JP2000220712A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2000220712A
JP2000220712A JP11027417A JP2741799A JP2000220712A JP 2000220712 A JP2000220712 A JP 2000220712A JP 11027417 A JP11027417 A JP 11027417A JP 2741799 A JP2741799 A JP 2741799A JP 2000220712 A JP2000220712 A JP 2000220712A
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yoke
disks
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variable transmission
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Tomohito Yamashita
山下  智史
Hiroshi Ishikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨーク20´、20a´と入力側ディスク
2、2Bとの干渉を防止する事により、変速比の大きな
構造を実現可能にする。 【解決手段】 ヨーク20´、20a´の側縁の一部
に、凹部48、48を形成する。そして、押圧装置の作
動に伴って、上記入力側ディスク2、2Bが鎖線位置迄
移動しても、上記ヨーク20´、20a´と入力側ディ
スク2、2Bとが干渉する事を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車用変速機の変速ユニットと
して、或は各種産業機械用の変速機として、それぞれ利
用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図12〜13に
略示する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研
究されている。このトロイダル型無段変速機は、例えば
実開昭62−71465号公報に開示されている様に、
入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力
軸1と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク
4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケ
ーシングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対
して捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動する
トラニオン6、6を設けている。
【0003】即ち、上記両ディスク2、4の中心軸から
外れた部分に配置したこれら各トラニオン6、6は、そ
れぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、上記両ディス
ク2、4の中心軸の方向に対し直角方向に、且つ、互い
に同心に設けている。又、これら各トラニオン6、6の
中間部には変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸
5、5を中心として上記各トラニオン6、6を揺動させ
る事により、上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自
在としている。上記各トラニオン6、6に支持した変位
軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回
転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ
8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互
いに対向する内側面2a、4a同士の間に挟持してい
る。これら各内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上
記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面を
なしている。そして、球状凸面に形成した上記各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aを、上記内側面2a、4
aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧自在としている。この押圧装
置9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器
11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)の
ローラ12、12とから構成している。上記カム板10
の片側面(図12〜13の左側面)には、円周方向に亙
る凹凸面である駆動側カム面13を形成し、上記入力側
ディスク2の外側面(図12〜13の右側面)にも、同
様の形状を有する被駆動側カム面14を形成している。
そして、上記複数個のローラ12、12を、上記入力軸
1の中心に関し放射方向の軸を中心とする回転自在に支
持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、駆動側カム面13が複数個のローラ12、12
を、入力側ディスク2の外側面に形成した被駆動側カム
面14に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2
が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時
に、上記駆動側、被駆動側両カム面13、14と複数個
のローラ12、12との押し付け合いに基づいて、上記
入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、上記複数のパワーローラ8、8を介し
て出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4
に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図1
2に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄
り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分
とにそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜
させる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、
5を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺
動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図13に示す様に、入力側ディスク2の内側
面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4a
の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変
位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を
図12と図13との中間にすれば、入力軸1と出力軸3
との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図14〜15は、実願昭63−692
93号(実開平1−173552号)のマイクロフィル
ムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段変
速機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側デ
ィスク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニ
ードル軸受16、16を介して回転自在に支持してい
る。又、カム板10は上記入力軸15の端部(図14の
左端部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により
上記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止し
ている。そして、このカム板10とローラ12、12と
により、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側デ
ィスク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回
転させる、ローディングカム式の押圧装置9を構成して
いる。上記出力側ディスク4には出力歯車18を、キー
19、19により結合し、これら出力側ディスク4と出
力歯車18とが同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
ヨーク20、20に、揺動並びに軸方向(図14の表裏
方向、図15の左右方向)に亙る変位自在に支持してい
る。そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成し
た円孔23、23部分に、変位軸7、7を支持してい
る。これら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心し
た支持軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それ
ぞれ有する。このうちの各支持軸部21、21を上記各
円孔23、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、
24を介して、回転自在に支持している。又、上記各枢
支軸部22、22の周囲にパワーローラ8、8を、別の
ラジアルニードル軸受25、25を介して、回転自在に
支持している。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図15で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、
上記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向とし
ている。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入
力軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持され
る。この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる
大きな荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起
因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の
軸方向(図14の左右方向、図15の表裏方向)に変位
する傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力
を加える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受2
7、27は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受26、26を構成する外輪28、28に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部22、2
2及び上記外輪28、28が、前記支持軸部21、21
を中心に揺動する事を許容するものである。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図15の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29
を結合し、これら各駆動ロッド29、29の中間部外周
面に駆動ピストン30、30を固設している。そして、
これら各駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリ
ンダ31、31内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介
して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して
出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4
の回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15
と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、
上記1対の駆動ピストン30、30を互いに逆方向に変
位させる。これら各駆動ピストン30、30の変位に伴
って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に
変位し、例えば図15の下側のパワーローラ8が同図の
右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、
それぞれ変位する。
【0013】この変位の結果、これら各パワーローラ
8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出
力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用す
る、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の
向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、ヨーク
20、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互い
に逆方向に揺動する。この結果、前述の図12〜13に
示した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8
aと上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上
記入力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化
する。
【0014】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪2
8、28の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受27、27が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0015】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
16に示す様に、入力軸15aの周囲に入力側ディスク
2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設け、
これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側デ
ィスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に
配置する構造も、従来から知られている。この図16に
示した構造は、上記入力軸15aの中間部周囲に出力歯
車18aを、この入力軸15aに対する回転を自在とし
て支持し、この出力歯車18aの中心部に設けた円筒部
の両端部に上記各出力側ディスク4、4を、スプライン
係合させている。そして、これら各出力側ディスク4、
4の内周面と上記入力軸15aの外周面との間にニード
ル軸受16、16を設け、これら各出力側ディスク4、
4を上記入力軸15aの周囲に、この入力軸15aに対
する回転、並びにこの入力軸15aの軸方向に亙る変位
を自在に支持している。
【0016】又、上記各入力側ディスク2A、2Bは、
上記入力軸15aの両端部に、この入力軸15aと共に
回転自在に支持している。この入力軸15aは、駆動軸
32により、ローディングカム式の押圧装置9を介して
回転駆動する。尚、この駆動軸32の先端部(図16の
左端部)外周面と上記入力軸15aの基端部(図16の
右端部)内周面との間には、滑り軸受、ニードル軸受等
のラジアル軸受33を設けている。従って、上記駆動軸
32と入力軸15aとは、互いに同心に配置された状態
のまま、回転方向に亙る若干の変位自在に組み合わされ
ている。
【0017】但し、一方(図16の左方)の入力側ディ
スク2Aは、背面(図16の左面)をローディングナッ
ト34に、大きな弾力を有する皿板ばね35を介し突き
当てて、上記入力軸15aに対する軸方向(図16の左
右方向)の変位を実質的に阻止している。これに対し
て、カム板10に対向する入力側ディスク2Bは、ボー
ルスプライン36により上記入力軸15aに、軸方向に
亙る変位自在に支持している。そして、この入力側ディ
スク2Bの背面(図16の右面)とカム板10の前面
(図16の左面)との間に皿板ばね37とスラストニー
ドル軸受38とを、互いに直列に設けている。このうち
の皿板ばね37は、上記各ディスク2A、2B、4の内
側面2a、4aとパワーローラ8、8の周面8a、8a
との当接部に予圧を付与する役目を果たす。又、スラス
トニードル軸受38は、押圧装置9の作動時に、上記入
力側ディスク2Bとカム板10との相対回転を許容する
役目を果たす。
【0018】又、前記出力側歯車18aはハウジングの
内側に設けた仕切壁39に、1対のアンギュラ型玉軸受
40、40により、軸方向に亙る変位を阻止した状態
で、回転自在に支持している。尚、上述した図16に示
した様に、2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力
側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並
列に配置する、所謂ダブルキャビティ型のトロイダル型
無段変速機が入力側ディスク2A、2Bをボールスプラ
イン36、36により上記入力軸15aに、軸方向に亙
る変位自在に支持している理由は、これら両ディスク2
A、2Bの回転を完全に同期させつつ、上記押圧装置9
の作動に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両デ
ィスク2A、2Bが上記入力軸15aに対し軸方向に変
位する事を許容する為である。
【0019】又、図17〜19は、前述の図14〜15
に示す様な、入力側ディスク2と出力側ディスク4とを
1個ずつ設けた、所謂シングルキャビティ型のトロイダ
ル型無段変速機に組み込むヨーク20の従来形状を示し
ている。このヨーク20は、鋼板等の金属製の素材に削
り加工を施す事により、全体を長円形若しくは長方形に
形成して成る。この様なヨーク20の長さ方向中央部に
は、ハウジング41の内面に固設したポスト42(前述
の図15及び後述する図1参照)を嵌合させる為の円形
の係合孔43を、両端部には前記各枢軸5、5を枢支す
る為の円形の支持孔44、44を、それぞれ形成してい
る。尚、上記ヨーク20は、シングルキャビティ型のト
ロイダル型無段変速機に限らず、上述した様なダブルキ
ャビティ型のトロイダル型無段変速機に組み込んで、同
一キャビティ内に存在する、2個のトラニオンの端部を
支持する場合もある。尚、この様な構造に関しては、例
えば特公平8−23386号公報に記載されている様
に、従来から知られている。
【0020】トロイダル型無段変速機の組立状態で、上
記各支持孔44、44の内側には、図15及び図1に示
す様に上記各枢軸5、5を、ニードル軸受45、45に
より、回転及び軸方向に亙る変位を自在に支持してい
る。又、これら各ニードル軸受45、45を構成する外
輪46、46の外周面は球状の凸面として、上記ポスト
42に対し上記各枢軸5、5が揺動変位する事を許容す
る様にしている。尚、上記係合孔43と上記各支持孔4
4、44との間には、軽量化の為の小通孔47、47を
形成している。
【0021】上述の様な各部材により構成したトロイダ
ル型無段変速機の運転時にこれら各部材には、運転状態
に応じて各方向に亙る大きな荷重が加わり、この結果、
これら各部材が弾性変形する。例えば、前記各パワーロ
ーラ8、8を支持しているトラニオン6の内側面には大
きなスラスト荷重が加わり、このトラニオン6が、図2
0に誇張して示す様に弾性変形する。
【0022】又、上記トラニオン6の端部に設けた枢軸
5をその両端部に支持したヨーク20には、図21に矢
印で示す様に、引っ張り伸ばす方向の力が加わる。尚、
この力の方向は、変速比が1である場合には、図21
(A)に示す様に、互いに逆方向となるが、変速比が1
でない場合には、同図(B)に示す様に、各ディスクの
軸方向(図21の左右方向)に亙る分力が生じる。この
分力は、上記ヨーク20の中央部の係止孔43に内嵌し
たポスト42(図1、15)により支承する。何れにし
ても、トロイダル型無段変速機の運転時に上記ヨーク2
0の両端部には引っ張り方向の力が加わり、このヨーク
20が、図22に誇張して鎖線で示す様に弾性変形す
る。尚、図16に示したダブルキャビティ型のトロイダ
ル型無段変速機に組み込むヨーク20aは、図23に示
す様に、全体を矩形枠状に形成し、四隅部に、トラニオ
ン6、6の端部に設けた枢軸5、5を枢支する。従っ
て、変速比が1の場合だけでなく、1以外の場合でも、
上記各トラニオン6、6から上記ヨーク20aに加わる
荷重は、このヨーク20a内で相殺され、このヨーク2
0aをずれ動かす方向の力は作用しない。但し、このヨ
ーク20aが弾性変形する。
【0023】更に、押圧装置9の作動に伴って入力側デ
ィスク2、2Bをパワーローラ8、8に向け押圧する
と、各パワーローラ8、8の周面が押し付けられる他の
ディスク、即ち、図14に示したシングルキャビティ型
での出力側ディスク4、図16に示したダブルキャビテ
ィ型での他の入力側ディスク2A及び出力側ディスク
4、4が、図24に誇張して鎖線で示す様に弾性変形す
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用するトロイダル型無段変速機の場合、変速比を大きく
すると、運転時に於ける構成各部材の弾性変形や変位に
基づいて、押圧装置9により出力側ディスク4に向け押
圧されつつ回転駆動される入力側ディスク2、2Bとヨ
ーク20、20aとが干渉する可能性がある。即ち、ト
ロイダル型無段変速機の運転時に上記入力側ディスク
2、2Bは、上記押圧装置9に押されて上記ヨーク2
0、20aに近づく。変速比(最大減速状態での減速比
と最大増速状態での減速比との比)が4程度の、一般的
なトロイダル型無段変速機の場合には、上記入力側ディ
スク2、2Bとヨーク20、20aとが干渉する可能性
は低い。これに対して、自動車の燃費性能或は走行性能
を向上させる為、変速比を大きく(例えば5程度に)す
ると、上記入力側ディスク2、2Bとヨーク20、20
aとが干渉する可能性が高くなる。この点に就いて、図
25により説明する。
【0025】変速比が比較的小さいトロイダル型無段変
速機の場合には、図25(A)に示す様に、入力側ディ
スク2B(2)及び出力側ディスク4の直径を大きくす
る必要はなく、この入力側ディスク2B(2)の直径D
2Bは、キャビティ径(この入力側ディスク2B(2)の
直径方向反対側に設けた1対のトラニオン6、6の枢軸
5、5の中心軸同士の間隔)D0 よりも小さい。従っ
て、上記入力側ディスク2B(2)が図25(A)で左
方に変位しても、この入力側ディスク2B(2)の外周
縁部と上記ヨーク20a(20)とが干渉しにくい。
【0026】これに対して、変速比が比較的大きいトロ
イダル型無段変速機の場合には、図25(B)に示す様
に、入力側ディスク2B(2)及び出力側ディスク4の
直径を大きくする必要上、この入力側ディスク2B
(2)の直径D2Bが、キャビティ径D0 よりも大きくな
る。この為、上記入力側ディスク2B(2)が図25
(B)で左方に変位すると、この入力側ディスク2B
(2)の外周縁部と上記ヨーク20a(20)とが干渉
し易くなる。本発明は、この様な事情に鑑みて、変速比
を大きくした場合でもヨークと入力側ディスクとが干渉
しない構造を実現して、自動車の燃費性能或は走行性能
の向上を図れるトロイダル型無段変速機を実現すべく発
明したものである。
【0027】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同
様に、互いの内側面同士を対向させた状態で、互いに同
心に、且つ回転自在に支持された第一、第二のディスク
と、これら第一、第二のディスクの中心軸と交差はしな
いがこれら両ディスクの中心軸の方向に対し直角方向位
置である捻れの位置にある枢軸を中心として揺動する複
数のトラニオンと、これら各トラニオンの両端部に各ト
ラニオン毎に互いに同心に設けた上記枢軸を支持する
為、上記第一、第二のディスクの軸方向に関してこれら
両ディスクの中間位置でこれら両ディスクの側方に設け
られた複数のヨークと、上記各トラニオンの中間部に、
これら各トラニオンの内側面から突出する状態で支持さ
れた変位軸と、これら各トラニオンの内側面側に配置さ
れ且つ上記第一、第二の両ディスクの間に挟持された状
態で、上記各変位軸の周囲に回転自在に支持されたパワ
ーローラと、上記第一のディスクを上記第二のディスク
に向け押圧しつつこの第一のディスクと回転部材との間
で回転力の伝達を行なわせる押圧装置とを備える。そし
て、上記第一、第二のディスクの内側面はそれぞれ断面
が円弧形の凹面であり、パワーローラの周面は球面状の
凸面であり、この周面と上記両ディスクの内側面とが互
いに当接している。特に、本発明のトロイダル型無段変
速機に於いては、上記各ヨークの長さ方向中間部の側縁
で上記第一のディスクの外周寄り部分と対向する部分に
凹部を設ける事により、この第一のディスクが上記押圧
装置により上記第二のディスクに向け押圧された状態で
も、この第一のディスクと上記ヨークとが干渉する事を
防止している。
【0028】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機が、第一、第二のディスク同士の間で回転力の伝
達を行なう際の作用、並びにこれら第一、第二のディス
ク同士の間の変速比を変える際の作用は、前述した従来
のトロイダル型無段変速機の場合と同様である。特に、
本発明のトロイダル型無段変速機の場合には、ヨークに
凹部を形成した分、押圧装置により第一のディスクが押
圧された場合でも、この第一のディスクとヨークとが干
渉しにくくなる。この結果、この第一のディスク及び上
記第二のディスクの直径を大きくして、これら第一、第
二のディスク同士の間での変速比を大きくできる構造を
実現できる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1〜11は、本発明の実施の形
態を示している。このうち、図1は、ヨークをトロイダ
ル型無段変速機に組み込んだ状態を、図2〜4は、本発
明を前述の図14〜15に示した様なシングルキャビテ
ィ型のトロイダル型無段変速機、或は前述の図16に示
した様なダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機
で、1個のヨークで2個のトラニオンを支持する構造に
適用した場合を、図5〜7は、本発明を前述の図16に
示した様なダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速
機で、1個のヨークで4個のトラニオンを支持する構造
に適用した場合を、それぞれ示している。又、本発明の
作用を説明する為の図8〜9は、上半部に1個で2個の
トラニオンを支持するヨーク20´を組み込んだ状態
を、下半部に1個で4個のトラニオンを支持するヨーク
20a´を組み込んだ状態を、それぞれ示している。
尚、本発明の特徴は、第一のディスクである入力側ディ
スク2、2Bの外周縁部と、トラニオン6、6の両端部
に設けた枢軸5、5を枢支する為の、上記ヨーク20
´、20a´との干渉を防止する点にある。その他の部
分の構造及び作用に就いては、前述した従来構造と同様
である為、重複する図示及び説明を省略若しくは簡略に
し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0030】先ず、図2〜4に示した、1個で2個のト
ラニオンを支持するヨーク20´に就いて説明する。こ
のヨーク20´を造る場合に、先ず、炭素鋼等の金属製
の素材に鍛造加工を施して所望の形状に近い形状を有す
る第一中間素材とする。そして、この第一中間素材に切
削加工を施す事により、中央部に所望の内径を有する円
形の係合孔43を、両端部に所望の内径を有する円形の
支持孔44、44を、中間部に小通孔47、47を、そ
れぞれ形成すると共に、浸炭焼き入れ、高周波焼き入れ
等の熱処理により全体を硬化させて、第二中間素材とす
る。そして、この第二中間素材の係合孔43及び支持孔
44、44に研削加工を施す事により、これら各孔4
3、44の内径を正確に仕上げると共に、これら各孔4
3、44の内周面を平滑面とする。尚、上記係合孔43
の中心から一方の支持孔44の中心までの距離と、同じ
く他方の支持孔44の中心までの距離とは、厳密に一致
させる。この理由は、1対のトラニオン6、6の位置決
めを正確に行なって、入力側ディスク2、2Bの内側面
2aと出力側ディスク4の内側面4aとの当接状態を均
一にする為である。この為に、上記各中心同士の間の距
離の差は、±0.1mm以内に納める。
【0031】この様にして造る、上記ヨーク20´は、
長さ方向中央部が薄く、同じく両端寄り部分が厚く、同
じく両端部が、端縁に向かう程厚さが小さくなる方向に
傾斜している。又、上記ヨーク20´の長さ方向中間部
の側縁で、トロイダル型無段変速機への組み付け状態で
前記入力側ディスク2の外周寄り部分と対向する部分
に、凹部48を設けている。尚、上記ヨーク20´の両
側縁のうち、トロイダル型無段変速機への組み付け状態
で前記入力側ディスク2の外周寄り部分と対向するのは
何れか一方の側縁のみである。従って、本発明を実施す
る場合には、この何れか一方の側縁にのみ上記凹部48
を形成すれば足りる。但し、図示の例では、上記ヨーク
20´の中間部両側縁に上記凹部48、48を形成し
て、このヨーク20´の組み付け方向を規制する手間を
解消すると共に、誤組み付けに伴う不具合の発生を防止
している。
【0032】次に、図5〜7に示した、1個で4個のト
ラニオンを支持するヨーク20a´に就いて説明する。
このヨーク20a´の場合も、図1〜3に示したヨーク
20´と同様の方法により造る。特に、1個で4個のト
ラニオンを支持するヨーク20a´の場合には、全体を
四角枠状に形成し、枢軸5、5を枢支する為の支持孔4
4、44を、四隅部分に設けている。即ち、互いに平行
な1対の支持板部49、49の長さ方向両端部に上記各
支持孔44、44を形成している。そして、上記各支持
板部49、49の中間部に係合孔43、43を、中間部
に小通孔47、47を、それぞれ形成している。
【0033】又、上記各支持板部49、49は、長さ方
向中央部が薄く、同じく両端寄り部分が厚く、同じく両
端部が、端縁に向かう程厚さが小さくなる方向に傾斜し
ている。又、上記各支持板部49、49の長さ方向中間
部の側縁うちの互いに反対側の側縁である外側縁の一部
で、トロイダル型無段変速機への組み付け状態で前記入
力側ディスク2Bの外周寄り部分と対向する部分に、凹
部48を設けている。本例の場合、上記1対の支持板部
49、49のうち、トロイダル型無段変速機への組み付
け状態で前記入力側ディスク2の外周寄り部分と対向す
るのは何れか一方の支持板部49の外側縁のみである。
従って、本発明を実施する場合には、この何れか一方の
支持板部49の外側縁にのみ上記凹部48を形成すれば
足りる。但し、図示の例では、上記両支持板部49、4
9の中間部外側縁に上記凹部48、48を形成して、上
記ヨーク20a´の組み付け方向を規制する手間を解消
すると共に、誤組み付けに伴う不具合の発生を防止して
いる。
【0034】本発明のトロイダル型無段変速機は、上述
の様に、各トラニオン6、6の両端部に設けた枢軸5、
5を枢支する為のヨーク20´、20a´の一部で、押
圧装置9(図14、16)の作動に伴って入力側ディス
ク2、2Bが近づく部分に凹部48を形成している。こ
の為、この入力側ディスク2、2Bが上記押圧装置9に
より上記出力側ディスク4に向け押圧された状態でも、
この入力側ディスク2、2Bと上記ヨーク20´、20
a´とが干渉する事を防止できる。この点に就いて、図
8〜9により説明する。
【0035】トロイダル型無段変速機が動力の伝達を行
なわず、上記押圧装置9が非作動時の状態では、図8の
実線で示す様に、ヨーク20´或はヨーク20a´の支
持板部49は、入力側ディスク2、2Bの内側面2aと
出力側ディスク4の内側面4aとの中央位置に存在す
る。これに対して、トロイダル型無段変速機により動力
の伝達を行なう為、上記押圧装置9が作動すると、上記
入力側ディスク2、2Bが上記出力側ディスク4に向け
て、この出力側ディスク4等の他の構成部材を弾性変形
させつつ強く押される。この為、図8に鎖線で示す様
に、上記入力側ディスク2、2Bの内側面2aが、ヨー
ク20´或はヨーク20a´の支持板部49に近づき、
図9に示す様に、ヨーク20´或はヨーク20a´の支
持板部49が、上記入力側ディスク2、2Bの内側面2
aの近くに存在する状態となる。但し、本発明の場合、
この様な状態でも、前記凹部48の存在に基づき、上記
入力側ディスク2、2Bとヨーク20´或はヨーク20
a´の支持板部49とが干渉しない。
【0036】即ち、図9に示した様に、ヨーク20´或
はヨーク20a´の支持板部49が、上記入力側ディス
ク2、2Bの内側面2aの近くに存在する状態では、こ
の入力側ディスク2、2Bのうち、図10に斜格子を付
した部分が、上記ヨーク20´或はヨーク20a´の支
持板部49と干渉する可能性がある。上記凹部48は、
この斜格子部分を避ける状態で形成しているので、上記
入力側ディスク2、2Bとヨーク20´或はヨーク20
a´の支持板部49とが干渉する事を防止できる。この
結果、この入力側ディスク2、2B及び上記出力側ディ
スク4の直径を大きくして、これら入力側ディスク2、
2Bと出力側ディスク4との間での変速比を大きくでき
る構造を実現できる。
【0037】又、図示の例では、ヨーク20´或はヨー
ク20a´の支持板部49の両端寄り部分で、トロイダ
ル型無段変速機への組み付け状態でトラニオン6の両端
面と対向する部分の厚さを最も大きくし、この部分を突
出させている。この為、ヨーク20´或はヨーク20a
´の支持板部49と上記トラニオン6の両端面との当接
面積を小さくして、このトラニオン6が前記枢軸5、5
を中心として揺動変位し易くしている。
【0038】更には、上記ヨーク20´、20a´を、
鍛造加工により形成すると共に焼き入れ硬化させている
ので、このヨーク20´、20a´を薄肉・軽量化した
場合でも、十分な強度を確保して、このヨーク20´、
20a´の弾性変形量を実用上問題ない程度に抑える事
ができる。即ち、鍛造加工時に素材を押圧する方向等を
規制する事により、上記ヨーク20´、20a´内のフ
ァイバーフローを、図11に示す様に規制する事で、こ
のヨーク20´、20a´の強度を高める事ができる。
更に、このヨーク20´、20a´を熱処理により硬化
させているので、このヨーク20´、20a´の強度は
より高くなる。又、鍛造加工後に必要な切削加工を施す
為、削り代を少なくできて、大量生産時に於ける上記ヨ
ーク20´、20a´の加工コストの削減も図れる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用する為、変速比の大きなトロイダル型無段変速機を実
現して、燃費性能、走行性能等、自動車の各種性能の向
上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、図14のA
−A断面に相当する図。
【図2】シングルキャビティ型のトロイダル型無段変速
機に組み込む、図1の右側のヨークを、同図の左側から
見た図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】同C−C断面図。
【図5】ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機
に組み込む、図1の右側のヨークを、同図の左側から見
た図。
【図6】図5のD−D断面図。
【図7】同E−E断面図。
【図8】動力の非伝達時の状態で示す、図1のF−F断
面図。
【図9】同じく伝達時の状態で示す、図1のF−F断面
図。
【図10】図9の略G−G断面図。
【図11】ファイバーフローの状態を示す、図3、6と
同様の図。
【図12】従来から知られているトロイダル型無段変速
機の基本的構成を、最大減速時の状態で示す略側面図。
【図13】同じく最大増速時の状態で示す略側面図。
【図14】従来の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図15】図14のA−A断面図。
【図16】従来の具体的構造の第2例を示す部分断面
図。
【図17】従来のトロイダル型無段変速機に組み込んで
いるヨークを示す、図2と同様の図。
【図18】図17のH−H断面図。
【図19】同I−I断面図。
【図20】動力伝達時に於けるトラニオンの弾性変形状
態を、誇張して図1と同方向から見た状態で示す図。
【図21】シングルキャビティ型のトロイダル型無段変
速機による動力伝達時にヨークに加わる力の状態の2例
を説明する為、図1の側方から見た状態で示す透視図。
【図22】トロイダル型無段変速機による動力伝達時に
於けるヨークの弾性変形状態を、誇張して図2と同方向
から見た状態で示す図。
【図23】ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速
機による動力伝達時にヨークに加わる力を説明する為、
図1の側方から見た状態で示す透視図。
【図24】動力伝達時に於けるディスクの弾性変形状態
を、誇張して図1の側方から見た状態で示す図。
【図25】変速比の大きさがディスクの直径に及ぼす影
響を説明する為の部分断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13 駆動側カム面 14 被駆動側カム面 15、15a 入力軸 16 ニードル軸受 17、17a 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20、20´、20a、20a´ ヨーク 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 外輪 29 駆動ロッド 30 駆動ピストン 31 駆動シリンダ 32 駆動輪 33 ラジアル軸受 34 ローディングナット 35 皿板ばね 36 ボールスプライン 37 皿板ばね 38 スラストニードル軸受 39 仕切板 40 アンギュラ型玉軸受 41 ハウジング 42 ポスト 43 係合孔 44 支持孔 45 ニードル軸受 46 外輪 47 小通孔 48 凹部 49 支持板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの内側面同士を対向させた状態で、
    互いに同心に、且つ回転自在に支持された第一、第二の
    ディスクと、これら第一、第二のディスクの中心軸と交
    差はしないがこれら両ディスクの中心軸の方向に対し直
    角方向位置である捻れの位置にある枢軸を中心として揺
    動する複数のトラニオンと、これら各トラニオンの両端
    部に各トラニオン毎に互いに同心に設けた上記枢軸を支
    持する為、上記第一、第二のディスクの軸方向に関して
    これら両ディスクの中間位置でこれら両ディスクの側方
    に設けられた複数のヨークと、上記各トラニオンの中間
    部に、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で
    支持された変位軸と、これら各トラニオンの内側面側に
    配置され且つ上記第一、第二の両ディスクの間に挟持さ
    れた状態で、上記各変位軸の周囲に回転自在に支持され
    たパワーローラと、上記第一のディスクを上記第二のデ
    ィスクに向け押圧しつつこの第一のディスクと回転部材
    との間で回転力の伝達を行なわせる押圧装置とを備え、
    上記第一、第二のディスクの内側面はそれぞれ断面が円
    弧形の凹面であり、パワーローラの周面は球面状の凸面
    であり、この周面と上記両ディスクの内側面とが互いに
    当接しているトロイダル型無段変速機に於いて、上記各
    ヨークの長さ方向中間部の側縁で上記第一のディスクの
    外周寄り部分と対向する部分に凹部を設ける事により、
    この第一のディスクが上記押圧装置により上記第二のデ
    ィスクに向け押圧された状態でも、この第一のディスク
    と上記ヨークとが干渉する事を防止した事を特徴とする
    トロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 各ヨークは、金属製の素材に鍛造加工を
    施して所望の形状に近い形状としてから、切削加工によ
    り必要な孔を有する所望の形状とすると共に、熱処理に
    より硬化させた後、各孔に研削加工を施したものであ
    る、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015117814A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
JP2016075383A (ja) * 2014-10-09 2016-05-12 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

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