JP2000316485A - 飼育動物用食物繊維性飼料及びその製造法 - Google Patents

飼育動物用食物繊維性飼料及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】飼育動物用低カロリー飼料の提供。 【解決手段】グルコマンナンの水和物の不可逆的ゲルを
含有することを特徴とする飼育動物用食物繊維性飼料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食物繊維グルコマ
ンナンの水和物の不可逆的ゲルを含有することを特徴と
する低カロリーの飼育動物用食物繊維性飼料、およびこ
のような飼料の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、犬猫をはじめ各種のペットその他
の飼育動物が、各家庭(室内)やその他檻などの囲い中
で飼う機会が増加しており、そのため飼育動物毎に飼料
が製品化され、その簡便投与が定着した。
【0003】しかしながら、このような飼料は一般に富
栄養飼料であり、限られた囲い中(例えば、家庭内)で
の飼育動物に対する富栄養飼料の給飼は、必然的に飼育
動物をして肥満ならしめあるいは病弱体ならしめる。そ
のため、いまや飼育動物の飼料投与の調整に苦慮しつ
つ、屋外に連れ出して摂取エネルギーの消費を図るなど
苦難しているが十分ではない。特に愛情を注ぐペットの
健康体維持には解決策もなく、家族中で心身を悩ませて
いる。
【0004】今日、缶入り飼料のペットフードの原材料
は、自然界の生存適正に沿う、いわゆる餌から富栄養化
した「総合栄養食」として一応の栄養要求基準を満た
し、まず飼い主の判定に委ねるものが主流になってい
る。そのため飼育環境が異なる場合でも、それぞれ飼育
動物の成育条件に適応する餌の判定は、唯単に飼い主に
よる、ペットなど飼育動物の体重測定に依存する。その
ため、結果的に、ヒトの文明病多発の原因に食生活の富
栄養化が指摘されたことと同様の現象が、ペット飼育に
も現れるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】犬猫をはじめ各種のペ
ットその他の飼育動物の飼育条件は、かっては放し飼い
またはそれに似た自然との関わりにあった。ところが、
今日では狭い囲い中にまたは鎖で繋がれ自由が制限され
た状態である。
【0006】従来提供されてきている飼育動物用飼料を
このような飼育条件にも適合する飼料に改善すること
が、まさに逼迫する解決課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前項記載の
課題を解決するため鋭意研究の結果、従来提供されてい
る飼育動物用飼料に、食物繊維グルコマンナンの水和物
の不可逆的ゲルを含有せしめることにより前記課題を解
決することができることを見出し、このような知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、グルコマンナンの水
和物の不可逆的ゲルを含有することを特徴とする飼育動
物用食物繊維性飼料、及び該飼育動物用食物繊維性飼料
が缶詰またはレトルトパウチ入りの形態であることを特
徴とするそのような飼育動物用食物繊維性飼料に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】いま世界中の先進国において、富
栄養化した食生活が原因で発生の増加一途である成人病
などの疾病から抜け出す知恵として、食物繊維の食用摂
取量を高めること、さらにその有効な結果が次々と報告
されており、まず食物繊維を活用する低カロリー食品の
新しい製造技術完成が食品企業の責務となっている。
【0010】そこで、本発明者は永年に及ぶ食物繊維の
食用摂取をテーマに続けた研究から、次のごとく種々の
低カロリー食品または低カロリー食品の原材料の開発に
成功し、それらのいくつかについて既に特許を取得し
た。
【0011】すなわち、1.水に即溶解する食物繊維グ
ルコマンナン微粉末の食品副原料である「即溶解性グル
コマンナン組成物」(特許第2619743号)、2.
食物繊維コンニャクマンナン微粉末の食品副原料を活用
する「食物繊維性食品用組成物及び食物繊維性食品の製
造法」(特許第2741450号)、3.魚肉の無塩擂
潰物および食物繊維グルコマンナンを使用する「魚肉練
製品および魚肉練製品用食品の製造法」(特許第277
0134号)、4.ゲル強度補強剤を不要ならしめる程
度に無塩擂潰した魚肉を利用した無塩の「魚肉練製品お
よび魚肉練製品様食品の製造方法」(特許第28579
76号)、5.米粒をコンニャクマンナンのゲルでコー
トした「粥及び雑炊」(特開平7−59525)、6.
グルコマンナンを主原料とする、加熱しても融解しない
低カロリーゼリーに関する「耐熱ゼリー食品及びその製
造法」(特開平8−70796)、7.グルコマンナン
を気泡形成剤として使用する「気泡入り氷菓の製造法」
(特開平8−84561)、8.モチ米粉及びグルコマ
ンナンの水和物ゲルを主原料とする、冷凍耐性などに優
れる「こんにゃく餅」(特開平9−238631)、
9.グルコマンナンの水和物ゲルをたねに使用した「マ
ンナンコロッケ」(特願平8−356517)、10.
自由水の代わりにグルコマンナンの水和物ゲルを使用し
た「低カロリーめんの製造方法」(特願平9−107
8)、11.加工食品におけるグルコマンナンの特性の
活用上の障害を解消した「微粉グルコマンナン組成物並
びにその製造法及びその使用方法」(特開平10−28
6069)、12.自由水の代わりにグルコマンナンの
水和物ゲルを使用した、高品質の「食物繊維パン及びそ
の製造法」(特開平10−179012)、13.米粒
をグルコマンナンの水和物ゲルで包着して加熱調理する
「食物繊維包着米飯」(特願平11−115840)、
等。
【0012】本発明者は、このようにグルコマンナンを
活用して低カロリーの食物繊維性食品(原材料)を開発
したが、引き続き研究の結果、本発明の飼育動物用食物
繊維性飼料を完成した。すなわち、食物繊維グルコマン
ナンの新規活用である。
【0013】因みに、この食物繊維は、食用摂取量を高
めることでヒト現代病の増加を抑え、健康維持効果に優
れる、という専門分野の発表が1977年以降アメリカ
を初めとし世界の先進国で次々と行われた。その後、食
物繊維の食用摂取量が多い少ないという比較が盛んに話
題となり今日に至っている。
【0014】そこで、グルコマンナンは、その食用摂取
量が他の食物繊維(例えば、グアガム、サイリウム、海
藻など)とは比較にならない程の優位な特性を有するこ
とについて解説する。以下、グルコマンナンを単にマン
ナンと記載することがある。
【0015】食物繊維は、一般に、その使用分量で多量
少量が比較される。然しながら、多量使用では食感はも
とより、食味に悪影響を及ぼすため摂取量を増やすこと
は不可能となる。そのため使用量は主原料の3〜5%が
限界である。これに対し、グルコマンナンは、その40
倍量にも及ぶ水を包括して不可逆的に凝固する特性を有
し、この点は他の食物繊維性食材には比例がない。
【0016】従って、食物繊維の摂取量に関し、上に言
及のように、これまで一律に乾燥物の重量比を以て多
い、少ないとしたが、マンナンに関する限りではこの重
量比は、異質の重量比ということができる。すなわち、
グルコマンナンは1重量部に対し40倍(40重量部)
にも及ぶ水を包括した凝固物(不可逆的ゲル)とされた
後、食用摂取され適宜に咀嚼された後、腸に達して老廃
物の***に役立つ結果、新陳代謝の機能を維持し促進す
る。このように、グルコマンナンは生体作用に効果的な
必須の食餌であるということができる。
【0017】これまで食餌は実にその半量近くは未消化
のまま糞便として***されている。そこで、食物繊維グ
ルコマンナン(の水和物の不可逆的ゲル)を食餌に同量
配合して食用すれば、満腹感に達するに必要な食餌量は
従来の半量程とすることができる。すなわち、従来の食
餌の食用量が2倍近くに活用されることになる。このこ
とは今後の食糧不足問題に燭光をもたらす手段となり得
ることが期待される。
【0018】グルコマンナンのこのような優位性は、こ
れを飼育動物用の飼料に配合する場合にも同様に発揮さ
れ、飼育動物の栄養改善や今後の飼料不足問題に燭光を
もたらす手段となり得ることが期待される。
【0019】以上のように食糧として有用性顕著なグル
コマンナンは、サトイモ科の植物であるコンニャク芋の
球茎中に粘液状の粒子で存在する。これを高度な特殊技
術により精製度の高い乾燥した粒子に仕上げ、さらにそ
の粒子を液体窒素の低温下で微粉末化し、所定の調整処
置を施したものが、先に引用の「即溶解性グルコマンナ
ン組成物」である。
【0020】ここで、特に注目すべき点であるマンナン
特有の嫌忌臭について以下に解説する。
【0021】グルコマンナンは、グルコースとマンノー
スが結合した高分子の特殊な複合多糖類で、分子中に側
鎖として存在するアセチル基がアルカリの作用で脱離
し、鎖状のグルコマンナン分子が水素結合によって網目
構造の会合体を生成してゲル化する。このようにグルコ
マンナンは、アルカリに接触した瞬間、アセチル基が離
脱する作用で、強力な嫌忌臭(気化臭)が発生する。こ
の臭が完全除去に至らないときは、食品の副原料として
は不適切である。市販のこんにゃく製品の場合、原料
(こんにゃく精粉)は、水に膨潤するには長い時間を要
し、その後マンナン粒子は膨潤して粒子状態を失い糊状
になる。この時点でアルカリ(凝固剤)を添加し、練り
を加えてこれとの接触を図るのであるが、完全接触は物
理的に不可能であり、さらにはこのような練り行為は糊
内部に嫌忌臭を抱えたまま凝固(ゲル化)せしめること
になる。
【0022】この嫌忌臭は、「微粉グルコマンナン組成
物」(前記特開平10−286069)の製造法では、
コンニャク精粉に凝固剤(水酸化カルシウム)の乳白液
を(1)混合攪拌(約8〜10分)して接触させ、
(2)次いで約50分放置して膨潤させた後、これを液
体窒素中に浸漬して(3)凍結粉砕し、さらにこれを
(4)流動槽式に乾燥するため、水分の気化とともに残
留臭(嫌忌臭)は以上の(1)〜(4)によって消滅
し、以後の発生はない。これは、「微粉グルコマンナン
組成物」中の微粉グルコマンナンが水に接触した瞬間か
ら、攪拌によってアルカリに接触し、容易に溶解して水
和物ゲルを生成するためである。これに対し、通常のこ
んにゃく原料(こんにゃく精粉)は上記のように攪拌時
点ではなく、粒子の膨潤後の練り行為によるアルカリと
の接触を図る必須工程のため、嫌忌臭は糊内部から抜け
出ないまま存在する。このため通常のこんにゃく原料
は、副食材としての利用にこのような欠陥を伴うので、
そのため今日も唯一のこんにゃく製品に止まっている。
【0023】さて、本発明によりグルコマンナン水和物
の不可逆的ゲルを含有せしめることにより飼料は適宜の
硬軟物性に結着されるが、グルコマンナン水和物ゲルを
作成するグルコマンナンとしては、前記「即溶解性グル
コマンナン組成物」を最も好適なものとして挙げること
ができる。その主な理由は、グルコマンナン特有の嫌忌
臭が全く残留せず、使い勝手が簡単容易な点である。飼
育動物の臭覚は、ヒトに比べてより優れており、いわゆ
るアルカリ臭とも言われる化学作用によって発生する嫌
忌臭は、動物飼料の作成に際しまず解消しなければなら
ない要点であるところ、「即溶解性グルコマンナン組成
物」によれば容易にこれを解消することができるのであ
る。
【0024】「即溶解性グルコマンナン組成物」を使用
して本発明の飼育動物用食物繊維性飼料を作成するに際
しては、これにアルカリを混和し、さらに水を加えて攪
拌をする。これは、グルコマンナンの水和溶解とゲル化
を図るためのものであるが、そのための攪拌は、僅か3
〜4分で万遍なく均一状態のグルコマンナンの水和物の
ゲルを与える。この状態で、他の飼料原材料と混和し、
加熱して本発明の飼育動物用食物繊維性飼料を作成す
る。グルコマンナン水和物の使用量は、得られる飼料の
最終製品が飼育動物の嗜好に適い、その食い気を損なわ
ない範囲から選ばれることはもちろんである。加熱によ
りグルコマンナンの水和物は、不可逆的ゲル化をし、使
用したグルコマンナンと水の量比とも相俟って製品飼料
に硬軟両様の物性を適宜与えることができる。
【0025】次に、グルコマンナンの水和物ゲルを含め
て本発明の飼料の原材料について説明する。今日の既成
飼料は、給飼する動物ごとに栄養や嗜好が研究されて市
場競争が展開されている。本発明の食物繊維マンナンを
活用する低カロリー飼料の作成に際しては、市場提供さ
れている栄養バランスをそのままに活用する原材料の簡
便調整で本発明の飼料を作成することができる(後掲実
施例1)。すなわち、グルコマンナンの水和物ゲルを添
加することを除いては、既成飼料の原材料の配合をその
まま利用することができる。グルコマンナン(の水和物
の不可逆的ゲル)は、これを含有せしめた飼料を低カロ
リー化することを除いては、飼育動物の食い気や食い量
を損なうところがないからである。
【0026】さらに、本発明者による前記「微粉グルコ
マンナン組成物」(特開平10−286069号)の粉
体を、水(分)を使用する飼料製造時に他の原材料に粉
体のまま直接添加混和する仕方でも、その後水(分)を
使用し、加熱することで目的の飼料を簡便容易に製造す
ることができる。その他の形態のグルコマンナンも、本
発明の目的を達成することができるものならば、いずれ
も、本発明の飼料作成の原材料として使用することがで
きることはいうまでもない。
【0027】グルコマンナンの水和物ゲルは、他の原材
料とともに混和して加熱すると、先に説明したように、
不可逆的ゲル化し、この状態で最終製品の本発明の食物
繊維性飼料に含有せしめられる。
【0028】加熱の程度は、グルコマンナンの水和物の
ゲルが不可逆的ゲル化することのできるものであればよ
いが、他の原材料のなかに加熱を要するもの(例えば、
後掲実施例2における生いわし)があればこの原材料の
加熱をも満足することのできるものとする。
【0029】今日、飼育動物用飼料は、缶詰の形態であ
るいはあられ状の乾物もしくは半生状態で防湿袋入りの
形態で流通に置かれている。本発明の飼育動物用飼料
も、もちろん、レトルト処理による缶詰またはレトルト
パウチ入りの形態に作成することもできる。この場合、
グルコマンナン水和物ゲルの不可逆的ゲル化のための加
熱を独立の工程とすることなく、レトルト処理における
加熱をこれに兼ねさせることのできることはいうまでも
ない(後掲実施例1および2)。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例をもってさらに説明す
る。
【0031】実施例1(ドックフード)
【0032】この実施例は、既成ドッグフード(400
g入り缶詰既製品)を利用した低カロリードッグフード
の製造に関する。
【0033】前掲特許第2619743号特許公報の実
施例3に記載の方法で作成した「即溶解性グルコマンナ
ン組成物」14g、デンプン5.6gおよび水酸化カル
シウム0.4g(計20g)を、20倍量の水(ボール
の中)400gを泡立て具で攪拌しながら、これに少し
ずつ(ママコの生成を防ぐため)注入し分散した後、フ
ードミキサー(550rpm)で約3分攪拌すると糊状
のマンナン水和物ゲル(420g)が生成した。これを
約30分静置(放置)した後、その中から200gを分
取し、これを既製品(後述)のドッグフード400gに
添加し、軟性ヘラで軽く混練(約1分)し、約10分静
置した後、これにマンナン水和物ゲルの残量220gを
添加して混練(約30秒)した。得られた混練物を円筒
形の耐圧耐熱袋(レトルトパウチ)に各160gずつ充
填し(計800g)、パウチの両端を結束し、レトルト
(Fo5)処理してレトルトパウチ入りドッグフードを
得た。
【0034】このマンナン水和物ゲルを、2回に分けて
添加混練方法は、脂肪分が多い飼料用原材料の結着を図
る手段としても有効である。
【0035】このレトルトパウチ入りドッグフードは、
既製品(ハインツ日本(株)販売、商品名「チャンプ」
400g入り缶詰)にマンナン水和物ゲルをほぼ同量
(105%)添加して作成したものであるが、既製品と
比較して製品の食感的硬度は向上し、また色合いや芳香
臭の低落もなく、見かけも遜色なかった。
【0036】これを、それまで「チャンプ」を与餌して
いた飼い犬に「チャンプ」から切り換えて数日間与餌し
たが、食い気および食い量ともに変化なく、これまでと
同様に食した。
【0037】かくして、1/2低カロリーの食物繊維性
飼料の作成に成功した。
【0038】実施例2(キャットフード) 生いわし80g、オリゴ糖15gおよびカツオの削り節
5g(計100g)をフードカッターで約30秒粉砕
し、これに前掲特許第2857986号特許公報の実施
例1に記載する方法で得た無塩の魚肉擂潰物(加熱前)
を200g混和し、樹脂製ヘラで軽く練り合わせた。こ
の練り合わせ物300gに実施例1におけると同様の方
法で生成したマンナン水和物ゲル240gを混練(約3
0秒)した。得られた混練物(計540g)をレトルト
用円筒形の耐圧耐熱袋(レトルトパウチ)4袋に各13
0gあて充填し(計520g)、各パウチの両端を結束
し、レトルト(Fo5)処理してレトルトパウチ入りキ
ャットフードを得た。
【0039】このレトルトパウチ入りキャットフード
は、魚類を主とする原料に対し、マンナン水和物ゲル8
0%を添加してキャットフードを試作したものである
が、この試作品は、市販のキャットフードMARLHA
「金缶」に比べて、その食感的硬度は向上し、色合いも
よく、さらに新鮮ないわしの魚臭とカツオの削りが好ま
しい芳香を呈し、また見かけも遜色なかった。
【0040】これを、それまでMARLHA「金缶」8
0g入りを与餌していた飼い猫に約80gを与餌したと
ころ、直ちに食べきった。
【0041】
【発明の効果】今日の食生活が富栄養化したことにより
多発する、成人病や文明病などに関する研究発表が、時
代対応として、食物繊維の食用摂取量を向上させる必要
性について、その有効性とともに発表された(1997
年アメリカ上院栄養特別委員会)。以後、世界の先進国
を始めとし食物繊維の食用方法に関し、盛んに研究が進
められており、それぞれの食文化に対応して摂取カロリ
ーの調整とともに、その成果が報じられている。
【0042】ところが、ペットなどの飼育動物の飼料は
単に「総合栄養食」として価値判断されるに止まり、今
日もなお富栄養化から抜け出していない。
【0043】本発明によれば、「総合栄養食」のバラン
スを活かし、食物繊維を活用して低カロリー化した飼料
を容易に提供することができ、延いてはこれを飼育動物
に摂取せしめることにより、その肥満抑制や肥満解消を
容易に行うことができ、飼育責任を果たすことができる
こととなる。然して、ヒト社会も食物繊維摂取の必要性
を愛玩するペットから学び、健康志向第一歩の道筋を得
ることができることにもなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルコマンナンの水和物の不可逆的ゲルを
    含有することを特徴とする飼育動物用食物繊維性飼料。
  2. 【請求項2】該飼育動物用食物繊維性飼料が缶詰または
    レトルトパウチ入りの形態であることを特徴とする請求
    項1記載の飼育動物用食物繊維性飼料。
  3. 【請求項3】グルコマンナンの水和物ゲルを混和した飼
    料原材料を加熱して、そのグルコマンナンの水和物ゲル
    を不可逆的ゲル化することを特徴とする請求項1または
    2記載の飼育動物用食物繊維性飼料の製造法。
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