JP2000225846A - 荷室開閉機構 - Google Patents

荷室開閉機構

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JP2000225846A
JP2000225846A JP11026717A JP2671799A JP2000225846A JP 2000225846 A JP2000225846 A JP 2000225846A JP 11026717 A JP11026717 A JP 11026717A JP 2671799 A JP2671799 A JP 2671799A JP 2000225846 A JP2000225846 A JP 2000225846A
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Japan
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wing
luggage compartment
roof
cylinder device
side panel
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JP11026717A
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Isamu Nakamura
勇 中村
Hiroyuki Tabata
裕之 田端
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Maruyasu KK
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Maruyasu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウイングを回動させる荷室開閉機構の軽量化
を図ること。 【解決手段】 車幅方向に移動可能な支持体9にウイン
グの上サイドパネル(7a)とシリンダ装置(11)を取り
つけ、上サイドパネル(7a)の回動中心(10a)の下方
にシリンダ装置(11)の回動中心(11a )を設定すると
ともに、斜め下向きに延びるシリンダ装置(11)のロッ
ド先端部(11b )を上サイドパネル(7a)に接続(枢
支)し、シリンダ装置(11)のロッドが伸びることによ
ってそのシリンダ装置(11)がウイングを伴って上方に
回動するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の荷室側面を
形成するウイングを回動させる荷室開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ルーフパネル、左右のサイドパネル及び
前後のパネルで形成された箱状の荷室を備えたトラック
が知られている。この種のトラックのうち特に大型車で
は、クレーンやフォークリフトを使用した荷役作業の便
を図るうえから荷室の屋根と壁部を除去若しくは待避位
置に移動して荷台上部を開放したいとの要請がある。そ
こで、ウイングを上方に回動操作して荷室側面を開き、
かつ、上に持ち上げたウイングを支柱ごと荷台の片側に
移動できるようにした荷室開閉装置を備えたトラックが
開発された(例えば、特開昭63−41238号公報参
照)。この場合、荷室上部において車両前後方向に延び
る支軸にウイングが取り付けられており、その支軸に直
結するギヤードモータの回転によりウイングを回動させ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大型車にな
るとウイングも大型化し、ウイングの回動に大きなトル
クを要するのでギヤードモータがパワー不足になり易
い。このギヤードモータの大型化は重量増を招くばかり
でなく、車両の重心位置を高くするのであまり大きくす
ることは好ましくない。また、ウイングの支軸を伝達ト
ルクに応じて太くする必要があるので、全体重量が益々
増えるという問題がある。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ウイングを回動させる荷
室開閉機構の軽量化を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
な荷室開閉機構を創作した。第1の発明は、請求項1に
記載したとおりの構成を有する。この荷室開閉機構は、
図14に模式的に示すように、ウイング(同図にはウイ
ングの上サイドパネル(7a)を示す。)の回動中心(10
a )の下方にシリンダ装置(11)の回動中心(11a )が
あり、斜め下方に延びるシリンダ装置(11)のロッド先
端部(11b )が上サイドパネル(7a)に接続(枢支)さ
れている。したがって、シリンダ装置(11)のロッドが
伸びることによってそのシリンダ装置(11)がウイング
を伴って上方に回動する。なお、支持体(9,10)は、シ
リンダ装置(11)にて上サイドパネル(7a)を上に持ち
上げた状態でそのまま車幅方向に移動することができ
る。
【0006】このように、従来例のギヤードモータに代
えて、シリンダ装置を利用することにより、機構の簡素
化と軽量化が図られる。また、ウイングにトルク伝達を
するための支軸が不要になるので、軸受に代えて簡素か
つ安価なヒンジを使用することができ、しかも、ウイン
グを回動させるときにはシリンダ装置のロッド先端部に
てウイングの基端部から離れた位置を支えることになる
から支持が安定する。なお、このシリンダ装置はウイン
グが閉位置にあるときには下方に回動した状態になり、
開き位置にあるときよりも重心位置が低くなっている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は、箱状の荷室を有する車両(大
型トラック)の斜視図である。荷室1は、荷台2の後端
部に立設された後フレーム3に取り付けられている後部
扉4と、後部扉4に対向する荷台前部に立設された前フ
レーム5の壁面と、荷台側部に設けられた左右のあおり
6と、各あおり6の上方に位置する左右のウイング7
と、荷台2を被うルーフ8とにより断面が略矩形の箱状
に形成されている。この荷室1には、詳しくは後述する
が、ウイング7とルーフ8を移動して荷台上部を開放す
る荷室開閉装置が荷室中心線に対して左右対称に備えら
れている。以下、各部について詳しく説明する。
【0008】図2は、ウイング7を上に持ち上げた状態
の荷室1の斜視図である。同図に示すように、後フレー
ム3は荷室1の後部骨格をなすものであって形鋼等で門
形に形成され、左右の支柱3aが荷台2の後部コーナー
付近に起立状にして固設されている。左右の支柱3aの
上端部にわたした横部材3bには車幅方向に延びるレー
ル3c(次述する)が設けられ、このレール3cにいわ
ば自走台車となる支持部材9が移動可能に装着されてい
る。なお、後フレーム3は、後方側(荷室外側)に、レ
ール3cや支持部材9を保護するとともに隙間を塞いで
見栄えを良くするための外板3dを有している。図3は
この外板3dを取り外した(後フレーム3を縦断面にし
た)状態で荷室開閉装置を説明する図であり、図4は図
3の要部拡大図であり、図5は図4に対応する部分を表
す荷室1の一部側面図である。
【0009】上記のレール3cは、図5に示すように、
断面が略矩形の溝を有しており、この溝内を、支持部材
9に回動自在に取り付けられた車輪9aが転動できるよ
うに形成されている。支持部材9にはウォームギヤ式の
ギヤードモータ9bがマウントされており、ギヤードモ
ータ9bのウォームホイール側の軸端に装着されたスプ
ロケット9cが、横部材3bの上面に固定されて車幅方
向に延びるチェーン3eに噛み合っていて、ギヤードモ
ータ9bが回ることによって支持部材9が移動する。上
記のチェーン3eはラック等の適宜な案内部材に代える
ことができ、また、ウォームギヤ式のギヤードモータ9
bに代えて適宜な駆動装置を使用し得るが、運転時以外
はスプロケット9cの回動を阻止できるものが好まし
い。
【0010】レール3cには、二台の支持部材9が装着
されている。なお、便宜上同一符号を付したこれらの支
持部材9は、図示したように左右反対勝手(荷室中心線
に対して左右対称)のものが対をなしている。さらに、
荷室1の前部骨格を形成する前フレーム5の横部材5b
に、レール3cと平行に延びるレール(図示省略)が設
けられており、このレールにも後フレーム3と同様の構
成で左右一対の支持部材9が車幅方向に移動可能に装着
されている。荷室上部において、左右2組に分かれたこ
れらの支持部材9によって左右2本の梁10が車幅方向
に移動可能に支持されている。
【0011】これら2本の梁10は両端が上記支持部材
9にそれぞれ固着されており、後フレーム3と前フレー
ム5の上端部にわたすようにして設けられて荷室1のほ
ぼ全長にわたって車両前後方向に延びている。そして、
各梁10の両端付近に位置する支持部材9のスプロケッ
ト(駆動輪)9c同士が、その梁10と平行に延びる連
結軸(回転軸)9dにて連結されている。この連結軸9
dは、図示省略の軸受を介して梁10に回転自在に支持
されるとともに、適宜な継手を有する連結構造とされて
いるので、寸法誤差を吸収して滑らかに回転することが
でき、かつ、組み付けも容易である。
【0012】すなわち、上記のスプロケット9cが駆動
輪となっており、別々の駆動源に接続された一組(前後
一対)の駆動輪(スプロケット9c)が一の連結軸9d
に連結されて常に同調回転する、単純で故障し難い、確
実な構成とされている。本実施例の移動手段は上記のよ
うに構成される。なお、支持部材9と梁10が本発明で
いう支持体である。
【0013】上記の左右の梁10に左右のウイング7が
それぞれ複数のヒンジ10aを介して回動自在に取り付
けられている。ウイング7は、上サイドパネル7aと下
サイドパネル7bとがヒンジ7cで曲げ伸ばし自在に連
結された二つ折り可能な構造とされており、ヒンジ10
aは上サイドパネル7aの基端部側を支持している。そ
して、ウイング7の前後両端部には、上サイドパネル7
aと支持部材9との間に駆動手段としてのシリンダ装
置、具体的には油圧シリンダ11がそれぞれ介装されて
いる。各油圧シリンダ11の基端部は、ヒンジ10a
(上サイドパネル7aの回動中心)より下方位置で支持
部材9に取り付けられる取付ピン11aを介して回動自
在に支持され、ロッド先端は上サイドパネル7aの先端
部側(ヒンジ7c付近)にピン11bを介して接続(枢
支)されている。すなわち、ピン11a及び11bが油
圧シリンダ11の回動中心となる。
【0014】この油圧シリンダ11は、図4のウイング
7を閉じた状態において、取付ピン11aから下方かつ
荷室外側に向かって、斜め下向きに延びるように配設さ
れており、その位置から油圧シリンダ11が作動してロ
ッド先端が伸びると、油圧シリンダ11は取付ピン11
aを中心にして上方に回動し、ヒンジ10aより上方に
ウイング7全体を持ち上げることができる(図14参
照)。なお、上サイドパネル7aが直立する手前位置に
油圧シリンダ11の回動上限を定めておくのが復帰作動
を滑らかにするうえで好ましい。
【0015】上記の各油圧シリンダ11は、後フレーム
3及び前フレーム5を避けた荷室外側位置に配設され、
回動時にこれらのフレームの構成部材(支柱、桟、パネ
ル等)との干渉が避けられている。本例においては、後
フレーム3側の油圧シリンダ11は、ウイング7を閉じ
たときに、支柱3aと外板3dとが形成する凹所に収ま
るように構成され、前フレーム5側の油圧シリンダ11
についても、前フレーム5と外板5dとが形成する凹所
に収まるように構成されている。各油圧シリンダ11へ
は、図示は省略したが、荷台2下部に配備された油圧ユ
ニットからの油圧ホースが接続されている。この油圧ユ
ニット及び前述のギヤードモータ9bは制御盤(図示省
略)に接続されており、制御盤の指令により所定の手順
で各部を駆動するようになっている。
【0016】なお、油圧シリンダ11の取り付け構造及
び配置については図示した構成に限るものではなく、作
動時に、油圧シリンダと構造物側との干渉を避けるよう
に、取付部の形状等に応じて適宜形状の取付ブラケット
を使用することができる。なお、図示は省略したが、前
記の上サイドパネル7aと下サイドパネル7bとの間
に、適宜なアブソーバが取り付けられ、ウイング回動時
に下サイドパネル7bのばたつきが抑えられている。
【0017】次に、ルーフ8とその取付構造について説
明する。2本の梁10の内側、すなわち前記ヒンジ10
aが取り付けられた面とは反対側の面に多数のヒンジ1
0bが一列に所定のピッチで取り付けられており、これ
らのヒンジ10bが、ルーフ8の左右の枠体8a,8b
の側縁部を開閉動作可能に支持している。
【0018】図10は枠体8a,8bの構造を示す平面
図である。同図に示すように、枠体8a,8bは両者と
もほぼ同じ大きさの矩形で平坦な形状に骨組みされ、枠
体8a,8bの中央の連結部分は、枠体8aの車両前後
方向に延びるシャフト8cが枠体8bのカラー8dに差
し込まれて回動自在に形成されている。かつ、シャフト
8cには付勢手段としてのばね部材8e、具体的には本
例ではコイルバネが装着され、枠体8a,8bを互いに
下方に回動させて山形に折り曲げる(二つに折り畳む)
方向に付勢している。さらに、枠体8aには上記の連結
部分において枠体8bの上にひさし状に張り出す張出部
8fが設けられている。なお、これらの枠体8a,8b
は軽量化のために骨組み構造としたが、板状のものに置
き換えても構わない。
【0019】そして、枠体8aと8bにわたって、柔軟
なシート材18が被着されて二つ折り可能な板状のルー
フ8が形成されている。すなわち、ルーフ8は曲げ伸ば
し自在に連結された左右のルーフパネル8A,8Bから
なり、本例では、両ルーフパネル8A,8Bの表面を形
成する表皮で同時に連結部を被うように一枚物のシート
材18が使用されている。なお、場合によっては、ルー
フパネル8A,8Bの表皮(シート材)とは別の柔軟な
カバー部材によって連結部を被うことにしても良い。
【0020】図11〜図13は、ルーフパネル8A,8
Bの連結部におけるルーフ8の折り曲げ状態と、シート
材18の関係を説明する拡大断面図である。このシート
材18は張出部8fの上下両面にほぼ沿わせるようにし
て取り付けられ、張出部8fの下面側に弛み部分18c
(図12参照)が付与されている。図10及び図11に
示すように、ルーフ8(ルーフパネル8A,8B)がほ
ぼ平坦に開いているときには、シート材18の弛み部分
18cが襞状になって張出部8fの下側に折り込まれる
一方、ルーフパネル8A,8B(枠体8a,8b)が山
形に立ち上がったときには、ほぼ弛みが無くなるよう長
さの設定がなされている。さらに、このシート材18の
弛み部分18cは、長手方向の複数箇所が、シャフト8
cに巻き付けるように取り付けた所定長さの紐部材18
aによって支持されていて、ルーフパネル8A,8Bが
ほぼ平坦に開いたときにシート材18が余って弛み部分
18cが張出部8fから外にはみ出すのが防がれてい
る。
【0021】このように、ルーフ8の屈曲部分を一枚物
のシート材18で被ったから、ヒンジ部分の防水処理を
別途施す必要がない。しかも、屈曲を容易にするために
シート材18に付加した余裕(弛み部分18c)が張出
部8fの下に折り込まれる構成であるので、シート材1
8の前後両端のシール構造が不要若しくは簡素化でき、
外観を悪くすることもない。
【0022】なお、ルーフ8は、閉じ状態にあるとき
(図3参照)、中央が若干盛り上がった傾斜状態に設置
される。これは雨水を流し易くするのと、ルーフ8の屈
曲動作(後述する)を容易にするためである。
【0023】また、左右のあおり6は、荷台側部に取り
付けたヒンジ2bにて上下方向に回動自在に支持されて
いる。これらのあおり6は、手動操作で開け閉めする。
なお、図中の2aは荷台2の床部である。
【0024】次に、上記の荷室開閉装置を備えた荷室1
の開閉構造の動作について、図6〜図9を参照して説明
する。ウイング7とルーフ8とあおり6とで荷室1を閉
じた状態が図3に示されている。この荷室1を開放状態
にするには、先ず荷室1の一側において、前後2台の油
圧シリンダ11をほぼ同時に作動させて各ロッドを伸ば
し、図6及び図7に示すように、ウイング7を徐々に持
ち上げる。
【0025】なお、図14の模式図を見れば、ヒンジ1
0aと取付ピン11aとピン11bとで形成される三角
形の一辺(取付ピン11aとピン11bを結ぶ線分)が
伸びることにより三角形の二辺(リンクを形成する油圧
シリンダ11とウイング7の上サイドパネル7a)がヒ
ンジ10aと取付ピン11aを回動中心にしてスムーズ
に上方に持ち上がることがわかる。ウイング7を持ち上
げたときの油圧シリンダ11のロッド先端の高さ位置
(揚程)は、油圧シリンダ11自体が上方に回動するの
で、ロッド伸長分に油圧シリンダ11の長さをプラスし
た位置になる。図6、図7及び図14において、回動角
度範囲が180°より小さく設定してあるのは往復動作
を確実にするためである。
【0026】ウイング7の上方回動とは別途に、手動操
作であおり6を下ろして(下方に回動させて)荷室1の
側面を開放する。なお、左右のウイング7は独立して開
閉操作が可能である。ところで、支持部材9のスプロケ
ット9cはウォームホイール側の軸端に装着されている
からウォームにより回り止めがなされた状態になってお
り、ウォーム側が回らない限り移動することはないの
で、不用意にルーフ8が移動するのが防止されている。
【0027】そして、例えばクレーンによる荷役作業で
ルーフ8が邪魔になるときには、図7の状態から一方の
梁10をウイング7と共に反対側に移動させ、同時にル
ーフ8を山形に折り畳む。すなわち、ギヤードモータ9
bを所定方向に回転させると、スプロケット9cがチェ
ーン3e上を回転し、支持部材9が走行することによっ
て、支持部材9と共に左右の梁10の間隔が変わり、こ
れに付随してルーフ8が屈曲運動をする。左右の梁10
の間隔を狭めてルーフ8を山形に折り畳んだり、間隔を
拡げてほぼ平坦に戻したり任意に調整できる。その場
合、左右の梁10を同時に移動しても片方ずつ動かして
もどちらでも構わない。
【0028】なお、前述したように、前後に対をなす駆
動輪(スプロケット9c)が連結軸(回転軸)9dにて
連結されて同時に回転するので、梁10の両端の支持部
材9は、移動時のこじれがなくスムーズに動く。また、
ギヤードモータ9bを支持部材9ごとに設けたので駆動
部を小型化できる利点がある。
【0029】図11〜図13は、ルーフ8の折り畳みを
段階的に説明する図である。前述したように、ルーフ8
は枠体8a,8bに装着されたばねバネ部材8eによっ
て、ルーフパネル8A,8Bが山形に折れ曲がる方向に
付勢されているので、比較的小さな駆動力でもってルー
フ8を折り曲げる(折り畳む)ことができ、これによっ
て、作動の確実性が確保される。ルーフ8を折り畳んだ
状態が図8及び図9に示されている。
【0030】また、ルーフ8を元のほぼ平坦な状態に戻
すときには、ギヤードモータ9bを逆転させて左右の梁
10を荷室1の両側位置に移動する。このとき、ルーフ
パネル8A,8Bの回動に伴ってシート材18には弛み
部分18cができるが、ルーフパネル8A,8Bが開き
状態になればシート材18の余った部分は襞状になって
張出部8fの下に折り込まれ、かつ押圧される。したが
って、ルーフパネル8A,8Bの連結部を被うシート材
18の前後両端部からの雨水の浸入が防がれる。
【0031】なお、荷室1の反対側の側面についても、
上記と同様にしてウイング7を持ち上げ、ルーフ8を折
り畳むことができる。折り畳んだウイング7とルーフ8
の位置は、図9に示したように、荷室1の中央部にして
も良い。
【0032】以上詳しく説明したように、本実施形態に
おいては、前後のフレーム3,5が荷台2に固設されて
おり、その状態で、ウイング7を荷室1の上方に持ち上
げたうえで、ルーフ8と共に一側に寄せることができ
る。このように、上方がほぼ全面的に開放された荷台2
は、クレーンやフォークリフトを使用した荷役作業が楽
にできるようになる。なお、後フレーム3は荷台2に固
定されるので、門形であることと相まって強度剛性の確
保が容易であり、その分軽量化を図ることも可能であ
る。また、後フレーム3が門形であるので、後部扉4は
観音開き式の他、上方に巻き上げるシャッター式など適
宜に選択することができる。
【0033】また、本例では、油圧シリンダ11を利用
することにより、機構の簡素化と軽量化が図られてい
る。しかも、ウイング7を回動させるときには油圧シリ
ンダ11のロッド先端部が上サイドパネル7aの先端側
を支える構成であるからウイング7の支持が安定する。
この油圧シリンダ11はウイングが閉位置にあるときに
は下方に回動した状態になり、開き位置にあるときより
も重心位置が低くなるので、従来のギヤードモータを荷
室上部に備えた車両と比べると車両の走行特性を改善し
得る。
【0034】
【発明の効果】本発明にれば、ウイングを回動させる荷
室開閉機構の簡素化と軽量化を図ることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る開閉構造を備えたトラックの荷
室を示す斜視図である。
【図2】ウイングを上に持ち上げた状態の荷室の斜視図
である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3で示した開閉構造を説明する要部拡大図で
ある。
【図5】図4に対応する部分を表す荷室の一部側面図で
ある。
【図6】荷室の開閉構造の動作を説明する図である。
【図7】荷室の開閉構造の動作を説明する図である。
【図8】荷室の開閉構造の動作を説明する図である。
【図9】荷室の開閉構造の動作を説明する図である。
【図10】枠体の構造を示す平面図である。
【図11】ルーフ中央の伸ばし状態を説明する拡大断面
図である。
【図12】ルーフ中央の曲げ伸ばしを説明する拡大断面
図である。
【図13】ルーフ中央の折り曲げ状態を説明する拡大断
面図である。
【図14】油圧シリンダによるウイング回動機構を説明
する模式図である。
【符号の説明】
1 荷室 7 ウイング 7a 上サイドパネル 7b 下サイドパネル 8 ルーフ 9 支持体 10 梁 10a ヒンジ 11 油圧シリンダ 11a 取付ピン 11b ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷室側面を形成するウイングを回
    動させる荷室開閉機構であって、 荷室上部において車幅方向に移動可能に設けられた支持
    体に、ウイングとシリンダ装置がそれぞれ上下に回動可
    能に取り付けられ、かつ該シリンダ装置の回動中心は該
    ウイングの回動中心より下方位置に設定されており、斜
    め下向きに延びる該シリンダ装置のロッド先端部が、下
    方に回動して閉位置にある該ウイングに接続されてなる
    荷室開閉機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107738655A (zh) * 2017-11-10 2018-02-27 中车眉山车辆有限公司 一种铁路货车全开式车门
KR102329784B1 (ko) * 2021-07-21 2021-11-23 (주)한중특장 다양한 형태로 적재함이 개폐되는 구조를 갖는 윙바디 트레일러
KR20230036474A (ko) * 2021-09-07 2023-03-14 (주)한중특장 루프 개폐가 이루어지는 화물 운송용 윙바디 적재함

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