JP2000232477A - データ通信方式 - Google Patents

データ通信方式

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JP2000232477A
JP2000232477A JP3224199A JP3224199A JP2000232477A JP 2000232477 A JP2000232477 A JP 2000232477A JP 3224199 A JP3224199 A JP 3224199A JP 3224199 A JP3224199 A JP 3224199A JP 2000232477 A JP2000232477 A JP 2000232477A
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transmission
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JP3224199A
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English (en)
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Yasuyori Maeda
康順 前田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 実装上の制約事項を受容しつつ、受信装置へ
のデータ・パケットの到着間隔と受信バッファからのパ
ケット取り出し間隔との均衡/不均衡を検知することが
可能なデータ通信方式を提供する。 【解決手段】 送信側のトランスポート層プロトコル・
エンティティは、プロトコル制御情報中にパケット送信
間隔を書き込むことで、受信側のトランスポート層プロ
トコル・エンティティに対して、パケット到達間隔にほ
ぼ等しいパケット送信間隔を通知する。受信側のトラン
スポート層プロトコル・エンティティは、このパケット
送信間隔とパケット取り出し間隔との不均衡を検知し、
送信間隔の調節量を割り出し、送信間隔の調節を指示す
る送信間隔調節指示情報を含んだ制御パケットを送信側
に送り返す。送信側のトランスポート層プロトコル・エ
ンティティは、この指示に従って送信間隔を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデータ端末
装置間でデータの伝送を行うためのデータ通信方式に係
り、特に、データを所定長のパケットに分割して伝送を
行うデータ通信方式に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、広帯域な伝送回
線経由でパケットを交換するタイプのデータ通信方式に
係り、特に、受信側装置の受信バッファにおける受信パ
ケットのオーバーフローを回避するフロー制御を行なう
ためのデータ通信方式に関する。なお、フロー制御は、
一般に、OSI(Open Systems Inte
rconnection:開放型システム間相互接続)
参照モデルの第4層のトランスポート層又は同第2層の
データリンク層(後述)が行なうプロトコル処理である
が、本明細書では特にトランスポート層が行なうフロー
制御を扱うこととする。
【0003】
【従来の技術】2以上のデータ通信装置(DTE:Da
ta Terminal Equipment)間でデ
ータの授受を行う「データ通信」について関する研究開
発は、従来より盛んになされてきた。かかるデータ通信
の主な意義は、各々のコンピュータ資源の共有や、情報
の共有と流通を図ることにある。
【0004】ここで、データ通信装置は、専用の通信端
末の他、通信ソフトウェアを導入した汎用コンピュータ
・システムであってもよい。各データ端末装置は、回線
終端装置(DCE:Data Circuit Ter
minal Equipment)を介して、通信媒体
に接続される。
【0005】また、各データ通信装置間を接続するため
の伝送回線としては、LAN(Local Area
Network)のように局所的なものから、LANど
うしを専用線で接続して構成されるWAN(Wide
Area Network)、一般公衆回線(PST
N)のように広域的なもの、さらには、各サーバ同士の
相互接続の結果として全世界的な巨大ネットワークと化
した「インターネット」まで種々様々である。
【0006】伝送回線がPSTNのようなアナログ回線
であれば、DCEはモデム(Modulator/De
modulator)である。また、ISDN(Int
egrated Services Digital
Network)であれば、DCEは、TA(ターミナ
ル・アダプタ)とDSU(Digital Servi
ce Unit)で構成される。また、LANであれ
ば、DCEはLANアダプタ(例えば、イーサネット
(登録商標)・カードやトークンリング・カードなど)
である。
【0007】ある特定のデータ通信装置同士がデータ交
換を行うとき、特定の伝送経路を専有してしまったなら
ば、その間(例えばデータやメッセージが途切れている
間であっても)、他のデータ通信装置は通信を行えなく
なってしまう。そこで、複数のデータ端末装置による複
数の通信を実現する通信方式として、パケット通信が考
案された。パケット通信では、伝送回線上のデータは
「パケット」と呼ばれる所定長で扱われるタイプのデー
タ通信である。すなわち、伝送されるデータは間欠的と
なるため、伝送回線の共有が可能であり、特定のデータ
通信装置間の通信によって伝送回線が長時間専有され続
けることはない。なお、パケットは、データ伝送用の
「データ・パケット」と、制御情報のみの伝送を目的と
する「制御パケット」に大別される。
【0008】このような伝送回線を介したデータ通信
は、各々のデータ通信装置どうしが所定の通信プロトコ
ルに従った通信を行うことにより可能となる。通信プロ
トコルの標準モデルはOSI(Open System
s Interconnection:開放型システム
間相互接続)参照モデルである。OSI参照モデルは、
物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポ
ート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリ
ケーション層という7つの階層のプロトコルで構成され
る(周知)。
【0009】このうち、第4層であるトランスポート層
プロトコルの役割は、通信情報の品質を高めることにあ
る。
【0010】図10には、パケット通信方式によるデー
タ通信を模式的に図解している。同図に示すように、伝
送媒体経由で接続される送信側及び受信側の各データ通
信装置は、上位層アプリケーションと、トランスポート
層プロトコル・エンティティと、パケット転送サービス
とで構成される。
【0011】伝送回線を介したデータ転送は、下位層、
すなわちOSI参照モデルの第3層以下のプロトコルで
構成されるパケット転送サービスによって実現される。
このため、送信側のトランスポート層プロトコル・エン
ティティは、任意長の端末データを、下位層のパケット
転送サービスにおいて規定される所定長の分割データに
分割し、さらにプロトコル制御情報をヘッダ(又は、ト
レイラ)として分割データに付加して、パケット化す
る。プロトコル制御情報には、宛先のデータ端末装置を
示す情報(すなわちアドレス)や分割データの通し番号
などが含まれる。また、受信側のトランスポート層プロ
トコル・エンティティは、受信した各パケットからプロ
トコル制御情報を取り外すとともに、各々の分割データ
から元の端末データを組み立てる(図11を参照のこ
と)。
【0012】トランスポート層プロトコル・エンティテ
ィは、送信側と受信側の上位層アプリケーションどうし
を透過的にする役目を持つ。ここで言う透過的とは、上
位層アプリケーションが扱う任意長の端末データを、パ
ケット形式のデータ転送による制約を受けずに、誤りな
く、各データ通信装置同士でデータ交換せしめることを
意味する。
【0013】また、トランスポート層プロトコル・エン
ティティは、受信側のバッファが満杯になり受信パケッ
トがオーバーフローするという事態を回避するために、
フロー制御を行なう。
【0014】図12には、フロー制御を行なう様子を模
式的に示している。送信側のデータ通信装置は、所定の
送信間隔を保ってデータ・パケットを順次伝送回線上に
送出する。一方の受信側のデータ通信装置では、受信し
たデータ・パケットを受信バッファに一時蓄積してか
ら、所定の取り出し間隔で受信バッファからパケットを
取り出して処理する。
【0015】ここで、パケットの取り出し間隔が到着間
隔よりも大きいため(言い換えれば、送信間隔が短過ぎ
るため)、受信パケットの滞留量が受信バッファ長を越
えると、パケットのオーバーフローが発生する。また、
逆に送信間隔が取り出し間隔に比し長過ぎると、データ
通信の効率が低下する。フロー制御とは、パケットの到
着間隔と取り出し間隔との均衡を保つように、送信側に
おけるパケット送信間隔を調節することを意味する。
【0016】フロー制御の代表例として、「レート・ベ
ース・フロー制御方式」と「クレジット・ベース・フロ
ー制御方式」の2つの方式が挙げられる。
【0017】レート・ベース・フロー制御方式とは、デ
ータ・パケットの到着間隔と受信バッファからの取り出
し間隔の不均衡を検知した場合にフロー制御を行なう方
式である。すなわち、到着間隔よりも取り出し間隔の方
が長ければ、送信側におけるパケット送信を抑制してパ
ケット到着間隔を伸長する。逆に、到着間隔に対して取
り出し間隔をより短くできるときには、送信側における
パケット送信を促進してパケット到着間隔を短縮する。
【0018】一般に、データ・パケットの到着間隔と取
り出し間隔の不均衡は、受信側のデータ通信装置におい
て、パケット受信バッファ内の受信パケットの滞留量を
観察することによって検知される。この検知結果に基づ
いてデータ・パケット送信の抑制又は促進が決定され、
パケット送信を抑制又は促進する旨の指示を含んだフロ
ー制御パケットが受信側から送信側へと転送される。送
信側では、フロー制御パケットによる指示に従ってパケ
ットの送信間隔を調節する。但し、取り出し間隔と到着
間隔の均衡が保たれている間は、フロー制御パケットを
転送する必要はない。
【0019】なお、特開平5−207023号公報に
は、レート・ベース・フロー制御方式の変形例について
開示されている。同公報に開示された方式では、受信側
のデータ通信装置におけるCPU(Central P
rocessing Unit)の負荷が測定される。
そして、パケット受信に伴なって受信側のCPU負荷が
増加して所定値に達したときには、送信側に対してパケ
ット送信の抑制を指示し、パケットの到着間隔を伸長す
るようになっている。
【0020】また、クレジット・ベース・フロー制御方
式とは、「クレジット」すなわちパケット受信バッファ
の空き容量に従ってフロー制御を行なう方式である。受
信側のデータ通信装置は自身のクレジットを送信側に逐
次通知する。送信側のデータ通信装置は、データ・パケ
ットの連続送信数をクレジット以下に制限し、送信パケ
ット分のクレジットを減算することで、パケット受信バ
ッファのサイズを越えるパケットを連続送信しないよう
にする。この方式では、取り出し間隔と到着間隔の均衡
状態の如何に拘らず、絶えずフロー制御パケットを転送
する必要がある。
【0021】図13には、クレジット・ベース・フロー
制御方式によるデータ通信システムの構成を模式的に示
している。
【0022】図13において、受信側では、クレジット
回収部は、各データ・パケットの分割データを元の端末
データに組み立てる処理が完了したことに応答して次の
受信パケットの取り出しを指示するとともに、取り出し
完了の通知を受け取り、これらの動作と連動してクレジ
ットを検知する。そして、割り出したクレジットをクレ
ジット出力部及び送信バッファを介して、フロー制御パ
ケットとして送信側に送る。送信側では、受け取ったク
レジットに従って、以降のパケット送信量を調節する。
【0023】クレジット・ベース・フロー制御方式の具
体的な例としては、TCP(Transmission
Control Protocol)プロトコルによ
るスライディング・ウィンドウ方式が挙げられる。この
方式では、パケットに付加するプロトコル情報の中に、
パケットの通し番号(シーケンス番号)が書き込まれ
る。この通し番号は、パケットに含まれる分割データが
端末データの先頭から切り出された順番を示している。
また、受信側では、パケット受信バッファから取り出し
たパケットについての通し番号を、送達確認(Ackn
owledgeNumber)としてフロー制御パケッ
トにより通知する。送信側では、フロー制御パケットに
よって通知された送達確認の通し番号にウィンドウ(す
なわち、パケット受信バッファのサイズ)を加算した値
の通し番号までのデータ・パケットを送信する。
【0024】図14には、TCPヘッダのフォーマット
を模式的に図解している。同図に示すように、TCPヘ
ッダには、各種のプロトコル制御情報が書き込まれる
が、通し番号(Sequence Number)や送
達確認(Acknowledge Number)を書
き込むフィールドが用意されている点を理解されたい。
【0025】ところで、レート・ベース・フロー制御方
式とクレジット・ベース・フロー制御方式とを比較した
場合、広帯域のネットワークにおいては前者の方が有利
であると、本発明者は判断する。これは、主に以下の2
点に依拠する。すなわち、
【0026】(1)クレジット・ベース・フロー制御方
式では、送受信装置間の往復伝播遅延時間内に転送でき
るパケット量(すなわち理論送信帯域)は、パケット受
信バッファのサイズに制限される。
【0027】(2)レート・ベース・フロー制御方式に
よれば、取り出し間隔と到着間隔の均衡が保たれている
間はフロー制御パケットを転送する必要はない。これに
対し、クレジット・ベース・フロー制御方式では、クレ
ジットが枯渇してパケット送信が停止しないように、ク
レジット供給のためにフロー制御パケットを頻繁に送信
する必要がある。すなわち、後者の方がパケット送受信
のための通信負荷が大きい。
【0028】しかしながら、現在実用化されているTC
P、SSCOP(ServiceSpecific C
onnection Oriented Protoc
ol)など、汎用のトランスポート層プロトコルでは、
レート・ベース・フロー制御を採用するものはなく、ク
レジット・ベース・フロー制御方式に頼っている。これ
は、これら汎用トランスポート層プロトコルが、多種多
様な送受信装置間で透過的なデータ転送を実現すること
を目的としている関係上、プロトコル・エンティティ実
装のプラットフォームとなる送受信装置のハードウェア
やオペレーティング・システム(OS)に特殊な機構を
設けるべきでない、という要請があるからである。すな
わち、トランスポート層プロトコルの設計には、以下の
ような制約事項が存在する。
【0029】(1)パケット受信バッファは、一般に、
トランスポート層よりも下位層のプロトコル・エンティ
ティにより実装される。このため、パケット受信バッフ
ァ中における特定のトランスポート層パケットの滞留状
況をトランスポート層プロトコルで観察することが常に
可能であるとは限らない。 (2)トランスポート層パケットは、通常、トランスポ
ート層よりも下位のプロトコル層のパケットに多重化さ
れる。このため、特定のトランスポート層パケットにつ
いてのパケット受信バッファへの到着間隔を観察するこ
とは困難である。 (3)特開平5−207023号公報で開示されるよう
な、CPU負荷を測定する方式が、いかなるハードウェ
ア及びプラットフォーム下でも実現可能であるとは限ら
ない。
【0030】上述したような制約事項の下では、受信装
置へのデータ・パケットの到着間隔と受信バッファから
のパケット取り出し間隔との均衡/不均衡を検知するこ
とは不可能に等しい。ゆえに、広帯域ネットワークでは
優位な筈のレート・ベース・フロー制御方式を、現実に
は採用することができなかったという次第である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広帯
域な伝送回線経由でパケットを交換するタイプの、優れ
たデータ通信方式を提供することにある。
【0032】本発明の更なる目的は、受信側装置の受信
バッファにおける受信パケットのオーバーフローを回避
するフロー制御を好適に行なうことができる、優れたデ
ータ通信方式を提供することにある。
【0033】本発明の更なる目的は、受信側におけるデ
ータ・パケットの到着間隔と受信バッファからのパケッ
ト取り出し間隔との不均衡の検知に基づいて、好適にフ
ロー制御を行なうことができる、優れたデータ通信方式
を提供することにある。
【0034】本発明の更なる目的は、上述したような実
装上の制約事項を受容しつつ、受信装置へのデータ・パ
ケットの到着間隔と受信バッファからのパケット取り出
し間隔との均衡/不均衡を検知することを可能とし、レ
ート・ベース・フロー制御方式を採用したデータ通信方
式を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、端末デ
ータを分割した分割データとそのプロトコル制御情報を
含んだパケット形式のデータを伝送回線経由で接続され
たデータ通信装置間で交換するためのデータ通信方式で
あって、送信側のデータ通信装置は自身が送信するデー
タ・パケットの送信間隔を示した送信間隔情報をプロト
コル制御情報中に含めてデータ・パケットを送信し、受
信側のデータ通信装置はデータ・パケットの送信間隔の
調節を指示するための送信間隔調節指示情報をプロトコ
ル制御情報中に含めて制御パケットを送信する、ことを
特徴とするデータ通信方式である。
【0036】ここで、前記送信側のデータ通信装置は、
受信した制御パケットのプロトコル制御情報中に含まれ
る送信間隔調節指示情報を読み取り、該送信間隔調節指
示情報に基づいてデータ・パケットの送信間隔を決定
し、該決定した送信間隔を示した送信間隔情報をデータ
・パケットのプロトコル制御情報に書き込んで、該決定
した送信間隔に従ってデータ・パケットを前記受信側の
データ通信装置に送信するようにしてもよい。
【0037】また、前記受信側のデータ通信装置は、受
信バッファからのデータ・パケットの取り出し間隔を測
定し、データ・パケットのプロトコル制御情報中の送信
間隔情報を読み取り、該送信間隔情報で示される送信間
隔と該測定した取り出し間隔とを比較して両者の不均衡
を検知し、該検知に基づいてデータ・パケットの送信間
隔を調節する指示を決定し、該決定した送信間隔調節指
示を示した送信間隔調節指示情報を制御パケットのプロ
トコル制御情報中に書き込んで、該制御パケットを前記
送信側のデータ通信装置に送信するようにしてもよい。
【0038】また、前記受信側のデータ通信装置は、受
信バッファからのデータ・パケット取り出しを開始した
時点で受信済みデータ・パケットが存在しない場合に
は、データ・パケットが受信されて受信バッファからの
取り出しが可能となるまで待機し、受信バッファからデ
ータ・パケットを取り出し、受信バッファからのデータ
・パケット取り出しが完了する度に該完了時刻を記録
し、各データ・パケット取り出し完了時刻の差分を以っ
てパケット取り出し間隔としてもよい。
【0039】また、前記受信側のデータ通信装置は、受
信バッファからのデータ・パケット取り出しを開始した
時点で受信済みデータ・パケットが存在しない場合に
は、データ・パケットの取り出しを中止し且つデータ・
パケットの取り出しを再度開始することを繰り返し、受
信バッファ中に受信済みパケットが存在する場合にはデ
ータ・パケットを取り出して、該データ・パケットに対
して最初にパケット取り出しを開始した時刻と最後にパ
ケット取り出しを開始した時刻の差分を求め、該差分を
前回のデータ・パケット取り出し完了時刻と当該データ
・パケット取り出し完了時刻の間隔から差し引いて、パ
ケット取り出し間隔としてもよい。
【0040】また、前記受信側のデータ通信装置は、デ
ータ・パケットの送信間隔とデータ・パケットの取り出
し間隔を比較して、送信間隔が取り出し間隔よりも短く
なった時点でデータ・パケット送信間隔を伸長する送信
間隔調節指示を決定し、送信間隔が取り出し間隔よりも
長くなった時点でデータ・パケット送信間隔を短縮する
送信間隔調節指示を決定するようにしてもよい。
【0041】また、前記受信側のデータ通信装置は、デ
ータ・パケットの送信間隔とデータ・パケットの取り出
し間隔とを比較して、送信間隔が取り出し間隔よりも短
く、且つ前回の比較においても送信間隔が取り出し間隔
よりも短かった場合には、さらに、現在の取り出し間隔
と前回の取り出し間隔を比較して、前回の取り出し間隔
よりも現在の取り出し間隔の方が長くなっている場合に
のみ送信間隔を伸長する旨の送信間隔調節指示を決定
し、送信間隔が取り出し間隔よりも長く、且つ前回の比
較においても送信間隔が取り出し間隔よりも長かった場
合には、さらに、現在の取り出し間隔と前回の取り出し
間隔を比較して、前回の取り出し間隔よりも現在の取り
出し間隔の方が短くなっている場合にのみ送信間隔を短
縮する旨の送信間隔調節指示を決定するようにしてもよ
い。
【0042】また、前記送信側のデータ通信装置は、一
連のデータ・パケットの送信を開始した時点では、予め
定められた送信間隔でデータ・パケットを送信し、前記
受信側のデータ通信装置から制御パケットを受信した以
降は、該制御パケットのプロトコル制御情報中に書き込
まれた送信間隔調節指示情報に基づいて決定される送信
間隔に従ってデータ・パケットを送信するようにしても
よい。
【0043】また、前記送信側のデータ通信装置は、一
連のデータ・パケットの送信を開始した時点以降、又
は、制御パケットの受信に伴なってデータ・パケットの
送信間隔を変更した時点以降、所定個数のデータ・パケ
ットを送信する毎にデータ・パケットの送信間隔を徐々
に短縮していくようにしてもよい。
【0044】また、前記送信側のデータ通信装置は、一
連のデータ・パケットの送信を開始した時点以降、又
は、制御パケットの受信に伴なってデータ・パケットの
送信間隔を変更した時点以降、所定の合計サイズのデー
タ・パケットを送信する毎にデータ・パケットの送信間
隔を徐々に短縮していくようにしてもよい。
【0045】また、前記送信側のデータ通信装置は、一
連のデータ・パケットの送信を開始した時点以降、又
は、制御パケットの受信に伴なってデータ・パケットの
送信間隔を変更した時点以降、所定時間が経過する毎に
データ・パケットの送信間隔を徐々に短縮していくよう
にしてもよい。
【0046】また、データ・パケットのプロトコル制御
情報中に書き込まれる送信間隔情報は、データ・パケッ
トの送信時刻の間隔であってもよい。
【0047】また、データ・パケットのプロトコル制御
情報中に書き込まれる送信間隔情報は、単位時間当たり
に送信されるデータ・パケットの個数であってもよい。
【0048】また、データ・パケットのプロトコル制御
情報中に書き込まれる送信間隔情報は、単位時間当たり
に送信されるデータ・パケットの合計サイズ、又はデー
タ・パケットに含まれる分割データの合計サイズであっ
てもよい。
【0049】また、制御パケットのプロトコル制御情報
に書き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケ
ットの送信時刻の間隔であってもよい。
【0050】また、制御パケットのプロトコル制御情報
に書き込まれる送信間隔調節指示情報は、単位時間当た
りに送信されるデータ・パケットの個数であってもよ
い。
【0051】また、制御パケットのプロトコル制御情報
に書き込まれる送信間隔調節指示情報は、単位時間当た
りに送信されるデータ・パケットの合計サイズ、又は、
データ・パケットに含まれる分割データの合計サイズで
あってもよい。
【0052】また、制御パケットのプロトコル制御情報
に書き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケ
ットの送信間隔を短縮する、伸長する、そのまま維持す
るのいずれかを示す値であってもよい。
【0053】また、制御パケットのプロトコル制御情報
に書き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケ
ットのプロトコル制御情報に書き込まれた送信間隔情報
が示すデータ・パケット送信間隔と、受信バッファから
のデータ・パケット取り出し間隔の測定値との差分を示
す値であってもよい。
【0054】
【作用】本発明を実現するためには、受信バッファへの
データ・パケットの到着間隔と受信バッファからのパケ
ット取り出し間隔との均衡/不均衡を、トランスポート
層プロトコルが直接的に検知する必要がある。これは、
到着間隔と取り出し間隔の各々を測定し、各測定結果を
比較することで可能である。
【0055】まず、取り出し間隔については、受信側の
トランスポート層プロトコル・エンティティが、パケッ
ト受信バッファからパケットを取り出す度に計時し、計
時時間の差分を求めることによって測定することができ
る。この前提として、プロトコル・エンティティの実装
プラットフォーム上に計時機構を搭載する必要がある。
トランスポート層プロトコルは、一般に、伝送誤り等に
よるパケット損失が発生してもデータ転送の透過性を維
持するために、パケット受信待ち時間の計時に基づくパ
ケット損失の検出を行なっている。すなわち、計時機構
自体は従来から装備されているので、問題はない。
【0056】また、データ・パケットの到着間隔よりも
受信バッファからのパケット取り出し間隔の方が短く、
受信バッファ中に受信済みパケットが常には存在しない
場合がある。このような場合、トランスポート層プロト
コル・エンティティがパケット取り出し可能状態となっ
てから、パケットが到着し受信バッファから取り出し可
能となるまでの時間(すなわち待ち時間)を測定し、取
り出し間隔から差し引くことで、短縮可能な取り出し間
隔の限界を検知することができる。
【0057】一方、パケットの到着間隔については、
[従来の技術]の項で説明した設計の制約事項のため、
トランスポート層プロトコル・エンティティが直接測定
することはできない。このため、従来は、パケットの到
着間隔と取り出し間隔を直接比較してレート・ベース・
フロー制御を実現することができなかった(上述)。そ
こで、本発明では、データ・パケットの到着間隔を直接
測定する代わりに、他の方法で到着間隔を概算するよう
にした。
【0058】データ・パケットの到着間隔とは、送信側
のデータ通信装置からある所定間隔で送信された一連の
データ・パケットの各々が、伝送回線経由で受信側デー
タ通信装置の受信バッファに到着する間隔である(図1
2を参照のこと)。
【0059】従来の狭帯域ネットワーク技術として広汎
に利用されてきたイーサネット(ETHERNET:米
国XEROX社の登録商標)では、同一の伝送回線を共
有する複数のデータ通信装置が同時にパケット送出を試
みたときに所謂「衝突(Collision)」が発生
する。このため、送信側がパケット送出を開始してから
完了するまでの所要時間は不定であった。これに対し、
広帯域な伝送回線においては、パケット信号どうしの衝
突がないようにパケット・スイッチを装備していること
が一般化しつつあり、送信側のパケット送信開始から受
信側にパケットが到着するまでの所要時間は確定的と言
える。したがって、送信側のトランスポート層プロトコ
ル・エンティティにおいて把握できるデータ・パケット
の送信間隔は、データ・パケットが実際に送信側装置か
ら送出され、受信側のパケット受信バッファに到着する
までの間、殆どそのまま維持される。言い換えれば、送
信側のトランスポート層プロトコル・エンティティが決
定するデータ・パケット送信間隔は、受信側のパケット
受信バッファにおけるデータ・パケット到着間隔にほぼ
等しい訳である。
【0060】データ・パケットは、通常、元の端末デー
タを分割した分割データと、分割データを元に組み立て
るために必要なプロトコル制御情報(ヘッダ又はトレイ
ラ)とで構成される(周知)。
【0061】そこで、本発明では、送信側のトランスポ
ート層プロトコル・エンティティは、プロトコル制御情
報中にパケット送信間隔(送信間隔情報)を書き込むこ
とで、受信側のトランスポート層プロトコル・エンティ
ティに対して、パケット到達間隔にほぼ等しいパケット
送信間隔を通知するようにした。一方、受信側のトラン
スポート層プロトコル・エンティティは、受け取ったパ
ケット送信間隔と、受信バッファからのパケット取り出
し間隔との均衡/不均衡を検知し、送信間隔の調節量を
割り出す。そして、送信間隔の調節を指示する送信間隔
調節指示情報をプロトコル制御情報に書き込んだ制御パ
ケットを送信側に送り返す。送信側のトランスポート層
プロトコル・エンティティは、この指示に従って送信間
隔を調節することで、パケットの送信間隔(すなわち到
着間隔)と取り出し間隔との均衡化を図る。
【0062】要するに、本発明によれば、実装上の制約
事項を受容しつつ、受信装置へのデータ・パケットの到
着間隔と受信バッファからのパケット取り出し間隔との
均衡/不均衡を検知することが可能となり、以って、レ
ート・ベース・フロー制御方式を採用することができる
訳である。
【0063】本発明によれば、トランスポート層プロト
コル・エンティティ実装のプラットフォーム、すなわち
送受信双方のデータ通信装置のハードウェアやオペレー
ティング・システムに対し特殊な機構を何ら追加する必
要なく、レートベース・フロー制御方式によるフロー制
御を実現することができる。
【0064】クレジット・ベース・フロー制御方式では
理論送信帯域の限界が受信バッファのサイズで制限され
ていたが、本発明ではかかる限界が排除される。
【0065】また、本発明によれば、フロー制御パケッ
トの送受信頻度は最小限となる(データ・パケットの送
信間隔と受信バッファからの取り出し間隔との不均衡が
生じたときのみ)ので、トランスポート層プロトコル・
エンティティの処理に伴なう通信負荷が軽減され、デー
タ転送のスループット向上にもつながる。
【0066】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0068】図1には、本発明の実施に供されるデータ
通信システム100を模式的に示している。データ通信
システム100は、データの伝送媒体としてのネットワ
ーク10と、このネットワークに接続された2以上のデ
ータ通信装置(DTE)50A,B…とで構成される。
ある1つのデータ通信装置は、他の特定のデータ通信装
置を相手にしてデータの送信を行うことが可能である。
【0069】本実施例におけるネットワーク10は、パ
ケット信号どうしの衝突がないようにパケット・スイッ
チを装備している広帯域な伝送回線であることが好まし
い。かかる広帯域ネットワーク10の環境下では、送信
側のパケット送信開始から受信側にパケットが到着する
までの所要時間は確定的で、送信側のトランスポート層
プロトコル・エンティティが決定するデータ・パケット
送信間隔は、受信側のパケット受信バッファにおけるデ
ータ・パケット到着間隔にほぼ等しいことが担保され
る。
【0070】ネットワーク10上では、各データ通信装
置50a…どうしが所定の通信プロトコルに従った通信
を行うことにより可能となる。通信プロトコルの標準モ
デルはOSI(Open Systems Inter
connection:開放型システム間相互接続)参
照モデルである。OSI参照モデルは、物理層、データ
リンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッシ
ョン層、プレゼンテーション層、アプリケーション層と
いう7つの階層で構成される(上述)。
【0071】各データ通信装置50A,B…は、一般に
は、回線終端装置(DCE:Data Circuit
Terminal Equipment)51A,B
…を介してネットワーク10に接続される。なお、図1
ではDCEをデータ通信装置とは別体として描かれてい
るが、DCEは、例えばネットワーク・インターフェー
ス・カード(NIC)のようなアダプタ・カードの形態
で、各データ通信装置に内蔵されていてもよい。
【0072】データ通信装置50a,b…は、専用の通
信端末の他、各通信プロトコル層を実装した汎用コンピ
ュータ・システム(ワークステーションやパーソナル・
コンピュータ等)であってもよい。データ通信装置50
は、CPU(CentralProcessing U
nit)61の他、メモリ62、ユーザ・インターフェ
ースとしてのディスプレイ63a、キーボード63b及
びマウス63c、外部記憶装置としてのハード・ディス
ク・ドライブ(HDD)64a、フロッピー(登録商
標)・ディスク・ドライブ(FDD)64b及びCD−
ROMドライブ64cなどを備えている。
【0073】なお、データ通信装置50を構成するため
には、図1に示した以外にも多くの電気回路等が必要で
ある。但し、これらは当業者には周知であり、また、本
発明の要旨を構成するものではないので、本明細書中で
は省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図
中の各ハードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示
していない点を了承されたい(例えば、CPU61は、
一般に、各周辺機器をローカル接続せずバス接続す
る)。
【0074】図2には、データ通信装置50の構成を、
機能実現という観点から図解したブロック図を示してい
る。送信側のデータ通信装置を図中左側に、受信側のデ
ータ通信装置を図中右側に配した。両データ通信装置
は、伝送回線としてのネットワーク10を介して相互接
続されており、データ・パケットや制御パケットの授受
を行なう。また、図2中では、本発明のために追加・変
更を要するモジュールに関しては、太線のブロックで表
したが、これらはトランスポート層プロトコル・エンテ
ィティの構成要素の一部である点を理解されたい。以
下、各ブロックについて説明する。
【0075】送信側におけるデータ分割処理部71と受
信側におけるデータ組立処理部84は、いずれも、トラ
ンスポート層プロトコル・エンティティの一部を構成す
る。但し、これらは従来のものでよく、本発明実現のた
めに格別の改良を要しないので、本明細書中ではこれ以
上説明しない。
【0076】送信バッファ74,87と、受信バッファ
77,81の各々は、トランスポート層の下位層である
パケット転送サービスの構成要素である。この下位層パ
ケット転送サービスでは、トランスポート層プロトコル
・エンティティから出力されたパケットを、送信バッフ
ァ74,87を介して、伝送回線のクロックに同期して
送出する。また、受信バッファ77,81は、伝送回線
のクロックに同期してパケットを受信し、上位のトラン
スポート層プロトコル・エンティティに出力する。
【0077】送信側のデータ通信装置において、送信間
隔調節指示入力部76は、受信側から送られてくる制御
パケットを、下位層であるパケット転送サービスの受信
バッファ77から取り出して、該制御パケットのプロト
コル制御情報中に保持されている送信間隔調節指示情報
を読み取る。
【0078】図3には、受信側のデータ通信装置から送
出される制御パケットのフォーマットを模式的に示して
いる。該制御パケットのプロトコル制御情報には、受信
側トランスポート層プロトコル・エンティティが送信側
トランスポート層プロトコル・エンティティに対して通
知すべき、「送信間隔調節指示情報」を書き込むべきフ
ィールドが用意されている点を確認されたい。この送信
間隔調節指示情報は、送信側におけるデータ・パケット
の送信間隔調節の指示に関する情報を含んでいる。
【0079】送信間隔調節部75は、送信間隔調節指示
部76から送信間隔調節指示情報をけ取り、これに基づ
いてデータ・パケットの送信間隔を決定する。
【0080】送信間隔書き込み部72は、送信間隔調節
部75から与えられたデータ・パケットの送信間隔を示
した送信間隔情報を送信パケットのプロトコル制御情報
中に書き込む。
【0081】パケット出力部73は、決定された送信間
隔おきにデータ・パケットを送信するように調節する。
【0082】図4には、送信側のデータデータ通信装置
から送出されるデータ・パケットのフォーマットを模式
的に示している。該データ・パケットのプロトコル制御
情報には、送信側トランスポート層プロトコル・エンテ
ィティが受信側トランスポート層プロトコル・エンティ
ティに対して通知すべき、「送信間隔情報」を書き込む
べきフィールドが用意されている点を確認されたい。
【0083】他方、受信側のデータ通信装置において、
取り出し間隔測定部88は、受信バッファ81からのデ
ータ・パケットの取り出し間隔を測定する機能モジュー
ルである。すなわち、取り出し間隔測定部88は、デー
タ組立処理部84からの組立完了通知を受け取ると、パ
ケット入力部82に対して、データ・パケットの取り出
しを指示する。そして、パケット入力部82から取り出
し完了通知を受け取る度に、先行して取り出したデータ
・パケットについての取り出し完了通知を受けた時刻か
らの経過時間を求め、これを取り出し間隔として間隔調
節判断部85に出力する。
【0084】パケット入力部82は、取り出し間隔測定
部88からデータ・パケット取り出しの指示を受け取る
と、下位層であるパケット転送サービスの受信バッファ
81からデータ・パケットを取り出す。また、パケット
入力部82は、受信バッファ81中に受信済みデータ・
パケットが存在しない場合には、後続のデータ・パケッ
トが到着するまで待機し、データ・パケットの取り出し
が完了した時点で取り出し完了通知を取り出し間隔測定
部88に出力する。
【0085】送信間隔読み取り部83は、受信パケット
のプロトコル制御情報(図4を参照のこと)の中に保持
されている送信間隔情報を読み取り、この送信間隔情報
で示されている送信間隔を間隔調節判断部85に渡す。
【0086】間隔調節判断部85は、取り出し間隔測定
部88から与えられる取り出し間隔と、送信間隔読み取
り部83から与えられる送信間隔とを比較し、データ・
パケットの送信間隔を調節する必要があるか否かを判断
する。そして、データ・パケットの送信間隔を調整する
必要があると判断したときには、送信間隔調節指示出力
部86に対して送信間隔調節指示を出力する。
【0087】送信間隔調節指示部86は、送信間隔調節
指示を受け取ると、データ・パケットの送信間隔の調節
を指示する制御パケット(図3を参照のこと)を作成
し、下位層であるパケット転送サービスの送信バッファ
87に出力する。
【0088】なお、上述の説明では、送信間隔及び送信
間隔調節指示情報として、データ・パケットの送信時刻
の間隔を用いているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、送信間隔情報として、その他、単位時間当たり
に送信されるデータ・パケットの個数、単位時間当たり
に送信されるデータ・パケットの合計サイズやデータ・
パケットに含まれる分割データの合計サイズなどを用い
ることもできる。
【0089】同様に、送信間隔調節指示情報としては、
上述のデータ・パケットの送信時刻の間隔以外に、単位
時間当たりに送信されるデータ・パケットの個数、又
は、単位時間当たりに送信されるデータ・パケットの合
計サイズやデータ・パケットに含まれる分割データの合
計サイズを用いることができる。また、さらに、送信間
隔調節指示情報としては、データ・パケットの送信間隔
を「短縮する」、「伸長する」、「維持する」という形
式の指示をフラグ設定・解除で表現するようにしてもよ
い。
【0090】次いで、本実施例に従ったトランスポート
層プロトコル・エンティティによるパケットの送信及び
受信時の処理手順について詳解する。
【0091】図5には、受信側データ通信装置における
動作手順をフローチャートの形式で示している。但し、
同図において、Tはパケット取り出し完了時刻を保持す
る変数であり、Toldは前回のパケット取り出し完了
時刻を保持する変数である。各変数T及びToldは、
取り出し間隔測定部88によって使用される。また、S
は前回のパケット到着間隔と取り出し間隔の均衡状態を
保持する変数であり、dTinは取り出し間隔を保持す
る変数であり、dToldは前回の取り出し間隔を保持
する変数であり、dToutは送信間隔を保持する変数
である。各変数S,dTin,dTold,及びdTo
utは、間隔調節判断部85によって使用される。以
下、各ステップについて説明する。
【0092】端末データを構成する一連の分割データの
転送を開始した時点で、各変数の初期化を行なう(ステ
ップS11)。すなわち、取り出し間隔測定部88で
は、変数Toldの値を現在時刻にし、間隔調節判断部
85では、変数Sの値をUnderすなわちアンダーフ
ロー状態とし、変数dToldをゼロにする。
【0093】そして、受信側のデータ通信装置では、以
下で説明する処理手順を、一連の分割データについて転
送を終了するまで繰り返し実行する。
【0094】まず、取り出し間隔測定部88は、パケッ
ト入力部82に対して、受信バッファ81からのデータ
・パケット取り出しを指示して、パケットの取り出し完
了通知を待つ(ステップS12)。このとき、変数Tに
は現在時刻が保持される。
【0095】次いで、データ・パケットの取り出し完了
がパケット入力部82から通知されると、この時点の現
在時刻を求めて変数Tに保持するとともに、今回のデー
タ・パケット取り出し完了時刻Tから前回のデータ・パ
ケット取り出し完了時刻Toldを差し引いて、データ
・パケットの取り出し間隔を求める。求められた取り出
し間隔は、間隔調節判断部85に出力される。
【0096】また、パケット入力部82によって取り出
されたパケットは、プロトコル制御情報と分割データに
分離され、分割データはデータ組立処理部に出力され
る。送信間隔読み取り部83は、プロトコル制御情報中
の送信間隔情報で示されている送信間隔を、間隔調節判
断部85に出力する。
【0097】間隔調節判断部85は、取り出し間隔測定
部88から与えられた取り出し間隔を変数dTinとし
て保持するとともに、送信間隔読み取り部83から与え
られた送信間隔を変数dToutとして保持する(ステ
ップS13)。
【0098】次いで、間隔調節判断部85は、変数dT
inとdToutとを大小比較する(ステップS1
4)。
【0099】変数dTinの方が大きい場合、すなわ
ち、データ・パケットの送信間隔に比し取り出し間隔の
方が長い場合には、判断ブロックS14の分岐”Ye
s”に進み、前回の均衡状態を保持する変数Sの値を参
照する(ステップS21)。
【0100】Sの値がOver以外、すなわち、アンダ
ーフロー状態か又は均衡状態であった場合には、間隔調
節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を伸長す
る必要があると判断して、変数Sに値”Over”を代
入する(ステップS24)。
【0101】他方、Sの値がOver、すなわち、前回
既にオーバーフロー状態であった場合には、送信側デー
タ通信装置に対してデータ送信間隔の伸長を指示する制
御パケットを重複して送信することのないよう、前回の
取り出し間隔dToldと今回の取り出し間隔dTin
とを大小比較する(ステップS22)。
【0102】今回の取り出し間隔dTinの方が大き
い、すなわち前回よりも今回の取り出し間隔がさらに長
くなっている場合には、間隔調節判断部85は、データ
・パケットの送信間隔を伸長する必要ありと判断して、
送信間隔調節指示情報を送信間隔調節指示出力部86に
出力し、制御パケットとして送信側に転送する(ステッ
プS23)。送信間隔調節指示情報は、今回のデータ・
パケットの取り出し間隔dTinの値でよい。また、今
回の取り出し間隔dTinの方が小さい、すなわち前回
よりも今回の取り出し間隔が短くなっている場合には、
間隔調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を
伸長する必要なしと判断して、次ステップS23をスキ
ップし、制御パケットを敢えて送出しない。
【0103】また、判断ブロックS14及び次の判断ブ
ロックS15の結果、変数dTinの方が小さい場合、
すなわち、データ・パケットの送信間隔に比し取り出し
間隔の方が短い場合には、判断ブロックS15の分岐”
Yes”に進み、前回の均衡状態を保持する変数Sの値
を参照する(ステップS31)。
【0104】Sの値がUnder以外、すなわち、オー
バーフロー状態か又は均衡状態であった場合には、間隔
調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を短縮
する必要があると判断して、変数Sに値”Under”
を代入する(ステップS34)。
【0105】他方、Sの値がUnder、すなわち、前
回既にアンダーフロー状態であった場合には、送信側デ
ータ通信装置に対してデータ送信間隔の短縮を指示する
制御パケットを重複して送信することのないよう、前回
の取り出し間隔dToldと今回の取り出し間隔dTi
nとを大小比較する(ステップS32)。
【0106】今回の取り出し間隔dTinの方が小さ
い、すなわち前回よりも今回の取り出し間隔がさらに短
くなっている場合には、間隔調節判断部85は、データ
・パケットの送信間隔を短縮する必要ありと判断して、
送信間隔調節指示情報を送信間隔調節指示出力部86に
出力し、制御パケットとして送信側に転送する(ステッ
プS33)。送信間隔調節指示情報は、今回のデータ・
パケットの取り出し間隔dTinの値でよい。また、今
回の取り出し間隔dTinの方が大きい、すなわち前回
よりも今回の取り出し間隔が長くなっている場合には、
間隔調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を
短縮する必要なしと判断して、次ステップS33をスキ
ップし、制御パケットを敢えて送出しない。
【0107】ステップS23及びS33において、送信
間隔調節し時出力部86は、間隔調節判断部85から受
け取った送信間隔調節指示情報をプロトコル制御情報に
書き込んで、制御パケットを作成する。該制御パケット
は、下位層であるパケット転送サービスの送信バッファ
87に渡され、送信側に向けて送出される。
【0108】上述の処理手順の後、データ組立処理の完
了が通知されると、取り出し間隔測定部88は今回のパ
ケット取り出し完了時刻Tの値を変数Toldに退避す
るとともに、今回のパケット取り出し間隔dTinを変
数dToldに退避する(ステップS16)。そして、
ステップS12に復帰して、次のデータ・パケットを受
信バッファから取り出すよう、パケット入力部82に指
示する。
【0109】データ・パケットの取り出しを開始した時
点では受信バッファ81中に受信済みパケットが存在し
ない場合には、後続のデータ・パケットが受信され取り
出し可能となるまでは待機状態となる。受信側のデータ
通信装置が図5に示す処理手順に従って動作するような
場合、受信側から指示される送信間隔にはかかる待ち時
間を含んでしまう可能性がある。言い換えれば、受信側
において実際には達成可能な取り出し間隔よりも長い取
り出し間隔を送信側に指示してしまう可能性がある。そ
こで、送信側のデータ通信装置においては、送信間隔を
徐々に短縮するように自律的に動作する機構を備えるこ
とが好ましい。
【0110】以下で説明する送信側データ通信装置で
は、端末データを構成する一連の分割データの送信を開
始した時点以降、又は、制御パケットのプロトコル制御
情報中の送信間隔調節指示情報に基づいて決定された値
にデータ・パケット送信間隔を変更した時点以降に、所
定個数のデータ・パケットを送出する毎に、データ・パ
ケットの送信間隔を徐々に短縮することとする。但し、
データ・パケットの送信間隔を自律的に調節するタイミ
ングは、このような形態には限定されない。これ以外
に、例えば所定の合計サイズのデータ・パケットを送信
する毎、あるいは所定時間の経過毎に送信間隔の自律的
調節を行なってもよい。
【0111】図6には、送信側データ通信装置における
動作手順をフローチャートの形式で示している。但し、
同図において、Tはパケット送信時刻を保持する変数で
あり、dToutは送信間隔を保持する変数であり、N
は送信間隔継続回数を保持する変数である。各変数T,
dTout,及びNは、送信間隔調節部75において使
用される変数である。また、dTinitは初期送信間
隔、Nmaxは最大送信間隔継続回数、dTdecは送
信間隔短縮時間であり、これらは予め設定された定数値
であり、送信間隔調節部75において使用される。以
下、各ステップについて説明する。
【0112】端末データを構成する一連の分割データを
転送開始した時点で、送信間隔調節部75は、送信間隔
dToutの値を初期送信間隔dTinitに初期化す
るとともに、送信間隔継続回数Nの値をゼロに初期化す
る(ステップS41)。
【0113】そして、送信側のデータ通信装置では、以
下で説明する処理手順を、一連の分割データの転送を終
了するまで繰り返し実行する。
【0114】まず、送信間隔調節部75は、送信間隔書
き込み部72に対して、変数dToutに保持されてい
る現在の送信間隔の値を出力する。送信間隔書き込み部
72では、与えられたdToutの値を、送信パケット
のプロトコル制御情報中の送信間隔情報フィールドに書
き込んで、パケット出力部73に出力する(ステップS
42)。
【0115】また、送信間隔調節部75は、パケット出
力部73に対してデータ・パケットの送信を指示すると
ともに、現在時刻を求めて変数Tに保持する。パケット
出力部73は、データ・パケット送信の指示に応答し
て、送信間隔書き込み部72から渡されたデータ・パケ
ットを、下位層であるパケット転送サービスの送信バッ
ファ74に出力する。データ・パケット出力の後、送信
間隔調節部75は、送信間隔継続回数Nを1だけ増分す
る(ステップS42)。
【0116】次いで、送信間隔調節部75は、送信間隔
継続回数Nと最大送信間隔継続回数Nmaxとを大小比
較する(ステップS43)。NがNmaxを越えていな
ければ、次ステップS44をスキップし、Nmaxを越
えていれば、次ステップS44に進み、送信間隔dTo
utから所定の送信間隔短縮時間dTdecだけ減算す
るとともに、送信間隔継続回数Nをゼロにリセットす
る。すなわち、ステップS44において、送信間隔調節
部75は、同一の送信間隔でのデータ・パケット送信を
Nmax回だけ行なう毎に、その送信間隔を送信間隔短
縮時間dTdecずつ短縮するようになっている。この
ようにして、送信間隔は自律的に調節される訳である。
【0117】送信間隔の調節を指示した制御パケットを
受信した場合(ステップS45)、送信間隔調節指示入
力部76は、該制御パケットのプロトコル制御情報中の
送信間隔調節指示情報を読み取って、該情報によって示
されている送信間隔を送信間隔調節部75に出力する。
送信間隔調節部75は、変数dToutの値を新たに受
け取った送信間隔に変更するとともに、Nをゼロにリセ
ットする(ステップS46)。
【0118】また、送信間隔調節部75は、現在時刻が
パケット送信時刻Tに送信間隔dToutを加算した時
刻に到達するまで待機する(ステップS47)。すなわ
ち、最後にパケットを送信してから送信間隔dTout
が経過した後に、ステップS42に復帰して、次にパケ
ットに対して上述と同様の処理を繰り返し実行する。
【0119】図7には、他の実施例に係る受信側データ
通信装置の構成を模式的に示している。この実施例で
は、パケット入力部82が受信バッファ81からのデー
タ・パケット取り出しを試みたときに受信バッファ81
中にデータ・パケットが存在しない場合には、データ・
パケットの到着を待たずに、取り出し間隔測定部88に
対して即座に取り出し未了通知を出力するようになって
いる。
【0120】また、取り出し間隔測定部88は、パケッ
ト入力部82から取り出し完了通知ではなく取り出し未
了通知が返されたときには、データ・パケットの取り出
し指示を再度行なうようになっている。
【0121】図7に示した実施例では、データ・パケッ
トの到着間隔よりも受信バッファからのデータ・パケッ
ト取り出し間隔の方が短いために、受信バッファ81中
に受信済みのデータ・バッファが常に存在しない場合に
おいて、特に好適な動作を行なう。すなわち、受信側の
トランスポート層プロトコル・エンティティがデータ・
パケットの取り出しが可能となってからデータ・パケッ
トが到着し受信バッファ81から取り出し可能となるま
での時間を、データ・パケットの取り出し間隔の測定値
から除外することができる。これによって、達成可能な
最短のデータ・パケット取り出し間隔を求めることがで
きる。
【0122】次に、図7に示した実施例に係るトランス
ポート層プロトコル・エンティティによって実現される
動作について説明する。
【0123】図8には、この実施例に係る受信側データ
通信装置における動作手順をフローチャートの形式で示
している。但し、同図において、Tはパケット取り出し
完了時刻を保持する変数であり、Toldは前回のパケ
ット取り出し完了時刻を保持する変数であり、T0及び
T1はパケット取り出し開示時刻を保持する変数であ
る。変数TとTold、T0、T1は、取り出し間隔測
定部88によって使用される。また、Sは前回のパケッ
ト到着間隔と取り出し間隔の均衡状態を保持する変数で
あり、dTinは取り出し間隔を保持する変数であり、
dTold前回の取り出し間隔を保持する変数であり、
dToutは送信間隔を保持する変数である。各変数
S,dTin,dTold,及びdToutは、間隔調
節判断部85によって使用される。以下、各ステップに
ついて説明する。
【0124】端末データを構成する一連の分割データの
転送を開始した時点で、各変数の初期化を行なう(ステ
ップS51)。すなわち、取り出し間隔測定部88で
は、変数Toldの値を現在時刻にし、間隔調節判断部
85では、変数Sの値をUnderすなわちアンダーフ
ロー状態とし、変数dToldをゼロにする。
【0125】そして、受信側のデータ通信装置では、以
下で説明する処理手順を、一連の分割データについて転
送を終了するまで繰り返し実行する。
【0126】まず、取り出し間隔測定部88は、パケッ
ト入力部82に対して受信バッファからのパケット取り
出しを指示する際に、現在時刻を変数T0とT1に保持
する。そして、パケットの取り出し完了又は未了の通知
を待つ(ステップS53)。パケットの取り出し完了又
は未了の通知を受け取ったときの時刻が、変数Tに保持
される。
【0127】パケット入力部82からの通知が取り出し
の未了通知であった場合には、判断ブロックS54の分
岐”No”に進み、変数T1の値を通知受理時刻Tに更
新して、パケット入力部82に対してデータ・パケット
の取り出しを再度指示する(ステップS59)。取り出
し間隔測定部88は、パケット入力部82から取り出し
未了通知を受け取っている間は、この処理手順を繰り返
す。
【0128】また、パケット入力部82からの通知が取
り出しの完了通知であった場合には、判断ブロックS5
4の分岐”Yes”から次ステップS55に進む。
【0129】ステップS55では、今回のデータ・パケ
ット取り出し完了時刻Tから前回のデータ・パケット取
り出し完了時刻Toldを差し引いて、取り出し完了時
刻の差分を求め、さらに、その差分値から変数T1と変
数T0の差分を差し引いて、取り出し間隔dTinを求
める。ここで、変数T1と変数T0の差分は、待ち時
間、すなわち、当該データ・パケットに対する取り出し
を開始してからデータ・パケットが受信バッファ81に
受信され取り出し可能となるまでの時間に等しい。求め
られた取り出し間隔dTinは、間隔調節判断部85に
出力される。
【0130】また、パケット入力部82によって取り出
されたパケットは、プロトコル制御情報と分割データに
分離され、分割データはデータ組立処理部に出力され
る。送信間隔読み取り部83は、プロトコル制御情報中
の送信間隔情報で示されている送信間隔を、間隔調節判
断部85に出力する。
【0131】間隔調節判断部85は、取り出し間隔測定
部88から与えられた取り出し間隔を変数dTinとし
て保持するとともに、送信間隔読み取り部83から与え
られた送信間隔を変数dToutとして保持する(ステ
ップS55)。
【0132】次いで、間隔調節判断部85は、変数dT
inとdToutとを大小比較する(ステップS5
6)。
【0133】変数dTinの方が大きい場合、すなわ
ち、データ・パケットの送信間隔に比し取り出し間隔の
方が長い場合には、判断ブロックS56の分岐”Ye
s”に進み、前回の均衡状態を保持する変数Sの値を参
照する(ステップS61)。
【0134】Sの値がOver以外、すなわち、アンダ
ーフロー状態か又は均衡状態であった場合には、間隔調
節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を伸長す
る必要があると判断して、変数Sに値”Over”を代
入する(ステップS64)。
【0135】他方、Sの値がOver、すなわち、前回
既にオーバーフロー状態であった場合には、送信側デー
タ通信装置に対してデータ送信間隔の伸長を指示する制
御パケットを重複して送信することのないよう、前回の
取り出し間隔dToldと今回の取り出し間隔dTin
とを大小比較する(ステップS62)。
【0136】今回の取り出し間隔dTinの方が大き
い、すなわち前回よりも今回の取り出し間隔がさらに長
くなっている場合には、間隔調節判断部85は、データ
・パケットの送信間隔を伸長する必要ありと判断して、
送信間隔調節指示情報を送信間隔調節指示出力部86に
出力し、制御パケットとして送信側に転送する(ステッ
プS63)。送信間隔調節指示情報は、今回のデータ・
パケットの取り出し間隔dTinの値でよい。また、今
回の取り出し間隔dTinの方が小さい、すなわち前回
よりも今回の取り出し間隔が短くなっている場合には、
間隔調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を
伸長する必要なしと判断して、次ステップS63をスキ
ップし、制御パケットを敢えて送出しない。
【0137】また、判断ブロックS56及び次の判断ブ
ロックS57の結果、変数dTinの方が小さい場合、
すなわち、データ・パケットの送信間隔に比し取り出し
間隔の方が短い場合には、判断ブロックS57の分岐”
Yes”に進み、前回の均衡状態を保持する変数Sの値
を参照する(ステップS71)。
【0138】Sの値がUnder以外、すなわち、オー
バーフロー状態か又は均衡状態であった場合には、間隔
調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を短縮
する必要があると判断して、変数Sに値”Under”
を代入する(ステップS74)。
【0139】他方、Sの値がUnder、すなわち、前
回既にアンダーフロー状態であった場合には、送信側デ
ータ通信装置に対してデータ送信間隔の短縮を指示する
制御パケットを重複して送信することのないよう、前回
の取り出し間隔dToldと今回の取り出し間隔dTi
nとを大小比較する(ステップS72)。
【0140】今回の取り出し間隔dTinの方が小さ
い、すなわち前回よりも今回の取り出し間隔がさらに短
くなっている場合には、間隔調節判断部85は、データ
・パケットの送信間隔を短縮する必要ありと判断して、
送信間隔調節指示情報を送信間隔調節指示出力部86に
出力し、制御パケットとして送信側に転送する(ステッ
プS73)。送信間隔調節指示情報は、今回のデータ・
パケットの取り出し間隔dTinの値でよい。また、今
回の取り出し間隔dTinの方が大きい、すなわち前回
よりも今回の取り出し間隔が長くなっている場合には、
間隔調節判断部85は、データ・パケットの送信間隔を
短縮する必要なしと判断して、次ステップS73をスキ
ップし、制御パケットを敢えて送出しない。
【0141】ステップS63及びS73において、送信
間隔調節指示出力部86は、間隔調節判断部85から受
け取った送信間隔調節指示情報をプロトコル制御情報に
書き込んで、制御パケットを作成する。該制御パケット
は、下位層であるパケット転送サービスの送信バッファ
87に渡され、送信側に向けて送出される。
【0142】上述の処理手順の後、データ組立処理の完
了が通知されると、取り出し間隔測定部88は今回のパ
ケット取り出し完了時刻Tの値を変数Toldに退避す
るとともに、今回のパケット取り出し間隔dTinを変
数dToldに退避する(ステップS58)。そして、
ステップS52に復帰して、次のパケットを取り出すよ
う、パケット入力部82に指示する。
【0143】図9には、この実施例に係る受信側データ
通信装置における動作手順をフローチャートの形式で示
している。但し、同図において、Tはパケット送信時刻
を保持する変数であり、dToutは送信間隔を保持す
る変数である。各変数T及びdToutは、送信間隔調
節部75において使用される変数である。以下、各ステ
ップについて説明する。
【0144】端末データを構成する一連の分割データを
転送開始した時点で、送信間隔調節部75は、送信間隔
dToutの値を初期送信間隔に初期化する(ステップ
S81)。
【0145】そして、送信側のデータ通信装置では、以
下で説明する処理手順を、一連の分割データの転送を終
了するまで繰り返し実行する。
【0146】まず、送信間隔調節部75は、送信間隔書
き込み部72に対して、変数dToutに保持されてい
る現在の送信間隔の値を出力する。送信間隔書き込み部
72では、与えられたdToutの値を、送信すべきデ
ータ・パケットのプロトコル制御情報中の送信間隔情報
フィールドに書き込んで、パケット出力部73に出力す
る。(ステップS82)。
【0147】また、送信間隔調節部75は、パケット出
力部73に対してデータ・パケットの送信を指示すると
ともに、現在時刻を求めて変数Tに保持する。パケット
出力部73は、データ・パケット送信の指示に応答し
て、送信間隔書き込み部72から渡されたデータ・パケ
ットを、下位層であるパケット転送サービスの送信バッ
ファ74に出力する(ステップS82)。
【0148】送信間隔の調節を指示した制御パケットを
受信した場合(ステップS83)、送信間隔調節指示入
力部76は、該制御パケットのプロトコル制御情報中の
送信間隔調節指示情報を読み取って、これで示されてい
る送信間隔を送信間隔調節部75に出力する。送信間隔
調節部75は、変数dToutの値を新たに受け取った
送信間隔に変更する(ステップS84)。
【0149】また、送信間隔調節部75は、現在時刻が
パケット送信時刻Tに送信間隔dToutを加算した時
刻に到達するまで待機する(ステップS85)。すなわ
ち、最後にデータ・パケットを送信してから送信間隔d
Toutが経過した後に、ステップS82に復帰して、
次のデータ・パケットに対して上述と同様の処理を繰り
返し実行する。
【0150】図7で示した実施例では、受信側から指示
される送信間隔には、データ・パケットに対する取り出
しを開始してからそのデータ・パケットが受信側の受信
バッファ81に受信され取り出し可能となるまでの待ち
時間が含まれない(例えば、図8のステップS55を参
照のこと)。このため、送信側においては、指示された
とおりの送信間隔でデータ・パケットを送信し続けるだ
けでよく、送信間隔を自律的に調整する必要がない。
【0151】《追補》以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0152】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
受信側におけるデータ・パケットの到着間隔と受信バッ
ファからのパケット取り出し間隔との不均衡の検知に基
づいて、好適にフロー制御を行なうことができる、優れ
たデータ通信方法及びデータ通信装置を提供することが
できる。
【0153】また、本発明によれば、実装上の制約事項
を受容しつつ、受信装置へのデータ・パケットの到着間
隔と受信バッファからのパケット取り出し間隔との均衡
/不均衡を検知することを可能とし、レート・ベース・
フロー制御方式を採用したデータ通信方法及びデータ通
信装置を提供することができる。
【0154】本発明によれば、トランスポート層プロト
コル・エンティティ実装のプラットフォームとなる送受
信双方のデータ通信装置のハードウェアやオペレーティ
ング・システムに対し特殊な機構を追加する必要なく、
レートベース・フロー制御方式によるフロー制御を実現
することができる。
【0155】クレジット・ベース・フロー制御方式では
理論送信帯域の限界が受信バッファのサイズで制限され
ていたが、本発明ではかかる限界が排除される。
【0156】また、本発明によれば、フロー制御パケッ
トの送受信頻度は最小限となる(データ・パケットの送
信間隔と受信バッファからの取り出し間隔との不均衡が
生じたときのみ)ので、トランスポート層プロトコル・
エンティティの処理に伴なう通信負荷が軽減され、デー
タ転送のスループット向上にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施に供されるデータ通信システム
100を模式的に示した図である。
【図2】 データ通信装置50の構成を機能実現という
観点から図解したブロック図である。
【図3】 本実施例に係る制御パケットのフォーマット
を模式的に示した図である。
【図4】 本実施例に係るデータ・パケットのフォーマ
ットを模式的に示した図である。
【図5】 受信側データ通信装置における動作をフロー
チャートの形式で示した図である。
【図6】 送信側データ通信装置における動作手順をフ
ローチャートの形式で示した図である。
【図7】 他の実施例に係る受信側データ通信装置の構
成を模式的に示した図である。
【図8】 他の実施例に係る受信側データ通信装置にお
ける動作をフローチャートの形式で示した図である。
【図9】 他の実施例に係る送信側データ通信装置にお
ける動作手順をフローチャートの形式で示した図であ
る。
【図10】 パケット通信方式によるデータ通信を模式
的に示した図(従来例)である。
【図11】 パケット通信方式によるデータ通信を模式
的に示した図(従来例)である。
【図12】 トランスポート層プロトコル・エンティテ
ィが行なうフロー制御の様子を模式的に示した図(従来
例)である。
【図13】 クレジット・ベース・フロー制御方式によ
るデータ通信システムの構成を模式的に示した図(従来
例)である。
【図14】 TCPヘッダのフォーマット(従来例)を
示した図である。
【符号の説明】
10…ネットワーク、50…データ通信装置、51…回
線終端装置、61…CPU、62…メモリ、63…ユー
ザ・インターフェース、64…外部記憶装置、71…デ
ータ分割処理部、72…送信間隔書き込み部、73…パ
ケット出力部、74…送信バッファ、75…送信間隔調
節部、76…送信間隔調節指示入力部、77…受信バッ
ファ、81…受信バッファ、82…パケット入力部、8
3…送信間隔読み取り部、84…データ組立処理部、8
5…間隔調節判断部、86…送信間隔調節指示出力部、
87…送信バッファ、88…取り出し間隔測定部、10
0…データ通信システム。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末データを分割した分割データとそのプ
    ロトコル制御情報を含んだパケット形式のデータを伝送
    回線経由で接続されたデータ通信装置間で交換するため
    のデータ通信方式であって、 送信側のデータ通信装置は、自身が送信するデータ・パ
    ケットの送信間隔を示した送信間隔情報をプロトコル制
    御情報中に含めてデータ・パケットを送信し、 受信側のデータ通信装置は、データ・パケットの送信間
    隔の調節を指示するための送信間隔調節指示情報をプロ
    トコル制御情報中に含めて制御パケットを送信する、こ
    とを特徴とするデータ通信方式。
  2. 【請求項2】前記送信側のデータ通信装置は、受信した
    制御パケットのプロトコル制御情報中に含まれる送信間
    隔調節指示情報を読み取り、該送信間隔調節指示情報に
    基づいてデータ・パケットの送信間隔を決定し、該決定
    した送信間隔を示した送信間隔情報をデータ・パケット
    のプロトコル制御情報に書き込んで、該決定した送信間
    隔に従ってデータ・パケットを前記受信側のデータ通信
    装置に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載のデ
    ータ通信方式。
  3. 【請求項3】前記受信側のデータ通信装置は、受信バッ
    ファからのデータ・パケットの取り出し間隔を測定し、
    データ・パケットのプロトコル制御情報中の送信間隔情
    報を読み取り、該送信間隔情報で示される送信間隔と該
    測定した取り出し間隔とを比較して両者の不均衡を検知
    し、該検知に基づいてデータ・パケットの送信間隔を調
    節する指示を決定し、該決定した送信間隔調節指示を示
    した送信間隔調節指示情報を制御パケットのプロトコル
    制御情報中に書き込んで、該制御パケットを前記送信側
    のデータ通信装置に送信する、ことを特徴とする請求項
    1に記載のデータ通信方式。
  4. 【請求項4】前記受信側のデータ通信装置は、受信バッ
    ファからのデータ・パケット取り出しを開始した時点で
    受信済みデータ・パケットが存在しない場合には、デー
    タ・パケットが受信されて受信バッファからの取り出し
    が可能となるまで待機し、受信バッファからデータ・パ
    ケットを取り出し、受信バッファからのデータ・パケッ
    ト取り出しが完了する度に該完了時刻を記録し、各デー
    タ・パケット取り出し完了時刻の差分を以ってパケット
    取り出し間隔とする、ことを特徴とする請求項1又は3
    のいずれかに記載のデータ通信方式。
  5. 【請求項5】前記受信側のデータ通信装置は、受信バッ
    ファからのデータ・パケット取り出しを開始した時点で
    受信済みデータ・パケットが存在しない場合には、デー
    タ・パケットの取り出しを中止し且つデータ・パケット
    の取り出しを再度開始することを繰り返し、受信バッフ
    ァ中に受信済みパケットが存在する場合にはデータ・パ
    ケットを取り出して、該データ・パケットに対して最初
    にパケット取り出しを開始した時刻と最後にパケット取
    り出しを開始した時刻の差分を求め、該差分を前回のデ
    ータ・パケット取り出し完了時刻と当該データ・パケッ
    ト取り出し完了時刻の間隔から差し引いて、パケット取
    り出し間隔とする、ことを特徴とする請求項1又は3の
    いずれかに記載のデータ通信方式。
  6. 【請求項6】前記受信側のデータ通信装置は、データ・
    パケットの送信間隔とデータ・パケットの取り出し間隔
    を比較して、送信間隔が取り出し間隔よりも短くなった
    時点でデータ・パケット送信間隔を伸長する送信間隔調
    節指示を決定し、送信間隔が取り出し間隔よりも長くな
    った時点でデータ・パケット送信間隔を短縮する送信間
    隔調節指示を決定する、ことを特徴とする請求項1、
    3、4、又は5のいずれかに記載のデータ通信方式。
  7. 【請求項7】前記受信側のデータ通信装置は、データ・
    パケットの送信間隔とデータ・パケットの取り出し間隔
    とを比較して、 送信間隔が取り出し間隔よりも短く、且つ前回の比較に
    おいても送信間隔が取り出し間隔よりも短かった場合に
    は、さらに、現在の取り出し間隔と前回の取り出し間隔
    を比較して、前回の取り出し間隔よりも現在の取り出し
    間隔の方が長くなっている場合にのみ送信間隔を伸長す
    る旨の送信間隔調節指示を決定し、 送信間隔が取り出し間隔よりも長く、且つ前回の比較に
    おいても送信間隔が取り出し間隔よりも長かった場合に
    は、さらに、現在の取り出し間隔と前回の取り出し間隔
    を比較して、前回の取り出し間隔よりも現在の取り出し
    間隔の方が短くなっている場合にのみ送信間隔を短縮す
    る旨の送信間隔調節指示を決定する、ことを特徴とする
    請求項1、3、4、5、又は6のいずれかに記載のデー
    タ通信方式。
  8. 【請求項8】前記送信側のデータ通信装置は、一連のデ
    ータ・パケットの送信を開始した時点では、予め定めら
    れた送信間隔でデータ・パケットを送信し、前記受信側
    のデータ通信装置から制御パケットを受信した以降は、
    該制御パケットのプロトコル制御情報中に書き込まれた
    送信間隔調節指示情報に基づいて決定される送信間隔に
    従ってデータ・パケットを送信する、ことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、又は7のいずれかに記
    載のデータ通信方式。
  9. 【請求項9】前記送信側のデータ通信装置は、一連のデ
    ータ・パケットの送信を開始した時点以降、又は、制御
    パケットの受信に伴なってデータ・パケットの送信間隔
    を変更した時点以降、所定個数のデータ・パケットを送
    信する毎にデータ・パケットの送信間隔を徐々に短縮し
    ていく、ことを特徴とする請求項8に記載のデータ通信
    方式。
  10. 【請求項10】前記送信側のデータ通信装置は、一連の
    データ・パケットの送信を開始した時点以降、又は、制
    御パケットの受信に伴なってデータ・パケットの送信間
    隔を変更した時点以降、所定の合計サイズのデータ・パ
    ケットを送信する毎にデータ・パケットの送信間隔を徐
    々に短縮していく、ことを特徴とする請求項8に記載の
    データ通信方式。
  11. 【請求項11】前記送信側のデータ通信装置は、一連の
    データ・パケットの送信を開始した時点以降、又は、制
    御パケットの受信に伴なってデータ・パケットの送信間
    隔を変更した時点以降、所定時間が経過する毎にデータ
    ・パケットの送信間隔を徐々に短縮していく、ことを特
    徴とする請求項8に記載のデータ通信方式。
  12. 【請求項12】データ・パケットのプロトコル制御情報
    中に書き込まれる送信間隔情報は、データ・パケットの
    送信時刻の間隔であることを特徴とする請求項1乃至1
    1のいずれかに記載のデータ通信方式。
  13. 【請求項13】データ・パケットのプロトコル制御情報
    中に書き込まれる送信間隔情報は、単位時間当たりに送
    信されるデータ・パケットの個数であることを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載のデータ通信方
    式。
  14. 【請求項14】データ・パケットのプロトコル制御情報
    中に書き込まれる送信間隔情報は、単位時間当たりに送
    信されるデータ・パケットの合計サイズ、又はデータ・
    パケットに含まれる分割データの合計サイズであること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のデー
    タ通信方式。
  15. 【請求項15】制御パケットのプロトコル制御情報に書
    き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケット
    の送信時刻の間隔であることを特徴とする請求項1乃至
    14のいずれかに記載のデータ通信方式。
  16. 【請求項16】制御パケットのプロトコル制御情報に書
    き込まれる送信間隔調節指示情報は、単位時間当たりに
    送信されるデータ・パケットの個数であることを特徴と
    する請求項1乃至14のいずれかに記載のデータ通信方
    式。
  17. 【請求項17】制御パケットのプロトコル制御情報に書
    き込まれる送信間隔調節指示情報は、単位時間当たりに
    送信されるデータ・パケットの合計サイズ、又は、デー
    タ・パケットに含まれる分割データの合計サイズである
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の
    データ通信方式。
  18. 【請求項18】制御パケットのプロトコル制御情報に書
    き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケット
    の送信間隔を短縮する、伸長する、そのまま維持するの
    いずれかを示す値であることを特徴とする請求項1乃至
    14のいずれかに記載のデータ通信方式。
  19. 【請求項19】制御パケットのプロトコル制御情報に書
    き込まれる送信間隔調節指示情報は、データ・パケット
    のプロトコル制御情報に書き込まれた送信間隔情報が示
    すデータ・パケット送信間隔と、受信バッファからのデ
    ータ・パケット取り出し間隔の測定値との差分を示す値
    であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに
    記載のデータ通信方式。
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