JP2000242888A - 車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両制御装置及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000242888A
JP2000242888A JP11046492A JP4649299A JP2000242888A JP 2000242888 A JP2000242888 A JP 2000242888A JP 11046492 A JP11046492 A JP 11046492A JP 4649299 A JP4649299 A JP 4649299A JP 2000242888 A JP2000242888 A JP 2000242888A
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孝二 角谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者が意図するとおりの走行制御を行うこと
ができるようにする。 【解決手段】変速段の選択を行うためのシフト指示を検
出するシフト指示検出手段と、現在位置を検出する現在
位置検出手段と、道路状況が格納された記憶手段と、前
記現在位置及び道路状況に基づいて、走行制御を行うた
めの最適変速段を算出する最適変速段算出手段81と、
前記シフト指示及び最適変速段のうちの一方に基づいて
選択された変速段の変速出力を発生させる自動変速機制
御装置12と、前記シフト指示に基づいて走行制御を補
正する補正手段82とを有する。この場合、変速段の選
択を行うためのシフト指示が検出されると、走行制御を
行うための最適変速段が算出され、前記シフト指示に基
づいて走行制御が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置及び
そのプログラムを記録した記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション装置においては、
運転者に対して車両の現在位置、及び該現在位置の周囲
の道路状況を知らせ、現在位置から目的地までの経路を
案内するようになっている。そのために、前記ナビゲー
ション装置は、前記現在位置を検出する現在位置検出
部、各種のデータが格納されたデータ記憶部、表示部等
を備え、前記現在位置検出部によって検出された現在位
置を、前記データに従って作成された地図上で追跡しな
がら前記表示部に表示する。
【0003】また、前記ナビゲーション装置によって得
られた道路形状及び車両情報に基づいて走行制御を行う
ようにした車両制御装置が提供されている。この場合、
前記道路形状及び車両情報に基づいて自動変速機用の各
種の制御内容が決定され、該制御内容が自動変速機制御
装置に送られ、走行制御が必要な箇所に車両が差し掛か
ると、現在位置より前方の道路形状に対応させて走行制
御が行われる。例えば、走行制御として、シフトダウン
の変速によって、車両が前方のコーナ(カーブも含
む。)を安定して通過することができるように減速を行
うコーナ制御が行われる場合においては、コーナに車両
が差し掛かると、現在位置において最適であると思われ
る変速段、すなわち、最適変速段が決定され、該最適変
速段に基づいて変速出力が発生させられ、道路形状に対
応させて車両が減速させられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両制御装置においては、必ずしも運転者が意図す
るとおりの走行制御が行われるとは限らない。例えば、
前記コーナ制御においては、コーナの道路形状に基づい
て最適変速段が決定されるようになっているが、ある一
つのコーナに対する運転者の感じ方は、運転者によって
異なる場合が多い。ある運転者は車両を減速しようとす
る意図(以下「減速意図」という。)を持つが、ある運
転者は減速意図を持たないことがある。また、運転者に
よって減速意図を持つ位置が異なることもある。
【0005】また、減速意図は、単に道路形状だけに基
づいて生じるわけではなく、車速等の車両走行状態に基
づいて生じたり、道幅、車線数等の道路特性に基づいて
生じたり、見通しが良いかどうか等の道路環境に基づい
て生じたりする。例えば、同じ曲率半径Rを有するコー
ナであっても、道幅が狭いコーナ、見通しの悪いコーナ
等に車両が差し掛かった場合には、減速意図が強くな
り、運転者は早めに減速しようとする。これに対して、
道幅が広いコーナ、見通しの良いコーナ等に車両が差し
掛かった場合には、減速意図が弱くなり、運転者は遅め
に減速しようとする。ところが、前記車両制御装置にお
いては、道路特性又は道路環境には関係なく、道路形状
に基づいて最適変速段が一律に決定されてしまう。ま
た、コーナ制御を行う際の制御内容、制御タイミング等
も、あらかじめ一律に決定される。
【0006】したがって、運転者が意図するとおりのコ
ーナ制御を行うことができないことがある。本発明は、
前記従来の車両制御装置の問題点を解決して、運転者が
意図するとおりの走行制御を行うことができる車両制御
装置及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、変速段の選択を行うためのシフ
ト指示を検出するシフト指示検出手段と、現在位置を検
出する現在位置検出手段と、道路状況が格納された記憶
手段と、前記現在位置及び道路状況に基づいて、走行制
御を行うための最適変速段を算出する最適変速段算出手
段と、前記シフト指示及び最適変速段のうちの一方に基
づいて選択された変速段の変速出力を発生させる自動変
速機制御装置と、前記シフト指示に基づいて走行制御を
補正する補正手段とを有する。
【0008】本発明の他の車両制御装置においては、車
両情報を検出する車両情報検出手段と、現在位置を検出
する現在位置検出手段と、道路状況が格納された記憶手
段と、前記現在位置及び道路状況に基づいて、走行制御
を行うための最適変速段を算出する最適変速段算出手段
と、前記最適変速段に基づいて変速指令値を発生させる
変速指令値発生手段と、前記車両情報及び最適変速段の
うちの一方に基づいて選択された変速段の変速出力を発
生させる自動変速機制御装置と、前記走行制御に対する
運転者の評価を検出する評価検出手段と、前記評価に基
づいて走行制御を補正する補正手段とを有する。
【0009】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記走行制御は、シフトダウンの変速によ
って、車両が前方のコーナを安定して通過することがで
きるように減速を行うコーナ制御であり、前記補正手段
は、シフトダウンの変速による減速を開始する制御タイ
ミングを補正する。本発明の記録媒体においては、変速
段の選択を行うためのシフト指示を検出し、現在位置検
出手段によって検出された現在位置、及び記憶手段から
読み出された道路状況に基づいて、走行制御を行うため
の最適変速段を算出し、前記シフト指示に基づいて走行
制御を補正することを特徴とするプログラムを記録す
る。
【0010】本発明の他の記録媒体においては、現在位
置検出手段によって検出された現在位置、及び記憶手段
から読み出された道路状況に基づいて、走行制御を行う
ための最適変速段を算出し、該最適変速段に基づいて変
速指令値を発生させ、該変速指令値を自動変速機制御装
置に送り、前記走行制御に対する運転者の評価を検出
し、該評価に基づいて走行制御を補正することを特徴と
するプログラムを記録する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における車両制御装置の機能ブロック図であ
る。図において、36は変速段の選択を行うためのシフ
ト指示を検出するシフト指示検出手段としての音声入力
部、15は現在位置を検出する現在位置検出手段として
の現在位置検出部、16は道路状況が格納された記憶手
段としてのデータ記憶部、81は前記現在位置及び道路
状況に基づいて、走行制御を行うための最適変速段を算
出する最適変速段算出手段、12は前記シフト指示及び
最適変速段のうちの一方に基づいて選択された変速段の
変速出力を発生させる自動変速機制御装置、82は前記
シフト指示に基づいて走行制御を補正する補正手段であ
る。
【0012】図2は本発明の実施の形態における車両制
御装置の概略図である。図において、10は図示されな
い変速装置を備えた自動変速機(A/T)、11はエン
ジン(E/G)、12は前記自動変速機10の全体の制
御を行い、選択された変速段の変速出力を発生させる自
動変速機制御装置(A/TECU)、13は前記エンジ
ン11の全体の制御を行うエンジン制御装置(E/GE
CU)、14はナビゲーション装置である。
【0013】また、41はウインカセンサ、42は運転
者の動作としての図示されないアクセルペダルの踏込量
を検出するアクセルセンサ、43は前記運転者の動作と
しての図示されないブレーキペダルの踏込量を検出する
ブレーキセンサ、44は車速を検出する車速センサ、4
5はスロットル開度を検出するスロットル開度センサ、
46は記録媒体としてのROM、47はナビゲーション
装置14に対応した走行制御をオン・オフさせたり、通
常モード、ドライバ主導型モード及びナビ主導型モード
のうちの一つのモードを選択したりするためのモード選
択手段としてのモード選択部である。
【0014】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
検出部15、道路形状、道路特性、道路環境等の道路状
況を表すデータ等が格納されたデータ記憶部16、前記
データ等に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演
算処理を行うナビゲーション処理部17、入力部34、
表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信
部38を有する。
【0015】そして、現在位置検出部15は、GPS
(グローバルポジショニングセンサ)21、地磁気セン
サ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、ビ
ーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、図示されない
高度計等から成る。前記GPS21は、人工衛星によっ
て発生させられた電波を受信して、現在位置を検出し、
前記地磁気センサ22は、地磁気を測定することによっ
て車両が向いている方位を検出し、前記距離センサ23
は、道路上の所定の地点間の距離等を検出する。前記距
離センサ23としては、例えば、車輪の回転数を測定
し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を
測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等
を使用することができる。
【0016】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出するためのものであり、例えば、図示さ
れないステアリングホイールの回転部に取り付けられた
光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付け
られた角度センサ等が使用される。そして、前記ビーコ
ンセンサ25は、道路に沿って配設されたビーコンから
の位置情報を受信して現在位置を検出する。前記ジャイ
ロセンサ26は、車両の回転角速度を検出するものであ
り、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用され
る。そして、前記ジャイロセンサ26によって検出され
た回転角速度を積分することにより、車両が向いている
方位を検出することができる。
【0017】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25においては、それぞれ単独で現在位置を検出するこ
とができるが、距離センサ23の場合は、該距離センサ
23によって検出された距離と、地磁気センサ22によ
って検出された方位とジャイロセンサ26によって検出
された回転角速度とを組み合わせることにより現在位置
が検出される。また、距離センサ23によって検出され
た距離と、ステアリングセンサ24によって検出された
舵角とを組み合わせることによって現在位置を検出する
こともできる。
【0018】前記データ記憶部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、目的地データファイル、行先デー
タファイル、写真データファイル、及び各地域のホテ
ル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各主地域ごとの
情報が格納されたデータファイルを備える。これら各デ
ータファイルには、経路を検索するための経路データの
ほか、前記表示部35の画面に、検索した経路に沿って
案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な
写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、
次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内
情報を表示したりするための各種のデータが格納され
る。なお、前記データ記憶部16には、所定の情報を音
声出力部37によって出力するための各種のデータも格
納される。
【0019】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路状況としての道路データがそ
れぞれ格納される。なお、前記ノードデータは、前記地
図データファイルに格納された地図データにおける道路
の位置及び道路形状を表す要素であり、道路上の各ノー
ド及び各ノード間を連結するリンクを示すデータから成
る。そして、前記道路データによって、道路自体につい
ては、幅員、勾配(こうばい)、カント、バンク、路面
の状態、車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くな
る地点等の道路特性が表示されるほかに、踏切、高速道
路出口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂
路、道路種別(国道、一般道路、高速道路等)等の道路
属性が表示される。また、コーナについては、曲率半
径、交差点、T字路、コーナの入口、見通しの良さ又は
悪さ等の道路環境が表示される。
【0020】なお、現在位置から目的地までの経路は、
前記道路データ、交差点データ、ノードデータ等を使用
して検索によって設定したり、入力部34をマニュアル
操作することによって設定したりすることができる。そ
して、前記経路が設定されると、案内道路列、案内交差
点、分岐点での進行方法、位置(交差点番号)等の経路
に関する経路案内情報が設定されるとともに、該経路案
内情報がテーブルとして記録される。
【0021】したがって、現在位置を追跡することによ
って、前記テーブルを参照して経路を案内したり、経路
上で現在位置の前方における所定距離内の検索を行った
り、案内交差点、分岐点等を読み出したり、案内交差点
に関する案内情報(音声データ、交差点拡大図データ
等)を作成したりすることができる。また、前記ナビゲ
ーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体
の制御を行うCPU31、該CPU31が制御を行う際
にワーキングメモリとして使用されるRAM32、及び
制御プログラムのほか、目的地までの経路の検索、経路
中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプ
ログラムが記録された記録媒体としてのROM33から
成るとともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記
入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部
37及び通信部38が接続される。前記入力部34、音
声入力部36及び通信部38によって入力手段が、表示
部35、音声出力部37及び通信部38によって出力手
段が構成される。
【0022】なお、前記データ記憶部16及びROM3
3、46は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等に
よって構成される。また、前記データ記憶部16及びR
OM33、46に代えて、磁気テープ、磁気ディスク、
フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ドラム、CD、
MD、DVD、光ディスク、ICカード、光カード等の
各種の記録媒体を使用することもできる。
【0023】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記憶部16
に各種のデータが格納されるようになっているが、各種
のプログラム及び各種のデータを同じ外部の記録媒体に
記録することもできる。この場合、例えば、前記ナビゲ
ーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを
配設し、前記外部の記録媒体から前記プログラム及びデ
ータを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともで
きる。したがって、外部の記録媒体を交換することによ
って前記プログラム及びデータを更新することができ
る。また、自動変速機制御装置12の制御プログラム等
を併せて前記外部の記録媒体に記録することもできる。
このように、各種の記録媒体に記録された各種のプログ
ラムを起動し、各種のデータに基づいて各種の処理を行
うことができる。
【0024】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行うた
めのものであり、例えば、図示されない情報センサ等に
よって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GP
S21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種の
データを受信する。なお、本発明の機能を実現するため
のプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部
38によって受信し、フラッシュメモリ等に格納するこ
ともできる。
【0025】前記入力部34は、走行開始時の位置を修
正したり、目的地を入力したりするためのものであり、
表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バー
コードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコン
トロール装置等を使用することができる。また、前記入
力部34は、表示部35に画像で表示されたキー又はメ
ニューにタッチすることにより入力を行うことができる
ようにしたタッチパネルによって構成することもでき
る。
【0026】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行する経路に沿った案内等が表示される。前記表示部3
5としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを
投影するホログラム装置等を使用することができる。前
記音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によ
って構成され、音声によって必要な情報を入力すること
ができるようになっている。そして、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
声合成装置によって合成された音声による案内情報をス
ピーカから出力する。なお、前記音声による案内情報の
ほかに、ROM33に格納された各種の案内情報をスピ
ーカから出力することもできる。
【0027】次に、モードを選択したり変速段を選択し
たりするための操作部について説明する。図3は本発明
の実施の形態におけるコンソールパネルの操作部を示す
図である。図において、47はモード選択部であり、該
モード選択部47に、ナビゲーション装置14(図2)
に対応した走行制御をオン・オフさせるための制御スイ
ッチ55、及び通常モード、ドライバ(DR)主導型モ
ード及びナビ(Nav)主導型モードのうちの一つのモ
ードを選択するための選択スイッチ56が配設される。
【0028】また、51はコンソールパネル、52はシ
フト指示を行うために揺動自在に配設された選速手段と
してのシフトレバー、53は表示部35としてのディス
プレイである。運転者が前記シフトレバー52を操作
し、「I」字状の形状を有するシフトゲート54に沿っ
て移動させることによって、Lレンジ、2レンジ、前進
走行(D)レンジ、ニュートラルレンジ、後進走行レン
ジ、パーキングレンジ等の各レンジを選択することがで
きる。なお、シフトゲート54を「I」字状以外の形状
にすることもできる。
【0029】この場合、前進走行レンジを選択すること
によって、自動変速による1速〜4速の各変速段への変
速を行うことができる。また、シフトレバー52をシフ
トゲート54に沿って移動させることによって、手動変
速による1速〜4速の各変速段への変速を行うことがで
きる。そのために、コンソールパネル51内には、シフ
トレバー52のシフト位置を検出することによって運転
者によるシフト指示を検出するシフト指示検出手段とし
ての図示されないシフト位置センサが配設され、該シフ
ト位置センサによって検出されたシフト位置は、自動変
速機制御装置12及びナビゲーション処理部17に送ら
れる。なお、前記制御スイッチ55及び選択スイッチ5
6は、シフトゲート54に隣接させて配設されるが、コ
ンソールパネル51上の他の部分、図示されないステア
リングホイール等に配設することもできる。例えば、ス
テアリングホイール上にシフトアップの変速を指示する
ための(+)スイッチ及びシフトダウンの変速を指示す
るための(−)スイッチを配設し、前記(+)スイッチ
及び(−)スイッチを押すことによって、現在の変速段
より1段高い変速段又は1段低い変速段を選択すること
ができる。また、前記(+)スイッチ及び(−)スイッ
チを押すことによって、レンジを切り換えることができ
る。例えば、前進走行レンジで走行中に(−)スイッチ
を押すことによって、2レンジを選択することもでき
る。
【0030】本実施の形態においては、「I」字状の形
状を有するシフトゲート54に沿って各変速段のシフト
位置が設定されているが、前記シフトゲート54に代え
て、「I」字状の形状を有する自動変速用ゲート部分の
ほかに手動変速用ゲート部分を備え、該手動変速用ゲー
ト部分にシフトアップの変速用のシフト位置及びシフト
ダウンの変速用のシフト位置が設定されたシフトゲート
を使用することもできる。その場合、シフトレバー52
を、自動変速用ゲート部分から手動変速用ゲート部分に
移動させ、シフトアップの変速用のシフト位置又はシフ
トダウンの変速用のシフト位置に置くことによって、手
動変速による1速〜4速の各変速段への変速を行うこと
ができる。
【0031】ところで、前記構成の車両制御装置におい
て、自動変速機制御装置12は、ROM46に記録され
た制御プログラムに従ってシフトアップ又はシフトダウ
ンの変速を行う。そして、運転者が制御スイッチ55を
操作することによって前記ナビゲーション装置14に対
応した走行制御をオフにすると、自動変速機制御装置1
2内の変速出力発生手段は、前記車速センサ44によっ
て検出された車速、及びスロットル開度センサ45によ
って検出されたスロットル開度に基づいて、ROM46
内の図示されない変速マップを参照し、前記車速及びス
ロットル開度に対応する変速段を選択し、該変速段に対
応する変速出力を発生させる。
【0032】一方、運転者が制御スイッチ55を操作す
ることによってナビゲーション装置14に対応した走行
制御をオンにすると、通常モード、ドライバ主導型モー
ド及びナビ主導型モードのうちの一つのモードによる車
両制御が可能になる。すなわち、運転者が選択スイッチ
56を操作することによって通常モードが選択される
と、CPU31及び自動変速機制御装置12は通常制御
処理(ナビA/T制御処理)を行う。該通常制御処理に
おいては、前記ナビゲーション装置14によって得られ
た道路形状及び車両情報に基づいて走行制御が行われ
る。そのために、CPU31は、道路形状及び車両情報
に基づいて自動変速機用の各種の制御内容を決定し、該
制御内容を自動変速機制御装置12に送る。そして、自
動変速機制御装置12において、現在位置より前方の道
路形状に対応させて走行制御が行われる。
【0033】例えば、該走行制御としてコーナ制御が行
われる場合においては、車両がコーナに差し掛かると、
CPU31によって、現在位置において最適な上限であ
ると考えられる上限の変速段、すなわち、上限変速段が
決定され、該上限変速段に基づいて制御内容としての変
速指令値が自動変速機制御装置12に送られる。そし
て、該自動変速機制御装置12においては、変速指令値
に基づいて変速出力が発生させられ、道路形状に応じて
車両が減速させられるようになっている。
【0034】また、運転者が選択スイッチ56を操作す
ることによってドライバ主導型モードが選択されると、
CPU31及び自動変速機制御装置12はドライバ主導
型制御処理を行う。そして、CPU31は、データ記憶
部16から道路形状を読み出し、運転者によって選択さ
れた変速段で行われた変速を、前記道路形状に基づいて
評価するとともに、運転者の運転指向を学習する。
【0035】また、運転者が選択スイッチ56を操作す
ることによってナビ主導型モードが選択されると、CP
U31及び自動変速機制御装置12はナビ主導型制御処
理を行う。そして、CPU31は、データ記憶部16か
ら読み出した道路形状及び車両情報に基づいて走行制御
を行う。そのために、CPU31は、道路形状及び車両
情報に基づいて自動変速機用の各種の制御量を決定し、
該制御量を自動変速機制御装置12に送る。したがっ
て、自動変速機制御装置12においては、現在位置より
前方の道路形状に対応させて車両を走行させることがで
きる。
【0036】例えば、走行制御としてコーナ制御が行わ
れる場合においては、車両がコーナに差し掛かると、C
PU31によって上限変速段が決定され、該上限変速段
に基づいて制御量としての変速指令値が自動変速機制御
装置12に送られる。そして、該自動変速機制御装置1
2においては、変速指令値に基づいて変速出力が発生さ
せられ、道路形状に応じて車両が減速させられるように
なっている。
【0037】また、CPU31は、走行制御が運転者の
運転指向に合うかどうかを運転者に問い掛け、運転者の
回答に基づいて運転者の運転指向を学習する。次に、車
両制御装置の動作について説明する。なお、本実施の形
態においては、走行制御としてコーナ制御が行われる場
合について説明する。図4は本発明の実施の形態におけ
る車両制御装置の動作を示すメインフローチャート、図
5は本発明の実施の形態における推奨車速マップを示す
図、図6は本発明の実施の形態における減速線マップを
示す図である。なお、図5において、横軸にノード半径
を、縦軸に推奨車速VR を、図6において、横軸に車両
の位置を、縦軸に車速Vを採ってある。
【0038】まず、CPU31(図2)は、ウインカセ
ンサ41によって検出されたウインカ操作、アクセルセ
ンサ42によって検出されたアクセル開度又は図示され
ないアクセルペダルの踏込量、ブレーキセンサ43によ
って検出されたブレーキ操作又は図示されないブレーキ
ペダルの踏込量、車速センサ44によって検出された車
速V、スロットル開度センサ45によって検出されたス
ロットル開度等の車両情報、図示されないシフト位置セ
ンサによって検出されたシフト位置、音声入力部36に
よって入力された音声情報、並びに制御スイッチ55
(図3)及び選択スイッチ56からのスイッチ情報を読
み込む。なお、前記ウインカセンサ41、アクセルセン
サ42、ブレーキセンサ43、車速センサ44、スロッ
トル開度センサ45等によって車両情報検出手段が構成
される。
【0039】また、前記CPU31は、現在位置検出部
15によって検出された現在位置を読み込むとともに、
データ記憶部16の道路データファイルにアクセスし、
該道路データファイルから、現在位置より前方の位置の
道路データを手前から順に読み出す。この場合、該道路
データには、各ノードの位置データ、各隣接するノード
間を連結するリンクに付随する道路特性、リンクの長
さ、ノードにおけるリンクの交差角度が含まれる。
【0040】また、音声入力部36には運転者による所
定の音声情報が入力される。本実施の形態において、前
記音声情報は、所定の変速段を選択するためのシフト指
示としての、変速を指令する旨の音声シフト指令、ナビ
ゲーション処理部17によって行われたコーナ制御を評
価する旨の音声内容確認等から成る。そして、前記音声
シフト指令としては、例えば、シフトダウンの変速の指
令、すなわち、ダウン指令を行うための「ダウン」等の
音声、及びシフトアップの変速の指令、すなわち、アッ
プ指令を行うための「アップ」等の音声が使用される。
また、音声内容確認としては、コーナ制御、特に、コー
ナ制御の制御タイミングを評価するための「早い」、
「遅い」、「オーケイ」、「ちょうどいい」、「グッ
ド」等の音声が使用される。
【0041】続いて、前記CPU31内の図示されない
コーナ判定手段は、前記各情報に基づいてコーナ判定処
理を行い、コーナ制御を必要とするコーナが有るかどう
か、すなわち、コーナ制御を必要とするコーナに差し掛
かっているかどうかを判断する。そのために、前記CP
U31内の図示されない道路形状判断手段は、道路形状
判断処理を行い、道路形状を判断する。すなわち、CP
U31は、前記現在位置及び前記現在位置より前方の位
置の道路データに基づいて、制御リストを作成し、制御
用データとして現在位置を含む道路上の所定の範囲(例
えば、現在位置から1〜2〔km〕)内の各ノードごと
に道路のノード半径を算出する。
【0042】なお、目的地が設定されて経路が決定され
ている場合は、その経路に存在するノードについて、経
路が決定されていない場合には、現在位置から、例え
ば、道なりに進んだ道路に存在するノードについての前
記ノード半径を算出する。そして、各ノードの絶対座
標、及び前記各ノードに隣接する二つのノードの各絶対
座標に基づいて演算処理を行い、前記ノード半径を算出
する。また、道路データとしてあらかじめデータ記憶部
16にノード半径を、例えば、各ノードに対応させて格
納しておき、必要に応じて前記ノード半径を読み出すこ
ともできる。さらに、コーナの入口部分のノードに、コ
ーナの全体の曲率半径のデータを持たせ、必要に応じて
該データを読み出すこともできる。
【0043】次に、CPU31は、前記所定の範囲内に
おいて前記ノード半径が閾(しきい)値より小さいノー
ド、すなわち、対象ノードNdi (i=1、2、…)が
検出されると、各対象ノードNdi において車両を減速
させる必要があると判断し、コーナ制御を必要とするコ
ーナに差し掛かっていると判断する。そして、CPU3
1は、現在位置から前記各対象ノードNdi までの区間
距離Lをリンクの長さに基づいて算出する。続いて、C
PU31内の図示されない推奨車速決定手段は、図5に
示される推奨車速マップを参照して、前記対象ノードN
i のノード半径に対応する推奨車速VR を読み込む。
なお、前記推奨車速マップにおいては、ノード半径が小
さくなると推奨車速VR が低くされ、ノード半径が大き
くなると推奨車速VR が高くされる。
【0044】ところで、本実施の形態においては、車両
がコーナ制御を必要とするコーナに差し掛かると、現在
位置からコーナに到達するまでに車速Vが前記推奨車速
Rになるような減速が必要であると判断される。そこ
で、前記各対象ノードNdiについて推奨車速VRi(i
=1、2、…)が算出され、該推奨車速VRiに基づいて
推奨値算出処理が行われ、推奨変速段が推奨値として決
定されるようになっている。
【0045】そのために、CPU31内の図示されない
減速線設定手段は、各対象ノードNdi ごとに、図6に
示されるような減速線M1、M2を設定する。該減速線
M1、M2は、区間距離Lにおいてそれぞれ減速度基準
値β1、β2で減速が行われた場合に、各対象ノードN
i を推奨車速VRiで走行することができる車速Vを表
し、前記区間距離L、推奨車速VRi及び減速度基準値β
1、β2に基づいて算出される。そして、前記減速度基
準値β1は、現在の変速段が4速であるときに、減速度
βがこれ以上大きくなると、変速段を3速以下にするこ
とが望ましいと考えられる閾値であり、減速度基準値β
2は、減速度βがこれ以上大きくなると、変速段を2速
以下にすることが望ましいと考えられる閾値である。前
記減速度βは負の加速度であり、減速の度合いを表す。
【0046】なお、前記減速線M1、M2は、各対象ノ
ードNdi より手前に所定の距離にわたって設定された
調整部分mcを備え、該調整部分mcは、現在位置の検
出誤差を吸収するために設定される。本実施の形態にお
いて、調整部分mcは、各対象ノードNdi より手前に
設定されるが、各対象ノードNdi より手前だけでなく
先に設定することもできる。
【0047】そして、前記調整部分mcの車速Vは、対
象ノードNdi に対応する推奨車速VRiと等しくされ
る。なお、前記調整部分mcの車速Vを、所定のノード
幅を持たせて所定のパターンで推移させることもでき
る。また、前記調整部分mcの長さを、現在位置検出部
15による現在位置の検出精度に応じて変更することも
できる。例えば、検出精度が低い場合は、調整部分mc
が長くされる。この場合、前記検出精度は、各種センサ
の検出状態、マッチング状態等の現在位置の検出状態を
評価し、評価結果に基づいて設定される。
【0048】そして、前記減速度基準値β1、β2は、
道路の勾配もある程度考慮して設定される。これは、平
坦(たん)な道路において減速を行う場合と、登坂路又
は降坂路において減速を行う場合とでは、同じ距離を走
行させても減速度βが異なるからである。例えば、登坂
路において、運転者が車両を減速させようとした場合、
抵抗が大きくなるのでシフトダウンの変速を行わなくて
も十分な減速が行われる。また、降坂路において、運転
者が車両を減速させようとした場合、抵抗が小さくなる
ので積極的にシフトダウンの変速を行い、減速を行う必
要がある。したがって、道路の勾配が減速度βに与える
影響を考慮して減速度基準値β1、β2が設定される。
【0049】また、該減速度基準値β1、β2を道路の
勾配に対応させて複数設定したり、平坦な道路用として
1組の減速度基準値β1、β2をあらかじめ設定してお
き、道路の勾配に対応させて前記各減速度基準値β1、
β2を補正したりすることができる。さらに、車両の総
重量を算出し、例えば、乗員が1名である場合と4名で
ある場合とで減速度基準値β1、β2を異ならせること
もできる。この場合、車両の総重量は、例えば、特定の
出力軸トルクを発生させたときの加速度に基づいて算出
される。
【0050】なお、前記減速線M1、M2のほかに、現
在の変速段を維持するための図示されないホールド制御
用の減速線を設定することもできる。そして、前記減速
線マップにおいては、現在位置における減速線M1、M
2上の各点から第1、第2の設定値V1、V2を算出す
ることができるので、現在の車速Vnow と第1、第2の
設定値V1、V2とを比較することによって、現在位置
における最適変速段を算出することができる。
【0051】このようにして、減速線M1、M2が設定
されると、CPU31は、制御スイッチ55がオンであ
るかどうかを判断し、オンである場合、運転者が選択ス
イッチ56を操作することによって通常モード、ドライ
バ主導型モード及びナビ主導型モードのうちのどれが選
択されたかを判断する。そして、通常モードが選択され
た場合、CPU31内の図示されない通常制御手段によ
って通常制御処理が行われ、ドライバ主導型モードが選
択された場合、CPU31内の図示されないドライバ主
導型制御手段によってドライバ主導型制御処理が行わ
れ、ナビ主導型モードが選択された場合、CPU31内
の図示されないナビ主導型制御手段によってナビ主導型
制御処理が行われる。
【0052】次に、図4のフローチャートについて説明
する。 ステップS1 スイッチ情報を読み込む。 ステップS2 現在位置を読み込む。 ステップS3 道路データを読み出す。 ステップS4 車両情報を読み込む。 ステップS5 音声情報を読み込む。 ステップS6 コーナ判定処理を行う。 ステップS7 推奨車速VRiを算出する。 ステップS8 対象ノードNdi までの区間距離Lを算
出する。 ステップS9 減速線M1、M2を設定する。 ステップS10 制御スイッチ55がオンであるかどう
かを判断する。制御スイッチ55がオンである場合はス
テップS11に進み、オンでない場合はリターンする。 ステップS11 選択スイッチ56の状態を判断する。
通常モードが選択された場合はステップS12に、ドラ
イバ主導型モードが選択された場合はステップS13
に、ナビ主導型モードが選択された場合はステップS1
4に進む。 ステップS12 通常制御処理を行い、リターンする。 ステップS13 ドライバ主導型制御処理を行い、リタ
ーンする。 ステップS14 ナビ主導型制御処理を行い、リターン
する。
【0053】次に、ステップS12における通常制御処
理について説明する。図7は本発明の実施の形態におけ
る通常制御処理のサブルーチンを示す図である。まず、
CPU31(図2)内の図示されない上限変速段設定手
段は、上限変速段設定処理を行い、設定された減速線M
1(図6)、M2に基づいて最適変速段を算出するとと
もに、該最適変速段、及び運転者による運転状態、現在
位置等の各種の設定条件に基づいて上限変速段を設定す
る。
【0054】続いて、CPU31内の図示されない現在
変速段・上限変速段比較手段は、現在変速段・上限変速
段比較処理を行い、現在の変速段、すなわち、現在変速
段と前記上限変速段とを比較し、低い方の(低速側で変
速比が大きい)変速段を変速指令値として選択する。そ
して、CPU31内の図示されない送信手段は、前記変
速指令値を自動変速機制御装置12に送る。
【0055】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS12−1 上限変速段設定処理を行う。 ステップS12−2 現在変速段・上限変速段比較処理
を行う。 ステップS12−3 変速指令値を自動変速機制御装置
12に送り、リターンする。
【0056】次に、ステップS12−1における上限変
速段設定処理、及び後述されるステップS12−1−1
における最適変速段算出処理について説明する。図8は
本発明の実施の形態における上限変速段設定処理のサブ
ルーチンを示す図、図9は本発明の実施の形態における
最適変速段算出処理のサブルーチンを示す図である。
【0057】まず、CPU31(図2)内の最適変速段
算出手段81(図1)は、車速センサ44によって検出
された車速Vを読み込むとともに、前記減速線マップを
参照して第1、第2の設定値V1(図6)、V2を読み
出し、現在の車速Vnow と第1、第2の設定値V1、V
2とを比較することによって、最適変速段を算出する。
この場合、CPU31は、車速Vnow が第1の設定値V
1より低い場合、4速を最適変速段として設定し、車速
now が第1の設定値V1以上であり、第2の設定値V
2より低い場合、3速を最適変速段として設定し、車速
now が第2の設定値V2以上である場合、2速を最適
変速段として設定する。
【0058】続いて、CPU31は、車両情報として読
み込まれたシフト位置に基づいて現在変速段を検出し、
該現在変速段と前記最適変速段とを比較する。そして、
現在変速段が最適変速段より高い(高速側で変速比が小
さい)場合は、まだ車両が減速状態になっていないの
で、減速意図があるかどうかを判断する。そのために、
CPU31は減速操作、例えば、アクセルオフが検出さ
れたかどうかを判断する。アクセルオフが検出された場
合には、減速意図があると判断し、シフトダウンの変速
による減速を行うために前記最適変速段を上限変速段と
して設定し、アクセルオフが検出されない場合には、減
速意図がないと判断し、現在変速段である4速を上限変
速段として設定する。
【0059】本実施の形態において、前記アクセルオフ
は、アクセルペダルから足が離れた瞬間、又はアクセル
ペダルから足が離れている状態をいう。また、アクセル
ペダルにおける所定量の戻し操作、所定速度以上での戻
し操作、所定加速度以上での戻し操作等があった状態で
もよい。なお、減速意図があるかどうかをブレーキオン
によって判断することもできる。該ブレーキオンは、ブ
レーキペダルを踏み込んだ瞬間、又はブレーキペダルが
踏み込まれた状態をいう。なお、減速意図があるかどう
かをアクセルオフ及びブレーキオンの両方によって判断
することもできる。
【0060】そして、現在変速段と最適変速段とが等し
い場合、最適変速段を上限変速段として設定する。ま
た、現在変速段が最適変速段より低い場合は、現在位置
と対象ノードNdi の位置とを比較することによって、
車両が既に対象ノードNdi を通過しているかどうかを
判断し、対象ノードNdi を通過している場合、車両を
減速させる必要がなく、車両は加速重視状態に置かれて
いるので、CPU31内の図示されない解除制御手段
は、加速状態に移行するためにコーナ制御の解除制御処
理を行う。一方、対象ノードNdi を通過していない場
合、車両は減速重視状態に置かれているので、現在変速
段を上限変速段として設定する。
【0061】次に、図8のフローチャートについて説明
する。 ステップS12−1−1 最適変速段算出処理を行う。 ステップS12−1−2 現在変速段が最適変速段より
高いかどうかを判断する。現在変速段が最適変速段より
高い場合はステップS12−1−3に、現在変速段が最
適変速段以下である場合はステップS12−1−4に進
む。 ステップS12−1−3 アクセルオフが検出されたか
どうかを判断する。アクセルオフが検出された場合はス
テップS12−1−5に、検出されない場合はステップ
S12−1−6に進む。 ステップS12−1−4 現在変速段と最適変速段とが
等しいかどうかを判断する。現在変速段と最適変速段と
が等しい場合はステップS12−1−5に、等しくない
場合はステップS12−1−7に進む。 ステップS12−1−5 最適変速段を上限変速段とし
て設定し、リターンする。 ステップS12−1−6 4速を上限変速段として設定
し、リターンする。 ステップS12−1−7 車両が対象ノードNdi を通
過したかどうかを判断する。車両が対象ノードNdi
通過した場合はステップS12−1−8に、通過してい
ない場合はステップS12−1−9に進む。 ステップS12−1−8 解除制御処理を行い、リター
ンする。 ステップS12−1−9 現在変速段を上限変速段とし
て設定し、リターンする。
【0062】次に、図9のフローチャートについて説明
する。 ステップS12−1−1−1 第1、第2の設定値V
1、V2を読み出す。 ステップS12−1−1−2 現在の車速Vnow が第1
の設定値V1以上であるかどうかを判断する。現在の車
速Vnow が第1の設定値V1以上である場合はステップ
S12−1−1−3に、現在の車速Vnow が第1の設定
値V1より低い場合はステップS12−1−1−6に進
む。 ステップS12−1−1−3 現在の車速Vnow が第2
の設定値V2以上であるかどうかを判断する。現在の車
速Vnow が第2の設定値V2以上である場合はステップ
S12−1−1−4に、現在の車速Vnow が第2の設定
値V2より低い場合はステップS12−1−1−5に進
む。 ステップS12−1−1−4 2速を最適変速段として
設定し、リターンする。 ステップS12−1−1−5 3速を最適変速段として
設定し、リターンする。 ステップS12−1−1−6 4速を最適変速段として
設定し、リターンする。
【0063】次に、前記ステップS12−1−8におけ
る解除制御処理について説明する。図10は本発明の実
施の形態における解除制御処理のサブルーチンを示す図
である。解除制御処理は、コーナ制御を解除した後の、
アクセルオンの検出、現在変速段、車速の変化等を考慮
して行われる。
【0064】なお、本実施の形態において、前記アクセ
ルオンは、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間、又はアク
セルペダルを踏み込んでいる状態をいう。また、アクセ
ルペダルにおける所定量の踏込み操作、所定速度以上で
の踏込み操作、所定加速度以上での踏込み操作等があっ
た状態でもよい。CPU31(図2)は、現在位置と対
象ノードNdi の位置とを比較することによって、車両
が対象ノードNdi を通過したかどうかを判断し、車両
が対象ノードNdi を通過したときの車速(以下「ノー
ド通過車速」という。)を読み込み、該ノード通過車速
を図示されないバッファに記憶する。続いて、CPU3
1は、アクセル信号を読み込み、第1の解除条件が成立
したかどうか、すなわち、アクセルオンが検出されたか
どうかを判断する。アクセルオンが検出された場合は、
第2の解除条件が成立したかどうか、すなわち、アクセ
ルオンが検出されてから現在までの車速の増加量(以下
「車速増加量」という。)Vdが設定値δ1、例えば、
5〔km/h〕より大きいかどうかを判断する。
【0065】そして、車速増加量Vdが設定値δ1より
大きい場合は、十分に加速が行われたと判断し、シフト
アップの変速を許可するために、現在変速段より1段高
い変速段を上限変速段として設定する。また、アクセル
オンが検出されていない場合、又は車速増加量Vdが設
定値δ1以下である場合には、加速が必要な状態である
と判断し、現在変速段を上限変速段として設定し、現在
変速段を維持する。前記設定値δ1は、現在変速段を考
慮して、2→3変速が行われるときと、3→4変速が行
われるときとで変更される。
【0066】なお、第2の解除条件として、アクセルオ
ンが検出されてから現在までの経過時間Tpが設定値δ
2より長いかどうか、アクセルオンが検出されてから現
在までの車両の走行距離Lpが設定値δ3より長いかど
うか、アクセルオンが検出されてから現在までの計算上
の加速度αが設定値δ4より大きいかどうか等を設定す
ることもできる。
【0067】また、第1の解除条件として、アクセルオ
ンの検出に代えて、対象ノードNd i を通過してから現
在までの車速増加量Vdが設定値δ11より大きいかど
うか、対象ノードNdi を通過してから現在までの経過
時間Tpが設定値δ12より長いかどうか、対象ノード
Ndi を通過してから現在までの走行距離Lpが設定値
δ13より長いかどうか、対象ノードNdi を通過して
から現在までの計算上の加速度αが設定値δ14より大
きいかどうかを設定することもできる。
【0068】次に、図10のフローチャートについて説
明する。 ステップS12−1−8−1 ノード通過車速を読み込
む。 ステップS12−1−8−2 アクセルオンが検出され
たかどうかを判断する。アクセルオンが検出された場合
はステップS12−1−8−3に、検出されない場合は
ステップS12−1−8−5に進む。 ステップS12−1−8−3 車速増加量が5〔km/
h〕より大きいかどうかを判断する。車速増加量が5
〔km/h〕より大きい場合はステップS12−1−8
−4に、車速増加量が5〔km/h〕以下である場合は
ステップS12−1−8−5に進む。 ステップS12−1−8−4 現在変速段より1段高い
変速段を上限変速段として設定し、リターンする。 ステップS12−1−8−5 現在変速段を上限変速段
として設定し、リターンする。
【0069】次に、前記ステップS12−2における現
在変速段・上限変速段比較処理について説明する。図1
1は本発明の実施の形態における現在変速段・上限変速
段比較処理のサブルーチンを示す図である。CPU31
(図2)内の図示されない変速指令値発生手段は、上限
変速段が現在変速段以下であるかどうかを判断し、上限
変速段が現在変速段以下である場合は、車両が減速を必
要とする状態にあると判断し、上限変速段を変速指令値
として設定し、上限変速段が現在変速段より高い場合
は、自動変速機制御装置12の判断に従うために、現在
変速段を変速指令値として設定する。
【0070】なお、変速指令値は、所定のフォーマット
によって設定され、このとき、ナビゲーション装置14
において発生させられたことを示すコードが付与され
る。次に、フローチャートについて説明する。 ステップS12−2−1 上限変速段が現在変速段以下
であるかどうかを判断する。上限変速段が現在変速段以
下である場合はステップS12−2−3に、上限変速段
が現在変速段より高い場合はステップS12−2−2に
進む。 ステップS12−2−2 現在変速段を変速指令値とし
て設定し、リターンする。 ステップS12−2−3 上限変速段を変速指令値とし
て設定し、リターンする。
【0071】次に、自動変速機制御装置12において前
記変速指令値に基づいて変速出力を発生させるための動
作について説明する。図12は本発明の実施の形態にお
ける自動変速機制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。自動変速機制御装置12(図2)は、ナビゲーシ
ョン装置14から送られた変速指令値を読み込むととも
に、アクセル開度、スロットル開度、車速等の車両情報
を読み込む。また、自動変速機制御装置12内の図示さ
れない変速判断手段は、前記車両情報に基づいて通常の
変速判断を行い、ROM46内の図示されない変速マッ
プを参照して変速段を選択する。次に、自動変速機制御
装置12内の図示されない変速出力発生手段は、変速指
令値があるかどうかを判断し、変速指令値がある場合は
変速指令値に基づいて変速出力を発生させる。この場
合、上限変速段が4速である場合はシフトダウンの変速
による減速は行われず、上限変速段が3速又は2速であ
る場合はシフトダウンの変速による減速が行われる。変
速指令値がない場合、自動変速機制御装置12は、通常
の変速判断によって算出された変速段に基づいて変速出
力を発生させる。
【0072】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 変速指令値を読み込む。 ステップS22 車両情報を読み込む。 ステップS23 通常の変速判断を行う。 ステップS24 変速指令値があるかどうかを判断す
る。変速指令値がある場合はステップS25に、ない場
合はステップS26に進む。 ステップS25 変速指令値に基づいて変速出力を発生
させ、リターンする。 ステップS26 通常の変速判断に基づいて変速出力を
発生させ、リターンする。
【0073】次に、前記ステップS13におけるドライ
バ主導型制御処理について説明する。図13は本発明の
実施の形態におけるドライバ主導型制御処理のサブルー
チンを示す図である。CPU31(図2)内の図示され
ないドライバ主導型実行手段は、ドライバ主導型実行処
理を行い、音声入力部36から入力された運転者の音声
に基づいて変速指令値を設定するとともに、該変速指令
値を自動変速機制御装置12に送る。
【0074】そして、CPU31内の図示されないドラ
イバ主導型学習制御手段は、ドライバ主導型学習制御処
理を行い、音声入力部36から入力された運転者の音声
に基づいて、運転者の減速意図を判断し、学習制御を行
う。この場合、学習制御の結果は、減速線の設定、最適
変速段の算出等において、通常制御処理、ナビ主導型制
御処理等に反映される。
【0075】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS13−1 ドライバ主導型実行処理を行う。 ステップS13−2 変速指令値を自動変速機制御装置
12に送る。 ステップS13−3 ドライバ主導型学習制御処理を行
い、リターンする。 次に、前記ステップS13−1におけるドライバ主導型
実行処理について説明する。
【0076】図14は本発明の実施の形態におけるドラ
イバ主導型実行処理のサブルーチンを示す図である。ま
ず、音声情報のうちの音声シフト指令が音声入力部36
(図2)によって入力されると、CPU31は、図示さ
れない確認手段によって音声認識の内容を確認し、アッ
プ指令が確認された場合、図示されない変速段変更手段
によって、現在変速段より1段高い変速段を変速指令値
として設定する。なお、既に最高速段が選択されている
場合は、再び最高速段を変速指令値として設定する。ま
た、シフトアップの変速を行うと、車速が過剰に高くな
り、エンジン11の出力が小さくなることが予想される
場合、フェール機能を持たせ、シフトアップの変速を禁
止することもできる。
【0077】また、ダウン指令が確認された場合、CP
U31内の図示されないフェール手段は、シフトダウン
の変速後のエンジン回転数を、現在の車速、現在変速段
の変速比、及び変速後の変速段の変速比に基づいて算出
し、算出されたエンジン回転数が所定の閾値、例えば、
7000〔rpm〕以上であるかどうかを判断する。そ
して、CPU31内の図示されない警告手段は、エンジ
ン回転数が7000〔rpm〕以上である場合、エンジ
ン回転数が高すぎて変速を行うことができない旨の、音
声、音、表示等の警報を出力して運転者に警告する。例
えば、「オーバレブします。」等の音声を出力したり、
ナビゲーション装置14の表示部35において地図画面
を消去し、オーバレブする旨の文字を表示したりする。
なお、前記閾値は、例えば、レッドゾーンのエンジン回
転数にすることもできる。
【0078】エンジン回転数が7000〔rpm〕より
低い場合、前記フェール手段は、ジャイロセンサ26に
よって検出された回転角速度、すなわち、車両に加わっ
ている横加速度が所定の閾値より小さいかどうかを判断
し、横加速度が閾値以上である場合、前記警告手段は、
コーナを通過中であるのでシフトダウンの変速を行うこ
とができない旨の、音声、音、表示等の警報を出力して
運転者に警告する。例えば、「カーブ中です。変速しま
せん。」等の音声を出力したり、ブザー等の警報音を鳴
動させたり、ナビゲーション装置14の表示部35にお
いて地図画面を消去し、コーナを通過中である旨の文字
を表示したりする。また、横加速度が前記閾値より小さ
い場合は、CPU31内の図示されない告知手段は、シ
フトダウンの変速を行う前に、ダウン指令を了解した旨
を音声、音、表示等によって運転者に告知する。例え
ば、「了解しました。」、「分かりました。」、「ダウ
ンします。」等の音声を出力したり、ブザー等の確認音
を発生させたり、ナビゲーション装置14の表示部35
において地図画面を消去し、ダウン指令を了解した旨の
文字を表示したりする。続いて、前記変速段変更手段
は、現在変速段より1段低い変速段を変速指令値として
設定し、リターンする。なお、既に最低速段が選択され
ている場合は、再び最低速段を変速指令値として設定す
る。
【0079】また、アップ指令及びダウン指令のいずれ
も確認されていない場合であっても、前のルーチンで選
択された変速段が維持されているので、何らかの理由で
エンジン11がオーバレブする可能性がある。そこで、
CPU31は、現在のエンジン回転数を読み込み、前記
フェール手段によって、エンジン回転数が所定の閾値、
例えば、7000〔rpm〕以上であるかどうかを判断
し、エンジン回転数が7000〔rpm〕以上である場
合は、変速段変更手段によって、現在変速段より1段高
い変速段を変速指令値として設定し、リターンする。な
お、既に最高速段が選択されている場合は、再び最高速
段を変速指令値として設定する。
【0080】本実施の形態においては、音声シフト指令
に基づいて、現在変速段より1段高い変速段、又は1段
低い変速段を変速指令値として設定するようになってい
るが、音声シフト指令に代えて、運転者によるシフト操
作に基づいて、現在変速段より1段高い変速段、又は1
段低い変速段を変速指令値として設定することもでき
る。その場合、シフト操作は、シフトレバー52(図
3)、図示されない選速スイッチ等を操作することによ
って行われる。
【0081】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS13−1−1 音声認識の内容を確認する。 ステップS13−1−2 アップ指令であるかどうかを
判断する。アップ指令である場合はステップS13−1
−3に、アップ指令でない場合はステップS13−1−
4に進む。 ステップS13−1−3 現在変速段より1段高い変速
段を変速指令値として設定し、リターンする。 ステップS13−1−4 ダウン指令であるかどうかを
判断する。ダウン指令である場合はステップS13−1
−5に、ダウン指令でない場合はステップS13−1−
12に進む。 ステップS13−1−5 変速後のエンジン回転数を算
出する。 ステップS13−1−6 エンジン回転数が7000
〔rpm〕以上であるかどうかを判断する。エンジン回
転数が7000〔rpm〕以上である場合はステップS
13−1−7に、エンジン回転数が7000〔rpm〕
より低い場合はステップS13−1−8に進む。 ステップS13−1−7 警報を出力する。 ステップS13−1−8 横加速度が閾値より小さいか
どうかを判断する。横加速度が閾値より小さい場合はス
テップS13−1−10に、横加速度が閾値以上である
場合はステップS13−1−9に進む。 ステップS13−1−9 警報を出力する。 ステップS13−1−10 運転者に告知する。 ステップS13−1−11 現在変速段より1段低い変
速段を変速指令値として設定し、リターンする。 ステップS13−1−12 現在のエンジン回転数を読
み込む。 ステップS13−1−13 エンジン回転数が7000
〔rpm〕以上であるかどうかを判断する。エンジン回
転数が7000〔rpm〕以上である場合はステップS
13−1−14に、エンジン回転数が7000〔rp
m〕より低い場合はリターンする。 ステップS13−1−14 現在変速段より1段高い変
速段を変速指令値として設定し、リターンする。
【0082】次に、前記ステップS13−3におけるド
ライバ主導型学習制御処理について説明する。図15は
本発明の実施の形態におけるドライバ主導型学習制御処
理のサブルーチンを示す図である。この場合、ダウン指
令又はアップ指令が入力されたときの現在位置及び車速
に基づいて、運転者の減速意図又は加速意図があると判
断された各制御タイミングを検出し、該各制御タイミン
グを通常制御処理、ナビ主導型制御処理等に反映する。
なお、本実施の形態において、ドライバ主導型学習制御
処理が行われる際に、推奨車速VR (図5)及び減速線
M1、M2が算出される。
【0083】そのために、CPU31(図2)は、ダウ
ン指令が確認された場合、運転者の減速意図があると判
断し、ダウンフラグをオンにする。そして、ダウンフラ
グがオンである間、CPU31内の図示されない第1学
習制御手段は第1学習制御処理を行う。この場合、車両
が対象ノードNdi を通過するまでの運転者の運転指向
を学習する。学習結果は、その後の通常制御処理、ナビ
主導型制御処理等に反映される。そして、車両が対象ノ
ードNdi を通過すると、ダウンフラグをオフにする。
【0084】次に、CPU31は、アップ指令が確認さ
れた場合、運転者の加速意図があると判断し、図示され
ない第2学習制御手段によって第2学習制御処理を行
う。この場合、車両が対象ノードNdi を通過した後の
運転者の運転指向を学習する。学習結果は、その後の通
常制御処理、ナビ主導型制御処理等に反映される。そし
て、通過後走行変数、例えば、車両が対象ノードNdi
を通過した後の車両の走行距離が、閾値より大きいかど
うかを判断し、前記走行距離が閾値より大きい場合、リ
ターンする。
【0085】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS13−3−1 ダウン指令であるかどうかを
判断する。ダウン指令である場合はステップS13−3
−2に、ダウン指令でない場合はステップS13−3−
3に進む。 ステップS13−3−2 ダウンフラグをオンにする。 ステップS13−3−3 ダウンフラグがオンであるか
どうかを判断する。ダウンフラグがオンである場合はス
テップS13−3−4に、オンでない場合はステップS
13−3−7に進む。 ステップS13−3−4 第1学習制御処理を行う。 ステップS13−3−5 車両が対象ノードNdi を通
過したかどうかを判断する。車両が対象ノードNdi
通過した場合はステップS13−3−6に、通過してい
ない場合はステップS13−3−7に進む。 ステップS13−3−6 ダウンフラグをオフにする。 ステップS13−3−7 アップ指令であるかどうかを
判断する。アップ指令である場合はS13−3−8に、
アップ指令でない場合はリターンする。 ステップS13−3−8 第2学習制御処理を行う。 ステップS13−3−9 走行距離が閾値より大きいか
どうかを判断する。走行距離が閾値より大きい場合はリ
ターンし、閾値以下である場合はステップS13−3−
8に戻る。
【0086】次に、前記ステップS13−3−4におけ
る第1学習制御処理について説明する。図16は本発明
の実施の形態における第1学習制御処理のサブルーチン
を示す図、図17は本発明の実施の形態におけるダウン
指令が入力された場合の位置及び車速の変化を表す図、
図18は本発明の実施の形態における第1学習制御処理
の記録テーブルを示す図である。なお、図17におい
て、横軸に車両の位置を、縦軸に車速Vを採ってある。
【0087】この場合、図17に示されるように、状態
Aにおいてダウン指令が入力され、ダウンフラグがオン
にされると、シフトダウンの変速による減速が行われ、
状態Bにおいて車速Vが最も低くなり、その後、車速V
が徐々に高くなり、状態Cにおいて車両が対象ノードN
i に到達し、その後、車速Vは更に高くなり、状態D
になる場合について説明する。
【0088】まず、CPU31(図2)は、検出された
各対象ノードNdi について推奨車速VRiを算出し、ド
ライバ主導型学習制御処理において、ダウン指令が確認
され、ダウンフラグがオンにされると、車速Vのうち最
も低くなったときの車速(以下「旋回最小車速」とい
う。)Vmin を記憶し、該旋回最小車速Vmin と推奨車
速VRiとの速度差ΔVを算出する。
【0089】次に、CPU31は、ダウン指令が入力さ
れたときの車速Vdownから前記旋回最小車速Vmin まで
車両を減速させるための減速線Mmin を、前記車速V
down、及びダウン指令が入力されたときの車両の位置
(以下「ダウン指令位置」という。)と旋回最小車速V
min が検出された位置(以下「最小車速検出位置」とい
う。)との間の距離L1に基づいて算出する。
【0090】また、CPU31は、最小車速検出位置と
対象ノードNdi の位置(以下「対象ノード位置」とい
う。)との間の距離差δLを算出する。なお、前記速度
差ΔV、減速度βmin 及び距離差δLは第1学習制御処
理における学習値である。続いて、CPU31は、記録
・補正処理を行い、図示されない記録手段によって、図
18に示される記録テーブルに、前記速度差ΔV、対象
ノードNdi のノード半径、推奨車速VRi、減速度β
min 及び距離差δLを書き込んで記録処理を行う。そし
て、学習回数が所定の回数(例えば、10回)以上にな
ると、CPU31の補正手段82(図1)は補正処理を
行う。
【0091】なお、第1学習制御処理は、コーナ制御に
よる減速が行われていない場合でも行われる。次に、図
16のフローチャートについて説明する。 ステップS13−3−4−1 旋回最小車速Vmin と推
奨車速VRiとの速度差ΔVを算出する。 ステップS13−3−4−2 減速線Mmin を算出す
る。 ステップS13−3−4−3 最小車速検出位置と対象
ノード位置との間の距離差δLを算出する。 ステップS13−3−4−4 記録・補正処理を行い、
リターンする。
【0092】次に、前記学習値に基づく補正処理につい
て説明する。図19は本発明の実施の形態における補正
処理の第1の概念図、図20は本発明の実施の形態にお
ける補正処理の第2の概念図である。なお、図19にお
いて、横軸に車両の位置を、縦軸に車速Vを、図20に
おいて、横軸にノード半径Rを、縦軸に推奨車速VR
採ってある。
【0093】まず、補正処理において、運転者の運転指
向に従って図19における減速線M1、M2の傾きを変
更する場合について説明する。CPU31(図2)は、
図18の記録テーブルから減速度βmin を読み出して平
均値εβmin を算出し、該平均値εβmin とあらかじめ
設定された基準値βmi n/ref との偏差Δβmin を算出
し、該偏差Δβmin に基づいて補正処理を行う。
【0094】すなわち、前記偏差Δβmin が設定範囲内
に収まれば、補正処理は行われない。また、前記偏差Δ
βmin が前記設定範囲の下限値ARMIN より小さい場合
は、運転者が、例えば、通常より早く減速意図を持つ運
転指向を有すると判断し、平均値εβmin と下限値AR
MIN との差に対応させて、減速度基準値β1、β2の値
を小さくする。その結果、図19における減速線M1、
M2の傾きが細矢印に示されるように変更されて小さく
される。
【0095】これに対して、前記偏差Δβmin が前記設
定範囲の上限値ARMAX 以上である場合は、運転者が、
例えば、通常より遅く減速意図を持つ運転指向を有する
と判断し、平均値εβmin と上限値ARMAX との差に対
応させて、減速度基準値β1、β2の値を大きくする。
その結果、図19における減速線M1、M2の傾きが太
矢印に示されるように変更されて大きくされる。
【0096】なお、本実施の形態においては、前記減速
線M1、M2の傾きをいずれも変更するようになってい
るが、減速線M1、M2のうちのいずれか一方を変更す
ることもできる。次に、補正処理において、運転者の運
転指向に従って図19における調整部分mcの長さを変
更する場合について説明する。
【0097】CPU31は、図18の記録テーブルから
距離差δLを読み出して平均値εδLを算出し、該平均
値εδLとあらかじめ設定された調整部分mcの基準値
mc ref との偏差ΔδLを算出し、該偏差ΔδLに基づ
いて補正処理を行う。すなわち、前記偏差ΔδLが設定
範囲内に収まれば、補正処理は行われず、設定範囲内に
収まらない場合は、調整部分mcの長さを平均値εδL
にする。その結果、調整部分mcの長さは細矢印又は太
矢印に示されるように変更される。
【0098】次に、補正処理において、運転者の運転指
向に従って図19における推奨車速VRiを変更する場合
について説明する。CPU31は、図18の記録テーブ
ルから各ノード半径Rに対応させて推奨車速VRi及び速
度差ΔVを読み出し、推奨車速VRiと速度差ΔVとを加
算して状態C(図17)における車速Vを算出する。そ
して、前記CPU31は、前記車速Vを、図20に示さ
れるように各ノード半径Rに対応させて推奨車速VR
してプロットする。なお、推奨車速VRiと速度差ΔVと
を加算する代わりに、対象ノードNdi を通過したとき
の車速Vを検出することもできる。
【0099】このようにして、対象ノードNdi を通過
するたびに算出された車速Vをプロットし、例えば、5
0回プロットしたときに、図20に示されるような各点
を通る近似線Eを描き、該近似線Eによって推奨車速マ
ップを補正する。その結果、実質的に、対象ノードNd
i における推奨車速VRiは、図19の細矢印又は太矢印
に示されるように変更される。
【0100】このように、減速線M1、M2の傾き、調
整部分mcの長さ、及び推奨車速V Riを変更することに
よって、シフトダウンの変速による減速を開始する制御
タイミングを変更することができる。例えば、減速線M
1、M2の傾きを小さくするか、調整部分mcを長くす
るか、推奨車速VRiを低くすると、シフトダウンの変速
による減速を開始する制御タイミングを早くすることが
でき、減速線M1、M2の傾きを大きくするか、調整部
分mcを短くするか、推奨車速VRiを高くすると、シフ
トダウンの変速による減速を開始する制御タイミングを
遅くすることができる。
【0101】したがって、車両が実際にコーナに差し掛
かるときに、運転者の減速意図が、道路形状に基づいて
生じたり、車速等の車両走行状態に基づいて生じたり、
道幅、車線数等の道路特性に基づいて生じたり、見通し
が良いかどうか等の道路環境に基づいて生じたりするの
に対応させて、最適変速段を設定することができるだけ
でなく、シフトダウンの変速による減速を開始する制御
タイミングを変更することができる。その結果、運転者
が意図するとおりのコーナ制御を行うことができる。
【0102】次に、前記ステップS13−3−8におけ
る第2学習制御処理について説明する。図21は本発明
の実施の形態における第2学習制御処理のサブルーチン
を示す図、図22は本発明の実施の形態におけるアップ
指令が入力された場合の位置及び車速の変化を表す図、
図23は本発明の実施の形態における第2学習制御処理
の記録テーブルを示す図である。なお、図22におい
て、横軸に車両の位置を、縦軸に車速Vを採ってある。
【0103】まず、CPU31(図2)は、現在位置と
対象ノード位置とを比較し、車両が対象ノードNdi
通過したときの車速V、すなわち、ノード通過車速Vp
を読み込む。ところで、車両が対象ノードNdi を通過
すると、通常、運転者はアクセルペダルを踏み込む。そ
こで、CPU31は、アクセルオンが検出されたかどう
かを判断し、アクセルオンが検出されたときの位置、す
なわち、アクセルオン位置を算出する。
【0104】そして、CPU31は、対象ノードNdi
を通過したときからアクセルオンが検出されるまでの車
速Vの増加量(以下「第1車速増加量」という。)Vd
1、対象ノードNdi を通過したときからアクセルオン
が検出されるまでの経過時間(以下「第1経過時間」と
いう。)τ1、対象ノード位置とアクセルオン位置との
間の距離(以下「第1走行距離」という。)UL1、及
び対象ノードNdi を通過したときからアクセルオンが
検出されるまでの計算上の加速度(以下「第1加速度」
という。)α1を算出する。なお、前記第1車速増加量
Vd1は、アクセルオンが検出されたときの車速Vac
ら前記ノード通過車速Vp を減算した値、第1加速度α
1は、第1車速増加量Vd1を第1経過時間τ1で除算
した値である。
【0105】続いて、CPU31は、アップ指令が確認
されたかどうかを判断し、アップ指令が確認されると、
アクセルオンが検出されてからアップ指令が確認される
までの車速Vの増加量(以下「第2車速増加量」とい
う。)Vd2、アクセルオンが検出されてからアップ指
令が確認されるまでの経過時間(以下「第2経過時間」
という。)τ2、アクセルオン位置とアップ指令が確認
された位置、すなわち、アップ指令位置との間の距離
(以下「第2走行距離」という。)UL2、及びアクセ
ルオンが検出されてからアップ指令が確認されるまでの
計算上の加速度(以下「第2加速度」という。)α2を
算出する。なお、前記第2車速増加量Vd2は、アップ
指令が確認されたときの車速Vupからアクセルオンが検
出されたときの車速Vacを減算した値、第2加速度α2
は、第2車速増加量Vd2を第2経過時間τ2で除算し
た値である。
【0106】前記第1車速増加量Vd1、第1経過時間
τ1、第1走行距離UL1、第1加速度α1、第2車速
増加量Vd2、第2経過時間τ2、第2走行距離UL
2、及び第2加速度α2は第2学習制御処理における学
習値である。次に、CPU31は、別途に行われた登坂
路又は降坂路の判定結果を参照し、現在の登坂路の登り
度合い、又は降坂路の下り度合いに対応させて前記第2
学習制御処理の各学習値を補正する。
【0107】例えば、現在の走行路が登坂路又は降坂路
である場合、各学習値をいずれも所定量大きくする。そ
の結果、その後の通常制御処理、ナビ主導型制御処理等
において、走行制御の解除制御処理における解除条件を
厳しくすることができ、例えば、コーナ制御の解除を遅
らせ、エンジンブレーキを効かせやすくすることができ
る。
【0108】続いて、CPU31は、記録・補正処理を
行い、図示されない記録手段によって、図23に示され
る記録テーブルに、前記ノード通過車速Vp 、対象ノー
ドNdi のノード半径、推奨車速VRi、第1車速増加量
Vd1、第1経過時間τ1、第1走行距離UL1、第1
加速度α1、第2車速増加量Vd2、第2経過時間τ
2、第2走行距離UL2、及び第2加速度α2を書き込
んで記録処理を行う。そして、学習回数が所定の回数
(例えば、10回)以上になると、CPU31の図示さ
れない補正手段はコーナ制御に対する運転者の評価に基
づいて補正処理を行う。
【0109】そのために、CPU31は、第1車速増加
量Vd1、第1経過時間τ1、第1走行距離UL1、第
1加速度α1、第2車速増加量Vd2、第2経過時間τ
2、第2走行距離UL2、及び第2加速度α2の各平均
値εVd1、ετ1、εUL1、εα1、εVd2、ε
τ2、εUL2、εα2を算出する。次に、図21のフ
ローチャートについて説明する。 ステップS13−3−8−1 ノード通過車速Vp を読
み込む。 ステップS13−3−8−2 第1車速増加量Vd1、
第1経過時間τ1、第1走行距離UL1及び第1加速度
α1を算出する。 ステップS13−3−8−3 第2車速増加量Vd2、
第2経過時間τ2、第2走行距離UL2及び第2加速度
α2を算出する。 ステップS13−3−8−4 登坂路又は降坂路の判定
結果を参照する。 ステップS13−3−8−5 記録・補正処理を行い、
リターンする。
【0110】前記補正処理によって、その後の通常制御
処理、ナビ主導型制御処理等における解除制御処理の解
除条件が、運転者の運転指向に従って変更される。な
お、前記第2学習制御処理はコーナ制御が行われていな
い場合でも行われる。図24は通常制御処理、ナビ主導
型制御処理等における解除制御処理の解除条件を示す図
である。
【0111】この場合、解除条件は第1、第2の解除条
件から成り、第1の解除条件はアクセルオンが検出され
たかどうかであり、第2の解除条件は、アクセルオンが
検出されてから現在までの車速増加量Vdが設定値δ1
より大きいかどうか、アクセルオンが検出されてから現
在までの経過時間Tpが設定値δ2より長いかどうか、
アクセルオンが検出されてから現在までの走行距離Lp
が設定値δ3より長いかどうか、アクセルオンが検出さ
れてから現在までの計算上の加速度αが設定値δ4より
大きいかどうか等である。
【0112】そして、前記設定値δ1〜δ4は、現在変
速段を考慮して、2→3変速が行われるときと、3→4
変速が行われるときとで変更される。また、解除条件を
第2の解除条件だけにして、アクセルオンを検出しない
ようにすることもできる。その場合、第2の解除条件
は、対象ノードNdi を通過してから現在までの車速増
加量Vdが設定値δ11より大きいかどうか、対象ノー
ドNdi を通過してから現在までの経過時間Tpが設定
値δ12より長いかどうか、対象ノードNdi を通過し
てから現在までの走行距離Lpが設定値δ13より長い
かどうか、対象ノードNdi を通過してから現在までの
計算上の加速度αが設定値δ14より大きいかどうか等
である。
【0113】ところで、解除条件が第1、第2の解除条
件から成る場合、CPU31(図2)は、第2学習制御
処理の学習結果を、その後の通常制御処理、ナビ主導型
制御処理等に反映するために、第2車速増加量Vd2、
第2経過時間τ2、第2走行距離UL2、及び第2加速
度α2の各平均値εVd2、ετ2、εUL2、εα2
を、設定値δ1〜δ4として設定する。
【0114】なお、解除条件が第2の解除条件だけから
成る場合、前記CPU31は、第2学習制御処理の学習
結果を、その後の通常制御処理、ナビ主導型制御処理等
に反映するために、第1車速増加量Vd1の平均値εV
d1と第2車速増加量Vd2の平均値εVd2とを加算
した値を設定値δ1とし、第1経過時間τ1の平均値ε
τ1と第2経過時間τ2の平均値ετ2とを加算した値
を設定値δ2とし、第1走行距離UL1の平均値εUL
1と第2走行距離UL2の平均値εUL2とを加算した
値を設定値δ3とするとともに、第1車速増加量Vd1
の平均値εVd1と第2車速増加量Vd2の平均値εV
d2とを加算した値を、第1経過時間τ1の平均値ετ
1と第2経過時間τ2の平均値ετ2とを加算した値で
除算した値を設定値δ4とする。
【0115】次に、前記ステップS14におけるナビ主
導型制御処理について説明する。図25は本発明の実施
の形態におけるナビ主導型制御処理のサブルーチンを示
す図である。この場合、CPU31(図2)は、上限変
速段設定手段及び現在変速段・上限変速段比較手段によ
って、通常制御処理と同様の、上限変速段設定処理及び
現在変速段・上限変速段比較処理を行い、変速指令値を
自動変速機制御装置12に送り、走行制御を行うととも
に、図示されないナビ主導型実行手段によってナビ主導
型実行処理を行い、走行制御の制御内容が運転者の運転
指向に合うかどうかを問い掛ける。続いて、CPU31
は、図示されないナビ主導型学習制御手段によってナビ
主導型学習制御処理を行い、運転者の回答に基づいて運
転者の運転指向を学習し、学習結果に基づいて走行制御
の制御内容を補正する。学習結果は、その後の通常制御
処理、ナビ主導型制御処理等に反映される。
【0116】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS14−1 上限変速段設定処理を行う。 ステップS14−2 現在変速段・上限変速段比較処理
を行う。 ステップS14−3 変速指令値を自動変速機制御装置
12に送る。 ステップS14−4 ナビ主導型実行処理を行う。 ステップS14−5 ナビ主導型学習制御処理を行う。
【0117】次に、前記ステップS14−4におけるナ
ビ主導型実行処理について説明する。図26は本発明の
実施の形態におけるナビ主導型実行処理のサブルーチン
を示す図である。まず、CPU31(図2)は、現在位
置と対象ノード位置とを比較し、車両が対象ノードNd
i を通過したかどうかを判断する。車両が対象ノードN
i を通過していない場合は、シフトダウンの変速によ
る減速が行われている可能性が高いと判断し、図示され
ない告知手段によって、シフトダウンの変速による減速
に対応した告知を行い、車両が対象ノードNdi を通過
している場合は、解除制御処理が行われている可能性が
高いと判断し、前記告知手段によって解除制御処理に対
応した告知を行う。
【0118】そのために、CPU31は、上限変速段設
定処理内の図9に示された最適変速段算出処理において
算出された最適変速段と現在変速段とを比較する。そし
て、4速以外の変速段が最適変速段として算出され、シ
フトダウンの変速による減速が行われたと判断された
後、現在変速段の変化があった場合、通常制御処理と同
様のコーナ制御が行われたと判断する。
【0119】例えば、最適変速段が3速であり、かつ、
現在変速段が4速から3速に変化した(4→3変速)こ
とが検出されたどうかを判断し、検出された場合は通常
制御処理と同様のコーナ制御が行われたと判断し、音声
出力部37によって、運転者に通常制御処理と同様のコ
ーナ制御が行われた旨を告知するとともに、運転者に対
して制御内容が運転者の運転指向に合うかどうかを問い
掛ける。なお、告知するためには、「3速にシフトダウ
ンしました。」等の音声が使用され、問い掛けるために
は、「いまのどう?」、「オーケー?」等の音声が使用
される。
【0120】また、音声のほかに、音、表示等によって
運転者に告知したり、ナビゲーション装置14の表示部
35において地図画面の一部又は全部を消去し、問掛け
のための文字を表示したりすることもできる。そして、
最適変速段が2速であり、かつ、現在変速段が3速から
2速に変化した(3→2変速)ことが検出されたどうか
を判断し、検出された場合は通常制御処理と同様のコー
ナ制御が行われたと判断し、音声出力部37によって、
運転者に通常制御処理と同様のコーナ制御が行われた旨
を告知するとともに、運転者に対して制御内容が運転者
の運転指向に合うかどうかを問い掛ける。
【0121】一方、車両が対象ノードNdi を既に通過
している場合は、自動変速機制御装置12に送られた変
速指令値と現在変速段とを比較する。そして、2速より
高い変速段が変速指令値として設定され、加速が行われ
たと判断された後、現在変速段の変化があった場合、通
常制御処理と同様の解除制御が行われたと判断する。例
えば、変速指令値が3速であり、かつ、現在変速段が2
速から3速に変化した(2→3変速)ことが検出された
どうかを判断し、検出された場合は通常制御処理と同様
の解除制御が行われたと判断し、音声出力部37によっ
て、運転者に通常制御処理と同様の解除制御が行われた
旨を告知するとともに、運転者に対して制御内容が運転
者の運転指向に合うかどうかを問い掛ける。
【0122】そして、変速指令値が4速であり、かつ、
現在変速段が3速から4速に変化した(3→4変速)こ
とが検出されたどうかを判断し、検出された場合は通常
制御処理と同様の解除制御が行われたと判断し、音声出
力部37によって、運転者に通常制御処理と同様の解除
制御が行われた旨を告知するとともに、運転者に対して
制御内容が運転者の運転指向に合うかどうかを問い掛け
る。
【0123】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS14−4−1 車両が対象ノードNdi を通
過したかどうかを判断する。対象ノードNdi を通過し
た場合はステップS14−4−7に、通過していない場
合はステップS14−4−2に進む。 ステップS14−4−2 最適変速段と現在変速段とを
比較する。 ステップS14−4−3 最適変速段が3速であり、か
つ、4→3変速が検出されたかどうかを判断する。最適
変速段が3速であり、かつ、4→3変速が検出された場
合はステップS14−4−5に、最適変速段が3速でな
いか、又は4→3変速が検出されない場合はステップS
14−4−4に進む。 ステップS14−4−4 最適変速段が2速であり、か
つ、3→2変速が検出されたかどうかを判断する。最適
変速段が2速であり、かつ、3→2変速が検出された場
合はステップS14−4−6に進み、最適変速段が2速
でないか、又は3→2変速が検出されない場合はリター
ンする。 ステップS14−4−5 運転者に告知し、リターンす
る。 ステップS14−4−6 運転者に告知し、リターンす
る。 ステップS14−4−7 変速指令値と現在変速段とを
比較する。 ステップS14−4−8 変速指令値が3速であり、か
つ、2→3変速が検出されたかどうかを判断する。変速
指令値が3速であり、かつ、2→3変速が検出された場
合はステップS14−4−10に、変速指令値が3速で
ないか、又は2→3変速が検出されない場合はステップ
S14−4−9に進む。 ステップS14−4−9 変速指令値が4速であり、か
つ、3→4変速が検出されたかどうかを判断する。変速
指令値が4速であり、かつ、3→4変速が検出された場
合はステップS14−4−11に進み、変速指令値が4
速でないか、又は3→4変速が検出されない場合はリタ
ーンする。 ステップS14−4−10 運転者に告知し、リターン
する。 ステップS14−4−11 運転者に告知し、リターン
する。
【0124】次に、前記ステップS14−5におけるナ
ビ主導型学習制御処理について説明する。図27は本発
明の実施の形態におけるナビ主導型学習制御処理のサブ
ルーチンを示す図である。CPU31(図2)は、現在
位置と対象ノード位置とを比較することによって、車両
が対象ノードNdi を通過したかどうかを判断する。車
両が対象ノードNdi を通過していない場合、CPU3
1は、シフトダウンの変速による減速が行われている可
能性が高いと判断し、図示されない評価検出手段によっ
てコーナ制御に対する運転者の評価を検出して、コーナ
制御に対応した運転者からの回答を分析する。また、車
両が対象ノードNdi を既に通過している場合は、解除
制御処理が行われている可能性が高いと判断し、解除制
御処理に対する運転者の評価を検出して、解除制御処理
に対応した運転者からの回答を分析する。
【0125】すなわち、車両が対象ノードNdi を通過
していない場合は、CPU31は、音声入力部36によ
って運転者による「ちょうどいい」の音声が入力された
かどうかを判断する。「ちょうどいい」の音声が入力さ
れた場合、減速線M1(図19)、M2の傾きをいずれ
も変更する必要はない。また、「ちょうどいい」の音声
が入力されない場合、運転者からの回答を更に分析す
る。すなわち、CPU31は、音声入力部36によって
運転者による「早い」の音声が入力されたかどうかを判
断する。「早い」の音声が入力された場合、CPU31
は、運転者が通常より遅く減速意図を持つ運転指向を有
すると判断し、補正手段82(図1)によってコーナ制
御の制御タイミングを補正し、減速線M1、M2の傾き
を変更して大きくする。また、CPU31は、音声入力
部36によって運転者による「遅い」の音声が入力され
たかどうかを判断する。「遅い」の音声が入力された場
合、CPU31は、運転者が通常より早く減速意図を持
つ運転指向を有すると判断し、コーナ制御の制御タイミ
ングを補正し、減速線M1、M2の傾きを変更して小さ
くする。
【0126】なお、本実施の形態においては、減速線M
1、M2の傾きをいずれも変更するようになっている
が、減速線M1、M2のうちのいずれか一方を変更する
こともできる。また、減速線M1、M2の傾きを変更す
る代わりに、図19に示されるように、調整部分mcの
長さを変更したり、対象ノードNdi における推奨車速
Riを変更したりすることもできる。さらに、減速線M
1、M2の傾き、調整部分mcの長さ、及び対象ノード
Ndi における推奨車速VRiのうちの少なくとも二つを
変更することもできる。
【0127】このように、減速線M1、M2の傾き、調
整部分mcの長さ、及び推奨車速V Riを変更することに
よって、シフトダウンの変速による減速を開始する制御
タイミングを変更することができる。例えば、減速線M
1、M2の傾きを小さくするか、調整部分mcを長くす
るか、推奨車速VRiを低くすると、シフトダウンの変速
による減速を開始する制御タイミングを早くすることが
でき、減速線M1、M2の傾きを大きくするか、調整部
分mcを短くするか、推奨車速VRiを高くすると、シフ
トダウンの変速による減速を開始する制御タイミングを
遅くすることができる。
【0128】したがって、車両が実際にコーナに差し掛
かるときに、運転者の減速意図が、道路形状に基づいて
生じたり、車速等の車両走行状態に基づいて生じたり、
道幅、車線数等の道路特性に基づいて生じたり、見通し
が良いかどうか等の道路環境に基づいて生じたりするの
に対応させて、最適変速段を設定することができるだけ
でなく、シフトダウンの変速による減速を開始する制御
タイミングを変更することができる。その結果、運転者
が意図するとおりのコーナ制御を行うことができる。
【0129】一方、車両が対象ノードNdi を既に通過
している場合、CPU31は、音声入力部36によって
運転者による「ちょうどいい」の音声が入力されたかど
うかを判断する。「ちょうどいい」の音声が入力された
場合は、解除制御処理の解除条件を変更する必要はな
い。また、「ちょうどいい」の音声が入力されない場
合、運転者からの回答を更に分析する。すなわち、CP
U31は、音声入力部36によって運転者による「早
い」の音声が入力されたかどうかを判断する。「早い」
の音声が入力された場合、補正手段82は、運転者が通
常より遅く加速意図を持つ運転指向を有すると判断し、
解除制御処理の解除条件を変更する。この場合、図24
に示される解除条件が遅く成立するように設定値δ1〜
δ4を補正して、例えば、車速増加量Vdの設定値δ1
を大きくしたり、経過時間Tpの設定値δ2を長くした
り、走行距離Lpの設定値δ3を長くしたり、加速度α
の設定値δ4を大きくしたりする。
【0130】また、CPU31は、音声入力部36によ
って運転者による「遅い」の音声が入力されたかどうか
を判断する。「遅い」の音声が入力された場合、前記補
正手段は、運転者が通常より早く加速意図を持つ運転指
向を有すると判断し、解除制御処理の解除条件を変更す
る。この場合、図24に示される解除条件が早く成立す
るように設定値δ1〜δ4を補正して、例えば、車速増
加量Vdの設定値δ1を小さくしたり、経過時間Tpの
設定値δ2を短くしたり、走行距離Lpの設定値δ3を
短くしたり、加速度αの設定値δ4を小さくしたりす
る。
【0131】このように、解除制御処理の解除条件を変
更することによって、シフトアップの変速による加速を
開始する制御タイミングを変更することができる。すな
わち、車速増加量Vdの設定値δ1を大きくしたり、経
過時間Tpの設定値δ2を長くしたり、走行距離Lpの
設定値δ3を長くしたり、加速度αの設定値δ4を大き
くしたりすることによって、シフトアップの変速による
加速を開始する制御タイミングを遅くすることができ
る。
【0132】また、車速増加量Vdの設定値δ1を小さ
くしたり、経過時間Tpの設定値δ2を短くしたり、走
行距離Lpの設定値δ3を短くしたり、加速度αの設定
値δ4を小さくしたりすることによって、シフトアップ
の変速による加速を開始する制御タイミングを早くする
ことができる。したがって、車両が実際にコーナに差し
掛かるときに、運転者の加速意図が、道路形状に基づい
て生じたり、車速等の車両走行状態に基づいて生じた
り、道幅、車線数等の道路特性に基づいて生じたり、見
通しが良いかどうか等の道路環境に基づいて生じたりす
るのに対応させて、最適変速段を設定することができる
だけでなく、シフトアップの変速による加速を開始する
制御タイミングを変更することができる。その結果、運
転者が意図するとおりのコーナ制御を行うことができ
る。
【0133】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS14−5−1 車両が対象ノードNdi を通
過したかどうかを判断する。対象ノードNdi を通過し
た場合はステップS14−5−7に、通過していない場
合はステップS14−5−2に進む。 ステップS14−5−2 運転者による「ちょうどい
い」の音声が入力されたかどうかを判断する。「ちょう
どいい」の音声が入力された場合はリターンし、入力さ
れない場合はステップS14−5−3に進む。 ステップS14−5−3 運転者による「早い」の音声
が入力されたかどうかを判断する。「早い」の音声が入
力された場合はステップS14−5−4に、入力されな
い場合はステップS14−5−5に進む。 ステップS14−5−4 減速線M1、M2の傾きを大
きくし、リターンする。 ステップS14−5−5 運転者による「遅い」の音声
が入力されたかどうかを判断する。「遅い」の音声が入
力された場合はステップS14−5−6に進み、入力さ
れない場合はリターンする。 ステップS14−5−6 減速線M1、M2の傾きを小
さくし、リターンする。 ステップS14−5−7 運転者による「ちょうどい
い」の音声が入力されたかどうかを判断する。「ちょう
どいい」の音声が入力された場合はリターンし、入力さ
れない場合はステップS14−5−8に進む。 ステップS14−5−8 運転者による「早い」の音声
が入力されたかどうかを判断する。「早い」の音声が入
力された場合はステップS14−5−9に、入力されな
い場合はステップS14−5−10に進む。 ステップS14−5−9 解除条件を変更し、リターン
する。 ステップS14−5−10 運転者による「遅い」の音
声が入力されたかどうかを判断する。「遅い」の音声が
入力された場合はステップS14−5−11に進み、入
力されない場合はリターンする。 ステップS14−5−11 解除条件を変更し、リター
ンする。
【0134】本実施の形態においては、ナビゲーション
装置14をオン・オフさせるために制御スイッチ55
(図3)が、通常モード、ドライバ主導型モード及びナ
ビ主導型モードのうちの一つのモードを選択するために
選択スイッチ56が使用されるが、表示部35の画面を
利用してナビゲーション装置14をオン・オフさせた
り、モードを選択したりすることもできる。
【0135】図28は本発明の他の実施の形態における
表示部のモード選択画面を示す図である。図において、
69は表示部35(図2)に設定されるモード選択画面
であり、該モード選択画面69は、左右に2分割され、
左側部分に、運転者に車両制御を行うかどうかを問い合
わせる旨の表示が、右側部分に、車両制御を行うかどう
かを選択するためのオン・オフスイッチSW1、並びに
通常モード(通常制御)、ドライバ主導型モード(ドラ
イバ主導型制御)及びナビ主導型モード(ナビ主導型制
御)のうちの一つのモードを選択するためのオン・オフ
スイッチSW2〜SW4が配設される。オン・オフスイ
ッチSW1〜SW4はタッチパネルによる入力部34を
構成する。
【0136】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、変速段の選択を行うた
めのシフト指示を検出するシフト指示検出手段と、現在
位置を検出する現在位置検出手段と、道路状況が格納さ
れた記憶手段と、前記現在位置及び道路状況に基づい
て、走行制御を行うための最適変速段を算出する最適変
速段算出手段と、前記シフト指示及び最適変速段のうち
の一方に基づいて選択された変速段の変速出力を発生さ
せる自動変速機制御装置と、前記シフト指示に基づいて
走行制御を補正する補正手段とを有する。
【0137】この場合、変速段の選択を行うためのシフ
ト指示が検出されると、現在位置検出手段によって検出
された現在位置、及び記憶手段から読み出された道路状
況に基づいて、走行制御を行うための最適変速段が算出
される。そして、前記シフト指示に基づいて走行制御が
補正される。したがって、車両が実際に走行制御が必要
な箇所に差し掛かるときに、運転者の減速意図又は加速
意図が、道路形状に基づいて生じたり、車速等の車両走
行状態に基づいて生じたり、道幅、車線数等の道路特性
に基づいて生じたり、見通しが良いかどうか等の道路環
境に基づいて生じたりするのに対応させて、最適変速段
を設定することができるだけでなく、シフトダウンの変
速による減速又はシフトアップの変速による加速を開始
する制御タイミングを変更することができる。その結
果、運転者が意図するとおりの走行制御を行うことがで
きる。
【0138】本発明の他の車両制御装置においては、車
両情報を検出する車両情報検出手段と、現在位置を検出
する現在位置検出手段と、道路状況が格納された記憶手
段と、前記現在位置及び道路状況に基づいて、走行制御
を行うための最適変速段を算出する最適変速段算出手段
と、前記最適変速段に基づいて変速指令値を発生させる
変速指令値発生手段と、前記車両情報及び最適変速段の
うちの一方に基づいて選択された変速段の変速出力を発
生させる自動変速機制御装置と、前記走行制御に対する
運転者の評価を検出する評価検出手段と、前記評価に基
づいて走行制御を補正する補正手段とを有する。
【0139】この場合、現在位置検出手段によって検出
された現在位置、及び記憶手段から読み出された道路状
況に基づいて、走行制御を行うための最適変速段が算出
され、該最適変速段に基づいて変速指令値が発生させら
れ、該変速指令値が前記自動変速機制御装置に送られ
る。そして、前記走行制御に対する運転者の評価が検出
され、該評価に基づいて走行制御が補正される。
【0140】したがって、車両が実際に走行制御が必要
な箇所に差し掛かるときに、運転者の減速意図又は加速
意図が、道路形状に基づいて生じたり、車速等の車両走
行状態に基づいて生じたり、道幅、車線数等の道路特性
に基づいて生じたり、見通しが良いかどうか等の道路環
境に基づいて生じたりするのに対応させて、最適変速段
を設定することができるだけでなく、シフトダウンの変
速による減速又はシフトアップの変速による加速を開始
する制御タイミングを変更することができる。その結
果、運転者が意図するとおりの走行制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機
能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における車両制御装置の概
略図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるコンソールパネル
の操作部を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における車両制御装置の動
作を示すメインフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における推奨車速マップを
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における減速線マップを示
す図である。
【図7】本発明の実施の形態における通常制御処理のサ
ブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における上限変速段設定処
理のサブルーチンを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における最適変速段算出処
理のサブルーチンを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における解除制御処理の
サブルーチンを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における現在変速段・上
限変速段比較処理のサブルーチンを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における自動変速機制御
装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態におけるドライバ主導型
制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるドライバ主導型
実行処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態におけるドライバ主導型
学習制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における第1学習制御処
理のサブルーチンを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるダウン指令が入
力された場合の位置及び車速の変化を表す図である。
【図18】本発明の実施の形態における第1学習制御処
理の記録テーブルを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における補正処理の第1
の概念図である。
【図20】本発明の実施の形態における補正処理の第2
の概念図である。
【図21】本発明の実施の形態における第2学習制御処
理のサブルーチンを示す図である。
【図22】本発明の実施の形態におけるアップ指令が入
力された場合の位置及び車速の変化を表す図である。
【図23】本発明の実施の形態における第2学習制御処
理の記録テーブルを示す図である。
【図24】通常制御処理、ナビ主導型制御処理等におけ
る解除制御処理の解除条件を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態におけるナビ主導型制御
処理のサブルーチンを示す図である。
【図26】本発明の実施の形態におけるナビ主導型実行
処理のサブルーチンを示す図である。
【図27】本発明の実施の形態におけるナビ主導型学習
制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図28】本発明の他の実施の形態における表示部のモ
ード選択画面を示す図である。
【符号の説明】
12 自動変速機制御装置 15 現在位置検出部 16 データ記憶部 31 CPU 33、46 ROM 36 音声入力部 41 ウインカセンサ 42 アクセルセンサ 43 ブレーキセンサ 44 車速センサ 45 スロットル開度センサ 51 コンソールパネル 81 最適変速段算出手段 82 補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:04 59:66 (72)発明者 角谷 孝二 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 川合 正夫 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AC02 AC04 AC12 AC14 AC18 3J052 AA20 BB17 FA03 GC04 GC13 GC23 GC46 GC61 GC64 GD01 GD04 GD11 LA01 5H180 AA01 BB04 BB05 BB12 BB13 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF32 FF33 LL09 LL15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速段の選択を行うためのシフト指示を
    検出するシフト指示検出手段と、現在位置を検出する現
    在位置検出手段と、道路状況が格納された記憶手段と、
    前記現在位置及び道路状況に基づいて、走行制御を行う
    ための最適変速段を算出する最適変速段算出手段と、前
    記シフト指示及び最適変速段のうちの一方に基づいて選
    択された変速段の変速出力を発生させる自動変速機制御
    装置と、前記シフト指示に基づいて走行制御を補正する
    補正手段とを有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 車両情報を検出する車両情報検出手段
    と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路状況
    が格納された記憶手段と、前記現在位置及び道路状況に
    基づいて、走行制御を行うための最適変速段を算出する
    最適変速段算出手段と、前記最適変速段に基づいて変速
    指令値を発生させる変速指令値発生手段と、前記車両情
    報及び最適変速段のうちの一方に基づいて選択された変
    速段の変速出力を発生させる自動変速機制御装置と、前
    記走行制御に対する運転者の評価を検出する評価検出手
    段と、前記評価に基づいて走行制御を補正する補正手段
    とを有することを特徴とする車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記走行制御は、シフトダウンの変速に
    よって、車両が前方のコーナを安定して通過することが
    できるように減速を行うコーナ制御であり、前記補正手
    段は、シフトダウンの変速による減速を開始する制御タ
    イミングを補正する請求項1又は2に記載の車両制御装
    置。
  4. 【請求項4】 変速段の選択を行うためのシフト指示を
    検出し、現在位置検出手段によって検出された現在位
    置、及び記憶手段から読み出された道路状況に基づい
    て、走行制御を行うための最適変速段を算出し、前記シ
    フト指示に基づいて走行制御を補正することを特徴とす
    るプログラムを記録した記録媒体。
  5. 【請求項5】 現在位置検出手段によって検出された現
    在位置、及び記憶手段から読み出された道路状況に基づ
    いて、走行制御を行うための最適変速段を算出し、該最
    適変速段に基づいて変速指令値を発生させ、該変速指令
    値を自動変速機制御装置に送り、前記走行制御に対する
    運転者の評価を検出し、該評価に基づいて走行制御を補
    正することを特徴とするプログラムを記録した記録媒
    体。
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