JPH06123486A - 誘導水加熱器 - Google Patents
誘導水加熱器Info
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- JPH06123486A JPH06123486A JP4296384A JP29638492A JPH06123486A JP H06123486 A JPH06123486 A JP H06123486A JP 4296384 A JP4296384 A JP 4296384A JP 29638492 A JP29638492 A JP 29638492A JP H06123486 A JPH06123486 A JP H06123486A
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- heating
- heating coil
- coil
- pipe
- water heater
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24V—COLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F24V99/00—Subject matter not provided for in other main groups of this subclass
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 誘導水加熱器(20)を、環状の加熱用コイル
(1) と、この加熱用コイルに交番電力を供給するコイル
駆動回路(PW)と、前記加熱コイル表裏面(1a,1b) に所定
距離離間して対向配置され、前記表裏面に平行な仮想平
面(L) 上に屈曲して一層に密に配設された磁性体でなる
発熱用パイプとを有する構成とする。なお、断面矩形で
この矩形の一辺が前記表裏面(1a,1b) に平行な仮想平面
上(L,L')に位置するように屈曲して一層で密に配設され
た２本の発熱用パイプ(2A,2B) とを有し、両発熱用パイ
プを夫々の一端で連通した構成として良い。 【効果】 電力を用いながら熱効率も良く、加熱能力も
高い、従って瞬間湯沸器としても利用可能である。しか
も小形（薄形）に形成できる。なお、清潔衛生的で環境
汚染の虞もなく換気も不要である。
(1) と、この加熱用コイルに交番電力を供給するコイル
駆動回路(PW)と、前記加熱コイル表裏面(1a,1b) に所定
距離離間して対向配置され、前記表裏面に平行な仮想平
面(L) 上に屈曲して一層に密に配設された磁性体でなる
発熱用パイプとを有する構成とする。なお、断面矩形で
この矩形の一辺が前記表裏面(1a,1b) に平行な仮想平面
上(L,L')に位置するように屈曲して一層で密に配設され
た２本の発熱用パイプ(2A,2B) とを有し、両発熱用パイ
プを夫々の一端で連通した構成として良い。 【効果】 電力を用いながら熱効率も良く、加熱能力も
高い、従って瞬間湯沸器としても利用可能である。しか
も小形（薄形）に形成できる。なお、清潔衛生的で環境
汚染の虞もなく換気も不要である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、交番磁束による誘導加
熱を利用した、瞬間湯沸器等に使用可能な誘導水加熱器
に関する。
熱を利用した、瞬間湯沸器等に使用可能な誘導水加熱器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より水の加熱には、周知の如くガス
・石油等の燃料を燃やして得た熱を利用するのが一般的
である。これらは、ボイラで温水を予め作り蓄えておき
必要に応じて給湯に利用する場合もあるが、耐熱性の細
管の一端から内部に給水するとともに該細管を急加熱し
細管出口から排出される温水を利用する瞬間湯沸器とし
ても多く利用される。なお、ボイラ式のものは従来より
電力も利用されているが、瞬間湯沸器として電力を利用
したものは無い。
・石油等の燃料を燃やして得た熱を利用するのが一般的
である。これらは、ボイラで温水を予め作り蓄えておき
必要に応じて給湯に利用する場合もあるが、耐熱性の細
管の一端から内部に給水するとともに該細管を急加熱し
細管出口から排出される温水を利用する瞬間湯沸器とし
ても多く利用される。なお、ボイラ式のものは従来より
電力も利用されているが、瞬間湯沸器として電力を利用
したものは無い。
【０００３】ところで、加熱源に燃料を利用する水加熱
器には以下に挙げる難点がある。 １．燃焼に伴い有害成分を発生するため、自然環境に良
くない。 ２．多くの熱量が熱気体として大気中に放出され熱効率
が悪い。 ３．安全のために換気が必要である。 ４．熱交換部を有するため装置が大形である。
器には以下に挙げる難点がある。 １．燃焼に伴い有害成分を発生するため、自然環境に良
くない。 ２．多くの熱量が熱気体として大気中に放出され熱効率
が悪い。 ３．安全のために換気が必要である。 ４．熱交換部を有するため装置が大形である。
【０００４】なお、電気式のものは現在のところ加熱能
力が低く水加熱速度が遅いことからもっぱら給湯式にし
か用いることができず、また電気料金はエネルギー源と
しての割高であるとの問題点がある。
力が低く水加熱速度が遅いことからもっぱら給湯式にし
か用いることができず、また電気料金はエネルギー源と
しての割高であるとの問題点がある。
【０００５】なお、給湯方式のものは、次のような難点
がある。 イ．温水貯留部から温水利用箇所まで配管により温水を
供給しているので一定量の温水が配管内に常に存在し、
給湯を間欠的に行う場合には配管内の温水が給湯の合間
にいたずらに冷めてしまいエネルギーの無駄になる。
がある。 イ．温水貯留部から温水利用箇所まで配管により温水を
供給しているので一定量の温水が配管内に常に存在し、
給湯を間欠的に行う場合には配管内の温水が給湯の合間
にいたずらに冷めてしまいエネルギーの無駄になる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述の様
に従来の誘導水加熱器が夫々に問題点を有している実情
に鑑みて成されたもので、電力を利用しながらも熱効率
が従来のものに比して格段に良く、また水加熱速度も速
いことから瞬間湯沸器にも利用可能な、新規な誘導水加
熱器を提供することを目的とするものである。
に従来の誘導水加熱器が夫々に問題点を有している実情
に鑑みて成されたもので、電力を利用しながらも熱効率
が従来のものに比して格段に良く、また水加熱速度も速
いことから瞬間湯沸器にも利用可能な、新規な誘導水加
熱器を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために、
本願第一発明では誘導水加熱器を、環状の加熱用コイル
と、この加熱用コイルに交番電力を供給するコイル駆動
回路と、前記加熱コイル平坦面に所定距離離間して対向
配置され、前記表裏面に平行な仮想平面上に屈曲して一
層に密に配設された磁性体でなる発熱用パイプを含み構
成する。
本願第一発明では誘導水加熱器を、環状の加熱用コイル
と、この加熱用コイルに交番電力を供給するコイル駆動
回路と、前記加熱コイル平坦面に所定距離離間して対向
配置され、前記表裏面に平行な仮想平面上に屈曲して一
層に密に配設された磁性体でなる発熱用パイプを含み構
成する。
【０００８】また、本願第二発明の誘導水加熱器は、環
状の加熱用コイルと、この加熱用コイルに交番電力を供
給するコイル駆動回路と、前記加熱コイルの表裏面に所
定距離だけ離間して夫々対向配置された、断面矩形でこ
の矩形の一辺が前記表裏面に平行な仮想平面上に位置す
るように屈曲して一層で密に配設された磁性体でなる２
本の発熱用パイプとを有し、両発熱用パイプを夫々の一
端で連通して構成される。
状の加熱用コイルと、この加熱用コイルに交番電力を供
給するコイル駆動回路と、前記加熱コイルの表裏面に所
定距離だけ離間して夫々対向配置された、断面矩形でこ
の矩形の一辺が前記表裏面に平行な仮想平面上に位置す
るように屈曲して一層で密に配設された磁性体でなる２
本の発熱用パイプとを有し、両発熱用パイプを夫々の一
端で連通して構成される。
【０００９】
【作用】本願両発明の誘導水加熱器では、発熱用パイプ
をコイル駆動回路駆動された加熱用コイルの発生する交
番磁束による渦電流により発熱用パイプを発熱させる。
発熱用パイプはパイプ内部の流水に直接接しており発熱
用パイプが自身で発熱し直ちに流水を加熱する。構成で
あるから、発生した熱は発熱用パイプから全て内部の流
水に伝達されることになり熱損失が極めて少なく、また
他の部分での温度上昇が殆ど無い。このことから各部の
設計の自由度も増し、また極めて薄形に構成することが
できる。
をコイル駆動回路駆動された加熱用コイルの発生する交
番磁束による渦電流により発熱用パイプを発熱させる。
発熱用パイプはパイプ内部の流水に直接接しており発熱
用パイプが自身で発熱し直ちに流水を加熱する。構成で
あるから、発生した熱は発熱用パイプから全て内部の流
水に伝達されることになり熱損失が極めて少なく、また
他の部分での温度上昇が殆ど無い。このことから各部の
設計の自由度も増し、また極めて薄形に構成することが
できる。
【００１０】また、本願第二発明の誘導水加熱器では、
上述発熱パイプが断面矩形でこの矩形の一辺が前記表裏
面に平行な仮想平面上に位置するように一層で密に配設
されていることから、加熱用コイルの発生する交番磁束
の密度極大部を上記仮想平面と一致させておくことによ
り発熱パイプの多くの部分を多くの磁束が通過し強力に
加熱する。しかも加熱用コイルの表裏両側に配置した２
つの発熱パイプを一端で連通させ直列に使用しているこ
ともあり加熱能力が高い。
上述発熱パイプが断面矩形でこの矩形の一辺が前記表裏
面に平行な仮想平面上に位置するように一層で密に配設
されていることから、加熱用コイルの発生する交番磁束
の密度極大部を上記仮想平面と一致させておくことによ
り発熱パイプの多くの部分を多くの磁束が通過し強力に
加熱する。しかも加熱用コイルの表裏両側に配置した２
つの発熱パイプを一端で連通させ直列に使用しているこ
ともあり加熱能力が高い。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げ添附図面に沿っ
て詳細に説明する。図１は、本願第一発明の誘導水加熱
器の一実施例を示す側断面図（ａ）及び正面図である。
図示した誘導水加熱器１０は、環状に巻回された加熱用
コイル１を有しており、この加熱用コイル１の端子Ｔに
は図示しない適宜のコイル駆動回路ＰＷが接続されてい
る。
て詳細に説明する。図１は、本願第一発明の誘導水加熱
器の一実施例を示す側断面図（ａ）及び正面図である。
図示した誘導水加熱器１０は、環状に巻回された加熱用
コイル１を有しており、この加熱用コイル１の端子Ｔに
は図示しない適宜のコイル駆動回路ＰＷが接続されてい
る。
【００１２】略円板状の前記加熱用コイル１の片側（１
ａ面側）にコイルに対向して表側平坦面１ａより所定距
離離れて発熱用パイプ２が配置されている。この発熱用
パイプ２は例えば１８−０ＳＵＳ（ステンレス）等の磁
性材料でなり、渦巻き状に一層に密に巻かれて加熱用コ
イル１と略同面積を占めている。前記所定距離は、加熱
用コイル１の発生する交番磁束の密度が略極大になる位
置Ｌに発熱用パイプ２が略全長にわたって位置する様に
設定される。換言すると、発熱用パイプ２が全長にわた
って前記加熱用コイル１の表側平坦面に平行な仮想平面
Ｌ上に位置するように一層で密に配置されている。
ａ面側）にコイルに対向して表側平坦面１ａより所定距
離離れて発熱用パイプ２が配置されている。この発熱用
パイプ２は例えば１８−０ＳＵＳ（ステンレス）等の磁
性材料でなり、渦巻き状に一層に密に巻かれて加熱用コ
イル１と略同面積を占めている。前記所定距離は、加熱
用コイル１の発生する交番磁束の密度が略極大になる位
置Ｌに発熱用パイプ２が略全長にわたって位置する様に
設定される。換言すると、発熱用パイプ２が全長にわた
って前記加熱用コイル１の表側平坦面に平行な仮想平面
Ｌ上に位置するように一層で密に配置されている。
【００１３】発熱用パイプ２の内部通路（流水路）２ｃ
には加熱すべき流水が通される。即ち、前記発熱用パイ
プ２の一端は、流水が流入する流入端２ａとなっており
他端はは加熱された流水が温水となって流出する流出端
２ｂとなっている。前記流入端２ａには、適宜弁機構を
介して上水道水等が接続され又流出端２ｂは適宜箇所に
導かれ利用される。
には加熱すべき流水が通される。即ち、前記発熱用パイ
プ２の一端は、流水が流入する流入端２ａとなっており
他端はは加熱された流水が温水となって流出する流出端
２ｂとなっている。前記流入端２ａには、適宜弁機構を
介して上水道水等が接続され又流出端２ｂは適宜箇所に
導かれ利用される。
【００１４】なお、図示しないコイル駆動回路ＰＷは、
周知の各種回路を適宜用いれば良く、加熱用コイル２
に、商用周波数の電流をそのまま供給しても良いし、イ
ンバータ回路を介して高周波数電流を供給する用にして
も良い。なお、湯温調節のために適宜の出力調整手段が
付加されるとともに、前記流水回路２ｃに連なる弁手段
と連動しても加熱用コイル２への供給電流がＯＮ／ＯＦ
Ｆされる様に構成される。
周知の各種回路を適宜用いれば良く、加熱用コイル２
に、商用周波数の電流をそのまま供給しても良いし、イ
ンバータ回路を介して高周波数電流を供給する用にして
も良い。なお、湯温調節のために適宜の出力調整手段が
付加されるとともに、前記流水回路２ｃに連なる弁手段
と連動しても加熱用コイル２への供給電流がＯＮ／ＯＦ
Ｆされる様に構成される。
【００１５】上述各部分は、適宜の筐体に支持収容さ
れ、給湯式水加熱器の加熱源として或いは瞬間湯沸器の
加熱部として使用される。本願発明の誘導水加熱器の上
述主要部分は、特に厚みが主として加熱用コイル１と発
熱用パイプ２のパイプ径により決定されるから１００ｍ
ｍ以下の薄形の装置とすることが可能で、台所に設置さ
れる瞬間湯沸器として用いれば薄形で特に好適である。
れ、給湯式水加熱器の加熱源として或いは瞬間湯沸器の
加熱部として使用される。本願発明の誘導水加熱器の上
述主要部分は、特に厚みが主として加熱用コイル１と発
熱用パイプ２のパイプ径により決定されるから１００ｍ
ｍ以下の薄形の装置とすることが可能で、台所に設置さ
れる瞬間湯沸器として用いれば薄形で特に好適である。
【００１６】以上の構成の誘導水加熱器１０は、前記流
入端２ａから流出端２ｂに至る流水路２ｃに加圧水を通
過させるとともに商用電源に接続されたコイル駆動回路
ＰＷを動作させると、加熱用コイル１が交番磁束を発生
する。この交番磁束はコイル平坦面１ａに対向して位置
する発熱用パイプ２に渦電流を発生させこの渦電流によ
るジュール熱により発熱用パイプ２が発熱し直接接触し
ている内部を流れる水を加熱する。従って、上水道等の
加圧水源から供給されパイプ内部の流水路２ｃを流れる
冷水は前記流入端２ａから流出端２ｂに至る間に発熱用
パイプ２を通過しこの間に連続的に加熱され所定温度の
温水として流出端２ｂより取り出され利用される。
入端２ａから流出端２ｂに至る流水路２ｃに加圧水を通
過させるとともに商用電源に接続されたコイル駆動回路
ＰＷを動作させると、加熱用コイル１が交番磁束を発生
する。この交番磁束はコイル平坦面１ａに対向して位置
する発熱用パイプ２に渦電流を発生させこの渦電流によ
るジュール熱により発熱用パイプ２が発熱し直接接触し
ている内部を流れる水を加熱する。従って、上水道等の
加圧水源から供給されパイプ内部の流水路２ｃを流れる
冷水は前記流入端２ａから流出端２ｂに至る間に発熱用
パイプ２を通過しこの間に連続的に加熱され所定温度の
温水として流出端２ｂより取り出され利用される。
【００１７】この様に、本願発明の誘導水加熱器によれ
ば、発熱部である加熱用パイプ２が内部を流れる水に直
接接してこれを加熱することから、いたずらに外部に放
出される熱が少なく、熱効率が良い。このため、加熱効
率が高く瞬間湯沸器に用いても所望温度の温水を流出端
より得ることができる。本願発明によれば、燃焼機構が
無く排ガスを生じることもなく、清潔かつ安全で換気に
対する配慮も不要で、自然環境に悪影響を与えることも
無い。
ば、発熱部である加熱用パイプ２が内部を流れる水に直
接接してこれを加熱することから、いたずらに外部に放
出される熱が少なく、熱効率が良い。このため、加熱効
率が高く瞬間湯沸器に用いても所望温度の温水を流出端
より得ることができる。本願発明によれば、燃焼機構が
無く排ガスを生じることもなく、清潔かつ安全で換気に
対する配慮も不要で、自然環境に悪影響を与えることも
無い。
【００１８】なお、加熱効果を更に高めるためには、上
述した基本構成ユニット（１０）を直列に複数接続し、
各ユニットで順次流水を加熱する構成の誘導水加熱器と
すれば、より高温度の温水を得ることができる。同様
に、上述基本構成単位ユニット１０を並列接続すること
で、利用できる水量を増すことができる。
述した基本構成ユニット（１０）を直列に複数接続し、
各ユニットで順次流水を加熱する構成の誘導水加熱器と
すれば、より高温度の温水を得ることができる。同様
に、上述基本構成単位ユニット１０を並列接続すること
で、利用できる水量を増すことができる。
【００１９】次に、図２は、本願第二発明の実施例を示
しており、側断面図（ａ）及び正面図である。図示した
誘導水加熱器２０も、環状に巻回された加熱用コイル１
を有しており、加熱用コイル１の端子Ｔには図示しない
コイル駆動回路ＰＷが接続されている。
しており、側断面図（ａ）及び正面図である。図示した
誘導水加熱器２０も、環状に巻回された加熱用コイル１
を有しており、加熱用コイル１の端子Ｔには図示しない
コイル駆動回路ＰＷが接続されている。
【００２０】略円板状の前記加熱用コイル１の表裏両平
端面１ａ、１ｂより所定距離離れて発熱用パイプ２Ａ及
び２Ｂが夫々対向配置されている。この発熱用パイプ２
Ａ、２Ｂはやはり磁性材料（１８−０ＳＵＳ（ステンレ
ス）等）でなり、その断面は矩形であり（偏平角パイ
プ）、渦巻き状に一層に密に巻かれて加熱用コイル１と
略同面積を占めている。そして、断面矩形部の一辺が全
長にわたって前記加熱用コイル１の表裏の平端面に平行
な磁束密度最大となる仮想平面Ｌ及びＬ′と一致するよ
うに加熱用コイル１に沿って配置されている。両発熱用
パイプは接続部２ｄで連続している。
端面１ａ、１ｂより所定距離離れて発熱用パイプ２Ａ及
び２Ｂが夫々対向配置されている。この発熱用パイプ２
Ａ、２Ｂはやはり磁性材料（１８−０ＳＵＳ（ステンレ
ス）等）でなり、その断面は矩形であり（偏平角パイ
プ）、渦巻き状に一層に密に巻かれて加熱用コイル１と
略同面積を占めている。そして、断面矩形部の一辺が全
長にわたって前記加熱用コイル１の表裏の平端面に平行
な磁束密度最大となる仮想平面Ｌ及びＬ′と一致するよ
うに加熱用コイル１に沿って配置されている。両発熱用
パイプは接続部２ｄで連続している。
【００２１】本発明では両発熱用パイプの内部通路２ｃ
が流水路となっている。即ち、前記発熱用パイプ２Ａの
一端は、流水が流入する流入端２ａとなっており他端は
発熱用パイプ２Ｂの一端に連通しておりこの発熱用パイ
プ２Ｂの終端は加熱された流水が温水となって流出する
流出端２ｂとなっている。なお、実施例では、一本の偏
平角パイプで加熱用パイプ２Ａ及び２Ｂを一体に形成し
ているが、夫々を別体として形成したのち端部（２ｄ
部）で両者を別部材により接合するように形成しても良
い。
が流水路となっている。即ち、前記発熱用パイプ２Ａの
一端は、流水が流入する流入端２ａとなっており他端は
発熱用パイプ２Ｂの一端に連通しておりこの発熱用パイ
プ２Ｂの終端は加熱された流水が温水となって流出する
流出端２ｂとなっている。なお、実施例では、一本の偏
平角パイプで加熱用パイプ２Ａ及び２Ｂを一体に形成し
ているが、夫々を別体として形成したのち端部（２ｄ
部）で両者を別部材により接合するように形成しても良
い。
【００２２】上述流水回路と加熱用コイル１との間には
両者を熱的に遮断する透磁性の断熱部材が設けられてい
る。実施例ではコイルケースを兼ねている。なお、コイ
ル駆動回路ＰＷ（図示せず）は、前発明同様で商用周波
数の電流をそのまま或いはインバータ回路を介して高周
波数電流を供給する。なお、湯温調節のために適宜の出
力調整手段が付加されるとともに、前記流水回路２ｃに
連なる弁手段と連動して加熱用コイル２への供給電流が
ＯＮ／ＯＦＦされる様に構成される。
両者を熱的に遮断する透磁性の断熱部材が設けられてい
る。実施例ではコイルケースを兼ねている。なお、コイ
ル駆動回路ＰＷ（図示せず）は、前発明同様で商用周波
数の電流をそのまま或いはインバータ回路を介して高周
波数電流を供給する。なお、湯温調節のために適宜の出
力調整手段が付加されるとともに、前記流水回路２ｃに
連なる弁手段と連動して加熱用コイル２への供給電流が
ＯＮ／ＯＦＦされる様に構成される。
【００２３】上述各部分は、前実施例同様に適宜の筐体
に支持収容され、給湯式水加熱器或いは瞬間湯沸器とし
て使用される。本発明の誘導水加熱器も主要部分（加熱
用コイル１と発熱用パイプ２Ａ、２Ｂ）の厚みは十分薄
く形成可能で、１００ｍｍ以下の薄形の装置とすること
もできる。
に支持収容され、給湯式水加熱器或いは瞬間湯沸器とし
て使用される。本発明の誘導水加熱器も主要部分（加熱
用コイル１と発熱用パイプ２Ａ、２Ｂ）の厚みは十分薄
く形成可能で、１００ｍｍ以下の薄形の装置とすること
もできる。
【００２４】以上の構成の誘導水加熱器２０は、前記流
入端２ａから流出端２ｂに至る流水路２に加圧水を通過
させるとともに商用電源に接続されたコイル駆動回路Ｐ
Ｗを動作させると、加熱用コイル１が交番磁束を発生す
る。この交番磁束はコイル両平端面に対向して位置し発
熱用パイプ２Ａ及び２Ｂに渦電流を発生させこの渦電流
によるジュール熱により発熱用パイプ２Ａ及び２Ｂが発
熱し直接接触している内部を流れる水を加熱する。従っ
て、上水道等の加圧水源から供給され流水路２内部を流
れる冷水は前記流入端２ａから流出端２ｂに至る間に発
熱用パイプ２Ａ及び２Ｂを順に通過しこの間に連続的に
加熱され所定温度の温水として流出端２ｂより取り出さ
れ利用される。
入端２ａから流出端２ｂに至る流水路２に加圧水を通過
させるとともに商用電源に接続されたコイル駆動回路Ｐ
Ｗを動作させると、加熱用コイル１が交番磁束を発生す
る。この交番磁束はコイル両平端面に対向して位置し発
熱用パイプ２Ａ及び２Ｂに渦電流を発生させこの渦電流
によるジュール熱により発熱用パイプ２Ａ及び２Ｂが発
熱し直接接触している内部を流れる水を加熱する。従っ
て、上水道等の加圧水源から供給され流水路２内部を流
れる冷水は前記流入端２ａから流出端２ｂに至る間に発
熱用パイプ２Ａ及び２Ｂを順に通過しこの間に連続的に
加熱され所定温度の温水として流出端２ｂより取り出さ
れ利用される。
【００２５】前発明同様に、発熱部である加熱用パイプ
２Ａ及び２Ｂが内部を流れる水に直接接してこれを加熱
することから熱効率が良い。また、発熱パイプを直列に
接続しているため、加熱効率がより高い。勿論、前発明
同様に排ガスを生じることもなく、清潔かつ安全で換気
に対する配慮も不要で、自然環境に悪影響を与えること
が無い。
２Ａ及び２Ｂが内部を流れる水に直接接してこれを加熱
することから熱効率が良い。また、発熱パイプを直列に
接続しているため、加熱効率がより高い。勿論、前発明
同様に排ガスを生じることもなく、清潔かつ安全で換気
に対する配慮も不要で、自然環境に悪影響を与えること
が無い。
【００２６】なお、加熱効果を更に高めるためには、上
述した基本構成ユニット（２０）を直列に複数接続し、
各ユニットで順次流水を加熱する構成の誘導水加熱器と
すれば、より高温度の温水を得ることができる。同様
に、上述基本構成単位ユニット２０を並列接続すること
で、利用できる水量を増すことができる。
述した基本構成ユニット（２０）を直列に複数接続し、
各ユニットで順次流水を加熱する構成の誘導水加熱器と
すれば、より高温度の温水を得ることができる。同様
に、上述基本構成単位ユニット２０を並列接続すること
で、利用できる水量を増すことができる。
【００２７】本願第二発明では、発熱用パイプ２に断面
積が偏平角形のパイプを用いていて加熱用コイルの発生
する交番磁束の最も密度の高い平板状分布位置（第１図
（ａ）、符号Ｌ及びＬ′）に、渦巻き状に一層に密に巻
かれており、断面矩形部の一辺が全長にわたって前記加
熱用コイル１の表裏の平端面に平行で磁束密度が極大と
なる仮想平面Ｌ及びＬ′と一致するように加熱用コイル
１に沿って配置することで、最も有効に発熱作用を生じ
させることができる。
積が偏平角形のパイプを用いていて加熱用コイルの発生
する交番磁束の最も密度の高い平板状分布位置（第１図
（ａ）、符号Ｌ及びＬ′）に、渦巻き状に一層に密に巻
かれており、断面矩形部の一辺が全長にわたって前記加
熱用コイル１の表裏の平端面に平行で磁束密度が極大と
なる仮想平面Ｌ及びＬ′と一致するように加熱用コイル
１に沿って配置することで、最も有効に発熱作用を生じ
させることができる。
【００２８】ちなみに、これ以外の構成では（例えば図
１の円形パイプ２′）、パイプの肉部（壁部）の一部し
か前述した磁束密度が極大となる仮想平面Ｌ及びＬ′と
一致させることができず、必然的に加熱効率は低いもの
となる。なお、各発熱用パイプ２Ａ、２Ｂは断面積が偏
平角形のパイプで渦巻き状に一層に巻かれているので、
上述の断面矩形部の一辺が全長にわたって形成する略平
面状の部分は、１つの発熱用パイプにつき２面あること
から、加熱用コイル１と発熱用パイプ２Ａ（２Ｂ）とを
順次連続的に並べることで、１つの発熱用パイプの両側
から発熱させること、また磁束密度の極大部と一致させ
ることもできる。このようにすれば加熱能力の高い誘導
水加熱器を極めて薄く形成することができる。
１の円形パイプ２′）、パイプの肉部（壁部）の一部し
か前述した磁束密度が極大となる仮想平面Ｌ及びＬ′と
一致させることができず、必然的に加熱効率は低いもの
となる。なお、各発熱用パイプ２Ａ、２Ｂは断面積が偏
平角形のパイプで渦巻き状に一層に巻かれているので、
上述の断面矩形部の一辺が全長にわたって形成する略平
面状の部分は、１つの発熱用パイプにつき２面あること
から、加熱用コイル１と発熱用パイプ２Ａ（２Ｂ）とを
順次連続的に並べることで、１つの発熱用パイプの両側
から発熱させること、また磁束密度の極大部と一致させ
ることもできる。このようにすれば加熱能力の高い誘導
水加熱器を極めて薄く形成することができる。
【００２９】付言すると、本願各発明の誘導水加熱器を
瞬間湯沸器として構成する場合には台所でガス器具と併
存することが考えられ、各電気関連部分は防爆性にも充
分な配慮が必要である。
瞬間湯沸器として構成する場合には台所でガス器具と併
存することが考えられ、各電気関連部分は防爆性にも充
分な配慮が必要である。
【００３０】本願両発明の誘導水加熱器は、上述各実施
例に限らず種々の変形が可能で、発熱用パイプの材質等
適宜変更して実施することができる。また、前記発熱用
パイプの表面に、適宜の機能層（保護層等）を設けても
良い。また、発熱用パイプは渦巻き状に巻回する以外に
も、屈曲蛇行させてもよく要は、加熱コイル表裏面に所
定距離離間して前記仮想平面上に一層に密に配設されて
いれば良い。
例に限らず種々の変形が可能で、発熱用パイプの材質等
適宜変更して実施することができる。また、前記発熱用
パイプの表面に、適宜の機能層（保護層等）を設けても
良い。また、発熱用パイプは渦巻き状に巻回する以外に
も、屈曲蛇行させてもよく要は、加熱コイル表裏面に所
定距離離間して前記仮想平面上に一層に密に配設されて
いれば良い。
【００３１】
【発明の効果】以上詳述したとおり本願第一発明の誘導
水加熱器は、環状の加熱用コイルと、この加熱用コイル
に交番電力を供給するコイル駆動回路と、前記加熱コイ
ル表裏面に所定距離離間して対向配置され、前記表裏面
に平行な仮想平面上に屈曲して一層に密に配設された磁
性体でなる発熱用パイプとを有することから、電力を用
いながら熱効率も良く、加熱能力も高い、従って瞬間湯
沸器としても利用可能である。しかも小形（薄形）に形
成できる。勿論、清潔衛生的で環境汚染の虞もなく換気
も不要である。
水加熱器は、環状の加熱用コイルと、この加熱用コイル
に交番電力を供給するコイル駆動回路と、前記加熱コイ
ル表裏面に所定距離離間して対向配置され、前記表裏面
に平行な仮想平面上に屈曲して一層に密に配設された磁
性体でなる発熱用パイプとを有することから、電力を用
いながら熱効率も良く、加熱能力も高い、従って瞬間湯
沸器としても利用可能である。しかも小形（薄形）に形
成できる。勿論、清潔衛生的で環境汚染の虞もなく換気
も不要である。
【００３２】また、本願第二発明の誘導水加熱器は、上
述構成において、特に断面矩形でこの矩形の一辺が前記
表裏面に平行な仮想平面上に位置するように屈曲して一
層で密に配設された２本の発熱用パイプを有し、両発熱
用パイプを夫々の一端で連通した構成であるから、上述
効果に加えて、特に加熱能力が一段と高い。
述構成において、特に断面矩形でこの矩形の一辺が前記
表裏面に平行な仮想平面上に位置するように屈曲して一
層で密に配設された２本の発熱用パイプを有し、両発熱
用パイプを夫々の一端で連通した構成であるから、上述
効果に加えて、特に加熱能力が一段と高い。
【図１】本願第一発明の誘導水加熱器の一実施例を示す
側断面図及び正面図である。
側断面図及び正面図である。
【図２】本願第二発明の誘導水加熱器の一実施例を示す
側断面図及び正面図である。
側断面図及び正面図である。
１…加熱用コイル、 ２、２Ａ、２Ｂ…発熱用パイプ、 １０、２０…誘導水加熱器。
Claims (2)
- 【請求項１】 環状の加熱用コイル(1) と、 この加熱用コイル(1) に交番電力を供給するコイル駆動
回路(PW)と、 前記加熱コイル表裏面(1a,1b) に所定距離離間して対向
配置され、前記表裏面に平行な仮想平面(L) 上に一層に
密に配設された磁性体でなる発熱用パイプ(2)と、 を有する誘導水加熱器(10)。 - 【請求項２】 環状の加熱用コイル(1) と、 この加熱用コイルに交番電力を供給するコイル駆動回路
(PW)と 前記加熱コイルの表裏面に所定距離だけ離間して夫々対
向配置された、断面矩形でこの矩形の一辺が前記表裏面
(1a,1b) に平行な仮想平面上(L,L')に位置するように一
層で密に配設された磁性体でなる２本の発熱用パイプ(2
A,2B) とを有し、両発熱用パイプ(2A,2B) を夫々の一端
で連通してなる誘導水加熱器(20)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4296384A JPH06123486A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 誘導水加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4296384A JPH06123486A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 誘導水加熱器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06123486A true JPH06123486A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17832853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4296384A Pending JPH06123486A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 誘導水加熱器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06123486A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0835722A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Katsuto Ueru Kk | 給湯装置 |
| EP1130336A2 (en) * | 2000-02-19 | 2001-09-05 | Malcolm Robert Snowball | High efficiency fluid heating apparatus |
| US6504136B2 (en) * | 2000-02-19 | 2003-01-07 | Malcolm Robert Snowball | Liquid heating apparatus with an inductively heated impeller |
| JP2007101087A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Japan Fine Ceramics Center | 過熱水蒸気生成装置及び過熱水蒸気利用装置 |
| US7279663B2 (en) * | 1999-12-28 | 2007-10-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fixing device using induction heating and method for producing same |
| WO2008007819A1 (en) * | 2006-07-10 | 2008-01-17 | Ktl Co., Ltd. | Induction boiler |
| JPWO2008129663A1 (ja) * | 2007-04-17 | 2010-07-22 | 三菱電機株式会社 | 電気熱変換器 |
| JP2012164621A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Tsugumitsu Matsui | 永久磁石を使用した熱風発生装置。 |
| JP2017519965A (ja) * | 2014-06-26 | 2017-07-20 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 家電製品 |
| US20170251528A1 (en) * | 2016-01-26 | 2017-08-31 | Ka Lun Li | Electric water heater heating device |
| US20190014622A1 (en) * | 2017-07-07 | 2019-01-10 | Michael J. Nikols | Compact heater |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP4296384A patent/JPH06123486A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0835722A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Katsuto Ueru Kk | 給湯装置 |
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| US10327283B2 (en) | 2014-06-26 | 2019-06-18 | Lg Electronics Inc. | Home appliance |
| US20170251528A1 (en) * | 2016-01-26 | 2017-08-31 | Ka Lun Li | Electric water heater heating device |
| US20190014622A1 (en) * | 2017-07-07 | 2019-01-10 | Michael J. Nikols | Compact heater |
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