JP2000264620A - 疎水性エアロゲルの製造方法 - Google Patents

疎水性エアロゲルの製造方法

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JP2000264620A
JP2000264620A JP11070064A JP7006499A JP2000264620A JP 2000264620 A JP2000264620 A JP 2000264620A JP 11070064 A JP11070064 A JP 11070064A JP 7006499 A JP7006499 A JP 7006499A JP 2000264620 A JP2000264620 A JP 2000264620A
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gel
solvent
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hydrophobizing
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Kenji Sonoda
健二 園田
Masaru Yokoyama
勝 横山
Mikio Sei
三喜男 清
Hiroshi Yokogawa
弘 横川
Kenji Tsubaki
健治 椿
Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
Keiji Kosaka
啓詞 高坂
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C1/00Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels
    • C03C1/006Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels to produce glass through wet route

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程時間を短縮して生産性の効率を高めるこ
とができ、また溶媒の使用量を極小化して生産コストを
安価にすることができる疎水性エアロゲルの製造方法を
提供する。 【解決手段】 アルコキシシラン化合物を加水分解する
と共に縮重合してゲル状化合物を調製し、このゲル状化
合物を疎水化処理した後に、超臨界乾燥することによっ
て、疎水性エアロゲルを製造する。この際に、上記ゲル
状化合物をアルコールの存在下で調製した後、ゲル状化
合物を溶媒で洗浄することなくゲル状化合物が水を含ん
だ状態で、アルキル基とアルコキシル基を有する有機シ
ラン化合物を含んだ疎水化処理溶液中でこのゲル状化合
物を疎水化処理する。そして次いで、この疎水化処理し
たゲル状化合物中に含まれる溶媒を二酸化炭素に置換
し、この後、ゲル状化合物を超臨界乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性及び光透過
性に優れると共に光の屈折率が低く、且つ疎水性に優れ
たエアロゲルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透光性を有する断熱材として有用なシリ
カエアロゲルが従来から提供されている。このエアロゲ
ルの製法としては、米国特許第4402927号公報、
米国特許第4432956号公報、米国特許第4610
863号公報に開示されているように、アルコシキシラ
ンを加水分解し、これを縮重合して得られるゲル状化合
物を、分散媒の存在下で、この分散媒の臨界点以上の超
臨界条件で乾燥する方法が知られている。
【0003】これらの方法において、超臨界乾燥時の分
散媒として、二酸化炭素あるいはエタノール等の有機溶
媒が用いられている。しかし、二酸化炭素を分散媒とし
て超臨界乾燥することによって得られたエアロゲルは、
表面にシラノール基を有しているために吸湿性が発現
し、雰囲気中の水分を吸着し易く、さらに吸着した水分
によって親水性の高いシラノール基が形成され、雰囲気
中の水分を経時とともに一層吸着し易くなる。また、エ
タノール等の有機溶媒を分散媒として超臨界乾燥するこ
とによって得られたエアロゲルについては、表面にアル
コキシル基を有しているために、超臨界乾燥直後は疎水
性を有しているものの、このアルコキシル基は経時的に
雰囲気の水分により加水分解されて、その結果表面にシ
ラノール基が形成され、同様に雰囲気中の水分を吸着す
るようになる。
【0004】そしてこのようにエアロゲルが水分を吸着
すると、その透光性や断熱性等の光学的、熱的な特性が
低下し、さらにこの水分の吸着に起因する収縮に伴って
寸法の変化や割れが生じ、これらの結果、品質や性能の
劣化を招いて実用性に欠けることになるという問題が発
生するものであった。
【0005】そこで本発明者等は、このエアロゲルの水
分吸着による欠点を克服するため、アルコキシシランや
ケイ酸ナトリウムを原料として得たゲル状化合物を液体
溶媒中で疎水化処理した後に、超臨界乾燥を行なうこと
によって、疎水性にしたエアロゲルを得る方法(特開平
5−279011号公報、特願平8−342176号参
照)や、あるいは超臨界乾燥時に疎水化処理剤を超臨界
乾燥容器に添加し、超臨界状態にて疎水化処理を行なう
ことによって、疎水性にしたエアロゲルを得る方法(特
開平7−138375号公報、特願平8−343282
号参照)を提案している。このようにエアロゲルを疎水
化処理することによって、水分の吸着によって経時的に
特性が劣化することのないエアロゲルを得ることができ
るものである。
【0006】ここで、上記のようにゲル状化合物を疎水
化処理して疎水性エアロゲルを製造するにあたって、従
来は、疎水化処理の前に溶媒を用いてゲル状化合物を予
め洗浄するようにしている。これは、ゲル化後のゲル状
化合物内に含有されている水分が疎水化処理剤と反応し
て疎水化処理剤の反応効率を低下させることを防ぐため
である。
【0007】また疎水化処理後においても、ゲル状化合
物内に残存する疎水化処理剤や疎水化処理によって発生
した反応副生成物を除去するために、同様に溶媒を用い
てゲル状化合物を洗浄するようにしている。これは例え
ば、疎水化処理剤としてヘキサメチルジシラザンを用い
た場合、疎水化処理後のゲル状化合物内に残存している
ヘキサメチルジシラザンの濃度が超臨界乾燥の分散媒の
二酸化炭素中への溶解度以上であると、疎水化処理の後
の超臨界乾燥工程において乾燥容器内で気液界面が生
じ、その結果ゲル状化合物の構造が破壊されてしまうと
いう問題が生じたり、あるいは疎水化処理による反応副
生成物として発生したアンモニアが超臨界乾燥時に二酸
化炭素と反応して炭酸アンモニウムが析出し、これが超
臨界乾燥装置の配管を詰まらせるという問題が生じたり
するのを防止するためである。
【0008】また、従来の疎水性エアロゲルの製造法で
は、疎水化処理したゲル状化合物を超臨界乾燥工程にお
いて乾燥容器にセッティングする際に、予め乾燥容器内
にアルコール等の溶媒を予め充填するようにしている。
これは、ゲル状化合物を乾燥容器内にセッティングする
際にゲル状化合物が乾燥してクラックが発生することを
防ぐためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
疎水性エアロゲルの製造法では、疎水化処理の前と後に
ゲル状化合物を溶媒を用いて洗浄するようにしているた
めに、洗浄の工程時間を要して生産効率が極めて低くな
ると共に溶媒の使用量が多大となって生産コストの面で
も問題を有するものであった。また超臨界乾燥の容器内
に溶媒を充填してゲル状化合物をセッティングするよう
にしているために、同様に溶媒の充填時間が必要で生産
効率が低くなると共に溶媒の使用による生産コストに問
題を有するものであり、さらにこのように超臨界乾燥容
器内に溶媒を充填してゲル状化合物をセッティングする
と、超臨界乾燥容器内においてゲル状化合物の周囲にも
溶媒が充填されているために、超臨界乾燥時に超臨界乾
燥容器内の溶媒を二酸化炭素で置換するのに要する時間
が長くなって、生産効率が一層低くなるものであった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、工程時間を短縮して生産性の効率を高めることが
でき、また溶媒の使用量を極小化して生産コストを安価
にすることができる疎水性エアロゲルの製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
疎水性エアロゲルの製造方法は、アルコキシシラン化合
物を加水分解すると共に縮重合してゲル状化合物を調製
し、このゲル状化合物を疎水化処理した後に、超臨界乾
燥することによって、疎水性エアロゲルを製造するにあ
たって、上記ゲル状化合物をアルコールの存在下で調製
した後、ゲル状化合物を溶媒で洗浄することなくゲル状
化合物が水を含んだ状態で、アルキル基とアルコキシル
基を有する有機シラン化合物を含んだ疎水化処理溶液中
でこのゲル状化合物を疎水化処理し、次いでこの疎水化
処理したゲル状化合物中に含まれる溶媒を二酸化炭素に
置換し、この後、ゲル状化合物を超臨界乾燥することを
特徴とするものである。
【0012】また請求項2の発明は、上記請求項1にお
いて、ゲル状化合物を疎水化処理した後、ゲル状化合物
を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物を超臨界乾燥
することを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3に係る疎水性エアロゲル
の製造方法は、ケイ酸ナトリウムをゲル化させることに
よりゲル状化合物を調製し、このゲル状化合物を疎水化
処理した後に、超臨界乾燥することによって、疎水性エ
アロゲルを製造するにあたって、上記ゲル状化合物をア
ルキル基とアルコキシル基を有する有機シラン化合物を
含んだ疎水化処理溶液中で疎水化処理し、次にゲル状化
合物を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物中に含ま
れる溶媒を二酸化炭素に置換し、この後、ゲル状化合物
を超臨界乾燥することを特徴とするものである。
【0014】また請求項4の発明は、上記請求項1乃至
3において、超臨界乾燥容器内に溶媒を充填することな
く、超臨界乾燥容器内に疎水化処理をしたゲル状化合物
をセットし、ゲル状化合物を超臨界乾燥することを特徴
とするものである。
【0015】また請求項5の発明は、上記請求項1乃至
4において、疎水化処理溶液を酸性状態にし、酸性条件
下でゲル状化合物を疎水化処理することを特徴とするも
のである。
【0016】また請求項6の発明は、上記請求項1乃至
5において、有機シラン化合物としてジメチルジメトキ
シシランを用いることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0018】エアロゲルを得るためのシリカ原料として
は、一般にアルコキシシラン及びケイ酸ナトリウム(水
ガラス)が用いられる。アルコキシシランとしては2官
能アルコキシシラン、3官能アルコキシシラン、4官能
アルコキシシランがあり、2官能アルコキシシランとし
てはジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、メチル
フェニルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジエチルジメトキシシラン等を、3官能アルコキシ
シランとしてはメチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトシキシラン等を、4官能アルコキシシラン
としてはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン
等をそれぞれ挙げることができる。
【0019】そしてこのアルコキシシランを、水と、水
に相溶性を有し且つアルコキシシランを溶解する溶媒と
混合し、この混合溶液を混合することによって、加水分
解及び縮重合が進行し、ゲル状化合物を得ることができ
る。この溶媒として本発明では、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコールを用
いるものである。
【0020】またケイ酸ナトリウムについては、ケイ酸
ナトリウム溶液(水ガラス溶液)のpHを中性付近に調
整することによって、溶液を過飽和状態とし、ケイ素酸
化物を析出させてゲル化させることにより、ゲル状化合
物を得ることができる。
【0021】次に、上記のようにして調製されたゲル状
化合物を疎水化する疎水化処理工程について説明する。
疎水化処理は、ゲル状化合物の有するシラノール基の水
酸基を、疎水化処理剤の有する官能基と反応させて疎水
化するために行なうものである。疎水化処理を行なう手
法は、特に限定されないが、例えば、疎水化処理剤を溶
媒に溶解させた疎水化処理溶液中にゲル状化合物を浸漬
し、撹拌するなどしてゲル状化合物内に疎水化処理剤を
浸透させた後、必要に応じて加熱し、疎水化処理反応を
行なわせる方法が挙げられる。
【0022】ここで本発明において疎水化処理剤として
は、アルキル基とアルコキシル基を有する有機シラン化
合物を用いるものであり、また超臨界乾燥の際に溶媒と
して用いる二酸化炭素中に容易に溶解すると共に、疎水
化処理反応の際に生じる副生成物も二酸化炭素中に溶解
するものを用いるのが好ましい。このような疎水化処理
剤としては、例えば、トリメチルメトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン
等を挙げることができる。
【0023】このように疎水化処理剤はアルキル基とア
ルコキシル基からなるものであり、疎水化処理前のゲル
状化合物内に水分が存在している場合、疎水化処理剤が
加水分解されてアルコキシル基が水酸基に置き換わり、
ゲル状化合物の細孔表面の水酸基と反応し易くなる。上
記の疎水化処理剤は、一般に疎水化処理剤として用いら
れるヘキサメチルジシラザンなどと比べて反応性が低い
ものであるが、ゲル状化合物内に水分が存在することに
よって、反応性が高まるものである。
【0024】ここで、シリカ原料としてケイ酸ナトリウ
ムを用いた場合、ゲル化後のゲル状化合物は内部に水が
充填されている状態、すなわちヒドロゲルの状態で得ら
れる。上記の疎水化処理剤は水に溶けにくいので、この
場合には、疎水化処理に先立って、水と疎水化処理剤を
相互に溶解させるアルコールなどの溶媒でゲル状化合物
を洗浄しておくのが好ましい。
【0025】一方、シリカ原料としてアルコキシシラン
を用いた場合、ゲル化の処理をアルコールを溶媒として
行なうので、ゲル状化合物の内部にはアルコールが水と
共に充填された状態になり、水と疎水化処理剤をこのア
ルコールに溶解させることができる。従ってシリカ原料
としてアルコキシシランを用いてアルコール中でゲル化
させた場合には、ゲル状化合物を溶媒で洗浄するが必要
なく、ゲル状化合物に水分を含んだままの状態で疎水化
処理を行なうことができるものである。
【0026】また、この疎水化処理工程において、疎水
化処理溶液中に酸を添加して酸性状態にし、酸性条件下
で疎水化処理剤の反応性を高めるようにしてもよい。こ
こで、添加する酸としては塩酸、硫酸等の無機酸や、酢
酸、シュウ酸等の有機酸を挙げることができるものであ
り、またpH値が4〜6の範囲になるように酸性状態に
するのが好ましい。
【0027】上記の疎水化処理剤を溶解するために用い
る溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類や、キシレン、トルエ
ン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド等を挙げ
ることができるが、疎水化処理剤が容易に溶解し、か
つ、疎水化処理前のゲル状化合物が含有する溶媒と置換
可能なものであれば、これらのものに限定されるもので
はない。
【0028】次に、上記のようにして疎水化処理を施し
たゲル状化合物を超臨界乾燥する工程について説明す
る。超臨界乾燥とは、ゲル状化合物に含まれている溶媒
の臨界点または臨界点よりも高温高圧の超臨界雰囲気中
において溶媒(分散媒)を徐々に除去する乾燥法であ
る。この溶媒としてメタノールやエタノール等を用い、
これらの超臨界条件下で乾燥する方法もあるが、この場
合は臨界温度が非常に高いため、安全性等の面から工業
的に行なうには好ましくない。このために本発明では溶
媒(分散媒)として臨界温度が低い二酸化炭素を用いる
ようにしている。
【0029】そして本発明において上記の疎水化処理を
施したゲル状化合物を超臨界乾燥するにあたっては、例
えば、ゲル状化合物を50〜60気圧程度の液化二酸化
炭素中に浸漬し、ゲル状化合物が含む溶媒の全部または
一部を、この溶媒よりも臨界点が低い液化二酸化炭素に
置換した後、二酸化炭素の単独系、または二酸化炭素と
溶媒との混合系の超臨界条件下で乾燥を行なうことがで
きる。
【0030】ここで、本発明において用いる上記の疎水
化処理剤は超臨界二酸化炭素に溶解し易いものであり、
さらに超臨界乾燥工程において所定の温度、圧力条件以
上では無限に溶解するため、超臨界乾燥容器内で気液界
面が発生することがない。しかも上記の疎水化処理剤を
用いる疎水化処理反応では、生成される反応副生成物も
アルコールであるため、同様に超臨界二酸化炭素に溶解
する。従って、疎水化処理後のゲル状化合物を溶媒で洗
浄する工程を省略しても、ゲル状化合物内に残存してい
る疎水化処理剤や反応副生成物が超臨界乾燥時にゲル状
化合物に悪影響を及ぼすことがなく、疎水化処理後のゲ
ル状化合物を溶媒で洗浄する必要がなくなるものであ
る。
【0031】また、超臨界乾燥工程において、超臨界乾
燥容器内にゲル状化合物をセッティングするにあたっ
て、超臨界乾燥容器内に予め溶媒を充填していない状態
でゲル状化合物のセッティングを行なうことができる。
この場合には、ゲル状化合物の乾燥によってクラックが
発生するおそれはあるが、特にクラックの発生による品
質低下を問題にする必要がないときには、超臨界乾燥容
器内に予め溶媒を充填していない状態でゲル状化合物の
セッティングを行なうようにしてもよい。従って、超臨
界乾燥容器内に溶媒を充填してゲル状化合物をセッティ
ングする場合のように、超臨界乾燥時に超臨界乾燥容器
内の多量の溶媒と二酸化炭素とを置換するような必要が
なくなり、超臨界乾燥容器内にゲル状化合物をセッティ
ングするだけで、超臨界乾燥を行なうことができるもの
であり、超臨界乾燥を効率良く行なうことができるもの
である。
【0032】尚、疎水化処理や超臨界乾燥に供するゲル
状化合物の形状については特に限定されるものではない
が、板状のものよりもビーズ状や粉砕状のようにしてお
くことによって、ゲル状化合物の乾燥効率を高めること
ができるものであり、またゲル状化合物の粒径を小さく
できるために、ゲル状化合物を超臨界乾燥容器内にセッ
ティングする際の乾燥によるクラックが一層発生しにく
くなるものである。
【0033】上記のようにゲル状化合物を疎水化処理
し、さらに超臨界乾燥することによって、優れた疎水性
が付与され、高い透光性を有するシリカエアロゲルを得
ることができるものである。すなわち、エアロゲルのシ
リカ表面に存在するシラノール基の水酸基が疎水化処理
によって疎水化処理剤の疎水基で置換され、得られるエ
アロゲルは雰囲気中の水分を吸着することがなくなり、
吸水による経時的な特性の低下がなくなるものである。
そして超臨界乾燥によって、ゲル状化合物内の溶媒の相
転移、つまりいわゆる気化・凝縮が起こることなく乾燥
を行なうことができ、溶媒を除去する際にゲル状化合物
の構造体が破壊されたり凝集したりすることを抑制する
ことができるものであり、このために超臨界乾燥によっ
て得られたエアロゲルは多孔質なものとなる。そしてこ
のエアロゲルは非常に微細なシリカ粒子からなる構造体
であり、その粒子径は光の波長よりもはるかに小さく、
且つ粒子間の空間は空気の平均自由行程よりも小さく均
一であって、熱伝導率が小さく、多孔体であるにもかか
わらず透光性を有するものである。
【0034】上記のようにして得られた本発明に係るエ
アロゲルは、例えば、開口部での断熱材、音響材料、チ
ェレンコフ素子、触媒担持体等の用途に有用である。
【0035】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0036】(実施例1)テトラメトキシランのオリゴ
マー(コルコート株式会社製「メチルシリケート5
1」、平均分子量約470)を47重量部、メタノール
を163重量部、水を50重量部、及び15Nのアンモ
ニア水を1重量部の割合で配合し、約30秒撹拌して得
られたゾルを容器中に流し込み、このゾルをゲル化させ
た後、室温で1日放置して、ゲル状化合物を得た。この
ように得られたゲル状化合物を粉砕して平均粒径が約3
mmの粒子を作製した。
【0037】次に、疎水化処理溶液として濃度が0.6
mol/Lのジメチルジメトキシシラン(東レダウコー
ニングシリコーン株式会社製試薬)のイソプロパノール
溶液を調製し、上記のようにして作製した粒子状のゲル
状化合物をこの疎水化処理溶液に浸漬し、室温で3日間
疎水化処理を施した。このとき、疎水化処理溶液の体積
とゲル状化合物の体積が等しくなるように設定し、また
1日に数回、疎水化処理溶液を撹拌した。
【0038】次に、このように疎水化処理したゲル状化
合物を超臨界容器に入れ、二酸化炭素を溶媒(分散媒)
として用いて、超臨界乾燥容器内を二酸化炭素の超臨界
条件である80℃、160気圧にし、超臨界乾燥を5時
間行なうことによって、疎水性エアロゲルを得た。
【0039】(実施例2)実施例1において、疎水化処
理剤を溶解させるための溶媒としてイソプロパノールの
代わりにメタノールを用いて疎水化処理溶液を調製し
た。他は実施例1と同様にして疎水性エアロゲルを得
た。
【0040】(実施例3)実施例1において、疎水化処
理溶液中に希塩酸を体積で2%添加して用いるようにし
た。他は実施例1と同様にして疎水性エアロゲルを得
た。
【0041】(実施例4)実施例1において、疎水化処
理剤としてジメチルジメトキシシランの代わりにメチル
トリメトキシシラン(東レダウコーニングシリコーン株
式会社製試薬)を用いて疎水化処理溶液を調製した。他
は実施例1と同様にして疎水性エアロゲルを得た。
【0042】(実施例5)実施例1において、疎水化処
理を施したゲル状化合物を超臨界乾燥容器にセッティン
グするにあたって、超臨界乾燥容器内に予めイソプロパ
ノールを充填しておくようにした。他は実施例1と同様
にして疎水性エアロゲルを得た。
【0043】(実施例6)ケイ酸ナトリウム水溶液(日
本化学工業株式会社製「Jケイ酸ソーダ3号」)を10
重量部、イオン交換水を32重量部の割合で混合して調
製したヒドロゾル溶液を、イオン交換樹脂(オルガノ株
式会社製「アンバーライトIR−120B」)が充填さ
れたカラム内を通過させた。このとき、ヒドロゾル溶液
中のナトリウム原子のモル数とイオン交換樹脂の交換可
能なモル数の比は0.5であった。またイオン交換樹脂
を通過させることによって得られたヒドロゾル溶液のp
Hは3であった。次に、このヒドロゾル溶液200重量
部に2.8重量%濃度のアンモニア水を1重量部添加
し、素早く撹拌した。このときのヒドロゾル溶液のpH
は6であった。このヒドロゾル溶液を室温で1日静置し
て、ヒドロゲルを得た。得られたゲル状化合物を粉砕
し、平均粒径が3mmの粒子を作製した。
【0044】得られたゲル状化合物の粒子を同体積のイ
ソプロパノールに浸漬し、ゲル状化合物内の水と置換し
た。この置換操作は合計4回行なった。そして後は、実
施例1と同様にして疎水化処理をし、さらに超臨界乾燥
をして疎水性エアロゲルを得た。
【0045】(比較例1)実施例1において、疎水化処
理する前に、ゲル状化合物をイソプロパノールを用いて
2回洗浄し、また疎水化処理後にも、ゲル状化合物をイ
ソプロパノールを用いて2回洗浄した。他は実施例1と
同様にして疎水性エアロゲルを得た。このとき、ゲル状
化合物の洗浄は、洗浄一回当たり一日を要した。
【0046】(比較例2)比較例1において、疎水化処
理剤としてジメチルジメトキシシランの代わりにヘキサ
メチルジシラザン(東レダウコーニングシリコーン株式
会社製試薬)を用いて疎水化処理溶液を調製した。他は
比較例1と同様にして疎水性エアロゲルを得た。
【0047】(比較例3)実施例1において、疎水化処
理剤としてジメチルジメトキシシランの代わりにヘキサ
メチルジシラザン(東レダウコーニングシリコーン株式
会社製試薬)を用いて疎水化処理溶液を調製した。他は
実施例1と同様にして疎水性エアロゲルを得た。
【0048】(比較例4)実施例1において、疎水化処
理を行なわないようにした他は、実施例1と同様にして
エアロゲルを得た。
【0049】上記の実施例1〜6及び比較例1〜4にお
けるシリカ原料、疎水化処理剤の種類、疎水化処理溶液
の溶媒の種類、疎水化処理溶液のpH、ゲル状化合物と
疎水化処理溶液の浴比、疎水化処理前の洗浄の回数、疎
水化処理後の洗浄の回数、超臨界乾燥の際の超臨界乾燥
容器への溶媒の充填の有無、及び、ゲル状化合物1リッ
トル当たりの溶媒の使用量、疎水化処理工程に要した日
数を、表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】次に、上記のようにして実施例1〜5及び
比較例1〜4で得たエアロゲルについて、超臨界乾燥直
後と、温度60℃、湿度90%RHの雰囲気中にエアロ
ゲルを48時間暴露する耐湿試験の後の、エアロゲルの
かさ密度、熱伝導率、光透過率を測定した。ここで、熱
伝導率は、英弘精機株式会社製の定常法による熱伝導率
測定装置を使用して、ASTM−C518に準拠した方
法で、設定温度20℃と40℃の条件で測定した。また
光透過率については、照度計(横河インスツルメント株
式会社製照度計「型番510−02」)を用い、アクリ
ルボックス中で蛍光灯を光源として、エアロゲルで厚み
12mmに作製したサンプルの設置前後の照度を測定す
ることによって求めた。これらの結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2にみられるように、疎水化処理前や疎
水化処理後の洗浄を行なわない実施例1〜5及び疎水化
処理後の洗浄を行なわない実施例6ものは、疎水化処理
前や疎水化処理後の洗浄を行なう比較例1,2のものと
同等の耐湿性能を有することが確認される。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る疎
水性エアロゲルの製造方法は、アルコキシシラン化合物
を加水分解すると共に縮重合してゲル状化合物を調製
し、このゲル状化合物を疎水化処理した後に、超臨界乾
燥することによって、疎水性エアロゲルを製造するにあ
たって、上記ゲル状化合物をアルコールの存在下で調製
した後、ゲル状化合物を溶媒で洗浄することなくゲル状
化合物が水を含んだ状態で、アルキル基とアルコキシル
基を有する有機シラン化合物を含んだ疎水化処理溶液中
でこのゲル状化合物を疎水化処理し、次いでこの疎水化
処理したゲル状化合物中に含まれる溶媒を二酸化炭素に
置換し、この後、ゲル状化合物を超臨界乾燥するように
したので、アルコキシシラン化合物のゲル状化合物には
アルコールが含まれており、水と疎水化処理剤をこのア
ルコールに溶解させて疎水化処理を行なうことができる
ものであり、しかもアルキル基とアルコキシル基を有す
る有機シラン化合物からなる疎水化処理剤は、ゲル状化
合物内に水分が存在していると加水分解されてアルコキ
シル基が水酸基に置き換わり、ゲル状化合物の細孔表面
の水酸基と反応し易くなって、ゲル状化合物を疎水化処
理することができるものであり、この結果、ゲル状化合
物を溶媒で洗浄する必要なく、ゲル状化合物に水分を含
んだままの状態で疎水化処理を行なうことができ、ゲル
状化合物を溶媒で洗浄する工程が不要になって、工程時
間を短縮して生産性の効率を高めることができると共
に、また溶媒の使用量を極小化して生産コストを安価に
することができるものである。
【0055】また請求項2の発明は、上記請求項1にお
いて、ゲル状化合物を疎水化処理した後、ゲル状化合物
を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物を超臨界乾燥
するようにしたので、上記の疎水化処理剤は超臨界二酸
化炭素に溶解し易く、超臨界乾燥容器内で気液界面が発
生することがないと共に、しかも上記の疎水化処理剤を
用いる疎水化処理反応で生成される反応副生成物はアル
コールであって同様に超臨界二酸化炭素に溶解するもの
であり、ゲル状化合物内に残存している疎水化処理剤や
反応副生成物が超臨界乾燥時にゲル状化合物に悪影響を
及ぼすようなことなく、疎水化処理後のゲル状化合物を
溶媒で洗浄する工程を省略することができ、工程時間を
短縮して生産性の効率を高めることができると共に、ま
た溶媒の使用量を極小化して生産コストを安価にするこ
とができるものである。
【0056】本発明の請求項3に係る疎水性エアロゲル
の製造方法は、ケイ酸ナトリウムをゲル化させることに
よりゲル状化合物を調製し、このゲル状化合物を疎水化
処理した後に、超臨界乾燥することによって、疎水性エ
アロゲルを製造するにあたって、上記ゲル状化合物をア
ルキル基とアルコキシル基を有する有機シラン化合物を
含んだ疎水化処理溶液中で疎水化処理し、次にゲル状化
合物を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物中に含ま
れる溶媒を二酸化炭素に置換し、この後、ゲル状化合物
を超臨界乾燥するようにしたので、上記の疎水化処理剤
は超臨界二酸化炭素に溶解し易く、超臨界乾燥容器内で
気液界面が発生することがないと共に、しかも上記の疎
水化処理剤を用いる疎水化処理反応で生成される反応副
生成物はアルコールであって同様に超臨界二酸化炭素に
溶解するものであり、ゲル状化合物内に残存している疎
水化処理剤や反応副生成物が超臨界乾燥時にゲル状化合
物に悪影響を及ぼすようなことなく、疎水化処理後のゲ
ル状化合物を溶媒で洗浄する工程を省略することがで
き、工程時間を短縮して生産性の効率を高めることがで
きると共に、また溶媒の使用量を極小化して生産コスト
を安価にすることができるものである。
【0057】また請求項4の発明は、超臨界乾燥容器内
に溶媒を充填することなく、超臨界乾燥容器内に疎水化
処理をしたゲル状化合物をセットし、ゲル状化合物を超
臨界乾燥するようにしたので、超臨界乾燥容器内に溶媒
を充填してゲル状化合物をセッティングする場合のよう
に、超臨界乾燥時に超臨界乾燥容器内の多量の溶媒と二
酸化炭素とを置換するような必要がなくなり、超臨界乾
燥を効率良く行なうことができるものである。
【0058】また請求項5の発明は、疎水化処理溶液を
酸性状態にし、酸性条件下でゲル状化合物を疎水化処理
するようにしたので、疎水化処理剤の反応性を高めて疎
水化処理を効率良く行なうことができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清 三喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 横川 弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 椿 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 薮ノ内 伸晃 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 高坂 啓詞 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4G072 AA25 BB15 GG03 HH21 HH30 JJ11 JJ23 LL04 LL11 MM02 MM26 MM31 PP05 PP14 QQ07 RR30 UU30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシシラン化合物を加水分解する
    と共に縮重合してゲル状化合物を調製し、このゲル状化
    合物を疎水化処理した後に、超臨界乾燥することによっ
    て、疎水性エアロゲルを製造するにあたって、上記ゲル
    状化合物をアルコールの存在下で調製した後、ゲル状化
    合物を溶媒で洗浄することなくゲル状化合物が水を含ん
    だ状態で、アルキル基とアルコキシル基を有する有機シ
    ラン化合物を含んだ疎水化処理溶液中でこのゲル状化合
    物を疎水化処理し、次いでこの疎水化処理したゲル状化
    合物中に含まれる溶媒を二酸化炭素に置換し、この後、
    ゲル状化合物を超臨界乾燥することを特徴とする疎水性
    エアロゲルの製造方法。
  2. 【請求項2】 ゲル状化合物を疎水化処理した後、ゲル
    状化合物を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物を超
    臨界乾燥することを特徴とする請求項1に記載の疎水性
    エアロゲルの製造方法。
  3. 【請求項3】 ケイ酸ナトリウムをゲル化させることに
    よりゲル状化合物を調製し、このゲル状化合物を疎水化
    処理した後に、超臨界乾燥することによって、疎水性エ
    アロゲルを製造するにあたって、上記ゲル状化合物をア
    ルキル基とアルコキシル基を有する有機シラン化合物を
    含んだ疎水化処理溶液中で疎水化処理し、次にゲル状化
    合物を溶媒で洗浄することなく、ゲル状化合物中に含ま
    れる溶媒を二酸化炭素に置換し、この後、ゲル状化合物
    を超臨界乾燥することを特徴とする疎水性エアロゲルの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 超臨界乾燥容器内に溶媒を充填すること
    なく、超臨界乾燥容器内に疎水化処理をしたゲル状化合
    物をセットし、ゲル状化合物を超臨界乾燥することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の疎水性エア
    ロゲルの製造方法。
  5. 【請求項5】 疎水化処理溶液を酸性状態にし、酸性条
    件下でゲル状化合物を疎水化処理することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の疎水性エアロゲルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 有機シラン化合物としてジメチルジメト
    キシシランを用いることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の疎水性エアロゲルの製造方法。
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