JP2000265555A - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法およびその接合構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法およびその接合構造Info
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Abstract
る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を提供するこ
とである。 【解決手段】 鉄筋コンクリート柱内において鉄骨梁部
材2が交差して柱梁接合部材1が形成され、該柱梁接合
部材1の上下各フランジ3にL形鋼4からなる鉄骨枠5
を設け、該鉄骨枠5の四隅における嵌合部には柱主筋7
が貫通され、該柱主筋7におけるねじ鉄筋9には調整ナ
ット10がねじ込まれている。
Description
と鉄骨梁の接合構造に関するものである。
構造物の接合部は異種の構造部材が取り付くため、図6
の(1)に示すような柱梁接合部材13が用いられてい
る。この柱梁接合部材13は鉄骨梁部材14が交差した
上下各フランジ15に、平板16からなる鉄骨枠17を
リブ18で固結していた。この鉄骨枠17は、同図の
(2)に示すように、柱19に矢印Dの回転モーメント
が作用すると矢印Eの方向への支圧抵抗となって、梁と
の接合部における靱性を向上させるという役割を果たし
ていた。
柱梁接合部材は実際の施工に際して、プレキャスト鉄筋
コンクリート柱の上に載せてレベル調整するか、あるい
は図7に示すようなサポート20を建ててレベル調整す
る必要があった。
たものであり、その目的は、柱主筋が組み立てられた段
階から柱梁接合部材のレベル調整を可能とするか、ある
いは組み立てた後であってもサポートを使用せずに柱梁
接合部材のレベル調整が可能な鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁の接合方法およびその接合構造を提供することであ
る。
めの手段は、請求項1の発明が、組立配筋された柱主筋
の梁接合箇所に柱梁接合部材が組み付けられ、該柱梁接
合部材の上下各フランジにL形鋼からなる鉄骨枠を、そ
の四隅における嵌合部に柱主筋を貫通させて設置し、前
記嵌合部における調整ナットを柱主筋におけるねじ鉄筋
にねじ込んで、前記調整ナットの操作によって柱梁接合
部材の位置調整をすることを特徴とする。
んだ調整ナットを操作することより柱主筋が組み立てら
れた段階から、あるいは組み立てた後であってもサポー
トを使用せずに柱梁接合部材の位置調整がそれぞれ可能
となる。
柱内において鉄骨梁部材が交差して柱梁接合部材が形成
され、該柱梁接合部材の上下各フランジにL形鋼からな
る鉄骨枠を設け、該鉄骨枠の四隅における嵌合部には複
数の柱主筋が貫通され、これらの柱主筋におけるねじ鉄
筋には調整ナットがねじ込まれてたことを特徴とする。
なる鉄骨枠で柱のコンクリートを拘束するとともに、鉄
骨枠がフランジに面接触していることにより水平方向お
よび垂直方向の抵抗が生じて接合部における耐力と靱性
を向上させる。
嵌合部は孔または切欠溝であることを特徴とする。
欠溝により柱主筋を確実に固定することができるのでそ
の組立配筋が容易に行えるとともに、柱主筋の外側への
はらみ出しを防ぐ。また切欠溝の場合は、鉄骨枠の主筋
への取り付けが簡単に行える。
柱と鉄骨梁の接合構造の実施の形態を図面に基づいて説
明する。はじめに鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構
造について説明し、その後に鉄筋コンクリート柱と鉄骨
梁の接合方法について説明する。図1の(1)は鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を示す斜視図、(2)
は切欠溝の斜視図、図2は同断面図である。
図1に示すような柱梁接合部材1が使用される。この柱
梁接合部材1は交差した鉄骨梁部材2の上下各フランジ
3に、L形鋼4からなる平面方形の鉄骨枠5が設置さ
れ、該鉄骨枠5の四隅における孔6に3本の主筋7が貫
通している。この主筋7の数は3本に限らず、構造設計
上必要な本数となる。これらの柱主筋7は前記孔6を貫
通することにより外側にはらみ出ないように拘束されて
いる。
筋9となっており、これに調整ナット10が螺合されて
上下の鉄骨枠5に当接して支持することにより、該鉄骨
枠5を必ずしも上下各フランジ3に溶接する必要はな
い。そして、この調整ナット10を操作することによっ
て柱梁接合部材1が自由に移動できるようになってい
る。これは調整ナット10によって柱梁接合部材1が位
置調整、すなわち高さ調整ができるということである。
しているため、図3に示すような、矢印Aの回転モーメ
ントが柱8に作用すると矢印Bの方向の他に、矢印Cの
方向の支圧抵抗が生じて梁との接合部における耐力を向
上させる。すなわち、L形鋼4からなる鉄骨枠5で柱8
のコンクリートを拘束するとともに、梁との接合部にお
ける靱性を向上させる。なお、鉄骨枠5は所定の耐力を
必要とするときに鉄骨梁部材2に溶接するようにする。
さらに、鉄骨枠5は孔6に代わって切欠溝6aを設ける
こともできる。
方法について説明する。図4は、地組した柱主筋7に柱
梁接合部材1を組み付けたものであり、柱主筋における
四隅にはねじ鉄筋が配筋されている。このように地組し
た柱主筋の3箇所の柱梁接合箇所に柱梁接合部材を組み
付ける。これは3箇所に限らず必要に応じて多くするし
たり、あるいは少なくしたりすることができる。
3の鉄骨枠5には3本の主筋7が貫通し、これらの柱主
筋7うちの一本のねじ鉄筋9には調整ナット10がねじ
込まれて鉄骨枠5を押さえている。すなわち、この調整
ナット10により柱梁接合部材1が自由に移動できるよ
うになっているため、この調整ナット10を操作して柱
梁接合部材1の位置調整、すなわち高さ調整を行う(図
1参照)。
に示すように、柱梁接合部材1を組み付けた鉄筋11を
クレーンで吊り上げての建て込むものである。このよう
にサポートを必要とせずに、しかも一度に複数の柱梁接
合部材1を組み付けた鉄筋11を簡単に建て込むことが
できるようになる。
トを拘束するとともに、フランジに面接触した鉄骨枠に
水平方向および垂直方向の抵抗が生じるので接合部にお
ける靱性を向上させることができる。
とより柱梁接合部材の位置調整、すなわち高さ調整が可
能となる。
置調整、すなわち高さ調整が可能となる。
付けることができる。
筋を簡単に建て込むことができる。
造を示す斜視図、(2)は切欠溝の斜視図である。
断面図である。
ある。
正面図である。
示す正面図である。
は従来の柱梁接合部材に生じる抵抗力を示した概念図で
ある。
を示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 組立配筋された柱主筋の梁接合箇所に柱
梁接合部材が組み付けられ、該柱梁接合部材の上下各フ
ランジにL形鋼からなる鉄骨枠を、その四隅における嵌
合部に柱主筋を貫通させて設置し、前記嵌合部における
調整ナットを柱主筋におけるねじ鉄筋にねじ込んで、前
記調整ナットの操作によって柱梁接合部材の位置調整を
することを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接
合方法。 - 【請求項2】 鉄筋コンクリート柱内において鉄骨梁部
材が交差して柱梁接合部材が形成され、該柱梁接合部材
の上下各フランジにL形鋼からなる鉄骨枠を設け、該鉄
骨枠の四隅における嵌合部には複数の柱主筋が貫通さ
れ、これらの柱主筋におけるねじ鉄筋には調整ナットが
ねじ込まれてたことを特徴とする鉄筋コンクリート柱と
鉄骨梁の接合構造。 - 【請求項3】 前記嵌合部は孔または切欠溝であること
を特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06843799A JP3375296B2 (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 鉄筋コンクリート柱と柱梁接合部材の組み付け方法およびその組み付け構造 |
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JP06843799A JP3375296B2 (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 鉄筋コンクリート柱と柱梁接合部材の組み付け方法およびその組み付け構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000265555A true JP2000265555A (ja) | 2000-09-26 |
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JP06843799A Expired - Fee Related JP3375296B2 (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 鉄筋コンクリート柱と柱梁接合部材の組み付け方法およびその組み付け構造 |
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JP (1) | JP3375296B2 (ja) |
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1999
- 1999-03-15 JP JP06843799A patent/JP3375296B2/ja not_active Expired - Fee Related
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