JP2000310289A - 内燃機関のフライホイール - Google Patents

内燃機関のフライホイール

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JP2000310289A
JP2000310289A JP11117842A JP11784299A JP2000310289A JP 2000310289 A JP2000310289 A JP 2000310289A JP 11117842 A JP11117842 A JP 11117842A JP 11784299 A JP11784299 A JP 11784299A JP 2000310289 A JP2000310289 A JP 2000310289A
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Japan
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elastic plate
contact
curved
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JP11117842A
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Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Masamichi Matsuoka
正倫 松岡
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Valeo Unisia Transmission KK
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/13107Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses for damping of axial or radial, i.e. non-torsional vibrations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
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    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/13142Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses characterised by the method of assembly, production or treatment
    • F16F15/1315Multi-part primary or secondary masses, e.g. assembled from pieces of sheet steel

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばね部材の摩擦接触が滑らかで、安定した摩
擦減衰効果が得られると共に、接触部位の局部的な摩耗
を低減して、優れた耐久性を備えた内燃機関のフライホ
イールを提供する。 【解決手段】 内周側がクランクシャフト1に固定さ
れ、曲げ方向に可撓性を有する略円板状の弾性板2と、
この弾性板2の外周側に固定された質量体5とを設け
る。前記クランクシャフト1への固定位置よりも半径方
向外方側における弾性板2と質量体5との間に、軸方向
の隙間7を設け、この隙間7内に、両端がそれぞれ弾性
板2または質量体5に接するばね部材10を配置する。
前記ばね部材10と弾性板2とが接触する部位及びばね
部材10と質量体5とが接触する部位において、弾性板
2の接触面2a及びばね部材10の接触面10aを湾曲
して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のフライ
ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のフライホイールは質量
体をクランクシャフトに直結した場合には質量体の質量
に基づく曲げ振動が生じ、この曲げ振動に起因して特に
自動車において車室内にこもり音等の異音を生じやす
い。そこで、クランクシャフトと質量体とを、捩じり方
向には剛性が高く、曲げ方向には剛性が低い弾性板を介
して連結することによって、クランク軸系の固有曲げ振
動数を常用域から変化させて異音を低減することが試み
られている。
【0003】例えば、特開平9−217791号公報に
は、クランクシャフトと質量体とが、曲げ方向に可撓性
を有する弾性板を介して連結されてなり、クランクシャ
フトに弾性板の内周側が取付けボルトによって固定さ
れ、弾性板の外周側に質量体が連結された内燃機関のフ
ライホイールが示されている。
【0004】また、前記弾性板と質量体との間に設けら
れた軸方向の隙間内には、質量体に対して所定の間隔を
おいて接触することが可能な、板状のばね部材が配置さ
れており、この板状のばね部材は、その内周側がクラン
クシャフトに取付けられている。
【0005】前記板状のばね部材は、このばね部材が質
量体に接触した以降、弾性板と協同して曲げ振動を低減
することになり、優れた効果を発揮する。また、前記板
状のばね部材が弾性板と質量体との間で撓むことによっ
て、ばね部材の端部が質量体との接触部位で摩擦を生
じ、曲げ振動に対して摩擦減衰作用が発揮される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記従来例に
おいては、板状のばね部材が質量体に接触する端部がエ
ッジ状になっており、このエッジ状の端部が質量体に接
触して摩擦を生じることになる。
【0007】前記ばね部材のエッジ状の端部が質量体に
接触して摩擦すると、接触が滑らかでないから、摩擦に
よる減衰効果が安定しないと共に、接触部位の局部的な
摩耗が生じるところから、耐久性が減じられる虞があ
る。
【0008】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、ばね部材の摩擦接触が滑らかで、安定した摩
擦減衰効果が得られると共に、接触部位の局部的な摩耗
を低減して、優れた耐久性を備えた内燃機関のフライホ
イールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、内周側がクランクシャフトに固定され、曲げ方
向に可撓性を有する略円板状の弾性板と、この弾性板の
外周側に固定された質量体とを備えた内燃機関のフライ
ホイールにおいて、前記クランクシャフトへの固定位置
よりも半径方向外方側における弾性板と質量体との間
に、軸方向の隙間を設け、前記隙間内に、両端側がそれ
ぞれ弾性板または質量体に接触するばね部材を配置して
なり、前記ばね部材と弾性板とが接触する部位またはば
ね部材と質量体とが接触する部位の何れか一方または両
方において、接触面の一方または両方が湾曲している構
成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記ばね部材がプレス成形さ
れた截頭円錐状の皿ばねから形成されてなり、この皿ば
ねの接触面がプレス成形時に湾曲して形成されている構
成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記弾性板がプレス成形され
てなり、この弾性板の接触面がプレス成形時に湾曲して
形成されている構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、内周側が補
強板と共にクランクシャフトに固定され、曲げ方向に可
撓性を有する略円板状の弾性板と、この弾性板の外周側
に固定された質量体とを備えた内燃機関のフライホイー
ルにおいて、前記クランクシャフトへの固定位置よりも
半径方向外方側における補強板と質量体との間に、軸方
向の隙間を設け、前記隙間内に、両端側がそれぞれ補強
板または質量体に接触するばね部材を配置してなり、前
記ばね部材と補強板とが接触する部位またはばね部材と
質量体とが接触する部位の何れか一方または両方におい
て、接触面の一方または両方が湾曲している構成にして
ある。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明の構成において、前記ばね部材がプレス成形さ
れた截頭円錐状の皿ばねから形成されてなり、この皿ば
ねの接触面がプレス成形時に湾曲して形成されている構
成にしてある。
【0014】また、請求項6記載の発明は、前記補強板
がプレス成形されてなり、この補強板の接触面がプレス
成形時に湾曲して形成されている構成にしてある。
【0015】請求項1記載の発明によれば、前記弾性板
及びばね部材がクランク軸系の固有曲げ振動数を常用域
から変化させると共に、曲げ振動を吸振する。また、前
記ばね部材が弾性板と質量体との間で撓むことによっ
て、ばね部材のそれぞれの端部が弾性板または質量体と
の接触部位で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減衰作
用が発揮される。
【0016】ここで、本発明にあっては、前記ばね部材
と弾性板とが接触する部位またはばね部材と質量体とが
接触する部位の何れか一方または両方において、接触面
の一方または両方が湾曲している。このため、前記ばね
部材は弾性板または質量体に対して滑らかに接触するこ
とになり、安定した摩擦減衰効果が得られる。また、接
触部位の局部的な摩耗が可及的に減じられる。
【0017】したがって、ばね部材が弾性板または質量
体と滑らかに接触して、安定した摩擦減衰効果が得られ
ると共に、接触部位の局部的な摩耗を低減して、優れた
耐久性を備えた内燃機関のフライホイールが得られる。
【0018】また、請求項2記載の発明によれば、前記
ばね部材がプレス成形された截頭円錐状の皿ばねから形
成され、この皿ばねの接触面がプレス成形時に湾曲して
形成されているから、格別な工程を経ることなく、接触
面を湾曲して形成することができる。
【0019】また、請求項3記載の発明によれば、前記
弾性板がプレス成形されてなり、この弾性板の接触面が
プレス成形時に湾曲して形成されているから、格別な工
程を経ることなく、接触面を湾曲して形成することがで
きる。
【0020】また、請求項4記載の発明によれば、前記
弾性板及びばね部材がクランク軸系の固有曲げ振動数を
常用域から変化させると共に、曲げ振動を吸振する。ま
た、前記ばね部材が補強板と質量体との間で撓むことに
よって、ばね部材のそれぞれの端部が補強板または質量
体との接触部位で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減
衰作用が発揮される。
【0021】また、前記補強板は弾性板の取付部位を補
強する。
【0022】ここで、本発明にあっては、前記ばね部材
と補強板とが接触する部位またはばね部材と質量体とが
接触する部位の何れか一方または両方において、接触面
の一方または両方が湾曲している。このため、前記ばね
部材は補強板または質量体に対して滑らかに接触するこ
とになり、安定した摩擦減衰効果が得られる。また、接
触部位の局部的な摩耗が可及的に減じられる。
【0023】したがって、ばね部材の摩擦接触が滑らか
で、安定した摩擦減衰効果が得られると共に、接触部位
の局部的な摩耗を低減して、優れた耐久性を備えた内燃
機関のフライホイールが得られる。
【0024】また、前記ばね部材は補強板と質量体とに
接して配置されているから、ばね部材と弾性板との間に
は比較的広い空間が確保されることになり、ばね部材の
冷却効果が高められる。
【0025】また、請求項5記載の発明によれば、前記
ばね部材がプレス成形された截頭円錐状の皿ばねから形
成され、この皿ばねの接触面がプレス成形時に湾曲して
形成されているから、格別な工程を経ることなく、接触
面を湾曲して形成することができる。
【0026】また、請求項6記載の発明によれば、前記
補強板がプレス成形されてなり、この補強板の接触面が
プレス成形時に湾曲して形成されているから、格別な工
程を経ることなく、接触面を湾曲して形成することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0028】図1は本発明の実施の形態を示す内燃機関
のフライホイールの断面図、図2は図1のA部を拡大し
て示す図面、図3は図1のB部を拡大して示す図面であ
る。
【0029】図において、1は内燃機関のクランクシャ
フト、2は曲げ方向に可撓性を有する略円板状の弾性板
である。前記弾性板2はその内周側が補強板3と共に取
付ボルト4によってクランクシャフト1に固定されてい
る。詳しくは、前記弾性板2及び補強板3は、これら弾
性板2及び補強板3を貫通する取付ボルト4によってク
ランクシャフト1に取付け固定されている。これによっ
て、前記補強板3は弾性板2の取付部位を補強してい
る。
【0030】5は弾性板2の外周側に固定された質量体
である。前記質量体5は略環状に形成され、その外周側
が弾性板2を貫通する取付ボルト6によって弾性板2の
外周側に取付固定されている。前記質量体5は弾性板2
への取付部分でのみ弾性板2に接しており、他の部分で
は弾性板2との間に所定の軸方向の隙間7が形成してあ
る。また、前記質量体5の弾性板2と反対側には図外の
クラッチ装置の摩擦板が接する摩擦面8が形成してあ
る。
【0031】10はばね部材で、このばね部材10は弾
性板2と質量体5との間の軸方向の隙間7内に配置さ
れ、両端側がそれぞれ弾性板2または質量体5に接して
いる。前記ばね部材10は、この実施の形態においては
截頭円錐状の皿ばねから形成されている。また、前記ば
ね部材10は、その外周が質量体5に形成した位置決め
段部11に係止され、半径方向に位置決めされている。
【0032】ここで、前記ばね部材10と弾性板2とが
接触する部位及びばね部材10と質量体5とが接触する
部位において、接触面の少なくとも一方が湾曲してい
る。即ち、前記ばね部材10と弾性板2とが接触する部
位においては、弾性板2の接触面2aが湾曲している
(図3参照)。また、前記ばね部材10と質量体5とが
接触する部位においては、ばね部材10の接触面10a
が湾曲している(図2参照)。
【0033】前記弾性板2はプレス成形されており、こ
の弾性板10の接触面10aはプレス成形時に湾曲して
形成されている。
【0034】また、前記ばね部材10はプレス成形され
た截頭円錐状の皿ばねから形成されてなり、この皿ばね
(ばね部材10)の接触面10aがプレス成形時に湾曲
して形成されている。
【0035】なお、前記ばね部材10と弾性板2とが接
触する部位またはばね部材10と質量体5とが接触する
部位の何れか一方において、接触面の少なくとも一方が
湾曲している構成としてもよいものである。
【0036】また、前記弾性板2の外周には、リングギ
ヤ12が溶接によって取付けられている。
【0037】斯かる構成において、前記クランクシャフ
ト1が回転駆動されることによって、このクランクシャ
フト1からの回転駆動力が弾性板2を介して質量体5に
伝達される。
【0038】このとき、前記弾性板2及びばね部材10
がクランク軸系の固有曲げ振動数を常用域から変化させ
ると共に、曲げ振動を吸振する。また、前記ばね部材1
0が弾性板2と質量体5との間で撓むことによって、こ
のばね部材10のそれぞれの端部が弾性板2及び質量体
5との接触部位で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減
衰作用が発揮される。
【0039】ここで、前記ばね部材10と弾性板2とが
接触する部位及びばね部材10と質量体5とが接触する
部位において、接触面の少なくとも一方が湾曲してい
る。即ち、この実施の形態においては、前記ばね部材1
0と弾性板2とが接触する部位においては、弾性板2の
接触面2aが湾曲している。また、前記ばね部材10と
質量体5とが接触する部位においては、ばね部材10の
接触面10aが湾曲している。
【0040】このため、前記ばね部材10が弾性板2と
質量体5との間で撓むことによって、このばね部材10
のそれぞれの端部が弾性板2及び質量体5との接触部位
で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減衰作用が発揮さ
れるとき、接触面2a、10aが湾曲して形成されてい
るから、接触が滑らかとなる。これによって、前記ばね
部材10と弾性板2との接触及び質量体5との摩擦によ
る減衰効果が安定して得られると共に、接触部位の局部
的な摩耗が有利に回避される。
【0041】したがって、前記ばね部材10の摩擦接触
が滑らかで、安定した摩擦減衰効果が得られると共に、
接触部位の局部的な摩耗を低減して、優れた耐久性を備
えた内燃機関のフライホイールが得られる。
【0042】前記ばね部材10がプレス成形された截頭
円錐状の皿ばねから形成され、この皿ばね(ばね部材1
0)の接触面10aがプレス成形時に湾曲して形成され
ているから、格別な工程を経ることなく、接触面10a
を湾曲して形成することができる。
【0043】また、前記弾性板2がプレス成形されてな
り、この弾性板2の接触面2aがプレス成形時に湾曲し
て形成されているから、格別な工程を経ることなく、接
触面2aを湾曲して形成することができる。
【0044】また、前記ばね部材10の外周が質量体5
に形成した位置決め段部11に係止されているから、ば
ね部材10を正しい位置に容易に配置でき、かつ半径方
向の移動を防止することができる。
【0045】図4乃至図9は本発明の別の実施の形態を
示す図面で、これら実施の形態が前記実施の形態と変わ
るところは、補強板3と質量体5との間に軸方向の隙間
14を設け、この隙間14内に、両端側がそれぞれ補強
板3または質量体5に接するばね部材10を配置した点
である。以下、これらの実施の形態について説明する。
なお、説明に際して、前記実施の形態と同一構成部分に
は同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0046】先ず、図4乃至図6に示す実施の形態につ
いて説明する。この実施の形態は、前記補強板3が弾性
板2の内周側に接する板状の基部3aと、この基部3a
の外周端から半径方向方向に延びる環状フランジ部3b
とを有しており、基部3aが弾性板2の内周側のクラン
クシャフト1への取付部位を補強し、環状フランジ部3
bにばね部材10が接するようになっている。また、前
記補強板3の環状フランジ部3bにはばね部材10のた
めの位置決め段部15が形成してある。
【0047】前記ばね部材10は、補強板3と質量体5
との間の軸方向の隙間14内に配置され、詳しくは、補
強板3に形成した環状フランジ部3bと質量体5との間
に配置され、両端側がそれぞれ補強板3または質量体5
に接している。また、前記ばね部材10はその内周が補
強板3に形成した位置決め段部15に係止されて、半径
方向に位置決めされている。
【0048】ここで、前記ばね部材10と補強板3とが
接触する部位及びばね部材10と質量体5とが接触する
部位において、接触面の少なくとも一方が湾曲してい
る。即ち、前記ばね部材10と補強板3とが接触する部
位においては、ばね部材10のの接触面10bが湾曲し
ている(図6参照)。また、前記ばね部材10と質量体
5とが接触する部位においては、質量体5の接触面5a
が湾曲している(図5参照)。
【0049】また、前記質量体5は機械加工されてお
り、この質量体5の接触面5aは機械加工時に湾曲して
形成されている。
【0050】なお、前記ばね部材10と補強板3とが接
触する部位またはばね部材10と質量体5とが接触する
部位の何れか一方において、接触面の少なくとも一方が
湾曲している構成としてもよいものである。
【0051】斯く構成することにより、前記弾性板2及
びばね部材10がクランク軸系の固有曲げ振動数を常用
域から変化させると共に、曲げ振動を吸振する。また、
前記ばね部材10が補強板3と質量体5との間で撓むこ
とによって、このばね部材10のそれぞれの端部が補強
板3または質量体5との接触部位で摩擦を生じ、曲げ振
動に対して摩擦減衰作用が発揮される。
【0052】ここに、前記ばね部材10と補強板3とが
接触する部位及びばね部材10と質量体5とが接触する
部位において、接触面の少なくとも一方が湾曲してい
る。即ち、前記ばね部材10と補強板3とが接触する部
位においては、ばね部材10の接触面10bが湾曲して
いる。また、前記ばね部材10と質量体5とが接触する
部位においては、質量体5の接触面5aが湾曲してい
る。
【0053】このため、前記ばね部材10が弾性板2と
質量体5との間で撓むことによって、このばね部材10
のそれぞれの端部が補強板3及び質量体5との接触部位
で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減衰作用が発揮さ
れるとき、接触面5a、10bが湾曲して形成されてい
るから、接触が滑らかとなる。これによって、前記ばね
部材10と補強板3との接触および質量体5との摩擦に
よる減衰効果が安定して得られると共に、接触部位の局
部的な摩耗が有利に回避される。
【0054】したがって、前記ばね部材10の摩擦接触
が滑らかで、安定した摩擦減衰効果が得られると共に、
接触部位の局部的な摩耗を低減して、優れた耐久性を備
えた内燃機関のフライホイールが得られる。
【0055】また、前記ばね部材10は補強板3と質量
体5とに接して配置されているから、ばね部材10と弾
性板2との間には比較的広い空間が確保されることにな
り、ばね部材10の冷却効果が高められる。
【0056】また、前記ばね部材10の内周が補強板3
に形成した位置決め段部15に係止されているから、ば
ね部材10を正しい位置に容易に配置でき、かつ半径方
向の移動を防止することができる。
【0057】次に、図7乃至図9に示す実施の形態につ
いて説明する。この実施の形態は、前記ばね部材10
は、補強板3に形成した半径方向外方に延びるフランジ
3bと質量体5との間に配置され、外周が質量体5に形
成した位置決め段部11に係止されて、半径方向に位置
決めされている。
【0058】この実施の形態においても、前記ばね部材
10と補強板3とが接触する部位及びばね部材10と質
量体5とが接触する部位において、接触面の少なくとも
一方が湾曲している。即ち、前記ばね部材10と補強板
3とが接触する部位においては、補強板3の接触面3c
が湾曲している(図9参照)。また、前記ばね部材10
と質量体5とが接触する部位においては、ばね部材10
の接触面10aが湾曲している(図8参照)。
【0059】また、前記補強板3はプレス成形されてお
り、この補強板3の接触面3cはプレス成形時に湾曲し
て形成されている。
【0060】なお、前記ばね部材10と補強板3とが接
触する部位またはばね部材10と質量体5とが接触する
部位の何れか一方において、接触面の少なくとも一方が
湾曲している構成としてもよいものである。
【0061】斯く構成することにより、前記弾性板2及
びばね部材10がクランク軸系の固有曲げ振動数を常用
域から変化させると共に、曲げ振動を吸振する。また、
前記ばね部材10が補強板3と質量体5との間で撓むこ
とによって、このばね部材10のそれぞれの端部が補強
板3または質量体5との接触部位で摩擦を生じ、曲げ振
動に対して摩擦減衰作用が発揮される。
【0062】ここに、前記ばね部材10と補強板3とが
接触する部位及びばね部材10と質量体5とが接触する
部位において、接触面の少なくとも一方が湾曲してい
る。即ち、この実施の形態においては、前記ばね部材1
0と補強板3とが接触する部位においては、補強板3の
接触面3cが湾曲している。また、前記ばね部材10と
質量体5とが接触する部位においては、ばね部材10の
接触面10aが湾曲している。
【0063】このため、前記ばね部材10が補強板3と
質量体5との間で撓むことによって、このばね部材10
のそれぞれの端部が補強板3及び質量体5との接触部位
で摩擦を生じ、曲げ振動に対して摩擦減衰作用が発揮さ
れるとき、接触面3c、10aが湾曲して形成されてい
るから、接触が滑らかとなる。これによって、前記ばね
部材10と補強板3との接触および質量体5との摩擦に
よる減衰効果が安定して得られると共に、接触部位の局
部的な摩耗が有利に回避される。
【0064】したがって、前記ばね部材10の摩擦接触
が滑らかで、安定した摩擦減衰効果が得られると共に、
接触部位の局部的な摩耗を低減して、優れた耐久性を備
えた内燃機関のフライホイールが得られる。
【0065】また、前記補強板3がプレス成形されてな
り、この補強板3の接触面3cがプレス成形時に湾曲し
て形成されているから、格別な工程を経ることなく、接
触面3cを湾曲して形成することができる。
【0066】また、前記ばね部材10は補強板3と質量
体5とに接して配置されているから、ばね部材10と弾
性板2との間には比較的広い空間が確保されることにな
り、ばね部材10の冷却効果が高められる。
【0067】また、前記ばね部材10の外周が質量体5
に形成した位置決め段部11に係止されているから、ば
ね部材10を正しい位置に容易に配置でき、かつ半径方
向の移動を防止することができる。
【0068】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ばね部材の摩擦接触が滑らかで、安定した摩擦
減衰効果が得られると共に、接触部位の局部的な摩耗を
低減して、優れた耐久性を備えた内燃機関のフライホイ
ールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す内燃機関のフライホ
イールの断面図である。
【図2】図1のA部を拡大して示す図面である。
【図3】図1のB部を拡大して示す図面である。
【図4】本発明の別の実施の形態を示す図1と同様な図
面である。
【図5】図4のA部を拡大して示す図面である。
【図6】図4のB部を拡大して示す図面である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示す図1と同様な図
面である。
【図8】図7のA部を拡大して示す図面である。
【図9】図7のB部を拡大して示す図面である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 弾性板 2a 接触面 3 補強板 5 質量体 7 隙間 10 ばね部材 10a 接触面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側がクランクシャフトに固定され、
    曲げ方向に可撓性を有する略円板状の弾性板と、この弾
    性板の外周側に固定された質量体とを備えた内燃機関の
    フライホイールにおいて、前記クランクシャフトへの固
    定位置よりも半径方向外方側における弾性板と質量体と
    の間に、軸方向の隙間を設け、前記隙間内に、両端側が
    それぞれ弾性板または質量体に接触するばね部材を配置
    してなり、前記ばね部材と弾性板とが接触する部位また
    はばね部材と質量体とが接触する部位の何れか一方また
    は両方において、接触面の一方または両方が湾曲してい
    ることを特徴とする、内燃機関のフライホイール。
  2. 【請求項2】 前記ばね部材がプレス成形された截頭円
    錐状の皿ばねから形成されてなり、この皿ばねの接触面
    がプレス成形時に湾曲して形成されていることを特徴と
    する、請求項1記載の内燃機関のフライホイール。
  3. 【請求項3】 前記弾性板がプレス成形されてなり、こ
    の弾性板の接触面がプレス成形時に湾曲して形成されて
    いることを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のフラ
    イホイール。
  4. 【請求項4】 内周側が補強板と共にクランクシャフト
    に固定され、曲げ方向に可撓性を有する略円板状の弾性
    板と、この弾性板の外周側に固定された質量体とを備え
    た内燃機関のフライホイールにおいて、前記クランクシ
    ャフトへの固定位置よりも半径方向外方側における補強
    板と質量体との間に、軸方向の隙間を設け、前記隙間内
    に、両端側がそれぞれ補強板または質量体に接触するば
    ね部材を配置してなり、前記ばね部材と補強板とが接触
    する部位またはばね部材と質量体とが接触する部位の何
    れか一方または両方において、接触面の一方または両方
    が湾曲していることを特徴とする、内燃機関のフライホ
    イール。
  5. 【請求項5】 前記ばね部材がプレス成形された截頭円
    錐状の皿ばねから形成されてなり、この皿ばねの接触面
    がプレス成形時に湾曲して形成されていることを特徴と
    する、請求項4記載の内燃機関のフライホイール。
  6. 【請求項6】 前記補強板がプレス成形されてなり、こ
    の補強板の接触面がプレス成形時に湾曲して形成されて
    いることを特徴とする、請求項4記載の内燃機関のフラ
    イホイール。
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