JP2000304077A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2000304077A
JP2000304077A JP11220614A JP22061499A JP2000304077A JP 2000304077 A JP2000304077 A JP 2000304077A JP 11220614 A JP11220614 A JP 11220614A JP 22061499 A JP22061499 A JP 22061499A JP 2000304077 A JP2000304077 A JP 2000304077A
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drive mechanism
hydraulic
brake device
electric
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Eiji Yagi
英治 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成によりコストアップを抑えつつ、電
気系の異常発生時におけるフェイルセーフ作動の信頼性
を高めることができるブレーキ装置の提供。 【解決手段】摩擦機構5と電動駆動機構6との間には2
つのピストン7b、7c間に形成され間密閉油室7d内
に充填された油を介して電動駆動機構6の駆動力を摩擦
機構5間伝達する駆動力伝達機構7が介装され、密閉油
室7dとマスタシリンダ3との間を接続する油圧配管1
2の途中には油圧配管12を開閉する常閉の電磁開閉弁
9が介装され、電磁開閉弁9はその弁口9aがマスタシ
リンダ3側で弁体9bが密閉油室7d側に配置されると
共に、弁体9bを所定の力で弁口9aに圧接する方向に
付勢するスプリング9cと、スプリング9cの付勢力に
抗して弁体9bを開弁方向に駆動するソレノイド9dと
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動駆動装置によ
り駆動されるブレーキ装置に関し、特に、電気系の異常
時におけるフェイルセーフ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動駆動装置により駆動されるブ
レーキ装置としては、例えば、特開平8−312701
号公報に記載された「電気作動ブレーキ装置」が知られ
ている。この従来例の「電気作動ブレーキ装置」は、ブ
レーキペダルの踏力を検出する踏力センサと、ホイール
と一体に回転するディスクロータと、該ディスクロータ
に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力によりホイ
ールの回転に制動力を付与する摩擦機構と、該摩擦機構
を駆動する電動モータと、摩擦機構による押圧力を検出
する押圧力センサと、該押圧力センサで検出された押圧
力が踏力センサで検出された踏力に応じた押圧力になる
まで電動モータを駆動制御する電子制御装置と、を備え
た構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の「電気作動ブレーキ装置」では、摩擦機構を電
動モータ等の電動アクチュエータで駆動する方式である
ため、以下に述べるような問題点があった。即ち、踏力
センサと電子制御回路との間もしくは電子制御回路と電
動モータとの間を接続する電気配線や、電子制御回路へ
の電源配線等の電気系に故障が発生すると、ブレーキペ
ダルを踏んでもブレーキ装置が作動しなくなるため、電
気系の異常発生時に備えて電気的なフェイルセーフ機構
を追加することが必須要件となるが、電気的なフェイル
セーフ機構はコストが高くつく。また、電気的なフェイ
ルセーフでは100%完全なフェイルセーフは望めない
ため、フェイルセーフ作動の信頼性に劣る。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目してなされたもので、簡単な構成によりコストアップ
を抑えつつ、電気系の異常発生時におけるフェイルセー
フ作動の信頼性を高めることができるブレーキ装置を提
供すること目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明請求項1記載のブレーキ装置では、ブレーキ
ペダルと、該ブレーキペダルの踏力に応じた油圧を発生
させるマスタシリンダと、前記ブレーキペダルの踏力を
検出する踏力検出手段と、ホイールと一体に回転する接
触部材と、該接触部材に圧接させる方向に駆動させるこ
とで摩擦力によりホイールの回転に制動力を付与する摩
擦機構と、該摩擦機構を駆動する電動駆動機構と、前記
踏力検出手段により検出されたブレーキペダルの踏力に
応じた駆動力を発生させるべく前記電動駆動機構に駆動
信号を出力する制御手段と、前記マスタシリンダで発生
する油圧により前記摩擦機構を駆動する油圧駆動機構
と、を備えている手段とした。
【0006】請求項2記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構
が、前記摩擦機構と前記電動駆動機構との間に介装され
た2つの移動隔壁間に形成された密閉油室内に充填され
た油を介して電動駆動機構の駆動力を摩擦機構に伝達可
能に構成されると共に前記密閉油室と前記マスタシリン
ダとの間が油圧回路で接続されていて該油圧回路の途中
には該油圧回路を開閉する常閉の電磁開閉弁が介装され
た構成とした。
【0007】請求項3記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構
が、前記摩擦機構と前記電動駆動機構との間に介装され
た2つの移動隔壁間に形成された密閉油室内に充填され
た油を介して電動駆動機構の駆動力を摩擦機構に伝達可
能に構成されると共に前記密閉油室と前記マスタシリン
ダとの間が油圧回路で接続されていて該油圧回路の途中
には該油圧回路を開閉する開閉弁が介装され、該開閉弁
はその弁口が前記マスタシリンダ側で弁体が前記密閉油
室側に配置されると共に弁体を所定の力で弁口に圧接す
る方向に付勢する付勢手段を備えている手段とした。
【0008】請求項4記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記電動駆動機構と
油圧駆動機構とが並列に設けられ、それぞれの駆動力が
独立して前記摩擦機構に作用するように構成されている
手段とした。
【0009】請求項5記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構と
前記摩擦機構との間に前記電動駆動機構が設けられ、前
記油圧駆動機構の駆動力が前記電動駆動機構の駆動部を
介して前記摩擦機構に作用するように構成されている手
段とした。
【0010】請求項6記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構の
所定の初期ストローク範囲では前記電動駆動機構とは独
立して前記摩擦機構に駆動力が作用し、所定の初期スト
ローク範囲を越えると前記油圧駆動機構の駆動力が前記
電動駆動機構の駆動部を介して前記摩擦機構に駆動力が
作用するように構成されている手段とした。
【0011】請求項7記載のブレーキ装置では、請求項
2に記載のブレーキ装置において、前記電磁開閉弁はそ
の弁口が前記マスタシリンダ側で弁体が前記密閉油室側
に配置されると共に弁体を所定の力で弁口に圧接する方
向に付勢する付勢手段と該付勢手段の付勢力に抗して弁
体を開弁方向に駆動するソレノイドとを備えている手段
とした。
【0012】請求項8記載のブレーキ装置では、請求項
2または7に記載のブレーキ装置において、前記電動駆
動機構の作動に関係する電気系の異常を検出する異常検
出手段と、該異常検出手段で電気系の異常が検出される
と前記電磁開閉弁を開弁する方向に駆動するフェイルセ
ーフ制御手段とを備えている手段とした。
【0013】請求項9記載のブレーキ装置では、請求項
2、3、7、8のいずれかに記載のブレーキ装置におい
て、前記移動隔壁の少なくとも一方がシリンダ内を摺動
するピストンで構成されている手段とした。
【0014】請求項10記載のブレーキ装置では、請求
項2、3、7〜9のいずれかに記載のブレーキ装置にお
いて、前記移動隔壁の少なくとも一方がダイヤフラムで
構成されている手段とした。
【0015】請求項11記載のブレーキ装置では、請求
項2、3、7〜10のいずれかに記載のブレーキ装置に
おいて、前記移動隔壁の少なくとも一方がベローズで構
成されている手段とした。
【0016】請求項12記載のブレーキ装置では、請求
項1〜11のいずれかに記載のブレーキ装置において、
前記接触部材がディスクロータで構成されている手段と
した。
【0017】
【作用】本発明請求項1に記載のブレーキ装置では、上
述のように構成されるため、ブレーキペダルを踏むと、
その踏力が踏力検出手段により検出され、制御手段で
は、その踏力に応じた駆動力を発生させるべく電動駆動
機構に駆動信号が出力され、電動駆動機構により摩擦機
構に駆動力が付与される一方、油圧駆動機構において
も、マスタシリンダで発生する油圧により摩擦機構に駆
動力を付与することが可能である。従って、踏力検出手
段と制御手段との間もしくは制御手段と電動駆動機構と
の間を接続する電気配線や、制御手段への電源配線等の
電気系に故障が発生した電気系の異常発生時において
も、油圧駆動機構によりブレーキペダルの踏力に応じた
マスタシリンダ油圧で摩擦機構に駆動力を付与すること
ができ、これにより、摩擦機構をホイールの接触部材に
圧接させる方向に駆動させることで摩擦力によりホイー
ルの回転に制動力が付与される。
【0018】請求項2記載のブレーキ装置では、上述の
ように構成されるため、電動駆動機構で発生した駆動力
は、油圧駆動機構を構成する2つの移動隔壁間に形成さ
れた密閉油室内に充填された油を介して摩擦機構に伝達
され、これにより、摩擦機構をホイールの接触部材に圧
接させる方向に駆動させることで摩擦力によりホイール
の回転に制動力が付与される。また、電気系の異常発生
時においては、常閉の電磁開閉弁を開弁する方向に駆動
させることにより、ブレーキペダルの踏力に応じたマス
タシリンダ油圧が油圧回路を経由し電磁開閉弁を通過し
て油圧駆動機構を構成する2つの移動隔壁間に形成され
た密閉油室内に圧入され、この油圧により、両移動隔壁
相互間を押し広げる方向に駆動力が発生するため、摩擦
機構にマスタシリンダ油圧に応じた駆動力が伝達され、
これにより、ホイールの回転に制動力が付与される。
【0019】請求項3記載のブレーキ装置では、上述の
ように構成されるため、電動駆動機構で発生した駆動力
は、油圧駆動機構を構成する2つの移動隔壁間に形成さ
れた密閉油室内に充填された油を介して摩擦機構に伝達
され、これにより、摩擦機構をホイールの接触部材に圧
接させる方向に駆動させることで摩擦力によりホイール
の回転に制動力が付与される。また、電気系の異常発生
時においては、マスタシリンダ油圧が開閉弁の弁体を付
勢手段の付勢力に抗して開弁させる方向に作用するた
め、前述のようにブレーキペダルの踏力に応じたマスタ
シリンダ油圧により摩擦機構が駆動され、ホイールの回
転に制動力が付与される。
【0020】請求項4記載のブレーキ装置では、上述の
ように、前記電動駆動機構と油圧駆動機構とが並列に設
けられ、それぞれの駆動力が独立して前記摩擦機構に作
用するため、油圧駆動機構の駆動力が電動駆動機構の駆
動力の影響を受けることがなく、これにより、ブレーキ
ペダルの踏力信号に応じた電動駆動機構による駆動力制
御が正確かつ容易に行われる。また、電気系の異常発生
時においては、油圧駆動機構によりブレーキペダルの踏
力に応じたマスタシリンダ油圧で摩擦機構に駆動力を付
与することができ、これにより、摩擦機構をホイールの
接触部材に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力に
よりホイールの回転に制動力が付与される。
【0021】請求項5記載のブレーキ装置では、上述の
ように、前記油圧駆動機構と前記摩擦機構との間に前記
電動駆動機構が設けられ、前記油圧駆動機構の駆動力が
前記電動駆動機構の駆動部を介して前記摩擦機構に作用
するため、両機構が直列に配置されていても油圧駆動機
構の駆動力が電動駆動機構の駆動力の影響を受けること
がなく、これにより、ブレーキペダルの踏力信号に応じ
た電動駆動機構による駆動力制御が正確かつ容易に行わ
れる。また、電気系の異常発生時においては、油圧駆動
機構によりブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリン
ダ油圧で、電動駆動機構の駆動部を介して摩擦機構に駆
動力を伝達することができ、これにより、摩擦機構をホ
イールの接触部材に圧接させる方向に駆動させることで
摩擦力によりホイールの回転に制動力が付与される。
【0022】請求項6記載のブレーキ装置では、上述の
ように、前記油圧駆動機構の所定の初期ストローク範囲
では前記電動駆動機構とは並列で独立して前記摩擦機構
に駆動力が作用するため、油圧駆動機構の駆動力が電動
駆動機構の駆動力の影響を受けることがなく、これによ
り、ブレーキペダルの踏力信号に応じた電動駆動機構に
よる駆動力制御が正確かつ容易に行われる。また、電気
系の異常発生時においては、油圧駆動機構によりブレー
キペダルの踏力に応じたマスタシリンダ油圧で、摩擦機
構に駆動力を伝達することができ、これにより、摩擦機
構をホイールの接触部材に圧接させる方向に駆動させる
ことで摩擦力によりホイールの回転に制動力が付与され
る。また、ABS制御時等におけるように、ブレーキペ
ダルによる油圧入力を減圧したい時等は、電動駆動機構
の駆動部を後退させることにより、電動駆動機構と油圧
駆動機構の駆動力の総和を0にすることができる。
【0023】請求項7記載のブレーキ装置では、電気系
の異常発生時において、電磁開閉弁のソレノイドに通電
することにより弁体を開弁させる方向に駆動させること
ができる他、ソレノイドへの通電が不能な状態となった
場合であっても、マスタシリンダ油圧が電磁開閉弁の弁
体を付勢手段の付勢力に抗して開弁させる方向に作用す
るため、ブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリンダ
油圧が油圧回路を経由し電磁開閉弁を通過して駆動力伝
達機構における2つの移動隔壁間に形成された密閉油室
内に圧入され、この油圧により、両移動隔壁相互間を押
し広げる方向に駆動力が発生するため、摩擦機構にマス
タシリンダ油圧に応じた駆動力が伝達され、これによ
り、ホイールの回転に制動力が付与される。
【0024】請求項8記載のブレーキ装置では、異常検
出手段において電動駆動機構の作動に関係する電気系の
異常が検出されると、フェイルセーフ制御手段において
電磁開閉弁を開弁する方向に駆動するもので、これによ
り、前述のようにブレーキペダルの踏力に応じたマスタ
シリンダ油圧により摩擦機構が駆動され、ホイールの回
転に制動力が付与される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。(発明の実施の形態1)図1は本発明
の実施の形態1のブレーキ装置を示す縦断面図、図2は
本発明の実施の形態1のブレーキ装置の要部を示す拡大
断面図であり、両図において、1は、ブレーキペダル、
2は、ブレーキペダル1の踏力を検出する踏力センサ
(踏力検出手段)、3は、ブレーキペダル1の踏力に応
じた油圧を発生させるマスタシリンダ、4は、ホイール
と一体に回転するディスクロータ(接触部材)、5は、
摩擦機構、6は、摩擦機構5を駆動する電動駆動機構、
7は、電動駆動機構6の駆動力を摩擦機構5に伝達する
駆動力伝達機構を兼ねた油圧駆動機構、8は、コントロ
ールユニット、9は、常閉の電磁開閉弁である。
【0026】さらに詳述すると、前記摩擦機構5は、デ
ィスクロータ4に対し2個のディスクパッド5a、5b
を両面から挟持圧接させる方向に駆動させることで摩擦
力によりホイールの回転に制動力を付与するもので、一
方のディスクパッド5aはキャリパ5cの先端側に固定
され、もう一方のディスクパッド5bは後述のピストン
7bに固定されている。
【0027】前記電動駆動機構6は、この発明の実施の
形態1では誘導モータが用いられている。即ち、この誘
導モータは、内周側にコイル6aを巻いた環状のステー
タ6bが固定されたケーシング6cがキャリパ5cの基
端側に固定され、ステータ6bの軸心部には、円筒状の
ロータ6dがケーシング6cに対しベアリング6eを介
して回転可能に支持されている。
【0028】そして、前記ロータ6dの軸心に形成され
たボールねじ穴内には、ボールねじ機構10を介してロ
ータ6dの回転運動が直線運動として変換伝達されるボ
ールねじ軸(駆動部)11が設けられている。
【0029】前記駆動力伝達機構を兼ねた油圧駆動機構
7は、前記摩擦機構5と電動駆動機構6との間のキャリ
パ5c内に形成されたシリンダ7aと、該シリンダ7a
内に摺動可能に設けられた2個のピストン(移動隔壁)
7b、7cと、両ピストン7b、7c間に形成された密
閉油室7d内に収容された油とで構成されており、一方
のピストン7bは前述のようにディスクパッド5bに固
定され、もう一方のピストン7cは前記ボールねじ軸1
1に固定されている。なお、図において7eは摺動シー
ル部材である。
【0030】前記コントロールユニット8は、踏力セン
サ2により検出されたブレーキペダル1の踏力に応じた
駆動力を発生させるべく電動駆動機構6に駆動信号を出
力する制御手段と、電動駆動機構6の作動に関係する電
気系の異常を検出する異常検出手段と、該異常検出手段
で電気系の異常が検出されると前記電磁開閉弁9を開弁
する方向に駆動するフェイルセーフ制御手段とを備えて
いる。
【0031】前記電磁開閉弁9は、マスタシリンダ3と
密閉油室7dとの間を接続する油圧配管(油圧回路)1
2の途中に設けられるもので、この発明の実施の形態1
では、キャリパ5cに組み付けられている。即ち、この
電磁開閉弁9は、図2にその拡大断面図を示すように、
その弁口9aがマスタシリンダ3側で弁体9bが密閉油
室7d側に配置されると共に弁体9bを所定の力で弁口
9aに圧接する方向に付勢するスプリング(付勢手段)
9cと該スプリング9cの付勢力に抗して弁体9aを開
弁方向に駆動するソレノイド9dとを備えた構造となっ
ている。
【0032】なお、図3は、この発明の実施の形態1の
ブレーキ装置の概略構成図、図4は、力のモデル図を示
すもので、両図に示すように、この発明の実施の形態1
のブレーキ装置は、油圧駆動機構7と電動駆動機構6と
が直列に設けられ、油圧駆動機構7の駆動力(P×S)
が独立して摩擦機構5に伝達され、電動駆動機構6の駆
動力(Fs)は油圧駆動機構7を介して摩擦機構5に伝
達されるような構成となっている。
【0033】次に、本発明の実施の形態のブレーキ装置
の作用を説明する。 (イ)電気系の正常時 踏力センサ2とコントロールユニット8との間もしくは
コントロールユニット8と電動駆動機構6との間を接続
する電気配線や、コントロールユニット8への電源配線
等の電動駆動機構6の作動に関係する電気系が正常であ
る時は、異常検出手段による異常検出がなされず、従っ
て、フェイルセーフ制御手段から電磁開閉弁9のソレノ
イド9dに対する通電がなされていないため、電磁開閉
弁9はスプリング9cの付勢力によって閉じられた状態
に維持されている。
【0034】従って、この状態でブレーキペダル1を踏
むと、その踏力が踏力センサ2により検出され、コント
ロールユニット8の制御手段では、その踏力に応じた駆
動力(Fs)を発生させるべく電動駆動機構6に駆動信
号が出力される。そして、この電動駆動機構6で発生し
た回転運動がボールねじ機構10を介して直線運動に変
換された駆動力(Fs)は、駆動力伝達機構を兼ねた油
圧駆動機構7における2つのピストン7b、7c間に形
成された密閉油室7d内に充填された油を介して摩擦機
構5に伝達され、これにより、摩擦機構5のディスクパ
ッド5a、5bをホイールのディスクロータ4に圧接さ
せる方向に駆動させることで摩擦力によりホイールの回
転に制動力が付与されることになる。
【0035】(ロ)電気系の異常発生時 踏力センサ2とコントロールユニット8との間もしくは
コントロールユニット8と電動駆動機構6との間を接続
する電気配線や、コントロールユニット8への電源配線
等の電動駆動機構6の作動に関係する電気系に異常が発
生した電気系の異常発生時においては、異常検出手段に
よる異常検出に基づき、フェイルセーフ制御手段では電
磁開閉弁9のソレノイド9dに通電することにより、ス
プリング9cの付勢力に抗して弁体9bを開弁する方向
に駆動させる。
【0036】従って、この状態でブレーキペダル1を踏
むと、その踏力に応じて発生するマスタシリンダ3の油
圧が、電磁開閉弁9におけるスプリング9cの付勢力に
抗して弁体9bを開弁し、油圧配管12を経由して駆動
力伝達機構における2つのピストン7b、7c間に形成
された密閉油室7d内に圧入され、この油圧により、両
ピストン7b、7c間を押し広げる方向に駆動力(P×
S)が発生するため、摩擦機構5にマスタシリンダ3で
発生する油圧に応じた駆動力(P×S)が伝達され、こ
れにより、摩擦機構5のディスクパッド5a、5bをホ
イールのディスクロータ4に圧接させる方向に駆動させ
ることで摩擦力によりホイールの回転に制動力が付与さ
れることになる。
【0037】また、前記電動駆動機構6の作動に関係す
る電気系に異常が発生した際に、前記異常検出手段やフ
ェイルセーフ制御手段の電気系の異常により、ソレノイ
ド9dへの通電が不能な状態となった場合であっても、
この状態でブレーキペダル1を踏むと、その踏力に応じ
て発生するマスタシリンダ3の油圧が、電磁開閉弁9に
おけるスプリング9cの付勢力に抗して弁体9bを開弁
し、油圧配管12を経由して駆動力伝達機構を兼ねた油
圧駆動機構7における2つのピストン7b、7c間に形
成された密閉油室7d内に圧入され、この油圧により、
両ピストン7b、7c間を押し広げる方向に駆動力(P
×S)が発生するため、摩擦機構5にマスタシリンダ3
で発生する油圧に応じた駆動力(P×S)が伝達され、
これにより、摩擦機構5のディスクパッド5a、5bを
ホイールのディスクロータ4に圧接させる方向に駆動さ
せることで摩擦力によりホイールの回転に制動力が付与
されることになる。
【0038】以上詳細に説明してきたように、この発明
の実施の形態1のブレーキ装置によれば、以下に列挙す
る効果が得られる。即ち、摩擦機構5と電動駆動機構6
との間には2つのピストン7b、7c間に形成された密
閉油室7d内に充填された油を介して電動駆動機構6の
駆動力(Fs)を摩擦機構5に伝達する駆動力伝達機構
を兼ねた油圧駆動機構7を介装し、密閉油室7dとマス
タシリンダ3との間を接続する油圧配管12の途中には
油圧配管12を開閉する常閉の電磁開閉弁9を介装した
構成としたことで、電気的なフェイルセーフ機構を設け
る場合に比べて、簡単な構成によりコストアップを抑え
つつ、電気系の異常発生時におけるフェイルセーフ作動
の信頼性を高めることができるようになる。
【0039】さらに、前記電磁開閉弁9として、その弁
口9aがマスタシリンダ3側で弁体9bが密閉油室7d
側に配置されると共に、弁体9bを所定の力で弁口9a
に圧接する方向に付勢するスプリング9cと、スプリン
グ9cの付勢力に抗して弁体9bを開弁方向に駆動する
ソレノイド9dとを備えた構成したことで、電磁開閉弁
6におけるソレノイド9dの駆動が不能な状態となった
場合においても、マスタシリンダ3で発生する油圧によ
って常閉の電磁開閉弁9を開弁させ、これにより、制動
力を発生させることができるため、電気系の異常発生時
におけるフェイルセーフ作動の信頼性をさらに高めるこ
とができるようになる。
【0040】次に、他の発明の実施の形態のブレーキ装
置について説明する。この他の発明の実施の形態の説明
にあたっては、前記発明の実施の形態と同様の構成部分
には同一の符号を付けてその説明を省略し、相違点につ
いてのみ説明する。
【0041】(発明の実施の形態2)この発明の実施の
形態2のブレーキ装置は、図5の概略構成図、および、
図6の力のモデル図に示すように、電動駆動機構6と油
圧駆動機構7とが並列に設けられ、それぞれの駆動力
(Fs),(P×S)が独立して前記摩擦機構5に作用
するように構成されたものである。即ち、図5に示すよ
うに、電動駆動機構6の駆動部61に形成された軸心穴
62を貫通する状態で伝達部材71が設けられ、この伝
達部材71を介して油圧駆動機構7の駆動力(P×S)
が、電動駆動機構6駆動力(Fs)とは独立して摩擦機
構5に作用する構造となっている。なお、図7は、シス
テム構成図を示すもので、この発明の実施の形態2で
は、油圧センサ(踏力検出手段)20で検出されたマス
タシリンダ油圧から、ブレーキペダル1の踏力を検出す
るように構成されている。
【0042】この発明の実施の形態2では、上述のよう
に、電動駆動機構6と油圧駆動機構7のそれぞれの駆動
力(Fs),(P×S)が独立して前記摩擦機構5に作
用するため、油圧駆動機構7の駆動力(P×S)が電動
駆動機構6の駆動力(Fs)の影響を受けることがな
く、これにより、ブレーキペダル1の踏力信号に応じた
電動駆動機構6による駆動力制御が正確かつ容易に行わ
れるようになる。
【0043】また、電気系の異常発生時においては、油
圧駆動機構7によりブレーキペダルの踏力に応じたマス
タシリンダ油圧で摩擦機構5に駆動力(P×S)を付与
することができ、これにより、摩擦機構5をディスクロ
ータ4に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力によ
りホイールの回転に制動力が付与される。
【0044】(発明の実施の形態3)この発明の実施の
形態3のブレーキ装置は、図8の概略構成図、および、
図9の力のモデル図に示すように、油圧駆動機構7と摩
擦機構5との間に電動駆動機構6が設けられ、油圧駆動
機構7の駆動力(P×S)が電動駆動機構6の駆動部6
1を介して摩擦機構5に作用するように構成されたもの
である。
【0045】この発明の実施の形態3では、上述のよう
に、油圧駆動機構7の駆動力(P×S)が電動駆動機構
6の駆動部61を介して摩擦機構5に作用するため、両
機構7、6が直列に配置されていても油圧駆動機構7の
駆動力(P×S)が電動駆動機構6の駆動力(Fs)の
影響を受けることがなく、これにより、ブレーキペダル
1の踏力信号に応じた電動駆動機構6による駆動力制御
が正確かつ容易に行われる。
【0046】また、電気系の異常発生時においては、油
圧駆動機構7によりブレーキペダル1の踏力に応じたマ
スタシリンダ油圧で、電動駆動機構6の駆動部61を介
して摩擦機構5に駆動力(P×S)を伝達することがで
き、これにより、摩擦機構5をディスクロータ4に圧接
させる方向に駆動させることで摩擦力によりホイールの
回転に制動力が付与される。
【0047】(発明の実施の形態4)この発明の実施の
形態4のブレーキ装置は、図10の概略構成図、およ
び、図11の力のモデル図に示すように、油圧駆動機構
7の所定の初期ストローク範囲では電動駆動機構6とは
独立して摩擦機構5に駆動力(P×S)が作用し、所定
の初期ストローク範囲を越えると油圧駆動機構7の駆動
力(P×S)が電動駆動機構6の駆動部6aを介して摩
擦機構5に駆動力(P×S)が作用するように構成され
たものである。即ち、図10に示すように、電動駆動機
構6の駆動部61に形成された軸心穴62を貫通する状
態で伝達部材71が設けられ、油圧駆動機構7の所定の
初期ストローク範囲ではこの伝達部材71を介して油圧
駆動機構7の駆動力(P×S)が、電動駆動機構6駆動
力(Fs)とは独立して摩擦機構5に作用するが、所定
の初期ストローク範囲を越えると伝達部材71のストッ
パ71aが電動駆動機構6の駆動部61に当接し、油圧
駆動機構7の駆動力(P×S)が電動駆動機構6の駆動
部61を介して摩擦機構5に駆動力(P×S)が作用す
る構造となっている。
【0048】この発明の実施の形態4では、上述のよう
に、油圧駆動機構7の所定の初期ストローク範囲では電
動駆動機構6とは並列で独立して摩擦機構5に駆動力
(P×S)が作用するため、油圧駆動機構7の駆動力
(P×S)が電動駆動機構6の駆動力(Fs)の影響を
受けることがなく、これにより、ブレーキペダル1の踏
力信号に応じた電動駆動機構6による駆動力制御が正確
かつ容易に行われる。
【0049】また、電気系の異常発生時においては、油
圧駆動機構7によりブレーキペダル1の踏力に応じたマ
スタシリンダ油圧で、摩擦機構5に駆動力(P×S)を
伝達することができ、これにより、摩擦機構5をディス
クロータ4に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力
によりホイールの回転に制動力が付与される。
【0050】また、ABS制御時等におけるように、ブ
レーキペダル1による油圧入力を減圧したい時等は、電
動駆動機構6の駆動部61を後退させることにより、電
動駆動機構6と油圧駆動機構7の駆動力(Fs),(P
×S)の総和を0にすることができる。
【0051】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの発明の実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0052】例えば、発明の実施の形態では、電動駆動
機構として誘導モータを用いた例を示したが、その他の
方式のものを用いることができる。
【0053】また、発明の実施の形態では、電動駆動機
構における回転運動を直線運動に変換するための機構と
してボールねじ機構を用いた例を示したが、その他の方
式のものを用いることができる。
【0054】また、発明の実施の形態では、接触部材と
して、ディスクロータを用いたディスクブレーキ装置に
適用した例を示したが、その他の方式のものにも適用す
ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1に
記載のブレーキ装置にあっては、ブレーキペダルと、該
ブレーキペダルの踏力に応じた油圧を発生させるマスタ
シリンダと、前記ブレーキペダルの踏力を検出する踏力
検出手段と、ホイールと一体に回転する接触部材と、該
接触部材に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力に
よりホイールの回転に制動力を付与する摩擦機構と、該
摩擦機構を駆動する電動駆動機構と、前記踏力検出手段
により検出されたブレーキペダルの踏力に応じた駆動力
を発生させるべく前記電動駆動機構に駆動信号を出力す
る制御手段と、前記マスタシリンダで発生する油圧によ
り前記摩擦機構を駆動する油圧駆動機構と、を備えてい
る手段としたことで、簡単な構成によりコストアップを
抑えつつ、電気系の異常発生時におけるフェイルセーフ
作動の信頼性を高めることができるようになるという効
果が得られる。
【0056】請求項2記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構
が、前記摩擦機構と前記電動駆動機構との間に介装され
た2つの移動隔壁間に形成された密閉油室内に充填され
た油を介して電動駆動機構の駆動力を摩擦機構に伝達可
能に構成されると共に前記密閉油室と前記マスタシリン
ダとの間が油圧回路で接続されていて該油圧回路の途中
には該油圧回路を開閉する常閉の電磁開閉弁が介装され
た構成としたことで、電気的なフェイルセーフ機構を設
ける場合に比べ、簡単な構成によりコストアップを抑え
つつ、電気系の異常発生時におけるフェイルセーフ作動
の信頼性を高めることができるようになるという効果が
得られる。
【0057】請求項3記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構
が、前記摩擦機構と前記電動駆動機構との間に介装され
た2つの移動隔壁間に形成された密閉油室内に充填され
た油を介して電動駆動機構の駆動力を摩擦機構に伝達可
能に構成されると共に前記密閉油室と前記マスタシリン
ダとの間が油圧回路で接続されていて該油圧回路の途中
には該油圧回路を開閉する開閉弁が介装され、該開閉弁
はその弁口が前記マスタシリンダ側で弁体が前記密閉油
室側に配置されると共に弁体を所定の力で弁口に圧接す
る方向に付勢する付勢手段を備えている手段としたこと
で、マスタシリンダで発生する油圧によって開閉弁を開
弁させ、これにより、制動力を発生させることができる
ようになり、従って、電気系の異常発生時におけるフェ
イルセーフ作動の信頼性をさらに高めることができよう
になるという効果が得られる。
【0058】請求項4記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記電動駆動機構と
油圧駆動機構とが並列に設けられ、それぞれの駆動力が
独立して前記摩擦機構に作用するように構成されている
手段としたことで、それぞれの駆動力が独立して前記摩
擦機構に作用するため、油圧駆動機構の駆動力が電動駆
動機構の駆動力の影響を受けることがなく、これによ
り、ブレーキペダルの踏力信号に応じた電動駆動機構に
よる駆動力制御が正確かつ容易に行われるようになる。
【0059】請求項5記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構と
前記摩擦機構との間に前記電動駆動機構が設けられ、前
記油圧駆動機構の駆動力が前記電動駆動機構の駆動部を
介して前記摩擦機構に作用するように構成されている手
段としたことで、両機構が直列に配置されていても油圧
駆動機構の駆動力が電動駆動機構の駆動力の影響を受け
ることがなく、これにより、ブレーキペダルの踏力信号
に応じた電動駆動機構による駆動力制御が正確かつ容易
に行われるようになる。
【0060】請求項6記載のブレーキ装置では、請求項
1に記載のブレーキ装置において、前記油圧駆動機構の
所定の初期ストローク範囲では前記電動駆動機構とは独
立して前記摩擦機構に駆動力が作用し、所定の初期スト
ローク範囲を越えると前記油圧駆動機構の駆動力が前記
電動駆動機構の駆動部を介して前記摩擦機構に駆動力が
作用するように構成されている手段としたことで、油圧
駆動機構の駆動力が電動駆動機構の駆動力の影響を受け
ることがなく、これにより、ブレーキペダルの踏力信号
に応じた電動駆動機構による駆動力制御が正確かつ容易
に行われるようになる。また、ABS制御時等における
ように、ブレーキペダルによる油圧入力を減圧したい時
等は、電動駆動機構の駆動部を後退させることにより、
電動駆動機構と油圧駆動機構の駆動力の総和を0にする
ことができるようになる。
【0061】請求項7記載のブレーキ装置では、請求項
2に記載のブレーキ装置において、前記電磁開閉弁はそ
の弁口が前記マスタシリンダ側で弁体が前記密閉油室側
に配置されると共に弁体を所定の力で弁口に圧接する方
向に付勢する付勢手段と該付勢手段の付勢力に抗して弁
体を開弁方向に駆動するソレノイドとを備えている手段
としたことで、電気系の異常発生時において、電磁開閉
弁のソレノイドに通電することにより弁体を開弁させる
方向に駆動させることができる他、ソレノイドへの通電
が不能な状態となった場合であっても、マスタシリンダ
油圧が電磁開閉弁の弁体を付勢手段の付勢力に抗して開
弁させることで、制動力を発生させることができるよう
になり、従って、電気系の異常発生時におけるフェイル
セーフ作動の信頼性をさらに高めることができようにな
るという効果が得られる。
【0062】請求項8記載のブレーキ装置では、請求項
2または7に記載のブレーキ装置において、前記電動駆
動機構の作動に関係する電気系の異常を検出する異常検
出手段と、該異常検出手段で電気系の異常が検出される
と前記電磁開閉弁を開弁する方向に駆動するフェイルセ
ーフ制御手段とを備えている手段としたことで、電気系
の異常発生時におけるフェイルセーフ制御作動を確実に
行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のブレーキ装置を示す縦
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のブレーキ装置の要部を
示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のブレーキ装置の概略構
成図である。
【図4】本発明の実施の形態1のブレーキ装置における
力のモデル図である。
【図5】本発明の実施の形態2のブレーキ装置の概略構
成図である。
【図6】本発明の実施の形態2のブレーキ装置における
力のモデル図である。
【図7】本発明の実施の形態2のブレーキ装置を示す全
体のシステム構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3のブレーキ装置の概略構
成図である。
【図9】本発明の実施の形態3のブレーキ装置における
力のモデル図である。
【図10】本発明の実施の形態4のブレーキ装置の概略
構成図である。
【図11】本発明の実施の形態4のブレーキ装置におけ
る力のモデル図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 踏力センサ(踏力検出手段) 3 マスタシリンダ 4 ディスクロータ(接触部材) 5 摩擦機構 5a ディスクパッド 5b ディスクパッド 5c キャリパ 6 電動駆動機構 6a コイル 6b ステータ 6c ケーシング 6d ロータ 6e ベアリング 7 駆動力伝達機構 7a シリンダ 7b ピストン 7c ピストン 7d 密閉油室 7e 摺動シール部材 8 コントロールユニット(制御手段、フェイルセーフ
制御手段) 9 電磁開閉弁 9a 弁口 9b 弁体 9c スプリング(付勢手段) 9d ソレノイド 10 ボールねじ機構 11 ボールねじ軸 12 油圧配管(油圧回路) 20 油圧センサ(踏力検出手段) 61 駆動部 62 軸心穴 71 伝達部材 71a ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 AA00 BB01 BB12 CC02 CC06 DD01 EE01 FF03 FF10 HH02 HH16 HH51 JJ21 KK10 KK12 KK13 LL02 LL05 LL11 LL23 LL43 LL49 LL53 MM04 MM15 MM16 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA73 AA77 AA78 AA87 BA13 BA60 BA62 BA80 CC03 CC15 CC17 CC25 CC33 CC35 CC63 CC77 CC78 CD03 CD06 DB18 DB21 DB27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキペダルと、 該ブレーキペダルの踏力に応じた油圧を発生させるマス
    タシリンダと、 前記ブレーキペダルの踏力を検出する踏力検出手段と、 ホイールと一体に回転する接触部材と、 該接触部材に圧接させる方向に駆動させることで摩擦力
    によりホイールの回転に制動力を付与する摩擦機構と、 該摩擦機構を駆動する電動駆動機構と、 前記踏力検出手段により検出されたブレーキペダルの踏
    力に応じた駆動力を発生させるべく前記電動駆動機構に
    駆動信号を出力する制御手段と、 前記マスタシリンダで発生する油圧により前記摩擦機構
    を駆動する油圧駆動機構と、を備えていることを特徴と
    するブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記油圧駆動機構が、前記摩擦機構と前記
    電動駆動機構との間に介装された2つの移動隔壁間に形
    成された密閉油室内に充填された油を介して電動駆動機
    構の駆動力を摩擦機構に伝達可能に構成されると共に前
    記密閉油室と前記マスタシリンダとの間が油圧回路で接
    続されていて該油圧回路の途中には該油圧回路を開閉す
    る常閉の電磁開閉弁が介装された構成とされていること
    を特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記油圧駆動機構が、前記摩擦機構と前記
    電動駆動機構との間に介装された2つの移動隔壁間に形
    成された密閉油室内に充填された油を介して電動駆動機
    構の駆動力を摩擦機構に伝達可能に構成されると共に前
    記密閉油室と前記マスタシリンダとの間が油圧回路で接
    続されていて該油圧回路の途中には該油圧回路を開閉す
    る開閉弁が介装され、該開閉弁はその弁口が前記マスタ
    シリンダ側で弁体が前記密閉油室側に配置されると共に
    弁体を所定の力で弁口に圧接する方向に付勢する付勢手
    段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のブレ
    ーキ装置。
  4. 【請求項4】前記電動駆動機構と油圧駆動機構とが並列
    に設けられ、それぞれの駆動力が独立して前記摩擦機構
    に作用するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記油圧駆動機構と前記摩擦機構との間に
    前記電動駆動機構が設けられ、 前記油圧駆動機構の駆動力が前記電動駆動機構の駆動部
    を介して前記摩擦機構に作用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記油圧駆動機構の所定の初期ストローク
    範囲では前記電動駆動機構とは独立して前記摩擦機構に
    駆動力が作用し、所定の初期ストローク範囲を越えると
    前記油圧駆動機構の駆動力が前記電動駆動機構の駆動部
    を介して前記摩擦機構に駆動力が作用するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装
    置。
  7. 【請求項7】前記電磁開閉弁はその弁口が前記マスタシ
    リンダ側で弁体が前記密閉油室側に配置されると共に弁
    体を所定の力で弁口に圧接する方向に付勢する付勢手段
    と該付勢手段の付勢力に抗して弁体を開弁方向に駆動す
    るソレノイドとを備えていることを特徴とする請求項2
    に記載のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】前記電動駆動機構の作動に関係する電気系
    の異常を検出する異常検出手段と、 該異常検出手段で電気系の異常が検出されると前記電磁
    開閉弁を開弁する方向に駆動するフェイルセーフ制御手
    段とを備えていることを特徴とする請求項2または7に
    記載のブレーキ装置。
  9. 【請求項9】前記移動隔壁の少なくとも一方がシリンダ
    内を摺動するピストンで構成されていることを特徴とす
    る請求項2、3、7、8のいずれかに記載のブレーキ装
    置。
  10. 【請求項10】前記移動隔壁の少なくとも一方がダイヤ
    フラムで構成されていることを特徴とする請求項2、
    3、7〜9のいずれかに記載のブレーキ装置。
  11. 【請求項11】前記移動隔壁の少なくとも一方がベロー
    ズで構成されていることを特徴とする請求項2、3、7
    〜10のいずれかに記載のブレーキ装置。
  12. 【請求項12】前記接触部材がディスクロータで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに
    記載のブレーキ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121227A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Robert Bosch Gmbh ホイールブレーキ
WO2006046273A1 (ja) * 2004-10-22 2006-05-04 Hitachi, Ltd. 自動車用ブレーキ装置
JP2008286284A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nissin Kogyo Co Ltd 電動式ブレーキ装置
KR101184575B1 (ko) 2011-01-17 2012-09-21 주식회사 만도 전자식 디스크 브레이크 시스템
KR101274245B1 (ko) 2011-05-13 2013-06-11 현대자동차주식회사 하이브리드 브레이크

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