JP2000280433A - 無機質系化粧板 - Google Patents

無機質系化粧板

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JP2000280433A
JP2000280433A JP11092753A JP9275399A JP2000280433A JP 2000280433 A JP2000280433 A JP 2000280433A JP 11092753 A JP11092753 A JP 11092753A JP 9275399 A JP9275399 A JP 9275399A JP 2000280433 A JP2000280433 A JP 2000280433A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面、天井等の建築内装材に使用される無機
質系化粧板であり、特に水で濡らす等の煩雑な処理を行
うことなく、曲面形成可能な無機質系化粧板を提供する
ことである。 【解決手段】 無機質系基材の一方の面に、接着剤層、
化粧シート層、表面保護層が順次積層された積層体にお
いて、前記化粧シート層が絵柄印刷層を有する紙質系シ
ートからなるとともに、前記無機質系基材が補強用繊維
を含有した、主として石膏からなる芯材とその芯材の表
裏両面に積層される被覆材からなる石膏板である無機質
系化粧板とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面、天井等の建
築内装材に使用される無機質系化粧板、特に曲面加工等
により曲面形成可能な無機質系化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機質系化粧板としては、石綿ス
レート板、セメントスレート板、珪酸カルシウム板等の
無機質系基材に、例えば、(1)無機質系基材の上に直
接印刷により印刷模様を形成後、該印刷模様の上から透
明樹脂塗料を塗装しトップコート層としたもの、(2)
印刷模様が形成された化粧シートを無機質系基材の上に
貼合せ、その上から透明樹脂塗料を塗装しトップコート
層としたもの、(3)転写紙を用いて無機質系基材面に
絵柄模様を転写する方法等によって絵柄模様を設けた
後、該絵柄模様層の上から透明樹脂塗料を塗装し、トッ
プコート層としたものが知られていた。
【0003】しかし、近年の建築物においては、内外装
を問わず曲面により構成される部分が増加してきてお
り、上記に示した石綿スレート板、セメントスレート
板、珪酸カルシウム板はいずれも以下に示す理由にて、
使用に適さないものであった。即ち、石綿スレート板、
セメントスレート板は強度面では優れているが、曲げ加
工には全く適しておらず、また珪酸カルシウム板は、水
にどぶ漬けして屈曲性を付与し、これらの板材を貼り付
けるべき曲面下地枠の曲面に沿わせて押し当てながら、
ビス等で固定することにより曲面を形成することは可能
であるが、表面に化粧シート、特に絵柄印刷層が形成さ
れた紙質系シートがその表面に貼着されている場合に
は、そのような加工を施すことが不可能であり、結局は
使用できないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、壁面、天井等の建築内装材に使用される無機質系化
粧板であり、特に水で濡らす等の煩雑な処理を行うこと
なく、曲面形成可能な無機質系化粧板を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基材の一方の面に、接
着剤層、化粧シート層、表面保護層が順次積層された積
層体において、前記化粧シート層が絵柄印刷層を有する
紙質系シートからなるとともに、前記無機質系基材が補
強用繊維を含有した、主として石膏からなる芯材とその
芯材の表裏両面に積層される被覆材からなる石膏板であ
る無機質系化粧板とすることである。この構成とするこ
とにより、無機質系基材の上面に細密な絵柄印刷層を安
価に形成することができるとともに、水を使用すること
なくそのままの状態で小さな曲面まで形成することがで
きる、曲面形成可能な無機質系化粧板となる。
【0006】また、被覆材がガラス繊維不織布であるこ
とにより、さらに強靱性を有したまま、自在な曲面施行
が可能となり、かつ不燃性をも持たせることができるも
のとなる。
【0007】さらに、接着剤層が反応性ホットメルト型
接着剤からなることにより、溶剤が含まれていないの
で、接着剤の乾燥工程が不要となるとともに、溶剤の放
出がないため作業環境を悪化させることなく、設備面で
も省スペース、コンパクト化でき、高速での連続生産が
可能となるので生産性が向上する。
【0008】また、表面保護層が電離放射線硬化型樹脂
からなることにより、柔軟性を有する物性とすることも
可能となり、耐汚染性、耐擦傷性、耐溶剤性等に優れた
無機質系化粧板とできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無機質
系化粧板の実施例を示す積層断面図であり、10は無機
質系化粧板、1は石膏板、2は芯材、3は被覆材、4は
接着剤層、5は化粧シート層、6は紙質系シート、7は
絵柄印刷層、7aはベタインキ層、7bは絵柄インキ
層、8は表面保護層をそれぞれ表す。
【0010】本発明の無機質系化粧板10の構成は図1
に示すように、補強用繊維を含有する、主として石膏か
らなる芯材2の上下両面に被覆材3を積層した石膏板1
の上面に接着剤層4を介して、ベタインキ層7a、絵柄
インキ層7bからなる絵柄印刷層7を上面に施した紙質
系シート6からなる化粧シート層5、およびその絵柄印
刷層7のさらに上面に表面保護層8を積層した構成から
なるものであり、無機質系基材を補強用繊維を含有す
る、主として石膏からなる芯材を使用し、かつ、紙質系
シートからなる化粧シート層とすることにより、曲面形
成可能な無機質系化粧板とできる。
【0011】本発明の石膏板1に用いられる芯材2を構
成する石膏としては、天然石膏、燐酸石膏、弗酸石膏等
の何れでもよく、これらから形成される石膏芯材は、上
記に示した石膏を焼成して得られる焼石膏と硫酸カリに
代表される凝結促進剤、軽量化を図るための泡、該芯材
と石膏ボード用原紙等との接着を助成するための澱粉等
の接着剤、防火性を向上さしめるバーミキュライト等の
骨材や水酸化アルミニウム、減水材、好ましくは比較的
長い繊維等から適宜選択される添加材および水とを混練
し硬化させて得られる。また、これらの原料に撥水剤を
添加して得られる石膏板に耐水性を付与することもでき
る。
【0012】また、本発明の石膏板1としては、芯材2
中に補強用繊維を含有させることにより、靱性に欠ける
石膏板の脆さが緩和され、更に石膏板の屈曲性及び柔軟
性が向上し、且つ撓み強度が増加するものである。ここ
で、芯材中に含有させる補強用繊維としては、新聞等の
古紙やバージンパルプ、無機繊維であるガラス繊維、ロ
ックウール、ワレストナイト、セピオライト等が挙げら
れ、単独もしくは混合物として、芯材を構成する石膏の
重量の0.5〜5重量部の量で含有させることができ
る。また、これらの補強用繊維の形状は、曲面加工可能
な石膏板とすることを考慮すると、径が5〜13μm、
および10〜20mmのものが使用に適しているもので
ある。
【0013】尚、これらの補強用繊維を石膏板内に良好
な状態で分散させるには、焼石膏と繊維及び水等を混連
してスラリーとする前に、上記繊維を焼石膏と混合する
などして繊維の表面を焼石膏で被覆するか、集束性を持
たせ、水に接して分散性が発揮されるポリエチレンオキ
サイド等で表面処理してから用いるのが好ましい。この
ように繊維の表面が焼石膏や分散剤でコーティングされ
ることにより、繊維は焼石膏の泥漿中に容易に均一に分
散され、最終的に石膏板中に均一に分散した状態で混在
することとなり、繊維が硬化体のつなぎの働きをなすも
のである。よって充分に強度の向上した石膏板が得られ
ることとなる。特に、ガラス繊維が石膏板に含有された
ときにその補強効果が高いので、無機繊維としてガラス
繊維を使用するのが好ましいものである。
【0014】次に、前述した補強用繊維を含有する、主
として石膏からなる芯材2の上下両面には、ガラス繊維
不織布からなる被覆材3が積層されており、そうするこ
とによって、不燃性を有し、且つ柔軟性と剛性の両方の
機能を兼ね備え、しかも表面の撥水性にも優れた石膏板
とすることを可能としている。ここで、ガラス繊維不織
布とは、ガラス繊維を水中に分散させ、抄紙機で抄造す
る湿式法で製造され、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、
エポキシ樹脂等のバインダを用いて、繊維同士を結着さ
せたものである。また、芯材2の被覆材3としては、ガ
ラス繊維不織布以外にも、鉱物繊維であるワラステナイ
トを混抄せしめた不燃性の原紙や、ワラステナイトの代
わりに水酸化アルミニウムを用いた不燃性の原紙等の不
燃性を有する原紙も使用可能なものである。尚、被覆材
3の化粧シート5を貼着する側には、内部への含浸を防
止する目止めや、被覆材自体の表面(層間)強度の向
上、無機質系基材からのアルカリ成分溶出の防止、その
他必要に応じてシーラー層を形成してもよく、例えば、
酢酸ビニル樹脂やウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂等が使用可能である。
【0015】接着剤層4は、絵柄印刷層7を設けた紙質
系シート6からなる化粧シート5を石膏板1に接着させ
るための層で、一般的な接着剤、例えば、酢酸ビニル樹
脂系、エチレン/ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂
系、ウレタン樹脂系等のエマルジョン型接着剤や、1液
硬化型ウレタン系樹脂、2液硬化型ウレタン系樹脂、2
液混合型エポキシ系樹脂等の反応型樹脂系の接着剤も使
用可能であるが、それらに比べて、耐熱性、耐溶剤性に
優れ、初期接着力が高く短時間で接着が完了することに
より加工スピードやラインの長さにも有利な反応性ホッ
トメルト型接着剤が最も使用に適したものである。
【0016】反応性ホットメルト型接着剤の一種として
なる湿気硬化型感熱溶融型接着剤は、分子末端にイソシ
アネート基を有するプレポリマーを必須成分とする組成
物である。前記プレポリマーは、通常は分子両末端に各
々イソシアネート基を1個以上有するポリイソシアネー
トプレポリマーであり、室温で固体の熱可塑性樹脂の状
態にあるものである。イソシアネート基同士が空気中の
水分により反応して鎖延長反応を起こして、その結果分
子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じて、この尿素結
合に更に分子末端のイソシアネート基が反応して、ビウ
レット結合を起こして分岐し、架橋反応を起こすもので
ある。分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマ
ーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的には、ウ
レタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル結合を
有するポリエステル骨格、エーテル結合を有するポリエ
ーテル骨格、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフ
ィン結合を有するポリオレフィン骨格等であり、適宜こ
れらの1種又は2種以上の骨格構造を採用することで接
着剤の物性を調整できる。
【0017】特に、無機質系基材が水分や湿気等の雰囲
気に曝された場合に、該無機質系基材から溶出するアル
カリ成分により強アルカリの状態となり、その時に端面
等からの侵入により接着剤等の樹脂が加水分解され、結
果として、接着不良を起こす原因となるものであり、耐
アルカリ性に強いものが求められているので、耐アルカ
リ性に強い性質を有するポリオレフィン骨格の末端に反
応基としてイソシアネート基を付加したポリオレフィン
系反応性ホットメルト型接着剤が好ましいものである。
【0018】無機質系化粧板10に絵柄印刷層7を形成
するための紙質系シート5としては各種の紙類が使用で
き、例えば、薄葉紙、晒または未晒のクラフト紙、上質
紙、純白紙、紙間強化紙、合成樹脂を混抄させて層間強
度を強化させた混抄紙、チタン紙等が用いられるが、シ
ートの加工性、密着性等を考慮すると、坪量20〜75
g/m2 の薄葉紙にアクリルアミド、エポキシアミド等
により紙間強度を強くした紙間強化紙が好適である。
【0019】絵柄印刷層7としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層7aと、例えば、石目、布目、天然皮革の表
面柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層7bが付されて
おり、それらを設けるインキのビヒクルとしては公知の
ものが使用でき、例えばアクリル系、塩化ビニル系、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィ
ン、ニトロセルロース、ウレタン等の樹脂系からなる単
体又は混合体に、必要に応じて、顔料、染料等の着色
剤、体質顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いること
ができる。また、ベタインキ層に着色顔料とともに光輝
性顔料を含ませることも可能であり、さらに、ベタイン
キ層は着色顔料のみを含ませ、光輝性顔料を含ませるこ
となく構成し、絵柄インキ層に光輝性顔料を含ませるよ
うに構成することも可能である。
【0020】表面保護層8を形成する樹脂としては、電
離放射線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂(常温硬化型樹
脂、2液反応型樹脂を含む)等の従来公知の化粧板の硬
化性樹脂として用いられる樹脂が利用できる。
【0021】熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等挙げら
れ、中でも主剤として、アクリルポリオール、ポリエス
テルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポ
リオール等のOH基を有するポリオール成分を用い、こ
れに硬化剤として、トリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネ
ート等のイソシアネート化合物を添加してなる2液硬化
性ウレタン系樹脂が好ましい。
【0022】電離放射線硬化性樹脂としては、具体的に
は、分子中にアクリロイル基、メタアクリロイル基、ア
クリロイルオキシ基等の重合性不飽和結合、エポキシ
基、チオール基等を2個以上有する多官能のプレポリマ
ー、オリゴマー及び/又はモノマーを適宜混合した、電
離放射線により硬化可能な組成物が用いられる。尚、こ
こで電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線のうち分
子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するもの
を意味し、通常紫外線または電子線が用いられ、硬化速
度が速く作業性も良好であり、しかも柔軟性や硬度等の
樹脂の物性の調節も容易であり耐汚染性、耐擦傷性、耐
溶剤性等に優れることから好ましいものである。
【0023】上記プレポリマー、オリゴマーの例として
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、シリコンメタクリレート、メラミンメタクリレート
等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリオールアクリレート、シリコン
アクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレー
ト、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられる。
【0024】上記モノマーの例としては、スチレン、α
メチルスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル酸メ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メ
トキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニ
ル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリ
ル酸エステル類、アクリル酸−2−(N,N−ジエチル
アミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N,N−ジベン
ジルアミノ)メチル、アクリル酸−2−(N,N−ジエ
チルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコ
ールエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等
の不飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジアクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート等の化合物、ジプロピレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、プロピ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は、
分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化
合物、例えばトリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙げら
れる。
【0025】塗工方法としては、カーテンフローコータ
ー、ロールコーター、スプレーコート等の公知の塗工手
段を用いることができ、塗膜厚としては、50〜200
g/m2 が好ましい。
【0026】
【実施例】実施例1 50g/m2 の紙間強化紙(天間特殊製紙(株)、OP
A−50)の表面にグラビア印刷で、アクリル系インキ
にて隠蔽ベタ印刷層、および硝化綿系インキにて木目柄
印刷層を設け、化粧シートを作製し、次に、その化粧シ
ートの木目柄印刷層上面に、シリコンアクリレート1重
量部とトリス(β−クロロチルホスフェート)6重量部
を添加したウレタンアクリレート系の電子線硬化型(E
B)樹脂を100g/m2 となるようロールコート法に
て表面保護層を形成し、シートを準備した。次に、厚さ
6mmで、表裏両面にガラス繊維不織布を積層し、芯材
としてガラス繊維を2重量部含有した繊維強化石膏板
(吉野石膏(株)、タイガーグロスロック)にスポンジ
ロールコーターでウレタン系シーラー(中国塗料
(株)、7Xシーラー)を60g/m2 塗布し150℃
で1分間乾燥して、シーラー処理した無機質系基板を作
製した。次いで、前記シートの印刷を施していない面に
ホットメルトアプリケータを用いて、ポリオレフィン系
反応性ホットメルト型接着剤を厚み60g/m2 となる
ように塗工し、次いで前記無機質系基板のシーラー層面
に前記鏡面化粧シートの接着剤層面が対向するように載
せ、加圧ロール温度80℃、貼合せ速度3m/分で貼合
せて無機質系化粧板を作製した。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、無機質系
基材の一方の面に、接着剤層、化粧シート層、表面保護
層が順次積層された積層体において、前記化粧シート層
が絵柄印刷層を有する紙質系シートからなるとともに、
前記無機質系基材が補強用繊維を含有した、主として石
膏からなる芯材とその芯材の表裏両面に積層される被覆
材からなる石膏板とした無機質系化粧板であるので、無
機質系基材の上面に細密な絵柄印刷層を安価に形成する
ことができるとともに、水を使用することなくそのまま
の状態で小さな曲面まで形成することができる、曲面形
成可能な化粧板とすることができる。さらに、被覆材を
ガラス繊維不織布とすることで、強靱性を有したまま、
より自在な曲面施行が可能となり、かつ不燃性をも持た
せることができるものとなる。
【0028】また、接着剤層を反応性ホットメルト型接
着剤とすることにより、溶剤が含まれていないので、接
着材の乾燥工程が不要となるとともに、溶剤の放出がな
いため作業環境を悪化させることなく、設備面でも省ス
ペース、コンパクト化され、高速での連続生産が可能と
なるので生産性が向上し、また、表面保護層が電離放射
線硬化型樹脂からなることにより、柔軟性を有する物性
とすることも可能となり、耐汚染性、耐擦傷性、耐溶剤
性等に優れた無機質系化粧板とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す積層断
面図である。
【符号の説明】
1 無機質系基材 2 芯材 3 被覆材 4 接着剤層 5 化粧シート層 6 紙質系シート 7 絵柄印刷層 7a ベタインキ層 7b 絵柄インキ層 8 表面保護層 10 無機質系化粧板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質系基材の一方の面に、接着剤層、
    化粧シート層、表面保護層が順次積層された積層体にお
    いて、前記化粧シート層が絵柄印刷層を有する紙質系シ
    ートからなるとともに、前記無機質系基材が補強用繊維
    を含有した、主として石膏からなる芯材とその芯材の表
    裏両面に積層される被覆材からなる石膏板であることを
    特徴とする無機質系化粧板。
  2. 【請求項2】 前記被覆材がガラス繊維不織布であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 前記接着剤層が反応性ホットメルト型接
    着剤からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の無機質系化粧板。
  4. 【請求項4】 前記表面保護層が電離放射線硬化型樹脂
    からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の無機質系化粧板。
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