JP2000265290A - 水電解装置 - Google Patents

水電解装置

Info

Publication number
JP2000265290A
JP2000265290A JP11073333A JP7333399A JP2000265290A JP 2000265290 A JP2000265290 A JP 2000265290A JP 11073333 A JP11073333 A JP 11073333A JP 7333399 A JP7333399 A JP 7333399A JP 2000265290 A JP2000265290 A JP 2000265290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
anode
cooler
solid electrolyte
ozone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11073333A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Inatani
正敏 稲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP11073333A priority Critical patent/JP2000265290A/ja
Publication of JP2000265290A publication Critical patent/JP2000265290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな水電解装置でオゾンを生成し冷
蔵庫の食品貯蔵庫内防菌・防カビ・脱臭を行う。 【解決手段】 電解水と、多孔質体からなる毛細管基体
と、多孔質体からなる陽極と固体電解質膜と陰極とで構
成された電解セルとで、毛細管基体の一部を電解水に浸
漬し毛細管力で電解セル内に注水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を電気分解して
生成したオゾンで、食品を保蔵する冷蔵庫庫内の防菌・
防カビ・脱臭と食品の長期保蔵を目的とする水電解装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品の保蔵庫、特に家庭用の冷凍
冷蔵庫では多種の食品を同じ循環風の収納庫内に置くこ
とが多く、頻繁なドア開閉での温度上昇も加味すると、
食材間での臭い移りや、菌やカビの進入・増殖等の衛生
面からの対策が課題となっている。また、野菜の鮮度を
維持するには乾燥を防止することが重要であり、適度な
湿度が要求され、野菜,果物,肉やハムを保存する冷蔵
庫庫内の高湿度化がさらに進みつつある。しかし、高湿
度化は、収納庫内で細菌やカビを増殖させる問題がある
ため、高湿度下における効果的な防菌・防カビ・脱臭仕
様が不可欠となってきている。
【0003】従来の防菌・防カビ・脱臭方法の一つとし
て、実開昭62−4342号公報に記載される、空気循
環ファンと、沿面放電式のオゾン発生部と、オゾン反応
槽と、未反応のオゾンを分解するオゾン分解フィルター
とを備えた脱臭装置がある。これはオゾン発生部で生成
するオゾンと循環ファンで運び込まれる悪臭成分を含む
空気とを反応槽で反応させ脱臭するものであり、余分な
未反応オゾンについては冷蔵庫の食品収納庫内に不確定
濃度のオゾンを撒き散らすことのない様に、オゾン分解
フィルターで処理するものである。
【0004】オゾンは非常に高い酸化力を持ち、悪臭成
分、及び、細菌やカビを酸化することにより、細菌やカ
ビの不活化と、臭い成分の分解を行う。そして、オゾン
自身は分解後、酸素に変わる為、比較的安全な殺菌法と
して利用されている。
【0005】しかし、放電式のオゾン発生装置は一般
に、空気中の酸素を放電エネルギーで酸化し、オゾンを
生成するものであり、空気中に含まれる窒素も酸化する
為に、一酸化窒素や二酸化窒素のような窒素酸化物が不
純物として生成する。また、湿度が高くなると電極間が
短絡状態となり、放電が停止、又は放電を開始せず、オ
ゾンの発生が不安定となる。
【0006】さらには、温度変化,湿度変化,経時変化
により大きくオゾン生成量が変化する為、濃度制御が非
常に困難な問題があった。また、窒素酸化物の生成は、
分解フィルター上にて窒素酸化物による硝酸根が介在
し、水分と反応すると分解フィルター面が酸で侵食され
劣化する問題があった。
【0007】また、電極面にヒータによる乾燥策を講じ
た場合には、放電開始と同時に必要以上のオゾンが生成
し、分解フィルターに余力がないと、高濃度のオゾンガ
スが庫内に流れ出し、庫内濃度が1ppmの危険濃度以
上に、また、0.06ppmの環境基準値以上になる恐
れがある。よって通常、分解フィルターは必要以上に大
きくし、脱臭器外には一切漏れることの内容に設計して
いる。そのため、酸化反応は脱臭機内でのみ生じるもの
となり、冷蔵庫収納部における壁面や食品表面のオゾン
による防菌・防カビ処理は困難となる。
【0008】また、窒素酸化物を生成しないためには酸
素付加膜を通したガスで処理する方法があるが酸素付加
膜を透過するための圧損が大きく、装置自体が大きくな
り高価となる問題がある。
【0009】オゾンを発生させる方法としては、特公平
2−44908号公報で記載されるように、イオン交換
膜である固体電解質膜をはさみ、陽極室と陰極室とを構
成し、陰極室では空気電極を、陽極室ではオゾン発生極
を設け、陰極室に空気を送風し、陽極室に水を送りこ
み、陽極室の水を電気分解すると陽極で生成する酸素の
副生成物としてオゾンを得るものがある。この水を電気
分解により生成するオゾンを水電解式オゾンと言い、中
性で純粋なオゾンであるため、湿度の高い庫内の防菌・
防カビ・脱臭用のオゾンとして有効である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
2−44908号公報のようにイオン交換膜である固体
電解質膜をはさみ、陽極室と陰極室とを構成し、陰極室
には空気を、陽極室には水を送りこむには両室の分離が
必要であり、特に陽極室における水漏れ防止仕様が複雑
となり、また、陽極室へ水を送りこむ水ポンプや、陰極
室に空気を送るファン、又はエアーポンプが必要となり
さらに構造が複雑となる。
【0011】そこで本発明は、上記する問題点を解消す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記する目的を
達成する為に、電解水と、多孔質体からなる毛細管基体
と、多孔質陽極と、陰極と、その陽極と陰極とをゼロギ
ャップで仕切る固体電解質膜とからなる電解セルとから
なり、前記陽極と前記毛細管基体とが密着し、その毛細
管基体の一部が前記電解水に浸漬されたものである。
【0013】また、陰極をガス拡散電極とし、また、
金,白金,銀、等の貴金属で表面処理したチタンの燒結
体を毛細管基体としたものである。
【0014】また、固体電解質膜と接する陽極面の一部
が不導体面を形成したものである。
【0015】さらに、冷却器表面で生成したデフロスト
水又は結露水を電解水とし、冷却面で生成したデフロス
ト水又は結露水をフィルター及び/又はイオン交換樹脂
塔に送水し、ろ化、又はイオン交換処理した水を電解水
としたものである。
【0016】また、冷却器とファンとで、冷風を循環さ
せ、収納庫内を保冷する冷蔵庫で、庫内を循環する冷風
が直接あたらない冷却器一端の表面に不活性塗膜を設
け、その不活性塗膜表面上で生成するデフロスト水又は
結露水を電解水としたものである。
【0017】また、冷却面に生成した氷や霜を融解させ
るデフロストサイクル毎にデフロスト水を必要量確保
し、必要量のみをイオン交換樹脂塔に通じて処理した水
を電解水としたものである。
【0018】また、収納庫内を0.03ppm以下の常
在オゾン濃度になるように電解セルに印加する直流電圧
を制御したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の各請求項に記載した構成
とすることにより実施できるのであるが、その実施の形
態を理解し易いように以下に構成とその構成による作用
を併記する。
【0020】請求項1記載の発明は、電解水と、多孔質
体からなる毛細管基体と、多孔質の陽極と陰極とその両
極をゼロギャップで仕切る固体電解質膜とからなる電解
セルとで構成し、前記陽極と前記毛細管基体とが密着
し、その毛細管基体の一部が前記電解水に浸漬されたも
ので、毛細管基体が電解水を毛細管現象で吸い上げ、毛
細管基体と接する陽極面に電解水を供給し、さらに多孔
質の陽極を通じ固体電解質膜に電解液は伝わることで水
の電気分解が生じ、陽極の電解水は毛細管力で保持され
るため水漏れのシールは必要としない。
【0021】請求項2記載の発明は、陰極をガス拡散電
極としたものであり、両極の水シールが不必要となり電
極面の密着性が向上し電流効率が良くなり水素の生成も
無く爆発の危険を防止した。
【0022】請求項3記載の発明は、金,白金,銀、等
の貴金属で表面処理したチタンの燒結体を毛細管基体と
したもので、電解水との接触面にできる雑菌の繁殖を防
止すると共に電極としての伝導性を維持する。
【0023】請求項4記載の発明は、固体電解質膜と接
する多孔質陽極面の一部に不導体面を形成した給水補助
板を有するもので、陽極と固体電解質膜との界面への電
解液の供給を円滑にする。
【0024】請求項5記載の発明は、冷却器表面で生成
したデフロスト水又は結露水を電解水としたもので、冷
蔵庫内に新たな水の補給を不必要としたものである。
【0025】請求項6記載の発明は、冷却面で生成した
デフロスト水又は結露水をフィルター及び/又はイオン
交換樹脂塔に送水し、ろ化又はイオン交換処理した水を
電解水としたもので、固体電解質膜の電荷移動能力の低
下を防止する。
【0026】請求項7記載の発明は、冷却器とファンと
で冷風を循環させ、収納庫内を保冷する冷蔵庫で、庫内
を循環する冷風が直接あたらない冷却表面に不活性塗膜
を設け、その不活性塗膜表面上で生成するデフロスト水
又は結露水を電解水としたもので、異物やカチオンの含
まない純水できれいな水を得る。
【0027】請求項8記載の発明は、冷却器表面に生成
した氷や霜を融解させるデフロストサイクル毎にデフロ
スト水を必要量確保し、必要量のみをイオン交換樹脂に
通じて処理した水を電解水としたもので、電解水の滞留
による腐敗防止と、イオン交換樹脂とのイオン交換効率
を良くするものである。
【0028】請求項9記載の発明は、収納庫内を0.0
3ppm以下の常在オゾン濃度になるように電解セルに
印加する直流電圧を制御するもので、電圧制御により安
定なオゾン濃度制御が容易にでき防菌防カビ脱臭の効果
も大きいものである。
【0029】以下本発明の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における冷却器1とファン2と水電解装置3と断熱
箱体4で構成する冷蔵庫5の概略を示す縦断面図で、図
2は同じ冷蔵庫5の冷却室6内の構成を示す斜視図であ
る。
【0031】冷蔵庫5は、断熱箱体4と扉7で、食品等
を収納する収納庫内8を有するものである。その収納庫
内8は冷却器1のファン2により図1の→で示す冷気の
流れをつくり冷やされる。すなわち、冷却器1で冷却さ
れた冷却室6の冷気はファン2により庫内ダクト9を通
り、複数個の吹き出し口10から収納庫内8に吹き出さ
れ、さらに、収納庫内8の冷気は冷却室6の吸い込み口
11より吸い込まれ、再び、冷却器1で冷却される様に
循環する。
【0032】冷却器1は複数の放熱フィン12にヘアピ
ン状に連なった形態をもつ一本の伝熱管13を勘合する
ことで一体に形成したものである。この伝熱管13の出
口の一方はサクションパイプ14として冷蔵庫5の庫外
にある機械室15の圧縮機16に連結され、もう一方の
出口である吸入パイプ17は、機械室15の圧縮機16
から凝縮器18と膨張弁19の順につながる冷媒パイプ
と結ばれ、冷凍システムが成り立っている。
【0033】すなわち、冷凍システム内に冷媒が封入さ
れ、圧縮機16が稼働すると封入された冷媒はガス状態
で圧縮され高温高圧ガスとなり凝縮機18内に移動す
る。凝縮器18では外気により高温高圧ガスが冷却され
液化し膨張弁19内に液状態で流れ、冷却器1で一気に
膨張し気化する。冷媒が気化する時に蒸発熱を周囲から
奪い、冷却器表面が冷却され冷却室6も冷やされる。気
化した冷媒ガスはサクションパイプ14を通り圧縮機1
6の低圧側に吸い込まれ、再び、圧縮され、冷凍サイク
ルを繰り返す。
【0034】通常、0〜5℃の収納庫内8温度を確保す
るには蒸発温度を−10℃になるように膨張弁19で調
整され、冷却器の表面は−5℃以下となっている。その
ため、冷却器1の表面では庫外から進入する湿気や食品
から発生する水分を結露させ、又は霜や氷として成長さ
せる。
【0035】霜や氷の成長が冷却器1の表面で進むと断
熱層となり、冷却器1の熱交換効率を著しく妨げる。よ
って、所定時間毎に霜や氷の層を融かすデフロストサイ
クルが必要で、冷却器1の下面にはデフロストヒータ2
0が勘合により一体成形してある。
【0036】また、21は冷却器1表面に結露した水、
またはデフロストサイクルにより融解したデフロスト水
が流れ落ちるドレンパンであり、ドレンパン21で貯め
た結露水やデフロスト水はドレンパイプ22を通り室外
に運び出され蒸発皿23にて自然蒸発されるが、一部の
デフロスト水については水電解装置3に利用される。
【0037】水電解装置3は庫内ダクト9内に収納され
ており、水電解装置3で生成するガスは冷気循環風に混
ざって収納庫内8に噴出し、冷却室6に循環される。
【0038】図3は本発明の実施の形態1における冷却
器1と水電解装置3との配置関係を示す概略図と水電解
装置の概略を示す縦断面図の複合図である。
【0039】24は多孔質体からなる毛細管基体25で
あり、同じく多孔質体の陽極26と、陰極27と、その
陽極26と陰極27とをゼロギャップで仕切る固体電解
質膜28とからなる電解セルである。陽極26と毛細管
基体25と密着し、その毛細管基体25の一部は電解水
29に浸漬されてある。
【0040】電解水29は冷却器1の結露水又はデフロ
スト水をドレンパイプ22から受けるフィルター30を
通し、イオン交換樹脂塔31のイオン交換樹脂32を通
りぬけたカチオンの少ない水である。
【0041】33は陽極26と一体で毛細管基体25と
固体電解質膜28に密着する不導体の吸水補助板で、表
面処理されていない多孔質体のチタン燒結体よりなるも
のである。
【0042】また、34はイオン交換樹脂32と毛細管
基体25との直接接しないようにした通水性のある干渉
膜である。
【0043】陰極27は水素イオンと酸素ガスと電子と
を効率良く水に変換するガス拡散電極34で構成されて
おり、陰極固定板35と集電体36とを通じ、直流電源
37より負の電位を付加される。
【0044】また、陽極26はオゾン選択性触媒を固体
電解質膜28との界面に有したもので、毛細管基体25
と陽極固定板38を通じ、直流電源37より正の電位を
付加される。
【0045】また、陰極27と陽極26とは固体電解質
膜28で仕切られると共に、両側から電極固定板35,
38により締め付け、ゼロギャップを構成するものであ
る。
【0046】毛細管基体25はチタンの繊維を燒結によ
り固めた空隙率60%の多孔質材であり表面処理として
白金めっきが施されている。この素材の1mm板厚の毛
細管力は約30mmの高さに達した。
【0047】固体電解質膜28は水素イオンの伝達機能
があるスルフォン酸基を持つ高分子膜であり、その他の
イオンを伝導したり、透過したりすることは比較的少な
い。本実施例で使用した水素イオン伝導型膜の固体電解
質膜28は、デュポン社からナフィオン膜との商品名で
販売されているN117の固体高分子膜である。
【0048】陽極26は多孔質状の耐食性金属チタンの
基体表面にオゾン選択性触媒としてβ型の二酸化鉛を電
着により形成した。
【0049】陰極27は通気性を有する多孔性のメッシ
ュ状のものとして、表面に白金超微粒子を担持したカー
ボン粉末とフッ素樹脂粉末の混合物を圧縮成形して適度
な撥水性を持たせた多孔性のガス拡散電極34であり、
集電体36はステンレス多孔質体で、電子を均一に陰極
27に伝達する役割を持つ。
【0050】陰極27のガス拡散電極34には、陰極固
定板35の複数の空気穴39から庫内ダクト9内を流れ
る酸素を含む冷気が自然に送り込まれる。
【0051】ここで、本発明の実施の形態1に用いた陽
極26の表面処理工程について説明する。
【0052】まず、前処理として多孔質状の耐食性金属
チタン材の基体を5%の界面活性剤の溶液で超音波洗浄
により脱脂し、イオン交換水ですすいだ後、5%の蓚酸
溶液の沸騰水に5分間浸漬し表面の酸化層を取り除き、
さらに下地処理直前に1規定の硫酸を電解研磨液とし、
4A/dm2の条件で陰極側にて電解還元処理をした。
【0053】上記の前処理後、塩化白金酸を各々0.1
モルの濃度に調整した塩酸混合溶液に浸漬し、40℃で
15分間の予備乾燥後、520℃で焼き付けた。この焼
き付け下地処理を3回繰り返し、約1μmの導電性酸化
金属の下地層を設けた。
【0054】次に下地処理面を4A/dm2で30秒間の
電解還元処理を行った後、オゾン発生選択性触媒として
二酸化鉛の電気めっき処理を行った。
【0055】二酸化鉛のめっきは、まず3.5規定の水
酸化ナトリウムの飽和酸化鉛溶液をめっき浴とし1.1
A/dm2で陽極側にて20分間処理し、数ミクロンのα
型の二酸化鉛を形成した。この時の浴温は40℃とし
た。
【0056】次に30重量%の硝酸鉛の1規定の硝酸浴
で、4A/dm2の条件で40分間、陽極にてオゾン発生
選択性触媒であるβ型の二酸化鉛の触媒層を形成した。
この時の浴温度は70℃とした。
【0057】以下、上記で説明した実施の形態1の冷蔵
庫5に取り付けた電解セル3の作用と電解セル3中の化
学反応について説明する。
【0058】まず、冷蔵庫5を稼働すると、上記にて説
明した冷凍システムにより冷却器1の表面の温度が低下
し、冷却室6内が冷却される。冷却された空気はファン
2により庫内ダクト9と収納庫内8を強制循環すること
で冷却される。冷却により収納庫内に収納される野菜や
肉類等の食品は比較的腐敗は抑制されるものの、食品に
ついた菌やドア開閉による空中のカビ胞子,落下菌,出
し入れ時の手垢菌の付着等で食品や収納庫庫内8側壁は
汚染され、ドア開閉による温度上昇による腐敗促進もあ
りさらに汚れが進む。
【0059】通常、収納庫内8を0〜5℃に保冷するに
は冷却器1の蒸発温度を−10℃で、冷却器1の表面は
−5℃以下となっている。そのため、冷却器1の表面で
は庫外から進入する湿気や食品から発生する水分を結露
させ、又は霜や氷として成長させるが、冷却器1下面の
デフロストヒータ20により所定時間毎に融解する。
【0060】冷却器1表面に結露した水、またはデフロ
ストサイクルにより融解したデフロスト水はドレンパン
21に流れ落ち、ドレンパイプ22を通り室外に運び出
され蒸発皿23にて自然蒸発される。尚、一部の結露
水、又はデフロスト水については水電解装置3のフィル
ター30に注水される。
【0061】ドレンパイプ22より注水されたデフロス
ト水はフィルター30とイオン交換樹脂塔31内のイオ
ン交換樹脂32を通過する間に、清浄化されイオン交換
水となり隔離膜40を通し電解水29として確保する。
【0062】隔離膜40はポリエチレン,ポリプロピレ
ンでできたイオン交換樹脂32の粒径より細かな網目状
の繊維であり、イオン交換樹脂32が直接白金処理され
た毛細管基体25に触れ劣化するのを防ぐものである。
【0063】毛細管基体25は電解水29に浸漬されて
いるので、毛細管の力で電解水29を吸い上げ陽極26
にも注水する。多孔質体からなる陽極26はさらに毛細
管力で持って電解水29を固体電解質膜28との界面に
まで移動させる。
【0064】陽極26と固体電解質膜28の界面にイオ
ン交換水である電解水29が満たされると、固体電解質
膜28が吸水し、スルフォン酸基の水素イオンが活性化
し、陰極27と陽極26との電荷移動が活発化し、導通
が良くなる。よって、直流電源37により電圧が印加さ
れることで陽極26と固体電解質膜28の界面でイオン
交換水である電解水29の電気分解反応が開始される。
【0065】陽極26の表面材質はβ型の二酸化鉛であ
り、腐食電位が高く反応酸素を含むのでオゾン発生選択
性触媒として働く。電極材の溶解は殆ど無く、陽極26
の表面においてはイオン交換水である電解水29の水分
子を酸化し、化1から化4の反応が起こる。反応式の平
衡電位より化1と化4が主体となり、陽極26の表面か
ら酸素ガスとオゾンガスが発生する。
【0066】ここで、白金等のめっき表面であれば、酸
素過電圧が低く化1の反応のみでオゾンの生成は少ない
が、酸素過電圧が高く、反応酸素を含むβ型の二酸化鉛
では、反応酸素が化1の反応式に触媒作用として介在す
るため化4の反応が積極的に生じることとなり、オゾン
の生成が効率良く行われ、生成ガス中のオゾン濃度は高
くなる。
【0067】実施の形態1では、2.5Vの直流電圧を
印加し、0.05Aの電流が流れることにより、約0.
2mg/hrのオゾン発生量を得た。
【0068】
【化1】
【0069】
【化2】
【0070】
【化3】
【0071】
【化4】
【0072】電解水29がイオン交換水であり、水素イ
オンの対イオンは殆ど無いため、過剰となる水素イオン
は水素イオン伝導型膜である固体電解質膜28を通じて
陰極27に移動する。そのため、陽極26では水素イオ
ン濃度の増加は見られず、pHはイオン交換水と同じpH
を維持し、結露水やデフロスト水は蒸留水であり中性を
維持することになる。
【0073】陰極27の固体電解質膜28と接する面の
背面から陰極固定板35の空気穴39を通じて庫内ダク
ト9内を流れる冷気が送り込まれ、陰極27をガス拡散
電極34ちすることにより、その空気中の酸素と、直流
電源37から陰極27に流れてくる電子と、陽極26で
生成されて固体電解質膜28を通過してくる水素イオン
との3つの成分が化5の反応を起こすことにより水分子
を生成する。生成した水分子は固体電解質膜28に吸着
するか、蒸気となって庫内ダクト内を通じ、収納庫内8
に排出される。
【0074】
【化5】
【0075】また、固体電解質膜28に密着して取り付
けることにより、酸素と、陰極27を経由し運ばれた電
子と、固体電解質膜28を通過してくる水素イオンとを
白金超微粒子の触媒作用でもって円滑に反応させること
が可能となるもので、陰極27のガス拡散電極34と固
体電解質膜28とを隔離すると水素イオンの移動が不導
体のガス層に邪魔されて円滑に行かず、また陰極27に
貫通穴が無いと庫内ダクト9空気に接する面から固体電
解質膜28への酸素の移動を陰極27自身が遮断するた
め円滑な3つの成分の反応ができなくなる。
【0076】以上のように陰極27として多孔質状のガ
ス拡散電極34のような貫通穴を有する多孔性のメッシ
ュ状のものを用い、固体電解質膜28に密着して取り付
けることにより、空気穴39から送り込まれる酸素と、
陽極室38から固体電解質膜39を通過してくる水素イ
オンと陰極35を経由して運ばれる電子により水分を生
成することは、陰極27の表面からの水素ガスの発生を
無くすことができ、水素ガスによる火災や爆発の危険を
除去することができる。
【0077】また陰極27には電解液,浄水,イオン交
換水,蒸留水,純水等を必要としないので電解水の処理
や濃度調整の管理が必要でなくなるため、非常に電解セ
ル3の構造が簡素化でき、部材の費用も削減できる。
【0078】陽極26では主に化1と化4の反応で生じ
る酸素とオゾンが生成する。その酸素とオゾンの混合ガ
スは陽極固定板37の複数のガス穴50から噴出し、庫
内ダクト9を通じ、収納庫内8に冷気と共に排出され
る。
【0079】図4は陽極面積を1cm2とした電解セル
3で、各印加電圧値におけるオゾン発生量を測定した結
果を示す。
【0080】図4より、陽極26面から酸素やオゾンを
発生する最低の電圧は2.3Vであり、その電圧以上で
は印加電圧値とオゾン発生量は正比例の関係を持つ。す
なわち、印加電圧を微妙に調整することによりオゾン発
生量を精度良くコントロールすることができる。
【0081】本実施の形態1では500Lの容積をもつ
収納庫内8に2.5Vの電圧で制御する水電解装置3と
をセットすると、食品が収納されていない場合には数時
間で0.02ppmのオゾン濃度を得、食品を収納した
時にはオゾン分解が大きく安定するのにより時間はかか
ったが数時間にて0.01ppmのオゾン濃度を得た。
【0082】同様に360Lの収納庫内8を持つ冷蔵庫
5では印加電圧を2.4Vに設定した水電解装置3をセ
ットすることで0.02ppmの安定したオゾン濃度を
得た。
【0083】通常、オゾンは高濃度において、人体への
毒性を持ち、現在日本では作業環境としては0.1pp
m以下との基準値が決められており、また、高濃度にお
いては冷却室6,庫内ダクト9,収納庫内8の構成部材
や収納した食品を酸化劣化させる恐れがある。
【0084】しかし本実施の形態1のように0.03p
pm以下で常にその濃度を保つことができれば、構成部
材や食品に何ら影響を与えず、また、ほとんどオゾンの
臭いも感じず収納庫内に付着した水と介在し、酸化力の
強いヒドロキシラジカルが生成し、低濃度でありながら
落下菌の増殖抑制効果を持ち、酸化力に強い芽胞菌や胞
子を有するカビ類も成長時の弱い形態時において殺菌や
不活化をすることができる。
【0085】また、本実施の形態1では温度の安定した
冷蔵庫の食品収納庫内8に水電解装置3を応用している
が、オゾン濃度は温度による多少変化するもので、温度
センサーと温度補正値をインプットし電圧調整機構で調
整すればさらに任意のオゾン濃度に正確に制御できる。
【0086】電解水29の腐敗はイオン交換樹脂32で
抑制できるが、毛細管基体25に染込んだ水は腐敗が進
みやすい。そこで毛細管基体25に白金の表面処理を行
うことにより貴金属の殺菌効果を利用することで、雑菌
の増殖を防止している。本実施の形態1では白金を表面
処理したが、抗菌効果を持つ、金,銀,等の貴金属で表
面処理したチタンの燒結体を使用しても電解水との接触
面にできる雑菌の繁殖を防止すると共に電極としての伝
導性を維持することができる。
【0087】固体電解質膜28と接する多孔質陽極26
面の界面で水の電気分解が進むと酸素とオゾンとのガス
が界面より生成するため、毛細管力で進入してきた電解
水を妨害してしまうことになる。そこで本実施の形態1
では固体電解質膜27と接する陽極26の一部に不導体
面を形成することで、その界面では水の電解が起きず、
優先的に毛細管基体25からの電解水を供給でき、円滑
に電気分解を推進させることができる。不導体膜の形成
方法は陽極26に用いたチタン金属面の素地を露出させ
ておくことにより、容易に水電解時に表面が酸化され酸
化チタンの不導体膜となる。
【0088】本実施の形態1では、電解水を冷却器表面
で生成したデフロスト水又は結露水を利用したが、冷蔵
庫内において新たな水の補給を必要せず、自動的に給水
されることは非常に便利ではあるが、手動にて水を注水
しても、また、自動製氷機付の冷蔵庫であれば、給水タ
ンクが装備されており、その水を利用することも可能で
ある。
【0089】また、冷却面で生成した結露水、又はデフ
ロスト水は、蒸留水であり、もともと純水に近い水であ
るのでフィルター及び/又はイオン交換樹脂塔に通さず
とも電解水としても差し支えないが、伝熱管13や放熱
フィン12の材質によってはアルミイオンや銅イオンが
溶解している可能性があり、また、ドレンパン21に堆
積した埃が混じる可能性があるため、フィルター30に
よるろ化、又はイオン交換処理した水を電解水29とす
ることが要求される。電解水29にカチオンイオンが溶
解していると水素イオンを伝導する固体電解質膜28に
カチオンイオンが堆積し、固体電解質膜28の電荷移動
能力の低下させることになる。
【0090】また、本実施の形態1では、陽極26のオ
ゾン選択性触媒としてβ型の二酸化鉛を使用したが、オ
ゾン発生効率が落ちるものの、酸化すず,酸化マンガ
ン,フェライト、等の金属酸化物があり、また導電性ダ
イヤモンドもオゾン選択性触媒として利用できる。
【0091】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2における冷却器1と水電解装置3との配置関係を示
す概略図と水電解装置の概略を示す縦断面図の複合図で
ある。
【0092】なお実施の形態1と同じ構成部分について
は同一符号を付与し、陽極26の表面処理工程等の詳細
な説明は省略する。
【0093】41は冷却器1表面に生成した氷や霜を融
解させるデフロストヒータ20の加熱により生じるデフ
ロスト水を必要量確保する計量カップであり、必要量の
デフロスト水を細管42によりイオン交換樹脂43が充
填されたイオン交換樹脂塔44に注ぎ、イオン交換処理
したデフロスト水を電解水45とするもので、46は電
解水45を貯める貯水タンクである。
【0094】以下、上記で説明した実施の形態2の作用
について説明するが、電解セル24中の化学反応等は実
施の形態1と同じであり省略する。
【0095】デフロストヒータ20により、冷却器1の
表面で凍結した霜や氷はドレンパン21を流れ、ドレン
パイプ22より計量カップ41に流れ落ちる。
【0096】通常、デフロストサイクルは8時間ごとに
行われ、一回のデフロスト水の量は200Lから500L
容量の冷凍冷蔵庫であれば、50ml〜200mlに達
する。しかし必要オゾン量を得るための電解電流値は
0.02A程度で、ファラデーの法則より分解する水の
量を理論計算すると0.1ml以下に過ぎない。よって
必要な濃度の常在オゾンを得るためのデフロスト水の量
には余力があるが、イオン交換樹脂43がイオン交換被
処理水に浸漬された状態では、水の滞留が起こり、有効
にイオン交換効果を発揮しない。すなわち有効にイオン
交換効果を得る為には適度な水の流れを必要とする。
【0097】本実施の形態2の構成では、大量のデフロ
スト水が流れてきても一旦計量カップで受け止めること
で余分なデフロスト水はあふれ出し、別に用意されたド
レンパイプ(図示せず)を通り機械室15の蒸発皿23
に排出し処理される。本実施の形態2の計量カップ容量
は、水電解量と蒸発量とを考慮して5mlとした。すな
わち、一旦5mlのデフロスト水だけが計量カップに貯
められ、徐々に細管42を通りイオン交換樹脂塔44の
イオン交換樹脂43に注がれる。注がれたデフロスト水
は自重でイオン交換樹脂43を抜け、イオン交換されカ
チオンの少ない電解水45となり貯水タンク46に蓄え
られる。
【0098】蓄えられた電解水45は毛細管基体25の
毛細管力で吸い上げられ、吸水補助板33,陽極26,
固体電解質膜27、等に吸水し水の電解が始まる。以
下、実施の形態1と同じであり説明は省略する。
【0099】このように、冷却器1表面に生成した氷や
霜を融解させるデフロストサイクル毎にデフロスト水を
計量カップ41にて必要量確保し、必要量のみをイオン
交換樹脂塔44に通じて処理した水を電解水45とする
ことで、水の滞留が起こる事も無く、有効にイオン交換
効果を発揮させることができる。
【0100】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3における水電解装置3の概略を示す縦断面図であ
る。
【0101】なお実施の形態1と同じ構成部分について
は同一符号を付与し、陽極26の表面処理工程等の詳細
な説明は省略する。
【0102】47は冷却器1とファン2とで冷風を循環
させ、収納庫8内を保冷する冷蔵庫5の庫内ダクト9に
設置され、収納庫8の内外に通じる貫通穴48を有する
結露管で、結露管47内は外周より冷却されることにな
る。結露管47内面49は収納庫内8を循環する冷風が
直接あたらない様にシールされており、表面に不活性塗
膜51を設けてある。
【0103】また、水電解装置3も庫内ダクト内9に設
置され、結露管47の下部は水電解装置3の電解水45
を貯水する貯水タンク46に通じる流出パイプ52が設
けられ、また、貫通穴48の内部は活性炭充填層53で
充填されている。
【0104】以下、上記で説明した実施の形態3の作用
について説明するが、電解セル24中の化学反応等は実
施の形態1と同じであり省略する。
【0105】冷蔵庫の運転により、冷却器1とファン2
で庫内ダクト内9に冷気が循環する。庫内ダクト内9に
設置された結露管47の内部は外周より冷やされると結
露管47内は露点以下となり結露が始まる。外気との貫
通穴48があることにより高温である外気の湿度との差
が生じ外部の湿気が結露管47内に侵入する。進入した
湿気は冷やされさらに結露を生じ結露管47内面49は
凝縮され水滴となり流れ出す。流れた水滴は流出パイプ
52を通り、水電解装置3の電解水45の貯水タンク4
6に貯まる。貯まった結露水45は電解水45として蓄
えられ、蓄えられた電解水45は毛細管基体25の毛細
管力で吸い上げられ、吸水補助板33,陽極26,固体
電解質膜27、等に吸水し電解が始まる。以下、実施の
形態1と同じであり説明は省略する。
【0106】結露管47内面49は収納庫内8を循環す
る冷風が直接あたらない様にシールされ、表面に不活性
塗膜51を設けてあるので、庫内を循環する冷気に含ま
れる塵や埃や臭気分を吸着せず、テフロンやポリエチレ
ンの不活性塗膜51を結露面素材として使用しているの
でカチオンイオンを溶出させることが無い。また、外気
からの進入空気については活性炭層53を通すことによ
り清浄な空気となり、結露水は塵や埃やイオン成分を含
まない純水が得られる。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明は、電解水と、多孔
質体からなる毛細管基体と、多孔質の陽極と陰極とその
両極をゼロギャップで仕切る固体電解質膜とからなる電
解セルとで構成し、前記陽極と前記毛細管基体とが密着
し、その毛細管基体の一部が前記電解水に浸漬されたも
ので、毛細管基体が電解水を毛細管現象で吸い上げ、毛
細管基体と接する陽極面に電解水を供給し、さらに多孔
質の陽極を通じ固体電解質膜に電解液は伝わることで水
の電気分解が生じ、陽極の電解水は毛細管力で保持され
るため水漏れのシールは必要とせず、純粋な水電解式オ
ゾンで庫内のクリーン化が図れる。
【0108】また、陰極をガス拡散電極としたものであ
り、両極の水シールが不必要となり電極面の密着性が向
上し電流効率が良くなり水素の生成も無く爆発の危険を
防止でき、金,白金,銀、等の貴金属で表面処理したチ
タンの燒結体を毛細管基体としたもので、電解水との接
触面にできる雑菌の繁殖を防止すると共に電極としての
伝導性を維持でき、固体電解質膜と接する多孔質陽極面
の一部が不導体面を形成したもので、陽極と固体電解質
膜との界面への電解液の供給を円滑にできる。
【0109】また、冷却器表面で生成したデフロスト水
又は結露水を電解水としたもので、冷蔵庫内に新たな水
の補給を不必要としたもので、冷却面で生成したデフロ
スト水又は結露水をフィルター及び/又はイオン交換樹
脂塔に送水し、ろ化又はイオン交換処理した水を電解水
としたもので、結露水やデフロスト水に含まれる塵や
埃、又はイオンの混入を除き、固体電解質膜の電荷移動
能力の低下を防止する。
【0110】また、冷却器とファンとで冷風を循環さ
せ、収納庫内を保冷する冷蔵庫で、庫内を循環する冷風
が直接あたらない冷却表面に不活性塗膜を設け、その不
活性塗膜表面上で生成するデフロスト水又は結露水を電
解水としたもので、異物やカチオンの含まない純水でき
れいな水を得るもので、冷却器表面に生成した氷や霜を
融解させるデフロストサイクル毎にデフロスト水を必要
量確保し、必要量のみをイオン交換樹脂塔に通じて処理
した水を電解水としたもので、電解水の滞留による腐敗
防止と、イオン交換樹脂とのイオン交換効率を良くする
ものである。
【0111】さらに、収納庫内を0.03ppm以下の
常在オゾン濃度になるように電解セルに印加する直流電
圧を制御するもので、電圧制御により常在オゾンを作り
出す安定なオゾン濃度制御が容易にでき、防菌・防カビ
・脱臭の効果も大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷却器1とファ
ン2と水電解装置3と断熱箱体4で構成する冷蔵庫5の
概略を示す縦断面図
【図2】同じ冷蔵庫5の冷却室6内の構成を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態1における冷却器1と水電
解装置3との配置関係を示す概略図と水電解装置の概略
を示す縦断面図の複合図
【図4】本発明の実施の形態1における陽極面積を1c
2とした電解セル3で、各印加電圧値におけるオゾン
発生量を測定した結果を示すグラフ
【図5】本発明の実施の形態2における冷却器1と水電
解装置3との配置関係を示す概略図と水電解装置の概略
を示す縦断面図の複合図
【図6】本発明の実施の形態3における水電解装置3の
概略を示す縦断面図
【符号の説明】
1 冷却器 2 ファン 3 水電解装置 8 収納庫内 24 電解セル 25 毛細管基体 26 陽極 27 陰極 28 固体電解質膜 29,45 電解水 30 フィルター 32,43 イオン交換樹脂 33 給水補助板 34 ガス拡散電極 37 直流電源 41 計量カップ 51 不活性塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25B 1/04 C25B 1/04 4K021 1/30 1/30 11/08 11/08 A 11/10 11/10 B Fターム(参考) 4B022 LT13 4C058 AA21 BB07 JJ14 4D025 AA06 BA08 BA25 DA06 4D061 DA01 DB09 EA02 EB04 EB12 EB19 EB30 EB31 4K011 AA04 AA11 AA21 AA30 AA68 CA05 DA01 4K021 AA01 AB15 BA02 BC01 CA10 DA05 DA13 DB12 DC01 DC07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解水と、多孔質体からなる毛細管基体
    と、多孔質の陽極と、陰極と、その陽極と陰極とをゼロ
    ギャップで仕切る固体電解質膜とからなる電解セルとか
    らなり、前記陽極と前記毛細管基体とが密着し、その毛
    細管基体の一部が前記電解水に浸漬されたことを特徴と
    する水電解装置。
  2. 【請求項2】 陰極をガス拡散電極とした請求項1記載
    の水電解装置。
  3. 【請求項3】 金,白金,銀、等の貴金属で表面処理し
    たチタンの燒結体を毛細管基体とした請求項1,2のい
    ずれか一項記載の水電解装置。
  4. 【請求項4】 固体電解質膜と接する多孔質陽極面の一
    部に不導体面を形成した給水補助板を持つことを特徴と
    する請求項1から3のいずれか一項記載の水電解装置。
  5. 【請求項5】 冷却器表面で生成したデフロスト水又は
    結露水を電解水としたことを特徴とする請求項1から4
    のいずれか一項記載の水電解装置。
  6. 【請求項6】 冷却器表面で生成したデフロスト水又は
    結露水をフィルター及び/又はイオン交換樹脂に送水
    し、ろ化及びイオン交換処理した水を電解水とすること
    を特徴とする請求項5記載の水電解装置。
  7. 【請求項7】 冷却器とファンとで冷風を循環させ、収
    納庫内を保冷する冷蔵庫で、収納庫内を循環する冷風が
    直接あたらない表面に不活性塗膜を設け、その不活性塗
    膜表面上で生成するデフロスト水又は結露水を電解水と
    した請求項1から6のいずれか一項記載の水電解装置。
  8. 【請求項8】 冷却器表面に生成した氷や霜を融解させ
    るデフロストサイクル毎にデフロスト水を所定量確保す
    る計量カップを有し、必要量のみをイオン交換樹脂に通
    じて処理した水を電解水としたことを特徴とする請求項
    1から7のいずれか一項記載の水電解装置。
  9. 【請求項9】 収納庫内を0.03ppm以下の常在オ
    ゾン濃度になるように電解セルの電圧制御ができる直流
    電源を有することを特徴とする請求項1から8のいずれ
    か一項記載の水電解装置。
JP11073333A 1999-03-18 1999-03-18 水電解装置 Pending JP2000265290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073333A JP2000265290A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 水電解装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11073333A JP2000265290A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 水電解装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000265290A true JP2000265290A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13515152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11073333A Pending JP2000265290A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 水電解装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000265290A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005052214A2 (de) * 2003-11-28 2005-06-09 Roiner, Maria Verfahren und vorrichtung zur herstellung eines oder mehrerer gase
JP2006527794A (ja) * 2003-06-19 2006-12-07 アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. 電極
JP2014206305A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社東芝 冷蔵庫
JP2014206307A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社東芝 冷蔵庫
CN114657586A (zh) * 2022-04-29 2022-06-24 上海正帆科技股份有限公司 一种电解水的电极组件以及装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527794A (ja) * 2003-06-19 2006-12-07 アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. 電極
JP4804350B2 (ja) * 2003-06-19 2011-11-02 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 電極及び該電極の製造方法
WO2005052214A2 (de) * 2003-11-28 2005-06-09 Roiner, Maria Verfahren und vorrichtung zur herstellung eines oder mehrerer gase
WO2005052214A3 (de) * 2003-11-28 2005-09-15 Franz Roiner Verfahren und vorrichtung zur herstellung eines oder mehrerer gase
US8197666B2 (en) 2003-11-28 2012-06-12 Maria Roiner Method and apparatus for the manufacture of one or more gases
JP2014206305A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社東芝 冷蔵庫
JP2014206307A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社東芝 冷蔵庫
CN114657586A (zh) * 2022-04-29 2022-06-24 上海正帆科技股份有限公司 一种电解水的电极组件以及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7156962B2 (en) Electrolyzing electrode and production method therefor and electrolysis method using electrolyzing electrode and electrolysis solution producing device
US20080149475A1 (en) Cleaning device for heat exchanger
JP3428998B2 (ja) 混合酸化剤ガスを生成する電解槽
KR101430678B1 (ko) 물정화방법과 그 장치
WO2012079056A1 (en) Compact closed-loop electrolyzing process and apparatus
JP2010046358A (ja) 空気浄化装置
JP5834912B2 (ja) 水中放電装置
JP4688613B2 (ja) 空気調和機
JP2004204328A (ja) 次亜塩素酸水の製造方法及び利用方法
JP2000265290A (ja) 水電解装置
JP4277385B2 (ja) 冷蔵庫
JP6814927B2 (ja) 車両空調システム
EP2072940A1 (en) Cleaning device for heat exchanger
JP4401695B2 (ja) 加湿装置
JP2003193279A (ja) アルカリ金属アルコラートを電気化学的に製造するための方法および電解セル
EP0510586B1 (en) Toxic fumes removal process for plating tank
JP2020531686A (ja) アルカリ金属塩化物溶液から電解生成物を得るためのデバイス
JP2020531686A5 (ja)
JPH09299953A (ja) 電解水生成装置
JP2008232552A (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP4538887B2 (ja) 電解式オゾン発生装置
JP2002080984A (ja) 電解式オゾン発生装置
JP2001262636A (ja) 浄水装置を備えた貯水槽
JP2000160379A (ja) 電解式オゾン発生装置とその装置を備えた浄化水槽
EP0802164B1 (en) Process for producing bactericide and for sterilizing water