JP2000304349A - 1缶2回路式熱源装置 - Google Patents

1缶2回路式熱源装置

Info

Publication number
JP2000304349A
JP2000304349A JP11115880A JP11588099A JP2000304349A JP 2000304349 A JP2000304349 A JP 2000304349A JP 11115880 A JP11115880 A JP 11115880A JP 11588099 A JP11588099 A JP 11588099A JP 2000304349 A JP2000304349 A JP 2000304349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
transfer tube
heat
combustion
combustion section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11115880A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Tomita
英夫 富田
Masamitsu Kondo
正満 近藤
Fumitaka Kikutani
文孝 菊谷
Kazuya Ariyama
和也 有山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11115880A priority Critical patent/JP2000304349A/ja
Publication of JP2000304349A publication Critical patent/JP2000304349A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単独運転時の伝熱管内残留水の沸騰防止を図
る。 【解決手段】 1缶2回路式熱源装置では、兼用燃焼部
28は第1燃焼部29及び第2燃焼部30に挟まれるよ
うに設け、缶体21を貫通して兼用燃焼部28及び第1
燃焼部29の各下流側に第1伝熱管32を設け、同様に
缶体21を貫通して兼用燃焼部28及び第2燃焼部30
の各下流側に第2伝熱管33を設けている。受熱フィン
24は互いに当接して設けた第1伝熱管22と第2伝熱
管23の近傍の表面積を小さく形成している。そして、
第2燃焼部の単独運転時、第1伝熱管32A内の残留水
は受熱量の抑制と通水されている第1伝熱管22Aへの
放熱により第1伝熱管22のスケール詰まり抑制が図
れ、兼用燃焼部28を燃焼させる分、燃焼負荷を小さく
できるので、低騒音化も図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯と暖房、また
は給湯と風呂などの複合使用に用いられる1缶2回路式
熱源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の1缶2回路式熱源装置は
特開平9−243166号公報に記載されているような
ものが一般的であった。この装置は図7に示されている
ように第1燃焼部1と第2燃焼部2には、ガス導管3を
分岐して夫々にガス遮断弁4、5及びガス導管3の入り
口側にガス比例弁6が設けられ、箱形状の缶体7は第1
燃焼部1と第2燃焼部2の下流に設けられている。丸形
状の第1伝熱管8は缶体7を貫通し第1燃焼部1の下流
側に2段に設け、各第1伝熱管8は一本の通路になるよ
うにベンド(図示されず)で矢で示す如く連通されてい
る。丸形状の第2伝熱管9は缶体7を貫通し第1燃焼部
1の、かつ第2燃焼部2の近傍に1本と、さらに第2燃
焼部2の下流に2段に設け、各第2伝熱管9は一本の通
路になるようにベンドで矢で示す如く連通されている。
特に、第1燃焼部1の、かつ第2燃焼部2近傍下流で
は、上流側の第1伝熱管8と下流側の第2伝熱管9が接
合されていた。多数枚の受熱フィン10は第1伝熱管8
と第2伝熱管9に貫通溶着固定されている。なお、第1
燃焼部1と第2燃焼部2の境界下流側には、開口部11
が受熱フィン10に開口し、また、第1伝熱管8と第2
伝熱管9はこの部分には設けていない。燃焼ファン12
は第1燃焼部1と燃焼部2に連通している。点火手段1
3、14はそれぞれ第1燃焼部1と燃焼部2の下流に設
けられている。
【0003】次に、第1燃焼部の単独運転についてを説
明する。第1伝熱管8に通水された場合、燃焼ファン1
2が駆動し、ガス遮断弁4とガス比例弁6が開き、第1
燃焼部1が点火手段13により燃焼を開始する。そし
て、燃焼熱が第1燃焼部1の下流側の受熱フィン10A
の範囲から第1伝熱管8に伝わり、第1温水が第1伝熱
管8から出湯する。その際、要求された第1温水温度に
なるようにガス比例弁6が燃焼量を調整する。
【0004】次に、第2燃焼部の単独運転についてを説
明する。ポンプ(図示せず)により第2伝熱管9に第2
温水が吸引された場合、ガス遮断弁5とガス比例弁6が
開き、第2燃焼部2が点火手段14により燃焼を開始す
る。その際、要求された第2温水温度になるようにガス
比例弁6が燃焼量を調整する。そして、燃焼熱が第2燃
焼部2の下流側の受熱フィン10Bの範囲から第2伝熱
管9に伝わるので、温度上昇した第2温水が第2伝熱管
9から熱端末(図示せず)へ循環する。
【0005】続いて、第1・第2の燃焼部の同時運転に
ついてを説明する。第1伝熱管8に通水され、かつポン
プにより第2伝熱管9に第2温水が吸引された場合、第
1燃焼部1や第2燃焼部2が点火手段13、14により
燃焼を開始する。その際、第1燃焼部の単独運転と同様
に第1燃焼部1の燃焼熱が受熱フィン10Aの範囲から
第1伝熱管8に伝わるので、要求された温度の第1温水
が第1伝熱管8から出湯する(第1優先制御)。他方、
ガス比例弁6が兼用なので、第2燃焼部2は第1燃焼部
1と同じ燃焼負荷で燃焼する結果、第2燃焼部2の燃焼
量はなりゆきになる。したがって、第2燃焼部2の燃焼
熱が受熱フィン10Bの範囲から第2伝熱管9に伝わ
り、なりゆきではあるが、温度上昇した第2温水が第2
伝熱管9から熱端末へ循環する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記する従来の1缶2
回路式熱源装置では、第1単独運転を要求された場合、
受熱フィン10Aが受熱した熱は開口部11があるにも
かかわらず受熱フィン10B側にも熱伝導し、第2燃焼
部2の下流側の第2伝熱管9Bを間接的に加熱する。ま
た、第1燃焼部1に形成した燃焼排ガスが熱膨張して、
受熱フィン10Bや第2伝熱管9Aを加熱する。これら
の結果、第2燃焼部2A内の残留水が沸騰するという問
題を有していた。他方、第1燃焼部1に形成した燃焼排
ガスが第1伝熱管8の下流側に位置する第2伝熱管9B
を加熱する。この結果、第2伝熱管9Bから通水されて
いる第1伝熱管8Aへの放熱があるにもかかわらず、第
2伝熱管9B内の残留水は高温になり、スケール(例え
ば炭酸カルシウム)詰まりが生じるという問題を有して
いた。
【0007】また、第2燃焼部の単独運転を要求された
場合、受熱フィン10Bが受熱した熱は熱抵抗の開口部
11が開口されているにもかかわらず受熱フィン10A
側にも熱伝導し、第1燃焼部1の、かつ第2燃焼部2に
近接した下流側の第1伝熱管8Aを加熱する。さらに、
第2燃焼部2に形成した燃焼排ガスが熱膨張して、受熱
フィン10Aや第1伝熱管8Aを加熱する。他方、第1
伝熱管8Aから通水されている第2伝熱管9Aへの放熱
がある。特に、第2燃焼部の運転が暖房用の場合、第2
温水の戻り温度が40〜60℃と高く、また、第2温水
の往き温度も60〜80℃と高いので、第2温水と残留
水との温度差が小さく、放熱量も小さくなる。これらの
結果、第1伝熱管8A内の残留水が高温になり、特に最
も高温になる第1伝熱管8Aの最上流側部(第1燃焼部
1近傍)からスケールが析出し、スケール詰まりが生じ
やすくなる。
【0008】また、1缶2回路式熱源装置を小型化する
ために、第1燃焼部1と第2燃焼部2の燃焼負荷を大き
くすることにより第1燃焼部1と第2燃焼部2を小型に
した場合、燃焼騒音が大きくなるという問題を有してい
た。さらに、第1燃焼部1と第2燃焼部2を小型にした
分、受熱フィン10の受熱面積も小さくなるので、第1
燃焼部1と第2燃焼部2の熱効率が小さくなるという問
題を有していた。
【0009】そこで、本発明は前記するこれらの問題を
解消して、第1及び第2燃焼部の単独運転時でもスケー
ル詰まりを抑制し、さらに低騒音及び高効率の1缶2回
路式熱源装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために隣接して設けた第1燃焼部及び第2燃焼部
と、両燃焼部の下流側に設けた缶体と、缶体を貫通して
第1燃焼部の下流側に設けた第1伝熱管と、缶体を貫通
して第2燃焼部の下流側に設けた第2伝熱管と、第1燃
焼部と第2燃焼部の境界近傍に互いに隣接して設けた第
1伝熱管及び第2伝熱管と、第1伝熱管及び第2伝熱管
に貫通固定し、かつ互いに当接した第1伝熱管及び第2
伝熱管の近傍の表面積を小さく形成した受熱フィンとを
備えたものである。
【0011】そして、第1伝熱管に通水され、第1燃焼
部が燃焼を開始した場合、第1燃焼部から発生した燃焼
熱は受熱フィンを介して互いに当接して設けた第1伝熱
管及び第2伝熱管を加熱する。その際、第2伝熱管内の
残留水は互いに当接した第1伝熱管及び第2伝熱管の近
傍の受熱フィンの表面積を小さくしているので、受熱量
が少なく、加えて通水されている第1伝熱管への放熱に
より温度が低く、スケール詰まり抑制が図れる。
【0012】同様に、第2伝熱管に通水され、第2燃焼
部が燃焼を開始した場合、第2燃焼部から発生した燃焼
熱は受熱フィンを介して互いに当接して設けた第1伝熱
管及び第2伝熱管を加熱する。その際、第1伝熱管内の
残留水は互いに当接した第1伝熱管及び第2伝熱管の近
傍の受熱フィン表面積を小さくしたので、受熱量が少な
く、加えて通水されている第2伝熱管への放熱により温
度が低く、スケール詰まり抑制が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項に記載する形態
で実施できるものであり、請求項1記載のように近接し
て設けた第1燃焼部及び第2燃焼部と、両燃焼部の下流
側に設けた缶体と、缶体を貫通して第1燃焼部の下流側
に設けた第1伝熱管と、缶体を貫通して第2燃焼部の下
流側に設けた第2伝熱管と、第1燃焼部と第2燃焼部の
境界近傍に互いに近接して設けた第1伝熱管及び第2伝
熱管と、第1伝熱管及び第2伝熱管に貫通固定し、かつ
互いに近接した第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の表面
積を小さく形成した受熱フィンとを備えたものである。
そして、第1伝熱管に通水され、第1燃焼部が燃焼を開
始した場合、第1燃焼部から発生した燃焼熱は受熱フィ
ンを介して互いに近接して設けた第1伝熱管及び第2伝
熱管を加熱する。その際、第2伝熱管内の残留水は互い
に近接した第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の受熱フィ
ン表面積を小さくしたので、受熱量が少なく、加えて通
水されている第1伝熱管への放熱により温度が低く、ス
ケール詰まり抑制が図れる。
【0014】同様に、第2伝熱管に通水され、第2燃焼
部が燃焼を開始した場合、第2燃焼部から発生した燃焼
熱は受熱フィンを介して互いに近接して設けた第2伝熱
管及び第2伝熱管を加熱する。その際、第1伝熱管内の
残留水は互いに近接した第1伝熱管及び第2伝熱管の近
傍の受熱フィン表面積を小さくしたので、受熱量が少な
く、加えて通水されている第2伝熱管への放熱により温
度が低く、スケール詰まり抑制が図れる。
【0015】また、請求項2記載のように兼用燃焼部を
挟むように設けた第1燃焼部及び第2燃焼部と、各燃焼
部の下流側に設けた缶体と、缶体を貫通して第1燃焼部
の下流側に設けた第1伝熱管と、缶体を貫通して第2燃
焼部の下流側に設けた第2伝熱管と、兼用燃焼部の下流
側に互いに近接して設けた第1伝熱管及び第2伝熱管
と、第1伝熱管及び第2伝熱管に貫通固定し、かつ互い
に当接して設けた第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の表
面積を小さく形成した受熱フィンとを備えたものであ
る。
【0016】そして、第1伝熱管に通水され、兼用燃焼
部及び第1燃焼部が燃焼を開始した場合、第1燃焼部か
ら発生した燃焼熱は第1伝熱管を加熱し、さらに兼用燃
焼部から発生した燃焼熱は互いに近接して設けた第1伝
熱管と第2伝熱管を加熱する。その際、兼用燃焼部の下
流側に設けられた第2伝熱管内の残留水は互いに当接し
て設けた第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の受熱フィン
表面積を小さく形成したので、受熱量が少なく、加えて
通水されている第1伝熱管への放熱により温度が低く、
スケール詰まり抑制が図れる。
【0017】同様に、第2伝熱管に通水され、兼用燃焼
部及び第2燃焼部が燃焼を開始した場合、第2燃焼部か
ら発生した燃焼熱は第2伝熱管を加熱し、さらに兼用燃
焼部から発生した燃焼熱は互いに近接して設けた第1伝
熱管と第2伝熱管を加熱する。その際、兼用燃焼部の下
流側に設けた第1伝熱管内の残留水は互いに当接して設
けた第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の受熱フィン表面
積を小さく形成したので、受熱量が少なく、加えて通水
されている第2伝熱管への放熱により温度が低く、スケ
ール詰まり抑制が図れる。
【0018】また、第1燃焼部の単独運転時、第1燃焼
部に加え兼用燃焼部を燃焼させる分、燃焼負荷を小さく
できるので、低騒音化が図れる。さらに、受熱フィンを
広い範囲で受熱面積として利用できるので、第1燃焼部
の高効率化が図れる。同様に、第2単独運転時、低騒音
化と高効率化が図れる。
【0019】また、請求項3記載のように互いに当接し
て設けた第1伝熱管及び第2伝熱管のどちらか上流に位
置する伝熱管から上流方向への長さを短くするように表
面積を小さく形成した受熱フィンを備えたものである。
【0020】そして、第1伝熱管を上流側に設けた場
合、第2伝熱管に通水され、第2燃焼部が燃焼を開始
し、発生した燃焼熱は受熱フィンを介して互いに当接し
て設けた第1伝熱管及び第2伝熱管も加熱する。その
際、第1伝熱管内の残留水は上流方向への長さを短くす
るように受熱フィン表面積を小さく形成したので、受熱
量が少なく、加えて通水されている第2伝熱管への放熱
により温度が低くなる。特に、第1伝熱管の最上流側温
度が低く、スケール析出が抑えられ、スケール詰まりの
抑制がさらに図られる。
【0021】また、第1伝熱管に通水され、第1燃焼部
が燃焼を開始した場合、発生した燃焼熱は受熱フィンを
介して互いに当接して設けた第1伝熱管及び第2伝熱管
も加熱する。その際、第1伝熱管の受熱は第1伝熱管か
ら下流の受熱フィンから十分に受熱できるので、第1伝
熱管の受熱量減少が抑えられ、熱効率が維持できる。
【0022】同様に、第2伝熱管を上流側に設けた場合
も同様の効果が得られる。
【0023】また、請求項4記載のように単独に設けた
第1伝熱管及び単独に設けた第2伝熱管の近傍の表面積
を、互いに当接して設けた第1伝熱管及び第2伝熱管の
方向に対して小さく形成した受熱フィンとを備えたもの
である。
【0024】そして、第1伝熱管に通水され、燃焼を開
始した場合、発生した燃焼熱は単独に設けた第1伝熱管
を加熱し、さらに発生した燃焼熱は互いに当接して設け
た第1伝熱管及び第2伝熱管を加熱する。その際、形成
した燃焼排ガスが熱膨張して互いに当接して設けた第1
伝熱管及び第2伝熱管を超えて単独に設けた第2伝熱管
も加熱する。この場合、単独に設けた第2伝熱管の近傍
の受熱フィン表面積を小さく形成したので、第2伝熱管
内の残留水も温度が低く、スケール詰まり抑制が図れ
る。
【0025】同様に、第2燃焼部の単独運転時、単独に
設けた第1伝熱管内の残留水も温度が低く、スケール詰
まり抑制が図れる。
【0026】また、請求項5記載のように互いに当接し
て設けた第1伝熱管及び第2伝熱管のどちらか一方の断
面形状を変形させた変形伝熱管と、変形伝熱管の変形形
状に把持するように設けた他方の伝熱管とを備えたもの
である。そして、第1伝熱管に通水され、燃焼が開始し
た場合、発生した燃焼熱は第1伝熱管を加熱し、さらに
発生した燃焼熱は互いに当接して設けた変形伝熱管と他
方の伝熱管を加熱する。他方、他方の伝熱管を変形伝熱
管の変形形状に把持するように設けたので、変形伝熱管
と他方の伝熱管との接合面が広くなり、変形伝熱管と他
方の伝熱管間の放熱量が増加する。この結果、第2伝熱
管内の残留水は温度が低く、スケール詰まり抑制が図れ
る。
【0027】同様に、第2燃焼部の単独運転時、第1伝
熱管内の残留水も温度が低く、スケール詰まり抑制が図
れる。
【0028】また、請求項6記載のように受熱フィンの
表面積を小さく形成した部分の下流側に燃焼排ガスを混
合する燃焼排ガス混合手段を備えたものである。
【0029】そして、受熱フィンの表面積を小さく形成
した部分を流れる燃焼排ガスは高温のまま受熱フィンを
通過する。他方の燃焼排ガスは受熱フィンと十分に熱交
換できるので、低温になる。その後、燃焼排ガス混合手
段が高温の燃焼排ガスと低温の燃焼排ガスを混合させて
燃焼排ガス温度を下げ均一化するので、安全性の向上が
図れる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける1缶2回路式熱源装置の要部構成図である。図にお
いて、15と16は第1燃焼部及び第2燃焼部である。
17と18は分岐したガス導管19に設けたガス遮断弁
で、20はガス導管19の入口側に設けたガス比例弁で
ある。21は第1燃焼部15及び第2燃焼部16の下流
外周に設けた箱形状の缶体である。22は丸形状の第1
伝熱管であり、缶体21を貫通し第1燃焼部15及び第
1燃焼部と第2燃焼部の境界近傍に2段に設け、各第1
伝熱管22は一本の通路になるようにベンド(図示され
ず)で矢印の如く連通されている。23は丸形状の第2
伝熱管であり、缶体21を貫通し第2燃焼部16及び第
1燃焼部と第2燃焼部の境界近傍に2段に設け、各第2
伝熱管23は一本の通路になるようにベンドで連結され
ていた。特に、第1燃焼部15と第2燃焼部16の境界
近傍の下流側には、上流側に第1伝熱管22Aと下流側
に第2伝熱管23Aをそれぞれロー付けして接合され一
体構成にしている。24は受熱フィンであり、第1伝熱
管22と第2伝熱管23に貫通溶着固定し、かつ接合し
た第1伝熱管22A及び第2伝熱管23Aの近傍の表面
積を小さく形成している。25、26は点火手段で、第
1燃焼部15と第2燃焼部16の各下流に設けている。
燃焼ファン27は第1燃焼部15及び第2燃焼部16と
に連通している。
【0032】次に、第1燃焼部の単独運転について説明
する。カランが開けられて第1伝熱管22に通水された
場合、燃焼ファン27が駆動し、ガス遮断弁17とガス
比例弁20が同時に開き、第1燃焼部15が点火手段2
5により点火し、燃焼を開始する。そして、第1燃焼部
15から発生した燃焼熱が第1燃焼部15の下流側の受
熱フィン24Aを介して第1伝熱管22と接合した第1
伝熱管22A及び第2伝熱管23Aに伝わり、第1温水
が第1伝熱管22から出湯する。その際、要求された第
1温水になるようにガス比例弁20が燃焼量を調整する
(約38〜60℃)。
【0033】他方、第2伝熱管23A内の残留水は接合
した第1伝熱管22A及び第2伝熱管23Aの近傍の受
熱フィン24の表面積を小さく形成したので、受熱量が
少ない。加えて、第2伝熱管23Aから接合面を介して
通水されている第1伝熱管22Aへの放熱がある。これ
らの熱収支結果、第2伝熱管23A内の残留水は温度が
80〜90℃と低く、スケール詰まり抑制が図れる。ま
た、下流段の第2伝熱管23Bは燃焼排ガスに直接加熱
されることはないが、第1伝熱管22B内を流れている
第1温水が温度上昇し、第1温水と残留水との温度差が
小さくなる分、第2伝熱管23B内の残留水から第1伝
熱管22Bへの熱伝導による放熱量も小さくなるので、
第2伝熱管23B内の残留水も温度が80〜90℃と低
く、スケール詰まり抑制が図れる。
【0034】なお、燃焼排ガスが熱膨張するので、燃焼
排ガスが接合した第1伝熱管22A及び第2伝熱管23
Aを越えて流れる場合がある。この場合、受熱フィン2
4Bを介して第2伝熱管23Cに熱回収されるので、第
2伝熱管23Cが高温にることはない。
【0035】次に、第2燃焼無の単独運転について説明
する。ポンプ(図示せず)により第2伝熱管23に第2
温水が吸引された場合、燃焼ファン27が駆動し、ガス
遮断弁18とガス比例弁20が同時に開き、第2燃焼部
16が点火手段26により点火し、燃焼を開始する。そ
して、第2燃焼部16から発生した燃焼熱が第2燃焼部
16の下流側の受熱フィン24Bを介して第2伝熱管2
3と接合した第1伝熱管22C及び第2伝熱管23Cに
伝わり、第2温水が第2伝熱管23から熱端末(図示せ
ず)へ循環する。その際、要求された第2温水または第
2要求能力になるようにガス比例弁20が燃焼量を調整
する。
【0036】他方、第1伝熱管22C内の残留水は接合
した第1伝熱管22C及び第2伝熱管23Cの近傍の受
熱フィン24表面積を小さく形成したので、受熱量が少
ない。加えて、第1伝熱管22Cから接合面を介して通
水されている第2伝熱管23Cへの放熱がある。これら
の熱収支結果、第1伝熱管22C内の残留水は温度が約
90℃と低く、スケール詰まり抑制が図れる。また、下
流段の第1伝熱管22Cは燃焼排ガスに直接加熱される
ことはないが、第2伝熱管23B内を流れている第2温
水が温度上昇し、第2温水と残留水との温度差が小さく
なる分、第1伝熱管22C内の残留水から第2伝熱管2
3Cへの熱伝導による放熱量も小さくなるので、第1伝
熱管22C内の残留水も温度が80〜90℃と低く、ス
ケール詰まり抑制が図れる。
【0037】(実施例2)図2は本発明の実施例2にお
ける1缶2回路式熱源装置の要部構成図である。実施例
1と異なる点は兼用燃焼部28を挟むように第1燃焼部
29と第2燃焼部30を設け、兼用燃焼部28に対応し
てガス遮断弁31を設けていることである。第1伝熱管
32は兼用燃焼部28及び第1燃焼部29の下流に設
け、第2伝熱管33は兼用燃焼部28及び第2燃焼部3
0の下流に設けている。特に、兼用燃焼部28の下流側
には、上流側に第1伝熱管32Aと下流側に第2伝熱管
33Aをそれぞれロー付けして接合一体構成にしてい
る。また、兼用燃焼部28の下流側に点火手段34を設
けたことである。なお実施例1と同一符号のものは同一
構造を有し、説明は省略する。
【0038】次に、第1燃焼部の単独運転について説明
する。カランが開けられて第1伝熱管32に通水された
場合、燃焼ファン27が駆動し、ガス遮断弁31とガス
比例弁20が同時に開き、兼用燃焼部28が点火手段3
4により点火し、続いてガス遮断弁17が開き第1燃焼
部29に火移りする。そして、兼用燃焼部28から発生
した燃焼熱が兼用燃焼部28の下流側の受熱フィン24
Aから第1伝熱管32に伝わり、さらに第1燃焼部29
から発生した燃焼熱が第1燃焼部29の下流側の受熱フ
ィン24Bから第1伝熱管32に伝わり、第1温水が第
1伝熱管32から出湯する。その際、要求された第1温
水になるようにガス比例弁20が燃焼量を調整する(約
38〜60℃)。また、要求第1能力が小さい場合、ガ
ス遮断弁31を閉じて第1燃焼部29のみが燃焼を継続
し、ガス比例弁20が燃焼量を再度調整する。
【0039】他方、兼用燃焼部28に発生した燃焼熱は
兼用燃焼部28の下流側に設けられた第1伝熱管32A
を加熱し、続いて受熱フィン24Aを介して第1伝熱管
32Aに接合した第2伝熱管33Aを加熱する。その
際、第2伝熱管33A内の残留水は接合して設けた第1
伝熱管32A及び第2伝熱管33Aの近傍の受熱フィン
24表面積を小さく形成したので、受熱量が少なく、加
えて通水されている第1伝熱管32Aへの放熱により温
度が80〜90℃と低く、スケール詰まり抑制が図れ
る。また、下流段の第2伝熱管33Bは兼用燃焼部28
に形成した燃焼排ガスに直接加熱されることはないが、
第1伝熱管32B内を流れている第1温水が温度上昇
し、第1温水と残留水との温度差が小さくなる分、第2
伝熱管33B内の残留水から第1伝熱管32Bへの熱伝
導による放熱量も小さくなるので、第2伝熱管32B内
の残留水も温度が80〜90℃と低く、スケール詰まり
抑制が図れる。なお、兼用燃焼部28に形成した燃焼排
ガスが熱膨張するので、燃焼排ガスが単独に設けた第2
伝熱管33C近傍を流れるので、第2伝熱管33C内の
残留水が高温になりスケール詰まりが生じやすくなる。
また、第1燃焼部29に加え兼用燃焼部28を燃焼させ
る分、燃焼負荷を小さくできるので、燃焼ファン27の
回転数を小さくでき、かつ燃焼面積が広くなる分、燃焼
音が小さくなり、低騒音化が図れる。さらに、従来例の
ように受熱フィン24内に沸騰防止のための熱伝導を抑
制する開口部などが不要であり、かつ受熱フィン24A
を受熱面積として利用できるので、第1燃焼部の単独運
転の高効率化が図れる。
【0040】次に、第2燃焼部の単独運転について説明
する。ポンプ(図示せず)により第2伝熱管33に第2
温水が吸引された場合、燃焼ファン27が駆動し、ガス
遮断弁31とガス比例弁20が同時に開き、兼用燃焼部
28が点火し、続いてガス遮断弁18が開き、兼用燃焼
部28から第2燃焼部30へ火移りする。そして、兼用
燃焼部28から発生した燃焼熱が兼用燃焼部28の下流
側の受熱フィン24Aから第2伝熱管33に伝わり、さ
らに第2燃焼部30から発生した燃焼熱が第2燃焼部3
0の下流側の受熱フィン24Cから第2伝熱管33に伝
わり、第2温水が第2伝熱管33から熱端末(図示せ
ず)へ循環する。その際、要求された第2温水または第
2要求能力になるようにガス比例弁20が燃焼量を調整
する。また、要求第2能力が小さい場合、ガス遮断弁3
1を閉じて第2燃焼部30のみが燃焼を継続し、ガス比
例弁20が燃焼量を再度調整する。
【0041】他方、兼用燃焼部28に発生した燃焼熱は
兼用燃焼部28の下流側に設けられた第1伝熱管32A
を加熱し、続いて受熱フィン24Aを介して第1伝熱管
32Aに接合した第2伝熱管33Aを加熱する。その
際、第1伝熱管33A内の残留水は接合して設けた第1
伝熱管32A及び第2伝熱管33Aの近傍の受熱フィン
24表面積を小さくしたので、受熱量が少なく、加えて
通水されている第2伝熱管33Aへの放熱により温度が
約90℃と低く、スケール詰まり抑制が図れる。また、
下流段の第1伝熱管32Bは兼用燃焼部28に形成した
燃焼排ガスに直接加熱されることはないが、第2伝熱管
33B内を流れている第2温水が温度上昇し、第2温水
と残留水との温度差が小さくなる分、第1伝熱管32B
内の残留水から第2伝熱管33Bへの熱伝導による放熱
量も小さくなるので、第1伝熱管32B内の残留水も温
度が80〜90℃と低く、スケール詰まり抑制が図れ
る。
【0042】また、第1燃焼部の単独運転と同様に、第
2燃焼部30に加え兼用燃焼部28を燃焼させる分、燃
焼負荷を小さくできるので、燃焼ファン27の回転数を
小さくでき、かつ燃焼面積が広くなる分、燃焼音が小さ
くなり、低騒音化が図れる。さらに、受熱フィン24A
を受熱面積として利用できるので、第2単独運転の高効
率化が図れる。
【0043】なお、第1・第2燃焼部の同時運転の場
合、兼用燃焼部28から発生した燃焼熱は接合した第1
伝熱管32A及び第2伝熱管33Aで分配する分、第1
能力と第2能力が小さくなるのは避けられない。
【0044】(実施例3)図3は本発明の実施例2にお
ける1缶2回路式熱源装置の部分拡大断面図である。実
施例2と異なる点は上流側の第1伝熱管35A及び下流
側の第2伝熱管36Bとを接合一体構成にし、受熱フィ
ン37を第1伝熱管35Aから上流方向への長さを短く
するように表面積を小さく形成したことである。なお実
施例2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略
する。
【0045】そして、第2伝熱管36に通水され、兼用
燃焼部28及び第2燃焼部30が燃焼を開始した場合、
発生した燃焼熱は受熱フィン37Aの範囲を介して接合
した第1伝熱管35A及び第2伝熱管36Aも加熱す
る。その際、第1伝熱管35A内の残留水は、上流方向
への長さを短くするように受熱フィン37表面積を小さ
くしたので受熱量が少なく、加えて通水されている第2
伝熱管36Aへの放熱により温度が低くなる。特に、最
も高温になる第1伝熱管35Aの最上流側35C温度が
低く抑えられる結果、スケール析出が抑えられので、ス
ケール詰まり抑制がさらに図れる。
【0046】他方、第1伝熱管35に通水され、兼用燃
焼部28及び第1燃焼部29が燃焼を開始した場合、発
生した燃焼熱は受熱フィン37Aを介して接合した第1
伝熱管35A及び第2伝熱管36Aも加熱する。その
際、第1伝熱管35Aの受熱は第1伝熱管35Aの最上
流側35C部分のから下流の受熱フィン37Aの範囲か
ら十分に受熱できるので、第1伝熱管35Aの受熱量減
少が抑えられ、熱効率が維持できる。
【0047】同様に、第2伝熱管を上流側に設けた場合
も同様の効果が得られる。
【0048】(実施例4)図4は本発明の実施例4にお
ける1缶2回路式熱源装置の部分拡大断面図である。実
施例2と異なる点は受熱フィン38Bを第1燃焼部39
の下流に単独に設けた第1伝熱管40Aから接合した第
1伝熱管40B及び第2伝熱管41Aの方向に対しても
表面積を小さく形成したてことである。さらに、受熱フ
ィン38Cは第2燃焼部42の下流に単独に設けた第2
伝熱管41Bから接合した第1伝熱管40B及び第2伝
熱管41Aの方向に対して表面積を小さく形成してい
る。なお実施例2と同一符号のものは同一構造を有し、
説明は省略する。そして、第1伝熱管40に通水され、
燃焼を開始した場合、第1燃焼部39から発生した燃焼
熱は単独に設けた第1伝熱管40Aを加熱し、さらに兼
用燃焼部28から発生した燃焼熱は接合して設けた第1
伝熱管40B及び第2伝熱管41Aを加熱する。その
際、兼用燃焼部28に形成した燃焼排ガスが熱膨張して
接合して設けた第1伝熱管40B及び第2伝熱管41A
を超して単独に設けた第2伝熱管41Bを加熱する。こ
の場合、単独に設けた第2伝熱管41Bの近傍の受熱フ
ィン38表面積を小さく形成したので、第2伝熱管41
B内の残留水も温度が低く、スケール詰まり抑制が図れ
る。
【0049】同様に、第2燃焼部の単独運転時、単独に
設けた第1伝熱管40A内の残留水も温度が低く、スケ
ール詰まり抑制が図れる。
【0050】(実施例5)図5は本発明の実施例5にお
ける1缶2回路式熱源装置の部分拡大断面図である。実
施例2と異なる点は兼用燃焼部43の下流側に設け断面
を凹形状に変形させた変形第1伝熱管44Aを設け、変
形第1伝熱管44Aの凹形状に把持されるように丸形状
の第2伝熱管45Aを設け、溶着固定したことである。
なお実施例2と同一符号のものは同一構造を有し、説明
は省略する。
【0051】そして、第1伝熱管44に通水され、兼用
燃焼部43及び第1燃焼部29が燃焼を開始した場合、
第1燃焼部29から発生した燃焼熱は受熱フィン24B
を介して第1伝熱管44を加熱し、さらに兼用燃焼部4
3から発生した燃焼熱は受熱フィン24Aを介して接合
した変形第1伝熱管44Aと第2伝熱管45Aを加熱す
るので、第1温水が温度上昇する。他方、第2伝熱管4
5Aを変形第1伝熱管44Aの凹形状に把持されるよう
に設けたので、変形第1伝熱管44Aと第2伝熱管45
Aとの接合面が広くなり、第2伝熱管45Aから通水さ
れている変形第1伝熱管44Aへの放熱量が増加する。
この結果、兼用燃焼部43の下流側に設けた第2伝熱管
45A内の残留水は温度が低く、スケール抑制がさらに
図られる。
【0052】同様に、第2燃焼部の単独運転時、変形第
1伝熱管44Aと第2伝熱管45Aとの接合面が広くな
った分、変形第1伝熱管44Aから通水されている第2
伝熱管45Aへの放熱量が増加するので、変形第1伝熱
管44A内の残留水は温度が低く、スケール詰まり抑制
が図れる。なお、変形第1伝熱管44Aは形状が凹形状
である必要がなく、周長が長ければ同様の効果がある。
また、逆に第2伝熱管45Aが変形形状でも同様の効果
がある。
【0053】(実施例6)図6は本発明の実施例3にお
ける1缶2回路式熱源装置の要部構成図である。実施例
2と異なる点は、多孔平板からなる燃焼排ガス混合手段
46を受熱フィン47の表面積を小さくした部分の下流
側に設けたことである。なお実施例2と同一符号のもの
は同一構造を有し、説明は省略する。
【0054】そして、兼用燃焼部28に形成した燃焼排
ガスは受熱フィン47の表面積を小さく形成した部分を
流れるので、例えば240〜260℃の高温のまま受熱
フィン47Aを通過する。第1燃焼部29や第2燃焼部
30に形成した燃焼排ガスは受熱フィン47B、47C
と十分に熱交換できるので、例えば200〜240℃の
低温になる。その後、燃焼排ガス混合手段46は高温の
燃焼排ガスと低温の燃焼排ガスを混合させて燃焼排ガス
温度を240℃以下に均一にするので、安全性の向上が
図れる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果を有する。
【0056】(1)互いに当接して第1伝熱管及び第2
伝熱管を第1燃焼部と第2燃焼部の境界近傍に設け、受
熱フィンを第1伝熱管及び第2伝熱管の近傍の表面積を
小さく形成したので、第1燃焼部の単独運転時における
第2伝熱管のスケール詰まり抑制及び第2燃焼部の単独
運転時における第1伝熱管のスケール詰まり抑制が図れ
る。
【0057】(2)兼用燃焼部の下流側に互いに当接し
て第1伝熱管及び第2伝熱管を設け、受熱フィンを第1
伝熱管及び第2伝熱管の近傍の表面積を小さく形成した
ので、第1単独運転時における第2伝熱管のスケール詰
まり抑制及び第2燃焼部の単独運転時における第1伝熱
管のスケール詰まり抑制が図れる。また、低騒音化及び
高効率化が図れる。
【0058】(3)受熱フィンを互いに当接して設けた
第1伝熱管及び第2伝熱管のどちらか上流に位置する伝
熱管から上流方向への長さを短く形成したので、伝熱管
の最上流側温度が低く、スケール析出が抑えられ、スケ
ール詰まり抑制がさらに図れる。また、伝熱管の熱効率
が維持できる。
【0059】(4)受熱フィンを、単独に設けた第1伝
熱管及び単独に設けた第2伝熱管の近傍の表面積を互い
に当接して設けた第1伝熱管及び第2伝熱管の方向に対
して小さく形成したので、第1燃焼部の単独運転時にお
ける単独に設けた第2伝熱管のスケール詰まり抑制及び
単独に設けた第2単独運転時における第1伝熱管のスケ
ール詰まり抑制が図れる。
【0060】(5)変形伝熱管を互いに接合して設けた
第1伝熱管及び第2伝熱管のどちらか一方の断面形状を
変形させ、他方の伝熱管を変形伝熱管の変形形状に把持
させたので、第1単独運転時における第2伝熱管のスケ
ール詰まり抑制及び第2燃焼部の単独運転時における第
1伝熱管のスケール詰まり抑制が図れる。
【0061】(6)燃焼排ガス混合手段を受熱フィンの
表面積を小さくした部分の下流側に設けたので、燃焼排
ガス混合手段が燃焼排ガス温度を下げ均一化し、安全性
の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における1缶2回路式熱源装
置の要部構成図
【図2】本発明の実施例2における1缶2回路式熱源装
置の要部構成図
【図3】本発明の実施例3における1缶2回路式熱源装
置の部分拡大断面図
【図4】本発明の実施例4における1缶2回路式熱源装
置の部分拡大断面図
【図5】本発明の実施例5における1缶2回路式熱源装
置の部分拡大断面図
【図6】本発明の実施例5における1缶2回路式熱源装
置の要部構成図
【図7】従来の1缶2回路式熱源機の要部構成図
【符号の説明】
15、29、39 第1燃焼部 16、30、42 第2燃焼部 21 缶体 22、32、35、40 第1伝熱管 23、33、36、41、45 第2伝熱管 24、37、38、47 受熱フィン 28、43 兼用燃焼部 44A 変形第1伝熱管 46 燃焼排ガス混合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊谷 文孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 有山 和也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L036 AA06 AA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接して設けた第1燃焼部及び第2燃焼部
    と、前記両燃焼部の下流側に設けた缶体と、前記缶体を
    貫通して前記第1燃焼部の下流側に設けた第1伝熱管
    と、前記缶体を貫通して前記第2燃焼部の下流側に設け
    た第2伝熱管と、前記第1燃焼部と前記第2燃焼部の境
    界近傍に互いに近接して設けた前記第1伝熱管及び前記
    第2伝熱管と、前記第1伝熱管及び前記第2伝熱管に貫
    通固定し、かつ互いに当接した前記第1伝熱管及び前記
    第2伝熱管の近傍の表面積を小さく形成した受熱フィン
    とを備えた1缶2回路式熱源装置。
  2. 【請求項2】兼用燃焼部を挟むように設けた第1燃焼部
    及び第2燃焼部と、前記各燃焼部の下流側に設けた缶体
    と、前記缶体を貫通して前記第1燃焼部の下流側に設け
    た第1伝熱管と、前記缶体を貫通して前記第2燃焼部の
    下流側に設けた第2伝熱管と、前記兼用燃焼部の下流側
    に互いに近接して設けた前記第1伝熱管及び前記第2伝
    熱管と、前記第1伝熱管及び前記第2伝熱管に貫通固定
    し、かつ互いに当接して設けた前記第1伝熱管及び前記
    第2伝熱管の近傍の表面積を小さく形成した受熱フィン
    とを備えた1缶2回路式熱源装置。
  3. 【請求項3】互いに当接して設けた第1伝熱管及び第2
    伝熱管のどちらか上流に位置する伝熱管から上流方向へ
    の長さを短くするように表面積を小さく形成した受熱フ
    ィンとを備えた請求項1または2記載の1缶2回路式熱
    源装置。
  4. 【請求項4】単独に設けた第1伝熱管及び単独に設けた
    第2伝熱管の近傍の表面積を、互いに当接して設けた第
    1伝熱管及び第2伝熱管の方向に対して小さく形成した
    受熱フィンとを備えた請求項1または2記載の1缶2回
    路式熱源装置。
  5. 【請求項5】互いに当接して設けた第1伝熱管及び第2
    伝熱管のどちらか一方の断面形状を変形させた変形伝熱
    管と、前記変形伝熱管の変形形状に把持するように設け
    た他方の伝熱管とを備えた請求項1または2記載の1缶
    2回路式熱源装置。
  6. 【請求項6】受熱フィンの表面積を小さく形成した部分
    の下流側に燃焼排ガスを混合する燃焼排ガス混合手段を
    備えた請求項1記載の1缶2回路式熱源装置。
JP11115880A 1999-04-23 1999-04-23 1缶2回路式熱源装置 Withdrawn JP2000304349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115880A JP2000304349A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 1缶2回路式熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115880A JP2000304349A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 1缶2回路式熱源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000304349A true JP2000304349A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14673469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11115880A Withdrawn JP2000304349A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 1缶2回路式熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000304349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101737940B (zh) * 2008-11-11 2012-08-29 北京林和森环保技术有限公司 高温气体直溢加热技术与设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101737940B (zh) * 2008-11-11 2012-08-29 北京林和森环保技术有限公司 高温气体直溢加热技术与设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000304349A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JPH06123486A (ja) 誘導水加熱器
JP2002267273A (ja) 給湯器
JP2006207854A (ja) 液々熱交換器
JP2000283564A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP2000320900A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP3368843B2 (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP2004347230A (ja) ガスボイラーの燃焼室
JP2001201173A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP2000304348A (ja) 燃焼装置
JP2000283564A5 (ja)
JP3422273B2 (ja) 熱交換器を備えた燃焼装置
JP2001201185A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP2001091057A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP3940908B2 (ja) 燃焼装置
JP2001324221A (ja) 燃焼装置
JP2001082808A (ja) 熱交換器
JPS6338852A (ja) 2水路熱交換器
JP3649589B2 (ja) 液体加熱装置
JP2000304352A (ja) 燃焼装置
JP2001099493A (ja) 燃焼装置
JP2001208424A (ja) 燃焼装置
JP4296369B2 (ja) 熱源機
JPS63286657A (ja) 給湯器
JP2000205657A (ja) 熱交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060412

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060512

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070613