JP2000269424A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000269424A
JP2000269424A JP11071125A JP7112599A JP2000269424A JP 2000269424 A JP2000269424 A JP 2000269424A JP 11071125 A JP11071125 A JP 11071125A JP 7112599 A JP7112599 A JP 7112599A JP 2000269424 A JP2000269424 A JP 2000269424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性金属酸化物をストレージノードに用いな
がら微細化加工を可能とすると同時に半導体装置の高速
化を図ることは困難であった。 【解決手段】ストレージノード25を構成する金属酸化
物28を金属膜67と被膜とを反応させて自己整合的に
形成することにより、微細加工を可能とし、さらに、ス
トレージノード25を金属膜67と金属酸化物28とか
ら構成することにより、低抵抗すなわち高速な半導体装
置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のキャ
パシタの構造およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化が進むにつれて、キ
ャパシタはより小さな面積で大きな容量を得る必要が生
じてきている。例えばDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)においては、従来はキャパシタ絶縁膜と
してNO膜を利用してきたが、これに代えて、より誘電
率の大きな酸化タンタル膜(Ta)等が開発され
てきた。さらに誘電率の大きなBSTO膜((Ba,S
r)TiO)等の高誘電体膜の適用が検討されてい
る。しかし、これら高誘電体膜の性能を最大限に発揮す
るためには、キャパシタの電極材料としてSRO膜(S
rRuO)等の導電性金属酸化物を用いるのが望まし
いことが報告されている。ここで、金属酸化物電極を利
用する場合の第1の従来の技術(図1〜図6)及び第2
の従来の技術(図7〜図10)について説明する。第1
の従来の技術は、まず、図1に示すように、半導体基板
1上の層間絶縁膜、例えばシリコン酸化膜2にストレー
ジノードコンタクト、例えば窒化チタン膜3を形成す
る。次に、図2に示すように、スパッタリング法を用い
て全面に金属酸化物、例えばSRO膜4を形成する。次
に、図3に示すように、リソグラフィー法とRIE法を
用いてSRO膜4をストレージノードの所望の形状に加
工する。次に、図4に示すように、CVD法を用いて全
面に高誘電体膜、例えばBSTO膜5を形成する。これ
がキャパシタ絶縁膜となる。次に、図5に示すように、
スパッタリング法を用いて全面に金属酸化物、例えばS
RO膜6を形成する。これがプレート電極となる。次
に、図6に示すように、リソグラフィー法とRIE法を
用いてBSTO膜5及びSRO膜6を加工する。これに
よりキャパシタが形成される。
【0003】第2の従来の技術は、まず、図7に示すよ
うに、半導体基板1上の層間絶縁膜、例えばシリコン酸
化膜2にストレージノードコンタクト、例えばタングス
テン膜7を形成する。次に、図8に示すように、CVD
法を用いて全面に層間絶縁膜、例えばシリコン酸化膜8
を形成する。そして、リソグラフィー法とRIE法を用
いてシリコン酸化膜8にコンタクトホール9を形成す
る。次に、図9に示すように、CVD法及びCMP法を
用いてコンタクトホール9内にのみ金属酸化物、例えば
SRO膜10を形成する。これがストレージノードとな
る。次に、図10に示すように、CVD法を用いて、キ
ャパシタ絶縁膜となる高誘電体膜、例えばBSTO膜1
1を形成し、さらにプレート電極となる金属酸化物、例
えばSRO膜12を形成する。このようにしてキャパシ
タ構造が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような第1の従
来の技術では、金属酸化物であるSRO膜の加工を2回
行う必要がある(図3、図6参照)。このうち図6に記
載した加工はプレート電極の加工であるため、微細パタ
ーンである必要はない。そのため、ウェットエッチング
法を用いれば所望の形状を得ることができる。これに対
して、図3に記載した加工はストレージノードを形成す
る工程であるため、一般にメモリセル1ビット分の微細
形状に加工する必要がある。このため、異方性エッチン
グ法、特にRIEを用いるのが望ましい。しかし、金属
酸化物であるSRO膜のRIE技術は非常に困難であ
り、ストレージノードの高精度加工が現在の技術では実
現できていない。また、第2の従来の技術では、ストレ
ージノードの形成に際して、シリコン酸化膜2のRIE
技術とSRO膜10のCMP技術があれば微細加工が可
能となる。これにより、上記したような第1の従来の技
術での問題点は解決される。しかし、半導体装置の更な
る微細化と高速化のためには、以下の問題点がある。ま
ず、半導体装置の高速化にとって、ストレージノードコ
ンタクトやストレージノードの抵抗率をできるだけ低減
する必要がある。上記した第2の従来の技術において
は、ストレージノードコンタクトとして窒化チタン膜よ
りも抵抗率の低いタングステン膜7を用いている。これ
により、半導体装置の高速化を図ることは可能となる
が、タングステン膜7とSRO膜10とを直接接触させ
ることとなる。タングステン膜7とSRO膜10とを直
接接触させると、その後の熱工程により界面反応が起こ
り、タングステン膜7が酸化されたり、ストロンチウム
とタングステンの化合物(Sr−W化合物)が形成され
ることが考えられる。これによりストレージノードコン
タクトの抵抗率が上昇してしまう。このため、ストレー
ジノードコンタクトに抵抗率の低い金属を用いる場合に
は、ストレージノードコンタクトとストレージノードの
界面に薄いバリアメタル層、例えば窒化チタン膜を形成
する必要が生じる。これにより、製造工程数の増加をも
たらすこととなる。
【0005】また、SRO膜10のような金属酸化物は
一般に純金属よりも抵抗率が高い。そのため、半導体装
置を高速動作させた場合、図10に示した構造において
ストレージノードであるSRO膜10の上部13で有効
なキャパシタ容量を得られない可能性がある。このた
め、高速動作において予期された容量を得ることができ
ず、半導体装置の信頼性を下げる要因となってしまう。
本発明は、上記欠点に鑑みてなされたものであり、導電
性金属酸化物をストレージノードに用いながら微細化加
工を可能とすることを目的としている。また、半導体装
置の高速化を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置は、共通の金属元素を含む複数の導電膜を含む積層構
造である第1のキャパシタ電極と、前記第1のキャパシ
タ電極の表面に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キ
ャパシタ絶縁膜を挟んで前記第1のキャパシタ電極と対
向して形成された第2のキャパシタ電極とを具備するこ
とを特徴とする。ここで、前記第1のキャパシタ電極
は、導電性酸化物を含む積層構造であることが望まし
い。また、前記第1のキャパシタ電極は、金属膜及び導
電性酸化物からなる積層膜であることが望ましい。ま
た、前記キャパシタ絶縁膜は、高誘電体膜であることが
望ましい。また、前記金属膜はRu(ルテニウム)膜で
あり、前記導電性酸化物はSRO(SrRuO)膜で
あることが望ましい。また、前記金属膜はRu(ルテニ
ウム)膜であり、前記導電性酸化物はSRO(SrRu
)膜であり、前記キャパシタ絶縁膜はBSTO膜で
あることが望ましい。また、前記導電性酸化物はペロブ
スカイト状構造を有するものであることが望ましい。本
発明にかかる第1の半導体装置の製造方法は、金属を含
む膜を形成する工程と、前記金属を含む膜の表面に被膜
を形成する工程と、熱処理により前記金属を含む膜と前
記被膜とを反応させ、導電性酸化物を形成する工程と、
前記絶縁膜のうち未反応のものを除去する工程と、前記
導電性酸化物の表面に、キャパシタ絶縁膜を形成する工
程と、前記キャパシタ絶縁膜を挟んで前記導電性酸化物
と対向した位置にキャパシタ電極を形成する工程と、を
具備することを特徴とする。
【0007】また、本発明にかかる第2の半導体装置の
製造方法は、金属を含む膜を形成する工程と、前記金属
を含む膜の表面に被膜を形成すると同時に前記金属を含
む膜と前記被膜とを反応させ、導電性酸化物を形成する
工程と、前記導電性酸化物の表面にキャパシタ絶縁膜を
形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜を挟んで前記導
電性酸化物と対向した位置にキャパシタ電極を形成する
工程と、を具備することを特徴とする。ここで、前記金
属を含む膜と前記導電性酸化物とは共通の金属元素を有
することが望ましい。また、前記導電性酸化物と前記キ
ャパシタ絶縁膜とは共にペロブスカイト状構造を有する
ものであることが望ましい。また、前記キャパシタ絶縁
膜は、高誘電体膜であることが望ましい。また、前記金
属はRu(ルテニウム)であり、前記導電性酸化物はS
RO(SrRuO)膜であることが望ましい。上記構
成を採用することにより、本発明は、導電性金属酸化物
をストレージノードに用いながら微細化加工を可能とす
ること、及び半導体装置の高速化を図ることを可能とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第1
の実施の形態について図面(図11〜図22)を参照し
て説明する。第1の実施の形態は、本発明をCOB(Cap
acitor Over Bitline)型DRAMに応用したもので
ある。なお、本発明はCOB型DRAMでなくても、他
の構造のDRAMやFRAMなどに対しても、その趣旨
を逸脱しない範囲で適用することが可能である。図11
に示したのは、本発明の第1の実施の形態に係るCOB
型DRAMのメモリセル領域の上面レイアウトである。
DRAMセルを構成するMOSトランジスタMQのゲー
ト電極は、一方向に連続的に配設されてワード線21と
なっている。このMOSトランジスタMQは、情報転送
用のものである。また、DRAMセルを構成するキャパ
シタMCのストレージノード25が配列形成されてい
る。このストレージノード25は、ストレージノードコ
ンタクト24を介してMOSトランジスタMQのソース
/ドレイン領域の一方と電気的に接続されている。ワー
ド線21と交差して配設されるビット線23は、ビット
線コンタクト22を介してMOSトランジスタMQのソ
ース/ドレイン領域の他方と電気的に接続されている。
【0009】図12は、図11のCOB型DRAMのA
−A’位置の断面と、周辺回路領域の一つのトランジス
タ部の断面を併せて示したものである。セルアレイ領域
において、情報転送用のMOSトランジスタMQが形成
されている。MOSトランジスタMQのソース、ドレイ
ン拡散層26の一方と電気的に接続されたストレージノ
ードコンタクト24が、例えばシリコン酸化膜からなる
層間絶縁膜27内に形成されている。このストレージノ
ードコンタクト24は、例えばタングステン膜41とチ
タン窒化膜40との積層膜からなる。ここで、チタン窒
化膜40はバリアメタル層として機能する。さらに、層
間絶縁膜27の上面には、ストレージノードコンタクト
24と電気的に接続されたストレージノード25が形成
されている。このストレージノード25は、Ru(ルテ
ニウム)等の金属膜67と、金属膜67の表面に自己整
合的に形成され、金属膜67と共通の金属元素を有する
SRO(SrRuO)等の金属酸化物28からなる。
そして、ストレージノード25を覆うようにしてBST
O等の高誘電体膜29が形成されている。この高誘電体
膜29がキャパシタ絶縁膜となる。さらに、高誘電体膜
29を覆うようにしてSRO等の金属酸化物30が形成
されている。この金属酸化物30がプレート電極とな
る。このようにして、情報蓄積用のキャパシタはストレ
ージノード25と高誘電体膜29と金属酸化物30とか
ら構成される。
【0010】ここで、ストレージノード25と高誘電体
膜29とは共に酸化物を利用する。このようにすること
で、高誘電体膜の性能を最大限に発揮することが可能と
なるからである。例えばストレージノードをSRO膜と
して、キャパシタ絶縁膜をBSTO膜とすれば、それら
は共に導電性ペロブスカイト状の結晶構造を有するもの
であり、BSTO膜の性能を最大限に発揮することが可
能となる。なお、MOSトランジスタMQのソース/ド
レイン領域26のうち、ストレージノードコンタクト2
4と接続されていない方は、ビット線コンタクト22と
電気的に接続されている。周辺回路領域では、MOSト
ランジスタ31が形成されている。さらに、層間絶縁膜
27上にタングステンと窒化チタンの積層膜からなる配
線33が形成されている。この配線33は例えばMOS
トランジスタ31のソース/ドレイン領域32と電気的
に接続されている。配線33の上面にはシリコン窒化膜
等の被覆絶縁膜34が形成されている。そして、第2の
層間絶縁膜35内に形成されたコンタクト36を介して
上層配線37が形成されている。同様にして、図示した
ように、必要に応じて上層配線が形成されている。
【0011】図13は、図11のCOB型DRAMのB
−B’位置の断面(メモリセル領域のみ)を示したもの
である。層間絶縁膜27上にタングステンと窒化チタン
の積層膜からなるビット線23が形成されている。この
ビット線23は、ビット線コンタクト22を介して情報
転送用MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層2
6のうちストレージノードコンタクト24が接続されて
いない方と電気的に接続されている。このビット線23
の上面にはシリコン窒化膜等の被覆絶縁膜34が形成さ
れている。なお、ビット線23とビット線コンタクト2
2とは、同時に形成されるものであっても構わない。次
に、第1の実施の形態に係るCOB型DRAMの製造方
法について図面(図14〜図21)を参酌して説明す
る。以下、特に断りがなければ図11におけるA―A’
での断面図で説明する。まず、図14に示したように、
半導体基板38に素子分離領域39を形成する。この素
子分離領域39は、本実施の形態ではSTI構造を利用
しているが、LOCOS構造を用いても構わない。そし
て、半導体基板38上にMOSトランジスタMQ(メモ
リセル領域)及びMOSトランジスタ31(周辺回路領
域)を形成する。MOSトランジスタMQ及びMOSト
ランジスタ31のゲート電極は、ゲート絶縁膜42とポ
リサイド構造の導電層43と、導電層43を覆うように
形成された絶縁膜44とから構成される。そして、全面
にシリコン酸化膜等の層間絶縁膜27を形成する。
【0012】次いで、メモリセル領域の層間絶縁膜27
内に、例えばタングステン膜41とチタン窒化膜40と
の積層膜からなるストレージノードコンタクト24を形
成する。ここで、チタン窒化膜40はバリアメタル層と
して機能する。これと同時に、周辺回路領域の層間絶縁
膜27内にチタン窒化膜40とタングステン膜41との
積層膜からなる配線33を形成する。この配線33は、
MOSトランジスタ31のソース/ドレイン領域の一方
と電気的に接続されるようにする。ここで、配線33は
基板コンタクト68を兼ねている。そして、この配線3
3の上面にはシリコン窒化膜等の被覆絶縁膜34が形成
される。ここで、図15は図11のB−B’での断面図
である。この図15に示したように、周辺回路領域で基
板コンタクト68及び配線33が形成されると同時に、
メモリセル領域ではビット線コンタクト22及びビット
線23が形成される。さらに、周辺回路領域で被覆絶縁
膜34が形成されると同時に、メモリセル領域でも被覆
絶縁膜34が形成される。ビット線23は、ビット線コ
ンタクト22を介して、MOSトランジスタMQのソー
ス/ドレイン領域26のうちストレージノードコンタク
ト24が接続されていない方と電気的に接続される。な
お、ビット線23をビット線コンタクト22とを同時に
形成しても構わない。
【0013】次に、図16に示したように、金属膜、例
えばRu膜45を全面に形成した後、リソグラフィー法
とエッチング技術を用いて、キャパシタを形成する部分
にのみRu膜45を残す。この際、Ru膜45はストレ
ージノードコンタクト24の上面と電気的に接続するよ
うに形成される。次に、図17に示したように、CVD
法を用いてストロンチウムを含む被膜、例えば酸化スト
ロンチウム膜46を全面に形成する。このとき、原料ガ
スとしては例えばSr(DPM)(strontium bis
(dipivaloylmethanate):Sr[(CH3)3C-COCHCO-(C(CH3)
3)]2)をTHF(tetra hydrofuran)溶液に溶解し、
気化器にてガス化したものを用い、300〜500℃程
度の酸化雰囲気中でCVDを行うと、酸化ストロンチウ
ム膜が堆積される。あるいは、原料ガスとしてSr(D
PM)を昇華法により気化したものを用いてもよい。
ここで、ストロンチウムを含む被膜としては、炭酸スト
ロンチウム膜でも構わない。また、ストロンチウム膜で
も構わない。但し、ストロンチウム膜よりも酸化ストロ
ンチウム膜や炭酸ストロンチウム膜の方が、CVD法に
よる堆積が容易である。また、被膜の堆積法としてCV
D法を例に挙げたが、スパッタ法やゾル・ゲル法でも構
わない。
【0014】次に、図18に示したように、酸素あるい
はオゾン等の酸化雰囲気中でアニールすることにより、
酸化ストロンチウム膜46とRu膜45との間で反応を
生じさせ、自己整合的にRu膜45の表面に金属酸化物
であるSRO膜47を形成する。このようにして形成さ
れたSRO膜47は、Ru膜45と共通の金属元素を有
するものである。次に、図19に示したように、水洗、
あるいは希酸中でウェットエッチングすることにより、
未反応の酸化ストロンチウム膜46を除去する。ここで
残ったRu膜45とSRO膜47とがキャパシタのスト
レージノード25となる。次に、図20に示したよう
に、CVD法を用いて、高誘電体膜であるBSTO膜4
8を全面に形成する。さらにCVD法を用いて、金属酸
化物であるSRO膜49を全面に形成する。このBST
O膜48がキャパシタ絶縁膜となり、SRO膜49がプ
レート電極となる。次に、図21に示したように、リソ
グラフィー法とエッチング技術を用いて、プレート電極
であるSRO膜49を所望の形状に加工する。これによ
り、キャパシタが形成される。このキャパシタは、スト
レージノード25が金属膜であるRu膜45と金属酸化
物であるSRO膜47とからなり、キャパシタ絶縁膜は
高誘電体膜であるBSTO膜48であり、プレート電極
は金属酸化物であるSRO膜49である。ここで、キャ
パシタ絶縁膜であるBSTO膜48と、プレート電極で
あるSRO膜49やストレージノードを構成するSRO
膜47とは、共にペロブスカイト状の結晶構造を有する
ものである。これにより、高誘電体膜であるBSTO膜
48は、その性能を最大限に発揮することが可能とな
る。
【0015】この後、既に知られた技術を用いて多層配
線構造を形成することにより、図12に示したCOB型
DRAMが形成される。ところで、半導体装置の微細化
が進むにつれ、図16に示した工程でストレージノード
コンタクト24とストレージノードを構成するRu膜4
5との合わせずれが生じる可能性が高くなってくる。従
来の技術(図1〜図6参照)によると、ストレージノー
ドとなるSRO膜4がずれて加工された場合、窒化チタ
ン膜3が露出した状態でキャパシタ絶縁膜となるBST
O膜5が形成されることとなる。すると、BSTO膜5
と窒化チタン膜3とが直接接触することとなり、キャパ
シタリーク特性の劣化が生じてしまう。これに対して本
発明の第1の実施の形態によれば、Ru膜45を加工し
た後に、全面に酸化ストロンチウム膜46を形成してい
る(図17参照)。そのため、Ru膜45がずれて加工
され、ストレージノードコンタクト24が露出した場合
であっても、そのストレージノードコンタクト24の上
面は酸化ストロンチウム膜46と接触することとなる。
そして、図18に既に示したアニール工程により、酸化
ストロンチウム膜46とストレージノードコンタクト2
4を構成する金属膜との間で反応を生じ、絶縁膜が形成
される。
【0016】すなわち、図22に示したように、タング
ステン膜41によりストレージノードコンタクト24を
構成するとすれば、タングステン膜41と酸化ストロン
チウム膜46とが反応してSrWO膜のような絶縁膜
が形成されることとなる。これにより、ストレージノー
ドコンタクト24とキャパシタ絶縁膜であるBSTO膜
48とが直接接触することを防止でき、キャパシタリー
ク特性の劣化を防止することが可能となる。以上のよう
にして、本発明の第1の実施の形態によれば以下の効果
を奏することが可能となる。まず、ストレージノード2
5の加工を金属膜であるRu膜45の工程で実質的に行
ない、このRu膜45と酸化ストロンチウム膜46との
反応により金属酸化物であるSRO膜47を自己整合的
に形成している(図16参照)。このため、例えば酸素
+塩素の混合ガス中でRu膜45をエッチングするな
ど、ストレージノード25の加工は容易なものとなる。
このように、SRO膜などの金属酸化物をストレージノ
ードとして用いても、その加工が困難になることを防止
でき、微細加工が可能となる。結果として、信頼性が高
く、高密度な半導体装置を形成することが可能となる。
【0017】また、ストレージノードコンタクト24を
構成するタングステン膜41とストレージノード25を
構成するSRO膜47との間に金属膜であるRu膜が形
成されている。そのため、タングステン膜41とSRO
膜47とが直接接触することがないので、その界面に薄
いバリアメタル層を形成する必要がない。これにより、
製造工程数の増加を防止することが可能となる。また、
ストレージノード25は主に金属膜であるRu膜45か
ら構成されていて、高誘電体膜であるBSTO膜48と
接触する部分については金属酸化物であるSRO膜47
が形成されている。プレート電極としては、金属酸化物
であるSRO膜49が採用されている。このように、高
誘電体膜を金属酸化物で挟みこむことにより、高誘電体
膜の性能を最大限に発揮することが可能となる。さら
に、ストレージノード25が主として金属膜から構成さ
れているため、金属酸化物のみによって構成される場合
に比べて抵抗率が低くすることが可能となる。これによ
り、半導体装置の高速化を図ることが可能となる。ま
た、上述したように、ストレージノード25を構成する
Ru膜45の加工において、合わせずれが生じても、キ
ャパシタ電流のリーク特性の劣化を防止することが可能
となり、信頼性の高い半導体装置を提供することが可能
となる。
【0018】また、CVD法を用いて酸化ストロンチウ
ム膜46を形成するCVD工程(図17参照)は、30
0〜500℃程度の比較的低温の酸化雰囲気中で行われ
る。このため、トランジスタの最適化やシリサイド構造
の採用に対して問題となる高温の熱工程を削減すること
が可能となる。 (第1の実施の形態の変形例1)本発明の第1の実施の
形態の変形例1について図23を参酌して説明する。こ
の変形例1では、ストレージノードコンタクト24の上
部に金属膜、例えばRu膜52を形成しておくものであ
る。このようにしておけば、図23のようにストレージ
ノードを構成するRu膜45の加工時に合わせずれが生
じてRu膜52が露出した場合にはRu膜52が酸化ス
トロンチウム膜46と接触することとなる(図18参
照)。そして、図18に既に示したアニール工程によ
り、Ru膜52と酸化ストロンチウム膜46との間で反
応を生じ、金属酸化物であるSRO膜53が形成され
る。このため、ストレージノード24を構成するタング
ステン膜41とBSTO膜48とが直接接触することを
防止することが可能となる。さらに、SRO膜53もス
トレージノードの一部として活用することが可能とな
る。
【0019】(第1の実施の形態の変形例2)本発明の
第1の実施の形態の変形例2について図24を参酌して
説明する。この変形例2では、ストレージノードコンタ
クト24として金属膜であるRu膜54を用いている。
このようにしておけば、図24のようにストレージノー
ドを構成するRu膜45の加工時に合わせずれが生じて
Ru膜54が露出した場合にはRu膜54が酸化ストロ
ンチウム膜46と接触することとなる(図18参照)。
そして、図18に既に示したアニール工程により、Ru
膜54と酸化ストロンチウム膜46との間で反応を生
じ、金属酸化物であるSRO膜53が形成される。この
ため、合わせずれが生じてもSRO膜53もストレージ
ノードの一部として活用することが可能となり、従来技
術のような問題は生じない。 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態につい
て図面(図25〜図30)を参酌して説明する。ここで
は、半導体装置のキャパシタ部のみ図面を用いて説明す
る。つまり、COB型DRAMであれば、図12のキャ
パシタMCの部分に本実施の形態を適用することとな
る。まず、図25に示したように、層間絶縁膜27内に
ストレージノードコンタクト24を形成する。
【0020】次に、図26に示したように、スパッタ法
を用いて全面に金属膜、例えばRu膜55を形成する。
次に、図27に示したように、リソグラフィー法とRI
E法を用いてRu膜55をストレージノードとして所望
の形状に加工する。次に、図28に示したように、例え
ばCVD法を用いて被膜として酸化ストロンチウム膜5
6を形成する。このとき、原料ガスとしては例えばSr
(DPM) (strontium bis(dipivaloylmethanat
e):Sr[(CH3)3C-COCHCO-(C(CH3)3)]2)をTHF(tetr
a hydrofuran)溶液に溶解し、気化器にてガス化した
ものを用い、500〜700℃程度の酸化雰囲気中でC
VDを行う。すると、酸化ストロンチウム膜が堆積と同
時に、金属膜であるRu膜55と酸化ストロンチウム膜
56との界面で反応が生じて、金属酸化物であるSRO
膜57が自己整合的に形成される。このようにして形成
されたSRO膜57は、Ru膜55と共通の金属元素を
有するものである。ここで、CVDの原料ガスとしてS
r(DPM)を昇華法により気化したものを用いても
よい。また、被膜として炭酸ストロンチウム膜を用いて
も構わない。また、ストロンチウム膜でも構わない。但
し、ストロンチウム膜よりも酸化ストロンチウム膜や炭
酸ストロンチウム膜の方が、CVD法による堆積が容易
である。また、被膜の堆積法としてCVD法を例に挙げ
たが、スパッタ法やゾル・ゲル法でも構わない。
【0021】次に、図29に示したように、水洗、ある
いは希酸中でウェットエッチングすることにより、未反
応の酸化ストロンチウム膜56を除去する。ここで残っ
たRu膜55とSRO膜57とがキャパシタのストレー
ジノードとなる。次に、図30に示したように、CVD
法を用いて、高誘電体膜であるBSTO膜58を全面に
形成する。さらにCVD法を用いて、金属酸化物である
SRO膜59を全面に形成する。このBSTO膜58が
キャパシタ絶縁膜となり、SRO膜59がプレート電極
となる。次に、図示していないが、リソグラフィー法と
エッチング技術を用いて、プレート電極であるSRO膜
59を所望の形状に加工する。これにより、キャパシタ
が形成される。このキャパシタは、ストレージノード2
5が金属膜であるRu膜55と金属酸化物であるSRO
膜57とからなり、キャパシタ絶縁膜は高誘電体膜であ
るBSTO膜58であり、プレート電極は金属酸化物で
あるSRO膜59である。ここで、キャパシタ絶縁膜で
あるBSTO膜58と、プレート電極であるSRO膜5
9と、ストレージノードを構成するSRO膜57とは、
共にペロブスカイト状の結晶構造を有するものである。
これにより、高誘電体膜であるBSTO膜58は、その
性能を最大限に発揮することが可能となる。
【0022】以上のようにして、本発明の第2の実施の
形態によれば以下の効果を奏することが可能となる。ま
ず、ストレージノードの加工を金属膜であるRu膜55
の工程で実質的に行ない、このRu膜55と酸化ストロ
ンチウム膜56との反応により金属酸化物であるSRO
膜57を自己整合的に形成している(図28参照)。こ
のため、例えば酸素+塩素の混合ガス中でRu膜55を
エッチングするなど、ストレージノード25の加工は容
易なものとなる。このように、SRO膜などの金属酸化
物をストレージノードとして用いても、その加工が困難
になることを防止でき、微細加工が可能となる。結果と
して、信頼性が高く、高密度な半導体装置を形成するこ
とが可能となる。さらに、CVD法を用いて酸化ストロ
ンチウム膜56を形成するCVD工程(図28参照)
は、500〜700℃程度の比較的高温の酸化雰囲気中
で行われる。このため、酸化ストロンチウム膜56の堆
積と同時にSRO膜57を形成することが可能となり、
第1の実施の形態に比べて工程数の削減が可能となる。
また、ストレージノードコンタクト24とストレージノ
ードを構成するSRO膜57との間に金属膜であるRu
膜55が形成されている。そのため、ストレージノード
コンタクトとして低抵抗な金属膜であるタングステン膜
を利用しても、ストレージノードコンタクト24とSR
O膜57とが直接接触することがない。そのため、その
界面に薄いバリアメタル層を形成する必要がない。これ
により、製造工程数の増加を防止することが可能とな
る。
【0023】また、ストレージノードは主に金属膜であ
るRu膜55から構成されていて、高誘電体膜であるB
STO膜58と接触する部分については金属酸化物であ
るSRO膜57が形成されている。プレート電極として
は、金属酸化物であるSRO膜59が採用されている。
このように、高誘電体膜を金属酸化物で挟みこむことに
より、高誘電体膜の性能を最大限に発揮することが可能
となる。さらに、ストレージノード25が主として金属
膜から構成されているため、金属酸化物のみによって構
成される場合に比べて抵抗率が低くすることが可能とな
る。これにより、半導体装置の高速化を図ることが可能
となる。また、第1の実施の形態で説明したように、ス
トレージノードを構成するRu膜55の加工において、
合わせずれが生じても、キャパシタリーク特性の劣化を
防止することが可能となり、信頼性の高い半導体装置を
提供することが可能となる。 (第2の実施の形態の変形例)本発明の第2の実施の形
態の変形例について図31を参酌して説明する。この変
形例では、図28に示した酸化ストロンチウム膜56を
形成する工程で、酸化ストロンチウム膜56の堆積膜厚
を薄くして最適化する。これにより、酸化ストロンチウ
ム膜56の堆積時にRu膜55との間で起こる反応を酸
化ストロンチウム膜56の表面にまで進ませる。このよ
うにすると、図29で示したような未反応の酸化ストロ
ンチウム膜56を除去する工程を省略することが可能と
なる。
【0024】このようにすると、図31に示したような
構成となる。つまり、層間絶縁膜27の上面のうちRu
膜55又はSRO膜57が形成されていない部分に酸化
ストロンチウム膜56が残存することとなる。このよう
にすることで、第2の実施の形態に比べてさらに工程数
を減らすことが可能となる。 (第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態につい
て図面(図32〜図39)を参酌して説明する。ここで
は、半導体装置のキャパシタ部のみ図面を用いて説明す
る。つまり、COB型DRAMであれば、図12のキャ
パシタMCの部分に本実施の形態を適用することとな
る。まず、図32に示したように、層間絶縁膜27内に
ストレージノードコンタクト24を形成する。次に、図
33に示したように、CVD法により、例えばシリコン
酸化膜からなる層間絶縁膜60を形成する。さらに、リ
ソグラフィー法とRIE法を用いてコンタクトホール6
1を形成する。このコンタクトホール61は、ストレー
ジノードコンタクト24の上面が露出するように形成す
る。このコンタクトホール61は、後にキャパシタが形
成される領域となる。次に、図34に示したように、C
VD法を用いて全面に金属膜、例えばRu膜62を形成
する。これにより、Ru膜62はストレージノードコン
タクト24と接触する。
【0025】次に、図35に示したように、平坦化技
術、例えばCMP法を用いてRu膜62のうち、層間絶
縁膜60の上面よりも上方の部分を除去する。次に、図
36に示したように、例えばCVD法を用いて、ストロ
ンチウムを含む被膜である酸化ストロンチウム膜63を
堆積する。このとき、原料ガスとしては例えばSr(D
PM)(strontium bis(dipivaloylmethanate):S
r[(CH3)3C-COCHCO-(C(CH3)3)]2)をTHF(tetra hyd
rofuran)溶液に溶解し、気化器にてガス化したものを
用い、300〜500℃程度の酸化雰囲気中でCVDを
行うと、酸化ストロンチウム膜63が堆積される。ある
いは、原料ガスとしてSr(DPM)を昇華法により
気化したものを用いてもよい。ここで、ストロンチウム
を含む被膜としては、炭酸ストロンチウム膜でも構わな
い。また、ストロンチウム膜でも構わない。但し、スト
ロンチウム膜よりも酸化ストロンチウム膜や炭酸ストロ
ンチウム膜の方が、CVD法による堆積が容易である。
また、被膜の堆積法としてCVD法を例に挙げたが、ス
パッタ法やゾル・ゲル法でも構わない。
【0026】次に、図37に示したように、酸素あるい
はオゾン等の酸化雰囲気中でアニールすることにより、
酸化ストロンチウム膜63とRu膜62との間で反応を
生じさせ、金属酸化物であるSRO膜64を自己整合的
に形成する。このようにして形成されたSRO膜64
は、Ru膜62と共通の金属元素を有するものである。
ここで、酸化ストロンチウム膜63のCVD工程(図3
6参照)を500〜700℃程度の酸化雰囲気中で行う
と、酸化ストロンチウム膜63が堆積と同時に、金属膜
であるRu膜62と酸化ストロンチウム膜63との界面
で反応が生じて、金属酸化物であるSRO膜が自己整合
的に形成される。このようにすれば、図37に示したア
ニール工程を省略することが可能となる。次に、図38
に示したように、水洗、あるいは希酸中でウェットエッ
チングすることにより、未反応の酸化ストロンチウム膜
63を除去する。ここで残ったRu膜62とSRO膜6
4とがキャパシタのストレージノードとなる。次に、図
39に示したように、CVD法を用いて、高誘電体膜で
あるBSTO膜65を全面に形成する。さらにCVD法
を用いて、金属酸化物であるSRO膜66を全面に形成
する。このBSTO膜65がキャパシタ絶縁膜となり、
SRO膜66がプレート電極となる。
【0027】次に、図示していないが、リソグラフィー
法とエッチング技術を用いて、プレート電極であるSR
O膜66を所望の形状に加工する。これにより、キャパ
シタが形成される。このキャパシタは、ストレージノー
ドが金属膜であるRu膜62と金属酸化物であるSRO
膜64とからなり、キャパシタ絶縁膜は高誘電体膜であ
るBSTO膜65であり、プレート電極は金属酸化物で
あるSRO膜66である。ここで、キャパシタ絶縁膜で
あるBSTO膜65と、プレート電極であるSRO膜6
6やストレージノードを構成するSRO膜64とは、共
にペロブスカイト状の結晶構造を有するものである。こ
れにより、高誘電体膜であるBSTO膜65は、その性
能を最大限に発揮することが可能となる。以上のように
して、本発明の第3の実施の形態によれば以下の効果を
奏することが可能となる。まず、第3の実施の形態によ
ると、層間絶縁膜60を堆積した後、これをRIE法な
どでエッチングしてコンタクトホール61を形成するこ
とによりストレージノードの領域を決めてしまう(図3
3参照)。そして、このコンタクトホール61内にRu
膜62を形成することにより(図34、図35参照)、
ストレージノードの加工を実質的に行ない、このRu膜
62と酸化ストロンチウム膜63との反応により金属酸
化物であるSRO膜64を自己整合的に形成している
(図37参照)。これによれば、層間絶縁膜60のエッ
チング技術と、金属膜であるRu膜62のCMP技術に
よってストレージノードを加工することが可能となる。
このように、SRO膜などの金属酸化物をストレージノ
ードとして用いても、その加工が困難になることを防止
でき、微細加工が可能となる。結果として、信頼性が高
く、高密度な半導体装置を形成することが可能となる。
【0028】また、ストレージノードコンタクト24と
ストレージノードを構成するSRO膜64との間に金属
膜であるRu膜62が形成されている。そのため、スト
レージノードコンタクト24として低抵抗な金属膜であ
るタングステン膜を利用しても、ストレージノードコン
タクト24とSRO膜64とが直接接触することがな
い。このため、その界面に薄いバリアメタル層を形成す
る必要がない。これにより、製造工程数の増加を防止す
ることが可能となる。ここで、ストレージノードコンタ
クトを構成するタングステン膜とストレージノードを構
成するSRO膜との接触を防止すべく、ストレージノー
ドをSRO膜と窒化チタン膜(バリアメタルとして機
能)の積層膜とすることも考えられる。しかし、単にス
トレージノードを積層膜としただけでは、窒化チタン膜
とBSTO膜65とが接触することとなり、キャパシタ
電流のリーク特性を劣化させてしまう。これに対して本
発明の第3の実施の形態によればそのような問題を解決
することが可能となる。また、ストレージノードは主に
金属膜であるRu膜62から構成されていて、高誘電体
膜であるBSTO膜65と接触する部分については金属
酸化物であるSRO膜64が形成されている。プレート
電極としては、金属酸化物であるSRO膜66が採用さ
れている。このように、高誘電体膜を金属酸化物で挟み
こむことにより、高誘電体膜の性能を最大限に発揮する
ことが可能となる。さらに、ストレージノードが主とし
て金属膜から構成されているため、金属酸化物のみによ
って構成される場合に比べて抵抗率が低くすることが可
能となる。これにより、半導体装置の高速化を図ること
が可能となる。
【0029】また、CVD法を用いて酸化ストロンチウ
ム膜63を形成するCVD工程(図36参照)を300
〜500℃程度の比較的低温の酸化雰囲気中で行えば、
トランジスタの最適化やシリサイド構造の採用に対して
問題となる高温の熱工程を削減することが可能となる。
これに対して、そのCVD工程を500〜700℃程度
の比較的高温の酸化雰囲気中で行えば、酸化ストロンチ
ウム膜63の堆積と同時にSRO膜64を形成すること
が可能となり、工程数の削減が可能となる。なお、上記
各実施の形態において、キャパシタ形状として平面型、
内堀型、外堀型について説明したが、その他の構造、例
えばクラウン型やフィン型にも適用することが可能であ
る。さらに、本発明はDRAMに限らず、FRAM等キ
ャパシタ構造を有する半導体装置一般に適用することが
可能である。また、ストレージノードを構成する金属膜
と、金属酸化物を形成するために金属膜の上部に堆積さ
れる被膜との組み合わせは、上記のようにRu(ルテニ
ウム)膜と酸化ストロンチウム膜の組み合わせの他に
も、導電性金属酸化物(あるいは導電性ペロブスカイト
状構造物質)を形成する金属と被膜との組み合わせであ
れば良い。
【0030】
【発明の効果】上記のように、本発明は、導電性金属酸
化物をキャパシタ蓄積電極に用いながら微細化加工を可
能とする。また、半導体装置の高速化を図ることを可能
とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図2】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図3】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図4】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図5】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図6】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図7】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図8】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図9】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図10】従来のキャパシタ電極の製造工程断面図。
【図11】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の上面レイアウト図。
【図12】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の断面図。
【図13】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の断面図。
【図14】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図15】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図16】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図17】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図18】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図19】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図20】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図21】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図22】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図23】本発明の第1の実施の形態の変形例にかかる
半導体装置の断面図。
【図24】本発明の第1の実施の形態の変形例にかかる
半導体装置の断面図。
【図25】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図26】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図27】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図28】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図29】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図30】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図31】本発明の第2の実施の形態の変形例にかかる
半導体装置の断面図。
【図32】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図33】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図34】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図35】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図36】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図37】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図38】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【図39】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造工程断面図。
【符号の説明】
1・…半導体基板 2・…シリコン酸化膜 3・…窒化チタン膜 4・…SRO膜 5・…BSTO膜 6・…SRO膜 7・…タングステン膜 8・…シリコン酸化膜 9・…コンタクトホール 10・…SRO膜 11・…BSTO膜 12・…SRO膜 13・…SRO膜10の上部 MC・…キャパシタ MQ・…MOSトランジスタ 21・…ワード線 22・…ビット線コンタクト 23・…ビット線 24・…ストレージノードコンタクト 25・…ストレージノード 26・…ソース/ドレイン拡散層 27・…層間絶縁膜 28・…金属酸化物 29・…高誘電体膜 30・…金属酸化物 31・…MOSトランジスタ 32・…ソース/ドレイン領域 33・…配線 34・…被覆絶縁膜 35・…第2の層間絶縁膜 36・…コンタクト 37・…上層配線 38・…半導体基板 39・…素子分離領域 40・…チタン窒化膜 41・…タングステン膜 42・…ゲート絶縁膜 43・…導電層 44・…絶縁膜 45・…Ru膜 46・…酸化ストロンチウム膜 47・…SRO膜 48・…BSTO膜 49・…SRO膜 50・…キャパシタ 51・…SrWO 52・…Ru膜 53・…SRO膜 54・…Ru膜 55・…Ru膜 56・…酸化ストロンチウム膜 57・…SRO膜 58・…BSTO膜 59・…SRO膜 60・…層間絶縁膜 61・…コンタクトホール 62・…Ru膜 63・…酸化ストロンチウム膜 64・…SRO膜 65・…BSTO膜 66・…SRO膜 67・…金属膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の金属元素を含む複数の導電膜を含
    む積層構造である第1のキャパシタ電極と、 前記第1のキャパシタ電極の表面に形成されたキャパシ
    タ絶縁膜と、 前記キャパシタ絶縁膜を挟んで前記第1のキャパシタ電
    極と対向して形成された第2のキャパシタ電極と、 を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のキャパシタ電極は、導電性酸
    化物を含む積層構造であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のキャパシタ電極は、金属膜及
    び導電性酸化物からなる積層膜であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタ絶縁膜は、高誘電体膜で
    あることを特徴とする請求項1乃至3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記金属膜はRu(ルテニウム)膜であ
    り、前記導電性酸化物はSRO(SrRuO)膜であ
    ることを特徴とする請求項3又は4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記金属膜はRu(ルテニウム)膜であ
    り、前記導電性酸化物はSRO(SrRuO)膜であ
    り、前記キャパシタ絶縁膜はBSTO膜であることを特
    徴とする請求項2又は3記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性酸化物はペロブスカイト状構
    造を有するものであることを特徴とする請求項2又は3
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 金属を含む膜を形成する工程と、 前記金属を含む膜の表面に被膜を形成する工程と、 熱処理により前記金属を含む膜と前記被膜とを反応さ
    せ、導電性酸化物を形成する工程と、 前記導電性酸化物の表面に、キャパシタ絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記キャパシタ絶縁膜を挟んで前記導電性酸化物と対向
    した位置にキャパシタ電極を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 金属を含む膜を形成する工程と、 前記金属を含む膜の表面に被膜を形成すると同時に前記
    金属を含む膜と前記被膜とを反応させ、導電性酸化物を
    形成する工程と、 前記導電性酸化物の表面にキャパシタ絶縁膜を形成する
    工程と、 前記キャパシタ絶縁膜を挟んで前記導電性酸化物と対向
    した位置にキャパシタ電極を形成する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁膜のうち未反応のものを除去
    する工程をさらに具備することを特徴とする請求項8又
    は9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属を含む膜と前記導電性酸化物
    とは共通の金属元素を有することを特徴とする請求項8
    乃至10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記導電性酸化物と前記キャパシタ絶縁
    膜とは共にペロブスカイト状構造を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項8乃至11記載の半導体装置の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記キャパシタ絶縁膜は、高誘電体膜
    であることを特徴とする請求項8乃至12記載の半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記金属はRu(ルテニウム)であ
    り、前記導電性酸化物はSRO(SrRuO)膜であ
    ることを特徴とする請求項8乃至又は13記載の半導体
    装置の製造方法。
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