JP2000290188A - キサンチンオキシダーゼ阻害剤 - Google Patents

キサンチンオキシダーゼ阻害剤

Info

Publication number
JP2000290188A
JP2000290188A JP11098011A JP9801199A JP2000290188A JP 2000290188 A JP2000290188 A JP 2000290188A JP 11098011 A JP11098011 A JP 11098011A JP 9801199 A JP9801199 A JP 9801199A JP 2000290188 A JP2000290188 A JP 2000290188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lagerstroemia
organic solvent
xanthine oxidase
water
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11098011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3574001B2 (ja
Inventor
Tomonori Unno
知紀 海野
Iwao Sakane
巌 坂根
Takami Tsunoda
隆巳 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ito En Ltd
Original Assignee
Ito En Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ito En Ltd filed Critical Ito En Ltd
Priority to JP09801199A priority Critical patent/JP3574001B2/ja
Publication of JP2000290188A publication Critical patent/JP2000290188A/ja
Priority to US10/013,351 priority patent/US6589573B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3574001B2 publication Critical patent/JP3574001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の高い植物からの抽出物を有効成分と
するキサンチンオキシダーゼ阻害剤を提供する。 【解決手段】 10種類の植物素材におけるキサンチン
オキシダーゼ阻害活性を比較した結果、オオバナサルス
ベリ(バナバ)の活性が最も強いことが判明した。バナ
バを熱水等により抽出して得られる「粗抽出物」、この
粗抽出物をスチレン−ジビニルベンゼン系合成樹脂など
に吸着して得られる「樹脂吸着成分」、この樹脂吸着成
分を水と有機溶媒による分配操作によって得られる「有
機溶媒可溶成分」、及び、この有機溶媒可溶成分を高速
液体クロマトグラフィーで精製して得られる「エラグ
酸」「エラグ酸誘導体」「エラグ酸類似化合物」「リグ
ナン類」のいずれにもキサンチンオキシダーゼ阻害作用
を確認し、これら各抽出成分を有効成分とするキサンチ
ンオキシダーゼ阻害剤を提供することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物由来の成分を有効
成分とするキサンチンオキシダーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】哺乳動
物の肝臓、小腸粘膜、乳汁中に多く含まれるキサンチン
オキシダーゼは、プリン化合物分解経路の最終段階にお
いてヒポキサンチンからキサンチンを経て尿酸を生成す
る。
【0003】血中における尿酸濃度の上昇は、高尿酸血
症としての痛風等の様々な疾病を引き起こすため、高尿
酸血症を是正すべく臨床的に尿酸生成阻害剤つまりキサ
ンチンオキシダーゼ阻害剤の投与が行われており、キサ
ンチンオキシダーゼの活性を抑制し得る生理活性物質の
開発が注視されている。
【0004】ところで、今日までキサンチンオキシダー
ゼ阻害作用を有する数多くの化合物が報告されている
が、それらの多くは化学的手法により合成されたもので
あり、人体に対する安全性が高いとは決して言えなかっ
た。また最近では、このような人体に対する安全性の観
点から天然物由来のキサンチンオキシダーゼ阻害剤も開
示されるようになってきたが(特開平5−244963
号、特開平9−202733号など)、これらのキサン
チンオキシダーゼ阻害効果は充分満足できるものではな
かった。
【0005】そこで本発明は、安全性の高い天然物由来
の成分を有効成分とし、しかも優れたキサンチンオキシ
ダーゼ活性阻害作用を有するキサンチンオキシダーゼ阻
害剤を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、既に多年にわたって食用に供され
人体に対する安全性が確認されている植物についてキサ
ンチンオキシダーゼ阻害剤として利用価値のあるものを
検討した。その結果、ミソハギ科サルスベリ属の植物で
あるオオバナサルスベリ(Lagerstroemia speciosa)の
抽出物に強いキサンチンオキシダーゼ阻害作用を有する
ことを見出し、本発明を想到するに至ったものである。
【0007】すなわち、本発明のキサンチンオキシダー
ゼ阻害剤は、サルスベリ属に属する植物から抽出された
成分を有効成分として含有することを特徴とする。
【0008】本発明においては、サルスベリ属に属する
植物であれば全て使用可能であるが、中でも「オオバナ
サルスベリ(Lagerstroemia speciosa)」を好適に使用
することができる。この「オオバナサルスベリ(Lagers
troemia speciosa)」は、フィリピンをはじめとする熱
帯地方に生育し、バナバと呼ばれており、この抽出液は
フィリピンなどでは日常的なお茶として飲用されている
ため、人体に対する安全性は保証されていると言える。
【0009】本発明において抽出に供し得る植物体の部
位は、葉はもちろん、茎、花、木質部、木皮部、根部等
すべて利用可能であり、抽出の際にはこれら植物体を乾
燥させ粉砕して用いるのが好ましい。
【0010】本発明における「抽出成分」としては、先
ず、上記植物体を水(熱水を含む)、有機溶媒またはそ
の混合溶液を用いて抽出して得られる「粗抽出物」を使
用することができる。この時の抽出温度は、40〜10
0℃、中でも特に95〜100℃に設定するのが好まし
い。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、アセ
トンのような水溶性有機溶媒を使用するのが好ましく、
必要に応じて水と有機溶媒の組み合わせを使用すること
もできる。また、植物体を抽出する熱水、有機溶媒、有
機溶媒と熱水の混合溶液の量は、乾燥させた植物体重量
に対し、1:10乃至1:100、特に1:25程度と
するのが好ましい。
【0011】上記「粗抽出物」をクロマトグラフィー技
術によって分離精製して得られる「樹脂吸着成分」も本
発明における「抽出成分」として用いることができる。
すなわち、スチレン−ジビニルベンゼン系合成樹脂(三
菱化成工業株式会社製DiaionHP-10,20,30,40,50、オル
ガノ株式会社製アンバーライトXAD-2,4 、或いは住友化
学工業株式会社製デュオライトS シリーズなど)、又は
デキストラン系合成樹脂(ファルマシア社製SephadexLH
-20 など)に上記「粗抽出物」を吸着させ、「樹脂吸着
成分」を有機溶媒、必要に応じて水と有機溶媒の混合溶
液によって溶出させて得ることができる。例えば、Diai
on HP-20を充填したカラムに「粗抽出物」を供し、水に
て非吸着成分を洗浄し、次いでメタノールにて「樹脂吸
着成分」を溶出させ回収することができる。
【0012】さらに、上記「樹脂吸着成分」を、水とク
ロロホルム、ヘキサン、酢酸エチル、ブタノールなどの
有機溶媒との分配操作で得られる「有機溶媒可溶成分」
も本発明における「抽出成分」として好ましく用いるこ
とができる。
【0013】またさらに、上記「有機溶媒可溶成分」を
高速液体クロマトグラフィーを用いて精製若しくは単離
して得られる「高速液体クロマトグラフィー分取成分」
も本発明における「抽出成分」として用いることができ
る。高速液体クロマトグラフィーは、逆相、順相、ゲル
ろ過、イオン交換、疎水などの分離モードを用いたカラ
ムで行うことができるが、経済的な面から逆相モードで
行うのが好ましい。好適な一例としては、Diaion HP-20
樹脂吸着フラクションを酢酸エチル、ブタノールで分配
操作し、それぞれの酢酸エチル可溶フラクション、ブタ
ノール可溶フラクションを得、酢酸エチル可溶フラクシ
ョンについて、逆相ODS カラム、溶離液に50%メタノ
ール(1%酢酸を含む)を使用し、主成分を分取するこ
とができる。
【0014】「高速液体クロマトグラフィー分取成分」
には、エラグ酸、エラグ酸誘導体、エラグ酸類似化合
物、リグナン類が主成分として含まれており、これらい
ずれのフラクションについても優れたキサンチンオキシ
ダーゼ阻害作用が確かめられている。したがって、この
ようにして得られるエラグ酸、エラグ酸誘導体、エラグ
酸類似化合物、リグナン類のいずれか、又はこれらの2
以上の混合物も本発明における「抽出成分」として極め
て有効に用いることができる。
【0015】なお、上記エラグ酸、エラグ酸誘導体、エ
ラグ酸類似化合物、リグナン類の精製方法は上記方法に
限られるものではないし、また、その他の植物から得ら
れるならばそれらも同様にキサンチンオキシダーゼ阻害
剤の有効成分として用いることができる。更に、上記各
段階で得られる抽出成分を組み合わせて用いることもで
きる。エラグ酸誘導体としては、後述するvaloneic aci
d dilactone 以外、基本骨格としてエラグ酸構造を有
し、その水酸基に糖、脂質、アミノ酸、ポリフェノール
などが結合したもの、或いはその水酸基がメチル基、ア
セチル基等に置換・抱合されたものを挙げることがで
き、これらであればvaloneic acid dilactone と同様の
効果を発揮するものと考えられる。エラグ酸類似化合物
としては、3,4,8,9,10-pentahydroxy-dibenzo[b.d]pyra
n-6-one などのエラグ酸に構造が似ている化合物、例え
ば加水分解するとエラグ酸を生成するエラジタンニン
(ellagitannin) 等であり、これらは3,4,8,9,10-penta
hydroxy-dibenzo[b.d]pyran-6-one と同様の効果を発揮
するものと考えられる。
【0016】本発明に係わるバナバの抽出物は、後記す
る実施例からも明らかなように、キサンチンオキシダー
ゼの活性を阻害する作用を有し、尿酸の生成を抑制する
ことができる。このため、痛風など高尿酸血症に起因し
て生じる様々な疾患の予防及び治療に利用することがで
き、更には炎症、老化、発癌、動脈硬化、脳障害など活
性酸素に起因して生じる様々な疾患の予防及び治療にも
効果を発揮する。
【0017】本発明のキサンチンオキシダーゼ阻害剤
は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飲料(缶、ペ
ットボトル、瓶等)などとして様々に提供することがで
きる。例えば、キサンチンオキシダーゼ阻害作用を有す
るバナバ茶飲用として提供することもできる。剤型とし
ては、凍結乾燥或いは噴霧乾燥等により乾燥させて乾燥
粉末として提供することもできるし、また液剤、錠剤、
散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、懸濁液、液剤、乳剤、
アンプル、注射剤等とすることもできる。
【0018】また、上述の「抽出成分」のみを単独でキ
サンチンオキシダーゼ阻害剤の有効成分とすることもで
きるが、その他キサンチンオキシダーゼ阻害作用を有す
る食品、或いは抗高尿酸血症剤として知られているアロ
ブリノールやアロキサンチン、尿酸利尿剤として知られ
るブロベネシド、ベンズブロマロンなどを併用すれば一
層効果を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(植物素材からのスクーリニン
グ)いわゆる健康茶として知られいる10種類の植物素
材を集め、これらのキサンチンオキシダーゼ酵素活性阻
害効果を比較検討した。各植物素材をミルにて粉砕後、
その0.5gをねじ付き三角フラスコに入れ、熱湯50
mlを加え、30分間抽出した。得られた抽出液をフィ
ルターでろ過し、後述する測定方法によってキサンチン
オキシダーゼ酵素活性阻害効果を調べた。この結果は図
1に示した。
【0020】図1の結果より、バナバ葉を抽出して得ら
れた成分(粗抽出物)は、その他の素材と比較して優れ
ていることが判明した。そこで、バナバ葉の熱水抽出エ
キス(粗抽出物)を作成し、以下のようにHP-20 カラム
クロマトグラフィー、有機溶媒抽出による分画操作を行
い、各分画についてキサンチンオキシダーゼ阻害活性を
測定することとした。
【0021】(バナバ葉の抽出及び精製)図2に示す工
程でバナバ葉の抽出及び精製を行い、各分画について後
述する測定方法によってキサンチンオキシダーゼ阻害活
性を測定した。
【0022】すなわち、フィリピン産バナバ生葉を適宜
量強制的に充分乾燥させ、これを粉砕してよく混合した
バナバ葉1kgを、50リットル、95〜100℃の熱
水で30分間抽出した。この時の抽出溶液のブリックス
(brix)は約1.5%であった。得られた抽出液をろ
過、遠心分離させた後、更にエバポレーターで濃縮し、
これを噴霧乾燥させて「熱水抽出物」すなわち粗抽出物
を得た。
【0023】次に、直径10cm、長さ100cmのガ
ラスカラムにスチレン−ジビニルベンゼン系合成樹脂
(三菱化成工業株式会社製ダイヤイオンHP-20 )を2.
5リットル充填し、この充填剤をメタノールで洗浄しさ
らに蒸留水で洗浄した後、上記「熱水抽出物」(全量)
を1リットルの蒸留水に溶かしてこれをガラスカラム内
に流し、次いでカラムに対して約6倍量相当の蒸留水を
流してスチレン−ジビニルベンゼン系合成樹脂に吸着さ
れなかった分画(以下「HP−20非吸着分画」とい
う。)を取り除き、その後カラム容量に対して約5倍量
相当のメタノールを流してスチレン−ジビニルベンゼン
系合成樹脂に吸着された分画(以下「HP−20吸着分
画」という。)を溶出させた。こうして得られた「HP
−20非吸着分画」及び「HP−20吸着分画」をそれ
ぞれ濃縮し、凍結乾燥して乾燥物として得た。
【0024】次に、得られた「HP−20吸着分画」2
00gを1.5リットルの蒸留水に溶解し、2リットル
の酢酸エチルを加え、分液ロートにて充分に振った後、
酢酸エチル可溶成分として「酢酸エチル抽出分画」を採
取すると共に、続いてこのような酢酸エチル抽出操作を
2回繰り返して「酢酸エチル抽出分画」を得、これを濃
縮し、凍結乾燥して乾燥物として得た。
【0025】他方、上記分液ロート内に残った蒸留水残
存成分に1.5リットルのブタノールを加えて充分に振
った後ブタノール抽出分画を採取すると共に、続いてこ
のようなブタノール抽出操作を2回繰り返して「ブタノ
ール抽出分画」得、これを濃縮し、凍結乾燥させて乾燥
物とした。
【0026】上記「酢酸エチル分画」については更に、
分取型高速液体クロマトグラフィーを用いて精製操作を
行った。カラムはYMC 社製カラムODS 120A(内径20mm×
250mm )を使用し、50%メタノール(1%酢酸含有)
を室温条件下、流速6ml/minで流した。溶出した
成分は紫外部吸収254nmでモニタリングした。この
とき、大きく5つのピークを検出し(図3)。それぞれ
のピークに関し、フラクションコレクターを用いて回収
し、濃縮後、凍結乾燥によって乾燥物(「高速液体クロ
マトグラフィー分取成分」)を得た。
【0027】そして、上述の各段階で得られた「熱水抽
出物」「HP−20非吸着分画」「HP−20吸着分
画」「酢酸エチル抽出分画」「ブタノール抽出分画」
「高速液体クロマトグラフィー分取成分」について、後
述する測定方法にてキサンチンオキシダーゼ阻害活性を
測定し比較検討した。
【0028】図4には、分画段階におけるキサンチンオ
キシダーゼ阻害活性を示した。これより、粗抽出エキス
をHP-20 に吸着させることによって活性を上昇させるこ
とができ、さらにHP−20吸着分画を酢酸エチル、ブ
タノールにて抽出操作することにより活性を更に上昇さ
せることができ酢酸エチル、ブタノール抽出成分はより
一層高い活性を示すことが判明した。
【0029】図5には、酢酸エチル分画を高速液体クロ
マトグラフィーで精製し、得られたピークのキサンチン
オキシダーゼ阻害活性を示した。これより、ピークNo.1
以外は酢酸エチル分画自身の阻害活性以上を示してい
た。特に阻害活性の強かったピークNo.2についてNMR 及
びマススペクトルを用いて機器分析したところ、リグナ
ン類である2,5-bis-(4-hydroxy-3,5-dimethoxyphenyl)-
3,4-bis-(hydroxymethyl)-(2,3,4,5)-tetrahydrofuran
(化1)とエラグ酸誘導体であるvaloneic acid dilact
one (化2)の混合物であると同定できた、。さらに、
ピークNo.3についてはエラグ酸類似化合物である3,4,8,
9,10-pentahydroxy-dibenzo[b.d]pyran-6-one (化3)
であると同定でき、ピークNo.4についてはエラグ酸(化
4)であると同定できた。
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】(キサンチンオキシダーゼ阻害活性の測
定)キサンチンを基質としてその酸化酵素であるキサン
チンオキシダーゼによって生成する尿酸量を測定した。
使用した試薬はすべて和光純薬工業社の製品を使用し
た。予め分光光度計のセルに0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)
を0.3ml、サンプル溶液を0.02mlまたは0.
1ml、蒸留水を0.18mlまたは0.1ml、0.12
U/mLキサンチンオキシダーゼを0.1ml混合してお
き、0.1mM キサンチンを添加することによって反応を開
始させた。生成した尿酸は295nmにおける吸光度を
モニタリングした。また、リファレンスセルにはキサン
チンオキシダーゼの代わりにリン酸緩衝液を加えた。キ
サンチンオキシダーゼ阻害活性は、コントロールとして
サンプルを添加しない場合を100%として、サンプル
溶液添加による吸光度上昇の抑制により評価した。
【図面の簡単な説明】
【図1】10種類の植物素材を熱水で抽出し、得られた
抽出液のキサンチンオキシダーゼ阻害活性を比較したグ
ラフである。
【図2】オオバナサルスベリ(バナバ)の抽出及び精製
の工程例を示した図である。
【図3】分取型高速液体クロマトグラフィーによる溶出
パターンを示したグラフである。
【図4】オオバナサルスベリ(バナバ)の熱水抽出物、
HP20吸着、HP20非吸着、更にHP20吸着分画を酢酸エチ
ル、ブタノールで分配した分画、及びその水残査のキサ
ンチンオキシダーゼ阻害活性を比較したグラフである。
【図5】分取型高速液体クロマトグラフィーで得られた
ピークのキサンチンオキシダーゼ阻害活性を比較したグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/35 A61K 31/35 31/366 31/365 601 (72)発明者 角田 隆巳 静岡県榛原郡相良町女神21 株式会社伊藤 園中央研究所内 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BA03 BA08 CA01 GA17 MA01 MA02 MA03 MA04 NA14 ZC20 ZC31 4C088 AB12 AB99 AC03 AC05 AC06 AC11 BA08 BA09 BA10 BA11 BA31 CA02 CA05 CA13 CA14 NA14 ZC20 ZC31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サルスベリ属に属する植物から抽出され
    た成分を有効成分として含有するキサンチンオキシダー
    ゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 サルスベリ属に属するオオバナサルスベ
    リ(Lagerstroemia speciosa)を、水、熱水、有機溶媒
    又はこれらの少なくとも2種類からなる混合溶液を用い
    て抽出して得られる「粗抽出物」を有効成分として含有
    するキサンチンオキシダーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 サルスベリ属に属するオオバナサルスベ
    リ(Lagerstroemia speciosa)を、水、熱水、有機溶媒
    又はこれらの少なくとも2種類からなる混合溶液を用い
    て抽出し、得られた「粗抽出物」をスチレン−ジビニル
    ベンゼン系合成樹脂又はデキストラン系合成樹脂に吸着
    させて得られる「樹脂吸着成分」を有効成分として含有
    するキサンチンオキシダーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 サルスベリ属に属するオオバナサルスベ
    リ(Lagerstroemia speciosa)を、水、熱水、有機溶媒
    又はこれらの少なくとも2種類からなる混合溶液を用い
    て抽出し、得られた「粗抽出物」をスチレン−ジビニル
    ベンゼン系合成樹脂又はデキストラン系合成樹脂に吸着
    させ、得られた「樹脂吸着成分」を水と、クロロホル
    ム、ヘキサン、酢酸エチル、ブタノールなどの有機溶媒
    との分配操作で得られる「有機溶媒可溶成分」を有効成
    分として含有するキサンチンオキシダーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 サルスベリ属に属するオオバナサルスベ
    リ(Lagerstroemia speciosa)を、水、熱水、有機溶媒
    又はこれらの少なくとも2種類からなる混合溶液を用い
    て抽出し、得られた「粗抽出物」をスチレン−ジビニル
    ベンゼン系合成樹脂又はデキストラン系合成樹脂に吸着
    させ、得られた「樹脂吸着成分」を水と、クロロホル
    ム、ヘキサン、酢酸エチル、ブタノールなどの有機溶媒
    との分配操作で「有機溶媒可溶成分」を得、この「有機
    溶媒可溶成分」を高速液体クロマトグラフィーで精製し
    て得られるエラグ酸、エラグ酸誘導体、エラグ酸類似化
    合物、リグナン類のいずれか、又はこれらの2以上の混
    合物を有効成分として含有するキサンチンオキシダーゼ
    阻害剤。
JP09801199A 1999-04-05 1999-04-05 キサンチンオキシダーゼ阻害剤 Expired - Lifetime JP3574001B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09801199A JP3574001B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 キサンチンオキシダーゼ阻害剤
US10/013,351 US6589573B2 (en) 1999-04-05 2001-12-13 Xanthine oxidase inhibitor and method for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09801199A JP3574001B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 キサンチンオキシダーゼ阻害剤

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004019819A Division JP2004123761A (ja) 2004-01-28 2004-01-28 キサンチンオキシダーゼ阻害剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000290188A true JP2000290188A (ja) 2000-10-17
JP3574001B2 JP3574001B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=14207856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09801199A Expired - Lifetime JP3574001B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 キサンチンオキシダーゼ阻害剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3574001B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350375A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Kikkoman Corp 血中尿酸値低下剤
JP2006016340A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Kikkoman Corp ザクロ抽出物を有効成分とする、血中尿酸値低下剤
JP2018131419A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 国立大学法人宇都宮大学 血中尿酸値を低下させるための医薬および食品組成物
CN110361474A (zh) * 2019-08-02 2019-10-22 江苏红豆杉药业有限公司 一种别嘌醇的纯度检测方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350375A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Kikkoman Corp 血中尿酸値低下剤
JP2006016340A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Kikkoman Corp ザクロ抽出物を有効成分とする、血中尿酸値低下剤
JP2018131419A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 国立大学法人宇都宮大学 血中尿酸値を低下させるための医薬および食品組成物
CN110361474A (zh) * 2019-08-02 2019-10-22 江苏红豆杉药业有限公司 一种别嘌醇的纯度检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3574001B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2392954C2 (ru) Обогащенная полифенолами композиция, экстрагированная из шелухи какао-бобов
JP2009501708A (ja) チョウセンアザミ抽出物、その使用及びそれを含む配合物
US20100173860A1 (en) Purifications of Pomegranate Ellagitannins and Their Uses Thereof
US6210679B1 (en) Method for isolation of caffeine-free catechins from green tea
AU2007227384A1 (en) Extracts and methods comprising green tea species
JP5410683B2 (ja) カンカニクジュヨウから得られる肝保護剤及び抗TNF−α作用剤
JPH1059846A (ja) 白内障の予防または治療薬剤
WO2017043914A2 (en) Pharmaceutical composition comprising salicornia spp. as an active ingredient for the prevention or treatment of thrombosis, and health functional food comprising the same
KR20090034401A (ko) 유칼립투스 추출물, 그 제조 방법 및 치료적 용도
JP2000044472A (ja) 糖尿病性合併症の予防または治療薬剤
EP1901698B1 (en) Process for extracting salicin derivatives from salix
WO2004080995A1 (ja) プロアントシアニジン高含有物の製造方法
KR101603733B1 (ko) 옥수수수염 유래 메이신을 포함하는 유효물질의 고수율 추출방법
JP2008156265A (ja) A型プロアントシアニジンオリゴマー画分及びその製造方法
US7101913B2 (en) Hepatic disorder suppressant
JP3574001B2 (ja) キサンチンオキシダーゼ阻害剤
US6589573B2 (en) Xanthine oxidase inhibitor and method for producing the same
JP2000072665A (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤
JP2009050196A (ja) 食品組成物
JPH11246426A (ja) 高脂血症治療剤およびこれを含有する食品組成物
JP2004123761A (ja) キサンチンオキシダーゼ阻害剤
KR20050005630A (ko) 아이쥐에프-1 분비 촉진 활성이 뛰어난 인동 추출물, 이의제조방법 및 용도
JP5461872B2 (ja) アラビノシルビテキシンを含有する経口摂取用組成物の製造方法とその用途
KR101862750B1 (ko) 허니부쉬 추출물의 분획물 및 이로부터 유래한 화합물을 함유하는 피부 개선용 조성물
WO2005070443A1 (ja) 樹皮抽出物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070709

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term