JP2000234624A - 車輪用軸受ユニットとその製造方法 - Google Patents

車輪用軸受ユニットとその製造方法

Info

Publication number
JP2000234624A
JP2000234624A JP11038329A JP3832999A JP2000234624A JP 2000234624 A JP2000234624 A JP 2000234624A JP 11038329 A JP11038329 A JP 11038329A JP 3832999 A JP3832999 A JP 3832999A JP 2000234624 A JP2000234624 A JP 2000234624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
hub
mounting flange
rotating
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11038329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000234624A5 (ja
Inventor
Yuji Nakamura
雄二 中村
Hironari Miyazaki
裕也 宮崎
Yasunori Kawase
安徳 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP11038329A priority Critical patent/JP2000234624A/ja
Priority to EP00301105A priority patent/EP1029709B1/en
Priority to DE60042711T priority patent/DE60042711D1/de
Priority to EP06016921A priority patent/EP1736326B1/en
Priority to DE60016062T priority patent/DE60016062T2/de
Priority to DE60031180T priority patent/DE60031180T2/de
Priority to EP04075547A priority patent/EP1424218B1/en
Priority to US09/505,190 priority patent/US6523909B1/en
Publication of JP2000234624A publication Critical patent/JP2000234624A/ja
Priority to US10/335,891 priority patent/US6880898B2/en
Publication of JP2000234624A5 publication Critical patent/JP2000234624A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハブ8の回転中心に対する、このハブ8に設
けた取付フランジ13の外側面27の直角度を向上させ
る。そして、この外側面27に結合固定したロータの振
れを抑えて、制動時に於けるジャダーの発生防止を図
る。 【解決手段】 ハブ8の外周面の一部で斜格子部分を熱
処理硬化させてから、上記外側面27に機械加工を施
す。次いで、この外側面27を基準面として、上記ハブ
8の外周面に形成した内輪軌道14a及び小径段部15
に機械加工を施す。この結果、熱処理に基づく歪みが、
上記振れの原因となる事を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車輪並
びにロータ或はドラム等の制動用回転体を支持する為の
車輪用軸受ユニット、及び、この様な車輪用軸受ユニッ
トの製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を構成するホイール1及び
制動装置であるディスクブレーキを構成するロータ2
は、例えば図4に示す様な構造により、懸架装置を構成
するナックル3に回転自在に支承している。即ち、この
ナックル3に形成した円形の支持孔4部分に、本発明の
対象となる車輪用軸受ユニット5を構成する、静止輪で
ある外輪6を、複数本のボルト7により固定している。
一方、上記車輪用軸受ユニット5を構成するハブ8に上
記ホイール1及びロータ2を、複数本のスタッド9とナ
ット10とにより結合固定している。
【0003】上記外輪6の内周面には、それぞれが静止
側軌道面である複列の外輪軌道11a、11bを、外周
面には結合フランジ12を、それぞれ形成している。こ
の様な外輪6は、この結合フランジ12を上記ナックル
3に、上記各ボルト7で結合する事により、このナック
ル3に対し固定している。
【0004】これに対して、上記ハブ8の外周面の一部
で、上記外輪6の外端開口(外とは、自動車への組み付
け状態で幅方向外側となる部分を言い、各図の左側。反
対に、自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる、
各部の右側を内と言う。)から突出した部分には、取付
フランジ13を形成している。上記ホイール1及びロー
タ2はこの取付フランジ13の片側面(図示の例では外
側面)に、上記各スタッド9とナット10とにより、結
合固定している。又、上記ハブ8の中間部外周面で、上
記複列の外輪軌道11a、11bのうちの外側の外輪軌
道11aに対向する部分には、内輪軌道14aを形成し
ている。更に、上記ハブ8の内端部に形成した小径段部
15に、内輪16を外嵌固定している。そして、この内
輪16の外周面に形成した内輪軌道14bを、上記複列
の外輪軌道11a、11bのうちの内側の外輪軌道11
bに対向させている。
【0005】これら各外輪軌道11a、11bと各内輪
軌道14a、14bとの間には、それぞれが転動体であ
る玉17、17を複数個ずつ、それぞれ保持器18、1
8により保持した状態で転動自在に設けている。この構
成により、背面組み合わせである複列アンギュラ型の玉
軸受を構成し、上記外輪6の内側に上記ハブ8を、回転
自在に、且つ、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承自
在に支持している。尚、上記外輪6の両端部内周面と、
上記ハブ8の中間部外周面及び上記内輪16の内端部外
周面との間には、それぞれシールリング19a、19b
を設けて、上記各玉17、17を設けた空間と外部空間
とを遮断している。更に、図示の例は、駆動輪(FR車
及びRR車の後輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)用
の車輪用軸受ユニット5である為、上記ハブ8の中心部
に、スプライン孔20を形成している。そして、このス
プライン孔20に、等速ジョイント21のスプライン軸
22を挿入している。
【0006】上述の様な車輪用転がり軸受ユニット5の
使用時には、図4に示す様に、外輪6をナックル3に固
定すると共に、ハブ8の取付フランジ13に、図示しな
いタイヤを組み合わせたホイール1及びロータ2を固定
する。又、このうちのロータ2と、上記ナックル3に固
定した、図示しないサポート及びキャリパとを組み合わ
せて、制動用のディスクブレーキを構成する。制動時に
は、上記ロータ2を挟んで設けた1対のパッドをこのロ
ータ2の両側面に押し付ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】自動車の制動時にしば
しば、ジャダーと呼ばれる、不快な騒音を伴う振動が発
生する事が知られている。この様な振動の原因として
は、ロータ2の側面とパッドのライニングとの摩擦状態
の不均一等、各種の原因が知られているが、上記ロータ
2の振れも、大きな原因となる事が知られている。即
ち、このロータ2の側面はこのロータ2の回転中心に対
して、本来直角となるべきものであるが、不可避的な製
造誤差により、完全に直角にする事は難しい。この結
果、自動車の走行時に上記ロータ2の側面は、多少とは
言え、回転軸方向(図4の左右方向)に振れる事が避け
られない。この様な振れ(図4の左右方向への変位量)
が大きくなると、制動の為に1対のパッドのライニング
を上記ロータ2の両側面に押し付けた場合に、上記ジャ
ダーが発生する。
【0008】この様な原因で発生するジャダーを抑える
為には、上記ロータ2の側面の軸方向に亙る振れ(アキ
シアル振れ)を抑える(向上させる)事が重要となる。
そして、この振れを抑える為には、上記ハブ8の回転中
心に対する取付フランジ13の取付面(上記取付フラン
ジ13の片側面)の直角度と、この取付面自体の面精度
とを向上させる必要がある。これら直角度及び面精度に
影響を及ぼす要素は、それぞれ複数ずつ存在するが、特
に影響の大きい要素としては、直角度に関しては、上記
取付面と軌道面(外輪軌道11a、11b及び内輪軌道
14a、14b)との平行度が、面精度に就いては熱処
理変形がある。又、このうちの平行度を高める為には、
ハブ8の構成各部のうち、上記取付フランジ13の片側
面と中間部外周面に形成した内輪軌道14a及び内端部
に形成した小径段部15との位置関係、並びにこれら各
部の形状及び寸法を、精度良く仕上げる事が必要であ
る。このうちの内輪軌道14a及び小径段部15の形状
及び寸法の精度を、上記取付面との関係で高めれば、こ
の取付面の上記ハブ8の回転中心に対する直角度を向上
させる事ができる。又、上記取付面から熱処理変形を取
り除けば、この取付面の面精度を向上させる事ができ
る。
【0009】ロータ2の振れに結び付く、上記取付フラ
ンジ13の振れを防止する為の技術としては、例えば特
開平10−217001号公報に記載されたものがあ
る。但し、この公報に記載された従来技術は、基準面と
して本来必要でない面を精密仕上する為、徒にコストが
嵩むだけでなく、構成各部を熱処理する事に就いての考
慮はなされていない。これに対して、上記内輪軌道14
a及び小径段部15には、表面を硬化させる為に、高周
波焼き入れ等の熱処理を施す必要がある。そして、これ
ら内輪軌道14a及び小径段部15の形状及び寸法は、
この様な熱処理に伴って多少なりとも変化する為、上記
公報に記載された従来技術では、上述の様に各部の精度
を十分に向上させる事は難しい。しかも、上記公報に記
載された発明の場合には、ハブの外周面に、それぞれが
このハブとは別体とされた1対の内輪を固定する構造で
ある為、これら各内輪の端面と内輪軌道との誤差等が、
取付フランジの取付面と内輪軌道との平行度の誤差とし
て入り込む。更には、ハブと内輪との当接部を、上記取
付フランジの取付面を基準として加工していない為、上
記取付面と内輪軌道との平行度を十分に向上させる事は
難しい。
【0010】又、従来から、取付フランジ13の振れと
ロータ2自体の形状誤差に基づく振れとを相殺する為、
車輪用軸受ユニット5とロータ2とを選択して組み合わ
せたり、或は車輪用軸受ユニット5とロータ2とを組み
合わせた後、このロータ2の側面を加工する等を行なう
場合もあった。ところが、前者の場合には組み合わせの
為の選択作業が面倒になり、後者の場合には加工の為の
機械装置が複雑化、大型化する等、何れもコストが嵩む
原因となる。本発明の車輪用軸受ユニットとその製造方
法は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の車輪用軸受ユニ
ットとその製造方法のうち、請求項1に記載した車輪用
軸受ユニットは、前述した従来の車輪用軸受ユニットと
同様に、静止側周面に静止側軌道面を有し、使用状態で
懸架装置に支持固定される静止輪と、回転側周面にその
表面を熱処理硬化された回転側軌道面を有する回転輪
と、この回転側軌道面と上記静止側軌道面との間に設け
られた複数個の転動体と、上記回転輪の外周面に設けら
れて、使用状態でその側面に制動用回転体及び車輪を結
合固定する取付フランジを備える。
【0012】特に、本発明の車輪用軸受ユニットに於い
ては、これら制動用回転体及び車輪を結合固定する為の
取付フランジの側面は、上記回転側軌道面を熱処理した
後に所定の形状に加工されたものである。又、上記回転
側軌道面は、上記取付フランジの側面を所定の形状に加
工した後に、この側面を基準として所定の形状及び寸法
に加工されたものである。
【0013】更に、請求項2に記載した車輪用軸受ユニ
ットの製造方法は、上記回転輪のうちで回転側軌道面部
分を熱処理硬化させた後、取付フランジの側面を所定の
形状に加工する。次いで、上記回転側軌道面を、この側
面を基準面として利用する事により、所定の形状及び寸
法に加工する。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本発明の車輪用軸受ユニッ
トとその製造方法によれば、熱処理に伴う各部の変形に
関係なく、回転側軌道面と取付フランジの側面との関係
を、正規の関係にできる。この結果、回転輪の回転中心
に対する、この取付フランジの側面の直角度を高くし
て、この取付フランジに固定した制動用回転体の振れを
抑える事ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。静止輪である外輪6の外周面に
は、この外輪6をナックル3(図4)に結合固定する為
の結合フランジ12を設けている。又、静止側周面であ
る、上記外輪6の内周面には、それぞれが静止側軌道面
である、複列の外輪軌道11a、11bを形成してい
る。これら各外輪軌道11a、11bを含む、上記外輪
6の中間部内周面で図1の上半部に斜格子で示す部分
は、高周波焼き入れにより、全周に亙り硬化させてい
る。
【0016】又、回転輪に相当するハブ8と内輪16と
の外周面で、上記各外輪軌道11a、11bに対向する
部分には、それぞれが回転側軌道面に相当する内輪軌道
14a、14bを設けている。即ち、上記ハブ8の中間
部外周面に直接内輪軌道14aを形成すると共に、この
ハブ8の内端部に形成した小径段部15に、その外周面
に内輪軌道14bを形成した内輪16を外嵌固定してい
る。この内輪16は、SUJ2の如き軸受鋼等の硬質金
属により造り、心部まで焼き入れ硬化させている。又、
上記ハブ8の中間部外端寄り部分で、上記外輪6の外端
開口から突出した部分には、車輪を構成するホイール1
及び制動用回転体であるロータ2(図4)或はドラムを
固定する為の取付フランジ13を設けている。
【0017】この取付フランジ13の円周方向複数個所
で、上記ハブ8の回転中心をその中心とする同一円周上
には、それぞれ取付孔23を形成し、この取付孔23
に、それぞれスタッド24の基端部を内嵌固定してい
る。このスタッド24は、その基端面に鍔部25を、中
間部外周面の基端寄り部分にセレーション部26を、そ
れぞれ形成している。この様なスタッド24は上記取付
孔23に、内側から外側(図1の右から左)に挿通し、
上記セレーション部26を上記取付孔23に圧入すると
共に、上記鍔部25を上記取付フランジ13の内側面に
突き当てる。尚、この様に上記スタッド24を上記取付
フランジ13に固定した状態で、図1に鎖線αで示す、
上記セレーション部26の幅方向中心位置は、同図に鎖
線βで示す、上記取付フランジ13の厚さ方向中心位置
よりも内方に位置する。この理由は、次の通りである。
【0018】本例の場合、上記取付フランジ13の外側
面27(図1〜2の左側面)を、上記ホイール1及びロ
ータ2を取り付けるべき取付面としている。従って、上
記外側面27の形状精度が悪化する事を極力防止する必
要がある。これに対して、上記スタッド24のセレーシ
ョン部26を上記取付孔23に圧入すると、上記取付フ
ランジ13がこの取付孔23の近傍部分で多少なりとも
変形する。この変形が、上記取付フランジ13の外側面
27にまで及び、この外側面が凸方向に変形すると、こ
の外側面に対し結合固定した、上記ロータ2の振れが大
きくなりがちになる。そこで、上記取付孔23と上記セ
レーション部26との嵌合部を、極力内方に寄せて設け
る事により、上記変形に基づき上記外側面27が凸方向
に変形する事がない様にしている。勿論、上記セレーシ
ョン部26の幅W26は、十分な嵌合強度を確保できる範
囲で、上記取付フランジ13の厚さT13よりも十分に小
さく(W26≪T13)している。図示の例では、上記取付
孔23の端部で、上記外側面27側開口部に、座ぐり加
工或は旋削加工等により、面取り状の大径部を形成して
いるので、上記セレーション部26の圧入に基づく、上
記外側面27の凸方向への変形を、より確実に防止でき
る。更には、殆ど必要はないと考えられるが、上記セレ
ーション部26の圧入後、上記外側面27の加工を再度
行なえば、この外側面27の歪みを確実になくせる。
【0019】又、上記ハブ8の外周面で図1の上半部に
斜格子で示す部分は、高周波焼き入れにより、全周に亙
り硬化させている。このうち、上記取付フランジ13の
基端部分は、走行時にこの取付フランジ13に加わる大
きなモーメントに拘らず、この基端部分が塑性変形する
のを防止する為に硬化させる。又、上記内輪軌道14a
部分は、次述する玉17、17との当接部に加わる大き
な面圧に拘らず、この内輪軌道14aに圧痕が形成され
るのを防止する為に硬化させる。又、上記小径段部15
は、上記内輪16から加わる大きなラジアル荷重に拘ら
ず、この小径段部15が塑性変形するのを防止する為に
硬化させる。更には、この小径段部15と上記内輪軌道
14aとの間部分は、走行時に加わる大きなモーメント
荷重やスラスト荷重に拘らず、この間部分が塑性変形す
るのを防止する為に硬化させる。
【0020】又、上記各外輪軌道11a、11bと内輪
軌道14a、14bとの間には、それぞれが転動体であ
る複数個の玉17、17を、それぞれ保持器18、18
により保持した状態で、転動自在に設けている。この構
成により、前記外輪6の内径側に前記ハブ8を回転自在
に支持し、ナックル3に対してホイール1を含む車輪及
びロータ2を回転自在に支持できる様にする。尚、上記
外輪6の両端部内周面と、上記ハブ8の中間部外周面及
び上記内輪16の内端部外周面との間には、それぞれシ
ールリング19a、19bを設けて、上記各玉17、1
7を設けた空間と外部空間とを遮断し、この空間内に封
入したグリースの漏洩防止と、この空間内への異物の進
入防止とを図っている。
【0021】上述の様な車輪用軸受ユニット5に於い
て、上記ホイール1及びロータ2を結合固定する為の、
前記取付フランジ13の外側面27は、図1の上半部に
斜格子で示した、上記ハブ8の中間部外周面を熱処理の
一種である高周波焼き入れ処理により硬化させた後に、
所定の形状に加工している。即ち、上記斜格子部分に高
周波熱処理を施して、この斜格子部分を硬化させると共
に、上記ハブ8に熱処理に基づく変形が生じた後に、上
記外側面27に旋削等の機械加工を施し、この外側面2
7を平坦面とする。
【0022】更に、上記ハブ8の中間部外周面に直接形
成した内輪軌道14a、及びこのハブ8の内端部に形成
した小径段部15の外周面及び段差面は、上記取付フラ
ンジ13の外側面27を平坦面に加工した後に、図2に
示す様に、この外側面27を基準として所定の形状及び
寸法に加工する。即ち、この外側面27にバッキングプ
レート28を突き当てると共に、このバッキングプレー
ト28と上記取付フランジ13とを、磁気吸着力等によ
り結合させる。そして、このバッキングプレート28を
回転させる事により上記ハブ8を回転させる。この際、
このハブ8の回転中心は、上記外側面27に対し直交す
る軸となる。そこで、図示しないシューを上記ハブ8の
外周面に摺接させ、このハブ8のラジアル方向に亙る位
置決めを図りつつ、図2に破線を付した、上記内輪軌道
14aと小径段部15の外周面及び段差面とに、研削加
工或は精密旋削加工の如き、これら各面の形状を所望に
する為の機械加工を施す。
【0023】この様な機械加工は、上記外側面27に対
し直交する軸を回転中心としつつ行なうので、この外側
面27と、上記ハブ8の中間部外周面に直接形成した内
輪軌道14a及び上記小径段部15に外嵌した内輪16
(図1)の外周面の内輪軌道14bとの位置関係が、上
記高周波焼き入れ処理に基づく熱変形に拘らず、正規な
ものとなる。この結果、図1に示す様な車輪用軸受ユニ
ット5を組み立てた状態で、上記外側面27の振れを僅
少に抑える事が可能になる。
【0024】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、ハブ8の外周面に設
けた取付フランジ13の外側面27を平坦面に仕上げた
後、このハブ8の外端部をチャック30により把持した
状態で、このハブ8の中間部外周面に直接形成した内輪
軌道14a、及びこのハブ8の内端部に形成した小径段
部15の外周面及び段差面を、所定の形状及び寸法に加
工する。この際、上記チャック30の軸方向片面(図3
の右端面)は上記外側面27に突き当てて、この外側面
27を加工の為の基準面として利用する。又、上記チャ
ック30の内周面は、上記ハブ8の外端部に形成した円
筒部31の外周面に当接させて、このハブ8のラジアル
方向に亙る変位を抑える。この様な本例の場合には、上
記ハブ8の中間部外周面に直接形成した内輪軌道14a
及びこのハブ8の内端部に形成した小径段部15の外周
面のラジアル方向位置をより厳密に規制できる。この結
果、ホイール1及びロータ2(図4)のラジアル方向に
亙る変位を抑えて、自動車の走行時の振動を抑える事が
できる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場
合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明
は省略する。
【0025】
【発明の効果】本発明の車輪用軸受ユニットとその製造
方法は、以上に述べた通り構成され作用するので、制動
時に発生する不快な騒音や振動の抑制を、特にコストを
高くする事なく行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】第1例でハブの外周面を加工する状態を示す断
面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例でハブの外周面を
加工する状態を示す断面図。
【図4】本発明の対象となる車輪用軸受ユニットの組み
付け状態の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ホイール 2 ロータ 3 ナックル 4 支持孔 5 車輪用軸受ユニット 6 外輪 7 ボルト 8 ハブ 9 スタッド 10 ナット 11a、11b 外輪軌道 12 結合フランジ 13 取付フランジ 14a、14b 内輪軌道 15 小径段部 16 内輪 17 玉 18 保持器 19a、19b シールリング 20 スプライン孔 21 等速ジョイント 22 スプライン軸 23 取付孔 24 スタッド 25 鍔部 26 セレーション部 27 外側面 28 バッキングプレート 29 大径部 30 チャック 31 円筒部
フロントページの続き (72)発明者 川瀬 安徳 滋賀県大津市晴嵐一丁目16番1号 日本精 工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA43 AA54 AA62 BA53 BA77 DA01 FA01 FA44 GA02 GA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側周面に静止側軌道面を有し、使用
    状態で懸架装置に支持固定される静止輪と、回転側周面
    にその表面を熱処理硬化された回転側軌道面を有する回
    転輪と、この回転側軌道面と上記静止側軌道面との間に
    設けられた複数個の転動体と、上記回転輪の外周面に設
    けられて、使用状態でその側面に制動用回転体及び車輪
    を結合固定する取付フランジとを備えた車輪用軸受ユニ
    ットに於いて、これら制動用回転体及び車輪を結合固定
    する為の取付フランジの側面は、上記回転側軌道面を熱
    処理した後に所定の形状に加工されたものであり、上記
    回転側軌道面は、上記取付フランジの側面を所定の形状
    に加工した後に、この側面を基準として所定の形状及び
    寸法に加工されたものである事を特徴とする車輪用軸受
    ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車輪用軸受ユニット
    の製造方法であって、回転輪のうちで回転側軌道面部分
    を熱処理硬化させた後、取付フランジの側面を所定の形
    状に加工し、次いで、上記回転側軌道面を、この側面を
    基準面として利用する事により、所定の形状及び寸法に
    加工する、車輪用軸受ユニットの製造方法。
JP11038329A 1999-02-17 1999-02-17 車輪用軸受ユニットとその製造方法 Pending JP2000234624A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11038329A JP2000234624A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 車輪用軸受ユニットとその製造方法
DE60031180T DE60031180T2 (de) 1999-02-17 2000-02-14 Radlagereinheit und Verfahren zu deren Herstellung
DE60042711T DE60042711D1 (de) 1999-02-17 2000-02-14 Radlagereinheit und Verfahren zu deren Herstellung
EP06016921A EP1736326B1 (en) 1999-02-17 2000-02-14 Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
DE60016062T DE60016062T2 (de) 1999-02-17 2000-02-14 Wälzlagereinheit für Rad und Verfahren zur Herstellung
EP00301105A EP1029709B1 (en) 1999-02-17 2000-02-14 Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
EP04075547A EP1424218B1 (en) 1999-02-17 2000-02-14 Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
US09/505,190 US6523909B1 (en) 1999-02-17 2000-02-16 Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
US10/335,891 US6880898B2 (en) 1999-02-17 2003-01-03 Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11038329A JP2000234624A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 車輪用軸受ユニットとその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006040417A Division JP4360372B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 車輪用軸受ユニットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000234624A true JP2000234624A (ja) 2000-08-29
JP2000234624A5 JP2000234624A5 (ja) 2006-04-06

Family

ID=12522254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11038329A Pending JP2000234624A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 車輪用軸受ユニットとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000234624A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064185A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nsk Ltd. Unite support pour roue de vehicule
WO2003064184A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nsk Ltd. Unite support pour roue de vehicule
WO2004067296A1 (ja) 2003-01-29 2004-08-12 Nsk Ltd. 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2005067430A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2006143070A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2006329320A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Ntn Corp 車輪用軸受装置
US7267487B2 (en) 2002-10-25 2007-09-11 Nsk Ltd. Bearing unit for wheel
JP2007237332A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Ntn Corp 駆動車輪用軸受ユニットのブレーキロータ加工方法
JP2007308080A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Jtekt Corp 車輪用転がり軸受装置の製造方法
JP2008064268A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2008207803A (ja) * 2008-03-24 2008-09-11 Jtekt Corp 軸受装置および軸受装置の製造方法
JP2009083521A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2009085254A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nsk Ltd 車輪支持用軸受ユニット及びその製造方法
JP2009191910A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191905A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191907A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191909A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2012189217A (ja) * 2012-04-27 2012-10-04 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064184A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nsk Ltd. Unite support pour roue de vehicule
US7464469B2 (en) 2002-01-30 2008-12-16 Nsk Ltd. Vehicle bearing wheel unit
WO2003064185A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nsk Ltd. Unite support pour roue de vehicule
US7267487B2 (en) 2002-10-25 2007-09-11 Nsk Ltd. Bearing unit for wheel
WO2004067296A1 (ja) 2003-01-29 2004-08-12 Nsk Ltd. 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP4543928B2 (ja) * 2003-01-29 2010-09-15 日本精工株式会社 車輪用軸受ユニットの製造方法
EP1588868A1 (en) * 2003-01-29 2005-10-26 NSK Ltd., Wheel bearing unit and method of manufacturing the bearing unit
JPWO2004067296A1 (ja) * 2003-01-29 2006-05-18 日本精工株式会社 車輪用軸受ユニットとその製造方法
EP1588868A4 (en) * 2003-01-29 2006-12-13 Nsk Ltd WHEEL BEARING UNIT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP2005067430A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2006143070A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2006329320A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2007237332A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Ntn Corp 駆動車輪用軸受ユニットのブレーキロータ加工方法
JP2007308080A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Jtekt Corp 車輪用転がり軸受装置の製造方法
JP4661686B2 (ja) * 2006-05-22 2011-03-30 株式会社ジェイテクト 車輪用転がり軸受装置の製造方法
JP2008064268A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2009083521A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
US8661679B2 (en) 2007-09-27 2014-03-04 Jtekt Coporation Bearing device for vehicle and method of manufacturing the same
JP2009085254A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Nsk Ltd 車輪支持用軸受ユニット及びその製造方法
JP2009191910A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191905A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191907A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009191909A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2008207803A (ja) * 2008-03-24 2008-09-11 Jtekt Corp 軸受装置および軸受装置の製造方法
JP2012189217A (ja) * 2012-04-27 2012-10-04 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3896751B2 (ja) 車輪用軸受ユニットの製造方法
US6523909B1 (en) Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
JP2000234624A (ja) 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP4543928B2 (ja) 車輪用軸受ユニットの製造方法
JP4360372B2 (ja) 車輪用軸受ユニットの製造方法
JP2003211908A (ja) 転がり軸受装置
JP4696397B2 (ja) 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2019211084A (ja) ハブユニット軸受およびその製造方法、並びに、自動車およびその製造方法
JP2004092830A (ja) 車輪用軸受ユニットの製造方法
JP4983154B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法
JP2003002003A (ja) 車輪用軸受ユニット
JP2002370104A (ja) 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2002052401A (ja) 制動用回転体付車輪用軸受ユニットの製造方法
JP2002316505A (ja) 車輪用軸受ユニット
JP2001180209A (ja) 制動用回転体付車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2004306681A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2006132547A (ja) 車輪用軸受ユニット
JP5023931B2 (ja) 車輪支持用軸受ユニットの製造方法
JP2004225752A (ja) 車輪用軸受ユニットの製造方法
JP2003139174A (ja) 制動用回転部材付転がり軸受ユニット
JP5141114B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2003240029A (ja) 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2004268645A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2004278568A (ja) 制動用回転体付車輪用軸受ユニットとその製造方法
JPWO2004067986A1 (ja) ディスク付車輪支持用軸受ユニットとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060214

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060223

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219