JP2000244467A - 同期獲得方法及び無線通信装置 - Google Patents

同期獲得方法及び無線通信装置

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JP2000244467A
JP2000244467A JP4230999A JP4230999A JP2000244467A JP 2000244467 A JP2000244467 A JP 2000244467A JP 4230999 A JP4230999 A JP 4230999A JP 4230999 A JP4230999 A JP 4230999A JP 2000244467 A JP2000244467 A JP 2000244467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線LANなどで無線通信を行う際に、伝送
される同期信号に基づいた同期処理が確実に行えるよう
にする。 【解決手段】 所定の局から周期的に無線送信される同
期信号を受信して、その受信した同期信号を検出して、
同期タイミングを獲得する場合に、同期信号の検出に同
期した周期でカウンタのカウント動作を行うと共に、同
期信号の検出に失敗したとき、過去に同期信号を受信し
て検出した際のカウンタのカウント値に到達したとき、
同期信号を発生させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末を無線
で接続する無線LANの通信システムに用いて好適な同
期獲得方法及びその同期獲得方法を適用した無線通信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置などのデータ処理装置
の高機能化に伴い、複数のコンピュータ装置を接続して
LAN(Local Area Network)を構成し、ファイルやデ
ータの共有化を図ったり、電子メールや各種データの転
送を行うことが盛んに行われている。従来のLANは、
光ファイバケーブルや同軸ケーブル、或いはツイストペ
アケーブルを用いて、有線で各コンピュータ装置間を接
続していた。
【0003】ところが、このような有線によるLANで
は、配線作業が必要であり、手軽にLANを構築するこ
とが困難であると共に、コンピュータ装置間を接続する
ケーブルが邪魔である。そこで、従来の有線方式による
LANの配線からユーザを開放するシステムとして、無
線LANが注目されている。
【0004】この場合、コンピュータ装置間などで伝送
されるデータは、比較的伝送レートの高いデータであ
り、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division
Multiplex :直交周波数分割多重)方式やCDMA(Co
de Division Multiple Accsess:符号分割多元接続)方
式などの効率の良い伝送方式でデータ伝送を行うことが
提案されている。
【0005】具体的には、近年、情報のマルチメディア
化が進み、画像データや音声データのようなデータ量の
大きいデータが扱われることが多くなっている。このこ
とから、無線LANに対しても、画像データや音声デー
タのようなデータ量の大きなデータを送れるように、伝
送レートを高速化することが要求されており、上述した
効率の良い伝送方式の適用が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
伝送レートを高速化した場合、伝送されるデータを受信
する側の端末では、その端末内で正しく復調処理を行う
ために、同期捕捉処理を確実に行う必要がある。
【0007】伝送されるデータには、同期捕捉用の同期
信号が付加され、受信側ではその同期信号を検出したタ
イミングを基準として、復調処理が実行される。従っ
て、受信側の端末で同期信号の捕捉に失敗した場合に
は、次に同期信号が捕捉されるまでの間、伝送されるデ
ータを受信して復調することが不可能になってしまう。
このような事態が発生すると、データの再送要求などが
必要になり、それだけ用意された伝送帯域が無駄に使用
されることになり、ネットワークの利用効率の悪化等に
つながる。
【0008】本発明はかかる点に鑑み、この種の無線通
信を行う際に、伝送される同期信号に基づいた同期処理
が確実に行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の同期捕捉方法
は、所定の局から周期的に無線送信される同期信号を受
信して、その受信した同期信号を検出して、同期タイミ
ングを獲得する同期獲得方法において、同期信号の検出
に同期した周期でカウンタのカウント動作を行うと共
に、同期信号の検出に失敗したとき、過去に同期信号を
受信して検出した際のカウンタのカウント値に到達した
とき、同期信号を発生させるようにしたものである。
【0010】この同期捕捉方法によると、受信した同期
信号の検出に失敗したとき、カウンタのカウント値に基
づいて同期信号が発生され、同期信号の検出に一時的に
失敗しても同期タイミングを維持することができる。
【0011】また本発明の無線通信装置は、無線信号を
受信する受信手段と、受信手段が受信した信号から所定
の同期信号を検出して、その検出タイミングを基準タイ
ミングとする同期検出手段と、同期検出手段での同期信
号の検出に同期してリセットされるカウンタと、カウン
タの過去のカウント値を記憶する記憶手段と、カウンタ
のカウント値と記憶手段に記憶されたカウント値とを比
較して、記憶手段に記憶されたカウント値になったと
き、基準タイミングを発生させる制御手段とを備えたも
のである。
【0012】この無線通信装置によると、同期検出手段
で同期信号の検出に失敗したとき、記憶手段に記憶され
た過去のカウント値と、カウンタのカウント値との比較
で、同期信号を検出した場合と同様の基準タイミングが
発生されて、その基準タイミングに基づいて通信制御が
行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0014】図1は、この発明が適用された無線LAN
システムの概要を示すものである。この発明が適用され
た無線LANシステムは、複数の無線通信端末101
A,101B,‥‥と、無線通信制御端末102とから
なる。無線通信端末101A,101B,‥‥は、コン
ピュータ等のデータ端末103A,103B,‥‥に、
無線通信ユニット104A,104B,‥‥を接続して
構成される。無線通信制御端末102は、データ端末1
06に、無線通信ユニット105を接続して構成され
る。複数の無線通信端末101A,101B,‥‥間で
データ通信が行われ、無線通信制御端末102により、
各無線通信端末101A,101B,‥‥間でのデータ
通信が制御される。なお、無線通信制御端末102は、
無線通信ユニット105だけでも構成できる。また、無
線通信制御端末102は、他の無線通信端末101A,
101B,‥‥と共通の構成として、制御端末として設
定された端末102だけが制御機能を実行するようにし
ても良い。
【0015】無線通信端末101A,101B,‥‥側
の各無線通信ユニット104A,104B,‥‥は、夫
々、通信部111A,111B,‥‥、受信112A,
112B,‥‥、制御部113A,113B,‥‥から
なる。送信部111A,111B,‥‥、受信部112
A,112B,‥‥は、OFDM(Orthogonal Frequen
cy Division Multiplex :直交周波数分割多重)方式に
より無線でデータ通信を行える構成としてある。
【0016】無線通信制御端末102側の無線通信ユニ
ット105は、送信部115、受信部116、制御部1
17とからなる。送信部115、受信部116は、OF
DM方式により無線でデータ通信を行える構成とされて
いる。また、この無線通信制御端末102側の無線通信
ユニット105には、無線通信端末のデータ通信の割り
当て時間に関する資源情報を格納するための資源情報格
納部118が設けられている。
【0017】このシステムでは、データ通信がOFDM
方式で行われる。そして、例えばOFDMの14745
5シンボル(ここでは4m秒に相当する)を1フレーム
とし、このフレーム内で時分割多重によりデータが送ら
れる。
【0018】1フレームの先頭には、無線通信制御端末
102の無線通信ユニット105から、同期獲得用のM
系列の符号が送信される。この同期獲得用のM系列の符
号は、各無線通信端末101A,101B,‥‥の無線
通信ユニット104A,104B,‥‥で受信され、こ
の受信タイミングを基準タイミングとしてフレーム周期
が判断されて、データの送受信のタイミングが設定され
る。
【0019】無線通信端末101A,101B,‥‥で
非同期データのデータ通信要求がある場合には、無線通
信端末101A,101B,‥‥の無線通信ユニット1
04A,104B,‥‥から無線通信制御端末102の
無線通信ユニット105に送信要求が送られる。無線通
信制御端末102の無線通信ユニット105では、この
送信要求と資源情報とに基づいて各無線通信端末101
A,101B,‥‥の送信割り当て時間が決定され、こ
の送信割り当て時間を含む制御情報が無線通信制御端末
102の無線通信ユニット105から各無線通信端末1
01A,101B,‥‥の無線通信ユニット104A,
104B,‥‥に送られる。各無線通信端末101A,
101Bの無線通信ユニット104A,104Bで、こ
の送信割り当て時間に従って、データの送受信が行われ
る。このとき、データの送受信のタイミングは、1フレ
ームの先頭に送られてくる周期獲得用のM系列データで
構成される同期信号を基準にして行われる。
【0020】図2は、無線通信制御端末102側の無線
通信ユニット105の構成を示すものである。図2にお
いて、11は通信コントローラであり、この通信コント
ローラ11を介して、データ端末とのデータのやり取り
が行われる。
【0021】通信コントローラ11からの送信データ
は、DQPSK(Differencially Encoded Quadrature
Phase Shift Keying)変調回路12に供給される。DQ
PSK変調回路12により、送信データがDQPSKで
変調される。
【0022】DQPSK変調回路12の出力がシリアル
/パラレル変換回路13に供給される。シリアル/パラ
レル変換回路13で、シリアルデータがパラレルデータ
に変換される。シリアル/パラレル変換回路13の出力
がIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速
フーリエ変換)回路14に供給される。IFFT回路1
4により、送信データが周波数領域のデータにマッピン
グされ、これが逆フーリエ変換され、時間領域のデータ
に変換される。IFFT回路14の出力がパラレル/シ
リアル変換回路15に供給される。
【0023】シリアル/パラレル変換回路13、IFF
T回路14、パラレル/シリアル変換回路15は、OF
DM方式によりマルチキャリアの信号に変換するもので
ある。OFDM方式は、周波数間隔をf0 として各キャ
リアを直交させて符号間干渉がないようにした複数のサ
ブキャリアを使用して、各サブキャリアに低ビットレー
トの信号を割り当て、全体として高いビットレートを得
られるようにしたものである。
【0024】図3は、OFDM方式の伝送波形のスペク
トラムを示すものである。図3に示すように、OFDM
方式では、互いに直交する周波数間隔f0 のサブキャリ
アを使って、信号が伝送される。
【0025】OFDMでは、信号の生成は、送信信号を
周波数領域にマッピングし、逆FFTにより周波数領域
から時間領域に変換することにより行われる。復号は、
逆に、f0 間隔毎に受信した波形を取り込み、FFT
(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)によ
り、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換すること
により行われる。
【0026】この例では、図4に示すように、シリアル
/パラレル変換回路13により、DQPSK変換回路1
2の出力の51サンプルがパラレルデータに変換され、
周波数領域にマッピングされる。このシリアル/パラレ
ル変換回路13の出力は、IFFT回路14により時間
領域のデータに変換され、IFFT回路14からは、6
4サンプルの有効シンボルが出力される。この64サン
プルの有効シンボルに対して、8シンボルのガードイン
ターバルが付加される。
【0027】したがって、この例では、図5に示すよう
に、1シンボルは、64サンプルの有効シンボルと、8
サンプルのガードインターバルの72サンプルからな
る。
【0028】OFDM方式は、複数のサブキャリアに分
散してデータを送信しているので、1シンボル当たりの
時間が長くなる。そして、時間軸でガードインターバル
を設けているため、ジッタに対する影響やマルチパスに
対する影響を受け難いという特徴がある。なお、ガード
インターバルは、有効シンボル長の1〜2割り程度に選
ばれている。
【0029】つまり、OFDM方式では、復調時にFF
Tの際に連続する受信信号の中から有効シンボル長を切
り出して、FFTを行う必要がある。ジッタ等によりこ
のように有効シンボルを切り出す際に誤差があったとし
ても、ガードインターバルが存在するため、周波数成分
は変化せず、位相差のみが生じる。このため、信号中に
既知パターンを挿入して位相補正を行うか、差動符号化
を用いて位相差を打ち消すことにより復調が可能であ
る。通常のQPSK変調のみの場合、各ビット毎にタイ
ミングを合わせる必要があるが、OFDM方式の場合、
数ビットずれても感度が数dB劣化するのみで、復調が
可能である。
【0030】図2において、パラレル/シリアル変換回
路15の出力がスイッチ回路16の端子16Aに供給さ
れる。スイッチ回路16の端子16Bには、M系列(Ma
ximum Length Code )発生回路31の出力が供給され
る。
【0031】スイッチ回路16の出力が周波数変換回路
17に供給される。周波数変換回路17には、PLLシ
ンセサイザ18から局部発振信号が供給される。周波数
変換回路17により、送信信号が所定の周波数に変換さ
れる。送信周波数としては、例えば、準マイクロ波帯の
2.4GHz,5.7GHz,19GHz帯等を用いる
ことが考えられる。
【0032】周波数変換回路17の出力がパワーアンプ
19に供給される。パワーアンプ19で、送信信号が電
力増幅される。パワーアンプ19の出力がスイッチ回路
20の端子20Aに供給される。スイッチ回路20は、
送信時の受信時とにより切り換えられるもので、データ
送信時には、スイッチ回路20は、端子20A側に切り
換えられる。スイッチ回路20の出力がアンテナ21に
供給される。
【0033】アンテナ21からの受信信号は、スイッチ
回路20に供給される。データ受信時には、スイッチ回
路20は、端子20B側に切り換えられる。スイッチ回
路20の出力は、LNA(Low Noise Amplifier )22
を介して増幅された後、周波数変換回路23に供給され
る。
【0034】周波数変換回路23には、PLLシンセサ
イザ18から局部発振信号が供給される。周波数変換回
路23により、受信信号が中間周波数信号に変換され
る。
【0035】周波数変換回路23の出力がシリアル/パ
ラレル変換回路24に供給される。このシリアル/パラ
レル変換回路24の出力がFFT回路25に供給され
る。FFT回路25の出力がパラレル/シリアル変換回
路26に供給される。
【0036】シリアル/パラレル変換回路24、FFT
回路25、パラレル/シリアル変換回路26は、OFD
M方式の復号を行うものである。つまり、シリアル/パ
ラレル変換回路24で、有効データが切り出され、受信
波形がf0 間隔毎に取り込まれて、パラレルデータに変
換される。このシリアル/パラレル変換回路24の出力
はFFT回路25に供給され、FFT回路25で、時間
領域の信号が周波数領域の信号に変換される。このよう
に、f0 間隔毎にサンプリングした波形をFFTするこ
とにより、OFDM方式の復号が行われる。
【0037】パラレル/シリアル変換回路26の出力が
DQPSK復調回路27に供給される。DQPSK復調
回路27で、DQPSKの復調処理が行われる。DQP
SK復調回路27の出力が通信コントローラ11に供給
される。通信コントローラ11の出力から受信データが
出力される。
【0038】全体の動作は、コントローラ28により制
御される。データの送信及びデータの受信は、コントロ
ーラ28からの指令に基づいて、通信コントローラ11
により制御される。
【0039】このシステムは、1フレームを単位として
TDMA方式でデータを送るようにし、1フレームの先
頭の1シンボルには、周期獲得用のM系列の符号を送る
ようにしている。このような制御を実現するために、無
線通信制御端末102の無線通信ユニット105には、
M系列発生回路31と、資源情報メモリ30と、タイマ
29とが設けられる。1フレームの先頭のシンボルのタ
イミングで、スイッチ回路16が端子16B側に切り換
えられる。これにより、フレーム先頭のタイミングで、
1シンボルのM系列が送信される。
【0040】各無線通信端末101A,101B,‥‥
の無線通信ユニット104A,104B,‥‥からアシ
ンクロナス転送パケットなどの送信要求が送られると、
この送信要求がアンテナ21で受信され、FFT回路2
5でOFDMの復調が行われ、DQPSK復調回路27
でDQPSKの復調が行われて、通信コントローラ11
に供給される。そして、復調された受信データは、通信
コントローラ11からコントローラ28に送られる。
【0041】コントローラ28には、資源情報メモリ3
0が設けられている。この資源情報メモリ30には、1
フレームで送られる各無線通信端末101A,101
B,‥‥の割り当て時間に関する資源情報が格納され
る。コントローラ28で、受信された送信要求と通信資
源残料とに基づいて、各無線通信端末101A,101
B,‥‥の送信割り当て時間が決定される。この送信割
り当てのための制御情報は、コントローラ28から通信
コントローラ11に送られる。そして、通信コントロー
ラ11からのデータは、DQPSK変調回路12でDQ
PSK変調され、IFFT回路14でOFDMによる変
換が行われ、アンテナ21から各無線通信端末101
A,101Bの無線通信ユニット104A,104Bに
向けて送られる。
【0042】図6は、無線通信端末101A,101
B,‥‥の無線通信ユニット104A,104B,‥‥
の構成を示すものである。図6において、送信データ
は、通信コントローラ51を介して入力される。通信コ
ントローラ51からの送信データは、DQPSK変調回
路52に供給される。DQPSK変調回路52により、
送信データがDQPSKで変調される。
【0043】DQPSK変調回路52の出力がシリアル
/パラレル変換回路53に供給される。シリアル/パラ
レル変換回路53で、シリアルデータがパラレルデータ
に変換される。シリアル/パラレル変換回路53の出力
がIFFT回路54に供給される。IFFT回路54に
より、送信データが周波数領域のデータにマッピングさ
れ、これが逆フーリエ変換され、時間領域のデータに変
換される。IFFT回路54の出力がパラレル/シリア
ル変換回路55に供給される。シリアル/パラレル変換
回路53、IFFT回路54、パラレル/シリアル変換
回路55は、OFDM方式によりマルチキャリアの信号
に変換するものである。
【0044】パラレル/シリアル変換回路55の出力が
周波数変換回路57に供給される。周波数変換回路57
には、PLLシンセサイザ58から局部発振信号が供給
される。周波数変換回路57により、送信信号が所定の
周波数に変換される。
【0045】周波数変換回路57の出力がパワーアンプ
59に供給される。パワーアンプ59で、送信信号が電
力増幅される。パワーアンプ59の出力がスイッチ回路
60の端子60Aに供給される。データ送信時には、ス
イッチ回路60は、端子60A側に切り換えられる。ス
イッチ回路60の出力がアンテナ61に供給される。
【0046】アンテナ61からの受信信号は、スイッチ
回路60に供給される。データ受信時には、スイッチ回
路60は、端子60B側に切り換えられる。スイッチ回
路60の出力は、LAN62を介して増幅された後、周
波数変換回路63に供給される。
【0047】周波数変換回路63には、PLLシンセサ
イザ68から局部発振信号が供給される。周波数変換回
路63により、受信信号が中間周波数信号に変換され
る。
【0048】周波数変換回路63の出力がシリアル/パ
ラレル変換回路64に供給されると共に、相関検出回路
71に供給される。
【0049】シリアル/パラレル変換回路64の出力が
FFT回路65に供給される。FFT回路65の出力が
パラレル/シリアル変換回路66に供給される。シリア
ル/パラレル変換回路64、FFT回路65、パラレル
/シリアル変換回路66は、OFDM方式の復調を行う
ものである。
【0050】パラレル/シリアル変換回路66の出力が
DQPSK復調回路67に供給される。DQPSK復調
回路67で、DQPSKの復調処理が行われる。DQP
SK復調回路67の出力が通信コントローラ51に供給
される。通信コントローラ51の出力から受信データが
出力される。
【0051】全体の動作は、コントローラ68により制
御される。データの送信及びデータの受信は、コントロ
ーラ68からの指令に基づいて、通信コントローラ51
により制御される。
【0052】このシステムでは、1フレームを単位とし
てTDMA方式でデータを送るようにし、1フレームの
先頭の1シンボルには、無線通信制御端末102の無線
通信ユニット105から同期獲得用のM系列の符号が送
られてくる。このような制御を実現するために、無線通
信ユニット104A,104B,‥‥には、相関検出回
路71と、タイマ72とが設けられる。フレームの先頭
のタイミングで、無線通信制御端末102の無線通信ユ
ニット105から送られてくるM系列がアンテナ61で
受信され、相関検出回路71に送られる。送信検出回路
71は、受信された符号と予め設定されている符号との
相関を検出しており、相関が強いと判断されると、相関
検出信号が出力される。この相関検出回路71の出力が
タイマ72に送られる。タイマ72の時間は、この相関
検出回路71からの相関検出信号に基づいて設定され
る。
【0053】非同期パケットとして送りたいデータがあ
る場合には、コントローラ68からの指令により、通信
コントローラ51から送信要求が送られる。この送信要
求は、DQPSK変調回路52でDQPSK変調され、
IFFT回路54でOFDMによる変換が行われ、アン
テナ61から、無線通信制御端末102に向けて送られ
る。この送信要求は、無線通信制御端末102で受信さ
れ、無線通信制御端末102からは、送信割り当て時間
を含む制御情報が返される。
【0054】この制御情報は、アンテナ61で受信さ
れ、FFT回路65でOFDMの復調が行われ、DQP
SK復調回路67でDQPSKの復調が行われて、通信
コントローラ51に供給される。そして、復調された信
号データは、通信コントローラ51からコントローラ6
8に送られる。
【0055】この制御情報には、送信時間に関する情報
が含まれている。これらの時間は、タイマ72の時間を
基準にして設定される。タイマ72は、相関検出回路7
1の出力により、無線通信制御端末から送られてきたM
系列のタイミングにより設定されている。
【0056】タイマ72により、送信開始時間になった
と判断されると、コントローラ68からの指令により、
通信コントローラ51から送信データが出力され、この
送信データは、DQPSK変換回路52でDQPSK変
調され、IFFT回路54でOFDMによる変換が行わ
れ、アンテナ61から出力される。また、タイマ72に
より受信時間になったと判断されると、コントローラ6
8からの指令により、FFT回路65により受信データ
の復調処理が行われる。
【0057】このように、このシステムでは、データを
OFDMによりマルチキャリアを使って伝送している。
OFDM波は、前述したように、ジッタに強く、数サン
プルずれていても復調は可能である。しかしながら、そ
れ以上ずれて、2シンボルに跨がってしまうと復調がで
きない。したがって、ある程度のタイミング設定を行う
必要がある。そこで、このシステムでは、例えば147
455シンボル(4m秒)を1フレームとし、このフレ
ーム内でTDMA方式でデータを送るようにし、各フレ
ームの先頭の1シンボルには、M系列を配置し、このM
系列を利用して、復調タイミングを設定するようにして
いる。
【0058】受信したOFDM波に対して受信クロック
が6.8ppmずれを持っていると、4m秒の1フレー
ムの間に、27.2n秒の時間差が蓄積する。これは、
36.864MHzのサンプリングレートに相当する。
したがって、6.8ppm程度の精度を持つクロックを
用意すれば、確実に復調できることになる。
【0059】なお、同期用のシンボルとしては、M系列
の他に、周期の等しい2種類のM系列を用意し、これら
を加算して得られる符号系列であるゴールド(Gol
d)符号や、バーカー符号、嵩符号等を用いることが可
能である。
【0060】ところで、実際には無線LANシステムの
場合、無線制御通信端末102から送信される信号を、
別の端末で中継して伝送することがあり、複数段に中継
したとき、上述した時間差が累積して、フレーム周期の
誤差がより大きくなる場合がある。図7は、フレーム周
期の誤差が発生した状態の例を示す図である。この例で
は、1フレーム周期の4m秒毎にM系列の同期信号pが
送信されている場合に、誤差の蓄積により、その同期信
号のガウス分布gは、100ppmの範囲に広がってい
る状態を示している。本例の各通信端末においては、こ
のような大きなフレーム周期誤差が発生して通信タイミ
ングがずれるのを阻止できるようにしてある。以下、そ
の構成と処理について説明する。
【0061】図8は、本例の無線通信端末101A,1
01B,‥‥で、無線制御通信端末102等から送信さ
れる同期信号としてのM系列データを検出する構成のブ
ロック図である。この同期処理構成は、図6で説明した
相関検出回路71の構成に相当する。
【0062】実数部及び虚数部の受信信号入力端子8
1,82に得られる信号を、フレーム相関器83とシン
ボル相関器84に供給し、端末側で予め用意されたフレ
ーム同期用のPN符号と受信信号との相関処理及びシン
ボル検出用のPN符号と受信信号との相関処理を行う。
【0063】図9は、フレーム相関器83の構成の例を
示す図で、入力端子201に得られる端末側で用意され
たフレーム同期用のPN符号の実数部を、シフトレジス
タ202に供給する。また、入力端子211に得られる
受信信号の実数部を、シフトレジスタ212に供給す
る。そして、両シフトレジスタ202,212の各段に
セットされたデータを、そのシフトレジスタの段数用意
された乗算器203a,203b,‥‥203nで個別
に乗算し、それぞれの乗算器203a〜203nの乗算
値を積分器204で積分し、実数部の相関値Rx re Sum
を得る。その実数部の相関値Rx re Sum を二乗回路20
5で二乗された値として、その二乗値を加算器206に
供給する。
【0064】また、入力端子231に得られる端末側で
用意されたフレーム同期用のPN符号の虚数部を、シフ
トレジスタ232に供給する。また、入力端子221に
得られる受信信号の虚数部を、シフトレジスタ222に
供給する。そして、両シフトレジスタ222,232の
各段にセットされたデータを、そのシフトレジスタの段
数用意された乗算器225a,225b,‥‥225n
で個別に乗算し、それぞれの乗算器225a〜225n
の乗算値を積分器226で積分し、虚数部の相関値Rx i
m Sum を得る。その虚数部の相関値Rx im Sum を二乗回
路227で二乗された値として、その二乗値を加算器2
06に供給する。なお、入力端子201,231に得ら
れるフレーム同期用のPN符号は、各端末内の記憶手段
に予め用意されているもので、制御端末などから送信さ
れるフレーム同期用のPN符号(M系列データ)と同一
のデータである。また、各シフトレジスタの動作は、図
8に示すクロック発生器87から供給されるクロックに
同期して行われる。
【0065】加算器206では、供給される実数部の相
関値と虚数部の相関値を加算して、受信信号の相関値Su
m Store を得る。この加算器206で得た相関値Sum St
oreは、デバイダ207に供給する。
【0066】また、シフトレジスタ212の各段にセッ
トされた実数部の受信データを、乗算器213a〜21
3nと二乗回路214a〜214nを介して加算器21
5a〜215nに供給し、シフトレジスタ222の各段
にセットされた虚数部の受信データを、乗算器223a
〜223nと二乗回路224a〜224nを介して加算
器215a〜215nに供給し、実数部の受信データと
虚数部の受信データとを加算する。そして、各加算器2
15a〜215nで加算された受信データを、積分器2
16に供給して積分し、受信電力RSSI Sumを得る。この
積分器216で得た受信電力RSSI Sumは、デバイダ20
7に供給する。
【0067】デバイダ207では、受信信号の相関値Su
m Store を受信電力RSSI Sumで除算して、その解Cor1
(n) を得る。即ち、デバイダ207で次式によりCor1
(n) を求める。
【0068】
【数1】Cor1(n) =Sum Store /RSSI Sum
【0069】この求められた値Cor1(n) は、比較器20
8に供給し、端末内で予め設定されて記憶されて端子2
09に得られるスレッショルド値THと比較する。ここ
では、Cor1(n) ≧スレッショルド値THかつCor1(n) の
最大値を検出した時点で、フレーム同期出力PPN Cor OU
T として“H”データを端子210から出力する。ま
た、Cor1(n) <スレッショルド値THの場合には、
“L”データを端子210から出力する。このフレーム
同期出力PPN Cor OUT は、図8に示すフレームカウンタ
85に供給する。
【0070】次に、図8に示すシンボル相関器84の構
成について説明する。図10は、シンボル相関器84の
構成の例を示す図で、入力端子301に得られる端末側
で用意されたシンボル検出用のPN符号の実数部を、シ
フトレジスタ302に供給する。また、入力端子311
に得られる受信信号の実数部を、シフトレジスタ312
に供給する。そして、両シフトレジスタ302,312
の各段にセットされたデータを、そのシフトレジスタの
段数用意された乗算器303a,303b,‥‥303
nで個別に乗算し、それぞれの乗算器303a〜303
nの乗算値を積分器304で積分し、実数部の相関値Rx
re Sum を得る。その実数部の相関値Rxre Sum を二乗
回路305で二乗された値として、その二乗値を加算器
306に供給する。
【0071】また、入力端子331に得られる端末側で
用意されたシンボル検出用のPN符号の虚数部を、シフ
トレジスタ332に供給する。また、入力端子321に
得られる受信信号の虚数部を、シフトレジスタ322に
供給する。そして、両シフトレジスタ322,332の
各段にセットされたデータを、そのシフトレジスタの段
数用意された乗算器325a,325b,‥‥325n
で個別に乗算し、それぞれの乗算器325a〜325n
の乗算値を積分器326で積分し、虚数部の相関値Rx i
m Sum を得る。その虚数部の相関値Rx im Sum を二乗回
路327で二乗された値として、その二乗値を加算器3
06に供給する。なお、入力端子301,331に得ら
れるシンボル検出用のPN符号は、各端末内の記憶手段
に予め用意されているもので、制御端末などから送信さ
れるシンボル検出用のPN符号(M系列データ)と同一
のデータである。また、各シフトレジスタの動作は、図
8に示すクロック発生器87から供給されるクロックに
同期して行われる。
【0072】加算器306では、供給される実数部の相
関値と虚数部の相関値を加算して、受信信号の相関値Su
m Store を得る。この加算器306で得た相関値Sum St
oreは、デバイダ307に供給する。
【0073】また、シフトレジスタ312の各段にセッ
トされた実数部の受信データを、乗算器313a〜31
3nと二乗回路314a〜314nを介して加算器31
5a〜315nに供給し、シフトレジスタ322の各段
にセットされた虚数部の受信データを、乗算器323a
〜323nと二乗回路324a〜324nを介して加算
器315a〜315nに供給し、実数部の受信データと
虚数部の受信データとを加算する。そして、各加算器3
15a〜315nで加算された受信データを、積分器3
16に供給して積分し、受信電力RSSI Sumを得る。この
積分器316で得た受信電力RSSI Sumは、デバイダ30
7に供給する。
【0074】デバイダ307では、受信信号の相関値Su
m Store を受信電力RSSI Sumで除算して、その解Cor1
(n) を得る。即ち、デバイダ307で上述した〔数1〕
式と同様の演算によりCor1(n) を求める。この求められ
た値Cor1(n) は、比較器308に供給し、端末内で予め
設定されて記憶されて端子309に得られるスレッショ
ルド値THと比較する。ここでは、Cor1(n) ≧スレッシ
ョルド値THかつCor1(n) の最大値を検出した時点で、
シンボル検出出力SPN Cor OUT として“H”データを端
子310から出力する。また、Cor1(n) <スレッショル
ド値THの場合には、“L”データを端子310から出
力する。このシンボル検出出力SPN Cor OUT は、図8に
示すシンボルカウンタ86に供給する。
【0075】図8に示すフレームカウンタ85とシンボ
ルカウンタ86は、それぞれクロック発生器87から供
給されるクロックのカウントを行うカウンタで、ここで
は0〜71の72値を周期的にカウントするカウンタで
あり、そのカウント出力に基づいてフレーム同期又はシ
ンボル同期を発生させるデータをフレーム同期発生回路
89及びシンボル同期発生回路90に出力する。ここ
で、フレームカウンタ85とシンボルカウンタ86に
は、タイミングエラーコレクション部88が接続してあ
り、“H”データが相関器83,84から供給されると
き、そのときのカウント値をタイミングエラーコレクシ
ョン部88に供給すると共に、カウント値をリセットす
る構成としてあり、各カウンタ85,86でのカウント
状態は、タイミングエラーコレクション部88により制
御される。即ち、タイミングエラーコレクション部88
からの出力に基づいて、カウントアップせずに待機する
モードを備える。
【0076】フレーム同期発生回路89では、フレーム
カウンタ85の出力とフレーム相関器83の出力に基づ
いて、フレーム同期パルスを出力し、そのフレーム同期
パルスを加算器91に供給する。具体的には、フレーム
相関器83からフレーム同期発生回路89に、フレーム
検出出力PPN Cor OUT として“H”が供給されるとき、
72クロック毎に8回、フレーム同期パルスを出力す
る。このとき、フレームカウンタ85から供給されるフ
レーム同期データ(以下AVフレーム同期データと称す
る)が“H”レベルになるときを基準として、±15ク
ロックの範囲内に、フレーム検出出力PPN Cor OUT が
“H”レベルになる場合には、そのフレーム相関器83
が検出したタイミングが有効であると判断し、そのとき
のフレーム検出出力PPN Cor OUT が“H”レベルになる
タイミングを基準として、72クロック毎に8回、フレ
ーム同期パルスを出力する。また、AVフレーム同期デ
ータが“H”レベルになるタイミングを基準として、±
15クロックの範囲内でフレーム検出出力PPN Cor OUT
が“L”レベルのままである場合には、フレーム同期タ
イミングを誤検出したと判断して、前回のフレーム同期
パルスと同じタイミング(この同じタイミングはタイミ
ングエラーコレクション部88とフレームカウンタ85
で設定されたタイミング)に、72クロック毎に8回、
フレーム同期パルスを出力する。
【0077】また、シンボル同期発生回路90では、シ
ンボルカウンタ86の出力とシンボル相関器84の出力
に基づいて、シンボル同期パルスを出力し、そのシンボ
ル同期パルスを加算器91に供給する。具体的には、シ
ンボル相関器84からシンボル同期発生回路90に、シ
ンボル検出出力SPN Cor OUT として“H”が供給される
とき、72クロック毎にシンボル同期パルスを出力す
る。このとき、シンボルカウンタ86から供給されるシ
ンボル同期データ(以下AVシンボル同期データと称す
る)が“H”レベルになるときを基準として、±15ク
ロックの範囲内に、シンボル検出出力SPN Cor OUT が
“H”レベルになる場合だけ、そのシンボル相関器84
が検出したタイミングが有効であると判断し、そのとき
のフレーム検出出力PPN Cor OUT が“H”レベルになる
タイミングを基準として、72クロック毎にシンボル同
期パルスを出力する。
【0078】加算器91では、両同期パルスを合成した
同期パルスとし、その同期パルスを出力端子92に出力
する。この出力端子92に得られる同期パルスにより、
コントローラ68はこの端末での通信タイミングを制御
する。ここでは、受信データをFFT65へ出力するタ
イミングの制御を行う。
【0079】図11はタイミングエラーコレクション部
88の構成を示した図である。このタイミングエラーコ
レクション部88は、タイミングエラーカウンタ401
と、タイミングエラーメモリ402と、タイミングエラ
ー算出部403と、タイミングエラー集計部404とで
構成してある。タイミングエラーカウンタ401は、ク
ロック入力端子407に得られるクロックに同期してカ
ウントを行うカウンタであり、そのカウント値をタイミ
ングエラー集計部408に供給する。フレームカウンタ
85から供給されるカウント値のデータは、タイミング
エラーメモリ402で記憶される。このメモリ402に
記憶されるカウント値は、検出されるフレーム周期に全
く誤差がない場合には、常時同じ値になる。実際には、
フレーム周期の誤差に対応して、カウント値が変化し、
そのフレーム周期の誤差をカウント値として過去の所定
フレーム周期(例えば10フレーム周期)蓄積する。こ
のメモリ402に記憶されたカウント値のデータに基づ
いて、その蓄積したフレーム期間の誤差の平均値をタイ
ミングエラー算出部403で算出する。
【0080】タイミングエラー算出部403で算出され
たフレーム周期誤差に基づいて、タイミングエラー集計
部404でフレームカウンタ85及びシンボルカウンタ
86でのカウント状態の制御を行って、フレーム周期誤
差を修正させる。このフレーム周期誤差の修正時には、
タイミングエラー集計部404から各カウンタ85,8
6に、修正データTEC OUT として“H”データを供給
し、サンプルポイントの補正を行う。
【0081】即ち、フレーム周期誤差は、1フレーム中
に起こる基準周期(ここでは4msec)とのずれであ
る。このずれは、送信側の端末のクロック精度と、受信
側の端末のクロック精度とのずれで決まるものであり、
一定間隔で誤差が増加(又は減少)していく。よって、
1対1の送受信に関するフレーム同期誤差修正は、受信
フレームに一定間隔毎にサンプルポイントを修正(増加
又は減少)すれば良い。
【0082】その具体的な修正としては、例えばタイミ
ングエラー集計部404内に、誤差修正用のカウンタを
設定し、そのカウンタで例えば0〜2047の周期のカ
ウント動作を実行させる。そして、測定されたフレーム
周期が基準周期よりも長い場合に、フレーム周期誤差T
err =3Chipであったとする。このときのフレーム周期
誤差は3であるので、フレーム同期誤差修正は、タイミ
ングエラー集計部404内のカウンタが、2048/3
回カウントする毎に、フレーム誤差修正を実行すること
になる。即ち、この例では、カウント値が2048/3
(即ち682),4096/3(即ち1364),20
47において、修正データTEC OUT =Hとなる。このカ
ウント値のとき修正データTEC OUT =Hとなることで、
フレームカウンタ85及びシンボルカウンタ86は、そ
のときカウント動作を停止する。
【0083】また、測定されたフレーム周期及びシンボ
ル周期が基準周期よりも短い場合には、修正データTEC
OUT =Lとし、フレームカウンタ85は、そのカウンタ
84に供給されるフレーム同期出力PPN Cor OUT =Hの
時点で、直ちにフレーム同期信号の出力を行う。また、
シンボル周期についても、シンボル同期出力SPN CorOUT
=Hの時点で、直ちにシンボル同期信号の出力を行
う。
【0084】このタイミングエラーコレクション部88
によるタイミング修正動作は周期的に実行されるもので
ある。
【0085】次に、以上説明した構成の回路で実行され
る同期処理を、図12以降のフローチャートを参照して
説明する。まず、図12のフローチャートを参照して、
フレーム同期処理について説明すると、フレーム相関器
83で相関値の実数部を計算すると共に(ステップ10
1)、相関値の虚数部を計算し(ステップ102)、さ
らに受信電力を計算し(ステップ103)、実数部と虚
数部を加算した相関値を算出する(ステップ104)。
そして、計算された相関値を受信電力で除算した値Cor
(n) が最大値であるか否か判断し(ステップ105)、
最大値でない場合にはフレーム同期発生器89にAVフ
レーム同期データ=Lを出力する(ステップ106)。
ステップ105で最大であると判断した場合には、エラ
ー状態であると判断してエラー処理を行い(ステップ1
07)、フレーム同期発生器89にAVフレーム同期デ
ータ=Hを出力する(ステップ108)。
【0086】次に、図13のフローチャートを参照し
て、シンボル同期処理について説明すると、シンボル相
関器84で相関値の実数部を計算すると共に(ステップ
111)、相関値の虚数部を計算し(ステップ11
2)、さらに受信電力を計算し(ステップ113)、実
数部と虚数部を加算した相関値を算出する(ステップ1
14)。そして、計算された相関値を受信電力で除算し
た値Cor (n) が最大値であるか否か判断し(ステップ1
15)、最大値でない場合にはシンボル同期発生器90
にAVシンボル同期データ=Lを出力する(ステップ1
16)。ステップ115で最大であると判断した場合に
は、エラー状態であると判断してエラー処理を行い(ス
テップ117)、シンボル同期発生器90にAVシンボ
ル同期データ=Hを出力する(ステップ118)。
【0087】次に、図14のフローチャートを参照し
て、タイミングエラーコレクション部88での処理を説
明する。まず、フレーム相関器83の出力として“H”
を受信したか判断し(ステップ121)、フレームカウ
ンタのカウント値をタイミングエラーメモリメモリ40
2に出力する(ステップ122)。ここで、フレームカ
ウンタのカウント値X1 として、0≦X1 ≦15の範囲
であるか否か判断し(ステップ123)、この範囲であ
るとき誤差Dをフレームカウンタのカウント値とする
(ステップ124)。また、ステップ123でカウント
値X1 が範囲外であるとき、カウント値X1 が56≦X
1 ≦71の範囲であるか否か判断し(ステップ12
5)、この範囲であるとき誤差Dを〔フレームカウンタ
のカウント値−72〕とする(ステップ126)。さら
に、ステップ125でカウント値X1 が範囲外であると
判断されたときには、そのときのカウント値を破棄する
(ステップ127)。
【0088】ステップ124,126で誤差値を設定し
たとき、タイミングエラーメモリメモリ402に10回
の誤差値を蓄積したか否か判断し(ステップ128)、
10回の誤差値が蓄積されてない場合には、ステップ1
21に戻る。10回の誤差値が蓄積された場合には、タ
イミングエラーメモリ402内の10個の誤差値Dを、
タイミングエラー計算部403に出力し(ステップ12
9)、10個の誤差値Dの平均値Err を計算して、その
結果をタイミングエラー集計部404に出力する(ステ
ップ130)。また、タイミングエラーカウンタ401
からタイミングエラー集計部404に、カウント値の最
大値のデータを送る(ステップ131)。タイミングエ
ラー集計部404では、タイミングエラーカウンタ40
1から受け取った最大値を、誤差値Dの平均値Err で除
算して、ホールド動作させるカウンタ値をタイミングエ
ラーコレクション部の中に設定する(ステップ13
2)。
【0089】次に、シンボルカウンタ86の出力パター
ンを、図15のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、シンボル相関器84からのデータでシンボル開始が
検出されると(ステップ141)、タイミングエラーコ
レクション部88で設定された誤差値Dの平均値Err
が、平均値Err ≦0の範囲であるか否か判断し(ステッ
プ142)、平均値Err ≦0の範囲である場合には、フ
レームカウンタ85のカウント値x1 が、0≦x1 ≦5
6の範囲内であるか否か判断する(ステップ143)。
ここで、カウント値x1 が範囲外であると判断した場合
には、シンボルカウンタ出力=Hを出力する(ステップ
144)。
【0090】ステップ143で、カウント値x1 が範囲
内であると判断した場合には、シンボルカウンタ出力=
Lを出力する(ステップ145)。また、ステップ14
2で平均値Err ≦0の範囲でないと判断した場合には、
フレームカウンタ85のカウント値x1 が、15≦x1
≦56の範囲内であるか否か判断し(ステップ14
6)、この範囲内であるとき、ステップ145に移っ
て、シンボルカウンタ出力=Lを出力する。
【0091】ステップ146で、フレームカウンタ85
のカウント値x1 が、15≦x1 ≦56の範囲内でない
と判断したとき、タイミングエラーコレクション部88
内に設定したカウンタ401のカウント値が最大値か否
か判断する(ステップ147)。ここで、最大値でない
場合には、カウンタ401のカウント値をインクリメン
トさせ(ステップ148)、カウンタ401のカウント
値が最大値か否か判断する(ステップ149)、最大値
と判断されるまでカウント値のインクリメントを繰り返
させる。
【0092】ステップ147又はステップ149で最大
値と判断された場合には、タイミングエラーコレクショ
ン部88の出力として“H”をシンボルカウンタ86に
供給する(ステップ150)。そして、シンボルカウン
タ86のカウントを停止させ、タイミングエラーカウン
タ401をインクリメントさせる(ステップ151)。
そして、タイミングエラーカウンタ401のカウント値
が0であるか否か判断し(ステップ152)、0でない
場合にはステップ150に戻る。
【0093】ステップ152でカウント値が0である場
合には、タイミングエラーコレクション部88の出力と
して“L”をシンボルカウンタ86に供給する(ステッ
プ153)。そして、シンボルカウンタ86の出力を
“H”とする(ステップ154)。
【0094】次に、フレームカウンタ85の出力パター
ンを、図16のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、フレーム相関器83からのデータでフレーム開始が
検出されると(ステップ161)、タイミングエラーコ
レクション部88で設定された誤差値Dの平均値Err
が、平均値Err ≦0の範囲であるか否か判断し(ステッ
プ162)、平均値Err ≦0の範囲である場合には、フ
レームカウンタ85のカウント値x1 が、0≦x1 ≦5
6の範囲内であるか否か判断する(ステップ163)。
ここで、カウント値x1 が範囲外であると判断した場合
には、フレームカウンタ出力=Hを出力する(ステップ
164)。
【0095】ステップ163で、カウント値x1 が範囲
内であると判断した場合には、フレームカウンタ出力=
Lを出力する(ステップ165)。また、ステップ16
2で平均値Err ≦0の範囲でないと判断した場合には、
フレームカウンタ85のカウント値x1 が、15≦x1
≦56の範囲内であるか否か判断し(ステップ16
6)、この範囲内であるとき、ステップ165に移っ
て、シンボルカウンタ出力=Lを出力する。
【0096】ステップ166で、フレームカウンタ85
のカウント値x1 が、15≦x1 ≦56の範囲内でない
と判断したとき、タイミングエラーコレクション部88
内に設定したカウンタ401のカウント値が最大値か否
か判断する(ステップ167)。ここで、最大値でない
場合には、カウンタ401のカウント値をインクリメン
トさせ(ステップ168)、カウンタ401のカウント
値が最大値か否か判断する(ステップ169)、最大値
と判断されるまでカウント値のインクリメントを繰り返
させる。
【0097】ステップ167又はステップ169で最大
値と判断された場合には、タイミングエラーコレクショ
ン部88の出力として“H”をフレームカウンタ85に
供給する(ステップ170)。そして、フレームカウン
タ85のカウントを停止させ、タイミングエラーカウン
タ401をインクリメントさせる(ステップ171)。
そして、タイミングエラーカウンタ401のカウント値
が0であるか否か判断し(ステップ172)、0でない
場合にはステップ170に戻る。
【0098】ステップ172でカウント値が0である場
合には、タイミングエラーコレクション部88の出力と
して“L”をフレームカウンタ85に供給する(ステッ
プ173)。そして、フレームカウンタ85の出力を
“H”とする(ステップ174)。
【0099】ここで、実際の出力例を図17に示す。フ
レーム相関器83の出力が図17のAに示す状態であ
り、シンボル相関器84の出力が図17のBに示す状態
であり、フレームカウンタ85からのAVフレーム同期
パルスが図17のDに示す状態であり、シンボルカウン
タ86からのAVシンボル同期パルスが図17のEに示
す状態であるとする。このとき、フレーム同期発生器8
9が出力するフレーム同期パルスとしては、図17のE
に示すように、フレーム相関検出に基づいて設定された
タイミングで、1周期に8個のパルス列となる。また、
シンボル同期発生器90が出力するシンボル同期パルス
としては、図17のFに示すように、シンボル相関検出
に基づいて設定されたタイミングとなるが、ここではA
Vシンボル同期パルスにエラーが検出された場合、その
エラーが検出されたタイミングのパルス(図17のFに
×印を付与して示したパルス)は出力されない。従っ
て、端子92から出力される同期パルスとしては、図1
7のGに示すようなパルス列となる。
【0100】なお、本例の回路での処理の真理値表を示
すと、次の〔表1〕に示すようになる。
【0101】
【表1】
【0102】この〔表1〕で示されるように、タイミン
グエラーコレクション部88の出力が“H”であるとき
誤検出を行った場合であり、“L”であるとき正しい検
出を行った場合に相当する。
【0103】このように本例の端末装置で同期捕捉処理
を行うことで、例えば無線通信制御端末102から送信
される同期信号を、いずれかの無線通信端末で受信して
中継する際に、その中継されるタイミングのずれを阻止
することができ、中継が複数段行われるような場合であ
っても、同期タイミングのずれを防止できる。具体的に
は、同期信号を送信する側の端末のクロックと、受信す
る側の端末のクロックとのずれに起因するタイミングの
ずれが正しく補正されると共に、中継する端末で、M系
列データで構成される同期信号の受信に一時的に失敗し
ても、一定の正しい周期で同期信号が生成されて、その
生成された同期信号に基づいて受信処理や送信処理が行
われ、必要により生成された同期信号がこの端末で中継
される他の端末に対して送信される。
【0104】例えば図18に示すように、ノードN1〜
N5の5個の端末がネットワーク内でほぼ直列状に配置
されて、ノードN5からノードN1へのデータ伝送時
に、ノードN4,N3,N2での中継が必要な場合を想
定すると、中継するノードN2〜N4から再送信される
同期信号などのタイミングのずれを最小限に抑えること
ができ、中継する毎に誤差が蓄積されるようなことがな
い。従って、無線LAN内での通信が、同期タイミング
のずれなく、正しく行え、同期タイミングのずれによる
伝送エラーの発生を最小限に抑えることができ、用意さ
れた伝送帯域を効率良く使用できる。
【0105】なお、ここまで説明した同期獲得処理は、
図1〜図6で説明した無線LANシステム用の端末装置
に限定されるものではなく、同様の同期獲得処理が必要
な各種通信方式用の無線通信端末に適用できることは勿
論である。
【0106】また、上述した実施の形態で過去の同期信
号検出周期を判断する処理としては、単純に所定回のデ
ータの平均をとるようにしたが、例えば何らかの重みづ
けを行って平均の周期を検出するようにしても良い。
【0107】
【発明の効果】請求項1に記載した同期獲得方法による
と、受信した同期信号の検出に失敗したとき、カウンタ
のカウント値に基づいて同期信号が発生され、同期信号
の検出に一時的に失敗しても同期タイミングを維持する
ことができる。例えば、受信した同期信号に同期したタ
イミングで、その同期信号を送信して、中継を行う端末
に適用することで、無線ネットワーク内での同期の乱れ
を防止できる。従って、何らかの要因で、無線ネットワ
ーク内の特定の端末での受信状態が悪い場合でも、その
端末での同期獲得を継続して行え、伝送されるデータを
同期タイミングのずれなく確実に受信処理できる。
【0108】請求項2に記載した同期獲得方法による
と、請求項1に記載した発明において、同期信号を発生
させるカウント値は、過去の複数回にわたる同期信号検
出時のカウント値を平均化した値としたことで、同期タ
イミングを過去の受信状態に基づいて正確に推定するこ
とができる。
【0109】請求項3に記載した同期獲得方法による
と、請求項2に記載した発明において、同期信号を発生
させるカウント値は、同期信号検出時のカウント値と常
時比較し、その比較で一定値以上の隔たりがある場合に
は、検出された同期信号を無視し、その代わりに発生さ
せた同期信号を使用することで、同期信号の誤検出によ
る同期タイミングの乱れを効果的に防止できる。
【0110】請求項4に記載した同期獲得方法による
と、請求項1に記載した発明において、所定の局から無
線送信される同期信号は、M系列によって作成されたデ
ータであり、受信側で用意されたM系列データとの相関
から同期信号の検出を行うことで、M系列データで構成
される同期信号の検出失敗時の対処が良好に行える。
【0111】請求項5に記載した無線通信装置による
と、同期検出手段で同期信号の検出に失敗したとき、記
憶手段に記憶された過去のカウント値と、カウンタのカ
ウント値との比較で、同期信号を検出した場合と同様の
基準タイミングが発生されて、その基準タイミングに基
づいて通信制御が行え、同期信号の検出に一時的に失敗
しても同期タイミングを維持できる。従って、何らかの
要因で受信状態が悪化した場合でも、この無線通信装置
では同期獲得を継続して行え、伝送されるデータを同期
タイミングのずれなく確実に受信処理できる。
【0112】請求項6に記載した無線通信装置による
と、請求項5に記載した発明において、記憶手段に記憶
されて制御手段で比較するカウント値は、過去の複数回
にわたる同期信号検出時のカウント値を平均化した値と
したことで、同期タイミングを過去の受信状態に基づい
て正確に推定することができる無線通信装置が得られ
る。
【0113】請求項7に記載した無線通信装置による
と、請求項6に記載した発明において、制御手段は、記
憶手段に記憶されたカウント値と、カウンタのカウント
値とが一定値以上の隔たりが検出されれたとき、検出さ
れた同期信号による基準タイミングを無視し、カウント
値の比較で生成された基準タイミングを使用すること
で、同期信号の誤検出による同期タイミングの乱れを効
果的に防止できる無線通信装置が得られる。
【0114】請求項8に記載した無線通信装置による
と、請求項5に記載した発明において、同期検出手段が
検出する同期信号は、M系列によって作成されたデータ
であり、同期検出手段は、予め用意されたM系列データ
との相関から検出を行うことで、M系列データで構成さ
れる同期信号の検出失敗時の対処が良好に行える無線通
信装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態が適用された無線LAN
システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態が適用された無線LAN
システムにおける無線通信制御端末の無線通信ユニット
の一例のブロック図である。
【図3】OFDM方式の説明に用いるスペクトラム図で
ある。
【図4】本発明の一実施の形態が適用された無線LAN
システムにおけるOFDM変調の説明に用いるブロック
図である。
【図5】本発明の一実施の形態が適用された無線LAN
システムにおけるOFDM変調の説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態が適用された無線LAN
システムにおける無線通信端末の無線通信ユニットの一
例のブロック図である。
【図7】本発明の一実施の形態で発生するフレーム周期
誤差の例を示すタイミング図である。
【図8】本発明の一実施の形態の無線通信端末で同期検
出処理を行う構成の例を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施の形態の無線通信端末のフレー
ム相関器の構成の例を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施の形態の無線通信端末のシン
ボル相関器の構成の例を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態のタイミングエラーコ
レクション部の構成の例を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施の形態によるフレーム同期処
理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態によるシンボル同期処
理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態によるホールド回数設
定処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施の形態によるシンボルカウン
タ出力パターンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施の形態によるフレームカウン
タ出力パターンを示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態による出力パルスの例
を示すタイミング図である。
【図18】本発明の一実施の形態による伝送状態の例を
示す説明図デアル。
【符号の説明】
11,51…通信コントローラ、28,68…コントロ
ーラ、29,72…タイマ、83…フレーム相関器、8
4…シンボル相関器、85…フレームカウンタ、86…
シンボルカウンタ、88…タイミングエラーコレクショ
ン部、89…フレーム同期発生部、90…シンボル同期
発生部、91…加算器、101A,101B…無線通信
端末、102…無線通信制御端末、104A,104
B,105…無線通信ユニット、113A,113B,
117…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 H04L 11/00 310B (72)発明者 岩崎 潤 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K022 AA03 AA43 DD13 5K033 AA07 BA11 BA13 CB15 DA03 DB11 DB19 5K047 AA03 EE02 GG34 HH15 HH21 KK04 LL04 LL05 MM12 MM24 MM56

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の局から周期的に無線送信される同
    期信号を受信して、その受信した同期信号を検出して、
    同期タイミングを獲得する同期獲得方法において、 上記同期信号の検出に同期した周期でカウンタのカウン
    ト動作を行うと共に、 上記同期信号の検出に失敗したとき、過去に同期信号を
    受信して検出した際の上記カウンタのカウント値に到達
    したとき、上記同期信号を発生させる同期獲得方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期獲得方法において、 上記同期信号を発生させるカウント値は、過去の複数回
    にわたる同期信号検出時のカウント値を平均化した値と
    した同期獲得方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期獲得方法において、 上記同期信号を発生させるカウント値は、同期信号検出
    時のカウント値と常時比較し、その比較で一定値以上の
    隔たりがある場合には、検出された同期信号を無視し、
    その代わりに発生させた同期信号を使用する同期獲得方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の同期獲得方法において、 上記所定の局から無線送信される同期信号は、M系列に
    よって作成されたデータであり、受信側で用意されたM
    系列データとの相関から同期信号の検出を行う同期獲得
    方法。
  5. 【請求項5】 無線信号を受信する受信手段と、 上記受信手段が受信した信号から所定の同期信号を検出
    して、その検出タイミングを基準タイミングとする同期
    検出手段と、 上記同期検出手段での同期信号の検出に同期してリセッ
    トされるカウンタと、上記カウンタの過去のカウント値
    を記憶する記憶手段と、 上記カウンタのカウント値と上記記憶手段に記憶された
    カウント値とを比較して、上記記憶手段に記憶されたカ
    ウント値になったとき、基準タイミングを発生させる制
    御手段とを備えた無線通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の無線通信装置において、 上記記憶手段に記憶されて上記制御手段で比較するカウ
    ント値は、過去の複数回にわたる同期信号検出時のカウ
    ント値を平均化した値とした無線通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の無線通信装置において、 上記制御手段は、上記記憶手段に記憶されたカウント値
    と、上記カウンタのカウント値とが一定値以上の隔たり
    が検出されれたとき、検出された同期信号による基準タ
    イミングを無視し、カウント値の比較で生成された基準
    タイミングを使用する無線通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の無線通信装置において、 上記同期検出手段が検出する同期信号は、M系列によっ
    て作成されたデータであり、 上記同期検出手段は、予め用意されたM系列データとの
    相関から検出を行う無線通信装置。
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