不足分
を前記蓄電機に貯蓄した電力等により補っている。こう
したときの電力の分配及び切り換えは上記コントローラ
からの指令により自動的に行われる。勿論、手操作によ
り前記分配及び切り換えを行うこともできるようにされ
ている。
【0011】具体的には、エレベータの昇降時に、例え
ばカゴ総重量がおもりの重量より重い場合のエレベータ
の下降時に、或いはカゴ総重量がおもりの重量より軽い
場合のエレベータの上昇時に、エレベータ駆動モータを
回生ブレーキ、即ち発電機として機能させ、同モータの
回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。このと
き、前記コントローラからは前記モータから発生した電
力を回生電力として前記蓄電機に返還させる信号が発せ
られ、同蓄電機の充電と放電とを平準化させている。な
お、発電機としては単一のエレベータ駆動モータを兼用
することができるが、エレベータ駆動モータと発電機と
を別々に配することもできる。
【0012】本発明によれば、前記コントローラにより
前記モータに系統電力と蓄電機の貯蔵電力との双方或い
は一方の電力を供給させているため、例えば複数のエレ
ベータに供給する電力を平準化させることが可能とな
る。その結果、契約電力を有効に使うことができる。ま
た、回生電力を従来のように熱エネルギーに返還して外
部に放散せず、蓄電機に返還するため、回生電力を有効
に活用することが可能となる。更に、回生電力を空気中
に放散させる必要がないため、環境の保全性も十分に確
保される。
【0013】請求項2に係る発明は、前記系統電力が遮
断されたとき、前記コントローラは緊急用電力として前
記系統電力に代えて前記蓄電機の貯蔵電力の供給に切り
換える切り換え手段を有している。
【0014】この発明によれば、通常時の運転では、上
述のごとく少ない契約電力でエレベータを駆動し、供給
電力の不足分を前記蓄電機に貯蔵した電力等により補っ
ている。災害時や停電等の緊急時に系統電源が遮断され
た場合には、前記蓄電機に貯蔵した電力に前記コントロ
ーラの切り換え手段により瞬時に切り換え、同電力をも
って最寄りの階までの駆動動力や非常灯の点灯等に円滑
に対応することを可能にする。このため、緊急時の信頼
性が十分に確保される。
【0015】請求項3に係る発明では、例えば、前記蓄
電機としてフライホイールバッテリーを採用する。フラ
イホイールバッテリーを採用することにより、廉価な設
備費で長期間の使用が可能となり、緊急時に十分な能力
を迅速に発揮させることが可能となる。
【0016】請求項4に係る発明では、前記フライホイ
ールバッテリーのロータには炭素繊維強化プラスチック
材料が適用される。炭素繊維強化プラスチック材料から
構成されるフライホイールは金属材料に較べて高い重量
エネルギー密度を有している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。本発明は図1
及び図2に示したエレベータ電源システムを備えたエレ
ベータ用電力平準化装置に適用される。図1は本発明に
かかる装置の基本構成を示すシステムブロック図であ
る。
【0018】図1に示すように、系統電源1からの電力
は、一旦、蓄電コントローラ9を経て蓄電機2に蓄電さ
れる。この蓄電機2の蓄電量は貯蔵可能な電力を常時確
保されるように蓄電コントローラ9により管理される。
また、非運転時の自然放電量をモニターすることにより
寿命を把握管理することができ、必要に応じてブザーや
ランプ等の警告表示具等を表示させることも可能であ
る。
【0019】エレベータのカゴ3側がおもり4より重い
ときにカゴ3を上昇させると、エレベータコントローラ
5の指令により系統電源1からの電力が整流器7を通じ
てインバータ6に供給され、エレベータ駆動用モータ8
が駆動回転する。この駆動時に不足電力が生じる場合、
エレベータコントローラ5がその不足電力量を計算し、
不足分の電力を蓄電機2から瞬時に供給する。これによ
り目的とする階までカゴ3が移動される。
【0020】次にエレベータのカゴ3側がおもり4より
重いときにカゴ3を下降させる場合は、カゴ3が所定の
速度に達するまでエレベータコントローラ5の指令によ
りインバータ6に系統電源1の電力が整流器7を通して
供給され、モータ8を駆動回転する。若し、この駆動時
に不足電力が生じる場合は、エレベータコントローラ5
がその不足電力量を計算し、不足分の電力を蓄電機2か
ら瞬時に供給させる。
【0021】その後、カゴ3を目的とする階に停止させ
る際には機械ブレーキにより停止させるが、所定の速度
から停止直前まではモータ8を発電機として作用させ、
例えばモータ8に回生電力を発生させることにより十分
に減速させる。このとき生じた回生電力は蓄電機2に円
滑に蓄えられ、次の運転に供される。
【0022】本実施例によれば、例えばエレベータの昇
降時に前記モータ8を回生ブレーキ、即ち発電機として
作用させ、同モータ8の回転エネルギーを電気エネルギ
ーに変換する。このとき、前記エレベータコントローラ
5により前記モータ8から発生した電力は回生電力とし
て前記蓄電機2に返還される。こうして、前記回生電力
を前記蓄電機2に貯蔵させるため、前記モータ8の回転
エネルギーを無駄なく有効に活用することができる。こ
のため省エネルギー効果が極めて大きい。なお、本実施
例では発電機としてはモータ8で兼用されているが、モ
ータ8と発電機とを連結することにより必要時に切り換
えることもできる。
【0023】本発明のシステムにあっては、例えば系統
電源1の契約電力はモータ8の負荷電力よりも少ないも
のとし、蓄電機2の供給電力と系統電源1の契約電力と
の和がモータ8の最大負荷電力よりも大きくなるように
システムが構築されている。また、エレベータの運転が
長期間にわたって行われない場合は、蓄電機2の電力が
放電等により不足し、同蓄電機2の電力と系統電源1の
電力との和がモータ8の最大負荷電力を下回り、運転に
支障をきたすことも想定される。このため、蓄電機2の
電力量を蓄電コントローラ9で常時監視し、電力が不足
しそうな場合には、系統電源1から蓄電機2に供給する
ことが可能となるようにシステムが構築されている。
【0024】更に、蓄電機2の電力量を蓄電コントロー
ラ9で常時監視しているため、停電や災害等の緊急時に
系統電源1からの電力が遮断された場合でも、蓄電機2
からの電力が瞬時に確実に供給が可能であり、カゴ3を
最寄りの階まで運転させることや非常灯の点灯に使用す
ること等が可能となる。また更に、蓄電コントローラ9
により蓄電機2の状態を常時モニターすることが可能で
あるため、同蓄電機2の寿命をも把握することができ、
交換時期を逸することなく交換作業や保守管理等が容易
となる。
【0025】以下、上記システムを使用した本発明の代
表的な第1及び第2の実施例であるエレベータ用電力平
準化装置について図2を参照して具体的に説明する。同
図は本発明の実施例に適用されるエレベータ電源システ
ムを説明するためのシステムブロック図である。なお、
図2に示す実施例ではいずれの蓄電機もフライホイール
バッテリーを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限
定されるものではなく、鉛蓄電池、ナトリウム・硫黄蓄
電池、リチウム蓄電池等も適用できる。また、系統電源
はエレベータ駆動用だけではなく、例えば電灯照明器具
及び電気器具等にも電力の一部を供給する場合をも含ん
でいる。
【0026】本発明に係る第1実施例のエレベータ用電
力平準化装置によれば、図2に示すような構成のエレベ
ータ電源システムにあって、2KVA出力の系統電源1
と、蓄電機2としてSS400製ローターを有するフラ
イホイールバッテリー(日本フライホイール社製:2K
VA)とを用いている。
【0027】このフライホイールバッテリー2は、フラ
イホイールバッテリーコントローラ90、インバータ1
0及びモータ/ジェネレータ搭載のフライホイール11
を備えている。フライホイールバッテリー2のフライホ
イール11は炭素繊維強化プラスチック材料(CFR
P)から構成される。炭素繊維強化プラスチック材料か
ら構成されるフライホイール11は金属材料からなるフ
ライホイールよりも高い重量エネルギー密度を有してい
る。
【0028】本実施例にあっては、フライホイールバッ
テリーコントローラ90は、フライホイール11が4,
500r.p.m.で待機するように設定されると共に、電力
を放出した場合の最低回転数が3,000r.p.m.以上に
設定され、例えばモータ8からの回生電力を蓄電する場
合の最大回転数が5,500r.p.m.以下となるように設
定されている。
【0029】また、フライホイール11の回転数が4,
500r.p.m.を下回った場合、フライホイールバッテリ
ーコントローラ9aは、エレベータを運転しない場合に
限り、例えば系統電源1から少量の電力を供給し、4,
500r.p.m.の回転数を維持するように設定されてい
る。エレベータコントローラ5は、カゴ3の駆動及び移
動量、そしてフライホイールバッテリー2aの蓄電量を
考慮して系統電源1及びフライホイールバッテリー2a
からの供給電力量の配分を計算し、電力の平準化が最適
になるように設定されている。
【0030】そして、エレベータのカゴ3とおもり4と
は、常にカゴ3の方が重い状態に設定されている。ま
た、上述したように系統電源1が、例えば電灯照明器具
及び電気器具等の電力供給に併用されている場合には、
系統電源1及びフライホイールバッテリー2aの供給電
力量の配分を設定する。
【0031】このような設定条件下で3KWのモータ8
を駆動回転させてカゴ3を上昇させるために、エレベー
タコントローラ5を用いて整流器7を通して供給される
系統電源1からの2KVAの電力に対して、その不足分
の電力をフライホイールバッテリー2aから補充する。
系統電源1からの出力電力とフライホイールバッテリー
2aからの出力電力とをインバータ6を介してモータ8
に供給し、カゴ3を所定の位置まで運転した。すると、
このときのフライホイール11の回転数は4,500r.
p.m.から3,850r.p.m.まで低下した。
【0032】次に、カゴ3を元の位置に戻すべく下降す
るようにエレベータコントローラ5から指令を出したと
ころ、モータ8の初期の駆動電力はフライホイールバッ
テリー2aのみから供給され、最終的にはモータ8から
の回生電力をフライホイールバッテリー2aに貯蔵し
た。このときのフライホイールバッテリー2aの回転数
は3,850r.p.m.から4,600r.p.m.まで回復し
た。
【0033】更に系統電源1を遮断し、カゴ3を所定量
移動するようにエレベータコントローラ5から指令を出
したところ、カゴ3は所定量移動し停止した。このとき
のフライホイール11の回転数は4,600r.p.m.から
4,000r.p.m.に低下する動作を示した。このような
動作を100万回繰返しても同じ動作を行った。
【0034】本発明の第2実施例であるエレベータ用電
力平準化装置によれば、図2に示すような構成のエレベ
ータ電源システムにあって、10KVAの系統電源1
と、電力貯蔵装置としてCFRP製ロータを有するフラ
イホイールバッテリー2(三菱レイヨン製:20KV
A)とが採用できる。このフライホイールバッテリー2
は、フライホイールバッテリーコントローラ9a、イン
バータ10及び真空容器内で回転するモータ/ジェネレ
ータ搭載のフライホイール11を備えている。
【0035】この第2実施例にあっては、フライホイー
ルバッテリーコントローラ9aは、フライホイール11
が28,000r.p.m.で待機するように設定し、電力放
出した場合の最低回転数を10,000r.p.m.以上とし
ている。更に、例えばモータ8からの回生電力を蓄電す
る場合の最大回転数は35,000r.p.m.以下となるよ
うに設定してある。また、例えばフライホイール11の
回転数が28,000r.p.m.を下回った場合には、フラ
イホイールバッテリーコントローラ9aは、エレベータ
を運転しない場合に限り、系統電源1から少量の電力を
供給し、28,000r.p.m.を維持するように設定して
ある。
【0036】エレベータコントローラ5は、カゴ3の駆
動及び移動量、そしてフライホイールバッテリー2の蓄
電量を考慮し、系統電源1及びフライホイールバッテリ
ー2bからの供給電力量の配分を計算し、電力平準が最
適になるように設定してある。そして、エレベータのカ
ゴ3とおもり4とは常にカゴ3の方が重い状態に設定す
る。
【0037】このような設定条件下で、カゴ3を上昇さ
せるために20KWのモータ8を駆動させる。エレベー
タコントローラー5の指令により系統電源1から整流器
7を通した7KVAの電力と、不足分の電力を補充する
ためにフライホイールバッテリー2から出力した電力と
を合わせ、その合計電力をインバータ6を介してモータ
8に供給し、カゴ3を所定の位置まで運転した。このと
きのフライホイール11の回転数は28,000r.p.m.
から19,500r.p.m.まで低下した。
【0038】次に、カゴ3を元の位置に戻すべく下降す
るようにエレベータコントローラ5から指令を出したと
ころ、モータ8の初期の駆動電力はフライホイールバッ
テリー2のみから供給され、最終的にはモータ8からの
回生電力をフライホイールバッテリー2に貯蓄した。こ
のときのフライホイールバッテリー2bの回転数は1
9,500r.p.m.から26,300r.p.m.まで回復し
た。
【0039】更に系統電源1を遮断し、カゴ3を所定量
移動するようにエレベータコントローラ5から指令を出
したところ、所定量移動し停止した。このときのフライ
ホイール11の回転数は26,300r.p.m.から20,
500r.p.m.に低下する動作を示した。かかる動作を1
00万回繰返しても同じ動作を行った。
【0040】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係るエレベータ用の電力平準化装置によれば、モータ
容量よりも少ない契約電力で従来と同じ動作が実現で
き、しかも電力の平準化によるランニングコストの低下
及び良好な環境保全等を効果的に達成するエレベータ電
源システムを構築することが可能となる。なお、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、それらの実施
例から当業者が容易に変更可能な技術的な範囲をも当然
に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータ用電力平準化装置に適
用される基本的なエレベータ電源システムのブロック図
である。
【図2】本発明の代表的な実施例であるエレベータ用電
力平準化装置に適用されるエレベータ電源システムを示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 系統電源 2 蓄電機(フライホイールバッテリー) 3 カゴ 4 おもり 5 エレベータコントローラ 6 インバータ 7 整流器 8 モータ 9,9a フライホイールバッテリーコントローラ 10 インバータ 11 フライホイール
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/02 H02K 7/02 5H607 Fターム(参考) 3F002 GA03 GA07 3F304 CA05 EC00 EC03 5G003 AA01 BA01 DA07 GB06 5G015 GA06 JA26 JA27 JA52 5G066 JA07 JB02 JB03 5H607 BB01 CC07 EE41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄電機と系統電力及び前記蓄電機の電力
    の少なくとも一方の電力をエレベータ用駆動モータに分
    配又は切り換えるコントローラとを備えてなり、 前記蓄電機には系統電力の他に前記エレベータ用駆動モ
    ータからの回生電力を貯蔵することを特徴とするエレベ
    ータ用電力平準化装置。
  2. 【請求項2】 前記系統電力が遮断されたとき、前記コ
    ントローラは緊急用電力として前記蓄電機の貯蔵電力の
    供給に切り換える切り換え手段を有してなる請求項1記
    載のエレベータ用電力平準化装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄電機がフライホイールバッテリー
    である請求項1又は2記載のエレベータ用電力平準化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記フライホイールバッテリーのロータ
    は炭素繊維強化プラスチック材料からなる請求項3記載
    のエレベータ用電力平準化装置。
JP11132609A 1999-05-13 1999-05-13 エレベータ用電力平準化装置 Pending JP2000318939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132609A JP2000318939A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 エレベータ用電力平準化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11132609A JP2000318939A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 エレベータ用電力平準化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000318939A true JP2000318939A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15085342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11132609A Pending JP2000318939A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 エレベータ用電力平準化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000318939A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006114820A1 (ja) * 2005-04-01 2006-11-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータ用給電システム
ES2299310A1 (es) * 2005-09-22 2008-05-16 David Illescas Romero Sistema, autonomo de acumulacion de energia aplicable a motores, circuitos inductivos y circuitos electricos en general.
JP2010259218A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 負荷駆動装置
JP2012075274A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Sanken Electric Co Ltd 無停電電源装置
CN102701038A (zh) * 2012-05-21 2012-10-03 浙江省江山市浙安消防设备有限公司 一种智能型飞轮蓄能电梯
KR101279600B1 (ko) 2012-11-15 2013-06-27 (주)서울승강기 친환경 안심 엘리베이터를 위한 회생 운전 시스템
CN103569833A (zh) * 2012-08-01 2014-02-12 苏州福沃斯电梯有限公司 一种节能电梯
CN104058315A (zh) * 2014-06-30 2014-09-24 王清江 一种可储能放能的电梯
WO2017206465A1 (zh) * 2016-05-30 2017-12-07 江苏师范大学 一种利用柔性导向***的提升容器发电装置
CN114803746A (zh) * 2022-04-30 2022-07-29 上海三菱电梯有限公司 电梯控制方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101146729B (zh) * 2005-04-01 2011-02-02 三菱电机株式会社 电梯用供电***
US7896137B2 (en) 2005-04-01 2011-03-01 Mitsubishi Electric Corporation Elevator power system having plural storage apparatuses
JP4842125B2 (ja) * 2005-04-01 2011-12-21 三菱電機株式会社 エレベータ用給電システム
WO2006114820A1 (ja) * 2005-04-01 2006-11-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータ用給電システム
ES2299310A1 (es) * 2005-09-22 2008-05-16 David Illescas Romero Sistema, autonomo de acumulacion de energia aplicable a motores, circuitos inductivos y circuitos electricos en general.
JP2010259218A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 負荷駆動装置
JP2012075274A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Sanken Electric Co Ltd 無停電電源装置
CN102701038A (zh) * 2012-05-21 2012-10-03 浙江省江山市浙安消防设备有限公司 一种智能型飞轮蓄能电梯
CN103569833A (zh) * 2012-08-01 2014-02-12 苏州福沃斯电梯有限公司 一种节能电梯
KR101279600B1 (ko) 2012-11-15 2013-06-27 (주)서울승강기 친환경 안심 엘리베이터를 위한 회생 운전 시스템
CN104058315A (zh) * 2014-06-30 2014-09-24 王清江 一种可储能放能的电梯
WO2017206465A1 (zh) * 2016-05-30 2017-12-07 江苏师范大学 一种利用柔性导向***的提升容器发电装置
RU2686105C1 (ru) * 2016-05-30 2019-04-24 Цзянсу Нормал Юниверсити Энергогенерирующее устройство подъемного сосуда с использованием гибкой направляющей системы
US10815099B2 (en) 2016-05-30 2020-10-27 Jiangsu normal university Lifting container power generating device using flexible guidance system
CN114803746A (zh) * 2022-04-30 2022-07-29 上海三菱电梯有限公司 电梯控制方法
CN114803746B (zh) * 2022-04-30 2023-08-01 上海三菱电梯有限公司 电梯控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7237492B2 (en) Railway car drive system
ES2320094T3 (es) Dispositivo de suministro de emergencia para instalaciones de ascensor.
EP1931587B1 (en) Elevator control system for regenerative power
EP2366132B1 (en) On demand elevator load shedding
US8220590B2 (en) Thermoelectric thermal management system for the energy storage system in a regenerative elevator
EP1765709B1 (en) Power source as an energy saver and emergency power source in an elevator system
US8172042B2 (en) Elevator power system
KR101252612B1 (ko) 엘리베이터 이용 패턴들에 기초한 다중 소스로부터의 전력 관리
JP3621419B2 (ja) エレベータの制御方法
KR20070007052A (ko) 하중 권취 장치를 위한 개선된 에너지 저장 방법
JPH11217193A (ja) 揚重機用のエネルギー貯蔵方法
KR101252081B1 (ko) 엘리베이터 드라이브(elevator drive)를 위한 선 전류 및 에너지 저장 제어
CN102123930A (zh) 具有次电源管理的电梯和建筑物电力***
JP2000318939A (ja) エレベータ用電力平準化装置
WO2010059139A1 (en) Power management in elevators during marginal quality power conditions
JP2009263069A (ja) クレーンシステム
JP2005089096A (ja) エレベータ制御装置
JP4964455B2 (ja) 避難用エレベータ制御装置および制御装置群
JP2020158286A (ja) エレベーター電力供給システム及びエレベーター電力供給方法
JP2609827B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2019038697A (ja) エレベータ駆動装置用の自動救助及び充電システム
JP4856421B2 (ja) 電気駆動型建設用タワークレーンの制御システムおよびその制御方法
KR101279600B1 (ko) 친환경 안심 엘리베이터를 위한 회생 운전 시스템
JP2004091159A (ja) エレベータの制御装置
JPH09151049A (ja) エレベーターの停電時運転装置