JP2000231751A - テープ状記録媒体を用いた情報記録装置及び情報再生装置、並びにこれらを用いたビデオカメラ装置 - Google Patents

テープ状記録媒体を用いた情報記録装置及び情報再生装置、並びにこれらを用いたビデオカメラ装置

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JP2000231751A
JP2000231751A JP11030466A JP3046699A JP2000231751A JP 2000231751 A JP2000231751 A JP 2000231751A JP 11030466 A JP11030466 A JP 11030466A JP 3046699 A JP3046699 A JP 3046699A JP 2000231751 A JP2000231751 A JP 2000231751A
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Manabu Obata
学 小畑
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ状記録媒体を用いた情報記録装置にお
いて、テープ状記録媒体の走行に必要な駆動機構を簡単
化し、部品点数の削減及び装置の小型・軽量化を図る。 【解決手段】 情報記録装置1はテープ状記録媒体2に
対して情報を記録するための記録ヘッド3と、巻き取り
側リール4Tを定回転させるためのリール台5Tの駆動
手段6を有する。キャプスタンやピンチローラを用いる
ことなく駆動手段6によって巻き取り側リール4Tを一
定の回転数で回転させながら記録ヘッド3によりテープ
状記録媒体に情報を記録する。そして、再生時には記録
済のテープ状記録媒体2を情報再生装置10に装填し、
テープ状記録媒体上の各トラックについて再生ヘッド1
1による複数回のトレース動作によって読み出した信号
を、記憶手段13に一旦書き込んでから各信号のアドレ
ス情報に基づいて当該トラックに係る情報を再構成する
ことで1トラック分の情報を順次に復元して再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャプスタン及び
ピンチローラを用いることなくリールの定回転制御だけ
でテープ状記録媒体への情報記録を行えるように装置を
構成することで部品点数を削減し、装置構成の簡素化や
コスト削減並びに耐久性や信頼性の向上を図るための技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオテープレコーダ(VTR)
やビデオカセットレコーダ(VCR)、あるいはディジ
タルオーディオテープレコーダ(DAT)等のように、
回転ヘッドを備えた情報記録装置においては、ヘッドド
ラム装置、テープ駆動機構、カセットやテープのローデ
ィング機構、テープパスの制御機構等を備えており、テ
ープカセットを装置に装着した状態でデータの記録や再
生を行っている。
【0003】例えば、テープの走行制御において、テー
プ駆動(テープの巻き取り)に関してはこれまで下記に
示す構成が必要とされていた。
【0004】(1)専用のリールモータを使用する場合 テープのリールへの巻き付け状態を検出するための手段
(センサ)が必要とされる。
【0005】(2)キャプスタンによる間接駆動を行う
場合 テープの巻径によってテープの巻き取り速度が変化する
ため、一定のテープ送り速度を保つためには、動力の伝
達経路中にスリップ機構が必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置構成にあっては、テープ走行に関与する機構につい
て部品点数が多いため、これが製造コストや組み立て工
数の削減、装置の小型・軽量化等にとって支障を来すと
いう問題がある。
【0007】尚、装置の信頼性の向上にとっては、一般
に部品点数の少ない構成が望ましく、また、構成部品の
制御に必要なハードウェア及びソウトウェアに要する設
計コストや動作保証の観点からもできるだけ簡単な構成
が好ましい。
【0008】本発明は、テープ状記録媒体を用いた情報
記録装置において、テープ状記録媒体の走行に必要な駆
動機構を簡単化し、部品点数の削減及び装置の小型・軽
量化を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録装
置は上記した課題を解決するために、一対のリールに巻
着されたテープ状記録媒体の送り手段として巻き取り側
リールを回転させるためのリール台の駆動手段だけを用
いることによって、キャプスタンを設けることなく巻き
取り側リールを一定の回転数をもって回転させながら記
録ヘッドによりテープ状記録媒体に情報を記録するよう
に構成したものである。
【0010】また、本発明に係る情報再生装置は、テー
プ状記録媒体の送り速度がほぼ一定となるようにテープ
走行動作を行うテープ駆動手段又は一定の回転数でリー
ル巻き取りを行うテープ駆動手段と、再生ヘッドの読み
出した情報を一時的に格納するための記憶手段とを備え
ており、テープ状記録媒体上の各トラックについて再生
ヘッドによる複数回のトレース動作によって読み出した
信号を記憶手段に一旦書き込んでから当該信号のアドレ
ス情報に基づいて当該トラックに係る情報を再構成する
ことで1トラック分の情報を復元して再生する再生処理
手段を設けたものである。
【0011】従って、本発明によれば、巻き取り側リー
ルを一定回転で制御しながらテープ状記録媒体に情報を
記録するという簡素な構成を採用することでテープ走行
に要する機構について部品点数を削減できる。また、情
報再生時には、再生ヘッドにより一つのトラックについ
て複数回のトレース動作で読み出した信号を記憶手段に
一旦取り込んでからトラックに係る情報を再構成するこ
とによって、記録時のテープの巻径変化に伴う記録パタ
ーンの変化(テープ送り速度、トラック角、トラック長
等)に起因する再生情報への悪影響を排除することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る情報記録装置
の基本構成を示すものであり、情報記録装置1は、テー
プ状記録媒体2に対して情報を記録するための記録ヘッ
ド3と、一対のリール4S、4T(供給側リール4S、
巻き取り側リール4T)に巻着されたテープ状記録媒体
2の送り手段として巻き取り側リール4Tを回転駆動さ
せるためのリール台5(供給側リール台5S、巻き取り
側リール台5T)の駆動手段6とを備えている。
【0013】尚、テープ状記録媒体2としては、例え
ば、磁気テープや光磁気テープ等が挙げられるが、情報
を記録再生可能な媒体の全てが含まれる。また、記録ヘ
ッド3を含む機構については、例えば、磁気ヘッドや光
学ヘッドを備えた回転ヘッドドラム等が含まれるが、そ
の構成や形態の如何は問わない。
【0014】図1では、記録信号処理部7から回転ヘッ
ドドラムの記録ヘッド3に対して信号が送出された後、
当該記録ヘッド3を介してテープ状記録媒体2に信号が
記録される構成となっている。
【0015】尚、回転ヘッドドラムの駆動モータや駆動
機構については既知の構成を用いれば済むのでその図示
及び説明は省略するが、駆動源についてはリール台の駆
動モータ等との共用化を図ることが望ましい。また、テ
ープ走行系の構成部材(テープガイド部材等)やリール
ブレーキ等についてはこれらを既知としてこれらの詳細
な説明は省略する。
【0016】情報記録装置1におけるテープ状記録媒体
2の走行(あるいは駆動)機構については、キャプスタ
ン及びその駆動機構(動力伝達機構を含む)、ピンチロ
ーラやその(キャプスタンへの)圧着機構を設けること
なく上記駆動手段6によって巻き取り側リール4Tを一
定の回転数で回転させながら記録ヘッド3によりテープ
状記録媒体2に情報を記録する。
【0017】つまり、テープ送りのためにキャプスタン
及びその駆動モータを必要としないので機械的な構成部
を簡素化することができる。
【0018】尚、リールの回転制御については、リール
台5Tの回転軸に直結された1個のモータMを用いて巻
き取り側リール4Tを一定の回転数で回転させると、動
力伝達の機構が不要となる分だけ構成が簡単になり、コ
ストの削減や装置の小型化をさらに進めることが可能と
なる。
【0019】このような情報記録装置1については、例
えば、ビデオカメラ装置における情報記録手段として用
いることができ、その場合には、図1に示すように、記
録(系)処理部7が、撮影レンズを含む光学系及び撮像
手段(固体撮像素子や撮像管等)を備えた撮影部8と、
上記した記録ヘッド3及びリール4台の駆動手段6を備
えた構成とされる。
【0020】つまり、撮影部8の捉えた被写体の画像情
報を示す信号が記録信号処理回路9を介して記録ヘッド
3に送出されるとともに、駆動手段6により巻き取り側
リール4Tが一定の回転数をもって回転しながら記録ヘ
ッド3によってテープ状記録媒体2に撮影部8の捉えた
画像情報(の信号)が記録される。
【0021】ところで、情報の記録時において、巻き取
りリールの回転速度は一定とされるので、リールへのテ
ープの巻径に応じてテープの送り速度が変化することに
なる。
【0022】即ち、テープ送り速度はテープの巻径とリ
ール回転数の積に比例するので、テープ巻き取りの始め
(所謂テープ・トップ)から巻き取り終了(所謂テープ
・トップ)に亘ってテープ送り速度が次第に変化するこ
とになり、規準とすべきテープフォーマットに対して信
号の記録パターンに変化が生じることになる。
【0023】図2は、テープ送り速度の変化によってテ
ープ上の記録トラックTRが、テープフォーマットに従
う(スチル時の)規準トラックTKに対してどのような
変化をみせるかについて概念的に示したものであり、図
中の「D」はテープの走行方向におけるトラック端部の
位置的変位、「L」はトラック長、「θ」はトラック角
をそれぞれ示している。
【0024】このように、テープ送り速度の変化に伴っ
て、これらの量が時間の経過につれて変化する(例え
ば、テープ・トップからテープエンドにかけてテープ送
り速度が徐々に速くなると、これに従ってトラック角θ
が次第に大きく等)他、ヘッドとテープとの相対速度、
最短記録波長、トラックピッチ、線記録密度、面記録密
度、記録時間等がテープフォーマット上の規準値と相違
することになる。
【0025】そこで、本発明では、情報の再生にあたっ
て上記した記録パターンの変化を吸収するために、NT
(Non Tracking)再生方式として知られて
いる方法を採用する。
【0026】尚、この方式は、情報の再生時に記録トラ
ック上の情報について、例えば、倍密度での走査で読み
出した信号を、そのアドレス情報に基づいてメモリ(D
RAM等)に書き込んでから、順番に読み出して情報を
再構成するものであり、これによって、トラッキングサ
ーボを不要にし、サーボ回路の制御精度やテープ駆動機
構等の精度を落とすことで安価なシステムの実現を図る
ものである。
【0027】つまり、NT再生方式では、元来再生時に
おけるテープ送り速度の変動を吸収することができるが
(送り速度の変動が情報再生に悪影響を及ぼさない)、
これは、再生ヘッドの1回のトレースで1トラックのデ
ータが得られない場合に当該データをメモリに取り込
み、再生ヘッドによる複数回のトレースによって得られ
る1トラックのデータをメモリから全て読み出して1ト
ラック分のデータを再構成する方法を採用しているため
である。
【0028】従って、何等かの原因(例えば、振動等)
によって、テープ送り速度が突発的に変動した場合等の
不規則的な変化に比べて、上記のようにテープ巻径に応
じたテープ送り速度の規則的な変化に対しては本方式の
採用により問題なく対処することが可能である。
【0029】図3は本発明に係る情報再生装置の基本構
成を示すものである。
【0030】情報再生装置10は、テープ状記録媒体2
上のトラックに記録された情報を読み出すための再生ヘ
ッド11と、テープ状記録媒体2に係るテープ走行動作
を行うテープ駆動手段(あるいはテープの走行駆動手
段)12と、再生ヘッド11の読み出した情報を一時的
に格納するための記憶手段13とを備えている。
【0031】尚、図3では、回転ヘッドドラムに設けら
れた再生ヘッド11によって読み出した信号が再生処理
手段14に送出され、当該信号の示す情報がRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)等で構成される記憶手段1
3に一旦格納される。
【0032】また、情報再生装置10は規準となるテー
プフォーマットに準拠した情報の再生に対応しており、
上記テープ駆動手段12により、テープ状記録媒体2の
送り速度がほぼ一定となるようにテープ走行制御が行わ
れるか、又は上記した情報記録装置と同様に一定の回転
速度をもってリールの巻き取りが行われる。つまり、情
報再生装置10におけるテープ送り制御については、テ
ープ送り速度を一定に制御する方法と、テープ送り速度
を可変制御する方法とがあり、前者の方法にはこれまで
通りにキャプスタン及びピンチローラを使用する方法
と、リールモータを使用する方法(例えば、供給側や巻
き取り側のリール台についてこれらの回転速度をホール
素子等の検出手段で検出して、リールに対するテープの
巻き径を演算し、テープ送り速度が一定となるようにリ
ールモータの回転速度を制御する方法等。)が挙げら
れ、また後者の方法には、リールモータの回転制御によ
りリールの回転速度を一定として再生を行う方法が挙げ
られる。
【0033】情報再生装置10では、上記したNT再生
方式を採用しているので、テープ状記録媒体2上の各ト
ラックについて再生ヘッド11による複数回のトレース
動作によって読み出した信号を、記憶手段13に書き込
んでからこれらの信号のアドレス情報に基づいて当該ト
ラックに係る情報を再構成することで1トラック分の情
報を再生処理手段14が時間順に復元してこれを再生情
報として出力する。
【0034】尚、この情報再生装置において、回転ヘッ
ドドラムの駆動制御やテープ走行系の機構等については
既知としてこれらの詳細な説明は省略する。
【0035】情報再生装置10を、例えば、ビデオカメ
ラ装置における情報再生手段として用いる場合には、上
記した記録処理部7によってテープ状記録媒体2上のト
ラックに記録された情報を読み出すための再生ヘッド1
1と、テープ状記録媒体2の送り速度がほぼ一定となる
ようにテープ走行動作を行うテープ駆動手段12と、再
生ヘッド11の読み出したを一時的に格納するための記
憶手段13とを設けるとともに、テープ状記録媒体2上
の各トラックについて再生ヘッド11による複数回のト
レース動作によって読み出した信号を、記憶手段13に
書き込んでからそれらの信号のアドレス情報に基づいて
当該トラックに係る情報を再構成することで1トラック
分の情報をそれぞれ復元して再生する再生処理手段14
を設ければ良い。
【0036】これによって、記録時にテープ送り速度の
変動があっても、その影響を受けることなく情報(画像
情報)を正しく再生することができる。
【0037】しかして、以上に説明した情報の記録及び
再生の方法について、その手順を箇条書きにしてまとめ
ると以下のようになる。
【0038】(1)テープ状記録媒体に対して情報を記
録するための記録ヘッドと、一対のリールに巻着された
テープ状記録媒体の送り手段として巻き取り側リールを
回転させるためのリール台の駆動手段を備えた情報記録
装置にテープ状記録媒体を装填する (2)キャプスタン及びピンチローラを用いることなく
巻き取り側リールを一定の回転数をもって回転させなが
ら記録ヘッドによってテープ状記録媒体に情報を記録す
る。
【0039】(3)テープ状記録媒体の巻戻しを行って
から、当該テープ状記録媒体を情報再生装置に装填す
る。尚、該情報再生装置は、テープ状記録媒体上のトラ
ックに記録された情報を読み出すための再生ヘッドと、
テープ状記録媒体についてのテープ走行動作を行うテー
プ駆動手段と、再生ヘッドの読み出した情報を一時的に
格納するための記憶手段とを備えている。
【0040】(4)テープ状記録媒体上の各トラックに
ついて再生ヘッドによる複数回のトレース動作を行う。
そして、読み出した信号を記憶手段に一旦書き込んでか
ら各信号のアドレス情報に基づいて当該トラックに係る
情報を再構成して1トラック分の情報を順次に復元して
再生する。
【0041】
【実施例】図4乃至図15は、小型で安価、しかも再利
用(あるいはリサイクル)が可能なビデオカメラ装置に
本発明を適用した場合の実施の一例を示すものである。
つまり、ビデオカメラについては、磁気テープを内蔵し
たテープカセットが予め装着されいる機構部を有すると
ともに、撮影及び記録だけが可能な記録専用装置とされ
ている。そして、撮影及び記録済のテープカセットにつ
いては、これをビデオカメラから取り出して、別に用意
された再生機に装着して画像情報の再生を行うようにな
っている。
【0042】図4はビデオカメラ15の全体的な構成を
示すものであり、(A)、(B)に示すように、左側に
ビデオカメラの正面図、右側にビデオカメラの側面図を
それぞれ示している。
【0043】ビデオカメラ15は、その筐体16が縦長
のほぼ直方体状の形状とされ、中程より上方の部分に
は、撮影レンズ17aを含む撮影部17が設けられてい
る。
【0044】また、正面図において筐体16の一部を切
り欠いて示すように、撮影部17の下方には画像情報の
記録に係る機構部(所謂メカデッキ部)18が格納され
ており、当該機構部の筐体16への機械的な取り付けは
複数本(例えば、4本程度)のネジ部材によって行わ
れ、また、機構部18の電気的な接続は、再生RF(R
adio Frequency)信号の信号伝送や回転
ヘッドドラムのモータ駆動、リールモータや各種のプラ
ンジャの駆動に必要な配線板(フレキシブルプリント基
板等)を用いて図示しない電気基板に接続することで行
われる。尚、図4には、機構部18に対するテープカセ
ット(あるいはカートリッジ)19のローディングが完
了した状態を示していおり、回転ヘッドドラム20に対
して磁気テープ(図示せず)の一部が巻き付けられた状
態とされている。
【0045】図5及び図6は上記した機構部18の構成
例を示すものであり、図5は機構部全体及びその構成要
素の側面図、図6は機構部及びその構成要素の正面図を
示す。
【0046】機構部18は下記に示す4つの構成要素を
備えている(尚、括弧内に示す数字は各要素に付した符
号を示す。)。
【0047】・メインシャーシブロック(21) ・ローディングガイドブロック(22) ・カセットローディングブロック(23) ・カセット保持(あるいは押え)ブロック(24)。
【0048】先ず、メインシャーシブロック21は、メ
インシャーシ21a、回転ヘッドドラム20及びドラム
モータ(図示せず)、プランジャ(機械的な制御モード
の変更等に使用される駆動源として利用される。)等で
構成される。
【0049】また、ローディングガイドブロック22
は、磁気テープ19bの一部を回転ヘッドドラム20に
対して正確に巻き付けるために必要とされる可動式のテ
ープガイド部材(所謂テープ引き出しガイド)22b、
22bや、その基台となるガイドシャーシ22a等から
構成される。つまり、テープガイド部材22bはガイド
シャーシ22aに対して摺動可能な状態で支持されてお
り、テープカセット19を機構部18に装着した後でテ
ープガイド部材22b、22bを移動させて、磁気テー
プ19bの一部を回転ヘッドドラム20側に引き出して
これに巻き付け、テープ走行が可能な状態となるよう
に、テープガイド部材22b、22bの駆動制御が行わ
れる。
【0050】カセットローディングブロック23は、メ
インシャーシ21aに対してスライド自在に支持されて
おり、テープカセット19を収容するためのスライドシ
ャーシ23aと、当該シャーシに設けられ、かつスライ
ドシャーシ23aの移動に伴って機械的に回動されて磁
気テープ19bを引き出すテープガイド部材23b、2
3b及びその支持機構、リール台23s、23t、リー
ルモータ25(図6、図9参照)及びリールブレーキ等
から構成される。
【0051】尚、テープカセット19(図6には機構部
18への装着面側を示す。)については、図7に示すよ
うに、リッド(開閉蓋)なしの構成とされ(リッドの開
閉機構が不要となる分、構成が簡単になる。)、その外
筐19a内に収容された一対のリール19s、19t
(リールハブ及びリールフランジを有する。)に亘って
磁気テープ19bが巻回された状態とされ、略コ字状を
した外筐19aにおいて部分的に突出して形成された一
対の部分19c、19dからテープの一部がカセット外
に露出されている。つまり、外筐19aにはこれらの部
分19c、19dが形成されることで凹部19eが形成
され、テープローディング動作時に上記したテープガイ
ド部材22b、23bがこの凹部19e内に位置された
り、ローディング動作の完了時に回転ヘッドドラム20
が凹部19e内にまで進入した状態となる(これはスラ
イドシャーシ23aの移動によって回転ヘッドドラム2
0とテープカセット19との相対距離が縮まることに依
る。)。
【0052】磁気テープ19bはS(供給側)リール1
9sに巻着された後、上記の部分19cに形成された挿
通孔からカセット外に出てから上記部分19dの挿通孔
からその再びカセット内に入り、T(巻き取り側)リー
ル19tに巻着されている。
【0053】これを受けて上記したリール台23s、2
3t(図6、図9、図12参照)は、リール19s、1
9tの中心間隔に相当する間隔を置いてスライドシャー
シ23aに回転自在な状態で支持されており、リール台
23sが供給側とされてそのリール(係合)軸がSリー
ル19sに係合され、また、リール台23tが巻き取り
側とされてそのリール(係合)軸がTリール19tに係
合されるとともにリールモータ25に直結された構成と
なっている。
【0054】カセット保持ブロック24は、カセットロ
ーディングブロック23に対して取り外しが可能な状態
で取り付けられている。そして、カセット保持ブロック
24は、カセットローディングブロック23との間でテ
ープカセット19を一定力で保持するためにカセットホ
ルダ24aを備えており、該カセットホルダ24aに
は、テープカセット19に対する押えバネ24bやリー
ルの押えバネ24c等が付設されている。
【0055】次に、機構部18の動作について図8乃至
図10を参照しながら説明する。尚、図8は機構部につ
いてカセット/テープローディング動作の状態変化を示
すものであり、理解の容易さを優先させるためにテープ
カセットを取り除いた状態で動作の移行を示したもので
ある。また、図9は図8の状態からさらにカセットホル
ダ24aを取り外した状態での動作移行を示しており、
図10ではさらにカセットローディングブロック23を
取り外した状態での動作移行を示している(但し、「R
EC」状態の図は省略する。)。これらの図において、
「Eject」はテープカセットの排出を行う際の動作
状態、「Load完了」はカセット/テープローディン
グ動作が完了した状態、「REC」は記録動作状態をそ
れぞれ意味する。
【0056】先ず、テープカセット19の装填時には、
当該テープカセットがカセットローディングブロック2
3のスライドシャーシ23a上に装着されることになる
が、スライドシャーシ23aにはテープカセット19の
位置決めを行うための複数本の位置決めピン及びテープ
カセットの底面を受ける複数本の支持ピン(そのうちの
いくつかは位置決めピンと兼用されている。)が設けら
れているため、これらのピンによってテープカセット1
9が位置決め固定がなされる。
【0057】そして、この状態でカセットホルダ24a
をスライドシャーシ23aに係合させると、該カセット
ホルダに付属の押えバネ24bによってテープカセット
19が付勢されて一定力で保持される。尚、この時、テ
ープカセット19の部分19cと19dとの間に亘って
張架された磁気テープ19bの位置部と当該テープカセ
ット19の凹部19eとによって形成される空間内に
は、上記したテープガイド部材22b、23bが位置さ
れる(図9の「Eject」状態を参照。)が、これは
以後に行われるテープローディング動作の予備的な配置
として必要である。
【0058】次にカセット/テープローディング時の動
作説明に移ると、メインシャーシ21aを構成する一対
の側壁21b、21bにはガイド溝21c、21cがそ
れぞれ形成されており(図5にはそれらの一方だけを示
す。)、また、スライドシャーシ23aにはこれらのガ
イド溝21cに係合される被ガイド軸23c、23c
(図5にはそれらの一方だけを示す。)が設けられてい
る。
【0059】よって、スライドシャーシ23aを所定の
位置までスライドさせることでカセットのローディング
が行われ、ロック機構26(カセットローディングブロ
ック23に設けられた係合アーム23dと、側壁21b
に設けられた被係合片21dとからなる。)によりスラ
イドシャーシ23aとメインシャーシ21aとがドッキ
ングした状態となる。
【0060】スライドシャーシ23aに設けられたテー
プガイド部材23b、23bは、最初に磁気テープ19
bをテープカセット19から引き出すものであり、図1
2に示すように、スライドシャーシ23a上の回動支点
を有するレバー27、27と、該レバーの端部にそれぞ
れ立設されたテープガイドピン28、28を備えてい
る。尚、これらのレバーのうちテープガイドピン28、
28が設けられた方の端部とは反対側の端部には図示し
ないピンが設けられており、これらはメインシャーシ2
1aに形成されたガイド溝21e、21e(図14参
照)にそれぞれ係合されて案内されるようになってい
る。
【0061】レバー27、27にはねじりコイルバネ等
の付勢手段によって所定方向(アンローディング方向)
に付勢されているが、上記したように、各レバーのピン
がガイド溝21e、21eに係合されており、メインシ
ャーシ21aに対してスライドシャーシ23aをスライ
ドさせていくと、これらのガイド溝に従ってレバー同士
が互いに遠ざかる方向に回動されていき(図8、図9参
照)、最終的にはテープローディングの完了位置で停止
する。
【0062】また、テープガイド部材22b、22bに
ついては、図13に示すように、そのベース部29、2
9と、これらのベース部上において垂直に立設されたガ
イドローラ30、30及び所定の傾斜角をつけて付設さ
れた傾斜ガイドポスト31、31とを有する構成とされ
ている。そして、これらのテープガイド部材は、ガイド
シャーシ22a上に回動支点を有する2つアームを連結
してなるリンクレバー32、32の一端部にそれぞれ取
り付けられており、ガイドシャーシ22aに形成された
ガイド溝33、33に案内されて移動されるように構成
されている。つまり、リンクレバー32、32の途中に
は係合ピンがそれぞれ設けられ、これらがスライドシャ
ーシ23aに形成されたガイド溝(図示せず)に各々係
合されていて、スライドシャーシ23aの移動に連動し
てリンクレバー32、32がこれらのガイド溝に案内さ
れていき、最終的にはテープガイド部材22b、22b
がそれらのガイド溝の沿って最も奥まった位置まで移動
されて停止する(図10の「Load完了」状態を参
照)。
【0063】そして、この状態ではテープガイド部材2
2b、22bにより磁気テープ19bの一部が回転ヘッ
ドドラム20に所定のラップ角をもって巻き付けられた
状態となり、テープローディングが完了する。
【0064】尚、図8において「Load完了」状態と
「REC」状態との間に違いがないようにみえるが、図
9に示すように、ローディング完了状態ではSリール台
23sやTリール台23tに対してそれぞれ付設された
ブレーキ機構34s、34tにより各リール台が不用意
に回転しないようになっており、これによって偶発的要
因による磁気テープ19bの引き出しあるいは弛みを防
止している(この点は「Eject」状態において同じ
である。)。
【0065】また、ビデオカメラ15の制御モードとし
ては、記録モード、(記録)停止モード、イジェクトモ
ード等が用意されており、停止モードにおいて機構部1
8が「Load完了」状態となる。
【0066】操作スイッチによって記録命令が装置に与
えられ、停止モードから記録モードに移行する場合に
は、上記したSリール台23s、Tリール台23tへの
ブレーキが解除される。これは、例えば、機構部18の
制御を司る図示しない制御手段(システムコントローラ
等)からプランジャ等の駆動手段に対して制御信号を送
出することで行われる。
【0067】また、制御手段からの指令をドラムモータ
(図示せず)が受けて回転ヘッドドラム20(のロータ
部)が回転され、その後にリールモータ25が回転され
て磁気テープ19bの走行駆動が行われる。そして、リ
ールモータ25が立ち上がってから、その回転制御系の
サーボエラー信号が収束して一定の範囲内に入った時
に、記録ヘッドにより磁気テープ19bへの信号記録が
開始される。
【0068】操作スイッチによって記録停止命令が装置
に与えられ、記録モードから停止モードに移行する場合
には、磁気テープへの信号記録が停止され、リールモー
タやドラムモータの回転が停止される。そして、プラン
ジャへの通電停止によって各リール台にブレーキがかけ
られる。
【0069】尚、上記したテープカセットの装填及びカ
セット/テープローディングについては装置の製造時に
行われているので、当該装置を取得した使用者は直ちに
撮影及び録画を行うことができる。
【0070】また、撮影及び録画を終えてテープカセッ
トの交換を行う場合(あるいは再生産時)には、上記停
止モードでの状態(「Load完了」状態)で、ロック
機構26によるメインシャーシ21aとスライドシャー
シ23aとのロック状態を解除した後、スライドシャー
シ23aを引き出す(図8、図9の「Eject」状態
を参照)。スライドシャーシ23aの移動に連動して上
記テープガイド部材22b、23b等はアンロード位置
(つまり、ローディング前の初期位置)まで戻されるこ
とになるが、機構部18には磁気テープ19bの巻き取
り機構がないため、カセットホルダ24aをスライドシ
ャーシ23aから取り外し、テープ巻き戻し用の治具等
でテープの巻き戻しを行った後テープカセット19を装
置から取り出す(尚、テープの巻き戻しについては後述
する再生機にカセットを装填して行っても良いことは勿
論である。)。
【0071】このように本装置では、記録時にのみテー
プ駆動を行うように構成しているので、Tリール19t
に対する巻き取りの駆動制御が必要とされ、そのため
に、Tリール台23tの駆動源として当該リール台のリ
ール係合軸に直結されたリールモータ25を用いてい
る。
【0072】尚、リールモータ25の回転制御について
は、リールへのテープの巻径によらずに一定の回転速度
をもってテープの巻き取りを行う必要があるが、これに
はリールモータに内蔵の回転検出手段あるいはリール台
に付属する既知の検出手段(例えば、リールFG(Fr
equency Generator:周波数(信号)
発生器)等)を用いて速度サーボ制御を行えば良いこと
は周知の通りである。
【0073】次に、録画済みのテープカセットを再生す
るための再生機について説明するが、当該再生機の機構
部についての個々の機械的要素について別段の目新しさ
はないので、以下ではNT再生方式の採用について具体
的なテープフォーマットを例示して説明する。上記した
ようにビデオカメラ15の機構部18では記録モード時
にリールモータ25が一定の回転数で回転されるので、
Tリール19tの回転数が一定となり、よって磁気テー
プの送り速度はリールの巻径によって変化することは明
らかである。
【0074】例えば、テープ・エンド時とテープ・トッ
プ時とでは情報の記録時におけるテープ送り速度が異な
り、従って、記録されるトラックパターンについても磁
気テープの進行方向における位置によって異なってく
る。
【0075】このことを、下表1に示すテープフォーマ
ットの諸元表に則ったテープカセットを例にし、当該テ
ープフォーマットを元の雛形テープフォーマットとする
場合(つまり、テープ送り速度を一定とした場合のテー
プフォーマット)について説明する。
【0076】
【表1】
【0077】尚、上表中の項目欄において各事項の先頭
部に付された記号「○」は定義量を示し、「・」は実測
結果を示している。
【0078】磁気テープのTリールへの(テープ)巻径
φについては、テープ・トップにおいてφ=10(m
m)、また、テープ・エンドにおいてφ=17.4(m
m)とされる。
【0079】そこで、リールモータの回転速度について
は、テープ・トップにおいて上表1のテープ送り速度1
2.6mm/sとなるように設定する。つまり、テープ
送り速度はテープ巻径φに比例するので、テープ・エン
ドでのテープ送り速度は12.6×17.4/10=2
1.9mm/sとなり、テープ・トップからテープ・エ
ンドに進むにつれて送り速度が次第に速くなっていく。
【0080】図15は磁気テープ上の記録パターンの一
例を示したものであり、テープ・トップでの記録パター
ンとテープ・エンドでの記録パターンとを比較するため
に併記しており、テープ送り速度=一定とされる(元
の)テープフォーマットに従った場合のスチル時の記録
トラックTk(テープ送りが行われない状態でのトラッ
ク)を、各場合における記録トラックTt、Teと対比
的に示している。
【0081】図から分かるように、テープ・トップでの
記録トラックTtのトラック角に比べて、テープ・エン
ドでの記録トラックTeのトラック角が僅に大きく、ま
た、記録トラックTkを基準としたときの、各記録トラ
ックTt、Teの端部についてのテープ進行方向におけ
る変位量「D」はテープ・トップ時に比べてテープ・エ
ンド時の方が大きい(これは、上記したテープ送り速度
の違いに起因している。)。尚、図中の数値「96」は
回転ヘッドドラムの回転数を示し、また、「123/3
60」は有効ラップ角(の整数部)が1回転の角度(3
60°)に占める割合を示す概数値である。
【0082】このように、テープ・トップからテープ・
エンドにかけてのテープ送り速度の変化に伴って、トラ
ック角をはじめとする各種の量に変化が認められるが、
これらについて変化の範囲等を計算すると下記のように
なる。
【0083】 ・テープ送り速度=12.6〜21.9[mm/s] ・トラック角 =8.773°〜8.801° ・トラック長 =17.134〜17.078[m
m] ・(ドラムとテープとの)相対速度=4.813〜4.
797[m/s] ・最短波長 =0.356〜0.355[μm] ・トラックピッチ=10.01〜10.04[μm] ・記録時間 =21.90[min] 尚、「mm」はミリ・メートル、「μm」はミクロン、
「min」は分、「s」は秒をそれぞれ示す。
【0084】これをみると、トラック角についての変化
は僅かに0.028°であり、これは磁気ヘッドのアジ
マス効果(所謂傾斜アジマス記録を採用した場合のクロ
ストーク低減効果)と比較した場合に2桁ほど小さい微
小量にすぎないことが分かる。また、トラック長の変化
については百分率で表した場合に0.3%程度の変化で
ある。
【0085】尚、線記録密度や面記録密度について、こ
れらが一定していないことは勿論である。
【0086】記録時間については、テープ送り速度がテ
ープ・トップからテープ・エンドにかけて次第に増加し
ていくため、単位時間当たりのテープ消費量(使用量)
が増え、その結果、上表1の諸量から得られる記録時間
(テープ長/送り速度)に対して約3分の2程度に短縮
されてしまうことになるが、その他の量的変化について
は上記のように殆ど誤差の範囲内である。
【0087】従って、例えば、テープ送り速度を一定化
させるテープ駆動手段を有する再生機においてNT再生
方式を採用すれば、上表1に示すテープフォーマットに
則った情報をリール回転速度を一定として磁気テープ上
に記録したとしても、磁気記録・再生特性の観点から
は、何の問題もなく記録パターン(トラックパターン)
の変化に対処して情報再生を行うことができる。つま
り、NT再生を予め想定したテープフォーマット及びカ
セット規格を採用する条件の下で、「リール回転速度=
一定」での情報記録を実現する情報処理システムを構築
することができる。
【0088】しかして、上記の構成によって下記に示す
各種の利点が得られる。
【0089】・リール駆動のために、キャプスタン(及
びその駆動機構やモータ)やピンチローラが不要とな
り、機構部における大幅な部品点数の削減が可能にな
る。
【0090】・キャプスタンとピンチローラとの間で磁
気テープが挟持されることに起因するテープダメージが
なくなるので、これまでより機械的強度の低い、薄いテ
ープを使用することができる(換言すれば、薄肉テープ
の採用によって単位体積当たりの記録量を増加させるこ
とができる。)。
【0091】・リールモータの回転軸をリール台に直結
させた構成を採用することにより、ギアやクラッチ等、
テープ駆動系の動力伝達機構が不要となる。
【0092】・テープ送り速度を一定化させる必要はな
いので、構造の簡素化され、安価で信頼性の高い装置を
製造することができる。つまり、キャプスタン等による
間接駆動の方式に比べた場合に、スリップ機構等が不要
となり、また、リールモータを使った従来の駆動方式と
比べた場合には、テープのリールへの巻き状態を検出す
るための特別なセンサを設ける必要がなくなる。
【0093】・機構部品の他、テープ走行系の制御デバ
イスについて部品点数を減らすことができるので、デバ
イス自体のコストや製造コスト、あるいはその制御に要
する電気的なハードウェア、ソフトウェアの開発又は設
計コストを引き下げることができ、また、部品点数の少
なさは装置の耐久性や信頼性の向上にとって有利であ
る。
【0094】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、巻き取り側リールを
一定回転で制御しながらテープ状記録媒体に情報を記録
するという簡素な構成を採用することでテープ走行に要
する機構について部品点数を削減でき、製造コストや組
み立て工数の削減、装置の小型・軽量化を図るととも
に、耐久性や信頼性を高めることができる。
【0095】請求項2に係る発明によれば、装置のサイ
ズや重量において大きな比率を占める機構部について構
成の簡素化を図ることで、小型で安価なビデオカメラの
製造が可能となる。
【0096】請求項3や請求項4に係る発明によれば、
巻き取り側リールを一定の回転数で回転させるリール台
に対してモータ軸を直結した構成を用いることによっ
て、テープ状記録媒の走行駆動系を構成する部品点数を
削減できる。
【0097】請求項5に係る発明によれば、再生ヘッド
による複数回のトレース動作で読み出した信号を記憶手
段に一旦取り込んでからトラックに係る情報を再構成す
ることによって、記録時のテープの巻径変化に伴う記録
パターンの変化(テープ送り速度、トラック角、トラッ
ク長等)に起因する情報再生処理への悪影響を排除する
ことができる。
【0098】請求項6に係る発明によれば、情報再生に
おける時にトラッキングサーボを不要にし、あるいはサ
ーボ回路の制御精度やテープ駆動機構等の製造精度を高
くする必要性をなくすことにより安価な装置の提供が可
能となり、しかも、そのために再生情報のエラー発生率
が増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録装置の基本構成を示す概
略図である。
【図2】テープフォーマットにおいてテープ送り速度の
変化の影響を説明するための図である。
【図3】本発明に係る情報再生装置の基本構成を示す概
略図である。
【図4】図5乃至図15とともに本発明の実施の一例を
示すものであり、本図は装置の全体を示す図である。
【図5】機構部及びその構成ブロックを示す側面図であ
る。
【図6】機構部及びその構成ブロックを示す正面図であ
る。
【図7】テープカセットの構成例を示す図である。
【図8】機構部について、テープカセットを取り除いた
状態で動作移行を示した図である。
【図9】図8の状態からさらにカセット保持ブロックを
取り外した状態での動作移行を示した図である。
【図10】図9の状態からカセットローディングブロッ
クを取り外した状態での動作移行を示した図である。
【図11】カセット保持ブロックを示す図である。
【図12】カセットローディングブロックを示す図であ
る。
【図13】ローディングガイドブロックを示す図であ
る。
【図14】メインシャーシブロックを示す図である。
【図15】磁気テープ上の記録パターンの一例を示した
概略図であり、テープ・トップ及びテープ・エンドでの
それぞれ記録パターンを示す。
【符号の説明】 1…情報記録装置、2…テープ状記録媒体、3…記録ヘ
ッド、4S、4T…リール、4T…巻き取り側リール、
5S、5T…リール台、6…駆動手段、7…記録処理
部、8…撮影部、10…情報再生装置、11…再生ヘッ
ド、12…テープ駆動手段、13…記憶手段、14…再
生処理手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体に対して情報を記録す
    るための記録ヘッドと、一対のリールに巻着されたテー
    プ状記録媒体の送り手段として巻き取り側リールを回転
    させるためのリール台の駆動手段を備えた、テープ状記
    録媒体を用いた情報記録装置において、 キャプスタンを用いることなく上記駆動手段によって巻
    き取り側リールを一定の回転数をもって回転させながら
    上記記録ヘッドによりテープ状記録媒体に情報を記録す
    るようにしたことを特徴とするテープ状記録媒体を用い
    た情報記録装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズを含む光学系及び撮像手段を
    備えた撮影部と、テープ状記録媒体に対して情報を記録
    するための記録ヘッド及び一対のリールに巻着されたテ
    ープ状記録媒体の送り手段として巻き取り側リールを回
    転させるためのリール台の駆動手段を備えた記録処理部
    とからなるビデオカメラ装置において、 キャプスタンを用いることなく上記駆動手段によって巻
    き取り側リールを一定の回転数をもって回転させながら
    上記記録ヘッドによりテープ状記録媒体に撮影部の捉え
    た画像情報を記録するようにしたことを特徴とするビデ
    オカメラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したテープ状記録媒体を
    用いた情報記録装置において、 リール台の回転軸に直結された1個のモータを用いて巻
    き取り側リールを一定の回転数をもって回転させること
    を特徴とするテープ状記録媒体を用いた情報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載したビデオカメラ装置に
    おいて、 リール台の回転軸に直結された1個のモータを用いて巻
    き取り側リールを一定の回転数をもって回転させること
    を特徴とするビデオカメラ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載したテープ状記録媒体を
    用いた情報記録装置によってテープ状記録媒体上のトラ
    ックに記録された情報を読み出すための再生ヘッドと、
    テープ状記録媒体の送り速度がほぼ一定となるようにテ
    ープ走行動作を行うテープ駆動手段又は一定の回転数で
    リール巻き取りを行うテープ駆動手段と、再生ヘッドの
    読み出した情報を一時的に格納するための記憶手段とを
    備えた、テープ状記録媒体を用いた情報再生装置であっ
    て、 テープ状記録媒体上の各トラックについて上記再生ヘッ
    ドによる複数回のトレース動作によって読み出した信号
    を、上記記憶手段に書き込んでから当該信号のアドレス
    情報に基づいて当該トラックに係る情報を再構成するこ
    とで1トラック分の情報を復元して再生する再生処理手
    段を設けたことを特徴とするテープ状記録媒体を用いた
    情報再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載した記録処理部によって
    テープ状記録媒体上のトラックに記録された情報を読み
    出すための再生ヘッドと、テープ状記録媒体の送り速度
    がほぼ一定となるようにテープ走行動作を行うテープ駆
    動手段又は一定の回転数でリール巻き取りを行うテープ
    駆動手段と、再生ヘッドの読み出したを一時的に格納す
    るための記憶手段とを備えたビデオカメラ装置であっ
    て、 テープ状記録媒体上の各トラックについて上記再生ヘッ
    ドによる複数回のトレース動作によって読み出した信号
    を、上記記憶手段に書き込んでから当該信号のアドレス
    情報に基づいて当該トラックに係る情報を再構成するこ
    とで1トラック分の情報を復元して再生する再生処理手
    段を設けたことを特徴とするビデオカメラ装置。
JP11030466A 1999-02-08 1999-02-08 テープ状記録媒体を用いた情報記録装置及び情報再生装置、並びにこれらを用いたビデオカメラ装置 Pending JP2000231751A (ja)

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