JP2000300875A - 穴かがり縫いミシン - Google Patents

穴かがり縫いミシン

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JP2000300875A
JP2000300875A JP11113597A JP11359799A JP2000300875A JP 2000300875 A JP2000300875 A JP 2000300875A JP 11113597 A JP11113597 A JP 11113597A JP 11359799 A JP11359799 A JP 11359799A JP 2000300875 A JP2000300875 A JP 2000300875A
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needle
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needle bar
work cloth
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JP11113597A
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Akihiro Funahashi
暁洋 舟橋
Etsuzo Nomura
悦造 野村
Itaru Shibata
到 柴田
Yukio Nishida
幸夫 西田
Takashi Kondo
隆 近藤
Atsushi Kamano
淳 蒲野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴かがり縫い目の形成後に下糸を切断したと
き、加工布の裏側に残される下糸の端部を良好に短くす
ることのできる穴かがり縫いミシンの提供。 【解決手段】 本穴かがり縫いミシンでは、穴かがり縫
い目の形成後に、針板75の下方に設けた下糸掴みによ
って下糸Sを保持し、その下糸掴みによる下糸Sの保持
部Aと加工布Wとの間に張設された下糸Sを、下糸固定
刃85と下糸可動刃87とによって切断している。ここ
で、本穴かがり縫いミシンでは、穴かがり縫い目におけ
る最後の縫い目(針落ち点P112 )を針穴75a上の保
持部Aと最も近接した位置に配設している。このため、
(A)に示すように、針落ち点P112 と保持部Aとの間
に張設される下糸Sの長さが短くなり、延いては、加工
布Wの裏側に残される下糸Sの端部の長さも短くなる。
(B)は、最後の縫い目Pend がどこに形成されるか判
らない従来例である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に穴かがり
縫い目を形成する穴かがり縫いミシンに関し、詳しく
は、その穴かがり縫い目の形成後に下糸を切断する機構
を備えた穴かがり縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の穴かがり縫いミシン
として、加工布を布送りする送り台と、針棒を上下動可
能に支持すると共に、上記送り台による上記加工布の布
送り方向とは直交する方向に揺動可能に設けられた針棒
台と、該針棒台を上記針棒と共に上記方向に揺動させる
揺動手段と、上記針棒を上下動させ、上記加工布に穴か
がり縫い目を形成する縫製手段と、針板の下方に配設さ
れ、上記穴かがり縫い目の形成後に下糸を切断する下糸
切断手段と、を備えたものが考えられている。この種の
穴かがり縫いミシンでは、縫製手段による針棒の上下動
に応じて、送り台によって加工布を布送りすると共に揺
動手段によって針棒台を揺動させる。すると、加工布に
対する針落ち点が2次元的に変化し、これによって加工
布に穴かがり縫い目を形成することができる。また、穴
かがり縫い目の形成後に下糸切断手段によって下糸を切
断すれば、穴かがり縫い目が形成された加工布をミシン
から取り外すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように穴かがり縫
い目の形成後に下糸を切断する場合、加工布の裏側に残
される下糸の端部をできるだけ短くすることが、加工布
の美観を損なわない目的で要請される。ところが、従来
は、下糸の上記端部を短くするための有効な対策が何等
施されていなかった。例えば、この種の穴かがり縫いミ
シンでは、針板に上記針棒台の揺動方向に沿って細長く
針穴を形成し、その針穴の範囲内に針落ち点が形成され
るように針棒台を揺動させるものが考えられている。し
かしながら、従来の穴かがり縫いミシンでは、機械的な
クラッチ機構によって最後の針落ち点が決定されるの
で、最後の縫い目が針穴内のどの位置に来るかは安定し
ていなかった。このため、最後の縫い目から下糸切断手
段に至る距離も不安定となり、加工布の裏側に残される
下糸の端部も長くなったり短くなったりしていた。
【0004】そこで、本発明は、穴かがり縫い目の形成
後に下糸を切断したとき、加工布の裏側に残される下糸
の端部を良好に短くすることのできる穴かがり縫いミシ
ンを提供することを目的としてなされた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、加工布
を布送りする送り台と、針棒を上下動可能に支持すると
共に、上記送り台による上記加工布の布送り方向とは直
交する方向に揺動可能に設けられた針棒台と、該針棒台
を上記針棒と共に上記方向に揺動させる揺動手段と、上
記針棒を上下動させ、上記加工布に穴かがり縫い目を形
成する縫製手段と、針板の下方に配設され、上記穴かが
り縫い目の形成後に下糸を切断する下糸切断手段と、を
備えた穴かがり縫いミシンであって、上記穴かがり縫い
目の形成後に、上記下糸切断手段による下糸の切断に先
立って、上記下糸切断手段による下糸の切断箇所より下
方の所定位置で下糸を保持する下糸保持手段を備えると
共に、上記縫製手段によって上記加工布に形成される最
後の縫い目が、上記針棒台の揺動方向における上記所定
位置と最も近接した位置に配設されることを特徴とす
る。
【0006】このように構成された本発明では、穴かが
り縫い目の形成後に、下糸保持手段は、下糸切断手段に
よる下糸の切断に先立って、その下糸切断手段による下
糸の切断箇所より下方の所定位置で下糸を保持する。こ
のため、下糸切断手段は、加工布に形成された最後の縫
い目と上記所定位置との間に張設された下糸を切断する
ことになり、その下糸の切断が極めて安定して実行でき
る。また、この場合、加工布の裏側に残される下糸の端
部の長さは、上記最後の縫い目と、下糸保持手段が下糸
を保持する上記所定位置との距離に対して極めて良好な
対応関係を有する。そこで、本発明では、縫製手段によ
って加工布に形成される最後の縫い目が、針棒台の揺動
方向における上記所定位置と最も近接した位置に配設さ
れるように構成している。このため、上記最後の縫い目
と上記所定位置との距離は極めて短くなり、延いては、
加工布の裏側に残される下糸の端部の長さも短くなる。
【0007】従って、本発明では、穴かがり縫い目の形
成後に下糸を切断したとき、加工布の裏側に残される下
糸の端部を良好に短くすることができる。よって、穴か
がり縫い目を形成した加工布の美観を良好に確保するこ
とができる。なお、上記最後の縫い目とは、必ずしも最
後の針落ち点とは限らない。例えば、次に述べるよう
に、穴かがり縫い目の形成後に先ず上糸を切断し、その
切断された上糸の端部をその上糸に絡められた下糸と共
に糸払いによって加工布の下方へ引き抜く場合、最後か
ら2番目の針落ち点と上記所定位置との間に下糸が張設
され、下糸切断手段によって切断される。すなわち、こ
の場合は、最後の針落ち点には縫い目が形成されず、最
後から2番目の針落ち点に最後の縫い目が形成されるこ
とになる。この場合、縫製手段を、最後から2番目の針
落ち点を針棒台の揺動方向における上記所定位置と最も
近接した位置に配設するように構成すればよい。逆に、
このような糸払いを有さない場合は、最後の針落ち点が
最後の縫い目となる。この場合、最後の針落ち点を針棒
台の揺動方向における上記所定位置と最も近接した位置
に配設するように、上記縫製手段を構成すればよい。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記加工布の上方に配設され、上記穴かがり
縫い目の形成後に上糸を切断する上糸切断手段と、上記
針板の下方に配設され、上記上糸切断手段による上糸の
切断後に、該切断された上糸の端部をその上糸に絡めら
れた下糸と共に加工布の下方へ引き抜く糸払いと、を更
に備え、上記縫製手段による最後から2番目の針落ち点
が、上記針棒台の揺動方向における上記所定位置と最も
近接した位置に配設されることを特徴とする。
【0009】本発明では、加工布の上方に配設された上
糸切断手段が、穴かがり縫い目の形成後に上糸を切断す
る。また、針板の下方に配設された糸払いは、上記上糸
切断手段による上糸の切断後に、その切断された上糸の
端部をその上糸に絡められた下糸と共に加工布の下方へ
引き抜く。このため、加工布の表面に上糸の端部が残ら
ず、穴かがり縫い目形成後の加工布の美観を一層良好に
確保することができる。また、この場合、上記最後の縫
い目は最後から2番目の針落ち点に形成される。そこ
で、本発明では、上記縫製手段による最後から2番目の
針落ち点が、上記針棒台の揺動方向における上記所定位
置と最も近接した位置に配設されるように構成してい
る。このため、請求項1記載の発明に関して説明したよ
うに、加工布に形成される最後の縫い目と下糸保持手段
が下糸を保持する上記所定位置との距離は極めて短くな
り、加工布の裏側に残される下糸の端部の長さも短くな
る。
【0010】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、加工布の美観を一層良好に確保するこ
とができるといった効果が生じる。請求項3記載の発明
は、請求項1または2記載の構成に加え、上記針板が、
上記針棒台の揺動方向に沿って細長く形成された針穴を
有すると共に、上記所定位置が、上記針穴の一端近傍に
配設されたことを特徴とする。
【0011】本発明では、針板が針棒台の揺動方向に沿
って細長く形成された針穴を有すると共に、下糸保持手
段が下糸を保持する上記所定位置が上記針穴の一端近傍
に配設されている。このため、加工布に形成される最後
の縫い目と下糸保持手段が下糸を保持する上記所定位置
との間に張設される下糸は、針穴の上記一端によっても
支持され、下糸切断手段による切断が一層安定して実行
できる。
【0012】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明にて生じる前述の下糸の端部を短くするといっ
た効果を、一層安定して発揮することができる。よっ
て、穴かがり縫い目を形成した加工布の美観を一層安定
して確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用された穴かがり
縫いミシンMの外観を表す斜視図である。なお、この穴
かがり縫いミシンMは、加工布W(図13参照)に穴か
がり縫い目100(図12参照)を形成し、その穴かが
り縫い目100の千鳥縫い目101,102の間を切断
してボタン穴110を形成するいわゆるボタン穴用の穴
かがり縫いミシンである。
【0014】図1に示すように、穴かがり縫いミシンM
には、ミシンテーブル1に、ミシンモータ2,そのミシ
ンモータ2を起動または停止するためのペダル3,穴か
がり縫い目100及びボタン穴110を形成するための
種々のデータを入力するための操作パネル4,及び後述
の各部の駆動制御を行う制御装置5等が設けられてい
る。
【0015】穴かがり縫いミシンMは、ベッド部6と脚
柱部7とアーム部8とを有し、図2に示すように、加工
布Wに穴かがり縫い目100を形成する縫製機構10
と、加工布Wを布送りする送り台11と、送り台11を
布送り方向へ駆動する送り台駆動機構12(図3参照)
と、加工布Wの穴かがり縫い目100の千鳥縫い目10
1,102間を切断してボタン穴110を形成するカッ
タ13と、カッタ13を上下に駆動するカッタ駆動機構
(図示略)とを備えている。
【0016】図2に示すように、縫製機構10は、アー
ム部8の頭部8aに設けられた針棒15及び針棒15の
下端部に着脱自在に装着された縫い針16と、針棒15
を上下に往復駆動し左右に揺動駆動する針棒駆動機構1
7(図5参照)と、ベッド部6に設けられ縫い針16と
共働して穴かがり縫い目を形成する釜(図示略)とを備
えている。そして、送り台11で加工布Wを布送りしな
がらこの縫製機構10を駆動することにより、図12に
示す穴かがり縫い目100を形成することができる。図
12に示すように、穴かがり縫い目100は、左千鳥縫
い目101と右千鳥縫い目102とを有し、更に、その
前端部には前閂止め縫い目103を、後端部には奥閂止
め縫い目104を、それぞれ有している。なお、通常の
縫製時には、前閂止め縫い目103の一部、左千鳥縫い
目101、奥閂止め縫い目104、右千鳥縫い目10
2、前閂止め縫い目103の残りの部分の順で縫い目が
形成される。
【0017】次に、前述の送り台11と送り台駆動機構
12について説明する。図2,図3に示すように、送り
台11は前後に長い板状に形成され、その前端部には、
針板75(図7参照)の一部を露出させるための長孔1
1aが形成されている。ベッド部6の上面には左右一対
の案内板20がはめ込まれており、それらの案内板20
の間に、送り台11が前後に移動可能にガイド支持され
ている。
【0018】送り台駆動機構12は、送り台11の後端
部下面側に固定された可動部材21と、前後に長い連結
ロッド23により可動部材21に固定的に連結された可
動部材22と、可動部材22を次に述べる機構によって
前後に駆動するステッピングモータ24とを備えてい
る。
【0019】連結ロッド23は、可動部材21,22の
左端部(図3の奥手側)を挿通して延び、可動部材2
1,22の前後両側において一対の軸受25を介してミ
シン機枠に前後に移動可能にガイド支持されている。ま
た、連結ロッド23の右側には、前後に長いロッド26
が固定的に設けられ、このロッド26に可動部材22の
右端部が軸受22aを介して前後に移動自在にガイド支
持されている。
【0020】ステッピングモータ24の出力軸には駆動
プーリ27が固着され、駆動プーリ27の後方には図示
しない従動プーリがミシン機枠に固定的に設けられ、こ
れら両プーリに無端状のベルト28が掛け渡されてい
る。このベルト28の一部に前述の可動部材22が固定
され、ステッピングモータ24が駆動されると、可動部
材22,21と共に送り台11が前後に駆動される。
【0021】ところで、可動部材22には、前端部に布
押え31を取り付けた押え腕30の後端部が、左右方向
向きの軸心回りに回動可能に連結されている。この布押
え31は、押え腕30の前上面に形成された溝30aと
転動ローラ32との係合によって、後述の布押え駆動機
構33(図4参照)によって上下に駆動される押え棒3
5に接続されている。このため、布押え31は、上下方
向には押え棒35と一体に上下動し、前後方向には溝3
0aの範囲内で移動可能となる。また、前述のカッタ駆
動機構はカッタ駆動用ソレノイド39(図11参照)を
中心に構成されており、カッタ13は、そのカッタ駆動
機構により上下動されるカッタ取付軸40下端のカッタ
ホルダ41に、ビス41aを介して取り付けられてい
る。
【0022】次に、図4に示すように、布押え駆動機構
33は、左右方向の軸を中心に揺動可能なL型リンク片
43,44をアーム部8の前後に備えると共に、押え棒
35と前側のL型リンク片43の一端との間にピン結合
された上下方向に伸びるリンク部材45と、後ろ側のL
型リンク片44の一端と後述のリンク部材65(図6参
照)との間にピン結合された上下に長いリンク部材46
と、L型リンク片43,44の他端同士の間にピン結合
された前後に長いリンク部材47とを備えている。リン
ク部材46にはピン46aが突設され、このピン46a
には左右方向の軸を中心に揺動するカム48の一端48
aが係合している。また、カム48の他端48bは、ス
テッピングモータ49によって鉛直面内を円運動される
ピン49aに係合しており、このカム48によって、ス
テッピングモータ49の回転をリンク部材46の上下動
に変換することができる。
【0023】すると、このリンク部材46の上下動がL
型リンク片44,リンク部材47,L型リンク片43,
リンク部材45を順次経由して押え棒35に伝達され
る。このため、布押え駆動機構33では、布押え31
を、その布押え31によって加工布Wを押さえる布押え
位置と、その布押え31を最大に上昇させた最大上昇位
置との間の任意の高さに、ステッピングモータ49の回
転角に応じて移動させることができる。
【0024】次に、図5は、針棒駆動機構17の構成を
表す斜視図である。図5に示すように、この針棒駆動機
構17では、前述の針棒15は、アーム部8に揺動自在
に設けられた針棒台51に上下方向に摺動可能に支持さ
れている。また、この針棒15には、所定の位置に針棒
抱き52が固定されている。
【0025】一方、一端53aが鉛直面内の円Cに沿っ
て円運動する針棒連竿53の他端53bは、角コマ54
を介して針棒抱き52に接続されている。なお、針棒抱
き52の角コマ54側には、左右方向に断面矩形に形成
された案内溝52aが形成され、角コマ54はこの案内
溝52aに左右方向に移動自在に係合する。また、針棒
連竿53の他端53bの角コマ54を設けた側と反対側
には、角コマ55が設けられている。この角コマ55が
針棒連竿案内56の垂直溝56aに係合することによっ
て、針棒連竿53の他端53bは垂直方向にのみ移動可
能に案内される。更に、針棒台51の側面には平板状の
針棒案内57が固定されている。この針棒案内57に
は、針棒15に沿って伸びる長穴57aが形成され、こ
の長穴57aには、針棒抱き52の側面から突出した突
起52bが係合している。また、針棒台51の下端に
は、ステッピングモータ61の回転が無端状のベルト6
1aを介して伝達されることによって揺動する揺動レバ
ー62の先端が、角コマ63を介して接続されている。
【0026】このように構成された針棒駆動機構17で
は、ミシンモータ2によって回転駆動される上軸64か
ら針棒連竿53に加わる力を、角コマ54を介して針棒
15に伝達し、それによって針棒15を上下動させるこ
とができる。また、ステッピングモータ61から揺動レ
バー62に加わる力を、角コマ63を介して針棒台51
に伝達し、それによって針棒15を左右に揺動させるこ
とができる。そして、針棒15の上下動に応じてその針
棒15を左右に揺動させ、かつ、送り台11を介して布
送りをすることにより、前述の穴かがり縫い目100等
の形成が可能となる。
【0027】図6は、リンク部材46の下端46b近傍
の構成を、図4の裏側方向から表す左側面図である。図
6に示すように、リンク部材46の下端46bはベッド
部6内にまで伸びており、その下端46bは、左右方向
の軸65aを中心に揺動可能なリンク部材65の一端6
5bにピン結合されている。リンク部材65の他端には
ピン65cが立設され、そのピン65cは、左右方向の
軸67aを中心に揺動可能なカム板67のカム穴67b
に係合している。
【0028】カム穴67bは、下端から角度αの区間は
軸65aを中心とする円弧状に形成され、続く角度βの
区間は軸65aからの距離が徐々に拡大するように形成
され、更に、それよりも上方は軸65aを中心とする円
弧状に形成されている。このため、リンク部材46が最
も上昇して布押え31が布押え位置に存在する状態(図
6に実線で示す)から、リンク部材46が少し下降して
リンク部材65が角度αの区間を揺動する間は、カム板
67は何等揺動しない。続いて、リンク部材46が更に
下降して、リンク部材65が角度βの区間を揺動する
と、その間、カム板67は徐々に図6における反時計回
り方向に揺動する。また、リンク部材65が角度βの区
間を超えて更に揺動しても、カム板67は何等揺動しな
い。
【0029】カム板67の上端には、リンク部材69の
後端69aがピン結合されている。このリンク部材69
は、ベッド部6の表面と平行に前方に向かって伸び、そ
の先端69bは、図7に示すようにリンク部材71,7
3を介して下糸切断機構70に接続されている。従っ
て、リンク部材65が角度βの区間を揺動する期間にの
みリンク部材69が前後に移動し、これによって、ステ
ッピングモータ49の駆動力が以下に説明する下糸切断
機構70に伝達される。
【0030】図7は、下糸切断機構70の構成を表す下
面図である。図7に示すように、下糸切断機構70は、
針板75の下面に垂直に設けられた軸77a,78a,
及び79aを中心に揺動するレバー77,下糸捌き7
8,及び下糸掴み79を備えている。なお、下糸捌き7
8は、先端にピン80aが立設された支持部80と、先
端に切欠81aを有する下糸捌き本体81とによって構
成され、図示しない長穴を介してビス82が螺合するこ
とにより、下糸捌き本体81と支持部80とは取付角度
を上記揺動方向に微調整可能に接続されている。ピン8
0aは、レバー77の先端に設けられたカム穴77bに
係合しており、レバー77は前述のリンク部材73にピ
ン結合されている。このため、前述のようにリンク部材
69が前後に揺動すると、レバー77及び下糸捌き78
が軸77a,78aを中心に揺動する。更に、下糸捌き
本体81先端の切欠81aに隣接する外周面は、カム面
81bとなっており、下糸掴み79に立設されたピン7
9bにこのカム面81bが当接することによって下糸掴
み79が図7における時計回り方向に揺動する。
【0031】針板75には、周知の穴かがり縫いミシン
と同様に、左右方向(針棒台51の揺動方向)に細長い
針穴75aと、ボタン穴形成時にカッタ13の先端が挿
入されるカッタ穴75bとが形成されている。また、針
板75の下面には、針穴75a及びカッタ穴75bの周
囲を包含し、かつ、次に述べるハサミ83の移動空間を
構成する凹部75cが形成されている。ハサミ83は、
レバー77に固定された下糸固定刃85と、その下糸固
定刃85に立設されたピン85aを中心に揺動する下糸
可動刃87とを備えており、下糸固定刃85と下糸可動
刃87とは、留め金89と図示しない皿バネとによって
圧接状態に保持されている。下糸可動刃87の前方側
(図7における左側)端縁には、左右に突出部87a,
87bが形成されており、後述のように、凹部75cの
前方側内壁面は、この突出部87a,87bに当接して
下糸可動刃87を揺動させるカム面75dとなってい
る。
【0032】更に、下糸掴み79の先端にはフック79
cが形成され、針板75の下面には下糸掴みバネ91が
下糸掴み79の下面に圧接するように固定されている。
下糸掴みバネ91は、前方側に切欠91aを有する板バ
ネによって構成され、後述のように、フック79cと共
働して下糸S(図13参照)をつかむものである。
【0033】また、布押え31近傍には、図8(A)の
斜視図及び図8(B)の上面図に示すように、上糸可動
刃95によって図示しない上糸を切断する上糸切断機構
99が設けらている。上糸可動刃95には、前述のリン
ク部材47(図4)から図示しないリンク機構を介して
動力が伝達され、図8(B)に示すように、この上糸可
動刃95は、布押え31に形成された穴部31aを通っ
て加工布Wと縫い針16とを結ぶ上糸を切断する。上糸
可動刃95は、リンク部材65が前述の角度α(図6)
の区間を移動する間に動作を終了し、この間に上糸を切
断する。
【0034】後述のように、穴かがり縫いミシンMが穴
かがり縫い目100を形成し、その穴かがり縫いミシン
Mが停止されるときには、ステッピングモータ49はリ
ンク部材46を押し下げる方向に回転する。すると、こ
れに応じてリンク部材65は角度αの区間を図6におけ
る反時計回り方向に揺動し、この間に上糸が切断され
る。続いて、リンク部材65は、角度βの区間を図6に
おける反時計回り方向に揺動し、この間に次に述べるよ
うに下糸Sが切断される。そして、リンク部材46が更
に押し下げられ、リンク部材65が図6における反時計
回り方向に更に揺動すると、この間には糸切り動作等は
実行されず、リンク部材46の下降に応じた布押え31
の上昇のみが実行される。
【0035】ここで、リンク部材65が角度βの区間を
反時計回り方向に揺動し、これに応じてリンク部材69
が後退するときの下糸切断機構70の動作を説明する。
先ず、穴かがり縫い目100の縫製中には、リンク部材
69は最も前進した位置に配設され、下糸切断機構70
の各部材は図7に示す位置に配設される。
【0036】リンク部材65が角度βの区間を揺動し、
リンク部材69が後退するに伴って、レバー77は図7
における時計回り方向に揺動する。レバー77のカム穴
77bは、この揺動の初期にはピン80aを前方に押し
出すように構成されているので、このとき、下糸捌き7
8も図7における時計回り方向に揺動する。すると、下
糸捌き本体81の切欠81aは、針穴75aを通って加
工布Wと釜(図示略)とを結ぶ下糸Sを捕捉して、上記
揺動方向に引っ張る。これによって、上糸切断機構99
によって切断された上糸の端部はその上糸に絡められた
下糸Sと共に加工布Wの下方へ引き抜かれる。また、こ
の下糸捌き78の動作によって、下糸Sは、下糸掴み7
9のフック79cに引っかけられる。
【0037】レバー77が更に揺動し、これに伴って下
糸捌き78が更に揺動すると、図9(A)に示すよう
に、下糸捌き本体81のカム面81bが下糸掴み79の
ピン79bに当接する。下糸捌き78が更に揺動する
と、図9(B)に示すように、カム面81bがピン79
bを後方に押すことにより、下糸掴み79は図9におけ
る時計回り方向に揺動する。また、下糸捌き78が図9
(B)に示す位置まで揺動すると、ピン80aはカム穴
77bの内、軸77aを中心とする円弧状に形成された
部分に係合する。このため、レバー77がこれ以上揺動
しても、下糸捌き78は揺動しない。なお、下糸捌き本
体81のカム面81bに続く面81cは、軸78aを中
心とする円弧状に形成されている。このため、下糸掴み
79が図9(B)に示す位置まで揺動した後は、仮に下
糸捌き78がそれ以上揺動することがあったとしても下
糸掴み79の位置は変化しない。従って、ビス82によ
り支持部80と下糸捌き本体81との取付角度を調整
し、下糸捌き78による下糸Sの捌き量を変更しても、
下糸掴み79の駆動量は変化しない。
【0038】このように、下糸掴み79が図9(B)に
示す位置まで揺動すると、図10(A)に下糸捌き78
を省略して示すように、フック79cは、下糸掴みバネ
91の切欠91aの上面に沿って所定量食い込んだ位置
に配設される。このため、下糸Sは、フック79cと切
欠91aとの間に確実に保持される。
【0039】また、このとき、下糸可動刃87の突出部
87bがカム面75dに当接することにより、ハサミ8
3が閉じ始める。そして、ピン80aがカム穴77bの
端部に達してレバー77の揺動が止まる頃(リンク部材
65が角度βの区間を揺動しきってリンク部材69の後
退が停止する時期と一致)には、図10(B)に示すよ
うに、下糸可動刃87と下糸固定刃85との先端が完全
に重なり合い、加工布Wとフック79cとの間に張設さ
れた下糸Sをハサミ83が切り終える。
【0040】一方、布押え31を下げて再び穴かがり縫
い目100の縫製が開始されるときは、リンク部材69
が前進してレバー77は図7に示した位置に戻る。この
とき、下糸可動刃87の突出部87aがカム面75dに
当接することにより、ハサミ83も、図7に示したよう
に開いた状態に戻る。また、下糸掴み79は、実際に縫
製が開始されて送り台11が移動を開始したときに、後
方に突設されたピン79dに図示しないリンク機構を介
して送り台11の動作を伝達され、これによって図7に
示した位置に戻る。このため、縫製開始時には下糸Sが
フック79cと切欠91aとの間に保持されているの
で、縫製開始時おける縫い目の形成を良好に行うことが
できる。
【0041】次に、この穴かがり縫いミシンMの制御系
の構成について説明する。図11に示すように、制御装
置5はCPU5a,ROM5b,RAM5cを主要部と
するマイクロコンピュータによって構成され、更に、ペ
ダル3の操作状態に応じた信号及び操作パネル4からの
信号が入力される入力インタフェース5dと、ミシンモ
ータ2,ステッピングモータ24,ステッピングモータ
49,ステッピングモータ61,及びカッタ駆動用ソレ
ノイド39に図示しない駆動回路を介して駆動信号を出
力すると共に操作パネル4へも表示状態等の制御信号を
出力する出力インタフェース5eとを備え、それらをバ
ス5fにて接続して構成されている。
【0042】このように構成された穴かがり縫いミシン
Mでは、穴かがり縫い目100に関わる幅,ピッチ等の
各種データが操作パネル4にて設定された後、ペダル3
が踏み込まれると、制御装置5はROM5bに記憶され
たプログラムを実行して加工布Wに穴かがり縫い目10
0を形成する。すなわち、操作パネル4から入力された
データに基づいて穴かがり縫い目100を構成する針落
ち点のデータを作成し、その針落ち点に縫い目を形成す
べくミシンモータ2,ステッピングモータ24及び61
を駆動するのである。
【0043】図12は、穴かがり縫いミシンMが使用す
る針落ち点のデータを表す説明図である。このデータ
は、針落ち点P1 からP113 に至る113針の針落ち点
からなるデータである。このデータに基づいて制御装置
5がミシンモータ2,ステッピングモータ24及び61
を駆動すると、針落ち点P1 ,P2 ,……の順で縫い目
が形成され、前閂止め縫い目103の一部、左千鳥縫い
目101、奥閂止め縫い目104、右千鳥縫い目10
2、前閂止め縫い目103の残りの部分の順で縫製が行
われる。また、右千鳥縫い目102の縫製中の所定時期
または右千鳥縫い目102の縫製終了時には、制御装置
5はカッタ駆動用ソレノイド39を駆動して、カッタ1
3によりボタン穴110を形成する。そして、穴かがり
縫い目100の形成終了後には、制御装置5は、前述の
ようにステッピングモータ49を駆動してリンク部材4
6を下降させ、上糸切断機構99の駆動,下糸切断機構
70の駆動,及び布押え31の上昇を順次実行する。
【0044】ここで、図12に示すように、穴かがり縫
いミシンMで使用される針落ち点のデータでは、最後か
ら2番目の針落ち点P112 が穴かがり縫い目100の左
端に配設され、最後の針落ち点P113 はその近傍に配設
されている。このため、穴かがり縫いミシンMでは、次
のような顕著な効果が生じる。
【0045】前述のように、穴かがり縫いミシンMで
は、上糸切断機構99による上糸の切断後に、下糸捌き
78によってその切断された上糸の端部を下糸Sと共に
加工布Wの下方へ引き抜いている。このため、針落ち点
P113 には最終的には縫い目が形成されず、最後の縫い
目は最後から2番目の針落ち点P112 に形成される。そ
して、この針落ち点P112 と、フック79c及び切欠9
1aによる下糸Sの保持部A(図13)との間に張設さ
れた下糸Sを、ハサミ83の下糸固定刃85と下糸可動
刃87とによって切断しているのである。
【0046】穴かがり縫いミシンMでは、この針落ち点
P112 を穴かがり縫い目100の左端、すなわち、保持
部Aと最も近接した位置に配設している。このため、図
13(A)に示すように、針落ち点P112 と保持部Aと
の間に張設される下糸Sの長さが短くなり、延いては、
加工布Wの裏側に残される下糸Sの端部の長さも短くな
る。よって、穴かがり縫い目100を形成した加工布W
の美観を良好に確保することができる。すなわち、従来
の穴かがり縫いミシンでは、最後の縫い目をどこに形成
するか制御できなかったので、例えば図13(B)に示
すように保持部Aから離れたところに最後の縫い目Pen
d が形成され、加工布Wの裏側に長い下糸Sの端部が残
されることがあったが、穴かがり縫いミシンMではこの
ような事態の発生を防止することができる。
【0047】また、穴かがり縫いミシンMでは、下糸切
断機構70による下糸の切断に先立って、下糸Sの切断
箇所より下方の保持部Aにて下糸Sを保持しているの
で、その下糸Sの切断が極めて安定して実行できる。し
かも、その保持部Aは、針棒台51の揺動方向に沿って
細長く形成された針穴75aの一端近傍に配設されてい
る。このため、針落ち点P112 と保持部Aとの間に張設
される下糸Sは、針穴75aの上記一端によっても支持
され、下糸切断機構70による切断が一層安定して実行
できる。従って、本実施の形態の穴かがり縫いミシンM
では、加工布Wの裏側に残る下糸Sの端部を短くすると
いった前述の効果を、一層安定して発揮することができ
る。よって、穴かがり縫い目100を形成した加工布W
の美観を一層安定して確保することができる。
【0048】なお、上記実施の形態において、ステッピ
ングモータ61から角コマ63に至る機構が揺動手段
に、ミシンモータ2から角コマ54に至る機構が縫製手
段に、ハサミ83が切断手段に、下糸掴み79及び下糸
掴みバネ91が保持手段に、上糸切断機構99が上糸切
断手段に、下糸捌き78が糸払いに、それぞれ相当す
る。また、本発明は上記実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形
態で実施することができる。例えば、下糸捌き78は必
ずしも設けなくてもよい。この場合、最後の針落ち点が
最後の縫い目となる。従って、この場合、その最後の針
落ち点を保持部Aの近傍に配設すれば、前述のように、
加工布Wの裏側に残る下糸Sの端部を短くすることがで
きる。但し、下糸捌き78を設けた場合、切断された上
糸の端部をその上糸に絡められた下糸Sと共に加工布W
の下方へ引き抜くことができるので、加工布Wの表面に
上糸の端部が残らない。従って、この場合、穴かがり縫
い目100形成後の加工布Wの美観を一層良好に確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した穴かがり縫いミシンの外観
を表す斜視図である。
【図2】 そのミシンの縫製機構の要部構成を表す右側
面図である。
【図3】 上記ミシンの送り台駆動機構の構成を表す斜
視図である。
【図4】 上記ミシンの布押え駆動機構の構成を表す右
側面図である。
【図5】 上記ミシンの針棒駆動機構の構成を表す斜視
図である。
【図6】 上記ミシンの下糸切断機構と上記布押え駆動
機構との連結部の構成を表す左側面図である。
【図7】 上記下糸切断機構の構成を表す下面図であ
る。
【図8】 上記ミシンの上糸切断機構の構成を表す斜視
図及び上面図である。
【図9】 上記下糸切断機構の下糸保持に関わる動作を
表す説明図である。
【図10】 上記下糸切断機構の下糸切断に関わる動作
を表す説明図である。
【図11】 上記ミシンの制御系の構成を表す説明図で
ある。
【図12】 上記ミシンが使用する針落ち点のデータを
表す説明図である。
【図13】 上記ミシンの効果を従来例との比較によっ
て表す説明図である。
【符号の説明】
2…ミシンモータ 3…ペダル 4…操作パネル
5…制御装置 10…縫製機構 15…針棒 16…縫い針 1
7…針棒駆動機構 24,49,61…ステッピングモータ 31…布
押え 33…布押え駆動機構 51…針棒台 70…下糸
切断機構 75…針板 75a…針穴 78…下糸捌き 79…下糸掴み
83…ハサミ 91…下糸掴みバネ 99…上糸切断機構 1
00…穴かがり縫い目 M…穴かがり縫いミシン S…下糸 W…加工
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 到 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 西田 幸夫 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 近藤 隆 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 蒲野 淳 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 3B150 AA16 AA24 BA07 CD07 CE01 CE15 DB03 FH03 FH06 FH09 FH14 GF02 GF03 GG10 JA07 JA28 LA07 LA15 LB02 MA03 MA05 NA07 NA14 NA28 NA48 NA71 NC06 QA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布を布送りする送り台と、 針棒を上下動可能に支持すると共に、上記送り台による
    上記加工布の布送り方向とは直交する方向に揺動可能に
    設けられた針棒台と、 該針棒台を上記針棒と共に上記方向に揺動させる揺動手
    段と、 上記針棒を上下動させ、上記加工布に穴かがり縫い目を
    形成する縫製手段と、 針板の下方に配設され、上記穴かがり縫い目の形成後に
    下糸を切断する下糸切断手段と、 を備えた穴かがり縫いミシンであって、 上記穴かがり縫い目の形成後に、上記下糸切断手段によ
    る下糸の切断に先立って、上記下糸切断手段による下糸
    の切断箇所より下方の所定位置で下糸を保持する下糸保
    持手段を備えると共に、 上記縫製手段によって上記加工布に形成される最後の縫
    い目が、上記針棒台の揺動方向における上記所定位置と
    最も近接した位置に配設されることを特徴とする穴かが
    り縫いミシン。
  2. 【請求項2】 上記加工布の上方に配設され、上記穴か
    がり縫い目の形成後に上糸を切断する上糸切断手段と、 上記針板の下方に配設され、上記上糸切断手段による上
    糸の切断後に、該切断された上糸の端部をその上糸に絡
    められた下糸と共に加工布の下方へ引き抜く糸払いと、 を更に備え、 上記縫製手段による最後から2番目の針落ち点が、上記
    針棒台の揺動方向における上記所定位置と最も近接した
    位置に配設されることを特徴とする請求項1記載の穴か
    がり縫いミシン。
  3. 【請求項3】 上記針板が、上記針棒台の揺動方向に沿
    って細長く形成された針穴を有すると共に、 上記所定位置が、上記針穴の一端近傍に配設されたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の穴かがり縫いミシ
    ン。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106498629A (zh) * 2015-09-07 2017-03-15 Juki株式会社 孔锁边缝纫机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106498629A (zh) * 2015-09-07 2017-03-15 Juki株式会社 孔锁边缝纫机
CN106498629B (zh) * 2015-09-07 2021-02-02 Juki株式会社 孔锁边缝纫机

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