JP2000295712A - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents
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- B60K6/00—Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
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Abstract
なる運転条件下でシリーズ走行とパラレル走行とを切り
換える。 【解決手段】 アクセル開度、プライマリプーリ回転
数、変速レンジ位置からドライバー要求トルクを算出し
(S103)、ドライバー要求トルクに基づいて、エン
ジンの燃費効率及びモータ効率が最適となる条件下で走
行モードを切り換えるためのクラッチ解放判定用車速、
クラッチ締結判定用車速をそれぞれ算出する(S10
4,S105)。そして、現在の車速がクラッチ締結判
定用車速以上になると、ロックアップクラッチの締結指
令を出力してパラレル走行モードに切り換え(S10
6,S107,S110,S112)、また、現在の車
速がクラッチ解放判定用車速以下になると、クラッチ解
放指令を出力してシリーズ走行モードに切り換える(S
108,S109,S110,S111)。
Description
駆動力によって走行するシリーズ走行モードと、エンジ
ン単独或いはエンジンとモータとの双方の駆動力を用い
て走行するパラレル走行モードとを運転条件に応じて切
り換えるハイブリッド車の制御装置に関する。
害、省資源の観点からエンジンとモータとを併用するハ
イブリッド車が開発されており、このハイブリッド車で
は、発電用と動力源用との2つのモータを搭載すること
で動力エネルギーの回収効率向上と走行性能の確保とを
図る技術が多く採用されている。
の機械出力によって発電用のモータを駆動し、発電出力
及び電池の放電出力によって走行用のモータを駆動して
走行するシリーズ走行モードと、主としてエンジンの機
械的出力によって走行し、要求出力に対するエンジンの
機械的出力の差をモータによって補うパラレル走行モー
ドとを運転条件に応じて切り換えるものが知られてい
る。
は、エンジンと、エンジンの機械的出力により駆動され
る発電機と、発電機の発電出力により充電される電池
と、電池の放電出力により駆動されるモータと、発電機
とモータとの間の機械的連結を開閉するクラッチ等の連
結開閉手段とを有するシリーズパラレル複合電気自動車
が開示されている。
は、クラッチ締結でパラレル走行、クラッチ解放でシリ
ーズ走行を行うようになっており、シリーズ走行とパラ
レル走行との切り換えを、車両の実際の車速と一義的に
設定した所定値とを比較して判断し、シリーズ走行中、
車速が設定値を超えた場合にはクラッチを締結させてパ
ラレル走行に移行させ、パラレル走行に移行後、車速が
設定値より低下した場合、クラッチを解放してシリーズ
走行に復帰させるようにしている。
みによってシリーズ走行とパラレル走行とを切り換える
場合、エンジンの燃費効率及びモータ効率が各走行モー
ドに対して最適となる運転条件下で走行モードの切り換
えが行われるとは限らず、シリーズ走行とパラレル走行
との双方で車両の燃費効率を向上することは困難であ
る。
で、エンジンの燃費効率及びモータ効率が各走行モード
に対して最適となる運転条件下でシリーズ走行とパラレ
ル走行とを切り換え、双方の走行モードで車両の燃費効
率を向上することのできるハイブリッド車の制御装置を
提供することを目的としている。
め、請求項1記載の発明は、主としてモータの駆動力に
よって走行するシリーズ走行モードと、エンジン単独或
いはエンジンとモータとの双方の駆動力を用いて走行す
るパラレル走行モードとを運転条件に応じて切り換える
ハイブリッド車の制御装置であって、上記エンジンと上
記モータとによる動力段の出力トルクを、アクセル開度
と上記動力段の出力回転数とに基づいて算出する出力ト
ルク算出手段と、上記動力段の出力トルクに基づいて、
上記シリーズ走行モードと上記パラレル走行モードとの
切換判定値を設定する判定値設定手段と、上記動力段の
出力回転数或いは車速と上記切換判定値との比較によ
り、上記シリーズ走行モードと上記パラレル走行モード
との切り換えを判定する判定手段とを備えたことを特徴
とする。
とシングルピニオン式プラネタリギヤのサンギヤとの間
に連結される第1のモータと、上記プラネタリギヤのリ
ングギヤに連結される第2のモータと、上記プラネタリ
ギヤのサンギヤとキャリアとを締結・解放するロックア
ップクラッチとを備えたハイブリッド車の走行モード
を、上記ロックアップクラッチを解放して走行するシリ
ーズ走行モードと、上記ロックアップクラッチを締結し
て走行するパラレル走行モードとに切り換えるハイブリ
ッド車の制御装置であって、上記エンジンと上記モータ
とによる動力段の出力トルクを、アクセル開度と上記プ
ラネタリギヤのキャリアの出力回転数とに基づいて算出
する出力トルク算出手段と、上記動力段の出力トルクに
基づいて、上記ロックアップクラッチに対する締結・解
放の判定値を設定する判定値設定手段と、上記プラネタ
リギヤのキャリアの出力回転数或いは車速と上記判定値
との比較により、上記ロックアップクラッチの締結・解
放を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
ジンとモータとによる動力段の出力トルクを、アクセル
開度と動力段の出力回転数とに基づいて算出し、算出し
た出力トルクに基づいて、主としてモータの駆動力によ
って走行するシリーズ走行モードと、エンジン単独或い
はエンジンとモータとの双方の駆動力を用いて走行する
パラレル走行モードとの切換判定値を設定する。そし
て、この切換判定値と動力段の出力回転数或いは車速と
の比較により、シリーズ走行モードとパラレル走行モー
ドとの切り換えを判定する。
とモータとによる動力段の出力トルクを、アクセル開度
とプラネタリギヤのキャリアの出力回転数とに基づいて
算出し、算出した出力トルクに基づいて、ロックアップ
クラッチに対する締結・解放の判定値を設定する。そし
て、この判定値とプラネタリギヤのキャリアの出力回転
数或いは車速との比較によりロックアップクラッチの締
結・解放を判定し、シリーズ走行モードでは、ロックア
ップクラッチを解放し、エンジンと第1のモータとをプ
ラネタリギヤのサンギヤに連結すると共に第2のモータ
をリングギヤに連結した状態で、キャリアからの出力を
得て走行し、パラレル走行モードでは、ロックアップク
ラッチを締結してエンジン及び第1のモータをキャリア
に直結し、リングギヤに連結した第2のモータの出力と
の合成出力を得て走行する。
施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の実施の一形
態に係わり、図1はシリーズ走行モードとパラレル走行
モードとの切換制御ルーチンを示すフローチャート、図
2はドライバー要求トルクマップの説明図、図3はクラ
ッチ締結・解放判定用車速とドライバー要求トルクとの
関係を示す説明図、図4は駆動制御系の構成を示す説明
図である。
リッド車は、エンジン1と、エンジン1の起動及び発電
・動力アシストを担うモータA(第1のモータ)と、エ
ンジン1の出力軸1aにモータAを介して連結されるプ
ラネタリギヤ3と、このプラネタリギヤ3の機能を制御
し、発進・後進時の駆動力源になるとともに減速エネル
ギーの回収を担うモータB(第2のモータ)と、変速及
びトルク増幅を行なって走行時の動力変換機能を担う動
力変換機構4とを基本構成とする駆動系を備えている。
3a、このサンギヤ3aに噛合するピニオンを回転自在
に支持するキャリア3b、ピニオンと噛合するリングギ
ヤ3cを有するシングルピニオン式のプラネタリギヤで
あり、サンギヤ3aとキャリア3bとを締結・解放する
ためのロックアップクラッチ2が併設されている。
組み合わせた変速機や流体トルクコンバータを用いた変
速機等を用いることが可能であるが、入力軸4aに軸支
されるプライマリプーリ4bと出力軸4cに軸支される
セカンダリプーリ4dとの間に駆動ベルト4eを巻装し
てなるベルト式無段変速機(CVT)を採用することが
望ましく、本形態においては、以下、動力変換機構4を
CVT4として説明する。
の駆動系では、サンギヤ3aとキャリア3bとの間にロ
ックアップクラッチ2を介装したプラネタリギヤ3がエ
ンジン1の出力軸1aとCVT4の入力軸4aとの間に
配置されており、プラネタリギヤ3のサンギヤ3aがエ
ンジン1の出力軸1aに一方のモータAを介して結合さ
れるとともに、キャリア3bが動力段の出力としてCV
T4の入力軸4aに結合され、リングギヤ3cに他方の
モータBが連結されている。そして、CVT4の出力軸
4cに減速歯車列5を介してデファレンシャル機構6が
連設され、このデファレンシャル機構6に駆動軸7を介
して前輪或いは後輪の駆動輪8が連設されている。
モータAをプラネタリギヤ3のサンギヤ3aへ結合する
とともにリングギヤ3cにモータBを結合してキャリア
3bから出力を得るようにし、さらに、キャリア3bか
らの出力をCVT4によって変速及びトルク増幅して駆
動輪8に伝達するようにしているため、2つのモータ
A,Bは発電と駆動力供給との両方に使用することがで
き、比較的小出力のモータを使用することができる。
ッチ2によりプラネタリギヤ3のサンギヤ3aとキャリ
ア3bとを結合することで、間に2つのモータA,Bが
配置された、エンジン1からCVT4に至るエンジン直
結の駆動軸を形成することができ、効率よくCVT4に
駆動力を伝達し、或いは駆動輪8側からの制動力を利用
することができる。
時のプラネタリギヤ3を介したエンジン1及びモータ
A,Bのトルク伝達や発電による電気の流れについて
は、本出願人が先に提出した特願平10−4080号に
詳述されている。
(ECU)を多重通信系で結合したハイブリッド車の走
行制御を行う制御系(ハイブリッド制御システム)によ
って制御されるようになっており、各ECUがマイクロ
コンピュータとマイクロコンピュータによって制御され
る機能回路とから構成されている。
ブリッドECU(HEV_ECU)20を中心とし、モ
ータAを駆動制御するモータAコントローラ21、モー
タBを駆動制御するモータBコントローラ22、エンジ
ン1を制御するエンジンECU(E/G_ECU)2
3、ロックアップクラッチ2及びCVT4の制御を行う
トランスミッションECU(T/M_ECU)24、バ
ッテリ10の電力管理を行うバッテリマネージメントユ
ニット(BAT_MU)25が第1の多重通信ライン3
0でHEV_ECU20に結合され、ブレーキ制御を行
うブレーキECU(BRK_ECU)26が第2の多重
通信ライン31でHEV_ECU20に結合されてい
る。
システム全体の制御を行うものであり、ドライバの運転
操作状況を検出するセンサ・スイッチ類、例えば、図示
しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル
ペダルセンサ(APS)11、図示しないブレーキペダ
ルの踏み込みによってONするブレーキスイッチ12、
変速機のセレクト機構部13の操作レンジ位置を検出す
るためのシフトレンジスイッチ14等が接続されてい
る。
サ・スイッチ類からの信号や各ECUから送信されたデ
ータに基づいて必要な車両駆動トルクを演算して駆動系
のトルク配分を決定し、多重通信によって各ECUに制
御指令を送信する。
ジン回転数、バッテリ充電状態等の車両の運転状態を表
示する各種メータ類や、異常発生時に運転者に警告する
ためのウォーニングランプ等からなる表示器27が接続
されている。この表示器27は、T/M_ECU24に
も接続されており、HEV_ECU20に異常が発生し
たとき、HEV_ECU20に代ってT/M_ECU2
4が異常時制御を行い、表示器27に異常表示を行う。
タAを駆動するためのインバータを備えるものであり、
基本的に、HEV_ECU20から多重通信によって送
信されるサーボON/OFF指令や回転数指令によって
モータAの定回転数制御を行う。また、モータAコント
ローラ21からは、HEV_ECU20に対し、モータ
Aのトルク、回転数、及び電流値等をフィードバックし
て送信し、更に、トルク制限要求や電圧値等のデータを
送信する。
駆動するためのインバータを備えるものであり、基本的
に、HEV_ECU20から多重通信によって送信され
るサーボON/OFF(正転、逆転を含む)指令やトル
ク指令(力行、回生)によってモータBの定トルク制御
を行う。また、モータBコントローラ22からは、HE
V_ECU20に対し、モータBのトルク、回転数、及
び電流値等をフィードバックして送信し、更に、電圧値
等のデータを送信する。
1のトルク制御を行うものであり、HEV_ECU20
から多重通信によって送信される正負のトルク指令、燃
料カット指令、エアコンON/OFF許可指令等の制御
指令、及び、実トルクフィードバックデータ、車速、シ
フトレンジスイッチ14による変速レンジ位置、APS
11の信号によるアクセル全開データやアクセル全閉デ
ータ、ブレーキスイッチ12のON,OFF状態、AB
Sを含むブレーキ作動状態等に基づいて、図示しないイ
ンジェクタからの燃料噴射量、ETC(電動スロットル
弁)によるスロットル開度、A/C(エアコン)等の補
機類のパワー補正学習、燃料カット等を制御する。
ECU20に対し、エンジン1の制御トルク値、燃料カ
ットの実施、燃料噴射量に対する全開増量補正の実施、
エアコンのON,OFF状態、図示しないアイドルスイ
ッチによるスロットル弁全閉データ等をHEV_ECU
20にフィードバックして送信すると共に、エンジン1
の暖機要求等を送信する。
0から多重通信によって送信されるCVT4の目標プラ
イマリプーリ回転数、CVT入力トルク指示、ロックア
ップ要求等の制御指令、及び、E/G回転数、アクセル
開度、シフトレンジスイッチ14による変速レンジ位
置、ブレーキスイッチ12のON,OFF状態、エアコ
ン切替許可、ABSを含むブレーキ作動状態、アイドル
スイッチによるエンジン1のスロットル弁全閉データ等
の情報に基づいて、ロックアップクラッチ2の締結・解
放を制御すると共にCVT4の変速比を制御する。
_ECU20に対し、車速、入力制限トルク、CVT4
のプライマリプーリ回転数及びセカンダリプーリ回転
数、ロックアップ完了、シフトレンジスイッチ14に対
応する変速状態等のデータをフィードバックして送信す
ると共に、CVT4の油量をアップさせるためのE/G
回転数アップ要求、低温始動要求等を送信する。
ニットであり、バッテリ10を管理する上での各種制
御、すなわち、バッテリ10の充放電制御、ファン制
御、外部充電制御等を行い、バッテリ10の残存容量、
電圧、電流制限値等のデータや外部充電中を示すデータ
を多重通信によってHEV_ECU20に送信する。ま
た、外部充電を行う場合には、コンタクタ9を切り換え
てバッテリ10とモータAコントローラ21及びモータ
Bコントローラ22とを切り離す。
0から多重通信によって送信される回生可能量、回生ト
ルクフィードバック等の情報に基づいて、必要な制動力
を演算し、ブレーキ系統の油圧を制御するものであり、
HEV_ECU20に対し、回生量指令(トルク指
令)、車速、油圧、ABSを含むブレーキ作動状態等を
フィードバックして送信する。
制御されるハイブリッド車の走行モードは、トランスミ
ッション入力軸から見た場合、以下に示す3つの基本モ
ードに大別することができ、走行状況に応じて各走行モ
ードの状態遷移が繰り返される。
行モード 要求駆動力が小さいとき、ロックアップクラッチ2を解
放し、エンジン1によってモータAを発電機として駆動
し、主としてモータBで走行する。このとき、エンジン
1の駆動力の一部がプラネタリギヤ3のサンギヤ3aに
入力され、リングギヤ3cのモータBの駆動力と合成さ
れてキャリア3bから出力される。
結してプラネタリギヤ3のサンギヤ3aとキャリア3b
とを結合し、エンジン1の駆動力にリングギヤ3cから
モータBの駆動力を加算してキャリア3bから出力し、
エンジン1単独或いはエンジン1とモータBとの双方の
トルクを用いて走行する。
を回生する。すなわち、プレーキペダルの踏み込み量に
応じたブレーキトルクをモータBによる回生トルクとブ
レーキ機構による制動トルクとで協調して分担し、回生
制動を行う。
ーズ走行モードとパラレル走行モードとの切り換えを、
従来のように車速が予め一義的に設定された判定用車速
に達したか否かで行うのではなく、ドライバーの運転状
況を考慮しつつエンジン1の燃費効率及びモータA,B
の効率が各走行モードに対して最適となる走行条件下で
シリーズ走行モードとパラレル走行モードとを切り換え
るようにしている。
イバーの操作量を反映するアクセル開度と、エンジン1
及びモータA,Bの出力状態を反映するプラネタリギヤ
3のキャリア3bの回転数とから、プラネタリギヤ3に
よる動力配分やバッテリ残存容量等を考慮して動力段の
出力トルクすなわちキャリア3bからの出力トルクを算
出し、この出力トルクを、車両全体の要求駆動力に対し
て、ドライバーが要求する駆動力(ドライバー要求トル
ク)とする。
ンジン1の燃費効率及びモータA,Bの効率が各走行モ
ードで最適となる領域を求め、動力段の出力回転数すな
わちキャリア3bの回転数或いは車速との比較において
シリーズ走行モードとパラレル走行モードとを切り換え
るための切換判定値を設定し、この切換判定値を用いて
シリーズ走行モードとパラレル走行モードとの切り換え
を判定する。
速Vとの比較においてロックアップクラッチ2の締結を
判定してシリーズ走行モードからパラレル走行モードへ
切り換えるためのクラッチ締結判定用車速V1onと、
現在の車速Vとの比較においてロックアップクラッチ2
の解放を判定してパラレル走行モードからシリーズ走行
モードへ切り換えるためのクラッチ解放判定用車速V1
ofとを設定する。そして、現在の車速Vを、それぞれ
の判定用車速V1on,V1ofと比較してロックアッ
プクラッチ2の締結・解放を判定し、その判定結果に応
じてロックアップクラッチ2の締結・解放を行うこと
で、シリーズ走行モードとパラレル走行モードとを切り
換える。
に係わる出力トルク算出手段、判定値設定手段、判定手
段の機能を備え、具体的には、図1に示すシリーズ走行
モード及びパラレル走行モードの切換制御ルーチンによ
って各手段の機能を実現する。
走行モードとパラレル走行モードとの間の切換制御につ
いて、図1のフローチャートを用いて説明する。
1で、現在の車速V、CVT4のプライマリプーリ回転
数Np、ロックアップクラッチ2の締結/解放状態を、
多重通信によってT/M_ECU24から入力すると、
ステップS102で、APS11からの信号に基づいて
アクセル開度Accを算出すると共に、シフトレンジス
イッチ14からの信号に基づいて変速レンジ位置を算出
する。
Acc、プライマリプーリ回転数Npに基づき、変速レ
ンジ位置が走行(前進走行)レンジ、ニュートラル或い
はパーキングレンジ、後退レンジのいずれのレンジに属
するかに応じ、以下に示すように、各レンジ毎にドライ
バー要求トルクTaを算出する。
ラネタリギヤ3のキャリア3bの出力回転数すなわちC
VT4への入力回転数であるプライマリプーリ回転数N
pとをパラメータとする関数fa(Acc,Np)によっ
て示すことができ、具体的には、アクセル開度Accと
プライマリプーリ回転数Npとをパラメータとして予め
シミュレーション或いは実験等によって求めた値をマッ
プに格納しておき、このマップを参照してドライバー要
求トルクTaを算出する。
ジ ニュートラル或いはパーキングレンジでは、積極的な駆
動トルクの要求はないものとみなし、ドライバー要求ト
ルクをTa=0とする。
は、走行(前進走行)レンジの場合と同様であるが、進
行方向が逆であることから、ドライバー要求トルクTa
は、マイナスの符号を付けて−fa(Acc,Np)とす
る。
プーリ回転数Npとをパラメータとするドライバー要求
トルクTaのマップfaを示し、アクセル開度Accが
大きくなる程、ドライバー要求トルクTaの値が大きく
なり、同じアクセル開度では、プライマリプーリ回転数
Npが低い程、ドライバー要求トルクTaも大きくな
る。
出した後、ステップS104へ進み、現在の車速Vとの
比較によりロックアップクラッチ2の解放を判定するた
めのクラッチ解放判定用車速V1ofを算出する。この
クラッチ解放判定用車速V1ofは、CVT4及びその
変速比の影響を考慮し、パラレル走行モードからシリー
ズ走行モードへ移行する際に、ドライバー要求トルクT
aに対応してエンジン1の燃費効率及びモータA,Bの
効率が最適となる領域を定めるものであり、ドライバー
要求トルクTaをパラメータとする関数f1of(Ta)
による判定用車速として求められる。具体的には、予め
シミュレーション或いは実験等により求めた値をテーブ
ルに格納しておき、このテーブルを参照して算出する。
との比較によりロックアップクラッチ2の締結を判定す
るためのクラッチ締結判定用車速V1onを算出する。
このクラッチ締結判定用車速V1onは、同様に、CV
T4及びその変速比の影響を考慮し、シリーズ走行モー
ドからパラレル走行モードへ移行する際に、ドライバー
要求トルクTaに対応してエンジン1の燃費効率及びモ
ータA,Bの効率が最適となる領域を定めるものであ
り、ドライバー要求トルクTaをパラメータとする関数
f1on(Ta)による判定用車速として求められる。具
体的には、予めシミュレーション或いは実験等により求
めた値をテーブルに格納しておき、このテーブルを参照
して算出する。
速V1of、クラッチ締結判定用車速V1onは、それ
ぞれ、ドライバー要求トルクTaが大きくなる程、判定
用車速が低くなるように設定され、シリーズ走行モード
での走行中は、ドライバーの加速の意志を反映しつつ車
両の燃費効率が最適となる車速でパラレル走行モードへ
移行させることを可能とし、パラレル走行モードでの走
行中においては、ドライバーの減速の意志を反映しつつ
車両の燃費効率が最適となる車速でシリーズ走行モード
へ移行させることを可能としている。また、同じドライ
バー要求トルクTaでは、V1of<V1onのヒステ
リシスを有するように設定され、クラッチ解放・締結の
際のハンチングを防止する。
車速Vをクラッチ締結判定用車速V1onと比較し、V
≧V1onの場合、ロックアップクラッチ2を締結させ
るべくステップS107でT/M_ECU24へクラッ
チ締結指令を多重通信を介して出力する。このクラッチ
締結指令を受けたT/M_ECU24では、図示しない
ソレノイドバルブを制御してクラッチ油圧を上昇させ、
ロックアップクラッチ2の締結動作を開始させる。
_ECU24からロックアップクラッチ2の締結/解放
状態の情報を多重通信により取得して実際のロックアッ
プクラッチ2の締結・解放状態を確認し、ロックアップ
クラッチ2が実際には未だ解放状態にあるときには、ス
テップS111で、シリーズ走行を継続すべく、E/G
_ECU23、モータAコントローラ21、モータBコ
ントローラ22に多重通信を介して制御指令を与えてル
ーチンを抜け、ロックアップクラッチ2が実際に締結さ
れると、ステップS112で、E/G_ECU23、モ
ータAコントローラ21、モータBコントローラ22に
多重通信を介した制御指令を与えてパラレル走行モード
に切り換え、ルーチンを抜ける。
の場合には、ステップS108へ分岐して現在の車速V
をクラッチ解放判定用車速V1ofと比較し、V>V1
ofすなわち現在の車速Vがクラッチ締結判定用車速V
1onとクラッチ解放判定用車速V1ofとの間(V1
on>V>V1of)にある場合には、ステップS11
0へジャンプして前回のクラッチ状態を保持して現在の
走行モードを維持し、V≦V1ofの場合、ステップS
109で、ロックアップクラッチ2を解放させるべくT
/M_ECU24へクラッチ解放指令を多重通信を介し
て出力する。
クラッチ状態を確認し、T/M_ECU24が図示しな
いソレノイドバルブを制御してクラッチ油圧を下げてク
ラッチ解放動作を開始させた後、未だロックアップクラ
ッチ2が解放していない場合には、前述のステップS1
12でのパラレル走行モードにおける処理を経てルーチ
ンを抜け、ロックアップクラッチ2が実際に解放される
と、前述のステップS111でのシリーズ走行モードに
おける処理を経てルーチンを抜ける。
ル走行モードとの双方で車両の燃費効率を最適化するこ
とができ、しかも、エンジンの燃費効率及びモータ効率
を優先してクラッチの締結・解放を行うのではなく、ド
ライバーの運転操作を反映しつつエンジン1の燃費効率
及びモータA,Bの効率が最適な条件でクラッチの締結
・解放を行って走行モードを切り換えるため、走行モー
ドの切り換えに際して違和感を生じることもなく、運転
フィーリングが悪化することがない。
を、車速Vと各判定用車速V1on,V1ofとの比較
によって行う代わりに、プラネタリギヤ3のキャリア3
bの回転数とドライバー要求トルクTaに基づく各判定
値との比較によって行うようにしても良く、その場合に
は、CVT4等の動力変換機構の有無や種類、及び変速
比の影響を考慮する必要がなくなる。
明によれば、エンジンとモータとによる動力段の出力ト
ルクを、アクセル開度と動力段の出力回転数とに基づい
て算出し、算出した出力トルクに基づいて、主としてモ
ータの駆動力によって走行するシリーズ走行モードと、
エンジン単独或いはエンジンとモータとの双方の駆動力
を用いて走行するパラレル走行モードとの切換判定値を
設定する。そして、この切換判定値と動力段の出力回転
数或いは車速との比較により、シリーズ走行モードとパ
ラレル走行モードとの切り換えを判定するので、エンジ
ンの燃費効率及びモータ効率が各走行モードに対して最
適となる運転条件下でシリーズ走行とパラレル走行とを
切り換えることができ、双方の走行モードで車両の燃費
効率を向上することができる。
タとによる動力段の出力トルクを、アクセル開度とプラ
ネタリギヤのキャリアの出力回転数とに基づいて算出
し、算出した出力トルクに基づいて、ロックアップクラ
ッチに対する締結・解放の判定値を設定する。そして、
この判定値とプラネタリギヤのキャリアの出力回転数或
いは車速との比較によりロックアップクラッチの締結・
解放を判定し、シリーズ走行モードでは、ロックアップ
クラッチを解放し、エンジンと第1のモータとをプラネ
タリギヤのサンギヤに連結すると共に第2のモータをリ
ングギヤに連結した状態で、キャリアからの出力を得て
走行し、パラレル走行モードでは、ロックアップクラッ
チを締結してエンジン及び第1のモータをキャリアに直
結し、リングギヤに連結した第2のモータの出力との合
成出力を得て走行するので、2つのモータを比較的低出
力のモータとして駆動力の確保と動力エネルギーの回収
効率向上を達成しつつ、エンジンの燃費効率及びモータ
効率が各走行モードに対して最適となる運転条件下でシ
リーズ走行とパラレル走行とを切り換えることができ、
車両の燃費効率をより一層向上することができる。
切換制御ルーチンを示すフローチャート
求トルクとの関係を示す説明図
定手段、判定手段) A …第1のモータ B …第2のモータ Acc…アクセル開度 Np…プライマリプーリ回転数(動力段の出力回転数) Ta…ドライバー要求トルク(動力段の出力トルク) V …車速 V1on,V1of…判定用車速(締結・解放の判定
値)
Claims (2)
- 【請求項1】 主としてモータの駆動力によって走行す
るシリーズ走行モードと、エンジン単独或いはエンジン
とモータとの双方の駆動力を用いて走行するパラレル走
行モードとを運転条件に応じて切り換えるハイブリッド
車の制御装置であって、 上記エンジンと上記モータとによる動力段の出力トルク
を、アクセル開度と上記動力段の出力回転数とに基づい
て算出する出力トルク算出手段と、 上記動力段の出力トルクに基づいて、上記シリーズ走行
モードと上記パラレル走行モードとの切換判定値を設定
する判定値設定手段と、 上記動力段の出力回転数或いは車速と上記切換判定値と
の比較により、上記シリーズ走行モードと上記パラレル
走行モードとの切り換えを判定する判定手段とを備えた
ことを特徴とするハイブリッド車の制御装置。 - 【請求項2】 エンジンの出力軸とシングルピニオン式
プラネタリギヤのサンギヤとの間に連結される第1のモ
ータと、上記プラネタリギヤのリングギヤに連結される
第2のモータと、上記プラネタリギヤのサンギヤとキャ
リアとを締結・解放するロックアップクラッチとを備え
たハイブリッド車の走行モードを、上記ロックアップク
ラッチを解放して走行するシリーズ走行モードと、上記
ロックアップクラッチを締結して走行するパラレル走行
モードとに切り換えるハイブリッド車の制御装置であっ
て、 上記エンジンと上記モータとによる動力段の出力トルク
を、アクセル開度と上記プラネタリギヤのキャリアの出
力回転数とに基づいて算出する出力トルク算出手段と、 上記動力段の出力トルクに基づいて、上記ロックアップ
クラッチに対する締結・解放の判定値を設定する判定値
設定手段と、 上記プラネタリギヤのキャリアの出力回転数或いは車速
と上記判定値との比較により、上記ロックアップクラッ
チの締結・解放を判定する判定手段とを備えたことを特
徴とするハイブリッド車の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11100398A JP2000295712A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ハイブリッド車の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11100398A JP2000295712A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ハイブリッド車の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000295712A true JP2000295712A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14272889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11100398A Pending JP2000295712A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | ハイブリッド車の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000295712A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113386730A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-09-14 | 中国第一汽车股份有限公司 | 混合动力汽车串并联驱动模式切换的控制方法 |
CN116001770A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-04-25 | 成都赛力斯科技有限公司 | 一种混合动力车辆的发电机调速控制方法及装置 |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP11100398A patent/JP2000295712A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113386730A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-09-14 | 中国第一汽车股份有限公司 | 混合动力汽车串并联驱动模式切换的控制方法 |
CN113386730B (zh) * | 2021-07-19 | 2023-01-06 | 中国第一汽车股份有限公司 | 混合动力汽车串并联驱动模式切换的控制方法 |
CN116001770A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-04-25 | 成都赛力斯科技有限公司 | 一种混合动力车辆的发电机调速控制方法及装置 |
CN116001770B (zh) * | 2023-03-27 | 2023-06-09 | 成都赛力斯科技有限公司 | 一种混合动力车辆的发电机调速控制方法及装置 |
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