JP2000272471A - シートベルトショルダアジャスタ構造 - Google Patents

シートベルトショルダアジャスタ構造

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JP2000272471A
JP2000272471A JP11086762A JP8676299A JP2000272471A JP 2000272471 A JP2000272471 A JP 2000272471A JP 11086762 A JP11086762 A JP 11086762A JP 8676299 A JP8676299 A JP 8676299A JP 2000272471 A JP2000272471 A JP 2000272471A
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JP
Japan
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webbing
seat belt
shoulder adjuster
adjuster structure
slit
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JP11086762A
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English (en)
Inventor
Kenichi Saito
健一 斉藤
Yasuhiro Aida
康寛 會田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スペース効率が良好であると共に、部品点数の
増大を抑制し、しかも、外観品質も良好で、所望のウエ
ビング引き出し位置調整が可能なシートベルトショルダ
アジャスタ構造を提供する。 【解決手段】ウエビング3を巻き取り軸4周囲に巻き廻
して収納すると共に、車体に対して、水平左右方向に揺
動自在となるように軸支されたシートベルト用リトラク
タ15を有している。 シートベルト用リトラクタ15
から送出されたウエビング3を挿通して、左右方向何れ
かの位置からウエビング3を送出可能なスリット27が
設けられたウエビング出口部26を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のシートベ
ルトショルダアジャスタ構造、特に着座位置及び体格に
応じて適切な位置にウエビングを掛けることが出来るシ
ートベルトショルダアジャスタ構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両1等のシートベルトショルダ
アジャスタ構造として、例えば、特開平8−15646
4号公報に記載された図23に示すようなものが知られ
ている。
【0003】このようなものでは、車体後部のリヤパー
セルシェルフ2には、ウエビング3を巻き取り軸4周囲
に巻き廻して収納する収納手段としてのシートベルト用
リトラクタ5が、リヤシート6後方に位置して取り付け
られている。この巻き取り軸4は、軸方向を車幅方向に
沿わせて、ケース5aに軸支されている。
【0004】前記ウエビング3は、前記リヤパーセルシ
ェルフ2の上部に、開口形成されたウエビング出口部7
から送出されている。このウエビング出口部7は、前記
巻き取り軸4延設方向に長手方向を沿わせる長孔スリッ
ト状を呈するように形成されている。
【0005】また、前記リヤパーセルシェルフ2の上面
側2aには、アンカー部材8が、ボルト部材9及びナッ
ト部材10を用いて、略水平左,右方向に回動自在とな
るように枢着されている。このアンカー部材8には、環
状のアンカー環11が設けられていて、前記ウエビング
3が、このアンカー環11に挿通されている。
【0006】次に、この従来例の作用について説明す
る。
【0007】このように構成された従来のシートベルト
ショルダアジャスタ構造では、前記シートベルト用リト
ラクタ5から送出されたウエビング3は、前記アンカー
部材8のアンカー環11に挿通されて、前記リヤシート
6上方へ向けて、引き出される。
【0008】前記アンカー環11は、前記ボルト部材9
を回動中心として、略水平左,右方向に回動されて、こ
のリヤシート6に着座した乗員の着座位置及び体格に応
じて適切な位置に、前記ウエビング3を掛けることが出
来る。
【0009】また、図24に示すように、前記リヤパー
セルシェルフ2の上面側2aに、前記シートベルト用リ
トラクタ5のケース5aが、ブラケット5bを介して固
着されているものがある(特開平8−142915号公
報等参照)。
【0010】更に、他の従来のものとしては、特開平9
−66798号公報等に記載されているようなものも知
られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシートベルトショルダアジャスタ構造では、
固定されたシートベルト用リトラクタ5と、アンカー環
11との距離が近いため、アンカー環11を水平方向左
右に揺動させて前記リヤシート6上方へ向けて引き出さ
れたウエビング3の左右位置を調整できる量が、限られ
てしまう。
【0012】このため、従来公知のように、ピラー内側
等に設けられたショルダーアンカー環に、この引き出さ
れたウエビング3を挿通させて、このショルダーアンカ
ー環を、上,下方向に沿ってスライド移動させることに
より、更に調整を行わなければならない。
【0013】しかしながら、このようなショルダーアン
カー環を用いると、後席乗員の側頭部空間を占有してし
まうと共に、部品点数も増大し、外観品質も良好である
とは言い難かった。
【0014】そこで、本発明の目的は、スペース効率が
良好であると共に、部品点数の増大を抑制し、しかも、
外観品質も良好で、所望のウエビング引き出し位置調整
が可能なシートベルトショルダアジャスタ構造を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、ウエビングを巻き
取り軸周囲に巻き廻して収納すると共に、車体に対し
て、水平左右方向に揺動自在となるように軸支された収
納手段と、該収納手段から送出されたウエビングを挿通
して、左右方向何れかの位置から前記ウエビングを送出
可能なスリットを設けたウエビング出口部とを有するシ
ートベルトショルダアジャスタ構造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記スリットに挿通されるウエビングの送出位置
は、収納手段が車体に対して揺動することにより、水平
左右方向に調整される。
【0017】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ウエビング出口部近傍には、車室内側から、前記収納
手段の揺動角度を所定角度に固定するロック機構が設け
られている請求項1記載のシートベルトショルダアジャ
スタ構造を特徴としている。
【0018】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記ロック機構によって、前記収納手段の揺動角
度を所定角度に固定する作業を車室内側から行えるの
で、更に、容易にウエビングが送出される水平方向左右
位置の調整を行うことが出来る。
【0019】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記スリットを有する車体側ブラケットの一側縁に該ス
リット形成方向に沿うレール部を設け、前記収納手段の
揺動中心から所定間隔離間した位置で該レール部に係合
係合可能で、常時はスライド移動するフック部を設けた
請求項1又は2記載のシートベルトショルダアジャスタ
構造を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記フック部が、前記ウエビングから入力する荷
重を分散させて受け止め、前記レール部に伝達する。こ
のため、シートベルトとして求められる所望の強度を容
易に確保できる。
【0021】また、請求項4に記載されたものでは、前
記収納手段は、リヤパーセルシェリフに設けられている
請求項1乃至3記載のシートベルトショルダアジャスタ
構造を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記収納手段が、リヤパーセルシェルフに設けら
れているので、例えば、従来ピラー内側等に設けられて
いたショルダーアンカー環等を不要として、後部座席乗
員の側頭部空間等のスペース効率を良好なものとするこ
とが出来る。
【0023】また、部品点数の増大を抑制すると共に、
外観品質も良好なものとすることが出来る。
【0024】更に、後席中央席のシートベルト装置とし
ても使用出来る。
【0025】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0026】図1乃至図10は、この発明の実施の形態
1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等
な部分については同一符号を付して説明する。
【0027】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の車両12では、収納手段としてのシートベルト用リ
トラクタ15が、リヤシート6の後方のリヤパーセルシ
ェルフ13に設けられている。
【0028】このリヤパーセルシェルフ13の上面部1
3aには、リトラクタ用開口14が形成されている。
【0029】このリトラクタ用開口14には、前縁部1
4aに、回動中心孔部14bが上下方向に沿って穿設さ
れている。
【0030】この回動中心孔部14bには、ボルト柱1
6が上から下に挿通される。
【0031】このボルト柱16には、断面円柱状を呈し
て、前記前縁部14a上面側に固着される支持軸部16
aが、形成されて、この支持軸部16aが、前記シート
ベルト用リトラクタ15のケース15aの前方側から突
設される回動支持片15bに形成された回動孔15cに
挿通されることにより、車体に対して、水平左右方向に
揺動自在となるように、このシートベルト用リトラクタ
15が軸支されている。そして、このボルト柱16に
は、ワッシャ部材17〜19が、挿通されていて、前縁
部14a下面側で、ナット部材20によって締結され
る。
【0032】このシートベルト用リトラクタ15では、
略直方体形状のケース15a内に、ウエビング3が巻き
取り軸4周囲に巻き廻されて収納されている。このケー
ス15aの上面部には、ウエビング3を送出するウエビ
ング出入口15が形成されると共に、回動支持片15b
と反対側の後方側へ突出した後方突出片15pに上方へ
のカギ形状としたフック部15dが一体的に形成されて
いる。この後方突出片15pのフック部15dの前方側
には、ストッパ挿通孔15eが形成されている。
【0033】また、前記リトラクタ用開口14の後縁部
14c近傍には、前記上面部13aよりも一段低い位置
に左,右一対の取付フランジ部14d,14dが形成さ
れている。
【0034】この取付フランジ部14d,14dには、
取付孔14e,14eが形成されている。
【0035】そして、この取付フランジ部14d,14
dには、各々詳細は後述のレール部材21の左,右脚部
22,22が載置されると共に、ボルト孔22a,22
aに挿通された取付ボルト23,23が各々前記取付孔
14e,14eに挿通されて、ナット部材24,24に
よって締結されることにより、固定されている。
【0036】このレール部材21の前記左,右脚部2
2,22間には、略扇形形状を呈するスライド面部25
が一体に形成されている。
【0037】このスライド面部25には、前記シートベ
ルト用リトラクタ15から送出されたウエビング33を
挿通して、左右方向何れかの位置から前記ウエビング3
を送出可能なウエビング出口部26が設けられている。
このウエビング出口部26は、前記ボルト柱16を回動
中心とした略円弧形状を呈するスリット27と、該スリ
ット27の側縁に形成された切り起こし部28とから主
に構成され、図3に示すように、前記リヤパーセルシェ
ルフ13を覆うトリム28のトリム開口部28aを挿通
させて、ウエビング3を車両前方方向へ引き出すように
構成されている。
【0038】また、レール部材21の後縁は、前記スリ
ット27に沿った略円弧状の後縁部21aとされ、フッ
ク部15dがこれに対向してスライド可能に位置され
る。
【0039】このウエビング出口部26近傍には、車室
内側から、前記シートベルト用リトラクタ15の揺動角
度を所定角度に固定するロック機構29が設けられてい
る。
【0040】このロック機構29では、前記レール部材
21のスライド面部25に、所定間隔を置いて形成され
る複数の係止孔31…と、これらの係止孔31,31間
を連結するスライド溝32,32とからなるノブ軸スラ
イド開口30が設けられている。
【0041】また、このロック機構29には、図3乃至
図5に示すように、前記ノブ軸スライド開口30に挿通
されるノブ部材33が備えられている。このノブ部材3
3には、このノブ軸スライド開口30及び前記フック部
15dに形成されたストッパ挿通孔15eに挿通される
軸部33aが形成されており、この軸部33aの上側に
は、軸部33aよりも大径を呈して、前記係止孔31の
何れかに係止可能な円柱部33bが形成されている。こ
の円柱部33b上周縁には、前記トリム28の挿通孔周
縁に係止するフランジ部33cが一体に形成されてい
る。そして、このフランジ部33cの上部には略円盤形
状のノブ本体33dが形成されていて、このノブ本体3
3dを上下方向に移動させることにより、前記円柱部3
3bが、前記係止孔31内に挿抜されるように構成され
ている。
【0042】更に、前記軸部33aには、前記ストッパ
挿通孔15eの下面側周縁に当接するワッシャ部材33
eが挿通されると共に、この軸部33aの下端に固定さ
れる抜け止めワッシャ部材33fと、このワッシャ部材
33eとの間にスプリング部材33gが介在されて、前
記ノブ部材33が下方向へ付勢されている。
【0043】次にこの実施の形態1の作用について説明
する。
【0044】この実施の形態1では、前記スリット27
に挿通されたウエビング3の送出位置が、車体に固着さ
れた前記ボルト柱16を揺動中心として、水平方向左,
右に前記シートベルト用リトラクタ15を揺動させるこ
とにより、車幅方向に調整される。
【0045】また、前記ロック機構29では、図5に示
すように前記円柱部33bが、前記係止孔31に対して
係止している状態から、前記ノブ本体33dを図6に示
すように摘み上げることによって、前記円柱部33b
と、前記係止孔31との係止が解除された状態になる。
【0046】このため、前記ノブ部材33の軸部33a
をノブ軸スライド挿通開口30に沿わせてスライド移動
させることが出来る。
【0047】例えば、図7に示すように、車両前方視左
側に寄った位置までスライド移動させて、図8に示すよ
うにリヤシート6の右ドア寄りに着座した乗員に前記ウ
エビング3をフィットさせることが出来る。
【0048】また、図9に示すように、車両前方視右側
に寄った位置までスライド移動させて、図10に示すよ
うにリヤシート6の中央寄りに着座した乗員に前記ウエ
ビング3をフィットさせることが出来る。
【0049】前記ロック機構29では、所望の位置でノ
ブ本体33dを放すことによって、前記スプリング部材
33gの付勢力でノブ部材33が下方に移動し、図5に
示すように、何れかの係止孔31内に突入することによ
り、前記円柱部33bが係止孔31で係止されて、左,
右方向の移動がロックされる。
【0050】このように、前記シートベルト用リトラク
タ15の揺動角度を所定角度に固定する作業が車室内側
から行えるので、更に、容易にウエビング3が送出され
る水平方向左右位置の調整を行うことが出来る。
【0051】そして、前記ウエビング3から入力する荷
重がリトラクタ15に作用すると前記フック部15dの
カギ形状部15zがレール部材21の後縁部21aと係
合して、前記レール部材21の後縁部21aに伝達し
て、前記取付ボルト23,23及び前記ボルト柱16に
分散させて、受け止める。このため、シートベルトとし
て求められる所望の強度を容易に確保できる。
【0052】また、この実施の形態1では、前記シート
ベルト用リトラクタ15が、リヤパーセルシェルフ13
の上面部13aに設けられているので、リヤシート6に
着座した乗員の側頭部空間等のスペース効率を良好なも
のとすることが出来る。
【0053】例えば、ピラー内側等に設けられていたシ
ョルダーアンカー環等を不要とすることが出来る。この
ため、部品点数の増大を抑制すると共に、外観品質も良
好なものとすることが出来る。
【0054】更に、前記シートベルト用リトラクタ15
が、リヤパーセルシェルフ13の上面部13aに設けら
れるので、シートベルト用リトラクタ15配設位置の車
幅方向の自由度が増大し、リヤシート6中央席のシート
ベルト装置としても使用出来る。
【0055】
【実施の形態2】図11及び図12は、この発明の実施
の形態2のシートベルトショルダアジャスタ構造を説明
するものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均
等な部分については同一符号を付して説明する。
【0056】この発明の実施の形態2のシートベルトシ
ョルダアジャスタ構造に用いられるレール部材36で
は、前記ノブ部材33の軸部33aが挿通されるノブ軸
スライド挿通開口34が、長手方向をスライド面部35
の略扇形形状に沿わせた長円弧形状を呈して形成されて
いる。
【0057】このように構成された実施の形態2のシー
トベルトショルダアジャスタ構造では、図11に示すよ
うに、前記ノブ部材33を前記ノブ軸スライド挿通開口
34に沿わせて水平方向左,右にスライド移動させるこ
とにより、図12に示すように、ウエビング3送出位置
を車幅方向に移動させることが出来、リヤシート6に着
座した乗員に前記ウエビング3をフィットさせることが
出来る。
【0058】そして、ノブ部材33は、前記実施の形態
1と異なり、ねじ込む事ができるタイプで、このノブ部
材33をねじ込むことで、フック部15dとレール部材
36のスライド面部35下面に圧接させて、ノブ軸スラ
イド挿通開口34内での左右の位置を固定する。
【0059】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1と同一乃至均等であるので、説明を省略す
る。
【0060】
【実施の形態3】図13乃至図15は、この発明の実施
の形態3のシートベルトショルダアジャスタ構造を説明
するものである。なお、前記実施の形態1又は2と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0061】この発明の実施の形態3では、レール部材
37よりも車両後方位置で、リヤパーセルシェルフ13
の上面部13aに、前記シートベルト用リトラクタ15
を水平左右方向へ揺動自在に軸支する前記ボルト柱16
が設けられている。また、このシートベルト用リトラク
タ15の上面板部材15fには、前記ボルト柱16を挿
通する回動孔15cと、前記ウエビング3を送出するウ
エビング出入口15との間に前記ストッパ挿通開口15
eが形成されると共に、回動支持片15bと反対側に、
フック部15dが一体に形成されている。
【0062】また、前記レール部材37は、図13に示
すように、前記ボルト柱16位置を中心とする略扇形形
状を呈して構成されると共に、前記フック部材15dを
前縁部37aにスライド自在となるように係止させてい
る。
【0063】そして、このレール部材37の前縁部37
a近傍に、前記スリット27を有するウエビング出口部
26が略円弧形状に開口して形成されている。
【0064】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。この実施の形態3では、前記レール部材37の
前縁部37a近傍にウエビング出口部26のスリット2
7が略円弧形状に開口して形成されている。このため、
このスリット27に挿通されたウエビング3の送出位置
の調整幅を、前記実施の形態1に比して更に水平方向
左,右に大きく設定する事が出来る。
【0065】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1又は2と同一乃至均等であるので、説明を省
略する。
【0066】
【実施の形態4】図16乃至図20は、この発明の実施
の形態4のシートベルトショルダアジャスタ構造を説明
するものである。なお、前記実施の形態1乃至3と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0067】この発明の実施の形態4のシートベルト用
リトラクタ39のケース15a下面には、下面板部材1
5hが設けられている。この下面板部材15hのうち、
車両前方に向けて延設された延設片15iの前端縁に
は、下方に向けて折曲形成されたフック部15dが設け
られていて、所定間隔を置いて複数の係止孔41,41
を形成したレール部材40の前縁部40aに、このフッ
ク部材15dがスライド自在となるように係止されてい
る。
【0068】そして、この延設片15には、図17及び
図18に示すようなロック機構42が設けられている。
【0069】このロック機構42には、前記延設片15
の一部を、切り起こして上方へ膨出された膨出部43が
形成されている。
【0070】この膨出部43には、挿通孔43aが形成
されると共に、この挿通孔43aに挿通される脚ピン部
材44を下方に向けて一体に有するノブ本体45が設け
られている。
【0071】この脚ピン部材44の先端部には、前記係
止孔41に挿抜可能な大きさに形成された係止鍔部46
が固着されている。
【0072】そして、前記膨出部43裏面側に当接され
るワッシャ部材47と、前記係止鍔部46との間には、
スプリング部材48が介在されて、前記ノブ本体45を
下方向に付勢するように構成されている。
【0073】また、図16に示すように、前記シートベ
ルト用リトラクタ39のケース15aでは、前面部15
jにウエビング出入口15gが形成されている。
【0074】更に、この実施の形態4では、図19に示
すように、前記リヤパーセルシェルフ13の上面部13
aには、これらのシートベルト用リトラクタ39及びレ
ール部材40等を覆うカバー部材49が設けられてい
る。このカバー部材49の上部前面部49aには、前記
ウエビング出入口15gのスライド移動方向に沿って、
スリットを兼ねたウエビング出入口部50が車幅方向に
長孔形状を呈する様に形成されている。
【0075】また、このカバー部材49の前方段部上面
49bには、前記ノブ本体45を突設させる軸スライド
開口51が略円弧形状を呈して形成されている。
【0076】次にこの実施の形態4の作用について説明
する。
【0077】このように構成された実施の形態4のシー
トベルトショルダアジャスタ構造では、図18に示すよ
うに、前記ノブ本体45を室内側から摘み上げて前記軸
スライド開口51に沿わせて水平方向左,右にスライド
移動させる。
【0078】そして、ノブ本体45を放すと、前記スプ
リング部材48の付勢力によって、前記係止鍔部46
は、図17に示すように下方に移動して、前記何れかの
係止孔41内に挿入されて係止され、水平左右方向の前
記シートベルト用リトラクタ39のスライド移動がロッ
クされる。
【0079】このように、ウエビング3送出位置を前記
ウエビング出口部50内で車幅方向に移動させることに
より、リヤシート6に着座した乗員に前記ウエビング3
をフィットさせることが出来る。
【0080】また、この実施の形態4では、前記シート
ベルト用リトラクタ39が、前記カバー部材49によっ
て覆われることにより、リヤパーセルシェルフ13の上
面部13aに設けられても外観品質が保持され、比較的
高い位置に形成された前記上部前面部49aのウエビン
グ出入口部50からウエビング3を車両の前方へ向けて
送出することが出来る。
【0081】このため、例えば、従来ピラー内側等に設
けられていたショルダーアンカー環等を不要として、後
部座席乗員の側頭部空間等のスペース効率を良好なもの
とすることが出来る。
【0082】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1乃至3と同一乃至均等であるので、説明を省
略する。
【0083】
【変形例1】図21は、この発明の実施の形態4の変形
例1を示すものである。なお、前記実施の形態4と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0084】この変形例1では、シートベルト用リトラ
クタ39のケース15aが、レール部材40よりも前方
位置に設けられている。
【0085】そして、前記回動支持片15bに形成さ
れ、揺動中心となる前記ボルト柱16が挿通される前記
回動孔15cをリヤパーセルシェルフ13の前縁部13
b近傍に位置させている。
【0086】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態4と同一乃至均等であるので、説明を省略す
る。
【0087】
【変形例2】図22は、この発明の実施の形態4の変形
例2を示すものである。なお、前記実施の形態4と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0088】この変形例2では、シートベルト用リトラ
クタ39のケース15aの上面側に、上面部材52が設
けられている。そして、この上面部材52には、前記ウ
エビング3を出入りさせるウエビング出入口部53が形
成されている。
【0089】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態4と同一乃至均等であるので、説明を省略す
る。
【0090】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、前記スリットに挿通されるウエビングの送
出位置は、収納手段が車体に対して揺動することによ
り、水平左右方向に調整される。
【0091】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ロック機構によって、前記収納手段の揺動角度を所定
角度に固定する作業を車室内側から行えるので、更に、
容易にウエビングが送出される水平方向左右位置の調整
を行うことが出来る。
【0092】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記フック部が、前記ウエビングから入力する荷重を分
散させて受け止め、前記レール部に伝達する。このた
め、シートベルトとして求められる所望の強度を容易に
確保できる。
【0093】また、請求項4に記載されたものでは、前
記収納手段が、リヤパーセルシェルフに設けられている
ので、後部座席乗員の側頭部空間等のスペース効率を良
好なものとすることが出来る。
【0094】例えば、従来、ピラー内側等に設けられて
いたショルダーアンカー環等を不要として、部品点数の
増大を抑制すると共に、外観品質も良好なものとするこ
とが出来る。
【0095】更に、後席中央席のシートベルト装置とし
ても使用出来る、という実用上有益な効果を発揮し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシートベルトショルダ
アジャスタ構造で、要部の構成を説明する分解斜視図で
ある。
【図2】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、全体の構成を説明する車両の後部座席近傍の
斜視図である。
【図3】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、図1中A−A方向に沿った位置での断面図で
ある。
【図4】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造に用いられるロック機構の斜視図である。
【図5】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造における図1中B−B線に沿った位置でのロック
状態を表す断面図である。
【図6】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造における図1中B−B線に沿った位置でのロック
解除状態を表す断面図である。
【図7】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、シートベルト用リトラクタの位置の一例を説
明する模式図である。
【図8】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、図7の状態でのウエビング引き出し位置を説
明する斜視図である。
【図9】実施の形態1のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、シートベルト用リトラクタの位置の他の例を
説明する模式図である。
【図10】実施の形態1のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、図9の状態でのウエビング引き出し位置を
説明する斜視図である。
【図11】実施の形態2のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、要部の斜視図である。
【図12】実施の形態2のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、ウエビング引き出し位置の調整を説明する
模式図である。
【図13】実施の形態3のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で要部の斜視図である。
【図14】実施の形態3のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、シートベルト用リトラクタの斜視図であ
る。
【図15】実施の形態3のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、図13中C−C線に沿った位置での断面図
である。
【図16】実施の形態4のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で要部の斜視図である。
【図17】実施の形態4のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、図16中D−D線に沿った位置でのロック
状態を表す断面図である。
【図18】実施の形態4のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、図16中D−D線に沿った位置でのロック
解除状態を表す断面図である。
【図19】実施の形態4のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、リヤシート近傍の斜視図である。
【図20】実施の形態4のシートベルトショルダアジャ
スタ構造で、図19中E−E線に沿った位置での断面図
である。
【図21】実施の形態4の変形例1のシートベルトショ
ルダアジャスタ構造を表す斜視図である。
【図22】実施の形態4の変形例2のシートベルトショ
ルダアジャスタ構造を表す斜視図である。
【図23】従来例のシートベルトショルダアジャスタ構
造で、要部の車両前後沿った方向での断面図である。
【図24】他の従来例のシートベルトショルダアジャス
タ構造で、リヤパーセルシェルフにシートベルト用リト
ラクタが固定されている様子を説明する車両前後方向に
沿った断面図である。
【符号の説明】
3 ウエビング 4 巻き取り軸 6 リヤシート 13 リヤパーセルシェルフ 15,38,39 シートベルト用リトラクタ(収納手
段) 15d フック部 21,36,40 レール部材(レール部) 26,53 ウエビング出口部 スリット 27 スリット 50 ウエビング出口部 29,42 ロック機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエビングを巻き取り軸周囲に巻き廻して
    収納すると共に、車体に対して、水平左右方向に揺動自
    在となるように軸支された収納手段と、該収納手段から
    送出されたウエビングを挿通して、左右方向何れかの位
    置から前記ウエビングを送出可能なスリットを設けたウ
    エビング出口部とを有することを特徴とするシートベル
    トショルダアジャスタ構造。
  2. 【請求項2】前記ウエビング出口部近傍には、車室内側
    から、前記収納手段の揺動角度を所定角度に固定するロ
    ック機構が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のシートベルトショルダアジャスタ構造。
  3. 【請求項3】前記スリットを有する車体側ブラケットの
    一側縁に該スリット形成方向に沿うレール部を設け、前
    記収納手段の揺動中心から所定間隔離間した位置で、該
    レール部に係合可能で、常時はスライド移動するフック
    部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシー
    トベルトショルダアジャスタ構造。
  4. 【請求項4】前記収納手段は、リヤパーセルシェルフに
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3記載の
    シートベルトショルダアジャスタ構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10081331B2 (en) * 2015-09-28 2018-09-25 GM Global Technology Operations LLC Fastening arrangement for a safety belt of a rear seat row of a motor vehicle and motor vehicle with such a fastening arrangement
JP2019189100A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 Joyson Safety Systems Japan株式会社 シートベルトリトラクタ取付構造

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JP7063706B2 (ja) 2018-04-26 2022-05-09 Joyson Safety Systems Japan株式会社 シートベルトリトラクタ取付構造

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