JP2000292164A - レーザー測定機 - Google Patents

レーザー測定機

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JP2000292164A
JP2000292164A JP14216599A JP14216599A JP2000292164A JP 2000292164 A JP2000292164 A JP 2000292164A JP 14216599 A JP14216599 A JP 14216599A JP 14216599 A JP14216599 A JP 14216599A JP 2000292164 A JP2000292164 A JP 2000292164A
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Japan
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laser
light source
distance
light
irradiation direction
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JP14216599A
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English (en)
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Shuzo Sakamoto
周三 阪本
Junichiro Takeda
順一郎 竹田
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YASAKA KK
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YASAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横方向に間隔を設けて備えた2つの光源から
照射したレーザー光の照射方向を変化させる操作を行っ
て、対象物までの距離、対象物の寸法等を正確な数値で
測定でき、使い勝手が良好で安価で製造できる、レーザ
ー測定機を提供することにある。 【解決手段】 レーザー光Aaの照射方向がY軸方向に
移動自在である第1光源Aとレーザー光Bbの照射方向
がX軸方向に移動自在である第2光源Bとを水平真横方
向に基準長さの間隔Sを設けて備え、双方の光源A,B
の照射角θ,θ1,θ3は角度センサによる検知及びこ
の検知に基づく演算により算出され、この照射角θ,θ
1,θ3と基準長さSとを基にして、所定の演算プログ
ラムに従って、対象物Vまでの距離L、対象物Vの寸法
等を演算して、その演算値を正確な数値で出力表示でき
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横方向に間隔を設け
て備えた2つの光源から照射したレーザー光の照射方向
を、対応するX軸・Y軸方向に変化させて、双方のレー
ザー光の中心を測定対象物面上で合致させて、レーザー
光の照射方向の角度を検知し、この検知値等を基にし
て、対象物までの距離、対象物の寸法等を測定するレー
ザー測定機に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光を利用した距離計や測定装置
における公知技術では、例えばレーザー距離計では、実
開平7−29488号公報に記載の技術、測定装置で
は、特開平5−288549号公報に記載の技術があ
る。
【0003】このうち実開平7−29488号公報に記
載のレーザー距離計は、レーザー発信部から発信させた
レーザー光を対象部に投光し、その反射光を色フイルタ
及びレンズを介して受光センサによって検知し、その位
相差を計測して対象物までの距離を測定するものであ
る。
【0004】また特開平5−288549号公報に記載
の部屋の寸法測定装置は、入射光線を入射方向に反射さ
せる多数のプリズムを配置した反射器と、基台と、基台
上に回転自在に載置された回転台と、該回転台上に載置
され、基台に対する回転台の回動角度に比例した数のパ
ルスを発生するロータリ・エンコーダと、ロータリ・エ
ンコーダより出力されるパルスを計数するカウンタと、
回転台上に載置され、反射器までの距離を測定するレー
ザー距離計と、測定された反射器までの距離が最小値を
示したときに、カウンタの計数値およびレーザー距離計
の出力を角度データ及び距離データとして格納する記憶
手段とを具備するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
7−29488号公報に記載のレーザー距離計は、計測
が簡単に行える反面、対象物が反射し難い形状及び材料
である場合、対象物の表面に凹凸があったり傾斜がある
場合には、計測に適した反射光が得られないという問題
がある。
【0006】また、反射光をレンズを通して受光センサ
で検知する構造を採っていることにより発生する測定値
のバラツキを、孔付フィルタを設けることよって出来る
だけ解消しようとしているが、同公報の図6に示すよう
に、孔付フィルタ設けた場合でも、反射光量の程度によ
っては、その計測値のバラツキは十分に解消されたもの
とは言えない。
【0007】これに対し、特開平5−288549号公
報に記載の部屋の寸法測定装置は、測定対象位置に置い
た反射器でレーザー光を反射させるため、前述した対象
物の形状や材料等による問題は生じないが、測定位置ま
で反射器を置かなければならない煩わしさがあった。さ
らに言えば、これは単に反射器を置くか否かという問題
だけでなく、例えば本装置から壁面までの距離の計測
を、壁面の前に反射器を置いて行うこと自体、計測対象
の位置にズレが生じていることになり、予めこのズレを
織り込んで計測しなければ正確な計測はできない。
【0008】本発明者は、このような課題を解消すべ
く、鋭意・検討した結果、本発明を完成するに至り、試
作品も完成するに至った。
【0009】しかして、本発明の目的とするところは、
横方向に間隔を設けて備えた2つの光源から照射したレ
ーザー光の照射方向を、対応するX軸・Y軸方向に変化
させて、双方のレーザー光の中心を測定対象物面上で合
致させる操作により、レーザー光の照射方向の角度を検
知し、この検知値等を基にして、対象物までの距離、対
象物の寸法等を演算して、その演算値を正確な数値で出
力表示することができる、使い勝手が良好で安価で製造
することができるレーザー測定機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明の第1の構成に係るレーザー測定
機は、レーザー光の照射方向がY軸方向に移動自在であ
る第1光源とレーザー光の照射方向がX軸方向に移動自
在である第2光源とが水平真横方向に基準長さの間隔を
設けて備えられており、双方の光源の照射方向の変化は
操作手段により行われ、第2光源の照射方向を変化させ
て、双方の光源から照射したレーザー光の中心を測定位
置にある対象物面上で合致させると、第2光源の照射方
向の変化角が角度センサで検知され、この変化角は一旦
記憶され、この変化角と記憶されている前記基準長さを
基にして、所定の演算プログラムに従って、第1及び第
2光源から双方のレーザー光の中心が合致している点ま
での距離が演算され、これら演算値は一時記憶され、こ
れら演算値のうち少なくとも第1光源から双方のレーザ
ー光の中心が合致している点までの距離が出力表示され
るように構成したことを特徴とする。
【0011】本構成のレーザー測定機により計測できる
距離は、本機に2つある第1及び第2の光源のうち、照
射方向をY軸方向に変化させることができる第1光源か
ら、双方の光源から照射したレーザー光の中心が対象物
面上で合致した点までの、前方の距離である。
【0012】これは距離の測定の演算に必要な第1光源
から第2光源までの間隔が基準長さとして予め設定され
ており、この第1光源から照射されるレーザー光の照射
方向が前記間隔の方向に対して直角に設定されているか
らである。
【0013】具体的な計算式としては、第1光源から第
2光源までの間隔(基準長さ)をS、基準長さS方向に
対する第2光源の照射方向の角度をθ、第1光源から対
象物面までの距離をL、とすると、この距離Lは、L=
S×Tanθ により演算される。尚、この算式は演算
プログラムとしてROMに格納されている。
【0014】この算式は、本機及びレーザー光を平面視
した(上から見た)、三角関数より得られる算式であ
る。
【0015】第1及び第2光源より照射されて対象物に
映し出されるレーザー光の形状は、ドット形状又は十字
形状であり、このような形状にすることによって双方の
光源から照射したレーザー光の中心を、測定位置にある
対象物面上で合致させることができる。
【0016】このように本機は、第1光源からその前方
に位置する対象物までの距離を計測することができる
が、この対象物の幅、高さのような、X軸、Y軸方向の
計測できない。
【0017】このような場合にも対処できるものが、本
発明の第2の構成のレーザー測定機であり、このレーザ
ー測定機は、前述した第1構成の距離の演算後におい
て、第1光源又は第2光源の何れか一方の光源の照射方
向を対応する所望の方向に変化させて、その光源より照
射したレーザー光の中心を任意の指定点に合わせると、
この変化させた光源の照射方向の変化角が角度センサで
検知され、この変化角は一旦記憶され、この変化角と既
に演算済みである第1又は第2光源から双方のレーザー
光の中心が合致していた点までの距離を基にして、所定
の演算プログラムに従って、双方のレーザー光の中心が
合致していた点から前記指定点までの距離が演算され、
且つこの演算値は一旦記憶され、この演算値が出力表示
されるように構成してある。
【0018】この第2構成のレーザー測定機によりでき
る計測は、(1)Z軸方向の計測、つまり前記第1構成
の場合と同じ方法により得られる、第1光源からその前
方に位置する対象物までの距離L1、(2)X軸方向の
計測、つまり双方のレーザー光の中心が合致していた点
から、第1光源の照射方向をX軸方向に変化させたとき
のレーザー光の中心が位置する点までの距離W、例えば
対象物の横幅、(3)Y軸方向の計測、つまり双方のレ
ーザー光の中心が合致していた点から、第2光源の照射
方向をY軸方向に変化させたときのレーザー光の中心が
位置する点までの距離H、例えば対象物の高さ、の3通
りである。
【0019】(2)と(3)の計測は、何れも(1)の
計測に続いて行われる。
【0020】(2)の計測は、(1)の計測により得ら
れている第2光源から対象物までの距離R、第2光源の
照射方向の変化角θ2、が与えられており、対象物に対
する第2光源の入射角θ3は(90°−θ1)であるか
ら、W=(R×Sinθ2)/Sin(90°−θ1)
により演算され、この算式は演算プログラムとしてR
OMにメモリされている。
【0021】(3)の計測は、第1光源の照射方向の変
化角θ1と、(1)の演算により算出された第1光源か
ら対象物面までの距離L1と、(1)の演算により算出
された第2光源から対象物面までの距離L2、が与えら
れているため、2辺と夾角が与えられているときの直角
3角形の他辺を求める3角関数の算式H=L1×Tan
θ により演算され、この算式は演算プログラムとして
ROMにメモリされている。
【0022】このようにして得られた演算値は、複数桁
の7セグメントLED又はLCD或いは液晶ディスプレ
イ等の表示手段に表示され、また、後の演算等に必要な
ことから、RAMにメモリされる。
【0023】第1及び第2光源は何れも対応する方向に
照射方向を変化させることができるが、この照射角の変
化幅の僅かの誤差でも、例えば大きな構築物の高さを近
距離で測定する場合、大きな計測誤差となってあらわれ
る。このため本発明の第3の構成では、第1及び第2光
源の照射方向の変化角が所定角の範囲を超えたときにこ
れを検知し、この検知信号に基づいて、信号音又は合成
音声或いはランプのうちの少なくとも1つを作動させる
ように構成して、作業者にこれを知らせ、誤差のない計
測が行われるようにした。必ずしも限定されるものでは
ないが、具体的な所定角の範囲を挙げると、第1光源及
び第2光源共、±22.5度である。
【0024】ところで、以上説明した各構成のレーザー
測定機は、前述したようにその測定値は表示手段により
表示されるのであるが、測定の度にその数値や測定箇所
をメモするのでは不便である。このため、本発明の第4
の構成では、前記何れかの構成に加えて、伝い勝手を高
めるために、本機にキーボードとプリンタを外部接続す
るインターフェースを備えた。
【0025】これに対し、本発明の第5の構成では、使
い勝手をさらに高めるために、この第4の構成に代え
て、或いはこの第4の構成に加えて、本機にパソコン及
び携帯端末機を外部接続するインターフェース、例えば
RS232Cを備えた。
【0026】以上説明した各構成において、第1及び第
2光源から照射されるレーザー光の対象物に映し出され
る形状は、ドット形状又は十字形状が基本であり、これ
でも十分であるが、本発明者はこれを墨出し線としても
利用すると、さらに利便性が高くなると考えた。このた
め、本発明の第6の構成では、前記何れかの構成に加え
て、第1及び第2光源より照射されるレーザー光は、共
にX軸及びY軸方向に長く伸びた十字状で形成され、し
かもその交差点をレーザー光の中心に位置させるように
した。
【0027】このように構成した本発明のレーザー測定
機は、第1及び第2光源からレーザー光が照射できるよ
うにして外部ケースに収められて本体部が構成され、こ
の本体部は基台又は三脚上に支持されている。測定の際
には、床上、テーブル上等に置いて使用するのを基本と
するが、本機と対象物との間に多少の高さの違いがある
場合も予想される。このため、本発明の第7の構成で
は、本体部を所望の高さに合わせることができるよう
に、前記何れかの構成に加えて、第1及び第2光源が備
えられている本体部を基台又は三脚に対して昇降自在に
支持させた。尚、昇降は、モーターの駆動又はハンドル
操作により行われる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通
りであり、続いて添付図面に基づき本発明の具体的な実
施例を詳述する。
【0029】図1は本発明のレーザー測定機を用いて距
離を測定する方法を線図で示した平面図であり、図2は
対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面から見た
図であり、各図中、Aはレーザー光の照射方向をY軸方
向に沿って変えることができる第1光源、Bはレーザー
光の照射方向をX軸方向に沿って変えることができる第
2光源であり、双方の光源A,Bにより照射されるレー
ザー光の映像は、何れもX軸及びY軸方向に長く、その
交点はレーザー光の中心にある。
【0030】図1に示すように、この第1光源Bは、レ
ーザー測定機(本機)1の第1光源Aの真横方向に基準
長さSの間隔を設けた箇所に備えられている。この基準
長さSは、例えば30cmのように、予め設定した長さ
である。
【0031】第1光源Aは、その照射方向が基準長さS
の方向に対して直角に向けられ、しかもその照射方向を
Y軸方向に沿って移動できるように支持されている。こ
れに対し、第2光源Bは、その照射方向をX軸方向に沿
って移動できるように支持されており、第1光源Aを真
正面に向けてレーザー光Aaを照射させて、第2光源B
の照射方向を変えると、双方のレーザー光Aa,Baの
中心が合致するようにしてある。
【0032】図1及び図2により、第1光源Aから対象
物Vまでの距離Lを測定する方法とその演算について説
明する。
【0033】先ず、第1光源Aを真正面に向けてレーザ
ー光Aaを対象物Vに向けて照射し、続いて、第2光源
Bからレーザー光Baを照射させながらこの第2光源B
の向きをX軸方向に変えて、第2光源Bから照射したレ
ーザー光Baの中心を第1光源Aから照射したレーザー
光Aaの中心に合致させる。人的な操作はこれだけであ
る。
【0034】距離L1の測定に必要な演算は、本機1に
内装されているマイコンの演算プログラムに従って行わ
れる。
【0035】その算式は、第1光源Aから第2光源Bま
での間隔(基準長さ)をS、基準長さS方向に対する第
2光源Bの照射角をθ、第1光源Aから対象物Vまでの
距離をL、とすると、この距離Lは、L=S×Tanθ
により演算される。この算式は演算プログラムとして
ROMにメモリされている。
【0036】この演算により算出された数値(距離L)
は、RAMにメモリされ、同時に本機1の表示部で表示
される。第1光源Aと第2光源Bの照射角も、それぞれ
本機1の表示部に表示されている。
【0037】また、レーザー光Aaとレーザー光Baと
が合致している角度θ1も、180°−(90°+θ)
の演算プログラムにより算出され、この算出された数
値もRAMにメモリされる。これで全ての処理は終了す
る。
【0038】続いて、図3及び図4により、対象物Vの
横幅Wを測定する方法とその演算について説明する。
【0039】図3は本発明のレーザー測定機を用いて距
離を測定する方法を線図で示した平面図であり、図4は
対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面から見た
図である。
【0040】先ず、前述の距離を測定する方法と全く同
じ手法で、双方のレーザー光Aa,Baの合致点Pを対
象物Vの端に合わせて、この位置を指定するのに続い
て、第2光源BをX軸方向に移動させてレーザー光Ba
を対象物Vの幅W方向の他端P1に合わせる。人的な操
作はこれだけである。
【0041】幅Wの測定に必要な演算は、本機1に内装
されているマイコンの演算プログラムに従って行われ
る。
【0042】その算式は、第2光源Bの照射方向の変化
角をθ2、第2光源Bから照射したレーザー光Baの前
記合致点Pにおける対象物Vへの入射角をθ3、とする
と、θ3=(90°−θ1) の算式により、θ3が演
算される。続いて、W=(R×Sinθ2)/Sin
(90°−θ1) の算式により、対象物Vの幅Wが演
算される。
【0043】これら2つの算式は演算プログラムとして
ROMにメモリされており、演算後の数値はRAMにメ
モリされ、同時に本機1の表示部に表示される。これで
全ての処理が終了する。
【0044】続いて、図5及び図6により、対象物Vの
高さHを測定する方法とその演算について説明する。
【0045】図5は本発明のレーザー測定機を用いて高
さを測定する方法を線図で示した側面図であり、図6は
対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面から見た
図である。
【0046】先ず、前述の距離を測定する方法と全く同
じ手法で、双方のレーザー光Aa,Baの合致点Pを対
象物Vの下端P2に合わせる。続いて、第1光源Aaを
A軸方向に移動させてレーザー光Baを対象物Vの幅W
方向の他端P1に合わせる。人的な操作はこれだけであ
る。
【0047】高さHの測定に必要な演算は、本機1に内
装されているマイコンの演算プログラムに従って行われ
る。
【0048】その算式は、第1光源Aの照射方向の変化
角θ5、第1光源Aから対象物Vまでの距離L、が検知
・算出されており、第2光源Bから照射したレーザー光
Bbの目的物VにおけるY軸方向の入射角が90°であ
ることから、高さHは、H=L1×Tanθ である直
角3角形における、2角と夾辺とが与えて他辺の長さを
求める算式により演算され、この算式は演算プログラム
としてROMにメモリされており、演算後の数値はRA
Mにメモリされ、同時に本機1の表示部に表示される。
これで全ての処理が終了する。
【0049】図7はこのような機能を備えたレーザー測
定機1の本体ケース2を示した平面図である。同図に示
すように、本体ケース2内の一端近くには、第1光源で
あるレーザーモジュール3が、照射方向のY軸方向への
変更が自在に、支持されている。またこのレーザーモジ
ュール3の真横方向に所定の基準長さ(例えば30c
m)を設けた本体ケース2内の他端近くには、第2光源
であるレーザーモジュール4が、照射方向のY軸方向へ
の変更が自在に、支持されている。双方のレーザーモジ
ュール3,4の前方の本体ケース2の前面部分は、それ
ぞれ所定角を以て開放されている。
【0050】図7に示すように、本体ケース2内には、
第1光源であるレーザーモジュール3の照射方向を変更
させるガルバノモータ5と、第2光源であるレーザーモ
ジュール4の照射方向をX軸方向に移動させるガルバノ
モータ6と、双方のガルバノモータ5,6のドライブ基
板7a,7bと、ポテンショ・メータ8,9で構成され
るガルバノモータ角を検知する角度センサと、電圧を安
定させる安定化基板10と、A/D基板11と、前述し
た演算プログラムがメモリされたROM及び演算値をメ
モリさせておくRAM並びに演算プロセッサであるCP
U等の各種電子部品を搭載した基板12と、が搭載され
ている。
【0051】第1光源であるレーザーモジュール3寄り
の本体ケース2の外側面には、前記ガルバノモータ5を
駆動制御させる撮み13が備えられている。
【0052】またこの本体ケース2の上面には、前記ガ
ルバノモータ6を駆動させて第2光源Bの照射方向を変
更させてレーザー光(Bb)を前記合致点まで移動させ
てこの合致点を指定しておく撮み14と、この第2光源
Bの照射方向をこの合致点からさらにX軸方向(幅方
向)に変更させる撮み15と、テン・キーの信号ケーブ
ルコネクタを接続するコネクタ16と、テン・キーで入
力した数値(又は記号及び,演算値である距離,幅,高
さを表示する表示部17と、キー操作が開始したことを
表示するランプ(又はLED)18と、距離の単位を指
定したことを示すLED19と、演算が開始したことを
示すスタート・ランプ20と、電源スイッチ21と、が
備えられている。尚、前記コネクタ16に代えて、テン
キー又はフル・キーボードを本体ケース2上面に直装し
てもよい。後述する図9の説明で記載したファンクショ
ン・キーは、このテン・キー又はフル・キーボードであ
っても構わなく、また、専用のファンクション・キーと
して本体ケース2の上面に直装したものであっても構わ
ない。
【0053】また、この本体ケース2の後面には、プリ
ンタ(49)の信号ケーブルコネクタを接続するコネク
タ25と、パソコン等の端末機の信号ケーブルコネクタ
を接続するコネクタ26が備えられている他、家庭用1
00V電源を取り入れる電気線27の一端を延出させて
いる。
【0054】図8は、レーザー測定機の制御回路を示し
たブロック図であり、前述した演算プロセッサ(CP
U)40には、前述した複数の演算プログラムがメモリ
されたROM41と、計測値及び演算値をメモリさせる
RAM42と、上述した演算プログラムに沿って与えら
れた数値の演算を行う数値演算用LSI43と、ファン
クションキー34を接続したインターフェイス44と、
前記表示部17を接続したインターフェース45と、前
記ポテンショメータ8,9で構成される角度センサを接
続したインターフェース46と、前記ガルバノモータ
5,6を接続したインターフェース47、とが接続され
ている。
【0055】また、プリンタ49を外部接続するインタ
ーフェース48をオプションとして備えると一層便利に
なり、また、図示していないが、このインターフェース
48に代えて、又はこのインターフェース48と共に、
オプションとして、パソコン,携帯端末等の電子機器に
接続するインターフェースを備えると、さらに一層便利
になる。
【0056】図9は、測定に必要なキーの操作手順を示
したフロー図であり、同図に示した各ステップに沿い、
操作手順を説明する。
【0057】(1)スタートボタンを押す(ステップ5
0)。 (2)ファンクション・キーを押して、高さ測定の選択
をする(ステップ51)。このとき、準備OKのランプ
が点灯する(ステップ52)。 (3)(双方のレーザー光を対象物上で合致させた
後)、ファンクション・キーを押して、(高さ測定の前
に必要な)前方の距離測定の選択を行う(ステップ5
3)。にれにより距離演算が行われる。) (第1光源のレーザーモジュールをY軸方向に移動させ
てレーザー光の中心を対象物の高さの位置に合わせた
後) (4)テン・キーを操作して、測定する箇所を識別する
数値を指定する(ステップ54)。このとき、指定した
数値は表示部に表示される(ステップ55)。 (5)ディメンション・キーを押して、出力単位(例え
ば、cm)を選択する(ステップ56)。このとき、表
示単位(例えばcm)を示すディメンションランプが点
灯する(ステップ57)。 (6)スタート・キーを押して、演算スタートを開始さ
せる(ステップ58)。このとき、スタート・ランプが
点灯し(ステップ59)、演算が行われる(ステップ6
0)。続いて、高さ方向のθ角(図5におけるθ2角)
が予め設定されている上下限角を超えているか否かの判
定が行われる(ステップ61)。この判定で、θ角が上
下限を超えていないときには、L・ランプが消灯する
(ステップ62)。これで演算は終了し(ステップ6
4)、演算値が表示部に出力される。この判定で、θ角
が上下限を超えているときには、オーバーフロー・LE
Dが点灯するのに続いて(ステップ63)、スタート・
ランプが消灯して(ステップ65)、測定は途中で終了
する(ステップ64)。
【0058】以上説明した構成と機能を有する本実施に
よるレーザー測定機1は、図10及び図11に示すよう
に、本体ケース2の下部には、下方に向けてラック30
を突出させてあり、このラック30は本体ケース2下に
位置する三脚31の上部に昇降自在に支持されており、
このラック30の昇降は、ピニオン歯車を介して、モー
タの駆動により、又はハンドルを手動で回転操作させる
ことにより、行われる。
【0059】
【発明の効果】以上、説明した本発明のレーザー測定機
によれば、横方向に間隔を設けて備えた2つの光源から
照射したレーザー光の照射方向を、対応するX軸・Y軸
方向に変化させて、双方のレーザー光の中心を測定対象
物面上で合致させる操作により、レーザー光の照射方向
の角度を検知し、この検知値等を基にして、対象物まで
の距離、対象物の寸法等を演算して、その演算値を正確
な数値で出力表示することが出来たのである。
【0060】また、第1及び第2光源の照射方向の変化
角が所定角の範囲を超えたときにこれを検知し、この検
知信号に基づいて、信号音又は合成音声或いはランプの
うちの少なくとも1つを作動させるように構成したこと
によって、高い測定精度を維持させることが出来たので
ある。
【0061】また、本機に、キーボードとプリンタを外
部接続するインターフェースを備えたことにより、測定
と測定値(演算値)の表示に必要な多様な制御信号をキ
ーボードから与えることができ、また測定値等を記録紙
に印字出力させることが出来たのである。
【0062】また、本機に、パソコン及び携帯端末機を
外部接続するインターフェイスを備えたことにより、測
定と測定値の表示に必要な多様な制御信号をキーボード
から与えることが出来、また、測定値(演算値)のデー
タをパソコンに入力してその後のデータ処理を容易にす
ることが出来、また、データ管理も容易に出来るように
なったのである。
【0063】また、第1及び第2光源より照射されるレ
ーザー光は、共にX軸及びY軸方向に長く伸びた十字状
で形成し、しかもその交差点をレーザー光の中心に位置
させたことにより、対象物に映し出すレーザー光が見え
やすくなり、レーザー光の中心も判り易くなったのであ
る。この結果、測定に必要な操作が楽になり、高い精度
の計測が行えるようになったのである。しかも、これら
レーザー光を利用した墨出しも行えるようになったので
ある。
【0064】また、本機における本体部を基台又は三脚
に対して昇降自在に支持させたことにより、本体部を測
定に必要な対象物の高さに調節して測定することが出来
たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー測定機を用いて距離を測定す
る方法を線図で示した平面図である。
【図2】対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面
から見た図である。
【図3】本発明のレーザー測定機を用いて距離を測定す
る方法を線図で示した平面図である。
【図4】対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面
から見た図である。
【図5】本発明のレーザー測定機を用いて高さを測定す
る方法を線図で示した側面図である。
【図6】対象物に映し出されるレーザー光の形状を正面
から見た図である。
【図7】レーザー測定機の本体ケースを示した平面図で
ある。
【図8】レーザー測定機の制御回路を示したブロック図
である。
【図9】測定に必要なキーの操作手順を示したフロー図
である。
【図10】レーザー光の正面図である。
【図11】レーザー光の側面図である。
【符号の説明】
A 第1光源 Aa レーザー光 B 第2光諌 Bb レーザー光 H (測定する)高さ L (測定する)長さ P (双方のレーザー光の)合致点 S 基準長さ V 対象物 W (測定する)幅 1 レーザー測定機 2 本体ケース 3 レーザーモジュール 4 レーザーモジュール 17 表示部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光の照射方向がY軸方向に移動
    自在である第1光源とレーザー光の照射方向がX軸方向
    に移動自在である第2光源とが水平真横方向に基準長さ
    の間隔を設けて備えられており、双方の光源の照射方向
    の変化は操作手段により行われ、第2光源の照射方向を
    変化させて、双方の光源から照射したレーザー光の中心
    を測定位置にある対象物面上で合致させると、第2光源
    の照射方向の変化角が角度センサで検知され、この変化
    角は一旦記憶され、この変化角と記憶されている前記基
    準長さを基にして、所定の演算プログラムに従って、第
    1及び第2光源から双方のレーザー光の中心が合致して
    いる点までの距離が演算され、これら演算値は一時記憶
    され、これら演算値のうち少なくとも第1光源から双方
    のレーザー光の中心が合致している点までの距離が出力
    表示されるように構成したことを特徴とするレーザー測
    定機。
  2. 【請求項2】 第1光源から双方のレーザー光の中心が
    合致している点までの距離の演算後、さらに第1光源又
    は第2光源の何れか一方の光源の照射方向を対応するX
    軸又はY軸方向の所望の方向に変化させて、その光源よ
    り照射したレーザー光の中心を任意の指定点に合わせる
    と、この変化させた光源の照射方向の変化角が角度セン
    サで検知され、この変化角は一旦記憶され、この変化角
    と既に演算済みである第1又は第2光源から双方のレー
    ザー光の中心が合致していた点までの距離を基にして、
    所定の演算プログラムに従って、双方のレーザー光の中
    心が合致していた点から前記指定点までの距離が演算さ
    れ、且つこの演算値は一旦記憶され、この演算値が出力
    表示されるように構成した請求項1に記載のレーザー測
    定機。
  3. 【請求項3】 第1及び第2光源の照射方向の変化角が
    所定角の範囲を超えたときにこれを検知し、この検知信
    号に基づいて、信号音又は合成音声或いはランプのうち
    の少なくとも1つを作動させるように構成した請求項1
    又は2に記載のレーザー測定機。
  4. 【請求項4】 キーボードとプリンタを外部接続するイ
    ンターフェースが備えられている請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のレーザー測定機。
  5. 【請求項5】 パソコン及び携帯端末機を外部接続する
    インターフェイスが備えられている請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載のレーザー測定機。
  6. 【請求項6】 第1及び第2光源より照射されるレーザ
    ー光は、共にX軸及びY軸方向に長く伸びた十字状で形
    成され、しかもその交差点をレーザー光の中心に位置さ
    せてある請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレーザ
    ー測定機。
  7. 【請求項7】 第1及び第2光源が備えられている本体
    部を基台又は三脚に対して昇降自在に支持させてある請
    求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーザー測定機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165645A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Sharp Corp 携帯用測定装置
CN102032897A (zh) * 2010-11-03 2011-04-27 电子科技大学 一种基于双目测距原理的强夯工程自动监测方法
CN104121885A (zh) * 2014-06-19 2014-10-29 皖西学院 一种定位测距仪
JP2019503496A (ja) * 2016-02-06 2019-02-07 常州▲華▼▲達▼科捷光▲電▼▲儀▼器有限公司 レーザーレベルルーラー
CN111121656A (zh) * 2019-12-22 2020-05-08 同济大学 一种用于检测预制构件间距的检测设备及方法

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