JP2000246950A - 画像形成方法、装置および記録ヘッド - Google Patents

画像形成方法、装置および記録ヘッド

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JP2000246950A JP35100899A JP35100899A JP2000246950A JP 2000246950 A JP2000246950 A JP 2000246950A JP 35100899 A JP35100899 A JP 35100899A JP 35100899 A JP35100899 A JP 35100899A JP 2000246950 A JP2000246950 A JP 2000246950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の濃度および/または色が異なるインク
を混合することによって所望の濃度および/または色の
インク液体を生成し、このインク液体を画像受容体へ移
して画像を形成する場合に、画像品質を向上させる。 【解決手段】 複数のインクの合計吐出体積流量が常に
一定となるようにインクの流量を制御する。画像受容体
はプリント用紙として、このプリント用紙に直接画像を
形成することができる。吐出口と画像受容体との間にド
ラム状あるいはベルト状の中間画像受容体を介在させ、
吐出口から供給されるインク液体をこの中間画像受容体
上に載せてからこのインク液体を画像受容体に転写する
方式としてもよい。インク吐出口は画像受容体の幅方向
(移動方向に直交する方向)に並ぶ画素毎に別々に設け
るのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のインクの
混合割合を画像信号に基づいて変化させることにより所
定濃度および/または所定の色の流体を生成し、この流
体を画像受容体に導いて画像を形成する画像形成方法
と、装置と、記録ヘッドとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,109,282号(以下
先行技術文献1という)には、クリアーインクとブラッ
クインクの2液を、画像形成用の基体へ導くための流路
中に、フラップバルブと称する弁を設け、この弁を変位
させることによって各インクの流路を開閉し、2液を所
望の濃度に混合して基体上に移送するプリント装置が開
示されている。これによりTVスクリーンに表示された
画像情報と同じグレースケール情報を持った画像をプリ
ントアウトできるようにしたものである。ここには、フ
ラップバルブの弁とその対向面に設けられた電極との間
に電圧を印加し、その静電引力で弁自身を機械的に変形
させることにより弁を変位させることが開示されてい
る。またインクはプリント用紙の繊維間の毛管現象によ
って吸い出される。
【0003】米国特許第4,614,953号(以下先
行技術文献2)には、同じく複数の色の異なったインク
と溶媒を所望の量だけ第3のチャンバーへ導き混合させ
るプリンターヘッド装置が開示されている。ここには所
望の量のインクを秤量する手段として、チャンバーと、
このチャンバーに取り付けられたダイアフラム状のピエ
ゾ効果素子部とを用い、このピエゾ素子を駆動させて得
られる圧力パルスを用いることが開示されている。
【0004】特開平5−201024号(以下先行技術
文献3)には、キャリア液体が充填される液体室と、液
体室に設けられたインクジェット駆動手段と、前記液体
室に連通するノズルと、このノズル内のキャリア液体に
インクを混合する混合部とを備えたインクジェットプリ
ントヘッドが開示されている。またここには、インクの
混合量を所望の値に調整するための調整手段を設けるこ
とも開示されている。
【0005】特開平7−125259(以下先行技術文
献4)には、同様に、第1と第2の濃度を有するインク
を供給する第1および第2の供給手段と、所望のインク
濃度になるように第2の供給手段による第2のインクの
供給量を制御する制御手段とを有するインクジェット記
録ヘッドが開示されている。
【0006】ここには制御手段として、専用の発熱素子
を持ちその熱エネルギーをもって駆動されるマイクロポ
ンプによるものが開示されている。このマイクロポンプ
としては、発熱素子により熱エネルギーを発生させ、そ
れにより生じた核沸騰による圧力で、例えばピストン状
の弁、もしくは片持ち梁的な弁を駆動する例が開示され
ている。またここには、この弁に形状記憶合金からなる
アクチュエータを組合せて使用することにより、特に流
入量の少ない領域においてインク流入量を効果的に制御
することが可能になると説明されている。
【0007】特開平3−207664号(以下先行技術
文献5)には、先行技術文献2と似た構造であるが、複
数のインクを混ぜ合せるための第3のチャンバを用いな
い構造のものが示されている。
【0008】特開平9−156131号(以下先行技術
文献6)には、画像データに基づいて、複数色の画像を
形成する複数のプリンタヘッドを備え、インクと希釈液
とを所定の混合比で混合して希釈インクとなし、前記希
釈インクをノズルから噴射して記録媒体上に記録画像を
形成するインクジェットプリンタが示されている。ここ
に、前記複数のプリンタヘッドに、インク混合量が小さ
く明確な印画濃度に達しない例えば全白の画像データが
入力されたとき、複数のプリンタヘッドのうち、少なく
とも一つのプリンタヘッドから前記希釈液を吐出させる
インクジェットプリンタが開示されている。この結果急
激な階調変化(トーンジャンプ)を防ぎ、希釈液の余分
な消費を抑え乾燥性を向上させるものである。
【0009】特開平10−264372号(以下先行技
術文献7)には、インク吐出ノズルを直線上に並べた複
数のラインヘッドを用いたものが示されている。ここに
各ラインヘッドをプリント用紙の送り方向に偏位させて
並べると共に、各ラインヘッドのノズルの位置をプリン
ト用紙の幅方向に相対的に偏位させることにより、画素
密度を高めるものである。また各ノズルからは単一色の
インクが吐出されるものであり、ラインヘッドごとに異
なる色のインクを吐出することにより異なる色のインク
滴を組み合わせることによってプリント用紙上で所定の
色を表出させるものである。
【0010】
【従来技術の問題点】前記先行技術文献1〜6に示され
た従来の技術は、いずれも異なるインクを予め混合して
から吐出するものであるが、混合すべき複数のインクの
うち少なくとも1種のインクの供給量を制御するもので
ある。このため混合された後の所望の濃度あるいは色に
なったインクの液体の流量、すなわち単位時間当たりの
体積流量が濃度や色の変化によって変動することにな
る。このように混合後のインク液体の単位時間当たりの
体積流量(以下単に流量ともいう)が濃度や色による混
合比の変化によって変動すると、最終的に形成される画
像品質が著しく低下するという問題が生じることが解っ
た。
【0011】すなわち、前記した従来のインクジェット
方式による画像形成技術においては、一回の吐出動作で
形成される液滴の体積(吐出体積)はほぼ一定であるの
に対し、吐出口(ジェット生成部)へ新たに逐次供給さ
れる混合後のインクの液体流量が変動するからである。
例えば混合後のインクの供給流量が多い場合には、一回
の吐出動作で吐出できる液滴量を超えることになり、吐
出口内部に残った液体が次の画素の液滴に混入すること
になる。また混合後のインクの供給流量が少ない場合に
は次の画素に対する液滴の一部を取り込んでしまう。こ
のため画質に悪影響を及ぼすことになるものである。
【0012】また出願人らはインクジェット方式に代わ
る方式として、インクの液体を液滴にすることなく連続
流にして画像受容体に連続的に移す方式(以下連続塗布
方式という)を検討しているが、この方式においても前
記のように混合後のインク供給量が変動すると種々の問
題が生じることが解った。例えば混合したインクの液体
供給量が変化すると、液体の流動が乱れることがある。
【0013】すなわちこの液体は乱れのない定常流とな
って画像受容体に移るのが望ましいが、この流れに乱れ
やうずが発生すると画質が悪くなるものである。また液
体の供給量が変動すると画像受容体上に厚さの異なる塗
布膜が形成されることになるが、液体の吐出口の構造に
よってはこのような厚さの異なる塗布膜を安定して形成
することは非常に困難である。もしこのような塗布膜の
形成が可能であったとしても、画像の表面に凹凸が生じ
ることになり、やはり画像品質が低下することになる。
【0014】前記先行技術文献7に示された従来技術
は、1つのノズルからは単一色のインクを吐出するもの
であるから、1つの画素を複数(3色または4色以上)
のインク滴で形成することになる。このため画素密度を
高めることが困難であり、画質向上にも制約があるとい
う問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
事情に鑑みなされたものであり、複数の濃度および/ま
たは色が異なるインクを混合することによって所望の濃
度および/または色のインク液体を生成し、このインク
液体を画像受容体へ移して画像を形成する場合に、画像
品質を向上させることができる画像形成方法を提供する
ことを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使
用する画像形成装置を提供することを第2の目的とす
る。さらにこの画像形成装置の製造に用いる記録ヘッド
を提供することを第3の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明によれば第1の
目的は、複数のインクをそれらの混合割合を画像信号に
基づいて変化させつつインク吐出口から吐出させ、かつ
このインク吐出口に対して相対移動する画像受容体に移
送することによって画像を形成する画像形成方法におい
て、前記複数のインクの合計吐出体積流量が常に一定と
なるようにインクの流量を制御することを特徴とする画
像形成方法、により達成される。
【0017】画像受容体はプリント用紙として、このプ
リント用紙に直接画像を形成することができる。しかし
吐出口と画像受容体との間にドラム状あるいはベルト状
の中間画像受容体を介在させ、吐出口から供給されるイ
ンク液体をこの中間画像受容体上に載せてからこのイン
ク液体を画像受容体に転写する方式としてもよい。イン
ク吐出口は画像受容体の幅方向(移動方向に直交する方
向)に並ぶ画素毎に別々に設けるのがよいが、画像受容
体の移動方向にのみ濃度および/または色を変化させる
場合にはインク吐出口を画像受容体の幅方向に長いスリ
ット状としてもよい。
【0018】少なくとも一種のインクは画像非形成イン
ク、すなわち乾燥後に無色透明になるインク(以下画像
非形成インク、透明インクという)とすれば、この画像
非形成インクの混合割合を変えることにより濃度を制御
することができ、この画像非形成インクの供給量は0に
ならないように常時加えるのがよい。この場合にはこの
画像非形成インクに酸化防止剤や紫外線吸収剤などの退
色防止剤や他の成分を含有させておくことにより、画像
に退色防止や他の性質を付与することができる。
【0019】1つの画素に対して複数のインクは、同じ
共通のインク吐出口から画像受容体へ移送することによ
り、画像の濃度ずれや色ずれを無くすか極めて小さくす
ることができる。しかし1つの画素に対して複数のイン
クの吐出口を互いに近接させて別々に形成してもよい。
すなわち各インクが各吐出口付近で合流し混合するもの
であってもよい。また複数のインクの流量は画素ごとに
制御することにより画像受容体の移動方向および幅方向
の両方向に濃度および/または色が変化する画像を形成
することができる。
【0020】インク吐出口から吐出される複数のインク
はインクジェット方式によって液滴として画像受容体に
移送すなわち飛翔させることができるが、液滴とせずに
連続流として画像受容体に移し塗布することも可能であ
る(連続塗布方式)。この連続塗布方式の場合には画素
ごとに設けたインク吐出口を幅方向につなぐスリットを
介して液体流を連続流として吐出させ、画像受容体に移
すことができる。
【0021】複数のインクの流量(インク流量)は種々
の方法により制御することができる。例えば各インク流
路へのインク供給圧力を一定に保ちつつ、各インクの流
路の断面積をピエゾ素子によって変化させるものが可能
である。この場合流路に臨むダイヤフラム弁をピエゾ素
子で開閉する。ピエゾ素子は素子自身の機械的固有振動
数(共振周波数)で駆動することができ、この周波数の
パルス数を変えることにより素子の駆動時間を変え、流
量を制御する。ピエゾ素子はアナログ信号によって連続
的にその歪量(ダイヤフラム弁の開度)を制御すること
もでき、この場合にはアナログ信号の電圧により流量を
制御する。
【0022】複数のインクの流量を全てこのピエゾ素子
を用いて制御する場合は、これらのピエゾ素子で制御す
るインク流路断面積の合計が常に一定になるようにす
る。例えば各ピエゾ素子の駆動時間パルス数の合計が一
定になるようにしたり、アナログ信号の合計電圧が一定
になるようにする。
【0023】各インク流路に供給する流量をインク供給
ポンプの吐出量を変えることにより制御してもよい。例
えばこのインク供給ポンプをパルスモータ(ステッピン
グモータ)で駆動し、このパルスモータの駆動パルス数
によってインク流量を制御することができる。インク供
給ポンプは、インク流路に設けた少なくとも1つの逆止
弁と、この逆止弁近傍に設けたキャビティ部と、このキ
ャビティ部の容量を変化させる可動部材とを備え、この
キャビティ部の容量を変化させることによってインクを
吐出するものが使用可能である。
【0024】ここに用いる逆止弁は、インクの流れ方向
とその逆方向ととの抵抗が前者で小さく後者で大きくな
るような幾何学的形状のもので構成でき、このような逆
止弁であれば可動部分が無く、集積回路やプリント配線
板の製造方法やマイクロマシンの製造方法などを利用し
て製作することが可能である。インク供給ポンプはパル
スモータにより駆動するものであってもよい。
【0025】複数のインク流路にそれぞれパルスモータ
駆動のインク供給ポンプを設けた場合には、インク供給
ポンプをそれぞれ駆動するパルスモータの合計駆動パル
ス数を常に一定にすることにより、インク液体の合計流
量を一定に制御することができる。なおここで用いるイ
ンク供給ポンプは、モータの回転量に吐出量が比例する
容積型のものが望ましく、例えば円形のケース内面に密
着させた可撓性チューブを内周側から偏心輪で一定方向
にしごく形式のポンプや、ベーンポンプ、ギヤポンプな
どが適する。
【0026】各インク流路に設けるインク供給ポンプ
は、ピエゾ素子と逆止弁とで形成することができる。こ
の場合ピエゾ素子は素子に固有な機械的共振周波数で駆
動されるダイヤフラム弁となる。各ピエゾ素子の駆動周
波数のパルス数(一定時間内あるいは単位時間内のパル
ス数)の合計(各ピエゾ素子のパルス数の合計)が、常
に一定になるように各ピエゾ素子を制御することにより
インクの合計吐出体積流量を一定にすることができる。
【0027】この発明によれば前記第2の目的は、複数
のインクをそれらの混合割合を画像信号に基づいて変化
させつつインク吐出口から吐出させ、かつこのインク吐
出口に対して相対移動する画像受容体に移送することに
よって画像を形成する画像形成装置において、前記複数
のインクのインク流量をそれぞれ独立に制御するインク
流量制御手段と、前記画像信号に対応する各インクの混
合割合でかつ各インクのインク流量の合計が一定の吐出
体積流量となるように各インクのインク流量を求める演
算部と、この演算部の演算結果に基づいて前記インク流
量制御手段を駆動するドライバとを備えることを特徴と
する画像形成装置、により達成される。
【0028】インク流量を制御するためには、インクの
流路に例えばピエゾ素子で駆動するダイヤフラム式の流
量制御弁を設ければよい。ピエゾ素子で駆動するダイヤ
フラム弁に代えて、熱−圧力効果によるダイヤフラム弁
や、静電引力あるいは静電斥力によるダイヤフラム弁を
用いてもよい。この場合インク流路へのインク供給圧力
は常に一定に保つことは勿論である。またこの流量制御
弁に代えて、インク流路にインクを供給するインク供給
ポンプの吐出量を制御してもよい。このポンプは容積型
のものとしてパルスモータで駆動するのがよい。
【0029】インク流量制御手段は、インク流路に設け
た逆止弁と、この逆止弁近傍に設けたキャビティ部と、
このキャビティ部の容量を変化させる可動部材とを備
え、キャビティ部の容量を変化させることによりインク
を吐出する構造のものであってもよい。ここに逆止弁
は、インクの流動方向とその逆方向とでインク流動抵抗
が前者で小さく後者で大きくなるような幾何学的形状の
ものとすることができる。可動部材はピエゾ素子で駆動
される(あるいはピエゾ素子自身により形成される)ダ
イヤフラムで構成することができる。可動部材は、熱−
圧力効果や、静電引力もしくは静電斥力、磁歪効果、イ
ンクと別の流体の界面張力効果などを利用して駆動する
ダイヤフラムや、インクとは別な流体の電気分解による
気泡により駆動されるダイヤフラムで構成することもで
きる。
【0030】インク吐出口は画像受容体の幅方向に並ぶ
画素ごとに並設させ、これらを独立して画像受容体に対
向させることができる。この場合にはインクジェット方
式によってインクの液滴を移送することができる。また
この場合にインクジェット方式に代えて連続塗布方式に
よって塗布してもよい。連続塗布方式にする時には、各
インク吐出口から吐出される流体を画像受容体の幅方向
に長いスリットを介して画像受容体に導くことができ
る。このようにスリットを介すことにより、インク液体
流を定常流として一層安定させて画像受容体に導くこと
ができる。
【0031】連続塗布方式の場合にはインク吐出口から
吐出される液体を中間画像受容体に移し、この中間画像
受容体から画像受容体にインク液体を転写することがで
きる。このように中間画像受容体を介することによりイ
ンク吐出口から吐出されるインク液体の移転を円滑に行
わせ、プリント用紙などの画像受容体の品質不揃いなど
に起因する画質不良の発生を防ぐことができる。
【0032】この発明によれば前記第3の目的は、請求
項20〜39のいずれかの画像形成装置に用いる記録ヘ
ッドであって、インク吐出口が、画像受容体の相対移動
方向に対して直交またはほぼ直交する直線上に沿って配
列されていることを特徴とする記録ヘッド、により達成
される。
【0033】インク吐出口は、隣接するものを画像受容
体の相対移動方向に対して直交またはほぼ直交する互い
に平行な複数の直線に振り分けるようにすれば、画素密
度を上げることが可能になる。
【0034】
【作用】インク吐出口から吐出される複数のインクの合
計流量(単位時間当たりの容積流量)が常に一定に保た
れているから、混合後のインク液体の画像受容体への移
送条件が揃い、円滑な移送が行われる。例えばインクジ
ェット方式によれば、インク吐出口に新たに供給する流
量を飛翔する液滴の容積に一致させることにより、隣接
する画素に対する液滴に影響を及ぼすことなく高画質の
画像を安定して形成することができる。
【0035】また連続塗布方式によれば、インク吐出口
あるいはスリットから流出するインク液体の流動が変動
せず、流動に乱れやうずを発生させることなく高画質の
画像を安定して形成することができる。
【0036】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様である連続塗布
方式の画像形成装置の概念図、図2はここに用いる画像
形成部の拡大断面図である。図1において符号10はプ
ラテン、12はこのプラテン10に巻掛けられた画像受
容体としてのプリント用紙である。このプリント用紙1
2はプラテン10の図上時計方向の回転によって一定速
度で矢印方向に送られる。
【0037】14は下塗り部であり、インクの付着性を
向上させて画質の向上を図るために透明な下塗り液をプ
リント用紙12に塗布する。16は記録ヘッドとなる画
像形成部であり、第1のインクと第2のインクとを混合
してプリント用紙12に導くことによりプリント用紙1
2に画像を形成する。18はこの画像形成部16で画像
が形成されたプリント用紙12を加熱し、インクを乾燥
させるヒータである。
【0038】画像形成部16は図2に示すように、第1
のインク流路20と、第2のインク流路22と、これら
の各流路20,22の流路断面積を変化させるインク流
量制御手段としての流量制御弁24,26とを備える。
第1のインクとしては画像非形成インク、すなわち乾燥
した時に無色透明となるインクであり、酸化防止剤や紫
外線吸収剤などの退色防止剤を含む。第2のインクは例
えば黒色のインクである。
【0039】これら第1および第2のインクはそれぞれ
インクタンク28,30に収容され、これらのインクタ
ンク28,30からインク供給ポンプ32,34によっ
てそれぞれ第1および第2のインク流路20,22に一
定圧力で送出される。ここで用いるポンプ32,34と
して例えばインク吐出側に圧力調整弁を備え、吐出圧を
一定に保持する構造のものが適する。
【0040】流量制御弁24,26は、例えばピエゾ素
子24A、26Aと、この素子24A、26Aの歪みに
よってインク流路20,22内に進退動するダイヤフラ
ム24B、26Bとを有する。これらのピエゾ素子24
A、26Aは、制御部36(図1)によって、各インク
通路20,22から供給される第1および第2のインク
の合計供給量S0を常に一定とするように制御される。
【0041】この制御部36は、図2に示すように演算
部38とドライバ40,42を備える。演算部38は、
濃度信号(画像信号)に基づいて第1および第2のイン
クの混合割合(S1/S2)を演算する。ここに第1およ
び第2のインクの供給量S1,S2は、その合計(S1
2)が一定量S0となるように決める。ドライバ40,
42は各流路20,22の供給量がS1,S2となるよう
にピエゾ素子24A、26Aを駆動する。
【0042】例えばピエゾ素子24A、26Aは素子固
有の機械的な共振周波数を有するパルスによって駆動さ
れ、このパルス数によってダイヤフラム24B、26B
の開閉回数が制御され、その結果流量S1,S2が制御さ
れるように構成することができる。この場合に、インク
流路20,22の流路抵抗やインク供給圧力やダイヤフ
ラム24B、26Bの開閉条件等が揃っているものとす
れば、ピエゾ素子24A、26Aの駆動パルス数の合計
が一定になるように制御することにより、合計流量S0
=S1+S2を一定に管理することができる。
【0043】このように流量が制御された第1および第
2のインクは、第1および第2の流路20,22が合流
するインク吐出口44から連続流となって吐出され、こ
のインク吐出口44に近接して対向するプリント用紙1
2に連続塗布される。この場合に第1および第2のイン
クは図2に示すように互いに混合せず乱れの無い層流と
して塗布する。ここに層流は、第1および第2のインク
の境界近傍だけで混合した状態の流れを含む。第1,第
2のインクは均一に混合してもよいが、このように層流
とすることにより、プリント用紙12に形成した画像表
面をいずれかのインク(ここでは第1のインク)で覆う
ことができる。またいずれかのインク(ここでは第2の
インク)をプリント用紙12の下塗り層に対してなじみ
が良いインクとすることにより画質を向上させることが
できる。
【0044】第1,第2のインク流路20,22および
流量制御弁24,26をプリント用紙12の幅方向(移
動方向に直交する方向)に多数並設し、例えば画素ごと
に設けておけば、各画素に対応する流量制御弁24,2
6をそれぞれの濃度信号(画像信号)によって制御する
ことにより画像を形成することができる。この場合、各
画素ごとにインク吐出口44を独立させてプリント用紙
12に対向させておくことができる。またこれらのイン
ク吐出口44をプリント用紙12の幅方向に連通するス
リット内に開口させ、インク液体をこのスリットから帯
状にプリント用紙12に移送し塗布することもできる。
【0045】
【他の実施態様】図3はこのような画像形成部(記録ヘ
ッド)16Aの一実施態様を示す斜視図、図4はその塗
布状態を示す拡大断面図である。この画像形成部16A
は、画素ごとに独立したインク吐出口44と、各画素の
インク吐出口44と平行なスリット44Aとを備え、各
インク吐出口44から連続的に吐出されるインク液体が
スリット44A内で層流となって帯状に集合し、プリン
ト用紙12に吐出される。
【0046】この画像形成部16Aには下塗り部14A
が一体に組込まれている。下塗り部14Aは、第1およ
び第2のインク流路20,22と平行な下塗り液流路1
4Bと、前記スリット44Aと平行なスリット14Cと
を備える。下塗り液Lは無色透明でプリント用紙12の
表面にインクが安定して付着するように下処理するもの
であるから、プリント用紙12の移動方向に対して画像
形成部16Aのスリット44Aの上流側に位置する。
【0047】この下塗り液Lは、インク液体INKの連続
塗布時にインク液体INKの流動に乱れやうずが発生する
のを防止して、画質を向上させる機能も有する。すなわ
ち図4に示すように、画像形成部16Aがプリント用紙
12との間に形成する間隙G内では、スリット14Cか
ら出た直後の下塗り液Lの一部がスリット14Cの上流
側に流れて液溜まりL1ができる。この液溜まりL1内
では下塗り液Lのうずが発生することがあるが、下塗り
液Lは透明なので塗布面に影響は生じない。
【0048】下塗り液Lはプリント用紙12の移動に伴
って一定厚さの安定した層流となってスリット44Aの
前に来るから、このスリット44Aから吐出されるイン
ク液体INKはこの安定した下塗り液Lの層流の上に載っ
て塗布される。このためインク液体INKの流動に乱れや
うずが発生せず、画像品質を向上させることができるも
のである。
【0049】画像形成部16Aには第3のインク流路2
3を設けてもよい。この第3のインク流23から供給さ
れる第3のインクを流量制御弁(図示せず)を介してイ
ンク吐出口44に導き、第1のインクおよび第2のイン
クと共にプリント用紙12に移す。この第3のインク流
路23を設ける場合には、第1,第2,第3のインク流
路20,22,23にイエロー、マゼンタ、シアンの色
インクを供給し、これらの混合比を変化させることによ
りカラー画像の形成が可能になる。
【0050】
【他の実施態様】図5は他の実施態様である画像形成部
(記録ヘッド)116を示す断面図である。この画像形
成部116は、前記図1〜4で説明した流量制御弁2
4,26に代えて、第1および第2のインク流路20,
22に供給するインクの流量をインク供給ポンプ13
2,134の吐出量を変化させることによって制御する
ものである。
【0051】ここにポンプ132,134は吐出量が回
転数に比例する容積型のものであり、例えば円形のケー
ス内面に密着させた可撓性チューブを、内周側から偏心
輪で押圧しながらチューブを一定方向にしごく形式のポ
ンプが適する。このポンプ132,134はパルスモー
タ(ステッピングモータ)によって駆動される。このモ
ータは駆動パルス数によってその回転量が制御でき、こ
の結果ポンプ132,134の吐出量を制御することが
できる。
【0052】制御部136は演算部138と、ドライバ
140,142で形成される。演算部138は濃度信号
(画像信号)に基づいて第1および第2のインクの混合
割合を決定し、この混合割合に対応して各ポンプ13
2,134のモータに送るパルス数n1,n2を求める。
ドライバ140,142はそれぞれパルス数n1,n2
駆動パルスを各モータに送り、ポンプ132,134を
駆動する。この結果第1,第2のインク通路20,22
に所定量の第1,第2のインクが供給され、これらが一
定流量のインク液体となってインク吐出口44からプリ
ント用紙12に移送される。この場合には、n1+n2
一定数n0になるようにして吐出インク量の合計が常に
一定になるようにする。
【0053】
【他の実施態様】図6は他の実施態様である画像形成部
(記録ヘッド)216を示す断面図である。この実施態
様は、第1および第2のインクを供給するインク供給ポ
ンプ232,234をシリンダポンプで形成したもので
ある。なおポンプ232,234は同じ構造であるから
その一方のポンプ232だけ説明する。
【0054】シリンダポンプは、シリンダ232aと、
ピストン232bと、このピストン232bを進退動さ
せる送りねじ232cと、この送りねじ232cを回転
駆動するパルスモータ232dとを有する。モータ23
2dの正逆転によってピストン232bはシリンダ23
2a内を進退動する。ピストン232bの退出動に伴っ
てシリンダ232aには一方向弁232eを介してイン
クタンク28から第1のインクが吸入され、ピストン2
32bの進入動に伴いこのインクは一方向弁232fを
介して第1のインク流路20に送出される。
【0055】ここにピストン232bの移動量はモータ
232dの回転量に比例する。従って1枚の画像を形成
する前にピストン232bを十分に退出方向へ移動させ
て、シリンダ232a内に第1のインクを十分に吸入し
た後、モータ232dを濃度信号に応じた回転量だけ回
転させることによりピストン232bを所定の移動量だ
け進入方向に送り、所定量の第1のインクをインク流路
20に送出できる。ポンプ232,234のモータ23
2d(一方のみ図示)は、前記図5に示した実施態様と
同様な制御部136によって駆動することができる。
【0056】
【他の実施態様】図7は他の実施態様である画像形成部
(記録ヘッド)316を示す断面図である。この実施態
様は、図5,6におけるインク供給ポンプ132,13
4および232,234に代えて、ピエゾ素子を用いた
インク供給ポンプ332,334を用いたものである。
このポンプ332,334は、ピエゾ素子332a、3
34aと、これらのピエゾ素子332a、334aを1
つの壁面とするキャビティ部332b、334bと、こ
のキャビティ部332b、334bに対してインクの流
れ方向によってコンダクタンス(抵抗の逆数)が変化す
る形状とした入口332c、334cおよび出口332
d、334dとを有する。ここにピエゾ素子332a、
334aのキャビティ部332b、334bに接する面
には、何らかの表面処理を施したり保護層を設けておく
のが望ましい。
【0057】このためピエゾ素子332a、334aを
駆動し変形させると、キャビティ部332b、334b
の容積が変化し、インクは入口332c、334cから
出口332d、334dの方向に流れる。ピエゾ素子3
32a、334aは各素子の機械的共振周波数のパルス
電圧で駆動される。従って各ピエゾ素子332a、33
4aの駆動パルス数を制御することにより、第1および
第2のインクの供給量を制御することができる。この場
合には前記図2に示した制御部36と同様の制御部を用
いることができる。
【0058】
【他の実施態様】図8〜12は他の実施態様であるイン
ク移送手段を備える画像形成部(記録ヘッド)を示す。
図8はピエゾインクジェット方式、図9はサーマルイン
クジェット方式、図10はコンティニュアスインクジェ
ット方式、図11は静電吸引インクジェット方式、図1
2は超音波インクジェット方式をそれぞれ示す。
【0059】これらの実施態様では前記図2と同様なピ
エゾ素子24A、26Aを用いた流量制御弁24,26
で制御された第1および第2のインクがインク吐出口4
4に導かれる。図8のインク移送手段Aでは、このイン
ク吐出口44付近に設けた吐出用ピエゾ素子400を用
いてインクを液滴402として吐出し、プリント用紙1
2に導くものである。
【0060】図9のインク移送手段Bでは、インク吐出
口44付近に設けたヒータ404によってインク液体を
加熱してバブル406を発生させ、インク液滴402を
吐出させるものである。図10の方式では、インク吐出
口44の前に設けた電極408(408a、408b)
間に発振器410によって画像信号に応じた高電圧を印
加する。この結果、インク吐出口44から引出したイン
ク液滴402は画像信号に応じて電荷を付与される。こ
れを偏向電極409(409a、409b)によって偏
向させ、不要な液滴402bをじゃま板412で除去し
つつ必要な液滴402aだけをプリント用紙12に導く
ものである。
【0061】図11のインク移送手段Dでは、インク吐
出口44を小径に絞り、このインク吐出口44とプリン
ト用紙12との間に発振器414により画像信号に応じ
た高電圧を印加する。高電圧によってインク吐出口44
からインク液滴402を引出してプリント用紙12に吸
引するものである。図12のインク移送手段Eではイン
ク吐出口44の外壁に超音波トランスデューサ416を
設け、この超音波トランスデューサ416が射出する超
音波をインク吐出口44の内壁に設けたフレネルレンズ
418でインク液体に集束させることによりインク液体
を加振し、液滴402を発生させるものである。
【0062】以上図1〜12で説明した実施態様では2
種のインクを混合するもので、その一方を無色透明イン
クとしたから、濃度を変化させて画像を形成することが
できる。しかしこの発明は2種以上のインク、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを混合し
たり、これらと無色透明なインクとを混合することによ
って色と濃度を同時に変化させるものであってもよい。
画像形成部16は、プリント用紙12などの画像受容体
に直接画像を形成するものに代えて、中間ドラムなどの
中間画像受容体に画像を形成し、この中間画像受容体か
らプリント用紙などの最終画像受容体に画像を転写する
ものであってもよい。
【0063】
【他の実施態様】図13は連続塗布方式による他の実施
態様である画像形成部(記録ヘッド)516を示す断面
図である。この実施態様は図6に示した画像形成部21
6においてインク供給ポンプ234に代えてインク供給
ポンプ534を用いたものである。
【0064】このインク供給ポンプ534は図7に示し
たインク供給ポンプ334と同様に構成されたものであ
る。すなわち第2のインク流路22にキャビティ部53
4bと、その前後に位置する逆止弁534c、534d
を設け、ピエゾ素子534aにより駆動されるダイヤフ
ラムあるいはピエゾ素子534aと一体なダイヤフラム
によりキャビティ部534bの容積を変化させるもので
ある。
【0065】
【他の実施態様】図14は同様に連続塗布方式による他
の実施態様である画像形成部(記録ヘッド)616を示
す断面図である。この実施態様は図2に示した画像形成
部16における流量制御弁26に代えてインク供給ポン
プ634を用いたものである。
【0066】第1のインク流路20には図示しないポン
プにより一定圧で第1のインクが供給され、この第1の
インク流路20に設けた流量制御弁624によりその流
量が制御される。この流量制御弁624は、ピエゾ素子
624Aにより駆動されるダイヤフラム624Bの変位
により、インク流路面積が制御される。第2のインク流
路22に設けるインク供給ポンプ634は、ピエゾ素子
634a、キャビティ部634b、逆止弁634c、6
34dを有する。
【0067】
【他の実施態様】図15は同様に連続塗布方式による他
の実施態様である画像形成部(記録ヘッド)716を示
す断面図である。この実施態様は図6に示した画像形成
部216におけるインク供給ポンプ234に代えてイン
ク供給ポンプ734を用いたものである。
【0068】このインク供給ポンプ734は、第2のイ
ンク流路22に臨むピエゾ素子734aを設け、このピ
エゾ素子734aとこれに対向するインク流路22の内
壁とに互いに対向するくさび状の突起734b、734
cを設けたものである。ここに突起734b、734c
は、インク流れ方向に向かって互いに広がる斜面を持
つ。ピエゾ素子734aの振動により突起734bがイ
ンク流路22内に進退動する。この結果これらの突起7
34b、734cの斜面間に挟まれたインクがインク吐
出口44方向に押し出される。従ってピエゾ素子734
aの振動数と振幅とによって第2のインクの吐出量が制
御されるものである。
【0069】
【他の実施態様】図16、17、18は逆止弁のそれぞ
れ異なる構造を示す斜視図、図19はその構造の詳細説
明図である。ここに示した逆止弁800、802、80
4は前記図7、13、14に示したインク供給ポンプ3
34(図7)、534(図13)、634(図14)に
用いるものである。これらの逆止弁800、802、8
04は、インクの流れ方向に対する抵抗がその逆方向に
対する抵抗よりも大きくなるような幾何学的形状を持つ
絞りとしたものである。従って可動部分を持たず、マイ
クロマシンの製造方法によって製造することが容易であ
る。
【0070】図16に示す逆止弁800は、基板800
aに右側から左側に向かってインク流路面積がほぼ連続
的に増加する斜面800bと、逆方向に向かってインク
流路面積が急激に増加する平面800cとを持つ。
【0071】この逆止弁800の近傍に容積が変動する
キャビティ部があれば、このキャビティ部の容積変動に
よりインクが逆止弁800を往復動する。この時のイン
ク流動は図16で左方向に向かう時に抵抗が小さくな
り、逆方向(右方向)に向かう時に抵抗が大きくなる。
このためキャビティ部の連続する容積変化により、イン
クは抵抗の小さい方向へ流れることになり、逆止弁とし
て機能するものである。
【0072】図17に示す逆止弁802は、基板802
aに形成した四角錐状の絞りを用いるものである。図1
8に示す逆止弁804は、基板804aに形成した円錐
状の絞りを用いるものである。これらの逆止弁802、
804も前記図16に示す逆止弁800と同様に機能す
るものである。
【0073】これらの逆止弁800、802、804
は、図19に示す詳細構造を持つ。すなわち図19の
(A)において、逆止弁800の斜面800bの傾き
θ、逆止弁802、804の角錐および円錐の錐面80
2b、804bの傾きθは、基板800aの斜面800
bのインク流れ方向に対する成分の長さ(以下単に厚さ
という)t、802、804aの厚さtとの関係で適切
に決めるべきである。
【0074】実験によると2°<θ<15°の範囲では
図19で上方向への流動抵抗が下方向への流動抵抗より
も小さくなり、流体は上向きに流れる。また20°<θ
<70°の時には反対に上方への流動抵抗が下方への流
動抵抗よりも大きくなり、流体は下向きに流れることが
解った。このように絞りの角度θにより流れる方向が変
わる場合には、この角度θを適切に決める必要がある。
【0075】また図19の(B)は逆止弁800Aの他
の構造を示す。この逆止弁800Aは2つの錐面800
Bと800Cとを連続させたものであり、両錐面800
Bと800Cとがそれぞれ中心線となす角度をθ1,θ2
とした時に角度θ2の範囲は、少なくとも錐面800B
が中心線となす角度θ1よりも大(θ2>θ1)とし、か
つ80°以上が望ましく、ほぼ90°が最も望ましいこ
とが解っている。
【0076】この角度θ2が90°より大幅に大きくな
ると、この図19(B)で上から下へ流れる場合に円錐
面800Cに気泡が付着して溜まり易いので望ましくな
い。なおこの角度θ2は60°以下では逆止弁としての
機能が著しく低下することが解った。また両錐面800
Bと800Cとの接続部分は、図にRで示すように適度
な円弧状の曲面にすれば、流体の流れが一層円滑にな
り、一層望ましい。
【0077】
【他の実施態様】図20、図21は画像形成部記録ヘッ
ドの配置例を示す図である。図20に示す画像形成部8
10は、画像受容体の幅より長い範囲で直線A上に並べ
た多数のインク吐出口44を備える。この画像形成部8
10は、このインク吐出口44の配列直線Aとプリント
用紙12の移送方向Bとが交わる角度Θが90°あるい
はほぼ90°になるように配設されている。図21に示
す画像形成部810は、この直線Aと移送方向Bが交わ
る角度Θが90°にならないように傾けたものである。
【0078】図20のものによれば、画像形成部810
のインク吐出口44は、画素と同じ間隔に設ける必要が
ある。図21のものによればインク吐出口44の間隔は
図20のものに比べて拡げることができる。このため画
像形成部810の製作が容易になる。
【0079】
【他の実施態様】図22は画像形成部810の拡大図、
図23は画像形成部の他の実施態様を示す拡大図であ
る。画像形成部810は前記したように直線A上に多数
のインク吐出口44を配列したものである。これに対し
て図23に示した画像形成部810Aは、隣接するイン
ク吐出口44を平行な2本の直線A1、A2上に振り分
けたものである。
【0080】この図23に示す画像形成部810Aによ
れば、各直線A1、A2上で隣接するインク吐出口44
の間隔を図22に示すものに比べて2倍に拡大すること
ができる。このため画像形成部810Aの製作が容易に
なる。なお直線A1、A2の2本に代えて3本以上の直
線にインク吐出口44を振り分けてもよく、この場合は
画像形成部の製作は一層容易になる。またこのように異
なる直線A1、A2にインク吐出口44を振り分ける場
合には、1本の直線上にインク吐出口44を配設した画
像形成部を、プリント用紙12の幅方向に画素のピッチ
分ずらして複数個重ねて密着させることにより構成する
ことができる。
【0081】
【他の実施態様】以上の実施態様では流量制御弁(2
4,26,624)は、いずれもピエゾ素子によりダイ
ヤフラム弁を駆動することによりインク流路面積を変化
させるものであり、また逆止弁とキャビティ部と可動部
材とを用いるインク流量制御手段では可動部材をピエゾ
素子で駆動するものを説明した。しかしこれら流量制御
弁や可動部材は、ピエゾ素子以外の原理に基づく駆動力
を利用するものであってもよい。例えば熱−圧力効果や
静電引用もしくは静電斥力を利用するものが使用でき
る。ここに熱−圧力効果は流動抵抗が温度によって大き
く変化する流体(インク自身であってもよい)を用い、
流体流路内の一箇所で流体温度をヒータで変化させるこ
とにより生じる流体の圧力変化を利用してダイヤフラム
を駆動するものである。
【0082】またダイヤフラム弁や可動部材の駆動に
は、磁歪効果や、画像形成に用いる複数の流体とは異な
る流体の界面張力の効果を利用したり、画像形成に用い
る流体とは異なる流体の熱および/または電気分解によ
り生じる気泡の圧力を利用することができる。さらに、
前記熱−圧力効果で熱によって流路抵抗を変化させるの
に代えて、電界や磁界など他の物理的、化学的な特性を
変化させることによって、画像形成に用いる複数の流体
とは異なる流体の流路抵抗を変化させることにより、こ
の流体の圧力変化を発生させ、この圧力の変化を利用し
てダイヤフラムや可動部材を駆動するものであってもよ
い。
【0083】インク流路を開閉する形式のダイヤフラム
弁の場合には、インク流路を閉じる弁板を両持ち梁や片
持ち梁で保持する構造のものが使用可能である。すなわ
ちインク流路の開口を弁板に対して略垂直に対向させ、
この弁板をインク流路の開口と反対側の面からピエゾ素
子などのアクチュエータで押圧する構造とした場合に、
この弁板を両持ち梁あるいは片持ち梁にするものであ
る。
【0084】前記図2に示した実施態様では、ポンプ3
2、34が一定圧のインクを吐出し、流量調整弁24、
26によって各インクの吐出量をそれぞれ別々に制御す
るものであった。また図5、6に示した実施態様ではポ
ンプ132、334および232、234はそれぞれ独
立にインク吐出量を可変としたものであった。さらに図
7に示した実施態様はインク供給ポンプ332、334
により各インクの吐出量を可変としたものであった。
【0085】この発明は、各インクを共に一定圧で供給
し流量調整弁で吐出量を制御するもの(図2の実施態
様)、各インクを共に吐出量をポンプで可変としたもの
(図5、6、7の実施態様)だけでなく、一部のインク
を一定圧で供給し、他のインクの吐出量を可変としたも
のであってもよい。例えば乾燥後に無色透明となるイン
クを一定圧で流量調整弁を用いることなく連続供給する
一方、他の着色したインクを流量制御弁(図2に示した
もの)や吐出量可変なポンプ(図5、6に示したもの)
やインク供給ポンプ(図7に示したもの)でその吐出量
を可変としたものであってもよい。
【0086】この場合には、全てのインクが集合して通
るインク流路の面積が常に一定であるために、一定圧で
供給される一方のインクの流量は、他方の吐出量が制御
されるインクの吐出量を変化させることにより自然に変
化する。また流量制御弁を用いることなく一定圧で供給
する無色透明なインクは、記録ヘッド内に形成したイン
ク流路をアレイ状に分岐させることにより1つのインク
ポンプから各インク吐出口に均等に導くことができ、記
録ヘッドの構成を簡単にすることが可能になる。
【0087】以上の実施態様は画像を形成するものとし
て説明した。すなわち用紙やフィルムなどに二次元的に
画像を描くものとして説明した。しかしこの発明は液晶
カラーディスプレイなどの画像表示器に用いるモザイク
フィルタ、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンのカラ
ーモザイクを繰り返して配列したカラーフィルタの製作
に用いることができる。また空間的に繰り返し性のある
パターンを形成する工業製品の製造にもこの発明は適用
することができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、複数の
インクの合計吐出体積流量が常に一定となるようにイン
クの流量を制御するものであるから、画像受容体に導か
れる複数のインクからなるインク液体の移送条件が揃
い、円滑かつ高精度な移送が可能になる。ここに用いる
複数のインクのうち少なくとも1種を画像非形成インク
とし、この画像非形成インクを常に含むように複数のイ
ンクの混合割合を制御する場合には、画像非形成インク
の混合割合を変えることにより濃度を変えることができ
る。複数のインクはイエロー、マゼンタ、シアンのイン
クとして、これらの混合比を変えることによりカラー画
像を形成できる。、また画像非形成インクを用いる場合
にはこの画像非形成インクに退色防止剤などを含ませて
おくことにより画像の退色を防止したり他の特別な性質
を付与することができる(請求項2)。
【0089】複数のインクは共通のインク吐出口から吐
出させれば、画像の色ずれや濃度ずれを無くしたり極め
て小さくして画質を向上させることができる(請求項
3)。複数のインクの流量は、画像受容体の幅方向(移
動方向に直交する方向または略直交する方向)の異なる
画素ごとに制御すれば、二次元に濃度または/および色
が変化する画像を形成することができる(請求項4)。
【0090】この場合には各画素に対応するインク吐出
口を独立に形成することができる(請求項5)、このよ
うに独立に形成したインク吐出口からはインクジェット
方式によってインク液滴を画像受容体に移送することが
できる(請求項6)。ここに用いるインクジェット方式
としては、ピエゾインクジェット方式、サーマルインク
ジェット方式、コンティニュアスインクジェット方式、
静電吸引インクジェット方式、超音波インクジェット方
式などが使用できる(請求項7)。
【0091】インク吐出口から吐出されるインク液体
は、連続した流体流として画像受容体に移す方式、すな
わち連続塗布方式で画像を形成してもよい(請求項
8)。この場合各画素ごとに設けたインク吐出口から連
続流体流として吐出させて画像受容体に塗布してもよい
が、各インク吐出口をつなぐスリットを通して吐出させ
てもよい。この場合には、インク液体を構成する複数の
インクを互いに混合せずに乱れの無い層流としていずれ
かのインクを常に画像受容体側あるいは表面側に位置さ
せて塗布することができ、画質を一層向上させることが
できる(請求項9)。
【0092】インク流量は、複数のインクの流路断面積
を変化させることにより制御でき(請求項10)、この
ためにはピエゾ素子を用いた流路制御弁をインク流路に
設けて(請求項11)、各インク流路の流路断面積の合
計が常に一定となるように各ピエゾ素子を制御する(請
求項12)。このピエゾ素子はこの素子に固有な機械的
共振周波数で駆動し、この周波数のパルス数によってイ
ンク流量を制御すればよい(請求項13)。
【0093】インク流路の断面積を制御するのに代え
て、インクの供給ポンプの吐出量を変えることによって
インク流量を制御してもよい(請求項14)。ここに用
いるインク供給ポンプとしては、インク流路に設けた少
なくとも1つの逆止弁と、この逆止弁の近傍に設けたキ
ャビティ部と、このキャビティ部の容量を変化させる可
動部材とを備えるものとすることができる(請求項1
5)。ここに用いる逆止弁は、インクの流れ方向の流動
抵抗が小さくその逆方向の流動抵抗が大きくなる幾何学
的形状としたもの、例えば絞りとすることができる(請
求項16)。
【0094】インク供給ポンプはパルス数によって吐出
量を制御できるパルスモータを用いたものが使用できる
(請求項17)。この場合には、各インクを吐出する別
々のインク供給ポンプをパルスモータで駆動し、各イン
クごとのポンプを駆動する複数のモータの駆動パルス数
の合計が一定になるように制御すればよい(請求項1
8)。
【0095】パルスモータに代えてピエゾ素子と逆止弁
とでインク供給ポンプを形成してもよい(請求項1
9)。この場合ピエゾ素子は素子に固有な機械的共振周
波数で駆動し、この駆動周波数のパルス数(例えば単位
時間内のパルス数)を各ピエゾ素子に対して合計した値
が常に一定になるように制御することにより、インク吐
出体積流量を一定に制御することができる。
【0096】請求項20の発明によれば、前記の方法の
実施に直接使用される画像形成装置が得られる。各イン
クの流量をそれぞれのインク流路に設けた流量制御弁に
よって制御する場合には(請求項21)、この流量制御
弁をピエゾ素子により駆動されるダイヤフラム弁で構成
することができる(請求項22)。流量制御弁は、熱−
圧力効果により駆動するダイヤフラム弁としたり(請求
項23)、静電引力もしくは静電斥力により駆動される
ダイヤフラム弁で形成することができる(請求項2
4)。
【0097】流量制御弁に代えて、インク供給ポンプの
吐出量を制御してもよい(請求項25)。インク供給ポ
ンプは逆止弁と、その近傍に設けたキャビティ部と、可
動部材とで構成することができる(請求項26)。ここ
に逆止弁はインク流れ方向の流れ抵抗が逆方向の流れ抵
抗よりも小さくなる幾何学的形状のものとすることがで
きる(請求項27)。
【0098】ここに用いる可動部材は、ピエゾ素子で駆
動するダイヤフラム(請求項28)、熱−圧力効果によ
って駆動されるダイヤフラム(請求項29)、静電引力
または静電斥力により駆動されるダイヤフラム(請求項
30)、磁歪効果により駆動されるダイヤフラム(請求
項31)、インクとは異なる流体の界面張力効果により
駆動されるダイヤフラム(請求項32)、インクとは異
なる流体の電気分解により生じる気泡で駆動されるダイ
ヤフラム(請求項33)などが使用できる。
【0099】インク供給ポンプを各インク流路に設けた
逆止弁とピエゾ素子とで形成した場合には、各ピエゾ素
子の駆動周波数のパルス数の合計が常に一定になるよう
に制御する(請求項34)。インク吐出口は各画素ごと
に独立して画像受容体に対向させることができ(請求項
35)、インクジェット方式のインク移送手段でインク
液体を画像受容体に導くことができる(請求項39)。
【0100】インク吐出口は画像受容体に近接して対向
させ、インク液体をインク吐出口から連続した流体流と
して画像受容体に移送することができる(請求項36,
連続塗布方式)。この場合各インク吐出口を共通のスリ
ットに開口させ、このスリットを介してインク液体を吐
出させれば、複数のインクを互いに混合させず層流とし
て塗布できるので画像受容体に接触するインクや表面に
露出するインクに特別な性質を付与することにより画質
を向上させることができる(請求項37)。なお画像受
容体は、プリント用紙などの最終画像受容体だけでな
く、ドラムなどの中間画像受容体を含む(請求項3
8)。
【0101】画像形成装置に用いる記録ヘッドは、画像
受容体の相対移動方向に対して直交またはほぼ直交する
直線上に沿ってインク吐出口を配列したものとすること
ができる(請求項40)。しかしインク吐出口を配列し
た直線を画像受容体の相対移動方向に対して傾けておけ
ば、各インク吐出口の間隔を拡げることができる。
【0102】記録ヘッドは、隣接するインク吐出口を、
画像受容体の相対移動方向に対して直交またはほぼ直交
する複数の直線上に振り分けておいてもよい(請求項4
1)。この場合は各直線上に配列されたインク吐出口の
間隔が拡大することになるから、塗布ヘッドの製作は一
層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の画像形成装置の概念図
【図2】同じく画像形成部の拡大断面図
【図3】画像形成部の一実施態様を示す斜視図
【図4】同じく塗布状態を示す拡大断面図
【図5】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図6】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図7】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図8】他の実施態様であるインク移送手段を備える画
像形成部を示す図
【図9】他の実施態様であるインク移送手段を備える画
像形成部を示す図
【図10】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像形成部を示す図
【図11】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像形成部を示す図
【図12】他の実施態様であるインク移送手段を備える
画像形成部を示す図
【図13】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図14】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図15】他の実施態様である画像形成部を示す断面図
【図16】逆止弁の構造を示す斜視図
【図17】逆止弁の構造を示す斜視図
【図18】逆止弁の構造を示す斜視図
【図19】逆止弁の詳細説明図
【図20】画像形成部の配置例を示す図
【図21】画像形成部の配置例を示す図
【図22】画像形成部の拡大図
【図23】画像形成部の他の実施態様を示す拡大図
【符号の説明】
12 画像受容体としてのプリント用紙 16、16A、116、216、316、516、61
6、716 画像形成部(記録ヘッド) 20 第1のインク流路 22 第2のインク流路 24、26、624 流量制御弁 24A、26A、332a、334a、534a、62
4a、634a、734a ピエゾ素子 24B、26B、624b ダイヤフラム弁 28、30 インクタンク 32、34、132、134、232、234、53
4、634、734 インク供給ポンプ 36 制御部 38 演算部 40、42 ドライバ 44 インク吐出口 334c、334d、534c、534d、634c、
634d、800、802、804、800A 逆止弁 810、810A 画像形成部(記録ヘッド) A〜E インク移送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石坂 英男 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA11 EC17 EC18 EC40 ED08 EE17 FA03 FA04 FA05 FA07 KB09 2C057 AF23 AG44 AH11 AM14 2C162 AE25 AE76

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインクをそれらの混合割合を画像
    信号に基づいて変化させつつインク吐出口から吐出さ
    せ、かつこのインク吐出口に対して相対移動する画像受
    容体に移送することによって画像を形成する画像形成方
    法において、 前記複数のインクの合計吐出体積流量が常に一定となる
    ようにインクの流量を制御することを特徴とする画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】 複数のインクのうち少なくとも1種のイ
    ンクは少なくとも乾燥後は実質的に画像を形成しない画
    像非形成なインクであり、この画像非形成なインクを常
    に含むように複数のインクの混合割合が制御される請求
    項1の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 複数のインクは共通のインク吐出口から
    吐出される請求項1または2の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 複数のインクの流量は、画像受容体の移
    動方向に直交または略直交する方向の異なる画素ごとに
    制御される請求項1〜3のいずれかの画像形成方法。
  5. 【請求項5】 異なる画素ごとに流量が制御された複数
    のインクは、異なる画素に対応して設けられたインク吐
    出口からそれぞれ吐出される請求項1〜4のいずれかの
    画像形成方法。
  6. 【請求項6】 インク吐出口から吐出される複数のイン
    クは、インクジェット方式によって画像受容体に移送さ
    れる請求項1〜5のいずれかの画像形成方法。
  7. 【請求項7】 インクジェット方式は、ピエゾインクジ
    ェット方式、サーマルインクジェット方式、コンティニ
    ュアスインクジェット方式、静電吸引インクジェット方
    式、超音波インクジェット方式のいずれかである請求項
    6の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 インク吐出口から吐出される複数のイン
    クは、連続した流体流として画像受容体に移されて画像
    を形成する請求項1〜5のいずれかの画像形成方法。
  9. 【請求項9】 異なる画素ごとに流量が制御された複数
    のインクは、異なる画素ごとに設けたインク吐出口を通
    りさらに各インク吐出口をつなぐスリットを通して連続
    した流体流として画像受容体に移され、画像を形成する
    請求項1〜5のいずれかの画像形成方法。
  10. 【請求項10】 インク流量は、インク流路の断面積を
    変化させることによって制御する請求項1〜9のいずれ
    かの画像形成方法。
  11. 【請求項11】 インク流路の断面積はピエゾ素子によ
    って制御される請求項9の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 複数のインクをそれぞれ供給するイン
    ク流路にピエゾ素子がそれぞれ設けられ、これらピエゾ
    素子により制御されたインク流路断面積の合計が常に一
    定となるように各ピエゾ素子が制御される請求項11の
    画像形成方法。
  13. 【請求項13】 ピエゾ素子は素子に固有な機械的共振
    周波数で駆動され、この周波数のパルス数を変化させる
    ことによってインク流量を制御する請求項10または1
    1の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 インク流量は、インク供給ポンプの吐
    出量を変化させることによって制御する請求項1〜9の
    いずれかの画像形成方法。
  15. 【請求項15】 インク供給ポンプは、インク流路に設
    けられた少なくとも1つの逆止弁と、この逆止弁の近傍
    に設けられたキャビティ部と、このキャビティ部の容量
    を変化させる可動部材とを備え、前記可動部材による前
    記キャビティ部の容量変化によってインクを吐出する請
    求項14の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 逆止弁はインク吐出口へ向かうインク
    の流れに対する抵抗がその逆方向に対する抵抗よりも小
    さくなる幾何学的形状を有する請求項15の画像形成方
    法。
  17. 【請求項17】 インク供給ポンプはパルスモータによ
    り駆動される請求項14の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 複数のインクをそれぞれ供給するイン
    ク流路には、パルスモータにより駆動されるインク供給
    ポンプが設けられ、各モータの駆動パルス数の合計が常
    に一定となるように各モータが制御される請求項17の
    画像形成方法。
  19. 【請求項19】 複数のインクをそれぞれ供給するイン
    ク流路には、それぞれピエゾ素子と逆止弁を用いたイン
    ク供給ポンプが設けられ、各ピエゾ素子は素子に固有な
    機械的共振周波数で駆動され、この周波数のパルス数の
    合計が常に一定になるよう各ピエゾ素子が制御される請
    求項14の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 複数のインクをそれらの混合割合を画
    像信号に基づいて変化させつつインク吐出口から吐出さ
    せ、かつこのインク吐出口に対して相対移動する画像受
    容体に移送することによって画像を形成する画像形成装
    置において、 前記複数のインクのインク流量をそれぞれ独立に制御す
    るインク流量制御手段と、前記画像信号に対応する各イ
    ンクの混合割合でかつ各インクのインク流量の合計が一
    定の吐出体積流量となるように各インクのインク流量を
    求める演算部と、この演算部の演算結果に基づいて前記
    インク流量制御手段を駆動するドライバとを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 インク流量制御手段は、インク流路に
    設けられインク流路面積を変化させる流量制御弁で形成
    される請求項20の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 流量制御弁はピエゾ素子により駆動さ
    れるダイヤフラム弁である請求項21の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 流量制御弁は、熱−圧力効果によって
    駆動されるダイヤフラム弁である請求項21の画像形成
    装置。
  24. 【請求項24】 流量制御弁は、静電引力もしくは静電
    斥力により駆動されるダイヤフラム弁である請求項21
    の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 インク流量制御手段は、インク流路に
    設けられたパルスモータ駆動のインク供給ポンプで形成
    される請求項20の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 インク流量制御手段は、インク流路に
    設けられた逆止弁と、この逆止弁の近傍に設けられたキ
    ャビティ部と、このキャビティ部の容量を変化させる可
    動部材とを備え、前記可動部材により前記キャビティ部
    の容量を変化させることによってインクを吐出する請求
    項20の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 逆止弁はインク吐出口へ向かうインク
    流動に対する抵抗がその逆方向に対する抵抗よりも小さ
    い幾何学的形状を有する請求項26の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 可動部材はピエゾ素子で駆動されるダ
    イヤフラムである請求項26の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 可動部材は、熱−圧力効果によって駆
    動されるダイヤフラムである請求項26の画像形成装
    置。
  30. 【請求項30】 可動部材は、静電引力もしくは静電斥
    力により駆動されるダイヤフラムである請求項26の画
    像形成装置。
  31. 【請求項31】 可動部材は、磁歪効果により駆動され
    るダイヤフラムである請求項26の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 可動部材は、画像形成に用いる複数の
    インクとは異なる流体の界面張力効果により駆動される
    ダイヤフラムである請求項26の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 可動部材は、画像形成に用いる複数の
    インクとは異なる流体の電気分解により生じる気泡によ
    り駆動されるダイヤフラムである請求項26の画像形成
    装置。
  34. 【請求項34】 インク流量制御手段が、複数のインク
    をそれぞれ供給する各インク流路に設けられ、各ピエゾ
    素子は素子に固有な機械的共振周波数で駆動される一
    方、各ピエゾ素子の駆動周波数のパルス数の合計が常に
    一定になるように各ピエゾ素子が制御される請求項28
    の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 インク吐出口は画像受容体の移動方向
    に直交または略直交する方向に画素ごとに並設され、こ
    れらのインク吐出口は独立して画像受容体に対向してい
    る請求項20〜34のいずれかの画像形成装置。
  36. 【請求項36】 インク吐出口は画像受容体に近接して
    対向し、複数のインクはインク吐出口から吐出されて連
    続した流体流となって画像受容体に移される請求項20
    〜34のいずれかの画像形成装置。
  37. 【請求項37】 画素ごとに設けた複数のインク吐出口
    は、画像受容体に近接して対向するスリット内に開口
    し、各インク吐出口から吐出される流体はスリットから
    帯状に連続した流体流となって画像受容体に移される請
    求項20〜34のいずれかの画像形成装置。
  38. 【請求項38】 請求項36または37の画像形成装置
    において、さらにインク吐出口から吐出される流体を連
    続して受け取り画像受容体に移送する中間受容体を備え
    る画像形成装置。
  39. 【請求項39】 請求項20〜35のいずれかの画像形
    成装置において、さらにインク吐出口から吐出される流
    体を画像受容体にインクジェット方式によって導くイン
    ク移送手段を備える画像形成装置。
  40. 【請求項40】 請求項20〜39のいずれかの画像形
    成装置に用いる記録ヘッドであって、インク吐出口が、
    画像受容体の相対移動方向に対して直交またはほぼ直交
    する直線上に沿って配列されていることを特徴とする記
    録ヘッド。
  41. 【請求項41】 請求項20〜39のいずれかの画像形
    成装置に用いる記録ヘッドであって、隣接するインク吐
    出口が、画像受容体の相対移動方向に対して直交または
    ほぼ直交する互いに平行な複数の直線上に振り分けられ
    ていることを特徴とする記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7458664B2 (en) 2005-03-15 2008-12-02 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
US7748808B2 (en) 2005-10-27 2010-07-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Droplet ejection apparatus and inkjet recording apparatus
JP2010531755A (ja) * 2007-07-03 2010-09-30 イーストマン コダック カンパニー コンティニュアス式インクジェット印刷の方法

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