JP2000287442A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000287442A
JP2000287442A JP11089079A JP8907999A JP2000287442A JP 2000287442 A JP2000287442 A JP 2000287442A JP 11089079 A JP11089079 A JP 11089079A JP 8907999 A JP8907999 A JP 8907999A JP 2000287442 A JP2000287442 A JP 2000287442A
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voltage
switching
transformer
power supply
switching transistor
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Koji Umetsu
浩二 梅津
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングトランジスタのオン/オフ時に
生じるスイッチング電圧と電流の重なりによる損失を大
幅に低減し、高効率な電力変換を可能とする。 【解決手段】 1次巻線側の電圧を1次巻線と2次巻線
の巻き数に応じて変圧して2次巻線側に出力するトラン
スT1と、トランスT1をスイッチングするFETから
なるスイッチングトランジスタQ1と、トランジスタQ
1のドレイン−ソース間に発生するスイッチング電圧を
緩やかに変化させるコンデンサCsと、トランジスタQ
1によるトランスT1のスイッチング動作に応じたフラ
イバック電圧を検出する補助巻線と、フライバック電圧
の立ち下がりのタイミングから所定時間遅延したトリガ
信号を生成するダイオードDh及び遅延回路7と、遅延
回路7からのトリガ信号に基づいてトランジスタQ1の
ゲートをスイッチング駆動する制御回路4とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフライバッ
ク方式のスイッチングレギュレータからなる電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】フライバック方式のスイッチングレギュ
レータからなる従来の電源装置の構成例を図6に示す。
【0003】図6において、電源プラグ101は、図6
には図示していない商用交流電源コンセントと接続され
る。当該電源プラグ101に入力した上記商用交流電源
は、入力フィルタ102に入力する。
【0004】入力フィルタ102は、上記電源プラグ1
01からの商用交流電源に含まれる電源ノイズを除去す
る。当該入力フィルタ102にて電源ノイズが除去され
た交流電源は、整流回路103に入力する。
【0005】整流回路103は、上記入力フィルタ10
2にて電源ノイズが除去された交流電源を電圧Vsの直
流(DC)電源に整流する。この整流回路103の出力
端子(電圧VsのDC電源)は、トランスT1の1次巻
線の一端に接続されると共に、抵抗Roを介して後述す
るPWM(パルス幅変調)制御回路(IC)104のV
cc入力端子に接続されている。
【0006】トランスT1の1次巻線の他端は、電界効
果トランジスタ(FET)からなるスイッチングトラン
ジスタQ1のドレインと接続されている。なお、図中の
点Pの位置は各トランスの極性を示している。
【0007】スイッチングトランジスタQ1のゲート
は、上記PWM制御回路104の出力端子(OUT端
子)と接続されており、当該PWM制御回路104は、
上記OUT端子からスイッチングトランスQ1を駆動す
るためのオン/オフ駆動信号を出力する。当該スイッチ
ングトランジスタQ1は、PWM制御回路104からの
上記オン/オフ駆動信号に応じて、トランスT1に電力
をパルス状に供給する。例えばスイッチングトランジス
タQ1がオンすると、トランスT1の1次巻線に電流i
sが流れ、これにより当該トランスT1に電力が蓄積さ
れ、逆に、スイッチングトランジスタQ1がオフする
と、上記トランスT1の2次巻線から、1次巻線と2次
巻線の巻き数に応じた交流電圧が誘起される。また、補
助巻線からは、スイッチングトランジスタQ1がオン/
オフすると、1次巻線と補助巻線の巻線の巻き数に応じ
た交流電圧が誘起される。補助巻線の点P側の一端は、
当該補助巻線から誘起された交流電圧を整流するための
ダイオードD1を介してPWM制御回路104のVcc
入力端子に接続されている。
【0008】上記トランスT1の2次巻線側から誘起し
た交流電圧は、ダイオードD2とコンデンサC2によっ
て整流される。当該整流された電圧Voは、抵抗R1と
R2からなる分圧抵抗にて分圧されて、比較器(オペア
ンプ)OP1の反転入力端子(−端子)に入力する。ま
た、この比較器OP1の非反転入力端子(+端子)に
は、基準電圧REF1が入力されている。したがって、
当該比較器OP1では、上記分圧抵抗にて分圧された電
圧Voと上記基準電圧REF1とを比較し、その比較の
結果として得られる誤差信号を出力する。この比較器O
P1から出力された誤差信号は、フォトカップラPH1
を経由してPWM制御回路104のF/B端子に入力す
る。
【0009】PWM制御回路104は、当該F/B端子
への入力信号に基づいて、上記スイッチングトランジス
タQ1をオン/オフ駆動するためのオン/オフ駆動信号
を制御する。
【0010】+側出力端子105と−側出力端子106
は、上記ダイオードD1とコンデンサC2からなる整流
素子を介してトランスT1の2次巻線と接続され、ま
た、図6には図示していない外部の負荷回路に接続され
る。
【0011】図7には、上記図6の電源装置における各
部の電圧波形及び電流波形を示す。
【0012】図7において、スイッチングトランジスタ
Q1がオンする前(オフ時)のドレイン−ソース間電圧
vdsは、約100V〜300V程度の高い電圧状態
(Hレベル)となっている。
【0013】ここで、スイッチングトランジスタQ1が
オフからオンにスイッチングされると、図7の(c)に
示すように、上記整流回路103にて商用交流電源を整
流した電圧VsのDC電源側から上記トランスT1を経
由した電流Idが流れることになる。
【0014】また、スイッチングトランジスタQ1がオ
フからオンにスイッチングされると、スイッチングトラ
ンジスタQ1のドレイン−ソース間電圧vdsは、上記
高い電圧状態(Hレベル)からグランドレベル(Lレベ
ル)の電圧へ降下し、同時に、当該スイッチングトラン
ジスタQ1のソースには、電流isが流れることにな
る。一方、スイッチングトランジスタQ1がオンからオ
フにスイッチングされると、当該スイッチングトランジ
スタQ1のドレイン−ソース間電圧vdsは、Lレベル
(グランドレベル)からHレベル(高い電圧状態)へ上
昇し、同時に、当該スイッチングトランジスタQ1のソ
ースに流れていた電流isはオフ状態になる。
【0015】ここで、スイッチングトランジスタQ1の
ようなFETスイッチ(トランジスタも同様)はゲート
電圧に応じてオン/オフするものであるが、FETの各
端子間の分布容量やスイッチング特性などによって、ド
レイン−ソース間の電圧及びソース電流が上記オン/オ
フに対応する状態に変化するまでにはそれぞれ時間遅延
が生じる。すなわち、図7の(a)に示すように、スイ
ッチングトランジスタQ1がオフからオンにスイッチン
グされた時のドレイン−ソース間電圧vdsは、上記時
間遅延を持って(ある傾きを持って)HレベルからLレ
ベルに変化し、一方、スイッチングトランジスタQ1が
オンからオフにスイッチングされた時のドレイン−ソー
ス間電圧vdsは、上記時間遅延を持って(ある傾きを
持って)LレベルからHレベルに変化する。また、図7
の(b)に示すように、スイッチングトランジスタQ1
がオフからオンにスイッチングされた時のソース電流i
sは、上記時間遅延を持って(ある傾きを持って)オフ
状態からオン状態へと変化し、一方、スイッチングトラ
ンジスタQ1がオンからオフにスイッチングされた時の
ソース電流isは、上記時間遅延を持って(ある傾きを
持って)オン状態からオフ状態へと変化する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】したがって、図6の電
源装置においては、スイッチングトランジスタQ1がオ
フからオンにスイッチングされた時に、HレベルからL
レベルに変化するまでのドレイン−ソース間の電圧vd
sと、オフ状態からオン状態に変化するまでのソース電
流isとに重なり部分(図7の(a)中に斜線部esで
表した重なり部分)が発生し、また、スイッチングトラ
ンジスタQ1がオンからオフにスイッチングされた時
に、LレベルからHレベルに変化するまでのドレイン−
ソース間の電圧vdsと、オン状態からオフ状態に変化
するまでのソース電流isとに重なり部分(図7の
(a)中に斜線部eeで表した重なり部分)が発生する
ことになる。すなわち、図6の電源装置では、スイッチ
ングトランジスタQ1がオン/オフスイッチングされた
時のドレイン−ソース間の電圧vdsとソース電流is
の重なり部分が、スイッチング損失として生じることに
なる。
【0017】図7の(d)には、上記スイッチング損失
分のみを抜き出して示している。また、図8の(a)に
は図7の(a)中の円Bで示す部分を拡大した図を、図
8の(b)には図7の(d)のスイッチング損失分を拡
大した図を示している。なお、図7の(d)及び図8の
(b)に示すスイッチング損失分には、スイッチングト
ランジスタQ1のオン抵抗ロス分も含まれる。
【0018】上述したように、図6に示した従来の電源
装置においては、スイッチングトランジスタQ1がオン
/オフスイッチングされた時のドレイン−ソース間の電
圧vdsとソース電流isの重なり部分が大きなスイッ
チング損失として発生し、電力変換の効率が低下してし
まっている。
【0019】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、スイッチングトランジスタのオン
/オフ時に生じるスイッチング電圧と電流の重なりによ
る損失を大幅に低減し、高効率な電力変換を可能とする
電源装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、フ
ライバック方式のスイッチングレギュレータからなる電
源装置であり、1次側の電圧を変圧して2次側に出力す
る変圧手段と、変圧手段をスイッチング駆動するスイッ
チング手段と、スイッチング手段のスイッチング電圧を
緩やかに変化させる緩衝手段と、スイッチング手段のス
イッチング動作を制御する制御手段と、変圧手段のスイ
ッチング動作に応じたフライバック電圧を検出するフラ
イバック電圧検出手段と、フライバック電圧に基づいて
スイッチング動作のタイミングから所定時間遅延したト
リガ信号を生成するトリガ信号生成手段とを有し、制御
手段は、トリガ信号に基づいてスイッチング手段のスイ
ッチング動作を制御することにより、上述した課題を解
決する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0022】図1には、本発明実施の形態のコントロー
ルICによる他励式のフライバック方式スイッチングレ
ギュレータからなる電源装置の構成例を示す。
【0023】この図1において、電源プラグ1は、図1
には図示していない商用交流電源コンセントと接続され
る。当該電源プラグ1に入力した上記商用交流電源は、
入力フィルタ2に入力する。
【0024】入力フィルタ2は、上記電源プラグ1から
の商用交流電源に含まれる電源ノイズを除去する。当該
入力フィルタ2にて電源ノイズが除去された交流電源
は、整流回路3に入力する。
【0025】整流回路3は、上記入力フィルタ2にて電
源ノイズが除去された交流電源を電圧Vsの直流(D
C)電源に整流する。この整流回路3の出力端子(電圧
VsのDC電源)は、トランスT1の1次巻線の一端に
接続されると共に、抵抗Roを介して後述するPWM
(パルス幅変調)の制御回路(IC)4のVcc入力端
子に接続されている。
【0026】トランスT1の1次巻線の他端は、電界効
果トランジスタ(FET)からなるスイッチングトラン
ジスタQ1のドレインと接続されている。なお、図中の
点Pの位置は各トランスの極性を示している。
【0027】スイッチングトランジスタQ1のゲート
は、上記制御回路4の出力端子(OUT端子)と接続さ
れており、当該制御回路4は、上記OUT端子からスイ
ッチングトランスQ1を駆動するためのオン/オフ駆動
信号を出力する。当該スイッチングトランジスタQ1
は、制御回路4からの上記オン/オフ駆動信号に応じ
て、トランスT1に電力をパルス状に供給する。例えば
スイッチングトランジスタQ1がオンすると、トランス
T1の1次巻線に電流Isが流れ、これにより当該トラ
ンスT1に電力が蓄積され、逆に、スイッチングトラン
ジスタQ1がオフすると、上記トランスT1の2次巻線
から、1次巻線と2次巻線の巻き数に応じた交流電圧が
誘起される。また、補助巻線からは、スイッチングトラ
ンジスタQ1がオン/オフすると、1次巻線と補助巻線
の巻き数に応じた交流電圧が誘起される。補助巻線の点
P側の一端は、当該補助巻線から誘起された交流電圧を
整流するためのダイオードD1を介して制御回路4のV
cc入力端子に接続されている。
【0028】上記トランスT1の2次巻線側から誘起し
た交流電圧は、ダイオードD2とコンデンサC2によっ
て整流される。当該整流された電圧Voは、抵抗R1と
R2からなる分圧抵抗にて分圧されて、比較器(オペア
ンプ)OP1の反転入力端子(−端子)に入力する。ま
た、この比較器OP1の非反転入力端子(+端子)に
は、基準電圧REF1が入力されている。したがって、
当該比較器OP1では、上記分圧抵抗にて分圧された電
圧Voと上記基準電圧REF1とを比較し、その比較の
結果として得られる誤差信号を出力する。この比較器O
P1から出力された誤差信号は、フォトカップラPH1
を経由して制御回路4のF/B端子に入力する。
【0029】制御回路4は、上記スイッチングトランジ
スタQ1をオン/オフ駆動するためのオン/オフ駆動信
号を制御する。このオン/オフ駆動信号は、OUT端子
からスイッチングトランジスタQ1のゲートに供給され
る。
【0030】+側出力端子5と−側出力端子6は、上記
ダイオードD1とコンデンサC2からなる整流素子を介
してトランスT1の2次巻線と接続され、また、図1に
は図示していない外部の負荷回路に接続される。
【0031】以上の構成及び動作は、上述の図6と同様
である。図2には、本発明実施の形態の電源装置におけ
る各部の電圧波形及び電流波形を示す。
【0032】図2において、スイッチングトランジスタ
Q1がオンする前(オフ時)のドレイン電圧Vdは、約
100V〜300V程度の高い電圧状態(Hレベル)と
なっている。例えばスイッチングトランジスタQ1がオ
フからオンにスイッチングされると、図2の(c)に示
すように、上記整流回路3にて商用交流電源を整流した
電圧VsのDC電源側から上記トランスT1を経由した
電流Idが流れることになる。
【0033】ここで、本実施の形態の電源装置では、ス
イッチングトランジスタQ1のソースとグランドとの間
に電流検出抵抗Rsを設けており、上記スイッチングト
ランジスタQ1のソースと電流検出抵抗Rsとの間は制
御回路4のTOFF端子に接続されている。したがって、
例えば上記制御回路4から出力されるオン/オフ駆動信
号がHレベルとなり、スイッチングトランジスタQ1が
オンすると、当該スイッチングトランジスタQ1のソー
スには、図2の(b)に示すように、電流Isが流れ始
め、さらに当該ソース電流Isは、スイッチングトラン
ジスタQ1のソースとグランド間に設けられた上記電流
検出抵抗Rsにより検出され、この検出電流が制御回路
4のTOFF端子に入力されることになる。
【0034】本実施の形態の電源装置の制御回路4で
は、上記電流検出抵抗Rsにて検出されたソース電流I
sと、F/B端子に供給された前記2次巻線側にて検出
された出力電圧誤差信号と、さらに後述する遅延回路7
からのトリガ信号とに基づいて、上記スイッチングトラ
ンジスタQ1をオン/オフ駆動するためのオン/オフ駆
動信号を制御する。なお、制御回路4の具体的な内部構
成及び動作については後述する。
【0035】また、本実施の形態の電源装置では、スイ
ッチングトランジスタQ1のドレインとソースの間にコ
ンデンサCsを配置している。したがって、例えばスイ
ッチングトランジスタQ1がオンからオフに変化する
と、当該スイッチングトランジスタQ1に並列に接続さ
れた上記コンデンサCsへの充電によって、図2の
(a)に示すように、ドレイン電圧Vdが緩やかに立ち
上がることになる。一方、スイッチングトランジスタQ
1がオンからオフに変化すると、図2の(b)に示すよ
うに、ソース電流Isの流れが遮断され、電流値は下降
することになる。
【0036】すなわち本実施の形態の場合は、スイッチ
ングトランジスタQ1がオンからオフに変化した時のド
レイン電圧Vdが上記コンデンサCsにより穏やかに上
昇するため、ドレイン電圧Vdとソース電流Isとの重
なり部分(図2の(a)中に斜線部eeで表した重なり
部分)は非常に小さく、したがって、スイッチング損失
も非常に少なくなっている。
【0037】更に、本実施の形態の電源装置では、補助
巻線の点P側がダイオードDhを介して遅延回路7の入
力端子と接続され、さらに当該遅延回路7の出力端子が
制御回路4のTON端子と接続されている。
【0038】ここで、例えばスイッチングトランジスタ
Q1がオフからオンにスイッチングされると、トランス
T1の1次巻線に電流Isが流れ始め、次にスイッチン
グトランジスタQ1がオフすると、トランスT1の2次
巻線側からダイオードD2を経由し電力が放出されて電
流Idが流れることになる。その後、当該電流Idが0
A(アンペア)まで放出されると、トランスT1のリー
ケージインダクタンスと内部容量、そしてコンデンサC
sの容量に応じた電圧振動が発生し、この電圧振動がフ
ライバック電圧となる。このとき、補助巻線にもそれと
相似の電圧振動が発生する。当該補助巻線から発生した
電圧振動はダイオードDhを介して、図2の(d)の電
圧波形Vhとして遅延回路7に入力する。
【0039】このように、スイッチングトランジスタQ
1がオンすると、上記補助巻線にフライバック電圧が立
ち下がることになるが、本実施の形態の電源装置では、
上記補助巻線のフライバック電圧の立ち下がりを上記遅
延回路7にて所定時間Tod分だけ遅延し、さらに当該
遅延回路7にて所定時間Tod分だけ遅延されたフライ
バック電圧の立ち下がりを、図2の(e)に示すように
上記制御回路4のTON端子に入力するようになされて
いる。なお、上記遅延回路7による所定の遅延時間は、
フライバック電圧(Vh)が最小電圧になるまでの時間
に設定する。また、抵抗Rhは当該遅延時間を調整する
ための抵抗である。
【0040】すなわち、本実施の形態の電源装置では、
上記遅延回路7にて所定時間Tod分だけフライバック
電圧(Vh)の立ち下がりを遅らせることにより、制御
回路4がスイッチングトランジスタQ1をオンさせるタ
イミングを、ドレイン電圧Vdが最小となるタイミング
に合わせるようにしている。
【0041】図2の(f)には、本実施の形態の電源回
路における上記スイッチング損失分のみを抜き出して示
している。また、図3の(a)には図2の(a)中の円
Aで示す部分を拡大した図を、図3の(b)には図2の
(f)のスイッチング損失分を拡大した図を示し、さら
に図3の(a)には前述した図6の電源装置の場合のド
レイン−ソース間電圧vdsも比較のために示してい
る。なお、図2の(f)及び図3の(b)に示すスイッ
チング損失分には、スイッチングトランジスタQ1のオ
ン抵抗ロス分も含まれる。
【0042】これら図2の(f)及び図3の(a),
(b)からわかるように、スイッチングトランジスタQ
1をオフからオンにスイッチングするときには、ドレイ
ン電圧Vdが最小電圧となる所で、当該スイッチングト
ランジスタQ1をオンするようになされているため、上
記ドレイン電圧Vdの立ち下がり時間が短くなり、また
ソース電流Isは略々ゼロ電流値からの電流上昇とな
り、その結果、ドレイン電圧Vdとソース電流Isの重
なり部分は非常に少なくなる。一方、スイッチングトラ
ンジスタQ1をオンからオフにスイッチングするときに
は、スイッチングトランジスタQ1に並列に接続された
コンデンサCsへの充電によって、ドレイン電圧Vdの
立ち上がりカーブが緩やかになるため、その結果、ドレ
イン電圧Vdとソース電流Isの重なり部分は非常に少
なくなる。
【0043】上述のように、本実施の形態の電源装置に
おいては、スイッチングトランジスタQ1のドレインと
ソースの間にコンデンサCsを配置することにより、ス
イッチングトランジスタQ1のFETがオフする時のス
イッチング電圧(ドレイン電圧Vd)を緩やかに立ち上
げるようにし、また、補助巻線の点P側と制御回路4と
の間に遅延回路7を設け、フライバック電圧が最小電圧
となるまでスイッチングトランジスタQ1のオンタイミ
ングの時間調整を行うようにしているため、スイッチン
グトランジスタQ1のオン/オフ時にドレイン電圧Vd
とソース電流Isが重なり合うスイッチング損失を低減
することが可能となっている。
【0044】次に、図4を用いて、図1の制御回路4及
び遅延回路7の具体的構成及び動作について説明する。
【0045】図4において、端子40には前記ダイオー
ドDhを介したフライバック電圧(Vh)が入力され、
このフライバック電圧(Vh)は遅延回路7に入力す
る。
【0046】また、制御回路4のTOFF端子43に
は、図1のスイッチングトランジスタQ1のソースに流
れる電流Isの検出信号が入力され、F/B端子42に
は、トランスT1の2次巻線側の出力電圧Voの前記誤
差信号が入力される。さらに、TON端子41には前記遅
延回路7にて所定時間遅延されたフライバック電圧(V
h)の信号が入力される。
【0047】F/B端子42に入力された誤差信号は、
比較器OP2の反転入力端子(−端子)に入力される。
当該比較器OP2の非反転入力端子(+端子)には基準
電圧REF2が入力されている。したがって、当該比較
器OP2では、上記誤差信号と上記基準電圧REF2と
を比較し、その比較の結果として得られるF/B入力量
信号を出力する。
【0048】この比較器OP2から出力されたF/B入
力量信号は、図2の(b)に示したTOFF比較電圧とし
て比較器OP3の非反転入力端子(+端子)へ入力す
る。比較器OP3の反転入力端子(−端子)にはTOFF
端子43からの電流Isが入力されている。したがっ
て、当該比較器OP3では、図5に示すように、TOFF
端子43からの電流Isの電圧(TOFF)と、上記比較
器OP2からの出力(TOFF比較電圧)とを比較する。
ここで、当該比較器OP3での比較において、反転入力
端子に入力された電流Isの電圧が、非反転入力端子に
入力されたTOFF比較電圧(F/B入力量信号)に一致
すると、HレベルからLレベルとなる信号を出力する。
この比較器OP3から出力された信号は、セット−リセ
ットフリップフロップからなる論理回路SR1のリセッ
ト(R)端子に入力する。
【0049】一方、制御回路4のTON端子41に入力し
た信号は、オシレータ(OSC)45の外部TON端子に
入力される。当該オシレータ45は、外部TON端子に入
力された信号によって同期発振が行われ、その同期開始
信号が論理回路SR1のセット(S)端子に入力する。
【0050】論理回路SR1は、上記オシレータ45か
らの上記同期開始信号がセット端子に入力すると出力端
子(Q端子)の出力信号がHレベルにセットされ、一
方、上記比較器OP3からの信号がリセット端子に入力
すると出力端子(Q端子)の出力信号がLレベルにセッ
ト(リセット)される。この論理回路SR1の出力端子
(Q端子)からの出力信号はFETのドライブ回路DR
1に入力する。
【0051】ドライブ回路DR1は、前記スイッチング
トランジスタQ1をオン/オフ駆動する回路である。こ
のドライブ回路DR1からのオン/オフ駆動信号は、O
UT端子46からスイッチングトランジスタQ1のゲー
トに供給される。
【0052】以上説明したように、本発明実施の形態の
電源装置によれば、フライバック方式のスイッチング制
御において、スイッチングトランジスタQ1のオン時と
オフ時に生じるスイッチング電圧(Vd)と電流(I
s)の重なりによるスイッチング損失を大幅に低減する
ことが可能となり、高効率に電力変換を行うことができ
る。
【0053】また、電力変換の高効率化を実現すること
により、電源内部損失、スイッチングトランジスタの損
失を低減することができ、その結果として、電源装置全
体の小型化、FETヒートシンクの小型化を実現でき
る。このことから、さらに当該電源装置が配される電源
ケースの小型化とヒートシンク材料の削減を実現できる
ために、コストダウンと使い勝手の向上を図ることがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
電源装置においては、変圧手段をスイッチング駆動する
スイッチング手段のスイッチング電圧を緩やかに変化さ
せるようにし、スイッチング動作に応じて検出したフラ
イバック電圧に基づいてスイッチング動作のタイミング
を所定時間遅延するトリガ信号を生成し、そのトリガ信
号に基づいてスイッチング動作を制御することにより、
スイッチング手段のオン/オフ時に生じるスイッチング
電圧と電流の重なりによる損失を大幅に低減でき、高効
率な電力変換が可能となる。
【0055】また、本発明の電源装置においては、電力
変換の高効率化を実現することにより、電源内部損失、
スイッチングトランジスタの損失を低減することがで
き、その結果として、電源装置全体の小型化、FETヒ
ートシンクの小型化を実現できる。このことから、さら
に当該電源装置が配される電源ケースの小型化とヒート
シンク材料の削減を実現できるために、コストダウンと
使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の電源装置の全体構成を示す
回路図である。
【図2】本実施の形態の電源装置の各部の波形を示す波
形図である。
【図3】図2の波形図の一部を拡大して示す拡大図であ
る。
【図4】本実施の形態の電源装置の制御回路及び遅延回
路の具体的構成を示す回路図である。
【図5】制御回路の比較器OP3での比較の説明に用い
る波形図である。
【図6】従来の電源装置の全体構成を示す回路図であ
る。
【図7】従来の電源装置の各部の波形を示す波形図であ
る。
【図8】図7の波形の一部を拡大して示す拡大図であ
る。
【符号の説明】 1 電源プラグ、 2 入力フィルタ、 3 整流回
路、 4 制御回路、5 +出力端子、 6 −出力端
子、 7 遅延回路、 T1 トランス、 D1,D
2,Dh ダイオード、 C2,Cs コンデンサ、
Q1 スイッチングトランジスタ、 Rs 電流検出抵
抗、 Rh 遅延時間調整用抵抗、 R1,R2 分圧
抵抗、 OP1 比較器、 PH1 フォトカップラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライバック方式のスイッチングレギュ
    レータからなる電源装置において、 1次側の電圧を変圧して2次側に出力する変圧手段と、 上記変圧手段をスイッチング駆動するスイッチング手段
    と、 上記スイッチング手段のスイッチング電圧を緩やかに変
    化させる緩衝手段と、 上記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する制
    御手段と、 上記スイッチング手段による上記変圧手段のスイッチン
    グ動作に応じたフライバック電圧を検出するフライバッ
    ク電圧検出手段と、 上記フライバック電圧に基づいて、上記スイッチング動
    作のタイミングから所定時間遅延したトリガ信号を生成
    するトリガ信号生成手段とを有し、 上記制御手段は、上記トリガ信号に基づいて上記スイッ
    チング手段のスイッチング動作を制御することを特徴と
    する電源装置。
  2. 【請求項2】 上記変圧手段は、1次巻線側の電圧を1
    次巻線と2次巻線の巻き数に応じて変圧して2次巻線側
    に出力するトランスであり、 上記スイッチング手段は、電界効果トランジスタであ
    り、 上記緩衝手段は、上記電界効果トランジスタのドレイン
    とソースの間に配置されるコンデンサであり、 上記フライバック電圧検出手段は、上記トランスのスイ
    ッチング駆動に応じて電圧が誘起される補助巻線であ
    り、 上記トリガ信号生成手段は、上記補助巻線から誘起され
    たフライバック電圧の立ち下がりタイミングを、当該フ
    ライバック電圧が最小電圧となるまで時間遅延すること
    により上記トリガ信号を生成し、 上記制御手段は、上記フライバック電圧の立ち下がりタ
    イミングを上記時間遅延することにより生成された上記
    トリガ信号に基づいて、上記電界効果トランジスタのベ
    ースを駆動する集積回路からなり、 上記フライバック電圧から上記制御手段の駆動電源を生
    成する駆動電源生成手段を備えてなることを特徴とする
    請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 上記電界効果トランジスタのソース電流
    を検出するソース電流検出手段を設け、 上記制御手段は、上記ソース電流検出手段が検出したソ
    ース電流をも使用して上記電界効果トランジスタのベー
    スのスイッチング動作を制御することを特徴とする請求
    項2記載の電源装置。
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