JP2000296856A - 粉体用の包装袋と、その製法及び包装袋を構成する開孔フィルムの製法 - Google Patents

粉体用の包装袋と、その製法及び包装袋を構成する開孔フィルムの製法

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治夫 湯浅
Isao Hata
功夫 秦
Motoyuki Ezaki
元幸 江崎
Hiroshi Minazu
博 水津
Tatsuo Yamazaki
辰男 山崎
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    • B65B47/08Apparatus or devices for forming pockets or receptacles in or from sheets, blanks, or webs, comprising essentially a die into which the material is pressed or a folding die through which the material is moved by application of fluid pressure
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】脱酸素剤、二酸化炭素放出剤、吸湿剤等の粉
体を充填するときの粉舞い上がりを防止して充填を容易
にすると共に周囲の環境汚染を防止する粉体用の包装袋
を提供する。 【解決手段】多数の孔24aを設けた金属製円筒24上
に樹脂Xと、これより融点の低い樹脂Yを積層したフィ
ルム(B)23を送り、このフィルム(B)を樹脂Xが軟
化、樹脂Yが溶融する加熱温度にして金属製円筒24の
裏側から負圧で吸引して孔部分のフィルム(B)を多孔板
の裏面側に吸引して突状開孔部29を形成すると共にフ
ィルム(B)23上に紙、布帛又は開孔フィルム(A)を添
着して積層した複合シート28より包装袋を形成し、粉
を充填するときの舞い上がりを突状開孔部29によって
抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば酸素吸着性
物質よりなる脱酸素剤、二酸化炭素放出性物質よりなる
二酸化炭素放出剤、酸化カルシウムやシリカゲル等の吸
湿性物質よりなる吸湿剤、木粉等を含む放香剤、化粧パ
ウダー、二酸化炭素吸着剤、活性炭、鉄粉、桐灰、ゼオ
ライト、高吸水性ポリマー等が充填される包装袋と、そ
の製法及び包装袋を構成する開孔フィルムの製法に関す
る。
【0002】
【従来技術】この種の包装袋には通気性が必要とされ、
またある程度の強度を持たせるために、その素材として
従来は微細な孔を有する多孔フィルムを積層したものや
図1に示すように、紙、不織布、布帛等1を多孔フィル
ム2及び若しくは3でサンドイッチ状に挟み込んだ二層
や三層構造のものなどが用いられてきた。
【0003】前記多孔フィルムは、一般にフィルムに加
熱した熱針を突き刺すか、或いはレーザ光をスポット状
に照射して孔を形成することにより得られるが、これら
の孔開け方法では、フィルム断面方向に突状部が形成さ
れず、また紙等との貼合わせ工程では圧着ロールを通る
ため、包装袋表面は平滑になる。しかも熱針による方法
では、孔の形状が不均一で不揃いとなりがちである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の包装袋において
は、粉体を充填する際、比重の軽い粉体であればある程
舞い上がって充填しにくゝ、またシール部分に粉体が付
着してシール強度を損なったり、周囲の環境を汚染す
る、という問題があった。本発明は、上記の問題を解消
することができる粉体用の包装袋と、その製法及び包装
袋を構成する開孔フィルムの製法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1記載の発明は、粉体用の包
装袋に関するもので、通気性を有し、内側に向かって突
出する突状開孔部を多数形成したことを特徴とする。本
発明の包装袋によると、粉を充填するときの舞い上がり
が突状開孔部によって抑制されることにより防止され
る。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、突状開孔部がフィルムに形成され、突状開
孔部を備えた該開孔フィルム(B)は、突状部の高さhが
フィルムの厚さdの2〜200倍、好ましくは5〜10
0倍であることを特徴とする。ここでdは5〜200μ
m、好ましくは10〜100μmである。上記各発明の突
状開孔部は、例えば特開平6−330443号に開示さ
れるような多数のピンを配したピンロールと、凸状円板
を配した凸状ロールの間を通す方法、或いは特開平3−
97458号に開示されるような方法、すなわち図2に
示すように、多数の開孔11を設けた金属製円筒12上
に樹脂フィルム13を送り、この樹脂フィルムを樹脂の
軟化点以上の加熱温度にして金属製円筒の裏面側から負
圧で吸引して開口部分の樹脂フィルムを金属製円筒の裏
面側に吸引する方法等により形成することができるが、
これらの中では金属製円筒(多孔板でもよい)より吸引
する方法が望ましい。より小さな孔径、より小さな間
隔、更にはより均一な開孔状態が得られるためである。
【0007】したがって請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の包装袋を構成するのに用いられる
突状開孔部を有する開孔フィルム(B)の製法に関するも
ので、多数の開孔を設けた多孔の金属製円筒若しくは多
孔板上に樹脂フィルムを載せ、この樹脂フィルムを樹脂
軟化点以上の加熱温度にして多孔の金属製円筒若しくは
多孔板の裏面側から負圧で吸引して開口部分の樹脂フィ
ルムを多孔の金属製円筒若しくは多孔板の裏面側に吸引
することにより突状開孔部を形成することを特徴とす
る。
【0008】本発明によると、図3に示すように突状の
開口15を有する突状開孔部16が形成されるようにな
り、しかも形の揃った均一な突状の孔が形成されるよう
になる。上記発明の製法によって得られる開孔フィルム
(B)は、単層で使用することもできるが、強度上の問題
があったり、形成される突状の孔が大き過ぎて内容物の
粉体がこぼれ出るおそれがあるとき、或いは通気性をよ
り小さく均一にコントロールしたい時には、図4或いは
図5に示すように、フィルム(B)17に紙、布帛19或
いは微小な孔を形成したフィルム(A)18を積層して二
層ないし三層構造とするとよい。
【0009】フィルム(B)に紙、布帛或いはフィルム
(A)を積層する場合は、開孔フィルム(A)又は(B)の孔
の部分が塞がれることがなく、また開孔フィルム(B)に
おいては、突状開孔部の突状部の形状が保持される限り
において従来の方法、例えばホットメルト樹脂を紙や布
帛等の側に点状、線状などの形状で溶融塗布して開孔フ
ィルム(A)と貼合わせる方法、ドライラミネーションに
よって貼合わせる方法などを用いることができるが、好
ましくはフィルム(B)に2種類以上の異なる樹脂層から
なり、これらの層のうち、紙、布帛或いはフィルム(A)
と積層される最外層の樹脂層の融点を他の樹脂層の融点
よりも5℃以上低くするのが望ましい。
【0010】請求項3記載の製法により樹脂フィルムに
突状開孔部を形成する際、金属製円筒若しくは多孔板上
の樹脂フィルムを最外層の樹脂が溶融し、他の樹脂層が
軟化する温度に加熱すると、紙、布帛或いはフィルム
(A)を沿わせることにより、貼着が孔開けと同時に行わ
れ、貼着のための別工程を省くことができるうえ、何よ
りも別工程で突状開孔部を形成したフィルム(B)に紙、
布帛或いはフィルム(A)を加熱ロール間に通して貼着し
た場合、形成した突状開孔部が潰される不具合があるの
に対し、金属製円筒若しくは多孔板上で孔開けと共に
紙、布帛或いはフィルム(A)を貼着すると、突状開孔部
が潰されることなく貼着できるからである。
【0011】したがって請求項4記載の発明は、樹脂フ
ィルムが2種類以上の異なる樹脂層からなり、最外層の
樹脂は融点が他の樹脂層の融点よりも5℃以上低いこと
を特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項4記載の
製法によって得られる開孔フィルム(B)と紙、布帛或い
は微小な孔を形成した開孔フィルム(A)を貼着して積層
した複合シートを用いた包装袋の製法であって、開孔フ
ィルム(B)の突状開孔部が内側を向くようにして製袋す
ることを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求項3又
は4記載の製法によって得られる開孔フィルム(B)に
紙、布帛或いは微小な孔を形成した開孔フィルム(A)を
貼着して積層した複合シートを用いた包装袋であって、
開孔フィルム(B)の突状開孔部が内側を向くようにして
形成したことを特徴とする。
【0012】請求項7記載の好ましい発明においては、
粉体用包装袋が請求項4記載の発明によって得られる突
状開孔部を有する開孔フィルム(B)を内側に、微小な孔
を有する開孔フィルム(A)を外側に、両フィルム(A)
(B)の間に紙や布帛を介在させた三層構造の複合シート
を用い、突状開孔部を有する開孔フィルム(B)の突状開
孔部が内側を向くようにして形成される。請求項8記載
の発明は、紙、布帛或いは微小な孔を有する開孔フィル
ム(A)の両側に請求項3又は4記載の製法によって得ら
れる突状開孔部を有する開孔フィルム(B)を積層させた
3層構造の複合シートを用いて形成したことを特徴とす
る。
【0013】突状開孔部が片面に形成されるシートを用
いて製袋する場合には、突状開孔部が内側を向くように
シートの表裏に注意を払って製袋せねばならないのに対
し、図6に示すように、開孔フィルム(A)18の表裏に
開孔フィルム(B)17を積層させた本発明による場合、
複合シートは表裏どの面を用いても突状開孔部が内側を
向くように製袋することができるため作業性が上がると
共に、突状開孔部を有するフィルムは、水や埃に対し一
方向性を有し、平坦面側からは侵入し易くても、突状開
孔部側からは侵入し難いため、製袋したとき袋内に水や
埃が侵入しにくゝなる。なお、上記各発明で用いられる
開孔フィルム(A)(B)は、開孔部及び若しくは孔間の距
離が通常、0.8〜10mmである。また上記各発明で用
いられる布帛は特に限定されたものではなく、織布、編
布、不織布やネット状シート等任意でよい。
【0014】また更に、上記各発明で用いられる開孔フ
ィルム(A)及び突状開孔部を有する開孔フィルム(B)の
素材としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−
メチル−1−ベンテン或いはポリエチレンなどの合成樹
脂が挙げられる。またプロピレン1−ブテン、4−メチ
ル−1−ベンテンなどのα−オレフィン同士のランダム
或いはブロックコポリマーが挙げられる。更にエチレン
・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・
塩化ビニル共重合体などのエチレン・ビニル化合物共重
合体、そのほかポリスチレン、アクリロニトリル・スチ
レン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体、メタクリル酸メチル・スチレン共重合体、
α−メチルスチレン・スチレン共重合体などのスチレン
系樹脂、更にはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体などの塩化ビニル
樹脂、またポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メ
チルなどのポリアクリル酸エステルなども挙げられる。
更にナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、
ナイロン11、ナイロン12などのポリアミド、ポリア
ミド以外にポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどの熱可塑性ポリエステル、更にポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキサイドなども挙げら
れる。これらは単独で用いられてもよく、組み合わされ
て用いられてもよい。
【0015】本発明で使用する開孔フィルム(A)及び開
孔フィルム(B)の各フィルムは、前述するように厚さd
が5μm 〜200μm 、好ましくは10μm 〜100μ
m が好適である。また1軸方向或いは2軸方向に延伸さ
れていても、未延伸のまゝでもよい。開孔フィルム(A)
を得るためのフィルムの開孔は、例えば針が多数突設さ
れた円柱状加熱ピンロールと、凸状円板を配した凸状ロ
ールの間にフィルムを通して孔を開ける方法によって形
成することができ、また特開平8−245818号に示
されるようにポリエチレン樹脂と、飽和炭化水素化合物
系ワックスと、セルロース系粉末充填剤とを含む樹脂組
成物のフィルム又はシートを延伸することによって微細
な孔を形成することができる。
【0016】上記各発明の包装袋に入れられる粉体とし
ては、例えば酸素吸着性物質よりなる脱酸素剤、二酸化
炭素放出性物質よりなる二酸化炭素放出剤、酸化カルシ
ウムやシリカゲル等の吸湿剤、木粉等を含む放香剤、化
粧パウダー、二酸化炭素吸着剤、活性炭、鉄粉、桐灰、
ゼオライト、高吸水性ポリマー等が挙げられる。したが
って請求項8記載の発明は、請求項1、2、6又は7記
載の発明の包装袋に、酸素吸着性物質よりなる脱酸素
剤、二酸化炭素放出性物質よりなる二酸化炭素放出剤、
酸化カルシウムやシリカゲル等の吸湿剤、木粉等を含む
放香剤、化粧パウダー、二酸化炭素吸着剤、活性炭、鉄
粉、桐灰、ゼオライト、高吸水性ポリマー等を充填した
ことを特徴とする。
【0017】
【実施例】メルトインデックス7g/10min、密度0.9
17g/cm3、融点106℃の低密度ポリエチレンXと、
メルトインデックス8g/10min、密度0.925g/cm3
融点120℃の低密度ポリエチレンYを図7に示すよう
に先端にスリット状ダイ21A、21Bをそれぞれ有す
る1軸押出機を用いて樹脂温度200℃で押し出し、2
0℃に設定した冷却ロール22で引取って厚さ30μm
のキャストフィルム(B)17を成形した。引き続きこの
フィルム(B)17を孔径2mm、孔と孔の中心間距離のピ
ッチが5mmである孔24aを全面に開けた厚さ0.4mm
の金属製円筒24に送り、該円筒を回転させながら熱風
発生器25より360℃の高温エアを吹き付け、外層側
の樹脂Xを軟化、内層側の樹脂Yを溶融させると共に前
記円筒の内面側を真空ポンプで吸引した。そして金属製
円筒24上のキャストフィルム上に送り込んだ紙、布帛
又は開孔フィルム(A)18をプレスロール27で圧着し
て貼着したのち巻取り、図4に示す断面形状の突状開孔
部16を有する複合シート28を作成した。このシート
28のフィルム(B)の突状開孔部16の突起の高さは、
500μmであった。ついでこの複合シート28を突状
開孔部を有するフィルム(B)17側が内側となるように
自動包装機にセットして、図8に示す断面形状の包装袋
を得、袋内に微粉状の鉄粉を各袋に充填して、袋内寸法
が縦50mm、横40mmの個包装を行い、充填時の粉の舞
い上がり程度を点検した。
【0018】ここで粉の舞い上がりの程度は、袋上端の
シール部へのかみ込みの程度で次のように評価した。 ○シール部への粉のかみ込みが全くないか、殆どみられ
ず、十分なシール強度を有する。 △粉のかみ込みが若干認められるが、シール強度の低下
は認められない。 ×粉のかみ込みが多く認められ、シール強度の低下が認
められる。
【0019】比較例 実施例1と同様にして厚さ30μmのキャストフィルム
を成形し、次に針径2mm、針と針の中心間距離のピッチ
が5mmである針がすじ状に多数突設された円柱状加熱ピ
ンロールにより開孔フィルムを作成した。次に実施例1
と同様にしてこの開孔フィルムを紙と貼り合わせ、複合
シートを作成した。この複合シートには突状開口部は見
られなかった。
【0020】ついで複合シートに対して実施例1と同様
にして個包装を行い、粉の舞上がりの程度を評価した。
表1は、以上の結果を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明の包装袋によ
ると、粉充填時の舞い上がりが防止されることにより充
填が容易となり、袋開口をシールしたときのシール部へ
の粉の付着が少なく充分なシール強度が得られるほか、
粉の舞い上がりによる環境の汚染を防止することができ
る。
【0023】請求項3記載の発明の製法によると、突状
開孔部を有する開孔フィルム(B)を一工程で容易に形成
することができるうえ、孔の大きさをより小さく、間隔
をより狭く、また各孔の形を均一にすることができる。
請求項4記載の発明の製法によって得られた開孔フィル
ム(B)を用い、該フィルム(B)を加熱して紙、布帛或い
は開孔フィルム(A)を積層する場合、孔開けと共に、形
成された突状開孔部を潰すことなく、両者を貼着して複
合化することができ、請求項5記載の発明の製法による
と、請求項4記載の発明によって簡易に得られた突状開
孔部付きの複合シートを用いて包装袋を形成することが
できる。
【0024】請求項6記載の発明の包装袋によると、
紙、布帛或いは開孔フィルム(A)を積層することによ
り、強度が向上し、また単層では内容物の粉体がこぼれ
出るようなことがあっても複層構造とすることにより粉
体がこぼれ出るのを防ぐとができ、また通気性を目的に
応じて増減することができる。請求項7記載の発明の包
装袋によれば、請求項4記載の発明と同様の効果を奏す
るほか、粉体充填時の粉体の舞い上がりを防いで充填を
容易にし、充分なシール強度が得られると共に、環境の
汚染を防止することができる。
【0025】請求項8記載の発明の包装袋のように、開
孔フィルム(A)の両側に突状開孔部を有する開孔フィル
ム(B)を積層した複合シートを用いて製袋すれば、複合
シートの表裏に注意を払うことなく製袋できるため、作
業性が向上し、また内外に突状開孔部を有することによ
り、内容物が袋外に出にくゝなるうえ、外部から水や埃
が侵入しにくゝなる。請求項9記載の発明の包装袋にお
いては、脱酸素剤、二酸化炭素放出剤、吸湿剤、放香
剤、化粧パウダー、二酸化炭素吸着剤、活性炭、鉄粉、
桐灰、ゼオライト、高吸水性ポリマー等の充填が容易
で、充填時の舞い上がりを防ぐことができ、従って包装
袋の大きさをより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の包装袋を形成するのに用いられるシート
の部分断面図。
【図2】突状開孔部付フィルムを形成するのに用いられ
る装置の断面図。
【図3】突状開孔部付フィルムの部分拡大断面図。
【図4】二層構造の複合シートの断面図。
【図5】三層構造の複合シートの断面図。
【図6】両面を突状開孔部付フィルムとした複合シート
の断面図。
【図7】突状開孔部付複合シートを形成するのに用いら
れる装置の概略図。
【図8】本発明に係わる包装袋の概略断面図。
【符号の説明】
11、15・・開孔 12、24・・金型製円筒 13・・樹脂フィルム 16・・突状開孔部 17・・突状開孔部を有する開孔フィルム(B) 18・・開孔フィルム(A) 21A、21B・・スリット状ダイ 22・・冷却ロール 25・・熱風発生器 27・・プレスロール 28・・複合シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秦 功夫 三重県四日市市朝明町一番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 江崎 元幸 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 (72)発明者 水津 博 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 (72)発明者 山崎 辰男 神奈川県相模原市麻溝台7−15−2 株式 会社常磐産業内 Fターム(参考) 3E043 AA02 BA20 3E064 AA01 BA01 BA22 BA27 BA28 BA30 BA35 BA36 BA52 BA55 HD07 HE01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気性を有し、内側に向かって突出する突
    状開孔部を多数形成したことを特徴とする粉体用の包装
    袋。
  2. 【請求項2】突状開孔部を備えた開孔フィルム(B)より
    なり、該フィルムの突状開孔部の高さhはフィルム(B)
    の厚さdの2〜200倍である請求項1記載の包装袋。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の包装袋を形成するの
    に用いる突状開孔部を有する開孔フィルム(B)の製法で
    あって、多数の開孔を設けた金属製円筒若しくは多孔板
    上に樹脂フィルムを載せ、この樹脂フィルムを樹脂軟化
    点以上の加熱温度にして金属製円筒若しくは多孔板の裏
    側から負圧で吸引して開口部分の樹脂フィルムを金属製
    円筒若しくは多孔板の裏面側に吸引することにより突状
    開孔部を形成してなる突状開孔部を有する開孔フィルム
    (B)の製法。
  4. 【請求項4】樹脂フィルムは、2種類以上の異なる樹脂
    層からなり、最外層の樹脂は融点が他の樹脂層の融点よ
    りも5℃以上低いことを特徴とする請求項3記載の突状
    開孔部を有する開孔フィルム(B)の製法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の製法によって得られる開孔
    フィルム(B)と、紙、布帛或いは微小な孔を形成した開
    孔フィルム(A)を貼着して積層した複合シートを用い、
    開孔フィルム(B)の突状開孔部が内側を向くようにして
    製袋してなる包装袋の製法。
  6. 【請求項6】請求項3又は4記載の製法によって得られ
    る開孔フィルム(B)に紙、布帛或いは微小な孔を形成し
    た開孔フィルム(A)を積層してなる複合シートを用い、
    開孔フィルム(B)の突状開孔部が内側を向くようにして
    形成してなる粉体用の包装袋。
  7. 【請求項7】請求項3又は4記載の製法によって得られ
    る突状開孔部を有する開孔フィルム(B)を内側に、微小
    な孔を有する開孔フィルム(A)を外側に、両フィルム
    (A)(B)の間に紙や布帛を介在させた三層構造の複合シ
    ートを用い、開孔フィルム(B)の突状開孔部が内側を向
    くようにして形成される粉体用の包装袋。
  8. 【請求項8】紙、布帛或いは微小な孔を有する開孔フィ
    ルム(A)の両側に請求項3又は4記載の製法によって得
    られる突状開孔部を有する開孔フィルム(B)を積層させ
    た3層構造の複合シートを用いて形成される粉体用の包
    装袋。
  9. 【請求項9】酸素吸着性物質よりなる脱酸素剤、二酸化
    炭素放出性物質よりなる二酸化炭素放出剤、酸化カルシ
    ウムやシリカゲル等の吸湿剤、放香剤、化粧パウダー、
    二酸化炭素吸着剤、活性炭、鉄粉、桐灰、ゼオライト、
    高吸水性ポリマー等が充填される請求項1、2、6ない
    し8のいづれかの請求項に記載の粉体用の包装袋。
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