JP2000318296A - インクジェット記録シート及びその製造法 - Google Patents

インクジェット記録シート及びその製造法

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JP2000318296A
JP2000318296A JP11126891A JP12689199A JP2000318296A JP 2000318296 A JP2000318296 A JP 2000318296A JP 11126891 A JP11126891 A JP 11126891A JP 12689199 A JP12689199 A JP 12689199A JP 2000318296 A JP2000318296 A JP 2000318296A
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acrylate
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resin
aqueous
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JP11126891A
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English (en)
Inventor
Shiyunya Sengan
舜也 千眼
Kazuhiro Tachibana
一弘 立花
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OSAKA INSATSU INK SEIZO KK
RIBASON KK
Osaka Printing Ink Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
OSAKA INSATSU INK SEIZO KK
RIBASON KK
Osaka Printing Ink Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乾燥性、インク受容性、耐水性、耐ブロキング
性と高鮮明性に優れたインクジェット記録シート材及び
その製造法を提供する。 【解決手段】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
紫外線照射にて硬化しうる水性モノマーの1種類以上と
水性樹脂を主成分とし、紫外線照射により形成されるイ
ンク受像層を設けてなるインクジェット記録シート

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式に用いる記録シートに関し、さらに詳しくは受像層
として耐水性に優れ、印刷時の画像の滲みや印字ムラが
少なく、鮮明で高解像度の印刷が可能で、且つ印字部の
インクの乾燥が速く、未乾燥のインクによる汚染が起こ
りにくく、インクジェット記録シートとして使用され、
高密度フルカラーに適したインクジェット記録シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は近年コンピュ
ーターにより発色画像が容易に形成される事により、プ
リンターの記録方式として急速に普及して来ている。ま
た、インクジェット記録装置の性能が向上するに伴い表
示画像以外の用途として、スライドやOHP,広告看板
等の用途が新たに使用されるようになって来た。
【0003】従来、インクジェット記録シートとして種
々の提案がなされており、例えば、インク受像層を親水
性ポリマー層と非水性のポリマー層の2層構造(特開平
11−48600)が提案されているが、インクジェッ
トプリンターはノズルの詰まりを防ぐために乾燥し難い
インクが用いられ、このインクの成分は、染料、顔料、
添加剤、溶剤などを水に溶解したものが一般的である。
しかしながら、記録シートとして次のような特性を具備
する必要があるが満足するものではなかった。すなわち
記録シートとして要求されるのは、(1)乾燥及び定着
速度が速いこと、(2)印字された画像が鮮明で、透明
性が高いこと、(3)受像層として耐水性が優れている
こと、(4)受像層として耐ブロッキング性が優れてい
ることが挙げられる。
【0004】従って、記録シートは通常インク吸収性の
良い即ち吸水性の良い特別な紙が用いられている。乾燥
性と定着性を改善する目的で、多孔性のフィラーを使う
ことが提案されており、コロイダルシリカを使用(特開
平5−51469)、アルミナ水和物を使用する(特開
平8−290652)、高吸水性高分子多孔質微粒子と
ゲル化剤を使用(特開平7−172037)ことが提案
されている。インクジェット方式によるカラー印刷の場
合複数のインクが順次噴射されるため、被印字体のイン
ク吸収量が少ないと噴射されたものが表面付近に止まる
ため、高解像に至っていない。特開平7−1835では
多孔性樹脂粒子を含有させたり、特開平10−2175
99にあるようにコロイダルシリカを分散させて多孔質
粒子により吸水、吸油性を付与して細孔の毛細管現象を
利用することも試みられているがしかしながら何れも、
受像層の乾燥性に不十分な点がある為耐ブロッキング性
に劣ることがあった。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】従来の方法では乾燥性及
び定着速度と、耐水性、耐ブロッキング性、を両立さ
せ、透明性が高く、印字された画像が鮮明で、保存性に
優れる高密度フルカラーに適したインクジェット記録シ
ートを得るには問題があった。本発明はかかる問題を解
決して高密度フルカラーに適したインクジェット記録シ
ートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明はプラスチックフィルム上にインク受像層を1
層以上塗工してなるインクジェット記録シートにおい
て、インク受像層の成分が、水性ビニルモノマーと親水
性樹脂よりなり、紫外線照射により硬化してなるインク
受像層を形成して達成される。
【0007】本発明で使用される基材としては、塗工紙
や不織布、プラスチックフィルムを使用することができ
るが、特にプラスチックフィルムに適合した場合その効
果が著しく発揮される。プラスッチクフィルムとしは、
ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネト樹
脂、ポリプロピレン樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂等及びこれらのブレンドを挙げる
ことが出来るがこれに制限されるものではない。
【0008】上記基材の中でもポリエチレンテレフタレ
ートと塩化ビニルが透明性、機械強度、作業性などの点
から好ましい。
【0009】基材として透明プラスッチクフィルムなど
を使用した場合には、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クター)などにも使用出来る透明な記録材料を得ること
が出来る。基材として、白色顔料を含んだ不透明プラス
チックフィルムや、非相溶の樹脂の混在により作られる
不透明プラスチックフィルムや、紙などを、使用した場
合にも、高解像で高濃度の発色の記録用シートが得られ
る。
【0010】本発明は支持体にインク受像層を設けたイ
ンクジェット記録シートであり、受像層は紫外線で硬化
する水性光硬化樹脂と水性光硬化モノマーより構成され
ている。樹脂以外として、顔料粒子を含むことも出来、
帯電防止等の目的から、カチオン性の界面活性剤やカチ
オン性ポリマーも共存させてなるインクジェット記録シ
ート。
【0011】本発明で使用する水性光硬化樹脂とは、各
種ポリマーの水分散を用いることが出来るが、具体的に
はあげれば、エポキシアクリレート、エポキシ化油アク
リレート、ウレタンアクリレート、エポキシエステルア
クリレート、ポリエーテルアクリレート、アクリルアル
キッド、ジアリルフタレート樹脂などをあげることが出
来る。親水性基として、ヒドロキシル基、カルボキシル
基、アミノ基、ポリエーテル基を含有し、粘度が低いの
ものが好ましい。
【0012】水性光硬化樹脂として水溶性の樹脂も用い
ることが出来、具体的には部分鹸化ポリビニールアルコ
ール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルローズ、カゼイン、ゼラチン、可溶性澱粉、水溶
性ポリエステル、水溶性ウレタンアクリレート、スチレ
ンアクリレート、スチレンマレイン酸樹脂、水溶性アク
リル樹脂等をあげることが出来る。
【0013】水性の紫外線硬化ビニルモノマーとは、2
−ヒドキシエチルアクリレート、2−メトキシエチルア
クリレート、2ーヒドロキシプロピルアクリレート、n,
nージメチルアミノエチルアクリレート、ジアリールジメ
チルアンモニウムクロライド、n−ビニルピロリドン、モ
ルホリノアクリレート、モルホリノエチルアクリレート、
ダイアセトンアクリルアマイド、アクリルアマイド、メタ
アクリルアミド、n-メトキシアクリルアマイド、n-メチロ
ールアクリルアミド、n-ビニルアセトアミド、n−ビニ
ールホルムアミド、n−ビニールカプロラクタムをあげ
ることが出来る。エーテル基を有するモノマーとして、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、アルキルフェノ
キシポリエチレングルコールアクリレート等をあげるこ
とが出来、他のモノマーとしては、スチレンスルホン酸、
ビニルスルホン酸及び、それらの塩類(ナトリウム塩、カ
リウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩など)、カルボキシ
ル基又はその塩を含有するモノマーとしては、アクリル
酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマール酸をあげることが出来る。上記のモノマーは
1種以上併用されることが出来、これらと共重合出来
る、非水溶性のモノマーも本発明の目的を阻害しない範
囲で併用することは何ら差し支えない。
【0014】紫外線の重合開始剤としては、ジエトキシ
アセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、 ーアミ
ノアセトフェノン等のアセトフェノン系、ベンゾイルエ
チルエーテル、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾ
イン系、ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2.
4−ジエチルチオキサンソンなどチオキサンソン系、メ
チルフェニルグリオキシレート、アシルホスフィンオキ
サイドなど、の単独使用又は、併用使用を行い、特に限
定するわけではない。
【0015】上記重合開始剤の使用量は重合体100重
量部に対し1〜10重量部が好ましい。1重量部以下に
なると架橋点が十分得られず、耐水性の低い受像層にな
ったり、多すぎると、黄変したり、インクの吸収速度が
低下し易くなったりする。
【0016】重合禁止剤も併用されるが、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノーブチル
ハイドロキノン、及びフェノチアジン、カテコールなど
周知のものをあげることが出来る。
【0017】カチオン基を有する有機化合物として、具
体的には、低分子量第4級アンモニウム化合物、ポリマ
ー型第4級アンモニウム化合物、第4級ホスホニュウム
化合物、アミジン塩化合物、及びグアニジン塩化合物か
ら選択された化合物を挙げることができる。低分子量第
4級アンモニウム化合物として、具体的には、テトラア
ルキル第4級アンモニウム塩、アルキルトリメチル第4
級アンモニウム塩、ジアルキルジメチル第4級アンモニ
ウム塩、及びトリアルキルメチル第4級アンモニウム塩
等のアルキル基を有する第4級アンモニウム塩、並びに
ベンザルコニウム塩等のアルキル基を有する第4級アン
モニウム塩挙げることができる。
【0018】第4級アミノ基を有するポリマーとして
は、第4級アミノモノマーを単独重合又は共重合して得
られるポリマーを挙げることができる。具体的にはN,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸塩、及び
両性イオン性を有するN−メタクリロイルオキシエチル
ーN,N−ジメチルアンモニウムーαーN−メチルカル
ボキシベタイン等の、単独重合体、及び共重合体を挙げ
ることができる。前記第4級アミノポリマーの例として
大阪有機化学工業(株)製のRAMレジン、H.Cポリ
マーがある。
【0019】ポリマー型第4級アンモニウム塩として
は、ポリエチレンイミン骨格を有するポリエチレンイミ
ン系ポリマーを4級化した4級化ポリエチレンイミン系
ポリマー、及びカチオンセルローズ誘導体を挙げること
ができる。前記第4級ポリエチレンイミン系ポリマーと
しては、日本化成(株)製のKA−1700やポリジア
リルジメチルアンモニウム塩としてはセンカ(株)製の
ユニセンスCP−104等を挙げることができる。カチ
オン性セルロース誘導体としては、東邦化学工業(株)
製のカチナールHC−100、HC−200、LC−1
00,LC−200等を挙げることができる。
【0020】本発明に使用される親水性紫外線硬化組成
物として、上記物質の配合量は特に限定されないが、硬
化性、インキの受理性、作業性の点から、水性モノマー
の占める割合は、40〜80重量%の範囲が好ましい。
水性モノマーが80重量%以上になると受像層の強度の
低下や耐水性や耐ブロッキング性が劣ることになり、親
水性モノマーが40%以下になると、多色刷の際、境界
部の滲みやフェザリングが生じ、画像の保存性が著しく
劣ることになる。またインキ全体の系の粘度が高くな
り、公知の塗工機での、受像層の形成において受像層の
平滑性に欠けたり、プリント後の乾燥性と定着性が悪く
なったり、塗工機の水での洗浄性に劣ることになる。
【0021】水性樹脂組成物と併用することがある顔料
として、アルミナ、クレー、タルク、ケイソウ土、コロ
イダルシリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、合成ゼ
オライト、酸化亜鉛、雲母等があげられる。
【0022】本発明において、インク受像層には本発明
の特性を損なわない範囲で消泡剤、増粘剤、流動性改善
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、染料等を含有せしめても
よい。
【0023】インク受像層の形成方法は特に限定される
ものでないが、グラビアコート法、リバースコート法、
ダイコート法、バーコート法など公知の方法を適用する
ことが出来る。基材のフィルムはインク受像層の形成処
理の前に、必要に応じて、コロナ放電処理やプラズマ処
理等の公知の表面処理を施すことによりインク受像層を
より強固に、フィルム上に形成することが出来る。
【0024】この混合物をプラスチックフィルム上に塗
工して形成される、受像層の膜厚は、5〜100μmが
好ましく、より好ましくは10〜40μmの範囲であ
る。5μm以下になると、受像層のインク吸収量が不足
するため、発色が不足したり、乾燥が遅くなったりす
る。100μm以上と厚すぎると、紫外線照射による重
合の不完全により受像層と基材との結合が小さくなった
り、未重合モノマーによる、臭気や、インクの定着性や
耐ブロッキング性に悪影響を及ぼすことになる。
【0025】
【作用】本発明1のインクジェット記録シートは基材の
フィルム上で紫外線照射により硬化する親水性樹脂と親
水性モノマーとで架橋することで、水性インクの吸収性
に優れ、優れた発色性と優れた耐水性を兼ね備えること
ができた。
【0026】本発明2のインクジェト記録シートの製造
法では、基材のプラスチックフィルム上で水性の樹脂と
親水性のモノマーを紫外線の照射で架橋構造を作り、高
い水性インク吸収性と優れた発色性と耐水性を有するイ
ンクジェト記録シートを得ることができた。
【0027】(評価)各実施例、比較例で得られたイン
クジェット記録シートの乾燥性、透明性とプリンター後
のインク定着性、インクの光沢、境界のにじみ、文字及
び細線部のフェザーリング、印字部ムラ、耐水性、耐ブ
ロッキング性、画像保存性を以下で示す方法で評価し
た。×は実使用不可能なレベル、〇はレベルが好ましい
限界レベル、◎はレベルがより好ましいレベルである。
セイコーエプソン(株)社製、インクジェットプリンタ
ーPM−670Cを使用してインクジェット記録を行っ
た。
【0028】(記録シートの乾燥硬化条件)水性樹脂、
水性モノマー、光重合開始剤、添加剤、水等よりなる組
成物を総称して以後アンカーコート液と称する。アンカ
ーコート液をPETフィルム(富士フィルム製、PT−
100,100μm)に膜厚をドライ換算(固形換算)
で30μmになるよう塗工しジャード製遠赤外線ヒータ
ー(出力2000W)で1秒プレヒートし、以下の比較
例3のアンカーコート液を除いて、アイグラフィック製
紫外線照射装置(出力120W/cm,メタルハライド
ランプ)を使用して、ランプスピード20m/分×3パ
ス(150ミリジュール/cm2)の条件で紫外線を照
射したものを評価試料とした。
【0029】(記録シートの乾燥性)アンカーコート液
をフィルム上に塗工後、前記条件で赤外線、紫外線を照
射し、すぐにプリントアウトして搬送性を判定した。 ◎レベル:搬送良好 〇レベル:紙押さえローラーにわずかに抵抗を生じる ×レベル:紙押さえローラーに抵抗が著しい
【0030】(記録シートの透明性)黒ベタ標準紙(光
学的ベタ濃度2.0)の上に試料を置きコーサー4J濃
度計(COSAR社製)で光学濃度を測定した。 ◎レベル:濃度2 〇レベル:濃度1.95〜2.0 ×レベル:濃度1.95以下
【0031】(インクの乾燥性)インクジェット記録後
に印字部に指で触れても汚れない時間を測定して判定し
た。 ◎レベル:15秒以内 〇レベル:60秒以内 ×レベル:60秒以上経過しても汚れる
【0032】(インク定着性)インクジェット記録後
に、10分経過後PPC用紙を重ね、印字部が紙に転写
した程度で判定した。 ◎レベル:転写を生じない 〇レベル:わずかに転写が認められる ×レベル:単色部でも転写を生じる
【0033】(インクの光沢)イエロー、マゼンタ、シ
アンの各インクが3色重なったベタ部分の光沢を光沢計
(VG−2P−D3型、入射角60°、受光角60°)
で測定した。 ◎レベル:60以上 〇レベル:40〜60 ×レベル:40以下
【0034】(境界部のにじみ)インクジェット記録画
像のマゼンタとシアンの全ベタ部が接する境界に生じた
にじみの程度により判定した。 ◎レベル:にじみを生じない 〇レベル:わずかににじみが認められる。 ×レベル:にじみが著しく生じる。
【0035】(フェザーリング)インクジェット記録画
像のイエローの全ベタ部の上にブラックで文字及び細線
を印字し、文字及び細線部に生じたヒゲ(フェザーリン
グ)をルーペ(25倍)により観察して判定した。 ◎レベル:ヒゲを生じない 〇レベル:ヒゲがわずかに認められる ×レベル:ヒゲが著しく認められる
【0036】(印字ムラ)インクジェット記録画像の全
ベタ部に生じたインクのムラの程度により判定した。 ◎レベル:インクのムラを生じない 〇レベル:インクのムラがわずかに認められる ×レベル:インクのムラが著しく生じる
【0037】(耐水性)インクジェット記録画像を25
℃の蒸留水に5分間浸漬した後、画像を目視で観察して
判定した。 ◎レベル:コート層及び画像に変化がない 〇レベル:コート層がわずかに膨潤したり、画像に僅か
ににじみが認められる ×レベル:コート層や画像が溶出した
【0038】(耐ブロッキング性)40℃、湿度80%
の環境下に2枚の記録用紙を重ね合わせて、1月間50
0G/cm2の荷重をかけた状態で放置した後、2枚の
記録用シートの接着状態により判定する。 ◎レベル:接着を生じない 〇レベル:接着がわずかに生じる ×レベル:接着が著しく生じる
【0039】(画像の保存性)インクジェット記録画像
を温度30℃、湿度85%の恒温室に3日間放置した
後、インクのにじみ出しの程度により判定した。 ◎レベル:にじみ出しを認められない 〇レベル:にじみ出しがわずかに認められる ×レベル:にじみ出しが著しく生じる
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例にもとずき
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。冷却装置付き4つ口フラスコにモルホリンアクリレ
ート(新中村化学製、NKエステルA−MO)80重量
部と4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニルー(2−
ヒドロキシー2−プロピル)ケトン(チバガイギー製、
イルガキュア2959)20重量部、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル0.05重量部を入れ、60℃オイル
バス中で30分間攪拌溶解させた。このようにして得ら
れたものを光り重合開始剤混合モノマー(1)とした。
次に同様な方法でA−MO80重量部と2−メチルー1
ー[4−(メチルチオ)フェニル]ー2−モルホリノプ
ロパンー1(チバガイギー製、イルガキュアー907)
20重量部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.0
5重量部を入れ、60℃オイルバス中で30分間攪拌溶
解させた。このようにして得られたものを光重合開始剤
混入モノマー(2)とした。
【0041】 実施例1 ウレタン変性アクリレートエマルジョン(固形分40%) 42部 (ゼネカ製、メオラッドNR−440) モルホリンアクリレート 12部 光重合開始剤混入モノマー(1) 6部 N−ビニルアセトアミド(昭和電工製、NVA) 40部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度52cps(25℃)のアンカーコ
ート液(1)を得た。
【0042】 実施例2 ウレタン変性アクリレートエマルジョン(固形分40%) 27部 (ゼネカ製、ネオラッドNR−440) ポリエステルアクリレートデスパージョン(固形分40%) 15部 (BASF製、ラローマーLR8983) モルホリンアクリレート 12部 光重合開始剤混入モノマー(1) 6部 メトキシメチルアクリルアミド(笠野興産製) 40部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度365cps(25℃)のアンカー
コート液(2)を得た。
【0043】 実施例3 水性ポリエステルアクリレート(固形分75%) 34部 (ビアノバ製、viaktin VTE6116W/75WA) モルホリンアクリレート 11部 光重合開始剤混入モノマー(2) 9部 光重合開始剤混入モノマー(1) 6部 ダイアセトンアクリルアマイド(協和発酵製) 40部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度148 cps(25℃)のアンカ
ーコート液(3)を得た。
【0044】 実施例4 水性ポリウレタンアクリレート(固形分100%) 31部 ( 新中村化学製、NKオリゴUA−7000) モルホリンアクリレート 8.5部 光重合開始剤混入モノマー(2) 7.5部 光重合開始剤混入モノマー(1) 5.0部 水 7.5部 N−ビニルアセトアミド 50 部 ポリシロキサン.ポリエール共重合体系湿潤剤 0.25部 (共栄社油脂製、ポリフローKL-250) エマルジョン型消泡の法剤 0.25部 (共栄社油脂製、アクアレン825) 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度38cps(25℃)のアンカーコ
ート液(4)を得た。
【0045】 実施例5 ウレタン変性アクリレートエマルジョン(固形分40%) 49部 (ゼネカ製、ネオラッドNR−440) 光重合開始剤混入モノマー(1) 14部 N-ビニルアセトアミド 7部 球状コロイダルシリカ(日産化学製、スノーテックスPS−M) 30部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中常温で30
分間攪拌して粘度110cps(25℃)のアンカーコ
ート液(5)を得た。
【0046】 比較例1 ウレタン変性アクリレートエマルジョン(固形分40%) 93部 (ゼネカ製、ネオラッドNR−440) 光重合開始剤イルガキュア1173(チバガイギー製) 2部 N−ビニルアセトアミド 5部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度133cps(25℃)のアンカー
コート液(6)を得た。
【0047】 比較例2 ウレタンアクリレートエマルジョン(固形分40%) 21部 (ゼネカ製、ネオラッドNR−440) 光重合開始剤混入モノマー(1) 9部 N−ビニルアセトアミド 70部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中60℃で3
0分間攪拌して粘度25cps(25℃)のアンカーコ
ート液(7)を得た。
【0048】 比較例3 球状コロイダルシリカ(日産化学製、スノーテックスPS−M) 15部 PVA(日本合成製、ゴーセノールOSK−9101) 5部 水 80部 上記のような配合物をセパラブルフラスコ中で常温にて
30分間攪拌して粘度288cps(25℃)のアンカ
ーコート液を得た。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明で紫外線照射で光開始剤の存在下
で重合する水性モノマーと水性樹脂を主成分とする組成
で紫外線照射において形成されたインクジェト受像層は
高いインク吸収性を保持しつつ、優れた耐水性とインク
の定着性と光沢を発現することができるようになった。
しかも、アンカーコート液の素材が水性であるため、従
来はアンカーコート液に有機溶剤が使用されていたこと
より、本発明で大気への環境汚染を回避することもでき
るようになった。従って、本発明で得られる記録材料は
インクジェットプリンター用記録材料として好適に使用
することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月17日(1999.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 立花 一弘 兵庫県神戸市垂水区本多聞6丁目23番6号 Fターム(参考) 2H086 BA02 BA15 BA34 BA35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの上にインク受像層
    を1層以上形成してなるインクジェット記録シートにお
    いて、前記インク受像層の成分が紫外線照射で硬化する
    ことが出来る水性モノマーと水性樹脂を主成分とし紫外
    線の照射により重合が開始して、インク受像層を形成す
    ることを特徴とするインクジェット記録シート
  2. 【請求項2】 上記成分のうち、固形分重量として、水
    性モノマーが40〜80重量部、水性樹脂が20〜60
    重量部、光開始剤が1〜10重量部の範囲を持つことを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録シートの
    製造法
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