JP2000261900A - 音場補正方法および音響装置。 - Google Patents

音場補正方法および音響装置。

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JP2000261900A
JP2000261900A JP11061939A JP6193999A JP2000261900A JP 2000261900 A JP2000261900 A JP 2000261900A JP 11061939 A JP11061939 A JP 11061939A JP 6193999 A JP6193999 A JP 6193999A JP 2000261900 A JP2000261900 A JP 2000261900A
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acoustic
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Hitoshi Kuroiwa
仁 黒岩
Masahiro Chikatsu
正弘 千勝
Takeshi Toi
武司 戸井
Masaki Sato
正樹 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての聴取位置において定在波を制御し、周
波数特性を補正する音場補正方法および音響装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 音響装置は、室内2の任意の位置に設置
されたマイクロホン21〜24と、上記位置における音
響特性を測定し、測定値を解析し、室内の所定位置に設
置されたスピーカ3LF,3RF,3LB,3RBと、
解析値を基に、スピーカ3LF,3RF,3LB,3R
Bに供給されるオーディオ信号を制御するシステム制御
回路41とを備え、任意の聴取位置において定在波を制
御し、周波数特性を補正するので、室内の周波数特性を
変化させて、観測位置の周波数特性をフラットにするこ
とができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に近づけ
ることができ、これにより、観測面内の音圧差を低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の室内
における音場を補正する音場補正方法および音響装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の室内の音響特性の調整
を行う制御技術が提案されており、代表的な制御技術と
して、定在波の除去(特開平9−327086号公報)
および遅延時間の適正化(特開平10−161667号
公報)などがある。
【0003】第1に、定在波除去の技術は、特開平9−
327086号公報に記載されているように、スピーカ
ーから出力される音を原音に近いものとして収音し、室
内の反射音の影響を除去した音場を形成するものであ
り、スピーカーから出力される音をその直前で収音し、
この収音した音の音圧レベルを可聴周波数帯域の略全域
に亘って±4dB以内に収めるように第1補正手段で調
整し、所望の受音点で収音した音の音圧レベルを可聴周
波数帯域の略全域に亘って±4dB以内に収めるように
第2補正手段で調整するものである。この方法による
と、スピーカーの出力直後の音に対して音圧レベル調整
を行い、低域の音圧レベル上昇の影響を反映した原音に
極めて近い音を再生できる。
【0004】第2に、遅延時間の適正化の技術は、特開
平10−161667号公報に記載されているように、
短時間に車室内音響空間における非制御帯域の信号伝搬
時間を測定して、所望の遅延時間を遅延器に設定するも
のであって、遅延時間決定部における適応信号処理部は
適応信号処理を実行して車室内音響空間における非制御
帯域の信号伝搬型を適応フィルタで模擬し、最大係数/
遅延時間探索部は適応フィルタの係数値を参照して信号
伝搬型のインパルス応答のピーク位置を求め、ピーク位
置より信号伝搬時間を求め、制御帯域の信号伝搬時間と
非制御帯域の信号伝搬時間との差を遅延時間として遅延
器に設定し、制御帯域のオーディオ信号と非制御帯域の
オーディオ信号が観測点に同時に到達するようにするも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の音響特性の制御技術は、聴取点のすべての周波数特性
を制御するものではなかった。すなわち、車室であれば
運転席の周波数特性を制御できても助手席では制御が不
足するという不都合があった。
【0006】また、特開平10−161667号公報に
記載の遅延時間の適正化の技術は、第1のスピーカに対
して、補正用の第2のスピーカを別に設けて補正用のス
ピーカのみを補正するものであり、全てのスピーカを補
正することが要求されるが、これを満足する技術はない
という不都合があった。
【0007】また、実用化されている音場補正システム
では、スーパーウーファーや多数(例えば5点以上)の
スピーカを必要とするため、搭載する車種が制限される
という不都合があった。
【0008】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、聴取位置において定在波を制御し、周
波数特性を補正する音場補正方法および音響装置を提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の音場補正方法
は、室内の任意の位置にマイクロホンを設置し、上記位
置における音響特性を測定し、上記測定値を解析し、上
記解析値を基に、上記室内の所定位置に設置されたスピ
ーカに供給されるオーディオ信号を制御することによ
り、任意の聴取位置において定在波を制御し、周波数特
性を補正するものである。
【0010】また、本発明の音響装置は、室内の任意の
位置に設置されたマイクロホンと、上記位置における音
響特性を測定する測定手段と、上記測定値を解析する解
析手段と、上記室内の所定位置に設置されたスピーカ
と、上記解析値を基に、上記スピーカに供給されるオー
ディオ信号を制御する制御手段と、を備え、任意の聴取
位置において定在波を制御し、周波数特性を補正するも
のである。
【0011】従って本発明によれば、以下の作用をす
る。制御手段の各デジタルフィルタの設定をするため
に、調整用ディスクを用いてランダム信号を試し再生す
る。次に、この試し再生の再生音を各マイクロフォンを
用いて収音し、デジタルデータに変換した後に、測定手
段のシステム制御回路にデジタルデータを取り込み、制
御手段のシステム制御回路は所定の演算を実施して各デ
ジタルフィルタの係数を決めて、各デジタルフィルタに
音響処理を行わせる。
【0012】制御手段のFIR型のデジタルフィルタを
スピーカの数と同等以上搭載し、制御手段のシステム制
御回路より供給される係数値に設定することで所定の音
響処理を施すようにしている。例えば、4つのスピーカ
の出力音を制御するために4つのデジタルフィルタを用
いる。なお、4つのスピーカの出力音を制御するための
音響特性を測定するために4本のマイクロフォンを用い
る。
【0013】
【発明の実施の形態】[音響処理の解析]本実施の形態
について詳細に説明する前に、本実施の形態で行う音響
処理の概略を説明する。近年、車載用オーディオ機器の
耐振性能の向上に伴い、車室内はオーディオリスニング
空間としての重要性が増大している。しかし、家庭とは
リスニング環境や音響特性が大きく異なっているため、
これらの改善のためにリスニング環境に関する研究が広
く行われている。また、グラフィックイコライザや適応
フィルタによる音響特性の改善手法が提案され、製品化
されている。しかし、音響モードについて検討して全リ
スニングポジションにおける音響特性を改善する手法の
提案については、従来あまり取り組まれていない。
【0014】本願発明者らは、車室内モデルを用いて実
験結果と有限要素法による解析結果を比較し、精度良く
音響特性が求められることを確認した。また、音響モー
ドを可視化し音響モードを考慮した補正フィルタによる
周波数特性の改善を行った。
【0015】[有限要素法による車室内音響特性]ま
ず、有限要素法により車室内音響特性の解析を行った。
解析モデルの精度を明らかにするため、図2に示す例え
ば10mm厚のアクリル製1/3スケールの車室内モデ
ルにおいて、車室空間を剛体壁で仮定した場合の代表的
な周波数応答比関数(FRRF)の実験及び解析を行っ
た。観測面は搭乗者の耳の位置とし、観測点は後席右
側、後席左側、前席右側、前席左側の左耳位置とした
(以下、順にA,B,C,D点と呼ぶ。)。検討した周
波数は、オーディオでいう低音域にあたり車室内の基本
音響モードが現れる600[Hz]以下(実車では20
0[Hz]以下に相当する)とした。
【0016】次に、吸音特性を考慮して解析モデルを実
車に近づけた場合のA点の周波数特性を求めた。解析モ
デルは、図2に示したように左右対称に4個のスピーカ
を配置し、車室空間を構成する6面の吸音壁には既に知
られている実車の比音響インピーダンス比より求めたア
ドミッタンス値を適用した。以下では、この特性につい
て検討を実施する。
【0017】[補正フィルタの適用]前席のように聴取
位置に後述するモードの節がある場合、そのモードは再
生できないものとなる。また、スピーカ設置位置の変更
だけでは複数の位置で周波数特性をフラットにすること
は困難である。
【0018】そこで、本実施の形態では、スピーカと聴
取位置の周波数特性の逆特性を用いた補正フィルタを適
用して周波数特性をフラットにするようにした。本実施
の形態では、4個のスピーカで、A,B,C,Dの4箇
所の周波数特性を独立に制御するようにした。補正フィ
ルタの適用により車室の周波数特性は変化し、搭乗者の
耳の位置の周波数特性はフラットになった。また、上述
した4カ所の音圧レベルが一定に近づいた。具体的に
は、補正フィルタの適用により観測面内の音圧差を平均
26[dB]から18[dB]へ8[dB]まで安定さ
せることができた。
【0019】このようにして、1/3スケールモデルを
用いて、補正フィルタによる周波数特性の改善について
検討を行った。補正フィルタの適用により4個のスピー
カを制御することで、200[Hz]以下の観測点の周
波数特性をフラットにし、観測面内の音圧差を低減する
ことができた。
【0020】[音響装置の構成]以下、本実施の形態を
説明する。まず、本実施の形態の音響装置の構成を図1
を参照しながら説明する。本実施の形態の音響装置は、
車両の室内の音場を補正する場合に適用されるものであ
る。
【0021】以下に、音響装置としての光ディスク再生
部10の構成を説明する。図1において、光ディスク再
生部10は、信号処理系において、ディスクDより信号
を読み取る光学ピックアップ11と、光学ピックアップ
11により読み取られた信号を高周波増幅してRF再生
信号を出力するRF信号処理回路14と、RF再生信号
に誤り訂正等の処理を施してオーディオ信号を出力する
復調DSP16と、オーディオ信号に所定の音響処理を
施すオーディオ用DSP20と、オーディオ用DSP2
0により音響処理が施されたオーディオ信号を増幅する
増幅回路31〜34と、自動車1の車室2に配置され再
生音を出力するスピーカ3LF,3RF,3LB,3R
Bとを有して構成される。
【0022】また、オーディオ用DSP20は、音響処
理系において、4つのスピーカ3LF,3RF,3L
B,3RBの出力音を制御するために4つのデジタルフ
ィルタ25〜28を有して構成される。
【0023】また、光ディスク再生部10は、測定系お
よび制御系において、4つのスピーカ3LF,3RF,
3LB,3RBの出力音を制御するための音響特性を測
定するための4本のマイクロフォン21〜24と、各マ
イクロフォン21〜24を用いて収音されたオーディオ
信号を増幅してデジタルデータに変換する増幅器(AM
P)およびアナログデジタル変換器(A/D)44と、
変換されたデジタルデータを取り込み所定の演算を実施
して各デジタルフィルタ25〜28の係数を決めて各デ
ジタルフィルタ25〜28に音響処理を行わせるシステ
ム制御回路41と、光ディスク再生部10に対する再生
動作の指示に相当するキー入力操作が行われる操作キー
群42と、操作内容を表示する表示部であるディスプレ
イ43とを有して構成される。
【0024】また、光ディスク再生部10は、サーボ系
において、RF再生信号の復調の際にクロック信号を抽
出して抽出されたクロック信号をサーボ制御回路15に
供給する再生部制御回路17と、クロック信号および速
度エラー信号(VE)に基づいてスピンドルモータ12
および送りモータ13に駆動信号を供給し、さらにトラ
ッキングエラー信号(TE)およびフォーカスエラー信
号(FE)に基づいて光学ピックアップ11の2軸アク
チュエータに駆動信号を供給してサーボ制御を行うサー
ボ制御回路15と、ディスクDを回転させるスピンドル
モータ12と、光学ピックアップ11をディスクDの内
周方向から外周方向に順次移動させる送り(スレッド)
モータ13とを有して構成される。
【0025】[音響装置の動作]このように構成された
音響装置は、以下のような動作をする。図1において、
光学ピックアップ11は、ディスクDより信号を読み取
る。光学ピックアップ11により読み取られた信号はR
F信号処理回路14により高周波増幅されて、復調DS
P16によって誤り訂正等の処理が施され、オーディオ
信号としてオーディオDSP20に供給される。また、
復調の際のRF再生信号は再生部制御回路17に供給さ
れる。
【0026】また、スピンドルモータ12はディスクD
を回転させ、送り(スレッド)モータ13は光学ピック
アップ11をディスクDの内周方向から外周方向に順次
移動させる。サーボ制御回路15は、スピンドルモータ
12および送りモータ13に駆動信号を供給してサーボ
制御を行う。このサーボ制御回路15は再生部制御回路
17においてRF再生信号から抽出されるクロック信号
に基づいて駆動信号を生成している。また、再生部制御
回路17は、上述したほかにシステム制御回路(マイク
ロコンピュータ(マイコン))41との通信やディスク
Dのローディング機構や送り機構等のメカニカル機構部
の制御も行う。
【0027】操作キー群42により光ディスク再生部1
0に対する再生動作の指示に相当するキー入力操作が行
われると、表示部であるディスプレイ43に操作内容を
表示した後に、上述したディスクDの再生動作が実行さ
れる。
【0028】具体的には、システム制御回路41からの
コマンドに基づいて再生部制御回路17はコントロール
信号を生成してサーボ制御回路15に供給する。サーボ
制御回路15はスピンドルモータ12および送りモータ
13さらに光学ピックアップ11に駆動信号を供給して
サーボ制御を行う。これにより、スピンドルモータ12
はディスクDを回転させて、送りモータ13は光学ピッ
クアップ11をディスクDの内周方向から外周方向に順
次移動させる。
【0029】所定位置で、光学ピックアップ11からデ
ィスクDにレーザービームを照射させて光学ピックアッ
プ11の2軸アクチュエータのフォーカスコイルを用い
てフォーカスサーボをかけ、光学ピックアップ11の2
軸アクチュエータのトラッキングコイルを用いてトラッ
キングサーボをかける。このようにして、各サーボをか
けた後、信号を読み取りデジタルのオーディオ信号の再
生を行う。
【0030】まず、ディスクDの最内周のTOC(Ta
ble Of Contents)の開始終了アドレス
等の情報を読み取った後に曲(トラック)の再生を行
う。このようにして、トラックの再生が実行され、デジ
タルのオーディオデータがオーディオ用DSP20に供
給される。オーディオ用DSP20ではオーディオデー
タに対して後述する所定の音響処理が施される。オーデ
ィオ用DSP20により音響処理が施されたオーディオ
データはアナログのオーディオ信号に変換され、増幅回
路31〜34により増幅され、自動車1の車室2に配置
されたスピーカ3LF,3RF,3LB,3RBより再
生音として出力される。
【0031】[デジタルフィルタの動作]本実施の形態
では、特に、オーディオ用DSP20内に、FIR型の
デジタルフィルタ25〜28をスピーカ3LF,3R
F,3LB,3RBの数と同等以上搭載し、システム制
御回路41より供給される係数値に設定することで所定
の音響処理を施すようにしている。図1においては、4
つのスピーカ3LF,3RF,3LB,3RBの出力音
を制御するために4つのデジタルフィルタ25〜28を
搭載した例を示した。なお、4つのスピーカ3LF,3
RF,3LB,3RBの出力音を制御するための音響特
性を測定するために4本のマイクロフォン21〜24を
用いている。
【0032】なお、実際の制御では、まず各デジタルフ
ィルタ25〜28の設定をするために、調整用ディスク
を用いてランダム信号を試し再生する。次に、この試し
再生の再生音を各マイクロフォン21〜24を用いて収
音し、増幅器(AMP)およびアナログデジタル変換器
(A/D)44によってデジタルデータに変換した後
に、システム制御回路41にデジタルデータを取り込
み、所定の演算を実施して各デジタルフィルタの係数を
決めて、各デジタルフィルタに音響処理を行わせる。な
お、各デジタルフィルタの特性の求め方については、後
に詳細に説明する。
【0033】[応用例]上述した本実施の形態は、光デ
ィスク再生部10のシステム制御部41がデジタルフィ
ルタ25〜28の係数値を設定する例を示したが、これ
に限らず、搭載車種に合わせて係数が記憶された外部半
導体メモリから係数値を読み出してデジタルフィルタ2
5〜28に供給するようにしても良い。また、係数値が
記録されたディスクDを再生することにより係数値を読
み出してフラッシュROMなどに記憶させるようにして
も良い。また、フロッピーディスクや光磁気記録媒体
(MO,MD)に係数値を記録して供給するようにして
も良い。
【0034】また、上述した本実施の形態では、4つの
スピーカ3LF,3RF,3LB,3RBの出力音を制
御するための音響特性を測定するために4本のマイクロ
フォン21〜24を用いる例を示したが、これに限ら
ず、1本のマイクロフォンを用いて4本のマイクロフォ
ンに相当する位置で4回測定するようにしても良い。
【0035】[各デジタルフィルタの特性の求め方]次
に、各デジタルフィルタの特性の求め方を説明する。図
2に、本実施の形態のシミュレーションモデルを示す。
図2において、車室空間において音源として左右の前方
および後方の4つのスピーカ3LF,3RF,3LB,
3RBによる音響特性を解析するためにシミュレーショ
ン面50を図2のように設定した。図2におけるシミュ
レーション面50は実車での搭乗員の耳の高さにあたる
面である。
【0036】図3に、本実施の形態の各デジタルフィル
タの特性の求め方を示した。例えば、図3において、F
1〜F4を各音源として、X1を応答点とすると、応答
点X1は各音源F1〜F4と応答点X1の間に成立する
H**という伝達関数によって次式のように表される。
【0037】
【数1】X1=H11×F1+H12×F2+H13×
F3+H14×F4
【0038】ここで、H**は伝達関数H(S)であ
る。従って、位相特性も制御が必要である。さらに、各
項は互いに従属でないものとして扱っている。
【0039】よって、各応答点(X1〜X4)について
同様な式を考え得るならば図3右上に示した行列式が得
られる。これより、音源F1〜F4は図3右下の行列式
のように表され、X1=X2=X3=X4=定数として
逆行列を解くことにより音源の特性が得られる。各スピ
ーカ3LF,3RF,3LB,3RBの周波数特性がフ
ラットと考えると音源F1〜F4が求めたい制御系のフ
ィルタの特性となる。例えば、各フィルタの周波数特性
は、各周波数毎に最小2乗法などにより上述の行列式を
解いていけば求める特性が得られる。
【0040】[実際の設定例]実際の設定においては、
例えば、M系列信号(疑似ランダム信号)などをスピー
カから発生させ、マイクロフォン出力(再生信号)と車
室内の応答との相互相関をもとに車室内のインパルス応
答を求める。求めたインパルス応答にFET演算を施し
て周波数特性が得られたら上述の行列式を満足するよう
にフィルタの周波数特性を求める。図10Aはこのよう
にして求められた測定データから求めた運転席側の音源
の周波数特性(目標値)を示す。この周波数特性を満足
するように、デジタルフィルタの係数を設定する。図1
0Bは運転席側の音源に対してデジタルフィルタの係数
を適当に選択して得られた周波数特性を示す。
【0041】[シミュレーション結果例]シミュレーシ
ョンは、図2に示したように実車の左右のフロントスピ
ーカ、リアスピーカに当たる4点の位置に音源4個を設
定して行った。図4は、本実施の形態のフィルタをかけ
ない状態での運転席の応答および助手席の応答を示し
た。また、図5に、本実施の形態のフィルタをかけない
状態の音響モードの周波数での音圧分布を示した。図5
は、図2のシミュレーション面50を上から見て、モデ
ルの前方を左側にした状態での音圧分布を示した。
【0042】各音源を同じ音圧(100[dB])に設
定すると、図4Aに示す運転席、図4Bに示す助手席と
も最大で30[dB]程度のピークが発生しており、5
00[Hz]以上で変動が大きいことが分かる。図5に
示すモード(Mode)1〜10は、各音響モードにあ
たり、各定在波を示すものである。なお、各モードの周
波数は、モード1:243Hz,モード2:306H
z,モード3:390Hz,モード4:453Hz,モ
ード5:528Hz,モード6:549Hz,モード
7:615Hz,モード8:624Hz,モード9:6
36Hz,モード10:657Hz,である(以下の図
においても同じ。)。
【0043】図6は、本実施の形態のフィルタをかけた
状態での運転席の応答および運転席側フロントの音源を
示した。図7は、本実施の形態のフィルタをかけた状態
の音響モードの周波数での音圧分布を示した。図7にお
いて、応答点(測定点)は、モード1上の黒丸●に設定
した。この点は運転者と助手席搭乗者の左耳、右耳の位
置に当たる。図6Aに示す運転席の応答では、左右の耳
の位置で周波数特性がフラットに制御されていることが
分かる。ここで、特に図示はしていないが、助手席にお
いても同様の結果が得られている。図6Bに示す運転席
の音源は、運転席側フロントの音源のフィルタの周波数
特性である。図7に示す音圧分布において、フィルタの
ない場合と比較して、全体的に音圧が均一であり、測定
点(各搭乗者の耳の位置)での音圧はフラットに制御さ
れる。
【0044】図8は、本実施の形態の他の応答点でのフ
ィルタをかけた状態での運転席の応答および運転席側フ
ロントの音源を示した。図9は、本実施の形態の他の応
答点でのフィルタをかけた状態の音響モードの周波数で
の音圧分布を示した。図9において、応答点(測定点)
は、モード1上の黒丸●に設定した。この点は全搭乗者
(4人)の左耳の位置に当たる。図8Aに示す運転席の
応答では、左右の耳の位置で周波数特性がフラットに制
御されていることが分かる。図8Bに示す運転席の音源
は、運転席側フロントの音源のフィルタの周波数特性で
ある。図9に示す音圧分布において、モード7、10で
は音圧分布の不均一が見られるが、測定点(搭乗者の耳
の位置あたり)に限れば全モードにわたって音圧は安定
していることが分かる。
【0045】上述した本実施の形態の音場補正方法は、
室内2の任意の位置にマイクロホン21〜24を設置
し、上記位置における音響特性を測定し、上記測定値を
解析し、上記解析値を基に、上記室内2の所定位置に設
置されたスピーカ3LF,3RF,3LB,3RBに供
給されるオーディオ信号を制御することにより、任意の
聴取位置において定在波を制御し、周波数特性を補正す
るので、室内の周波数特性を変化させて、観測位置の周
波数特性をフラットにすることができ、また、測定位置
の音圧レベルを一定に近づけることができ、これによ
り、観測面内の音圧差を低減することができる。
【0046】また、本実施の形態の音場補正方法は、上
述において、上記測定位置は聴取位置に設置するので、
聴取者の聴取位置である耳の位置の周波数特性をフラッ
トにすることができ、また、測定位置の音圧レベルを一
定に近づけることができ、これにより、観測面内の音圧
差を低減することができる。
【0047】また、本実施の形態の音場補正方法は、上
述において、上記測定点数と同数のスピーカ3LF,3
RF,3LB,3RBの周波数特性を制御することによ
り、上記測定点の周波数特性を補正するので、任意の聴
取位置の周波数特性をフラットにすることができ、ま
た、測定位置の音圧レベルを一定に近づけることがで
き、これにより、観測面内の音圧差を低減することがで
きる。
【0048】また、本実施の形態の音場補正方法は、上
述において、上記室内2の略全域の聴取位置の周波数特
性を補正するので、室内2の全ての聴取位置の周波数特
性をフラットにすることができ、これにより、観測面内
の音圧差を低減することができる。
【0049】また、本実施の形態の音場補正方法は、上
述において、上記室内2は車両1の室内2であるので、
音場に定在波が発生し易い車室において、観測位置の周
波数特性をフラットにすることができ、これにより、観
測面内の音圧差を低減することができる。
【0050】また、本実施の形態の音響装置は、室内2
の任意の位置に設置されたマイクロホン21〜24と、
上記位置における音響特性を測定する測定手段としての
システム制御回路41と、上記測定値を解析する解析手
段としてのシステム制御回路41と、上記室内の所定位
置に設置されたスピーカ3LF,3RF,3LB,3R
Bと、上記解析値を基に、上記スピーカ3LF,3R
F,3LB,3RBに供給されるオーディオ信号を制御
する制御手段としてのシステム制御回路41と、を備
え、任意の聴取位置において定在波を制御し、周波数特
性を補正するので、室内の周波数特性を変化させて、観
測位置の周波数特性をフラットにすることができ、ま
た、測定位置の音圧レベルを一定に近づけることがで
き、これにより、観測面内の音圧差を低減することがで
きる。
【0051】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記測定手段としてのシステム制御回路41に
よる測定位置は聴取位置に設置するので、聴取者の聴取
位置である耳の位置の周波数特性をフラットにすること
ができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に近づける
ことができ、これにより、観測面内の音圧差を低減する
ことができる。
【0052】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記制御手段としてのシステム制御回路41
は、上記測定手段としてのシステム制御回路41による
測定点数と同数のスピーカ3LF,3RF,3LB,3
RBの周波数特性を制御することにより、上記測定点の
周波数特性を補正するので、任意の聴取位置の周波数特
性をフラットにすることができ、また、測定位置の音圧
レベルを一定に近づけることができ、これにより、観測
面内の音圧差を低減することができる。
【0053】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記制御手段としてのシステム制御回路41
は、上記室内の略全域の聴取位置の周波数特性を補正す
るので、室内の全ての聴取位置の周波数特性をフラット
にすることができ、これにより、観測面内の音圧差を低
減することができる。
【0054】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記制御手段としてのシステム制御回路41
は、演算手段と、供給されるオーディオ信号を制御する
スピーカ3LF,3RF,3LB,3RB数と同一また
はそれ以上の数のFIR型デジタルフィルタ25〜28
とを有するので、スピーカの増設の場合にも、スピーカ
の数に対応する数のFIR型デジタルフィルタを用い
て、任意の聴取位置の周波数特性をフラットにすること
ができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に近づける
ことができ、これにより、観測面内の音圧差を低減する
ことができる。
【0055】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記演算手段は、上記FIR型デジタルフィル
タ25〜28における係数を演算するので、測定点の音
源の伝達関数の逆特性となるように係数を演算すること
により、任意の聴取位置の周波数特性をフラットにする
ことができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に近づ
けることができ、これにより、観測面内の音圧差を低減
することができる。
【0056】また、本実施の形態の音響装置は、上述に
おいて、上記室内2は車両1の室内2であるので、音場
に定在波が発生し易い車室2において、観測位置の周波
数特性をフラットにすることができ、これにより、観測
面内の音圧差を低減することができる。
【0057】
【発明の効果】この発明の音場補正方法は、室内の任意
の位置にマイクロホンを設置し、上記位置における音響
特性を測定し、上記測定値を解析し、上記解析値を基
に、上記室内の所定位置に設置されたスピーカに供給さ
れるオーディオ信号を制御することにより、任意の聴取
位置において定在波を制御し、周波数特性を補正するの
で、室内の周波数特性を変化させて、観測位置の周波数
特性をフラットにすることができ、また、測定位置の音
圧レベルを一定に近づけることができ、これにより、観
測面内の音圧差を低減することができるという効果を奏
する。
【0058】また、この発明の音場補正方法は、上述に
おいて、上記測定位置は聴取位置に設置するので、聴取
者の聴取位置である耳の位置の周波数特性をフラットに
することができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に
近づけることができ、これにより、観測面内の音圧差を
低減することができるという効果を奏する。
【0059】また、この発明の音場補正方法は、上述に
おいて、上記測定点数と同数のスピーカの周波数特性を
制御することにより、上記測定点の周波数特性を補正す
るので、任意の聴取位置の周波数特性をフラットにする
ことができ、また、測定位置の音圧レベルを一定に近づ
けることができ、これにより、観測面内の音圧差を低減
することができるという効果を奏する。
【0060】また、この発明の音場補正方法は、上述に
おいて、上記室内の略全域の聴取位置の周波数特性を補
正するので、室内の全ての聴取位置の周波数特性をフラ
ットにすることができ、これにより、観測面内の音圧差
を低減することができるという効果を奏する。
【0061】また、この発明の音場補正方法は、上述に
おいて、上記室内は車両の室内であるので、音場に定在
波が発生し易い車室において、観測位置の周波数特性を
フラットにすることができ、これにより、観測面内の音
圧差を低減することができるという効果を奏する。
【0062】また、この発明の音響装置は、室内の任意
の位置に設置されたマイクロホンと、上記位置における
音響特性を測定する測定手段と、上記測定値を解析する
解析手段と、上記室内の所定位置に設置されたスピーカ
と、上記解析値を基に、上記スピーカに供給されるオー
ディオ信号を制御する制御手段と、を備え、任意の聴取
位置において定在波を制御し、周波数特性を補正するの
で、室内の周波数特性を変化させて、観測位置の周波数
特性をフラットにすることができ、また、測定位置の音
圧レベルを一定に近づけることができ、これにより、観
測面内の音圧差を低減することができるという効果を奏
する。
【0063】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記測定手段による測定位置は聴取位置に設置する
ので、聴取者の聴取位置である耳の位置の周波数特性を
フラットにすることができ、また、測定位置の音圧レベ
ルを一定に近づけることができ、これにより、観測面内
の音圧差を低減することができるという効果を奏する。
【0064】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記制御手段は、上記測定手段による測定点数と同
数のスピーカの周波数特性を制御することにより、上記
測定点の周波数特性を補正するので、任意の聴取位置の
周波数特性をフラットにすることができ、また、測定位
置の音圧レベルを一定に近づけることができ、これによ
り、観測面内の音圧差を低減することができるという効
果を奏する。
【0065】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記制御手段は、上記室内の略全域の聴取位置の周
波数特性を補正するので、室内の全ての聴取位置の周波
数特性をフラットにすることができ、これにより、観測
面内の音圧差を低減することができるという効果を奏す
る。
【0066】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記制御手段は、演算手段と、供給されるオーディ
オ信号を制御するスピーカ数と同一またはそれ以上の数
のFIR型デジタルフィルタとを有するので、スピーカ
の増設の場合にも、スピーカの数に対応する数のFIR
型デジタルフィルタを用いて、任意の聴取位置の周波数
特性をフラットにすることができ、また、測定位置の音
圧レベルを一定に近づけることができ、これにより、観
測面内の音圧差を低減することができるという効果を奏
する。
【0067】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記演算手段は、上記FIR型デジタルフィルタに
おける係数を演算するので、測定点の音源の伝達関数の
逆特性となるように係数を演算することにより、任意の
聴取位置の周波数特性をフラットにすることができ、ま
た、測定位置の音圧レベルを一定に近づけることがで
き、これにより、観測面内の音圧差を低減することがで
きるという効果を奏する。
【0068】また、この発明の音響装置は、上述におい
て、上記室内は車両の室内であるので、音場に定在波が
発生し易い車室において、観測位置の周波数特性をフラ
ットにすることができ、これにより、観測面内の音圧差
を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の音響装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施の形態のシミュレーションモデルを示す
図である。
【図3】本実施の形態の各フィルタの特性の求め方を示
す図である。
【図4】本実施の形態のフィルタをかけない状態での運
転席の応答および助手席の応答を示す図であり、図4A
は運転席の応答、図4Bは助手席の応答を示す図であ
る。
【図5】本実施の形態のフィルタをかけない状態の音響
モードの周波数での音圧分布を示す図である。
【図6】本実施の形態のフィルタをかけた状態での運転
席の応答および運転席側の音源を示す図であり、図6A
は運転席の応答、図6Bは運転席側の音源を示す図であ
る。
【図7】本実施の形態のフィルタをかけた状態の音響モ
ードの周波数での音圧分布を示す図である。
【図8】本実施の形態の他の応答点でのフィルタをかけ
た状態での運転席の応答および運転席側の音源を示す図
であり、図8Aは運転席の応答、図8Bは運転席側の音
源を示す図である。
【図9】本実施の形態の他の応答点でのフィルタをかけ
た状態の音響モードの周波数での音圧分布を示す図であ
る。
【図10】本実施の形態の周波数特性を示す図であり、
図10Aは測定データから求めた周波数特性(目標
値)、図10Bはデジタルフィルタの係数を適当に選択
して得られた周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
1…自動車、2…車室、3LF,3RF,3LB,3R
B…スピーカ、10…光ディスク再生部、11…光学ピ
ックアップ、12…スピンドルモータ、13…送りモー
タ、14…RF信号処理回路、15…サーボ制御回路、
16…復調DSP、17…再生部制御回路、20…オー
ディオ用DSP、21,22,23,24…マイクロフ
ォン、25,26,27,28…デジタルフィルタ、3
1,32,33,34…増幅回路、41…システム制御
回路、42…操作キー群、43…ディスプレイ、44…
AMPおよびA/D、50…シミュレーションした面、
フロントページの続き (72)発明者 戸井 武司 東京都文京区春日1丁目13番27号 中央大 学理工学部内 (72)発明者 佐藤 正樹 東京都文京区春日1丁目13番27号 中央大 学理工学部内 Fターム(参考) 5D020 CD01 CE02 5D062 CC11 CC12 CC15 CC16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の任意の位置にマイクロホンを設置
    し、 上記位置における音響特性を測定し、 上記測定値を解析し、 上記解析値を基に、上記室内の所定位置に設置されたス
    ピーカに供給されるオーディオ信号を制御することによ
    り、 任意の聴取位置において定在波を制御し、周波数特性を
    補正する音場補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音場補正方法において、 上記測定位置は聴取位置に設置することを特徴とする音
    場補正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音場補正方法において、 上記測定点数と同数のスピーカの周波数特性を制御する
    ことにより、上記測定点の周波数特性を補正することを
    特徴とする音場補正方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の音場補正方法において、 上記室内の略全域の聴取位置の周波数特性を補正するこ
    とを特徴とする音場補正方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の音場補正方法において、 上記室内は車両の室内であることを特徴とする音場補正
    方法。
  6. 【請求項6】 室内の任意の位置に設置されたマイクロ
    ホンと、 上記位置における音響特性を測定する測定手段と、 上記測定値を解析する解析手段と、 上記室内の所定位置に設置されたスピーカと、 上記解析値を基に、上記スピーカに供給されるオーディ
    オ信号を制御する制御手段と、 を備え、任意の聴取位置において定在波を制御し、周波
    数特性を補正する音響装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の音響装置において、 上記測定手段による測定位置は聴取位置に設置すること
    を特徴とする音響装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の音響装置において、 上記制御手段は、上記測定手段による測定点数と同数の
    スピーカの周波数特性を制御することにより、上記測定
    点の周波数特性を補正することを特徴とする音響装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の音響装置において、 上記制御手段は、上記室内の略全域の聴取位置の周波数
    特性を補正することを特徴とする音響装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の音響装置において、 上記制御手段は、演算手段と、供給されるオーディオ信
    号を制御するスピーカ数と同一またはそれ以上の数のF
    IR型デジタルフィルタとを有することを特徴とする音
    響装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の音響装置において、 上記演算手段は、上記FIR型デジタルフィルタにおけ
    る係数を演算することを特徴とする音響装置。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の音響装置において、 上記室内は車両の室内であることを特徴とする音響装
    置。
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