JP2000259123A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法

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JP2000259123A
JP2000259123A JP36860799A JP36860799A JP2000259123A JP 2000259123 A JP2000259123 A JP 2000259123A JP 36860799 A JP36860799 A JP 36860799A JP 36860799 A JP36860799 A JP 36860799A JP 2000259123 A JP2000259123 A JP 2000259123A
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electrode
voltage
discharge
electrodes
display device
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JP36860799A
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Shunichi Wakabayashi
俊一 若林
Junpei Hashiguchi
淳平 橋口
Shigeo Kiko
茂雄 木子
Hidehiko Shoji
秀彦 庄司
Kazuo Ohira
一雄 大平
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2330/00Aspects of power supply; Aspects of display protection and defect management
    • G09G2330/02Details of power systems and of start or stop of display operation
    • G09G2330/025Reduction of instantaneous peaks of current

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  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電の安定化および省電力化が図られた表示
装置およびその駆動方法を提供することである。 【解決手段】 各フィールドの最初のサブフィールドS
F1の前にセットアップ期間が設定される。セットアッ
プ期間には、複数のスキャン電極12に垂直同期セット
アップパルスVSが同時に印加される。垂直同期セット
アップパルスVSの立ち上がりにより、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間で放電が起こり、アドレス
電極11側に正の壁電荷が蓄積される。アドレス期間に
は、スキャン電極12に書き込みパルスPwが印加さ
れ、アドレス電極11に書き込みパルスPwaが印加さ
れる。アドレス電極11側には正の壁電荷が蓄積されて
いるので、アドレス電極11とスキャン電極12との間
にかかる実効電圧が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を制御するこ
とにより画像を表示する表示装置およびその駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】PDP(プラズマディスプレイパネル)
を用いたプラズマディスプレイ装置は、薄型化および大
画面化が可能であるという利点を有する。このプラズマ
ディスプレイ装置では、ガス放電の際の発光を利用する
ことにより画像を表示している。
【0003】図25はAC型PDPにおける放電セルの
駆動方法を説明するための図である。図25に示すよう
に、AC型PDPの放電セルにおいては、対向する電極
301,302の表面がそれぞれ誘電体層303,30
4で覆われている。
【0004】図25(a)に示すように、電極301,
302間に放電開始電圧よりも低い電圧を印加した場合
には、放電が起こらない。図25(b)に示すように、
電極301,302間に放電開始電圧よりも高いパルス
状の電圧(書き込みパルス)を印加すると、放電が発生
する。放電が発生すると、負電荷は電極301の方向に
進んで誘電体層303の壁面に蓄積され、正電荷は電極
302の方向に進んで誘電体層304の壁面に蓄積され
る。誘電体層303,304の壁面に蓄積された電荷を
壁電荷と呼ぶ。また、この壁電荷により誘起された電圧
を壁電圧と呼ぶ。
【0005】図25(c)に示すように、誘電体層30
3の壁面には負の壁電荷が蓄積され、誘電体層304の
壁面には正の壁電荷が蓄積される。この場合、壁電圧の
極性は、外部印加電圧の極性と逆向きであるため、放電
の進行に従って放電空間内における実効電圧が低下し、
放電は自動的に停止する。
【0006】図25(d)に示すように、外部印加電圧
の極性を反転させると、壁電圧の極性が外部印加電圧の
極性と同じ向きになるため、放電空間内における実効電
圧が高くなる。このときの実効電圧が放電開始電圧を超
えると、逆極性の放電が発生する。それにより、正電荷
が電極301の方向に進み、すでに誘電体層303に蓄
積されている負の壁電荷を中和し、負電荷が電極302
の方向に進み、すでに誘電体層304に蓄積されている
正の壁電荷を中和する。
【0007】そして、図25(e)に示すように、誘電
体層303,304の壁面にそれぞれ正および負の壁電
荷が蓄積される。この場合、壁電圧の極性が外部印加電
圧の極性と逆向きであるため、放電の進行に従って放電
空間内における実効電圧が低下し、放電が停止する。
【0008】さらに、図25(f)に示すように、外部
印加電圧の極性を反転させると、逆極性の放電が発生
し、負電荷は電極301の方向に進み、正電荷は電極3
02の方向に進み、図25(c)の状態に戻る。
【0009】このように、放電開始電圧よりも高い書き
込みパルスを印加することにより一旦放電が開始された
後は、壁電荷の働きにより放電開始電圧よりも低い外部
印加電圧(維持パルス)の極性を反転させることにより
放電を持続させることができる。書き込みパルスを印加
することにより放電を開始させることをアドレス放電と
呼び、交互に反転する維持パルスを印加することにより
放電を持続させることを維持放電と呼ぶ。
【0010】図25(g)に示すように、電極301,
302間に壁電圧と逆極性の消去パルスを印加すること
により誘電体層303,304の壁面に蓄積された壁電
荷を消滅させて放電を終了させることができる。この消
去パルスのパルス幅は、残留壁電荷を打ち消すことがで
きかつ新たに逆極性の壁電荷を蓄積することができない
ように狭く設定される。一旦壁電荷が消滅すると、図2
5(h)に示すように、次の維持パルスを印加しても放
電は発生しない。
【0011】図26は従来のプラズマディスプレイ装置
の主としてPDP(プラズマディスプレイパネル)の構
成を示す模式図である。
【0012】図26に示すように、PDP1は、複数の
アドレス電極11、複数のスキャン電極(走査電極)1
2および複数のサステイン電極(維持電極)13を含
む。複数のアドレス電極11は画面の垂直方向に配列さ
れ、複数のスキャン電極12および複数のサステイン電
極13は画面の水平方向に配列されている。複数のサス
テイン電極13は共通に接続されている。
【0013】アドレス電極11、スキャン電極12およ
びサステイン電極13の各交点に放電セルが形成されて
いる。各放電セルが画面上の画素を構成する。
【0014】アドレスドライバ2は、画像データに応じ
て複数のアドレス電極11を駆動する。スキャンドライ
バ3は、複数のスキャン電極12を順に駆動する。サス
テインドライバ4は、複数のサステイン電極13を共通
に駆動する。
【0015】図27はAC型PDPにおける3電極面放
電セルの模式的断面図である。図27に示す放電セル1
00においては、表面ガラス基板101上に対になるス
キャン電極12およびサステイン電極13が水平方向に
形成され、それらのスキャン電極12およびサステイン
電極13は透明誘電体層102および保護層103で覆
われている。一方、表面ガラス基板101に対向する裏
面ガラス基板104上にはアドレス電極11が垂直方向
に形成され、アドレス電極11上には透明誘電体層10
5が形成されている。透明誘電体層105上には蛍光体
106が塗布されている。
【0016】この放電セル100では、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間に書き込みパルスを印加す
ることによりアドレス電極11とスキャン電極12との
間でアドレス放電が発生した後、スキャン電極12とサ
ステイン電極13との間に交互に反転する周期的な維持
パルスを印加することによりスキャン電極12とサステ
イン電極13との間で維持放電が行われる。
【0017】AC型PDPにおける階調表示駆動方式と
しては、ADS(Address and Displayperiod Separate
d ;アドレス・表示期間分離)方式が用いられている。
図28はADS方式を説明するための図である。図28
の縦軸は第1ラインから第mラインまでのスキャン電極
の走査方向(垂直走査方向)を示し、横軸は時間を示
す。
【0018】ADS方式では、1フィールド(1/60
秒=16.67ms)を複数のサブフィールドに時間的
に分割する。例えば、8ビットで256階調表示を行な
う場合には、1フィールドを8つのサブフィールドに分
割する。また、各サブフィールドは、点灯セル選択のた
めのアドレス放電が行なわれるアドレス期間と、表示の
ための維持放電が行なわれる維持期間(発光期間)とに
分離される。
【0019】図28の例では、1フィールドが4つのサ
ブフィールドSF1,SF2,SF3,SF4に時間的
に分割されている。サブフィールドSF1はアドレス期
間AD1と維持期間SUS1とに分離され、サブフィー
ルドSF2はアドレス期間AD2と維持期間SUS2と
に分離され、サブフィールドSF3はアドレス期間AD
3と維持期間SUS3とに分離され、サブフィールドS
F4はアドレス期間AD4と維持期間SUS4とに分離
されている。
【0020】ADS方式では、各サブフィールドで第1
ラインから第mラインまでPDPの全面にアドレス放電
による走査が行なわれ、全面のアドレス放電の終了時に
維持放電が行われる。すなわち、維持期間はアドレス期
間を除く期間に設定される。そのため、1フィールド中
に占める維持期間の割合は30%程度と小さくなり、高
輝度化に限界がある。
【0021】そこで、PDPの高輝度化を図るために、
アドレス・サステイン同時駆動方式(信学技報:TECHNI
CAL REPORT OF IEICE.EID96-71,ED96-149,SDM96-175(19
97-01),PP.19-24 )が提案されている。図29はアドレ
ス・サステイン同時駆動方式を説明するための図であ
る。図29の縦軸は第1ラインから第mラインまでのス
キャン電極の走査方向(垂直走査方向)を示し、横軸は
時間を示す。
【0022】アドレス・サステイン同時駆動方式では、
各ラインごとにアドレス放電に続いて維持放電が開始さ
れる。図29の例では、1フィールドが4つのサブフィ
ールドSF1,SF2,SF3,SF4に時間的に分割
され、各サブフィールドSF1〜SF4がそれぞれアド
レス期間AD1〜AD4と維持期間SUS1〜SUS4
とを含む。
【0023】各サブフィールドSF1〜SF4におい
て、各ラインごとにアドレス期間AD1〜AD4に続い
て維持期間SUS1〜SUS4が設定されている。その
ため、1フィールドのほぼすべてが維持期間となり、高
輝度化が可能となる。
【0024】図30は従来のアドレス・サステイン同時
駆動方式による各電極の駆動電圧を示すタイミングチャ
ートである。図30では、サステイン電極13、第nラ
イン〜第(n+3)ラインのスキャン電極12およびア
ドレス電極11の駆動電圧が示されている。ここで、n
は任意の整数である。
【0025】図30において、サステイン電極13に
は、一定周期でサステインパルスPsuが印加される。
アドレス期間には、スキャン電極12に書き込みパルス
Pwが印加される。この書き込みパルスPwに同期して
アドレス電極11に書き込みパルスPwaが印加され
る。アドレス電極11に印加される書き込みパルスPw
aのオンオフは、表示する画像の各画素に応じて制御さ
れる。書き込みパルスPwと書き込みパルスPwaとが
同時に印加されると、スキャン電極12とアドレス電極
11との交点の放電セルでアドレス放電が発生し、その
放電セルが点灯する。
【0026】アドレス期間後の維持期間には、スキャン
電極12に一定周期で維持パルスPscが印加される。
スキャン電極12に印加される維持パルスPscの位相
はサステイン電極13に印加されるサステインパルスP
suの位相に対して180度ずれている。この場合、ア
ドレス放電で点灯した放電セルにおいてのみ維持放電が
発生する。
【0027】各サブフィールドの終了時には、スキャン
電極12に消去パルスPeが印加される。それにより、
各放電セルの壁電荷が消滅し、維持放電が終了する。消
去パルスPeの印加後、次のサブフィールドの開始前ま
での間にスキャン電極12に一定周期で休止パルスPr
が印加される。消去パルスPeの印加から次のサブフィ
ールドの開始までの期間を休止期間と呼ぶ。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のアドレス
・サステイン同時駆動方式では、図30に示したよう
に、アドレス期間に表示する画像の各画素に応じてアド
レス電極11に書き込みパルスPwaが印加される。こ
の書き込みパルスPwaの電圧振幅は、放電セルに壁電
荷が蓄積されるように大きな値に設定する必要がある。
それにより、アドレス電極11での充放電電流が大きく
なり、消費電力が大きくなる。
【0029】また、消費電力を小さくするために書き込
みパルスPwaの電圧振幅を下げると、書き込みパルス
Pwaが印加されることによる壁電荷の形成が不十分と
なる。その結果、アドレス放電が不安定になるととも
に、放電セルの特性のばらつきによって点灯しない放電
セルが生じる場合がある。
【0030】本発明の目的は、放電の安定化および省電
力化が図られた表示装置およびその駆動方法を提供する
ことである。
【0031】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る表示装置は、第1の方向に配列された
複数の第1の電極と、第1の方向と交差する第2の方向
に配列された複数の第2の電極と、複数の第1の電極と
複数の第2の電極との交点に設けられた複数の放電セル
と、各フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分
割するサブフィールド分割手段と、各サブフィールドの
アドレス期間に、画像データに応じて第1の電極と第2
の電極との間に第1の放電を起こさせるための第1の電
圧を印加し、アドレス期間に先立つセットアップ期間に
当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1の放電
と逆極性の第2の放電を起こさせるための第2の電圧を
印加する電圧印加手段とを備えたものである。
【0032】本発明に係る表示装置においては、各フィ
ールドが複数のサブフィールドに時間的に分割され、各
サブフィールドのアドレス期間に、画像データに応じて
第1の電極と第2の電極との間に第1の放電を起こさせ
るための第1の電圧が印加される。それにより、当該第
1の電極と該当する第2の電極との間に第1の放電が起
こり、第1の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積され、
第2の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積される。
【0033】また、アドレス期間に先立つセットアップ
期間に当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1
の放電と逆極性の第2の放電を起こさせるための第2の
電圧が印加される。それにより、当該第1の電極と複数
の第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電
が起こり、第1の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積さ
れ、第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積される。
【0034】このように、セットアップ期間に複数の第
2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、ア
ドレス期間に第1の電極と第2の電極との間に印加され
る実効電圧が高くなる。それにより、放電開始電圧に対
する実効電圧のマージンが高くなる。その結果、アドレ
ス放電の安定化が図られるとともに、放電セルの特性の
ばらつきが吸収される。また、放電開始電圧に対する実
効電圧のマージンが高くなるので、第2の電極の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0035】(2)第2の発明 第2の発明に係る表示装置は、第1の方向に配列された
複数の第1の電極と、第1の方向と交差する第2の方向
に配列された複数の第2の電極と、複数の第1の電極と
複数の第2の電極との交点に設けられた複数の放電セル
と、各第1の電極ごとに設定される各フィールドを複数
のサブフィールドに時間的に分割するサブフィールド分
割手段と、各第1の電極ごとに設定される各サブフィー
ルドの開始時のアドレス期間に、画像データに応じて当
該第1の電極と該当する第2の電極との間に第1の放電
を起こさせるための第1の電圧を印加し、各フィールド
の最初のサブフィールド前または各フィールドの最後の
サブフィールド後に垂直走査期間の整数倍の時間間隔で
設定されたセットアップ期間に、当該第1の電極と複数
の第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電
を起こさせるための第2の電圧を印加する電圧印加手段
とを備えたものである。
【0036】本発明に係る表示装置においては、各第1
の電極ごとに設定される各フィールドが複数のサブフィ
ールドに時間的に分割される。各第1の電極ごとに設定
される各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、画
像データに応じて当該第1の電極と該当する第2の電極
との間に第1の放電を起こさせるための第1の電圧が印
加される。それにより、当該第1の電極と該当する第2
の電極との間に第1の放電が起こり、第1の電極側に第
1の極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側に第2の極
性の壁電荷が蓄積される。
【0037】また、各フィールドの最初のサブフィール
ド前または各フィールドの最後のサブフィールド後に垂
直走査期間の整数倍の時間間隔でセットアップ期間が設
定され、セットアップ期間に当該第1の電極と複数の第
2の電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電を起
こさせるための第2の電圧が印加される。それにより、
当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1の放電
と逆極性の第2の放電が起こり、第1の電極側に第2の
極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側に第1の極性の
壁電荷が蓄積される。
【0038】このように、セットアップ期間に複数の第
2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、ア
ドレス期間に第1の電極と第2の電極との間に印加され
る実効電圧が高くなる。それにより、放電開始電圧に対
する実効電圧のマージンが高くなる。その結果、アドレ
ス放電の安定化が図られるとともに、放電セルの特性の
ばらつきが吸収される。また、放電開始電圧に対する実
効電圧のマージンが高くなるので、第2の電極の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0039】(3)第3の発明 第3の発明に係る表示装置は、第1または第2の発明に
係る表示装置の構成において、電圧印加手段は、第1の
放電後、当該第1の電極と該当する第2の電極との間に
第1の放電と逆極性の第3の放電を起こさせるための第
3の電圧を印加するものである。
【0040】この場合、第1の放電後、当該第1の電極
と該当する第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第
3の放電を起こさせるための第3の電圧が印加される。
それにより、当該第1の電極と第2の電極との間に第1
の放電と逆極性の第3の放電が起こり、第1の電極側に
第2の極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側に第1の
極性の壁電荷が蓄積される。
【0041】このように、アドレス期間後に第2の電極
側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、次のアドレ
ス期間において第1の電極と第2の電極との間に印加さ
れる実効電圧が高くなる。それにより、第1の電極と第
2の電極との間で容易かつ確実に放電を開始させること
ができる。また、アドレス期間において第1の電極と第
2の電極との間に印加する電圧を低減することが可能と
なる。
【0042】(4)第4の発明 第4の発明に係る表示装置は、第3の発明に係る表示装
置の構成において、複数の第1の電極とそれぞれ対にな
るように第1の方向に配列された複数の第3の電極をさ
らに備え、電圧印加手段は、第3の放電時に、当該第1
の電極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に
第4の放電を起こさせるための第4の電圧を印加するも
のである。
【0043】この場合、第3の放電時に、当該第1の電
極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第4
の放電を起こさせるための第4の電圧が印加される。そ
れにより、当該第1の電極とその第1の電極に対応する
第3の電極との間に第4の放電が起こり、放電が維持さ
れる。
【0044】(5)第5の発明 第5の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装
置の構成において、電圧印加手段は、各サブフィールド
の発光期間の終了時に、当該第1の電極と該当する第2
の電極との間に第1の放電と逆極性の第5の放電を起こ
させるための第5の電圧を印加するものである。
【0045】この場合、各サブフィールドの発光期間の
終了時に、当該第1の電極と該当する第2の電極との間
に第1の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるための
第5の電圧が印加される。それにより、当該第1の電極
と該当する第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第
5の放電が起こり、第1の電極側に第2の極性の壁電荷
が蓄積され、第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積
される。
【0046】このように、各サブフィールドの発光期間
の終了時に第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積さ
れるので、次のアドレス期間において第1の電極と第2
の電極との間に印加される実効電圧が高くなる。それに
より、第1の電極と第2の電極との間で容易かつ確実に
放電を開始させることができる。また、アドレス期間に
おいて第1の電極と第2の電極との間に印加する電圧を
低減することが可能となる。
【0047】(6)第6の発明 第6の発明に係る表示装置は、第2の発明に係る表示装
置の構成において、電圧印加手段は、各第1の電極ごと
に設定される各サブフィールドの発光期間の終了時に、
当該第1の電極と該当する第2の電極との間に第1の放
電と逆極性の第5の放電を起こさせるための第5の電圧
を印加するものである。
【0048】この場合、各第1の電極ごとに設定される
各サブフィールドの発光期間の終了時に、当該第1の電
極と該当する第2の電極との間に第1の放電と逆極性の
第5の放電を起こさせるための第5の電圧が印加され
る。それにより、当該第1の電極と該当する第2の電極
との間に第1の放電と逆極性の第5の放電が起こり、第
1の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積され、第2の電
極側に第1の極性の壁電荷が蓄積される。
【0049】このように、各サブフィールドの発光期間
の終了時に第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積さ
れるので、次のアドレス期間において第1の電極と第2
の電極との間に印加される実効電圧が高くなる。それに
より、第1の電極と第2の電極との間で容易かつ確実に
放電を開始させることができる。また、アドレス期間に
おいて第1の電極と第2の電極との間に印加する電圧を
低減することが可能となる。
【0050】(7)第7の発明 第7の発明に係る表示装置は、第5または第6の発明に
係る表示装置の構成において、複数の第1の電極とそれ
ぞれ対になるように第1の方向に配列された複数の第3
の電極をさらに備え、電圧印加手段は、第1の放電後、
当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の電極
との間に第6の放電を起こさせるための第6の電圧を印
加するものである。
【0051】この場合、第1の放電後、当該第1の電極
とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6の
放電を起こさせるための第6の電圧が印加される。それ
により、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第
3の電極との間に第6の放電が起こり、放電が維持され
る。
【0052】(8)第8の発明 第8の発明に係る表示装置は、第7の発明に係る表示装
置の構成において、電圧印加手段は、第5の放電時に、
当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の電極
との間に第6の放電と同じ極性の第7の放電を起こさせ
るための第7の電圧を印加し、第7の放電後、当該第1
の電極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に
第7の放電と逆極性の第8の放電を起こさせるための第
8の電圧を印加するものである。
【0053】この場合、第5の放電時に、当該第1の電
極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6
の放電と同極性の第7の放電を起こさせるための第7の
電圧が印加された後、当該第1の電極とその第1の電極
に対応する第3の電極との間に第7の放電と逆極性の第
8の放電を起こさせるための第8の電圧が印加される。
それにより、当該第1の電極とその第1の電極に対応す
る第3の電極との間に第7の放電が起こり、その後、当
該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の電極と
の間に第7の放電と逆極性の第8の放電が起こり、第1
の電極側の壁電荷および第3の電極側の壁電荷がキャン
セルされる。
【0054】(9)第9の発明 第9の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装
置の構成において、電圧印加手段は、複数の第1の電極
に駆動電圧を印加する第1の電圧印加手段と、複数の第
2の電極に駆動電圧を印加する第2の電圧印加手段とを
含み、第1の電圧印加手段は、各サブフィールドのアド
レス期間に、当該第1の電極に所定の極性の第1の書き
込み用パルス電圧を印加し、セットアップ期間に、当該
第1の電極に第1の書き込み用パルス電圧と逆極性でか
つ第1の書き込み用パルス電圧よりも高いセットアップ
用パルス電圧を印加し、第2の電圧印加手段は、各サブ
フィールドのアドレス期間に、当該第1の電極に印加さ
れる第1の書き込み用パルス電圧に同期して第1の書き
込み用パルス電圧と逆極性の第2の書き込み用パルス電
圧を画像データに応じて該当する第2の電極に印加する
ものである。
【0055】この場合、各サブフィールドのアドレス期
間に、当該第1の電極に所定の極性の第1の書き込み用
パルス電圧が印加され、かつ第1の書き込み用パルス電
圧に同期して第1の書き込み用パルス電圧と逆極性の第
2の書き込みパルス電圧が画像データに応じて該当する
第2の電極に印加される。それにより、当該第1の電極
と該当する第2の電極との間に第1の放電を起こさせる
ための第1の電圧が印加され、アドレス放電が起こる。
また、セットアップ期間に当該第1の電極に第1の書き
込み用パルス電圧と逆極性でかつ第1の書き込み用パル
ス電圧よりも高いセットアップ用パルス電圧が印加され
る。それにより、当該第1の電極と複数の第2の電極と
の間に第2の放電を起こさせるための第2の電圧が印加
される。このようにして、第2の電極側に第2の極性の
壁電荷が蓄積される。
【0056】(10)第10の発明 第10の発明に係る表示装置は、第2の発明に係る表示
装置の構成において、電圧印加手段は、複数の第1の電
極に駆動電圧を印加する第1の電圧印加手段と、複数の
第2の電極に駆動電圧を印加する第2の電圧印加手段と
を含み、第1の電圧印加手段は、各第1の電極ごとに設
定される各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、
当該第1の電極に所定の極性の第1の書き込み用パルス
電圧を印加し、セットアップ期間に、当該第1の電極に
第1の書き込み用パルス電圧と逆極性でかつ第1の書き
込み用パルス電圧よりも高いセットアップ用パルス電圧
を印加し、第2の電圧印加手段は、各第1の電極ごとに
設定される各サブフィールドの開始時のアドレス期間
に、当該第1の電極に印加される第1の書き込み用パル
ス電圧に同期して第1の書き込み用パルス電圧と逆極性
の第2の書き込み用パルス電圧を画像データに応じて該
当する第2の電極に印加するものである。
【0057】この場合、各第1の電極ごとに設定される
各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、当該第1
の電極に所定の極性の第1の書き込み用パルス電圧が印
加され、かつ第1の書き込み用パルス電圧に同期して第
1の書き込み用パルス電圧と逆極性の第2の書き込みパ
ルス電圧が画像データに応じて該当する第2の電極に印
加される。それにより、当該第1の電極と該当する第2
の電極との間に第1の放電を起こさせるための第1の電
圧が印加され、アドレス放電が起こる。また、セットア
ップ期間に当該第1の電極に第1の書き込み用パルス電
圧と逆極性でかつ第1の書き込み用パルス電圧よりも高
いセットアップ用パルス電圧が印加される。それによ
り、当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第2の
放電を起こさせるための第2の電圧が印加される。この
ようにして、第2の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積
される。
【0058】(11)第11の発明 第11の発明に係る表示装置は、第9または第10の発
明に係る表示装置の構成において、複数の第1の電極と
それぞれ対になるように第1の方向に配列された複数の
第3の電極をさらに備え、電圧印加手段は、複数の第3
の電極に駆動電圧を印加する第3の電圧印加手段をさら
に含み、第3の電圧印加手段は、第1の書き込み用パル
ス電圧の終了時に第1の書き込み用パルス電圧と同じ極
性の発光維持用パルス電圧を当該第1の電極に対応する
第3の電極に印加するものである。
【0059】この場合、第1の書き込み用パルス電圧の
終了時に第1の書き込み用パルス電圧と同じ極性の発光
維持用パルス電圧が当該第1の電極に対応する第3の電
極に印加される。それにより、当該第1の電極とその第
1の電極に対応する第3の電極との間に放電を起こさせ
るための第4の電圧が印加される。このようにして、ア
ドレス放電後に、維持放電が起こる。
【0060】(12)第12の発明 第12の発明に係る表示装置は、第9の発明に係る表示
装置の構成において、第1の電圧印加手段は、各サブフ
ィールドの発光期間の終了時に、当該第1の電極に第1
の書き込み用パルス電圧と逆極性の第1の消去用パルス
電圧を印加するものである。
【0061】この場合、各サブフィールドの発光期間の
終了時に、当該第1の電極に第1の書き込み用パルス電
圧と逆極性の第1の消去用パルス電圧が印加される。そ
れにより、当該第1の電極と対応する第2の電極との間
に第1の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるための
第5の電圧が印加される。このようにして、第2の電極
側に第2の極性の壁電荷が蓄積される。
【0062】(13)第13の発明 第13の発明に係る表示装置は、第10の発明に係る表
示装置の構成において、第1の電圧印加手段は、各第1
の電極ごとに設定される各サブフィールドの発光期間の
終了時に、当該第1の電極に第1の書き込み用パルス電
圧と逆極性の第1の消去用パルス電圧を印加するもので
ある。
【0063】この場合、各サブフィールドの発光期間の
終了時に、当該第1の電極に第1の書き込み用パルス電
圧と逆極性の第1の消去用パルス電圧が印加される。そ
れにより、当該第1の電極と対応する第2の電極との間
に第1の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるための
第5の電圧が印加される。このようにして、第2の電極
側に第2の極性の壁電荷が蓄積される。
【0064】(14)第14の発明 第14の発明に係る表示装置は、第12または第13の
発明に係る表示装置の構成において、複数の第1の電極
とそれぞれ対になるように第1の方向に配列された複数
の第3の電極をさらに備え、電圧印加手段は、複数の第
3の電極に駆動電圧を印加する第3の電圧印加手段をさ
らに含み、第3の電圧印加手段は、第1の書き込み用パ
ルス電圧の終了時に第1の書き込み用パルス電圧と同じ
極性の発光維持用パルス電圧を当該第1の電極に対応す
る第3の電極に印加し、当該第1の電極に印加される第
1の消去用パルス電圧に同期して第2の消去用パルス電
圧を当該第1の電極に対応する第3の電極に印加するも
のである。
【0065】この場合、第1の書き込み用パルス電圧の
終了時に、第1の書き込み用パルス電圧と同じ極性の発
光維持用パルス電圧が当該第1の電極に対応する第3の
電極に印加される。それにより、当該第1の電極とその
第1の電極に対応する第3の電極との間に第6の放電を
起こさせるための第7の電圧が印加される。このように
して、アドレス放電後に維持放電が起こる。また、当該
第1の電極に印加される第1の消去用パルス電圧に同期
して第2の消去用パルス電圧が当該第1の電極に対応す
る第3の電極に印加される。それにより、当該第1の電
極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6
の放電と同極性の第7の放電を起こさせるための第7の
電圧が印加された後、当該第1の電極とその第1の電極
に対応する第3の電極との間に第7の放電と逆極性の第
8の放電を起こさせるための第8の電圧が印加される。
このようにして、放電が停止されるとともに、第1の電
極側の壁電荷および第3の電極側の壁電荷がキャンセル
される。
【0066】(15)第15の発明 第15の発明に係る表示装置は、第1〜第14のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、電圧印加手段
は、複数の第1の電極に同時に第2の電圧を印加するも
のである。この場合、複数の第1の電極側に第2の極性
の壁電荷が同時に蓄積される。
【0067】(16)第16の発明 第16の発明に係る表示装置は、第1〜第14のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、複数の第1の
電極は、それぞれ所定数の第1の電極を含む複数のグル
ープに区分され、電圧印加手段は、各グループに属する
所定数の第1の電極に同時に第2の電圧を印加するもの
である。この場合、各グループごとに所定数の第1の電
極側に第2の極性の壁電荷が同時に蓄積される。
【0068】(17)第17の発明 第17の発明に係る表示装置の駆動方法は、第1の方向
に配列された複数の第1の電極と、第1の方向と交差す
る第2の方向に配列された複数の第2の電極と、複数の
第1の電極と複数の第2の電極との交点に設けられた複
数の放電セルとを備えた表示装置の駆動方法であって、
各フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割
し、各サブフィールドのアドレス期間に、画像データに
応じて第1の電極と第2の電極との間に第1の放電を起
こさせるための第1の電圧を印加し、アドレス期間に先
立つセットアップ期間に当該第1の電極と複数の第2の
電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電を起こさ
せるための第2の電圧を印加するものである。
【0069】本発明に係る表示装置の駆動方法において
は、各フィールドが複数のサブフィールドに時間的に分
割され、各サブフィールドのアドレス期間に、画像デー
タに応じて第1の電極と第2の電極との間に第1の放電
を起こさせるための第1の電圧が印加される。それによ
り、当該第1の電極と該当する第2の電極との間に第1
の放電が起こり、第1の電極側に第1の極性の壁電荷が
蓄積され、第2の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積さ
れる。
【0070】また、アドレス期間に先立つセットアップ
期間に当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1
の放電と逆極性の第2の放電を起こさせるための第2の
電圧が印加される。それにより、当該第1の電極と複数
の第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電
が起こり、第1の電極側に第2の極性の壁電荷が蓄積さ
れ、第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積される。
【0071】このように、セットアップ期間に複数の第
2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、ア
ドレス期間に第1の電極と第2の電極との間に印加され
る実効電圧が高くなる。それにより、放電開始電圧に対
する実効電圧のマージンが高くなる。その結果、アドレ
ス放電の安定化が図られるとともに、放電セルの特性の
ばらつきが吸収される。また、放電開始電圧に対する実
効電圧のマージンが高くなるので、第2の電極の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0072】(18)第18の発明 第18の発明に係る表示装置の駆動方法は、第1の方向
に配列された複数の第1の電極と、第1の方向と交差す
る第2の方向に配列された複数の第2の電極と、複数の
第1の電極と複数の第2の電極との交点に設けられた複
数の放電セルとを備えた表示装置の駆動方法であって、
各第1の電極ごとに設定される各フィールドを複数のサ
ブフィールドに時間的に分割し、各第1の電極ごとに設
定される各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、
画像データに応じて当該第1の電極と該当する第2の電
極との間に第1の放電を起こさせるための第1の電圧を
印加し、各フィールドの最初のサブフィールド前または
各サブフィールドの最後のサブフィールド後に垂直走査
期間の整数倍の時間間隔で設定されたセットアップ期間
に、当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1の
放電と逆極性の第2の放電を起こさせるための第2の電
圧を印加するものである。
【0073】本発明に係る表示装置の駆動方法において
は、各第1の電極ごとに設定される各フィールドが複数
のサブフィールドに時間的に分割される。各第1の電極
ごとに設定される各サブフィールドの開始時のアドレス
期間に、画像データに応じて当該第1の電極と該当する
第2の電極との間に第1の放電を起こさせるための第1
の電圧が印加される。それにより、当該第1の電極と該
当する第2の電極との間に第1の放電が起こり、第1の
電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側
に第2の極性の壁電荷が蓄積される。
【0074】また、各フィールドの最初のサブフィール
ド前または各フィールドの最後のサブフィールド後に垂
直走査期間の整数倍の時間間隔でセットアップ期間が設
定され、セットアップ期間に当該第1の電極と複数の第
2の電極との間に第1の放電と逆極性の第2の放電を起
こさせるための第2の電圧が印加される。それにより、
当該第1の電極と複数の第2の電極との間に第1の放電
と逆極性の第2の放電が起こり、第1の電極側に第2の
極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側に第1の極性の
壁電荷が蓄積される。
【0075】このように、セットアップ期間に複数の第
2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、ア
ドレス期間に第1の電極と第2の電極との間に印加され
る実効電圧が高くなる。それにより、放電開始電圧に対
する実効電圧のマージンが高くなる。その結果、アドレ
ス放電の安定化が図られるとともに、放電セルの特性の
ばらつきが吸収される。また、放電開始電圧に対する実
効電圧のマージンが高くなるので、第2の電極の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0076】(19)第19の発明 第19の発明に係る表示装置の駆動方法は、第17また
は第18の発明に係る表示装置の駆動方法において、第
1の放電後、当該第1の電極と該当する第2の電極との
間に第1の放電と逆極性の第3の放電を起こさせるため
の第3の電圧を印加するものである。
【0077】この場合、第1の放電後、当該第1の電極
と該当する第2の電極との間に第1の放電と逆極性の第
3の放電を起こさせるための第3の電圧が印加される。
それにより、当該第1の電極と第2の電極との間に第1
の放電と逆極性の第3の放電が起こり、第1の電極側に
第2の極性の壁電荷が蓄積され、第2の電極側に第1の
極性の壁電荷が蓄積される。
【0078】このように、アドレス期間後に第2の電極
側に第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、次のアドレ
ス期間において第1の電極と第2の電極との間に印加さ
れる実効電圧が高くなる。それにより、第1の電極と第
2の電極との間で容易かつ確実に放電を開始させること
ができる。また、アドレス期間において第1の電極と第
2の電極との間に印加する電圧を低減することが可能と
なる。
【0079】(20)第20の発明 第20の発明に係る表示装置の駆動方法は、第19の発
明に係る表示装置の駆動方法において、表示装置は、複
数の第1の電極とそれぞれ対になるように第1の方向に
配列された複数の第3の電極をさらに備え、第3の放電
時に、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3
の電極との間に第4の放電を起こさせるための第4の電
圧を印加するものである。
【0080】この場合、第3の放電時に、当該第1の電
極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第4
の放電を起こさせるための第4の電圧が印加される。そ
れにより、当該第1の電極とその第1の電極に対応する
第3の電極との間に第4の放電が起こり、放電が維持さ
れる。
【0081】(21)第21の発明 第21の発明に係る表示装置の駆動方法は、第17の発
明に係る表示装置の駆動方法において、各サブフィール
ドの発光期間の終了時に、当該第1の電極と該当する第
2の電極との間に第1の放電と逆極性の第5の放電を起
こさせるための第5の電圧を印加するものである。
【0082】このように、各サブフィールドの発光期間
の終了時に第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積さ
れるので、次のアドレス期間において第1の電極と第2
の電極との間に印加される実効電圧が高くなる。それに
より、第1の電極と第2の電極との間で容易かつ確実に
放電を開始させることができる。また、アドレス期間に
おいて第1の電極と第2の電極との間に印加する電圧を
低減することが可能となる。
【0083】(22)第22の発明 第22の発明に係る表示装置の駆動方法は、第18の発
明に係る表示装置の駆動方法において、各第1の電極ご
とに設定される各サブフィールドの発光期間の終了時
に、当該第1の電極と該当する第2の電極との間に第1
の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるための第5の
電圧を印加するものである。
【0084】このように、各サブフィールドの発光期間
の終了時に第2の電極側に第1の極性の壁電荷が蓄積さ
れるので、次のアドレス期間において第1の電極と第2
の電極との間に印加される実効電圧が高くなる。それに
より、第1の電極と第2の電極との間で容易かつ確実に
放電を開始させることができる。また、アドレス期間に
おいて第1の電極と第2の電極との間に印加する電圧を
低減することが可能となる。
【0085】(23)第23の発明 第23の発明に係る表示装置の駆動方法は、第21また
は第22の発明に係る表示装置の駆動方法において、表
示装置は、複数の第1の電極とそれぞれ対になるように
第1の方向に配列された複数の第3の電極をさらに備
え、第1の放電後、当該第1の電極とその第1の電極に
対応する第3の電極との間に第6の放電を起こさせるた
めの第6の電圧を印加するものである。
【0086】この場合、第1の放電後、当該第1の電極
とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6の
放電を起こさせるための第6の電圧が印加される。それ
により、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第
3の電極との間に第6の放電が起こり、放電が維持され
る。
【0087】(24)第24の発明 第24の発明に係る表示装置の駆動方法は、第23の発
明に係る表示装置の駆動方法において、第5の放電時
に、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の
電極との間に第6の放電と同じ極性の第7の放電を起こ
させるための第7の電圧を印加し、第7の放電後、当該
第1の電極とその第1の電極に対応する第3の電極との
間に第7の放電と逆極性の第8の放電を起こさせるため
の第8の電圧を印加するものである。
【0088】この場合、第5の放電時に、当該第1の電
極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6
の放電と同極性の第7の放電を起こさせるための第7の
電圧が印加された後、当該第1の電極とその第1の電極
に対応する第3の電極との間に第7の放電と逆極性の第
8の放電を起こさせるための第8の電圧が印加される。
それにより、当該第1の電極とその第1の電極に対応す
る第3の電極との間に第7の放電が起こり、その後、当
該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の電極と
の間に第7の放電と逆極性の第8の放電が起こり、第1
の電極側の壁電荷および第3の電極側の壁電荷がキャン
セルされる。
【0089】(25)第25の発明 第25の発明に係る表示装置の駆動方法は、第17〜第
24のいずれかの発明に係る表示装置の駆動方法におい
て、複数の第1の電極に同時に第2の電圧を印加するも
のである。この場合、複数の第1の電極側に第2の極性
の壁電荷が同時に蓄積される。
【0090】(26)第26の発明 第26の発明に係る表示装置の駆動方法は、第17〜第
24のいずれかの発明に係る表示装置の駆動方法におい
て、複数の第1の電極は、それぞれ所定数の第1の電極
を含む複数のグループに区分され、各グループに属する
所定数の第1の電極に同時に第2の電圧を印加するもの
である。この場合、各グループごとに所定数の第1の電
極側に第2の極性の壁電荷が同時に蓄積される。
【0091】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置の一
例としてプラズマディスプレイ装置について説明する。
【0092】図1は本発明の第1の実施例によるプラズ
マディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。本
実施例のプラズマディスプレイ装置では、アドレス・サ
ステイン同時駆動方式が用いられる。
【0093】図1のプラズマディスプレイ装置は、PD
P(プラズマディスプレイパネル)1、アドレスドライ
バ2、スキャンドライバ3、サステインドライバ4、放
電制御タイミング発生回路5、A/Dコンバータ(アナ
ログ・デジタル変換器)6、走査数変換部7およびサブ
フィールド変換部8を含む。
【0094】A/Dコンバータ6には映像信号VDが入
力される。また、放電制御タイミング発生回路5、A/
Dコンバータ6、走査数変換部7およびサブフィールド
変換部8には水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vが与
えられる。
【0095】A/Dコンバータ6は、映像信号VDをデ
ジタルの画像データに変換し、その画像データを走査数
変換部7に与える。走査数変換部7は、画像データをP
DP1の画素数に応じたライン数の画像データに変換
し、各ラインごとの画像データをサブフィールド変換部
8に与える。各ラインごとの画像データは、各ラインの
複数の画素にそれぞれ対応する複数の画素データからな
る。サブフィールド変換部8は、各ラインごとの画像デ
ータの各画素データを複数のサブフィールドに対応する
複数のビットに分割し、各サブフィールドごとに各画素
データの各ビットをアドレスドライバ2にシリアルに出
力する。
【0096】放電制御タイミング発生回路5は、水平同
期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御タ
イミング信号SC,SUを発生し、それぞれスキャンド
ライバ3およびサステインドライバ4に与える。また、
放電制御タイミング発生回路5は、垂直同期セットアッ
プパルスVSを発生し、スキャンドライバ3に与える。
【0097】図2は図1のプラズマディスプレイ装置の
主としてPDP1の構成を示すブロック図である。
【0098】図2に示すように、PDP1は、複数のア
ドレス電極(データ電極)11、複数のスキャン電極
(走査電極)12および複数のサステイン電極(維持電
極)13を含む。複数のアドレス電極11は画面の垂直
方向に配列され、複数のスキャン電極12および複数の
サステイン電極13は画面の水平方向に配列されてい
る。複数のサステイン電極13は共通に接続されてい
る。
【0099】アドレス電極11、スキャン電極12およ
びサステイン電極13の各交点に放電セルが形成され、
各放電セルが画面上の画素を構成する。
【0100】アドレスドライバ2は電源回路21に接続
されている。このアドレスドライバ2は、図1のサブフ
ィールド変換部8から各サブフィールドごとにシリアル
に与えられるデータをパラレルデータに変換し、そのパ
ラレルデータに基づいて複数のアドレス電極11を駆動
する。
【0101】スキャンドライバ3は出力回路3aおよび
シフトレジスタ3bを含み、サステインドライバ4は出
力回路を含む。これらのスキャンドライバ3およびサス
テインドライバ4は共通の電源回路22に接続されてい
る。
【0102】スキャンドライバ3のシフトレジスタ3b
は、図1の放電制御タイミング発生回路5から与えられ
る放電制御タイミング信号SCを垂直走査方向にシフト
しつつ出力回路3aに与える。出力回路3aは、シフト
レジスタ3bから与えられる放電制御タイミング信号S
Cに応答して複数のスキャン電極12を順に駆動する。
また、出力回路3aは、図1の放電制御タイミング発生
回路5から与えられる垂直同期セットアップパルスVS
を複数のスキャン電極12に同時に印加する。サステイ
ンドライバ4は、図1の放電制御タイミング発生回路5
から与えられる放電制御タイミング信号SUに応答して
サステイン電極13を駆動する。
【0103】図3は図2のPDP1の各電極に印加され
る駆動電圧を示すタイミングチャートである。図3で
は、アドレス電極11、サステイン電極13および第n
ライン〜第(n+2)ラインのスキャン電極12の駆動
電圧が示されている。ここで、nは任意の整数である。
【0104】図3において、サステイン電極13には、
一定周期でサステインパルスPsuが印加される。アド
レス期間には、スキャン電極12に書き込みパルスPw
が印加される。この書き込みパルスPwに同期してアド
レス電極11に書き込みパルスPwaが印加される。ア
ドレス電極11に印加される書き込みパルスPwaのオ
ンオフは、表示する画像の各画素に応じて制御される。
書き込みパルスPwと書き込みパルスPwaとが同時に
印加されると、スキャン電極12とアドレス電極11と
の交点の放電セルでアドレス放電が発生し、その放電セ
ルが点灯する。
【0105】アドレス期間後の維持期間には、スキャン
電極12に一定周期で維持パルスPscが印加される。
スキャン電極12に印加される維持パルスPscの位相
はサステイン電極13に印加されるサステインパルスP
scの位相に対して180度ずれている。この場合、ア
ドレス放電で点灯した放電セルにおいてのみ維持放電が
発生する。
【0106】各サブフィールドの終了時には、スキャン
電極12に消去パルスPeが印加される。それにより、
各放電セルの壁電荷が消滅または維持放電が起きない程
度に低減し、維持放電が終了する。消去パルスPeの印
加後の休止期間には、スキャン電極12に一定周期で休
止パルスPrが印加される。この休止パルスPrはサス
テインパルスPsuと同位相になっている。
【0107】アドレス電極11に印加される書き込みパ
ルスPwaは0Vと150Vとの間で変化する。また、
サステイン電極13に印加されるサステインパルスPs
uは200Vと0Vとの間で変化する。各スキャン電極
12に印加される書き込みパルスPw、維持パルスPs
cおよび休止パルスPrは200Vと0Vとの間で変化
し、消去パルスPeは0Vと200Vとの間で変化す
る。
【0108】図4は図1のプラズマディスプレイ装置に
用いられるアドレス・サステイン同時駆動方式を説明す
るための図である。図4の縦軸は第1ラインから第mラ
インまでのスキャン電極の走査方向(垂直走査方向)を
示し、横軸は時間を示す。
【0109】本例では、1フィールドを発光期間と非発
光期間とに時間的に分割するとともに、発光期間を複数
のサブフィールドに時間的に分割する。本例のアドレス
・サステイン同時駆動方式においても、各ラインごとに
アドレス放電に続いて維持放電が開始される。
【0110】本実施例では、発光期間が4つのサブフィ
ールドSF1,SF2,SF3,SF4に時間的に分割
され、各サブフィールドSF1〜SF4がそれぞれアド
レス期間AD1〜AD4と維持期間SUS1〜SUS4
とを含む。
【0111】各サブフィールドSF1〜SF4におい
て、各ラインごとにアドレス期間AD1〜AD4に続い
て維持期間SUS1〜SUS4がそれぞれ設定されてい
る。また、各ラインごとに発光期間に続いて非発光期間
が設定されている。
【0112】本実施例では、1垂直走査期間ごとに設定
されたセットアップ期間に垂直同期セットアップパルス
VSが発生する。セットアップ期間は、第1ラインのス
キャン電極12の最初のサブフィールドSF1の前に設
定される。垂直同期セットアップパルスVSは、全ての
スキャン電極12に同時に印加される。
【0113】図5は図1のプラズマディスプレイ装置に
おけるセットアップ期間、アドレス期間および維持期間
のアドレス電極、サステイン電極およびスキャン電極の
駆動電圧を示す波形図である。図5には、第1ライン〜
第4ラインのスキャン電極12の駆動電圧が示される。
【0114】図5に示すように、セットアップ期間に
は、複数のスキャン電極12に垂直同期セットアップパ
ルスVSが同時に印加される。垂直同期セットアップパ
ルスVSは、100Vから450Vまで徐々に立ち上が
り、一定時間後、450Vから100Vまで徐々に立ち
下がる。サステイン電極13の電位は、セットアップ期
間の開始時に200Vから100Vに立ち下がり、セッ
トアップ期間の終了時に100Vから200Vに立ち上
がる。
【0115】垂直同期セットアップパルスVSの立ち上
がりによりスキャン電極12とサステイン電極13との
間で放電が起こる。それにより、スキャン電極12側に
負の壁電荷が蓄積され、サステイン電極13側に正の壁
電荷が蓄積される。同時に、アドレス電極11とスキャ
ン電極12との間で放電が起こる。それにより、アドレ
ス電極11側に正の壁電荷が蓄積される。このとき、サ
ステイン電極13の電位が100Vに低下しているの
で、アドレス電極11とサステイン電極13との間では
放電は起こらない。なお、図5では、セットアップ期間
の電圧をパルス電圧としているが、0Vまたは100V
などの一定電圧としてもよい。
【0116】次に、垂直同期セットアップパルスVSの
立ち下がりによりスキャン電極12とサステイン電極1
3との間で上記と逆極性の放電が起こる。それにより、
スキャン電極12側の負の壁電荷とサステイン電極13
側の正の壁電荷とがキャンセルされる。その結果、スキ
ャン電極12側の負の壁電荷が0になり、または0に近
くなり、サステイン電極13側の正の壁電荷が0にな
り、または0に近くなる。
【0117】アドレス期間には、スキャン電極12に書
き込みパルスPwが印加される。スキャン電極12の書
き込みパルスPwに同期してアドレス電極11に書き込
みパルスPwaが印加される。このとき、アドレス電極
11側には正の壁電荷が蓄積されているので、アドレス
電極11とスキャン電極12との間にかかる実効電圧が
高くなる。アドレス電極11とスキャン電極12との間
の実効電圧が放電開始電圧を超えると、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間で放電が開始する。
【0118】このように、垂直同期セットアップパルス
VSにより定常的にアドレス電極11側に正の壁電荷が
蓄積されるので、アドレス放電時にアドレス電極11と
スキャン電極12との間にかかる実効電圧が高くなる。
それにより、放電開始電圧に対する実効電圧のマージン
が高くなる。その結果、アドレス放電の安定化が図られ
るとともに、PDP1の放電セルの特性のばらつきが吸
収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧のマー
ジンが高くなるので、アドレス電極11の駆動電圧を低
減することが可能となる。その結果、省電力化および低
価格化を図ることができる。
【0119】図6は図1の放電制御タイミング発生回路
5の主要部の構成を示すブロック図である。また、図7
は図6の放電制御タイミング発生回路5により発生され
る各種パルスおよび放電制御タイミング信号の波形図で
ある。
【0120】図6において、放電制御タイミング発生回
路5は、基本パルス発生回路51、書き込みパルス作成
回路52、消去パルス作成回路53、休止パルス作成回
路54、維持パルス作成回路55、サステインパルス作
成回路56、垂直同期セットアップパルス作成回路6
2、複数のANDゲート57〜60,63、ORゲート
61およびランプ波形作成回路66を含む。
【0121】基本パルス発生回路51は、基本パルスP
LSを発生し、その基本パルスPLSを書き込みパルス
作成回路52、消去パルス作成回路53、休止パルス作
成回路54、維持パルス作成回路55およびサステイン
パルス作成回路56に与える。
【0122】書き込みパルス作成回路52は、基本パル
スPLSに同期して書き込みパルスPwを作成し、その
書き込みパルスPwをANDゲート57を介して出力す
る。書き込みパルスPwは、各サブフィールドの始まり
に位置し、そのサブフィールドにおけるアドレス放電を
開始させる。
【0123】消去パルス作成回路53は、基本パルスP
LSに同期して消去パルスPeを作成し、その消去パル
スPeをANDゲート58を介して出力する。この消去
パルスPeは、各サブフィールドの終わりに位置し、そ
のサブフィールドの維持放電を終了させる。
【0124】休止パルス作成回路54は、基本パルスP
LSに同期して休止パルスPrを作成し、その休止パル
スPrをANDゲート59を介して出力する。この休止
パルスPrは、消去パルスPeと次のサブフィールドと
の間に挿入される。
【0125】維持パルス作成回路55は、基本パルスP
LSに同期して維持パルスPscを作成し、その維持パ
ルスPscをANDゲート60を介して出力する。この
維持パルスPscは、書き込みパルスPwから消去パル
スPeまでの期間に各サブフィールドの重み付けに合わ
せて挿入される。
【0126】これらの書き込みパルスPw、消去パルス
Pe、休止パルスPrおよび維持パルスPscは、OR
ゲート61に与えられる。ORゲート61からは、書き
込みパルスPw、消去パルスPe、休止パルスPrおよ
び維持パルスPscの論理和演算により放電制御タイミ
ング信号SCが出力され、その放電制御タイミング信号
SCがスキャンドライバ3のシフトレジスタ3bに与え
られる。
【0127】サステインパルス作成回路56は、基本パ
ルスPLSに同期してサステインパルスPsuを作成
し、そのサステインパルスPsuを放電制御タイミング
信号SUとしてサステインドライバ4に与える。
【0128】垂直同期セットアップパルス作成回路62
は、セットアップ期間に矩形波形の垂直同期セットアッ
プパルスPvを作成し、その垂直同期セットアップパル
スPvをANDゲート63を介してランプ波形作成回路
66に与える。ランプ波形作成回路66は、抵抗64お
よびコンデンサ65からなり、矩形波形の垂直同期セッ
トアップパルスPvに基づいてランプ波形の垂直同期セ
ットアップパルスVSを出力する。垂直同期セットアッ
プパルスVSはスキャンドライバ3の出力回路3aに与
えられる。
【0129】出力回路3aは、セットアップ期間に垂直
同期セットアップパルスVSを複数のスキャン電極12
に同時に与えた後、シフトレジスタ3bから与えられる
放電制御タイミング信号SCに応答して複数のスキャン
電極12を順に駆動する。
【0130】図8は図1のプラズマディスプレイ装置に
おける主としてアドレス期間、維持期間および休止期間
のアドレス電極、サステイン電極およびスキャン電極の
駆動電圧を示す波形図である。
【0131】図8に示すように、サステイン電極13に
は一定周期でサステインパルスPsuが印加されてい
る。前のサブフィールドの休止期間では、スキャン電極
12にサステインパルスPsuと同位相の休止パルスP
rが印加されている。このとき、アドレス電極11側に
正の壁電荷が蓄積されている。
【0132】アドレス期間には、アドレス電極11に書
き込みパルスPwaが印加される。書き込みパルスPw
aは、時点t1で0Vから150Vに立ち上がり、時点
t2で150Vから0Vに立ち下がる。
【0133】アドレス電極11の書き込みパルスPwa
に同期してスキャン電極12に書き込みパルスPwが印
加される。書き込みパルスPwは、時点t1で200V
から0Vに立ち下がり、時点t2で0Vから200Vに
立ち上がる。
【0134】時点t1でアドレス電極11の電位が0V
から150Vに立ち上がり、かつスキャン電極12の電
位が200Vから0Vに立ち下がると、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間に正の電圧150Vが印加
される。このとき、アドレス電極11側には正の壁電荷
が蓄積されているので、アドレス電極11とスキャン電
極12との間にかかる実効電圧が高くなる。その結果、
アドレス電極11とスキャン電極12との間で放電が起
こる。それにより、アドレス電極11側に負の壁電荷が
蓄積され、スキャン電極12側に正の壁電荷が蓄積され
る。このとき、サステイン電極13の電位は200Vで
ある。
【0135】次に、時点t2でアドレス電極11の電位
が150Vから0Vに立ち下がり、かつスキャン電極1
2の電位が0Vから200Vに立ち上がると、アドレス
電極11とスキャン電極12との間に負の電圧−200
Vが印加される。このとき、アドレス電極11側に負の
壁電荷が蓄積され、スキャン電極12側に正の壁電荷が
蓄積されているので、アドレス電極11とスキャン電極
12との間にかかる実効電圧が高くなる。その結果、ア
ドレス電極11とスキャン電極12との間で上記と逆極
性の放電が起こる。それにより、アドレス電極11側に
正の壁電荷が蓄積され、スキャン電極12側に負の壁電
荷が蓄積される。
【0136】また、サステイン電極13にサステインパ
ルスPsuが印加される。サステインパルスPsuは、
時点t2で200Vから0Vに立ち下がり、その後、0
Vから200Vに立ち上がる。時点t2でサステイン電
極13の電位が200Vから0Vに立ち下がると、スキ
ャン電極12とサステイン電極13との間に正の電圧2
00Vが印加される。このとき、スキャン電極12側に
正の壁電荷が蓄積されているので、スキャン電極12と
サステイン電極13との間にかかる実効電圧が高くな
る。その結果、スキャン電極12とサステイン電極13
との間で維持放電が起こる。それにより、サステイン電
極13側に正の壁電荷が蓄積される。
【0137】維持期間では、スキャン電極12にサステ
インパルスPsuに対して180度位相のずれた維持パ
ルスPscが印加される。それにより、スキャン電極1
2とサステイン電極13との間に印加される電圧の極性
が交互に反転する。この場合、アドレス電極11側には
正の壁電荷が蓄積されている。
【0138】図9は図8に示したアドレス期間および維
持期間における放電セルの状態の変化を説明するための
図である。
【0139】図9(a)に示すように、アドレス期間の
開始時には、アドレス電極11の電位が相対的に負とな
り、スキャン電極12およびサステイン電極13の電位
が相対的に正となっている。このとき、アドレス電極1
1側には正の壁電荷が蓄積されている。
【0140】アドレス電極11に書き込みパルスPwa
が印加され、スキャン電極12に書込みパルスPwが印
加されると、図9(b)に示すように、アドレス電極1
1の電位が相対的に正となり、スキャン電極12の電位
が相対的に負となる。この場合、アドレス電極11側に
正の壁電荷が蓄積されているので、アドレス電極11と
スキャン電極12との間に印加される実効電圧が高くな
る。アドレス電極11とスキャン電極12との間の実効
電圧が放電開始電圧を超えると、アドレス電極11とス
キャン電極12との間で放電が開始する。
【0141】それにより、図9(c)に示すように、ア
ドレス電極11側に負の壁電荷が蓄積され、スキャン電
極12側に正の壁電荷が蓄積される。
【0142】次に、アドレス期間の終了時に、図9
(d)に示すように、アドレス電極11の電位が相対的
に負となり、スキャン電極12の電位が相対的に正とな
る。また、サステイン電極13の電位が相対的に負とな
る。この場合、アドレス電極11側に負の壁電荷が蓄積
され、スキャン電極12側に正の壁電荷が蓄積されてい
るので、アドレス電極11とスキャン電極12との間に
印加される実効電圧が高くなる。アドレス電極11とス
キャン電極12との間の実効電圧が放電開始電圧を超え
ると、アドレス電極11とスキャン電極12との間で図
9(b)の場合と逆極性の放電が開始する。また、スキ
ャン電極12側に正の壁電荷が蓄積されているので、ス
キャン電極12とサステイン電極13との間に印加され
る実効電圧が高くなる。スキャン電極12とサステイン
電極13との間の実効電圧が放電開始電圧を超えると、
スキャン電極12とサステイン電極13との間で放電が
起こる。
【0143】それにより、図9(e)に示すように、ア
ドレス電極11側に正の壁電荷が蓄積され、スキャン電
極12側に負の壁電荷が蓄積され、サステイン13側に
正の壁電荷が蓄積される。
【0144】維持期間において、図9(f)に示すよう
に、スキャン電極12の電位が相対的に負となり、サス
テイン電極13の電位が相対的に正となると、スキャン
電極12側に負の壁電荷が蓄積されているので、スキャ
ン電極12とサステイン電極13との間に印加される実
効電圧が高くなり、スキャン電極12とサステイン電極
13との間で図9(d)の場合と逆極性の放電が起こ
る。以後、スキャン電極12とサステイン13との間に
印加される電圧の極性が交互に反転することによりスキ
ャン電極12とサステイン電極13との間で放電が維持
される。
【0145】このように、維持期間および休止期間にお
いて、アドレス電極11側に正の壁電荷が蓄積されてい
るので、次のアドレス期間でアドレス電極11とスキャ
ン電極12との間で容易かつ確実に放電を開始させるこ
とができる。したがって、アドレス電極11に印加され
る電圧を低く設定しても、アドレス期間においてアドレ
ス電極11とスキャン電極12との間で放電を開始させ
ることが可能となる。
【0146】なお、本実施例では、アドレス電極11に
0Vと150Vとの間で変化する電圧を印加し、スキャ
ン電極12に0Vと200Vとの間で変化する電圧を印
加し、サステイン電極13に0Vと200Vとの間で変
化する電圧を印加しているが、アドレス電極11、スキ
ャン電極12およびサステイン電極13に印加する電圧
は上記の例に限定されない。
【0147】ただし、時点t1でアドレス電極11とス
キャン電極12との間で放電が起こり、時点t2でアド
レス電極11とスキャン電極12との間で逆極性の放電
が起こり、かつスキャン電極12とサステイン電極13
との間で放電が起こるように、アドレス電極11、スキ
ャン電極12およびサステイン電極13の電圧を設定す
る必要がある。
【0148】例えば、アドレス電極11に0Vと175
Vとの間で変化する電圧を印加し、スキャン電極12に
0Vと185Vとの間で変化する電圧を印加し、サステ
イン電極13に0Vと185Vとの間で変化する電圧を
印加してもよい。
【0149】図10は本発明の第2の実施例によるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0150】図10のプラズマディスプレイ装置におい
ては、図1のスキャンドライバ3の代わりにスキャンド
ライバ3Aが設けられ、図1の放電制御タイミング発生
回路5の代わりに放電制御タイミング発生回路5Aが設
けられている。
【0151】放電制御タイミング発生回路5Aは、水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御
タイミング信号SCA,SUを発生し、それぞれスキャ
ンドライバ3Aおよびサステインドライバ4に与える。
また、放電制御タイミング発生回路5Aは、消去パルス
Peaおよび垂直同期セットアップパルスVSを発生
し、スキャンドライバ3Aに与える。図10のプラズマ
ディスプレイ装置の他の部分の構成は図1のプラズマデ
ィスプレイ装置の構成と同様である。
【0152】図11は図10のプラズマディスプレイ装
置の主としてPDP1の構成を示すブロック図である。
【0153】図11のプラズマディスプレイ装置におけ
るPDP1の構成は、図2に示したPDP1の構成と同
様である。また、図11のアドレスドライバ2およびサ
ステインドライバ4の構成および動作は、図2に示した
アドレスドライバ2およびサステインドライバ4の構成
および動作と同様である。
【0154】スキャンドライバ3Aは、出力回路3aお
よびシフトレジスタ3b,3cを含む。スキャンドライ
バ3のシフトレジスタ3bは、図10の放電制御タイミ
ング発生回路5Aから与えられる放電制御タイミング信
号SCAを垂直走査方向にシフトしつつ出力回路3aに
与える。また、シフトレジスタ3cは、図10の放電制
御タイミング発生回路5Aから与えられる消去パルスP
eaを垂直走査方向にシフトしつつ出力回路3aに与え
る。出力回路3aは、シフトレジスタ3bから与えられ
る放電制御タイミング信号SCAおよびシフトレジスタ
3cから与えられる消去パルスPeaに応答して複数の
スキャン電極12を順に駆動する。また、出力回路3a
は、図10の放電制御タイミング発生回路5Aから与え
られる垂直同期セットアップパルスVSを複数のスキャ
ン電極12に同時に印加する。サステインドライバ4
は、図10の放電制御タイミング発生回路5Aから与え
られる放電制御タイミング信号SUに応答してサステイ
ン電極13を駆動する。
【0155】図12は図10のプラズマディスプレイ装
置におけるセットアップ期間、アドレス期間および維持
期間のアドレス電極、サステイン電極およびスキャン電
極の駆動電圧を示す波形図である。図12には、第1ラ
イン〜第4ラインのスキャン電極12の駆動電圧が示さ
れる。
【0156】図12の波形図が図5の波形図と異なるの
は、アドレス電極11に印加される書き込みパルスPw
aが0Vと100Vとの間で変化する点である。すなわ
ち、本実施例のプラズマディスプレイ装置においては、
アドレス電極11に印加される駆動電圧が低減されてい
る。
【0157】図12に示すように、セットアップ期間に
は、複数のスキャン電極12に垂直同期セットアップパ
ルスVSが同時に印加される。垂直同期セットアップパ
ルスVSは、0Vから450Vまで徐々に立ち上がり、
一定時間後、450Vから0Vまで徐々に立ち下がる。
サステイン電極13の電位は、セットアップ期間の開始
時に200Vから100Vに立ち下がり、セットアップ
期間の終了時に100Vから200Vに立ち上がる。
【0158】垂直同期セットアップパルスVSの立ち上
がりによりスキャン電極12とサステイン電極13との
間で放電が起こる。それにより、スキャン電極12側に
負の壁電荷が蓄積され、サステイン電極13側に正の壁
電荷が蓄積される。同時に、アドレス電極11とスキャ
ン電極12との間で放電が起こる。それにより、アドレ
ス電極11側に正の壁電荷が蓄積される。このとき、サ
ステイン電極13の電位が100Vに低下しているの
で、アドレス電極11とサステイン電極13との間では
放電は起こらない。
【0159】次に、垂直同期セットアップパルスVSの
立ち下がりによりスキャン電極12とサステイン電極1
3との間で上記と逆極性の放電が起こる。それにより、
スキャン電極12側の負の壁電荷とサステイン電極13
側の正の壁電荷とがキャンセルされる。その結果、スキ
ャン電極12側の負の壁電荷が0になり、または0に近
くなり、サステイン電極13側の正の壁電荷が0にな
り、または0に近くなる。
【0160】アドレス期間には、スキャン電極12に書
き込みパルスPwが印加される。スキャン電極12の書
き込みパルスPwに同期してアドレス電極11に書き込
みパルスPwaが印加される。このとき、アドレス電極
11側には正の壁電荷が蓄積されているので、アドレス
電極11とスキャン電極12との間にかかる実効電圧が
高くなる。アドレス電極11とスキャン電極12との間
の実効電圧が放電開始電圧を超えると、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間で放電が開始する。
【0161】このように、垂直同期セットアップパルス
VSにより定常的にアドレス電極11側に正の壁電荷が
蓄積されるので、アドレス放電時にアドレス電極11と
スキャン電極12との間にかかる実効電圧が高くなる。
それにより、放電開始電圧に対する実効電圧のマージン
が高くなる。その結果、アドレス放電の安定化が図られ
るとともに、PDP1の複数の放電セルのばらつきが吸
収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧のマー
ジンが高くなるので、アドレス電極11の駆動電圧を低
減することが可能となる。その結果、省電力化および低
価格化を図ることができる。
【0162】図13は図10のプラズマディスプレイ装
置における主としてアドレス期間、維持期間および休止
期間のアドレス電極、サステイン電極およびスキャン電
極の駆動電圧を示す波形図である。
【0163】上記のように、アドレス電極11に印加さ
れる書き込みパルスPwaは0Vと100Vとの間で変
化する。図13に示すように、前のサブフィールドの休
止期間では、アドレス電極11側に正の壁電荷が蓄積さ
れている。アドレス期間には、アドレス電極11に書き
込みパルスPwaが印加される。書き込みパルスPwa
は、時点t1で0Vから100Vに立ち上がり、時点t
2で100Vから0Vに立ち下がる。
【0164】アドレス電極11の書き込みパルスPwa
に同期してスキャン電極12に書き込みパルスPwが印
加される。書き込みパルスPwは、時点t1で200V
から0Vに立ち下がり、時点t2で0Vから200Vに
立ち上がる。
【0165】時点t1でアドレス電極11の電位が0V
から100Vに立ち上がり、かつスキャン電極12の電
位が200Vから0Vに立ち下がると、アドレス電極1
1とスキャン電極12との間に正の電圧100Vが印加
される。このとき、アドレス電極11側には正の壁電荷
が蓄積されているので、アドレス電極11とスキャン電
極12との間にかかる実効電圧が高くなる。その結果、
アドレス電極11とスキャン電極12との間で放電が起
こる。それにより、アドレス電極11側に負の壁電荷が
蓄積され、スキャン電極12側に正の壁電荷が蓄積され
る。このとき、サステイン電極13の電位は200Vで
ある。
【0166】次に、時点t2でアドレス電極11の電位
が100Vから0Vに立ち下がり、かつスキャン電極1
2の電位が0Vから200Vに立ち上がると、アドレス
電極11とスキャン電極12との間に負の電圧−200
Vが印加される。この場合、アドレス電極11の駆動電
圧が100Vと低いので、アドレス電極11とスキャン
電極12との間で上記と逆極性の放電は起こらない。そ
のため、アドレス電極11側には負の壁電荷が蓄積され
た状態が維持される。
【0167】一方、サステイン電極13にサステインパ
ルスPsuが印加される。サステインパルスPsuは、
時点t2で200Vから0Vに立ち下がり、その後、0
Vから200Vに立ち上がる。時点t2でサステイン電
極13の電位が200Vから0Vに立ち下がると、スキ
ャン電極12とサステイン電極13との間に正の電圧2
00Vが印加される。このとき、スキャン電極12側に
正の壁電荷が蓄積されているので、スキャン電極12と
サステイン電極13との間にかかる実効電圧が高くな
る。その結果、スキャン電極12とサステイン電極13
との間で維持放電が起こる。それにより、サステイン電
極13側に正の壁電荷が蓄積される。
【0168】維持期間では、スキャン電極12にサステ
インパルスPsuに対して180度位相のずれた維持パ
ルスPscが印加される。それにより、スキャン電極1
2とサステイン電極13との間に印加される電圧の極性
が交互に反転する。この場合、アドレス電極11側には
負の壁電荷が蓄積されている。
【0169】維持期間の終了時には、スキャン電極12
にサステインパルスPsuと同位相の消去パルスPea
が印加される。消去パルスPeaは、時点t3で200
Vから300Vに立ち上がり、時点t4で300Vから
200Vに立ち下がる。時点t3でスキャン電極12の
電位が200Vから300Vに立ち上がると、アドレス
電極11とスキャン電極12との間に負の電圧−300
Vが印加される。このとき、アドレス電極11側には負
の壁電荷が蓄積されているので、アドレス電極11とス
キャン電極12との間にかかる実効電圧が高くなる。そ
の結果、アドレス電極11とスキャン電極12との間に
アドレス期間の放電と逆極性の放電が起こる。それによ
り、アドレス電極11側に正の壁電荷が蓄積される。
【0170】また、時点t3でスキャン電極12とサス
テイン電極13との間に正の電圧300Vが印加され
る。このとき、スキャン電極12側には正の壁電荷が蓄
積され、サステイン電極13側には負の壁電荷が蓄積さ
れているので、スキャン電極12とサステイン電極13
との間で強放電が起こる。その結果、後述するように、
実効電圧と等しい壁電荷の変化が逆方向に生じ、時点t
4で壁電荷のみにより上記と逆極性の放電が起こる。こ
のとき、逆極性の放電により生じる壁電荷が放電前の壁
電荷をキャンセルし、壁電荷がほとんどなくなる。
【0171】なお、アドレス期間においてアドレス電極
11に書き込みパルスPwaが印加されなかった場合に
は、アドレス電極11側には正の壁電荷が蓄積されてい
る。この場合、休止パルスPeaの印加時にアドレス電
極11とスキャン電極12との間で逆極性の放電が生じ
ず、アドレス電極11側には正の壁電荷が蓄積された状
態が維持される。
【0172】図14は図13に示した維持期間の終了時
から休止期間の開始時における放電セルの状態の変化を
説明するための図である。
【0173】図14(a)に示すように、維持期間の終
了時には、スキャン電極12とサステイン電極13との
間の電圧Veは0Vとなっている。このとき、スキャン
電極12側に正の壁電荷が蓄積され、サステイン電極1
3側に負の壁電荷が蓄積されている。このときの壁電荷
による電圧Vwを50Vとする。したがって、スキャン
電極12とサステイン電極13との間にかかる実効電圧
Vcは50Vとなる。このとき、アドレス電極11側に
は負の壁電荷が蓄積されている。
【0174】スキャン電極12に休止パルスPeaが印
加され、サステイン電極13にサステインパルスPsu
が印加されると、図14(b)に示すように、スキャン
電極12とサステイン電極13との間の電圧Veは30
0Vとなる。この場合、壁電荷による電圧Vwは50V
であるので、スキャン電極12とサステイン電極13と
の間にかかる実効電圧Vcは350Vとなる。その結
果、スキャン電極12とサステイン電極13との間の実
効電圧が放電開始電圧を超え、スキャン電極12とサス
テイン電極13との間で放電が起こる。
【0175】また、アドレス電極11とスキャン電極1
2との間の電圧は−300Vとなる。この場合、アドレ
ス電極11側には負の壁電荷が蓄積されているので、ア
ドレス電極11とスキャン電極12との間にかかる実効
電圧が高くなる。その結果、アドレス電極11とスキャ
ン電極12との間の実効電圧が放電開始電圧を超え、ア
ドレス電極11とスキャン電極12との間にアドレス期
間の放電と逆極性の放電が起こる。
【0176】このようにして、図14(c)に示すよう
に、スキャン電極12側に負の壁電荷が蓄積され、サス
テイン電極13側に正の壁電荷が蓄積される。このと
き、壁電荷の変化量は実効電圧Vcに相当するので、壁
電荷による電圧Vwは−300Vとなる。また、上記の
逆極性の放電によりアドレス電極11側に正の壁電荷が
蓄積される。
【0177】その後、休止パルスPeaおよびサステイ
ンパルスPsuが終了すると、図14(d)に示すよう
に、スキャン電極12とサステイン電極13との間に印
加される電圧Veが0Vとなる。このとき、壁電荷によ
る電圧Vwは−300Vであるので、スキャン電極12
とサステイン電極13との間にかかる実効電圧Vcは−
300Vとなる。その結果、スキャン電極12とサステ
イン電極13との間で上記と逆極性の放電が起こる。
【0178】このときの壁電荷の変化量は実効電圧Vc
に相当するので、壁電荷による電圧Vwは0Vとなる。
それにより、図14(e)に示すように、スキャン電極
12側の負の壁電荷およびサステイン電極13側の正の
壁電荷が消滅する。
【0179】図15は図10の放電制御タイミング発生
回路5Aの主要部の構成を示すブロック図である。ま
た、図16は図15の放電制御タイミング発生回路5A
により発生される各種パルスおよび放電制御タイミング
信号の波形図である。
【0180】図15において、放電制御タイミング発生
回路5Aは、基本パルス発生回路51、書き込みパルス
作成回路52、休止パルス作成回路54、維持パルス作
成回路55、サステインパルス作成回路56、垂直同期
セットアップパルス作成回路62、消去パルス作成回路
67、複数のANDゲート57,59,60,63,6
8、ORゲート61およびランプ波形作成回路66を含
む。
【0181】基本パルス発生回路51、書き込みパルス
作成回路52、休止パルス作成回路54、維持パルス作
成回路55およびサステインパルス作成回路56の動作
は図6のそれぞれ対応する部分の動作と同様である。O
Rゲート61は、書き込みパルスPw、休止パルスPr
および維持パルスPscの論理和演算により放電制御タ
イミング信号SCAを出力し、その放電制御タイミング
信号SCAをスキャンドライバ3のシフトレジスタ3b
に与える。
【0182】垂直同期セットアップパルス作成回路62
は、セットアップ期間に矩形波形の垂直同期セットアッ
プパルスPvを作成し、その垂直同期セットアップパル
スPvをANDゲート63を介してランプ波形作成回路
66に与える。ランプ回路作成回路66は、矩形波形の
垂直同期セットアップパルスPvに基づいてランプ波形
の垂直同期セットアップパルスVSを出力する。垂直同
期セットアップパルスVSはスキャンドライバ3の出力
回路3aに与えられる。
【0183】消去パルス作成回路67は、基本パルスP
LSに同期して消去パルスPeaを作成し、その消去パ
ルスPeaをANDゲート68を介して出力する。この
消去パルスPeaは、スキャンドライバ3のシフトレジ
スタ3cに与えられる。
【0184】出力回路3aは、セットアップ期間に垂直
同期セットアップパルスVSを複数のスキャン電極12
に同時に印加した後、複数のスキャン電極12に放電制
御タイミング信号SCAおよび消去パルスPeaを順に
印加する。
【0185】図17は本発明の第3の実施例によるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0186】図17のプラズマディスプレイ装置におい
ては、図1のPDP1の代わりにPDP1Bが設けら
れ、図1のスキャンドライバ3の代わりにスキャンドラ
イバ3Bが設けられ、図1の放電制御タイミング発生回
路5の代わりに放電制御タイミング発生回路5Bが設け
られ、サステインドライバ4の代わりに2つのサステイ
ンドライバ41,42が設けられている。
【0187】放電制御タイミング発生回路5Bは、水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御
タイミング信号SC,SU1,SU2を発生し、放電制
御タイミング信号SCをスキャンドライバ3Bに与え、
放電制御タイミング信号SU1,SU2をサステインド
ライバ41,42にそれぞれ与える。また、放電制御タ
イミング発生回路5Bは、垂直同期セットアップパルス
VS1,VS2を発生し、スキャンドライバ3Bに与え
る。図17のプラズマディスプレイ装置の他の部分の構
成は図1のプラズマディスプレイ装置の構成と同様であ
る。
【0188】図18は図17のプラズマディスプレイ装
置の主としてPDP1Bの構成を示すブロック図であ
る。
【0189】図18において、PDP1Bは、複数のア
ドレス電極11、2k本のスキャン電極12および2k
本のサステイン電極13を含む。スキャンドライバ3B
は2つの出力回路3a1,3a2およびシフトレジスタ
3bを含み、2つのサステインドライバ41,42はそ
れぞれ出力回路を含む。
【0190】第1ラインから第kラインまでのスキャン
電極12は出力回路3a1に接続され、第(k+1)ラ
インから第2kラインまでのスキャン電極12は出力回
路3a2に接続されている。また、第1ラインから第k
ラインまでのサステイン電極13はサステインドライバ
41に共通に接続され、第(k+1)ラインから第2k
ラインまでのサステイン電極13はサステインドライバ
42に共通に接続されている。
【0191】スキャンドライバ3Bのシフトレジスタ3
bは、図17の放電制御タイミング発生回路5Bから与
えられる放電制御タイミング信号SCを垂直走査方向に
シフトしつつ出力回路3a1,3a2に与える。出力回
路3a1,3a2は、シフトレジスタ3bから与えられ
る放電制御タイミング信号SCに応答して複数のスキャ
ン電極12を順に駆動する。また、出力回路3a1は、
図17の放電制御タイミング発生回路5Bから与えられ
る垂直同期セットアップパルスVS1をk本のスキャン
電極12に同時に印加する。さらに、出力回路3a2
は、図17の放電制御タイミング発生回路5Bから与え
られる垂直同期セットアップパルスVS2をk本のスキ
ャン電極12に同時に印加する。
【0192】サステインドライバ41は、図17の放電
制御タイミング発生回路5Bから与えられる放電制御タ
イミング信号SU1に応答してk本のサステイン電極1
3を駆動する。サステインドライバ42は、図17の放
電制御タイミング発生回路5Bから与えられる放電制御
タイミング信号SU2に応答してk本のサステイン電極
13を駆動する。
【0193】図19は図17のプラズマディスプレイ装
置に用いられるアドレス・サステイン同時駆動方式を説
明するための図である。図19の縦軸は第1ラインから
第2kラインまでのスキャン電極の走査方向(垂直走査
方向)を示し、横軸は時間を示す。
【0194】本実施例では、1垂直走査期間ごとに設定
された第1のセットアップ期間にセットアップパルスV
S1が発生する。また、第1のセットアップ期間に対し
て1/2垂直走査期間遅延しかつ1垂直走査期間ごとに
設定された第2のセットアップ期間に垂直同期セットア
ップパルスVS2が発生する。第1のセットアップ期間
は、第1ラインのスキャン電極12の最初のサブフィー
ルドSF1の前に設定される。第2のセットアップ期間
は、第(k+1)ラインのスキャン電極12の最初のサ
ブフィールドSF1の前に設定される。
【0195】垂直同期セットアップパルスVS1は、第
1ラインから第kラインまでのスキャン電極12に同時
に印加される。垂直同期セットアップパルスVS2は、
第k+1ラインから第2kまでのスキャン電極12に同
時に印加される。
【0196】このように、本実施例のプラズマディスプ
レイ装置では、PDP1Bの複数のスキャン電極12が
2つのブロック(グループ)に分割され、各ブロックご
とにそれぞれ第1および第2のセットアップ期間に垂直
同期セットアップパルスVS1,VS2が印加される。
【0197】それにより、定常的にアドレス電極11側
に正の壁電荷が蓄積されるので、アドレス放電時にアド
レス電極11とスキャン電極12との間にかかる実効電
圧が高くなる。したがって、放電開始電圧に対する実効
電圧のマージンが高くなり、アドレス放電の安定化が図
られるとともに、PDP1Bの放電セルの特性のばらつ
きが吸収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧
のマージンが高くなるので、アドレス電極11の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0198】図20は本実施例の第4の実施例によるプ
ラズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0199】図20のプラズマディスプレイ装置におい
ては、図1のPDP1の代わりにPDP1Cが設けら
れ、図1のアドレスドライバ2の代わりに2つのアドレ
スドライバ21,22が設けられ、スキャンドライバ3
の代わりに2つのスキャンドライバ31,32が設けら
れ、サステインドライバ4の代わりに2つのサステイン
ドライバ41,42が設けられている。また、図1の放
電制御タイミング発生回路5の代わりに放電制御タイミ
ング発生回路5Cが設けられている。
【0200】放電制御タイミング発生回路5Cは、水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御
タイミング信号SC1,SC2,SU1,SU2を発生
し、放電制御タイミング信号SC1,SC2をスキャン
ドライバ31,32にそれぞれ与え、放電制御タイミン
グ信号SU1,SU2をサステインドライバ41,42
にそれぞれ与える。また、放電制御タイミング発生回路
5Cは、垂直同期セットアップパルスVS1,VS2を
発生し、スキャンドライバ31,32にそれぞれ与え
る。図20のプラズマディスプレイ装置の他の部分の構
成は図1のプラズマディスプレイ装置の構成と同様であ
る。
【0201】図21は図20のプラズマディスプレイ装
置の主としてPDP1Cの構成を示すブロック図であ
る。
【0202】図21に示すように、PDP1Cは、複数
のアドレス電極11、2k本のスキャン電極12および
2k本のサステイン電極13を含む。各アドレス電極1
1は上部および下部に2分割されている。上部のアドレ
ス電極11はアドレスドライバ21に接続され、下部の
アドレス電極11はアドレスドライバ22に接続されて
いる。
【0203】スキャンドライバ31は出力回路31aお
よびシフトレジスト31bを含む。また、スキャンドラ
イバ32は出力回路32aおよびシフトレジスタ32b
を含む。第1ラインから第kラインまでのスキャン電極
12は出力回路31aに接続され、第(k+1)ライン
から第2kラインまでのスキャン電極12は出力回路3
2aに接続されている。第1ラインから第kラインまで
のサステイン電極13はサステインドライバ41に共通
に接続され、第(k+1)ラインから第2kラインまで
のサステイン電極13はサステインドライバ42に共通
に接続されている。
【0204】スキャンドライバ31のシフトレジスタ3
1bは、図20の放電制御タイミング発生回路5Cから
与えられる放電制御タイミング信号SC1を垂直走査方
向にシフトしつつ出力回路31aに与える。また、スキ
ャンドライバ32のシフトレジスタ32bは、図20の
放電制御タイミング発生回路5Cから与えられる放電制
御タイミング信号SC2を垂直走査方向にシフトしつつ
出力回路32aに与える。出力回路31aは、シフトレ
ジスタ31bから与えられる放電制御タイミング信号S
C1に応答してk本のスキャン電極12を順に駆動し、
図20の放電制御タイミング発生回路5Cから与えられ
る垂直同期セットアップパルスVS1をk本のスキャン
電極12に同時に印加する。また、出力回路32aは、
シフトレジスタ32bから与えられる放電制御タイミン
グ信号SC2に応答してk本のスキャン電極12を順に
駆動し、図20の放電制御タイミング発生回路5Cから
与えられる垂直同期セットアップパルスVS2をk本の
スキャン電極12に同時に印加する。
【0205】サステインドライバ41は、図20の放電
制御タイミング発生回路5Cから与えられる放電制御タ
イミング信号SU1に応答してk本のサステイン電極1
3を駆動し、サステインドライバ42は、図20の放電
制御タイミング発生回路5Cから与えられる放電制御タ
イミング信号SU2に応答してk本のスキャン電極13
を駆動する。
【0206】このように、本実施例のプラズマディスプ
レイ装置では、PDP1Cが上部のブロック(グルー
プ)および下部のブロック(グループ)に2分割され、
各ブロックごとに表示のための走査が行われるととも
に、各ブロックごとに垂直同期セットアップパルスVS
1,VS2がそれぞれ印加される。
【0207】それにより、定常的にアドレス電極11側
に正の壁電荷が蓄積されるので、アドレス放電時にアド
レス電極11とスキャン電極12との間にかかる実効電
圧が高くなる。したがって、放電開始電圧に対する実効
電圧のマージンが高くなり、アドレス放電の安定化が図
られるとともに、PDP1Cの放電セルの特性のばらつ
きが吸収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧
のマージンが高くなるので、アドレス電極11の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、高精細表示
が可能になるとともに、省電力化および低価格化を図る
ことができる。
【0208】なお、上記第3および第4の実施例では、
複数のスキャン電極12を2つのブロックに分割し、各
ブロックごとにセットアップ期間を設け、各ブロックに
属する複数本のスキャン電極12に同時に垂直同期セッ
トアップパルスを印加しているが、各スキャン電極12
ごとにセットアップ期間を設け、各スキャン電極12ご
とに垂直同期セットアップパルスを印加してもよい。
【0209】図22は本発明の第5の実施例によるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
本実施例のプラズマディスプレイ装置では、アドレス・
表示期間分離方式が用いられる。
【0210】図22のプラズマディスプレイ装置におい
ては、図1のPDP1の代わりにPDP1Dが設けら
れ、図1のスキャンドライバ3の代わりに4つのスキャ
ンドライバ35〜38が設けられ、図1の放電制御タイ
ミング発生回路5の代わりに放電制御タイミング発生回
路5Dが設けられ、図1のサステインドライバ4の代わ
りに4つのサステインドライバ45〜48が設けられて
いる。
【0211】放電制御タイミング発生回路5Dは、水平
同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として、書き込
みパルスPw、維持パルスPscおよび消去パルスP
e,Peaを含む放電制御タイミング信号SC1〜SC
4と維持パルスPsuを含む放電制御タイミング信号S
U1〜SU4を発生し、放電制御タイミング信号SC1
〜SC4をスキャンドライバ35〜38にそれぞれ与
え、放電制御タイミング信号SU1〜SU4をサステイ
ンドライバ45〜48にそれぞれ与える。また、放電制
御タイミング発生回路5Dは、各サブフィールドの最初
に印加されるセットアップパルスVS1〜VS4を発生
し、スキャンドライバ35〜38にそれぞれ与える。図
22のプラズマディスプレイ装置の他の部分の構成は、
アドレス・表示期間分離方式が用いられる点を除き、図
1のプラズマディスプレイ装置の構成と同様である。
【0212】図23は図22のプラズマディスプレイ装
置の主としてPDP1Dの構成を示すブロック図であ
る。
【0213】図23において、PDP1Dは、複数のア
ドレス電極11、4L本(Lは任意の正数)のスキャン
電極12および4L本のサステイン電極13を含む。第
1ラインから第Lラインまでのスキャン電極12はスキ
ャンドライバ35に接続され、第(L+1)ラインから
第2Lラインまでのスキャン電極12はスキャンドライ
バ36に接続され、第(2L+1)ラインから第3Lラ
インまでのスキャン電極12はスキャンドライバ37に
接続され、第(3L+1)ラインから第4Lラインまで
のスキャン電極12はスキャンドライバ38に接続され
ている。
【0214】また、第1ラインから第Lラインまでのサ
ステイン電極13はサステインドライバ45に共通に接
続され、第(L+1)ラインから第2Lラインまでのサ
ステイン電極13はサステインドライバ46に共通に接
続され、第(2L+1)ラインから第3Lラインまでの
サステイン電極13はサステインドライバ47に共通に
接続され、第(3L+1)ラインから第4Lラインまで
のサステイン電極13はサステインドライバ48に共通
に接続されている。
【0215】スキャンドライバ35は、図22の放電制
御タイミング発生回路5Dから与えられる放電制御タイ
ミング信号SC1のうち書き込みパルスPwのみを垂直
走査方向にシフトしつつ他の維持パルスPscおよび消
去パルスPe,PeaとセットアップパルスVS1とを
L本のスキャン電極12に同時に印加する。スキャンド
ライバ36は、図22の放電制御タイミング発生回路5
Dから与えられる放電制御タイミング信号SC2のうち
書き込みパルスPwのみを垂直走査方向にシフトしつつ
他の維持パルスPscおよび消去パルスPe,Peaと
セットアップパルスVS2とをL本のスキャン電極12
に同時に印加する。スキャンドライバ37は、図22の
放電制御タイミング発生回路5Dから与えられる放電制
御タイミング信号SC3のうち書き込みパルスPwのみ
を垂直走査方向にシフトしつつ他の維持パルスPscお
よび消去パルスPe,PeaとセットアップパルスVS
3とをL本のスキャン電極12に同時に印加する。スキ
ャンドライバ38は、図22の放電制御タイミング発生
回路5Dから与えられる放電制御タイミング信号SC4
のうち書き込みパルスPwのみを垂直走査方向にシフト
しつつ他の維持パルスPscおよび消去パルスPe,P
eaとセットアップパルスVS4とをL本のスキャン電
極12に同時に印加する。
【0216】サステインドライバ45は、図22の放電
制御タイミング発生回路5Dから与えられる放電制御タ
イミング信号SU1に応答してL本のサステイン電極1
3を同時に駆動する。サステインドライバ46は、図2
2の放電制御タイミング発生回路5Dから与えられる放
電制御タイミング信号SU2に応答してL本のサステイ
ン電極13を同時に駆動する。サステインドライバ47
は、図22の放電制御タイミング発生回路5Dから与え
られる放電制御タイミング信号SU3に応答してL本の
サステイン電極13を同時に駆動する。サステインドラ
イバ48は、図22の放電制御タイミング発生回路5D
から与えられる放電制御タイミング信号SU4に応答し
てL本のサステイン電極13を同時に駆動する。
【0217】図24は図22のプラズマディスプレイ装
置に用いられるアドレス・表示期間分離方式を説明する
ための図である。図24の縦軸は第1ラインから第4L
ラインまでのスキャン電極の走査方向(垂直走査方向)
を示し、横軸は時間を示す。
【0218】本実施例では、PDP1Dが4分割され、
4分割された各ブロック(グループ)ごとに放電タイミ
ングが制御され、各ブロックごとに1フィールド(1/
60秒=16.67ms)を複数のサブフィールド、例
えば、8つのサブフィールドに分割する。また、各サブ
フィールドは、セットアップ期間STと、点灯セル選択
のためのアドレス放電が行なわれるアドレス期間AD
と、表示のための維持放電が行なわれる維持期間(発光
期間)SUSとに分離される。なお、各期間においてア
ドレス電極11、スキャン電極12およびサステイン電
極13に印加される各駆動電圧の波形は、アドレス・表
示期間分離方式が用いられる点を除き、図5、図8、図
12および図13と同様である。
【0219】上記のように4分割された各ブロックに対
して各サブフィールドごとに設定されたセットアップ期
間STにセットアップパルスVS1〜VS4がそれぞれ
印加される。すなわち、第1のブロックの第1のサブフ
ィールドSF1のセットアップ期間STにおいて第1ラ
インから第Lラインまでのスキャン電極12に同時にセ
ットアップパルスVS1が印加され、第1のブロックの
第1のサブフィールドSF1のセットアップ期間STが
終了した後、第2のブロックの第1のサブフィールドS
F1のセットアップ期間STにおいて第L+1ラインか
ら第2Lラインまでのスキャン電極12に同時にセット
アップパルスVS2が印加され、同様に、第3および第
4のブロックの第1のサブフィールドSF1のセットア
ップ期間STにおいてスキャン電極12に同時にセット
アップパルスVS3,VS4がそれぞれ印加され、以降
同様に、各サブフィールドにおいてセットアップパルス
VS1〜VS4が各ブロックごとにそれぞれ印加され
る。
【0220】このように、本実施例のプラズマディスプ
レイ装置では、PDP1Dの複数のスキャン電極12が
4つのブロック(グループ)に分割され、各ブロックご
とにセットアップ期間STにおいてセットアップパルス
VS1〜VS4がそれぞれ印加される。
【0221】それにより、定常的にアドレス電極11側
に正の壁電荷が蓄積されるので、アドレス放電時にアド
レス電極11とスキャン電極12との間にかかる実効電
圧が高くなる。したがって、放電開始電圧に対する実効
電圧のマージンが高くなり、アドレス放電の安定化が図
られるとともに、PDP1Dの放電セルの特性のばらつ
きが吸収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧
のマージンが高くなるので、アドレス電極11の駆動電
圧を低減することが可能となる。その結果、省電力化お
よび低価格化を図ることができる。
【0222】なお、上記第5の実施例では、複数のスキ
ャン電極12を4つのブロックに分割したが、この例に
特に限定されず、他の分割数であってもよい。また、各
サブフィールドごとにセットアップ期間を設けたが、複
数のサブフィールドのうちのいずれかのサブフィールド
にセットアップ期間を設定してもよく、また、垂直走査
期間の整数倍の時間間隔でセットアップ期間を設定して
もよく、この場合、セットアップ期間のないサブフィー
ルドにおいて垂直セットアップパルスと同様の機能を有
する疑似セットアップパルスを印加する疑似セットアッ
プ期間を設けてもよい。
【0223】上記第1〜第5の実施例では、スキャンド
ライバ3,3A,3B,31,32,35〜38、アド
レスドライバ2,21,22、サステインドライバ4,
41,42,45〜48および放電制御タイミング発生
回路5,5A,5B,5C,5Dが電圧印加手段に相当
する。スキャンドライバ3,3A,3B,31,32,
35〜38および放電制御タイミング発生回路5,5
A,5B,5C,5Dが第1の電圧印加手段に相当し、
アドレスドライバ2,21,22が第2の電圧印加手段
に相当し、サステインドライバ4,41,42,45〜
48および放電制御タイミング発生回路5,5A,5
B,5C,5Dが第3の電圧印加手段に相当する。ま
た、サブフィールド変換部8がサブフィールド分割手段
に相当する。さらに、スキャン電極13が第1の電極に
相当し、アドレス電極11が第2の電極に相当し、サス
テイン電極13が第3の電極に相当する。
【0224】
【発明の効果】本発明に係る表示装置およびその駆動方
法によれば、セットアップ期間に複数の第2の電極側に
第1の極性の壁電荷が蓄積されるので、アドレス期間に
第1の電極と第2の電極との間に印加される実効電圧が
高くなる。それにより、放電開始電圧に対する実効電圧
のマージンが高くなる。その結果、アドレス放電の安定
化が図られるとともに、放電セルの特性のばらつきが吸
収される。また、放電開始電圧に対する実効電圧のマー
ジンが高くなるので、第2の電極の駆動電圧を低減する
ことが可能となる。その結果、省電力化および低価格化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるプラズマディスプ
レイ装置の構成を示すブロック図
【図2】図1のプラズマディスプレイ装置の主としてP
DPの構成を示すブロック図
【図3】図2のPDPの各電極に印加される駆動電圧を
示すタイミングチャート
【図4】図1のプラズマディスプレイ装置に用いられる
アドレス・サステイン同時駆動方式を説明するための図
【図5】図1のプラズマディスプレイ装置におけるセッ
トアップ期間、アドレス期間および維持期間のアドレス
電極、サステイン電極およびスキャン電極の駆動電圧を
示す波形図
【図6】図1の放電制御タイミング発生回路の主要部の
構成を示すブロック図
【図7】図6の放電制御タイミング発生回路により発生
される各種パルスおよび放電制御タイミング信号の波形
【図8】図1のプラズマディスプレイ装置における主と
してアドレス期間、維持期間および休止期間のアドレス
電極、サステイン電極およびスキャン電極の駆動電圧を
示す波形図
【図9】図8に示したアドレス期間および維持期間にお
ける放電セルの状態の変化を説明するための図
【図10】本発明の第2の実施例によるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図
【図11】図10のプラズマディスプレイ装置の主とし
てPDPの構成を示すブロック図
【図12】図10のプラズマディスプレイ装置における
セットアップ期間、アドレス期間および維持期間のアド
レス電極、サステイン電極およびスキャン電極の駆動電
圧を示す波形図
【図13】図10のプラズマディスプレイ装置における
主としてアドレス期間、維持期間および休止期間のアド
レス電極、サステイン電極およびスキャン電極の駆動電
圧を示す波形図
【図14】図13に示した休止期間における放電セルの
状態の変化を説明するための図
【図15】図10の放電制御タイミング発生回路の主要
部の構成を示すブロック図
【図16】図15の放電制御タイミング発生回路により
発生される各種パルスおよび放電制御タイミング信号の
波形図
【図17】本発明の第3の実施例によるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図
【図18】図17のプラズマディスプレイ装置における
主としてPDPの構成を示すブロック図
【図19】図17のプラズマディスプレイ装置に用いら
れるアドレス・サステイン同時駆動方式を説明するため
の図
【図20】本発明の第4の実施例によるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図
【図21】図20のプラズマディスプレイ装置における
主としてPDPの構成を示すブロック図
【図22】本発明の第5の実施例によるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図
【図23】図22のプラズマディスプレイ装置における
主としてPDPの構成を示すブロック図
【図24】図22のプラズマディスプレイ装置に用いら
れるアドレス・表示期間分離方式を説明するための図
【図25】AC型PDPにおける放電セルの駆動方法を
説明するための図
【図26】従来のプラズマディスプレイ装置の主として
PDPの構成を示す模式図
【図27】AC型PDPにおける三電極面放電セルの模
式的断面図
【図28】ADS方式を説明するための図
【図29】アドレス・サステイン同時駆動方式を説明す
るための図
【図30】従来のアドレス・サステイン同時駆動方式に
よる各電極の駆動電圧を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D PDP 2,21,22 アドレスドライバ 3,3A,3B,31,32,35〜38 スキャンド
ライバ 4,41,42,45〜48 サステインドライバ 5,5A,5B,5C,5D 放電制御タイミング発生
回路 11 アドレス電極 12 スキャン電極 13 サステイン電極 Pw 書き込みパルス Pe,Pea 消去パルス Pr 休止パルス Psc 維持パルス Psu サステインパルス SC,SCA,SC1〜SC4,SU,SU1〜SU4
放電制御タイミング信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木子 茂雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 庄司 秀彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大平 一雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向に配列された複数の第1の電
    極と、 前記第1の方向と交差する第2の方向に配列された複数
    の第2の電極と、 前記複数の第1の電極と前記複数の第2の電極との交点
    に設けられた複数の放電セルと、 各フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割す
    るサブフィールド分割手段と、 各サブフィールドのアドレス期間に、画像データに応じ
    て前記第1の電極と前記第2の電極との間に第1の放電
    を起こさせるための第1の電圧を印加し、前記アドレス
    期間に先立つセットアップ期間に当該第1の電極と前記
    複数の第2の電極との間に前記第1の放電と逆極性の第
    2の放電を起こさせるための第2の電圧を印加する電圧
    印加手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 第1の方向に配列された複数の第1の電
    極と、 前記第1の方向と交差する第2の方向に配列された複数
    の第2の電極と、 前記複数の第1の電極と前記複数の第2の電極との交点
    に設けられた複数の放電セルと、 各第1の電極ごとに設定される各フィールドを複数のサ
    ブフィールドに時間的に分割するサブフィールド分割手
    段と、 各第1の電極ごとに設定される各サブフィールドの開始
    時のアドレス期間に、画像データに応じて当該第1の電
    極と該当する第2の電極との間に第1の放電を起こさせ
    るための第1の電圧を印加し、各フィールドの最初のサ
    ブフィールド前または各フィールドの最後のサブフィー
    ルド後に垂直走査期間の整数倍の時間間隔で設定された
    セットアップ期間に、当該第1の電極と前記複数の第2
    の電極との間に前記第1の放電と逆極性の第2の放電を
    起こさせるための第2の電圧を印加する電圧印加手段と
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加手段は、前記第1の放電
    後、当該第1の電極と前記該当する第2の電極との間に
    前記第1の放電と逆極性の第3の放電を起こさせるため
    の第3の電圧を印加することを特徴とする請求項1また
    は2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1の電極とそれぞれ対にな
    るように前記第1の方向に配列された複数の第3の電極
    をさらに備え、 前記電圧印加手段は、前記第3の放電時に、当該第1の
    電極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第
    4の放電を起こさせるための第4の電圧を印加すること
    を特徴とする請求項3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧印加手段は、各サブフィールド
    の発光期間の終了時に、当該第1の電極と前記該当する
    第2の電極との間に前記第1の放電と逆極性の第5の放
    電を起こさせるための第5の電圧を印加することを特徴
    とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧印加手段は、各第1の電極ごと
    に設定される各サブフィールドの発光期間の終了時に、
    当該第1の電極と前記該当する第2の電極との間に前記
    第1の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるための第
    5の電圧を印加することを特徴とする請求項2記載の表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の第1の電極とそれぞれ対にな
    るように前記第1の方向に配列された複数の第3の電極
    をさらに備え、 前記電圧印加手段は、前記第1の放電後、当該第1の電
    極とその第1の電極に対応する第3の電極との間に第6
    の放電を起こさせるための第6の電圧を印加することを
    特徴とする請求項5または6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧印加手段は、前記第5の放電時
    に、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の
    電極との間に前記第6の放電と同じ極性の第7の放電を
    起こさせるための第7の電圧を印加し、前記第7の放電
    後、当該第1の電極とその第1の電極に対応する第3の
    電極との間に前記第7の放電と逆極性の第8の放電を起
    こさせるための第8の電圧を印加することを特徴とする
    請求項7記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記電圧印加手段は、 前記複数の第1の電極に駆動電圧を印加する第1の電圧
    印加手段と、 前記複数の第2の電極に駆動電圧を印加する第2の電圧
    印加手段とを含み、 前記第1の電圧印加手段は、各サブフィールドのアドレ
    ス期間に、当該第1の電極に所定の極性の第1の書き込
    み用パルス電圧を印加し、前記セットアップ期間に、当
    該第1の電極に前記第1の書き込み用パルス電圧と逆極
    性でかつ前記第1の書き込み用パルス電圧よりも高いセ
    ットアップ用パルス電圧を印加し、 前記第2の電圧印加手段は、各サブフィールドのアドレ
    ス期間に、当該第1の電極に印加される前記第1の書き
    込み用パルス電圧に同期して前記第1の書き込み用パル
    ス電圧と逆極性の第2の書き込み用パルス電圧を画像デ
    ータに応じて該当する第2の電極に印加することを特徴
    とする請求項1記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記電圧印加手段は、 前記複数の第1の電極に駆動電圧を印加する第1の電圧
    印加手段と、 前記複数の第2の電極に駆動電圧を印加する第2の電圧
    印加手段とを含み、 前記第1の電圧印加手段は、各第1の電極ごとに設定さ
    れる各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、当該
    第1の電極に所定の極性の第1の書き込み用パルス電圧
    を印加し、前記セットアップ期間に、当該第1の電極に
    前記第1の書き込み用パルス電圧と逆極性でかつ前記第
    1の書き込み用パルス電圧よりも高いセットアップ用パ
    ルス電圧を印加し、 前記第2の電圧印加手段は、各第1の電極ごとに設定さ
    れる各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、当該
    第1の電極に印加される前記第1の書き込み用パルス電
    圧に同期して前記第1の書き込み用パルス電圧と逆極性
    の第2の書き込み用パルス電圧を画像データに応じて該
    当する第2の電極に印加することを特徴とする請求項2
    記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の第1の電極とそれぞれ対に
    なるように前記第1の方向に配列された複数の第3の電
    極をさらに備え、 前記電圧印加手段は、前記複数の第3の電極に駆動電圧
    を印加する第3の電圧印加手段をさらに含み、 前記第3の電圧印加手段は、前記第1の書き込み用パル
    ス電圧の終了時に前記第1の書き込み用パルス電圧と同
    じ極性の発光維持用パルス電圧を当該第1の電極に対応
    する第3の電極に印加することを特徴とする請求項9ま
    たは10記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の電圧印加手段は、各サブフ
    ィールドの発光期間の終了時に、当該第1の電極に前記
    第1の書き込み用パルス電圧と逆極性の第1の消去用パ
    ルス電圧を印加することを特徴とする請求項9記載の表
    示装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電圧印加手段は、各第1の
    電極ごとに設定される各サブフィールドの発光期間の終
    了時に、当該第1の電極に前記第1の書き込み用パルス
    電圧と逆極性の第1の消去用パルス電圧を印加すること
    を特徴とする請求項10記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の第1の電極とそれぞれ対に
    なるように前記第1の方向に配列された複数の第3の電
    極をさらに備え、 前記電圧印加手段は、前記複数の第3の電極に駆動電圧
    を印加する第3の電圧印加手段をさらに含み、 前記第3の電圧印加手段は、前記第1の書き込み用パル
    ス電圧の終了時に前記第1の書き込み用パルス電圧と同
    じ極性の発光維持用パルス電圧を当該第1の電極に対応
    する第3の電極に印加し、当該第1の電極に印加される
    前記第1の消去用パルス電圧に同期して第2の消去用パ
    ルス電圧を当該第1の電極に対応する第3の電極に印加
    することを特徴とする請求項12または13記載の表示
    装置。
  15. 【請求項15】 前記電圧印加手段は、前記複数の第1
    の電極に同時に前記第2の電圧を印加することを特徴と
    する請求項1〜14のいずれかに記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の第1の電極は、それぞれ所
    定数の第1の電極を含む複数のグループに区分され、 前記電圧印加手段は、各グループに属する前記所定数の
    第1の電極に同時に前記第2の電圧を印加することを特
    徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 第1の方向に配列された複数の第1の
    電極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に配列さ
    れた複数の第2の電極と、前記複数の第1の電極と前記
    複数の第2の電極との交点に設けられた複数の放電セル
    とを備えた表示装置の駆動方法であって、 各フィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割
    し、各サブフィールドのアドレス期間に、画像データに
    応じて前記第1の電極と前記第2の電極との間に第1の
    放電を起こさせるための第1の電圧を印加し、前記アド
    レス期間に先立つセットアップ期間に当該第1の電極と
    前記複数の第2の電極との間に前記第1の放電と逆極性
    の第2の放電を起こさせるための第2の電圧を印加する
    ことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  18. 【請求項18】 第1の方向に配列された複数の第1の
    電極と、前記第1の方向と交差する第2の方向に配列さ
    れた複数の第2の電極と、前記複数の第1の電極と前記
    複数の第2の電極との交点に設けられた複数の放電セル
    とを備えた表示装置の駆動方法であって、 各第1の電極ごとに設定される各フィールドを複数のサ
    ブフィールドに時間的に分割し、各第1の電極ごとに設
    定される各サブフィールドの開始時のアドレス期間に、
    画像データに応じて当該第1の電極と該当する第2の電
    極との間に第1の放電を起こさせるための第1の電圧を
    印加し、各フィールドの最初のサブフィールド前または
    各サブフィールドの最後のサブフィールド後に垂直走査
    期間の整数倍の時間間隔で設定されたセットアップ期間
    に、当該第1の電極と前記複数の第2の電極との間に前
    記第1の放電と逆極性の第2の放電を起こさせるための
    第2の電圧を印加することを特徴とする表示装置の駆動
    方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の放電後、当該第1の電極と
    前記該当する第2の電極との間に前記第1の放電と逆極
    性の第3の放電を起こさせるための第3の電圧を印加す
    ることを特徴とする請求項17または18記載の表示装
    置の駆動方法。
  20. 【請求項20】 前記表示装置は、前記複数の第1の電
    極とそれぞれ対になるように前記第1の方向に配列され
    た複数の第3の電極をさらに備え、 前記第3の放電時に、当該第1の電極とその第1の電極
    に対応する第3の電極との間に第4の放電を起こさせる
    ための第4の電圧を印加することを特徴とする請求項1
    9記載の表示装置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 各サブフィールドの発光期間の終了時
    に、当該第1の電極と前記該当する第2の電極との間に
    前記第1の放電と逆極性の第5の放電を起こさせるため
    の第5の電圧を印加することを特徴とする請求項17記
    載の表示装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 各第1の電極ごとに設定される各サブ
    フィールドの発光期間の終了時に、当該第1の電極と前
    記該当する第2の電極との間に前記第1の放電と逆極性
    の第5の放電を起こさせるための第5の電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項18記載の表示装置の駆動方
    法。
  23. 【請求項23】 前記表示装置は、前記複数の第1の電
    極とそれぞれ対になるように前記第1の方向に配列され
    た複数の第3の電極をさらに備え、 前記第1の放電後、当該第1の電極とその第1の電極に
    対応する第3の電極との間に第6の放電を起こさせるた
    めの第6の電圧を印加することを特徴とする請求項21
    または22記載の表示装置の駆動方法。
  24. 【請求項24】 前記第5の放電時に、当該第1の電極
    とその第1の電極に対応する第3の電極との間に前記第
    6の放電と同じ極性の第7の放電を起こさせるための第
    7の電圧を印加し、前記第7の放電後、当該第1の電極
    とその第1の電極に対応する第3の電極との間に前記第
    7の放電と逆極性の第8の放電を起こさせるための第8
    の電圧を印加することを特徴とする請求項23記載の表
    示装置の駆動方法。
  25. 【請求項25】 前記複数の第1の電極に同時に前記第
    2の電圧を印加することを特徴とする請求項17〜24
    のいずれかに記載の表示装置の駆動方法。
  26. 【請求項26】 前記複数の第1の電極は、それぞれ所
    定数の第1の電極を含む複数のグループに区分され、 各グループに属する前記所定数の第1の電極に同時に前
    記第2の電圧を印加することを特徴とする請求項17〜
    24のいずれかに記載の表示装置の駆動方法。
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