JP2000233703A - インストルメントパネルへのエアバッグ装置の取付構造 - Google Patents

インストルメントパネルへのエアバッグ装置の取付構造

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JP2000233703A
JP2000233703A JP11034484A JP3448499A JP2000233703A JP 2000233703 A JP2000233703 A JP 2000233703A JP 11034484 A JP11034484 A JP 11034484A JP 3448499 A JP3448499 A JP 3448499A JP 2000233703 A JP2000233703 A JP 2000233703A
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Kazuhiko Yoshioka
和彦 吉岡
Yoshinori Mihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ装置のインストルメントパネルへの
取付構造の部品点数と構造の簡略化を実現する。 【解決手段】 エアバッグドア26は、車両前方側端部
26aを支点にして開き可能に設けられると共に、車両
後方側端部26bには、エアバッグドア26の開時にエ
アバッグドア26の開度を制限する環状ストラップ33
が固定され、一端がエアバッグケース27に予め固定さ
れ、他端がインストルメントパネル21に固定されて、
エアバッグ装置30をインストルメントパネル21に連
結して固定するフィッティングブラケット31は、環状
ストラップ33を挿入する連結部36と、挿入された環
状ストラップ33を保持する保持部37とを備え、環状
ストラップ33を連結部36からフィッティングブラケ
ット31に挿入して保持部37で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エアバッ
グ装置をインストルメントパネルに取付けるための構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、第1の従来技術のエアバッグ装
置のインストルメントパネルへの取付構造を示すエアバ
ッグ用インストルメントパネル1の断面図である。
【0003】この従来のインストルメントパネル1は、
比較的剛性を有する材料からなる基材2に、エアバッグ
装置用の開口3を形成し、この開口3に例として基材2
と同一の材料からなるドア4を装着している。基材2上
には発泡体5が発泡形成され、発泡体5上には比較的弾
性を有する材料からなる表皮6が形成されている。
【0004】ドア4の背後側にはエアバッグ(図示せ
ず)などを収納した鉄製のエアバッグケース7を含むエ
アバッグ装置8が配置されている。エアバッグケース7
の少なくとも車両後方側端部には、エアバッグケース7
をインストルメントパネル1に固定するためのフィッテ
ィングブラケット9の一端部が、例として溶接などで固
定される。フィッティングブラケット9の他端は、イン
ストルメントパネル1の基材2などにボルト10で固定
される。
【0005】また、エアバッグケース7の車両後方側端
部には、ストラップブラケット11の一端部が、例とし
て溶接などで固定されている。ストラップブラケット1
1は、一端部がドア4に固定された円環状のストラップ
12を挿入可能なように断面視が割ピン状に形成され、
一対の金属平板13、14からなる連結部15と、各金
属平板13、14の各端部を相互に連結する円環状の保
持部16とを含んで構成される。ストラップブラケット
11は、前記保持部16でエアバッグケース7に固定さ
れている。各金属平板13、14は、ボルト17で相互
に固定される。前記ストラップ12は、保持部16で遊
動自在に保持される。
【0006】かかる従来構造において、インストルメン
トパネル1にエアバッグ装置8を取り付ける場合、予め
前記フィッティングブラケット9及びストラップブラケ
ット11が固定されているエアバッグケース7を、基材
2の前記開口3に配置して、前記ストラップ12をスト
ラップブラケット11の連結部15の金属平板13、1
4を開いて挿入し、保持部16で保持させる。その後、
フィッティングブラケット9を基材2にボルト10など
で固定し、次いで、連結部15を前述したように、ボル
ト17などで相互に固定する。
【0007】このような従来のエアバッグ装置8のイン
ストルメントパネル1への取付構造であると、フィッテ
ィングブラケット9及びストラップブラケット11を共
に用いる必要があり、ボルト10、17を用いる必要が
ある。これにより、部品点数が増大してコストアップを
招くという不具合がある。また、エアバッグケース7の
側面に2つのブラケット9、11を取付ける必要がある
ため、エアバッグケース7の形状やサイズに関する設計
上の自由度が低く、また、各ブラケット9、11をエア
バッグケース7に取付ける際の取付位置に関する設計上
の自由度が低いという不具合がある。
【0008】図5は、第2の従来技術のエアバッグ装置
のインストルメントパネルへの取付構造を示すインスト
ルメントパネル1aの断面図である。
【0009】この従来技術は、前記第1の従来技術に類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。この従
来技術の第1の従来技術との差違は、前記ストラップブ
ラケット11を用いることなく、前記ストラップ12
を、フィッティングブラケット9を基材2に固定するボ
ルト10aに取付けるようにしたことである。
【0010】即ち、第2の従来技術では、ボルト10a
としてカラー付きのボルトを用い、ボルト10aに例と
して鉄製筒状のインサート材18を装着し、このインサ
ート材18にストラップ12を掛け、ボルト10aの頭
部10bと基材2との間でストラップ12を挟んで固定
するようにする。
【0011】この第2の従来技術では、第1の従来技術
におけるストラップブラケット11が省略されるので部
品点数は削減されるが、ボルト10aに関連して前記イ
ンサート材18を用いる必要があり、部品点数の削減効
果が低く、また、インストルメントパネル1aの構成が
複雑になるという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、いずれの
従来技術であっても、エアバッグ装置8をインストルメ
ントパネル1、1aに取付ける際の取付構造における部
品点数及び構造の簡略化、さらにこれによるコストダウ
ンを有効に図ることが困難であるという問題点がある。
【0013】本発明は、上記課題を解決しようとしてな
されたものであり、その目的は、エアバッグ装置のイン
ストルメントパネルへの取付構造において、部品点数と
構造の簡略化を実現することができ大幅なコストダウン
を図ることができるインストルメントパネルへのエアバ
ッグ装置の取付構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のインストルメン
トパネルへのエアバッグ装置の取付構造は、エアバッグ
を収納するエアバッグケースを含むエアバッグ装置をイ
ンストルメントパネルの背後側に取付けるための構造で
あって、インストルメントパネルにはエアバッグ装置の
配置位置付近にエアバッグドアが配置され、該エアバッ
グドアは、車両前方側端部を支点にして開くよう設けら
れると共に、車両後方側端部には、該エアバッグドアの
開時に該エアバッグドアの開度を制限する環状ストラッ
プが固定され、一端が該エアバッグケースに予め固定さ
れ、他端がインストルメントパネルに固定されて、該エ
アバッグ装置を該インストルメントパネルに連結して固
定する連結部材は、該環状ストラップを挿入する挿入部
と、挿入された環状ストラップを保持する保持部とを備
え、該環状ストラップを該挿入部から該連結部材に挿入
して該保持部で保持して、該連結部材の該他端をインス
トルメントパネルに固定するようにしている。
【0015】本発明の取付構造によれば、エアバッグド
アの開度を制限する環状ストラップを、エアバッグケー
スをインストルメントパネルに固定するための連結部材
にて保持するようにしたことから、環状ストラップを取
付けるために上記連結部材以外の特段の部材を用いる必
要が解消され、取付構造における部品点数及び構造の簡
略化を実現することができる。また、これによりコスト
ダウンを有効に図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して、本
発明の実施形態を説明する。
【0017】図1は本発明の1実施形態のエアバッグ装
置30をインストルメントパネル21に取付けるための
取付構造を示すインストルメントパネル21の要部拡大
断面図であり、図2はエアバッグ膨張時のインストルメ
ントパネル21の斜視図であり、図3はインストルメン
トパネル21の側面断面図である。本実施形態のインス
トルメントパネル21は、背後側に助手席用エアバッグ
装置30を内蔵するものである。
【0018】インストルメントパネル21は、ポリプロ
ピレン(PP)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン(ABS)などの比較的硬質の樹脂からなる基材2
2と、その表面に例としてウレタンフォームなどの発泡
材料からなり発泡成形された発泡体23と、最外部に形
成された例として塩化ビニルや熱可塑性エラストマーな
どの比較的軟質な材料から成る表皮24とを含んで構成
される。
【0019】インストルメントパネル21の基材22に
は、図3に示すように、エアバッグ装置30のための略
矩形状の開口25が形成され、この開口25に例として
基材22と同一の材料からなるエアバッグドア(以下、
ドア)26が装着されている。
【0020】ドア26の車両前方側端部26aは、基材
22にボルト40などで固定され、ドア26の開時にお
ける後述するドア26の角変位の支点となる。ドア26
の車両前方側端部26aとインストルメントパネル21
との結合法は、ボルト40による場合に限定されず、ヒ
ンジなどの機構を用いても良い。その他、ドア26の開
時に、ドア26が全体として基材22から外れずに、車
両前方側端部26aを支点として角変位可能となる程度
の結合強度で結合される任意の結合態様が採用され得
る。また、ドア26の車両後方側端部26bは、基材2
2の段差部22aに戴置され、基材22と突き合わされ
ている構成である。
【0021】ドア26には、その車両前方側端部26a
を支点として開いたときに、その開度(角変位角度)を
規制してドア26の車両後方側端部26bがウインドシ
ールド39に接触するのを防止する環状のストラップ3
3が固定されている。このストラップ33は、図1に示
すように、ドア26の左右両側部における車両後方側端
部26bから引出された状態に取付固定されている。
【0022】ドア26の背後側には、図3に示されるよ
うに、エアバッグ27及びインフレータ28などを収納
した鉄製のエアバッグケース29を含むエアバッグ装置
30が配置されている。エアバッグケース29の少なく
とも車両後方側端部には、エアバッグケース29をイン
ストルメントパネル21に固定するための連結部材であ
るフィッティングブラケット31の一端部が、例として
溶接などで固定される。フィッティングブラケット31
は、詳細には、エアバッグケース29の左右両側面(車
両幅方向の両側面)における車両後方側端部に配置され
ている。フィッティングブラケット31の他端は、イン
ストルメントパネル21の基材22などにボルト32で
固定される。
【0023】フィッティングブラケット31は、一端部
がドア26に固定された円環状のストラップ33を挿入
可能なように断面視が割ピン状に形成され、一対の金属
平板34、35からなり、ストラップ33を挿入するた
めの挿入部である連結部36と、各金属平板34、35
が相互に間隔をあけている保持部37と、保持部37の
連結部36と反対側で、前述したようにエアバッグケー
ス29に固定される固定部38とを含んで構成される。
前記ストラップ33は、保持部37で遊動自在に保持さ
れる。前記ストラップ33は、図1では説明の簡略化の
ために比較的短く示しているが、実際には、後述するよ
うに、ドア26が開裂してエアバッグ27が車室内に膨
出可能なような長さに形成されている。
【0024】エアバッグ27の膨張時には、エアバッグ
27の膨張圧により、ドア26が背後側から押圧され
る。このとき、前述したように、ドア26の車両後方側
端部26bは基材22と強固に固定されておらず、車両
前方側端部26aを支点として角変位する。つまり、ド
ア26が開く。このとき、図3に示すように、ストラッ
プ33によってドア26の開度、即ち各変位角度は、ド
ア26とウインドシールド39とが接触しないように規
制され、これにより、図2に示すように、エアバッグ2
7は車室内に効率的に膨出できるようになっている。
【0025】このような本実施形態では、インストルメ
ントパネル21にエアバッグ装置30を取り付ける場
合、予め前記フィッティングブラケット31が固定され
ているエアバッグケース29を、基材22の前記開口2
5に配置し、前記ストラップ33をフィッティングブラ
ケット31の連結部36の金属平板34、35を開いて
挿入し、保持部37で保持させる。この後、連結部36
を前述したように、ボルト32などで、基材22に固定
する。
【0026】以上のように、本実施形態では、エアバッ
グ装置30をインストルメントパネル21に取付ける際
に、ドア26の車両後方側端部26bに一端が固定され
たストラップ33を、インストルメントパネル21に関
して固定位置に取付ける際に、従来技術で説明したよう
な、ストラップブラケット11やインサート材18な
ど、エアバッグケース27をインストルメントパネル2
1に取付けるためのフィッティングブラケット31以外
の特段の部品を用いる必要が解消され、取付構造におけ
る部品点数及び構造の簡略化を実現することができる。
また、これによりコストダウンを有効に図ることができ
る。さらに、ストラップブラケット11が不要となるこ
とから、エアバッグケース29の側面にストラップブラ
ケットとフィッティングブラケットとの2つのブラケッ
トを取付ける必要がなくなり、そのため、エアバッグケ
ース29の形状やサイズに関する設計上の自由度が高
く、また、フィッティングブラケット31をエアバッグ
ケース29に取付ける際の取付位置に関する設計上の自
由度が高い。
【0027】本発明の技術的範囲は、上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で
広範な変形例を含むものである。
【0028】
【発明の効果】本発明のインストルメントパネルへのエ
アバッグ装置の取付構造によれば、エアバッグドアの開
度を制限するためにエアバッグドアの車両後方側端部に
一端が固定された環状ストラップの他端を、エアバッグ
ケースをインストルメントパネルに固定するための連結
部材にその挿入部から挿入して保持部で保持することに
より取付け固定するようにしたことから、環状ストラッ
プを取付けるために上記連結部材以外の特段の部材を用
いる必要が解消され、取付構造における部品点数及び構
造の簡略化を実現することができる。また、これにより
コストダウンを有効に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態におけるインストルメント
パネルの要部拡大断面図である。
【図2】エアバッグ膨張時における同インストルメント
パネルの斜視図である。
【図3】同インストルメントパネルの側面断面図であ
る。
【図4】第1の従来技術のインストルメントパネルの要
部拡大断面図である。
【図5】第2の従来技術のインストルメントパネルの要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
21……インストルメントパネル 22……基材 23……発泡体 24……表皮 26……エアバッグドア 27……エアバッグ 29……エアバッグケース 30……エアバッグ装置 31……フィッティングブラケット 33……ストラップ 36……連結部(挿入部) 37……保持部 38……固定部
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月10日(2000.3.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インストルメントパネルへのエアバ
ッグ装置の取付構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エアバッ
グ装置をインストルメントパネルに取付けるための構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、第1の従来技術のエアバッグ装
置のインストルメントパネルへの取付構造を示すエアバ
ッグ用インストルメントパネル1の断面図である。
【0003】この従来のインストルメントパネル1は、
比較的剛性を有する材料からなる基材2に、エアバッグ
装置用の開口3を形成し、この開口3に例として基材2
と同一の材料からなるドア4を装着している。基材2上
には発泡体5が発泡形成され、発泡体5上には比較的弾
性を有する材料からなる表皮6が形成されている。
【0004】ドア4の背後側にはエアバッグ(図示せ
ず)などを収納した鉄製のエアバッグケース7を含むエ
アバッグ装置8が配置されている。エアバッグケース7
の少なくとも車両後方側端部には、エアバッグケース7
をインストルメントパネル1に固定するためのフィッテ
ィングブラケット9の一端部が、例として溶接などで固
定される。フィッティングブラケット9の他端は、イン
ストルメントパネル1の基材2などにボルト10で固定
される。
【0005】また、エアバッグケース7の車両後方側端
部には、ストラップブラケット11の一端部が、例とし
て溶接などで固定されている。ストラップブラケット1
1は、一端部がドア4に固定された円環状のストラップ
12を挿入可能なように断面視が割ピン状に形成され、
一対の金属平板13、14からなる連結部15と、各金
属平板13、14の各端部を相互に連結する円環状の保
持部16とを含んで構成される。ストラップブラケット
11は、前記保持部16でエアバッグケース7に固定さ
れている。各金属平板13、14は、ボルト17で相互
に固定される。前記ストラップ12は、保持部16で遊
動自在に保持される。
【0006】かかる従来構造において、インストルメン
トパネル1にエアバッグ装置8を取り付ける場合、予め
前記フィッティングブラケット9及びストラップブラケ
ット11が固定されているエアバッグケース7を、基材
2の前記開口3に配置して、前記ストラップ12をスト
ラップブラケット11の連結部15の金属平板13、1
4を開いて挿入し、保持部16で保持させる。その後、
フィッティングブラケット9を基材2にボルト10など
で固定し、次いで、連結部15を前述したように、ボル
ト17などで相互に固定する。
【0007】このような従来のエアバッグ装置8のイン
ストルメントパネル1への取付構造であると、フィッテ
ィングブラケット9及びストラップブラケット11を共
に用いる必要があり、ボルト10、17を用いる必要が
ある。これにより、部品点数が増大してコストアップを
招くという不具合がある。また、エアバッグケース7の
側面に2つのブラケット9、11を取付ける必要がある
ため、エアバッグケース7の形状やサイズに関する設計
上の自由度が低く、また、各ブラケット9、11をエア
バッグケース7に取付ける際の取付位置に関する設計上
の自由度が低いという不具合がある。
【0008】図5は、第2の従来技術のエアバッグ装置
のインストルメントパネルへの取付構造を示すインスト
ルメントパネル1aの断面図である。
【0009】この従来技術は、前記第1の従来技術に類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。この従
来技術の第1の従来技術との差違は、前記ストラップブ
ラケット11を用いることなく、前記ストラップ12
を、フィッティングブラケット9を基材2に固定するボ
ルト10aに取付けるようにしたことである。
【0010】即ち、第2の従来技術では、ボルト10a
としてカラー付きのボルトを用い、ボルト10aに例と
して鉄製筒状のインサート材18を装着し、このインサ
ート材18にストラップ12を掛け、ボルト10aの頭
部10bと基材2との間でストラップ12を挟んで固定
するようにする。
【0011】この第2の従来技術では、第1の従来技術
におけるストラップブラケット11が省略されるので部
品点数は削減されるが、ボルト10aに関連して前記イ
ンサート材18を用いる必要があり、部品点数の削減効
果が低く、また、インストルメントパネル1aの構成が
複雑になるという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、いずれの
従来技術であっても、エアバッグ装置8をインストルメ
ントパネル1、1aに取付ける際の取付構造における部
品点数及び構造の簡略化、さらにこれによるコストダウ
ンを有効に図ることが困難であるという問題点がある。
【0013】本発明は、上記課題を解決しようとしてな
されたものであり、その目的は、エアバッグ装置のイン
ストルメントパネルへの取付構造において、部品点数と
構造の簡略化を実現することができ大幅なコストダウン
を図ることができるインストルメントパネルへのエアバ
ッグ装置の取付構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のインストルメン
トパネルへのエアバッグ装置の取付構造は、エアバッグ
を収納するエアバッグケースを含むエアバッグ装置をイ
ンストルメントパネルの背後側に取付けるための構造で
あって、インストルメントパネルにはエアバッグ装置の
配置位置付近にエアバッグドアが配置され、該エアバッ
グドアは、車両前方側端部を支点にして開くよう設けら
れると共に、車両後方側端部には、該エアバッグドアの
開時に該エアバッグドアの開度を制限する環状ストラッ
プが固定され、一端が該エアバッグケースに予め固定さ
れ、他端がインストルメントパネルに固定されて、該エ
アバッグ装置を該インストルメントパネルに連結して固
定する連結部材は、該環状ストラップを挿入するために
該他端に設けられた挿入部と、挿入された環状ストラッ
プを保持する保持部とを備え、該環状ストラップを該挿
入部から該連結部材に挿入して該保持部で保持させて、
該連結部材の該他端をインストルメントパネルに固定す
るようにしている。
【0015】本発明の取付構造によれば、エアバッグド
アの開度を制限する環状ストラップを、エアバッグケー
スをインストルメントパネルに固定するための連結部材
にて保持するようにしたことから、環状ストラップを取
付けるために上記連結部材以外の特段の部材を用いる必
要が解消され、取付構造における部品点数及び構造の簡
略化を実現することができる。また、これによりコスト
ダウンを有効に図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して、本
発明の実施形態を説明する。
【0017】図1は本発明の1実施形態のエアバッグ装
置30をインストルメントパネル21に取付けるための
取付構造を示すインストルメントパネル21の要部拡大
断面図であり、図2はエアバッグ膨張時のインストルメ
ントパネル21の斜視図であり、図3はインストルメン
トパネル21の側面断面図である。本実施形態のインス
トルメントパネル21は、背後側に助手席用エアバッグ
装置30を内蔵するものである。
【0018】インストルメントパネル21は、ポリプロ
ピレン(PP)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン(ABS)などの比較的硬質の樹脂からなる基材2
2と、その表面に例としてウレタンフォームなどの発泡
材料からなり発泡成形された発泡体23と、最外部に形
成された例として塩化ビニルや熱可塑性エラストマーな
どの比較的軟質な材料から成る表皮24とを含んで構成
される。
【0019】インストルメントパネル21の基材22に
は、図3に示すように、エアバッグ装置30のための略
矩形状の開口25が形成され、この開口25に例として
基材22と同一の材料からなるエアバッグドア(以下、
ドア)26が装着されている。
【0020】ドア26の車両前方側端部26aは、基材
22にボルト40などで固定され、ドア26の開時にお
ける後述するドア26の角変位の支点となる。ドア26
の車両前方側端部26aとインストルメントパネル21
との結合法は、ボルト40による場合に限定されず、ヒ
ンジなどの機構を用いても良い。その他、ドア26の開
時に、ドア26が全体として基材22から外れずに、車
両前方側端部26aを支点として角変位可能となる程度
の結合強度で結合される任意の結合態様が採用され得
る。また、ドア26の車両後方側端部26bは、基材2
2の段差部22aに戴置され、基材22と突き合わされ
ている構成である。
【0021】ドア26には、その車両前方側端部26a
を支点として開いたときに、その開度(角変位角度)を
規制してドア26の車両後方側端部26bがウインドシ
ールド39に接触するのを防止する環状のストラップ3
3が固定されている。このストラップ33は、図1に示
すように、ドア26の左右両側部における車両後方側端
部26bから引出された状態に取付固定されている。
【0022】ドア26の背後側には、図3に示されるよ
うに、エアバッグ27及びインフレータ28などを収納
した鉄製のエアバッグケース29を含むエアバッグ装置
30が配置されている。エアバッグケース29の少なく
とも車両後方側端部には、エアバッグケース29をイン
ストルメントパネル21に固定するための連結部材であ
るフィッティングブラケット31の一端部が、例として
溶接などで固定される。フィッティングブラケット31
は、詳細には、エアバッグケース29の左右両側面(車
両幅方向の両側面)における車両後方側端部に配置され
ている。フィッティングブラケット31の他端は、イン
ストルメントパネル21の基材22などにボルト32で
固定される。
【0023】フィッティングブラケット31は、一端部
がドア26に固定された円環状のストラップ33を挿入
可能なように断面視が割ピン状に形成され、一対の金属
平板34、35からなる連結部であってストラップ33
を挿入するための挿入部36と、各金属平板34、35
が相互に間隔をあけている保持部37と、保持部37の
挿入部36と反対側で、前述したようにエアバッグケー
ス29に固定される固定部38とを含んで構成される。
前記ストラップ33は、保持部37で遊動自在に保持さ
れる。前記ストラップ33は、図1では説明の簡略化の
ために比較的短く示しているが、実際には、後述するよ
うに、ドア26が開裂してエアバッグ27が車室内に膨
出可能なような長さに形成されている。
【0024】エアバッグ27の膨張時には、エアバッグ
27の膨張圧により、ドア26が背後側から押圧され
る。このとき、前述したように、ドア26の車両後方側
端部26bは基材22と強固に固定されておらず、車両
前方側端部26aを支点として角変位する。つまり、ド
ア26が開く。このとき、図3に示すように、ストラッ
プ33によってドア26の開度、即ち各変位角度は、ド
ア26とウインドシールド39とが接触しないように規
制され、これにより、図2に示すように、エアバッグ2
7は車室内に効率的に膨出できるようになっている。
【0025】このような本実施形態では、インストルメ
ントパネル21にエアバッグ装置30を取り付ける場
合、予め前記フィッティングブラケット31が固定され
ているエアバッグケース29を、基材22の前記開口2
5に配置し、前記ストラップ33をフィッティングブラ
ケット31の挿入部36の金属平板34、35を開いて
挿入し、保持部37で保持させる。この後、挿入部36
を前述したように、ボルト32などで、基材22に固定
する。
【0026】以上のように、本実施形態では、エアバッ
グ装置30をインストルメントパネル21に取付ける際
に、ドア26の車両後方側端部26bに一端が固定され
たストラップ33を、インストルメントパネル21に関
して固定位置に取付ける際に、従来技術で説明したよう
な、ストラップブラケット11やインサート材18な
ど、エアバッグケース29をインストルメントパネル2
1に取付けるためのフィッティングブラケット31以外
の特段の部品を用いる必要が解消され、取付構造におけ
る部品点数及び構造の簡略化を実現することができる。
また、これによりコストダウンを有効に図ることができ
る。さらに、ストラップブラケット11が不要となるこ
とから、エアバッグケース29の側面にストラップブラ
ケットとフィッティングブラケットとの2つのブラケッ
トを取付ける必要がなくなり、そのため、エアバッグケ
ース29の形状やサイズに関する設計上の自由度が高
く、また、フィッティングブラケット31をエアバッグ
ケース29に取付ける際の取付位置に関する設計上の自
由度が高い。
【0027】本発明の技術的範囲は、上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で
広範な変形例を含むものである。
【0028】
【発明の効果】本発明のインストルメントパネルへのエ
アバッグ装置の取付構造によれば、エアバッグドアの開
度を制限するためにエアバッグドアの車両後方側端部に
一端が固定された環状ストラップの他端を、エアバッグ
ケースをインストルメントパネルに固定するための連結
部材にその挿入部から挿入して保持部で保持することに
より取付け固定するようにしたことから、環状ストラッ
プを取付けるために上記連結部材以外の特段の部材を用
いる必要が解消され、取付構造における部品点数及び構
造の簡略化を実現することができる。また、これにより
コストダウンを有効に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態におけるインストルメント
パネルの要部拡大断面図である。
【図2】エアバッグ膨張時における同インストルメント
パネルの斜視図である。
【図3】同インストルメントパネルの側面断面図であ
る。
【図4】第1の従来技術のインストルメントパネルの要
部拡大断面図である。
【図5】第2の従来技術のインストルメントパネルの要
部拡大断面図である。
【符号の説明】 21……インストルメントパネル 22……基材 23……発泡体 24……表皮 26……エアバッグドア 27……エアバッグ 29……エアバッグケース 30……エアバッグ装置 31……フィッティングブラケット 33……ストラップ 36……挿入部 37……保持部 38……固定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアバッグを収納するエアバッグケースを
    含むエアバッグ装置をインストルメントパネルの背後側
    に取付けるための構造であって、 インストルメントパネルにはエアバッグ装置の配置位置
    付近にエアバッグドアが配置され、 該エアバッグドアは、車両前方側端部を支点にして開く
    よう設けられると共に、車両後方側端部には、該エアバ
    ッグドアの開時に該エアバッグドアの開度を制限する環
    状ストラップが固定され、 一端が該エアバッグケースに予め固定され、他端がイン
    ストルメントパネルに固定されて、該エアバッグ装置を
    該インストルメントパネルに連結して固定する連結部材
    は、該環状ストラップを挿入する挿入部と、挿入された
    環状ストラップを保持する保持部とを備え、 該環状ストラップを該挿入部から該連結部材に挿入して
    該保持部で保持して、該連結部材の該他端をインストル
    メントパネルに固定するインストルメントパネルへのエ
    アバッグ装置の取付構造。
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