JP2000273042A - 医 薬 - Google Patents

医 薬

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JP2000273042A
JP2000273042A JP11336187A JP33618799A JP2000273042A JP 2000273042 A JP2000273042 A JP 2000273042A JP 11336187 A JP11336187 A JP 11336187A JP 33618799 A JP33618799 A JP 33618799A JP 2000273042 A JP2000273042 A JP 2000273042A
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JP11336187A
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Takayuki Doi
孝行 土居
Masaki Yamamoto
正樹 山本
Hideo Fukui
英夫 福井
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】催吐作用を有する薬物が惹起する嘔吐に対して
広く適用できる医薬を提供する。 【解決手段】 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
塩と催吐作用を有する薬物とを組み合わせてなる医薬。
化合物(I)またはその塩は嘔吐抑制剤として有用であ
り、特に催吐作用を有する薬物により惹起される嘔吐を
安全に低薬量で速やかに抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたタキキニン
受容体拮抗作用を有する下記化合物(I)またはその塩と
催吐作用を有する薬物とを組み合わせてなる医薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】制がん薬、オピオイド鎮痛薬などの催吐
作用を有する薬物の投与によって生ずる悪心・嘔吐は患
者にとって最も苦痛な副作用である。5-HT3拮抗薬が制
がん薬の嘔吐に著効を示すことが見出され、現在広く用
いられている。しかし、近年、5-HT3拮抗薬は制がん薬
投与後2日から数日間にわたって生ずる遅発性嘔吐に対
しては有効性に乏しいことが明らかとなり、新たな問題
となっている。また、鎮痛薬モルヒネは癌疼痛等を示す
患者に繁用されているが、モルヒネによる嘔吐に対して
5-HT3拮抗薬を含むいずれの制吐薬も有効性が明らかで
はないことから、患者のQOL(Quality of Life)を低下さ
せる要因となっている。また、アポモルフィンは男性患
者のインポテンツまたは***機能不全を改善する作用が
報告されて以来、その開発が期待されているものの嘔吐
などの望ましくない副作用を伴うことが多い。公知の制
吐剤(例、ニコチン、ドンペリドンなど)との組合せに
ついても種々検討が行われているが嘔吐などの副作用を
十分に抑制することができていない。上記のとおり、副
作用として催吐作用を有する薬物は患者のQOLを低下さ
せるとともに、その適用範囲が制限されている。このよ
うな状況下、最近、タキキニン拮抗薬が各種嘔吐の治療
に有用であることが報告されている(特開平6−107
563号公報)。しかし、基本骨格として式
【化10】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される部分
化学構造を有する縮合複素環化合物については何ら開示
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は催吐作用を有
する薬物が惹起する嘔吐に対して広く適用できる医薬を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特開平9−263585
号公報に記載された、基本骨格として式
【化11】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される部分
化学構造を有する縮合複素環化合物が、予想外にも催吐
作用を有する薬物に起因する嘔吐に対して優れた抑制作
用を有し、医薬として十分に満足できるものであること
を見出し、これらに基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、〔1〕式
【化12】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
塩と催吐作用を有する薬物とを組み合わせてなる医薬、
〔2〕RaおよびRbがそれぞれ水素原子または(1)ハ
ロゲン原子;(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)C1-6アル
コキシ基,(iii)C1-6アルキルチオ基,(iv)アミノ
基,(v)C1-7アシルアミノ基,(vi)カルボキシル
基,(vii)ニトロ基,(viii)モノ−又はジ−C1-6
ルキルアミノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8シクロア
ルキルアミノ基,(x)C6-10アリールアミノ基,(x
i)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒素原子以
外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜
3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(xi
i)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は
6員の芳香族複素環基,(xiii)炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,
(xiv)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xvi)ハロゲ
ン原子から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル基,(3)ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ基,(4)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基,(5)C3-10シクロアルキ
ル基,(6)C6-10アリール基,(7)C1-7アシルア
ミノ基,(8)C1-3アシルオキシ基,(9)ヒドロキ
シル基,(10)ニトロ基,(11)シアノ基,(12)アミ
ノ基,(13)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,
(14)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒素原
子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原
子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
基,(15)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基,(1
6)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,(17)C1-6
アルコキシ−カルボニル基,(18)カルボキシル基,
(19)C1-6アルキル−カルボニル基,(20)カルバモ
イル基,(21)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモ
イル基,および(22)C1-6アルキルスルホニル基から
選ばれる置換基を示すか;RaおよびRbが共に結合して
A環を形成し、A環が(1)ハロゲン原子,(2)(i)
ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル
基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキ
ルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基および(vii)ハロゲン原子から選ばれた1〜5個の
置換基を有していてもよいC1-6アルキル基,(3)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基,(4)
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基,
(5)C6-10アリール基,(6)C1-7アシルアミノ
基,(7)C1-3アシルオキシ基,(8)ヒドロキシル
基,(9)ニトロ基,(10)シアノ基,(11)アミノ
基,(12)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(1
3)窒素原子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれ
たヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環
状アミノ基,(14)C1-6アルキル−カルボニルアミノ
基,(15)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,(1
6)C1-6アルコキシ−カルボニル基,(17)カルボキシ
ル基,(18)C1-6アルキルカルボニル基,(19)カル
バモイル基,(20)モノ−又はジ−C1-6アルキルカル
バモイル基,(21)C1-6アルキルスルホニル基および
(22)オキソ基から選ばれる1ないし4個の置換基で置
換されていてもよい炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ
原子を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素
環、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ない
し3個含む5ないし9員の非芳香族複素環または3な
いし10員の環状炭化水素を示し;B環が(1)ハロゲ
ン原子,(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(i
ii)カルボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又
はジ−C1-6アルキルアミノ基,(vi)C1-6アルキル−
カルボニルオキシ基および(vii)ハロゲン原子から選
ばれた1〜5個の置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基,(3)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基,(4)ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ基,(5)C6-10アリール基,(6)C1-7
アシルアミノ基,(7)C1-3アシルオキシ基,(8)
ヒドロキシル基,(9)ニトロ基,(10)シアノ基,
(11)アミノ基,(12)モノ−又はジ−C1-6アルキル
アミノ基,(13)窒素原子以外に酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい
5〜9員の環状アミノ基,(14)C1-6アルキル−カル
ボニルアミノ基,(15)C1-6アルキル−スルホニルア
ミノ基,(16)C1-6アルコキシ−カルボニル基,(1
7)カルボキシル基,(18)C1-6アルキルカルボニル
基,(19)カルバモイル基,(20)モノ−又はジ−C
1-6アルキルカルバモイル基,(21)C1-6アルキルスル
ホニルおよび(22)オキソ基から選ばれる1ないし4個
の置換基で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素
原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または
2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員の
芳香族複素環、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子
を1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環ま
たは3ないし10員の環状炭化水素を示し;C環が
(1)ハロゲン原子,(2)ハロゲン化されていてもよ
いC1-10アルキル基,(3)アミノ基で置換されたC
1-4アルキル基,(4)モノ−又はジ−C1-4アルキルア
ミノ基で置換されたC1-4アルキル基,(5)カルボキ
シル基で置換されたC1-4アルキル基,(6)C1-4アル
コキシ−カルボニル基で置換されたC1-4アルキル基,
(7)ヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキル基,
(8)C3-10シクロアルキル基,(9)ニトロ基,(1
0)シアノ基,(11)ヒドロキシル基,(12)ハロゲン
化されていてもよいC1-10アルコキシ基,(13)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4アルキルチオ基,(14)ア
ミノ基,(15)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ
基,(16)窒素原子以外に酸素原子および硫黄原子から
選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9
員の環状アミノ基,(17)C1-4アルキル−カルボニル
アミノ基,(18)アミノカルボニルオキシ基,(19)モ
ノ−又はジ−C1-4アルキルアミノカルボニルオキシ
基,(20)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(21)
1-4アルコキシ−カルボニル基,(22)アラルキルオ
キシカルボニル基,(23)カルボキシル基,(24)C
1-6アルキル−カルボニル基,(25)C3-6シクロアルキ
ル−カルボニル基,(26)カルバモイル基,(27)モノ
−又はジ−C1-4アルキルカルバモイル基,(28)C1-6
アルキルスルホニル基または(29)1ないし3個のハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルキル基で置換されて
いてもよい炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸
素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個
ないし4個含む5または6員の芳香族単環式複素環から
選ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし
3個含む5ないし9員の複素環;または(1)ハロゲン
原子,(2)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキ
ル基,(3)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基,
(4)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
れたC1-4アルキル基,(5)カルボキシル基で置換さ
れたC1-4アルキル基,(6)C1-4アルコキシ−カルボ
ニル基で置換されたC1-4アルキル基,(7)ヒドロキ
シル基で置換されたC1-4アルキル基,(8)C3-10
クロアルキル基,(9)ニトロ基,(10)シアノ基,
(11)ヒドロキシル基,(12)ハロゲン化されていても
よいC1-10アルコキシ基,(13)ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルキルチオ基,(14)アミノ基,(15)
モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(16)窒素原
子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原
子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
基,(17)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基,(1
8)アミノカルボニルオキシ基,(19)モノ−又はジ−
1-4アルキルアミノカルボニルオキシ基,(20)C1-4
アルキルスルホニルアミノ基,(21)C1-4アルコキシ
−カルボニル基,(22)アラルキルオキシカルボニル
基,(23)カルボキシル基,(24)C1-6アルキル−カ
ルボニル基,(25)C3-6シクロアルキル−カルボニル
基,(26)カルバモイル基,(27)モノ−又はジ−C
1-4アルキルカルバモイル基,(28)C1-6アルキルスル
ホニル基および(29)1ないし3個のハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよい炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含
む5または6員の芳香族単環式複素環から選ばれる1な
いし5個の置換基で置換されていてもよい3ないし10
員の同素環であり;Z環が(1)C1-6アルキル基,
(2)C2-6アルケニル基,(3)C2-6アルキニル基,
(4)C3-8シクロアルキル基,(5)C3-8シクロアル
キル−C1-4アルキル基,(6)C6-14アリール基,
(7)ニトロ基,(8)シアノ基,(9)ヒドロキシル
基,(10)C1-4アルコキシ基,(11)C1-4アルキルチ
オ基(12)アミノ基,(13)モノ−又はジ−C1-4アル
キルアミノ基,(14)窒素原子以外に酸素原子および硫
黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいても
よい5〜9員の環状アミノ基,(15)C1-4アルキル−
カルボニルアミノ基,(16)C1-4アルキルスルホニル
アミノ基,(17)C1-4アルコキシ−カルボニル基,(1
8)カルボキシル基,(19)C1-6アルキル−カルボニル
基,(20)カルバモイル基,(21)モノ−又はジ−C
1-4アルキルカルバモイル基,(22)C1-6アルキルスル
ホニル基,(23)オキソ基および(24)チオキソ基から
選ばれる1ないし5個の置換基で置換されていてもよ
い、Y及び炭素原子及び窒素原子以外に、窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選択された少なくとも1つの
ヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし12員の複素環
である上記〔1〕項記載の医薬、〔3〕RaおよびRb
共に結合してA環を形成し、C環が置換基を有していて
もよいベンゼン環又は置換基を有していてもよい複素
環、Z環がオキソ化されていてもよい含窒素複素環、お
よびnが1または2である上記〔1〕項記載の医薬、
〔4〕Z環がオキソ化されていてもよい含窒素複素環で
ある上記〔1〕項記載の医薬、〔5〕A環およびB環の
一方が置換基を有していてもよい芳香環で、他方が置換
基を有していてもよい芳香族複素環である上記〔1〕項
記載の医薬、〔6〕A環が置換基を有していてもよい芳
香族複素環であり、B環が置換基を有していてもよいベ
ンゼン環である上記〔1〕項記載の医薬、〔7〕芳香族
複素環が炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素
原子から選ばれたヘテロ原子を1種または2種含む5ま
たは6員の芳香族複素環である上記〔5〕項記載の医
薬、〔8〕C環が置換されていてもよいベンゼン環であ
る上記〔1〕項記載の医薬、
〔9〕C環が、ハロゲン原
子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基およ
びハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基から
選ばれた置換基を1ないし3個有するベンゼン環である
上記〔1〕項記載の医薬、〔10〕Z環が1または2個
のオキソ基で置換されていてもよい5ないし10員の環
である上記〔1〕項記載の医薬、〔11〕
【化13】 である上記〔1〕項記載の医薬、〔12〕nが1である
上記〔1〕項記載の医薬、〔13〕A環が置換基を有し
ていてもよいピリジン環、B環が置換基を有していても
よいベンゼン環、C環が置換基を有していてもよいベン
ゼン環、Z環がオキソ化されていてもよい5ないし10
員環、
【化14】 nが1である上記〔1〕項記載の医薬、〔14〕Ra
よびRbが同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、
置換基を有していていてもよいアルキル基、ハロゲン化
されていてもよいアルコキシ基、ハロゲン化されていて
もよいアルキルチオ基、シクロアルキル基、アリール
基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、モノ−又はジ−ア
ルキルアミノ基、環状アミノ基、アルキルカルボニルア
ミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アルコキシカル
ボニル基、カルボキシル基、アルキルカルボニル基、カ
ルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル
基、アルキルスルホニル基またはオキソ基である上記
〔1〕項記載の医薬、〔15〕RaおよびRbが同一又は
異なって水素原子又はC1-6アルコキシ基、C1-6
ルキルチオ基、アミノ基、C1-7アシルアミノ基、
モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基、C3-10
状アミノ基、C1-6アルキル基で置換されていてもよ
い5又は6員の環状アミノ基、C1-6アルキルスルホ
ニルアミノ基又はC1-6アルキルカルボニルオキシ基
で置換されていてもよいC1-6アルキル基、又はRaおよ
びRbが共に結合してハロゲン原子およびC1-4アルキル
基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよ
いピリジン環を形成し、B環がハロゲン原子、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルキル基およびハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれ
た1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環
であり、C環がハロゲン原子、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-4アルコキシ基、C1-4アルキル基で置換され
ていてもよいアミノ基、C1-3アシルオキシ基および
水酸基から選ばれた1ないし3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環であり、Z環がC1-4アルキル基又
は水酸基で置換されていてもよくオキソ化されていても
よい5ないし10員の含窒素複素環基であり、
【化15】 nが1である上記〔1〕項記載の医薬、〔16〕Ra
よびRbが共に結合してハロゲン原子およびC1-4アルキ
ル基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していても
よいピリジン環を形成し、
【化16】 である上記〔15〕項記載の医薬、〔17〕ピリジン環
が無置換のピリジン環である上記〔16〕項記載の医
薬、〔18〕B環がハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基を1ないし3個有していてもよいベンゼン環
である上記〔15〕項記載の医薬、〔19〕C環がハ
ロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アル
キル基およびハロゲン化されていてもよいC1-4アル
コキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環である上記〔15〕項記載の医薬、
〔20〕Z環が式
【化17】 [式中、mおよびpは同一又は異なって1ないし5の整
数を示し、Z1およびZ2は同一又は異なって水素原子、
1-4アルキル基又は水酸基を示し、Yは上記〔15〕
項記載と同意義を示す]で表される上記〔15〕項記載
の医薬、〔21〕化合物(I)が(9S)−7−[3,5
−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,
8,9,10,12−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
12−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジンである上記
〔1〕項記載の医薬、〔22〕化合物(I)が(9S)−
7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−9−メ
チル−5−(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキ
ソ−[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジンである上記〔1〕項記載の医薬、〔23〕化
合物(I)が(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−
フェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジンである上記〔1〕項記載の
医薬、〔24〕化合物(I)が(9R)−7−[3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4
−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジンである上記〔1〕項記載の医薬、〔25〕化合物
(I)が(9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)
−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオ
キソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジンである上記〔1〕項記載の医
薬、〔26〕化合物(I)が(9R)−7−(3,5−ジ
メトキシベンジル)−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジンである上記
〔1〕項記載の医薬、〔27〕催吐作用を有する薬物が
制癌剤である上記〔1〕項記載の医薬、〔28〕催吐作
用を有する薬物がモルヒネもしくはその誘導体またはそ
の塩である上記〔1〕項記載の医薬、〔29〕催吐作用
を有する薬物がアポモルフィンまたはその塩である上記
〔1〕項記載の医薬、〔30〕化合物(I)またはその塩
を経口投与用製剤に含有せしめた上記〔28〕項記載の
医薬、〔31〕モルヒネもしくはその誘導体またはその
塩を徐放性製剤に含有せしめた上記〔28〕項記載の医
薬、〔32〕モルヒネもしくはその誘導体またはその塩
を経口投与用製剤に含有せしめた上記〔28〕項記載の
医薬、〔33〕経口投与用製剤が舌下錠またはバッカル
である上記〔32〕項記載の医薬、〔34〕経口投与用
製剤が口腔内速崩壊剤である上記〔32〕項記載の医
薬、〔35〕化合物(I)またはその塩を含有してなる経
口投与用製剤と、モルヒネもしくはその誘導体またはそ
の塩を含有してなる注射剤または経口投与用製剤とを組
み合わせてなる上記〔28〕項記載の医薬、〔36〕さ
らにセロトニン拮抗剤および/または糖質ステロイドを
組み合わせてなる上記〔1〕項記載の医薬、〔37〕式
【化18】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
塩と催吐作用を有する薬物とを含有してなる医薬、〔3
8〕催吐作用を有する薬物の嘔吐を抑制する医薬を製造
するための式
【化19】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
塩の用途、および〔39〕催吐作用を有する薬物が投与
されるまたは投与された哺乳動物に式
【化20】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
塩を投与することを特徴とする該催吐作用を有する薬物
が惹起する嘔吐の抑制方法に関する。また、化合物(I)
またはその塩にはRaおよびRbが共に結合してA環を形
成した式(Ia)
【化21】 [式中の各記号は前記と同意義を示す]で表される化合
物またはその塩も含まれる。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。「M環、XおよびY」につ いて
【化22】 「R aおよびR b」について 前記一般式(I)中、RaおよびRbは共に結合してA環を
形成するか、あるいは同一又は異なって水素原子又はM
環における置換基を示す。M環における置換基Raおよ
びRbとしては、例えば、ハロゲン原子、置換基を有し
ていていてもよいアルキル基、ハロゲン化されていても
よいアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいアルキ
ルチオ基、シクロアルキル基、アリール基、アシルアミ
ノ基、アシルオキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シ
アノ基、アミノ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、
環状アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄
原子などのヘテロ原子を含んでいてもよい環状アミノ
基)、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルスルホニ
ルアミノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル
基、アルキルカルボニル基、カルバモイル基、モノ−又
はジ−アルキルカルバモイル基、アルキルスルホニル
基、オキソ基などが挙げられる。
【0007】前記「ハロゲン原子」には、例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素原子が含まれる。好ましいハロ
ゲン原子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子が含ま
れる。「置換基を有していてもよいアルキル基」として
は、例えば、ヒドロキシル基、C1-6 アルコキシ基(メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、s−ブトキシ、t−ブトキシなどのC1-4 アルコキ
シ基など)、C1-6 アルキルチオ基(メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、
s−ブチルチオ、t−ブチルチオなどのC1-4 アルキル
チオ基など)、アミノ基、C1-7 アシルアミノ基(ホル
ミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)、N−アルキ
ルアミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、モノ−又はジ
−C1-6 アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ基などのモノ−又はジ−C1-4
アルキルアミノ基など)、置換基を有していてもよい,
1又は2個の同素環が置換したN−置換アミノ基(例え
ば、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シク
ロヘキシルアミノ基などのモノ−又はジ−C3-8 シクロ
アルキルアミノ基;フェニルアミノ基などのC6-10アリ
ールアミノ基など)、置換基を有していてもよい複素環
基[例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
アミノ基(例えば、ピペリジノ、4−メチルピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジニル、4−
メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニル、ピロリ
ジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルなどの5又
は6員の非芳香族環状アミノ基;ピリジル、ピラジル、
ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリルなどの5又は6員の芳香族環状アミノ基
など)、チオフェニル、フラニル、チアゾール、イソチ
アゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール基など
の芳香族複素環基、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピ
リジル、テトラヒドロピラジル、テトラヒドロピリミジ
ニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、
ジヒドロピローリル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロ
ピラゾリル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロフラニ
ル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジ
ヒドロオキサゾリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ヘキ
サヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、テ
トラヒドロピラニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロチ
オフェニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチア
ゾリル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオ
キサゾリル、テトラヒドロイソキサゾリル基などの非芳
香族複素環基など]、アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ基などC1-4 アルキルスルホニルアミノ基など)、C
1-6 アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセトキ
シ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキ
シ、ブチルカルボニルオキシ基などのC1-4 アルキル−
カルボニルオキシ基など)およびハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子など)などから選ばれた1
〜5個の置換基を有していてもよいC1-6 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル基な
ど)などが挙げられる。
【0008】好ましい「置換基を有していてもよいアル
キル基」には、1〜4個程度のハロゲン原子が置換して
いてもよいC1-6 アルキル基[特にハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、クロロメ
チル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、1
−(トリフルオロメチル)エチル、ブチル、4,4,4
−トリフルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、te
rt−ブチル基などのC1-4 アルキル基および1〜5個
(特に1〜3個)程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルキル基など)]、C1-6 アルコキシ−C1-6 アルキ
ル基(例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソ
プロポキシメチル、ブトキシメチル、メトキシエチル、
エトキシエチルなどのC1-4 アルコキシ−C1-4 アルキ
ル基)、C1-6 アルキルチオ−C1-6 アルキル基(例え
ば、メチルチオメチル、エチルチオメチル、ブチルチオ
メチル、メチルチオエチル、エチルチオエチル基などの
1-4 アルキルチオ−C1-4 アルキル基)、アミノ−C
1-6 アルキル基(例えば、アミノメチル、2−アミノエ
チル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、2−
アミノブチル、3−アミノブチル、4−アミノブチル基
などのアミノ−C1-4 アルキル基)、C1-7 アシルアミ
ノ−C1-6 アルキル基(ホルミルアミノメチル、アセチ
ルアミノメチル、プロピオニルアミノメチル、ホルミル
アミノエチル、アセチルアミノエチル、プロピオニルア
ミノエチル、ブチリルアミノエチル、ベンゾイルアミノ
メチル基などのC1-7 アシルアミノ−C1-4 アルキル
基)、モノ−又はジ−C1-6 アルキルアミノ−C1-6
ルキル基(例えば、メチルアミノメチル、エチルアミノ
メチル、ブチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、
ジエチルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチ
ル、2−(N−エチルアミノ)エチル、2−(N−メチ
ルアミノ)プロピル、3−(N−メチルアミノ)プロピ
ル、3−(N−メチルアミノ)ブチル、4−(N−メチ
ルアミノ)ブチル、2−(N−ジメチルアミノ)エチ
ル、2−(N−ジエチルアミノ)エチル基などのモノ−
又はジ−C1-4 アルキルアミノ−C1-4 アルキル基)、
3-10シクロアルキルアミノ−C1-6 アルキル基(例え
ば、シクロプロピルアミノメチル、シクロブチルアミノ
メチル、シクロヘキシルアミノメチル、シクロプロピル
アミノエチル、シクロブチルアミノエチル、シクロヘキ
シルアミノエチル基、フェニルアミノメチル基などのC
3-10シクロアルキルアミノ−C1-4 アルキル基)、
【0009】窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5又は6員の環
状アミノ−C1-6 アルキル基(例えば、ピペリジノメチ
ル、4−メチルピペリジノメチル、モルホリノメチル、
チオモルホリノメチル、ピペラジニルメチル、4−メチ
ルピペラジニルメチル、ピペリジノエチル、モルホリノ
エチル、ピペラジニルエチルなどの非芳香族環状アミノ
−C1-4 アルキル基;ピリジルメチル、ピリミジニルメ
チル、イミダゾリルメチル、ピリジルエチルなどの5又
は6員の芳香族環状アミノ−C1-4 アルキル基など)、
1-6 アルキルスルホニルアミノ−C1-6 アルキル基
(例えば、メチルスルホニルアミノメチル、エチルスル
ホニルアミノメチル、メチルスルホニルアミノエチル、
エチルスルホニルアミノエチル基などのC1-6 アルキル
スルホニルアミノ−C1-6 アルキル基)、C1-6 アルキ
ル−カルボニルオキシ−C1-6 アルキル基(例えば、メ
チルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシ
メチル、ブチルカルボニルオキシメチル、メチルカルボ
ニルオキシエチル、エチルカルボニルオキシエチル基な
どのC1-4 アルキル−カルボニルオキシ−C1-4 アルキ
ル基)などが含まれる。
【0010】「ハロゲン化されていてもよいアルコキシ
基」としては、例えば、C1-6 アルコキシ基または1〜
5個程度のハロゲン原子が置換したC1-6 アルコキシ基
などが挙げられる。このようなアルコキシ基又はハロゲ
ン化アルコキシ基には、例えば、メトキシ、フルオロメ
トキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、
トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペン
タフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ基
などが含まれる。好ましい「ハロゲン化されていてもよ
いアルコキシ基」には、C1-4 アルコキシ基、又は1〜
3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4 アルコキシ
基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,
4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec −
ブトキシ基などが含まれる。
【0011】「ハロゲン化されていてもよいアルキルチ
オ基」には、例えば、C1-6 アルキルチオ基、および1
〜5個程度のハロゲン原子を有するC1-6 アルキルチオ
基などが含まれ、このようなアルキルチオ基やハロゲン
化アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、ジフ
ルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、
ヘキシルチオ基などが挙げられる。好ましい「ハロゲン
化されていてもよいアルキルチオ基」には、C1-4 アル
キルチオ基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換し
たC1-4 アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、ジフル
オロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ基などが含まれ
る。
【0012】さらに、「シクロアルキル基」には、C
3-10シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオ
クチル基など)などが含まれ、「アリール基」には、C
6-10アリール基(例えば、フェニル基など)、「アシル
アミノ基」には、例えば、C1-7 アシルアミノ基(例え
ば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルア
ミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ基など)など
が含まれる。「アシルオキシ基」には、例えば、C1-3
アシルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ基など)などが含まれる。「モ
ノ−又はジ−アルキルアミノ基」としては、例えば、モ
ノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ基など)などが挙げられる。また、
「環状アミノ基」には、例えば、窒素原子以外に酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を1〜3個含んでいても
よい5〜9員の環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ基など)などが
含まれる。「アルキルカルボニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4 アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、「アルキルスルホニルアミノ基」には、例え
ば、C1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチ
ルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基な
ど)、「アルコキシカルボニル基」には、例えば、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニル基など)、「アルキルカルボニル
基」には、例えば、C1-6 アルキル−カルボニル基(例
えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、プロピルカルボニル基など)、「モノ−又はジ−ア
ルキルカルバモイル基」には、例えば、モノ−又はジ−
1-4 アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバ
モイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
ジエチルカルバモイル基など)、「アルキルスルホニル
基」には、例えば、C1-6 アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル基など)などが含まれる。
【0013】「A環およびB環」に ついて 前記式(I)及び(Ia)中、A環およびB環は、それぞ
れ、置換基を有していてもよい同素または複素環であ
り、その少なくとも一方は置換基を有していてもよい複
素環である。前記「同素または複素環」には、例えば、
(i) 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を、好ましく
は1個ないし3個含む芳香族複素環または非芳香族複素
環、または(ii)炭素原子からなる環状炭化水素(同素
環)などが含まれる。「芳香族複素環」としては、例え
ば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は
6員の芳香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピ
リミジン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラ
ゾール、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾー
ル、イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾ
ール環など)などが挙げられる。好ましい芳香族複素環
には、例えば、ピリジン、ピラジンおよびチオフェン環
などの他、例えば、ピロール、チアゾール環なども含ま
れる。特に(i) 炭素原子以外に窒素原子を1個または2
個含む6員の含窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジ
ン環など)または(ii)炭素原子以外に硫黄原子を1個含
む5員の芳香族複素環(例えば、チオフェン環など)な
どが好ましい。
【0014】前記「非芳香族複素環」には、例えば、炭
素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員
の非芳香族複素環、好ましくは5または6員の非芳香族
複素環などが含まれる。例えば、A環に関しては、テト
ラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピ
ラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダ
ジン、ジヒドロピラン、ジヒドロピロール、ジヒドロイ
ミダゾール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロチオフェ
ン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、ジヒドロイ
ソチアゾール、ジヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオ
キサゾール環などが挙げられ、B環に関しては、上記の
ものに加えて、さらにピペリジン、ピペラジン、ヘキサ
ヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、テトラヒ
ドロピラン、モルホリン、ピロリジン、イミダゾリジ
ン、ピラゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイ
ソチアゾール、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒド
ロイソキサゾール環などが挙げられる。A環に関して
は、例えば、炭素原子以外に、窒素原子を1または2個
含む6員の非芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリ
ジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン環など)などが好ましく、特にテトラヒドロピリジン
環などが汎用される。B環に関しては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子を1または2個含む6員の非芳香族複
素環(例えば、ピペリジン、ピペラジン環など)などが
好ましく、特にピペラジン環などが繁用される。
【0015】前記「環状炭化水素(同素環)」には、例
えば、3ないし10員(例えは、5ないし9員)の環状
炭化水素、好ましくは5または6員の環状炭化水素など
が含まれる。例えば、A環に関しては、ベンゼン、C
3-10シクロアルケン(例えば、シクロブテン、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオク
テンなど)などが含まれ、シクロアルケンとしては、C
5-6 シクロアルケン(例えば、シクロペンテン、シクロ
ヘキセンなど)などが好ましい。B環に関しては、上記
のものに加えてさらに、C3-10シクロアルカン(例え
ば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、
シクロヘプタン、シクロオクタンなど)なども含まれ、
シクロアルカンとしてはC5-6 シクロアルカン(例え
ば、シクロヘキサン、シクロペンタンなど)などが好ま
しい。A環に関しては、例えば、ベンゼン、シクロヘキ
セン環などの6員の同素環が好ましく、特にベンゼン環
などが好ましい。B環に関しては、例えばベンゼン、シ
クロヘキサン環などの6員の同素環が好ましく、特にベ
ンゼン環が好ましい。
【0016】A環およびB環のうち少なくとも一方は、
置換基を有していてもよい複素環で構成され、A環およ
びB環の双方を、置換基を有していてもよい複素環で構
成してもよい。A環およびB環のうち一方は、置換基
を有していてもよい芳香環で構成され、他方は、置換
基を有していてもよい複素環(特に芳香族複素環)で構
成されるのが好ましい。上記「芳香環」には、例え
ば、(i)前記「芳香族複素環」、すなわち、炭素原子
以外に、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれ
た1種または2種のヘテロ原子を、好ましくは1個ない
し3個含む、置換基を有していてもよい5又は6員の芳
香族複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、
イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール
環など)または(ii)置換基を有していてもよいベンゼ
ン環が含まれる。
【0017】前記「芳香環」が有していてもよい置換
基としては、例えば、後述するA環およびB環における
のと同様の置換基が挙げられ、前記「置換基を有して
いてもよい芳香族複素環」の「芳香族複素環」には、例
えば、前記「5又は6員の芳香族複素環」と同様の芳香
族複素環が挙げられる。また、「置換基を有していて
もよい芳香族複素環」が有していてもよい置換基として
は、例えば、後述するA環およびB環におけるのと同様
の置換基が挙げられる。上記「5又は6員の芳香族複素
環」としては、前記「芳香族複素環」の項で述べたのと
同様の複素環などが好ましい。さらに好ましくは、A環
およびB環のうち一方は、置換基を有していてもよい芳
香族複素環(例えば、5又は6員の芳香族複素環)であ
り、他方は置換基を有していてもよいベンゼン環であ
る。
【0018】A環、B環で示される「同素または複素
環」、「芳香族複素環」、「非芳香族複素環」、「環状
炭化水素」、「芳香環」、「ベンゼン環」が有していて
もよい置換基としては、例えば、ハロゲン原子、置換基
を有していていてもよいアルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいアルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
アルキルチオ基、アリール基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミ
ノ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基
(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘ
テロ原子を含んでいてもよい環状アミノ基)、アルキル
カルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカ
ルバモイル基、アルキルスルホニル基、オキソ基などが
挙げられる。A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン原子」には、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
原子が含まれる。好ましいハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素、塩素、臭素原子(特にフッ素、塩素原子な
ど)が挙げられる。
【0019】A環およびB環が有していてもよい「置換
基を有していてもよいアルキル基」としては、例えば、
ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ
基、モノ−又はジ−C1-6 アルキルアミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ基など)、C1-6 アルキル−カルボニルオキシ
基(例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ基な
ど)およびハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素
原子など)などから選ばれた1〜5個の置換基を有して
いてもよいC1-6 アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c −ブチル、tert−ブチル基など)などが挙げられる。
特に、ハロゲン化されていてもよいアルキル基、例え
ば、C1-6 アルキル基、および1〜4個程度のハロゲン
原子が置換したC1-6 アルキル基などが好ましい。この
ようなアルキル基又はハロゲン化アルキル基には、例え
ば、メチル、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エ
チル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリクロロエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、1−(トリフルオロメチル)エチ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec −ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペン
チル、4−トリフルオロメチルブチル、ヘキシル、6,
6,6−トリフルオロヘキシル、5−トリフルオロメチ
ルペンチル基などが含まれる。
【0020】さらに好ましい「置換基を有していてもよ
いアルキル基」には、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基、例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、2−ト
リフルオロメチルエチル、ブチル、4,4,4−トリフ
ルオロブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル基などのC1-4 アルキル基や1〜3個程度のハロゲン
原子が置換したC1-4アルキル基などが含まれる。A環
およびB環が有していてもよい「ハロゲン化されていて
もよいアルコキシ基」としては、例えば、C1-6 アルコ
キシ基または1〜5個程度の前述のようなハロゲン原子
が置換したC1-6 アルコキシ基などがあげられる。この
ようなアルコキシ基又はハロゲン化アルコキシ基には、
例えば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ
メトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエト
キシ、ペンタフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキ
シ、イソブトキシ、sec −ブトキシ、ペントキシ、ヘキ
シルオキシ基などが含まれる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルコキシ基」には、C1-4 アルコキシ
基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC1-4
アルコキシ基、例えば、メトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブト
キシ、sec −ブトキシ基などが含まれる。
【0021】A環およびB環が有していてもよい「ハロ
ゲン化されていてもよいアルキルチオ基」には、例え
ば、C1-6 アルキルチオ基、および1〜5個程度の前述
のようなハロゲン原子を有するC1-6 アルキルチオ基な
どが含まれ、このようなアルキルチオ基やハロゲン化ア
ルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、ジフルオ
ロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,
4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ基などが挙げられる。好ましい「ハロゲン化さ
れていてもよいアルキルチオ基」には、C1-4 アルキル
チオ基、又は1〜3個程度のハロゲン原子が置換したC
1-4 アルキルチオ基、例えば、メチルチオ、ジフルオロ
メチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,
4−トリフルオロブチルチオ基などが含まれる。さら
に、置換基としてのアリール基には、C6-10アリール基
(例えば、フェニル基など)、アシルアミノ基には、例
えば、C1-7 アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミ
ノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、ベンゾイルアミノ基など)などが含まれる。アシ
ルオキシ基には、例えば、C1-3 アシルオキシ基(例え
ば、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ
基など)などが含まれる。モノ−又はジ−アルキルアミ
ノ基としては、例えば、モノ−又はジ−C1-4 アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)
などが挙げられる。また、環状アミノ基には、例えば、
窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を
1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基(例
えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ基など)な
どが含まれる。アルキルカルボニルアミノ基には、例え
ば、C1-4 アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基
など)、アルキルスルホニルアミノ基には、例えば、C
1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基には、例えば、C1-4 アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル基など)、アルキルカルボニル基には、例えば、C
1-6 アルキル−カルボニル基(例えば、ホルミル、メチ
ルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル
基など)、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基に
は、例えば、モノ−又はジ−C1-4 アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル基な
ど)、アルキルスルホニル基には、例えば、C1-6 アル
キルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチル
スルホニル、プロピルスルホニル基など)などが含まれ
る。
【0022】以下、本明細書中で用語「ハロゲン化され
ていてもよい」を用いる場合、ハロゲン原子の個数は1
〜5個、好ましくは1〜3個程度であることを意味す
る。A環、B環が有していてもよい好ましい置換基とし
ては、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ルチオ基、C1-3 アシルオキシ基、ヒドロキシル基、ア
ミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基、カル
ボキシル基、C1-4 アルコキシ−カルボニル基およびオ
キソ基などが挙げられる。A環、B環が有していてもよ
いより好ましい置換基には、ハロゲン原子、ハロゲン化
されていてもよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4アルコキシ、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基、C1-3
シルオキシ基、オキソ基などが含まれる。特に、ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基
およびハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基
などが好ましい。
【0023】A環およびB環の置換基は、環のうち置換
可能ないずれの位置に置換していてもよく、置換基が2
個以上である場合には、置換基はそれぞれ同一又は異な
っていてもよく、その個数は1〜4個程度であってもよ
い。置換基の個数は1〜3個程度であるのが好ましい。
A環及び/又はB環が窒素原子を有する場合、4級アン
モニウム塩を形成していてもよく、例えば、ハロゲンイ
オン(例えば、Cl-,Br-,I- など)、硫酸イオ
ン、ヒドロキシイオンなどの陰イオンと塩を形成してい
てもよい。
【0024】「A環」について A環における好ましい同素環としては、置換基を有して
いてもよい炭素原子からなる同素環、例えば、式(A-
1)
【化23】 〔式中、A1 は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素
原子など)、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、イソプロピル、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、エチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル基など)、または
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
ペンタフルオロエトキシ基など)を示す〕、又は式(A-
2)
【0025】
【化24】 〔式中、A2 およびA3 は同一又は相異なって、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、ハロゲン化
されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、
イソプロピル、トリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタ
フルオロエチル基など)、またはハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,
2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキ
シ基など)を示す〕で表わされる同素環などが挙げられ
る。より好ましい同素環には、例えば、式(A-3)
【化25】 〔式中、A4 およびA5 は、同一又は相異なって、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、またはハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、エチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、イソプロピル基など)を示す〕で表わされる同
素環(特にベンゼン環)などが含まれる。
【0026】また、同素環としては、例えば、下記式
(A-4)
【化26】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される置
換基を有していてもよいベンゼン環も好ましい。前記式
で表される同素環において、特に好ましくは、下記の置
換基を有する同素環が含まれる。 (1)A1 がハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素原子
など)、又はハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、
イソプロピル基など)である同素環、(2)A2 および
3 が、同一又は相異なって、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロ
メチル、エチル、イソプロピル基など)、又はハロゲン
化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メト
キシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ基など)である
同素環、(3)A4 およびA5 が、同一又は相異なっ
て、C1-4 アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソ
プロピル基など)である同素環、(4)A1 がハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素原子など)、(5)A2
よびA3 が、同一又は相異なって、C1-4 アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ基など)である同素環。
【0027】A環における好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、5又は6員の芳香族複素環又は
非芳香族複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、チオフ
ェン、テトラヒドロピリジン、ピロール、チアゾール環
などが挙げられる。具体的には、例えば、式(A-5)で
表される複素環が好ましい。
【化27】 置換基を有していてもよい芳香又は非芳香族複素環の好
ましいものとしては、例えば、オキソ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基(A環およびB環が有していて
もよい置換基として定義されたものと同意義)、C6-10
アリール基(例えば、フェニル基など)およびハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)から選ば
れた置換基を1又は2個有していてもよいピリジン、ピ
ラジン、チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピロー
ル、チアゾール環などが挙げられ、具体的には、例え
ば、下記式(A-6)で表される芳香又は非芳香族複素環
などが好ましい。
【化28】 〔式中、D1 は水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、E1 はC1-4 アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基
など)などを示し、(ii)で示される部分構造を有する
化合物はハロゲンイオン(例えば、Cl-,Br-,I-
など)、硫酸イオン又はヒドロキシイオンなどとともに
4級アンモニウム塩を形成する。Gは水素原子又はC
1-4 アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル基など)を示し、Jは水素原子、C1-4
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル基など)又はC6-10アリール基(例えば、フェニ
ル基など)を示す。〕 A環は、5又は6員の窒素含有複素環、例えば、(i) 炭
素原子以外に窒素原子を1又は2個含む6員の芳香族含
窒素複素環(例えば、ピリジン、ピラジン環など)、(i
i)炭素原子以外に、窒素原子を1又は2個含む6員の非
芳香族複素環(例えば、テトラヒドロピリジン、テトラ
ヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン環など)な
どであるのが好ましい。特に好ましいA環には、芳香族
含窒素複素環、なかでもピリジン環などが含まれる。
【0028】「B環」について B環における好ましい同素環としては、置換基を有して
いてもよい炭素原子からなる同素環、例えば、式(B-
1)
【化29】 〔式中、B1 はハロゲン原子、ヒドロキシで置換または
ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基、C1-6アル
キル−カルボニル基またはカルボキシル基を示す〕、式
(B-2)
【化30】 〔式中、B2 およびB3 は、同一又は相異なって、ハロ
ゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル
基またはハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ
基を示す〕、または式(B-3)
【化31】 〔式中、B4 ,B5 およびB6 は、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシ基を示す〕で表わされる同素環などが挙げられる。
【0029】さらに好ましい同素環には、式(B-4)
【化32】 〔式中、B7 ,B8 及びB9 は、同一又は相異なって、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
キル基またはハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ基を示す〕で表される基などが含まれる。特に好ま
しい同素環としては、下記式(B-5)
【化33】 〔式中、B10は、ハロゲン原子、ヒドロキシで置換また
はハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基、C1-6
ルキル−カルボニル基またはカルボキシル基を示す〕で
表される基が挙げられる。
【0030】前記式中、B1 〜B10におけるハロゲン原
子には、例えば、フッ素、塩素、臭素原子などが含ま
れ、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基に
は、例えば、メチル、トリフルオロメチル、トリクロロ
メチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、
2,2,2−トリクロロエチル、1,1,2,2−テト
ラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、イソプロピ
ル基などが含まれ、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基には、例えば、メトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリクロロメトキシ、エトキシ、2,2,2−
トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキ
シ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペンタ
フルオロエトキシ、プロポキシ、2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ、イソプロポキシ基などが含まれ
る。前記式中、B1またはB10で示されるC1-6アルキル
−カルボニル基にはホルミル、アセチルなどが含まれ
る。
【0031】また、B環が置換基を有していてもよいベ
ンゼン環であるのも好ましい。このようなベンゼン環に
は、例えば、式(B-6)
【化34】 が好ましく、さらに好ましくは、式(B-7)
【化35】 特に、式(B-8)
【化36】 〔式中の記号は前記と同意義である〕で表されるベンゼ
ン環などが含まれる。
【0032】前記式中の置換基の中で、特に好ましい置
換基としては、(1)B1 、B2 、B3 、B4 、B5
よびB6 が、同一又は相異なって、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素原子など)、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロ
メチル、エチル、イソプロピル基など)、(2)B1
2 、B3 、B4 、B5 およびB6 が、同一又は相異な
って、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基
(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ
基など)、(3)B7 、B8 およびB9 が、ハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素原子など)、(4)B10がフ
ッ素原子、(5)B10がC1-4 アルキル基(例えば、メ
チル基など)、(6)B1またはB10がヒドロキシで置
換されていてもよいC1-6アルキル基(例えば、ヒドロ
キシメチルなど)、C1-6アルキル−カルボニル(例え
ば、ホルミル、アセチルなど)、カルボキシル基などが
挙げられる。より好ましい置換基を有していてもよいベ
ンゼン環としては、下記式(B-9)
【化37】 で表されるフェニル基が挙げられる。
【0033】B環において好ましい芳香族複素環又は非
芳香族複素環としては、例えば、ピリジン、チオフェ
ン、ピペリジン環などの5又は6員の芳香族複素環また
は非芳香族複素環が挙げられ、これらの環は、前記A環
の項で例示したのと同様の好ましい置換基を有していて
もよい。B環が芳香族複素環又は非芳香族複素環である
場合、特に好ましい芳香族複素環又は非芳香族複素環に
は、例えば、式(B-10)
【化38】 で表される複素環などが含まれる。A環およびB環の双
方又はいずれか一方が複素環である場合、この複素環と
しては、無置換の複素環も好ましい。
【0034】A環とB環の組み合わ A環およびB環の好ましい組み合わせ(1)は、次の通
りである。 (1)A環およびB環のうちいずれか一方:C1-4 アル
キル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル基な
ど)で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素原子お
よび硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個又は2個含
む5又は6員の複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、
チオフェン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ピペ
ラジン環など)、 A環およびB環の他方:ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、エチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、プロピル、イソプロピル基など)およ
びハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例
えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメ
トキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、ペンタフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロ
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基など)から選
ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼ
ン環。
【0035】A環およびB環のさらに好ましい組み合わ
せ(2)は、次の通りである。 (2)A環およびB環のうちいずれか一方:炭素原子以
外に窒素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1個又は2個含む5又は6員の芳香族複素環(例えば、
ピリジン、ピラジン、チオフェン環など)で、 A環およびB環の他方:ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、エチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、プロピル、イソプロピル基など)およ
びハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基(例
えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメ
トキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、ペンタフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロ
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基など)から選
ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼ
ン環。特に、A環が置換基を有していてもよい前記芳香
族複素環(例えば、5又は6員の芳香族複素環、特にピ
リジン環など)、B環が置換基を有していてもよいベン
ゼン環であるのが好ましい。
【0036】「C環」について 前記式中、C環は置換基を有していてもよい同素環又は
置換基を有していてもよい複素環を示す。前記同素環又
は複素環は、同一又は相異なる置換基を1〜5個程度、
好ましくは1〜3個程度有していてもよい。また、それ
らの置換基は同素環又は複素環のいずれの位置に置換し
ていてもよい。同素環には、「A環及びB環」の項で述
べたのと同様の「環状炭化水素(同素環)」、例えば、
ベンゼン、C3-10シクロアルケン(例えば、シクロブテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、シクロオクテンなど)、C3-10シクロアルカン(例
えば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロオクタンなど)などの3な
いし10員の環状炭化水素、好ましくは5又は6員の環
状炭化水素などが含まれる。好ましい同素環には、ベン
ゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサン環などの6員の
同素環が含まれ、特にベンゼン環が好ましい。
【0037】前記ベンゼン環などの同素環の置換基とし
ては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素原子)、ハロゲン化されていてもよいC
1-10アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、パーフルオロエチル、プロピル、イソプロ
ピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、パーフルオロブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル基など)、アミノ基で
置換されたC1-4 アルキル基(例えば、アミノメチル、
2−アミノエチル基など)、モノ−又はジ−C1-4 アル
キルアミノ基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、
メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチ
ルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル基など)、
カルボキシル基で置換されたC1-4 アルキル基(例え
ば、カルボキシメチル、カルボキシエチル基など)、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1-4 アル
キル基(例えば、メトキシカルボニルエチル、エトキシ
カルボニルエチル基など)、ヒドロキシル基で置換され
たC1-4 アルキル基(例えば、ヒドロキシメチル、ヒド
ロキシエチル基など)、C1-4 アルコキシ−カルボニル
基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メトキシメ
チル、メトキシエチル、エトキシエチル基など)、C
3-10 シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチル基など)、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-10アルコキシ基(例えば、メトキシ、ジフルオロメト
キシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、パーフル
オロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、t−ブトキシ、パーフルオロブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキ
シ、デシルオキシ基など)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ジフル
オロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、環状
アミノ基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子
などのヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員
の環状アミノ基など、具体的には、例えば、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、モルホリノ基など)、C1-4 アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、アミノカルボ
ニルオキシ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノカ
ルボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオ
キシ、エチルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノ
カルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシな
ど)、C1-4 アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メ
チルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロ
ピルスルホニルアミノ基など)、C1-4 アルコキシ−カ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル基など)、アラルキルオキ
シカルボニル基(例えば、フェニル−C1-4アルキルオ
キシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル基な
ど)などのC7-19アラルキルオキシカルボニル基)、カ
ルボキシル基、C1-6 アルキル−カルボニル基(例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカル
ボニル基など)、C3-6 シクロアルキル−カルボニル基
(例えば、シクロヘキシルカルボニル基など)、カルバ
モイル基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルカルバモイル
基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、ジブチルカルバモイル基など)、C
1-6 アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル基など)な
どが挙げられる。
【0038】さらに、C環としての同素環は、例えば、
1個の5又は6員の芳香族単環式複素環基(例えば、フ
リル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキ
サジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザ
ニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チア
ジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾ
リル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、トリアジニル基など)などで置換されている場合
があり、これらの芳香族単環式複素環基は、1〜3個程
度のハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例
えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロ
ピル基など)などで置換されていてもよい。
【0039】C環としての同素環(ベンゼン環など)に
置換する好ましい置換基としては、例えば、ハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン
化されていてもよいC1-6 アルキル基(例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチ
ル、プロピル、イソプロピル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、パーフ
ルオロブチル基など)、ニトロ基、ヒドロキシル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
パーフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
3,3,3−トリフルオロプロポキシ、ブトキシ基な
ど)、アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ
基で置換されたC1-4 アルキル基(例えば、メチルアミ
ノメチル、ジメチルアミノメチル、2−メチルアミノエ
チル、2−ジメチルアミノエチル基など)、モノ−又は
ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、
エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基な
ど)、C1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル基など)、カルボ
キシル基およびカルバモイル基などが挙げられれる。
【0040】なかでも、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、
ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメ
チル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリク
ロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、パーフ
ルオロエチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル基
など)、およびハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
コキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ、
エトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プ
ロポキシ基など)、ジ−C1-4 アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、C1-3
アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基など)およびヒ
ドロキシル基などが好ましい。これらの置換基の数は、
例えば、1〜3個程度であるのが好ましい。特に、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素原子など)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基(例えば、
メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、パーフルオロエチル、プロピル、イソ
プロピル、t−ブチル基など)、ハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリクロロエ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、パーフル
オロエトキシ、プロポキシ基など)などが好適である。
【0041】「置換基を有していてもよい複素環」の
「複素環」には、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、
酸素原子、硫黄原子などの1種または2種のヘテロ原子
を、1〜4個含む5〜10員の複素環などが含まれる。
複素環としては、具体的には、例えば、(1)フリル、
チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−
オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フ
ラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テ
トラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、
ピラジニル、トリアジニルなどの5又は6員の芳香族単
環式複素環;
【0042】(2)ベンゾフラニル、イソベンゾフラニ
ル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリ
ル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−
ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノ
リニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバ
ゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カ
ルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノ
チアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チア
ントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、イ
ンドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−
b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニ
ル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、
1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルな
どの9又は10員の芳香族縮合複素環;または
【0043】(3)オキシラニル、アゼチジニル、オキ
セタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフ
リル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニル、ピラジニルなどの5〜10員の
非芳香族複素環などが挙げられる。前記複素環(1)〜
(3)のうち、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸
素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を1ないし3個含む
5又は6員の複素環が広く利用される。このような複素
環には、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、オキサ
ゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピリダジニル、キノリル、イソキノリ
ル、チアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニルなどが
含まれる。複素環が有していてもよい置換基としては、
前記「置換基を有していてもよい同素環」の項で述べた
のと同様の置換基が挙げられる。
【0044】より好ましいC環には、置換基を有してい
てもよいベンゼン環(特に、置換基により置換されたベ
ンゼン環)、例えば、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
いてもよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルコキシ基、ジ−C1-4 アルキルアミノ
基、C1-3 アシルオキシ基およびヒドロキシル基より選
ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼ
ン環(特に前記置換基で置換されたベンゼン環)が含ま
れる。具体的には、好ましいC環には、例えば、下記式
(C-1)
【化39】 〔式中、C1 、C2 およびC3 は、同一又は相異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミ
ノ基、C1-3 アシルオキシ基またはヒドロキシル基を示
す〕、または下記式(C-2)
【化40】 〔式中、C4 およびC5 は、同一又は相異なって、水素
原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基を示す〕で表わされる置換されていて
もよいベンゼン環が含まれる。
【0045】ここで、C1 、C2 、C3 、C4 又はC5
で示されるハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ基およびモノ−又はジ−C1-4 アルキルアミ
ノ基は、前記したハロゲン原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-4 アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
1-4 アルコキシ基およびモノ−又はジ−C1-4 アルキ
ルアミノ基と同様のものが用いられる。より好ましいC
環には、例えば、前記式(C-1)及び(C-2)において、
1 〜C5 が下記の置換基であるベンゼン環が含まれ
る。 (1)C1 、C2 およびC3 が、同一又は相異なって、
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
キル基又はハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ基、(2)C1 、C2 およびC3 が、同一又は相異な
って、ハロゲン原子またはハロゲン化されていてもよい
1-4 アルキル基、(3)C1 、C2 およびC3 が、同
一又は相異なって、ハロゲン原子、(4)C1 、C2
よびC3 が、同一又は相異なって、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4 アルキル基、
【0046】(5)C1 、C2 およびC3 が、同一又は
相異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコ
キシル基、(6)C4 およびC5 が、同一又は相異なっ
て、ハロゲン原子、(7)C4 およびC5 が、同一又は
相異なって、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルキ
ル基、または(8)C4 およびC5 が、同一又は相異な
って、ハロゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ
基。前記態様(1)〜(8)において、「ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4 アルキル基」、「ハロゲン化され
ていてもよいC1-4 アルコキシ基」および「ハロゲン原
子」としては、前記と同様の基又は原子が例示できる。
【0047】さらに好ましいC環としては、例えば、前
記式(C-2)において、C4 およびC5 が下記の置換基
であるベンゼン環が挙げられる。 (a)C4 およびC5 のうち一方が水素原子、他方がメ
トキシ基、(b)C4 およびC5 が塩素原子、(c)C
4 およびC5 のうち一方がメトキシ基、他方がイソプロ
ピル基、(d)C4 およびC5 のうち一方がメトキシ
基、他方が1−メトキシ−1−メチルエチル基、または
(e)C4 およびC5 がトリフルオロメチル基。
【0048】「Z環」について 前記式中、Z環は置換されていてもよい含窒素複素環を
示す。Z環の置換基としては、種々の置換基、例えば、
アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−
ブチル基などの炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキ
ル基、好ましくは炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状アル
キル基)、アルケニル基(例えば、エテニル、プロペニ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec −
ブテニル基などの炭素数2〜6のアルケニル基、好まし
くは炭素数2〜4のアルケニル基)、アルキニル基(例
えば、エチニル、プロピニル、イソプロピニル、ブチニ
ル、イソブチニル、sec −ブチニル基などの炭素数2〜
6のアルキニル基、好ましくは炭素数2〜4のアルキニ
ル基)、シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基など
のC3-8 シクロアルキル基、好ましくはC3-6 シクロア
ルキル基)、シクロアルキル−アルキル基(例えば、シ
クロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロヘ
キシルメチル基などのC3-6 シクロアルキル−C1-4
ルキル基)、アリール基(例えば、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、アントリル、フェナントリル基な
どの炭素数6〜14のアリール基、好ましくは炭素数6
〜10のアリール基、特にフェニル基)、ニトロ基、シ
アノ基、ヒドロキシル基、C1-4 アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ基など)、C1-4 アルキルチオ基(例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ基など)、
アミノ基、モノ−又はジ−C1-4 アルキルアミノ基(例
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基など)、環状アミノ
基(例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状
アミノ基など、具体的には、例えば、ピロリジノ、ピペ
リジノ、モルホリノ、チオモルホリノ基など)、C1-4
アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ基など)、C
1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ基など)、C
1-4 アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル基
など)、カルボキシル基、C1-6 アルキル−カルボニル
基(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プ
ロピルカルボニル基など)、カルバモイル基、モノ−又
はジ−C1-4 アルキルカルバモイル基(例えば、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイル基など)、C1-6
ルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル基など)、オキソ
基、チオキソ基などが挙げられる。これらの置換基の数
は、Z環の大きさに応じて、例えば、1〜5個程度、好
ましくは1又は2個程度である。
【0049】Z環は、Y及び窒素原子N以外に、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選択された少なくとも
1つのヘテロ原子を含んでいてもよい複素環であっても
よいが、オキソ化されていてもよい環であるのが好まし
い。Z環には、下記式(Z-1)
【化41】 (式中、DとEは、Eに隣接する窒素原子とともに前記
Z環を形成する基を示す)で表される含窒素複素環が含
まれる。Z環を形成するDおよびEとしては、少なくと
も一方がオキソ化されていてもよいアルキレン基、オキ
シアルキレン基、イミノアルキレン基などが挙げられ
る。好ましいDおよびEはそれぞれオキソ化されていて
もよいアルキレン基、オキシアルキレン基である場合が
多い。DおよびEで表されるオキソ化されていてもよい
アルキレン基、オキシアルキレン基、イミノアルキレン
基は、Z環が5〜12員環、好ましくは5〜9員環を形
成する炭素数を有するのが好ましい。なお、DおよびE
で表されるアルキレン基の炭素数は、同一又は異なって
いてもよい。
【0050】好ましいDには、例えば、オキソ化されて
いてもよいC1-7 アルキレン基(特にオキソ化されてい
てもよいC1-5 アルキレン基)、C1-7 オキシアルキレ
ン基(特にC1-5 オキシアルキレン基)、C1-7 イミノ
アルキレン基(特にC1-5 イミノアルキレン基)が含ま
れる。さらに好ましいDには、式 −(CH2m−(式
中、mは1〜7)で表されるアルキレン基、式 −O−
(CH2p−(式中、pは1〜7の整数)で表されるオ
キシアルキレン基、式 −NH−(CH2q−(式中、
qは1〜7の整数)で表されるイミノアルキレン基が含
まれる。上記式において、m及びpは、それぞれ1〜
5、特に2〜5であるのが好ましい。好ましいEには、
例えば、オキソ化されていてもよいC1-3 アルキレン
基、特にオキソ化されていてもよい炭素数1又は2のア
ルキレン基、なかでもオキソ化されていてもよいメチレ
ン基が含まれる。前記Z環に置換可能なオキソ基の数は
特に制限されず、Z環の大きさに応じて1〜3程度の範
囲から選択できるが、Z環が5〜10員である場合、オ
キソ基の数は1又は2個程度である。オキソ基は、D及
び/又はEの少なくともいずれか一方に置換していれば
よい。好ましいZ環において、オキソ基はEに置換して
いる。
【0051】好ましいZ環において、Dは炭素数1〜
5、特に炭素数2〜5のアルキレン基又はオキシアルキ
レン基であり、Eはオキソ化された炭素数1又は2のア
ルキレン基、特に>C=Oである。好ましいZ環には、
例えば、下記式(Z-2)
【化42】 (式中、m及びpはそれぞれ1〜5の整数を示す)で表
される5〜9員含窒素複素環が含まれる。
【0052】「nについて」 前記式中、nは1ないし6の整数を示し、1〜3の整
数、特に1又は2であるのが好ましい。さらに好ましく
は、nは1である。化合物(I)及び(Ia )について 前記一般式(I) 及び一般式(Ia)で表される化合物に
おいて、前記「M環」
【化43】 組み合わせは特に制限されず、適当に組み合わせること
により化合物(I),(Ia)を構築できる。好ましい化
合物(I),(Ia)は、前記好ましい態様の「M環」
【化44】 組み合わせることにより構築される。
【0053】前記一般式(I)、特に一般式(Ia)で表
される化合物のうち、好ましい化合物(1)には、次の
ような化合物又は薬学上許容可能な塩が含まれる。A環
およびB環のうちいずれか一方が、炭素原子以外に、窒
素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1又は
2個含む5又は6員の複素環であり、他方がベンゼン環
であり、A環およびB環は、ハロゲン原子およびハロゲ
ン化されていてもよいC1-4 アルキル基から選ばれた1
又は2個の置換基を有していてもよい;C環が、ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6 アルキル基
(好ましくはC1-4 アルキル基)およびハロゲン化され
ていてもよいC1-6 アルコキシ基(好ましくはC1-4
ルコキシ基)から選ばれた1〜3個の置換基を有してい
てもよいベンゼン環;Z環を構成するDが−(CH2m
−(mは1〜7の整数を示す)又は−O−(CH2p
(pは1〜7の整数を示す);
【0054】Z環を構成するEが>C=O;
【化45】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。上
記「5又は6員の複素環」としては、例えば、ピリジ
ン、ピラジン、ピロール、チオフェン、チアゾール、テ
トラヒドロピラジン、ピペリジンなどが挙げられ、具体
的には、A環として、前記式(A-5)で表される複素環
などが挙げられ、B環としては、前記式(B-7)(B-
8)、特に前記式(B-10)で表されるベンゼン環などが
挙げられる。前記「ハロゲン原子」には、例えば、フッ
素、塩素、臭素原子などが含まれ、「ハロゲン化されて
いてもよいC1-4 アルキル基」としては、例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、パーフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イ
ソプロピル、2−トリフルオロメチルエチル、ブチル、
4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec −
ブチル、tert−ブチル基などがあげられ、「ハロゲン化
されていてもよいC1-6 アルキル基」には、上記アルキ
ル基又はハロゲン化アルキル基に加えて、ペンチル、ヘ
キシル基などが含まれる。
【0055】「ハロゲン化されていてもよいC1-4 アル
コキシ基」としては、例えば、メトキシ、ジフルオロメ
トキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、パーフルオロエトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリ
フルオロブトキシ、イソブトキシ、sec −ブトキシ、te
rt−ブトキシ基などがあげられ、「ハロゲン化されてい
てもよいC1-6 アルコキシ基」には、上記アルコキシ基
又はハロゲン化アルコキシ基に加えて、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ基などが含まれる。前記一般式
(I)、特に一般式(Ia)で表される化合物のうち、好
ましい化合物(2)には、次のような化合物又は薬学上
許容可能な塩も含まれる。A環が、炭素原子以外に、1
個の窒素原子又は1個の硫黄原子を含む5又は6員の複
素環、例えば、下記式(A-7)で表される複素環;
【化46】 B環が、ハロゲン原子およびハロゲン化されていてもよ
いC1-4 アルキル基から選ばれた1〜3個の置換基を有
していてもよいベンゼン環;C環が、ハロゲン原子、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-4 アルキル基およびハロ
ゲン化されていてもよいC1-4 アルコキシ基から選ばれ
た1〜3個の置換基で置換されていてもよいベンゼン
環;Z環を構成するDが−(CH2m−(mは1〜7の
整数を示す)又は−O−(CH2p−(pは1〜7の整
数を示す);
【0056】Z環を構成するEが>C=O;
【化47】 nが1である化合物または薬学上許容可能なその塩。
「ハロゲン原子」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルキル基」及び「ハロゲン化されていてもよいC
1-4 アルコキシ基」としては、上記化合物(1)の項で
述べたのと同様の原子又は基が例示できる。より好まし
くは、RaおよびRbが同一又は異なって水素原子又は
1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、アミノ
基、C1-7アシルアミノ基、モノ−又はジ−C1-6
ルキルアミノ基、C3-10環状アミノ基、C1-6アル
キル基で置換されていてもよい5又は6員の環状アミノ
基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基又はC1-6
ルキルカルボニルオキシ基で置換されていてもよいC
1-6アルキル基、又はRaおよびRbが共に結合してハロ
ゲン原子またはC1-4アルキル基から選ばれた1ないし
3個の置換基を有していてもよいピリジン環を形成し、
B環がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル基又はハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよいベンゼン環であり、C環がハロゲン
原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ
基、C1-4アルキル基で置換されていてもよいアミノ
基、C1-3アシルオキシ基又は水酸基から選ばれた
1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環で
あり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸基で置換されて
いてもよくオキソ化されていてもよい5ないし10員の
含窒素複素環基であり、
【化48】 nが1である化合物又はその塩が含まれる。
【0057】化合物(I)及び(Ia)のうち好ましい化
合物には、例えば、下記一般式で表される化合物又はそ
の塩が含まれる。
【化49】 (式中、D及びEはオキソ化されていてもよいアルキレ
ン基、その他の記号は前記と同意義である) D及びEは、それぞれ1つのオキソ基で置換されていて
もよいC1-3アルキレン基であるのが好ましい。化合物
(I)及び(Ia)のうちさらに好ましい化合物には、例
えば、下記一般式で表される化合物又はその塩が含まれ
る。
【化50】 (式中、mは1〜7の整数、その他の記号は前記と同意
義である) mは2〜5の整数が好ましい。上記式において、Ra
よびRbがそれぞれ水素原子または(I)ハロゲン原子,(I
I)(i)ヒドロキシ基,(ii)C1-6アルコキシ基,(iii)C
1-6アルキルチオ基,(iv)アミノ基,(v)C1-7アシルア
ミノ基,(vi)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,
(vii)モノ−又はジ−C3-8シクロアルキルアミノ基,(v
iii)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒素原子
以外に酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれるヘテ
ロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミ
ノ基,(ix)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(x)C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xi)ハロゲン
原子からなる群から選ばれる1〜5個の置換基を有して
いてもよいC1-6アルキル基,(III)C1-6アルキルで置
換されていてもよい、窒素原子以外に酸素原子および硫
黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1〜3個
(好ましくは、1または2個)含んでいてもよい5〜9
員(好ましくは、6員)の環状アミノ基,(IV)カルボキ
シル基,(V)カルバモイル基および(VI)モノ−又はジ−
1-6アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる
置換基を示すか;RaおよびRbが共に結合してA環を形
成し、A環がC1-6アルキル基で置換されていてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
からなる群から選ばれる1種または2種のヘテロ原子を
1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素環(好ま
しくは、ピリジン環)を示し;B環が(i)ヒドロキシ基
で置換されていてもよいC1-6アルキル基,(ii)C1-6
ルキルカルボニル基(ホルミルを含む)および(iii)カ
ルボキシル基からなる群から選ばれる置換基で置換され
ていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、ベンゼン
環)を示し;C環が(i)ハロゲン原子,(ii)ハロゲン化
されていてもよいC1-10アルキル基および(iii)C1-10
アルコキシ基からなる群から選ばれる1ないし3個の置
換基で置換されていてもよいC6-14アリール基(好まし
くは、ベンゼン環)であり;Z環が(i)C1-6アルキル
基,(ii)ヒドロキシ基および(iii)オキソ基からなる群
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていても
よい、Y及び窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘ
テロ原子を含んでいてもよい5ないし12員の複素環を
示す場合が好ましい。前記式(I)及び(Ia)で表され
る化合物は塩を形成していてもよく、それが医薬品とし
て用いられる場合、塩としては薬学上許容可能な塩が好
ましい。薬学上許容可能な塩としては、例えば、塩酸、
硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸および硝酸などの
無機酸との塩、または酢酸、リンゴ酸、マレイン酸、フ
マル酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、パルミチン酸、サ
リチル酸およびステアリン酸などの有機酸との塩が例示
できる。
【0058】本発明で用いる化合物(I)及び(Ia)又
はその塩には、シス,トランス異性体などの立体異性
体、ラセミ体の他、R体及びS体などの光学活性体も含
まれる。また、Z環などの環の大きさによっては、コン
ホメーションによる異性体が生成する場合があるが、こ
のような異性体も化合物(I)及び(Ia)又はその塩に
含まれる。
【0059】以下に化合物(I)及び(Ia)に含まれる
化合物の中で好ましいものを示す。 (1)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−(4−メ
チルフェニル)−6,11−ジオキソ−11H−ピラジ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(以下、化合
物No.1と略称する場合がある。) (2)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−
5−(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキソ
[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン(以下、化合物No.2と略称する場合があ
る。) (3)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン (4)6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−7
−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン (5)6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7
−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (6)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11,12,14−オ
クタヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,14−
ジオキソ[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン (7)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−
6,12−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (8)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−
6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (9)7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[1,2−b][2,7]
ナフチリジン
【0060】(10)7−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−1,2,3,4,6,7,8,
9,10,11−デカヒドロ−2−メチル−5−(4−
メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−
[1,4]ジアゾシノ[1,2−b][2,7]ナフチ
リジン (11)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ
−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサ
ゼピン (12)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (13)(9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−6,12−ジオキソ−5−フ
ェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン (14)(9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (15)(±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキ
サヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェ
ニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (16)(±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキ
サヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン (17)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フ
ェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (18)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン(以下、化合物
No.3と略称する場合がある。) (19)(9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フ
ニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン
【0061】(20)(9S)−7−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,
10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メ
チルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (21)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ
−6−フェニル−1H−ピリド[2,3−e][1,
4]ジアゼピン (22)5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ
−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b][1,
5]オキサゾシン (23)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−7−メチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン (24)5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン (25)(±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキ
サヒドロ−9−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン (26)7−ベンジル−6,7,8,9,10,12−
ヘキサヒドロ−6,12−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン (27)7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−6,13−ジオキソ−5−フェニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン (28)7−ベンジル−6,7,8,9,10,11,
12,14−オクタヒドロ−6,14−ジオキソ−5−
フェニル[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン (29)7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,
8,9,10,12−ヘキサヒドロ−6,12−ジオキ
ソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン
【0062】(30)7−(3,4−ジクロロベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−
6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (31)(S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
3,8−ジメチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−
ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン (32)(R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
3,8−ジメチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−
ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン (33)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン (34)5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン (35)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 9−オキシド (36)5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5,−テトラヒドロ−9−メチ
ル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3
−b][1,5]オキサゾシン 10−オキシド (37)8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド−
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (38)9−アセトキシメチル−5−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−
テトラヒドロ−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン (39)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−8−クロロメチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン
【0063】(40)4−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−8−メトキシメチル−5−オキソ−6−フェニルピリ
ド[3,2−f][1,4]オキサゼピン (41)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(2−
メチルエチル)−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (42)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル
チオメチル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2
−f][1,4]オキサゼピン (43)8−アミノメチル−4−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン (44)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル
アミノメチル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン (45)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−8−ジメチルアミノメチル−2,3,4,5
−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (46)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−8−シクロプロピルアミノメチル−2,3,
4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリ
ド[3,2−f][1,4]オキサゼピン (47)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(N−
メチルピペラジノメチル)−5−オキソ−6−フェニル
ピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン (48)8−アセチルアミノメチル−4−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5
−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (49)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メタン
スルホニルアミノメチル−5−オキソ−6−フェニルピ
リド[3,2−f][1,4]オキサゼピン
【0064】(50)6−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−5,6,7,8−ヘキサヒドロ
−3,9−ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェニ
ルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシン (51)6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−
9−メチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド
[2,3−f][1,4]ジアゾシン (52)6−ベンジル−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−3,9−ジメチル−5,10−ジオキソ−
4−フェニルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシ
ン (53)6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−9−エチル−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−3−メチル−5,10−ジオキソ−4−フ
ェニルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシン (54)6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−3,10−ジメチル−5,11−ジオキソ−4−フェ
ニル−5H−ピリド[2,3−g][1,5]ジアゾニ
ン (55)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2
−f][1,4]オキサゼピン (56)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ
−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサ
ゼピン−8−カルボン酸 (57)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ
−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサ
ゼピン−8−カルボキサミド (58)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン−8−カルボキサミド (59)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−N,N−ジメチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン−8−カルボキサミド
【0065】(60)4−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−N−n−ブチル−2,3,4,
5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン−8−カルボキ
サミド (61)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ
−6−フェニル−8−ピペリジノカルボニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (62)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−モルホ
リノカルボニル−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (63)4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−[1−
(4−メチルピペラジニル)カルボニル]−5−オキソ
−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサ
ゼピン (64)2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−
6−フェニル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)ピリド「3,2−f][1,4]オキサゼピン (65)4−(3,4−ジクロロベンジル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリ
ド[3,2−f][1,4]オキサゼピン (66)4−(3,4−ジメトキシベンジル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニル
ピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン (67)4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン (68)2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−
7−フェニル−5−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾ
シン (69)(S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6
H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン
【0066】(70)(R)−5−ベンジル−2,3,
4,5−テトラヒドロ−3−メチル−6−オキソ−7−
フェニル−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキ
サゾシン (71)(S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン (72)(R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン (73)7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (74)(9R)−7−ベンジル−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (75)(9S)−7−ベンジル−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (76)(9R)−6,7,8,9,10,11−ヘキ
サヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシ
ベンジル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (77)(9S)−6,7,8,9,10,11−ヘキ
サヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシ
ベンジル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (78)(9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (79)4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−5−オキソ−6−(4−メチルフェニル)ピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン
【0067】(80)4−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−5−オキソ−6−(4−メチルフェニル)ピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン (81)(S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−3−メチル−7−(4−メチルフェニル)−
6−オキソ−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オ
キサゾシン (82)(S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−
メチル−7−(4−メチルフェニル)−6−オキソ−6
H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン (83)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン (84)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (85)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (86)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (87)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−
ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジンN−オキシド (88)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン N−オキシド (89)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジンN−オキシド
【0068】(90)(9S)−[10,10,11,1
1−24]−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−5
−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−7
H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン−6,13−ジオン(上記(83)の化合物の
4体) (91)(9S)−[10,10,11,11−24]−
7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5−(4−ホルミルフェニル)−8,9,10,11−
テトラヒドロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジ
オン(上記(84)の化合物のd4体) (92)(9S)−[10,10,11,11−24]−
7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5−(4−カルボキシフェニル)−8,9,10,11
−テトラヒドロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン−6,13−
ジオン(上記(86)の化合物のd4体) (93)(9R)−7−[3,5−ジ(ベンジルオキ
シ)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサ
ヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン (94)(9R)−7−(3,5−ジヒドロキシベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (95)(9R)−7−(3,5−ジエトキシベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (96)(9R)−7−[3,5−ジ(1−メチルエチ
ルオキシ)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (97)(9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H
−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン (98)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−5−(4−クロロフェニル)−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (99)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−5−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジ
アゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン
【0069】(100)(9R)−7−(3,5−ジメ
トキシベンジル)−5−(3,4−ジクロロフェニル)
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メ
チル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (101)(9R)−7−(3,5−ジメチルベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (102)(9R)−7−(3,5−ジクロロベンジ
ル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (103)(9R)−5−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−7−(3,5−ジメチルベンジル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン (104)(9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (105)(9R)−5−(4−クロロフェニル)−7
−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,
10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン (106)(9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−5−(4−フルオロフェニル)
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メ
チル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (107)(±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−9−エチル−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン (108)(±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−(1−メチルエチル)−5−(4−メ
チルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン (109)(±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)
−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−9−エチル−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン (110)(±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)
−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−(1−メチルエチ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン
【0070】化合物又はその塩の製 造方法 化合物(I)及び(Ia)又はその塩は、特開平9−26
3585号または特開平10−109989号公報に記
載の方法にしたがい製造することができる。上記(1)
〜(82)の化合物は特開平9−263585号公報の
実施例の記載に基づき製造することができる。上記(8
3)〜(92)の化合物は特開平10−109989号
公報の実施例の記載に基づき製造することができる。上
記(93)〜(110)の化合物は下記参考例1〜18
2(特に、参考例165〜182)に基づき製造するこ
とができる。
【0071】また、化合物(I)及び(Ia)又はその塩
は、毒性が低く、安全である。従って、化合物(I)及
び(Ia)又はその塩は、哺乳動物(例えば、ハムスタ
ー、ネコ、フェレット、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒ
トなど)に対する、嘔吐抑制剤として有用である。嘔吐
には、悪心、吐き気および嘔吐が含まれる。また、嘔吐
には急性嘔吐、遅延嘔吐および前駆嘔吐が含まれる。化
合物(I)及び(Ia)又はその塩は癌の治療のための放
射線療法、毒物、毒素、代謝障害(例、胃炎)、妊娠に
よるつわり、回転性めまい、動揺病(例、乗物酔い
等)、術後症、胃腸障害、胃腸運動低下、内臓痛(例、
心筋梗塞、腹膜炎)、偏頭痛、頭蓋間圧上昇、高山病の
ような頭蓋間圧下降などにより引き起こされる嘔吐の抑
制に有用である。特に、以下に示す催吐作用を有する薬
物により惹起される嘔吐の抑制に極めて有用である。
【0072】〔催吐作用を有する薬物の例示〕 (1)制癌剤(抗腫瘍薬):例えばシクロホスファミド、
カルムスチン、ロムスチン、クロランブシル、ブスルフ
ァン、メルファラン、メクロレタミン、ビンカアルカロ
イド類(例、エトポサイド、ビンブラスチン、ビンクリ
スチン等)、麦角アルカロイド類(例、麦角アルカロイ
ド、ブロモクリプチン等)、フマギリン誘導体(例、
(3R,4S,5S,6R)−5−メトキシ−4−
〔(2R,3R)−2−メチル−3−(3−メチル−2
−ブテニル)オキシラニル〕−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクト−6−イル(クロロアセチル)カルバメート
等)、メソトレキセート、エメチン、ムスチン、シスプ
ラチン、ダカルバジン、プロカルバジン、ダクチノマイ
シン、ドキソルビシン、マイトマイシン−C、ブレオマ
イシン、アスパラギナーゼ、ダウノルビシン、フロクス
ウリジン、シタラビン、フルオロウラシル、メルカプト
プリン、ミトーテン、プロカルバジン、ストレプトゾシ
ン、タモキシフェン、チオグアニン、ブスルファン等、 (2)抗生物質:例えばエリスロマイシンまたはその誘導
体(例、エリスロマイシンA,B,CまたはDなどのエ
リスロマイシンまたはその誘導体(例、N−デメチル−
N−イソプロピル−8,9−アンヒドロエリスロマイシ
ンA−6,9−ヘミアセタールなど)、クラリスロマイ
シン等)、アミノグリコシド(例、スプレプトマイシ
ン、ネオマイシン、ゲンタマイシン等)、アクチノマイ
シン、アドリアマイシン、シクロヘキシミド等、 (3)モルヒネもしくはその誘導体またはその塩(例、モ
ルヒネまたはその塩などのオピオイド鎮痛剤、アポモル
フィンまたはその塩などの男性***不全(インポテン
ス)治療薬およびパーキンソン病治療薬(ドーパミンD
2受容体作動薬)等)、 (4)その他、オピエート受容体作動薬などの下痢治療剤
(例、ロペラミド)、抗新生物薬(例、ヒドロキシウレ
ア)、ホスホジエステラーゼIV阻害剤などの抗喘息薬
(例、ロリプラム)、ヒスタミン、ピロカルピン、プロ
トベラトリン、レボドパ、テオフィリン、ヒドロキシカ
ルバミド、チオテパ、カルボプラチン、エピルビシン等 催吐作用を有する薬物には上記した物質が数種(好まし
くは2〜3種)組み合わされた薬剤も含む。化合物
(I)及び(Ia)又はその塩は上記したなかでもモルヒ
ネもしくはその誘導体またはその塩に起因する嘔吐に対
して用いるのが好ましい。上記したようにアポモルフィ
ンまたはその塩は男性***不全治療薬として用いられる
が、男性***不全は心因性***不全の他、糖尿病、心臓
病などの循環器系疾患、動脈硬化症、高齢、ホルモン系
薬剤、去勢、前立腺摘出などに起因する***不全であっ
てもよい。したがって、アポモルフィンまたはその塩
は、ホルモン系薬剤(例、酢酸リュープロレリンなど)
と併用されてもよい。モルヒネもしくはその誘導体の塩
としては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸との薬理学
的に許容される塩および酒石酸、重酒石酸、クエン酸、
コハク酸、マレイン酸などの有機酸との薬理学的に許容
される塩が挙げられる。モルヒネやアポモルフィンの塩
としては、塩酸および硫酸との薬学的に許容しうる酸付
加塩が好ましく用いられる。
【0073】本発明の医薬には(1)化合物(I)及び(Ia)ま
たはその塩と催吐作用を有する薬物を含有する医薬組成
物、(2)化合物(I)及び(Ia)またはその塩と催吐作用を有
する薬物とが別個に製剤化されたもののいずれも含まれ
る。本発明の医薬は、化合物(I)及び(Ia)またはそ
の塩、および催吐作用を有する薬物の有効成分を、別々
にあるいは同時に、そのままもしくは薬学的に許容され
うる担体などと混合し、たとえば、散剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤などの固形製剤、シロップ剤、乳剤、注
射剤(皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、点滴法を含
む)などの液剤、舌下錠、バッカル、トローチ剤、マイ
クロカプセル等の徐放性製剤、口腔内速崩壊剤、坐剤と
して経口または非経口的に投与することができる。上記
薬学的に許容されうる担体としては、製剤素材として慣
用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製
剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤
における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝
剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加
物を用いることもできる。
【0074】上記賦形剤の好適な例としては、例えば乳
糖、白糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロー
ス、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸カルシウ
ムなどが挙げられる。上記滑沢剤の好適な例としては、
例えばステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。上記結合剤の好適な例としては、例えば結晶
セルロース、白糖、D-マンニトール、デキストリン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビヤゴ
ム、ゼラチンなどが挙げられる。上記崩壊剤の好適な例
としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカ
ルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナト
リウムなどが挙げられる。上記溶剤の好適な例として
は、例えば注射用水、生理食塩水、アルコール、プロピ
レングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ
油などが挙げられる。上記溶解補助剤の好適な例として
は、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノー
ル、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノ
ールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなど
が挙げられる。上記懸濁化剤の好適な例としては、例え
ばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナト
リウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリ
ン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙
げられる。上記等張化剤の好適な例としては、例えば塩
化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙
げられる。上記緩衝剤の好適な例としては、例えばリン
酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが
挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベン
ジルアルコールなどが挙げられる。上記防腐剤の好適な
例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、ク
ロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアル
コール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
上記抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、ア
スコルビン酸などが挙げられる。本発明の医薬は上記し
た成分に加えさらに嘔吐の可能性減少、嘔吐の予防、制
吐作用の増強の目的で自律神経応答阻害剤、抗ドーパミ
ン作用剤、セロトニン拮抗剤〔例、オンダンセトロン
(Ondansetron(Zofran))またはその徐放性製剤 (ゾフ
ラン ジディス(Zofran Zydis)),グラニセトロン (gran
isetron (Kytril)),アザセトロン(azasetron (Seroton
e)),ラモセトロン(ramosetron (Nasea))、メトクロプラ
ミド(metoclopramide (Primperan))またはその徐放性製
剤 (プラミジン(Pramidin)),トロピセトロン(tropis
etron (Novoban)),モサプリド(Mosapride (Gasmoti
n)),およびドラセトロン(Dolasetron(Anemet))等。
その他、パロノセトロン(palonosetron(RS-42358-19
7)),イタセトロン(Itasetron (U-98079A)),インジセ
トロン(Indisetron (N-3389)),KAE-393,R-ザコプリド
(SL-920241), レリセトロン(F-0930-RS), E-3620, Ro-9
3777等〕、ヒスタミン拮抗剤、副交感神経抑制剤、制吐
剤(例、メトピマジン、トリメトベンザミド、塩酸ベン
ズキナミン、塩酸ジフェニドールなど)、糖質ステロイ
ド〔例、酢酸コルチゾン(Cortone),ヒドロコルチゾン
(Cortril, Hydrocorton)またはそのリン酸ナトリウム
塩(Hydrocortisone soluble)、デキサメタゾン(Cors
on, decaderon、Decaderon S)またはその酢酸塩(デカ
ドロンA水性懸濁注射液など)、リン酸ナトリウム塩
(Decadron、デカドロン注射液、デカドロンS)もしく
は硫酸ナトリウム塩(デキサ・シェロソン注、デキサ・
シェロソン注B), ベタメタゾン(Rinderon, Betonela
n)またはそのリン酸ナトリウム塩(Rinderon)もしく
は酢酸塩(リンデロン懸濁)、プレドニゾロン (Predo
nine、プレドニゾロン錠など)またはその酢酸塩(Pred
onine soluble)もしくはリン酸ナトリウム塩(ドージ
ロン注)、 酢酸ブチル塩(コーデルコートン)もしく
はコハク酸ナトリウム塩(水溶性プレドニン),メチル
プレドニゾロン (Medrol)またはその酢酸塩(Depo-Med
rol)もしくはコハク酸ナトリウム塩(Sol-Medrol)、
酢酸トリアムシノロン(Kenacort) 、その他のグルココ
ルチコイド活性を持つステロイドなどの副腎皮質ステロ
イドまたはその塩〕、クロールプロマジンなどの精神安
定剤、トランキライザー等が含まれていてもよい。特
に、オンダンセトロンなどのセロトニン拮抗剤および/
またはデキサメタゾンまたはその酢酸塩、リン酸ナトリ
ウム塩もしくは硫酸ナトリウム塩などの糖質ステロイド
を組み合わせて用いることにより化合物(I)及び(Ia)ま
たはその塩の制吐作用が増強する場合があり、好ましく
使用される。すなわち、本発明の医薬には(1)化合物
(I)及び(Ia)またはその塩、催吐作用を有する薬物およ
びセロトニン拮抗剤とを組み合わせてなる医薬、(2)
化合物(I)及び(Ia)またはその塩、催吐作用を有する薬
物および糖質ステロイドとを組み合わせてなる医薬、
(3)化合物(I)及び(Ia)またはその塩、催吐作用を有
する薬物、セロトニン拮抗剤および糖質ステロイドとを
組み合わせてなる医薬を包含する。このような組み合わ
せはシスプラチン等の制癌剤に起因する嘔吐を抑制する
場合などに好ましく用いられる。これらの製剤は、製剤
工程において通常一般に用いられる自体公知の方法によ
り製造することができる。
【0075】本発明で用いる化合物(I)及び(Ia)または
その塩や催吐作用を有する薬物は分散剤(例、ツイーン
(Tween)80(アトラスパウダー社製、米国)、HCO 6
0(日光ケミカルズ製)、ポリエチレングリコール、カ
ルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、デキストリンな
ど)、安定化剤(例、アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナト
リウム等)、界面活性剤(例、ポリソルベート80、マ
クロゴール等)、可溶剤(例、グリセリン、エタノール
等)、緩衝剤(例、リン酸及びそのアルカリ金属塩、ク
エン酸及びそのアルカリ金属塩等)、等張化剤(例、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、ソルビト
ール、ブドウ糖等)、pH調節剤(例、塩酸、水酸化ナ
トリウム等)、保存剤(例、パラオキシ安息香酸エチ
ル、安息香酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベ
ンジルアルコール等)、溶解剤(例、濃グリセリン、メ
グルミン等)、溶解補助剤(例、プロピレングリコー
ル、白糖等)、無痛化剤(例、ブドウ糖、ベンジルアル
コール等)などと共に水性注射剤に、あるいはオリーブ
油、ゴマ油、綿実油、コーン油などの植物油、プロピレ
ングリコールなどの溶解補助剤に溶解、懸濁あるいは乳
化して油性注射剤に成形し、注射剤とすることができ
る。経口投与用製剤とするには、自体公知の方法に従
い、本発明で用いる化合物(I)および(Ia)またはその塩
または催吐作用を有する薬物をたとえば賦形剤(例、乳
糖、白糖、デンプンなど)、崩壊剤(例、デンプン、炭
酸カルシウムなど)、結合剤(例、デンプン、アラビア
ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニールピロ
リドン、ヒドロキシプロピルセルロースなど)または滑
沢剤(例、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエ
チレングリコール 6000など)などを添加して圧縮
成形し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あ
るいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティン
グすることにより経口投与製剤とすることができる。そ
のコーティング剤としては、例えばヒドロキシプロピル
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオ
キシエチレングリコール、ツイーン 80、プルロニッ
ク F68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシ
メチルセルロースアセテートサクシネート、オイドラギ
ット(ローム社製、ドイツ,メタアクリル酸・アクリル
酸共重合)および色素(例、ベンガラ,二酸化チタン
等)などが用いられる。経口投与用製剤は速放性製剤、
徐放性製剤のいずれであってもよい。
【0076】たとえば坐剤とするには、自体公知の方法
に従い、本発明で用いる化合物(I)及び(Ia)またはその
塩、または催吐作用を有する薬物を油性または水性の固
状、半固状あるいは液状の坐剤とすることができる。上
記組成物に用いる油性基剤としては、例えば高級脂肪酸
のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類(ダイナ
マイトノーベル社製,ドイツ)など〕、中級脂肪酸
〔例、ミグリオール類(ダイナマイトノーベル社製,ド
イツ)など〕、あるいは植物油(例、ゴマ油、大豆油、
綿実油など)などが挙げられる。また、水性基剤として
は、例えばポリエチレングリコール類、プロピレングリ
コール、水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム類、セ
ルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体な
どが挙げられる。上記徐放性製剤としては、徐放性マイ
クロカプセル剤などが挙げられる。徐放型マイクロカプ
セルとするには、自体公知の方法を採用できるが、例え
ば、下記〔2〕に示す徐放性製剤に成型して投与するの
が好ましい。
【0077】化合物(I)及び(Ia)またはその塩は固
形製剤(例、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤)などの
経口投与用製剤に成型するか、坐剤などの直腸投与用製
剤に成型するのが好ましい。特に経口投与用製剤が好ま
しい。催吐作用を有する薬物は薬物の種類に応じて上記
した剤形とすることができるが、催吐作用を有する薬物
がモルヒネもしくはその誘導体またはその塩である場
合、注射剤とするか、速放性製剤(例、散剤、顆粒剤、
錠剤)もしくは徐放性製剤(例、マイクロカプセル徐放
性製剤)、舌下錠、バッカル、口腔内速崩壊剤およびト
ローチ剤などの経口投与用製剤とするのが好ましい。よ
り具体的には、催吐作用を有する薬物がモルヒネまたは
その塩である場合、注射剤とするか、または速放性製剤
(例、散剤、顆粒剤、錠剤)もしくはマイクロカプセル
等の徐放性製剤などの経口投与用製剤とするのが好まし
い。また、催吐作用を有する薬物がアポモルフィンまた
はその塩である場合、舌下錠、バッカル、口腔内速崩壊
剤などの経口投与用製剤とするのが好ましい。本発明の
医薬に上記したセロトニン拮抗剤および/または糖質ス
テロイドを組み合わせて併用する場合、本発明の医薬に
セロトニン拮抗剤または糖質ステロイドとをそれぞれ別
個に製剤化して併用してもよく、セロトニン拮抗剤およ
び糖質ステロイドを含有する医薬組成物として併用して
もよい。下記する〜の医薬組成物として併用しても
よい。 化合物(I)及び(Ia)またはその塩、およびセロトニン
拮抗剤を含有する医薬組成物。 化合物(I)及び(Ia)またはその塩、および糖質ステロ
イドを含有する医薬組成物。 化合物(I)及び(Ia)またはその塩、セロトニン拮抗剤
および糖質ステロイドを含有する医薬組成物。 上記〜の医薬組成物はそれぞれさらに催吐作用を有
する化合物を含有していてもよい。セロトニン拮抗剤お
よび/または糖質ステロイドは上記した化合物(I)及び
(Ia)またはその塩や催吐作用を有する薬物の場合と同様
に自体公知の方法にしたがい錠剤、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤などの経口投与用製剤、注射剤(皮下注射、静脈
内注射、筋肉内注射、点滴法を含む)、坐剤、パッチ剤
などの製剤に成型して使用するのが好ましい。
【0078】以下に、〔1〕催吐作用を有する薬物とし
てモルヒネまたはその塩を用いた場合の注射剤およびそ
の調製、〔2〕催吐作用を有する薬物(例、モルヒネま
たはその塩)の徐放性製剤または速放性製剤およびその
調製、〔3〕催吐作用を有する薬物としてアポモルフィ
ンまたはその塩を用いた場合の舌下錠、バッカルまたは
口腔内速崩壊剤およびその調製について具体的に示す。
【0079】〔1〕注射用モルヒネ液およびその調製 モルヒネまたはその塩を水に溶解してなる注射用モルヒ
ネ液が好ましい。該注射用モルヒネ液には安息香酸塩ま
たは/およびサリチル酸塩を含有させてもよい。該注射
用モルヒネ液はモルヒネまたはその塩と所望により安息
香酸塩または/およびサリチル酸塩の双方を水に溶解す
ることにより得られる。上記安息香酸、サリチル酸の塩
としては、たとえばナトリウム,カリウムなどのアルカ
リ金属塩、カルシウム,マグネシウムなどのアルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩、メグルミン塩、その他トロ
メタモールなどの有機酸塩などが挙げられる。注射用モ
ルヒネ液中のモルヒネまたはその塩の濃度は0.5〜5
0w/v%、好ましくは3〜20w/v%程度である。
また安息香酸塩または/およびサリチル酸塩の濃度は
0.5〜50w/v%、好ましくは3〜20w/v%が
好ましい。
【0080】また本剤には一般に注射用モルヒネ液に使
用される添加剤、たとえば安定化剤(アスコルビン酸、
ピロ亜硫酸ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベー
ト80、マクロゴール等)、可溶剤(グリセリン、エタ
ノール等)、緩衝剤(リン酸及びそのアルカリ金属塩、
クエン酸及びそのアルカリ金属塩等)、等張化剤(塩化
ナトリウム、塩化カリウム等)、分散剤(ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、デキストリン)、pH調節剤
(塩酸、水酸化ナトリウム等)、保存剤(パラオキシ安
息香酸エチル、安息香酸等)、溶解剤(濃グリセリン、
メグルミン等)、溶解補助剤(プロピレングリコール、
白糖等)、無痛化剤(ブドウ糖、ベンジルアルコール
等)などを適宜配合することができる。これらの添加剤
は一般に注射剤に通常用いられる割合で配合される。
【0081】注射用モルヒネ液はpH調節剤の添加によ
り2〜12好ましくは2.5〜8.0に調整するのがよ
い。注射用モルヒネ液はモルヒネまたはその塩と所望に
より安息香酸塩または/およびサリチル酸塩の双方を、
また必要により上記添加剤を水に溶解することにより得
られる。これらの溶解はどのような順序で行ってもよ
く、従来の注射剤の製法と同様に適宜行うことができ
る。注射用モルヒネ液は加温するのがよく、また通常の
注射剤と同様にたとえば濾過滅菌,高圧加熱滅菌などを
行うことにより注射剤として供することができる。注射
用モルヒネ液水溶液はたとえば100℃〜121℃の条
件で5分〜30分高圧加熱滅菌するのがよい。さらに多
回分割投与製剤として使用できるように、溶液の抗菌性
を付与した製剤としてもよい。
【0082】〔2〕徐放性製剤または速放性製剤および
その調製 薬物(例、モルヒネまたはその塩)を含んでなる核を所
望により水不溶性物質や膨潤性ポリマーなどの被膜剤で
被覆してなる徐放性製剤が好ましい。特に、薬物がモル
ヒネまたはその塩の場合、特に、1日1回投与型の経口
投与用徐放性製剤が好ましい。
【0083】被膜剤に用いられる水不溶性物質として
は、例えばエチルセルロース、ブチルセルロースなどの
セルロースエーテル類、セルロースアセテート、セルロ
ースプロピオネートなどのセルロースエステル類、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルブチレートなどのポリビ
ニルエステル類、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、
メチルメタクリレート共重合体、エトキシエチルメタク
リレート/シンナモエチルメタクリレート/アミノアル
キルメタクリレート共重合体、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、メタクリル酸アルキルアミド共重合体、ポ
リ(メタクリル酸メチル)、ポリメタクリレート、ポリ
メタクリルアミド、アミノアルキルメタクリレート共重
合体、ポリ(メタクリル酸アンヒドリド)、グリシジル
メタクリレート共重合体、とりわけオイドラギットRS
−100,RL−100,RS−30D,RL−30
D,RL−PO,RS−PO(アクリル酸エチル・メタ
アクリル酸メチル・メタアクリル酸塩化トリメチル・ア
ンモニウムエチル共重合体)、オイドラギットNE−3
0D(メタアクリル酸メチル・アクリル酸エチル共重合
体)などのオイドラギット類(ローム・ファーマ社)な
どのアクリル酸系ポリマー、硬化ヒマシ油(例、ラブリ
ーワックス(フロイント産業)など)などの硬化油、カ
ルナバワックス、脂肪酸グリセリンエステル、パラフィ
ンなどのワックス類、ポリグリセリン脂肪酸エステル等
が挙げられる。
【0084】膨潤性ポリマーとしては、酸性の解離基を
有し、 pH依存性の膨潤を示すポリマーが好ましく、胃
内のような酸性領域では膨潤が少なく、小腸や大腸など
の中性領域で膨潤が大きくなる酸性の解離基を有するポ
リマーが好ましい。このような酸性の解離基を有し pH
依存性の膨潤を示すポリマーとしては、例えばカーボマ
ー(Carbomer)934P、940、941、974P、
980、1342等、ポリカーボフィル(polycarbophi
l)、カルシウムポリカボーフィル(carcium polycarbo
phil)(前記はいずれもBFグツドリッチ社製)、ハイ
ビスワコー103、104、105、304(いずれも
和光純薬(株)製)などの架橋型ポリアクリル酸重合体
が挙げられる。
【0085】徐放性製剤に用いられる被膜剤は親水性物
質をさらに含んでいてもよい。該親水性物質としては、
例えばプルラン、デキストリン、アルギン酸アルカリ金
属塩などの硫酸基を有していてもよい多糖類、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの
ヒドロキシアルキル基またはカルボキシアルキル基を有
する多糖類、メチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールな
どが挙げられる。徐放性製剤の被膜剤における水不溶性
物質の含有率は約30ないし約90%(w/w)、好まし
くは約35ないし約80%(w/w)、さらに好ましくは
約40ないし75%(w/w)、膨潤性ポリマーの含有率
は約3ないし約30%(w/w)、好ましくは約3ないし
約15%(w/w)である。被膜剤は親水性物質をさらに含
んでいてもよく、その場合被膜剤における親水性物質の
含有率は約50%(w/w)以下、好ましくは約5〜約40
%(w/w)、さらに好ましくは約5〜約35%(w/w)で
ある。ここで上記%(w/w)は被膜剤液から溶媒(例、
水、メタノール、エタノール等の低級アルコール等)を
除いた被膜剤組成物に対する重量%を示す。
【0086】徐放性製剤は、以下に例示するように薬物
を含む核を調製し、次いで得られた核を、水不溶性物質
や膨潤性ポリマーなどを加熱溶解あるいは溶媒に溶解ま
たは分散させた被膜剤液で被覆することにより製造され
る。 I.薬剤を含む核の調製。 被膜剤で被覆される薬物を含む核(以下、単に核と称す
ることがある)の形態は特に制限されないが、好ましく
は顆粒あるいは細粒などの粒子状に形成される。核が顆
粒または細粒の場合、その平均粒子径は、好ましくは約
150ないし2,000μm、さらに好ましくは約50
0ないし約1,400μmである。核の調製は通常の製
造方法で実施することができる。例えば、薬物に適当な
賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定化剤等を混合
し、湿式押し出し造粒法、流動層造粒法などにより調製
する。核の薬物含量は、約0.5ないし約95%(w/
w)、好ましくは約5.0ないし約80%(w/w)、さら
に好ましくは約30ないし約70%(w/w)である。核
に含まれる賦形剤としては、例えば白糖、乳糖、マンニ
トール、グルコースなどの糖類、澱粉、結晶セルロー
ス、リン酸カルシウム、コーンスターチなどが用いられ
る。中でも、結晶セルロース、コーンスターチが好まし
い。結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルピロリドン、プルロニックF68、アラ
ビアゴム、ゼラチン、澱粉などが用いられる。崩壊剤と
しては、例えばカルボキシメチルセルロースカルシウム
(ECG505)、クロスカルメロースナトリウム(Ac-Di-So
l)、架橋型ポリビニルピロリドン(クロスポビドン)、
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L-HPC)など
が用いられる。中でも、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロースが好ましい。滑沢剤、凝集防止剤としては
例えばタルク、ステアリン酸マグネシウムおよびその無
機塩、また潤滑剤としてポリエチレングリコールなどが
用いられる。安定化剤としては酒石酸、クエン酸、コハ
ク酸、フマル酸、マレイン酸などの酸が用いられる。
【0087】核は上記製造法以外にも、例えば核の中心
となる不活性担体粒子上に水、低級アルコール(例、メ
タノール、エタノールなど)等の適当な溶媒に溶解した
結合剤をスプレーしながら、薬物あるいはこれと賦形
剤、滑沢剤などとの混合物を少量づつ添加して行なう転
動造粒法、パンコーティング法、流動層コーティング法
や溶融造粒法によっても調製することができる。不活性
担体粒子としては、例えば白糖、乳糖、澱粉、結晶セル
ロース、ワックス類で製造されたものが使用でき、その
平均粒子径は約100μmないし約1,500μmであ
るものが好ましい。核に含まれる薬物と被膜剤とを分離
するために、防護剤で核の表面を被覆してもよい。防護
剤としては、例えば前記親水性物質や、水不溶性物質等
が用いられる。防護剤は、好ましくはポリエチレングリ
コールやヒドロキシアルキル基またはカルボキシアルキ
ル基を有する多糖類、より好ましくはヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが
用いられる。該防護剤には安定化剤として酒石酸、クエ
ン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸等の酸や、タル
クなどの滑沢剤を含んでいてもよい。防護剤を用いる場
合、その被覆量は核に対して約1ないし約15%(w/
w)、好ましくは約1ないし約10%(w/w)、さらに好
ましくは約2ないし約8%(w/w)である。防護剤は通
常のコーティング法により被覆することができ、具体的
には、防護剤を例えば流動層コーティング法、パンコー
ティング法等により核にスプレーコーティングすること
で被覆することができる。
【0088】II.核の被膜剤による被覆 前記Iで得られた核を、前記水不溶性物質及び pH依存
性の膨潤性ポリマー、および親水性物質を加熱溶解ある
いは溶媒に溶解または分散させた被膜剤液により被覆す
ることにより徐放性製剤が製造される。核の被膜剤液に
よる被覆方法として、例えば噴霧コーティングする方法
などが挙げられる。被膜剤液中の水不溶性物質、膨潤性
ポリマーまたは親水性物質の組成比は、被膜中の各成分
の含有率がそれぞれ前記含有率となるように適宜選ばれ
る。被膜剤の被覆量は、核(防護剤の被覆量を含まな
い)に対して約1ないし約90%(w/w)、好ましくは
約5ないし約50%(w/w)、さらに好ましくは約5な
いし35%(w/w)である。
【0089】被膜剤液の溶媒としては水または有機溶媒
を単独であるいは両者の混液を用いることができる。混
液を用いる際の水と有機溶媒との混合比(水/有機溶
媒:重量比)は、1ないし100%の範囲で変化させる
ことができ、好ましくは1ないし約30%である。該有
機溶媒としては、水不溶性物質を溶解するものであれば
特に限定されないが、例えばメチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコ
ール等の低級アルコール、アセトンなどの低級アルカノ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、メチレンクロライ
ドなどが用いられる。このうち低級アルコールが好まし
く、エチルアルコール、イソプロピルアルコールが特に
好ましい。水及び水と有機溶媒との混液が被膜剤の溶媒
として好ましく用いられる。この時、必要であれば被膜
剤液中に被膜剤液安定化のために酒石酸、クエン酸、コ
ハク酸、フマル酸、マレイン酸などの酸を加えてもよ
い。噴霧コーティングにより被覆する場合の操作は通常
のコーティング法により実施することができ、具体的に
は、被膜剤液を例えば流動層コーティング法、パンコー
ティング法等により核にスプレーコーティングすること
で実施することができる。この時必要であれば、タル
ク、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などを滑沢剤として、
グリセリン脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油、クエン酸ト
リエチル、セチルアルコール、ステアリルアルコールな
どを可塑剤として添加してもよい。被膜剤による被膜
後、必要に応じてタルクなどの帯電防止剤を混合しても
よい。
【0090】速放性製剤は、液状(溶液、懸濁液、乳化
物など)であっても固形状(粒子状、丸剤、錠剤など)
であってもよい。経口投与剤、注射剤など非経口投与剤
が用いられるが、経口投与剤が好ましい。速放性製剤
は、通常、活性成分である薬物に加えて、製剤分野で慣
用される担体、添加剤や賦形剤(以下、賦形剤と略称す
ることがある)を含んでいてもよい。用いられる製剤賦
形剤は、製剤賦形剤として常用される賦形剤であれば特
に限定されない。例えば経口固形製剤用の賦形剤として
は、乳糖、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース
(旭化成(株)製、アビセルPH101など)、粉糖、
グラニュウ糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、L−システインなどが挙
げられ、好ましくはコーンスターチおよびマンニトール
などが挙げられる。これらの賦形剤は一種または二種以
上を組み合わせて使用できる。賦形剤の含有量は速放性
製剤全量に対して、例えば約4.5〜約99.4w/w
%、好ましくは約20〜約98.5w/w%、さらに好
ましくは約30〜約97w/w%である。速放性製剤に
おける薬物の含量は、速放性製剤全量に対して、約0.
5〜約95%、好ましくは約1〜約60%の範囲から適
宜選択することができる。速放性製剤が経口固型製剤の
場合、通常上記成分に加えて、崩壊剤を含有する。この
ような崩壊剤としては、例えばカルボキシメチルセルロ
ースカルシウム(五徳薬品製、ECG−505)、クロ
スカルメロースナトリウム(例えば、旭化成(株)製、
アクジゾル)、クロスポビドン(例えば、BASF社
製、コリドンCL)、低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース(信越化学(株))、カルボキシメチルスターチ
(松谷化学(株)、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム(木村産業製、エキスプロタブ)、部分α化デンプン
(旭化成(株)製、PCS)などが用いられ、例えば水
と接触して吸水、膨潤、あるいは核を構成している有効
成分と賦形剤との間にチャネルを作るなどにより顆粒を
崩壊させるものを用いることができる。これらの崩壊剤
は、一種または二種以上を組み合わせて使用できる。崩
壊剤の配合量は、用いる薬物の種類や配合量、放出性の
製剤設計などにより適宜選択されるが、速放性製剤全量
に対して、例えば約0.05〜約30w/w%、好まし
くは約0.5〜約15w/w%である。
【0091】速放性製剤が経口固型製剤である場合、経
口固型製剤の場合には上記の組成に加えて、所望により
固型製剤において慣用の添加剤をさらに含んでいてもよ
い。このような添加剤としては、例えば結合剤(例え
ば、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリンな
ど)、滑沢剤(例えば、ポリエチレングリコール、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク、軽質無水ケイ酸(例え
ば、アエロジル(日本アエロジル))、界面活性剤(例
えば、アルキル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活
性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界面活性剤な
ど)、着色剤(例えば、タール系色素、カラメル、ベン
ガラ、酸化チタン、リボフラビン類)、必要ならば、橋
味剤(例えば、甘味剤、香料など)、吸着剤、防腐剤、
湿潤剤、帯電防止剤などが用いられる。また、安定化剤
として酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸などの有
機酸を加えてもよい。上記結合剤としては、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリエチレングリコールおよびポ
リビニルピロリドンなどが好ましく用いられる。速放性
製剤は、通常の製剤の製造技術に基づき、前記各成分を
混合し、必要により、さらに練合し、成型することによ
り調製することができる。上記混合は、一般に用いられ
る方法、例えば、混合、練合などにより行われる。具体
的には、例えば速放性製剤を粒子状に形成する場合、前
記徐放性製剤の核の調製法と同様の手法により、バーチ
カルグラニュレーター、万能練合機(畑鉄工所製)、流
動層造粒機FD−5S(パウレック社製)等を用いて混
合しその後、湿式押し出し造粒法、流動層造粒法などに
より造粒することにより調製することができる。
【0092】このようにして得られた速放性製剤と徐放
性製剤とは、そのままあるいは適宜、製剤賦形剤等と共
に常法により別々に製剤化後、同時あるいは任意の投与
間隔を挟んで組み合わせて投与する製剤としてもよく、
また両者をそのままあるいは適宜、製剤賦形剤等と共に
一つの経口投与製剤(例、顆粒剤、細粒剤、錠剤、カプ
セル等)に製剤化してもよい。両製剤を顆粒あるいは細
粒に製して、同一のカプセル等に充填して経口投与用製
剤としてもよい。
【0093】〔3〕アポモルフィン舌下錠、バッカルま
たは口腔内速崩壊剤およびその調製 舌下錠、バッカル製剤、口腔内速崩壊剤は錠剤などの固
形製剤であってもよいし、口腔粘膜貼付錠(フィルム)
であってもよい。アポモルフィン舌下錠、バッカルまた
は口腔内速崩壊剤としてはアポモルフィンまたはその塩
と賦形剤とを含有する製剤が好ましい。また、滑沢剤、
等張化剤、親水性担体、水分散性ポリマー、安定化剤な
どの補助剤を含有していてもよい。また、吸収を容易に
し、生体内利用率を高めるためにβ−シクロデキストリ
ン又はβ−シクロデキストリン誘導体(例、ヒドロキシ
プロピル−β−シクロデキストリンなど)などを含有し
ていてもよい。上記賦形剤としては、乳糖、白糖、D−
マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケ
イ酸などが挙げられる。滑沢剤としてはステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられ、特に、ステアリン酸マグネシ
ウムやコロイドシリカが好ましい。等張化剤としては塩
化ナトリウム、グルコース、フルクトース、マンニトー
ル、ソルビトール、ラクトース、サッカロース、グリセ
リン、尿素などが挙げられ、特にマンニトールが好まし
い。親水性担体としては結晶セルロース、エチルセルロ
ース、架橋性ポリビニルピロリドン、軽質無水珪酸、珪
酸、リン酸二カルシウム、炭酸カルシウムなどの膨潤性
親水性担体が挙げられ、特に結晶セルロース(例、微結
晶セルロースなど)が好ましい。水分散性ポリマーとし
てはガム(例、トラガカントガム、アカシアガム、グア
ーガム)、アルギン酸塩(例、アルギン酸ナトリウ
ム)、セルロース誘導体(例、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース)、ゼラチン、水溶性デンプン、ポ
リアクリル酸(例、カーボマー)、ポリメタクリル酸、
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリカーボフィル、アスコルビン酸
パルミチン酸塩などが挙げられ、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリアクリル酸、アルギン酸塩、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレングリコールなどが好ましい。特にヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。安定化
剤としては、システイン、チオソルビトール、酒石酸、
クエン酸、炭酸ナトリウム、アスコルビン酸、グリシ
ン、亜硫酸ナトリウムなどが挙げられ、特に、クエン酸
やアスコルビン酸が好ましい。
【0094】アポモルフィン舌下錠、バッカルまたは口
腔内速崩壊剤はアポモルフィンまたはその塩と賦形剤と
を自体公知の方法により混合することにより製造するこ
とができる。さらに、所望により上記した滑沢剤、等張
化剤、親水性担体、水分散性ポリマー、安定化剤、着色
剤、甘味剤、防腐剤などの補助剤を混合してもよい。上
記成分を同時にもしくは時間差をおいて混合した後、加
圧打錠成形することにより舌下錠、バッカル錠または口
腔内速崩壊錠が得られる。適度な硬度を得るため、打錠
成形の過程の前後において必要に応じ水やアルコールな
どの溶媒を用いて加湿・湿潤させ、成形後、乾燥させて
製造してもよい。粘膜貼付錠(フィルム)に成型する場
合はアポモルフィンまたはその塩および上記した水分散
性ポリマー(好ましくは、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、賦形剤な
どを水などの溶媒に溶解させ、得られる溶液を流延させ
て(cast)フィルムとする。さらに、可塑剤、安定剤、酸
化防止剤、保存剤、着色剤、緩衝剤、甘味剤などの添加
物を加えてもよい。フィルムに適度の弾性を与えるため
ポリエチレングリコールやプロピレングリコールなどの
グリコール類を含有させたり、口腔の粘膜ライニングへ
のフィルムの接着を高めるため生物接着性ポリマー
(例、ポリカルボフィル、カルボポール)を含有させて
もよい。流延は、非接着性表面に溶液を注ぎ、ドクター
ブレードなどの塗布用具で均一な厚さ(好ましくは10
〜1000ミクロン程度)にそれを広げ、次いで溶液を
乾燥してフィルムを形成することにより達成される。こ
のように形成されたフィルムは室温もしくは加温下乾燥
させ、所望の表面積に切断すればよい。好ましい口腔内
速崩壊剤としてはアポモルフィンまたはその塩と、アポ
モルフィンまたはその塩とは不活性である水溶性もしく
は水拡散性キャリヤーとの網状体からなる固体状の急速
拡散投与剤が挙げられる。該網状体は、アポモルフィン
またはその塩を適当な溶媒に溶解した溶液とから構成さ
れている固体状の該組成物から溶媒を昇華することによ
って得られる。該口腔内速崩壊剤の組成物中にはアポモ
ルフィンまたはその塩に加えて、マトリックス形成剤と
二次成分とを含んでいるのが好ましい。該マトリックス
形成剤としてはゼラチン類、デキストリン類ならびに大
豆、小麦ならびにオオバコ(psyllium)種子タンパクなど
の動物性タンパク類もしくは植物性タンパク類;アラビ
アゴム、ガーガム、寒天ならびにキサンタンなどのゴム
質物質;多糖類;アルギン酸類;カルボキシメチルセル
ロース類;カラゲナン類;デキストラン類;ペクチン
類;ポリビニルピロリドンなどの合成ポリマー類;ゼラ
チン−アラビアゴムコンプレックスなどから誘導される
物質が含まれる。さらに、マンニトール、デキストロー
ス、ラクトース、ガラクトースならびにトレハロースな
どの糖類;シクロデキストリンなどの環状糖類;リン酸
ナトリウム、塩化ナトリウムならびにケイ酸アルミニウ
ムなどの無機塩類;グリシン、L−アラニン、L−アス
パラギン酸、L−グルタミン酸、L−ヒドロシキプロリ
ン、L−イソロイシン、L−ロイシンならびにL−フェ
ニルアラニンなどの炭素原子数が2から12までのアミ
ノ酸などが含まれる。マトリックス形成剤は、その1種
もしくはそれ以上を、固形化の前に、溶液または懸濁液
中に導入することができる。かかるマトリックス形成剤
は、界面活性剤に加えて存在していてもよく、また界面
活性剤が排除されて存在していてもよい。マトリックス
形成剤はそのマトリックスを形成することに加えて、ア
ポモルフィンまたはその塩の拡散状態をその溶液または
懸濁液中に維持する助けをすることができる。保存剤、
酸化防止剤、界面活性剤、増粘剤、着色剤、pH調整
剤、香味料、甘味料もしくは食味マスキング剤などの二
次成分を組成物中に含有していてよい。適当な着色剤と
しては、赤色、黒色ならびに黄色酸化鉄類およびエリス
・アンド・エベラールド社のFD&Cブルー2号ならびに
FD&Cレッド40号などのFD&C染料が挙げられ
る。適当な香味料には、ミント、ラスベリー、甘草、オ
レンジ、レモン、グレープフルーツ、カラメル、バニ
ラ、テェリーならびにグレープフレーバーおよびその組
合せたものが含まれる。適当なpH調整剤は、クエン
酸、酒石酸、リン酸、塩酸およびマレイン酸が含まれ
る。適当な甘味料としてはアスパルテーム、アセスルフ
ェームKならびにタウマチンなどが含まれる。適当な食
味マスキング剤としては、重炭酸ナトリウム、イオン交
換樹脂、シクロデキストリン包接化合物、吸着質物質な
らびにマイクロカプセル化アポモルフィンが含まれる。
製剤には通常約0.1〜約50重量%、好ましくは約
0.1〜約30重量%のアポモルフィンまたはその塩を
含み、約1分〜約60分の間、好ましくは約1分〜約1
5分の間、より好ましくは約2分〜約5分の間に(水
に)アポモルフィンまたはその塩の90%以上を溶解さ
せることが可能な製剤(上記、舌下錠、バッカルなど)
や、口腔内に入れられて1ないし60秒以内に、好まし
くは1ないし30秒以内に、さらに好ましくは1ないし
10秒以内に崩壊する口腔内速崩壊剤が好ましい。
【0095】上記賦形剤の製剤全体に対する含有量は、
約10〜約99重量%、好ましくは約30〜約90重量
%である。β−シクロデキストリン又はβ−シクロデキ
ストリン誘導体の製剤全体に対する含有量は0〜約30
重量%である。滑沢剤の製剤全体に対する含有量は、約
0.01〜約10重量%、好ましくは約1〜約5重量%
である。等張化剤の製剤全体に対する含有量は、約0.
1〜約90重量%、好ましくは、約10〜約70重量%
である。親水性担体の製剤全体に対する含有量は約0.
1〜約50重量%、好ましくは約10〜約30重量%で
ある。水分散性ポリマーの製剤全体に対する含有量は、
約0.1〜約30重量%、好ましくは約10〜約25重
量%である。安定化剤の製剤全体に対する含有量は約
0.1〜約10重量%、好ましくは約1〜約5重量%で
ある。上記製剤はさらに、着色剤、甘味剤、防腐剤など
の添加剤を必要に応じ含有していてもよい。アポモルフ
ィン製剤はアポモルフィンまたはその塩の男性***不全
治療効果増強のためシルデナフィールなどのホスホジエ
ステラーゼV阻害薬、バソマックスなどのプロスタグラ
ンジン製剤、ゾナゲンなどのα−ブロッカー製剤などと
組み合わせて用いてもよい。また、患者の男性***不全
症が糖尿病などに起因するものであれば、アポモルフィ
ン製剤はピオグリタゾン、トログリタゾン、ロジグリタ
ゾン、インスリン、メトフォルミンなどのスルホニルウ
レア系薬剤、ビグアナイド系薬剤などの糖尿病治療薬と
組み合わせて用いることが効果的である場合もある。
【0096】本発明の医薬の一日投与量は、症状の程
度、投与対象の年齢、性別、体重、感受性差、投与の時
期、間隔、医薬製剤の性質、調剤、種類、有効成分の種
類などによって異なり、特に限定されない。化合物
(I)及び(Ia)またはその塩として、その投与量は、副
作用の問題とならない範囲で、特に限定されないが、通
常、経口投与で哺乳動物1kg体重あたり約0.005
〜100mg、好ましくは約0.05〜50mgであ
り、更に好ましくは約0.2〜30mgであり、これを
通常1日1〜3回に分けて投与する。
【0097】催吐作用を有する薬物は、副作用が問題と
ならない範囲でどのような量を設定することも可能であ
る。催吐作用を有する薬物としての一日投与量は、症状
の程度、投与対象の年齢、性別、体重、感受性差、投与
の時期、間隔、医薬製剤の性質、調剤、種類、有効成分
の種類などによって異なり、特に限定されないが、薬物
の量として通常、たとえば経口投与で哺乳動物1kg体
重あたり約0.001〜2000mg、好ましくは約0.
01〜500mg、さらに好ましくは、約0.1〜10
0mg程度であり、これを通常1日1〜4回に分けて投
与する。 催吐作用を有する薬物がモルヒネまたはその塩である
場合で例えば1日1回製剤において癌患者等の疼痛の予
防・治療の場合、患者1人当たりのモルヒネまたはその
塩の1日(1回)投与量は、通常、約4〜1000m
g、好ましくは約20〜600mg、さらに好ましく
は、約50〜500mgである。しかしながら、安全性
が確保できる限り、必要に応じて前記範囲を超えて、投
与することもできる。 催吐作用を有する薬物がアポモルフィンまたはその塩
である場合で例えばインポテンツまたは男性***不全の
治療の場合、1回投与量は、通常、経口投与で哺乳動物
1kg体重あたり約0.01mg〜300mg、好まし
くは約0.01mg〜100mg、さらに好ましくは、
約0.01mg〜30mgである。アポモルフィンまた
はその塩は性行為(例、***)中、所定のアポモルフィ
ン循環血清レベルおよび中脳組織レベルを維持するよう
に、好ましくは性行為の約5から60分前、好ましくは
約15〜20分前に経口投与(好ましくは舌下投与)す
るのが好ましい。本発明の医薬にセロトニン拮抗剤およ
び/または糖質ステロイドを組み合わせて併用する場
合、セロトニン拮抗剤および/または糖質ステロイドの
量は副作用が問題とならない範囲でどのような量を設定
することも可能である。セロトニン拮抗剤、糖質ステロ
イドとしての一日投与量は、それぞれ通常哺乳動物1k
g体重あたり約0.005〜50mg、好ましくは約
0.01〜30mg、より好ましくは0.01〜10m
g程度であり、これを通常1日1〜3回に分けて投与す
る。
【0098】本発明の医薬を投与するに際しては、同時
期に投与してもよいが、催吐作用を有する薬物を先に投
与し、嘔吐発症前もしくは発症後に化合物(I)及び(I
a)またはその塩を投与してもよいし、化合物(I)及び
(Ia)またはその塩を先に投与し、その後で催吐作用を
有する薬物を投与してもよい。時間差をおいて投与する
場合、時間差は投与する有効成分、剤形、投与方法によ
り異なるが、例えば、催吐作用を有する薬物を先に投与
する場合、催吐作用を有する化合物を投与した後1分〜
3日以内、好ましくは10分〜1日以内、より好ましく
は15分〜1時間以内に化合物(I)及び(Ia)または
その塩を投与する方法が挙げられる。化合物(I)及び
(Ia)またはその塩を先に投与する場合、化合物(I)
及び(Ia)またはその塩を投与した後、1分〜1日以
内、好ましくは10分〜6時間以内、より好ましくは1
5分から1時間以内に催吐作用を有する化合物を投与す
る方法が挙げられる。本発明の医薬にセロトニン拮抗剤
および/または糖質ステロイドを組み合わせて併用する
場合、セロトニン拮抗剤および/または糖質ステロイド
は化合物(I)及び(Ia)またはその塩と同時期に投与して
もよいが、異なる時期に投与してもよい。時間差をおい
て投与する場合、例えば催吐作用を有する薬物を先に投
与する場合、催吐作用を有する化合物を投与した後、1
分〜3日以内、好ましくは10分〜1日以内、より好ま
しくは15分〜1時間以内に投与する方法が挙げられ
る。
【0099】好ましい投与方法としては、例えば、経口
投与製剤に製形された催吐作用を有する薬物約0.00
1〜200mg/kgを経口投与し、約15分後に経口
投与製剤に製形された化合物(I)及び(Ia)またはそ
の塩約0.005〜100mg/kgを1日量として経
口投与する。
【0100】本発明の医薬において、製剤全体に対する
化合物(I)及び(Ia)又はその塩の含有量は、製剤の
形態によって相違するが、通常、製剤全体に対して0.
01〜100重量%、好ましくは0.1〜50重量%、
さらに好ましくは0.5〜20重量%程度である。本発
明の医薬において、セロトニン拮抗剤および/または糖
質ステロイドを併用する場合、製剤全体に対するセロト
ニン拮抗剤および/または糖質ステロイドの含有量はそ
れぞれ0.001〜100重量%、好ましくは0.01
〜50重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%程
度である。
【0101】化合物(I)及び(Ia)またはその塩は嘔
吐抑制剤として有用であり、特に催吐作用を有する薬物
により惹起される嘔吐を安全に低薬量で速やかに抑制す
ることができる。
【0102】
【発明の実施の形態】以下に、参考例および実施例に基
づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例
により限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。
【0103】参考例のカラムクロマトグラフィーにおけ
る溶出は、特に言及しない限り、TLC(Thin Layer C
hromatography 、薄層クロマトグラフィー)による観察
下に行われた。TLC観察においては、TLCプレート
としてメルク(Merck )社製の60F254を用い、展開
溶媒として、カラムクロマトグラフィーで溶出溶媒とし
て用いられた溶媒を用いた。また、検出にはUV検出器
を採用した。カラムクロマトグラフィー用のシリカゲル
としては、メルク社製のシリカゲル60(70−230
メッシュ)を用いた。室温とあるのは通常約10℃から
35℃の温度を意味する。さらに、抽出液の乾燥には硫
酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムを用いた。
【0104】参考例における略号の意味は以下の通りで
ある。 NMR:核磁気共鳴スペクトル EI−MS:電子衝撃質量分析スペクトル SI−MS:二次電子イオン質量分析スペクトル DMF:ジメチルホルムアミド,THF:テトラヒドロ
フラン,DMSO:ジメチルスルホキシド,Hz :ヘル
ツ,J:カップリング定数,m:マルチプレット,q:
クワルテット,t:トリプレット,d:ダブレット,
s:シングレット,b:ブロード,like:近似。
【0105】
【参考例】参考例1 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)マグネシウム(2.4g)のTHF(30m
l)懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で撹拌しながら、ヨ
ウ素(触媒量)を添加し、次いで4−ブロモトルエン
(17.1g)のTHF(20ml)溶液を滴下し、1
時間撹拌した。この混合液を、2,3−ピリジンジカル
ボン酸無水物(12.7g)のTHF(50ml)溶液
に、0〜5℃に保ちながら撹拌下に添加し、そのまま3
0分間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合液から
溶媒を留去し、残留物に水(30ml)を添加し、塩酸
を用いてpHを1.0に調整した。この混合物をジクロ
ロメタンで抽出し、水洗、乾燥した後、溶媒を留去し
た。残留物にジクロロメタン(約10ml)を添加し、
次いでイソプロピルエーテル(約70ml)を添加し、
室温で16時間撹拌したところ、3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボン酸が無色結晶(5.0
g)として得られた。 融点:168−170℃(ジクロロメタン−酢酸エチル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 7.24(2H, d, J=
8.4Hz), 7.62(2H, d,J=8.4Hz), 7.70(1H, dd, J=8.0,
4.8Hz), 7.85(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.77(1H, dd, J
=4.8, 1.5Hz)。
【0106】(工程2)工程1で得られた化合物(6.
0g),DMF(触媒量)、塩化チオニル(10m
l)、THF(50ml)、ジクロロエタン(50m
l)の混合物を3時間還流した。溶媒を留去した後、残
留物をジクロロメタン(100ml)に溶解した。この
溶液にイミノジアセトニトリル(3.0g)、トリエチ
ルアミン(10ml)を加え、室温で16時間撹拌し、
反応混合液を水、希塩酸、炭酸水素ナトリウム水、水で
順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去することにより、
N,N−ビス(シアノメチル)−3−(4−メチルベン
ゾイル)−2−ピリジンカルボキサミドが淡褐色結晶
(4.3g)として得られた。 融点:166−168℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.55(2H, s),
4.69(2H, s), 7.31(2H,d, J=8.1Hz), 7.56(1H, dd, J=
7.9, 4.9Hz), 7.69(2H, d, J=8.1Hz), 7.94 (1H, dd, J
=7.9, 1.6Hz), 8.78(1H, dd, J=4.9, 1.6Hz) 元素分析値:C181442 として 計算値(%):C 67.92,H 4.43,N 17.60 実測値(%):C 67.76,H 4.54,N 17.62 。
【0107】(工程3)工程2で得られた化合物(0.
86g)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン(DBU)(1ml)およびトルエン(4
0ml)の混合物を1時間加熱還流した。反応混合液を
酢酸エチルで希釈した後、水、希釈酸、炭酸水素ナトリ
ウム水、水で順次洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去した
ところ、7−シアノメチル−7,8−ジヒドロ−5−
(4−メチルエフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボニトリルが淡褐色結晶
(765mg)として得られた。 融点:229−231℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.48(3H, s), 5.28(2H, s),
7.31(2H, d, J=8.2Hz),7.40(2H, d, J=8.2Hz), 7.64(1
H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 7.80(1H, dd, J=8.2, 1.4Hz),
9.06(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz) 元素分析値:C18124 O・0.2H2 Oとして 計算値(%):C 71.14,H 4.11,N 18.43 実測値(%):C 71.20,H 4.26,N 18.20 。
【0108】(工程4)工程3で得られた化合物(2.
35g)、塩酸(25ml)、酢酸(25ml)の混合
物を1.5時間加熱還流した。溶媒を留去した後、水を
加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出液を飽
和食塩水で洗浄した後、乾燥し、溶媒を留去することに
より、7−カルボキシメチル−7,8−ジヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボニトリルが無色結晶
(1.62g)として得られた。 融点:253−254℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s), 5.22(2H, s),
6.64(1H, bs, -CO2H),7.32(2H, d, J=8.2Hz), 7.37(2H,
d, J=8.2Hz), 7.62(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz),7.82(1H,
d, J=8.4Hz), 9.09(1H, d, J=4.4Hz) 元素分析値:C181333 ・0.1H2 Oとして 計算値(%):C 67.33,H 4.14,N 13.09 実測値(%):C 67.28,H 4.19,N 13.00 。
【0109】(工程5)工程4で得られた化合物(1.
54g)のTHF(50ml)溶液にヒドロキシベンゾ
トリアゾール(770mg)および1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(1.23g)を加え、室温で3
時間撹拌した。次いで、この反応混合液に水素化ホウ素
ナトリウム(550mg)を加え、室温で20分間撹拌
した。この反応混合液を酢酸エチルで希釈した後、水
洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物にジクロロメタン
を加え、不溶部を濾去した後、溶媒を留去した。残留物
に塩酸(50ml)を加え、16時間加熱還流した。溶
媒を留去し、残留物に氷水を加え、炭酸カリウム水を用
いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水洗、乾燥し、溶媒を留去することにより、6,
8,9,11−テトラヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,11−ジオキソ[1,4]オキサジノ[3,
4−g][1,7]ナフチリジンが無色結晶(0.86
g)として得られた。 融点:247−249℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48-4.72(4H,
m), 7.12(2H, d, J=8.0Hz), 7.32(2H, d, J=8.0Hz), 7.
55(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.68 (1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 9.01(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz) 元素分析値:C181423 ・0.2H2Oとして 計算値(%):C 69.76,H 4.68,N 9.04 実測値(%):C 69.64,H 4.86,N 8.95。
【0110】(工程6)工程5で得られた化合物(41
0mg)と3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ルアミン(1.2g)の混合物をアルゴン雰囲気下、1
50℃で2.5時間加熱した。室温まで冷却した後、イ
ソプロピルエーテルを添加したところ、標題化合物が無
色結晶(441mg)として得られた。 融点:123−125℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.28(3H, s), 3.71(2H, m),
3.97(2H, m), 4.46(2H,d, J=5.2Hz), 7.00-7.20(4H,
m), 7.37(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd,J=8.4,
1.6Hz), 7.66(2H, s), 7.76(1H, s), 8.51(1H, bs),
8.61(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 元素分析値:C2721336 として 計算値(%):C 59.02,H 3.85,N 7.65 実測値(%):C 58.95,H 3.95,N 7.52。
【0111】参考例2 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7−(3−クロロプロピル)−7,8−ジヒドロ−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)3−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジ
ンカルボン酸(13.9g)、ブロモマロン酸ジエチル
エステル(15.4g)、トリエチルアミン(9.1m
l)およびTHF(120ml)の混合物を6時間加熱
還流した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを添加
し、水、希塩酸および飽和食塩水で順次洗浄した後、乾
燥し、溶媒を留去した。残留物(油状)(20.5g)
のTHF(120ml)溶液に、−78℃でDBU
(4.2ml)を添加した。この混合物を0℃で15分
間撹拌した後、溶媒を濃縮した。濃縮液を2N−HCl
に注いだ後、炭酸水素ナトリウムを用いてpHを約10
に調整し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥
した後、溶媒を留去することにより、5,6−ジヒドロ
−5−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6,6
−ジカルボン酸 ジエチルエステルが無色結晶(14.
1g)として得られた。 融点:148−149℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H, t, J=7.1Hz), 1.21
(3H, t, J=7.1Hz), 2.31(3H, s), 3.95-4.30(4H, m),
4.65(1H, s), 7.15(2H, d, J=8.3Hz), 7.55(1H,dd, J=
8.0, 4.8Hz), 7.65(2H, d, J=8.3Hz), 8.47(1H, dd, J=
8.0, 1.4Hz), 8.86(1H, dd, J=4.8, 1.4Hz) 元素分析値:C2121NO7 として 計算値(%):C 63.15,H 5.30,N 3.51 実測値(%):C 63.09,H 5.16,N 3.47。 本化合物は以下に記載する方法によっても得られた。3
−(4−メチルベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸
(3.0g)、DMF(1滴)、塩化チオニル(4.5m
l)およびTHF(30ml)の混合物を2時間加熱還流
した。溶媒を留去し、得られた結晶性の残留物をTHF
(50ml)に溶解した。この溶液に−10℃で撹拌しな
がら、ヒドロキシマロン酸ジエチルエステル(4.1
g)を加え、次いで水素化ナトリウム(60%油状)
(646mg)を少量ずつ加えた。この反応混合物を−1
0℃で30分間撹拌した後、酢酸エチル(100ml)と
水(100ml)の混合液中に加えた。有機層を分取し、
水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液をあわ
せ、水および食塩水で洗浄、乾燥し溶媒を留去すると上
記化合物が無色結晶(4.0g)として得られた。本化
合物の物理化学データは上記化合物のデータと合致し
た。
【0112】(工程2)工程1で得られた化合物(1
4.1g)、酢酸(100ml)および塩酸(100m
l)の混合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を添加したところ、5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジ
ン−6−カルボン酸が無色結晶(8.45g)として得
られた。 融点:274−277℃(240℃付近から褐色に変
化)(THF−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.43(3H, s), 6.10(1
H, bs, -CO2H), 7.16(2H, d, J=8.0Hz), 7.29(2H, d, J
=8.0Hz), 7.50-7.70(2H, m), 8.94(1H, m) 元素分析値:C1611NO4 ・0.1H2Oとして 計算値(%):C 67.89,H 3.99,N 4.95 実測値(%):C 67.70,H 4.06,N 4.83。
【0113】(工程3)3−ブロモプロピルアミン臭化
水素酸塩(1.5g)、トリエチルアミン(2.0m
l)およびメタノール(5ml)の混合物に、5−(4
−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,
4−b]ピリジン−6−カルボン酸(150mg)のT
HF(5ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した
後、溶媒を留去した。残留物に塩酸(10ml)を添加
し、室温で14時間撹拌した後、濃縮し、1N−NaO
Hを用いて濃縮液のpHを1に調整した。析出した結晶
を濾取し、水洗することにより、7−(3−ブロモプロ
ピル)−7,8−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボン酸が無色結晶(131mg)として得られた。 融点:194−196℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3-DMSO-d6)ppm:2.30-2.60(2H, m),
2.42(3H, s), 3.54(2H,t, J=6.8Hz), 4.29(2H, t, J=7.
2Hz), 5.42(1H, bs, -CO2H), 7.20-7.40(4H, m), 7.50
(1H, m), 7.64(1H, d,J=8.0Hz), 8.88(1H, m)。
【0114】(工程4)工程3で得られた化合物(11
0mg)、DMF(触媒量)、塩化チオニル(0.3m
l)、1,2−ジクロロメタン(3ml)およびTHF
(3ml)の混合物を40分間加熱還流した後、溶媒を
留去した。残留物にTHF(5ml)、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(82mg)、
トリエチルアミン(0.12ml)およびTHF(2m
l)の混合物を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混
合物に酢酸エチルを添加し、水、希塩酸、炭酸水素ナト
リウム水および水で順次洗浄し、乾燥した後、溶媒を留
去することにより、表記化合物を無色結晶(79mg)
として得た。 融点:227−229℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.10-2.40(2H, m), 2.27(3H,
s), 3.4-3.7(4H, m),4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.07(2H,
d, J=7.6Hz), 7.24(2H, d, J=7.6Hz), 7.40(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.54(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.67(2H,
s), 7.78(1H,s), 8.06(1H, bt), 8.70(1H, dd,J=4.2,
1.4Hz) 元素分析値:C282232 ClF6・0.2H2Oと
して 計算値(%):C 57.43,H 3.86,N 7.18 実測値(%):C 57.29,H 3.98,N 7.07。
【0115】参考例3 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピ
ラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例
2の工程4と同様にして反応させるとともに処理したと
ころ、表記化合物が無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−エーテルから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 4.63(2H, d, J=
6.4Hz), 7.17(2H, d,J=8.1Hz), 7.34(2H, d, J=8.1Hz),
7.50-7.65(3H, m), 7.73(2H, s), 7.80(1H,s), 8.96(1
H, m) 元素分析値:C2516236として 計算値(%):C 59.30,H 3.18,N 5.53 実測値(%):C 59.42,H 3.30,N 5.45。
【0116】参考例4 N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリ
ジン−6−カルボキサミド 参考例2の工程2で得られた化合物と、2−メトキシベ
ンジルアミンを用い、参考例2の工程4と同様にして反
応させるとともに処理したところ、表記化合物が無色結
晶として得られた。 融点:189−190℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.44(3H, s), 3.90(3H, s),
4.48(2H, d, J=5.8Hz),6.85-6.95(2H, m), 7.10-7.35(6
H, m), 7.43(1H, bt), 7.50-7.63(2H, m), 8.93(1H,
m)。
【0117】参考例5 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物(200mg)のTHF(5m
l)−メタノール(10ml)溶液に0℃で4−アミノ
−1−ブタノール(0.5ml)を加え、室温で1時間
撹拌した。反応混合物から溶媒を留去し、残留物に塩酸
(15ml)を加えて、室温で14時間撹拌した。反応
液を炭酸カリウム水−氷に注いだ後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去することに
より、標題化合物が無色結晶(144mg)として得ら
れた。 融点:187−188℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.5(2H, m), 1.6-1.9(2
H, m), 2.29(3H, s),2.82(1H, bs), 3.55(2H, t, J=5.7
Hz), 3.69(2H, m), 4.48(2H, d, J=5.8Hz), 7.08(2H,
d, J=8.1Hz), 7.21(2H, d, J=8.1Hz), 7.29(1H, dd, J=
8.4, 4.2Hz), 7.52(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H,
s), 7.78(1H, s), 8.39(1H, bt), 8.61(1H, dd, J=4.2,
1.4Hz)。
【0118】参考例6 7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−
N−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェ
ニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジ
ンカルボキサミド 参考例4で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が得られた。本化合物は精製することな
く、参考例58の反応に使用した。
【0119】参考例7 7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−N
−(2−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド 参考例4で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノールを
用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:205−206℃(メタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.57(2H, m), 1.95(2H, m),
2.33(3H, s), 2.71(1H, bs), 3.66(2H, t, J=6.0Hz),
3.75(3H, s), 4.00-4.15(2H, m), 4.29(2H, d,J=6.2H
z), 6.59(1H, bt), 6.71-6.92(3H, m), 7.04-7.30(5H,
m), 7.41(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.62(1H, dd, J=8.
4, 1.4Hz), 8.82(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0120】参考例8 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキシペンチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノール
を用いて、参考例5と同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:136−137℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.10-1.35(2H, m), 1.35-1.
55(2H, m), 1.6-1.9(2H, m), 2.28(3H, s), 3.50-3.70
(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8Hz), 7.06(2H, d,J=8.0H
z), 7.19(2H, d, J=8.0Hz), 7.35(1H, dd, J=8.3, 4.4H
z), 7.50(1H, d,J=8.3, 1.4Hz), 7.69(2H, s), 7.78(1
H, s), 8.29(1H, bt), 8.64(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0121】参考例9 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)
−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−
b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸の代わりに3−ベンゾ
イル−2−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例2の工
程1と同様に反応し、処理すると5,6−ジヒドロ−5
−ヒドロキシ−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ[3,4−b]ピリジン−6,6−ジカルボン酸ジエ
チルエステルが無色結晶として得られた。 融点:146−147℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.07(3H, t, J=7.2Hz), 1.1
8(3H, t, J=7.2Hz), 4.00-4.25(4H, m), 4.70(1H, s),
7.30-7.40(3H, m), 7.56(1H, dd, J=8.0, 4.8Hz), 7.74
-7.85(2H, m), 8.48(1H, dd, J=8.0, 1.5Hz), 8.87(1H,
dd, J=4.8, 1.5Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると8−
オキソ−5−フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピ
リジン−6−カルボン酸が無色結晶として得られた。 融点:288−290℃(THF−メタノール−エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm:7.28-7.60(6H, m), 7.81
(1H, dd, J=8.2, 4.4Hz), 8.95(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)
【0122】(工程3)工程2で得た化合物と3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、
参考例3と同様に反応し、処理するとN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8−オキソ−5
−フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6
−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:182−183℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.61(2H, t, J=6.2Hz), 7.2
4-7.34(2H, m), 7.49-7.67(6H, m), 7.72(2H, s), 7.79
(1H, s), 8.96(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz) 。 (工程4)工程3で得た化合物と3−アミノ−1−プロ
パノールを用いて、参考例5と同様にして反応し、処理
すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:129−130℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.91(2H, m), 3.45(2H, t,
J=5.4Hz), 3.70(2H, m), 4.46(2H, d, J=6.0Hz), 7.2-
7.4(5H, m), 7.44(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.59(1H, d
d, J=8.4, 1.6Hz), 7.61(2H, s), 7.78(1H, s), 8.25(1
H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0123】参考例10 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブチル)−
8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4−b]
ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様にして反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:155−157℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45(2H, m), 1.83(2H, m),
3.58(2H, t, J=5.8Hz), 3.73(2H, m), 4.44(2H, d, J=
5.8Hz), 7.2-7.4(6H, m), 7.54(1H, dd, J=8.1, 1.1H
z), 7.60(2H, s), 7.77(1H, s), 8.05(1H, bt), 8.66(1
H, dd, J=4.1, 1.1Hz)。
【0124】参考例11 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシブチル)−
4−(4−メチルフェニル)−1−オキソ−3−ピリド
[3,4−c]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸に代えて4−(4−メ
チルベンゾイル)−3−ピリジンカルボン酸を用い、参
考例2の工程1と同様に反応し、処理すると3,4−ジ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)
−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−
3,3−ジカルボン酸 ジエチルエステルが黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.08(3H, t, J=7.1Hz), 1.2
1(3H, t, J=7.2Hz), 2.31(3H, s), 4.00-4.40(4H, m),
4.72(1H, bs), 7.14(2H, d, J=8.4Hz), 7.64(2H, d, J=
8.4Hz), 8.05(1H, d, J=5.3Hz), 8.85(1H, d, J=5.3H
z), 9.12(1H, s)。 (工程2)工程1で得た化合物、酢酸および塩酸を用い
て、参考例2の工程2と同様に反応し、処理すると4−
(4−メチルフェニル)−1−オキソ−1H−ピラノ
[3,4−c]ピリジン−3−カルボン酸が無色結晶と
して得られた。 融点:254−256℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+d6-DMSO) ppm:2.43(3H, s), 5.3
1(1H, bs, COOH), 7.04(1H, d, J=5.5Hz), 7.16(2H, d,
J=7.8Hz), 7.29(2H, d, J=7.8Hz), 8.81(1H,d, J=5.5H
z), 9.54(1H, s)。
【0125】(工程3)工程2で得た化合物と3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを用いて、
参考例3と同様に反応し、処理するとN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−(4−メチ
ルフェニル)−1−オキソ−1H−ピラノ[3,4−
c]ピリジン−3−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.44(3H, s), 4.61(2H, d,
J=6.2Hz), 7.05(1H, d, J=5.3Hz), 7.15(2H, d, J=8.1H
z), 7.32(2H, d, J=8.1Hz), 7.43(1H, bt), 7.7.0(2H,
s), 7.80(1H, s), 8.85(1H, d, J=5.3Hz), 9.56(1H,
s)。 (工程4)工程3で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例5と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:128−131℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.70(2H, m), 1.75-2.
05(2H, m), 2.31(3H,s), 3.65(2H, t, J=5.9Hz), 3.98
(2H, m), 4.36(2H, d, J=6.0Hz), 7.00(1H, d,J=5.7H
z), 7.12(2H, d, J=8.1Hz), 7.18(2H, d, J=8.1Hz), 7.
56(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.7Hz), 9.41
(1H, s)。
【0126】参考例12 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−アミノエタノール(3.6ml)のTH
F(30ml)溶液に3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジルブロミド(1.1ml)を氷冷下に加え
た。この混合物を室温で1時間撹拌した後、酢酸エチル
(30ml)を加え、水及び飽和塩化ナトリウム水で洗
浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を留去すると、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミンが無色結晶(1.3
8g)として得られた。 融点:107−108℃(エタノール−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.83(2H, t, J=5.4Hz), 3.72
(2H, t, J=5.4Hz), 3.96(2H, s), 7.78(1H, s), 7.82(2
H, s)。 (工程2)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(318mg)のTHF(10ml)溶液に、
塩化チオニル(0.7ml)とDMF(触媒量)を加
え、4時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTH
F(5ml)に溶解した。この溶液を、氷冷下、工程1
で得られたN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン(3
91mg)、トリエチルアミン(0.57ml)及びT
HF(10ml)の混合物に加え、室温で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水で洗浄し、乾燥した後、溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離し精製
すると、標題化合物が油状物(551mg)(アミド結
合についてのシス−トランス異性体比 約2:1)とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3) ppm:2.82-3.92(4H, m), 4.16(1H
×1/3, d, J=16.0Hz),4.41(1H×1/3, d, J=16.0Hz), 4.
73(1H×2/3, d, J=15.0Hz), 4.87(1H×2/3, d,J=15.0H
z), 7.20-8.85(9H, m), 8.43(1H, m)。
【0127】参考例13 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物(1.0g)のTHF(10m
l)−メタノール(7.5ml)溶液に(S)−3−ア
ミノ−2−メチル−1−プロパノール(307mg)を
加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物に希塩酸を
加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物にアセト
ニトリル(3ml)、トルエン(21ml)およびDB
U(0.42ml)を加え、1時間加熱還流した。反応
液を冷却した後、酢酸エチルで希釈し、水、希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を乾燥した後、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) [α]D :+11.1°(C=0.350,CHC
3) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=7.0Hz), 2.1
3(1H, m), 2.28(3H, s), 3.10-3.70(4H, m), 4.48(2H,
d, J=6.2Hz),7.00-7.25(4H, m), 7.43(1H, dd,J=8.4,
4.2Hz), 7.59(1H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 7.69(2H, s),
7.79(1H, s), 8.38(1H, bt), 8.70(1H, dd, J=4.2, 1.6
Hz) 元素分析値:C2925336 ・0.5H2 Oとし
て 計算値(%):C 59.39,H 4.47 ,N 7.16 実測値(%):C 59.64,H 4.31 ,N 7.01 。
【0128】参考例14 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−8−オキソ−5−フェニル−6
−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−3−アミノ−
2−メチル−1−プロパノールを用いて、参考例13と
同様にして反応し、処理したところ、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:101−103℃(エチルエーテル−イソプロピ
ルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.77(3H, d, J=6.6Hz), 2.1
4(1H, m), 3.10-3.70(4H, m), 4.47(2H, d, J=5.8Hz),
7.1-7.4(5H, m), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1
H, d, J=8.4Hz), 7.65(2H, s), 7.78(1H, s), 8.60(1H,
bt), 8.69(1H,d, J=4.2Hz) [α]D :−5.4°(C=0.512,CHC
3)。
【0129】参考例15 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(3−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド 参考例3で得た化合物と(R)−3−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノールを用いて、参考例13と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
15−216℃(再融解(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例13の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−9.0°(C=0.346,CHCl
3 )。
【0130】参考例16 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:217−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶)。
【0131】参考例17 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と4−アミノ−2−メチル−1−
ブタノールを用いて、参考例13と同様にして反応し、
処理したところ、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:129−130℃(一旦融解後、再び固化)、1
88−190℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.79(3H, d, J=6.6Hz), 1.4
-1.8(3H, m), 2.28(3H, s), 3.03(1H, t, J=6.6Hz, -O
H), 3.2-3.7(4H, m), 4.49(2H, d, J=5.8Hz), 7.0-7.3
(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.53(1H, dd,
J=8.4, 1.4Hz), 7.68(2H, s), 7.78(1H, s), 8.48(1H,
t, J=6.0Hz), 8.61(1H, dd, J=4.4, 1.4Hz)。
【0132】参考例18 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例9の工程3で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノール テトラヒドロピラニル
(THP)エーテルを用いて、参考例13と同様にして
反応し、処理したところ、標題化合物のTHPエーテル
が淡橙色の油状物として得られた。この化合物をメタノ
ール中でp−トルエンスルホン酸と室温で反応させてT
HP基を除去すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:213−215℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.0°(C=0.519,CHCl
3 )。 なお、(R)−4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール
THPエーテルは下記の方法により調製した。(S)−
(+)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸 メチ
ルエステルを出発原料として用い、文献記載の方法〔森
謙二、テトラヘドロン(Tetrahedron)39巻、31
07−3109頁(1983年):鏡像体について合成
法が記載されている。またはエッチ.マテス(H,Matte
s)ら、ジャーナル オブ メディシナルケミストリー
(Journal of Medicinal Chemistry)、30巻、194
8−1951頁(1987年)〕に準じて反応して、
(R)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタンニトリル T
HPエーテルを調製した。 〔無色油状物、NMR(200MHz,CDCl3)ppm:
1.09(3H×1/2,d,J=6.8Hz),1.1
0(3H×1/2,d,J=6.8Hz),1.5−1.9
(6H,m),2.1−2.6(3H,m),3.17−3.
88(4H,m),4.60(1H,b)〕。 この化合物(22.7g)のエチル エーテル(100m
l)溶液を、0℃で水素化リチウムアルミニウム(3.7
g)のエチル エーテル(200ml)の懸濁液中に激し
く撹拌しながら徐々に加えた。次いで反応混合物を室温
で1時間撹拌後、再び氷水で冷却し、水(3ml)、15
%水酸化ナトリウム水(3ml)および水(10ml)を撹
拌しながら加えた。沈殿物をセライト(Celite)を用い
て濾別し、酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗液を合わ
せ、炭酸カリウム水および食塩水で洗浄後、乾燥し、溶
媒を留去すると(R)−4−アミノ−2−メチル−1−ブ
タノール THPエーテルが無色油状物(21.7g)
として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.94(3
H×1/2,d,J=6.8Hz),0.95(3H×1/
2,d,J=6.8Hz),1.2−1.9(11H,m),
3.13−3.90(6H,m),4.57(1H,b)。
【0133】参考例19 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と(R)−4−アミノ−2−メチ
ル−1−ブタノールTHPエーテルを用いて、参考例1
3と同様にして反応し、処理したところ、標題化合物の
THPエーテルが淡橙色の油状物として得られた。この
化合物をメタノール中でp−トルエンスルホン酸と室温
で反応させてTHP基を除去すると、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:123−125℃(一旦融解後、再び固化)、2
05−206℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :+1.2°(C=0.471,CHCl3
【0134】参考例20 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例18における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例18と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−214℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例16の化合物のスペ
クトルに同じ [α]D :−1.5°(C=0.492,CHC
3)。
【0135】参考例21 (S)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例19における(R)−4−アミノ−2−メチル−
1−ブタノール THPエーテルの代わりに(S)−4
−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエーテ
ルを用いて、参考例19と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:213−215℃(一旦融解後、再び固化)、2
07−208℃(再融解)(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例17の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−2.7°(C=0.391,CHC
3)。
【0136】参考例22 N−(2−アミノエチル)−N−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2−クロロ−4−フェニ
ル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボン酸(145mg)のTHF(5ml)溶液に塩化
チオニル(0.15ml)とDMF(触媒量)を加え、
2時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をTHF
(5ml)に溶解した。この溶液を氷冷下、N−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N´−te
rt−ブトキシカルボニルエチレンジアミン(240m
g),トリエチルアミン(0.26ml)およびTHF
(10ml)の混合物に加えて、室温で3時間撹拌し
た。なお、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−N´−tert−ブトキシカルボニルエチレン
ジアミンは、エチレンジアミンとメタンスルホン酸3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルエステルをT
HF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]エチレンジアミンを油状物として得
た後、この化合物を、THF中でトリエチルアミン存在
下、二炭酸ジ−tert−ブチルと反応させることにより油
状物として調製した。反応混合物から溶媒を留去し、残
留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去するとN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[2−(tert
−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色油
状物として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.20-1.60(total 9H, m), 2.7
0-4.90(total 7H, m),7.20-8.00(total 9H, m), 8.46(1
H, d, J=5.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物に、4N−HCl酢酸エ
チル溶液(10ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に炭酸水素ナトリウム水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗した後、乾燥
し溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(34
9mg)として得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.30-3.70(4H, m), 4.15(1H×
2/5, d, J=16.2Hz), 4.38(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.6
5(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 4.84(1H×3/5, d,J=15.2H
z), 7.20-7.60(6H, m), 7.65-7.80(6H, m), 8.47(1H,
m)。
【0137】参考例23 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−4−
フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例12の工程1における2−アミノエタ
ノールの代わりに3−アミノ−1−プロパノールを用い
て、参考例12の工程1と同様にして反応し、処理した
ところ、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−N−(3−ヒドロキシプロピル)アミンが無
色結晶として得られた。 融点:57−58℃(エチルエーテル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.77(2H, quintet, J=5.8Hz),
2.89(2H, t, J=5.8Hz), 3.82(2H, t, J=5.8Hz), 3.93
(2H, s), 7.89(3H, s) 元素分析値:C1213NOF6 として 計算値(%):C 47.85,H 4.35 ,N 4.65 実測値(%):C 47.76,H 4.32 ,N 4.65 。
【0138】(工程2)参考例12の工程2におけるN
−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミンの代わりに工程1
で得たアミンを用いて、参考例12の工程2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた(アミノ結合についてのシス−トランス異性
体比 約3:1)。 融点:121−122℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.00-1.70(2H, m), 2.75-3.20
(2H, m), 3.35-3.55(3H, m), 4.06(1H×1/4, d, J=16.2
Hz), 4.31(1H×1/4, d, J=16.2Hz), 4.65(1H×3/4, d,
J=15.2Hz), 4.76(1H×3/4, d, J=15.2Hz), 7.20-7.55(6
H, m), 7.72(2H, s), 7.80(1H, s), 8.47(1H, d, J=5.2
Hz) 元素分析値:C2419226 Cl として 計算値(%):C 55.77,H 3.71 ,N 5.42 実測値(%):C 55.65,H 3.70 ,N 5.57 。
【0139】参考例24 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例12の工程2と同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:146−148℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.09(3H, s), 3.02(1H, dt, J
=15.0, 5.6Hz), 3.25(1H, dt, J=15.0, 5.6Hz), 3.60(2
H, m), 4.57(1H, d, J=15.2Hz), 4.79(1H, d,J=15.2H
z), 7.05-7.50(5H, m), 7.62(2H, s) 7.76(1H, s), 8.3
3(1H, s) 。
【0140】参考例25 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸の代わりに2−クロロ−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸を用
い、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンの代わりに
参考例23の工程1で得たN−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]−N−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アミンを用いて、参考例12の工程2と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色油状物
として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-1.80(2H, m), 2.06(3H
×1/2, s), 2.08(3H×1/2, s), 2.80-3.30(3H, m), 3.3
5-3.70(1H, m), 4.08(1H×1/2, d, J=16.4Hz),4.39(1H
×1/2, d, J=15.0Hz), 4.47(1H×1/2, d, J=16.4Hz),
4.70(1H×1/2, d,J=15.0Hz), 6.90-7.62(7H, m), 7.72
(1H×1/2, s), 7.77(1H×1/2, s), 8.28(1H×1/2, s),
8.31(1H×1/2, s) 。
【0141】参考例26 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オ
キソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミ
ド 参考例3で得た化合物と(±)−3−アミノ−1,2−
プロパンジオールを用いて、参考例13と同様にして反
応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色泡状物とし
て得られた。 NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.20(3H, s), 3.50(2H, m),
4.02-4.30(5H, m), 4.75(1H, b), 5.35(1H, b), 6.92-
7.46(6H, m), 7.55(2H, s), 7.70(1H, s), 8.63(1H,
m), 8.83(1H, b)。
【0142】参考例27 N−ベンジル−8−オキソ−5−フェニル−8H−ピラ
ノ−[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物とベンジルアミンとを用
いて、参考例3と同様に反応し、処理すると、標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点:188−189℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.48(2H, d, J=5.4Hz), 7.2
-7.4(8H, m), 7.49-7.65(5H, m), 8.95(1H, dd, J=4.4,
2.0Hz) 。
【0143】参考例28 N−(3,4−ジクロロベンジル)−8−オキソ−5−
フェニル−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−
カルボキサミド 参考例9の工程2で得た化合物と3,4−ジクロロベン
ジルアミンを用いて、参考例3と同様に反応し処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:198−200℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:4.44(2H, d, J=6.0Hz), 7.1
0(1H, dd, J=8.2, 2.0Hz), 7.25-7.70(10H, m), 8.96(1
H, dd, J=4.3, 1.7Hz)。
【0144】参考例29 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルメタンス
ルホネートと(S)−3−アミノ−2−メチルプロパノ
ールをTHF中で反応させてN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピル]アミンを無色油状物とし
て得た。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.86(3H, d, J=6.8Hz), 1.9
8(1H, m), 2.63(1H, dd, J=9.4, 11.8Hz), 2.70-2.90(3
H, m), 3.56(1H, dd, J=8.6, 10.6Hz), 3.71(1H, ddd,
J=1.4, 4.0、 10.6Hz), 3.87(1H, d, J=13.8Hz), 3.98(1
H, d, J=13.8Hz), 7.79(3H, s) 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンの代わりに、各々、2−クロロ−5−メチ
ル−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸と上記N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミンを用いて、参考例12の工程2と同様に反応し、処
理すると、標題化合物が無色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.60-0.82(3H, m), 1.50-2.
00(1H,m), 2.00-2.15(3H, m), 2.15-3.92(4H, m), 4.05
-4.92(2H, m), 7.00-7.85(8H, m), 8.34(1H, m)。
【0145】参考例30 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−5−メチル−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド 参考例29のN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミンの代わりにN−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミンを用いて参
考例29と同様に反応し、処理したところ、標題化合物
が無色油状物として得られた。本品のNMR スペクトル(2
00MHz, CDCl3)は、参考例29で得た化合物のスペクト
ルと同一であった。
【0146】参考例31 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−メ
チル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−3
−ピリジンカルボン酸 エチルエステル(15.43
g)、エタノール(70ml)および4N−水酸化ナト
リウム水溶液(70ml)の混合物を2.5時間加熱還
流した。反応液を濃縮し、濃縮液を塩酸を用いて酸性
(pH3)とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去すると、2−
クロロ−6−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカル
ボン酸が無色結晶(11.2g)として得られた。 融点:191−194℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.59(3H, s), 7.16(1H, s),
7.45(5H, s), 9.53(1H, b)。 (工程2)参考例12の工程2における2−クロロ−4
−フェニル−3−ピリジンカルボン酸の代わりに、工程
1で得られた2−クロロ−6−メチル−4−フェニル−
3−ピリジンカルボン酸を用いて、参考例12の工程2
と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が淡黄色
油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.95-3.80(4H, m), 2.58(3H,
s), 4.15(1H×2/5, d, J=16.2Hz), 4.41(1H×2/5, d,
J=16.2Hz), 4.75(1H×3/5, d, J=15.0Hz), 4.85(1H×3/
5, d, J=15.0Hz), 7.15(1H×3/5, s), 7.17(1H×2/5,
d, J=15.0Hz), 7.23-7.58(5H, m), 7.74(2H, s), 7.78
(1H, s)。
【0147】参考例32 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド 参考例12の工程2における2−クロロ−4−フェニル
−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)アミンに代えて、各々、2−クロロ−6−メチル
−4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(3
−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて、参考例12の
工程2と同様に反応し、処理したところ、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.15-1.65(2H, m), 2.59(3H,
s), 2.75-3.20(2H, m), 4.06(1H×2/5, d, J=15.4Hz),
4.31(1H×2/5, d, J=15.4Hz), 4.65(1H×3/5,d, J=15.
2Hz), 4.74(1H×3/5, d, J=15.2Hz), 7.16(1H, s), 7.2
0-7.60(5H, m), 7.72(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0148】参考例33 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミド (工程1)特開昭62−106081号公報に記載の方
法に準じて調製した5−メチル−4−フェニル−2,3
−ピリジンジカルボン酸 ジエチルエステル[13.0
g,融点73−74℃(エチル エーテル−イソプロピ
ル エーテルから再結晶)]、水酸化カリウム(20
g)および70%エタノール水溶液(200ml)の混
合物を3時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物
を水で希釈し、エチルエーテルで洗浄した。水層を2N
−塩酸を用いてpH2−3とし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去
すると、5−メチル−4−フェニル−2,3−ピリジン
ジカルボン酸が淡黄色結晶(3.06g)として得られ
た。 融点:187−188℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, DMSO-d6)ppm:2.10(3H, s), 7.20-7.30
(2H, m), 7.40-7.55(3H, m), 8.65(1H, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物(2.9g)を無水
酢酸(50ml)中で2時間加熱還流した。溶媒を留去
した後、残留物にエタノール(50ml)を加え、室温
で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物を酢酸エ
チルに溶解した。この溶液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去すると、5−メチル−4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物(3.39g)として得られた。
【0149】(工程3)工程2で得られた油状物(1.
94g)のTHF(30ml)溶液に、DMF(3滴)
および塩化オキザリル(2.0ml)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をTHF
(40ml)に溶解した。この溶液にN−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミン(2.2g)およびトリエチルア
ミン(2.0ml)を加え、室温で16時間撹拌した。
反応混合液を酢酸エチルで希釈した後、水、希塩酸、炭
酸カリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥
した。溶媒を留去した後、残留物を、シリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=
1:2)に付して分離、精製すると、N−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキシカ
ルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル
−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが無色結
晶(1.31g)として得られた。 融点:138−139℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.45(3H×1/4, t, J=7.1Hz),
1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.18(3H×3/4, s), 2.19
(3H×1/4, s), 2.82(1H, m), 3.2-3.7(3H, m),4.15-4.6
2(4H, m), 7.05-7.80(8H, m), 8.65(1H×3/4, s), 8.68
(1H×1/4, s)。 (工程4)工程3で得られた化合物(377mg)のT
HF(5ml)溶液に40%メチルアミン−メタノール
溶液(15ml)を加えて、室温で16時間撹拌した。
溶媒を留去すると、標題化合物が淡黄色油状物(370
mg)として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.12(3H×2/3, s), 2.14(3H
×1/3, s), 2.83(1H, m), 3.03(3H×1/3, d, J=5.2Hz),
3.04(3H×2/3, d, J=4.8Hz), 3.25-3.80(3H, m), 4.30
(1H×2/3, d, J=15Hz), 4.36(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.
59(1H×1/3, d,J=15Hz), 4.86(1H×2/3, d, J=15Hz),
7.0-7.9(8H, m), 8.02(1H×2/3, bd), 8.17(1H×1/3, b
d), 8.46(1H, s)。
【0150】参考例34 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルアミノカ
ルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例33の工程1における5−メチル−4
−フェニル−2,3−ピリジンジカルボン酸 ジエチル
エステルの代わりに4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸 ジエチルエステル[特開昭62−1060
81号公報]を用いて、参考例33の工程1と同様に反
応し、処理すると、4−フェニル−2,3−ピリジンジ
カルボン酸が淡黄色結晶として得られた。 融点:146−148℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3+DMSO-d6)ppm:7.3-7.6(6H, m),
8.69 (1H, d, J=5.0Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程2と同様に反応し、処理すると、4−フェニル−
2,3−ピリジンジカルボン酸の2−エチルエステルと
3−エチルエステルの混合物(約3:2)が淡褐色油状
物として得られた。
【0151】(工程3)工程2で得られた油状物を用い
て参考例33の工程3と同様に反応し、処理するとN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2
−エトキシカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)
−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが淡黄色
油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(3H, t, J=7.1Hz), 2.71
(1H, m), 3.1-3.7(3H,m), 4.1-4.9(4H, m), 7.18-7.52
(6H, m), 7.65-7.82(3H, m), 8.78(1H×3/4, d, J=4.8H
z), 8.80(1H×1/4, d, J=4.8Hz)) 。 (工程4)工程3で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.73(1H, m), 3.05(3H×1/3,
d, J=5.0Hz), 3.06(3H×2/3, d, J=5.0Hz), 3.1-3.9(3
H, m), 4.29(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.52(1H×2/3, d,
J=15Hz), 4.54(1H×1/3, d, J=16Hz), 4.93(1H×2/3,
d, J=15Hz), 7.0-7.9(9H, m), 7.95(1H×2/3, bd), 8.1
9(1H×1/3, bd), 8.59(1H, d, J=5.2Hz)。
【0152】参考例35 N−ベンジル−2−エトキシカルボニル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピ
リジンカルボキサミド 参考例33の工程2で得られた油状物とN−ベンジル−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、標題化合物が
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.2Hz),
1.46(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 2.15(3H×3/4, s), 2.19
(3H×1/4, s), 2.6-3.7(4H, m), 3.96(1H×3/4, d, J=1
5Hz), 4.00(1H×1/4, d, J=15Hz), 4.4-4.6(2H+1H×1/
4, m), 5.37(1H×3/4, d, J=15Hz), 6.48(2H×3/4, m),
6.82(2H×1/4, m) 7.0-7.6(8H, m), 8.65(1H×3/4,
s), 8.66(1H×1/4, s) 。
【0153】参考例36 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−
メチルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジン
カルボキサミド (工程1)参考例33の工程2で得られた油状物とN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−N
−(3−ヒドロキシプロピル)アミンを用いて参考例3
3の工程3と同様に反応し、処理すると、N−[3,5
−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−エトキ
シカルボニル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−5−
メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミドが
淡黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.44(3H×1/4, t, J=7.1Hz),
1.45(3H×3/4, t, J=7.1Hz), 1.60(2H, m), 2.17(3H×
3/4, s), 2.18(3H×1/4, s), 2.7-3.7(4H, m),3.96(1H
×1/4, d, J=16Hz), 4.35-4.60(3H+1H×3/4, m), 7.10
-7.80(8H, m),8.64(1H×3/4, s), 8.68(1H×1/4, s)。 (工程2)工程1で得られた化合物を用いて参考例33
の工程4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が淡
黄色油状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.3-1.9(2H, m), 2.11(3H×3
/5, s), 2.14(3H×2/5, s), 2.7-3.8(4H, m), 3.02(3H
×3/5, d, J=5.2Hz), 3.03(3H×2/5, d, J=5.2Hz), 4.0
4(1H×2/5, d, J=16Hz), 4.28(1H×3/5, d, J=15Hz),
4.46(1H×2/5, d,J=16Hz), 4.82(1H×3/5, d, J=15Hz),
7.0-7.6(5H, m), 7.63(2H×3/5, s), 7.67(2H×2/5,
s), 7.73(1H, s), 7.96(1H×3/5, bd), 8.06(1H×2/5,
bd), 8.45(1H×3/5, s), 8.48(1H×2/5, s)。
【0154】参考例37−45の化合物は2−クロロ−
4−フェニル−3−ピリジンカルボン酸とN−置換−N
−(置換)ベンジルアミン{各々、N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)アミン、 N−(3,4−ジクロロベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)アミン、 N−(3,4−
ジメトキシベンジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)
アミン、 N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、 N−(2−ヒドロキシプロピル)−N−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)アミン、 N−
ベンジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチル
プロピル]アミン、 N−ベンジル−N−[(R)−3
−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アミン、 N−
[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]−N
−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]ア
ミン、およびN−[3,5−(ビストリフルオロメチ
ル)ベンジル]−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル]アミン}を用いて、参考例12工程2
と実質的に同様にして反応し、処理したところ各々淡黄
色油状物として得られた。物理化学データを以下に記
す。
【0155】参考例37 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェ
ニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−3
−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.05-2.50(2H, m), 2.80-4.0
0(12H, m), 4.00-4.40(1H×3/2, m), 4.93(1H×1/2, d,
J=14.2Hz), 6.22(2H×1/2, s), 6.55(2H×1/2, s), 7.
25-7.70(6H, m), 8.42(1H×1/2, d, J=6.2Hz), 8.48(1H
×1/2, d, J=5.8Hz)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0156】参考例38 2−クロロ−N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−
(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリジ
ンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.80-3.85(5H, m), 3.96(1H
×4/9, d, J=16.0Hz),4.24(1H×4/9, d, J=16.0Hz), 4.
44(1H×5/9, d, J=15.2Hz), 4.92(1H×5/9, d,J=15.2H
z), 6.50-6.85(2H, m), 7.10-7.70(7H, m), 8.46(1H,
m)。 (アミド回転異性体5:4の混合物)。
【0157】参考例39 2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシベンジル)−N
−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.70-4.30(12H, m), 4.53(1H
×1/2, d, J=14.8Hz),4.74(1H×1/2, d, J=14.8Hz), 6.
30-7.00(3H, m), 7.20-7.65(6H, m), 8.39(1H×1/2, d,
J=5.0Hz), 8.46(1H×1/2, d, J=5.2Hz)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0158】参考例40 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−フェニル−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.27(1H×1/2, b), 2.60(1H
×1/2, b), 2.75-3.15(1H, m), 3.25-3.65(3H, m), 3.9
0(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.26(1H×1/2, d, J=15.4H
z), 4.49(1H×1/2, d, J=15.0Hz), 4.95(1H×1/2, d, J
=15.0Hz), 6.74(2H×1/2, m), 6.92(2H×1/2, m), 7.10
-7.65(9H, m), 8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0159】参考例41 2−クロロ−N−(2−ヒドロキシプロピル)−4−フ
ェニル−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.10-2.30(3H, m), 2.70-4.3
0(14H+1H×3/7, m),4.88(1H×4/7, d, J=14.8Hz), 6.1
8(2H×4/7, s), 6.52(2H×3/7, s), 7.20-7.60(6H, m),
8.47(1H, m)。 (アミド回転異性体4:3の混合物)。
【0160】参考例42 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.50-0.85(3H, m), 1.40-1.8
5(1H, m), 2.20-3.75(5H, m), 3.80-5.15(2H, m), 6.60
-7.65(11H, m), 8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体2:1の混合物)。
【0161】参考例43 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−フェニル−3−ピリ
ジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例42の化合物のスペク
トルと同じ。
【0162】参考例44 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.53(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.75(3H×1/4, d, J=6.8
Hz), 0.81(3H×1/4, d, J=6.8Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.42-3.80(5H, m), 4.00-4.95(2H, m), 7.10-7.90(9H,
m), 8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0163】参考例45 N−[3,5−(ビストリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−フェニル−3−ピリジンカルボキ
サミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例44の化合物のスペク
トルと同じ。
【0164】参考例46 N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキ
シブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物とベンジルアミ
ンを用いて、参考例2工程4と実質的に同様にして反応
し、処理したところ、N−ベンジル−5−(4−メチル
フェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]
ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られ
た。 融点:208−209℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 4.48(2H, d, J
=5.6Hz), 7.10-7.40(10H, m), 7.58(2H, m), 8.94(1H,
dd, J=3.6, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物と4−アミノ−1−ブタ
ノールを用いて、参考例13と実質的に同様にして反応
し、処理したところ、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:205−207℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.48(2H, m), 1.83(2H, m),
2.45(3H, s), 2.86(1H, b), 3.57(2H, t, J=5.9Hz), 3.
85(2H, m), 4.34(2H, d, J=6.0Hz), 6.8-7.1(2H, m),
7.10-7.35(8H, m), 7.50(1H, m), 7.55(1H, dd, J=8.4,
1.4Hz), 8.60(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)。
【0165】参考例47 (R)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.81(3H, d, J=6.6Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.44(3H,s), 3.20-3.55(3H, m), 3.93(2H,
m), 4.31(2H, d, J=5.4Hz), 6.75-6.90(2H,m), 7.1-7.
3(8H, m), 7.39(1H, dd, J=8.2, 4.2Hz), 7.61(1H, d,
J=8.2Hz), 8.68(1H, d, J=4.2Hz)。
【0166】参考例48 (S)−N−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−メチルフ
ェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリ
ジンカルボキサミド 参考例46工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:226−227℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例47の化合物のスペク
トルに同じ。
【0167】参考例49 (R)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,4,5−
トリメトキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4
と実質的に同様にして反応し、処理したところ、5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−N−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)−8H−ピラノ[3,4−
b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:195−196℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.84(3H, s),
3.85(6H, s), 4.40(2H, d, J=5.8Hz), 6.50(2H, s), 7.
17(2H, d, J=8.0Hz), 7.27(1H, b), 7.32(2H,d, J=8.0H
z), 7.58(2H, m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的にして同様に反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.84(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-
2.0(3H, m), 2.38(3H,s), 3.2-3.6(3H, m), 3.65-3.95
(2H, m), 3.80(6H, s), 3.82(3H, s), 4.23(2H, d, J=
6.0Hz), 6.40(2H, s), 7.05-7.40(4H, m), 7.32(1H, d
d, J=8.2, 4.2Hz), 7.56(1H, dd, J=8.2, 1.6Hz), 7.80
(1H, m), 8.63(1H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。
【0168】参考例50 (S)−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3
−メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例49工程1で得た化合物と(S)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用い
て、参考例19と実質的に同様にして反応し、処理した
ところ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:194−195℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:参考例49の化合物のスペク
トルに同じ。
【0169】参考例51 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−
ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2工程2で得た化合物と3,5−ジメ
トキシベンジルアミンを用いて、参考例2工程4と実質
的に同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5
−ジメトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)
−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−
6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:154−155℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.45(3H, s), 3.78(6H, s),
4.41(2H, d, J=5.4Hz), 6.41(3H, m), 7.17(2H, d, J=
8.0Hz), 7.23(1H, b), 7.33(2H, d, J=8.0Hz),7.58(2H,
m), 8.94(1H, dd, J=4.0, 2.2Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物(R)−4−アミノ−2
−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて、
参考例19と実質的に同様にして反応し、処理したとこ
ろ、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:169−172℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=6.8Hz), 1.62
(1H, m), 1.79(2H, m), 2.40(3H, s), 3.11(1H, b), 3.
25-3.60(2H, m), 3.76(6H, s), 3.86(2H, m),4.23(2H,
d, J=5.6Hz), 6.25(2H, d, J=2.2Hz), 6.35(1H, t, J=
2.2Hz), 7.15-7.35(4H, m), 7.30(1H, dd, J=8.4, 4.2H
z), 7.44(1H, m), 7.56(1H, dd, J=8.4,1.6Hz), 8.65(1
H, dd, J=4.2, 1.6Hz)。
【0170】参考例52−54および参考例144の化
合物は2−クロロ−4−(4−メチルフェニル)−3−
ピリジンカルボン酸[2−シアノ−3−メチル−3−
(4−メチルフェニル)プロペン酸 エチルエステルか
ら、N,N−ジメチルアセタミド ジメチルアセタール
と縮合後、塩化水素を用いて環化し、エステル基をアル
カリ加水分解して調製:融点205−208℃(分
解)]とN−置換−N−(置換)べンジルアミン{各
々、N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−ベン
ジル−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピル]アミン、およびN−[3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンジル]−N−[(S)−3−ヒドロキシ
−2−メチルプロピル]アミン}を用いて、参考例12
工程2と実質的に同様にして反応し、処理したところ各
々淡黄色油状物として得られた。物理化学データを以下
に記す。
【0171】参考例52 N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカル
ボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.43(3H×1/2, s), 2.46(3H
×1/2, s), 2.70-3.80(total 4H, m), 3.90(1H×1/2,
d, J=15.4Hz), 4.24(1H×1/2, d, J=15.4Hz), 4.51(1H
×1/2, d, H=15.2Hz), 4.94(1H×1/2, d, J=15.2Hz),
6.74(1H, m), 6.97(1H, m), 7.10-7.55(8H, m), 8.40(1
H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0172】参考例53 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−
(4−メチルフェニル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.36(3H×7/11, s), 2.44(3H
×4/11, s), 2.80-3.80(total 4H, m), 4.16(1H×4/11,
d, J=16.2Hz), 4.41(1H×4/11, d, J=16.2Hz), 4.77(1
H×7/11, d, H=15.0Hz), 4.90(1H×7/11, d, J=15.0H
z), 7.10-7.50(6H, m), 7.76(2H, m), 8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体7:4の混合物)。
【0173】参考例54 N−ベンジル−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピル]−4−(4−メチルフェニ
ル)−3−ピリジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.59(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.66(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.77(3H×1/4, d, J=3.8H
z), 0.80(3H×1/4, d, J=3.8Hz), 1.40-1.90(1H, m),
2.30-2.50(3H, m), 2.50-3.80(total 5H, m), 3.80-4.4
2(2H×3/4, m),5.05(2H×1/4, m), 6.60-7.50(total 10
H, m), 8.40(1H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0174】参考例55 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9−テトラヒドロ−5−(4−メチルフ
ェニル)−6,11−ジオキソ−11H−ピラジノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例1で得た化合物(200mg)、トリエチルアミ
ン(0.20ml),塩化メタンスルホニル(0.10
ml)およびジクロロメタン(10ml)の混合物を0
℃で2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥し、溶媒を留去したところ、N−[3,5−
ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒ
ドロ−7−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−5
−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドが生成した。こ
の化合物をDMF(5ml)に溶解した後、水素化ナト
リウム(60%油状)(30mg)を添加し、室温で
1.5時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈
し、水、希塩酸、水で順次洗浄、乾燥し溶媒を留去する
ことにより、標題化合物が無色結晶(109mg)とし
て得られた。 融点:270−271℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.46(3H, s), 3.67(2H, t lik
e, J=5.4Hz), 4.51(2H, t like, J=5.4Hz), 4.81(2H,
s), 7.13(2H, d, J=8.1Hz), 7.33(2H, d, J=8.1Hz), 7.
52(1H, dd, J=8.4, 4.4Hz), 7.64(1H, dd, J=8.4, 1.6H
z), 7.70(2H, s), 7.84(1H, s), 8.97(1H, dd, J=4.4,
1.6Hz) 元素分析値:C2719326として 計算値(%):C 61.02,H 3.60,N 7.91 実測値(%):C 61.07,H 3.50,N 7.85 。
【0175】参考例56 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,12−ジオキソ[1,
4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例2で得たN−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンジル]−7−(3−クロロプロピル)−7,8
−ジヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
(66mg)、水素化ナトリウム(60%油状)(84
mg)およびTHF(3ml)の混合物を室温で14時
間撹拌した。反応混合液に2N−HClを加えた後、炭
酸カリウム水を用いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗、乾燥し、溶媒を留去することに
より、表記化合物を無色結晶(35mg)として得た。 融点:194−195℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.16(2H, m), 2.42(3H, s),
3.25-3.70(3H, m), 4.12(1H, d, J=15Hz), 5.34(1H, d,
J=15Hz), 5.52(1H, m), 6.93(1H, d, J=8.2Hz), 7.20
(1H, d, J=8.2Hz), 7.30-7.45(2H, m), 7.51(1H, dd, J
=8.4, 4.4Hz), 7.62(2H, s), 7.70(1H, dd, J=8.4, 1.6
Hz), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.4,1.6Hz) 元素分析値:C2821326として 計算値(%):C 61.65,H 3.88,N 7.70 実測値(%):C 61.29,H 4.06,N 7.61 。
【0176】参考例57 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例5で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:192−193℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.5(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.25(1H, m), 3.40-3.72(2H, m), 4.01(1H, d, J=1
5Hz), 5.13(1H, dd, J=14, 5.4Hz), 5.46(1H,d, J=15H
z), 6.85(1H, d, J=7.9Hz), 7.05(1H, d, J=7.9Hz), 7.
26(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, d, J=7.8Hz), 7.42-7.6
0(2H, m), 7.47(2H, s), 7.81(1H, s),8.92(1H, m)。
【0177】参考例58 6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例6で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:264−266℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.1(2H, m), 2.43(3H,
s), 3.25-3.52(3H, m), 3.84(3H, s), 4.67(2H, s), 5.
39(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 6.85-7.00(3H, m),7.10-7.2
2(2H, m), 7.22-7.44(3H, m), 7.48(1H, dd, J=8.4, 4.
4Hz), 7.72(1H, dd, J=8.4, 1.4Hz), 8.90(1H, dd, J=
4.4, 1.4Hz)。
【0178】参考例59 6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7−(2
−メトキシベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例7で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:235−236℃(酢酸エチルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 2.46(3H,
s), 3.15-3.30(1H, m), 3.38-3.65(2H, m), 3.80(3H,
s), 4.24(1H, d, J=15Hz), 5.04(1H, d, J=15Hz), 5.13
(1H, dd, J=15, 6.4Hz), 6.25(1H, dd, J=7.6, 1.4Hz),
6.63(1H, dt, Jd=0.5Hz, Jt=7.6Hz), 6.82(1H, d, J=
7.4Hz), 6.96(1H, dd, J=7.6, 2.0Hz), 7.11-7.34(3H,
m), 7.38-7.47(1H, m), 7.47(1H, dd, J=8.3, 4.3Hz),
7.62(1H, dd, J=8.3, 1.7Hz), 8.90(1H, dd, J=4.3, 1.
7Hz)。
【0179】参考例60 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11,12,14−オクタヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,14−ジオキ
ソ[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン参考例8で得た化合物を用いて、参考例55と
同様にして反応し、処理したところ、標題化合物が無色
結晶として得られた。 融点:177−179℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.45-1.95(4H, m), 2.10(2
H, m), 2.33(3H, s), 3.06-3.24(1H, m), 3.32-3.56(2
H, m), 3.86(1H, d, J=15Hz), 4.95(1H, dt, Jd=15Hz,
Jt=4.8Hz), 5.38(1H, d, J=15Hz), 6.86(1H, dd, J=8.
0, 1.5Hz), 7.00(1H, d, J=8.0Hz), 7.17(1H, d, J=8.2
Hz), 7.29(1H, dd, J=8.2, 1.5Hz), 7.40-7.54(2H, m),
7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.89(1H, dd, J=3.8, 2.0
Hz)。
【0180】参考例61 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ−6,1
2−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例9で得た化合物を用いて、参考例55と同様にし
て反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:244−245℃(酢酸エチル−THF−エチル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.00-2.25(2H, m), 3.25-3.
70(3H, m), 4.15(1H,d, J=15Hz), 5.30(1H, d, J=15H
z), 5.52(1H, m), 7.05(1H, d, J=7.4Hz), 7.3-7.7(6H,
m), 7.62(2H, s), 7.84(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.2,
1.6Hz)。
【0181】参考例62 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,1
3−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,4]ジア
ゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例10で得た化合物を用いて、参考例55と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:205−206℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.70-2.35(4H, m), 3.18-3.
36(1H, m), 3.4-3.7(2H, m), 3.98(1H, d, J=15Hz), 5.
14(1H, dd, J=14, 5.8Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.94
(1H, d, J=7.3Hz), 7.19 (1H, t, J=7.3Hz), 7.3-7.6(5
H, m), 7.44(2H, s), 7.79(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.
0, 1.8Hz)。
【0182】参考例63 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H
−[1,4]ジアゾシノ[1,2−b][2,7]ナフ
チリジン 参考例11で得た化合物を用いて、参考例55と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:231−233℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.3(4H, m), 2.37(3H,
s), 3.2-3.7(3H, m),4.00(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H, d
d, J=15, 6.2Hz), 5.44(1H, d, J=15Hz), 6.83(1H, dd,
J=7.8, 1.6Hz), 6.98(1H, d, J=5.4Hz), 7.04(1H, d,
J=7.8Hz), 7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.33(1H, dd, J=7.
8, 1.6Hz), 7.46(2H, s), 7.81(1H, s),8.64(1H, d, J=
5.4Hz), 9.68(1H, s)。
【0183】参考例64 7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−1,2,3,4,6,7,8,9,10,11−デカ
ヒドロ−2−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[1,2−b][2,7]ナフチリジン 参考例63で得た化合物(250mg)、ヨードメタン
(3ml)および酢酸エチル(6ml)の混合物を1.
5時間加熱還流した。溶媒を留去後、残留物をメタノー
ル(15ml)に溶解した。この溶液を0℃で、撹拌
下、水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え、0℃
で1時間撹拌した後、濃縮した。濃縮液に酢酸エチルを
加え、水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をメタノ
ール(15ml)に溶解し、10%パラジウム・炭素
(50%含水)(100mg)を加え、水素雰囲気下、
室温で3時間撹拌した。触媒をろ別し、ろ液から溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=
4:1)に付すと、標題化合物が淡黄色結晶(150m
g)として得られた。 融点:233−235℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.6(8H, m), 2.31(3H,
s), 2.47(3H, s), 3.1-3.8(5H, m), 3.95(1H, d, J=15H
z), 4.93(1H, dd, J=14, 6.2Hz), 5.41(1H, d,J=15Hz),
6.72(1H, d, J=7.8Hz), 6.98(1H, d, J=7.8Hz), 7.19
(2H, s), 7.42(2H, s), 7.78(1H, s)。
【0184】参考例65 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−フ
ェニル−3−ピリジンカルボキサミド(参考例12)
(348mg)のTHF(15ml)溶液に水素化ナト
リウム(60%油状)(60mg)を加え、加熱還流
下、2時間撹拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、
水洗、乾燥後、溶媒を留去することにより、標題化合物
が無色結晶(278mg)として得られた。 融点:200−201℃(エタノール−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.8Hz), 4.4
7(2H, t, J=5.8Hz), 4.88(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2H
z), 7.25-7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s), 8.
44(1H, d, J=5.2Hz) EI−MS m/z: 466(M+)[(C23H16N2O2F6+]。
【0185】参考例66 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例13で得た化合物(700mg)、トリエチルア
ミン(0.41ml),塩化メタンスルホニル(0.2
24ml)およびTHF(15ml)の混合物を室温で
30分間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水(15
ml)を加え、室温でさらに30分間撹拌した。反応混
合物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を希塩酸、飽和食塩
水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去した。残留物をTH
F(15ml)に溶解した後、水素化ナトリウム(60
%油状)(76mg)を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、炭
酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)に付
し、精製すると、標題化合物が無色結晶(408mg)
として得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.05(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.22(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.39(3H×1/3, s), 2.42
(3H×2/3, s), 2.52(1H, m), 3.0-3.3(2H, m),3.48(1H
×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.71(1H×1/3, dd, J=16,
5.2Hz), 4.06(1H×1/3, d, J=15Hz), 4.12(1H×2/3, d,
J=15Hz), 5.28-5.65(2H, m), 6.83(1H×1/3, d, J=7.4
Hz), 6.96(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.09(1H×1/3, d, J
=7.4Hz),7.20(1H×2/3, d, J=7.6Hz), 7.35(2H, m), 7.
42-7.75(4H, m), 7.83(1H, s), 8.92(1H, d, J=3.6Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.00,H 4.08 ,N 7.24 [α]D :−60.2°(C=0.348,MeO
H)。
【0186】参考例67 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,12−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例14で得た化合物を用いて、参考例66と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:150−152℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.06(3H×2/3, d, J=7.0Hz),
1.21(3H×1/3, d, J=7.0Hz), 2.50(1H, m), 3.05-3.30
(2H, m), 3.49(1H×2/3, dd, J=14, 4.6Hz), 3.72(1H×
1/3, dd, J=16, 5.4Hz), 4.07(1H×1/3, d, J=15Hz),
4.14(1H×2/3, d,J=15Hz), 5.25-5.62(2H, m), 6.94(1H
×1/3, d, J=7.6Hz), 7.08(1H×2/3, d,J=7.4Hz), 7.2-
7.7(8H, m), 7.83(1H, s), 8.93(1H, dd, J=4.3, 1.7H
z) 元素分析値:C2821326 として 計算値(%):C 61.65,H 3.88 ,N 7.70 実測値(%):C 61.33,H 3.89 ,N 7.51 [α]D :+69.8°(C=0.353,MeO
H)。
【0187】参考例68 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
2−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例15で得た化合物を用いて、参考例66と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例60の化合物のスペク
トルに同じ 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.94,H 4.16 ,N 7.24 [α]D :+58.2°(C=0.353,MeO
H)。
【0188】参考例69 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例16で得た化合物(830mg)、トリエチルア
ミン(0.56ml)のTHF(15ml)溶液に、氷
冷下撹拌しながら、塩化メタンスルホニル(0.29m
l)を加えた。この混合物を氷冷下で50分間撹拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水(15ml)を加え、室
温でさらに40分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、
乾燥し溶媒を留去した。残留物をTHF(25ml)に
溶解した後、水素化ナトリウム(60%油状)(90m
g)を加え、加熱還流下、1時間撹拌した。この反応混
合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、炭酸ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し溶媒を留去すると
標題化合物が無色結晶(460mg)として得られた。 融点:257−258℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.92(3H, d, J=6.6Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.98(1H, d, J=15Hz), 3.
30-3.65(2H, m), 3.97(1H, d, J=15Hz), 5.11(1H, dd,
J=14, 5.9Hz), 5.43(1H, d, J=15Hz), 6.93(1H, d, J=
7.6Hz), 7.19(1H,dd, J=7.6, 7.0Hz), 7.3-7.6(7H, m),
7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.0, 2.0Hz) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 61.93,H 4.05 ,N 7.57 。
【0189】参考例70 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例17で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応して処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:280−281℃(酢酸エチル−THF−イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:0.91(3H, d, J=6.8Hz), 1.73
(1H, m), 1.95-2.40(2H, m), 2.37(3H, s), 2.97(1H,
d, J=15Hz), 3.35-3.62(2H, m), 3.99(1H, d, J=15Hz),
5.10(1H, dd, J=14, 5.3Hz), 5.46(1H, d, J=15Hz),
6.83(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz), 7.05(1H, d, J=7.8Hz),
7.25(1H, d, J=7.8Hz), 7.34(1H, dd, J=7.8, 1.6Hz),
7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.47(2H, s), 7.55(1H,
dd, J=8.4,1.8Hz), 7.81(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.2,
1.8Hz) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.61,H 4.21 ,N 7.12 。
【0190】参考例71 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例18で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:245−247℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例69の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+133.8°(C=0.51,MeOH) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.13,H 4.13 ,N 7.40 。
【0191】参考例72 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例19で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:226−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例70の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :+109.4°(C=0.541,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.56 ,N 7.10 。
【0192】参考例73 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−5−フェニル−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例20で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:242−244℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例69の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−130.4°(C=0.496,MeO
H) 元素分析値:C2923326 として 計算値(%):C 62.25,H 4.14 ,N 7.51 実測値(%):C 62.07,H 4.15 ,N 7.36 。
【0193】参考例74 (9S)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒド
ロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン 参考例21で得た化合物を用いて、参考例69と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:227−228℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:参考例70の化合物のスペク
トルに同じ [α]D :−107.1°(C=0.521,MeO
H) 元素分析値:C3025326 として 計算値(%):C 62.83,H 4.39 ,N 7.33 実測値(%):C 62.55,H 4.40 ,N 7.13 。
【0194】参考例75 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−1H−ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼ
ピン 参考例22で得た化合物(370mg)、無水炭酸カリ
ウム(200mg)およびキシレン(10ml)の混合
物を加熱還流下、9時間撹拌した。反応混合物を冷却し
た後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
した後、乾燥し溶媒を留去すると標題化合物が無色結晶
として得られた。 融点:242−243℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.60-3.80(4H, m), 4.81(2H,
s), 4.86(1H, s), 6.87(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.50(6
H, m), 7.79(2H, s), 7.85(1H, s), 8.21(1H,d, J=5.2H
z) 元素分析値:C23173 OF6 として 計算値(%):C 59.36,H 3.68 ,N 9.03 実測値(%):C 59.24,H 3.66 ,N 9.06 EI−MS m/z:465(M+)[(C23173 OF
6 )+] 。
【0195】参考例76 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フ
ェニル−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサ
ゾシン 参考例23で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:188−189℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.88(1H, m), 2.18-2.
45(1H, m), 3.36(1H,dd, J=15.2Hz), 3.73(1H, m), 4.1
7(1H, d, J=15.2Hz), 4.32(1H, dt, J=12.6,3.6Hz), 4.
67(1H, ddd, J=12.6, 5.6, 2.4Hz), 5.50(1H, d, J=15.
2Hz), 7.16(1H, d, J=5.2Hz), 7.20-7.45(5H, m), 7.71
(2H, s), 7.83(1H, s), 8.41(1H, d,J=5.2Hz) 元素分析値:C2418226 として 計算値(%):C 60.00,H 3.78,N 5.83 実測値(%):C 59.92,H 3.76 ,N 5.89 。
【0196】参考例77 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−7−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 参考例24で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:179−181℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.13(3H, s), 3.57(2H, t,
J=5.8Hz), 4.42(2H, t, J=5.8Hz), 4.80(2H, s), 7.16
(2H, m), 7.47(3H, m), 7.65(2H, s), 7.81(1H,s), 8.3
2(1H, s)。
【0197】参考例78 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例25で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:180−182℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.71(1H, m), 2.07(3H, m),
2.28(1H, m), 3.24(1H, dd, J=15.2, 3.8Hz), 3.64(1
H, dd, J=15.2, 12.0Hz), 4.05(1H, d, J=15.6Hz), 4.2
7(1H, dt, J=12.6, 3.8Hz), 4.63(1H, ddd, J=12.6, 5.
4, 2.0Hz), 5.45(1H, d, J=15.6Hz), 7.38(5H, m), 7.5
4(2H, s), 7.78(1H, s), 8.29(1H, s)
【0198】参考例79 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロ
−9−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)−6,
12−ジオキソ[1,4]ジアゼピノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例26で得た化合物を用いて、参考例56と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:282−283℃(アセトン−エチルエーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.43(3H, s), 3.35-3.63(3H,
m), 4.02(1H×3/8, d,J=3.5Hz, -OH), 4.21(1H×3/8,
d, J=15Hz), 4.30(1H×5/8, d, J=3.5Hz, -OH), 4.38(1
H×5/8, d, J=15Hz), 4.60(1H, m), 5.24(1H×3/8, d,
J=15Hz), 5.61(1H×5/8, d, J=15Hz), 5.68(1H, m), 6.
92(1H, t-like, J=3.8Hz), 7.19-7.86(8H, m), 8.95(1
H, d, J=4Hz) 元素分析値:C2821336 ・1/4H2Oとして 計算値(%):C 59.42,H 3.83 ,N 7.42 実測値(%):C 59.45,H 3.74 ,N 7.39 EI−MS m/z:561(M+)[(C282133
6 )+] 。
【0199】参考例80 7−ベンジル−6,7,8,9,10,12−ヘキサヒ
ドロ−6,12−ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジ
アゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例27で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応し、処理する
ことにより、7−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−
(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製した。この化合物を用いて参考例12と同様に反
応して処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:210−212℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.2(2H, m), 3.2-3.6(3
H, m), 4.30(1H, d, J=14Hz), 4.89(1H, d, J=14Hz),
5.43(1H, dd, J=14, 5.7Hz), 7.0-7.7(11H, m),7.70(1
H, dd, J=8.4, 1.6Hz), 8.92(1H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。
【0200】参考例81 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7−
ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシブ
チル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,
4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この化合物
を用いて参考例69と同様に反応し、処理すると、標題
化合物が無色結晶として得られた。 融点:243−244℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.6-2.3(4H, m), 3.15(1H,
m), 3.35-3.65(2H, m), 3.76(1H, d, J=15Hz), 5.15(1
H, dd, J=14, 5.7Hz), 5.42(1H, d, J=15Hz), 6.64(2H,
d, J=6.2Hz), 7.0-7.3(4H, m), 7.3-7.7(6H, m), 8.91
(1H, dd, J=4.2,1.8Hz) 。
【0201】参考例82 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11,12,1
4−オクタヒドロ−6,14−ジオキソ−5−フェニル
[1,4]ジアゾニノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン 参考例27で得た化合物と5−アミノ−1−ペンタノー
ルを用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7
−ベンジル−7,8−ジヒドロ−7−(5−ヒドロキペ
ンチル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドを調製し、この
化合物を用いて参考例69と同様に反応し、処理する
と、標題化合物が無色結晶として得られた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.3-1.9(4H, m), 2.09(2H,
m), 2.85-3.05(1H, m), 3.15-3.40(1H, m), 3.50(1H, d
t, Jd=15Hz, Jt=6.4Hz), 3.64(1H, d, J=15Hz), 4.97(1
H, dt, Jd=15Hz, Jt=4.8Hz), 5.48(1H, d, J=15Hz), 6.
43(2H, d, J=7.2Hz), 7.05-7.25(4H, m), 7.3-7.7(6H,
m), 8.91(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz) 。
【0202】参考例83 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,12−ヘキサヒドロ−6,12−ジオキソ−5−
フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と3−アミノ−1−プロパノー
ルを用いて、参考例13と同様にして反応、処理して7
−(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(3−ヒドロキシプロピル)−8−オキソ−5−フ
ェニル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサ
ミドを調製し、この化合物を用いて参考例66と同様に
反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得ら
れた。 融点:224−226℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.9-2.3(2H, m), 3.2-3.6(3
H, m), 4.01(1H, d, J=15Hz), 5.05(1H, d, J=15Hz),
5.49(1H, dd, J=13, 5.0Hz), 6.9-7.1(2H, m),7.25(1H,
m), 7.38(1H, d, J=8.6Hz), 7.3-7.8(6H, m), 8.93(1
H, d, J=4.0Hz)。
【0203】参考例84 7−(3,4−ジクロロベンジル)−6,7,8,9,
10,11−ヘキサヒドロ−6,13−ジオキソ−5−
フェニル−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例28で得た化合物と4−アミノ−1−ブタノール
を用いて、参考例16と同様にして反応、処理して7−
(3,4−ジクロロベンジル)−7,8−ジヒドロ−7
−(4−ヒドロキシブチル)−8−オキソ−5−フェニ
ル−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド
を調製し、この化合物を用いて参考例15と同様に反応
し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:236−238℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.7-2.3(4H, m), 3.14(1H,
m), 3.39-3.60(2H, m)3.70(1H, d, J=15Hz), 5.14(1H,
dd, J=15, 5.9Hz), 5.35(1H, d, J=15Hz), 6.35(1H, d
d, J=8.4, 2.0Hz), 7.02(2H, m), 7.18(1H, d, J=8.4H
z), 7.3-7.6(6H,m), 8.91(1H, dd, J=4.0, 1.8Hz) 。
【0204】参考例85 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例29で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−148℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.0
7(3H, s), 2.39(1H, m), 2.97(1H, d, J=15.4Hz), 3.48
(1H, m), 3.87(1H, dd, J=10.4, 12.4Hz), 4.06(1H, d,
J=15.6Hz), 4.59(1H, dd, J=5.2, 12.4Hz), 5.44(1H,
d, J=15.4Hz),7.37(5H, s), 7.53(2H, s), 7.78(1H,
s), 8.29(1H, s) 元素分析値:C2622226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.30,H 4.52 ,N 5.70 [α]D 20:−106.8°(C=0.257,CHC
3)。
【0205】参考例86 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3,8−ジ
メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド
[2,3−b][1,5]オキサゾシン 参考例30で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:147−149℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:参考例85のスペクトルに同
じ 元素分析値:C262226 として 計算値(%):C 61.42,H 4.36 ,N 5.51 実測値(%):C 61.26,H 4.33 ,N 5.69 [α]D 20:+102.5°(C=0.573,CHC
3 )。
【0206】参考例87 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 参考例31で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:151−153℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.58(3H, s), 3.69(2H, t,
J=5.4Hz), 4.47(2H, t, J=5.4Hz), 4.87(2H, s), 7.11
(1H, s), 7.17-7.56(5H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H,
s) 元素分析値:C2418226 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 59.44,H 3.85 ,N 5.78 実測値(%):C 59.42,H 3.82 ,N 5.84 。
【0207】参考例88 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 参考例32で得た化合物を用いて、参考例65と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:164−165℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.79(1H, m), 2.30(1H, m),
2.56(3H, s), 3.35(1H, m), 3.77(1H, m), 4.14(1H,
d, J=15.2Hz), 4.31(1H, m), 4.65(1H, m), 5.49(1H,
d, J=15.2Hz), 7.02(1H, s), 7.20-7.50(5H, m), 7.72
(2H,s), 7.83(1H,s) 元素分析値:C2520226 として 計算値(%):C 60.73,H 4.08 ,N 5.67 実測値(%):C 60.43,H 4.04 ,N 5.74 。
【0208】参考例89 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 9−オキシド 参考例87で得た化合物(1.20g)のクロロホルム
(30ml)溶液にm−クロロ過安息香酸(870m
g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去し、
残留物に炭酸カリウム水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、乾燥
し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.1
0g)として得られた。 融点:181−183℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.62(3H, s), 3.72(2H, m),
4.65(2H, m), 4.89(2H, s), 7.18(1H, s), 7.20-7.50
(5H, m), 7.79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2418236 として 計算値(%):C 57.03,H 3.79 ,N 5.54 実測値(%):C 57.15,H 3.77 ,N 5.16
【0209】参考例90 5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−メチル−6−オ
キソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−b]
[1,5]オキサゾシン 10−オキシド 参考例88で得た化合物を用いて、参考例89と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(727mg)として得られた。 融点:116−118℃(エタノ−ル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.82(1H, m), 2.42(1H,
m), 2.61(3H, s), 3.43(1H, dd, J=6.0, 17.0Hz), 3.8
1(1H, m), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.25(1H,m), 4.78
(1H, dd, J=5.2, 12.6Hz), 5.52(1H, d, J=15.4Hz), 7.
16(1H, s), 7.18-7.50(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H,
s) 元素分析値:C252023 ・1/4 H2 Oとして 計算値(%):C 58.31,H 4.01 ,N 5.44 実測値(%):C 58.17,H 4.38 ,N 5.31 。
【0210】参考例91 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド−[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例89で得た化合物(939mg)と、無水酢酸
(25ml)の混合物を20分間加熱還流した。溶媒を
留去し、残留物に炭酸カリウム水溶液を加えて酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去す
ると、標題化合物が無色結晶(740mg)として得ら
れた。 融点:122−124℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.18(3H, s), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6z), 4.88(2H, s), 5.21(2H,
s), 7.18-7.50(6H, m), 7.79(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2620246 として 計算値(%):C 58.00,H 3.74 ,N 5.20 実測値(%):C 57.60,H 4.02 ,N 5.09 。
【0211】参考例92 9−アセトキシメチル−5−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3
−b][1,5]オキサゾシン 参考例90で得た化合物を用いて、参考例91と同様に
して反応し、処理したところ、標題化合物が無色結晶
(479mg)として得られた。 融点:156−157℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.60-1.95(1H, m), 2.00-2.2
0(1H, m), 2.17(3H, s), 3.36(1H, m), 3.75(1H, m),
4.14(1H, d, J=15.2Hz), 4.31(1H, m), 4.61(1H, m),
5.20(2H, s), 5.48(1H, d, J=15.2Hz), 7.18(1H, s),
7.20-7.50(5H, m),7.70(2H, s), 7.83(1H, s) 元素分析値:C2722246 として 計算値(%):C 58.70,H 4.01 ,N 5.07 実測値(%):C 58.81,H 4.11 ,N 5.17 。
【0212】参考例93 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−クロロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 参考例89で得た化合物(4.40g)のジクロロメタ
ン(100ml)溶液に、撹拌下、室温でオキシ塩化リ
ン(1.24ml)とトリエチルアミン(1.85m
l)を同時に滴加した。この混合物を1時間加熱還流し
た後、溶媒を留去した。残留物に炭酸カリウム水を加え
て酢酸エチル−THFで抽出した。抽出液を水洗後、乾
燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(1.
44g)として得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:3.73(2H, t, J=5.4Hz), 4.51
(2H, t, J=5.4Hz), 4.66(2H, s), 4.89(2H, s), 7.27(1
H, s), 7.30-7.55(5H, m), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s) 元素分析値:C2417226 Clとして 計算値(%):C 55.99,H 3.33 ,N 5.44 実測値(%):C 55.75,H 3.53 ,N 5.27 。
【0213】参考例94 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メトキシメチル
−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(151mg)、THF(2m
l)、メタノール(1ml)および28%ナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液(1ml)の混合物を室温で
2時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(118mg)とし
て得られた。 融点:139−140℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.51(3H, s), 3.71(2H, t, J=
5.6Hz), 4.49(2H, t,J=5.6Hz), 4.58(2H, s), 4.89(2H,
s), 7.27(1H, s), 7.30-7.52(5H, m), 7.81(2H, s),
7.87(1H, s) 元素分析値:C2520236 として 計算値(%):C 58.83,H 3.95 ,N 5.49 実測値(%):C 58.73,H 3.95 ,N 5.57 。
【0214】参考例95 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(1−メチルエ
チルオキシ)−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)、THF(1m
l)、イソプロパノール(10ml)および水素化ナト
リウム(60%油状)(120mg)の混合物を室温で
3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去した。残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1:1)に付し、
精製すると、標題化合物が無色結晶(74mg)として
得られた。 融点:134−136℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:1.26(6H, d, J=6.0Hz), 3.60-
3.90(3H, m), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.63(2H, s), 4.
89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.30-7.55(5H, m),7.81(2H,
s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2724236 として 計算値(%):C 60.22,H 4.49 ,N 5.20 実測値(%):C 60.00,H 4.61 ,N 5.07 。
【0215】参考例96 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルチオメチ
ル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(125mg)、メタノール
(5ml)および15%メチルメルカプタンナトリウム
水溶液(1ml)の混合物を室温で10分間撹拌した。
溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題
化合物が無色結晶(103mg)として得られた。 融点:165−166℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.14(3H, s), 3.72(2H, t, J=
5.4Hz), 3.79(2H, s),4.49(2H, t, J=5.4Hz), 4.89(2H,
s), 7.30-7.50(5H, m), 7.34(1H, s), 7.81(2H, s),
7.87(1H, s) 元素分析値:C252022 SF6 ・1/6 H2 Oとし
て 計算値(%):C 56.71,H 3.87 ,N 5.29 実測値(%):C 56.67,H 3.87 ,N 5.23 。
【0216】参考例97 8−アミノメチル−4−[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(500mg)、THF(10
ml)および25%アンモニア水(10ml)の混合物
を、封管中、120℃で1時間加熱した。冷却後、溶媒
を留去し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合
物が無色結晶(443mg)として得られた。 融点:188−191℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.00
(2H, s), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.
60(6H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2419326 として 計算値(%):C 58.19,H 3.87 ,N 8.48 実測値(%):C 58.36,H 3.81 ,N 8.00 。
【0217】参考例98 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチルアミノメ
チル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)および40%メ
チルアミン−メタノール溶液(10ml)の混合物を室
温で30分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(115m
g)として得られた。 融点:152−154℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.50(3H, s), 3.70(2H, t, J=
5.6Hz), 3.89(2H, s),4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.88(2H,
s), 7.22-7.50(6H, m), 7.80(2H, s), 7.86(1H, s) 元素分析値:C2521326 として 計算値(%):C 58.94,H 4.15 ,N 8.25 実測値(%):C 58.71,H 4.25 ,N 8.35 。
【0218】参考例99 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ジメチルアミノメチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)のTHF(3m
l)溶液にジメチルアミン(1ml)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加えて酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(128mg)とし
て得られた。 融点:186−188℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz,CDCl3)ppm:2.33(6H, s), 3.60(2H, s),
3.71(2H, t, J=5.6Hz), 4.49(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2
H, s), 7.26(1H, s), 7.30-7.50(5H, m), 7.81(2H, s),
7.86(1H, s) 元素分析値:C2623326 として 計算値(%):C 59.66,H 4.43 ,N 8.03 実測値(%):C 59.43,H 4.49 ,N 7.84 。
【0219】参考例100 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−シクロプロピルアミノメチル−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(155mg)のTHF(10
ml)溶液にシクロプロピルアミン(0.5ml)を加
え、15時間撹拌下に加熱還流した。溶媒を留去し、残
留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノー
ル=9:1)に付し、分離、精製すると、標題化合物が
無色結晶(127mg)として得られた。 融点:129−131℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:0.44(4H, m), 2.19(1H, m),
3.69(2H, t, J=5.6Hz), 3.97(2H, s), 4.48(2H, t, J=
5.6Hz) , 4.87(2H, s), 7.25(1H, s), 7.26-7.55(5H,
m), 7.79(2H, s), 7.86(1H, s)。 元素分析値:C2723326 ・1/6 H2 Oとして 計算値(%):C 60.22,H 4.37 ,N 7.80 実測値(%):C 59.98,H 4.40 ,N 7.85 。
【0220】参考例101 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−(N−メチルピ
ペラジノメチル)−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 参考例93で得た化合物(150mg)のTHF(1m
l)溶液にN−メチルピペラジン(1ml)を加え、室
温で15時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(105m
g)として得られた。 融点:181−182℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.30(3H, s), 2.48(4H, br),
2.59(4H, br), 3.68(2H, s), 3.71(2H, t, J=5.6Hz),
4.48(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.27(1H, s), 7.
30-7.50(5H, m), 7.81(2H, m), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2628426 として 計算値(%):C 60.20,H 4.88 ,N 9.68 実測値(%):C 59.96,H 5.00 ,N 9.51 。
【0221】参考例102 8−アセチルアミノメチル−4−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 参考例97で得た化合物(150mg)のピリジン(3
ml)溶液に無水酢酸(1ml)を加え、室温で20分
間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え
た。この混合物を1N塩酸および水で洗浄後、乾燥し、
溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶(113m
g)として得られた。 融点:223−224℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.07(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz) , 4.49(2H, t, J=5.4Hz), 4.56(2H, d, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 6.62(1H, br), 7.21(1H, s), 7.22-
7.55(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C2621336 として 計算値(%):C 58.10,H 3.94 ,N 7.82 実測値(%):C 58.06,H 3.97 ,N 7.99 。
【0222】参考例103 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メタンスルホニ
ルアミノメチル−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 参考例97で得た化合物(150mg)のTHF(5m
l)溶液にトリエチルアミン(0.085ml)および
塩化メタンスルホニル(0.050ml)を加え、室温
で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチル
を加えた。この混合物を炭酸カリウム水および水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去すると、標題化合物が無色結晶
(108mg)として得られた。 融点:194−195℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:2.99(3H, s), 3.72(2H, t, J
=5.4Hz), 4.44(2H, d,J=6.0Hz), 4.48(2H, t, J=5.4H
z), 4.88(2H, s), 5.55(1H, t, J=6.0Hz), 7.26(1H,
s), 7.27-7.50(5H, m), 7.80(2H, s), 7.87(1H, s) 元素分析値:C252134 SF6 ・1/2 H2 Oとし
て 計算値(%):C 51.55,H 3.80 ,N 7.21 実測値(%):C 51.43,H 3.78 ,N 7.07 。
【0223】参考例104 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3,9−
ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド
[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33で得た化合物(370mg)のTHF(15
ml)溶液に、冷却下、トリエチルアミン(0.42m
l)および塩化メタンスルホニル(0.24ml)を加
えて、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水(15ml)を加え、室温でさらに40分間
撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸お
よび飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をTHF(30ml)に溶解後、水素化ナトリウム
(60%油状)(84mg)を加え、40分間加熱還流
した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、
炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し溶媒を
留去すると、標題化合物が無色結晶(213mg)とし
て得られた。 融点:203−205℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3)ppm:1.72(1H, dd, J=15, 7.2Hz),
2.18(3H, s), 2.75(1H, m), 3.04(3H, s), 3.54(3H,
m), 4.09(1H, dd, J=14, 7.2Hz), 7.2-7.6(5H,m), 7.48
(2H, s), 7.74(1H, s), 8.69(1H, s) 元素分析値:C2621326 ・0.2 H2 Oとして 計算値(%):C 59.48,H 4.11 ,N 8.00 実測値(%):C 59.39,H 4.13 ,N 7.83 EI−MS m/s:521(M+)[(C26213
26+]。
【0224】参考例105 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピリド[2,3
−f][1,4]ジアゾシン 参考例34で得た化合物を用いて参考例104と同様に
して反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:167−169℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:2.05(1H, m), 2.87(1H, m),
3.10(3H, s), 3.36(1H, d, J=14Hz), 3.48(1H, d, J=1
4Hz), 3.97(1H, m), 4.26(1H, dd, J=15, 7.1Hz), 7.35
(3H, m), 7.53(5H, m), 7.71(1H, s), 8.81(1H, d, J=
5.0Hz) 元素分析値:C2519326 として 計算値(%):C 59.18,H 3.77 ,N 8.28 実測値(%):C 58.90,H 3.81 ,N 8.05 。
【0225】参考例106 6−ベンジル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3,9−ジメチル−5,10−ジオキソ−4−フェ
ニルピリド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例35で得た化合物とメチルアミンを用いて、参考
例33の工程4と同様に反応し、処理してN−ベンジル
−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−メ
チルアミノカルボニル−4−フェニル−3−ピリジンカ
ルボキサミドを調製し、この化合物を用いて参考例10
4と同様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶
として得られた。 融点:183−184℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.46(1H, dd, J=15, 8.1H
z), 2.17(3H, s), 2.69(1H, m), 3.02(3H, s), 3.27(1
H, d, J=13Hz), 3.44(1H, d, J=13Hz), 3.56(1H,m), 4.
00(1H, m), 7.01(2H, m), 7.2-7.6(8H, m), 8.68(1H,
s) 元素分析値:C242332 として 計算値(%):C 74.78,H 6.01 ,N 10.90 実測値(%):C 74.52,H 6.13 ,N 10.82。
【0226】参考例107 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−9−エチル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒド
ロ−3−メチル−5,10−ジオキソ−4−フェニルピ
リド[2,3−f][1,4]ジアゾシン 参考例33の工程3で得た化合物とエチルアミンを用い
て、参考例33の工程4と同様に反応し、処理してN−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2
−エチルアミノカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−メチル−4−フェニル−3−ピリジンカルボ
キサミドを調製し、この化合物を用いて参考例104と
同様に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶とし
て得られた。 融点:228−229℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.33(3H, t, J=7.0Hz), 1.5
1(1H, dd, J=15, 7.6Hz), 2.18(3H, s), 2.72(1H, m),
3.39(1H, m), 3.42(1H, d, J=14Hz), 3.57(1H,d, J=14H
z), 3.57(1H, m), 3.77(1H, m), 4.03(1H, dd, J=15,
7.6Hz), 7.2-7.6(5H, m), 7.48(2H, s), 7.74(1H,s),
8.69(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.28,H 4.51 ,N 7.65 。
【0227】参考例108 6−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−3,1
0−ジメチル−5,11−ジオキソ−4−フェニル−5
H−ピリド[2,3−g][1,5]ジアゾニン 参考例36で得た化合物を用いて、参考例104と同様
に反応し、処理すると、標題化合物が無色結晶として得
られた。 融点:247−249℃(THF−酢酸エチル−イソプ
ロピル エーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm:1.2-1.4(1H, m), 1.8-2.3(1
H, m), 2.15(3H, s),3.0-3.6(4H, m), 3.04(3H, s), 3.
91(1H, d, J=15Hz), 5.32(1H, d, J=15Hz), 7.0-7.5(7
H, m), 7.75(1H, s), 8.59(1H, s) 元素分析値:C2723326 として 計算値(%):C 60.56,H 4.33 ,N 7.85 実測値(%):C 60.41,H 4.46 ,N 7.87 EI−MS m/s:535(M+)[(C27233
26+]。
【0228】参考例109 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン 8−アセトキシメチル−4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)ベンジル]−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン(参考例91)(4.51
g)、エタノール(50ml)および4N−NaOH
(50ml)の混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶
媒を留去し、残留物に水を加えた。この混合物のpHを
希塩酸を用いて約8に調整し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物
が無色結晶(4.10g)として得られた。 融点:199−201℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.10(1H, b), 3.71(2H, t, J
=5.6Hz), 4.50(2H, t,J=5.6Hz), 4.78(2H, s), 4.88(2
H,. s), 7.20-7.50(6H, m), 7.80(2H, m), 7.87(1H, s)
【0229】参考例110 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボン酸 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−8−ヒドロキシメチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f]
[1,4]オキサゼピン(参考例109)(3.49
g)、2N−NaOH(100ml)および過マンガン
酸カリウム(2.22g)の混合物を室温で45時間撹
拌した。反応混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
(10ml)を加え、pHを塩酸を用いて約3に調整
後、酢酸エチル−THF(1:2)で抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去すると標題
化合物が無色結晶(2.74g)として得られた。 融点:199−123℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, DMSO-d6) ppm:3.94(2H, b), 4.46(2H,
b), 4.91(2H, s), 7.25-7.55(5H, m), 7.90(1H, s), 8.
06(2H, s), 8.12(1H, s)
【0230】参考例111 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボキサミド 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−
8−カルボン酸(参考例110)(220mg)、TH
F(15ml)、DMF(触媒量)および塩化チオニル
(0.087ml)の混合物を過熱還流下に2.5時間
撹拌した。溶媒を留去し、残留物をTHF(10ml)
に溶解した。この溶液にアンモニア水(2ml)を加
え、この混合物を室温で1時間撹拌後、溶媒を濃縮し
た。濃縮物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水洗し、乾燥後、溶媒を留去すると標題化合物が無色
結晶(163mg)として得られた。 融点:221−222℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.74(2H, t, J=5.6Hz), 4.50
(2H, t, J=5.6Hz), 4.92(2H, s), 5.80(1H, b), 7.30-
7.55(6H, m), 7.83(2H, s), 7.89(1H, s), 8.20(1H, s)
【0231】参考例112−117の化合物は4−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−
2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェ
ニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン−8
−カルボン酸(参考例110)を酸クロリドを経由し
て、置換アミン類(メチルアミン、ジメチルアミン、n
−ブチルアミン、ピペリジン、モルホリン、1−メチル
ピペラジン)と、参考例111と同様に反応させ、処理
することにより得られた。物理化学データを以下に記
す。 参考例112 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン−8−カルボキサミド 融点:145℃(分解)(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.04(3H, d, J=5.2Hz), 3.73
(2H, t, J=5.4Hz), 4.48(2H, t, J=5.4Hz), 4.09(2H,
s), 7.25-7.60(5H, m), 7.65-7.95(1H, b), 7.81(2H,
s), 7.87(1H, s), 8.17(1H, s)
【0232】参考例113 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N,N−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−
5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:235−236℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.11(3H, s), 3.15(3H, s),
3.72(2H, t, J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.90(2
H, s), 7.25-7.50(5H, m), 7.60(1H, s), 7.82(2H, s),
7.88(1H, s)
【0233】参考例114 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−N−n−ブチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5
−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン−8−カルボキサミド 融点:194−196℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.96(3H, t, J=7.2Hz), 1.20
-1.80(6H, m), 4.78(2H, m), 3.73(2H, t, J=5.6Hz),
4.49(2H, t, J=5.6Hz), 4.91(2H, s), 7.30-7.58(5H,
m), 7.82(2H, s), 7.88(1H, s), 8.18(1H, s)
【0234】参考例115 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フ
ェニル−8−ピペリジノカルボニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:218−220℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:1.60(2H, b), 1.69(4H, b),
3.44(2H, t, J=5.6Hz), 3.72(4H, m), 4.46(2H, t, J=
5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.20-7.60(6H, m), 7.81(2H,
s), 7.87(1H, s)
【0235】参考例116 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−モルホリノカル
ボニル−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:265−266℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.55-3.90(10H, m), 4.46(2
H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.25-7.52(5H, m), 7.5
9(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s)
【0236】参考例117 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−[1−(4−メ
チルピペラジニル)カルボニル]−5−オキソ−6−フ
ェニルピリド[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:196−198℃(THF−イソプロピル エー
テルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:2.35(3H, s), 2.45(2H, m),
2.54(2H, m), 3.61(2H, m), 3.72(2H, t, J=5.6Hz), 3.
84(2H, m), 4.46(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H,s), 7.25-
7.50(5H, m), 7.54(1H, s), 7.81(2H, s), 7.88(1H, s)
【0237】参考例118から参考例126の化合物
は、各々、参考例37から参考例45の化合物を用い
て、参考例65と実質的に同様にして反応(THF中で
水素化ナトリウムの存在下に環化反応)、処理すること
により無色結晶として得られた。各々の物理化学データ
を以下に示す。 参考例118 2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェ
ニル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピリ
ド「3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:177−179℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.70(2H, t, J=5.6Hz), 3.85
(6H,s), 3.87(3H, s),4.34(2H, t, J=5.6Hz), 4.72(2H,
s), 6.60(2H, s), 7.24(1H, d, J=5.2Hz), 7.30-7.55
(5H, m), 8.42(1H, d, J=5.2Hz)
【0238】参考例119 4−(3,4−ジクロロベンジル)−2,3,4,5−
テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド[3,
2−f][1,4]オキサゼピン 融点:189−192℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 4.42
(2H, t, J=5.4Hz), 4.71(2H, s), 7.10-7.70(9H, m),
8.43(1H, d, J=5.2Hz)
【0239】参考例120 4−(3,4−ジメトキシベンジル)−2,3,4,5
−テトラヒドロ−5−オキソ−6−フェニルピリド
[3,2−f][1,4]オキサゼピン 融点:175−176℃(THF−エチル エーテルか
ら再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.67(2H, t, J=5.4Hz), 3.85
(3H, s), 3.91(3H, s), 4.29(2H, t, J=5.4Hz), 4.72(2
H, s), 6.80-7.00(3H, m), 7.22(1H, d, J=5.2Hz), 7.3
0-7.50(5H, m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0240】参考例121 4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−フェニルピリド[3,2−f][1,4]オ
キサゼピン 融点:209−211℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:3.64(2H, t, J=5.6Hz), 4.33
(2H, t, J=5.6Hz), 4.77(2H, s), 7.22(1H, d, J=5.2H
z), 7.30-7.55(5H, m), 8.39(1H, d, J=5.2Hz)
【0241】参考例122 2,3,4,5−テトラヒドロ−6−オキソ−7−フェ
ニル−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−6
H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:155−156℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:1.65-1.85(1H, m), 2.29(1H,
m), 3.40-3.75(2H, m), 3.77(6H, s), 3.87(3H, s),
4.07(1H, d, J=14.2Hz), 4.27(1H, m), 4.66(1H, m),
5.22(1H, d, J=14.2Hz), 6.53(2H, s), 7.15(1H, d, J=
5.2Hz), 7.35(5H,m), 8.40(1H, d, J=5.2Hz)
【0242】参考例123 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.84(3H, d, J=7.0Hz), 2.43
(1H, m), 3.12(1H, d,J=14.8Hz), 3.39(1H, dd, J=15.
4, 10.2Hz), 3.72-4.00(2H, m), 4.60(1H, dd,J=12.4,
5.2Hz), 5.51(1H, d, J=14.8Hz), 7.16(1H, d, J=5.0H
z), 7.20-7.50(10H, m), 8.39(1H,d d, J=5.0Hz)
【0243】参考例124 (R)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:139−141℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例123の化合物のス
ペクトルと同じ。
【0244】参考例125 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテル再結晶) NMR(200MHz, CDCl3) ppm:0.87(3H, d, J=7.0Hz), 2.46
(1H, m), 3.10(1H, d,J=15.4Hz), 3.59(1H, dd, J=15.
0, 10.6Hz), 3.92(1H, dd,. J=12.6, 10.4Hz),. 4.20(1
H, d, J=15.4Hz), 4.63(1H, dd, J=12.6, 5.2Hz), 5.50
(1H, d, J=15.4Hz), 7.18(1H, d, J=5.0Hz), 7.20-7.50
(5H, m), 7.72(2H, s), 7.84(1H, s), 8.43(1H, d, J=
5.0Hz)
【0245】参考例126 (R)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル
−6−オキソ−7−フェニル−6H−ピリド[2,3−
b][1,5]オキサゾシン 融点:142−143℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例125の化合物のス
ペクトルと同じ。
【0246】参考例127 7−ベンジル−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒ
ドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例46で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:239−241℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:1.6-2.1(4H, m), 2.50(3H,
s), 3.14(1H, dd, J=15, 3.8Hz), 3.3-3.7(2H, m), 3.7
7(1H, d, J=15Hz), 5.14(1H, dd, J=14, 5.9Hz), 5.42
(1H, d, J=15Hz), 6.67(2H, d, J=7.0Hz), 6.92(1H, d
d, J=7.6, 1.8Hz), 7.1-7.5(6H, m), 7.46(1H, dd, J=
8.4, 4.4Hz), 7.60(1H, dd, J=8.4, 1.8Hz), 8.90(1H,
dd, J=4.4, 1.8Hz)
【0247】参考例128 (9R)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例47で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.85(3H, d, J=7.0Hz), 1.5
0-1.75(1H, m), 1.90-2.35(2H, m), 2.50(3H, s), 2.89
(1H, d, J=15Hz), 3.26(1H, dd, J=14, 10Hz),3.59(1H,
dd, J=14, 11Hz), 3.75(1H, d, J=15Hz), 5.10(1H, d
d, J=14, 6.1Hz), 5.42(1H, d, J=15hz), 6.69(2H, d,
J=6.8Hz), 6.91(1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.1-7.5(6H,
m), 7.46(1H, dd, J=8.4, 4.2Hz), 7.60(1H, dd, J=8.
4, 1.8Hz), 8.90(1H, dd, J=4.2, 1.8Hz)
【0248】参考例129 (9S)−7−ベンジル−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例47で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:218−220℃(酢酸エチル−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例128の化合物のス
ペクトルに同じ。
【0249】参考例130 (9R)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例49で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.90(3H, d, J=6.6Hz), 1.5
-1.8(1H, m), 1.9-2.5(2H, m), 2.41(3H, s), 3.11(1H,
d, J=15Hz), 3.35(1H, dd, J=15, 11Hz), 3.56(1H, d
d, J=14, 11Hz), 3.7-3.9(1H, m), 3.75(6H, s), 3.87
(3H, s), 5.07(1H, dd, J=14, 5.9Hz), 5.19(1H, d, J=
15Hz), 6.30(2H, s), 6.77(1H, d, J=8.0Hz), 6.97(1H,
d, J=8.0Hz), 7.29(1H, d, J=8.2Hz), 7.37(1H, d, J=
8.2Hz), 7.45(1H, dd, J=8.4, 4.0Hz), 7.58(1H, dd, J
=8.4, 1.4Hz), 8.89(1H, dd, J=4.0, 1.4Hz)
【0250】参考例131 (9S)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−7−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例50で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 白色粉末 NMR(200MHz,CDCl3)ppm:参考例130の化合物のス
ペクトルに同じ。
【0251】参考例132 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例51で得た化合物を用いて参考例69と同様に反
応し、処理すると標記化合物が無色結晶として得られ
た。 融点:206−208℃(エタノール−イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.87(3H, d,
J=7.0Hz), 1.67(1H, m), 1.
9−2.4(2H, m), 2.42(3H,
s), 3.05(1H, d, J=15Hz),
3.24−3.40(1H, m), 3.45−3.
85(2H,m), 3.74(6H, s), 5.
08(1H, dd, J=14, 5.8Hz),
5.26(1H, d, J=14Hz), 6.12
(2H, d, J=2.0Hz), 6.38(1
H, t, J=2.0Hz), 6.84(1H,
d, J=7.0Hz), 7.09(1H, d,
J=7.0Hz), 7.29(1H, d, J=
9.2Hz), 7.38(1H, d, J=9.2
Hz), 7.46(1H, dd, J=8.2,
4.2Hz), 7.62(1H, dd, J=8.
2, 1.6Hz), 8.89(1H, dd, J
=4.2, 1.6Hz)
【0252】参考例133から参考例136の化合物
は、各々、参考例52から参考例54および参考例14
4の化合物を用いて、参考例65と実質的に同様にして
反応(THF中で水素化ナトリウムの存在下に環化反
応)、処理することにより無色結晶として得られた。各
々の物理化学データを以下に記す。 参考例133 4−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オ
キソ−6−(4−メチルフェニル)ピリド[3,2−
f][1,4]オキサゼピン 融点:203−204℃(メタノール−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.41(3H, s), 3.64(2H,
t, J=5.4Hz), 4.32(2H, t, J=5.4Hz), 4.78(2H, s), 7.
21(1H, d, J=5.2Hz), 7.25(4H, s), 7.38(5H, s),8.37
(1H, d, J=5.2Hz)
【0253】参考例134 4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−オキソ−6−
(4−メチルフェニル)ピリド[3,2−f][1,
4]オキサゼピン 融点:212−213℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:2.40(3H, s), 3.70(2H, t,
J=5.6Hz), 4.47(2H, t, J=5.6Hz), 4.89(2H, s), 7.24
(total 5H, m), 7.81(2H, s), 7.87(1H, s), 8.41(1H,
d, J-5.2Hz)
【0254】参考例135 (S)−5−ベンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−メチル−7−(4−メチルフェニル)−6−オキ
ソ−6H−ピリド[2,3−b][1,5]オキサゾシ
ン 融点:148−149℃(アセトン−エチル エーテル
から再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.83(3H, d, J=7.4Hz), 2.3
0-2.60(1H, b), 2.42(3H, s), 3.11(1H, d, J=15.4Hz),
3.40(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.75-4.00(2H, m),
4.59(1H, dd, J=12.4, 4.8Hz), 5.50(1H, d, J=15.0H
z), 7.15(1H, d, J=4.8Hz), 7.20-7.40(total 9H, m),
8.37(1H, d, J=4.8Hz)
【0255】参考例136 (S)−5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−メチル−
7−(4−メチルフェニル)−6−オキソ−6H−ピリ
ド[2,3−b][1,5]オキサゾシン 融点:159−160℃(アセトン−イソプロピル エ
ーテルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm:0.86(3H, d, J=7.0Hz), 2.2
0-2.60(1H, b), 2.37(3H, s), 3.09(1H, d, J=15.4Hz),
3.58(1H, dd, J=15.4, 10.4Hz), 3.89(1H, t,J=11.6H
z), 4.18(1H, d, J=15.4Hz), 4.62(1H, dd, J=12.2, 5.
2Hz), 5.53(1H,d, J=15.4Hz), 7.17(total 5H, m), 7.7
2(2H, s), 7.84(1H, s), 8.40(1H, d,J=5.2Hz)
【0256】参考例137 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−
(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No. 2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・サルチラス
(Streptomyces subrutilus)IFO 13388を28
℃で14日間培養した。別にグルコース0.5%、デキ
ストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean meal)3.5%、
炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調整し、200ml
容三角フラスコに40ml入れ、120℃で20分間蒸気
殺菌した。この培地に前記の培養菌体を1白金耳接種
し、28℃で48時間振盪培養した。得られた培養液を
さらに同様の培地を含むフラスコ13本に1mlずつ移
し、28℃で48時間振盪培養した。この各培養液に参
考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘ
キサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン(104mg)のDMSO
(5.2ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、28℃
で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫酸でp
H4に調整し、500mlの酢酸エチルで抽出した。抽出
液を濃縮し、濃縮液をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル−メタノール=9:1)に付
して分離、精製すると標題化合物が無色結晶(30mg)
として得られた。 融点 240−241℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.6Hz),1.5−1.9(2H,m),
1.95−2.40(2H,m),2.98(1H,d,J
=15Hz),3.35−3.65(2H,m),4.02
(1H,d,J=15Hz),4.75(2H,s),5.
10(1H,dd,J=15,5.5Hz),5.46(1
H,d,J=15Hz),6.97(1H,d,J=8.0
Hz),7.26(1H,d,J=8.0Hz),7.4−
7.6(6H,m),7.81(1H,s),8.93(1
H,dd,J=4.0,1.8Hz) 元素分析値: C3025336として 計算値(%): C 61.12, H 4.27, N
7.13 実測値(%): C 61.15, H 4.21, N
7.03 EI−MS m/z: 589(M+)[(C30253
36)+]。
【0257】参考例138 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,8,9,10,
11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No.2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・タナシエンシ
ス・サブスピーシス・セファロミセチカス(Streptomyc
es tanashiensis subsp. cephalomyceticus)IFO 1
3929を28℃で14日間培養した。別にグルコース
0.5%、デキストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean me
al)3.5%、炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調
整し、200ml容三角フラスコに40ml入れ、120℃
で20分間蒸気殺菌した。この培地に前記の培養菌体を
1白金耳接種し、28℃で48時間振盪培養した。得ら
れた培養液をさらに同様の培地を含むフラスコ25本に
1mlずつ移し、28℃で48時間振盪培養した。この各
培養液に参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,
11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフ
ェニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のD
MSO(10ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、
28℃で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫
酸でpH4に調整し、1Lの酢酸エチルで抽出した。抽
出液を濃縮し、濃縮液をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル−メタノール=9:1)に
付して分離、精製すると標題化合物を含む無色結晶が得
られた。本品の構造は、別途に参考例139で調整した
化合物とNMRスペクトルを比較し決定した。
【0258】参考例139 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−ホルミルフェニル)−6,7,8,9,10,
11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフ
チリジン 参考例137で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)
−9−メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジ
アゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(109m
g)、二酸化マンガン(1.3g)およびジクロロメタン
(13ml)の混合物を室温で2時間撹拌した後、セライ
ト(Celite)を用いて沈殿物を濾別した。濾液を濃縮す
ると標題化合物が無色結晶(70mg)として得られた。 融点 213−214℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.95(3
H,d,J=6.6Hz),1.60−1.85(1H,
m),1.95−2.40(2H,m),3.05(1H,
d,J=15Hz),3.35−3.65(2H,m),4.
00(1H,d,J=15Hz),5.11(1H,dd,
J=14,5.7Hz),5.38(1H,d,J=15H
z),7.12(1H,d,J=8.4Hz),7.40−
7.55(4H,m),7.60−7.75(2H,m),
7.78(1H,s),7.96(1H,d,J=8.0H
z),8.94(1H,m),10.03(1H,s) 元素分析値:C3023336として 計算値(%): C 61.33, H 3.95, N
7.15 実測値(%): C 61.25, H 4.04, N
7.11 EI−MS m/z: 587(M+)[(C30233
36)+]。
【0259】参考例140 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジン 酵母エキス0.4%、麦芽エキス1%、グルコース0.4
%、寒天2%(ISPMedium No. 2)を含むpH7.
3の寒天スラント上でストレプトミセス・ラベンドグリ
セウス(Streptomyces lavenduligriseus)IFO 13
405を28℃で14日間培養した。別にグルコース
0.5%、デキストリン5%、脱脂大豆粉(soy bean me
al)3.5%、炭酸カルシウム0.7%を含む培地を調整
し、200ml容三角フラスコに40ml入れ、120℃で
20分間蒸気殺菌した。この培地に前記の培養菌体を1
白金耳接種し、28℃で48時間振盪培養した。得られ
た培養液をさらに同様の培地を含むフラスコ25本に1
mlずつ移し、28℃で48時間振盪培養した。この各培
養液に参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,1
1−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェ
ニル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のDM
SO(10ml)溶液を0.4mlずつに分けて添加し、2
8℃で48時間振盪し、反応させた。反応後、2N硫酸
でpH4に調整し、1Lの酢酸エチルで抽出した。抽出
液を濃縮し、濃縮液を1N水酸化ナトリウム水で抽出し
た。抽出液を2N塩酸を用いてpH3−4に調整した
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄、乾燥し溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール
=9:1)に付して分離、精製すると標題化合物が無色
結晶(58mg)として得られた。 融点 300−301℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.96(3
H,d,J=6.6Hz),1.76(1H,m),1.95
−2.40(2H,m),3.09(1H,d,J=15H
z),3.40−3.65(2H,m),4.02(1H,
d,J=15Hz),5.12(1H,dd,J=14,5.
6Hz),5.36(1H,d,J=15Hz),7.04
(1H,dd,J=8.0,1.6Hz),7.45−7.6
5(5H,m),7.83(1H,s),7.91(1
H,d,J=8.4Hz),8.20(1H,dd,J=8.
4,1.8Hz),8.97(1H,dd,J=3.6,2.
2Hz) EI−MS m/z: 603(M+)[(C30233
46)+]。
【0260】参考例141 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン N−オキシド 参考例72で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)
−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン(1.60g)、m−クロ
ロ過安息香酸(1.2g)およびジクロロメタン(20m
l)の混合物を室温で3時間撹拌した後、溶媒を留去し
た。残留物を酢酸エチルに溶解し、炭酸カリウム水およ
び飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。溶媒を留去すると標
題化合物が淡黄色結晶(0.73g)として得られた。 融点 237−239℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.6Hz),1.73(1H,m),1.9−
2.4(2H,m),2.36(3H,s),2.97(1
H,d,J=15Hz)、3.3−3.5(2H,m),3.
97(1H,d,J=15Hz),4.97(1H,dd,
J=14,5.2Hz),5.41(1H,d,J=15H
z),6.82(2H,m),7.04(1H,d,J=7.
4Hz),7.15−7.35(3H,m),7.44(2
H,s),7.81(1H,s),8.31(1H,dd,J
=5.4,0.8Hz) 元素分析値: C3025336として 計算値(%): C 61.12, H 4.27, N
7.13 実測値(%): C 60.77, H 4.55, N
7.00
【0261】参考例142 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−5−(4
−ヒドロキシメチルフェニル)−9−メチル−6,13−
ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン N−オキシド 参考例137で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチルフェニル)
−9−メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジ
アゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(100m
g)、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)、無水酢
酸(0.1ml)およびピリジン(3ml)の混合物を室温
で16時間撹拌した後、溶媒を留去した。残留物に酢酸
エチルを加え、希塩酸および飽和食塩水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去し、残留物をジクロロメタン(10ml)
に溶解した。この溶液にm−クロロ過安息香酸(102
mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をジクロロ
メタンで希釈後、0.1N水酸化ナトリウム水で洗浄、
乾燥し、溶媒を留去した。残留物にメタノール(10m
l)および1N水酸化ナトリウム水(2ml)を加え、室
温で30分間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留
去すると標題化合物が淡黄色結晶(28mg)として得ら
れた。 融点 240−243℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=6.2Hz),1.5−2.4(4H,m),
2.98(1H,d,J=15Hz),3.44(2H,
m),4.00(1H,d,J=15Hz),4.74(2
H,s),4.98(1H,m),5.40(1H,d,J
=15Hz),6.88(1H,m),7.26(1H,
d,J=7.4Hz),7.45(6H,m),7.81(1
H,s),8.32(1H,m)
【0262】参考例143 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジ
ル]−5−(4−カルボキシフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキ
ソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナ
フチリジン N−オキシド 参考例140で得られた(9R)−7−[3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル]−5−(4−カルボキシフ
ェニル)−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−
メチル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシ
ノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン(200mg)のTH
F(20ml)溶液にジアゾメタン(N−ニトロソメチル
ウレアと水酸化カリウムを用いて調整)のエチルエーテ
ル(10ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を
留去後、残留物をジクロロメタン(20ml)に溶解し
た。この溶液にm−クロロ過安息香酸(0.6g)を少
量ずつ加え、室温で2時間撹拌した。反応液をジクロロ
メタンで希釈後、1N水酸化ナトリウム水および水で洗
浄、乾燥し、溶媒を留去した。残留物にメタノール(2
0ml)および1N水酸化ナトリウム水(5ml)を加え、
30分間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物に水
を加え、2N塩酸を用いてpH2−3に調整した。この
溶液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去すると標題化合物が淡黄色結晶
(88mg)として得られた。 NMR(200MHz,CDCl3)ppm: 0.95(3
H,d,J=6.6Hz),1.75(1H,m),1.9−
2.4(2H,m),3.08(1H,d,J=15H
z),3.47(2H,m),4.00(1H,d,J=1
5Hz),5.00(1H,dd,J=14,6.0Hz),
5.29(1H,d,J=15Hz),6.80(1H,
d,J=8.4Hz),7.02(1H,d,J=7.3H
z),7.28(1H,dd,J=7.0,6.6Hz),7.
46(2H,s),7.54(1H,d,J=7.0H
z),7.81(1H,s),7.88(1H,d,J=7.
3Hz),8.16(1H,d,J=8.4Hz),8.39
(1H,d,J=6.6Hz)。
【0263】参考例144 N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]
−2−クロロ−N−[(S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル]−4−(4−メチルフェニル)−3−ピ
リジンカルボキサミド NMR(200MHz, CDCl3)ppm:0.54(3H×1/4, d, J=7.0Hz),
0.63(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 0.79(3H×1/4, d, J=7.0H
z), 0.84(3H×1/4, d, J=7.0Hz), 1.50-1.90(1H, m),
2.25-2.45(3H, m), 2.45-3.90(total 5H, m), 4.05-4.4
5(1H, m), 4.50-4.95(1H, m), 7.00-7.20(1H, m), 7.20
-7.50(total 5H, m), 7.70-7.85(2H, m),8.42(1H, m)。 (アミド回転異性体1:1の混合物)。
【0264】参考例145 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,1
0,11−テトラヒドロ−9−メチル−5−(4−メチ
ルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考例
72の化合物のd4体) (工程1)(S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオン酸 メチルエステルTHPエーテル(3
9.5g)(文献記載の方法[森 謙二、テトラヘドロ
ン39巻、3107−3109頁(1983年):鏡像
体について合成法が記載されている。]に準じて調製し
た。)のエチル エーテル(60ml)溶液を、0℃で重
水素化リチウムアルミニウム(5.80g)のエチル
エーテル(200ml)の懸濁液中に激しく撹拌しながら
徐々に加えた。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌
後、再び氷水で冷却し、1N水酸化ナトリウム水(24
ml)およびTHF(24ml)の混合液を撹拌しながら加
えた。沈殿物をセライトを用いて濾別した後、濾液を乾
燥し、溶媒を留去すると(S)−[1,1−22]−2
−メチル−1,3−プロパンジオール モノTHPエー
テルが無色油状物(35.6g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.90(3
H×1/2, d, J=7.0Hz), 0.91(3H×1/
2, d, J=7.0Hz), 1.4−1.9(6H,m), 2.
01(1H, m), 2.74(1H, bs), 3.3−3.6
(3H, m),3.89(1H, m), 4.58(1H,
b)。 (工程2)工程1で得た化合物(35.6g)のピリジ
ン(150ml)溶液に冷却下かき混ぜながら、塩化p−
トルエンスルホニル(39g)を加えた。この混合物を
室温で終夜撹拌後、エチル エーテルで希釈し、水、希
塩酸、食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。残留
物をDMSO(150ml)に溶解後、シアン化ナトリウ
ム(13g)を加え、室温で6時間撹拌した。ヘキサン
で希釈した後、水洗、乾燥し、溶媒を留去すると(R)
−[2,2−22]−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ンニトリル THPエーテルが淡黄色油状物(19.1
g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 1.09(3
H×1/2, d, J=6.Hz), 1.10(3H×1/
2,d,J=6.8Hz),1.5−1.9(6H, m),
2.16(1H, m), 3.16−3.88(4H, m),
4.60(1H, b)。
【0265】(工程3)工程2で得た化合物(19.1
g)のエチル エーテル(80ml)溶液を、0℃で重水
素化リチウムアルミニウム(4.85g)のエチル エ
ーテル(200ml)の懸濁液中に激しく撹拌しながら徐
々に加えた。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌後、
再び氷水で冷却し、1N水酸化ナトリウム水(20ml)
およびTHF(20ml)の混合液を撹拌しながら加え
た。沈殿物をセライトを用いて濾別した後、濾液を乾燥
し、溶媒を留去すると(R)−[3,3,4,4−24
−4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール THPエ
ーテルが淡黄色油状物(19.3g)として得られた。 NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.93(3
H×1/2, d, J=6.8Hz), 0.94(3H×1/
2, d, J=6.8Hz), 1.2−1.9(9H,m), 3.
13−3.27(1H,m), 3.45−3.64(2H,
m), 3.86(1H, m), 4.57(1H,b)。
【0266】(工程4)工程3で得た化合物と参考例3
で得た化合物を用いて、参考例5と同様に反応して処理
したところ、(R)−N−[3,5−(ビストリフルオ
ロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒドロ−7−([1,
1,2,2−24]−4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ− 1,
7−ナフチリジン−6−カルボキサミドが無色結晶とし
て得られた。 融点:205−207℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.78(3
H, d, J=7.0Hz), 1.55(1H, m), 2.28
(3H, s), 3.14(1H, b, OH), 3.2−3.
5(2H, m), 4.50(2H, d, J=6.0Hz),
7.0−7.3(4H, m), 7.29(1H, dd, J=
8.4, 4.4Hz), 7.54(1H, dd, J=8.4,
1.6Hz), 7.69(2H, s), 7.78(1H,
s), 8.55(1H, t, J=6.0Hz), 8.61(1
H, dd, J=4.4, 1.6Hz)。 元素分析値: C30234633・1/2H2Oとし
て 計算値(%): C, 59.60 H, 4.00 D, 1.
33 N, 6.95 実測値(%): C, 59.94 H, 3.82 D, 1.
29 N, 7.13。
【0267】(工程5)工程4で得た化合物を用い、参
考例69と同様に反応し処理したところ、標題化合物が
無色結晶として得られた。 融点:227−229℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.91(3
H,d,J=7.0Hz),2.08(1H,m),2.3
7(3H,s),2.97(1H, dd, J=15, 1.4
Hz), 3.45(1H, dd, J=15, 11Hz), 3.
99(1H, d,J=15Hz), 5.46(1H, d, J
=15Hz), 6.83(1H, dd, J=7.8, 1.8H
z), 7.05(1H, d, J=7.8Hz), 7.26(1
H, d,J=7.8Hz), 7.34(1H, dd, J=7.
8, 1.8Hz), 7.47(1H,dd, J=8.6, 4.4
Hz), 7.48(2H, s), 7.56(1H, dd, J=
8.6, 1.8Hz), 7.82(1H, s), 8.91(1
H, dd, J=4.1, 1.8Hz)。 元素分析値:C30214632として 計算値(%): C, 62.39 H, 3.66 D, 1.
39 N, 7.28 実測値(%): C, 62.41 H, 3.65 D, 1.
35 N, 7.21。 EI−MS m/z:577(M+)、558、35
0、313 [α]D:+116.6°(c=0.541,MeOH)。
【0268】参考例146 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,1
0,11−テトラヒドロ−5−(4−ヒドロキシメチル
フェニル)−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオ
ン(参考例137の化合物のd4体) 参考例145で得た化合物を用い、参考例137と同様
に反応し処理したところ、標題化合物が無色結晶として
得られた。 融点:241−242℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.91(3
H, d, J=7.0Hz), 1.85(1H, m), 2.09
(1H, m), 2.98(1H, dd, J=15,1.4H
z), 3.47(1H, dd, J=15, 11Hz), 4.0
2(1H, d, J= 15Hz), 4.75(2H, d, J
=4.4Hz), 5.45(1H, d, J=15Hz), 6.
97(1H, d, J=8.0Hz), 7.25(1H, d,
J=8.0Hz), 7.4−7.6(6H, m), 7.81
(1H, s), 8.91(1H, dd, J=4.0, 2.2H
z)。 元素分析値:C30214633・1/2H2Oとし
て 計算値(%): C, 59.80 H, 3.68 D, 1.
34 N, 6.97 実測値(%): C, 59.76 H, 3.78 D, 1.
40 N, 6.73。 EI−MS m/z:593(M+)、554、51
9,366、313 [α]D:+94.2°(c=0.538,MeOH)。
【0269】参考例147 (9R)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−(4
−ホルミルフェニル)−8,9,10,11−テトラヒド
ロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考例
138の化合物のd4体) 参考例146で得た化合物を用い、参考例138または
参考例139と同様に反応し処理したところ、標題化合
物が無色結晶として得られた。 融点:215−216℃(酢酸エチル−エチル エーテ
ルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3
H, d, J=7.0Hz), 2.10(1H, m), 3.05
(1H, dd, J=15, 1.4Hz), 3.47(1H, d
d, J=15, 11Hz), 4.00(1H, d, J=15
Hz), 5.39(1H, d, J=15Hz), 7.12
(1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.40−7.5
5(4H, m), 7.62−7.74(2H, m), 7.7
9(1H, s),7.97(1H, dd, J=8.0, 1.8
Hz), 8.94(1H,dd,J=4.0,1.8Hz),
10.04(1H, s)。 元素分析値:C30194633として 計算値(%): C, 60.91 H, 3.24 D, 1.
36 N, 7.10 実測値(%): C, 60.89 H, 3.31 D, 1.
36 N, 6.99。 EI−MS m/z:591(M+)、572、51
7,364、313 [α]D:+106.1°(c=0.510,MeOH)。
【0270】参考例148 (9S)−[10,10,11,11−24]−7−[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−(4
−カルボキシフェニル)−8,9,10,11−テトラヒ
ドロ−9−メチル−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン−6,13−ジオン(参考
例140の化合物のd4体) 参考例146で得た化合物(2.0g)、t−ブタノー
ル(80ml)、0.3N水酸化ナトリウム水(55ml)
の混合物に0℃で撹拌しながら、過マンガン酸カリウム
(1.7g)を少量ずつ加えた。室温で1時間撹拌した
後、エタノール(10ml)を加え、室温で30分間撹拌
した。沈殿物をセライトを用いて濾別し、エタノールで
洗浄した。濾液と洗液を合わせ、溶媒を留去した後、残
留物を1N水酸化ナトリウム水に溶解した。この溶液を
エチル エーテルおよびTHFの混合液で洗浄した後、
2N塩酸を用いて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去すると標題
化合物が無色結晶(1.71g)として得られた。 融点:302−303℃(酢酸エチル−メタノール−エ
チル エーテルから再結晶) NMR(200MHz, CDCl3)ppm: 0.95(3
H, d, J=6.6Hz), 2.09(1H, m), 3.09
(1H, d, J=14Hz), 3.49(1H, dd, J=
14, 9.4Hz), 4.02(1H, d, J=15Hz),
5.36(1H,d,J=15Hz), 7.04(1H, d,
J=8.0Hz), 7.50(4H, m),7.59(1H,
d, J=8.4Hz), 7.82(1H, s), 7.91(1
H, d,J=8.4Hz), 8.20(1H, d, J=8.0
Hz), 8.97(1H, dd, J=3.6, 2.2Hz)。 元素分析値:C30194634・1/2H2Oとし
て 計算値(%): C, 58.44 H, 3.27 D, 1.
31 N, 6.82 実測値(%): C, 58.47 H, 3.21 D, 1.
32 N, 6.89。 EI−MS m/z:607(M+)、568、53
3,380、313 [α]D:+123.2°(c=0.545,MeOH)。
【0271】参考例149 (R)−N−[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジ
ル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−
メチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8−オ
キソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミ
ド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジ(ベンジルオキシ)ベンジルアミンを用い、参考例
2の工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジル]−5−(4
−メチルフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,
4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶とし
て得られた。 融点:177−179℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.43 (3H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 5.01(4H, s), 6.51 (3H, m), 7.1-7.5
(15H, m), 7.57 (2H, m), 8.94 (1H, dd, J= 3.6, 2.2
Hz) 元素分析値:C373025として 計算値(%):C 76.27, H 5.19, N 4.81 実測値(%):C 76.36, H 5.11, N 4.78。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:168−170℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 2.30 (3H, s), 2.99 (1H, m),
3.2-3.6 (2H, m), 3.75-3.95 (2H, m), 4.21 (2H,d, J
= 6.0 Hz), 4.98 (4H, s), 6.33 (2H, d, J = 1.8 Hz),
6.50 (1H, bt),7.1-7.5 (16H, m), 7.58 (1H, d, J =
8.4 Hz), 8.67 (1H, dd, J = 4.4, 1.2 Hz) 元素分析値:C424135・0.3H2Oとして 計算値(%):C 74.93, H 6.23, N 6.24 実測値(%):C 74.80, H 6.25, N 6.28。
【0272】参考例150 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−8−オキソ−5−フェニル−6−ピリド[3,4
−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例9の工程2で得られた化合物と3,5
−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の工程4
と同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−
ジメトキシベンジル)−8−オキソ−5−フェニル−8
H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミ
ドが無色結晶として得られた。 融点:126−127℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 6.41(3H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.
45-7.65 (5H, m), 8.95 (1H, dd, J = 4.0, 1.4 Hz) 元素分析値:C242025として 計算値(%):C 69.22, H 4.84, N 6.73 実測値(%):C 69.27, H 4.72, N 6.83。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:150−151℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 3.09 (1H, m), 3.2-3.6 (2H,
m), 3.6-3.9 (2H, m), 3.76 (6H, s), 4.20 (2H, d, J
= 5.8 Hz), 6.27 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.35 (1H, t,
J = 2.2 Hz), 7.2-7.7 (8H, m), 8.61 (1H, dd, J = 4.
4, 1.4 Hz) 元素分析値:C293135として 計算値(%):C 69.44, H 6.23, N 8.38 実測値(%):C 69.11, H 6.04, N 8.51。
【0273】参考例151 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−クロロフェニル)−7,8−ジヒ
ドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(4−
クロロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理した
ところ5−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−8H
−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸が無
色結晶として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3+DMSO-d6) ppm : 7.24 (2H, d, J =
8.0 Hz), 7.47 (2H,d, J = 8.0 Hz), 7.50 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.0, 4.4 Hz), 8.96 (1
H, d, J = 4.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5
−(4−クロロフェニル)−8−オキソ−8H−ピラノ
[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結
晶として得られた。 融点:217−219℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.63 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.23 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.2
Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.65 (1H, d
d, J = 8.4, 4.4 Hz), 7.6-7.8 (1H, m), 7.73 (2H,
s), 7.80 (1H, s), 8.98 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz)。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:259−261℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.78 (3H, d, J = 6.2 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 3.02 (1H, m), 3.2-3.7 (4H,
m), 4.48 (2H, m), 7.1-7.4 (5H, m), 7.46 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.72 (2H, s), 7.85 (1H, s), 8.60 (2H,
m)。
【0274】参考例152 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7,8
−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(3,
4−ジクロロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を
用いて、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理
したところ5−(3,4−ジクロロフェニル)−8−オ
キソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カル
ボン酸が無色結晶として得られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 7.34 (1H, dd, J = 8.2,
1.8 Hz), 7.50 (1H,dd, J = 8.4, 1.4 Hz), 7.66 (1H,
d, J = 1.8 Hz), 7.72-7.85 (2H, m), 8.96(1H, dd, J
= 4.4, 1.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、N−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5
−(3,4−ジクロロフェニル)−8−オキソ−8H−
ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキサミドが
無色結晶として得られた。 融点:220−221℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.64 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.15 (1H, dd, J =8.4, 1.8 Hz), 7.39 (1H, d, J
= 1.8 Hz), 7.5-7.8 (4H, m), 7.75 (2H, s), 7.81 (1
H, s), 8.99 (1H, dd, J = 4.4, 1.4 Hz) 。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が得られた。本化合物は精製することなく実施例7
の反応に使用した。
【0275】参考例153 (R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキ
ソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例152の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、5−
(3,4−ジクロロフェニル)−N−(3,5−ジメト
キシベンジル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−
b]ピリジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得
られた。 融点:220−221℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 6.0 Hz), 6.38-6.48 (3H, m), 7.15 (1H, dd, J
= 8.4, 1.8 Hz), 7.34-7.82 (5H, m), 8.96 (1H, dd,
J = 4.2, 1.6 Hz) 元素分析値:C241825Cl2として 計算値(%):C 59.40, H 3.74, N 5.77 実測値(%):C 59.13, H 3.81, N 5.77。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が得られた。本化合物は精製することなく実施例8
の反応に使用した。
【0276】参考例154 (R)−N−(3,5−ジメチルベンジル)−7,8−
ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジメチルベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と
同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−ジ
メチルベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カ
ルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:201−202℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.30 (6H, s), 2.45 (3H,
s), 4.39 (2H, d, J =5.8 Hz), 6.88 (2H, s), 6.93 (1
H, s), 7.17 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.19 (1H, m), 7.3
3 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.57 (2H, m), 8.93 (1H, dd,
J = 4.0, 2.2Hz) 元素分析値:C252223として 計算値(%):C 75.36, H 5.57, N 7.03 実測値(%):C 74.93, H 5.58, N 7.00。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:193−194℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-2.0 (3H, m), 2.25 (6H, s), 2.42 (3H, s),
3.14 (1H, m), 3.2-3.4 (2H, m), 3.89 (2H, m),4.20
(2H, d, J = 5.4 Hz), 6.61 (2H, s), 6.87 (1H, s),
7.1-7.4 (6H, m), 7.58 (1H, dd, J = 8.4, 1.4 Hz),
8.62 (1H, dd, J = 4.4, 1.4 Hz) 元素分析値:C303333・0.3H2Oとして 計算値(%):C 73.69, H 6.93, N 8.59 実測値(%):C 73.85, H 6.95, N 8.52。
【0277】参考例155 (R)−N−(3,5−ジクロロベンジル)−7,8−
ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)
−5−(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリ
ド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程2で得られた化合物と3,5
−ジクロロベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と
同様にして反応し、処理したところ、N−(3,5−ジ
クロロベンジル)−5−(4−メチルフェニル)−8−
オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カ
ルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:232−233℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.45 (3H, s), 4.44 (2H,
d, J = 6.4 Hz), 7.1-7.3 (5H, m), 7.34 (2H, d, J =
7.6 Hz), 7.43 (1H, bt), 7.59 (2H, m), 8.95(1H, dd,
J = 4.0, 2.2 Hz) 元素分析値:C231623Cl2として 計算値(%):C 62.89, H 3.67, N 6.38 実測値(%):C 62.62, H 3.70, N 6.36。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:123−125℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.81 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.5-2.0 (3H, m), 2.39 (3H, s), 3.17 (1H, m),
3.2-3.8 (4H, m), 4.34 (2H, d, J = 6.2 Hz), 6.95 (2
H, d, J = 2.0 Hz), 7.1-7.4 (5H, m), 7.31 (1H, dd,
J = 8.2, 4.4 Hz),7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.6 Hz),
8.31 (1H, bt), 8.62 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C282733Cl2として 計算値(%):C 64.13, H 5.19, N 8.01 実測値(%):C 63.82, H 5.01, N 7.96。
【0278】参考例156 (R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメチルベンジル)−7,8−ジヒドロ−7
−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ
−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例152の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメチルベンジルアミンを用い、参考例2の工
程4と同様にして反応し、処理したところ、5−(3,
4−ジクロロフェニル)−N−(3,5−ジメチルベン
ジル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリ
ジン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:210−211℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 2.30 (6H, s), 4.40 (2H,
d, J = 5.6 Hz), 6.89(2H, s), 6.94 (1H, s), 7.16 (1
H, dd, J = 8.2, 2.2 Hz), 7.30 (1H, bt), 7.39 (1H,
d, J = 2.2 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.
60 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8.4, 4.4
Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241823Cl2・0.2H2Oとして 計算値(%):C 63.09, H 4.06, N 6.13 実測値(%):C 63.13, H 3.94, N 6.14。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色泡状物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 5.8 H
z), 1.4-1.9 (3H, m), 2.29 (6H, s), 2.90 (1H, m),
3.25-3.85 (4H, m), 4.29 (2H, d, J = 5.6 Hz),6.72
(2H, s), 6.93 (1H, s), 7.25-7.55 (5H, m), 7.75 (1
H, m), 8.60 (1H, m)。
【0279】参考例157 (R)−N−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7−
(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ−
6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例2の工程1の3−(4−メチルベンゾ
イル)−2−ピリジンカルボン酸のかわりに3−(4−
フルオロベンゾイル)−2−ピリジンカルボン酸を用い
て、参考例2の工程1及び2と同様に反応し、処理した
ところ5−(4−フルオロフェニル)−8−オキソ−8
H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸が
無色結晶として得られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 7.25-7.50 (5H, m), 7.8
1 (1H, dd, J = 8.4,4.4 Hz), 8.95 (1H, dd, J = 4.4,
1.4 Hz)。 (工程2)工程1で得られた化合物と3,5−ジメトキ
シベンジルアミンを用い、参考例2の工程4と同様にし
て反応し、処理したところ、N−(3,5−ジメトキシ
ベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−8−オキ
ソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボ
キサミドが無色結晶として得られた。 融点:193−194℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 6.0 Hz), 6.42(3H, m), 7.2-7.4 (5H, m), 7.52
(1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 7.64 (1H, dd,J = 8.4,
4.4 Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241925Fとして 計算値(%):C 66.36, H 4.41, N 6.45 実測値(%):C 66.07, H 4.55, N 6.27。 (工程3)工程2で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:170−171℃(酢酸エチル−エチルエーテル
−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.5-1.9 (3H, m), 3.06 (1H, m), 3.2-3.6 (2H,
m), 3.65-3.85 (2H, m), 3.78 (6H, s), 4.27 (2H,d, J
= 6.2 Hz), 6.26 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.36 (1H, t,
J = 2.2 Hz), 7.07 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.28 (1H,
dd, J = 8.4, 4.0 Hz), 7.35-7.50 (2H, m), 7.46 (1H,
dd, J = 8.4, 1.4 Hz), 7.91 (1H, bt), 8.59 (1H, d
d, J = 4.0,1.4 Hz) 元素分析値:C293035Fとして 計算値(%):C 67.04, H 5.82, N 8.09 実測値(%):C 66.87, H 5.73, N 8.04。
【0280】参考例158 (R)−5−(4−クロロフェニル)−N−(3,5−
ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−7−(4−
ヒドロキシ−3−メチルブチル)−8−オキソ−6−ピ
リド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド (工程1)参考例151の工程1で得られた化合物と
3,5−ジメトキシベンジルアミンを用い、参考例2の
工程4と同様にして反応し、処理したところ、5−(4
−クロロフェニル)−N−(3,5−ジメトキシベンジ
ル)−8−オキソ−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジ
ン−6−カルボキサミドが無色結晶として得られた。 融点:179−180℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 3.78 (6H, s), 4.41 (2H,
d, J = 5.8 Hz), 6.42(3H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.4
Hz), 7.34 (1H, bt), 7.51 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.52
(1H, dd, J = 8.2, 1.6 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.2,
4.4 Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C241925Clとして 計算値(%):C 63.93, H 4.25, N 6.21 実測値(%):C 63.70, H 4.37, N 6.11。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:181−182℃(酢酸エチル−エチルエーテル
−イソプロピルエーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.83 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 2.98 (1H, m), 3.2-3.4 (2H,m),
3.60-3.85 (2H, m), 3.78 (6H, s), 4.27 (2H,d, J =
5.8 Hz), 6.29 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.38 (1H, t, J
= 2.2 Hz), 7.22-7.45 (5H, m), 7.45 (1H, dd, J = 8.
4, 1.8 Hz), 7.82 (1H, bt), 8.60 (1H,dd, J = 4.0,
1.8 Hz) 元素分析値:C293035Clとして 計算値(%):C 64.98, H 5.64, N 7.84 実測値(%):C 64.79, H 5.58, N 7.73。
【0281】参考例159 (R)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジ
ヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−
8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボ
キサミド (工程1)参考例157の工程1で得られた化合物と
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを
用い、参考例2の工程4と同様にして反応し、処理した
ところ、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−8−オキソ
−8H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−6−カルボキ
サミドが無色結晶として得られた。 融点:166−167℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 4.63 (2H, d, J = 6.2 H
z), 7.1-7.3 (4H, m), 7.54 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 H
z), 7.6-7.8 (1H, m), 7.65 (1H, dd, J = 8.4, 4.4 H
z), 7.73 (2H, s), 7.80 (1H, s), 8.98 (1H, dd, J =
4.4, 1.6 Hz) 元素分析値:C2413237として 計算値(%):C 56.48, H 2.57, N 5.49 実測値(%):C 56.52, H 2.68, N 5.47。 (工程2)工程1で得た化合物と(R)−4−アミノ−
2−メチル−1−ブタノールのTHPエーテルを用いて
参考例19と同様にして反応し、処理したところ標題化
合物が無色結晶として得られた。 融点:212−213℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.77 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.4-1.8 (3H, m), 3.1-3.7 (5H, m), 4.51 (2H,
m), 6.84-7.00 (2H, m), 7.25-7.48 (3H, m), 7.48(1H,
dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.69 (2H, s), 7.82 (1H, s),
8.60 (1H, dd, J= 4.2, 1.8 Hz), 8.76 (1H, bt) 元素分析値:C2924337として 計算値(%):C 58.49, H 4.06, N 7.06 実測値(%):C 58.28, H 4.06, N 7.02。
【0282】参考例160 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−(4−ヒドロキシ−
3−エチルブチル)−5−(4−メチルフェニル)−8
−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキ
サミド 参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ−2−エチ
ル−1−ブタノールを用いて、参考例5と同様にして反
応し、処理すると標題化合物が無色油状物として得られ
た。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, t, J = 7.0 H
z), 1.0-1.4 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m), 2.28 (3H,
s), 3.0-3.6 (5H, m), 4.50 (2H, d, J = 6.2 Hz),7.07
(2H, d, J = 8.6 Hz), 7.1-7.3 (2H, m), 7.31 (1H, d
d, J = 8.0, 4.2 Hz), 7.55 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 H
z), 7.68 (2H, s), 7.78 (1H, s), 8.43 (1H, bt), 8.6
5 (1H, m)。
【0283】参考例161 (±)−N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−7,8−ジヒドロ−7−[4−ヒドロキシ−
3−(1−メチルエチル)ブチル]−5−(4−メチル
フェニル)−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピ
リジンカルボキサミド 参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ−2−(1
−メチルエチル)−1−ブタノールを用いて、参考例5
と同様にして反応し、処理すると標題化合物が無色油状
物として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (6H, d, J = 6.6 H
z), 1.3-2.0 (4H, m), 2.27 (3H, s), 3.30 (1H, m),
3.52 (4H, m), 4.50 (2H, d, J = 5.8 Hz), 7.07(2H,
d, J = 8.6 Hz), 7.20-7.35 (3H, m), 7.54 (1H, dd, J
= 8.4, 1.6 Hz),7.67 (2H, s), 7.78 (1H, s), 8.51
(1H, bt), 8.63 (1H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz)。
【0284】参考例162 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−(4−ヒドロキシ−3−エチルブチル)−8−オキ
ソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジンカルボキサミド 参考例153の工程1で得た化合物と(±)−4−アミ
ノ−2−エチル−1−ブタノールを用いて、参考例5と
同様にして反応し、処理すると標題化合物が得られた。
本化合物は精製することなく実施例17の反応に使用し
た。
【0285】参考例163 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−N−
(3,5−ジメトキシベンジル)−7,8−ジヒドロ−
7−[4−ヒドロキシ−3−(1−メチルエチル)ブチ
ル]−8−オキソ−6−ピリド[3,4−b]ピリジン
カルボキサミド 参考例153の工程1で得た化合物と(±)−4−アミ
ノ−2−(1−メチルエチル)−1−ブタノールを用い
て、参考例5と同様にして反応し、処理すると標題化合
物が無色油状物として得られた。本化合物は精製するこ
となく実施例18の反応に使用した。
【0286】参考例164 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−10−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,1
3−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1
−g][1,7]ナフチリジン (工程1)参考例3で得た化合物と(±)−4−アミノ
−3−メチル−1−ブタノールを用いて、参考例5と同
様にして反応し、処理すると(±)−N−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−7,8−ジヒド
ロ−7−(4−ヒドロキシ−2−メチルブチル)−5−
(4−メチルフェニル)−8−オキソ−6−ピリド
[3,4−b]ピリジンカルボキサミドが無色泡状物と
して得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.81 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.3-2.4 (3H, m), 2.30 (3H, s), 2.95 (1H, m),
3.4-3.9 (4H, m), 4.46 (2H, m), 7.0-7.4 (5H, m), 7.
52 (1H, d, J = 7.0 Hz), 7.71 (2H, s), 7.78 (1H,
s), 8.56 (1H, bt),8.64 (1H, d, J = 3.0 Hz)。 (工程2)工程1で得た化合物を用いて、参考例69と
同様にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉
末として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 1.18 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.4-2.5 (3H, m), 2.37 (3H, s), 3.1-3.8 (3H,
m), 4.02 (1H, d, J = 15 Hz), 4.81 (1H, d, J =14 H
z), 5.46 (1H, d, J = 15 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.2
Hz), 7.06 (1H, d,J = 7.2 Hz), 7.2-7.6 (4H, m), 7.4
8 (2H, s),7.81 (1H, s), 8.90 (1H, m)。
【0287】参考例165 (9R)−7−[3,5−ジ(ベンジルオキシ)ベンジ
ル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9
−メチル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例149で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉末と
して得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.65 (1H, m), 1.8-2.4 (2H, m), 2.15 (3H, s),
3.02 (1H, d, J = 15 Hz), 3.32 (1H, dd, J = 15, 10
Hz), 3.52 (1H, dd, J = 14, 10 Hz), 3.81 (1H, d, J
= 14 Hz), 4.97 (4H, s), 5.04 (1H, dd, J = 14, 5.6
Hz), 5.24 (1H, d, J = 14 Hz), 6.28 (2H,d, J = 2.2
Hz), 6.55 (1H, bt), 6.86 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.03
(1H, d, J= 8.0 Hz), 7.2-7.5 (13H, m), 7.60 (1H, d
d, J = 8.4, 1.2 Hz), 8.88 (1H,dd, J = 4.4, 1.2 Hz) 元素分析値:C423934・0.5H2Oとして 計算値(%):C 76.57, H 6.12, N 6.38 実測値(%):C 76.19, H 6.33, N 6.25。
【0288】参考例166 (9R)−7−(3,5−ジヒドロキシベンジル)−
6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチ
ル−5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ
−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例165で得た化合物(2.3g)、10%パラジ
ウム−炭素(50%含水)(3.0g)およびメタノー
ル(70ml)の混合物を水素雰囲気下、15時間加熱
還流した。触媒をセライトを用いて濾去した後、濾液を
濃縮すると標題化合物が無色粉末(1.08g)として
得られた。 NMR (200MHz, DMSO-d6) ppm : 0.78 (3H, d, J = 6.2 H
z), 1.1-1.6 (1H, m),1.9-2.5 (2H, m), 2.38 (3H, s),
2.90 (1H, d, J = 15 Hz), 3.0-3.6 (2H, m), 3.87 (1
H, d, J = 14 Hz), 4.7-4.9 (1H, m), 4.84 (1H, d, J
= 14 Hz), 5.88 (2H, d, J = 1.8 Hz), 6.17 (1H, bt),
6.9-7.3 (4H, m), 7.5-7.7 (2H, m),8.84 (1H, m), 9.
21 (2H, s)。
【0289】参考例167 (9R)−7−(3,5−ジエトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例166で得た化合物(200mg)、水素化ナト
リウム(60%油状)(70mg)およびDMF(7m
l)の混合物を室温で30分間撹拌した後、氷冷下ヨウ
化エチルを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸
エチルで希釈した後、水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を乾燥
した後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)に
付して精製すると標題化合物が無色粉末(66.5m
g)として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.43 (6H, t, J = 6.9 Hz), 1.66 (1H, m), 1.9-2.
4 (2H, m), 2.42 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15Hz),
3.33 (1H, dd, J = 15, 11 Hz), 3.56 (1H, dd, J = 1
4, 11 Hz), 3.81 (1H, d, J = 14 Hz), 3.95 (4H, q, J
= 6.9 Hz), 5.06 (1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.23 (1
H, d, J = 14 Hz), 6.17 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.38
(1H, t, J =2.2 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 H
z), 7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.29(1H, d, J = 7.8
Hz), 7.36 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.46 (1H, dd,
J = 8.4, 4.4 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8.4, 1.4 Hz),
8.90 (1H, dd, J = 4.4, 1.4Hz)。
【0290】参考例168 (9R)−7−[3,5−ジ(1−メチルエチルオキ
シ)ベンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサ
ヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例166で得た化合物および2−ヨードプロパンを
用いて参考例167と同様に反応し、処理すると標題化
合物が無色粉末として得られた。 NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.84 (3H, d, J =7.0 Hz),
1.34 (12H, d, J = 6.0 Hz), 1.65 (1H, m), 1.9-2.4
(2H, m), 2.44 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15Hz), 3.3
5 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.55 (1H, dd, J = 14, 1
1 Hz), 3.88 (1H, d, J = 14 Hz), 4,48 (2H, m), 5.05
(1H, dd, J = 14, 5.7 Hz), 5.19 (1H, d, J = 14 H
z), 6.18 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.37 (1H, t, J = 2.2
Hz), 6.95 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.23 (1H, d, J =
7.6 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.36 (1H, d, J
= 7.4 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.4, 4.2 Hz), 7.65 (1
H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.90 (1H, dd, J = 4.2, 1.
6 Hz)。
【0291】参考例169 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
6,13−ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,
4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例150で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:199−201℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.87 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.70 (1H, m), 1.90-2.29 (2H, m), 3.05 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.33 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.73 (6H, s), 3.80 (1H, d,
J = 14 Hz), 5.08(1H, dd, J = 14, 5.7 Hz), 5.23 (1
H, d, J = 14 Hz), 6.12 (2H, d, J = 2.2Hz), 6.37 (1
H, t, J = 2.2 Hz), 6.97 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.23-
7.55 (5H,m), 7.59 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 8.90
(1H, dd, J = 4.2, 1.4 Hz) 元素分析値:C292934として 計算値(%):C 72.03, H 6.04, N 8.69 実測値(%):C 71.94, H 6.09, N 8.93。
【0292】参考例170 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(4−クロロフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン 参考例151で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:226−227℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.92 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.73 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.02 (1H, d, J
= 16 Hz), 3.35-3.65 (2H, m), 4.01 (1H, d, J= 15 H
z), 5.10 (1H, dd, J = 14, 5.2 Hz), 5.39 (1H, d, J
= 15 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.19 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 7.4-7.6 (6H, m), 7.85 (1H,s), 8.93 (1
H, t, J = 3.0 Hz)。
【0293】参考例171 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(3,4−ジクロロフェニル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例152で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:280−282℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.93 (3H×5/9, d, J = 6.
6 Hz), 0.96 (3H×4/9, d, J = 6.2 Hz), 1.67 (1H,
m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.02 (1H×5/9, d, J = 15 Hz),
3.13 (1H×4/9, d , J = 15 Hz), 3.35-3.65 (2H, m),
4.04 (1H×5/9,d, J = 15 Hz), 4.05 (1H×4/9, d, J
= 15 Hz), 5.00-5.18 (1H, m), 5.26 (1H×4/9, d, J =
15 Hz), 5.41 (1H×5/9, d, J = 15 Hz), 6.79 (1H×5
/9, dd, J= 8.2, 2.0 Hz), 6.98 (1H×4/9, d, J = 2.0
Hz), 7.25-7.65 (6H, m), 7.85(1H, s), 8.94 (1H,
m)。
【0294】参考例172 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(3,4−ジクロロフェニル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオ
キソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例153で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:207−208℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H×1/2, d, J = 6.
8 Hz), 0.89 (3H×1/2, d, J = 6.8 Hz), 1.65 (1H,
m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.00-3.38 (2H, m), 3.44-3.90
(2H, m), 3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.07 (1H, dd,
J = 14, 6.2 Hz), 5.25 (1H, dd, J = 15, 7.4 Hz),
5.99 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.12 (1H, d,J = 2.2 Hz),
6.36 (1H×1/2, t, J = 2.2 Hz), 6.40 (1H×1/2, t,
J = 2.2 Hz), 6.79 (1H×1/2, dd, J = 8.0, 2.2 Hz),
7.11 (1H×1/2, d, J = 1.8 Hz), 7.25-7.65 (4H, m),
8.91 (1H, m) 元素分析値:C292734Cl2として 計算値(%):C 63.05, H 4.93, N 7.61 実測値(%):C 62.73, H 5.07, N 7.64。
【0295】参考例173 (9R)−7−(3,5−ジメチルベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例154で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:200−202℃(THF−イソプロピルエーテ
ルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.67 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 2.25 (6H, s),
2.44 (3H, s), 2.97 (1H, d, J = 15 Hz), 3.27 (1H, d
d, J = 15, 10 Hz), 3.58 (1H, dd, J = 14, 11 Hz),
3.73 (1H, d, J = 15 Hz), 5.08 (1H, dd, J = 14, 5.7
Hz), 5.38 (1H, d, J = 15 Hz), 6.50 (2H,s), 6.92
(2H, m), 7.15 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, d, J
= 7.6 Hz), 7.45 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.46 (1H, dd,
J = 8.2, 4.2 Hz), 7.58 (1H, dd, J= 8.2, 1.6 Hz),
8.90 (1H, dd, J = 4.2, 1.6 Hz) 元素分析値:C303132として 計算値(%):C 77.39, H 6.71, N 9.03 実測値(%):C 77.01, H 6.75, N 8.95。
【0296】参考例174 (9R)−7−(3,5−ジクロロベンジル)−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−
5−(4−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例155で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:139−141℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.90 (3H, d, J = 6.6 H
z), 1.70 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 2.43 (3H, s),
2.95 (1H, d, J = 15 Hz), 3.38 (1H, dd, J = 15, 11
Hz), 3.52 (1H, dd, J = 15, 11 Hz), 3.74 (1H, d, J
= 15 Hz), 5.08 (1H, dd, J = 15, 5.6 Hz), 5.39 (1H,
d, J = 15 Hz), 6.79 (2H, d, J = 1.8 Hz), 6.88 (1
H, dd, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7.6 Hz),
7.29 (1H, s), 7.31 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.38 (1H,
dd, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.4, 4.4
Hz), 7.59 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 8.90 (1H, dd,
J = 4.4, 1.8 Hz) 元素分析値:C282532Cl2・0.3H2Oとして 計算値(%):C 65.71, H 5.04, N 8.21 実測値(%):C 65.40, H 4.90, N 8.17。
【0297】参考例175 (9R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメチルベンジル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオ
キソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例156で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色粉末と
して得られた。 融点:137−139℃ NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.86 (3H×1/2, d, J = 6.
2 Hz), 0.89 (3H×1/2, d, J = 6.0 Hz), 1.5-2.3 (3H,
m), 2.25 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.90-3.84(4H, m),
5.07 (1H, dd, J = 14, 5.8 Hz), 5.31 (1H, dd, J =
14, 9.2 Hz),6.50 (1H, s), 6.57 (1H, s), 6.78 (1H×
1/2, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 6.93 (1H, d, J = 6.0 H
z), 7.12 (1H×1/2, d, J = 1.8 Hz), 7.30 (1H, d, J
= 8.8 Hz), 7.4-7.7 (3H, m), 8.92 (1H, m) 元素分析値:C292732Cl2・0.3H2Oとして 計算値(%):C 66.24, H 5.29, N 7.99 実測値(%):C 66.21, H 5.49, N 7.70。
【0298】参考例176 (9R)−7−(3,5−ジメトキシベンジル)−5−
(4−フルオロフェニル)−6,7,8,9,10,1
1−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−
13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,
7]ナフチリジン 参考例157で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:192−193℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H, d, J = 6.8 H
z), 1.5-1.8 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.03 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.36 (1H, dd, J = 15, 10 Hz), 3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.75 (1H, d, J = 15 Hz), 3.
76 (6H, s), 5.08(1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.27 (1
H, d, J = 15 Hz), 6.03 (2H, d, J = 2.2Hz), 6.37 (1
H, t, J = 2.2 Hz), 6.9-7.1 (2H, m), 7.19 (1H, m),
7.45-7.60(3H, m), 8.91 (1H, dd, J = 4.2, 2.0 Hz) [a]D=+109.4°(c=0.497%,メタノー
ル) 元素分析値:C292834Fとして 計算値(%):C 69.45, H 5.63, N 8.38 実測値(%):C 69.32, H 5.57, N 8.31。
【0299】参考例177 (9R)−5−(4−クロロフェニル)−7−(3,5
−ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,10,11
−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13−ジオキソ−1
3H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]
ナフチリジン 参考例158で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:229−230℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.88 (3H, d, J = 7.0 H
z), 1.5-1.8 (1H, m), 1.9-2.4 (2H, m), 3.06 (1H, d,
J = 15 Hz), 3.29 (1H, dd, J = 15, 9.8 Hz),3.56 (1
H, dd, J = 14, 11 Hz), 3.76 (1H, d, J = 15 Hz), 3.
77 (6H, s), 5.07 (1H, dd, J = 14, 5.6 Hz), 5.27 (1
H, d, J = 15 Hz), 6.08 (2H, d, J = 2.2 Hz), 6.39
(1H, t, J = 2.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.2
8 (1H, d,J = 8.4 Hz), 7.46 (2H, m), 7.48 (1H, dd,
J = 8.4, 4.0 Hz), 7.55 (1H, dd,J = 8.4, 1.8 Hz),
8.91 (1H, dd, J = 4.0, 1.8 Hz) 元素分析値:C292834Cl・0.2H2Oとして 計算値(%):C 66.78, H 5.49, N 7.99 実測値(%):C 66.78, H 5.54, N 7.88。
【0300】参考例178 (9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)
ベンジル]−5−(4−フルオロフェニル)−6,7,
8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,
13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,
1−g][1,7]ナフチリジン 参考例159で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:234−236℃(酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.93 (3H, d, J = 6.8 H
z), 1.73 (1H, m), 2.0-2.4 (2H, m), 3.00 (1H, d, J
= 15 Hz), 3.34-3.62 (2H, m), 3.97 (1H, d, J= 15 H
z), 5.10 (1H, dd, J = 15, 5.2 Hz), 5.42 (1H, d, J
= 15 Hz), 6.85-6.95 (2H, m), 7.13 (1H, dt, Jd = 2.
2, Jt = 9.0 Hz), 7.40-7.52 (3H, m), 7.45 (2H, s),
7.83 (1H, s), 8.92 (1H, t, J = 2.9 Hz) 元素分析値:C292232Fとして 計算値(%):C 60.31, H 3.84, N 7.28 実測値(%):C 60.43, H 3.98, N 7.13。
【0301】参考例179 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−9−エチル−6,7,8,9,10,11−
ヘキサヒドロ−5−(4−メチルフェニル)−6,13
−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−
g][1,7]ナフチリジン 参考例160で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:258−260℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.90 (3H, t, J = 7.1 H
z), 1.0-1.4 (2H, m), 1.5-1.9 (2H, m), 2.28 (1H,
m), 2.39 (3H, s), 3.04 (1H, d, J = 15 Hz), 3.39 (1
H, dd, J = 15, 9.6 Hz), 3.52 (1H, dd, J = 15, 11 H
z), 3.97 (1H, d, J= 15 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 15,
6.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 15 Hz), 6.82(1H, d, J =
7.6 Hz), 7.06 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.2-7.6 (4H,
m), 7.48 (2H, s), 7.82 (1H, s), 8.91 (1H, dd, J =
4.0, 1.8 Hz) 元素分析値:C3127326として 計算値(%):C 63.37, H 4.63, N 7.15 実測値(%):C 63.24, H 4.67, N 7.29。
【0302】参考例180 (±)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベ
ンジル]−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ
−9−(1−メチルエチル)−5−(4−メチルフェニ
ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例161で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:228−229℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.82 (3H, d, J = 6.6 H
z), 0.87 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.5-2.4 (4H, m), 2.
39 (3H, s), 3.06 (1H, d, J = 15 Hz), 3.38 (1H, dd,
J = 15, 9.0 Hz), 3.50 (1H, dd, J = 14, 10 Hz), 3.
95 (1H, d, J = 15 Hz), 5.14 (1H, dd, J = 14, 5.6 H
z), 5.49 (1H, d, J = 15 Hz), 6.83 (1H,dd, J = 7.8,
1.4 Hz), 7.07 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.28 (1H, d, J
= 8.0 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 Hz), 7.47
(1H, dd, J = 8.4, 4.4 Hz), 7.48(2H, s), 7.56 (1H,
dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.82 (1H, s), 8.91 (1H, dd,
J =4.4, 1.8 Hz) 元素分析値:C3229326として 計算値(%):C 63.89, H 4.86, N 6.98 実測値(%):C 63.82, H 4.70, N 7.13。
【0303】参考例181 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメトキシベンジル)−9−エチル−6,
7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−6,13−ジ
オキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g]
[1,7]ナフチリジン 参考例162で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:260−262℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85-1.00 (3H, m), 1.0-
1.4 (2H, m), 1.5-1.9(2H, m), 2.23 (1H, m), 3.19 (2
H, m), 3.47-3.80 (2H, m), 3.75 (3H, s), 3.77 (3H,
s), 5.09 (1H, dd, J = 14, 6.2 Hz), 5.28 (1H, dd, J
= 14, 7.6 Hz), 5.99 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.13 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 6.36 (1H×1/2, t,J = 2.2 Hz),
6.40 (1H×1/2, t, J = 2.2 Hz), 6.76 (1H×1/2, dd,
J = 8.2,2.2 Hz), 7.09 (1H×1/2, d, J = 2.2 Hz), 7.
25-7.62 (4H, m), 8.91 (1H, m) 元素分析値:C302934Cl2として 計算値(%):C 63.61, H 5.16, N 7.42 実測値(%):C 63.20, H 5.15, N 7.58。
【0304】参考例182 (±)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−7−
(3,5−ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,1
0,11−ヘキサヒドロ−9−(1−メチルエチル)−
6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾシノ
[2,1−g][1,7]ナフチリジン 参考例163で得た化合物を用いて、参考例69と同様
にして反応し、処理したところ標題化合物が無色結晶と
して得られた。 融点:202−205℃(酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR (200MHz, CDCl3) ppm : 0.85 (6H, m), 1.4-2.0 (3
H, m), 2.15 (1H, m),3.18 (2H, m), 3.4-3.8 (2H, m),
3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.11 (1H, dd, J = 14,
6.4 Hz), 5.28 (1H, dd, J = 14, 6.2 Hz), 5.9-6.8
(3.5H, m), 7.0-7.6 (4.5H, m), 8.91 (1H, m)。
【0305】 参考例183 (1)参考例72の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 参考例72で得られた化合物10.0mgと乳糖60.
0mgおよびコーンスターチ35.0mgとの混合物
を、10重量%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水
溶液0.03ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スとして3.0mg)を用いて顆粒化した後、40℃で
乾燥し篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシ
ウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた素錠を、
蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸
濁液による糖衣でコーティングした。コーティングが施
された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0306】参考例184 (1)参考例72の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 参考例72で得られた化合物10.0mgとステアリン
酸マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液
0.07ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆
粒化した後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンス
ターチ50.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤
を得た。
【0307】 参考例185 (1)参考例176の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 参考例176で得られた化合物10.0mgと乳糖6
0.0mgおよびコーンスターチ35.0mgとの混合
物を、10重量%ヒドロキシプロピルメチルセルロース
水溶液0.03ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースとして3.0mg)を用いて顆粒化した後、40℃
で乾燥し篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネ
シウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた素錠
を、蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴムの
水懸濁液による糖衣でコーティングした。コーティング
が施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0308】参考例186 (1)参考例176の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 参考例176で得られた化合物10.0mgとステアリ
ン酸マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液
0.07ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆
粒化した後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンス
ターチ50.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤
を得た。
【0309】 参考例187 (1)化合物No.2 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 化合物No.2 10.0mgと乳糖60.0mgおよ
びコーンスターチ35.0mgとの混合物を、10重量
%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液0.03
ml(ヒドロキシプロピルメチルセルロースとして3.
0mg)を用いて顆粒化した後、40℃で乾燥し篩過し
た。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム2.0m
gと混合し、圧縮した。得られた素錠を、蔗糖,二酸化
チタン,タルクおよびアラビアゴムの水懸濁液による糖
衣でコーティングした。コーティングが施された錠剤を
ミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0310】参考例188 (1)化合物No.1 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 化合物No.1 10.0mgとステアリン酸マグネシ
ウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.
0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤を得た。
【0311】参考例189 塩酸モルヒネ 200mg 安息香酸ナトリウム 200mg 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ及び安息香酸ナトリウムを注射用蒸留水に
溶解し、無菌に製する。
【0312】参考例190 塩酸モルヒネ 200mg 安息香酸ナトリウム 500mg 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ及び安息香酸ナトリウムを注射用蒸留水に
溶解し、無菌に製する。
【0313】参考例191 塩酸モルヒネ 300mg 安息香酸ナトリウム 700mg 塩酸 適 量 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ及び安息香酸ナトリウムを注射用蒸留水に
溶解し、塩酸でpHを6に調整した後無菌に製したの
ち、高圧加熱滅菌した。
【0314】参考例192 塩酸モルヒネ 400mg 安息香酸ナトリウム 500mg ブドウ糖 400mg 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ、安息香酸ナトリウム及びブドウ糖を注射
用蒸留水に溶解し、無菌に製したのち高圧加熱滅菌し
た。
【0315】参考例193 塩酸モルヒネ 400mg サリチル酸ナトリウム 400mg ベンジルアルコール 20mg 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ、サリチル酸ナトリウム及びベンジルアル
コールを注射用蒸留水に溶解し、無菌に製したのち、高
圧加熱滅菌した。
【0316】参考例194 塩酸モルヒネ 500mg 安息香酸ナトリウム 300mg サリチル酸ナトリウム 300mg 注射用蒸留水 全量 2ml 塩酸モルヒネ、安息香酸ナトリウムおよびサリチル酸ナ
トリウムを注射用蒸留水に溶解し、無菌に製したのち、
高圧加熱滅菌した。
【0317】参考例195 モルヒネ速放性顆粒の調製 速放性顆粒の処方例を以下に示す。 成 分 処方1 処方2 処方3 処 方4 処方5 塩酸モルヒネ 24 mg 48 mg 48 mg 24 mg 48 mg D-マンニトール 14 20 20 - - 結晶セルロース - - - 14.2 20 コーンスターチ 6.7 6.5 6.5 4.5 4.5 低置換度ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1.5 1.5 1.5 1.0 1.0 ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン - - - 3.0 3.0 ホ゜リエチレンク゛リコール 6000 - - - 0.5 0.5 酒石酸 2.0 2.0 - 1.0 1.0 クエン酸 - - 2.0 - - ステアリン酸マク゛ネシウム 0.3 0.5 0.5 0.3 0.5 計 50 mg 80 mg 80 mg 50 mg 80 mg
【0318】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 3gおよび酒石酸 4g
を含む水溶液30gを加え、乳鉢で練合した。得られた練
合物を減圧乾燥(40℃,16時間)後、16メッシュの篩で整粒し
た。 この整粒末89.5gに、ステアリン酸マク゛ネシウム0.54gを加え、
速放性顆粒1とした。
【0319】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1.5gおよび酒石酸 2
gを含む水溶液15gを加え、乳鉢で練合した。得られた練
合物を減圧乾燥(40℃,16時間)後、16メッシュ篩を用い整粒
した。この整粒末71.5gに、ステアリン酸マク゛ネシウム0.45gを加
え、速放性顆粒2とした。
【0320】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 2g,ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン
6gおよび酒石酸 2gを含む水溶液25gを加え、乳鉢で練合
した。得られた練合物を減圧乾燥(40℃,16時間)後、16メ
ッシュ篩を用い整粒した。 この整粒末89.5gに、ステアリン酸マク
゛ネシウム0.54gを加え、速放性顆粒3とした。
【0321】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1g,ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン
3gおよび酒石酸 1gを含む水溶液14gを加え、乳鉢で練合
した。得られた練合物を減圧乾燥(40℃,16時間)後、16メ
ッシュ篩を用い整粒した。 この整粒末71.5gに、ステアリン酸マク
゛ネシウム0.45gを加え、速放性顆粒4とした。
【0322】参考例196 モルヒネ徐放性(放出制
御)顆粒の調製 を混合した後、ホ゜リエチレンク゛リコール 6000 12gおよび酒石酸 2
4gを含む水溶液290gを加え、ハ゛ーチカルク゛ラニュレーター(FM-VG-10
型,ハ゜ウレック)で練合した。得られた練合物をト゛ームク゛ラン(DGー
L 1型,不二ハ゜ウタ゛ル)にて押し出し、マルメライサ゛ー(QJ-230)に
て粒化した。得られた粒状物を減圧乾燥(40°C,16時間)
後、篩過,分級し、粒子径500〜1250μmの素(核)顆粒約
1050gを得た。
【0323】(2)下掛け顆粒の製造ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース 22.5g 酒石酸0.45gを含水エタノール
340ml(80%エタノール(W/W))に溶解させた後、タルク4.05gを分
散させた下掛け液を調製した。 (1)で得られた素
(核)顆粒450gをワースター型の流動造粒機(FDー3型,ハ゜ウレック)に
入れ、下掛け液を噴霧し、下掛け被覆顆粒約470gを得
た。
【0324】 (3)放出制御膜液(被膜剤液)の処方例 成 分 処方1 処方2 処方3 エチルセルロース(45cps) 11.6 mg 12.2 mg 12.6 mg 架橋型ホ゜リアクリル酸重合体(ハイヒ゛スワコー103) 1.6 1.6 1.6 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 4 4 4 ホ゜リエチレンク゛リコール6000 2.4 1.8 1.4 酒石酸 0.4 0.4 0.4 セチルアルコール 0.7 0.7 0.7 タルク 6 6 6 エタノール/水(90/10 w/w) 480 480 480 計 506.7 mg 506.7 mg 506.7 mg
【0325】(i)モルヒネ徐放性顆粒の製造例1 (2)で得られた下掛け顆粒200gをワースター型の流動造粒
機(FDー3型,ハ゜ウレック)に入れ、放出制御膜液処方1を噴霧
し、徐放性顆粒を得た。なお、被覆量は下掛け顆粒に対
し、固形物として25重量%とした。 篩過、分級後、粒子
径 600〜1600μmの徐放性顆粒約250gを得た。この顆粒
250gにタルク0.25gを混合し、徐放性顆粒1を得た
【0326】(ii)モルヒネ徐放性顆粒の製造例2 (2)で得られた下掛け顆粒200gをワースター型の流動造粒
機(FDー3型,ハ゜ウレック)に入れ、放出制御膜液処方2を用
い、(i)と同様の方法で製造し、徐放性顆粒2を約25
0g得た。
【0327】参考例197 モルヒネカフ゜セル剤の処方例 参考例195(1)で得た速放性顆粒1 50mgと参考例
196(3)(ii)で得た徐放性顆粒2 184mgを2号の
大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネ120mgを含むカフ゜セル剤
を得た。
【0328】参考例198 モルヒネカフ゜セル剤の処方例 参考例195(4)で得た速放性顆粒4 40mgと参考例
196(3)(i)で得た徐放性顆粒1 69mgを3号の
大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネ60mgを含むカフ゜セル剤を
得た。
【0329】参考例199 モルヒネカフ゜セル剤の処方例 参考例195(4)で得た速放性顆粒4 20mgと参考例
196(3)(ii)で得た徐放性顆粒2 35mgを4号の
大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネ30mgを含むカフ゜セル剤を
得た。
【0330】参考例200 速放性製剤の処方例を以下に示す。 成 分 処方1 処方2 処方3 塩酸モルヒネ 5 mg 10 mg 10 mg D-マンニトール 33 28 38 コーンスターチ 6.7 6.7 6.65 低置換度ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1.5 1.5 1.5 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 1.5 1.5 1.5 酒石酸 2.0 - 2.0 クエン酸 - 2.0 - ステアリン酸マク゛ネシウム 0.3 0.3 0.35 計 50 mg 50 mg 60 mg
【0331】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 15gおよび酒石酸 20
gを含む水溶液150gを加え、ハ゛ーチカルク゛ラニュレーター(FM-VG-10
型,ハ゜ウレック)で練合した。得られた練合物を減圧乾燥(40
℃,16時間)後、ハ゜ワーミル(Pー3型,昭和科学機械工作所)を
用い、1.0mmのハ゜ンチンク゛スクリーンで篩過し、整粒末とした。
この整粒末447gに、ステアリン酸マク゛ネシウム2.7gを加え、充填用
顆粒とした。カフ゜セル充填機(6F型,サ゛ナシー)により、充填用
顆粒50mgを5号の大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネを5m
g含むカフ゜セルを約3,000個得た。
【0332】 を混合した後、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 15gおよび酒石酸 20
gを含む水溶液150gを加え、ハ゛ーチカルク゛ラニュレーター(FM-VG-10
型,ハ゜ウレック)で練合した。得られた練合物を減圧乾燥(40
℃,16時間)後、ハ゜ワーミル(Pー3型,昭和科学機械工作所)を
用い、1.0mmのハ゜ンチンク゛スクリーンで篩過し、整粒末とした。
この整粒末536gに、ステアリン酸マク゛ネシウム3.2gを加え、充填用
顆粒とした。カフ゜セル充填機(6F型,サ゛ナシー)により、充填用
顆粒60mgを5号の大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネ10mg
を含むカフ゜セルを約1,500個得た。また、充填顆粒30mgを同
様に5号の大きさのカフ゜セルに充填し、塩酸モルヒネを5mg含むカ
フ゜セルを約2,000個得た。
【0333】参考例201 塩酸アポモルフィン舌下錠剤の処方例を以下に示す。 (1)塩酸アポモルフィン 2.00 重量% マンニトール 66.67 アスコルビン酸 3.33 クエン酸 2.00 Avicel PH102(結晶セルロース) 15.00 Methocel E4M(ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース) 10.00 アスパルテーム 0.67 ステアリン酸マグネシウム 0.33
【0334】 (2)塩酸アポモルフィン 2.66 重量% マンニトール 66.00 アスコルビン酸 3.33 クエン酸 2.00 Avicel PH102(結晶セルロース) 15.00 Methocel E4M(ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース) 10.00 アスパルテーム 0.67 ステアリン酸マグネシウム 0.33
【0335】 (3)塩酸アポモルフィン 3.33 重量% マンニトール 65.34 アスコルビン酸 3.33 クエン酸 2.00 Avicel PH102(結晶セルロース) 15.00 Methocel E4M(ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルメチルセルロース) 10.00 アスパルテーム 0.67 ステアリン酸マグネシウム 0.33
【0336】参考例202 (3R,4S,5S,6
R)−5−メトキシ−4−〔(2R,3R)−2−メチ
ル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル〕
−1−オキサスピロ〔2.5〕オクト−6−イル(クロ
ロアセチル)カルバメートの製造 (1)フマギリン・ジシクロヘキシルアンモニウムから
フマギロールの製造 フマギリン・ジシクロヘキシルアンモニウム640gを1.5N
水酸化ナトリウム溶液 2133mlに加えて、約25℃で24時間攪拌
した。該混合溶液に酢酸エチル 1600mlと食塩 288gを加え
て約10分間攪拌し、析出した結晶を濾過し、酢酸エチ
ルで洗浄した後、濾液を分液して有機層を得た。次に、
有機層を水洗した後に、0.4N硫酸に硫酸アンモニウ
ムを溶かした水溶液と5%硫酸アンモニウム水溶液で洗
浄した。有機層に硫酸マク゛ネシウム(無水) を加えて脱水、硫
酸マク゛ネシウムを濾過した後、有機層を減圧下で濃縮して黄
褐色のオイル状物を得た。次にこのオイル状物を塩化メチ
レン-酢酸エチル混液(3:1(v/v))に溶解し、シリカケ゛ルクロ
マトカラムに吸着させ、塩化メチレン-酢酸エチルの混液を用いて溶
出し、有効区分を採取、減圧下で濃縮して淡黄色のオイ
ル状物を得た。このオイル状物にn-ヘキサンを加えて約40
℃で溶解し、該溶液を約3℃まで徐々に冷却しながら約
4時間攪拌して晶出させた。結晶を濾過した後、冷却し
たn-ヘキサンで洗い、約30℃で約12時間真空乾燥して、フ
マギロールの結晶 198gを得た。(収率:70%) (2)フマギロールから(3R,4S,5S,6R)−
5−メトキシ−4−〔(2R,3R)−2−メチル−3
−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル〕−1−
オキサスピロ〔2.5〕オクト−6−イル(クロロアセ
チル)カルバメートの製造 上記(1)で得たフマギロール198gを塩化メチレン 3260ml
に加えて溶解した。溶解液を窒素雰囲気下で約−3℃に
冷却してから、α-クロロアセチルイソシアネート 92gを内温4℃以下
に保ちながら、約10分間で滴加した。その後、−5〜
4℃で約20分間攪拌した。反応液に5℃以下に冷却した
水1160mlを加え、約15分間静置後に分液して得られた
有機層と水層を塩化メチレンで2回抽出して得られた有
機層を合わせ、食塩水(20%(w/v)で洗浄した。有機
層に硫酸マク゛ネシウム(無水)を加えて脱水、硫酸マク゛ネシウムを濾
過した後、有機層を減圧下で濃縮してオイル状物を得
た。該オイル状物をn-ヘキサン-酢酸エチル(3:1(v/
v))の混液に溶解し、シリカケ゛ルクロマトカラムに吸着させ、n-ヘ
キサン-酢酸エチルの混液を用いて溶出し、有効区分を採取、
減圧下で濃縮して淡黄色の粗(3R,4S,5S,6
R)−5−メトキシ−4−〔(2R,3R)−2−メチ
ル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル〕
−1−オキサスピロ〔2.5〕オクト−6−イル(クロ
ロアセチル)カルバメートの乾固物を得た。次に、粗
(3R,4S,5S,6R)−5−メトキシ−4−
〔(2R,3R)−2−メチル−3−(3−メチル−2
−ブテニル)オキシラニル〕−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクト−6−イル(クロロアセチル)カルバメート
の乾固物にイソフ゜ロヒ゜ルエーテルを加えて約40℃で溶解後、活性
炭を加えた。約10分間攪拌後に活性炭を濾過し濾過液を
約15℃まで冷却し、種晶を添加して晶出させた。得ら
れた結晶を濾過した後、冷却したイソフ゜ロヒ゜ルエーテルで洗浄
し、約30℃で真空乾燥して、乾燥結晶を得た。該乾燥結
晶を約10℃に冷却したn-ヘキサンに攪拌下に加え、次いで蒸
留水を少量攪拌下滴下して、約4時間攪拌してから結晶
を濾過した。結晶を約30℃で約15時間真空乾燥して、
(3R,4S,5S,6R)−5−メトキシ−4−
〔(2R,3R)−2−メチル−3−(3−メチル−2
−ブテニル)オキシラニル〕−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクト−6−イル(クロロアセチル)カルバメート
の白色結晶 192gを得た。 (収率:68%)
【0337】参考例203 (1)オンダンセトロン 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg オンダンセトロン10.0mgとステアリン酸マグネシ
ウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.
0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤を得る。
【0338】参考例204 (1)デキサメタゾン 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg デキサメタゾン10.0mgとステアリン酸マグネシウ
ム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.
0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤を得る。
【0339】参考例205 アポモルフィンの口腔内速崩壊剤(急速拡散投与剤型)
の製造 (a)アポモルフィン塩酸塩20%拡散物の製造 ゼラチン(792g)とマンニトール(594g)とバ
キュウームミキサーのボウル中で完全に混合して精製水
(16kg)の1部中に拡散させた。次いで、得られた
混合物を40℃±2℃に加熱して、10分間ホモゲナイ
ズした。その後、その混合物を室温(20−24℃)に
冷却した。冷却した段階で、アポモルフィン塩酸塩(3
60g)を添加した。この混合物をホモゲナイズして、
薬剤の溶解を確保した。クエン酸(166.32g)を
攪拌しながら徐々に添加して、溶液のpHを3.0に調
整した。残りの水(87.68g)をミキサーに加え
て、バルクの混合物をホモゲナイズして溶解を確保し
て、上記拡散剤を得た。 (b)アポモルフィン塩酸塩10mgユニットの製造 上記(a)で生成されたアポモルフィン塩酸塩2.0%
拡散物500mgを、16mmのポケット内径を持つ1
連のブリスターポケットのそれぞれの中に分包した。ブ
リスターラミネートはPVdC1平方メートル当たり4
0gの割合でコートされたPVC200μmから構成さ
れた。製品は液体窒素フリーズトンネル中に直ちに入れ
て冷凍された。冷凍された製品は次いで、+10℃の乾
燥温度と塔内圧力が0.5hPaとを用いたフリーズド
ライヤー中での凍結乾燥前に−20℃で最低12時間保
存された。次いで、凍結乾燥されたユニットは、致命的
な欠陥がないかどうかの検査をして、バッチの残りをペ
ーパー/ホイルラミネート(20μmアルミニウム)か
らなる蓋用ホイルで密封した。その後、各ブリスターに
は、バッチ番号をコードして、ブリスターを小袋に入
れ、その小袋の開口端を完全に密封することによって、
小袋中に包装した。各小袋には次いで製品名、バッチ番
号、製造日および供給者名をラベルした。 成分 重量(mg) 対組成物重量% 精製水USP/EP* 446.880 89.4 アポモルフィンHCl EP/EP 10.000 2.0 ゼラチンEP/USNF 22.000 4.4 マンニトールEP/USP 16.500 3.3 クエン酸EP/USP 4.620 0.9 計 500.000 100.0 *)凍結乾燥工程中に除去されたことを意味する。 以下の参考例は上記方法を用いて製造することができる
処方例を更に例示したものである。 成分 重量(mg) 対組成物重量% 精製水EP/USP* 438.500 87.70 アポモルフィンHCl BP/EP 10.000 2.00 ゼラチンEP/USNF 25.000 5.00 マンニトールEP/USP 20.000 4.00 クエン酸EP/USP 1.500 0.30 アスパルテームEP/USNF 2.500 0.50 ペパーミント香料 2.500 0.50 計 500.000 100.0 *)凍結乾燥工程中に除去されたことを意味する。 成分 重量(mg) 対組成物重量% 精製水EP/USP* 215.000 86.00 アポモルフィンHCl BP/EP 10.000 4.00 ゼラチンEP/USNF 11.500 4.60 マンニトールEP/USP 10.000 4.00 クエン酸EP/USP 1.500 0.60 アスパルテームEP/USNF 2.000 0.80 計 250.000 100.0 *)凍結乾燥工程中に除去されたことを意味する。 成分 重量(mg) 対組成物重量% 精製水EP/USP* 441.000 88.20 アポモルフィンHCl BP/EP 10.000 2.00 ゼラチンEP/USNF 25.000 5.00 マンニトールEP/USP 20.000 4.00 クエン酸EP/USP 1.500 0.30 アスパルテームEP/USNF 2.500 0.50 計 500.000 100.0 *)凍結乾燥工程中に除去されたことを意味する。
【0340】
【実施例】実施例1 制がん薬シスプラチン誘発性急性
嘔吐に対する経口投与した(9R)−7−[3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4
−メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−
[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
リジン(化合物No.3)の作用 (1)フェレットにおけるシスプラチン急性嘔吐に対す
る経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群5〜6頭の雄性フェレット(1.2〜2.3 kg)を
用いた。シスプラチンは10 mg/10 ml/kgを腹腔内投与し
た。シスプラチン投与1時間前に少量の餌を動物に摂取
させ、シスプラチン投与30分前に化合物No.3を所定
量経口投与した。対照動物も同様に、非絶食下で0.5%メ
チルセルロース(MC)溶液を経口投与した。嘔吐の回
数はシスプラチン投与5時間後まで数えた。化合物N
o.3は0.5%メチルセルロース溶液に所定の濃度に懸濁
し、体重1 kgあたり1 mlの割合で経口投与した。また、
0.5%メチルセルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合
で経口投与した。嘔吐の回数、初回嘔吐までの時間(潜
時)及び嘔吐が発現してから終了するまでの時間に関す
るデータは、Dunnett testにより対照群との差を統計解
析した。 〔結果〕フェレットにおけるシスプラチンの急性嘔吐パ
ターンを〔図1〕に示した。対照動物ではシスプラチン
投与後1.5±0.1時間(平均値±標準誤差)から空吐き及び
嘔吐が始まり、投与1.5から2.5時間後にかけて頻発し、
その後も継続的にみられた。5時間の観察時間内に惹起
した空吐き及び嘔吐は各々126.7±19.4回及び10.7±1.2
回であった。この嘔吐は化合物No.3の3 mg/kgを経
口投与することにより有意に抑制され、10 mg/kgで著明
に抑制された。結果を〔図2〕および〔表1〕に示す。
【0341】
【表1】
【0342】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急
性嘔吐は化合物No.3の経口投与により抑制されるこ
とが明らかとなった。
【0343】(2)イヌにおけるシスプラチン急性嘔吐
に対する経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群3あるいは4頭のビーグル犬(7.9〜13.3 kg)
を雌雄の区別なく用いた。シスプラチンは3 mg/3 ml/kg
を静脈内投与した。シスプラチン投与1時間前に少量の
餌を動物に摂取させ、シスプラチン投与30分前に化合物
No.3を所定量経口投与した。対照動物も同様に、非
絶食下で0.5%メチルセルロース溶液を経口投与した。嘔
吐の回数はシスプラチン投与5時間後まで数えた。化合
物No.3は0.5%メチルセルロース溶液に所定濃度に懸
濁し、体重1 kgあたり1 mlの割合で経口投与した。ま
た、0.5%メチルセルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの
割合で経口投与した。嘔吐の回数、初回嘔吐までの時間
(潜時)及び嘔吐が発現してから終了するまでの時間に関
するデータは、Dunnett testにより対照群との差を統計
解析した。 〔結果〕イヌにおけるシスプラチンの嘔吐パターンを
〔図3〕に示した。対照動物ではシスプラチン投与後1.
3±0.2時間(平均値±標準誤差)から嘔吐が始まり、投与
2から3時間後にかけて頻発し、その後徐々に減少した。
5時間の観察時間内に惹起した嘔吐は13.7±0.3回であっ
た。化合物No.3は3 mg/kg以上でシスプラチンの嘔
吐を有意に抑制した。また、化合物No.3の10 mg/kg
はこの嘔吐をほぼ完全に抑制し、潜時を延長させた。結
果を〔図4〕および〔表2〕に示す。
【0344】
【表2】
【0345】イヌにおけるシスプラチン誘発性急性嘔吐
は化合物No.3の経口投与により抑制されることが明
らかとなった。
【0346】(3)経口投与した化合物No.3のシス
プラチン誘発性急性嘔吐抑制率 急性空吐き抑制率および急性嘔吐抑制率を下記式により
算出し、その結果を〔表3〕および〔表4〕に示す。
【数1】
【0347】
【表3】
【0348】
【表4】
【0349】実施例2 制がん薬シスプラチン誘発性急
性嘔吐に対する腹腔内あるいは静脈内投与した化合物N
o.3の作用 (1)フェレットにおけるシスプラチン急性嘔吐に対す
る腹腔内投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群6〜9頭の雄性フェレット(1.2〜1.7 kg)を
用いた。シスプラチンは10 mg/10 ml/kgを腹腔内投与し
た。化合物No.3をシスプラチン投与30分前に絶食下
で所定量腹腔内投与した。対照動物も同様に、絶食下で
PEG400を腹腔内投与した。嘔吐の回数はシスプラチン投
与5時間後まで数えた。化合物No.3はPEG400に溶解
し、体重1 kgあたり1 mlの割合で腹腔内投与した。ま
た、PEG400は体重1 kgあたり1 mlの割合で腹腔内投与し
た。嘔吐の回数、潜時及び嘔吐が発現してから終了する
までの時間に関するデータは、t testにより対照群との
差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではシスプラチン投与後1.3±0.2時間
(平均値±標準誤差)から嘔吐が始まり、5時間の観察時
間内に惹起した空吐き及び嘔吐はそれぞれ123.3±12.7
回及び11.2±1.6回であった。化合物No.3は1 mg/kg
でシスプラチンの空吐き及び嘔吐を有意に抑制した〔表
5〕。
【0350】
【表5】
【0351】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急
性嘔吐は化合物No.3の腹腔内投与により抑制される
ことが明らかとなった。
【0352】(2)イヌにおけるシスプラチン急性嘔吐
に対する静脈内投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群3頭のビーグル犬(7.3〜12.0 kg)を雌雄の
区別なく用いた。シスプラチンは3 mg/3 ml/kgを静脈内
投与した。化合物No.3をシスプラチン投与30分前に
絶食下で所定量静脈内投与した。対照動物も同様に、絶
食下でPEG400を所定量静脈内投与した。化合物No.3
はPEG400に溶解し、体重1 kgあたり1 mlの割合で静脈内
投与した。また、PEG400は体重1 kgあたり1 mlの割合で
静脈内投与した。嘔吐の回数、潜時及び嘔吐が発現して
から終了するまでの時間に関するデータは、Dunnett te
stにより対照群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではシスプラチン投与後0.9±0.1時間
(平均値±標準誤差)から嘔吐が始まり、5時間の観察時
間内に惹起した嘔吐は18.3±1.9回であった。化合物N
o.3は0.3 mg/kg以上でシスプラチンの嘔吐を有意に
抑制した。また、化合物No.3の3 mg/kgはこの嘔吐
をほぼ完全に抑制し、潜時を延長させた。結果を〔図
5〕および〔表6〕に示す。
【0353】
【表6】
【0354】(3)腹腔内あるいは静脈内投与した化合
物No.3のシスプラチン誘発性急性嘔吐抑制率 急性空吐き抑制率および急性嘔吐抑制率は実施例1
(3)と同様にして求めた。その結果を〔表7〕および
〔表8〕に示す。
【0355】
【表7】
【0356】
【表8】
【0357】実施例3 制がん薬シスプラチンによる遅
発性嘔吐に対する経口投与した化合物No.3の作用 (1)フェレットにおけるシスプラチンによる急性及び
遅発性嘔吐に対する経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群4〜6頭の雄性フェレット(1.1〜2.2 kg)を
用いた。シスプラチンは5 mg/5ml/kgを腹腔内投与し
た。化合物No.3は1日1回投与の場合はシスプラチン
投与30分前、投与24及び48時間後に、1日2回投与の場合
はシスプラチン投与30分前、投与12、24、36、48及び60
時間後に所定量経口投与した。いずれの投与も化合物N
o.3投与30分前に少量の餌を動物に摂取させた。対照
動物も同様に、非絶食下で0.5%メチルセルロース溶液を
所定量経口投与した。オンダンセトロンは、絶食下で所
定量経口投与した。オンダンセトロンの対照動物は絶食
下で生理食塩液を所定量経口投与した。嘔吐の回数はシ
スプラチン投与72時間後まで数えた。化合物No.3は
0.5%メチルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kgあたり1
mlの割合で所定量経口投与した。オンダンセトロンは0.
2%(w/v)濃度の注射剤を所定量経口投与した。また、0.5
%メチルセルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合
で、生理食塩液は体重1 kgあたり0.5〜1.5 mlの割合で
経口投与した。嘔吐の回数、初回嘔吐までの時間(潜時)
及び嘔吐が発現してから終了するまでの時間に関するデ
ータは、Dunnett testにより対照群との差を統計解析し
た。 〔結果〕フェレットにシスプラチンの5 mg/kgを腹腔内
投与すると投与24時間までに発現する空吐き及び嘔吐
(急性嘔吐)の平均回数は109.8回、投与24時間後から72
時間後までに発現する空吐き及び嘔吐(遅発性嘔吐)の平
均回数は347.8回であり、3日間にみられた平均の総嘔吐
回数は457.5回であった。これらの空吐き及び嘔吐は化
合物No.3の3 mg/kgを1日1回投与することにより有
意に抑制された(抑制率:42%)。化合物No.3の10 mg
/kgを1日1回投与すると、急性及び遅発性嘔吐は有意に
抑制され、その抑制率は急性嘔吐で83%、遅発性嘔吐で6
5%であった(〔図8〕、〔図9〕および〔表11〕)。
また、化合物No.3の1 mg/kgを1日2回投与すると、
遅発性嘔吐は70%抑制され、3日間にみられる急性及び遅
発性嘔吐の平均回数は54%抑制された。更に、化合物N
o.3の3 mg/kgを1日2回投与すると、急性及び遅発性
嘔吐は著明に抑制され、その抑制率は急性嘔吐で82%、
遅発性嘔吐で59%であった。結果を〔図6〕、〔図
7〕、〔表9〕および〔表10〕に示す。
【0358】
【表9】
【0359】
【表10】
【0360】
【表11】
【0361】化合物No.3の0.1 mg/kg以上を1日2回
経口投与することにより、シスプラチンによるフェレッ
トの遅発性嘔吐は有意に抑制された。また、10 mg/kgを
1日1回経口投与することにより、シスプラチンによるフ
ェレットの急性及び遅発性嘔吐は有意に抑制された。
【0362】(2)化合物No.3のフェレットにおけ
るシスプラチン誘発性急性及び遅発性嘔吐抑制率 急性嘔吐抑制率、遅発性嘔吐抑制率および全嘔吐抑制率
を下記式により算出し、その結果を〔表12〕および
〔表13〕に示す。
【数2】
【0363】
【表12】
【0364】
【表13】
【0365】実施例4 制がん薬メソトレキセート(M
TX)による遅発性嘔吐に対する経口投与した化合物N
o.3の作用 (1)イヌにおけるメソトレキセートによる遅発性嘔吐
に対する経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群3あるいは4頭のビーグル犬(8.3〜12.6 kg)
を雌雄の区別なく用いた。メソトレキセートは2.5 mg/m
l/kgを静脈内投与した。化合物No.3、オンダンセト
ロン及び0.5%メチルセルロース溶液はいずれもメソトレ
キセート投与8、24及び48時間後に所定量経口投与し
た。化合物No.3及び0.5%メチルセルロース溶液は投
与30分前に少量の餌を動物に摂取させた後に、オンダン
セトロンは絶食下で投与した。嘔吐の回数はメソトレキ
セート投与72時間後まで数えた。化合物No.3は0.5%
メチルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kgあたり0.25〜
1 mlの割合で経口投与した。オンダンセトロンは0.2%(w
/v)濃度の注射剤を所定量経口投与した。また、0.5%メ
チルセルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合で経口
投与した。嘔吐の回数、潜時及び嘔吐が発現してから終
了するまでの時間に関するデータは、Dunnett testによ
り対照群との差を統計解析した。 〔結果〕溶媒を投与した動物におけるメソトレキセート
の嘔吐パターンを〔図10〕に示した。対照動物ではメ
ソトレキセート投与後25.3±1.5時間(平均値±標準誤
差)から嘔吐が始まり、投与約70時間後まで継続して観
察された。72時間の観察時間内に惹起した嘔吐は12.3±
0.7回であった。メソトレキセートの嘔吐は化合物N
o.3の0.01 mg/kg以上で有意に抑制され、嘔吐が発現
してから終了するまでの時間は有意に短縮した。また、
この嘔吐は化合物No.3の10 mg/kgでほぼ完全に抑制
された。結果を〔図11〕および〔表14〕に示す。
【0366】
【表14】
【0367】メソトレキセートによって誘発されるイヌ
の遅発性嘔吐は、化合物No.3を1日1回経口投与する
ことにより抑制されることが明らかとなった。 (2)化合物No.3のイヌにおけるメソトレキセート
誘発性遅発性嘔吐抑制率 遅発性嘔吐抑制率および全嘔吐抑制率を下記式により算
出し、その結果を〔表15〕に示す。
【0368】
【表15】
【0369】実施例5 鎮痛薬モルヒネによる嘔吐に対
する経口投与した化合物No.3の作用 (1)フェレットにおけるモルヒネによる嘔吐に対する
経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群6〜7頭の雄性フェレット(1.6〜2.0 kg)を
用いた。モルヒネは0.3 mg/0.3ml/kgを皮下投与した。
モルヒネ投与2.5時間前に少量の餌を動物に摂取させ、
その30分後に化合物No.3を所定量経口投与した。対
照動物も同様に、非絶食下で0.5%メチルセルロース溶液
を所定量経口投与した。オンダンセトロンは絶食下で所
定量経口投与した。オンダンセトロンの対照動物には絶
食下で生理食塩液を所定量経口投与した。嘔吐の回数は
モルヒネ投与30分後まで数えた。化合物No.3は0.5%
メチルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kgあたり1 mlの
割合で経口投与した。オンダンセトロンは0.2%(w/v)濃
度の注射剤を経口投与した。また、0.5%メチルセルロー
ス溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合で、生理食塩液は体
重1 kgあたり1.5 mlの割合で経口投与した。嘔吐の回
数、初回嘔吐までの時間(潜時)及び嘔吐が発現してから
終了するまでの時間に関するデータは、Dunnett testあ
るいはt testにより対照群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではモルヒネ投与後3.3〜3.6分(平均
値)から空吐きあるいは嘔吐が始まり、その後約10分間
継続してみられた。30分間の観察時間内に惹起した空吐
き及び嘔吐はそれぞれ31.9±5.2及び3.6±0.7回であっ
た。この空吐き及び嘔吐は化合物No.3の1 mg/kgの
経口投与で抑制傾向を示し、3 mg/kgで有意に抑制され
た。一方、オンダンセトロンの3 mg/kgを経口投与して
もこの嘔吐は抑制されなかった。測定結果を〔図1
2〕、〔図13〕、〔表16〕および〔表17〕に示
す。
【0370】
【表16】
【0371】
【表17】 フェレットにおけるモルヒネ誘発性嘔吐は化合物No.
3の経口投与により抑制されることが明らかとなった。
【0372】(2)イヌにおけるモルヒネによる嘔吐に
対する経口投与した化合物No.3の作用 〔方法〕一群3〜5頭のビーグル犬(8.8〜14.5 kg)を雌雄
の区別なく用いた。モルヒネは0.3 mg/0.03 ml/kgを皮
下投与した。モルヒネ投与2.5時間前に少量の餌を動物
に摂取させ、その30分後に化合物No.3を所定量経口
投与した。対照動物も同様に、非絶食下で0.5%メチルセ
ルロース溶液を所定量経口投与した。オンダンセトロン
は絶食下で所定量経口投与した。オンダンセトロンの対
照動物には絶食下で生理食塩液を所定量経口投与した。
嘔吐の回数はモルヒネ投与30分後まで数えた。化合物N
o.3は0.5%メチルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kg
あたり1 mlの割合で経口投与した。オンダンセトロンは
0.2%(w/v)濃度の注射剤を経口投与した。また、0.5%メ
チルセルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合で、生
理食塩液は体重1 kgあたり0.5 mlの割合で経口投与し
た。嘔吐の回数、初回嘔吐までの時間(潜時)及び嘔吐が
発現してから終了するまでの時間に関するデータは、Du
nnett testあるいはt testにより対照群との差を統計解
析した。 〔結果〕対照動物ではモルヒネ投与5.6±0.5分後(平均
値±標準誤差)から嘔吐が始まり、その後約2分間継続し
てみられた。30分間の観察時間内に惹起した嘔吐は2.2
±0.5回であった。この嘔吐は化合物No.3の0.3 mg/
kgの経口投与で有意に抑制され、1 mg/kgで完全に抑制
された。一方、オンダンセトロンの1 mg/kgを経口投与
してもこの嘔吐は抑制されなかった。結果を〔表18〕
および〔表19〕に示す。
【0373】
【表18】
【0374】
【表19】
【0375】イヌにおけるモルヒネ誘発性嘔吐は化合物
No.3の経口投与により抑制されることが明らかとな
った。経口投与した化合物No.3のモルヒネ誘発性嘔
吐抑制率を以下に示す。空吐き抑制率および嘔吐抑制率
を下記式により算出し、その結果を〔表20〕および
〔表21〕に示す。
【数3】
【0376】
【表20】
【0377】
【表21】
【0378】実施例6 イヌにおける中枢性催吐薬ロペ
ラミド誘発性嘔吐に対する経口投与した化合物No.3
の作用 〔方法〕一群3頭のビーグル犬(7.7〜12.7 kg)を雌雄の
区別なく用いた。ロペラミドは1mg/ml/kgを皮下投与し
た。ロペラミド投与2.5時間前に少量の餌を動物に摂取
させ、その30分後に化合物No.3を所定量経口投与し
た。対照動物も同様に、非絶食下で0.5%メチルセルロー
ス溶液を所定量経口投与した。ナロキソン及びオンダン
セトロンは、ロペラミド投与30分前に絶食下でそれぞれ
所定量静脈内及び経口投与した。嘔吐の回数はロペラミ
ド投与3時間後まで数えた。化合物No.3は0.5%メチ
ルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kgあたり0.25〜1 ml
の割合で経口投与した。ナロキソンは0.05%(w/v)濃度溶
液を静脈内投与した。オンダンセトロンは0.2%(w/v)濃
度の注射剤を経口投与した。また、0.5%メチルセルロー
ス溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合で経口投与した。嘔
吐の回数、潜時及び嘔吐が発現してから終了するまでの
時間に関するデータは、Dunnett testにより対照群との
差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではロペラミド投与後0.73±0.04時間
(平均値±標準誤差)から嘔吐が始まり、その後約1.5時
間継続してみられた。3時間の観察時間内に惹起した嘔
吐は10.0±0.6回であった。この嘔吐は化合物No.3
の0.03 mg/kg以上の経口投与で有意に抑制され、10 mg/
kgで完全に抑制された。また、ナロキソンの0.5 mg/kg
を静脈内投与することにより、この嘔吐はほぼ完全に抑
制された。一方、オンダンセトロンの10 mg/kgを経口投
与してもこの嘔吐は抑制されなかった。測定結果を〔図
14〕、〔図15〕および〔表22〕に示す。
【0379】
【表22】
【0380】イヌにおけるロペラミド誘発性嘔吐は化合
物No.3の経口投与により抑制されることが明らかと
なった。化合物No.3のイヌにおけるロペラミド誘発
性嘔吐抑制率を以下に示す。嘔吐抑制率を下記式により
算出し、その結果を〔表23〕に示す。
【数4】
【0381】
【表23】
【0382】実施例7 イヌにおける中枢性催吐薬アポ
モルフィン誘発性嘔吐に対する化合物No.3の作用 〔方法〕一群3頭のビーグル犬(7.8〜15.9 kg)を雌雄の
区別なく用いた。アポモルフィンは0.1 mg/ml/kgを皮下
投与した。アポモルフィン投与2.5時間前に少量の餌を
動物に摂取させ、その30分後に化合物No.3を所定量
経口投与した。対照動物も同様に、非絶食下で0.5%メチ
ルセルロース溶液を所定量経口投与した。オンダンセト
ロンは、絶食下で所定量経口投与した。嘔吐の回数はア
ポモルフィン投与1時間後まで数えた。化合物No.3
は0.5%メチルセルロース溶液に懸濁し、体重1 kgあたり
1 mlの割合で経口投与した。オンダンセトロンは0.2%(w
/v)濃度の注射剤を経口投与した。また、0.5%メチルセ
ルロース溶液は体重1 kgあたり1 mlの割合で経口投与し
た。嘔吐の回数、潜時及び嘔吐が発現してから終了する
までの時間に関するデータは、Dunnett testにより対照
群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではアポモルフィン投与4.2±0.0分後
(平均値±標準誤差)から嘔吐が始まり、その後約30分間
継続してみられた。1時間の観察時間内に惹起した嘔吐
は12.0±3.6回であった。この嘔吐は化合物No.3の3
mg/kgで抑制傾向を示し、10 mg/kgで著明に抑制され
た。更に、化合物No.3の10 mg/kgは嘔吐が発現して
から終了するまでの時間を著明に短縮した。一方、オン
ダンセトロンの10 mg/kgを経口投与してもこの嘔吐は抑
制されなかった。結果を〔図16〕、〔図17〕および
〔表24〕に示す。
【0383】
【表24】
【0384】イヌにおけるアポモルフィン誘発性嘔吐は
化合物No.3の経口投与により抑制されることが明ら
かとなった。化合物No.3のイヌにおけるアポモルフ
ィン誘発性嘔吐抑制率を以下に示す。嘔吐抑制率を下記
式により算出し、その結果を〔表25〕に示す。
【数5】
【0385】
【表25】
【0386】実施例8 制がん薬シスプラチン誘発性急
性嘔吐に対する化合物No.3とオンダンセトロンとの
併用効果 〔方法〕雄性フェレット(0.8〜1.6 kg)を用いた。シス
プラチンは10 mg/10 ml/kgを腹腔内投与した。シスプラ
チン投与30分前に化合物No.3(3mg/kg)およびオン
ダンセトロン(0.03mg/kg)を経口投与した。対照動物
も同様に、0.5%(W/V)メチルセルロース(MC)溶液を
経口投与した。空吐きおよび嘔吐の回数はシスプラチン
投与180分後まで数えた。動物行動はclosed-circuitビ
デオ記録システムで記録し、実験終了後に分析した。空
吐きおよび嘔吐回数に関するデータは、Dunnett testに
より対照群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではシスプラチン投与後180分の観察
時間内に惹起した空吐き及び嘔吐は116.5±22.5回であ
った。この空吐き及び嘔吐の回数は、化合物No.3
(3mg/kg)とオンダンセトロン(0.03mg/kg)との併用
により、有意に抑制された〔図18〕。この結果から、
フェレットにおけるシスプラチン誘発性急性嘔吐は化合
物No.3およびオンダンセトロンの併用により有意に
抑制されることが明らかとなった。
【0387】実施例9 制がん薬シスプラチンによる遅
発性嘔吐に対する化合物No.3とデキサメタゾンとの
併用効果 〔方法〕雄性フェレット(1.2〜1.9 kg)を用いた。シス
プラチンは5 mg/5 ml/kgを腹腔内投与した。化合物N
o.3(3mg/kg)およびデキサメタゾン(1mg/kg)をシ
スプラチン投与30分後に経口投与した。対照動物も同様
に、0.5%(W/V)メチルセルロース(MC)溶液を経口投
与した。シスプラチン投与後31〜44時間の13時間
の間の空吐きおよび嘔吐の数を計測した。フェレットが
経口投与後1時間以内に嘔吐した場合、そのフェレット
のデータは使用しなかった。動物行動はclosed-circuit
ビデオ記録システムで記録し、実験終了後に分析した。
空吐きおよび嘔吐数に関するデータは、Dunnett testに
より対照群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物ではシスプラチン投与後31〜44時
間の空吐き及び嘔吐回数は74.0±20.7回であった。化合
物No.3(3 mg/kg)とデキサメタゾン(1mg/kg)と
の併用では、空吐き及び嘔吐の数は有意に抑制された
〔図19〕。この結果から、フェレットにおけるシスプ
ラチン誘発性遅延嘔吐は化合物No.3およびデキサメ
タゾンの併用により有意に抑制されることが明らかとな
った。
【0388】実施例10 制がん薬シスプラチンによる
急性嘔吐に対する化合物No.3、オンダンセトロンお
よびデキサメタゾンの併用効果 〔方法〕雄性フェレット(1.7〜2.0 kg)を用いた。シス
プラチンは10 mg/10 ml/kgを腹腔内投与した。化合物N
o.3(3mg/kg)、オンダンセトロン(0.03mg/kg)およ
びデキサメタゾン(1mg/kg)をシスプラチン投与30分前
に経口投与した。対照動物も同様に、0.5%(W/V)メチル
セルロース(MC)溶液を経口投与した。シスプラチン
投与後180分間の空吐きおよび嘔吐の数を計測した。動
物行動はclosed-circuitビデオ記録システムで記録し、
実験終了後に分析した。空吐きおよび嘔吐数に関するデ
ータは、Student's t testにより対照群との差を統計解
析した。 〔結果〕対照動物は、空吐き及び嘔吐回数は227±52回
であった。化合物No.3、オンダンセトロンおよびデ
キサメタゾンの併用では、空吐き及び嘔吐の数は有意に
抑制された。結果を〔図20〕および〔表26〕に示
す。
【0389】
【表26】
【0390】この結果から、フェレットにおけるシスプ
ラチン誘発性急性嘔吐は化合物No.3、オンダンセト
ロンおよびデキサメタゾンの併用により有意に抑制され
ることが明らかとなった。
【0391】実施例11 制がん薬シスプラチンによる
遅延嘔吐に対する化合物No.3、オンダンセトロンお
よびデキサメタゾンの併用効果 〔方法〕雄性フェレット(1.7〜1.9 kg)を用いた。シス
プラチンは5 mg/5 ml/kgを腹腔内投与した。化合物N
o.3(3mg/kg)、オンダンセトロン(0.03mg/kg)およ
びデキサメタゾン(1mg/kg)をシスプラチン投与30分後
に経口投与した。対照動物も同様に、0.5%(W/V)メチル
セルロース(MC)溶液を経口投与した。シスプラチン
投与後31〜44時間の13時間の間の空吐きおよび嘔
吐の数を計測した。動物行動はclosed-circuitビデオ記
録システムで記録し、実験終了後に分析した。空吐きお
よび嘔吐数に関するデータは、Student's t testにより
対照群との差を統計解析した。 〔結果〕対照動物は、空吐き及び嘔吐回数は63.0±9.1
回であった。化合物No.3、オンダンセトロンおよび
デキサメタゾンの併用では、空吐き及び嘔吐の数は有意
に抑制された〔図21〕。この結果から、フェレットに
おけるシスプラチン誘発性遅延嘔吐は化合物No.3、
オンダンセトロンおよびデキサメタゾンの併用により有
意に抑制されることが明らかとなった。
【0392】
【発明の効果】化合物(I)またはその塩は催吐作用を
有する薬物により惹起される嘔吐を安全に低薬量で速や
かに抑制することができ、副作用として催吐作用を有す
る薬物の適用範囲を広げるとともに患者のQOLを向上さ
せることができる。
【0393】
【図面の簡単な説明】
【図1】フェレットにシスプラチンを10 mg/kg, i.p.投
与した時の急性空吐きおよび嘔吐のパターンを示す。結
果は全観察時間の20分毎における空吐き回数および嘔
吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図2】フェレットにおけるシスプラチン誘発性嘔吐に
対する化合物No.3の経口投与効果を示す。結果は全
観察時間の空吐き回数および嘔吐回数を平均値±標準誤
差で示した。
【図3】イヌにシスプラチンを3 mg/kg静脈内投与した
時の嘔吐のパターンを示す。結果は全観察時間の10分
毎の嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図4】イヌにおけるシスプラチン誘発性嘔吐に対する
化合物No.3の経口投与効果を示す。結果は全観察時
間における嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図5】イヌにおけるシスプラチン誘発性嘔吐に対する
化合物No.3の静脈内投与効果を示す。結果は全観察
時間における嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図6】フェレットにシスプラチンを5 mg/kg, i.p.投
与した時の空吐きおよび嘔吐のパターンを示す。また、
空吐きおよび嘔吐に対する化合物No.3の1日2回投
与効果を示す。
【図7】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急性お
よび遅延嘔吐に対する化合物No.3およびオンダンセ
トロンの1日2回経口投与効果を示す。
【図8】フェレットにシスプラチンを5 mg/kg, i.p.投
与した時の空吐きおよび嘔吐のパターンを示す。また、
空吐きおよび嘔吐に対する化合物No.3の1日1回投
与効果を示す。
【図9】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急性お
よび遅延嘔吐に対する化合物No.3の1日1回経口投
与効果を示す。
【図10】イヌにおけるMTX誘発性遅延嘔吐に対する
化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与効果
を示す。結果は全観察時間(72時間)の4時間毎にお
ける嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図11】イヌにおけるMTX誘発性遅延嘔吐に対する
化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与効果
を示す。結果は全観察時間(72時間)の嘔吐回数を平
均値±標準誤差で示した。
【図12】フェレットにモルヒネを投与した時の空吐き
および嘔吐のパターンを示す。結果は全観察時間におけ
る10分毎の嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図13】フェレットにおけるモルヒネ(0.3 mg/kg, s.
c.)誘発性嘔吐に対する化合物No.3およびオンダン
セトロンの経口投与効果を示す。結果は全観察時間にお
ける嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図14】イヌにおけるロペラミド誘発性嘔吐に対する
化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与効果
を示す。結果は全観察時間における10分毎の嘔吐回数
を平均値±標準誤差で示した。
【図15】イヌにおけるロペラミド誘発性嘔吐に対する
化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与効果
およびナロキソンの静脈内投与効果を示す。結果は全観
察時間における嘔吐回数を平均値±標準誤差で示した。
【図16】イヌにおけるアポモルフィン誘発性嘔吐に対
する化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与
効果を示す。結果は全観察時間における10分毎の嘔吐
回数を平均値±標準誤差で示した。
【図17】イヌにおけるアポモルフィン誘発性嘔吐に対
する化合物No.3およびオンダンセトロンの経口投与
効果を示す。結果は全観察時間における嘔吐回数を平均
値±標準誤差で示した。
【図18】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急性
嘔吐に対する化合物No.3/オンダンセトロン併用投
与(Cpd.No.3+Ond)による効果を示す。結果は6動物
の全観察時間(シスプラチン投与後180分間)におけ
る空吐き回数および嘔吐回数を平均値±標準誤差で示し
た(* p<0.05)。
【図19】フェレットにおけるシスプラチン誘発性遅延
嘔吐に対する化合物No.3/デキサメタゾン併用投与
(Cpd.No.3+Dex)による効果を示す。結果は6動物の
全観察時間(シスプラチン投与後31〜44時間)にお
ける空吐き回数および嘔吐回数を平均値±標準誤差で示
した(* p<0.05)。
【図20】フェレットにおけるシスプラチン誘発性急性
嘔吐に対する化合物No.3/オンダンセトロン/デキ
サメタゾン併用投与(Drugs)による効果を示す。結果
は4動物の全観察時間(シスプラチン投与後180分
間)における空吐き回数および嘔吐回数を平均値±標準
誤差で示した(* p<0.05)。
【図21】フェレットにおけるシスプラチン誘発性遅延
嘔吐に対する化合物No.3/オンダンセトロン/デキ
サメタゾン併用投与(Drugs)による効果を示す。結果
は4動物の全観察時間(シスプラチン投与後31〜44
時間)における空吐き回数および嘔吐回数を平均値±標
準誤差で示した(* p<0.05)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/551 A61K 31/551 A61P 1/08 A61P 1/08 25/04 25/04 35/00 35/00 C07D 471/14 102 C07D 471/14 102 498/04 116 498/04 116 Fターム(参考) 4C065 AA01 AA04 BB09 CC08 DD03 EE03 HH01 JJ01 KK02 LL01 PP03 4C072 AA01 BB02 CC02 CC11 EE05 EE09 FF07 GG01 HH02 4C086 AA01 AA02 CB01 CB22 MA02 MA04 MA35 MA52 MA57 MA66 NA12 NA14 ZA71 ZC42 ZC75

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
    塩と催吐作用を有する薬物とを組み合わせてなる医薬。
  2. 【請求項2】RaおよびRbがそれぞれ水素原子または
    (1)ハロゲン原子;(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)
    1-6アルコキシ基,(iii)C1-6アルキルチオ基,(i
    v)アミノ基,(v)C1-7アシルアミノ基,(vi)カル
    ボキシル基,(vii)ニトロ基,(viii)モノ−又はジ
    −C1-6アルキルアミノ基,(ix)モノ−又はジ−C3-8
    シクロアルキルアミノ基,(x)C6-10アリールアミノ
    基,(xi)C1-6アルキルで置換されていてもよい、窒
    素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原
    子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
    基,(xii)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子およ
    び硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含
    む5又は6員の芳香族複素環基,(xiii)炭素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテ
    ロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複
    素環基,(xiv)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,
    (xv)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(xv
    i)ハロゲン原子から選ばれた1〜5個の置換基を有し
    ていてもよいC1-6アルキル基,(3)ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ基,(4)ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基,(5)C3-10
    クロアルキル基,(6)C6-10アリール基,(7)C
    1-7アシルアミノ基,(8)C1-3アシルオキシ基,
    (9)ヒドロキシル基,(10)ニトロ基,(11)シアノ
    基,(12)アミノ基,(13)モノ−又はジ−C1-6アル
    キルアミノ基,(14)C1-6アルキルで置換されていて
    もよい、窒素原子以外に酸素原子および硫黄原子から選
    ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員
    の環状アミノ基,(15)C1-6アルキル−カルボニルア
    ミノ基,(16)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,
    (17)C1-6アルコキシ−カルボニル基,(18)カルボ
    キシル基,(19)C1-6アルキル−カルボニル基,(2
    0)カルバモイル基,(21)モノ−又はジ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基,および(22)C1-6アルキルスルホ
    ニル基から選ばれる置換基を示すか;RaおよびRbが共
    に結合してA環を形成し、 A環が(1)ハロゲン原子,(2)(i)ヒドロキシル
    基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル基,(iv)ニ
    トロ基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,
    (vi)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基および(vi
    i)ハロゲン原子から選ばれた1〜5個の置換基を有し
    ていてもよいC1-6アルキル基,(3)ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ基,(4)ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基,(5)C6-10
    リール基,(6)C1-7アシルアミノ基,(7)C1-3
    シルオキシ基,(8)ヒドロキシル基,(9)ニトロ
    基,(10)シアノ基,(11)アミノ基,(12)モノ−又
    はジ−C1-6アルキルアミノ基,(13)窒素原子以外に
    酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜
    3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(14)
    1-6アルキル−カルボニルアミノ基,(15)C1-6アル
    キル−スルホニルアミノ基,(16)C1-6アルコキシ−
    カルボニル基,(17)カルボキシル基,(18)C1-6
    ルキルカルボニル基,(19)カルバモイル基,(20)モ
    ノ−又はジ−C1-6アルキルカルバモイル基,(21)C
    1-6アルキルスルホニル基および(22)オキソ基から選
    ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよい
    炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から
    選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個
    含む5ないし9員の芳香族複素環、炭素原子以外に窒
    素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種また
    は2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員
    の非芳香族複素環または3ないし10員の環状炭化水
    素を示し;B環が(1)ハロゲン原子,(2)(i)ヒド
    ロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル基,
    (iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルア
    ミノ基,(vi)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基お
    よび(vii)ハロゲン原子から選ばれた1〜5個の置換
    基を有していてもよいC1-6アルキル基,(3)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルコキシ基,(4)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基,(5)
    6-10アリール基,(6)C1-7アシルアミノ基,
    (7)C1-3アシルオキシ基,(8)ヒドロキシル基,
    (9)ニトロ基,(10)シアノ基,(11)アミノ基,
    (12)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基,(13)
    窒素原子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘ
    テロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状ア
    ミノ基,(14)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基,
    (15)C1-6アルキル−スルホニルアミノ基,(16)C
    1-6アルコキシ−カルボニル基,(17)カルボキシル
    基,(18)C1-6アルキルカルボニル基,(19)カルバ
    モイル基,(20)モノ−又はジ−C1-6アルキルカルバ
    モイル基,(21)C1-6アルキルスルホニルおよび(2
    2)オキソ基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換
    されていてもよい炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
    および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原
    子を1個ないし3個含む5ないし9員の芳香族複素環、
    炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子か
    ら選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3
    個含む5ないし9員の非芳香族複素環または3ないし
    10員の環状炭化水素を示し;C環が(1)ハロゲン原
    子,(2)ハロゲン化されていてもよいC1-10アルキル
    基,(3)アミノ基で置換されたC1-4アルキル基,
    (4)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換さ
    れたC1-4アルキル基,(5)カルボキシル基で置換さ
    れたC1-4アルキル基,(6)C1-4アルコキシ−カルボ
    ニル基で置換されたC1-4アルキル基,(7)ヒドロキ
    シル基で置換されたC1-4アルキル基,(8)C3-10
    クロアルキル基,(9)ニトロ基,(10)シアノ基,
    (11)ヒドロキシル基,(12)ハロゲン化されていても
    よいC1-10アルコキシ基,(13)ハロゲン化されていて
    もよいC1-4アルキルチオ基,(14)アミノ基,(15)
    モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(16)窒素原
    子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原
    子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ
    基,(17)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基,(1
    8)アミノカルボニルオキシ基,(19)モノ−又はジ−
    1-4アルキルアミノカルボニルオキシ基,(20)C1-4
    アルキルスルホニルアミノ基,(21)C1-4アルコキシ
    −カルボニル基,(22)アラルキルオキシカルボニル
    基,(23)カルボキシル基,(24)C1-6アルキル−カ
    ルボニル基,(25)C3-6シクロアルキル−カルボニル
    基,(26)カルバモイル基,(27)モノ−又はジ−C
    1-4アルキルカルバモイル基,(28)C1-6アルキルスル
    ホニル基または(29)1ないし3個のハロゲン化されて
    いてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよい炭
    素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
    ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含
    む5または6員の芳香族単環式複素環から選ばれる1な
    いし5個の置換基で置換されていてもよい、炭素原子以
    外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1
    種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む5ない
    し9員の複素環;または(1)ハロゲン原子,(2)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-10アルキル基,(3)ア
    ミノ基で置換されたC1-4アルキル基,(4)モノ−又
    はジ−C1-4アルキルアミノ基で置換されたC1-4アルキ
    ル基,(5)カルボキシル基で置換されたC1-4アルキ
    ル基,(6)C1-4アルコキシ−カルボニル基で置換さ
    れたC1-4アルキル基,(7)ヒドロキシル基で置換さ
    れたC1-4アルキル基,(8)C3-10シクロアルキル
    基,(9)ニトロ基,(10)シアノ基,(11)ヒドロキ
    シル基,(12)ハロゲン化されていてもよいC1-10アル
    コキシ基,(13)ハロゲン化されていてもよいC1-4
    ルキルチオ基,(14)アミノ基,(15)モノ−又はジ−
    1-4アルキルアミノ基,(16)窒素原子以外に酸素原
    子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含
    んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(17)C1-4
    アルキル−カルボニルアミノ基,(18)アミノカルボニ
    ルオキシ基,(19)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミ
    ノカルボニルオキシ基,(20)C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ基,(21)C1-4アルコキシ−カルボニル基,
    (22)アラルキルオキシカルボニル基,(23)カルボキ
    シル基,(24)C1-6アルキル−カルボニル基,(25)
    3-6シクロアルキル−カルボニル基,(26)カルバモ
    イル基,(27)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモ
    イル基,(28)C1-6アルキルスルホニル基および(2
    9)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1-4
    ルキル基で置換されていてもよい炭素原子以外に窒素原
    子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2
    種のヘテロ原子を1個ないし4個含む5または6員の芳
    香族単環式複素環から選ばれる1ないし5個の置換基で
    置換されていてもよい3ないし10員の同素環であり;
    Z環が(1)C1-6アルキル基,(2)C2-6アルケニル
    基,(3)C2-6アルキニル基,(4)C3-8シクロアル
    キル基,(5)C3-8シクロアルキル−C1-4アルキル
    基,(6)C6-14アリール基,(7)ニトロ基,(8)
    シアノ基,(9)ヒドロキシル基,(10)C1-4アルコ
    キシ基,(11)C1-4アルキルチオ基(12)アミノ基,
    (13)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基,(14)
    窒素原子以外に酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘ
    テロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状ア
    ミノ基,(15)C1-4アルキル−カルボニルアミノ基,
    (16)C1-4アルキルスルホニルアミノ基,(17)C1-4
    アルコキシ−カルボニル基,(18)カルボキシル基,
    (19)C1-6アルキル−カルボニル基,(20)カルバモ
    イル基,(21)モノ−又はジ−C1-4アルキルカルバモ
    イル基,(22)C1-6アルキルスルホニル基,(23)オ
    キソ基および(24)チオキソ基から選ばれる1ないし5
    個の置換基で置換されていてもよい、Y及び炭素原子及
    び窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子
    から選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含んでい
    てもよい5ないし12員の複素環である請求項1記載の
    医薬。
  3. 【請求項3】RaおよびRbが共に結合してA環を形成
    し、C環が置換基を有していてもよいベンゼン環又は置
    換基を有していてもよい複素環、Z環がオキソ化されて
    いてもよい含窒素複素環、およびnが1または2である
    請求項1記載の医薬。
  4. 【請求項4】Z環がオキソ化されていてもよい含窒素複
    素環である請求項1記載の医薬。
  5. 【請求項5】A環およびB環の一方が置換基を有してい
    てもよい芳香環で、他方が置換基を有していてもよい芳
    香族複素環である請求項1記載の医薬。
  6. 【請求項6】A環が置換基を有していてもよい芳香族複
    素環であり、B環が置換基を有していてもよいベンゼン
    環である請求項1記載の医薬。
  7. 【請求項7】芳香族複素環が炭素原子以外に窒素原子、
    硫黄原子および酸素原子から選ばれたヘテロ原子を1種
    または2種含む5または6員の芳香族複素環である請求
    項5記載の医薬。
  8. 【請求項8】C環が置換されていてもよいベンゼン環で
    ある請求項1記載の医薬。
  9. 【請求項9】C環が、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル基およびハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルコキシ基から選ばれた置換基を1な
    いし3個有するベンゼン環である請求項1記載の医薬。
  10. 【請求項10】Z環が1または2個のオキソ基で置換さ
    れていてもよい5ないし10員の環である請求項1記載
    の医薬。
  11. 【請求項11】 【化2】 である請求項1記載の医薬。
  12. 【請求項12】nが1である請求項1記載の医薬。
  13. 【請求項13】A環が置換基を有していてもよいピリジ
    ン環、B環が置換基を有していてもよいベンゼン環、C
    環が置換基を有していてもよいベンゼン環、Z環がオキ
    ソ化されていてもよい5ないし10員環、 【化3】 nが1である請求項1記載の医薬。
  14. 【請求項14】RaおよびRbが同一又は異なって水素原
    子、ハロゲン原子、置換基を有していていてもよいアル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいアルコキシ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、シクロアル
    キル基、アリール基、アシルアミノ基、アシルオキシ
    基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、
    モノ−又はジ−アルキルアミノ基、環状アミノ基、アル
    キルカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ
    基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキ
    ルカルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アル
    キルカルバモイル基、アルキルスルホニル基またはオキ
    ソ基である請求項1記載の医薬。
  15. 【請求項15】RaおよびRbが同一又は異なって水素原
    子又はC1-6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基、
    アミノ基、C1-7アシルアミノ基、モノ−又はジ
    −C1-6アルキルアミノ基、C3-10環状アミノ基、
    1-6アルキル基で置換されていてもよい5又は6員の
    環状アミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基又
    はC1-6アルキルカルボニルオキシ基で置換されてい
    てもよいC1-6アルキル基、又はRaおよびRbが共に結
    合してハロゲン原子およびC1-4アルキル基から選ばれ
    た1ないし3個の置換基を有していてもよいピリジン環
    を形成し、B環がハロゲン原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-4アルキル基およびハロゲン化されて
    いてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ないし3
    個の置換基を有していてもよいベンゼン環であり、C環
    がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4
    ルコキシ基、C1-4アルキル基で置換されていてもよ
    いアミノ基、C1-3アシルオキシ基および水酸基か
    ら選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいベ
    ンゼン環であり、Z環がC1-4アルキル基又は水酸基で
    置換されていてもよくオキソ化されていてもよい5ない
    し10員の含窒素複素環基であり、 【化4】 nが1である請求項1記載の医薬。
  16. 【請求項16】RaおよびRbが共に結合してハロゲン原
    子およびC1-4アルキル基から選ばれた1ないし3個の
    置換基を有していてもよいピリジン環を形成し、 【化5】 である請求項15記載の医薬。
  17. 【請求項17】ピリジン環が無置換のピリジン環である
    請求項16記載の医薬。
  18. 【請求項18】B環がハロゲン化されていてもよいC
    1-4アルキル基を1ないし3個有していてもよいベンゼ
    ン環である請求項15記載の医薬。
  19. 【請求項19】C環がハロゲン原子、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-4アルキル基およびハロゲン化さ
    れていてもよいC1-4アルコキシ基から選ばれた1ない
    し3個の置換基を有していてもよいベンゼン環である請
    求項15記載の医薬。
  20. 【請求項20】Z環が式 【化6】 [式中、mおよびpは同一又は異なって1ないし5の整
    数を示し、Z1およびZ2は同一又は異なって水素原子、
    1-4アルキル基又は水酸基を示し、Yは請求項15記
    載と同意義を示す]で表される請求項15記載の医薬。
  21. 【請求項21】化合物(I)が(9S)−7−[3,5−
    ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
    9,10,12−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,12
    −ジオキソ−5−フェニル[1,4]ジアゼピノ[2,
    1−g][1,7]ナフチリジンである請求項1記載の
    医薬。
  22. 【請求項22】化合物(I)が(9S)−7−[3,5−
    ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
    9,10,12−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4
    −メチルフェニル)−6,12−ジオキソ−[1,4]
    ジアゼピノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンであ
    る請求項1記載の医薬。
  23. 【請求項23】化合物(I)が(9R)−7−[3,5−
    ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
    9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−6,13
    −ジオキソ−5−フェニル−13H−[1,4]ジアゾ
    シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンである請求
    項1記載の医薬。
  24. 【請求項24】化合物(I)が(9R)−7−[3,5−
    ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−6,7,8,
    9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4
    −メチルフェニル)−6,13−ジオキソ−13H−
    [1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]ナフチ
    リジンである請求項1記載の医薬。
  25. 【請求項25】化合物(I)が(9R)−7−(3,5−
    ジメトキシベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)
    −6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−9−メ
    チル−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
    シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンである請求
    項1記載の医薬。
  26. 【請求項26】化合物(I)が(9R)−7−(3,5−
    ジメトキシベンジル)−6,7,8,9,10,11−
    ヘキサヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニ
    ル)−6,13−ジオキソ−13H−[1,4]ジアゾ
    シノ[2,1−g][1,7]ナフチリジンである請求
    項1記載の医薬。
  27. 【請求項27】催吐作用を有する薬物が制癌剤である請
    求項1記載の医薬。
  28. 【請求項28】催吐作用を有する薬物がモルヒネもしく
    はその誘導体またはその塩である請求項1記載の医薬。
  29. 【請求項29】催吐作用を有する薬物がアポモルフィン
    またはその塩である請求項1記載の医薬。
  30. 【請求項30】化合物(I)またはその塩を経口投与用製
    剤に含有せしめた請求項28記載の医薬。
  31. 【請求項31】モルヒネもしくはその誘導体またはその
    塩を徐放性製剤に含有せしめた請求項28記載の医薬。
  32. 【請求項32】モルヒネもしくはその誘導体またはその
    塩を経口投与用製剤に含有せしめた請求項28記載の医
    薬。
  33. 【請求項33】経口投与用製剤が舌下錠またはバッカル
    である請求項32記載の医薬。
  34. 【請求項34】経口投与用製剤が口腔内速崩壊剤である
    請求項32記載の医薬。
  35. 【請求項35】化合物(I)またはその塩を含有してなる
    経口投与用製剤と、モルヒネもしくはその誘導体または
    その塩を含有してなる注射剤または経口投与用製剤とを
    組み合わせてなる請求項28記載の医薬。
  36. 【請求項36】さらにセロトニン拮抗剤および/または
    糖質ステロイドを組み合わせてなる請求項1記載の医
    薬。
  37. 【請求項37】式 【化7】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
    塩と催吐作用を有する薬物とを含有してなる医薬。
  38. 【請求項38】催吐作用を有する薬物の嘔吐を抑制する
    医薬を製造するための式 【化8】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
    塩の用途。
  39. 【請求項39】催吐作用を有する薬物が投与されるまた
    は投与された哺乳動物に式 【化9】 −CS−N<を有する複素環;RaおよびRbは共に結合
    してA環を形成するか、あるいは同一又は異なって水素
    原子又はM環における置換基;A環およびB環は、それ
    ぞれ置換基を有していてもよい同素又は複素環で、その
    少なくとも一方が置換基を有していてもよい複素環;C
    環は置換基を有していてもよい同素又は複素環;Z環は
    置換されていてもよい含窒素複素環;およびnは1ない
    し6の整数を示す。〕で表される化合物(I)またはその
    塩を投与することを特徴とする該催吐作用を有する薬物
    が惹起する嘔吐の抑制方法。
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