JP2000294701A - 半導体用ケース - Google Patents

半導体用ケース

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JP2000294701A
JP2000294701A JP9603399A JP9603399A JP2000294701A JP 2000294701 A JP2000294701 A JP 2000294701A JP 9603399 A JP9603399 A JP 9603399A JP 9603399 A JP9603399 A JP 9603399A JP 2000294701 A JP2000294701 A JP 2000294701A
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copper
powder
heat sink
semiconductor
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JP9603399A
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Seimei Terao
星明 寺尾
Teruaki Maehata
輝明 前畑
Takuma Kishida
琢磨 岸田
Satoshi Senoo
聡 妹尾
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TECHNISCO KK
JFE Precision Corp
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TECHNISCO KK
NKK Precision KK
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の長期信頼性が得られとともに、
安価に製造することができる半導体用ケースを提供す
る。 【解決手段】 半導体素子を搭載するヒートシンク部
と、該ヒートシンク部を支持する円形基盤部と、該ヒー
トシンク部および半導体素子を搭載したマウント部を覆
い円形基盤部に接合して密閉空間を形成するキャップと
から構成される半導体用ケースであって、マウント部と
ヒートシンク部および該円形基盤部は、タングステン粉
末と銅粉末とが適宜の重量比で複合したタングステンー
銅複合粉末によって一体圧縮成形され、該圧縮成形され
た成形体を所定の温度で焼結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送等に用いら
れる半導体素子を収容するための半導体用ケースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザーダイオードや発光ダイオード等
の電磁波を発するGaAs,CaP,InAs,CaBs等の化合物半導体
素子は、電磁波の発生によって生ずる熱により自ら劣化
するとともに長期信頼性を失うことがある。この劣化の
防止と長期信頼性を確保するために、半導体素子は半導
体用ケースに収容されて使用される。図6および図7に
は、従来用いられている半導体用ケースが示されてい
る。半導体用ケースは、半導体素子2を搭載するサブマ
ウント3と、該サブマウント3を支持するヒートシンク
部材4と、該ヒートシンク部材4を支持する円形基盤5
と、該円形基盤5に支持された該ヒートシンク部材4お
よび半導体素子2を搭載したサブマウント4を覆い該円
形基盤5に溶接等により接合して密閉空間を形成するキ
ャップ6とからなっている。なお、キャップの上面に
は、光取り出し窓7が装着されている。このように構成
された半導体用ケースは、上記密閉空間に窒素ガス等を
封入し、半導体素子を外気と遮断した状態で使用する。
なお、図中8および9は絶縁部材10を介して円形基盤
5に装着されたリード線、11は一方のリード線8と上
記半導体素子2とを接続するリードワイヤである。
【0003】上述した半導体用ケースは、レーザーダイ
オードや発光ダイオード等の半導体素子2から発生した
熱を効率良く放熱することが望ましい。一方、半導体素
子2とこれを搭載するサブマウント3の熱膨張率に差が
あると、発熱に伴って歪みが発生し、半導体素子2に不
必要なストレスが加わる。このようなストレスは、半導
体素子2の性能劣化を加速し、更には破壊の原因とな
る。従って、サブマウント2の材料としては半導体素子
の熱膨張率に近い熱膨張率が要求され、ヒートシンク部
材4および円形基盤5としては熱伝導率が高い材料が要
求される。このような要求を満足するために従来の半導
体用ケースは、サブマウント3を半導体素子2の熱膨張
率に近い例えばアルミナや窒化アルミ等によって構成
し、ヒートシンク部材4を熱伝導性の良い銅や銀等によ
って構成し、そして円形基盤を溶接が可能な鉄材によっ
て構成したものが一般に用いられている。しかるに、上
述した半導体用ケースは、サブマウント3とヒートシン
ク部材4および円形基盤5の材質がそれぞれ異なるた
め、これらを結合するには銀蝋やAu-Su 合金等の蝋材に
よって蝋付けしなければならず、生産性が悪く高価にな
るという問題がある。また、上述した半導体用ケース
は、蝋材によって熱膨張率および熱拡散が不安定とな
り、半導体素子の長期信頼性が得られないという問題が
指摘されている。
【0004】上述した問題を解消するために上記サブマ
ウントとヒートシンク部材および基盤を、タングステン
またはモリブデン若しくはタングステンーモリブデン合
金のいずれかに溶融金属浸透法(溶浸法)により銅を含
浸せしめた複合材料によって構成した半導体用ケースが
例えば特公平2ー24392号公報、特公平2ー243
93号公報に開示されている。この複合材料は、タング
ステンまたはモリブデン若しくはタングステンとモリブ
デンの粉末を板状に成形し、これを焼結して網目状構造
体を形成し、この網目状構造体上に純度の高い銅板を載
置して1200°C程度の温度で加熱することにより、
銅を溶融して網目状構造体に浸透させて製造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した溶浸
法によって製造される複合材料は、銅タングステンブロ
ックを製作し、この銅タングステンブロックを切削工具
により切削加工して円形基盤とヒートシンク部を形成し
なければならない。しかしながら、上記複合材は切削性
が悪いため、切削加工に相当の時間を要するとともに、
切削工具を頻繁に交換しなければならないため生産性が
悪く、コストが増大するという問題がある。また、タン
グステン粉末を焼結した網目状構造体内の空孔の大きさ
および密度が均一でないため空孔に溶浸する銅の密度が
不均一となり、熱伝導率および熱膨張率が場所によって
異なり品質が安定せず信頼性に欠けるという問題があ
る。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、半導体素子の長期信頼性
が得られるとともに、安価に製造することができる半導
体用ケースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するために、本発明によれば、半導体素子を搭載する
ヒートシンク部と、該ヒートシンク部を支持する円形基
盤部と、該ヒートシンク部および該半導体素子を覆い該
円形基盤部に接合して密閉空間を形成するキャップと、
から構成される半導体用ケースにおいて、該ヒートシン
ク部および該円形基盤部は、タングステン粉末と銅粉末
とが適宜の重量比で複合したタングステンー銅複合粉末
によって一体圧縮成形され、該圧縮成形された成形体を
所定の温度で焼結した焼結体によって構成されている、
ことを特徴とする半導体用ケースが提供される。
【0008】上記タングステン粉末および銅粉末の粒径
は7μm以下であことが望ましい。上記成形体は上記タ
ングステンー銅複合粉末を造粒した造粒粉末を型に充填
し圧縮成形する。また、上記タングステンー銅複合粉末
はタングステンー銅複合酸化物を還元した複合粉末から
なり、好ましくは該タングステンー銅複合酸化物が、パ
ラタングステン酸アンモニウムまたはメタタングステン
酸アンモニウムのいずれかと、酸化第一銅、酸化第二銅
または水酸化銅のいずれかとを適宜の重量比で混合して
混合粉末を形成し、該混合粉末から脱水して形成した
「タングステン酸第二銅/三酸化タングステン」であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
半導体用ケースの実施形態について、添付図面を参照し
て詳細に説明する。
【0010】図1には本発明に従って構成された半導体
用ケースの一実施形態を示す平面図が、図2には図1に
おけるA−A線断面図が示されている。図示の実施形態
における半導体用ケースは、半導体素子102を搭載す
るマウント部103を備えたヒートシンク部104と、
該ヒートシンク部104を支持する円形基盤部105が
タングステン粉末と銅粉末とが適宜の重量比で複合した
タングステンー銅複合粉末によって一体圧縮成形され、
該圧縮成形された成形体を所定の温度で焼結した焼結体
によって構成されている。なお、106はヒートシンク
部104および該ヒートシンク部104のマウント部1
03に搭載された半導体素子102を覆うキャップで、
上面に光取り出し窓107を備えている。このキャップ
106と円形基盤部105とによって覆われた密閉空間
には窒素ガス等が封入されている。図中108および1
09は絶縁部材110を介して円形基盤部105に装着
されたリード線、111は一方のリード線108と上記
半導体素子102とを接続するリードワイヤである。な
お、半導体素子102は図示の実施形態のようにヒート
シンク部104のマウント部103に直接搭載すること
が望ましいが、半導体素子の取扱上の問題でアルミナや
窒化アルミ等からなるサブマウント部材に装着してサブ
マウントした状態でヒートシンク部104のマウント部
103に搭載してもよい。
【0011】図3乃至図5は、半導体素子102を搭載
するマウント部103を備えたヒートシンク部104
と、該ヒートシンク部104を支持する円形基盤部10
5を焼結体により一体成形した例を示す斜視図である。
図3は、リード線用孔105aを備えた円形基盤部10
5とマウント部103を備えたヒートシンク部104と
が一体に形成されたものである。図4は、リード線用孔
105aを備えた円形基盤部105とマウント部103
を備えたヒートシンク部104とが一体に形成されると
ともに、円形基盤部105におけるマウント部103の
直下には半導体レーザーの後部から発する不要なレーザ
ー光を乱反射して消滅させるための凹部105bが一体
に形成されたものである。図5は、リード線用孔105
aを備えた円形基盤部105と突出して設けられたマウ
ント部103を備えたヒートシンク部104とが一体に
形成されたものである。
【0012】次に、上記マウント部103を備えたヒー
トシンク部104および円形基盤部105を形成する焼
結体について説明する。熱伝導率が均一で空孔が発生し
ない緻密化されたタングステンー銅複合粉末の焼結体を
形成するためには、タングステンー銅複合酸化物を用い
ることが重要である。タングステンー銅複合酸化物とし
ては、所定量のタングステン酸化物と所定量の銅酸化物
とから製造される例えば、特開平8ー239219号公
報、特開平8ー333119号公報に開示された製造方
法によって製造されたものを用いることができる。タン
グステン酸化物としてはパラタングステン酸アンモニウ
ム(APT)(10NH4 5O・12WO3 ・5H
2 O)またはメタタングステン酸アンモニウム(AM
T)(6NH4 3O・12WO3 ・XH2 O)
(ここで、X0.75〜1.25である)が好ましく、
銅酸化物としては酸化第一銅、酸化第二銅または水酸化
銅が好ましい。そして、パラタングステン酸アンモニウ
ム(APT)またはメタタングステン酸アンモニウム
(AMT)のいずれかと、酸化第一銅、酸化第二銅また
は水酸化銅のいずれかとを適宜の重量比で混合して混合
粉末を形成し、該混合粉末から脱水して形成したタング
ステンー銅複合酸化物である「タングステン酸第二銅
(CuWO4 )/三酸化タングステン(WO3)」を
用いることが望ましい。このタングステンー銅複合酸化
物(CuWO4 /WO3 )を用いて上記ヒートシン
ク部104および円形基盤部105を形成する焼結体の
製造方法について説明する。
【0013】先ず、所定量のタングステン酸化物と所定
量の銅酸化物とから製造されたタングステンー銅複合酸
化物(CuWO4 /WO3 )を水素雰囲気中で還元
し、タングステンー銅(W/Cu)複合粉末を製作す
る。このタングステンー銅(W/Cu)複合粉末は、タ
ングステン酸第二銅(CuWO4 )が、銅とタングス
テンとが原子レベルで互いに均一に分散した状態で混合
されているので、タングステンー銅複合酸化物(CuW
O4 /WO3 )を還元した状態で、銅とタングステ
ンとが互いに均一に分散して混合されている。即ち、還
元の際に先ず銅が還元され、次にこの銅がコアの働きを
してその回りにタングステンが還元されるため、互いに
均一に分散された複合粉末が得られる。なお、タングス
テン(W)粉末と銅(Cu)粉末を混合しても均一に分
散された複合粉末を製作することはできない。
【0014】上述したようにして製作されたタングステ
ンー銅(W/Cu)複合粉末にワックスを添加し、例え
ばスプレードライヤー法によって造粒する。タングステ
ンー銅(W/Cu)複合粉末を造粒するのは、複合粉末
の流動性を良好にするためである。即ち、粉末は粒径が
44μmを境にして流動性が著しく変化する。粒径が4
4μm以下の粉末は、分子間力、重力、静電気、湿度等
の影響を受けて流動性が悪い。タングステンー銅複合酸
化物を還元して得られるタングステンー銅(W/Cu)
複合粉末は、一般に粒径が30μm以下と細かいため非
常に流動性が悪い。このため、工業的に型成形すること
は困難である。従って、タングステンー銅(W/Cu)
複合粉末を造粒し、例えば60メッシュ(250μm)
の篩で篩った造粒粉末を製作する。
【0015】上述したように60メッシュ(250μ
m)で篩ったタングステンー銅(W/Cu)の造粒粉末
を金型に充填し、3.5t/cm2 程度の成形圧で加圧
して所定の形状に成形する。このように60メッシュ
(250μm)で篩った造粒粉末を使用することによ
り、流動性が良く成形時に粉末同士の所謂ブリッジング
が防止され、しかも3.5t/cm2 程度の成形圧で成
形するため、緻密で欠陥のない均一な成形体を得ること
ができる。
【0016】次に、上記のようにして成形されたタング
ステンー銅(W/Cu)の造粒粉末からなる成形体を水
素中で焼結する。このとき、均一に焼結を行わせるため
場合によっては成形体を高純度のアルミナ粒中に埋め込
み、焼結する。なお、焼結時には、好ましくは60〜1
20°C/hrの速度で昇温し、1150〜1350°
Cの焼結温度で焼結する。空孔を残留させない緻密なタ
ングステンー銅(W/Cu)焼結体を得るには、銅の液
相が発生する前の温度でタングステン粒子同士の接合
(焼結)を生じさせ、銅の液相の発生により完全に隙間
無く液相が引き付け合う状態にする必要がある。このた
めには、低温でタングステン(W)粒子の焼結が進行す
るように粒径を小さくする必要があり(焼結性は粒径の
3乗に比例する)、また均一な配合となるように銅(C
u)粉末もタングステン(W)粉末に合わせた同様の粒
径である必要がある。しかるに、本実施形態において
は、タングステン/銅(W/Cu)複合粉末はタングス
テンと銅の粒径がそれぞれ7μm以下、好ましくは3μ
m以下、しかも銅のまわりにタングステンが均一に分散
されているので、焼結時に空孔を残留させない緻密なタ
ングステン/銅(W/Cu)焼結体を得ることができ
る。
【0017】上述したようにして製造される焼結体の熱
膨張率および熱伝導率は、タングステンー銅複合酸化物
を製造する際に、タングステン酸化物(アンモニウムパ
ラタングステン(APT)、アンモニウムメタタングス
テン(AMT)等)と銅酸化物(酸化第一銅、酸化第二
銅、水酸化銅等)との混合比を調合することでタングス
テンと銅との重量比を変えることができる。タングステ
ンー銅(W/Cu)複合粉末のタングステンと銅との重
量比による熱膨張率および熱伝導率は、表1に示す通り
である。なお、表1には各種半導体の熱膨張係数と、酸
化アルミニウム(Al2 O3 )と鉄ーニッケルーコ
バルト合金(コバール)の熱膨張率および熱伝導率を記
載した。
【0018】
【表1】
【0019】
【実施例】オスラム・シルバニア・インコーポレイテッ
ド社(アメリカ合衆国マサチューセッツ州)製造のタン
グステンー銅複合酸化物(CuWO4 /WO3 )
(TYPE 3) を水素雰囲気中で還元し、90%タングステ
ン(W)ー10%銅(Cu)に配合された平均粒径が2
0μmのタングステン(W)ー銅(Cu)複合粉末にワ
ックス(Carbowax-8000)を2.5%添加し、スプレード
ライヤー法によって造粒した。そして、これを60メッ
シュ(250μm)の篩で篩った造粒粉末を、マウント
部103を備えたヒートシンク部104および円形基盤
部105を一体成形する金型に充填し、3.5t/cm
2 の成形圧力で加圧して成形体を得た。なお、成形体
における円形基盤部105は直径が10mm、厚さが2
mm、ヒートシンク部104は縦3mm×横3mm×厚
さ3mmであった。次に、水素気流中で120°C/h
rの速度で昇温し、1350°Cで4時間保持して焼結
を行った。この結果、密度が17.0g/cm3 の欠
陥の無い焼結体が得られた。この焼結体の平行度および
平面度は3/100以下であった。また、上記焼結体の
熱特性を測定したところ、熱伝導率が188W/mK
で、熱膨張率が5.8×10−6/°C[20〜100
°C]であった。この焼結体を用いることにより、熱膨
張率がInAs半導体素子の熱膨張率(5.8×10−6/
°C)に近似し、InAs半導体素子を搭載するに適した半
導体用ケースを得ることができた。
【0020】
【発明の効果】本発明による半導体用ケースは以上のよ
うに構成されているので、次の作用効果を奏する。
【0021】即ち、本発明によれば、半導体用ケースを
構成するヒートシンク部および円形基盤部は、タングス
テン粉末と銅粉末とが適宜の重量比で複合したタングス
テンー銅複合粉末によって一体圧縮成形され、該成形体
を所定の温度で焼結した焼結体によって構成されている
ので、焼結後の加工が不要または僅かな加工で使用する
ことができ、極めて生産性が良く安価な半導体用ケース
を得ることができる。
【0022】また、本発明によれば、タングステン粉末
および銅粉末の粒径は7μm以下であり、しかも銅とタ
ングステンが互いに均一に分散している複合粉末である
ため、焼結後タングステンの骨格構造が緻密に構成さ
れ、この緻密な骨格構造内に銅が隙間無く満たされて空
孔を生じることなく高密度なタングステン/銅焼結体が
形成されるので、熱伝導率および熱膨張率が均一になり
寸法精度が良好で品質が安定した信頼性の高い半導体用
ケースを得ることができる。
【0023】更に、本発明によれば、成形体は、タング
ステンー銅複合粉末を造粒した造粒粉末を型に充填し圧
縮成形するので、量産性がよく、しかもタングステン粉
末および銅粉末の粒径が小さくても流動性が良く成形時
に粉末同士の所謂ブリッジングが防止され、緻密で欠陥
のない均一な成形体を得ることができる。
【0024】また、本発明によれば、タングステンー銅
複合酸化物を還元してタングステンー銅複合粉末を形成
することで、タングステン粉末と銅粉末とを混合して得
られるタングステン銅粉末とは異なり、銅とタングステ
ンとが原子レベルで緊密かつ均一に分散した緻密な粉末
となり、焼結性が良好で高密度な焼結体が形成でき、寸
法精度に優れた高品質な半導体用ケースを製造すること
ができる。また、パラタングステン酸アンモニウムまた
はメタタングステン酸アンモニウムと、酸化第一銅、酸
化第二銅または水酸化銅との混合比を変えることでタン
グステンと銅との重量比を適宜調整して化合物半導体素
子の熱膨張率に合った熱膨張率を備えたタングステンー
銅焼結体を構成することができるので、化合物半導体素
子とマウント部との馴染みが良く、熱歪みによって化合
物半導体素子が損傷するという問題が生じない。そし
て、化合物半導体素子の熱膨張率に近い熱膨張率を有す
るアルミナ、コバールに比して本発明によるタングステ
ンー銅焼結体は10倍以上の熱伝導率があり、従って冷
却効果が十分に発揮され化合物半導体素子の長期信頼性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された半導体用ケースの平
面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】本発明による半導体用ケースを構成するマウン
ト部を備えたヒートシンク部と円形基盤部を焼結体によ
り一体成形した一実施形態を示す斜視図。
【図4】本発明による半導体用ケースを構成するマウン
ト部を備えたヒートシンク部と円形基盤部を焼結体によ
り一体成形した他の実施形態を示す斜視図。
【図5】本発明による半導体用ケースを構成するマウン
ト部を備えたヒートシンク部と円形基盤部を焼結体によ
り一体成形した更に他の実施形態を示す斜視図。
【図6】従来用いられている半導体用ケースの平面図。
【図7】図6におけるB−B線断面図。
【符号の説明】
102:半導体素子 104:ヒートシンク部 105:円形基盤部 106:キャップ 107:光取り出し窓 108、109:リード線 110:絶縁部材 111:リードワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前畑 輝明 東京都品川区東品川3丁目25番21号 株式 会社テクニスコ内 (72)発明者 岸田 琢磨 東京都品川区東品川3丁目25番21号 株式 会社テクニスコ内 (72)発明者 妹尾 聡 東京都品川区東品川3丁目25番21号 株式 会社テクニスコ内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB01 BD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を搭載するヒートシンク部
    と、該ヒートシンク部を支持する円形基盤部と、該ヒー
    トシンク部および該半導体素子を覆い該円形基盤部に接
    合して密閉空間を形成するキャップと、から構成される
    半導体用ケースにおいて、 該ヒートシンク部および該円形基盤部は、タングステン
    粉末と銅粉末とが適宜の重量比で複合したタングステン
    ー銅複合粉末によって一体圧縮成形され、該圧縮成形さ
    れた成形体を所定の温度で焼結した焼結体によって構成
    されている、 ことを特徴とする半導体用ケース。
  2. 【請求項2】 該タングステン粉末の粒径は7μm以下
    であり、銅粉末の粒径は7μm以下である、請求項1記
    載の半導体用ケース。
  3. 【請求項3】 該成形体は、該タングステンー銅複合粉
    末を造粒した造粒粉末を型に充填し圧縮成形する、請求
    項1又は2に記載の半導体用ケース。
  4. 【請求項4】 該タングステンー銅複合粉末は、タング
    ステンー銅複合酸化物を還元した複合粉末からなる、請
    求項1から3のいずれかに記載の半導体用ケース。
  5. 【請求項5】 該タングステンー銅複合酸化物は、パラ
    タングステン酸アンモニウムまたはメタタングステン酸
    アンモニウムのいずれかと、酸化第一銅、酸化第二銅ま
    たは水酸化銅のいずれかとを適宜の重量比で混合して混
    合粉末を形成し、該混合粉末から脱水して形成した「タ
    ングステン酸第二銅/三酸化タングステン」である、請
    求項4記載の半導体用ケース。
JP9603399A 1999-04-02 1999-04-02 半導体用ケース Pending JP2000294701A (ja)

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