JP2000243175A - 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2000243175A
JP2000243175A JP11039514A JP3951499A JP2000243175A JP 2000243175 A JP2000243175 A JP 2000243175A JP 11039514 A JP11039514 A JP 11039514A JP 3951499 A JP3951499 A JP 3951499A JP 2000243175 A JP2000243175 A JP 2000243175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
keypad
key top
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11039514A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Nishi
謙悟 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polymatech Co Ltd
Original Assignee
Polymatech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polymatech Co Ltd filed Critical Polymatech Co Ltd
Priority to JP11039514A priority Critical patent/JP2000243175A/ja
Publication of JP2000243175A publication Critical patent/JP2000243175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/002Actuators integral with membrane
    • H01H2221/006Adhesive

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接着性、生産性、耐湿性の問題点を解決した、
樹脂キートップ付キーパッドおよびその製造方法 【解決手段】樹脂キートップとキーパッドをシラン化合
物を0.1〜20重量部含む光硬化性樹脂である接着剤
によって接着する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、携帯情
報端末、各種家電製品用リモコン、カードリモコンおよ
び各種キーボードなどに使用される、美観に優れた高級
感のある樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキーパッドは、耐寒性、耐熱性、
耐候性、精密成形性、電気絶縁性が優れていることから
部材として主にシリコーンゴム等が用いられてきた。キ
ートップ部は基材部のゴムを利用した軟質なタイプや、
別に成型した樹脂を貼り合わせた硬質なタイプが用いら
れている。なかでも樹脂キートップをシリコーンゴム製
キーパッドに貼り合わせたタイプは、キートップ部の形
状や触感等の設計自由度の高さから近年特に多く用いら
れている。
【0003】一方、シリコーンゴムは、本来接着性に乏
しいとされ、貼り合わせたタイプの樹脂キートップを貼
り合わせたタイプを製造するにあたっては、特定の素
材、製法でしか製造できず、また、十分な接着強度も得
られず、生産性の高いものではなかった。しかし、シリ
コーンゴムに表面処理を行うことで、十分な接着強度が
得られ、素材や製法の自由度がを大幅に向上させる方法
が提案され(特願平9-323932号公報)、シリコーンゴ
ム製キーパッドと樹脂キートップをより強固に、かつA
BS樹脂に代表されるような軟化点の低い樹脂の使用も
可能で、そして接着作業も迅速に行うことができ、また
接着時に位置ずれを生じることもなく、生産性が高い樹
脂キートップ付きキーパッドが製造できるようになっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特願平9-323932号公報
に提案されているなかでも、表面処理したシリコーンゴ
ムと樹脂キートップとの貼り合わせ用の接着剤として光
硬化性樹脂を用いたタイプは、作業性、生産性の高さか
ら特に有効である。しかしながら、光硬化性樹脂を用い
たタイプは、高温高湿度下(60℃、相対湿度95%、連続2
40h)における接着耐久性(以下耐湿性)は不十分であ
った。それらの対策として、プライマー等の下塗り剤を
塗布する方法が特願平特開平9-323932号公報で提案され
ているが、このような下塗り剤の塗布は、工程を増加さ
せるものであるばかりでなく、その下塗り剤がシリコー
ンゴムへ浸透し膨潤することによる寸法変化や、下塗り
剤の有効時間の発生など課題も多く、より生産性の高い
光硬化性樹脂接着剤が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような接着
性、生産性、耐湿性の問題点を解決した、樹脂キートッ
プ付キーパッドおよびその製造方法に関するものであ
る。シリコーンゴム製キーパッドと樹脂キートップのよ
り強固な接着が可能で、かつそしてABS樹脂に代表さ
れるような軟化点の低い硬質樹脂の使用がも可能であ
り、接着作業もを迅速に行うことができ、また、接着時
に位置ずれを生じることもなく、生産性が高く、耐湿性
も高い樹脂キートップ付きキーパッドができることを特
徴とするものである。すなわち、シラン化合物を0.1
〜20重量部含む光硬化性樹脂である接着剤によって接
着することを特徴とする樹脂キートップ付きキーパッド
およびその製造方法である。
【0006】本発明のシラン化合物の添加量は0.1〜
20重量部がよいが、より望ましくは2重量部から15
重量部の範囲である。0.1重量部未満では耐湿性に効
果が十分でなく、また、20重量部を超えると接着強度
が低下し好ましくない。さらに、本発明のシラン化合物
は、以下の化学式(化1)(Rはビニル基、メタクリ
ル基、アクリル基またはエポキシ基から選択される少な
くとも一つの官能基を含み、Rは塩素基、炭素数1〜
6のアルコキシ基、2−メトキシエトキシ基またはアセ
トキシ基から選択される官能基、Rはメチル基、また
はエチル基。nが1の時、mは2または3、nが2の
時、mは2)に示される。
【化1】
【0007】本発明の光硬化性樹脂は、可視光域から紫
外光域、波長約800nm〜200nmの範囲の光を照射す
ることによって硬化する樹脂である。光硬化性樹脂は、
オリゴマー、モノマー、光開始剤などから構成される。
光開始剤に光が照射されるとラジカルや酸が生成し、反
応が起こる。オリゴマー、モノマーの構造は様々なもの
が選択できるが、末端または側鎖にこれら光開始剤によ
って生成されるラジカルや酸によって反応する官能基が
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。本発明のキーパッドを構成する部材は、耐寒性、
耐熱性、耐候性、精密成形性、電気絶縁性が優れている
ことからシリコーンゴムが望ましい。表面には文字、数
字、記号、絵柄等を形成した図柄や、遮光部を設け文
字、数字、記号、絵柄等をくり抜いた図柄などが形成さ
れていてもかまわない。キーパッド部材のシリコーンゴ
ムは接着性に乏しいが、短波長紫外線の照射処理、コロ
ナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、あるいはプライ
マー処理の少なくとも一つの方法で表面改質すること
で、樹脂キートップを光硬化性樹脂により強固に接着で
きる。
【0009】本発明の樹脂キートップは、金型成形した
樹脂キートップあるいは切削加工により成形された樹脂
キートップ、光造形より形成された樹脂キートップなど
である。金型成形した樹脂キートップは、所望のキート
ップ形状の金型を使用し、射出成形、圧縮成形、トラン
スファー成形、回転成形などによって加熱溶融させた樹
脂あるいは液状の未硬化樹脂を金型に充填させてから固
化させて製造することができる。
【0010】樹脂キートップの組成や種類、弾性率、色
調については特に限定はないが、例示するならば、ポリ
カーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ス
チレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ABS樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、シリコー
ン系樹脂等である。樹脂キートップの表面もしくは裏面
に文字、数字、記号、絵柄等を形成した図柄や、遮光部
を設け文字、数字、記号、絵柄等をくり抜いた図柄が形
成されていても良い。これらの図柄にコーティング層を
設けたものでもかまわない。
【0011】キートップを構成する樹脂の表面や裏面に
フィルムを一体成型した構成のキートップ、更にそのフ
ィルムの裏面や表面に図柄を形成したキートップ、フィ
ルムと樹脂の間に図柄層が形成されているキートップ、
メッキ処理されたキートップ、蒸着されたキートップな
ど樹脂キートップの構成は制限されない。また、樹脂キ
ートップの接着面の形状は平坦でなくてもよく、成型性
や軽量化を考慮し肉抜きされていてもよく、被接着体と
の位置決め用の凹凸が成形されていてもかまわない。
【0012】樹脂キートップは個々に独立していても、
複数が組み合わさった構成でも良く、キーパッドとして
の機能、動作を阻害しない範囲であれば、樹脂キートッ
プが隣接する他の樹脂キートップと連結されていても良
い。外周部に脱落、回転防止のためのつばを形成しても
良い。キートップ部を照光させる場合や、キートップ裏
面に形成した図柄を樹脂キートップを通して視認できる
ような形状にする場合、さらにはその図柄を照光させる
場合には、樹脂キートップの色調は透光性とする必要が
ある。
【0013】本発明のシラン化合物として、シランカッ
プリング剤を用いても良い。具体的には、ビニルトリク
ロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β-メトキシエトキシ)
メトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニル
トリフェノキシシラン、ビニルメチルジクロロシラン、
ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキ
シシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ジビニルジ
クロロシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等で
ある。
【0014】本発明の光硬化性樹脂は、可視光線で硬化
するものや、紫外線で硬化するものなど様々あるが、可
視光硬化性樹脂では通常の作業灯でも反応してしまうた
め、作業性を考慮すると紫外光硬化性樹脂が望ましい。
【0015】本発明の製造方法に用いられる短波長紫外
線照射とは、キーパッド表面に短波長紫外線照射を一定
の照度、一定の積算光量照射して表面改質するものであ
る。より詳述すれば、水銀が10-1mmHg程度の圧力で封入
された水銀灯より照射される184.9nmと253.7nmの放射線
が、酸素存在下でオゾンを生成し、そのオゾンが非処理
体表面を酸化し、カルボキシル基やシラノール基等の活
性基を生成させ、印刷インキや塗料などの付着性、親和
性を向上させるものである。
【0016】またコロナ放電処理とは、大気中で電極間
に高電圧をかけて絶縁破壊を起こさせ放電させ、その間
に被処理体を通すことで、表層にあるポリマーを酸化さ
せ表面に活性基を導入させ同様な効果をもたらすもので
ある。火炎処理とは強い酸化炎中に非処理体を通して表
面を酸化させ活性化させて、コロナ処理と同様な効果を
もたらすものである。プラズマ処理とは低圧の不活性ガ
スや酸素、ハロゲンガスなどの中でグロー放電を起こす
ことで、気体分子をイオン化しプラズマを発生させ、そ
の化学活性を利用して被処理体表面を活性化させるもの
である。短波長紫外線の照射処理、コロナ放電処理、火
炎処理、あるいはプラズマ処理はドライプロセスなた
め、表面処理剤を使用する方法に比べ工程が簡略化でき
るが、プラズマ処理は真空状態が必要であり設備が高価
であるし、また火炎処理は危険が伴うため、短波長紫外
線の照射処理かコロナ放電処理がより望ましい。
【0017】このキーパッドの表面処理部および/また
は樹脂キートップのキーパッドとの接着部にシラン化合
物を含む光硬化性樹脂を塗布し、貼り合せ、キーパッド
と樹脂キートップとを光を照射し接着させる。本発明の
シラン化合物の添加方法には、特に制限はない。未硬化
の光硬化性樹脂に添加した場合、硬化反応と同時に光硬
化性樹脂と反応する。シランカップリング剤を光硬化性
樹脂を構成する化合物と予め反応させておき、その後光
硬化性樹脂を硬化させてもよい。
【0018】キーパッド側より光を照射し光硬化性樹脂
を硬化させる場合は、キーパッド部材の少なくとも光硬
化性樹脂が塗布されている部材が、塗布した光硬化性樹
脂が硬化する200〜800nmの範囲の波長の光を透過するよ
うな透光性または半透光性の部材で構成されている必要
がある。キートップ側より光を照射する場合は、樹脂キ
ートップ部材の少なくとも光硬化性樹脂が塗布される部
材が、塗布した光硬化性樹脂が硬化する200〜800nmの範
囲の波長の光を透過するような、透光性の部材で構成さ
れている必要がある。
【0019】シラン化合物を含む光硬化性樹脂として透
光性の樹脂を使用し、樹脂キートップ部材の少なくとも
一部が透光性である場合には、これらを通してキーパッ
ド表面に形成される文字、数字、記号、絵柄等や、遮光
部を設け文字、数字、記号、絵柄等をくり抜いた図柄、
色調などが視認できるような構成になることも当然考慮
される。
【0020】シラン化合物を含む光硬化性樹脂の塗布方
法については、スクリーン印刷方式のほか、ディスペン
サー方式、ポッティング方式、パッド印刷方式、スプレ
ー方式および転写方式によるものなど特定するものでは
ない。
【0021】以下、実施例および比較例を示して本発明
を具体的に説明するけれども、本発明は下記の実施例に
制限されるものではない。
【実施例1〜4】図1に示すように透光性シリコーンゴ
ムコンパウンド(東レ・ダウコーニングシリコーン株式
会社製 SH851)を使用して成形されたキーパッド1の
表面を、コロナ放電処理で表面改質した。キーパッド1
のキートップ接着部2に、ビニルトリメトキシシラン
(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製 SZ630
0)を0から25重量部の範囲で添加した紫外線硬化性
樹脂(株式会社スリーボンド製3075)を接着剤3として
スクリーン印刷法にて塗布したして実施例1から4およ
び比較例1および2を作製した。透光性ポリカーボネー
ト樹脂(帝人化成株式会社製 パンライトL1225L)で成
形された樹脂キートップ4の裏面に印刷インキ(帝国イ
ンキ株式会社製 セリコール13)で図柄印刷5を施し、
この樹脂キートップ4をキートップ接着部2に貼り合わ
せ、キーパッド側から紫外光を照射し接着した。この結
果を表1に示す。
【表1】 実施例1〜4及び比較例1、2の耐湿性比
耐湿試験条件:60℃、相対湿度95%、連続240h 評価:試験体を引き剥がし評価 シリコーンゴムもしくはポリカーボネート樹脂が材破と
なれば ○ 接着剤界面剥離、もしくは接着剤の凝集破壊 × 表1に示すように、比較例1のシラン化合物を添加して
いない紫外線硬化性樹脂では耐湿性が十分でない。また
比較例2のように添加量が多すぎても接着剤の強度が低
下するため好ましくない。
【0022】
【実施例5】図2に示すように透光性シリコーンゴムコ
ンパウンド(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社
製 SH851)を使用して成形されたキーパッド1の表面
を、短波長紫外線の照射処理で表面改質した。キーパッ
ド1のキートップ接着部2に、γ−メタクリロキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業株式会社製
KBM502)を5重量部添加した紫外線硬化性樹脂(株式
会社スリーボンド製3075)を接着剤3としてディスペン
サーにて塗布した。裏面が肉抜き構造になるようにAB
S樹脂(三菱レイヨン株式会社製 ダイヤペットABS
3001)で成形された樹脂キートップ4の表面に、ウレタ
ン塗料(武蔵塗料株式会社製 ハイウレックスP)を塗
装し図柄印刷5を施し、レーザーカットし文字を形成し
た。この樹脂キートップ4をキートップ接着部2に貼り
合わせ、キーパッド側から紫外光を照射し接着した。
【0023】
【実施例6】図3に示すように透光性シリコーンゴムコ
ンパウンド(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社
製 SH851)を使用して成形されたキーパッド1の表面
を、コロナ放電処理で表面改質した。キーパッド1のキ
ートップ接着部2に、ビニルトリス(β-メトキシエト
キシ)メトキシシラン(信越化学工業株式会社製 KBC1
003)を5重量部添加した紫外線硬化性樹脂(株式会社
スリーボンド製 3075)を接着剤3としてディスペンサ
ーにて塗布した。裏面に図柄印刷5されたフィルム6を
表面に一体化するようにポリカーボネート樹脂(帝人化
成株式会社製 パンライトL1225L)で成形された樹脂キ
ートップ4をキートップ接着部2に貼り合わせ、キーパ
ッド側から紫外光を照射し接着した。
【0024】
【実施例7】図4に示すように透光性シリコーンゴムコ
ンパウンド(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社
製 SH851)を使用して成形されたキーパッド1の表面
を、短波長紫外線の照射処理で表面改質した。キーパッ
ド1のキートップ接着部2に、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニングシリコー
ン株式会社製 SZ6040)を5重量部添加した紫外線硬化
性樹脂(エポキシ・テクノロジー社製 UV0114)を接着
剤3としてスクリーン印刷法にて塗布した。透光性ポリ
カーボネート樹脂(帝人化成株式会社製 パンライトL1
225L)で成形された樹脂キートップ4の表面に印刷イン
キ(帝国インキ株式会社製 セリコール13)で図柄印刷
5を施し、この樹脂キートップ4をキートップ接着部2
に貼り合わせ、キーパッド側から紫外光を照射し接着し
た。
【0025】
【比較例3】図5に示すように透光性シリコーンゴムコ
ンパウンド(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社
製 SH851)を使用して成形されたキーパッド1の表面
を、コロナ放電処理で表面改質した。キーパッド1のキ
ートップ接着部2に、ビニルトリメトキシシランを塗布
し、その後紫外線硬化性樹脂(株式会社スリーボンド製
3075)を接着剤3としてスクリーン印刷法にて塗布し
た。透光性ポリカーボネート樹脂(帝人化成株式会社製
パンライトL1225L)で成形された樹脂キートップ4の
裏面に印刷インキ(帝国インキ株式会社製 セリコール
13)で図柄印刷5を施し、この樹脂キートップ4をキー
トップ接着部2に貼り合わせ、キーパッド側から紫外光
を照射し接着した。
【0026】実施例5、6、7及び比較例3の結果を表
2に示す。
【表2】 実施例、比較例サンプルの耐湿性比較 耐湿試験条件:60℃、相対湿度95%、連続240h 評価:試験体を引き剥がし評価 シリコーンゴムもしくはポリカーボネート樹脂が材破と
なれば ○ 接着剤界面剥離、もしくは接着剤の材破 × 表2に示すように実施例5、6、7に例示された樹脂キ
ートップ付きキーパッドの樹脂キートップの接着強度は
良好で耐湿性も良好であった。ところが比較例3の樹脂
キートップ付きキーパッドはは耐湿性は向上しているも
のの、シランカップリング剤の塗布工程が増えてしま
い、生産性が十分高いものではなかった。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂キー
トップ付きキーパッドおよびその製造方法によれば、シ
ラン化合物を含む光硬化性樹脂を使用して樹脂キートッ
プの付きキーパッドの耐湿性をより高めたことにより、
より信頼性、生産性の高いキーパッドができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜4及び比較例1、2の構成を示す縦
断面図。
【図2】実施例5の構成を示す縦断面図。
【図3】実施例6の構成を示す縦断面図。
【図4】実施例7の構成を示す縦断面図。
【図5】比較例3の構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 キーパッド部 2 キートップ接着部 3 接着剤 4 樹脂キートップ 5 図柄印刷 6 フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月2日(1999.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、Rは、ビニル基、メタクリル基、アクリル基
またはエポキシ基から選択される少なくとも一つの官能
基を含み、Rは、塩素基、炭素数1〜6のアルコキシ
基、2−メトキシエトキシ基またはアセトキシ基から選
択される官能基、Rは、メチル基、またはエチル基、
nが1の時、mは2または3、nが2の時、mは2であ
る)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】一方、シリコーンゴムは、本来接着性に乏
しいとされ、貼り合わせたタイプの樹脂キートップを貼
り合わせたタイプを製造するにあたっては、特定の素
材、製法でしか製造できず、また、十分な接着強度も得
られず、生産性の高いものではなかった。しかし、シリ
コーンゴムに表面処理を行うことで、十分な接着強度が
得られ、素材や製法の自由度がを大幅に向上させる方法
が提案され(特願平9-323932号)、シリコーンゴム製キ
ーパッドと樹脂キートップをより強固に、かつABS樹
脂に代表されるような軟化点の低い樹脂の使用も可能
で、そして接着作業も迅速に行うことができ、また接着
時に位置ずれを生じることもなく、生産性が高い樹脂キ
ートップ付きキーパッドが製造できるようになった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特願平9-323932号公報
に提案されているなかでも、表面処理したシリコーンゴ
ムと樹脂キートップとの貼り合わせ用の接着剤として光
硬化性樹脂を用いたタイプは、作業性、生産性の高さか
ら特に有効である。しかしながら、光硬化性樹脂を用い
たタイプは、高温高湿度下(60℃、相対湿度95%、連続2
40h)における接着耐久性(以下耐湿性)は不十分であ
った。それらの対策として、プライマー等の下塗り剤を
塗布する方法が特願平9-323932号で提案されているが、
このような下塗り剤の塗布は、工程を増加させるもので
あるばかりでなく、その下塗り剤がシリコーンゴムへ浸
透し膨潤することによる寸法変化や、下塗り剤の有効時
間の発生など課題も多く、より生産性の高い光硬化性樹
脂接着剤が望まれていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09J 183/04 C09J 183/04 Fターム(参考) 4F071 AA01A AA01B AA50B AA67B AC16A AG15 AG16 AG17 AG30 AH16 CA08 CB01 CC04 CD03 4F073 AA01 BA33 BB08 CA01 CA21 CA45 GA03 4J040 HD32 HD35 JB08 KA13 LA07 MA10 MA11 MA12 PA15 5G006 AA01 CB05 CB09 JF02 5G023 AA12 CA19 CA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゴム製キーパッドと樹脂キート
    ップを接着する接着剤が、光硬化性樹脂100重量部に
    シラン化合物を0.1〜20重量部含む接着剤で接着さ
    れることを特徴とするある樹脂キートップ付きキーパッ
    ド。
  2. 【請求項2】シラン化合物が、以下の化学式(1)に示
    される化合物である請求項1に記載の樹脂キートップ付
    きキーパッド。 【化1】 (式中、Rは、ビニル基、メタクリル基、アクリル基
    またはエポキシ基から選択される少なくとも一つの官能
    基を含み、Rは、塩素基、炭素数1〜6のアルコキシ
    基、2−メトキシエトキシ基またはアセトキシ基から選
    択される官能基、Rは、メチル基、またはエチル基、
    nが1の時、mは2または3、nが2の時、mは2であ
    る)
  3. 【請求項3】シリコーンゴム製キーパッドの接着部の少
    なくとも一部を、短波長紫外線の照射処理、コロナ放電
    処理、火炎処理、プラズマ処理より選ばれる少なくとも
    一つの方法で表面改質し、該キーパッドと樹脂キートッ
    プとを、請求項1あるいは2に記載の接着剤によって接
    着する樹脂キートップ付きキーパッドの製造方法。
JP11039514A 1999-02-18 1999-02-18 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法 Pending JP2000243175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11039514A JP2000243175A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11039514A JP2000243175A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000243175A true JP2000243175A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12555163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11039514A Pending JP2000243175A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000243175A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723936B2 (en) 2002-04-02 2004-04-20 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Active energy ray-curing adhesive composition and keypad for a push-button switch
KR20060070508A (ko) * 2006-05-30 2006-06-23 주식회사 인성기업 메탈키패드 제조용 일액형 접착제
KR100791557B1 (ko) * 2006-11-03 2008-01-04 선우에이엠씨주식회사 플라스틱-금속박막 필름 및 그 제조방법
KR101289511B1 (ko) * 2006-10-27 2013-07-24 주식회사 씨씨텍 자외선 경화형 접착제, 그를 이용한 휴대폰 키패드 구조 및키를 휴대폰의 키패드에 접착시키는 방법
JP2020164650A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 旭化成株式会社 修飾多孔質体、修飾多孔質体の製造方法、反射材、多孔質シート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723936B2 (en) 2002-04-02 2004-04-20 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Active energy ray-curing adhesive composition and keypad for a push-button switch
KR20060070508A (ko) * 2006-05-30 2006-06-23 주식회사 인성기업 메탈키패드 제조용 일액형 접착제
KR101289511B1 (ko) * 2006-10-27 2013-07-24 주식회사 씨씨텍 자외선 경화형 접착제, 그를 이용한 휴대폰 키패드 구조 및키를 휴대폰의 키패드에 접착시키는 방법
KR100791557B1 (ko) * 2006-11-03 2008-01-04 선우에이엠씨주식회사 플라스틱-금속박막 필름 및 그 제조방법
JP2020164650A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 旭化成株式会社 修飾多孔質体、修飾多孔質体の製造方法、反射材、多孔質シート
JP7372043B2 (ja) 2019-03-29 2023-10-31 旭化成株式会社 修飾多孔質体、修飾多孔質体の製造方法、反射材、多孔質シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4592757B2 (ja) 押釦スイッチ用カバー部材
JP2883880B2 (ja) コート層付きシリコーンゴム製押釦スイッチ用カバー部材の製造方法
TWI482190B (zh) 攜帶型機器之按鍵模組
JP2002278674A (ja) リサイクル性の高いキートップ付キーパッドおよびその分離方法
JP4698516B2 (ja) キーシート
JP2000243175A (ja) 樹脂キートップ付きキーパッドおよびその製造方法
JP6012912B1 (ja) 検出センサ及びその製造方法
US6451143B2 (en) Method for manufacturing key pad with rigid resin key top
EP1031595B1 (en) Method for manufacturing key pad with rigid resin key top
JP4209992B2 (ja) 被覆層付き樹脂キートップ
JPH11144547A (ja) 複合キーパッドおよびその製造方法
JP4593411B2 (ja) 押釦スイッチ用カバー部材
JP3597024B2 (ja) 押釦スイッチ用カバー部材の製造方法
JP2007287496A (ja) 押釦スイッチ用カバー部材およびその製造方法
JP2837031B2 (ja) 樹脂キートップ付シリコーンキースイッチの製造法
JP3900466B2 (ja) 遊技機用化粧板
JP3650646B2 (ja) 押釦スイッチ用カバー部材の製造方法
JP3516020B2 (ja) 押釦スイッチ用キーシート部材の製造方法
JPH09248881A (ja) シリコーン系材料と可視光硬化性樹脂との複合体及びその製造方法
JP5721590B2 (ja) 押釦スイッチ用部材及びその製造方法
JP2004303479A (ja) 押釦スイッチ用カバー部材及びその製造方法
JPH09249759A (ja) シリコーン系材料と硬化性樹脂との複合体及びその製造方法
JPH08151452A (ja) シリコーンゴムと樹脂の一体型成形品、シリコーンゴム製樹脂一体型キーパッドおよびその製造方法
JP4020732B2 (ja) キートップ付スイッチ用部材とその製造方法
JP2004111258A (ja) キーシートおよびその樹脂キートップとキーパッドの分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081118