JP2000279886A - 偏心整流子と同偏心整流子を用いた小型振動モータ - Google Patents

偏心整流子と同偏心整流子を用いた小型振動モータ

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JP2000279886A JP2000020484A JP2000020484A JP2000279886A JP 2000279886 A JP2000279886 A JP 2000279886A JP 2000020484 A JP2000020484 A JP 2000020484A JP 2000020484 A JP2000020484 A JP 2000020484A JP 2000279886 A JP2000279886 A JP 2000279886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流子自体で重心の移動を稼ぐことにより、
別に偏心部材を配置する必要のないようにし、非モール
ド式の偏心ロータの電機子コイル各端末と整流子の結線
を容易にし、組み付けを簡単にする。 【解決手段】 比重1.3〜8位の樹脂(2,22、2
22)を少なくとも一部に含ませてなる外形を平面から
みて非円形に形成した整流子基材(1、11、11)に
複数個の整流子片(1s、11s)を配してなるもので
あって少なくとも樹脂の部分を偏心させ、整流子片と一
体の延長部は重心側に整流子基材より突き出されて結線
端子部(1a)にした偏心整流子を用いて非モールド式
偏心ロータ(R1、R2、R3)にし、コアードやコア
レスモータに用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体通信装置のサ
イレントコール手段として用いられる偏心整流子と同偏
心整流子を用いた小型振動モータの組立構成の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ページャや携帯電話機等のサ
イレントコール手段として図8に示すように円筒直流モ
ータMの出力軸Sにタングステン合金製の偏心ウエイト
Wを配し、回転時にこの偏心ウエイトWの遠心力の差を
利用して振動を発生させるようにしたものが知られてい
る。
【0003】ところが、上記従来の出力軸Sに偏心ウエ
イトWを付加するものでは、ページャなどの機器側にお
いて、この偏心ウエイトWの旋回空間を配慮しなくては
ならないなど、設計的な制約があり、高価なタングステ
ン合金を使用するためコスト的にも問題があった。
【0004】 このため、本
出願人は先に出力軸をなくして内蔵するロータ自体を偏
心させた円筒コアレス型振動モータを特願平2−309
070号(米国特許5107155号)として提案して
いる。
【0005】同モータは、出力軸、偏心ウエイトがない
ので、設計的な制約を受けず、使い勝手がよいし、旋回
時の危険性がないなど、市場に好評をもって迎えられて
いるが、反面、3個の円筒コアレス巻線を有するので、
部品点数や加工工数が増加してしまう問題が包合されて
いる。
【0006】円筒コアレス巻線タイプに代わる有鉄心型
でロータ自体を振動させるために本出願人は、先に特願
平2−294482号に示すように3突極型の鉄心のう
ち一突極を削除したものを提案している。
【0007】しかしながら、上記のような2突極型鉄心
タイプのものでは、マッサージャのように比較的大型で
出力のあるモータの場合には好適だが、携帯端末のよう
な低電圧を使用するポータブル機器には、重心の移動が
少なく振動量が少なく不向きである。
【0008】また、本出願人は先にUSP−53410
57号に開示したように、NS交互に着磁した4極の界
磁磁石に磁性体からなる3個の突極を片側に全部偏らせ
て配置したロータを臨ませてなる偏心電機子鉄心を備え
た小型振動モータを提案している。さらに、同様な技術
的思想を開示したものとして特開平9−261918号
に示すようなものもある。しかし、このようなモータは
磁性体からなる3個の電機子鉄心が片側に偏っているの
で、コギングトルク(界磁磁石に吸着される力)が大と
なるため空隙を比較的大にせざるを得ず、モータ自体の
径も小さくできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような内蔵型偏
心ロータを備えたものは、小型化されるほど電機子巻線
の間隔がなくなり、その端末を電機子巻線を損傷しない
ようにして整流子に結線するのが至難の技となる。特に
印刷配線板をそのまま平板整流子にしたものであって電
機子巻線の端末をそのまま立ち上げて半田付け結線する
ものでは、その端末の弾力性により印刷パターンから離
れてしまい、容易に半田付けできるものではなかった。
また、通常整流子自体はバランスのとれた円形のもので
あるので、内蔵型偏心ロータでは、別に偏心強調用部材
など部品点数が増加する問題もあった。
【0010】この発明の第1の目的は、整流子自体で重
心の移動を稼ぐことにより、振動モータに用いる場合、
別に偏心部材を配置する必要のないようにする。すなわ
ち、部品点数を減少した振動モータにすることができる
偏心整流子を提供することにある。この発明の第2の目
的は、特定形状にした整流子基材の強度を確保した偏心
整流子を提供することにある。この発明の第3の目的
は、電機子コイルから端末結線部を離すことにより各端
末の結線を容易にできる偏心整流子の構成を提供するこ
とにある。この発明の第4の目的は、偏心整流子自体で
軸受けを兼ねるようにすることにある。この発明の第5
の目的は、偏心整流子自体で火花消去効果を得ることに
ある。この発明の第6の目的は、このような偏心整流子
を用いることにより、部品点数の少ない、したがってコ
スト的有利な振動モータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の基本的な課題解決
手段は、請求項1に示す発明のように比重1.3以上の
樹脂を少なくとも一部に含ませてなる整流子基材に複数
個の整流子片を配してなるものであって少なくとも樹脂
の部分を偏心させてなるもので達成できる。具体的な手
段は請求項2に示す発明のように前記整流子片と一体の
延長部も偏心させてなるもので達成できる。また、請求
項3に示す発明のように前記整流子基材は外形を平面か
らみて偏心した非円形に形成し、整流子片の一部を含む
整流子基材を樹脂の部分の補強用に形成したもので達成
できる。さらに、請求項4に示す発明のように前記整流
子片と一体の延長部は重心側に整流子基材より突き出さ
れて結線端子部にしたもので達成できる。さらにまた、
請求項5に示す発明のように前記整流子基材は動摩擦係
数0.3(1.5kg/cm)以下の摺動性を備え、
中心に軸受孔を有するもので達成できる。さらに、請求
項6に示す発明のように前記整流子基材は体積抵抗が2
00Ωないし10KΩであるもので達成できる。そし
て、このような偏心整流子を用いた小型振動モータとし
ては、請求項7に示す発明のように前記偏心整流子とこ
の偏心整流子に配した電機子コイルからなる偏心ロータ
を備えたもので達成できる。また、請求項8に示す発明
のように前記偏心ロータは2個の電機子コイルが磁性突
極に巻回されたコアード型にしたり、請求項9に示す発
明のように前記偏心ロータは複数個の空心電機子コイル
を前記偏心整流子に一体化してなるコアレス型にしたも
ので達成できる。
【0012】上記請求項1に示す課題達成手段によれ
ば、整流子自体で重心が移動できるので、他に偏心部材
が必要でない小型振動モータが提供できる。請求項2、
3に示す課題達成手段によれば、より偏心量が大にでき
る。請求項4に示す課題達成手段によれば、半田付けが
各端子を一括してディピング半田できるので、作業性が
よくなる。請求項5に示す課題達成手段によれば、特別
に軸受けがいらなくなる。請求項6に示す課題解決手段
によれば、あたかも各整流子片間に火花消去用抵抗が挿
入されたのと同等になるので、電気ノイズが軽減でき
る。請求項7に示す課題達成手段によれば、偏心ロータ
が容易に構成できる。請求項8に示す課題達成手段によ
れば、部材の点数が減少したコアード型振動モータが得
られる。請求項9に示す課題達成手段によれば、部材の
点数が減少したコアレス型振動モータが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す各実施の形態に
基づき本発明の構成を説明する。図1は本発明の偏心整
流子の第1の実施の形態を示す平面図、図2は同偏心整
流子を用いた小型振動モータの第1の実施の形態として
コアード型振動モータの内部の要部断面平面図、図3は
同モータの縦断面図、図4は本発明の偏心整流子の第2
の実施の形態を示す平面図、図5は同偏心整流子を用い
た小型振動モータの第2の実施の形態としてコアレス型
振動モータの内部の要部断面平面図、図6は図5のY−
X切断縦断面図そして図7は同偏心整流子を用いた小型
振動モータの第3の実施の形態として他のコアレス型振
動モータの内部の要部断面平面図である。
【0014】図1において、1は9個のセグメントを放
射状に等分に形成した印刷配線板からなる偏心整流子基
材で、この偏心整流子基材1を囲い込むように、かつ一
部を延設し平面からみて碇型に比重1.3〜8位までの
高密度高摺動性樹脂2で一体成型することにより偏心整
流子12を構成している。この比重1.3〜8位の高密
度高摺動性樹脂2は金属粉末をポリアミドでバインドし
ているため、9KΩ程度の体積抵抗を有しているので、
あたかも整流子片間に抵抗が入ったことになるため火花
防止の効果がある。前記偏心整流子基材1には、スパー
ク防止用として斜めのスリットを設けた9個の整流子片
1s‥‥が配され、そのうち重心移動側の3個の整流子
片から後述の電機子コイル端末の結線用端子1aとして
碇型の底部より突き出されている。この偏心整流子基材
1は、さらに高密度高摺動性樹脂2で形成した碇型の両
端2aの内部まで補強用腕木1bとして前記結線用端子
1aの内両側より延ばされたパターンと共に延設されて
いる。前記整流子片1s‥‥は表面、スルーホールを介
して裏面などを利用して回転原理上から各整流子片1s
‥‥は2個おきにショートさせている。この偏心整流子
12の中心には軸受孔1cが設けられ、前記高密度高摺
動性樹脂2で形成した土手部1dによって偏心整流子基
材1が保持されるようになっている。
【0015】次に上記のような偏心整流子12を用いた
コアード型振動モータを図2、3において説明する。3
は希土類プラスチック製のリング状界磁磁石でN、S交
互に6極等分に磁化されている。4はこの界磁磁石3を
保持すると共に磁路となる錫メッキ鋼板製のケーシング
である。5は珪素鋼板(磁性体)からなる偏心コアで、
2個のブレードa、bを全体としての開角が前記マグネ
ットの4極+N(Nは無着磁部)以内になるように形成
するとともに、各ブレードa、bに一体の2個の突極5
a、5b(巻線部)はコアの中心から放線方向にならな
いようにかつ各ブレードa、bの中心からずれた位置
で、しかもコアの中心から偏心した位置で後述の電機子
コイルが容易に巻線できるようにするため、各ブレード
a、bは配置開角が中心からみてほぼ160度になるよ
うにかつ、突極5a、5bの巻き幅部分が全体に切り開
かれて設定される。そしてこの突極5a、5bにコーテ
ィング層(図示せず)を介して電機子コイル51、52
が巻回され、前記偏心整流子12は中心孔5cには込む
ことによって添設され、碇型の底部から突き出された電
機子コイル端末結線用端子1aにその端末が結線されて
偏心ロータR1を構成している。ここで前記偏心整流子
12の両端2b、2bは、重量を増加するために、前記
電機子コイル51、52が巻回された空間を利用して前
磁性体突極3a、3bの先端の各ブレードa、bに一部
を重畳させている。
【0016】このような偏心ロータR1を使用したモー
タは、前記ケーシング4と共にハウジングHを構成する
ブラケット7に固定された軸Jに、軸受を兼ねた前記偏
心整流子12の軸受孔1cを介して回転自在に装着し、
前記ブラケット7に配された一対のブラシ8、8を前記
偏心整流子12に180°開角で摺接させることによっ
て前記電機子コイル51、52に電力を供給させるよう
になっている。前記偏心整流子12の碇型の底部2cは
ブレードa、bの間の部分が厚くなっていて重心の移動
を稼いでいる。
【0017】図4は本発明の偏心整流子の第2の実施の
形態を示すもので、すなわち、11は印刷配線板からな
る偏心整流子基材で、平面からみて拡開した扇型に形成
されている。この偏心整流子基材11を囲い込むよう
に、平面からみて半月型に比重6の高密度高摺動性樹脂
22で一体成型することにより偏心整流子21を構成し
ている。前記偏心整流子基材11には、スパーク防止用
として斜めのスリットを設けた9個の整流子片1s‥‥
が配され、そのうち重心移動側の3個の整流子片から後
述の電機子コイル端末結線用端子1aとして半月型の底
部より突き出されている。この偏心整流子基材11は、
さらに高密度高摺動性樹脂22で形成した半月型の両端
22aの内部まで補強部11bとして延設されている。
前記整流子片1s‥‥は表面、スルーホールを介して裏
面などを利用して回転原理上から各整流子片1s‥‥は
2個おきにショートさせている。この偏心整流子21の
中心には軸受孔1cが設けられ、前記高密度高摺動性樹
脂22で形成した土手部1dによって偏心整流子基材1
1が保持されている。このように構成した偏心整流子1
1には、さらに半月型の外周部に重心移動用として第二
の土手部1eが設けられ、配置開角160°で前記9個
の整流子片1s‥‥の裏側で破線で示すように後述の空
心電機子コイル位置決め固定用コマ1f、1fが前記高
密度高摺動性樹脂22で一体成型されている。
【0018】図5、図6は上記図4の偏心整流子を用い
た小型振動モータの第2の実施の形態としてコアレス型
振動モータを示すもので、自己融着線を巻回してなる空
心電機子コイル6、6を前記の空心電機子コイル位置決
め固定用コマ1f、1fにはめ込み、巻き始め、巻き終
わり端末をロータの厚み内からでないように所定の溝1
gを介して前記電機子コイル端末結線用端子1aに巻き
付けてディピング半田して偏心ロータR2に構成してい
る。空心電機子コイル6、6の固定手段としては粉末ま
たは固形エポキシによりリフローで固定するのがよい。
このような偏心ロータR2を備えたものは軸方向空隙型
となり、扁平なマグネット9によって駆動されるその他
の構成は上記第一の実施の形態と同様なため同一符号を
付してその説明を省略する。
【0019】図7は上記第2の実施の形態の変形例を示
すもので、すなわち、111は印刷配線板からなる偏心
整流子基材で、平面からみて拡開した扇型に形成され、
この偏心整流子基材111を囲い込むように、平面から
みて半月型に比重6の高密度高摺動性樹脂222で一体
成型することにより偏心整流子211を構成している。
前記偏心整流子基材111には、スパーク防止用として
斜めのスリットを設けた6個の整流子片11s‥‥が配
され、そのうち重心移動側の3個の整流子片から後述の
電機子コイル端末結線用端子1aとして半月型の底部よ
り突き出されている。この偏心整流子基材111は、さ
らに高密度高摺動性樹脂22で形成した半月型の両端2
2aの内部まで補強部111bとして延設されている。
前記整流子片11s‥‥は表面、スルーホールを介して
裏面などを利用して回転原理上から対向する各整流子片
1s‥‥をショートさせている。この偏心整流子211
の中心には軸受孔1cが設けられ、前記高密度高摺動性
樹脂22で形成した土手部1dによって偏心整流子基材
111が保持されている。さらに半月型の外周部に重心
移動用として第二の土手部1eが設けられ、配置開角1
20°で前記6個の整流子片1s‥‥の裏側で破線で示
すように2個の後述の空心電機子コイルの位置決め固定
用コマ11f、11fが前記高密度高摺動性樹脂22で
一体成型されている。この位置決め固定用コマ11f、
11fは効率上(すなわち、巻き上がった空心電機子コ
イルが基準電気開角であるマグネットの磁極に等しい開
角となるように)から開角を120゜にしてある。した
がって、ここでは、想像線示すように扁平なマグネット
99はNS交互に4極着磁したものが用いられる。な
お、ここでは、ブラシは図示してないが、回転原理上か
ら摺接開角90゜で各整流子片に当接するようになって
いる。ここでも自己融着線を巻回してなる2個の空心電
機子コイル66、66を前記の位置決め固定用コマ11
f、11fにはめ込み、各巻き始め、巻き終わり端末を
ロータの厚み内からでないように所定の溝(図示せず)
を介して前記電機子コイル端末結線用端子1aに巻き付
けてディピング半田して偏心ロータR3に構成してい
る。空心電機子コイル66、66の固定手段としては前
述の粉末または固形エポキシによりリフローで固定する
のがよい。このような偏心ロータR3を備えたものは想
像線で示す扁平マグネット99で駆動される軸方向空隙
型となる。図中、想像線で示すKは偏心整流子基材11
1を多数製造するの好都合な連結部であり、当然ながら
高密度高摺動性樹脂22で一体成型するときにも利用さ
れモールド後に切断されて用いられるなお、このような
製造方法は上記他の実施の形態にも利用できるのはもち
ろんである。
【0020】なお、前記密度(比重)1.3以上の高摺
動性樹脂としては、高比重性と高摺動性のバランス上か
ら比重1.3ないし8位のものが選定されるが、より重
心の移動と重量を稼ぐために比重10程度のものを使用
することもできる。ただし、この場合は金属粉末の量が
多くなるので、体積抵抗は400Ω程度となって火花消
去性がよくなるが、摺動性が悪化するため中心に別の樹
脂や多孔質金属含油軸受を用いるのがよい。この体積抵
抗は低いほど火花消去効果が大きいが、200Ω以下に
なると消費電流が増加し、10KΩ以上では火花消去効
果が薄くなる嫌いがある。また、上記はいずれもスター
結線型で説明したが、ブラシの位置や界磁磁石の磁極の
位置などを変えることによりデルタ結線にすることもで
きる。
【0021】
【発明の効果】この発明による偏心整流子とこの偏心整
流子を用いた小型振動モータは上記のように構成したの
で、別に偏心部材を必要としないで整流子自体で重心の
移動を稼ぐことができ、各電機子コイルは非モールド型
したので、細線からなる電機子コイルでも断線が防止で
き、各電機子コイルと端末結線部が離れているので端末
を整流子に結線することが容易にでき、整流子の組み付
けも簡単にできる。具体的な次のような効果が発揮でき
る。請求項1に示す発明によれば、整流子自体で重心が
移動できるので、他に偏心部材が必要でない小型振動モ
ータが提供できる。請求項2、3に示す発明によれば、
より偏心量が大にできる。請求項4に示す発明によれ
ば、半田付けが各端子を一括してディピング半田できる
ので、作業性がよくなる。請求項5に示す発明によれ
ば、特別に軸受けがいらなくなる。請求項6に示す発明
によれば、あたかも各整流子片間に火花消去用抵抗が挿
入されたのと同等になるので、電気ノイズが軽減でき
る。請求項7に示す発明によれば、偏心ロータが容易に
構成できる。請求項8に示す発明によれば、部材の点数
が減少したコアード型振動モータが得られる。請求項9
に示す発明によれば、部材の点数が減少したコアレス型
振動モータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏心整流子の第1の実施の形態を示す
平面図である。
【図2】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第1の
実施の形態としてコアード型振動モータの内部の要部断
面平面図である。
【図3】同モータの縦断面図である。
【図4】本発明の偏心整流子の第2の実施の形態を示す
平面図である。
【図5】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第2の
実施の形態としてコアレス型振動モータの内部の要部断
面平面図である。
【図6】図5のY−X切断縦断面図である。
【図7】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第3の
実施の形態として他のコアレス型振動モータの内部の要
部断面平面図である。
【図8】従来の小型振動モータの斜視図である。
【符号の説明】
1、11、111 偏心整流子基材 1s 整流子片 1a 端末結線部 1c 軸受孔 1d 土手部 1e 第二の土手部 2、22、222 高密度高摺動性樹脂 12,21、211 偏心整流子 3 界磁磁石 4 ケーシング 5a、5b 突極 51、52 電機子コイル 6,66 空心電機子コイル 7 ブラケット 8、88 ブラシ 9、99 マグネット J 軸 H ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 23/00 H02K 23/00 A 23/54 23/54 23/58 23/58 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重1.3以上の樹脂を少なくとも一部
    に含ませてなる整流子基材に複数個の整流子片を配して
    なるものであって少なくとも樹脂の部分を偏心させてな
    る偏心整流子。
  2. 【請求項2】 前記整流子片と一体の延長部も偏心させ
    てなる請求項1に記載の偏心整流子。
  3. 【請求項3】 前記整流子基材は外形を平面からみて偏
    心した非円形に形成し、整流子片の一部を含む整流子基
    材を樹脂の部分の補強用にした請求項1または請求項2
    に記載の偏心整流子。
  4. 【請求項4】 前記整流子片と一体の延長部は重心側に
    整流子基材より突き出されて結線端子部にした請求項1
    ないし請求項3のいずれか1項に記載の偏心整流子。
  5. 【請求項5】 前記整流子基材は動摩擦係数0.3
    (1.5kg/cm)以下の摺動性を備え、中心に軸
    受孔を有するものである請求項1ないし請求項4のいず
    れか1項に記載の偏心整流子。
  6. 【請求項6】 前記整流子基材は体積抵抗が200Ωな
    いし10KΩである請求項1ないし請求項5のいずれか
    1項に記載の偏心整流子。
  7. 【請求項7】 前記偏心整流子とこの偏心整流子に配し
    た非モールド型電機子コイルからなる偏心ロータを備え
    た小型振動モータ。
  8. 【請求項8】 前記偏心ロータは2個の電機子コイルが
    磁性突極に巻回されたコアード型にした請求項7に記載
    の小型振動モータ。
  9. 【請求項9】 前記偏心ロータは複数個の空心電機子コ
    イルを前記偏心整流子に一体化してなるコアレス型にし
    た請求項7に記載の小型振動モータ。
JP2000020484A 1999-01-29 2000-01-28 偏心ロータと同偏心ロータを用いた小型振動モータ Expired - Fee Related JP3357333B2 (ja)

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