JP2000244560A - 通信サービス品質制御方法及び装置 - Google Patents

通信サービス品質制御方法及び装置

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JP2000244560A JP4005299A JP4005299A JP2000244560A JP 2000244560 A JP2000244560 A JP 2000244560A JP 4005299 A JP4005299 A JP 4005299A JP 4005299 A JP4005299 A JP 4005299A JP 2000244560 A JP2000244560 A JP 2000244560A
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Ken Nakaoka
謙 中岡
Jun Matsuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークや通信端末装置におけるQoS
の変動に基づいて通信サービスを提供するアプリケーシ
ョンのQoSを動的にかつ適応的に制御することができ
る通信サービス制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 リソースモニタリング部61は、端末リ
ソース情報及びネットワークのリソース情報をモニタリ
ングしてQoS制御部60に出力する。QoS制御部6
0は、モバイルPC32からのアプリケーションQoS
要求及びQoS変更ポリシーを受信したとき、検出され
たリソース情報に基づいて誤り耐性制御処理を実行した
後、アプリケーションQoSを実行するために必要なリ
ソースのQoSを計算し、計算されたリソースQoSに
基づいて受信した動画像データの再符号化パラメータを
計算し、計算された再符号化パラメータで受信した動画
像データを再符号化してモバイルPC32に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して接続された相手端末装置と通信するときに、自端末
装置において、通信サービスを実現するためのリソース
におけるサービスの品質を決定し、上記リソースにおけ
るサービスの品質に従って通信を行うように制御する通
信サービス品質制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯情報端末と無線通信を用いた
マルチメディア移動通信が普及しつつある。一般に無線
通信は有線通信に比べて利用可能帯域は狭く、伝送誤り
率が高いという特徴があり、かつ帯域や誤り率が端末の
移動又は時間とともに動的に変動する。そのため無線と
有線の通信環境の差を埋め、動的に変化する無線通信環
境に対して適応的にサービスの品質(Quality
of Service:以下、QoSという。)の制御
を行うことが重要である。
【0003】従来技術文献1「エラン・アミール(Elan
Amir)ほか,“アプリケーションレベルのビデオゲー
トウェイ(An Application Level Video Gateway)”,P
roceedings of ACM Multimedia,1995年」では、2つの
異種通信網間で動画像符号化方式を変換するビデオゲー
トウェイ(video gateway)(以下、第1の従来例とい
う。)が提案されている。第1の従来例のビデオゲート
ウェイの主たる目的は、符号化方式変換によって動画像
の伝送データ量を通信帯域に整合させることにある。
【0004】また、従来技術文献2「ワイ・タカシマ
(Y. Takasima)ほか,“リバーシブル可変長符号(Rev
ersible Variable Length Codes)”,IEEE Transactio
ns onCommunications、Vol.43、No.2/3/4、1995年2月/3月
/4月」では、代表的な誤り耐性技術の一つとして、リ
バーシブル可変長符号(以下、第2の従来例という。)
が提案されている。第2の従来例によれば、受信データ
に誤りが生じた場合、通常は部分的に廃棄されなければ
ならなかった誤り発生点以降のデータを逆方向に復号す
ることが可能なため、誤り耐性が強化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では、異種通信網間の誤り特性の相違及びそれに
対応するための誤り耐性制御機構は考慮されていない。
また、第2の従来例では、符号化の持つ冗長性により符
号量が通常より増加し、中間サーバでRVLCを適用し
た場合は、この符号量増加に対する補償機構を考慮する
必要があるが、この点については第2の従来例の範囲外
となっている。
【0006】また、無線及び有線の通信環境が混在する
マルチメディア移動通信では、無線通信と有線通信の品
質の差を如何にして埋め、シームレス通信を実現するか
ということが一つの課題である。
【0007】本発明の目的は以上の問題点を解決し、ネ
ットワークや通信端末装置におけるQoSの変動に基づ
いて通信サービスを提供するアプリケーションのQoS
を動的にかつ適応的に制御することができる通信サービ
ス制御方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の通信サービス品質制御方法は、ネットワークを介し
て接続された複数の端末装置間の通信サービスの品質を
制御する通信制御手段を備えた端末装置の通信サービス
品質制御方法において、通信サービスを実現する端末装
置のリソース情報及びネットワークのリソース情報を検
出して出力することと、1つの端末装置から通信サービ
スのアプリケーションのサービス品質を変更する要求信
号を受信したとき、検出されたリソース情報に基づいて
所定の誤り耐性制御処理を実行した後、アプリケーショ
ンのサービス品質を実行するために必要なリソースのサ
ービス品質を計算し、計算されたリソースのサービス品
質に基づいて受信したデータの再符号化パラメータを計
算し、計算された再符号化パラメータで受信したデータ
を再符号化して上記要求信号を送信した端末装置に送信
するように制御することとを含むことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の通信サービス品質制
御方法は、請求項1記載の通信サービス品質制御方法に
おいて、上記要求信号を送信した端末装置からの変更要
求のアプリケーションのサービス品質に基づいて、アプ
リケーションのサービス品質を実行するために必要なリ
ソースのサービス品質を計算し、計算されたリソースの
サービス品質に基づいて受信したデータの再符号化パラ
メータを計算することをさらに含むことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3記載の通信サービス品質
制御方法は、請求項1又は2記載の通信サービス品質制
御方法において、上記誤り耐性制御処理は、通信路にお
ける符号化誤り耐性制御方法と、情報源における符号化
誤り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行されるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項4記載の通信サービス
品質制御装置は、ネットワークを介して接続された複数
の端末装置間の通信サービスの品質を制御する通信制御
手段を備えた端末装置の通信サービス品質制御装置にお
いて、通信サービスを実現する端末装置のリソース情報
及びネットワークのリソース情報を検出して出力する検
出手段を備え、上記通信制御手段は、1つの端末装置か
ら通信サービスのアプリケーションのサービス品質を変
更する要求信号を受信したとき、検出されたリソース情
報に基づいて所定の誤り耐性制御処理を実行した後、ア
プリケーションのサービス品質を実行するために必要な
リソースのサービス品質を計算し、計算されたリソース
のサービス品質に基づいて受信したデータの再符号化パ
ラメータを計算し、計算された再符号化パラメータで受
信したデータを再符号化して上記要求信号を送信した端
末装置に送信するように制御すること特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の通信サービス品質制
御装置は、請求項4記載の通信サービス品質制御装置に
おいて、上記通信制御手段は、上記要求信号を送信した
端末装置からの変更要求のアプリケーションのサービス
品質に基づいて、アプリケーションのサービス品質を実
行するために必要なリソースのサービス品質を計算し、
計算されたリソースのサービス品質に基づいて受信した
データの再符号化パラメータを計算することを特徴とす
る。
【0013】さらに、請求項6記載の通信サービス品質
制御装置は、請求項4又は5記載の通信サービス品質制
御装置において、上記誤り耐性制御処理は、通信路にお
ける符号化誤り耐性制御方法と、情報源における符号化
誤り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行されるこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0015】図1は、本発明に係る一実施形態である、
通信コーディネーションサーバ(Communication Coordi
nation Server:以下、CCSという。)10を備え
た、無線通信網及び有線通信網を有するネットワーク上
における動画像通信システムを示すブロック図である。
本実施形態の動画像通信システムにおいて、例えば、ビ
デオサーバ装置30から動画像データを、例えばISD
N回線、インターネット、LANなどのネットワーク
(以下、NEともいう。)20、CCS10、無線基地
局装置31を介してモバイルパーソナルコンピュータ
(以下、モバイルPCという。)32に伝送する場合に
ついて説明する。当該動画像通信システムのCCS10
において、リソースモニタリング部61は、動画像通信
を実現するCPU70のCPU使用率などの端末リソー
ス情報、並びに、ネットワークトランシーバ50で検出
されたネットワーク20における伝送帯域及びビットエ
ラーレート(BER)などのネットワークリソース情報
をモニタリングしてQoS制御部60に出力する。本実
施形態では、QoS制御部60は、モバイルPC32か
らのアプリケーションQoS要求及びQoS変更ポリシ
ー(ここで、QoS変更ポリシーとは、ユーザが所望す
る具体的なQoSの仕様パラメータをいう。)を受信し
たとき、図2に示すように、上記リソースモニタリング
部61で検出された端末リソース情報及びネットワーク
リソース情報に基づいて、公知の誤り訂正符号方式(Fo
rward Error Correction:以下、FECという。)や自
動再送要求方式(Automatic Repeat Request:以下、A
RQという。)などの通信路における符号化誤り耐性制
御処理及び/又はH.263、MPEG−4などの情報
源における符号化誤り耐性制御処理を含む誤り耐性制御
処理が必要であるかを判断し、必要であると判断したと
き上記誤り耐性制御処理を実行した後、所定のQoSマ
ッピング法によりアプリケーションQoSを実行するた
めに必要なリソースのQoSを計算し、計算されたリソ
ースQoSに基づいて受信した動画像データの再符号化
パラメータを計算し、計算された再符号化パラメータで
受信した動画像データを再符号化してモバイルPC32
に送信することを特徴としている。
【0016】図1に示すように、ネットワーク20上に
おいて、動画像データを蓄積して供給するビデオサーバ
装置30と、それのクライアントであるパーソナルコン
ピュータ(以下、PCという。)11及びワークステー
ション(以下、WSという。)12と、クライアントで
あるモバイルPC32と無線通信を行うための無線基地
局装置31と、例えばモバイルPC32との動画像通信
におけるQoSを制御するCCS10とが設けられる。
クライアントであるPC11、WS12及びモバイルP
C32はそれぞれ、ビデオサーバ装置30から動画像デ
ータをネットワーク20を介して受信してCRTディス
プレイ上に表示する。ここで、本実施形態では、今後マ
ルチメディア通信で重要と考えられる動画像メディアを
対象としてCCS10におけるQoS制御処理について
述べるが、動画像データのみならず、静止画像データ、
音声データ、テキストデータ等のマルチメディアデータ
を対象としてもよい。
【0017】有線環境上の動画像送信端末から、圧縮符
号化された動画像ストリームを無線環境上の移動端末へ
伝送する場合を考えると、一般的に、無線環境は有線環
境に比べて狭帯域で高伝送誤り率という特徴があり、両
者の提供するQoSには隔たりがある。さらに無線環境
は動的に変動するため、そのときどきの状況に応じた処
理が必要とされる。特に伝送誤り率の高い無線経路に対
し、伝送誤りを補償することは利用者の利便性を向上さ
せる上で重要である。そこで、本発明に係る実施形態で
は、通信路における符号化技術と情報源における符号化
技術とを組み合わせた誤り耐性制御機能を有するCCS
10を提供する。さらに、本実施形態のCCS10は、
網や端末の資源状況を監視し、誤り耐性技術の持つ冗長
性等も考慮したうえで動画像ストリームのQoSを適応
的に変換する機能も提供する。このように誤り耐性技術
とQoS変換を連動し、通信状況や利用者の要求に応じ
たきめ細かいQoS調整を行うことが本発明に係る実施
形態のCCS10の特徴である。
【0018】CCS10は、図1に示されるようにネッ
トワーク20のような有線ネットワーク上に設けられ、
高性能な固定端末であるビデオサーバ装置30と、無線
ネットワーク上の携帯情報端末であるモバイルPC32
との通信を仲介する。CCS10の機能としては、
(1)キャッシング(一時保存処理)、(2)QoS変
換、(3)誤り耐性強化を含む。
【0019】図2は、図1のCCS10の各機能を示す
図である。CCS10は、モバイルPC32を介したユ
ーザからの動画像データのQoSの要求と、ネットワー
クトランシーバ50及びCPU70からネットワーク又
は端末のQoS変動の各情報を受信する。CCS10
は、ネットワーク又は端末のリソース情報に応じて、動
画像データの誤り耐性を動的に制御する。誤り耐性制御
処理は、図2に示されるように、通信路における符号化
誤り耐性制御技術として、公知のFECやARQ等から
選択的に用い、かつ情報源における符号化誤り耐性制御
技術として、国際電気通信連合電気通信標準化部門(Int
ernational Telecommunication Union-Telecommunicati
ons sector:以下、ITU−Tという。)勧告のH.2
63や国際標準化機構(International Organization fo
r Standardization:以下、ISOという。)によるMP
EG−4等から誤り耐性機能を選択的に用いることによ
って行われる。その際に生じる利用可能なリソース量と
動画像データ量の不整合は、動画像のQoS変換制御に
よって補償する。動画像のQoS変換制御は、ユーザの
指定するQoS要求又はQoS変換ポリシーにより、C
CS10において動画像符号化方式又は符号化パラメー
タを変更することにより実現する。
【0020】ところで、現在、低ビットレートに対する
動画像符号化の国際標準方式として、ITU−Tより
H.263が勧告され、ISOでは、MPEG−4の標
準化作業が進んでいる。そこで提案されている誤り対策
機能のいくつかは、スライスモード(H.263)、セ
グメント独立復号モード(H.263)、いわゆるNE
WPRED(H.263)、再同期用マーカ(MPEG
−4)、データパーティショニング(MPEG−4)、
リバーシブル可変長符号(Reversible VariableLength
Codes:以下、RVLCという。)(MPEG−4)等
である。
【0021】本実施形態のCCS10では、上述の誤り
耐性方式を、通信環境に応じて、FECやARQ等の通
信路における符号化誤りの耐性制御技術と組み合わせて
用いる。例えば、誤り率が高い場合は、RVLCとFE
Cとを組み合わせて用いることによって誤り回復機能を
高める。その際、誤り制御符号による実質的な伝送帯域
の減少に対しては、CCS10におけるQoS変換処理
により動画像データ等のメディア情報量を削減すること
により対応する。また、情報源における符号化誤り耐性
制御技術として、参照フレームを切り替えるNEWPR
EDを用いる場合にも、CCS10におけるQoS変換
処理によって、受信端末であるモバイルPC32におい
て一時保存する参照フレームの数を増大させることによ
り、NEWPREDの効果を高めることができる。
【0022】図3は、図1のCCS10をより詳細に説
明するブロック図を示す。CCS10は、ネットワーク
トランシーバ50、動画像復号化部51、動画像再符合
化部52、QoS制御部60、リソースモニタリング部
61、CPU70,マッピングテーブルメモリ81、境
界条件メモリ82及びスプライン係数メモリ83を備え
る。ネットワークトランシーバ50は、モバイルPC3
2からのQoS要求又はQoS変更ポリシーをネットワ
ーク20を介して受信してQoS制御部60に送信し、
かつ、ビデオサーバ装置30からの動画像データを受信
して動画像復号化部51に送信する。ネットワークトラ
ンシーバ50はさらに、動画像再符号化部52において
再符号化された動画像データをネットワーク20を介し
てモバイルPC32に送信する。
【0023】リソースモニタリング部61は、ネットワ
ーク20及びモバイルPC32のような網及び端末のリ
ソース状況の監視を行い、現状のリソース情報を獲得す
る。ここで、リソース情報とは、ネットワーク(ネット
ワーク20、並びに、無線基地局装置31及びモバイル
PC32間の無線通信網)のリソース情報、端末(モバ
イルPC32及びCCS10)のリソースの情報を含
む。ネットワークのリソース情報は、1秒間にビデオサ
ーバ装置30からモバイルPC32に伝送される平均デ
ータ量(bps)で表される必要帯域と、所定の時間内
での誤りビットの割合(BER)とであり、端末のリソ
ース情報は、モバイルPC32におけるCPU使用率及
びメモリ使用率とであり、CCS10のリソース情報
は、CPU70の使用率である。これらをリソースQo
Sとして定義する。
【0024】QoS制御部60は、モバイルPC32か
らのQoS要求又はQoS変更ポリシーに基づいて、必
要であれば、通信路における符号化誤り耐性制御技術及
び情報源における符号化誤り耐性制御技術との選択的使
用と、QoS変換(マッピング)処理を行い、QoS要
求を満たすために必要なリソースQoSを決定する。誤
り耐性制御技術は、状況に応じて種々の誤り耐性技術が
選択される又はパラメータの変更によりメディアに対す
る誤り耐性の制御が行われる。動画像メディアの情報源
における符号化誤り耐性技術として、公知のH.263
やMPEG−4などを使用し、CCS10でもそこで提
案されているNEWPREDやRVLC等の誤り耐性技
術を、選択的に用いる。QoS制御部60は、モバイル
PC32からのQoS要求又はQoS変更ポリシーを受
信し、リソースモニタリング部61によってモニタリン
グされた資源状況や選択された誤り耐性技術に基づき、
ユーザ要求QoSを満たすことができるリソースQoS
をマッピング処理を用いて決定し、動画像再符号化部5
2に送信する。もしユーザ要求QoSを満たすリソース
QoSが実現可能でなければ、QoS制御部60は、ユ
ーザにアプリケーションQoS及びQoS変更ポリシー
の変更要請をする。
【0025】ここで、アプリケーションQoS及びユー
ザ要求QoS(又はQoS要求)を説明する。動画像通
信のサービスの品質を決定するパラメータとして、フレ
ームサイズ、フレームレート及び量子化係数の3つを用
い、これらをまとめてアプリケーションQoSと定義
し、アプリケーションQoSとは、通信サービスの品質
を決定するパラメータであって、その取り得る範囲は予
め定義されており、ユーザ要求QoSはアプリケーショ
ンQoSの定義設定値を満たすような範囲でユーザによ
り与えられる具体的なパラメータ値をいう。ここで、フ
レームサイズは1フレーム内の画素数(横ピクセル数×
縦ピクセル数)に相当する。フレームレートは1秒間に
表示されるフレームの枚数で自然数であり、その値が大
きいほど動画像内の物体の動きは滑らかになる。量子化
係数はモーションJPEG符号化で用いられる量子化の
ステップ幅に関連したパラメータであり、1〜100の
整数値をとる。量子化係数のパラメータ値が小さいほ
ど、量子化ステップ幅は大きく圧縮動画像のデータ量は
小さくなるが、場合によっては、ぼけや色落ちなどが生
じ、ユーザの主観評価は低くなる。
【0026】ここで、QoS制御部60において行われ
る情報源における符号化誤り耐性制御技術の1つである
RVLCについて簡潔に説明する。図4は、通常の可変
長符号とRVLCとを図示する図であり、(a)は通常
の可変長符号を表す図であり、(b)はRVLCを表す
図である。図4(a)及び(b)における星記号は、誤
りを示す。
【0027】RVLCは、順方向と同時に逆方向からも
復号可能な可変長符号であり、この符号を用いることに
より、“双方向復号(Two-way decode)”を実現でき
る。図4(a)に示されるように、通常の可変長符号
は、誤りの混入が確認された場合、そこで復号処理を一
旦停止するために、誤りの後に続くデータは損失する。
これに対して、図4(b)に示されるように、RVLC
では、復号の途中で誤りの混入が確認された場合、そこ
で復号処理を一旦停止し、次の同期信号の検出を行い、
次の同期信号が検出できた段階で、今度はそこから逆向
きにビット列の復号処理を行う。新たな付加情報なし
に、復号のスタートポイントが増加していることにな
り、誤り発生時に復号できる情報量を従来の可変長符号
よりも増やすことが可能となる。なお、RVLCの符号
増加は、通常の可変長符号の符号増加と比較すると、約
10%増である。
【0028】次に、本実施形態のCCS10におけるQ
oSマッピング法について説明する。CCS10のQo
S制御部60において、ユーザ要求QoSをリソースQ
oSに変換するQoSマッピング法として、スプライン
関数を用いたQoSマッピング処理を行う。スプライン
関数を用いたQoSマッピング処理は、予め与えられた
ユーザ要求QoSとリソースQoSとの複数のサンプル
データ対(Pn,Rn)(n=1,2,…,N)に基づい
て、ユーザ要求QoSとリソースQoSとの関係を補間
するための補間関数であるスプライン関数Sm”(m=
1,2,…,M)を決定し、ユーザが要求するユーザ要
求QoS Puに基づいて、上記スプライン関数Sm”を
用いた補間処理を行うことによってリソースQoS R
uを決定し、上記決定されたリソースQoS Ruに従っ
て通信を行うように制御することを特徴としている。
【0029】本実施形態の動画像通信システムにおいて
は、まず、ユーザはモバイルPC32に表示された動画
像を見て所望の動画像の品質を表すアプリケーションQ
oSにおいてユーザ要求QoS Puを設定して、この
設定値は、QoS変更ポリシーとともに、CCS10の
QoS制御部60に入力される。QoS制御部60は、
スプライン関数を用いたQoSマッピング処理は、マッ
ピングテーブルメモリ81に記憶されるマッピングテー
ブルと境界条件メモリ82に記憶される境界条件とに基
づいて得られたスプライン関数を用いて、上記ユーザ要
求QoS Puに基づいてリソースQoS Ruを決定
し、Ruに基づいて最適なQoSを算出し、リソース予
約プロトコル等を使用して算出されたQoSで指定され
たリソース量が利用可能かどうかをテストする。利用可
能であれば、QoS制御部60は、算出されたQoSと
リソースモニタリング部61からのモニタリング結果に
従って必要帯域等を確保し、モバイルPC32と通信を
行う。
【0030】次に、スプライン関数を用いたQoSマッ
ピング処理と、それに用いられる3つのメモリ81、8
2、83について説明する。マッピングテーブルメモリ
81は、ユーザが要求するアプリケーションQoSと、
リソースQoSとの間のN個のサンプルデータ対{(P
1,R2),(P2,R2),…,(Pn,Rn),…,(P
N,RN)}をマッピングテーブルとして予め記憶してい
る。次の表は、マッピングテーブルメモリ81に予め記
憶されたN個のサンプルデータ対(Pn,Rn)(n=
1,2,…,N)を示している。
【0031】
【表1】 マッピングテーブルメモリ81に予め記憶された N個のサンプルデータ対(Pn,Rn) ─────────────────────────────────── (P1,R1)=({p11,p21,…,pk1},{r11,r21,…,rM1}) (P2,R2)=({p12,p22,…,pk2},{r12,r22,…,rM2}) (P3,R3)=({p13,p23,…,pk3},{r13,r23,…,rM3}) ………… (Pn,Rn)=({p1n,p2n,…,pkn},{r1n,r2n,…,rMn}) ………… (PN,RN)=({p1N,p2N,…,pkN},{r1N,r2N,…,rMN}) ───────────────────────────────────
【0032】表1に示すように、N個のサンプルデータ
対(Pn,Rn)(n=1,2,…,N)はそれぞれ、K
個の要素を有するアプリケーションQoS Pn={p
1n,p2n,…,pkn}と、M個の要素を有するリソース
QoS Rn={r1n,r2n,…,rMn}とから構成さ
れた1対のデータである。具体的には、本実施形態にお
いては、アプリケーションQoS PnのK個の要素
は、フレームサイズとフレームレートと量子化係数であ
り(K=3)、リソースQoS RnのM個の要素は、
必要帯域とCPU稼動率である(M=2)。このサンプ
ルデータ対(Pn,Rn)は、アプリケーションQoSが
nの場合に動画像通信を行うために必要とされるリソ
ースQoSはRnであることを意味する。
【0033】まず最初に、スプライン関数を用いたマッ
ピング処理は予め、上述したマッピングテーブルメモリ
81に予め記憶されたN個のサンプルデータ対(Pn
n)と、境界条件メモリ82に予め記憶されたスプラ
イン関数Smの境界条件とを用いて、予め与えられたM
個のスプライン関数Smの各々のスプライン係数を計算
し、スプライン係数をスプライン係数メモリ83に記憶
させる。スプライン係数が計算されたスプライン関数を
m”(m=1,2,…,M)として設定する。
【0034】ここで、M個のスプライン関数Smはそれ
ぞれ、リソースQoS RnのM個の各要素rmnに対応
しており、リソースQoS RnのM個の各要素rmn
決定するときに使用され、rmn=Sm”(Pn)である。
スプライン関数Smは、3次の自然スプライン関数であ
る。なお、変形例として、自然スプライン関数に変え
て、B−スプライン関数を用いてもよい。
【0035】図7は、図1のQoS制御部60によって
実行されるスプライン関数を用いたマッピング処理にお
いて、スプライン関数Sm”を用いたときの、ユーザ要
求QoS PuからリソースQoS Ruの要素rmuへの
写像関係(K=1の例)を示すグラフである。図7を参
照すると、ユーザ要求QoS Puの値が、Pu1
u 2,…,Pux,…,PuXと変化するとき、ユーザ要求
QoS Puの各値は、予め決定された補間関数である
スプライン関数Sm”を用いて、リソースQoS Ru
要素rmuの値rmu1,rmu2,…,rmux,…,rmuXにそ
れぞれ決定されることが分かる。
【0036】次いで、スプライン関数を用いたマッピン
グ処理は、ユーザ要求QoS PuがモバイルPC32
から与えられたとき、各スプライン関数Sm”を用いて
ユーザ要求QoS Puに基づいてリソースQoS Ru
の各要素rmuを決定し、その結果リソースQoS Ru
={r1u,r2u,…,rMu}を算出する。
【0037】動画像復号化部51は、ネットワークトラ
ンシーバ50によって受信されたビデオサーバ30から
の動画像データを復号化して動画像再符号化部52に送
信し、動画像再符号化部52は、ユーザ要求QoS及び
リソースQoSと誤り耐性制御技術とに基づいて、復号
化された動画像データを再符号化してネットワークトラ
ンシーバ50を介してモバイルPC32に送信する。
【0038】図5及び図6は、図3のQoS制御部60
によって実行されるQoS制御処理のフローチャートで
ある。図5をおいて、まずステップS1でモバイルPC
32からアプリケーションQoS要求及びQoS変更ポ
リシーを受信したか否かを判断し、受信するまでステッ
プS1の処理を繰り返し、ステップS1でYESであれ
ばステップS2に進む。ステップS2では、CCS10
内のリソース情報を受信したか否かを判断し、受信する
までステップS2の処理を繰り返し、ステップS2でY
ESであればステップS3に進む。ステップS3では、
現在のリソース情報(ネットワークのリソース及び端末
リソースを含む。)に基づいて誤り耐性制御処理は必要
かを検討し、ステップS4では、誤り耐性制御処理が必
要か否かを判断する。YESであればステップS5に進
み、NOであればステップS6に進む。ステップS5で
は、上述のように通信路における符号化誤り耐性制御技
術及び情報源における符号化誤り耐性制御技術を用いて
誤り耐性制御処理を実行してステップS6に進む。ステ
ップS6では、誤り耐性制御処理後に、アプリケーショ
ンQoSを実現するために必要となるリソースQoSを
QoSマッピング法を用いて計算し、図6のステップS
7に進む。
【0039】次いで、図6のステップS7において、計
算されたリソースQoSが現在のモニタリングされたリ
ソース情報で実現可能か否かを判断する。YESであれ
ばステップS8に進み、NOであればステップS9に進
む。ステップS9では、QoS変更ポリシーに基いてア
プリケーションQoSを変更し、当該アプリケーション
QoSを実現するために必要となるリソースQoSをリ
ソースQoSマッピング法を用いて計算し、ステップS
10に進む。ステップS10では、計算されたリソース
QoSが現在のモニタリングされたリソース情報で実現
可能か否かを判断する。YESであればステップS8に
進み、NOであればステップS11に進む。ステップS
8では、計算されたリソースQoSに基いて再符号化パ
ラメータを計算し、計算された再符号化パラメータで動
画像データを再符号化してモバイルPC32に送信し、
図5のステップS2に戻る。ステップS11では、モバ
イルPC32に、アプリケーションQoS要求及びQo
S変更ポリシーの変更要求メッセージを送信し、図5の
ステップS1に戻る。
【0040】図8は、図3のQoS制御部60によって
実行される、スプライン関数を用いたマッピング処理を
示すフローチャートである。このマッピング処理は、図
5のステップS6及び図6のステップS9で用いる。上
述のように、動画像通信システムにおいてモバイルPC
32とビデオサーバ装置30との間で動画像データを通
信するときに、モバイルPC32において、ユーザが所
望のアプリケーションQoSを設定するが、そのユーザ
要求QoSで実現可能なリソースQoSを決定して、そ
のリソースQoSで通信可能か否かを判断し、通信可能
であればリソースQoSに従って通信の制御を行う必要
がある。
【0041】図8を参照すると、まず、ステップS21
では、予め記憶されたN個のサンプルデータ対(Pn
n)をマッピングテーブルメモリ81から読み出し、
M個のスプライン関数Smの境界条件を境界条件メモリ
82から読み出す。次に、ステップS22において、N
個のサンプルデータ対(Pn,Rn)と境界条件に基づい
て、リソースQoS RnのM個の各要素rmnに対して
予め与えられたM個のスプライン関数Smの各スプライ
ン係数を計算し、計算結果のスプライン係数をスプライ
ン係数メモリ83に記憶させ、スプライン係数が計算さ
れたスプライン関数をSm”として設定する。
【0042】次いで、ステップS23において、モバイ
ルPC32からのユーザ要求QoSPuが有るか否かを
判断し、ユーザ要求QoS Puが有ればステップS2
4に進み、無ければユーザ要求QoS Puが入力され
るまでループ処理を行う。ステップS24では、スプラ
イン関数Sm”を用いてユーザ要求QoS Puからリソ
ースQoS Ruの要素rmuへの写像を行い、リソース
QoS Ru={r1u,r 2u,…,rMu}を算出し、ス
テップS23に戻る。上述のようにして得られたリソー
スQoS Ruに基いて、QoS制御部60は最適なQ
oSを算出し、そのQoSに従って、モバイルPC32
はビデオサーバ装置30と通信を行う。
【0043】
【実施例】図9は、図3のQoS制御部60によるQo
Sマッピング処理と、ユーザから与えられるQoS変更
ポリシーに基づきQoSを変更した一例であって、フレ
ームサイズが320×240のときにフレームレートと
量子化係数と帯域幅の関係を表すグラフである。図9に
示されるように、ユーザ要求として、フレームサイズ3
20×240、フレームレート5、量子化係数95が与
えられたとき、QoSマッピングにより、リソースQo
Sとして必要帯域が図中Aに示される点に決定される。
しかしながら、現在モニタリングされているリソース情
報では点AのリソースQoSが実現不可能と判断された
とき、QoS変更ポリシーに従い、ユーザ要求はQoS
制御部60において自動的に変更される。QoS変更ポ
リシーが量子化係数のとき、量子化係数が例えば95か
ら85へ下げられ、図中AからBへユーザ要求は変更さ
れている。また、QoS変更ポリシーがフレームレート
のとき、フレームレートが例えば5から3へ下げられ、
図中AからCへユーザ要求は変更されている。
【0044】<第1の実施例>CCS10が符号化レー
ト2/3のFECを用いて誤り制御を行っており、リソ
ースモニタリングにより現在256kb/sの通信帯域
が利用可能という情報が得られているものと設定する。
この条件で再符号化方式としてモーションJPEG符号
化方式を用いた場合、フレームサイズが320×24
0、フレームレートが5frames/s、量子化係数
が90の動画像をレシーバであるモバイルPC32に送
信することが可能である。ここでさらにリソースモニタ
リングにより通信路の誤り率が高くなったことが観測さ
れた。CCS10の誤り制御を行うQoS制御部60
は、FECの符号化レートを1/3へ下げ、RVLCを
誤り耐性強化のために用いることとすれば、RVLCに
よる符号増加は通常の符号化法と比べ約10%増なの
で、利用可能帯域は最終的に約174kb/sに減少す
ることになる。QoS制御部60のQoS決定処理によ
って、算出された利用可能帯域とモバイルPC32から
のQoS変更ポリシーに基き、再符号化パラメータが決
定される。例えば、QoS変更ポリシーが量子化係数な
らば、フレームサイズが320×240、フレームレー
トが5frames/s、量子化係数が80として、そ
れぞれ再符号化パラメータが決定される。一方QoS変
更ポリシーがフレームレートならば、フレームサイズが
320×240、フレームレートが3frames/
s、量子化係数が90として、それぞれ再符号化パラメ
ータが決定される。
【0045】<第2の実施例>CCS10とレシーバで
あるモバイルPC32とはそれぞれ、2Mbitsの参
照メモリ(図示せず。)を有するとし、ここで動画像再
符号化部52による再符号化方式としてH.263符号
化方式を使用し、NEWPRED ACKモードで動画
像の伝送を行い、リソースモニタリング部61によるモ
ニタリング結果によりCCS10とモバイルPC32の
間の往復伝送遅延が2フレーム分という情報が得られ
た。この条件ではフレームサイズ320×240の動画
像の4フレーム分が参照メモリに蓄積できるため、NE
WPRED ACKモードにより正常な誤り制御ができ
る。ここでリソースモニタリング部61により往復伝送
遅延が3フレーム分に増加したことが観測された。CC
S10のQoS制御部60の誤り制御処理によって引き
続き、NEWPRED ACKモードを用いることとし
た場合、参照メモリに蓄積するフレーム数を5以上に増
大しなければならない。QoS制御部60のQoS決定
処理によって、フレームサイズを300×225に変更
すれば5フレームが参照メモリに蓄積できることが算出
され、それを再符号化パラメータとして決定する。この
符号化変換により、NEWPRED ACKモードの正
常動作が引き続き保証される。
【0046】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、無線通信と有線通信の混在する異種通信環境におい
て、動的に変動する通信帯域や伝送誤り率等の通信環境
特性に合わせて誤り耐性技術とQoS変換を連動させて
用い、動画像の品質をユーザの指定するQoS変換ポリ
シーに基き適応的に調整することにより、通信環境に応
じたユーザの要求するポリシーにあった動画像品質を提
供することができる。すなわち、通信環境や端末環境の
変動に対応して通信誤りがなくなるようにアプリケーシ
ョンQoSを動的にかつ適応的に制御し、かつユーザ要
求の仕様値に適合したアプリケーションQoSで通信サ
ービスを提供することができ、従来例に比較して通信サ
ービスを大幅に向上させて提供することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る請求項
1記載の通信サービス品質制御方法によれば、ネットワ
ークを介して接続された複数の端末装置間の通信サービ
スの品質を制御する通信制御手段を備えた端末装置の通
信サービス品質制御方法において、通信サービスを実現
する端末装置のリソース情報及びネットワークのリソー
ス情報を検出して出力することと、1つの端末装置から
通信サービスのアプリケーションのサービス品質を変更
する要求信号を受信したとき、検出されたリソース情報
に基づいて所定の誤り耐性制御処理を実行した後、アプ
リケーションのサービス品質を実行するために必要なリ
ソースのサービス品質を計算し、計算されたリソースの
サービス品質に基づいて受信したデータの再符号化パラ
メータを計算し、計算された再符号化パラメータで受信
したデータを再符号化して上記要求信号を送信した端末
装置に送信するように制御することとを含む。従って、
本発明によれば、通信環境や端末環境の変動に対応して
通信誤りがなくなるようにアプリケーションQoSを動
的にかつ適応的に制御して通信サービスを提供すること
ができ、従来例に比較して通信サービスを大幅に向上さ
せて提供することができる。
【0048】また、請求項2記載の通信サービス品質制
御方法によれば、請求項1記載の通信サービス品質制御
方法において、上記要求信号を送信した端末装置からの
変更要求のアプリケーションのサービス品質に基づい
て、アプリケーションのサービス品質を実行するために
必要なリソースのサービス品質を計算し、計算されたリ
ソースのサービス品質に基づいて受信したデータの再符
号化パラメータを計算することをさらに含む。従って、
本発明によれば、通信環境や端末環境の変動に対応して
通信誤りがなくなるようにアプリケーションQoSを動
的にかつ適応的に制御し、かつユーザ要求の仕様値に適
合したアプリケーションQoSで通信サービスを提供す
ることができ、従来例に比較して通信サービスを大幅に
向上させて提供することができる。
【0049】さらに、請求項3記載の通信サービス品質
制御方法によれば、請求項1又は2記載の通信サービス
品質制御方法において、上記誤り耐性制御処理は、通信
路における符号化誤り耐性制御方法と、情報源における
符号化誤り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行さ
れる。従って、本発明によれば、通信環境や端末環境の
変動に対応して通信誤りがなくなるように誤り耐性制御
方法を有効的に用いてアプリケーションQoSを動的に
かつ適応的に制御し、かつユーザ要求の仕様値に適合し
たアプリケーションQoSで通信サービスを提供するこ
とができ、従来例に比較して通信サービスを大幅に向上
させて提供することができる。
【0050】本発明に係る請求項4記載の通信サービス
品質制御装置によれば、ネットワークを介して接続され
た複数の端末装置間の通信サービスの品質を制御する通
信制御手段を備えた端末装置の通信サービス品質制御装
置において、通信サービスを実現する端末装置のリソー
ス情報及びネットワークのリソース情報を検出して出力
する検出手段を備え、上記通信制御手段は、1つの端末
装置から通信サービスのアプリケーションのサービス品
質を変更する要求信号を受信したとき、検出されたリソ
ース情報に基づいて所定の誤り耐性制御処理を実行した
後、アプリケーションのサービス品質を実行するために
必要なリソースのサービス品質を計算し、計算されたリ
ソースのサービス品質に基づいて受信したデータの再符
号化パラメータを計算し、計算された再符号化パラメー
タで受信したデータを再符号化して上記要求信号を送信
した端末装置に送信するように制御する。従って、本発
明によれば、通信環境や端末環境の変動に対応して通信
誤りがなくなるようにアプリケーションQoSを動的に
かつ適応的に制御して通信サービスを提供することがで
き、従来例に比較して通信サービスを大幅に向上させて
提供することができる。
【0051】また、請求項5記載の通信サービス品質制
御装置によれば、請求項4記載の通信サービス品質制御
装置において、上記通信制御手段は、上記要求信号を送
信した端末装置からの変更要求のアプリケーションのサ
ービス品質に基づいて、アプリケーションのサービス品
質を実行するために必要なリソースのサービス品質を計
算し、計算されたリソースのサービス品質に基づいて受
信したデータの再符号化パラメータを計算する。従っ
て、本発明によれば、通信環境や端末環境の変動に対応
して通信誤りがなくなるようにアプリケーションQoS
を動的にかつ適応的に制御し、かつユーザ要求の仕様値
に適合したアプリケーションQoSで通信サービスを提
供することができ、従来例に比較して通信サービスを大
幅に向上させて提供することができる。
【0052】さらに、請求項6記載の通信サービス品質
制御装置によれば、請求項4又は5記載の通信サービス
品質制御装置において、上記誤り耐性制御処理は、通信
路における符号化誤り耐性制御方法と、情報源における
符号化誤り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行さ
れる。従って、本発明によれば、通信環境や端末環境の
変動に対応して通信誤りがなくなるように誤り耐性制御
方法を有効的に用いてアプリケーションQoSを動的に
かつ適応的に制御し、かつユーザ要求の仕様値に適合し
たアプリケーションQoSで通信サービスを提供するこ
とができ、従来例に比較して通信サービスを大幅に向上
させて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態である、CCS10
を備えた無線通信網及び有線通信網を有するネットワー
ク上における動画像通信システムを示すブロック図であ
る。
【図2】 図1のCCS10の各機能を示す図である。
【図3】 図1のCCS10の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 通常の可変長符号とリバーシブル可変長符号
(RVLC)とを示す図であり、(a)は通常の可変長
符号を示す図であり、(b)はRVLCを示す図であ
る。
【図5】 図3のQoS制御部60によって実行される
QoS制御処理の第1の部分を示すフローチャートであ
る。
【図6】 図3のQoS制御部60によって実行される
QoS制御処理の第2の部分を示すフローチャートであ
る。
【図7】 図1のQoS制御部60によって実行される
スプライン関数を用いたマッピング処理において、スプ
ライン関数Sm”を用いたときの、ユーザ要求QoS
uからリソースQoS Ruの要素rmuへの写像関係
(K=1の例)を示すグラフである。
【図8】 図3のQoS制御部60によって実行され
る、スプライン関数を用いたマッピング処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 図3のQoS制御部60によるマッピング処
理によりQoSを変更した一例であって、フレームサイ
ズが320×240のときにフレームレートと量子化係
数と帯域幅の関係を表すグラフである。
【符号の説明】
10…通信コーディネーションサーバ(CCS)、 11…パーソナルコンピュータ(PC)、 12…ワークステーション(WS)、 20…ネットワーク(NE)、 30…ビデオサーバ装置、 31…無線基地局装置、 32…モバイルパーソナルコンピュータ(モバイルP
C)、 50…ネットワークトランシーバ、 51…動画像復号化部、 52…動画像符号化部、 60…QoS制御部、 61…リソースモニタリング部、 70…CPU、 81…マッピングテーブルメモリ、 82…境界条件メモリ、 83…スプライン係数メモリ、
フロントページの続き (72)発明者 中岡 謙 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 (72)発明者 松田 潤 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 Fターム(参考) 5K030 GA08 GA14 HA08 HB12 JT02 KA19 LA07 LC09 LE17 5K033 CB03 CB06 DA17 DB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間の通信サービスの品質を制御する通信制御手
    段を備えた端末装置の通信サービス品質制御方法におい
    て、 通信サービスを実現する端末装置のリソース情報及びネ
    ットワークのリソース情報を検出して出力することと、 1つの端末装置から通信サービスのアプリケーションの
    サービス品質を変更する要求信号を受信したとき、検出
    されたリソース情報に基づいて所定の誤り耐性制御処理
    を実行した後、アプリケーションのサービス品質を実行
    するために必要なリソースのサービス品質を計算し、計
    算されたリソースのサービス品質に基づいて受信したデ
    ータの再符号化パラメータを計算し、計算された再符号
    化パラメータで受信したデータを再符号化して上記要求
    信号を送信した端末装置に送信するように制御すること
    とを含むことを特徴とする通信サービス品質制御方法。
  2. 【請求項2】 上記要求信号を送信した端末装置からの
    変更要求のアプリケーションのサービス品質に基づい
    て、アプリケーションのサービス品質を実行するために
    必要なリソースのサービス品質を計算し、計算されたリ
    ソースのサービス品質に基づいて受信したデータの再符
    号化パラメータを計算することをさらに含むことを特徴
    とする請求項1記載の通信サービス品質制御方法。
  3. 【請求項3】 上記誤り耐性制御処理は、通信路におけ
    る符号化誤り耐性制御方法と、情報源における符号化誤
    り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の通信サービス品質制
    御方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間の通信サービスの品質を制御する通信制御手
    段を備えた端末装置の通信サービス品質制御装置におい
    て、 通信サービスを実現する端末装置のリソース情報及びネ
    ットワークのリソース情報を検出して出力する検出手段
    を備え、 上記通信制御手段は、1つの端末装置から通信サービス
    のアプリケーションのサービス品質を変更する要求信号
    を受信したとき、検出されたリソース情報に基づいて所
    定の誤り耐性制御処理を実行した後、アプリケーション
    のサービス品質を実行するために必要なリソースのサー
    ビス品質を計算し、計算されたリソースのサービス品質
    に基づいて受信したデータの再符号化パラメータを計算
    し、計算された再符号化パラメータで受信したデータを
    再符号化して上記要求信号を送信した端末装置に送信す
    るように制御すること特徴とする通信サービス品質制御
    装置。
  5. 【請求項5】 上記通信制御手段は、上記要求信号を送
    信した端末装置からの変更要求のアプリケーションのサ
    ービス品質に基づいて、アプリケーションのサービス品
    質を実行するために必要なリソースのサービス品質を計
    算し、計算されたリソースのサービス品質に基づいて受
    信したデータの再符号化パラメータを計算することを特
    徴とする請求項4記載の通信サービス品質制御装置。
  6. 【請求項6】 上記誤り耐性制御処理は、通信路におけ
    る符号化誤り耐性制御方法と、情報源における符号化誤
    り耐性制御方法とを組み合わせて用いて実行されること
    を特徴とする請求項4又は5記載の通信サービス品質制
    御装置。
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