JP2000219855A - 接着シート、その製造装置、その製造方法、その保存方法及びその保存具 - Google Patents

接着シート、その製造装置、その製造方法、その保存方法及びその保存具

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JP2000219855A
JP2000219855A JP11024356A JP2435699A JP2000219855A JP 2000219855 A JP2000219855 A JP 2000219855A JP 11024356 A JP11024356 A JP 11024356A JP 2435699 A JP2435699 A JP 2435699A JP 2000219855 A JP2000219855 A JP 2000219855A
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Japan
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adhesive
sheet
adhesive sheet
hot melt
reactive hot
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Takao Tsuda
隆夫 津田
Masayoshi Yamauchi
正好 山内
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着部材を構成する樹脂剤が本来有している特
質を発揮できるようにする。 【解決手段】接着シート10は常温状態では固化し加熱
状態では軟化する反応型ホットメルト樹脂10’が所定
の厚み及び大きさに加工されて成るものである。この構
成によって、所定の厚みt及び幅wの大きさに加工され
た反応型ホットメルト樹脂10’は常温状態において固
化するので、簡単かつ容易に取り扱うことができる。従
って、ICカード及びIDカードなどの接着工程におい
て、当該接着シート10を接着部材として十分に応用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキャッシュカー
ド、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生
証、外国人登録証及び各種運転免許証などのIDカード
及びICカードに使用される接着部材の製造保存に適用
して好適な接着シート、その製造装置、その製造方法、
その保存方法及びその保存具に関する。詳しくは、常温
状態では固化し加熱状態では軟化する反応型ホットメル
ト樹脂を接着部材として使用する場合に、その樹脂剤が
本来有している特質を発揮できるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ICチップやアンテナ体を樹脂カ
ードに封入したICカードが提案されている。この種の
ICカードは非接触式であるため、情報入出力用の端子
が設けられていない。従って、情報は特定の変調電波に
してアンテナ体で受信し、ICチップで復調してメモリ
などに書き込んだり、そこから読み出すようにして使用
される。
【0003】この非接触式のICカードに関しては、例
えば、技術文献である特開平9−275184号公報に
「情報担体及びその製造方法」として開示されている。
この技術文献によれば、織物状の補強部材の間にICチ
ップやアンテナ体などの電子部品を挟み込み、二液混合
タイプのエポキシ系の接着部材などを介在して上下のカ
バーシートで貼合することによりICカードを形成して
いる。これにより、ICカード自体を薄く形成すること
ができる。
【0004】ところで、この種のICカードでは表面用
の部材に印刷部材が使用され、当該カードの利用分野に
関する、例えば「○○○従業者証」、「氏名」、「発行
日」・・・などの画像表示情報が印刷される場合が多
い。この印刷部材には当該カードの利用者の顔写真を形
成するための受像層が設けられる。顔写真などはサーマ
ルヘッドを用いた昇華感熱転写、溶融熱転写、あるい
は、インクジェット手段を使用して形成される。このI
Cカードの基板用の部材となる裏面シートにはペンで書
ける筆記層などが設けられる場合もある。
【0005】従って、キャッシュカード、従業者証、社
員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許
証などを大量生産する場合には、自動供給される電子部
品に対して、画像表示情報が印刷された表面用の部材
や、筆記層を有した基板用の部材が長尺シート状にして
使用される場合が多い。もちろん、10枚、20枚とい
ったカードを大版のシートを用いて製造する場合もあ
る。
【0006】このように長尺シート状にされた表面用の
部材、収納部材及び基板用の部材は、液体状の接着部材
を介在させた状態で真空熱プレス装置などによって加熱
貼合される。加熱貼合後の長尺シート状のカード集合体
は1単位のカード集合体に裁断される。その後、カード
集合体が完全に硬化したときに、パンチング装置などに
よってそのカード集合体から1枚づつICカードが打ち
抜かれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャッ
シュカード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国
人登録証及び各種運転免許証などの大量生産の要求に対
して、長尺シート状や大版のシート状の基板用の部材と
収納部材と表面用の部材とを液体状の接着部材により貼
合する方法を採ると、均等な量の接着部材をその収納部
材上に塗布することが困難となる。
【0008】従って、収納部材の表裏の接着層の厚みが
不均一になって、カード表面が凸凹状になるおそれがあ
る。この凹凸状によってカードの平坦性が悪くなり、均
一な厚みのICカードの製造の妨げとなるという問題が
ある。
【0009】また、ホットットメルト系の液状の接着樹
脂剤は一定粘度に保つ管理や、ノズル口の固化防止に留
意する必要がある。因みに製造を連続的に行えればよい
が、種々の状況の下、製造ラインが停止することもあ
る。その際に、通常の接着剤では流れ出し、ノズル口の
周辺に固化が生じたり、その吐出径の変化、又は、接着
剤と気体とが接触した部分の粘度や材質に変化が生じた
りして、生産を再開したときの、カードの不安定さを生
じ、生産歩留まりを悪化させていた。なお、経時的にノ
ズル口の吐出径の大きさが変化し、メンテナンスが大変
やっかいなものとなっていた。
【0010】これにより、均等な量の接着部材を塗布し
ようとすると、真空熱プレス装置との進捗状況を監視し
ながら接着部材の吐出量などを決めなければならず、制
御系の負担が重くなって、そのフィードバック制御が複
雑になる。
【0011】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、接着部材を構成する樹脂が本来有して
いる特質を発揮できるようにした接着シート、その製造
装置、その製造方法、その保存方法及びその保存具を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係る接着シートは、常温状態では固化し
硬化加熱温度以下の加熱状態では軟化する硬化前の反応
型ホットメルト樹脂が所定の厚み及び大きさに加工され
て成ることを特徴とするものである。
【0013】本発明の接着シートによれば、所定の厚み
及び大きさに加工された反応型ホットメルト樹脂は常温
状態において固化するので、簡単かつ容易に取り扱うこ
とができる。従って、ICカード及びIDカードなどの
接着工程において、当該接着シートを接着部材として十
分に応用することができる。
【0014】本発明に係る接着シートの第1の製造装置
は、反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度以下で加熱
及び軟化する加工手段と、この加工手段によって硬化加
熱温度以下で加熱及び軟化された反応型ホットメルト樹
脂を所定の厚み及び幅に整形する整形手段とを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明の接着シートの第1の製造装置によ
れば、加工手段によって、反応型ホットメルト樹脂が硬
化加熱温度以下で加熱及び軟化されると共に、例えば、
芯部材用の供給手段から加工手段へ芯部材が供給される
と、この硬化加熱温度以下で加熱及び軟化された反応型
ホットメルト樹脂が芯部材へ浸み込んだ後に、整形手段
によって、芯部材に浸み込んだ反応型ホットメルト樹脂
が所定の厚み及び幅に整形される。
【0016】従って、常温状態では固化することにより
取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカード及びID
カードなどの接着工程においては加熱することにより軟
化する接着シートを再現性良く製造することができる。
【0017】本発明に係る接着シートの第2の製造装置
は、所定の深さ及び広さの凹部を有した整形金型と、こ
の整形金型に反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度以
下で加熱及び軟化して注入する注入手段とを備えること
を特徴とするものである。
【0018】本発明の接着シートの第2の製造装置によ
れば、所定の深さ及び広さの凹部を有した整形金型に、
例えば、芯部材用の供給手段から芯部材が供給される
と、その後、注入手段によって、反応型ホットメルト樹
脂が加熱及び軟化して注入される。
【0019】従って、所定の厚み及び幅に整形された反
応型ホットメルト樹脂から成る接着シートを再現性良く
製造することができる。しかも、常温状態では固化する
ことにより取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカー
ド及びIDカードなどの接着工程においては加熱するこ
とにより軟化する性質の接着シートを提供することがで
きる。
【0020】本発明に係る接着シートの製造方法は、反
応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度以下で加熱及び軟
化する工程と、ここで加熱及び軟化された反応型ホット
メルト樹脂を所定の厚み及び幅に整形する工程を有する
ことを特徴とするものである。
【0021】本発明の接着シートの製造方法によれば、
常温状態では固化することにより取り扱いが簡単かつ容
易で、かつ、ICカード及びIDカードなどの接着工程
においては加熱することにより軟化する性質の接着シー
トを再現性良く製造することができる。
【0022】本発明に係る接着シートの保存方法は、常
温状態では固化し硬化加熱温度以下の加熱状態では軟化
する反応型ホットメルト樹脂を所定の厚み及び大きさに
加工した接着シートを保存する方法であって、接着シー
ト間に離形性の部材を挟んで積層することを特徴とする
ものである。
【0023】本発明の接着シートの保存方法によれば、
接着シート同士が接着されることなく、しかも、収納ス
ペースを多く占有することなく、接着シートを積層した
接着部材をコンパクト化することができる。従って、接
着部材を部品レベルで取り扱うことができるので、IC
カード及びIDカードなどの接着工程において、接着シ
ートを順に取り出してカードなどを円滑に貼り合わせる
ことができる。
【0024】本発明に係る接着シートの保存具は、常温
状態では固化し硬化加熱温度以下の加熱状態では軟化す
る反応型ホットメルト樹脂を所定の厚み及び大きさに加
工した接着シートの間に離形性の部材を挟んで積層した
接着部材積層体を保存する用具において、接着部材積層
体を収納する非通気性の密封体を備えることを特徴とす
るものである。
【0025】本発明の接着シートの保存具によれば、接
着シートが空気に触れることなく、接着シート同士が接
着されることなく、しかも、収納スペースを多く占有す
ることなく、接着シートを積層した接着部材に密封体に
コンパクトに収納することができる。従って、接着部材
を部品レベルで取り扱うことができるので、ICカード
及びIDカードなどの接着工程において、接着シートを
順に密封体から取り出してカードなどを円滑に貼り合わ
せることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての接着シート、その製造装置、そ
の製造方法、その保存方法及びその保存具について説明
をする。 (1)接着シート 図1は、本発明の実施形態としての接着シート10の構
成例を示す斜視図である。本実施の形態では、常温状態
では固化し加熱状態では軟化する反応型ホットメルト樹
脂を接着シートとして使用する場合に、その反応型ホッ
トメルト樹脂が本来有している特質を発揮できるように
したものである。
【0027】本発明に係る接着シート(シート状の接着
部材)10は、常温状態では固化し硬化加熱温度以下の
加熱状態では軟化する反応型ホットメルト樹脂10’が
図1に示す所定の厚みt及び幅wの大きさに加工されて
成るものである。接着部材としては、Henkel社製
のマクロメルトシリーズなどのポリアミド系の反応型ホ
ットメルト樹脂や、シェル化学社製のカルフレックスT
R及びクイントンシリーズ、旭化成社製のタフプレン、
Firestone Synthetic Rubbe
r and Latex社製のタフデン、Philli
ps Petroleum社製のソルプレン400シリ
ーズなどの熱可逆性エラストマー系の反応型ホットメル
ト樹脂が好ましい。
【0028】また、住友化学社製のスミチックや、チッ
ソ石油化学社製のビスタック、三菱油化製のユカタッ
ク、Henkel社製のマクロメルトシリーズ、三井石
油化学社製のタフマー、宇部レキセン社製のAPAO、
イーストマンケミカル社製のイーストマンボンド、ハー
キュレス社製のA−FAXなどのポリオレフィン系の反
応型ホットメルト樹脂が好ましく、更に、住友スリーエ
ム社製のTE030及びTE100や、日立化成ポリマ
ー社製のハイボン4820、鐘紡エヌエスシー社製のボ
ンドマスター170シリーズ、Henkel社製のMa
croplastQR3460などの反応型ホットメル
ト樹脂が好ましく、エチレン・酢酸ビニル共重合体系の
反応型ホットメルト樹脂や、ポリエステル系の反応型ホ
ットメルト樹脂などが好ましい。
【0029】この反応型ホットメルト樹脂10’は加温
状態では軟化液状化するが、常温状態では固化するの
で、その取り扱いが非常に便利である。そして、反応型
ホットメルト樹脂10’は接着後に湿気を吸って硬化す
る性質を有している。通常のホットメルト樹脂に比較し
て、反応型ホットメルト樹脂10’は硬化後の90℃、
100℃と言った高温下においても劣化が少なく、それ
を最適に利用できる。
【0030】図2は、接着シート10の一例としての剥
離紙付き接着シート31の構成例を示す断面図である。
図2に示す剥離紙付きの接着シート31は、所定の深さ
及び広さの凹部を有した整形金型などに反応型ホットメ
ルト樹脂10’が注入されて形成され、反応型ホットメ
ルト樹脂自身が所定の厚みt及び幅wの大きさに加工さ
れて成るものである。この例では接着シート10の表面
又は裏面に離形性のよい剥離シート24が設けられる。
これは接着シート10を積層したときに、接着シート同
士が被着しないようにするためである。もちろん、剥離
シート24は接着シート10の表面及び裏面に設けても
よい。この剥離シート24は接着工程時おいて、剥がさ
れ、不要な物となることからかす紙とも呼ばれる。
【0031】図3A〜図3Cは、接着シート10の他の
一例としての芯部材付きの接着シート32、32’、3
2”の構成例を示す断面図である。図3Aに示す芯部材
付きの接着シート32は、芯部材3Aを核にして反応型
ホットメルト樹脂10’を浸み込ませた後に固化させた
ものである。この芯部材3Aには、多孔質の発泡性の樹
脂シート、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂
シート又は不織布シートが使用される。この例では反応
型ホットメルト樹脂及び芯部材3Aを含んで所定の厚み
t’及び幅wの大きさに加工されるものである。
【0032】図3Bに示す芯部材付きの接着シート3
2’は、芯部材3Aの一方の面を核にして反応型ホット
メルト樹脂10’を浸み込ませた後に固化させたもので
ある。この芯部材3Aにも、多孔質の発泡性の樹脂シー
ト、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シート
又は不織布シートが使用される。
【0033】図3Cに示す芯部材付きの接着シート3
2”は、芯部材3Aを核にしてその両面に均等の厚みに
反応型ホットメルト樹脂10’を浸み込ませた後に固化
させたものである。この芯部材3Aにも、多孔質の発泡
性の樹脂シート、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔性
の樹脂シート又は不織布シートが使用される。この例で
は反応型ホットメルト樹脂及び芯部材3Aを含んで所定
の厚みt”及び幅wの大きさに加工されるものである。
【0034】このように、本実施形態に係る接着シート
10、31、32、32’、32”によれば、所定の厚
みt、t’、t”及び幅wの大きさに加工された反応型
ホットメルト樹脂10’は常温状態において固化するの
で、簡単かつ容易に取り扱うことができる。しかも、加
温状態では軟化液状化するので、ICカード及びIDカ
ードなどの接着工程において、当該接着シート10、3
1、32を接着部材として十分に発揮させることができ
る。
【0035】ここで、芯部材3Aの内部にはICチッ
プ、アンテナ体、コンデンサ等の非接触式のICカード
に必要な電子部品を含有させている場合と、これらの電
子部品を含有させない場合とがある。特に、後者は芯部
材3Aの本来の役割として延び等によって反応型ホット
メルト樹脂の厚さが変化するのを防ぐために、芯部材内
部に電子部品を入れない例である。
【0036】(2)接着シートの製造装置 図4は本実施の形態としての接着シートの製造装置10
1の構成例を示すブロック図である。この例では、芯部
材3Aに反応型ホットメルト樹脂10’を浸み込ませて
長尺シート状の接着シート3を製造する装置を想定す
る。図4に示す接着シートの製造装置(第1の製造装
置)101は芯部材用の供給手段として芯部材供給部4
1を有し、加工手段として接着液被着槽42を有し、て
いる。芯部材供給部41には予め多孔質のシート状の芯
部材3Aがセットされる。もちろん、芯部材3Aには、
多孔質の熱硬化性の樹脂フィルム、発泡性の樹脂シー
ト、可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シート又は不織
布シートを使用する。
【0037】この芯部材供給部41の下流側には駆動ロ
ーラ43が設けられ、芯部材供給部41から繰り出され
るシート状の芯部材3Aが所定の方向へ送られる。駆動
ローラ43の下流側には接着液被着槽42が設けられ、
芯部材3Aに反応型ホットメルト樹脂10’が硬化加熱
温度以下で加熱及び軟化して被着され保持される。接着
液被着槽42には反応型ホットメルト樹脂10’が収容
されている。接着液被着槽42には例えば電気ヒータ4
4が設けられ、反応型ホットメルト樹脂10’を110
℃〜160℃に加熱される。
【0038】この接着液被着槽42の下流側には整形手
段45が設けられ、芯部材3Aに被着し保持された反応
型ホットメルト樹脂10’が所定の厚みt及び幅wに整
形される。整形手段45は冷却ファン46、駆動ローラ
47、ブレード48及びガイド部49を有している。接
着液被着槽42からのシート状の芯部材に施された接着
溶液は、冷却手段の一例となる冷却ファン46によって
冷却される。
【0039】この冷却後のシート状の芯部材3Aは駆動
ローラ47によってブレード48の方向に送られ、この
ブレード48によって厚みtが規制された後に、ガイド
部49によって幅wが規制される。反応型ホットメルト
樹脂10’が被着されたシート状の芯部材3A(以下芯
部材付き接着シート32ともいう)の厚みtの規制及び
その幅wの規制の順序は同時でも、また、幅wの規制を
先にして厚みtの規制を後に行ってもよい。
【0040】この例では整形手段45の下流側には離形
部材用の供給手段の一例となる剥離紙供給部36が設け
られ、接着シート32の一方の面に挟み込むための剥離
シート(離形性の部材)24が駆動ローラ37を介して
供給される。剥離シート24には、剥離紙、油紙や剥離
粉が使用される。これは接着シート32をロール状に積
層したときに、接着シート同士が被着しないようにする
ためである。もちろん、接着シート32の表面及び裏面
に剥離シート24を設ける場合には、剥離紙供給部36
をもう一台設けるとよい。剥離紙供給部36を二台設け
た場合には、接着工程時おいてかす紙も2枚に分かれて
剥がされる。
【0041】この剥離紙供給部36の下流側には巻き取
り部57が設けられ、所定の厚みt及び幅wの芯部材付
き接着シート32などが剥離シート24を間に挟んだ状
態で巻き取られる。この剥離シート24によって、接着
シート同士が接合しないようにすることができる。
【0042】このように、本実施の形態としての接着シ
ートの製造装置101によれば、接着液被着槽42によ
って、反応型ホットメルト樹脂10’が硬化加熱温度以
下で加熱及び軟化されると共に、芯部材供給部41から
接着液被着槽42へシート状の芯部材3Aが供給される
と、この加熱及び軟化された反応型ホットメルト樹脂1
0’が芯部材3Aへ浸み込むようになされる。
【0043】その後、整形手段45では、シート状の芯
部材3Aに被着された反応型ホットメルト樹脂10’が
ブレード48によって厚みtが規制され、ガイド部49
によって幅wが規制されるので、芯部材3Aに浸み込ん
だ反応型ホットメルト樹脂10’が所定の厚みt及び幅
wに整形される。従って、常温状態では固化することに
より取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカード及び
IDカードなどの接着工程においては加熱することによ
り軟化する接着シート32を再現性良く製造することが
できる。
【0044】図5は接着シートの他の製造装置102の
構成例を示すブロック図である。図5に示す接着シート
の製造装置102には裁断手段として垂直裁断用のカッ
ター58が設けられ、芯部材付き接着シート32が枚葉
シート状に裁断される。このカッター58の下流側には
部品カセットボックス59が設けられ、枚葉シート状に
カットされた芯部材付き接着シート32’が積層して収
納される。
【0045】もちろん、芯部材付き接着シート32’と
芯部材付き接着シート32’との間には上述した剥離シ
ート24が設けられる。この剥離シート24は上述した
剥離紙供給部36より駆動ローラ37A、37Bを介し
てカッター58の上流側から供給してもよく、また、予
め所定の大きさにカットして芯部材付き接着シート3
2’と芯部材付き接着シート32’との間に人手を介し
て設けるようにしてもよい。枚葉シート状の芯部材付き
接着シート同士が接合しないようにするためである。な
お、上述の製造装置101と同じ符号及び名称のものは
同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0046】図6は接着シートの他の製造装置103の
構成例を示すブロック図であり、図7A及び図7Bはそ
の金型例を示す断面図である。この例では、芯部材無し
の枚葉シート状の接着シート31及び芯部材3Aを核に
した枚葉シート状の接着シート32を製造する場合を想
定する。
【0047】図6に示す接着シートの製造装置(第2の
製造装置)103は射出金型成形装置などを構成するも
のである。この製造装置103は整形金型61及び注入
手段62を有している。芯部材3Aを核にした枚葉シー
ト状の接着シート32を製造する場合には、ロール状の
芯部材3Aを供給する芯部材供給部81及びその芯部材
3を枚葉シート状にカットするカッター88が設けられ
る。
【0048】この整形金型61はコアに相当する所定の
深さd及び長さLx(幅は図示せず)の図7Aに示す凹
部63を有している。凹部63は1枚の芯部材付き接着
シート31などを成す大きさである。この例で接着シー
ト32を製造する場合にはその凹部63内に芯部材3A
が配置される。
【0049】この凹部63の上部にはキャビティに相当
する図7Bに示す蓋体64に覆われ、この凹部63と蓋
体64との間に空間部65が形成される。蓋体64には
ランナに相当する導入口64Aを有している。この空間
部65内に導入口64Aを介して反応型ホットメルト樹
脂10’が注入手段62によって注入される。もちろ
ん、反応型ホットメルト樹脂10’は注入手段62によ
って硬化加熱温度以下で加熱及び軟化されている。この
空間部65に注入された反応型ホットメルト樹脂10’
によって接着シート31などが形成される。また、枚葉
シート状の接着シート31を一度に大量に製造する場合
には、複数の凹部63を並べた構成の製造装置を使用す
るとよい。
【0050】この例でも、接着シート31の表面に剥離
シート24が設けられる。この剥離シート24は図示し
ない部品カセットボックスの近くに設けられた剥離紙供
給部76から供給される。この剥離紙供給部76の下流
側にはカッター78が設けられ、このカッター78によ
って剥離シート24が所定の大きさに裁断される。枚葉
シート状にカットされた芯部材無しの接着シート31が
剥離シート24を間に挟んで積層されて保存される。
【0051】このように、本実施の形態としての接着シ
ートの製造装置103によれば、所定の深さ及び広さの
凹部63と蓋体64とによって形成された整形金型61
の空間部65に、注入手段62によって、反応型ホット
メルト樹脂10’が硬化加熱温度以下で加熱及び軟化さ
れて注入されるので、所定の厚みt及び幅wに整形され
た反応型ホットメルト樹脂から成る接着シート31を再
現性良く製造することができる。
【0052】また、芯部材供給部81から凹部63へ芯
部材3Aを供給した場合には、この芯部材3Aを核にし
て反応型ホットメルト樹脂10’が被着保持されるの
で、常温状態では芯部材3Aによって外部の衝撃から接
着シート自体を保護できて、加温状態では接着剤として
発揮する、所定の厚みt及び幅wの大きさの芯部材付き
接着シート32を再現性良く製造することができる。
【0053】しかも、常温状態では固化することにより
取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカード及びID
カードなどの接着工程においては加熱することにより軟
化する性質の接着シート31を製造することができる。
【0054】(3)接着シートの製造方法 図7A及び図7Bを参照にして第1の実施形態としての
接着シートの製造方法を説明する。この例では、図6に
示した接着シートの製造装置103が使用され、芯部材
無しの接着シート31を製造する場合を想定する。ま
ず、図7Aに示したような深さd及び長さLxの凹部金
型を準備する。この例では、接着シート31が使用され
るカードの大きさにもよるが、例えば、自動車の運転免
許証の大きさを想定した場合に、凹部63の深さdは3
00μm〜500μm程度であり、凹部63の長さLx
は6cm程度で、幅wが9cm程度である。
【0055】その後、図7Bに示す凹部63と蓋体64
との間に形成された空間部65内に、反応型ホットメル
ト樹脂10’が注入手段62によって硬化加熱温度以下
で加熱及び軟化されながら注入される。反応型ホットメ
ルト樹脂10’は、加熱温度が110℃〜160℃に温
度制御される。
【0056】この空間部65に注入された反応型ホット
メルト樹脂10’を冷却すると、凹部63の深さ及び広
さによって自己整合的に所定の厚み(t=d)及び幅w
の大きさの芯部材無しの接着シート31を形成すること
ができる。この整形後の枚葉シート状の芯部材無しの接
着シート31の一方の面には剥離シート24が形成さ
れ、この枚葉シート状の接着シート31は積層して保存
される。
【0057】このように、第1の実施形態に係る接着シ
ートの製造方法によれば、常温状態では固化することに
より取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカード及び
IDカードなどの接着工程においては加熱することによ
り軟化する性質の枚葉シート状の接着シート31を再現
性良く製造することができる。
【0058】続いて、図8を参照しながら、第2の実施
形態としての接着シートの製造方法を説明する。図8A
〜図8Dはその一例となる芯部材付き接着シート32の
形成工程例を示す断面図である。この例では、図4に示
した接着シートの製造装置101が使用され、長尺シー
ト状の芯部材付き接着シート32を製造する場合を想定
する。
【0059】まず、図8Aに示すシート状の芯部材3A
を準備する。この例で芯部材3Aには、多孔質の樹脂フ
ィルム、多孔質の発泡性の樹脂シート、可撓性の樹脂シ
ート、多孔性の樹脂シート又は不織布シートを使用す
る。その後、図4に示した接着シートの製造装置101
を使用して、反応型ホットメルト樹脂10’を芯部材3
Aに浸透するように被着する。もちろん、反応型ホット
メルト樹脂10’は接続着液晶被着槽41の電気ヒータ
によって硬化加熱温度以下で加熱及び軟化されて被着さ
れる。これにより、図8Bに示す芯部材3Aに反応型ホ
ットメルト樹脂10’が被着される。このままでは厚み
が不揃いである。
【0060】そこで、芯部材3Aに浸透被着された反応
型ホットメルト樹脂10’を冷却固化させるときに、図
8Cに示すブレード48によって所定の厚みtに規制さ
れ、図示しないガイド部49によって幅wが規制されて
整形される(図4の整形手段45を参照)。この例では
整形後の長尺シート状の芯部材付き接着シート32が、
ロール状に巻き取られる。その際に、芯部材付き接着シ
ート32の一方の面に、油紙又は剥離紙などの剥離シー
ト24が挟み込まれる。これにより、図4に示したよう
なロール状の芯部材付き接着シート32が完成する。
【0061】このように、第2の実施形態に係る接着シ
ートの製造方法によれば、常温状態では固化することに
より取り扱いが簡単かつ容易で、かつ、ICカード及び
IDカードなどの接着工程においては加熱することによ
り軟化する性質のロール状の接着シート32を再現性良
く製造することができる。
【0062】なお、反応型ホットメルト樹脂をシート状
にした接着シート31及び32は、空気中の水分を吸っ
て硬化が進むので、その貼合加工を行う前に、硬化が進
まないようにする必要がある。この際の硬化は、反応型
ホットメルト樹脂のイソシアネート基の分岐・架橋反応
によるものである。このために、短期間に(例えば、加
工後24時間以内)に貼合加工をすることが好ましい。
このような時間的な制約を受けないようにするために
は、何らかの保存方法が必要となる。
【0063】(4)接着シートの保存具及びその保存方
法 図9は、第1の実施形態としての接着シートの保存例を
示す断面図である。この例では枚葉シート状の芯部材無
しの接着シート31を保存する場合について説明する。
なお、枚葉シート状の芯部材付き接着シート32の保存
方法も同様であるので、その説明を省略する。
【0064】この発明では接着シート31の間に剥離シ
ート24を挟んで積層した接着部材積層体80を空気に
曝されないように、特に、湿気が内部に侵入しないよう
に保持管理されるものである。この接着シート31は常
温状態では固化し加熱状態では軟化する反応型ホットメ
ルト樹脂10’を所定の厚み及び大きさに加工したもの
である。
【0065】この例では、少なくとも、剥離シート24
が設けられた接着部材積層体80の天上面を除く剥離シ
ート24に接していない接着部材積層体80の底面部
位、左右前後側面に湿気侵入阻止用のシール部材25が
施される。もちろん、接着部材積層体80の天上面にも
シール部材25を設けて湿気侵入阻止を図るようにして
もよい。シール部材25にはポリエチレン等を極く薄い
透明フィルム状に加工した食品包装用のラップなどを使
用するとよい。このラップによって接着部材積層体全体
を包装するようにすれば、このラップがバリアとなって
湿気の侵入を防止できる(ラップによる包装方法)。
【0066】図10は、接着シート31のシール例を示
す断面図である。この例では、接着シート31が積層さ
れる場合であって、空気に曝される部位、つまり、剥離
シート24が設けられた接着部材積層体80の天上面を
除く、その剥離シート24に接していない接着部材積層
体80の左右前後側面に湿気侵入阻止用のシール部材3
5がスプレーされる。この際のシール部材35にはポリ
エチレン等の溶剤が使用される。このスプレーによっ
て、噴霧状のシール部材35が接着部材積層体80の左
右前後側面に形成されるので、このシール部材35がバ
リアとなって湿気の侵入を防止できる(スプレーによる
噴霧方法)。
【0067】このスプレー方法を採る場合には、接着部
材積層体80の底面部位に剥離シート24が施される。
これは接着部材積層体80の底面部位にまでシール部材
35をスプレーすると、シール部材35の材質によっ
て、接着工程時に、そのスプレーによるシート状のシー
ル部材35をすぐに剥がせない場合が生じるからであ
る。もちろん、スプレーによるシート状のシール部材3
5が接着工程時に、すぐに剥がせるようならば接着部材
積層体80の底面部位にもシール部材35をスプレーし
てもよい。シール部材35を底面部位に形成しない方法
を採る場合には、接着部材積層体80の底面部位に油紙
や剥離紙などの剥離シート24を設けて湿気の侵入を防
止するとよい。
【0068】図11は、接着シート31の他のシール例
を示す断面図である。この例ではスプレーに代えて塗布
用のローラ86を使用して接着部材積層体80の左右前
後側面にシール部材75を形成するものである。この際
のシール部材75にはポリエチレン等の溶剤が使用され
る。例えば、シール部材供給管84がローラ86の付近
に取り付けられ、シール部材75がローラ86の表面に
自動供給するようになされる。もちろん、図示しないシ
ール部材収納用の容器にローラ86を浸し、その後、ロ
ーラ86を接着部材積層体80の左右前後側面にローリ
ングしてシール部材75を塗布するようにしてもよい。
このシール部材75がバリアとなって湿気の侵入を防止
できる(ローラによる塗布方法)。
【0069】図12は、芯部材無しの接着シート31の
保存具の一例を示す断面図である。この発明に係る接着
シートの保存具は非通気性の密封体としてバリア袋68
を成している。バリア袋68は好ましくは気体,H2
などを極めて容易に通過させない材質であって、遮光性
のよい部材で形成するとよい。この例では予めポリエチ
レン等が環状筒体に形成され、接着部材積層体80の密
封時に、その両端の開放部を熱圧着することにより形成
される。
【0070】この例では、枚葉シート状の接着シート間
に剥離シート24を挟んだ接着部材積層体80がバリア
袋68に収納される場合であって、保護部材としてL型
状の型紙67が設けられ、この型紙67によって接着部
材積層体80の形が保護される。このL形状の斜めに筋
交い部材69、もしくは、その筋交い部材69を形成す
る面に図示しない補強壁が施され、型紙67のほぼ直角
が維持される。接着部材積層体80の初期の形状が維持
される。
【0071】そして、このL型状の型紙67に保護され
た接着部材積層体80がバリア袋68に収納され、その
後、バリア袋68の両端開放部を熱圧着することによっ
て密封保存される。このバリア袋内は空気と絶縁させる
ために真空にすることが好ましい。また、バリア袋内に
不活性ガスを封入してもよい。その際には、N2あるい
はCO2を80%以上を含有した気体をバリア袋68に
封入するとよい。これにより、湿気の侵入を阻止できる
ので、接着シート31等の製造後の時間的な加工制約を
受けることが無くなる。
【0072】あるいは、バリア袋内に吸湿手段を設けて
もよい。この吸湿手段としては、シリカゲルなどの吸湿
剤を含む部材を使用し、その吸湿剤をバリア袋内に貼る
ようになされる。これにより、万一湿気が侵入した場合
でも、バリア袋内の湿気を吸湿剤によって吸着できるの
で、接着シート31等の製造後の時間的な加工制約を受
けることが無くなる。
【0073】図13は、第2の実施形態としてのロール
状の芯部材無しの接着シート31の保存例を示す断面図
である。
【0074】この例では、接着シート間に剥離シート2
4を挟んだ長尺シート状の接着部材積層体80がロール
状に巻かれて保存される場合である。剥離シート24は
接着シート31の一方の面に設けられる。このため、接
着シート31の巻き終り部分はその接着シート31の外
周面が露出した状態となる。従って、その接着シート3
1の外周面と円形両端面が空気に曝されることになる。
そこで、この例では外周面と円形両端面とにシール部材
を施すようになされたものである。
【0075】図14は、ロール状の芯部材無しの接着シ
ート31のシール例を示す一部破砕の斜視図である。こ
の例で接着シート31の一方(表)の円形端面にはシー
ル部材85Aが施され、その他方(裏)の円形端面には
シール部材85Bが施され、外周面にはシール部材85
Cが施される。この際のシール部材85A〜85Cにつ
いては、ラップによる包装方法、スプレーによる噴霧方
法及びローラによる塗布方法により形成される。シール
部材85Aによって、一方の円形端面からの湿気の侵入
が阻止され、シール部材85Bによって、他方の円形端
面からの湿気の侵入が阻止され、シール部材85Cによ
って、外周面からの湿気の侵入が阻止される。
【0076】図15は、ロール状の芯部材無しの接着シ
ート31の保存具の構成例を示す斜視図である。この例
では、接着シート間に剥離シート24を挟んだロール状
の接着部材積層体80が密封体としての筒状の密封容器
90に収納される。この例で密封容器90は有底状の筒
型容器91及び蓋体92を有している。筒型容器91及
び蓋体92はステンレス部材などをプレス加工すること
により形成される。筒型容器91の内径はロール状の接
着部材積層体80の外径よりも大きく形成され、その高
さも、ロール状の接着部材積層体80の高さよりも高く
形成されている。
【0077】この筒型容器91の開口端部の外周面及び
蓋体92の内周面には図示しない係合用のネジが各々形
成され、この係合用のネジと、図示しない蓋体内部のパ
ッキングによって、蓋体92が筒型容器91に対して気
密性良く係合されて閉じられる。蓋体92には排気口9
3が設けられ、蓋体92が閉じられた筒型容器内部の空
気が排気できるようになされる。この排気口93にはバ
ルブ94が設けられ、蓋体92が閉じられた筒型容器内
部の真空を維持できるようになされる。もちろん、蓋体
92が閉じられた筒型容器内部へ排気口93を通して不
活性ガスを封入してもよい。その際には、N2あるいは
CO2を80%以上を含有した気体をバリア袋68に封
入するとよい。これにより、バリア袋68と同様にして
湿気の侵入を阻止できるので、接着シート31等の製造
後の時間的な加工制約を受けることが無くなる。
【0078】このように、本実施形態としての接着シー
トの保存具及びその保存方法によれば、接着シートが空
気に触れることなく、接着シート同士が接着されること
なく、しかも、収納スペースを多く占有することなく、
接着シート31等を積層した接着部材積層体80をバリ
ア袋68又は密封容器90にコンパクトに収納すること
ができる。従って、接着部材接着部材積層体80を部品
レベルで取り扱うことができるので、ICカード及びI
Dカードなどの接着工程において、接着シート31を順
にバリア袋68又は密封容器90から取り出してカード
などを円滑に貼り合わせることができる。
【0079】(5)接着部材積層体80を使用した電子
カードの形成例 図16は接着部材積層体80を適用する電子カード製造
装置104の構成例を示す斜視図である。この電子カー
ド製造装置104は、長尺シート状の裏面シート1と、
長尺シート状の表面シート5との間に電子部品4を封入
した後に、そのカード集合体を裁断及び打ち抜きするこ
とにより、電子カード100を製造するものである。
【0080】図16において、電子カード製造装置10
4には裏面シート供給部6が設けられ、長尺シート状
(ウェブ状)の裏面シート1が送出軸6Aに巻れてい
る。ここで長尺シート状とは少なくとも電子カード1枚
以上が打ち抜ける、例えば「○○○従業者証」、「氏
名」、「発行日」などの画像表示情報が連続して形成さ
れたものをいう。長尺シート状の形態としては画像表示
情報が幅方向にn列で長手方向にm個が並んだものを想
定する。
【0081】裏面シート供給部6の上方には接着シート
供給部14が設けられる。接着シート供給部14には上
述したロール状の接着部材積層体80がセットされ、こ
の裏面シート供給部6による裏面シート1上に第1の接
着シート10Aが供給される。接着シート供給部14は
送出軸14Aを有し、その送出軸14Aには接着シート
10Aが巻かれ、その接着シート10Aが送出軸14A
から繰り出すようになされる。
【0082】この接着シート10Aは両面が接着面とな
るため、その接着面が剥離シート24Aにより保護され
ている。この剥離シート24Aは貼合時に接着シート1
0Aから剥がされてカス紙となる。接着シート供給部1
4の下流側には図示しない除電ブラシが設けられ、ロー
ル状の接着シート10Aを広げる際に剥離帯電した電荷
が、ICチップに接触する前に、グランドに逃すように
なされている。この除電処理により、ICチップの静電
破壊を防止できる。
【0083】この接着シート供給部14の上方には部品
搬送ベルト22が設けられ、この接着シート供給部14
による接着シート10A上にカード用の電子部品4が自
動供給される。部品搬送ベルト22は例えば部品搬送制
御信号S4Bに基づいて駆動する。部品搬送ベルト22
の上流側には部品カセット21が設けられ、例えば、3
つのグループに分けられた電子部品4を積み重ねるよう
に収納される。部品カセット21の底部には図示しない
可動自在な蓋体が、例えば、搬送方向に3つ並設され、
投下許可信号S4Aに基づいてその3つの蓋体が一斉に
開き、電子部品4が部品搬送ベルト22上に同時に落ち
るようになされている。
【0084】この部品搬送ベルト22の上方には接着シ
ート供給部15が設けられる。接着シート供給部15に
は上述したロール状の接着部材積層体80がセットさ
れ、この部品搬送ベルト22による電子部品4上に第2
の接着シート10Bが供給される。接着シート供給部1
5は送出軸15Aを有し、その送出軸15Aには接着シ
ート10Bが巻かれ、その接着シート10Bが送出軸1
5Aから繰り出すようになされる。
【0085】この接着シート10Bも両面が接着面とな
るため、その接着面が剥離シート24Bにより保護され
ている。この剥離シート24Bは貼合時に接着シート1
0Bから剥がされてカス紙となる。接着シート供給部1
5の下流側にも除電ブラシ45が設けられ、剥離帯電し
た電荷がグランドに逃すようになされている。この除電
処理によって上述と同様に、ICチップの静電破壊を防
止できる。
【0086】上述の接着シート10A、10Bとして上
述した反応型ホットメルト樹脂10’を予め薄シート状
にしたものが使用される。この接着シート供給部15の
上方には表面シート供給部9が設けられ、その接着シー
ト10B上に表面シート5が供給される。表面シート供
給部9は送出軸9Aを有し、その送出軸9Aには表面シ
ート5が巻かれ、その表面シート5が送出軸9Aから繰
り出すようになされる。表面シート5は、「○○○従業
者証」、「氏名」、「発行日」などの画像表示情報が幅
方向に3列に並べられ、その画像表示情報が搬送方向に
連続して印刷される。
【0087】裏面シート供給部6の下流側には従動ロー
ラ19B、19Cが設けられ、表面シート供給部9の下
流側には従動ローラ19Aが設けられ、裏面シート1及
び表面シート5などの搬送方向を変更できるようになさ
れている。これらの5つの裏面シート供給部6、接着シ
ート供給部14、部品搬送ベルト22、接着シート供給
部15、表面シート供給部9の下流側にはガイド兼位置
合わせ用の駆動ローラ16が設けられる。
【0088】この例では従動ローラ19Bと駆動ローラ
16とを水平方向に結ぶ領域上には、位置合わせ具23
が設けられ、部品搬送ベルト22により搬送されてきた
電子部品4が接着シート10A上の所定位置に配設され
る。位置合わせ具23は搬送方向に平行した矩形状の3
つの開口部23Aを有し、部品搬送ベルト22により搬
送されてきた電子部品4が開口部23Aの中に投下され
ると、接着シート10A上にその電子部品4を3列に整
然と配設するようになされる。
【0089】この駆動ローラ16では、予め印刷された
位置合わせマークp0(図20や図23に示す)に基づ
いて長尺シート状の裏面シート1と、電子部品4と、長
尺シート状の表面シート5とが位置合わせされ、真空熱
プレス装置17の方向に導かれる。この駆動ローラ16
の下流側には真空熱プレス装置が設けられ、接着シート
10Aによって裏面シート1と電子部品4の一方の面と
を貼合すると共に、接着シート10Bによって電子部品
4の他方の面と表面シート5とが貼合される。
【0090】この真空熱プレス装置17は搬送路の上下
に対向して配置された平型の上部及び下部プレス部17
A、17Bを有しており、長尺シート状の表面シート5
の上方及び長尺シート状の裏面シート1の下方から所定
の圧力が加えられる。そのために、上部及び下部プレス
部17A、17Bが互いに離接する方向に移動できるよ
うになされている。この例では裏面シート1と表面シー
ト5との間に接着シート10A、10Bを介在して電子
部品4を封入したものを、以後、カード集合体20とい
う。
【0091】この上部及び下部プレス部17A、17B
内には電気ヒータ(図示せず)18が設けられ、カード
集合体20を所定の温度に加熱するようになされている
(電気ヒータ18については図17参照)。この例では
接着シート10A、10Bの種類にもよるが加熱温度は
40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10秒〜12
0秒程度である。この接着シート10A、10Bは熱を
加えると溶融し、それが冷えると固化するものである。
カード集合体20を加熱貼合する装置は真空熱プレス装
置17に限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒ
ートローラ装置であってもよい。
【0092】また、真空熱プレス装置17の下流側には
カードシート搬送ベルト30が設けられ、真空熱プレス
装置17によって加熱貼合されたカード集合体20を所
定の搬送方向、この例では裁断装置40に搬送される。
この際のカードシート搬送ベルト30の移動距離は真空
熱プレス装置17の搬送方向の長さL1に等しい。この
カードシート搬送ベルト30の下流側には裁断装置40
が設けられ、カード集合体20が1単位毎(例えば3列
×2)に裁断される。この裁断装置40には、垂直押し
切り型のカッターや、ロータリカッターを使用する。
【0093】続いて、図17を参照しながら、電子カー
ド製造装置104の制御方法について説明をする。図1
7は電子カード製造装置104の制御システム例の概要
を示すブロック図である。
【0094】この例では電子カード製造装置104の全
体を制御する制御装置70が設けられ、電子部品4を所
定のタイミングで接着シート10A上に投下するため
に、投下許可信号S4Aが部品カセット21に出力さ
れ、部品搬送制御信号S4Bが部品搬送ベルト22に出
力される。
【0095】また、制御装置70はカード集合体20に
予め形成された位置合わせマークp0(図20、図23
などに示す)を検出し、その検出に基づいてカードシー
ト搬送ベルト30を制御する。この制御システムでは送
出検出用のセンサ71が真空熱プレス装置17側に設け
られ、カード送出位置p1でカード集合体20の位置合
わせマークp0が検出される。このセンサ71からはカ
ード送出位置検出信号S1が出力される。また、裁断装
置40側には到達検出用のセンサ72が設けられ、カー
ド到達位置p2でカード集合体20の位置合わせマーク
p0が検出される。このセンサ72からはカード到達検
出信号S2が出力される。
【0096】これらのセンサ71、72の出力段には、
制御装置70が接続され、2つの検出信号S1、S2に
基づいてカードシート搬送ベルト30が制御される。例
えば、制御装置70はカード送出位置p1とカード到達
位置p2との間でカードシート搬送ベルト30を間欠動
作させるように制御する。表面シート5が長尺シート状
でかつ非伸縮性であれば、センサ71、72は片方のみ
でも可能である。
【0097】この例では、電子カード100を形成する
ために、一方で、裏面シート供給部6から従動ローラ1
9B、19Cを介在して駆動ローラ16に裏面シート1
を繰り出し、接着シート供給部14から従動ローラ19
Bを経由して駆動ローラ16に接着シート10Aを繰り
出し、部品搬送ベルト22から接着シート10A上へ電
子部品4を供給し、接着シート供給部15から駆動ロー
ラ16へ接着シート10Bを繰り出し、表面シート供給
部9から従動ローラ19Aを介在して駆動ローラ16へ
表面シート5を繰り出す。
【0098】その後、制御装置70から駆動ローラ16
へ駆動制御信号S3が出力されると、駆動ローラ16が
回転する。そして、長尺シート状の裏面シート1と、長
尺シート状の表面シート5との間に接着シート10A、
10Bを介在して電子部品4を封入したカード集合体2
0は、駆動ローラ16によって真空熱プレス装置17に
導かれる。制御装置70から真空熱プレス装置17には
加熱貼合制御信号S5が出力される。
【0099】この真空熱プレス装置17では上部プレス
部17A、下部プレス部17Bの温度及びプレス圧力が
一定に制御される。最初のカード集合体20の先端部は
真空熱プレス装置17から頭を出すようにする。1回目
の加熱貼合が終了すると、真空熱プレス装置17から制
御装置70へ終了信号S6が出力される。この先端部は
センサ71によって検出される。このセンサ71による
カード送出位置検出信号S1は位置合わせマークp1を
検出することで得られる。
【0100】このカード送出位置検出信号S1を入力し
た制御装置70からカードシート搬送ベルト30にはベ
ルト搬送制御信号S7が出力される。このベルト搬送制
御信号S7によってカードシート搬送ベルト30はカー
ド集合体20の載せて移動を開始し、1回目の加熱貼合
後のカード集合体20が真空熱プレス装置17から裁断
装置40へ搬送される。このとき、駆動ローラ16も協
働してカード集合体20を下流側に移動する。この段階
ではカード集合体20が裁断されていない。
【0101】1回目のカード集合体20が真空熱プレス
装置17から裁断装置40へ搬送されると、センサ72
によってカード集合体20が到達したことが検出され
る。このセンサ72から制御装置70にはカード送出到
達検出信号S2が出力される。カード送出到達検出信号
S2を入力した制御装置70はカードシート搬送ベルト
30にベルト搬送制御信号S7を出力するので、カード
シート搬送ベルト30が停止する。図示しないが真空熱
プレス装置17の下流側にはファンが設けられ、真空熱
プレス装置17から出されたカード集合体20が裁断さ
れるまでに、ファンによる風によって冷やされる。
【0102】一方で、部品カセット21では投下許可信
号S4Aに基づいて電子部品4が所定のタイミングで部
品搬送ベルト22に投下され、部品搬送制御信号S4B
に基づいて部品搬送ベルト22が駆動する。これによ
り、接着シート10A上に電子部品4がタイミング良く
供給される。真空熱プレス装置17では2回目の加熱貼
合が行われる。2回目の加熱貼合が終了すると、真空熱
プレス装置17から制御装置70へ終了信号S6が出力
される。
【0103】その後、センサ71によるカード送出位置
検出信号S1を入力した制御装置70からカードシート
搬送ベルト30にはベルト搬送制御信号S7が出力され
る。このベルト搬送制御信号S7によってカードシート
搬送ベルト30はカード集合体20の移動を開始し、2
回目の加熱貼合後のカード集合体20が真空熱プレス装
置17から裁断装置40へ搬送される。
【0104】このとき、駆動ローラ16も協働してカー
ド集合体20を下流側に移動する。この段階ではカード
集合体20を裁断できる状態となる。従って、2回目の
カード集合体20が真空熱プレス装置17から裁断装置
40へ搬送されると、センサ72によってカード集合体
20が到達したことが検出される。このセンサ72から
制御装置70にカード到達検出信号S2が出力される。
カード到達検出信号S2を入力した制御装置70は、カ
ードシート搬送ベルト30にベルト搬送制御信号S7を
出力するので、そのカードシート搬送ベルト30は停止
する。
【0105】これと共に、裁断装置40へ裁断制御信号
S8が出力される。この裁断制御信号S8を入力した裁
断装置40では、カード集合体20が1単位の電子カー
ドシートに裁断される。3回目以降も同様な動作が繰り
返される。これにより、長尺シート状のカード集合体2
0から複数の電子カードシートを得ることができる。こ
の電子カードシートは3日〜6日程度自然乾燥され、接
着シート10A、10Bが完全に硬化した後に、1枚づ
つ電子カード100が打ち抜かれる。
【0106】このように、電子カード製造装置104に
よれば、真空熱プレス装置17によって熱が加えられた
状態で、裏面シート1と、電子部品4の一方の面とが接
着シート10Aを介在して貼合されると共に、その電子
部品4の他方の面と表面シート5とが接着シート10B
を介在して貼合される。
【0107】従って、接着部材の塗布量などのフィード
バック制御を行なうことなく、真空熱プレス装置17に
よる加圧力及び接着シート10A、10Bの熱溶融によ
る変形によって、電子部品4の一方の面と表面シート5
との間及び電子部品4の他方の面と裏面シート1との間
の接着層の厚みを均一にすることができる。これによ
り、表面シート5及び裏面シート1によって電子部品4
を熱溶融後の均一な厚みの接着シート10A、10Bで
挟むことができるので、カードに凹凸状がほとんどな
く、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式のIC
カードを製造することができる。
【0108】続いて、図18〜図23を参照しながら、
実施例としての電子カード100の製造方法について説
明する。図18A〜図18Cは実施例としての電子カー
ド100の製造方法を示す形成工程例(その1)の断面
図であり、図19A、19Bはその形成工程例(その
2)の断面図である。図20〜図23はそれを補足する
各シート状の部材を示す上面図である。
【0109】この例では、長尺シート状の裏面シート1
と長尺シート状の表面シート5との間に電子部品4を接
着シート10A、10Bを介在して貼合したカード集合
体20を形成する場合について説明する。裏面シート1
は図16に示した裏面シート供給部6の送出軸6Aに巻
かれており、接着シート10Aは接着シート供給部14
の送出軸14Aに巻かれている。電子部品4は予め部品
カセット21に収納されている。更に、接着シート10
Bは接着シート供給部15の送出軸15Aに巻かれてお
り、表面シート5は表面シート供給部9の送出軸9Aに
巻かれている。これらの部材が準備されていることを前
提とする。
【0110】まず、図18Aにおいて、裏面シート供給
部6から繰り出した裏面シート1上に接着シート供給部
14から繰り出した接着シート10Aを貼合する。この
接着シート10Aとして反応型ホットメルト樹脂が使用
される。この例では反応型ホットメルト樹脂の軟化点は
95℃以上である。
【0111】この際の軟化点を95℃以上としたは、従
業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証や、各
種運転免許証などが炎天下の駐車中の車内に置かれるこ
とを想定した場合に、車内温度が90℃に到達すること
が経験上見い出されるからである。
【0112】また、裏面シート1はペンで書けるような
図20に示す筆記層12を有している。この裏面シート
1の端部にも予め位置合わせマークp0が印刷されてい
る。この位置合わせマークp0は1枚もしくは複数枚の
カード領域毎に形成されている。位置合わせマークp0
は光学センサで検出できる反射率の低い黒色の線やブロ
ックでもよいが、磁気マークやスリットや孔でもよい。
【0113】その後、図18Bに示す接着シート10A
上に電子部品4を配置する。この電子部品4は図21に
示すICチップ4A及びアンテナ体4Bを有しており、
部品搬送ベルト22及び位置合わせ具23を介して接着
シート10A上に自動供給される。この電子部品4に関
しては図22に示す部品カセット21にストックしてお
き、この電子部品4を部品搬送ベルト22及び位置合わ
せ具23を介在して接着シート10A上に配置する。な
お、電子部品4を予め枚葉シート状のチップ収納シート
3に収納した状態で部品カセット21にストックして置
いてもよい。このチップ収納シート3に収納された状態
の電子部品4を接着シート10A上に配置することがで
きる。このチップ収納シート3は織物状又は不織布状の
樹脂シートから成る。電子部品4はICチップ4Aやア
ンテナ体4Bが収納され、チップコンデンサなども含ま
れる。
【0114】この接着シート10A上に電子部品4を形
成した後に、図18Cにおいて、電子部品4上に接着シ
ート10Bを貼付する。この接着シート10Bとして反
応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形成したもの
を使用する。
【0115】その後、図19Aにおいて、接着シート1
0B上の全面に、表面シート供給部9から繰り出した長
尺シート状の表面シート5を形成する。表面シート5に
は図23に示す所定の印刷領域に予め当該電子カード1
00の利用者のための画像表示情報が印刷されている。
この例で図23に示す表面シート5は、画像表示情報を
搬送方向に連続して印刷した長尺シート状を有してい
る。この表面シート5の端部には予め位置合わせマーク
p0が印刷されている。この例では、長尺シート状の表
面シート5には、「○○○従業者証」、「氏名」、「発
行日」などの画像表示情報が幅方向に3列に並べられ、
その画像表示情報が搬送方向に連続して印刷される。
【0116】なお、接着シート10B上に長尺シート状
の表面シート5を形成する際に、図示しない発泡性のウ
レタンシートをアンテナ体4Bの内側領域に形成しても
よい。このウレタンシートによって表面シート5をより
一層平坦化できるし、受像層54の画像の形成具合もよ
くなる。
【0117】その後は、従来方式と同様にカード集合体
20を加熱すると共に、図19Bに示す表面シート5側
及び裏面シート1側から加圧処理を行う。この際の貼合
条件は加熱温度が60℃程度であり、加熱時間が30秒
程度である。圧力は5kg/cm2程度である。このと
き、図16示した上部プレス部17A、下部プレス部1
7Bの温度及びプレス圧力が制御装置70によって一定
に制御される。これにより、長尺シート状のカード集合
体20が完成する。
【0118】この例では、カード集合体20を裁断して
1単位の電子カードシートを形成する。例えば、カード
集合体20の画像表示領域外に形成された位置合わせマ
ークp0を基準にしてカード集合体20が2つ以上に裁
断される。その後、電子カードシートが完全に硬化して
からパンチング装置などによって1枚づつ電子カード1
00が打ち抜かれる。上述の反応型ホットメルト樹脂1
0’は分子末端にイソシアネート基を有するウレタンポ
リマーを主成分とする。そして、カードエッジ部部分か
ら侵入した水分は、ウレタンプレポリマーの鎖延長反応
時に、イソシアネート基が分岐・架橋反応するために必
要となる。その際の水分は大気中あるいはカード体内の
湿気によって充当される。
【0119】このように実施例としての電子カード10
0の製造方法によれば、電子部品4の表面には反応性ホ
ットメルト樹脂10’を薄シート状にした接着シート1
0Aを形成すると共に、その裏面には同様に薄シート状
の接着シート10Bを形成し、これらの接着シート10
A、10Bに熱を加えて、電子部品4の表面に表面シー
ト5を形成すると共に、その電子部品4の裏面に裏面シ
ート1が形成される。
【0120】従って、電子部品4が無い部分は熱溶融及
び加圧による接着シート10A、10Bが渾然一体化す
ると共に、電子部品4の表面と表面シート5との間及び
その電子部品4の裏面と裏面シート1との間は、その接
着層の厚みを均一にすることができる。これにより、表
面シート5及び裏面シート1によって電子部品4を均一
な厚みの接着シート10A、10Bで挟むことができる
ので、凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、しか
も、平坦な非接触式のICカードなどを製造することが
できる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接着シー
トによれば、所定の厚み及び大きさに加工された反応型
ホットメルト樹脂は常温状態において固化するので、I
Cカード及びIDカードなどの作成時において、簡単か
つ容易に取り扱うことができる。
【0122】本発明の接着シートの第1の製造装置によ
れば、硬化加熱温度以下で加熱及び軟化された反応型ホ
ットメルト樹脂を所定の厚み及び幅に整形する整形手段
が設けられるものである。
【0123】この構成によって、常温状態では固化する
ことにより取り扱いが簡単かつ容易で、ICカード及び
IDカードなどの接着工程においては加熱することによ
り軟化する接着シートを再現性良く製造することができ
る。
【0124】本発明の接着シートの第2の製造装置によ
れば、所定の深さ及び広さの凹部を有した整形金型に、
硬化加熱温度以下で加熱及び軟化した反応型ホットメル
ト樹脂を注入する注入手段が設けられるものである。
【0125】この構成によって、所定の厚み及び幅に整
形された反応型ホットメルト樹脂から成る接着シートを
再現性良く製造することができる。しかも、常温状態で
は固化することにより取り扱いが簡単かつ容易で、IC
カード及びIDカードなどの接着工程においては加熱す
ることにより軟化する性質の接着シートを提供すること
ができる。
【0126】本発明の接着シートの製造方法によれば、
反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度以下で加熱及び
軟化した後に、所定の厚み及び幅に整形するようにした
ものである。
【0127】この構成によって、常温状態では固化する
ことにより取り扱いが簡単かつ容易で、ICカード及び
IDカードなどの接着工程においては加熱することによ
り軟化する性質の接着シートを再現性良く製造すること
ができる。
【0128】本発明の接着シートの保存方法によれば、
反応型ホットメルト樹脂を所定の厚み及び大きさに加工
した接着シートを保存する際に、その接着シート間に離
形性の部材を挟んで積層するようにしたものである。
【0129】この構成によって、接着シート同士が接着
されることなく、しかも、収納スペースを多く占有する
ことなく、接着シートを積層した接着部材をコンパクト
化することができる。従って、接着部材を部品レベルで
取り扱うことができる。
【0130】本発明の接着シートの保存具によれば、反
応型ホットメルト樹脂製の接着シートの間に離形性の部
材を挟んで積層した接着部材積層体を収納する非通気性
の密封体が備えられるものである。
【0131】この構成によって、接着シートが空気に触
れることなく、接着シート同士が接着されることなく、
しかも、収納スペースを多く占有することなく、接着シ
ートを積層した接着部材をコンパクトに密封体に収納す
ることができる。従って、接着部材を部品レベルで取り
扱うことができるので、ICカード及びIDカードなど
の接着工程において、接着シートを順に密封体から取り
出してカードなどを円滑に貼り合わせることができる。
【0132】この発明はキャッシュカード、顔写真の入
った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証
及び各種運転免許証などのIDカード及びICカードに
使用される接着部材の製造保存に適用して極めて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての接着シート10の構
成例を示す斜視図である。
【図2】その一例としての剥離紙付き接着シート31の
構成例(断面)を示す図である。
【図3】接着シート10の他の一例としての芯部材付き
接着シート32、32’、32”の構成例(断面)を示
す図である。
【図4】本実施の形態としての接着シートの製造装置1
01の構成例を示すブロック図である。
【図5】接着シートの他の製造装置102の構成例を示
すブロック図である。
【図6】接着シートの他の製造装置103の構成例を示
すブロック図である。
【図7】A〜Cは第1の実施形態としての接着シート
(枚葉タイプ)31及びその剥離シート24の形成工程
例を示す断面図である。
【図8】A〜Dは第2の実施形態としての接着シート3
2の形成工程例を示す断面図である。
【図9】第1の実施形態としての枚葉シート状の芯部材
無しの接着シート31の保存例を示す断面図である。
【図10】その接着部材積層体80のシール例を示す断
面図である。
【図11】その接着部材積層体80の他のシール例を示
す断面図である。
【図12】その一例となる接着部材積層体80の保存具
の構成例を示す断面図である。
【図13】第2の実施形態としてのロール状の芯部材無
しの接着シート31の保存例を示す斜視図である。
【図14】そのロール状の芯部材無しの接着シート31
のシール例を示す一部破砕の斜視図である。
【図15】その一例となるロール状の芯部材無しの接着
シート31の保存具の構成例を示す斜視図である。
【図16】実施例で使用する電子カード製造装置104
の構成例を示す斜視図である。
【図17】電子カード製造装置104の制御システム例
を示すブロック図である。
【図18】A〜Cは、実施例としての電子カード100
の製造方法の形成工程例(その1)を示す断面図であ
る。
【図19】A、Bは、実施例としての電子カード100
の製造方法の形成工程例(その2)を示す断面図であ
る。
【図20】その裏面シート1の印刷例を示す上面図であ
る。
【図21】その電子部品4の供給例を示す上面図(その
1)である。
【図22】その電子部品4の供給例を示す上面図(その
2)である。
【図23】その表面シート5の印刷例を示す上面図であ
る。
【符号の説明】
3A 芯部材 10,10A,10B 接着シート 10’ 反応型ホットメルト樹脂 25,35,75 シール部材 31 芯部材無しの接着シート 32 芯部材付きの接着シート 36,76 剥離紙供給部(離形部材用の供給手段) 41,81 芯部材供給部(芯部材用の供給手段) 42 接着液被着槽(加工手段) 45 整形手段 46 冷却ファン(冷却手段) 48 ブレード(整形手段) 49 ガイド部(整形手段) 57 巻き取り部 58 カッター(裁断手段) 61 整形金型 62 注入手段 67 L形状の型紙 68 バリア袋(保存具) 80 接着部材積層体 90 密封容器(密封体) 100 電子カード 101〜103 接着シートの製造装置 104 電子カード製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA07 AA09 AA15 AB03 AB05 CB01 CB04 CC02 DB02 EA01 EA04 FA01 GA01 GA02 4L032 AB04 AB07 BA09 BD01 BD03 DA00

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温状態では固化し硬化加熱温度以下の
    加熱状態では軟化する硬化前の反応型ホットメルト樹脂
    が所定の厚み及び大きさに加工されて成ることを特徴と
    する接着シート。
  2. 【請求項2】 反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度
    以下の加熱及び軟化させる加工手段と、 前記加工手段によって加熱及び軟化された反応型ホット
    メルト樹脂を所定の厚み及び幅に整形する整形手段とを
    備えることを特徴とする接着シートの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記反応型ホットメルト樹脂を浸透保持
    させる芯部材を供給する芯部材用の供給手段が設けられ
    ることを特徴とする請求項2に記載の接着シートの製造
    装置。
  4. 【請求項4】 前記芯部材には、多孔質の発泡性の樹脂
    シート、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シ
    ート又は不織布シートを使用することを特徴とする請求
    項3に記載の接着シートの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記反応型ホットメルト樹脂を所定の厚
    み及び幅に整形した接着シートが形成される場合であっ
    て、 前記接着シートを裁断する裁断手段が設けられることを
    特徴とする請求項2に記載の接着シートの製造装置。
  6. 【請求項6】 所定の深さ及び広さの凹部を有した整形
    金型と、 前記整形金型に反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温度
    以下で加熱及び軟化して注入する注入手段とを備えるこ
    とを特徴とする接着シートの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記反応型ホットメルト樹脂を保持させ
    る芯部材を供給する芯材部材用の供給手段が設けられる
    ことを特徴とする請求項6に記載の接着シートの製造装
    置。
  8. 【請求項8】 前記芯部材には、多孔質の発泡性の樹脂
    シート、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔性の樹脂シ
    ート又は不織布シートを使用することを特徴とする請求
    項7に記載の接着シートの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記硬化加熱温度以下で加熱及び軟化さ
    れた反応型ホットメルト樹脂を所定の厚み及び幅に整形
    して接着シートが形成される場合であって、 前記硬化加熱温度以下で加熱及び軟化された反応型ホッ
    トメルト樹脂を冷却する冷却手段が設けられることを特
    徴とする請求項2乃至請求項8に記載のいずれかの接着
    シートの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記反応型ホットメルト樹脂を所定の
    厚み及び幅に整形した接着シートが形成される場合であ
    って、 前記接着シートの一方の面に離形性の部材を供給する離
    形部材用の供給手段が設けられることを特徴とする請求
    項2乃至請求項9に記載のいずれかの接着シートの製造
    装置。
  11. 【請求項11】 反応型ホットメルト樹脂を硬化加熱温
    度以下で加熱及び軟化する工程と、 前記加熱及び軟化された反応型ホットメルト樹脂を所定
    の厚み及び幅に整形する工程を有することを特徴とする
    接着シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記反応型ホットメルト樹脂を多孔質
    の芯部材に少なくとも一部を浸み込ませる工程を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の接着シートの製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記多孔質の芯部材には、多孔質の発
    泡性の樹脂シート、多孔質の可撓性の樹脂シート、多孔
    性の樹脂シート又は不織布シートを使用することを特徴
    とする請求項12に記載の接着シートの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記反応型ホットメルト樹脂は、加熱
    温度が110℃〜160℃に温度制御されることを特徴
    とする請求項11に記載の接着シートの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記接着シートの一方の面に離形性の
    部材を形成することを特徴とする請求項11に記載の接
    着シートの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記接着シートを長尺シート状に形成
    することを特徴とする請求項11に記載の接着シートの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記接着シートを枚葉シート状に形成
    することを特徴とする請求項11に記載の接着シートの
    製造方法。
  18. 【請求項18】 常温状態では固化し硬化加熱温度以下
    の加熱状態では軟化する反応型ホットメルト樹脂を所定
    の厚み及び大きさに加工した接着シートを保存する方法
    であって、 前記接着シート間に離形性の部材を挟んで積層すること
    を特徴とする接着シートの保存方法。
  19. 【請求項19】 前記接着シートが積層される場合であ
    って、 空気に曝される部位に湿気侵入阻止用のシール部材を施
    すことを特徴とする請求項18に記載の接着シートの保
    存方法。
  20. 【請求項20】 前記接着シート間に離形性の部材を挟
    んだ枚葉シート状の接着部材積層体が形成される場合で
    あって、 前記離形性の部材に接していない接着部材積層体の面及
    び端面に湿気侵入阻止用のシール部材を形成し、 前記シール部材を形成した枚葉シート状の接着部材積層
    体を密封体に収納することを特徴とする請求項18に接
    着シートの保存方法。
  21. 【請求項21】 前記接着シート間に離形性の部材を挟
    んだ長尺シート状の接着部材積層体が形成される場合で
    あって、 前記接着部材積層体を巻き取ってロール状の接着部材積
    層体を形成し、 前記ロール状の接着部材積層体の外周面及びその端面に
    湿気侵入阻止用のシール部材を形成し、 前記シール部材を形成したロール状の接着部材積層体を
    密封容器に収納することを特徴とする請求項18に接着
    シートの保存方法。
  22. 【請求項22】 前記接着部材積層体が密封体及び密封
    容器に収納される場合であって、 前記密封体及び密封容器内を真空にすることを特徴とす
    る請求項20及び請求項21に記載する接着シートの保
    存方法。
  23. 【請求項23】 前記接着部材積層体が密封体及び密封
    容器に収納される場合であって、 前記密封体及び密封容器内に不活性ガスを封入すること
    を特徴とする請求項20及び請求項21に記載する接着
    シートの保存方法。
  24. 【請求項24】 前記接着部材積層体が密封体及び密封
    容器に収納される場合であって、 前記密封体及び密封容器内に吸湿手段を設けたことを特
    徴とする請求項20及び請求項21に記載する接着シー
    トの保存方法。
  25. 【請求項25】 常温状態では固化し硬化加熱温度以下
    の加熱状態では軟化する反応型ホットメルト樹脂を所定
    の厚み及び大きさに加工した接着シートの間に離形性の
    部材を挟んで積層した接着部材積層体を保存する用具に
    おいて、 前記接着部材積層体を収納する非通気性の密封体を備え
    ることを特徴とする接着シートの保存具。
  26. 【請求項26】 前記接着シートが離形性の部材を挟ん
    で積層される場合であって、 前記離形性の部材に接していない前記接着部材積層体の
    面及び端面に湿気侵入阻止用のシール部材が施されるこ
    とを特徴とする請求項25に記載の接着シートの保存
    具。
  27. 【請求項27】 前記接着シート間に離形性の部材を挟
    んだ枚葉シート状の接着部材積層体が前記密封体に収納
    される場合であって、 前記接着部材積層体の形を保護する保護部材が設けられ
    ることを特徴とする請求項25に記載の接着シートの保
    存具。
  28. 【請求項28】 前記接着シート間に離形性の部材を挟
    んだロール状の接着部材積層体が前記密封体に収納され
    る場合であって、 前記密封体は、 前記ロール状の接着部材積層体を収納するために筒状の
    密封容器を成していることを特徴とする請求項25に接
    着シートの保存具。
  29. 【請求項29】 前記接着部材積層体が密封体に収納さ
    れる場合であって、 前記密封体を真空にすることを特徴とする請求項25に
    記載する接着シートの保存具。
  30. 【請求項30】 前記接着部材積層体が密封体に収納さ
    れる場合であって、 前記密封体及び密封容器内に不活性ガスを封入すること
    を特徴とする請求項25に記載する接着シートの保存
    具。
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