JP2000235181A - 表示装置、それを用いた電子機器、及び一体光学フィルム - Google Patents

表示装置、それを用いた電子機器、及び一体光学フィルム

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JP2000235181A
JP2000235181A JP11036125A JP3612599A JP2000235181A JP 2000235181 A JP2000235181 A JP 2000235181A JP 11036125 A JP11036125 A JP 11036125A JP 3612599 A JP3612599 A JP 3612599A JP 2000235181 A JP2000235181 A JP 2000235181A
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Chiyoaki Iijima
千代明 飯島
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過偏光軸可変光学装置を利用する表示装置に
おいて、外光による反射表示時の表示色と光源点灯によ
る透過表示時の表示色とを異ならせることの出来る半透
過反射型の表示装置を提供する。 【解決手段】透過偏光軸可変手段としてTN液晶140
を使用し、TN液晶140の上側には偏光板130が設
けられ、下側には、偏光板135、光学異方体として延
伸位相差フィルム150、偏光分離器160がこの順に
設けられている。また、偏光分離器160の下には、偏
光分離器160の下方より光を出射することの出来る光
源190が設けられている。電圧無印加部120におい
ては、延伸位相差フィルム150によって各波長異なっ
た楕円偏光となり、反射偏光子である偏光分離器160
によってある波長領域−Δλ1の光が反射されカラー表
示が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、特
に半透過反射型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTN(Twisted Nematic )液晶や
STN(Super-Twisted Nematic )液晶等の偏光軸を回
転させる透過偏光軸可変手段を利用した半透過反射型液
晶表示装置おいては、表示背景をカラーにする方法は様
々ある。例えば、カラーフィルターを用いる方法、カラ
ー偏光板を用いる方法、液晶の複屈折性を利用する方法
等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
においてもバックライトの点灯・非点灯の切替えにおい
て表示背景色を変えることはできない。そこで現在、携
帯機器特に携帯電話を中心に意匠的に面白さを出すため
に、バックライト色を白でなく様々な色を用い工夫して
いる。
【0004】本発明の目的は透過偏光軸可変手段を利用
する表示装置において、バックライトで色付けるのでは
なく、外光による反射表示時の表示背景色と光源点灯に
よる透過表示時の表示背景色とを異ならせることの出来
る表示装置を提供することにある。さらに、これを用い
た電子機器を提供することにある。また、この表示装置
に用いることの出来る一体光学フィルムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1、図2及び図3を用
いて、原理を説明する。図1は、偏光分離器の概略斜視
図であり、図2は外光がこの偏光分離器を用いた表示装
置に入射した場合について説明するための図であり、図
3は光源が点灯した場合について説明するための図であ
る。
【0006】偏光分離器160は、異なる2つの層1
(A層)と2(B層)とが交互に複数層積層された構造を
有している。A層1のX方向の屈折率(nAX)とY方向
の屈折率(nAY)とは異なる。B層2のX方向の屈折率
(nBX)とY方向の屈折率(nBY)とは等しい。また、
A層1のY方向の屈折率(nAY)とB層2のY方向の屈
折率(nBY)とは等しい。
【0007】従って、この偏光分離器160の上面5に
垂直な方向から偏光分離器160に入射した光のうちY
方向の直線偏光のこの偏光分離器160を透過し下面6
からY方向の直線偏光の光として出射する。また、逆に
偏光分離器160の下面6に垂直な方向から偏光分離器
160に入射した光のうちY方向の直線偏光の光はこの
偏光分離器160を透過し上面5からY方向の直線偏光
の光として出射する。ここで、透過する方向Y方向のこ
とを透過軸と呼ぶ。
【0008】一方、A層1のZ方向における厚みをt
A、B層2のZ方向における厚みをtBとし、入射光の波
長をλとすると、
【0009】
【数1】tA・nAX+tB・nBX=λ/2 (1) となるようにすることによって、波長λの光であって偏
光分離器160の上面5に垂直な方向から偏光分離器1
60に入射した光のうちX方向の直線偏光の光は、この
偏光分離器160によってX方向は直線偏光の光として
反射される。また、波長λの光であって偏光分離器16
0の下面6に直線偏光の光は、この偏光分離器160に
よってX方向の直線偏光の光として反射される。ここ
で、反射する方向X方向のことを反射軸と呼ぶ。
【0010】そして、A層1のZ方向における厚みtA
およびB層2のZ方向における厚みtBを種々変化させ
て、可視光の全波長範囲にわたって上記(1)が成立す
るようにすることにより、単一色だけでなく、白色光全
部にわたってX方向の直線偏光の光をX方向の直線偏光
の光として反射し、Y方向の直線偏光の光をY方向の直
線偏光の光として透過させる偏光分離器が得られる。
【0011】このような偏光分離器は、国際公開公報
(WO95/17692)に反射偏光子として開示され
いる。
【0012】図2は外光がこの偏光分離器160を用い
た表示装置に入射した場合について説明するための図で
ある。この表示装置においては、透過偏光軸可変手段と
してTN液晶140を使用している。TN液晶140の
上側には偏光板130が設けられている。TN素子14
0の下側には、偏光板135、光学異方体として延伸位
相差フィルム150、偏光分離器160がこの順に設け
られている。また、偏光分離器160の下には、偏光分
離器160の下方より光を出射することの出来る光源1
90が設けられている。
【0013】また、偏光板135の透過軸方向と延伸位
相差フィルム150の光軸方向のなす角度、及び偏光分
離器160の透過軸方向と延伸位相差フィルム150の
光軸方向のなす角度は約45度である。
【0014】図2を参照し、外光下でのこの表示装置の
左側を電圧印加部110とし、右側を電圧無印加部12
0として説明する。
【0015】右側の電圧無印加部120においては、自
然光121が偏光板130によって、紙面に平行な方向
の直線偏光となり、その後、TN液晶140によって偏
光方向が90゜捻られて紙面に垂直な方向の直線偏光と
なり、偏光板135を通過、延伸位相差フィルム150
によって各波長異なった楕円偏光となるため、偏光分離
器160を通過する光は、ある波長領域Δλ1の光であ
る。一方波長領域Δλ1以外の波長領域−Δλ1の光は
偏光分離器160によって反射される。偏光分離器16
0によって反射された波長領域−Δλ1の光は、再び延
伸位相差フィルム150、偏光板135を紙面に垂直な
方向の直線偏光として透過し、TN液晶140によって
偏光方向が90゜捻られて紙面に平行な方向の直線偏光
となり、偏光板130から紙面に平行な方向の直線偏光
として出射する。このように、電圧無印加時において
は、入射した光は延伸位相差フィルム150によって各
波長異なった楕円偏光となり、偏光分離器160によっ
てある波長領域−Δλ1の光が反射され、カラー表示が
得られる。
【0016】左側の電圧印加部110においては、自然
光111が偏光板130によって、紙面に平行な方向の
直線偏光となり、その後、TN液晶140を偏光方向を
変えずに透過し、偏光板135によって吸収され暗くな
る。
【0017】このように、電圧無印加部120において
は、延伸位相差フィルム150によって各波長異なった
楕円偏光となり、偏光分離器160によってある波長領
域−Δλ1の光が反射され、−Δλ1の出射光122と
なりカラー表示が得られ、電圧印加部110において
は、偏光板135によって吸収され暗くなる。
【0018】つぎに、図3を参照すると、表示装置は、
図2と同じである。
【0019】光源190が点灯している時は、右側の電
圧無印加部120においては、光源の光125のうち紙
面に垂直な方向の直線偏光は、偏光分離器160を透過
する。偏光分離器160を通過した紙面に垂直な方向の
直線偏光は、延伸位相差フィルム150によって各波長
異なった楕円偏光となるため、偏光板135を通過する
光はある波長領域Δλ2の光である。偏光板135を通
過した光は、TN液晶140によって偏光方向が90゜
捻られて紙面に平行な方向の直線偏光となり、偏光板1
30を通過する。すなわち、入射した光は延伸位相差フ
ィルム150によって各波長異なった楕円偏光となり、
偏光板130によってある波長領域Δλ2の光が透過さ
れ、カラー表示が得られる。
【0020】左側の電圧印加部110においては、光源
の光115のうち紙面に垂直な方向の直線偏光は、偏光
分離器160を透過する。偏光分離器160を通過した
紙面に垂直な方向の直線偏光は、延伸位相差フィルム1
50によって各波長異なった楕円偏光となるため、偏光
板135を通過する光はある波長領域Δλ2の光であ
る。偏光板135を通過した光は、TN液晶140によ
って偏光方向は変わらずに紙面に垂直な方向の直線偏光
となり、偏光板130によって吸収され暗くなる。
【0021】このように、電圧無印加部120において
は、延伸位相差フィルム150によって各波長異なった
楕円偏光となり、偏光板130によってある波長領域Δ
λ2の光が透過され、カラー表示が得られ、電圧印加部
110においては、偏光板130によって吸収され暗く
なる。従って、光源190点灯下では光源色が白色の場
合は、波長領域Δλ2のカラー背景に黒の表示が得られ
る。
【0022】以上のように、外光の場合は波長領域−Δ
λ1の背景に黒の表示が得られ、光源点灯下では波長領
域Δλ2の背景に黒の表示が得られる。ここで、波長領
域−Δλ1と波長領域Δλ2とは異なるため、外光によ
る反射表示時の表示背景色と光源点灯による透過表示時
の表示背景色とを異ならせることが出来る。
【0023】なお、上記においてノーマリーホワイトモ
ードについて説明したが、ノーマリーブラックでも良
い。ノーマリーブラックの場合は、点灯部の色を外光に
よる反射表示時と光源点灯による透過表示時とで異なら
せることが出来る。
【0024】また、上記においては、TN液晶140を
例にとって説明したが、TN液晶140に代えてSTN
液晶やECB(Electrically Controlled Birefringenc
e )液晶等の他の透過偏光軸を電圧等によって変えられ
るものを用いても基本的な動作原理は同一である。
【0025】本発明は上記原理に基づくものであり、本
発明の請求項1によれば、透過偏光軸を可変可能な透過
偏光軸可変手段と、前記透過偏光軸可変手段を挟んで前
記透過偏光軸可変手段の両側に配置された第1および第
2の偏光分離手段と、前記第2の偏光分離手段に対して
前記透過偏光軸可変手段とは反対側に配置された第3の
偏光分離手段と、前記第2の偏光分離手段と前記第3の
偏光分離手段との間に配置された光学異方体と、を備え
る表示装置であって、前記第1の偏光分離手段が、前記
透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち第1の所定
の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段と反対
側に透過させ、前記第1の所定の方向とほぼ直交する第
2の所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手
段と反対側にはほとんど出射させず、前記透過偏光軸可
変手段と反対側から入射した光に対して前記透過偏光軸
可変手段側に前記第1の所定の方向の直線偏光を出射可
能な偏光分離手段であり、前記第2の偏光分離手段が、
前記透過偏光軸可変手段側から入射した光のうち第3の
所定の方向の直線偏光成分を前記透過偏光軸可変手段と
反対側に透過させ、前記第3の所定の方向とほぼ直交す
る第4の所定の方向の直線偏光成分を吸収し、前記透過
偏光軸可変手段と反対側から入射した光に対して前記透
過偏光軸可変手段側に前記第3の所定の方向の直線偏光
を出射可能な偏光分離手段であり、前記第3の偏光分離
手段が、前記光学異方体側から入射した光のうち第5の
所定の方向の直線偏光成分を透過させ、前記第5の所定
の方向とほぼ直交する第6の所定の方向の直線偏光成分
を前記光学異方体側に反射可能な偏光分離手段であるこ
とを特徴とする表示装置が提供される。
【0026】この表示装置においては、前記光学異方体
によって各波長異なった楕円偏光となり、前記第3の偏
光分離手段によってある波長の光が反射され、カラー表
示が得らる。
【0027】また、請求項2によれば、前記表示装置に
おいて、前記第3の偏光分離手段に対して前記光学異方
体とは反対側より前記透過偏光軸可変手段の側に光を入
射可能な光源を備えたことを特徴とする請求項1記載の
表示装置が提供される。
【0028】このような構成とすることによって、外光
下では前記光学異方体によって各波長異なった楕円偏光
となり、前記第3の偏光分離手段によってある波長の光
が反射され、カラー表示が得らる。また、光源点灯下で
は前記光学異方体によって各波長異なった楕円偏光とな
り、前記第2の偏光分離手段によって前記ある波長とは
異なるある波長の光が透過され、カラー表示が得られ
る。
【0029】以上のように、外光による反射表示時の表
示色と光源点灯による透過表示時の表示色とを異ならせ
ることの出来る。
【0030】また、請求項3によれば、前記第3の偏光
分離手段が、前記光学異方体側から入射した光のうち前
記第5の所定の方向の直線偏光成分を透過させ、前記第
5の所定の方向とほぼ直交する前記第6の所定の方向の
直線偏光成分を前記光学異方体側に反射させ、前記光源
から入射した光に対して前記光学異方体側に前記第5の
所定の方向の直線偏光を出射させ、前記第6の所定の方
向の直線偏光を反射可能な偏光分離手段であることを特
徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の表示装置が
提供される。
【0031】また、請求項4によれば、前記第3の偏光
分離手段が、複数の層が互いに密着して積層された積層
体であって、前記複数の層の屈折率が、互いに隣接する
層相互間で、第7の所定の方向においては等しく、前記
第7の所定の方向と直交する第8の所定の方向において
は異なる前記積層体であることを特徴とする請求項3に
記載の表示装置が提供される。
【0032】このような構成の第3の偏光分離手段にお
いては、第3の偏光分離手段の一方の主面に対して前記
積層方向から入射された光のうち前記第7の方向の直線
偏光成分の光は前記第7の方向の直線偏光成分の光とし
て反対側の他方の主面側に透過し、前記第7の方向と直
交する第8の方向の直線偏光成分の光は前記第8の直線
偏光成分の光として反射され、また、第3の偏光分離手
段の前記他方の主面に対して前記積層方向から入射され
た光のうち前記第7の方向の直線偏光成分の光は前記第
7の方向の直線偏光成分の光として反対側の前記一方の
主面側に透過し、前記第7の方向と直交する第8の方向
の直線偏光成分の光は前記第8の直線偏光成分の光とし
て反射される。
【0033】また、請求項5によれば、前記光学異方体
において、光軸方向が面内で一定方向であることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示装置が提
供される。
【0034】このようにすれば表示色が面内で均一にな
り見やすくなる。
【0035】また、請求項6によれば、前記光学異方体
の前記光軸方向が、前記第3の所定の方向及び前記第5
の所定の方向それぞれに対し、平行もしくは垂直でない
ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置が提供され
る。
【0036】また、請求項7によれば、前記光学異方体
の前記光軸方向と前記第3の所定の方向のなす角θ1及
び前記光学異方体の前記光軸方向と前記第5の所定の方
向のなす角θ2とし、前記なす角θ1及び前記なす角θ
2それぞれが30〜60度であることを特徴とする請求
項6に記載の表示装置が提供される。
【0037】このようにすれば、鮮やかな表示色が得ら
れる。
【0038】また、請求項8によれば、前記光学異方体
が、第2の透過偏光軸可変手段であることを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載の表示装置が提供され
る。
【0039】このようにすれば、第2の透過偏光軸可変
手段によって、透過偏光軸を可変することにより、表示
色を変えることが出来る。
【0040】また、請求項9によれば、前記第2の透過
偏光軸可変手段が、液晶を含んで構成されていることを
特徴とする請求項8に記載の表示装置が提供される。
【0041】また、請求項10によれば、前記透過偏光
軸可変手段が、液晶を含んで構成されていることを特徴
とする請求項1乃至9のいずれかに記載の表示装置が提
供される。
【0042】また、請求項11によれば、請求項1記載
の前記第2の偏光分離手段と前記光学異方体と前記第3
の偏光分離手段とが粘着剤等で接着されていることを特
徴とする一体光学フィルムが提供される。
【0043】このようにすることにより、前記表示装置
の製造時において、一体光学フィルムを前記透過偏光軸
可変手段に一度に接着することが出来、前記第2の偏光
分離手段、前記光学異方体、前記第3の偏光分離手段と
順次接着する場合よりも製造が容易になる。
【0044】また、請求項12によれば、請求項1乃至
11のいずれかに記載の前記表示装置を組み込んだこと
を特徴とする電子機器が提供される。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0046】(第1の実施の形態)図4は、本発明の第
1の実施の形態の表示装置を説明するための分解断面図
である。
【0047】本実施の形態の表示装置10においては、
透過偏光軸可変手段としてSTNセル20を使用してい
る。STNセル20の上側には位相差フィルム14およ
び偏光板12がこの順に設けられている。STNセル2
0の下側には、偏光板15、位相差フィルム80、拡散
板30及び偏光分離器40がこの順に設けられている。
偏光板15の透過軸の方向と位相差フィルム80の光軸
の方向のなす角をθ1、偏光分離器40の透過軸の方向
と位相差フィルム80の光軸の方向のなす角をθ2と
し、なす角θ1及びなす角θ2を45度とする。また、
偏光板15の透過軸の方向と偏光分離器40の透過軸の
方向を平行にする。
【0048】また、偏光分離器40の下方より光が入射
することの出来る光源70が設けられている。光源70
はLED(Light Emitting Diode)71を用い、ライ
トガイド72にて上方に光を出射している。
【0049】STNセル20においては、2枚のガラス
基板21、22とシール部材23とによって構成される
セル内にSTN液晶26が封入されている。ガラス基板
21の下面には透明電極24が設けられ、ガラス基板2
2の上面には透明電極25が設けられている。透明電極
24、25としては、ITO(Indium Tin Oxide)や酸
化錫等を用いることができる。位相差フィルム14は、
色補償用の光学異方体として用いており、STNセル2
0で発生する着色を補正するために使用している。な
お、本実施の形態における偏光分離器40として、図1
を用いて説明した偏光分離器を使用する。
【0050】次に、本実施の形態の表示装置10の動作
を説明する。
【0051】外光下で、電圧無印加領域においては、自
然光が偏光板12によって、所定の方向の直線偏光とな
り、その後、STNセル20によって偏光方向が所定の
角度捻られた直線偏光となり、偏光板15を透過し、位
相差フィルム80によって各波長異なった楕円偏光とな
り、偏光分離器40によってある波長領域Δλrの光が
反射され、カラー表示が得らる。拡散板30を設けてい
るので、偏光分離器40からの反射光の指向性が少なく
なる。
【0052】電圧印加領域においては、自然光が偏光板
12によって、所定の方向の直線偏光となり、その後、
STNセル20を直線偏光として透過し、偏光板15で
吸収され暗くなる。
【0053】次に、光源70点灯下で、電圧無印加領域
においては、光源70より出射した光は偏光分離器40
により直線偏光となり、位相差フィルム80によって各
波長異なった楕円偏光となり、偏光板15によってある
波長領域Δλtの光が透過され、STNセル20によっ
て所定の方向の直線偏光となり、偏光板12によって吸
収されずに出射される。
【0054】電圧印加領域においては、光源70より出
射した光は偏光分離器40により直線偏光となり、位相
差フィルム80によって各波長異なった楕円偏光とな
り、偏光板15によってある波長領域Δλtの光が透過
され、STNセル20によって所定の方向の直線偏光と
なり、偏光板12によって吸収される。すなわち、暗く
なる。
【0055】このように、外光の場合は位相差フィルム
80によって各波長異なった楕円偏光となり、偏光分離
器40によってある波長領域Δλrの光が反射され、カ
ラー表示が得らる。また、光源灯下では位相差フィルム
80によって各波長異なった楕円偏光となり、偏光板1
5によってある波長領域Δλtの光が透過され、カラー
表示が得られる。ここで、ある波長領域λrとある波長
領域λtは異なるため、外光による反射表示時の表示背
景色と光源点灯による透過表示時の表示背景色とを異な
らせることが出来る。
【0056】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいて、位相差フィルム80に1軸延伸フィルムを用
い、そのリタデーション値を各種変えた時の、外光によ
る反射表示時の表示背景色と光源点灯による透過表示時
の表示背景色について調べた。結果を表1にしめす。光
源70は白色LEDを用いた。
【0057】
【表1】
【0058】この表でわかるように、外光による反射表
示時の表示色と光源点灯による透過表示時の表示色とを
異ならせることの出来る。
【0059】(第3の実施の形態)第1の実施の形態に
おいて、偏光板15の透過軸の方向と偏光分離器40の
透過軸の方向を平行から、直交に変更した。位相差フィ
ルム80のリタデーション値を各種変えた時の、外光に
よる反射表示時の表示背景色と光源点灯による透過表示
時の表示背景色について調べた。結果は第2の実施の形
態の結果の表示背景色の補色に近い色を呈した。
【0060】(第4の実施の形態)第1の実施の形態に
おいて、なす角θ1となす角θ2をそれぞれ0〜90度
に変えた。なす角θ1となす角θ2が30〜60度の範
囲において色純度の良い表示背景色が得られ、なす角θ
1となす角θ2が約45度の時最も色純度が良くなっ
た。
【0061】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態の液晶表示装置を説明するための概略図
である。すなわち、第1の実施の形態において、拡散板
30を取り除いた。これにより表示背景色が指向性の強
い鏡面状の反射となった。
【0062】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6の実施の形態の液晶表示装置を説明するための概略図
である。すなわち、第1の実施の形態において、位相差
フィルム80の代わりに、ホモジニアス配向液晶セル9
0を用いた。
【0063】ホモジニアス配向液晶セル90において
は、2枚のガラス基板91、92とシール部材93とに
よって構成されるセル内にホモジニアス配向液晶96が
封入されている。ガラス基板91の下面には透明電極9
4が設けられ、ガラス基板92の上面には透明電極95
が設けられている。透明電極94、95としては、IT
O(Indium Tin Oxide)や酸化錫等を用いることができ
る。ホモジニアス配向液晶96の光学異方性Δnは0.
15で、液晶層の厚みは10μmである。
【0064】そこで、透明電極94、95に電圧を印加
し、ホモジニアス配向液晶96の配向状態を変えた。
【0065】これにより、外光による反射表示時の表示
背景色も光源点灯による透過表示時の表示背景色も変化
させることの出来た。
【0066】(第7の実施の形態)本発明の第1の実施
形態の表示装置を情報端末に搭載した。外光による反射
表示時の表示背景色と光源点灯による透過表示時の表示
背景色とを異ならせることの出来き、意匠的に従来にな
いユニークな表示が得られた。
【0067】また、本発明の第2〜6の実施形態の表示
装置を搭載した情報端末でも、同様な結果が得られた。
【0068】また、本発明の実施形態において情報端末
を例示したが、本発明の表示装置は、携帯電話、家電機
器、電子手帳、電卓等の各種電子機器に用いることが出
来る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、外光下では前記光学異
方体によって各波長異なった楕円偏光となり、前記第3
の偏光分離手段によってある波長の光が反射され、カラ
ー表示が得らる。また光源を備えれば、光源点灯下では
延伸位相差フィルムによって各波長異なった楕円偏光と
なり、前記第2の偏光分離手段によって前記ある波長と
は異なるある波長の光が透過され、カラー表示が得られ
る。つまり、外光による反射表示時の表示色と光源点灯
による透過表示時の表示色とを異ならせることの出来
る。これにより、意匠的に従来にないユニークな表示が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置に用いる偏光分離器の概略斜
視図である。
【図2】本発明の表示装置の反射時の原理を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の表示装置の透過時の原理を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の表示装置を説明す
るための分解断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の表示装置を説明す
るための分解断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の表示装置を説明す
るための分解断面図である。
【符号の説明】
10…表示装置 12、15、130、135…偏光板 14、80…位相差フィルム 20…STNセル 21、22…ガラス基板 26…STN液晶 30…拡散板 40、160…偏光分離器 70、190…光源 90…ホモジニアス配向液晶セル 91、92…ガラス基板 96…ホモジニアス配向液晶 110…電圧印加部 120…電圧無印加部 111、121…自然光 122…出射光 115、125…光源の光 140…TN液晶 150…延伸位相差フィルム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過偏光軸を可変可能な透過偏光軸可変
    手段と、 前記透過偏光軸可変手段を挟んで前記透過偏光軸可変手
    段の両側に配置された第1および第2の偏光分離手段
    と、 前記第2の偏光分離手段に対して前記透過偏光軸可変手
    段とは反対側に配置された第3の偏光分離手段と、 前記第2の偏光分離手段と前記第3の偏光分離手段との
    間に配置された光学異方体と、 を備える表示装置であって、 前記第1の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側
    から入射した光のうち第1の所定の方向の直線偏光成分
    を前記透過偏光軸可変手段と反対側に透過させ、前記第
    1の所定の方向とほぼ直交する第2の所定の方向の直線
    偏光成分を前記透過偏光軸可変手段と反対側にはほとん
    ど出射させず、前記透過偏光軸可変手段と反対側から入
    射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記第1
    の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段であ
    り、 前記第2の偏光分離手段が、前記透過偏光軸可変手段側
    から入射した光のうち第3の所定の方向の直線偏光成分
    を前記透過偏光軸可変手段と反対側に透過させ、前記第
    3の所定の方向とほぼ直交する第4の所定の方向の直線
    偏光成分を吸収し、前記透過偏光軸可変手段と反対側か
    ら入射した光に対して前記透過偏光軸可変手段側に前記
    第3の所定の方向の直線偏光を出射可能な偏光分離手段
    であり、 前記第3の偏光分離手段が、前記光学異方体側から入射
    した光のうち第5の所定の方向の直線偏光成分を透過さ
    せ、前記第5の所定の方向とほぼ直交する第6の所定の
    方向の直線偏光成分を前記光学異方体側に反射可能な偏
    光分離手段であることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示装置において、前記第3の偏光
    分離手段に対して前記光学異方体とは反対側より前記透
    過偏光軸可変手段の側に光を入射可能な光源を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の偏光分離手段が、前記光学異
    方体側から入射した光のうち前記第5の所定の方向の直
    線偏光成分を透過させ、前記第5の所定の方向とほぼ直
    交する前記第6の所定の方向の直線偏光成分を前記光学
    異方体側に反射させ、前記光源から入射した光に対して
    前記光学異方体側に前記第5の所定の方向の直線偏光を
    出射させ、前記第6の所定の方向の直線偏光を反射可能
    な偏光分離手段であることを特徴とする請求項1乃至2
    のいずれかに記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の偏光分離手段が、複数の層が
    互いに密着して積層された積層体であって、前記複数の
    層の屈折率が、互いに隣接する層相互間で、第7の所定
    の方向においては等しく、前記第7の所定の方向と直交
    する第8の所定の方向においては異なる前記積層体であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光学異方体において、光軸方向が面
    内で一定方向であることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光学異方体の前記光軸方向が、前記
    第3の所定の方向及び前記第5の所定の方向それぞれに
    対し、平行もしくは垂直でないことを特徴とする請求項
    5に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記光学異方体の前記光軸方向と前記第
    3の所定の方向のなす角θ1及び前記光学異方体の前記
    光軸方向と前記第5の所定の方向のなす角θ2とし、前
    記なす角θ1及び前記なす角θ2それぞれが30〜60
    度であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記光学異方体が、透過偏光軸を可変な
    第2の透過偏光軸可変手段であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の透過偏光軸可変手段が、液晶
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項8に記
    載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記透過偏光軸可変手段が、液晶を含
    んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の前記第2の偏光分離手
    段と、前記光学異方体と、前記第3の偏光分離手段とが
    粘着剤等で接着されていることを特徴とする一体光学フ
    ィルム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    前記表示装置を組み込んだことを特徴とする電子機器。
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