JP2000233160A - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JP2000233160A
JP2000233160A JP11034519A JP3451999A JP2000233160A JP 2000233160 A JP2000233160 A JP 2000233160A JP 11034519 A JP11034519 A JP 11034519A JP 3451999 A JP3451999 A JP 3451999A JP 2000233160 A JP2000233160 A JP 2000233160A
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達哉 ▲廣▼田
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清和 藤川
Tamotsu Kawamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食器や器具等を洗浄する洗浄機で、電解水を利
用する場合、電解水生成装置が電解水を生成する間、洗
浄室内では時間が無駄に費やされている。 【解決手段】本洗浄機1では、電解水生成装置5はタン
ク50に電解水を生成し溜め、電解水は通水路6を通じ
て洗浄室3に供給される。このとき、ステップS2で電
解水生成装置5が電解水を生成する。その間、ステップ
S3で給水路4から水道水を洗浄室3内に供給し、洗浄
機構33により予備洗浄する。予備洗浄に使用後の洗浄
水は、生成された強酸性水と混ぜられ、除菌後に排水さ
れる。次に、常温の強酸性水を用いて除菌洗浄する。次
に、50℃以上の温度にした強アルカリ性水を用いて洗
浄する。次に、水道水を70℃以上にしてすすぐ。 【効果】洗浄後のガラス製器具に曇りが生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器や、試験管と
いった試験器具等の被洗物の洗浄、すすぎ等を行う洗浄
機に関する。特に、強酸性水や強アルカリ性水である電
解水を用いて洗浄する洗浄機およびそのための洗浄方法
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】電解
水を利用する洗浄機は、電解水生成装置で電解水を生成
し、生成された電解水を洗浄室内で被洗物に噴射したり
して、洗浄を行うようになっている(例えば、特開平6
−296572号公報参照)。このような洗浄機では、
強アルカリ性水による高い洗浄能力や強酸性水による高
い除菌能力を得ることができ、その結果、洗剤を用いな
いようにすることができる。洗剤は、通常、洗浄にかか
るランニングコストの大きな割合を占めていることか
ら、洗剤に代えて電解水を利用することで、ランニング
コストを低減することが可能となる。また、洗浄後に洗
剤を排出せずに済むので、自然環境にとっても好まし
い。
【0003】上述の洗浄機は、例えば以下のような手順
で運転される。運転が開始されると、まず、電解水生成
装置で電解水が所定時間をかけて生成される。所定時間
が経過すると、所要の強酸性水と強アルカリ性水とが得
られる。その後、被洗物はまず強アルカリ性水で洗浄さ
れて汚れを落とされ、次に強酸性水で洗浄されて除菌さ
れる。運転開始から洗浄開始までの上述の所定時間は、
電解水の生成に必須のものであるが、生成のためだけに
費やされていた。
【0004】ところで、洗浄機については、時間をかけ
ずに洗浄能力を高めることが要望されている。また、次
のような課題もある。すなわち、透明なガラス製器具を
電解水を用いて洗浄したときに、洗浄後の器具の表面に
曇りが生じる場合がある。このような曇りは、洗浄の仕
上がりを損なうので、好ましくない。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、上述のよ
うな技術的課題を解決し、時間をかけずに洗浄能力を高
めることができる、電解水を利用する洗浄機を提供する
ことである。また、本発明の第2の目的は、電解水を利
用して洗浄したときに、ガラス製器具の曇りを防止でき
る洗浄方法及び洗浄機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の洗浄機は、室内に水を供給するた
めの給水路、室内の水を排出するための排水路、および
室内に供給された水を用いて被洗物を洗浄する洗浄機構
が設けられている洗浄室と、水を貯めるタンク、このタ
ンクに貯められた水を電気分解により酸性水とアルカリ
性水とに分解する分解手段、および分解された酸性水と
アルカリ性水とをタンク内で区別する仕切り手段を有す
る電解水生成装置と、タンク内の水を洗浄室へ供給する
ための通水路と、動作開始信号に応答して、電解水生成
装置を動作させてタンク内に貯められた水を分解させる
と共に、その分解期間中に、洗浄室へ給水路から水を供
給して洗浄機構を動作させ予備洗浄を行わせる初期動作
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、初期動作制御手段によ
り、洗浄室内で被洗物を、給水路からの水を用いて洗浄
することができ、その後、電解水生成装置で生成された
酸性水やアルカリ性水の電解水を用いて洗浄することが
できる。特に、被洗物を予備洗浄しておくので、その後
で電解水を用いたときの洗浄能力を高めることができ
る。また、予備洗浄は給水路からの水を用いるので、電
解水生成装置による水の分解と同時に行うことができる
結果、予備洗浄のために時間が余分にかかることを防止
できる。
【0008】請求項2に記載の洗浄機は、請求項1に記
載の洗浄機において、上記予備洗浄の後に、通水路を通
じて洗浄室へタンク内の酸性水を供給して洗浄機構を動
作させ酸性水による除菌洗浄を行わせる除菌洗浄制御手
段をさらに備えたことを特徴とする。この構成によれ
ば、酸性水により洗浄することで、除菌が行われる。除
菌は、予備洗浄により汚れを落とした後であるので、高
い除菌効果が得られる。
【0009】請求項3に記載の洗浄機は、請求項2に記
載の洗浄機において、上記酸性水による洗浄後に、通水
路を通じて洗浄室へタンク内のアルカリ性水を供給して
洗浄機構を動作させアルカリ性水による洗浄を行わせる
本洗浄制御手段をさらに備えたことを特徴とする。この
構成によれば、アルカリ性水により洗浄すると、タンパ
ク質等の汚れを効果的に落とすことができる。特に、予
備洗浄や酸性水による洗浄により汚れを落としておいた
後に、アルカリ性水により洗浄するので、アルカリ性水
による洗浄能力を高めることができる。
【0010】また、酸性水による洗浄をすでに済ませて
いるので、アルカリ性水による洗浄の後で、酸性水によ
り洗浄せずに済む。その結果、洗浄後にガラス製品に曇
りが生じることを防止できる。請求項4に記載の洗浄機
は、請求項3に記載の洗浄機において、上記洗浄室内に
供給された水を加熱するヒータが備えられ、本洗浄制御
手段は、アルカリ性水をヒータにより加熱して洗浄を行
うことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、アルカリ性水の温度を
高くして洗浄できるので、その洗浄能力をより一層高め
ることができる。請求項5に記載の洗浄機は、請求項2
乃至4の何れかに記載の洗浄機において、上記除菌洗浄
に先立って、通水路を通じて洗浄室へタンク内の酸性水
の一部を供給して予備洗浄に利用された水に混ぜた後、
排水路へと流す排水路除菌制御手段をさらに備えたこと
を特徴とする。
【0012】この構成によれば、予備洗浄に利用された
水を、洗浄室内で酸性水により除菌できるので、排水中
に菌が含まれる虞や、排水中の菌が排水時に排水路に付
着して残る虞がない。また、除菌洗浄以後には、その除
菌作用により上述の虞はない。請求項6に記載の洗浄機
のための洗浄方法は、被洗物を洗浄する際に、酸性水お
よびアルカリ性水を利用できる洗浄機のための洗浄方法
であって、被洗物を酸性水を用いて除菌洗浄し、その後
にアルカリ性水を用いて本洗浄することを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の洗浄機のための洗浄方法
は、被洗物を洗浄する際に、酸性水およびアルカリ性水
を利用できる洗浄機のための洗浄方法であって、被洗物
を予備洗浄し、その後で酸性水を用いて除菌洗浄し、そ
の後にアルカリ性水を用いて本洗浄し、その次に水を用
いてすすぐことを特徴とする。請求項6または請求項7
に記載の構成によれば、酸性水およびアルカリ性水によ
る洗浄能力を得つつ、洗浄後にガラス製品の被洗物に曇
りが生じることも防止することができる。
【0014】請求項8に記載の洗浄機のための洗浄方法
は、請求項7に記載の洗浄方法において、上記酸性水
は、常温で用いられ、アルカリ性水は、常温よりも高い
所定の温度にされて用いられることを特徴とする。この
構成の方法によれば、酸性水は常温で、また、アルカリ
性水は高い温度でその洗浄能力を高くできるので、洗浄
機の洗浄能力をより一層高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態の洗浄機の概略構成の側面断面図である。洗浄
機1は、被洗物(図1にWと図示)としての食器や、試
験管、ビーカ、フラスコ等の試験器具を洗浄水を用いて
洗浄するためのものである。洗浄機1では、洗浄水は、
外部から供給された水道水をそのままの状態、例えば常
温で中性の状態で用いたり、温度を高めて用いたり、ま
た、電気分解することにより強酸性の状態や強アルカリ
性の状態にして用いられる。
【0016】洗浄機1は、被洗物を内部で洗浄するため
の洗浄室3と、洗浄室3内に洗浄水をそのまま供給する
ための給水路4と、洗浄室3内に供給する洗浄水を電気
分解するための電解水生成装置5とを有している。電解
水生成装置5と洗浄室3とは、通水路6を介して接続さ
れている。給水路4は、管41、この管41に設けられ
た電磁弁からなる給水弁42等を有している。給水路4
の管41の一端が洗浄室3に接続され、管41の他端
は、水道等の外部の給水設備(図示せず)へ接続されて
いる。給水路4は、洗浄水として水道水を洗浄室3内に
供給することができる。
【0017】洗浄室3は、キャビネット2内に配置さ
れ、中空の箱状に形成されている。洗浄室3には、開閉
扉21が設けられ、この開閉扉21を開けて被洗物を出
し入れする。開閉扉21が閉じられると、洗浄水が洗浄
室3の内部から外部に漏れないようになっている。洗浄
室3の底部31は容器状に形成され、内部には、給水路
4や通水路6からの洗浄水を所定水位Hまで貯めること
ができる。
【0018】洗浄室3には、被洗物を保持する保持部材
として被洗物を載置する網状ラック32と、保持された
被洗物を洗浄するためのアーム形のノズル34等を含む
洗浄機構33と、洗浄室3内から洗浄水を排出するため
に排水管71や排水ポンプ72等を有する排水路7とが
設けられている。洗浄機構33は、洗浄室3の底部31
とノズル34とをつなぐ管35、この管35に設けられ
て洗浄水を圧送する洗浄ポンプ36と、圧送された洗浄
水を噴射する上述のノズル34とを有している。ノズル
34には、複数の噴射口34aが設けられ、ここからラ
ック32に載置されている被洗物に向けて洗浄水を噴射
する。また、ノズル34は、鉛直軸(図示せず)の回り
に回動自在に支持され、洗浄水が噴射されるときの反動
により回転できるようになっている。
【0019】洗浄ポンプ36が運転されると、洗浄水
は、洗浄室3の底部31から管35を通じてノズル34
に圧送される。そして、ノズル34は回転しながら、洗
浄水を被洗物に吹きつけて、被洗物をむらなく洗浄する
ことができる。洗浄水は、被洗物から洗浄室3の底部3
1に落下し、循環しながら、被洗物を洗浄する。また、
洗浄室3内の水位Hよりも低い位置には、ヒータ10が
設けられ、洗浄室3内の洗浄水の温度を上昇させること
ができる。また、ヒータ10によりその周囲の空気の温
度を上昇させ、ファンモータ12により送風ファン11
を運転すると、温風で被洗物を乾燥させることができ
る。また、洗浄後の洗浄水は、洗浄室3の底部31か
ら、排水路7を通じて機外へ排水される。
【0020】本発明の特徴の1つは、上述の電解水生成
装置5を有することである。電解水生成装置5は、公知
の構成のものを利用できる。例えば、電解水生成装置5
は、洗浄水を貯めるタンク50、このタンク50に貯め
られた洗浄水を電気分解により酸性水とアルカリ性水と
に分解する分解手段52、および分解された酸性水とア
ルカリ性水とをタンク50内で区別する仕切り手段とし
てのイオン交換膜等の隔膜51を有している。タンク5
0には、給水路4の管41から分岐してタンク50の内
部に水道水を導くための管81やこの管81を開閉する
電磁弁82等を含む分岐水路8と、上述の通水路6とが
接続されている。
【0021】タンク50には、内部を開けることができ
るように蓋(図示せず)が設けられている。タンク50
の内部は、隔膜51により2つの室50a,50bに仕
切られ、一方の室50aには陽電極53が、他方の室5
0bには陰電極54が配置されている。これらの一対の
電極53,54は、電源55(図2参照)に接続され、
これらは上述の分解手段52を構成している。
【0022】電解水を生成する際には、タンク50内に
所定量の食塩と分岐水路8からの水道水とが供給され、
所定の濃度、例えば0.5%の食塩水が貯められる。こ
の食塩水が電気分解され、酸性水とアルカリ性水との電
解水に分解される。すなわち、一対の電極間53,54
に、予め定められた所定の直流電圧(例えば5V)が、
所定時間印加されると、陽電極側の室50aにpH2〜3
の強酸性水が生成され、陰電極側の室50bにpH11〜
12の強アルカリ性水が生成される。ここで、酸性水と
しては、pH3以下とするのが、除菌性能の点で好まし
い。また、アルカリ性水としては、pH11以上とするの
が、洗浄能力の点で好ましい。
【0023】タンク50の各室50a,50bは、分岐
水路8から水がそれぞれ供給されるようになっている。
各室50a,50bの容積は、洗浄に必要な所要量の電
解水を貯めることができるようになっている。通水路6
は、タンク50の各室50a,50bと洗浄室3とを接
続する管61を有している。管61の一端は洗浄室3に
つながり、管61の他端は、分岐してタンク50の各室
50a,50bの底部にそれぞれつながり、室50aに
つながる分岐した部分に電磁弁63が設けられ、室50
bにつながる分岐した部分に電磁弁64が設けられてい
る。電磁弁63,64を開閉することで、タンク50の
各室50a,50bから択一的に洗浄水を流出させるこ
とができる。
【0024】洗浄機1は、上述の各部を動作させる制御
手段としての処理を行う制御部13を有している。制御
部13は、図2のブロック図に示すように、制御中枢と
してのマイクロコンピュータ(CPU)、プログラム等
を記憶するROMやRAM等を有している。CPUがプ
ログラムに応じて各部を制御する。制御部13には、コ
ース選択キー14aやスタートキー14b等の操作キー
が接続されて、指令や設定信号を入力することができ
る。また、制御部13には、駆動回路13aを介して、
上述の各弁42,63,64,82、各ポンプ36,7
2、送風ファン11、ヒータ10、電気分解用電源55
等が接続され、これらを動作させることができる。ま
た、制御部13は、洗浄室3に設けられた温度センサ1
5による検知結果に基づいて、ヒータ10を動作させ
て、洗浄室3内の洗浄水を所定の温度に上昇させること
ができる。
【0025】洗浄機1では、水道水および必要に応じて
投入される洗剤を用いて洗浄する通常コースと、水道水
を電解水生成装置5で電解水にした後に洗浄室3に導入
して洗浄する除菌コースとの何れかを、選択して運転す
ることができる。以下、本発明の特徴である除菌コース
の手順を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0026】まず、除菌コースの選択は、コース選択キ
ー14aを操作して行われる。そして、スタートキー1
4bを操作すると、動作開始信号がCPUに到達し、運
転が開始される(ステップS1)。動作開始信号に応答
して、制御部13は初期動作処理を行う(ステップS2
〜3)。この初期動作処理では、まず、電磁弁82が開
き、給水路4からの水道水が分岐水路8を通じて電解水
生成装置5に供給され、電解水生成装置5が動作され
て、タンク50内に貯められた水が所定時間の間、例え
ば10分間、電気分解される(ステップS2)。所定時
間が経過すると、洗浄水は上述したような強酸性水と強
アルカリ性水に分解される。この分解動作と共に、洗浄
室3では予備洗浄が行われる。予備洗浄では、給水弁4
2が開かれ、洗浄室3へ給水路4から水道水が供給さ
れ、洗浄機構33が動作される(ステップS3)。この
予備洗浄は、電解水生成装置5の電気分解期間中に行わ
れる。
【0027】予備洗浄で使用された洗浄水は、次の除菌
洗浄処理に先立って排水されるが、これに際して、排水
路除菌処理が行われる(ステップS4)。これは、電磁
弁63が所定時間だけ開かれ、通水路6を通じて洗浄室
3へタンク50内の酸性水の一部が供給され、予備洗浄
に利用された水に混ぜられる。そして、洗浄機構33が
例えば1分動作され、洗浄室3内で水は十分に混ぜられ
る。その後、水は排水ポンプ72により排水路7へと流
される。このように、予備洗浄で使用済みの洗浄水は、
酸性水により除菌された後に排水される。
【0028】次に、除菌洗浄処理が行われる(ステップ
S5)。ここでは、電磁弁63が開かれ、通水路6を通
じて洗浄室3へタンク50内に残っている全ての酸性水
が供給される。洗浄機構33が動作され、酸性水による
洗浄が行われる。このとき、ヒータ10は非通電とされ
て、酸性水は常温で利用される。これは、酸性水は、高
温になると除菌性能が低下するからである。除菌洗浄
後、排水路7により排水が行われる。
【0029】次に、アルカリ性水を用いた本洗浄処理が
行われる(ステップS6)。この本洗浄処理では、電磁
弁64が開かれ、通水路6を通じて洗浄室3へタンク5
0内のアルカリ性水が供給される。洗浄機構33が動作
され、アルカリ性水による洗浄が行われる。このとき、
ヒータ10を動作させて、アルカリ性水の温度を、例え
ば、50℃以上にするのが好ましい。本洗浄処理後、排
水路7により排水が行われる。
【0030】その次に、水道水を用いてすすぎが行われ
るすすぎ処理が実行される(ステップS7)。すなわ
ち、給水弁42が開かれ、水道水が給水路4を通じて洗
浄室3内に所定水位まで供給された後、洗浄機構33が
動作される。このときの水温は、常温でも構わないが、
本実施の形態では、ヒータ10を動作させて、洗浄水の
温度を上昇させ、50℃以上、より好ましくは、70℃
以上にして、すすぎを行うようにしている。さらに、す
すぎの際の水温を93℃以上にする場合には、すすぎ時
に確実に殺菌できるので、医療用器具の洗浄機としても
好ましいし、また、万一、酸性水の除菌性能が十分に得
られない場合が生じたとしても、93℃以上の熱湯によ
り問題なく殺菌できる。すすぎ後、排水が行われる。
【0031】次に、乾燥処理が行われる(ステップS
8)。すなわち、ヒータ10、送風ファン11を動作さ
せて、温風で被洗物を所定時間、乾燥させる。このよう
に本実施の形態によれば、ステップS5〜6で電解水を
用いて洗浄する前に、ステップS2〜3の初期動作処理
により被洗物を予備洗浄しておくので、その後のステッ
プS5〜6で電解水を用いたときの洗浄能力を高めるこ
とができる。例えば、ステップS5の除菌洗浄処理での
酸性水による除菌効果を高めることができる。
【0032】また、予備洗浄は給水路4からの水を用い
るので、電解水生成装置5による水の電気分解と同時に
行うことができる結果、予備洗浄のために時間が余分に
かかることを防止できる。また、ステップS5の除菌洗
浄処理では、酸性水を常温で利用するようにしているの
で、高い温度に加熱する場合に比べて、酸性水による除
菌効果を高く維持することができる。
【0033】また、ステップS6のアルカリ性水を用い
た本洗浄処理により、タンパク質等の汚れを効果的に落
とすことができる。特に、本洗浄処理は、ステップS3
の予備洗浄やステップS4の酸性水による除菌洗浄によ
り汚れを落とした後であるので、アルカリ性水による洗
浄能力をより一層高めることができる。特に、本洗浄処
理では、アルカリ性水を常温よりも高い温度にしている
ので、その洗浄能力をより一層高めることができる。例
えば、50℃以上に加熱する場合には、油成分に対する
洗浄能力が高まるので、より好ましい。
【0034】また、本洗浄処理では、ステップS5の酸
性水による洗浄をすでに済ませているので、本洗浄処理
の後で、酸性水によりさらに洗浄せずに済む。その結
果、洗浄後にガラス製品に曇りが生じることを防止でき
る。というのは、酸性水およびアルカリ性水を用いた洗
浄が複数の行程からなる場合に、その最後の行程が、酸
性水による洗浄である場合には、ガラス製品の被洗物に
曇りが生じることがあった。これに対して、最後の行程
がアルカリ性水による洗浄となる本実施の形態では、上
述の曇りが生じない。
【0035】また、ステップS4の排水路除菌処理によ
り、予備洗浄に利用された水を、洗浄室3内で酸性水に
より除菌できるので、排水中に菌が含まれる虞や、排水
中の菌が排水時に排水路7に付着して残る虞がない。ま
た、ステップS5の除菌洗浄以後には、その除菌作用に
より上述の虞はない。その結果、排水路7を確実に清潔
に保つことができる。従って、従来の食器洗い機では排
水路に残った菌に起因して異臭を生じる場合があったの
に対して、本実施の形態の洗浄機では、そのような異臭
を防止することができる。また、本実施の形態の洗浄機
を、医療器具等を洗浄するための器具洗浄機とする場合
には、有害な菌等が排水とともに機外に不用意に排出さ
れることを防止できる。
【0036】また、予備洗浄の間に、電解水の生成をす
ればよいので、電解水の生成のためにある程度の時間が
かかることも許容でき、その結果、電解水生成装置5の
構成を簡素化することができる。例えば、電解水生成装
置5としては、タンク50内に水を貯めて電気分解する
タイプのものを利用でき、このタイプであれば構造を簡
素化することができ、また、電極の印加電圧を低くする
ことができる。
【0037】なお、上述の実施の形態では、電解水生成
装置5は、電解槽としてのタンク50内に貯めた食塩水
を電気分解して、電解水をタンク50内に得るものであ
ったが、この構成に限定されない。例えば、電解水生成
装置5としては、電気分解された電解水をタンク内に貯
めておくものであればよい。また、上述の実施の形態で
は、電気分解された電解水はそのままの濃度で洗浄に用
いられていたが、これには限定されない。例えば、濃い
めの電解水を生成して、この電解水を、給水路4からの
水と混ぜたりして、洗浄室3内で薄めて使用してもよ
い。この場合には、タンク50の容量を少なくすること
ができる。
【0038】また、洗浄機構33は、例えば、洗浄室3
内に固定された噴射口を有してもよいし、洗浄室3内に
溜めた洗浄水内に被洗物を浸漬して洗浄する構成を有し
てもよく、要は、洗浄室3内で被洗物を洗浄できる構成
であればよい。また、洗浄機は、器具洗浄機とされてい
たが、主に食器を洗うための食器洗い機として構成して
もよい。
【0039】また、洗浄後のガラス製器具の曇りを防止
できる洗浄機としては、上述の構成に限定されない。例
えば、上述のように、予備洗浄、酸性水による洗浄、ア
ルカリ性水による洗浄、次にすすぎの順で動作する洗浄
機であればよい。ここで、予備洗浄は、水だけの洗浄で
もよいし、例えばアルカリ性水で洗浄してもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を
施すことが可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、初期動
作制御手段で、電解水の生成と予備洗浄とを同時に行う
ことで、時間が余分にかかることなく、その後の電解水
による洗浄能力を高めることができる。請求項2に記載
の発明によれば、予備洗浄後の酸性水による洗浄で、除
菌効果を高めることができる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、予備洗浄
や酸性水による洗浄の後でのアルカリ性水による洗浄
で、タンパク質等の汚れに対する洗浄能力を高めること
ができる。また、洗浄後にガラス製品に曇りが生じるこ
とを防止できる。請求項4に記載の発明によれば、温度
を高めたアルカリ性水による洗浄であれば、その洗浄能
力をより一層高めることができる。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、予備洗浄
での水は、酸性水で除菌されて後に排水され、その後に
除菌洗浄されるので、排水路に菌が付着する虞がない。
請求項6または請求項7に記載の発明の方法によれば、
洗浄後のガラス製品に曇りが生じることなく、電解水に
よる高い洗浄能力を得る。請求項8に記載の発明の方法
によれば、請求項7の効果に加えて、常温の酸性水およ
び所定温度のアルカリ性水を用いることで、洗浄能力を
より一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である洗浄機の概略構成
断面図である。
【図2】図1の洗浄機の制御部のブロック図である。
【図3】図1の洗浄機の制御内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 洗浄機 3 洗浄室 4 給水路 5 電解水生成装置 6 通水路 7 排水路 10 ヒータ 13 制御部 33 洗浄機構 50 タンク 51 隔膜(仕切り手段) 52 分解手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤川 清和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川村 保 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA22 AB01 AB45 BB03 BB05 BB22 BB33 BB43 BB82 BB90 BB92 BB96 CA01 CB12 CC01 CC12 CD24 CD33 CD42 CD43 4D061 DA03 DB01 DB07 EA02 EB12 EB37 EB38 EB39 ED13 FA01 FA11 GA07 GA09 GB30 GC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に水を供給するための給水路、室内の
    水を排出するための排水路、および室内に供給された水
    を用いて被洗物を洗浄する洗浄機構が設けられている洗
    浄室と、 水を貯めるタンク、このタンクに貯められた水を電気分
    解により酸性水とアルカリ性水とに分解する分解手段、
    および分解された酸性水とアルカリ性水とをタンク内で
    区別する仕切り手段を有する電解水生成装置と、 タンク内の水を洗浄室へ供給するための通水路と、 動作開始信号に応答して、電解水生成装置を動作させて
    タンク内に貯められた水を分解させると共に、その分解
    期間中に、洗浄室へ給水路から水を供給して洗浄機構を
    動作させ予備洗浄を行わせる初期動作制御手段とを備え
    たことを特徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の洗浄機において、 上記予備洗浄の後に、通水路を通じて洗浄室へタンク内
    の酸性水を供給して洗浄機構を動作させ酸性水による除
    菌洗浄を行わせる除菌洗浄制御手段をさらに備えたこと
    を特徴とする洗浄機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の洗浄機において、 上記酸性水による洗浄後に、通水路を通じて洗浄室へタ
    ンク内のアルカリ性水を供給して洗浄機構を動作させア
    ルカリ性水による洗浄を行わせる本洗浄制御手段をさら
    に備えたことを特徴とする洗浄機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の洗浄機において、 上記洗浄室内に供給された水を加熱するヒータが備えら
    れ、 本洗浄制御手段は、アルカリ性水をヒータにより加熱し
    て洗浄を行うことを特徴とする洗浄機。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4の何れかに記載の洗浄機に
    おいて、 上記除菌洗浄に先立って、通水路を通じて洗浄室へタン
    ク内の酸性水の一部を供給して予備洗浄に利用された水
    に混ぜた後、排水路へと流す排水路除菌制御手段をさら
    に備えたことを特徴とする洗浄機。
  6. 【請求項6】被洗物を洗浄する際に、酸性水およびアル
    カリ性水を利用できる洗浄機のための洗浄方法であっ
    て、 被洗物を酸性水を用いて除菌洗浄し、その後にアルカリ
    性水を用いて本洗浄することを特徴とする洗浄機のため
    の洗浄方法。
  7. 【請求項7】被洗物を洗浄する際に、酸性水およびアル
    カリ性水を利用できる洗浄機のための洗浄方法であっ
    て、 被洗物を予備洗浄し、その後で酸性水を用いて除菌洗浄
    し、その後にアルカリ性水を用いて本洗浄し、その次に
    水を用いてすすぐことを特徴とする洗浄機のための洗浄
    方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の洗浄方法において、 上記酸性水は、常温で用いられ、 アルカリ性水は、常温よりも高い所定の温度にされて用
    いられることを特徴とする洗浄機のための洗浄方法。
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