JP2000226385A - キノリン化合物 - Google Patents

キノリン化合物

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JP2000226385A
JP2000226385A JP10321890A JP32189098A JP2000226385A JP 2000226385 A JP2000226385 A JP 2000226385A JP 10321890 A JP10321890 A JP 10321890A JP 32189098 A JP32189098 A JP 32189098A JP 2000226385 A JP2000226385 A JP 2000226385A
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phenyl
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dihydro
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JP10321890A
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Tokuo Ono
徳雄 大野
Hideyuki Aizawa
秀幸 相澤
Masataka Miura
正尊 三浦
Junichi Endo
淳一 遠藤
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Mitsubishi Tokyo Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Mitsubishi Tokyo Pharmaceuticals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 【化1】 [式中、Rは−A−W−B基(Aは分岐していてもよい
低級アルキレン基を表し、Wは存在しないか酸素原子を
表し、Bは低級シクロアルキル基又は環上に1又は2以
上の置換基を有していてもよいフェニル基若しくはピリ
ジル基若しくはフリル基を表す。)又は分岐していても
よい炭素数5から10のアルケニル基を表す。]で表さ
れる3−アリ−ルキノリン化合物又はその薬理学的に許
容される塩。 【効果】この化合物はムスカリンM3受容体に極めて選
択的な拮抗活性を有するため、ムスカリンM3受容体が
関与する消化器疾患に対する予防又は治療剤として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キノリン化合物に
関し、詳しくは選択的なムスカリンM3受容体拮抗作用
を示すキノリン化合物又はその薬理学的に許容される塩
及びそれを有効成分とする医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ムスカリン受容体には少なくとも3種の
サブタイプがあり、M1受容体は脳に、M2受容体は心臓
に、M3受容体は平滑筋及び腺組織に存在することが知
られている。
【0003】ムスカリン受容体拮抗作用を有する医薬品
は、鎮痙作用、鎮痛作用、抗分泌作用を示すので、腸又
は膀胱等の機能障害の治療薬として使用されている。ム
スカリン受容体拮抗作用を有する医薬品としてアトロピ
ン、スコポラミン、オキシブチニン、臭化プロパンテリ
ン等があるが、これらはムスカリン受容体のM1、M2
びM3受容体に対してほぼ同等の親和性を有している。
従って各受容体において非選択的にアセチルコリンと拮
抗するため副作用を回避できないことが知られている。
そのため選択性の高いムスカリン受容体拮抗作用を有す
る医薬品、特にM2受容体が関与する心臓に対する副作
用を示さない医薬品が望まれていた。
【0004】ムスカリンM3受容体に選択的に拮抗する
化合物として3−置換ピロリジン誘導体(特開平2−2
82360号、特表平4−505927号、特開平7−
149640号公報)、3−置換ピペリジン誘導体(特
表平4−500521号公報)、カルバメ−ト誘導体
(WO95/06635)、イミダゾ−ル誘導体(特開
平7−215943号公報)、ジフェニル酢酸誘導体
(特開平8−291141号公報)等が知られている
が、いずれもムスカリンM3受容体に対する選択性が十
分ではなかった。
【0005】一方、特開平3−197462号公報中に
は3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−
オキソ−3−キノリンカルボン酸エステルがムスカリン
拮抗作用を有することが述べられているが、本発明化合
物とは大きく構造を異にするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はムスカ
リンM3受容体に対する選択性、特に回腸のムスカリン
3受容体に対する選択性、さらにはムスカリンM2受容
体よりもムスカリンM3受容体に対する選択性に優れる
新規化合物又はその薬理学的に許容される塩及びそれを
有効成分とする医薬組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ムスカリ
ンM3受容体拮抗作用を有する化合物につき、鋭意研究
を重ねた結果、一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、Rは−A−W−B基(Aは分岐し
ていてもよい低級アルキレン基を表し、Wは存在しない
か酸素原子を表し、Bは低級シクロアルキル基又は環上
に1又は2以上の置換基を有していてもよいフェニル基
若しくはピリジル基若しくはフリル基を表す。)又は分
岐していてもよい炭素数5から10のアルケニル基を表
す。]で表される3−アリ−ルキノリン化合物又はその
薬理学的に許容される塩が、ムスカリンM3受容体、特
に回腸のムスカリンM3受容体に選択性が高く、かつ強
力な拮抗作用を有することを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0010】本発明において「分岐していてもよい低級
アルキレン基」とは炭素数1から6のアルキレン基であ
り、具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメ
チレン基、メチルエチレン基、エチルエチレン基、プロ
ピレン基、ジメチルエチレン基、ジメチルプロピレン基
等が挙げられ、メチレン基、エチレン基又はトリメチレ
ン基が好ましい。
【0011】「低級シクロアルキル基」とは炭素数3か
ら6のシクロアルキル基であり、具体的には、シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、1−メチルシクロプロピル
基、2−メチルシクロプロピル基、シクロペンチル基、
1−メチルシクロブチル基、2−メチルシクロブチル
基、3−メチルシクロブチル基、1,2−ジメチルシク
ロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、
2,3−ジメチルシクロプロピル基、シクロヘキシル
基、1−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロペ
ンチル基、3−メチルシクロペンチル基、、1,2−ジ
メチルシクロブチル基、1,3−ジメチルシクロブチル
基、2,2−ジメチルシクロブチル基、2,3−ジメチ
ルシクロブチル基、2,4−ジメチルシクロブチル基、
3,3−ジメチルシクロペンチル基、1,2,2−トリ
メチルシクロプロピル基、1,2,3−トリメチルシク
ロプロピル基、2,2,3−トリメチルシクロプロピル
基が挙げられ、シクロプロピル基が好ましい。
【0012】「Bの有していてもよい置換基」とは、ハ
ロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、低級アルキル基、低
級アルコキシ基等の1価の置換基又はメチレンジオキシ
基、トリメチレン基、エチレンオキシ基等の2価の基で
あり、好ましくはアミノ基、ニトロ基、低級アルキル
基、低級アルコキシ基又はエチレンオキシ基であり、よ
り好ましくはアミノ基、ニトロ基、メチル基、メトキシ
基又はジヒドロベンゾフラン環を構成するエチレンオキ
シ基である。
【0013】「低級アルキル基」とは炭素数1から6の
アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基
等が挙げられ、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t
−ブチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0014】「低級アルコキシ基」とは炭素数1から6
のアルコキシ基であり、具体的には、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、
ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチ
ルオキシ基、t−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基
等が挙げられ、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、
s−ブトキシ基、t−ブトキシ基が好ましく、メトキシ基
が特に好ましい。
【0015】「分岐していてもよい炭素数5から10の
アルケニル基」としては、4−メチルペンテ−3−ニル
基、3−メチルブテ−3−ニル基、3−メチルブテ−2
−ニル基、4−メチルペンテ−4−ニル基、8−メチル
ノネ−7−ニル基、8−メチルノネ−8−ニル基、5−
メチルヘキセ−4−ニル基、5−メチルヘキセ−5−ニ
ル基、6−メチルヘプテ−5−ニル基、6−メチルヘプ
テ−6−ニル基、7−メチルオクテ−6−ニル基、7−
メチルオクテ−7−ニル基、3−シクロヘキシリデンプ
ロピル基、2−シクロヘキシリデンエチル基が挙げら
れ、4−メチルペンテ−3−ニル基が好ましい。
【0016】「薬理学的に許容される塩」としては、塩
酸、硝酸、硫酸等の無機酸塩、酢酸、クエン酸、フマル
酸、酒石酸等の有機酸塩、メタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等のスルホン酸塩及びアラニン、ロイシ
ン、グルタミン酸、グルタミン等のアミノ酸塩が挙げら
れる。
【0017】なお、本発明化合物(I)は、分子中に1
以上の不斉炭素を有するので光学異性体が存在する。こ
れらの光学異性体及びその混合物はいずれも本発明に包
含される。
【0018】また、本発明化合物(I)又はその薬理学
的に許容される塩は、水和物若しくは溶媒和物又は結晶
多形の物質として単離されることがあるが、これらもま
た本発明に包含される。
【0019】本発明化合物(I)又はその薬理学的に許
容される塩は、選択的、かつ、強力なムスカリンM3
容体拮抗作用を有するので、ムスカリンM3受容体の関
与する疾患、特に、消化器疾患である過敏性腸症候群、
機能性ディスペプシア、痙性大腸炎及び憩室炎;中枢性
疾患である薬剤投与に起因する悪心、嘔吐、動揺病及び
メニュエ−ル病;泌尿器疾患である尿失禁及び頻尿;呼
吸器疾患である慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘
息、肺繊維症及び鼻炎に対する予防又は治療剤として使
用することができる。
【0020】本発明化合物(I)は、以下に述べる方法
により製造することができる。
【0021】
【化5】
【0022】(式中、X及びYは脱離基を表し、Zは保
護基を表す。)
【0023】(第1工程)ヒドロカルボスチリル化合物
(II)(例えば、オ−ガニックシンテシス コレクティ
ブ ボリュ−ム(Organic synthesis Collective Volum
e)第四巻 730ペ−ジに記載された方法にて合成さ
れる化合物を出発原料とし、ガゼッタ ケミア イタリ
ア−ナ (Gazetta Chemia Italiana)第20巻 40
0ペ−ジ記載の方法にて合成される)と化合物(III)
とを縮合させて化合物(IV)を得る工程である。
【0024】ヒドロカルボスチリル化合物(II)を乾燥
テトラヒドロフラン、エ−テル、ジオキサン、ジエチレ
ングリコ−ル、ジメチルエ−テル等の有機溶媒中、−7
8℃から室温、好ましくは−20℃から4℃で2等量の
メチルリチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウム、フェニルリチウム、ナトリウ
ムアミド、リチウムジイソプロピルアミド等の強塩基性
金属試薬を加え、そのままの温度から溶媒の沸点、好ま
しくは−20℃から4℃で、5分から2時間、好ましく
は10分から1時間撹拌する。次いで化合物(III)を
加え、−20℃から溶媒の沸点、好ましくは室温から溶
媒の沸点で撹拌下反応させることにより化合物(IV)を
得ることができる。
【0025】ここで得られる化合物(IV)はジアステレ
オマーの混合物であるが、通常のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー法でも分離が可能である。
【0026】Xは、通常の化学反応において脱離基とし
て機能する基であればよく、p−トルエンスルホニルオ
キシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、メタンスルホニ
ルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等
のスルホニルオキシ基、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲ
ン原子が好ましい。
【0027】Zは、通常の化学反応において第2アミン
のアミノ基の保護基として機能する基であればよく、p
−トルエンスルホニル基(以下「トシル基」とい
う。)、ベンゼンスルホニル基等のスルホニル基が好ま
しい。
【0028】なお、化合物(III)は、特開平2−28
2360号公報、特表平4−500521号公報等に記
載の方法に準じて製造することができる。
【0029】(第2工程)化合物(IV)のZを除去し、
化合物(V)を得る工程である。
【0030】化合物(IV)をフェノ−ル又はアニソ−ル
の存在下、臭化水素酸又は臭化水素酸−酢酸で処理して
化合物(V)を得ることができる。
【0031】ここで得られる化合物(V)は適当な溶媒
によって、例えば酢酸エチル中で結晶化し、一方のジア
ステレオマーを選択的に得ることもできる。
【0032】(第3工程)化合物(V)を化合物(VI)
又は化合物(VII)と縮合させて化合物(I)を得る工
程である。
【0033】A)について説明すれば、化合物(V)を
アセトニトリル、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロピ
ルアルコ−ル、アセトン等の有機溶媒中、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム若しくは炭酸水
素カリウム等の無機塩基又はトリエチルアミン若しくは
ピリジン等、有機塩基の存在下、必要であればヨウ化ナ
トリウム、ヨウ化カリウム等の無機触媒を加えて、化合
物(VI)と反応させることにより、化合物(I)を得る
ことができる。ここでYは、通常の化学反応において脱
離基として機能する基であればよく、トシルオキシ基、
ベンゼンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等のスルホ
ニルオキシ基、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子が
挙げられる。
【0034】B)については化合物(V)と化合物(VI
I)を酢酸存在下、テトラヒドロフラン、1,2−ジク
ロロエタン等の有機溶媒中、トリアセトキシ水素化ホウ
素ナトリウムによる還元的アミノ化反応により、化合物
(I)を得ることができる。
【0035】本発明化合物(I)の薬理学的に許容され
る塩は、化合物(I)に塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸
塩、酢酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸等の有機酸塩、
メタンスルホン酸、トシル酸等のスルホン酸塩又はアラ
ニン、ロイシン、グルタミン酸、グルタミン等のアミノ
酸を常法により作用させることにより、製造することが
できる。
【0036】本発明化合物(I)の光学活性体は、化合
物(I)に酸性光学分割剤を作用させて結晶性ジアステ
レオマ−塩とし、これを再結晶法等により光学分割する
ことができる。また、化合物(I)又はその修飾化合物
をキラルな固定相を用いる高速液体クロマトゲラフィ−
に付すエナンチオマ−分離技術を利用して光学分割する
こともできる。
【0037】更に、上記製造法において、光学活性な製
造中間体を使用することによっても光学活性な化合物
(I)を得ることができる。
【0038】本発明化合物の投与形態としては、錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤、吸入剤又はシロップ剤によ
る経口投与又は注射剤若しくは坐剤による非経口投与が
挙げられる。
【0039】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもので
はない。
【0040】
【発明実施の形態】
【0041】
【実施例】
【0042】(実施例1)(+)−3−[(S)−1−
フェネチルピロリジン−3−イル]−3−フェニル−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0043】(+)−3−フェニル−3−[(S)−ピ
ロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
リン−2−オン(0.20g:0.68mmol、参考
例1)、フェネチルトシレ−ト(0.21g:0.75
mmol)及び無水炭酸カリウム(0.28g:2.0
4mmol)をアセトニトリル(10ml)中、還流下
に4時間撹拌した。冷却後反応液を水にあけ、クロロホ
ルムで抽出し、無水炭酸ナトリウムにより乾燥した。溶
媒を減圧留去して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−(溶離液:クロロホルム/メタノ−ル
=50/1)に付し、淡黄色非晶質物質として表題化合
物0.13g(収率47%)を得た。
【0044】[α]D 28.1:+28.7°(C=0.6
4,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.78−1.90(1
H,m),2.10−2.23(1H,m),2.35
−2.38(2H,m),2.52−2.79(6H,
m),3.25−3.38(3H,m),6.55(1
H,d,J=7.32Hz),6.92− 6.94
(1H,m),7.02−7.10(1H,m),7.
12−7.35(11H,m),7.87(1H,s) MS m/z :397(C27282O+H)
【0045】(実施例2)(+)−3−[(S)−1−
[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エ
チル]ピロリジン−3−イル]−3−フェニル−3,4
−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0046】(+)−3−フェニル−3−[(S)−ピ
ロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
リン−2−オン(0.21g:0.7mmol)、2−
(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチルト
シレ−ト(0.23g:0.7mmol)、無水炭酸カ
リウム(0.15g:1.1mmol)をアセトニトリ
ル(10ml)中、還流下に1.5時間撹拌した。冷却
後反応液を氷水にあけ、クロロホルム(50ml,20
ml)で抽出し、無水炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−(溶離液:クロロホルム/メタノ−ル=
100/1−30/1)に付し、淡黄色非晶質物質とし
て表題化合物0.27g(収率87%)を得た。
【0047】[α]D 27.9:+34.9°(C=0.9
5,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.80−1.92(1
H,m),2.09−2.23(1H,m),2.38
−2.70(8H,m),3.13−3.20(2H,
m),3.25−3.38(3H,m),6.54(1
H,d,J=7.33Hz),6.70(1H,d,J
=7.93Hz),6.90−7.35(10H,
m),7.76(1H,s) MS m/z :439(C293022+H)
【0048】(実施例3)(+)−3−フェニル−3−
[(S)−1−(3−フェニルプロピル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0049】(+)−3−フェニル−3−[(S)−ピ
ロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
リン−2−オン(0.30g:1.0mmol)、3−
フェニルプロピルブロミド(0.20g:1.0mmo
l)、無水炭酸カリウム(0.42g:3.0mmo
l)をアセトニトリル(20ml)中、還流下に1.5
時間撹拌した。冷却後反応液を氷水にあけ、酢酸エチル
で抽出し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水炭酸カリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶離液:ヘキ
サン/酢酸エチル=1/3−1/5)に付し、白色非晶
質物質として表題化合物0.27g(収率67%)を得
た。
【0050】[α]D 27.3:+14.8°(C=0.9
1,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.73−1.90(3
H,m),2.07−2.21(1H,m),2.28
−2.65(8H,m),3.21−3.45(3H,
m),6.57(1H,d,J=7.32Hz),6.
94(1H,t,J=7.32Hz),7.04(1
H,t,J=7.32Hz),7.08−7.39(1
1H,m),8.06(1H,s) MS m/z :411(C28302O+H)
【0051】(実施例4)(+)−3−[(S)−1−
(2−フェノキシエチル)ピロリジン−3−イル]−3
−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0052】実施例3に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.30g:1m
mol)と2−フェノキシエチルブロミド(0.21
g:1mmol)より、淡黄色非晶質物質として表題化
合物0.11g(収率27%)を得た。
【0053】[α]D 27.7:+21.4°(C=0.5
8,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.79−1.92(1
H,m),2.08−2.22(1H,m),2.37
−2.94(6H,m),3.22−3.45(3H,
m),4.04−4.08(2H,m),6.55(1
H,d,J=7.93Hz),6.86−7.34(1
3H,m),7.90(1H,s) MS m/z :413(C272822+H)
【0054】(実施例5)3−[(S)−1−[3−
(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)プロピ
ル]ピロリジン−3−イル]−3−フェニル−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0055】実施例2に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.09g:0.
3mmol)と3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−
5−イル)プロピルトシレ−ト(0.11g:0.33
mmol)より、シロップ状化合物として表題化合物
0.11g(収率81%)を得た。
【0056】1H−NMR(CDCl3)δ:1.69−
1.91(3H,m),2.10−2.20(1H,
m),2.30−2.67(8H,m),3.16(2
H,t,J=8.55Hz),3.23−3.44(3
H,m),4.53(2H,t,J=8.55Hz),
6.56(1H,d,J=7.32Hz),6.68
(1H,d,J=7.93Hz),6.87−7.39
(10H,m),8.00(1H,s) MS m/z :453(C303222+H)
【0057】(実施例6)3−[(S)−(4−メチル
ペンテ−3−ニル)ピロリジン−3−イル]−3−フェ
ニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0058】実施例3に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.26g:0.
9mmol)と5−ブロモ−2−メチル−2−ペンテン
(0.15g:0.9mmol)よりシロップ状化合物
として表題化合物0.05g(収率25%)を得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3)δ:1.59
(3H,s),1.69(3H,s),1.77−1.
89(1H,m),2.12−2.70(9H,m),
3.22−3.45(3H,m),5.07−5.13
(1H,m),6.59(1H,d,J=7.32H
z),6.92−6.97(1H,m),7.02−
7.36(7H,m),8.39(1H,s) MS m/z :375(C25302O+H)
【0060】(実施例7)3−フェニル−3−[(S)
−1−(シクロプロピルメチル)ピロリジン−3−イ
ル)]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0061】実施例3に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.21g:0.
7mmol)とブロモメチルシクロプロパン(0.11
g:0.8mmol)よりシロップ状化合物として表題
化合物0.05g(収率21%)を得た。
【0062】1H−NMR(CDCl3)δ:0.39
(2H,t,J=5.49Hz),0.69−0.74
(2H,m),1.21−1.25(1H,m),2.
13−2.18(2H,m),2.83(2H,d,J
=7.33Hz),3.06−3.50(7H,m),
6.66(1H,d,J=7.94Hz),6.92
(1H,t,J=7.32Hz),7.02−7.08
(1H,m),7.16−7.29(6H,m)8.1
3(1H,s) MS m/z :347(C23262O+H)
【0063】(実施例8)3−フェニル−3−[(S)
−1−(2−シクロプロピルエチル)ピロリジン−3−
イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0064】実施例2に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.14g:0.
5mmol)とトシル酸 2−シクロプロピルエチル
(0.13g:0.6mmol)よりシロップ状化合物
として表題化合物0.14g(収率81%)を得た。
【0065】1H−NMR(CDCl3)δ:0.02−
0.04(2H,m),0.39−0.43(2H,
m),0.60−0.69(1H,m),1.35(2
H,q,J=7.32Hz),1.77−1.89(1
H,m),2.02−2.71(7H,m),3.21
−3.39(3H,m),6.57(1H,d,J=
7.32Hz),6.92−6.97(1H,m),
7.05(1H,t,J=7.32Hz),7.11−
7.40(6H,m),8.03(1H,H,s) MS m/z :361(C24282O+H)
【0066】(実施例9)(+)−3−フェニル−3−
[(S)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−3
−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
【0067】(+)−3−フェニル−3−[(S)−ピ
ロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
リン−2−オン(0.2g:0.4mmol)とm−ト
ルアルデヒド(0.05g:0.4mmol)、ホウ素
化水素三酢酸ナトリウム(0.17g:0.8mmo
l)、酢酸(0.02g)をテトラヒドロフラン(10
ml)中室温下1.5時間撹拌した。反応液を氷水にあ
け、水酸化ナトリウム水溶液で塩基性とし、クロロホル
ムで抽出、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去して得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/メタノー
ル=100/1から10/1)に付し、非晶質化合物と
して表題化合物を0.09g(収率58%)得た。
【0068】[α]D 27.5:+28.9°(C=1.8
5,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.78−1.91(1
H,m),2.06−2.20(1H,m),2.29
−2.44(2H,m),2.33(3H,s),2.
49−2.65(2H,m),3.20−3.60(5
H,m),6.58(1H,d,J=7.33Hz),
6.92−6.97(1H,m),7.02−7.39
(11H,m),8.23(1H,s) MS m/z :397(C27282O+H)
【0069】(実施例10)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(4−メトキシ−3−メチルベンジ
ル)ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H
−キノリン−2−オン
【0070】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.
4mmol)と3−メチル−p−アニスアルデヒド
(0.06g:0.4mmol)から非晶質化合物とし
て表題化合物を0.11g(収率64%)得た。
【0071】[α]D 26.5:+28.2°(C=2.1
8,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.80−1.88(1
H,m),2.08−2.60(5H,m),2.20
(3H,s),3.22−3.55(5H,m),3.
81(3H,s),6.54(1H,d,J=7.32
Hz),6.74(1H,d,J=8.45Hz),
6.91−7.33(10H,m),7.66(1H,
s) MS m/z :427(C283022+H)
【0072】(実施例11)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(3−メトキシベンジル)ピロリジン
−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2
−オン
【0073】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.
4mmol)とm−アニスアルデヒド(0.06g:
0.4mmol)より、非晶質化合物として表題化合物
を0.11g(収率64%)得た。
【0074】[α]D 27.5:+37.5°(C=2.8
4,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.78−1.90(1
H,m),2.08−2.21(1H,m),2.29
−2.41(2H,m),2.55−2.59(2H,
m),3.21−3.60(5H,m),3.80(3
H,s),6.54(1H,d,J=6.71Hz),
6.76−6.80(1H,m),6.88−7.34
(11H,m),7.70(1H,s) MS m/z :413(C272822+H)
【0075】(実施例12)(+)−3−フェニル−3
−[[(S)−1−(5−メチルフラン−2−イル)メ
チル]ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノリン−2−オン
【0076】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.4
mmol)と5-メチルフルフラール(0.04g:
0.4mmol)より、油状物質として表題化合物を
0.08(収率51%)得た。
【0077】[α]D 27.8:+15.5°(C=0.7
9,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.70−1.95(1
H,m),2.00−2.36(2H,m),2.25
(3H,s),2.37−2.58(2H,m),2.
60−2.78(1H,m),3.12−3.72(5
H,m),5.86(1H,brs),6.00(1
H,d,J=3.05Hz),6.56(1H,d,J
=7.32Hz),6.84−7.40(8H,m),
7.74−8.10(1H,brs) MS m/z :387(C252622+H)
【0078】(実施例13)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(3−ニトロベンジル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0079】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.15g:0.5
mmol)と3-ニトロベンズアルデヒド(0.08
g:0.5mmol)より、油状物質として表題化合物
を0.12g(収率54%)得た。
【0080】[α]D 28.2:+23.1°(C=1.1
6,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.74−1.96(1
H,m),2.04−2.44(3H,m),2.45
−2.78(2H,m),3.10−3.79(5H,
m),6.56(1H,d,J=7.94Hz),6.
84−7.52(9H,m),7.60(1H,d,J
=7.32Hz),7.76−8.03(1H,br
s),8.09(1H,d,J=7.94Hz),8.
16−8.30(1H,m) MS m/z :428(C262533+H)
【0081】(実施例14)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(3−アミノベンジル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0082】実施例13の(+)−3−[(S)−1−
(3−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イル]−3−
フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン(0.08g:0.17mmol)、10%パラジウ
ム炭素、1規定塩酸(0.17ml)およびエタノール
(10ml)の混合物を水素気流下に1.5時間撹拌し
た。不溶物を濾去し、ろ液を減圧下に濃縮、残留物に1
5%水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて
抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:クロロホルム/メタノール=100/1から20
/1)に付し、非晶質化合物として表題化合物を0.0
5g(収率79%)得た。
【0083】[α]D 30.8:+28.3°(C=0.1
6,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.68−1.92(1
H,m),1.98−2.02(1H,m),2.04
−2.72(4H,m),3.10−3.78(7H,
m),6.48−6.62(2H,m),6.63−
6.76(2H,m),6.88−7.46(9H,
m),7.72(1H,s) MS m/z :398(C26273O+H)
【0084】(実施例15)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(2−ピリジルメチル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0085】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.4
mmol)とピリジン 2−アルデヒド(0.05g:
0.5mmol)より、黄色シロップ状化合物として表
題化合物0.11g(収率71%)を得た。
【0086】[α]D 29.3:+18.1°(C=2.0
5,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.74−1.92(1
H,m),2.11−2.24(1H,m),2.33
−2.48(2H,m),2.54−2.74(2H,
m),3.24−3.49(3H,m),3.66−
3.78(2H,m),6.54(1H,d,J=7.
32Hz),6.92−7.37(10H,m),7.
60−7.69(2H,m),8.52(1H,d,J
=4.27Hz) MS m/z :384(C25253O+H)
【0087】(実施例16)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0088】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.4
mmol)とピリジン−3−アルデヒド(0.04g:
0.4mmol)より、非晶質化合物として表題化合物
を0.08g(収率54%)得た。
【0089】[α]D 28.9:+27.4°(C=0.4
9,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.63−1.98(1
H,m),2.02−2.21(1H,m),2.25
−2.43(2H,m),2.56(2H,t,J=
6.71Hz),3.10−3.69(5H,m),
6.56(1H,d,J=7.94Hz),6.83−
7.43(9H,m),7.47(1H,d,J=7.
32Hz),7.81−8.11(1H,brs),
8.36−8.59(2H,m) MS m/z :384(C25253O+H)
【0090】(実施例17)(+)−3−フェニル−3
−[(S)−1−(4−ピリジルメチル)ピロリジン−
3−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−
オン
【0091】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.4
mmol)とピリジン−4−アルデヒド(0.04g:
0.4mmol)より、非晶質化合物として表題化合物
を0.11g(収率69%)得た。
【0092】[α]D 29.1:+22.6°(C=0.7
7,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.59−1.96(1
H,m),2.05−2.24(1H,m),2.36
(2H,d,J=7.32Hz),2.57(2H,
t,J=6.71Hz),3.11−3.69(5H,
m),6.56(1H,d,J=6.71Hz),6.
83−7.43(10H,m),7.93(1H,
s),8.39−8.59(2H,m) MS m/z :384(C25253O+H)
【0093】(実施例18)(+)−3−[(S)−1
−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)
メチル]ピロリジン−3−イル]−3−フェニル−3,
4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【0094】実施例9に準じて、(+)−3−フェニル
−3−[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(0.12g:0.4
mmol)と2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−アル
デヒド(0.06g:0.4mmol)より、非晶質化
合物として表題化合物を0.05g(収率30%)得
た。
【0095】[α]D 29.3:+23.6°(C=0.5
1,CHCl31 H−NMR(CDCl3)δ:1.70−1.96(1
H,m),1.98−2.20(1H,m),2.22
−2.80(4H,m),3.02−3.58(7H,
m),4.54(2H,t,J=8.55Hz),6.
56(1H,d,J=7.32Hz),6.62−6.
76(2H,m),6.82−7.42(9H,m),
7.78−8.06(1H,brs) MS m/z :425(C282822+H)
【0096】
【化6】
【0097】(参考例1)(+)−3−フェニル−3−
[(S)−ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ
−1H−キノリン−2−オン
【0098】アルゴン気流下、3−フェニル−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(3.66g:1
6.4mmol)のテトラヒドロフラン(120ml)
溶液に、氷浴下、n−ブチルリチウム−ヘキサン溶液
(20.1ml:32.8mmol;1.63M溶液)
を5分間かけて滴下し、10分間撹拌した。反応液に
(S)−N−トシル−3−ピロリジニルトシレ−ト
(6.48g:16.4mmol)(特開平2−282
360号公報参照)の結晶を加え還流下、1時間撹拌し
た。冷却後、反応液に氷水、続いて飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、クロロホルム(100ml,50m
l)で抽出し、無水炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1か
ら3/2)に付し、3−フェニル−3−[(S)−(1
−トシル)ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒドロ
−1H−キノリン−2−オンを無色非晶質として5.4
1g(収率74%)得た。この化合物は2つのジアステ
レオマ−の混合物であり、1H−NMRよりその比率は
14/86であった。
【0099】続いて、3−フェニル−3−[(S)−
(1−トシル)ピロリジン−3−イル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン(5.25g:16.
4mmol)、フェノ−ル(5.30g)と47%臭化
水素酸(50ml)の混合物を還流下に1.5時間攪拌
した。冷却後、混合物をイソプロピルエ−テル(100
ml、50ml)で抽出し、続いて水層を8規定水酸化
ナトリウム水溶液で、pH12とし、クロロホルム(1
00ml,50ml)で抽出し、無水炭酸カリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去して得られた残留物に酢酸エチ
ルを加え、析出した結晶性化合物を濾取し、酢酸エチル
で洗浄し、乾燥し、白色結晶性粉末として、表題化合物
を1.86g(収率54%)得た。
【0100】融点:175.0−175.5℃ [α]D 29.1:+46.8°(C=1.04,CHC
31 H−NMR(CDCl3)δ:1.76−1.95(2
H,m),2.69−3.03(5H,m),3.27
−3.41(2H,m),6.60(1H,d,J=
7.32Hz),6.90−6.95(1H,m),
7.01−7.33(7H,m),7.75−8.50
(1H,br)
【0101】(参考例2)2−(2,3−ジヒドロベン
ゾフラン−5−イル)エチルトシレ−ト
【0102】2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5
−イル)エタノ−ル(33.5g:0.204mol)
(特開平2−282360号公報参照)、トリエチルア
ミン(31ml)のテトラヒドロフラン(400ml)
溶液に氷冷下トシルクロリド(38.9g:1.1等
量)を加えた後、室温下撹拌した。反応液に水−エ−テ
ルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水炭酸ナト
リウムで乾燥した。有機層を減圧下留去して得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶離液:
ヘキサン/酢酸エチル=6/1から3/1)に付し、表
題化合物を49.18g(収率76%)得た。
【0103】1H−NMR(CDCl3)δ:2.44
(3H,s),2.87(2H,t,J=7.32H
z),3.14(2H,t,J=8.55Hz),4.
15(2H,t,J=7.32Hz),4.54(2
H,td,J=8.55,3.05Hz),6.65
(1H,d,J=7.93Hz),6.82(1H,d
d,J=7.93,1.83Hz),6.94(1H,
s),7.28(2H,d,J=8.55Hz),7.
69(2H,d,J=8.55Hz)
【0104】(参考例3)2,3−ジヒドロ−5−ホル
ミルベンゾフラン
【0105】2、3−ジヒドロベンゾフラン(10.6
5g:0.089mol)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(70ml)溶液にオキシ塩化リン(15.5g:
0.101mol)及びN,N−ジメチルホルムアミド
(45ml)から調製したビルスマイヤ−試薬を100
から105℃で2時間かけて加えた後、同温度で8時間
撹拌した。冷却後反応液を氷水にあけ、8規定水酸化ナ
トリウム水溶液によりアルカリ性とし、酢酸エチル−エ
−テルの混合溶媒で抽出した。有機層を3回水洗し、さ
らに飽和食塩水で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥した。有
機層を減圧下留去して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル
=5/1)に付し、淡黄色油状化合物として表題化合物
を得た。
【0106】1H−NMR(CDCl3)δ:3.27
(2H,t,J=8.55Hz),4.69(2H,
t,J=8.55Hz),6.88(1H,d,J=
8.55Hz),7.67(1H,d,J=7.94H
z),7.75(1H,d,J=1.22Hz),9.
83(1H,s)
【0107】(参考例4)3−(2,3−ジヒドロベン
ゾフラン−5−イル)アクリル酸エチル
【0108】ジエチルホスホノ酢酸エチルエステル
(1.58g:7.05mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液を室温下、60%油性水素化ナトリ
ウム(0.27g:6.73mmol)のテトラヒドロ
フラン(25ml)懸濁液に加え、次いでテトラヒドロ
フラン還流下に10分間撹拌した。冷却後2,3−ジヒ
ドロ−5−ホルミルベンゾフラン(0.95g:6.4
1mmol)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液を
加え、還流下に2時間撹拌した。冷却後反応液に氷を加
え、エ−テルで抽出した。エ−テル層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去して表題化合物1.38g(収率98%)を得
た。
【0109】1H−NMR(CDCl3)δ:1.33
(3H,t,J=7.33Hz),3.22(2H,
t,J=8.55Hz),4.25(2H,q,J=
7.33H),4.62(2H,t,J=8.55H
z),6.27(1H,d,J=15.87Hz),
6.78(1H,d,J=8.54Hz),7.27−
7.32(1H,m),7.40(1H,s),7.6
3(1H,d,J=15.87Hz)
【0110】(参考例5)3−(2,3−ジヒドロフラ
ン−5−イル)プロピオン酸エチル
【0111】3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5
−イル)アクリル酸エチルエステル(1.38g:6.
4mmol)のエタノ−ル(30ml)溶液に10%パ
ラジウム炭素(0.20g)を加え、水素気流下で撹拌
した。計算量の水素消費後、濾過し、濾液を減圧濃縮
し、無色油状物として表題化合物1.36g(収率96
%)を得た。
【0112】1H−NMR(CDCl3)δ:1.24
(3H,t,J=7.33Hz),2.57(2H,
t,J=8.55Hz),2.87(2H,t,J=
7.94Hz),3.17(2H,t,J=8.55H
z),4.12(2H,q,J=7.33Hz),4.
54(2H,t,J=8.55Hz),6.69(1
H,d,J=8.55Hz),6.92(1H,d,J
=7.93Hz),7.04(1H,s)
【0113】(参考例6)3−(2,3−ジヒドロベン
ゾフラン−5−イル)プロパノ−ル
【0114】アルゴン気流下、水素化アルミニウムリチ
ウム(0.28g:7.35mmol)のテトラヒドロ
フラン(20ml)懸濁液に氷冷下、3−(2,3−ジ
ヒドロフラン−5−イル)プロピオン酸エチルエステル
(1.35g:6.13mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液を5分間かけて滴下し、同温度で
4.5時間撹拌した。反応液に水(0.5ml)を、次
いで8規定水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を注意深
く加えた後不溶物をセライトにより除去した。濾液を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、無色油状物として表題化合物
0.98g(収率90%)を得た。
【0115】1H−NMR(CDCl3)δ:1.51
(1H,s),1.86(2H,q),2.64(2
H,t),3.17(2H,t),3.66(2H,
t),4.54(2H,t),6.70(1H,d),
6.93(1H,d),7.03(1H,s)
【0116】(参考例7)3−(2,3−ジヒドロベン
ゾフラン−5−イル)プロピルトシレ−ト
【0117】3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5
−イル)プロパノ−ル(0.97g:5.44mmo
l)、トリエチルアミン(1.1ml:7.1mmo
l)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に氷冷下ト
シルクロリド(1.35g:7.1mmol)を数回に
分けて加え、室温下撹拌した。反応液を氷水にあけ、エ
−テルにより抽出した。エ−テル層を水、飽和食塩水で
順次洗浄後、無水炭酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)
に付し、無色油状物として表題化合物1.42g(収率
79%)を得た。
【0118】1H−NMR(CDCl3)δ:1.85−
1.96(2H,m),2.46(3H,s),2.5
7(2H,t,),3.14(2H,t),4.02
(2H,t),4.52(2H,t),6.64(1
H,d),6.79(1H,d),6.90(1H,
s),7.34(2H,d),7.78(2H,d)
【0119】
【化7】
【0120】
【発明の効果】1.摘出モルモット回腸縦走筋に対する
ムスカリンM3拮抗作用 ハートレイ系モルモットの後頭部を殴打、放血して屠殺
し、直ちに腸間膜を切除しながら回腸を摘出した。回腸
中の内容物を十分に洗浄後、その内腔に直径5から7m
mのガラス棒を挿入し、腸管膜付着部に沿って縦走筋の
みをカミソリで切断し、綿棒を縦走筋と輪状筋の境界部
に当て、組織が乾燥しないように注意しながら縦走筋を
剥離し標本とした。この標本を37℃で保温し、95%
2−5%CO2を通じたクレブス炭酸緩衝液で満たした
10mlオルガンバスに静止張力1gで懸垂した後、6
0分間の安定期間をおいた。カルバコールによる収縮反
応を累積法を用い、10-9Mより公比3で等張性に測定
した。測定後速やかに標本を洗浄し、次の収縮反応まで
45分間の安定期間をおいた。カルバコールによる収縮
反応のEC50が安定した時点をコントロールとした。ま
た、被験化合物は、カルバコ−ル適用の15分前に適用
し、被験化合物の親和性(pA2)は、シルド法(Arunl
akshana, O. and Schild, H. O.: Brit. J. Pharmaco
l., 14, 48-58(1959))により求めた。結果を表1に示
す。
【0121】2.摘出モルモット膀胱に対するムスカリ
ンM3拮抗作用 ハートレイ系雄性モルモットの後頭部を殴打、放血して
屠殺し、開腹した後、下腹部に見える膀胱の尖部をピン
セットで軽く摘み上げながら***部で切断して摘出
し、栄養液中に浸した。正中に切開した後、長さ10〜
15mm、幅3〜5mmの筋縦割条片とした。その後、
粘膜組織を眼科用ハサミで剥離し、標本として用いた。
この標本を37℃で保温し95%O2−5%CO2を通じ
たクレブス炭酸緩衝液で満たした10mlマグヌス槽に
静止張力1gで懸垂した後、60分間の安定期間をおい
た。カルバコールによる収縮反応を累積法を用い、10
-8Mより公比3で等張性に測定した。測定後速やかに標
本を洗浄し、次の収縮反応まで45分間の安定期間をお
いた。カルバコールによる収縮反応のEC50が安定した
時点をコントロールとした。また被験化合物は、カルバ
コ−ル適用の15分前に適用した。なお被験化合物の親
和性(pA2)は、回腸の場合と同様にして求めた。結
果を表1に示す。
【0122】3.摘出モルモット気管に対するムスカリ
ンM3拮抗作用 ハートレイ系雄性モルモットの後頭部を殴打、放血して
屠殺し、結合組織などを切除しながら頸部気管を摘出し
た。その後、食道及び残った結合組織を切断し、気管軟
骨2個間隔で切除し、標本とした。この標本を37℃で
保温し95%O2−5%CO2を通じたインドメタシン
(1μM)を含むクレブス炭酸緩衝液で満たした5ml
マグヌス槽に、静止張力1gで懸垂した後、60分間の
安定期間をおいた。カルバコールによる収縮反応を累積
法を用い、1濃度7分間隔で10-8Mより公比3で等尺
性に測定した。測定後速やかに標本を洗浄し、次の収縮
反応まで60分間の安定期間をおき、カルバコールによ
る収縮反応のEC50が安定した時点をコントロールとし
た。また被験化合物は、カルバコ−ル適用の15分前に
適用した。なお被験化合物の親和性(pA2)は、回腸
の場合と同様にして求めた。結果を表1に示す。
【0123】4.摘出モルモット左心房に対するムスカ
リンM2拮抗作用 ハートレイ系モルモットの後頭部を殴打、放血して屠殺
し、直ちに心肺を摘出した後、肺、結合組織等、心室の
順に切除し、左心房と右心房に切断し標本とした。この
標本を32℃で保温し、95%O2−5%CO2を通じた
クレブス炭酸緩衝液で満たした10mlオルガンバスに、
静止張力0.5gで懸垂した。その後、フィールド電気
刺激(4Hz,2msec,1.5×閾値電圧)による収縮を測
定した。60分間の安定期間をおいた後、カルバコ−ル
による抑制反応を累積法を用い1濃度90秒間隔で10
-8Mより公比3で等尺性に測定した。測定後速やかに標
本を洗浄し、次の抑制反応まで45分間の安定期間をお
いた。なおカルバコールによる抑制反応のEC50が安定
した時点をコントロールとし、被験化合物はカルバコ−
ル適用の30分前に適用した。被験化合物の親和性(p
2)は、回腸の場合と同様にして求めた。結果を表1
に示す。
【0124】本発明化合物は、表1に示すようにムスカ
リンM2受容体と比較しムスカリンM3受容体に、中でも
とりわけ回腸のムスカリンM3受容体に極めて選択的な
拮抗活性を示した。
【0125】
【表1】
【0126】以上のように、本発明化合物は、ムスカリ
ンM3受容体が関与する疾患、特に、過敏性腸症候群、
機能性ディスペプシア、痙性大腸炎、憩室炎等の消化器
疾患;薬剤投与に起因する悪心及び嘔吐、動揺病、メニ
ュエ−ル病等の中枢性疾患;尿失禁、頻尿等の泌尿器疾
患;慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、肺繊維症
及び鼻炎等の呼吸器疾患に対する予防又は治療剤として
有用であり、中でも回腸のムスカリンM3受容体が関与
する疾患である消化器疾患の予防又は治療剤として特に
有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 13/10 A61P 13/10 25/04 25/04 C07D 401/14 C07D 401/14 405/14 405/14 Fターム(参考) 4C063 CC76 DD03 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 GA06 MA01 NA14 ZA28 ZA66 ZA81

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Rは−A−W−B基(Aは分岐していてもよい
    低級アルキレン基を表し、Wは存在しないか酸素原子を
    表し、Bは低級シクロアルキル基又は環上に1又は2以
    上の置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基
    若しくはフリル基を表す。)又は分岐していてもよい炭
    素数5から10のアルケニル基を表す。]で表されるキ
    ノリン化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】Aがエチレン基、トリメチレン基、テトラ
    メチレン基である請求項1記載の化合物又はその薬理学
    的に許容される塩。
  3. 【請求項3】Bがフェニル基、2,3−ジヒドロベンゾ
    フラン−5−イル基、シクロプロピル基、3−メチルフ
    ェニル基、4−メトキシ−3−メチルフェニル基、3−
    メトキシフェニル基、5−メチルフラン−2−イル基、
    3−ニトロフェニル基、3−アミノフェニル基、ピリジ
    ル基である請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学
    的に許容される塩。
  4. 【請求項4】一般式 【化2】 [式中、Rは−A−W−B基(Aは分岐していてもよい
    低級アルキレン基を表し、Wは存在しないか酸素原子を
    表し、Bは低級シクロアルキル基又は環上に1又は2以
    上の置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基
    若しくはフリル基を表す。)又は分岐していてもよい炭
    素数5から10のアルケニル基を表す。]で表されるキ
    ノリン化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成
    分とする医薬組成物。
  5. 【請求項5】ムスカリンM3受容体が関与する疾患に対
    する予防又は治療剤である請求項4記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】一般式 【化3】 [式中、Rは−A−W−B基(Aは分岐していてもよい
    低級アルキレン基を表し、Wは存在しないか酸素原子を
    表し、Bは低級シクロアルキル基又は環上に1又は2以
    上の置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基
    若しくはフリル基を表す。)又は分岐していてもよい炭
    素数5から10のアルケニル基を表す。]で表されるキ
    ノリン化合物又はその薬理学的に許容される塩有効成分
    とするムスカリンM3受容体拮抗剤。
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