JP2000006560A - 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ - Google Patents

電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ

Info

Publication number
JP2000006560A
JP2000006560A JP17512198A JP17512198A JP2000006560A JP 2000006560 A JP2000006560 A JP 2000006560A JP 17512198 A JP17512198 A JP 17512198A JP 17512198 A JP17512198 A JP 17512198A JP 2000006560 A JP2000006560 A JP 2000006560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
card
adhesive
electronic
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17512198A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Tsuda
隆夫 津田
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Masayoshi Yamauchi
正好 山内
Toshio Kato
利雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP17512198A priority Critical patent/JP2000006560A/ja
Publication of JP2000006560A publication Critical patent/JP2000006560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板用の部材と電子部品と表面用の部材とを貼
合するための接着部材による凹凸状を抑制できるように
すると共に、カード厚みが薄くしかも均等な厚みのIC
カードを形成できるようにする。 【解決手段】裏面シート1と、この裏面シート1上に設
けられたカード用の電子部品4と、この電子部品4を封
入するための表面シート5とを備え、少なくとも、裏面
シート1と表面シート5と電子部品4とを接着シート1
0A、10Bを介在して貼り合せた積層構造を有してい
るものである。この構造によって、電子部品4の表面と
表面シート5との間及び電子部品4の裏面と裏面シート
1との間の接着層の厚みを均一にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキャッシュカー
ド、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生
証、外国人登録証及び各種運転免許証などの非接触式の
ICカードに適用して好適な電子カード用材料、電子カ
ード、その製造方法、その製造装置及び反応性ホットメ
ルトウェブに関する。
【0002】詳しくは、電子部品の表裏に薄シート状の
接着部材を形成して、その電子部品の表面と表面用の部
材との間及び電子部品の裏面と基板用の部材との間の接
着層の厚みを均一化できるようにすると共に、カード表
面に凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、しか
も、平坦な非接触式のICカードなどを製造できるよう
にしたものである。
【0003】
【従来の技術】近年、ICチップやアンテナ体を樹脂カ
ードに封入したICカードが提案されている。この種の
ICカードは非接触式であるため、情報入出力用の端子
が設けられていない。従って、情報は特定の変調電波に
してアンテナ体で受信し、ICチップで復調してメモリ
などに書き込んだり、そこから読み出すようにして使用
される。
【0004】この非接触式のICカードに関しては、例
えば、技術文献である特開平9−275184号公報に
「情報担体及びその製造方法」として開示されている。
この技術文献によれば、織物状の補強体(以下収納部材
ともいう)中にICチップやアンテナ体などの電子部品
を収納し、接着部材を介在して上下のカバーシートで貼
合することによりICカードを形成している。これによ
り、ICカード自体を薄く形成することができる。
【0005】ところで、この種のICカードでは表面用
の部材に印刷部材が使用され、当該カードの利用分野に
関する、例えば「○○○従業者証」、「氏名」、「発行
日」・・・などの画像表示情報が印刷される場合が多
い。この印刷部材には当該カードの利用者の顔写真を形
成するための受像層が設けられる。顔写真などはサーマ
ルヘッドを用いた昇華感熱転写、溶融熱転写、あるい
は、インクジェット手段を使用して形成される。このI
Cカードの基板用の部材となる裏面シートにはペンで書
ける筆記層などが設けられる場合もある。
【0006】従って、キャッシュカード、従業者証、社
員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許
証などを大量生産する場合には、画像表示情報が印刷さ
れた表面用の部材や、電子部品を収納した収納部材、筆
記層を有した基板用の部材が長尺シート状にして使用さ
れる場合が多い。もちろん、10枚、20枚といったカ
ードを大版のシートを用いて製造する場合もある。
【0007】長尺シート状にされた表面用の部材、収納
部材及び基板用の部材は、液体状の接着部材を介在させ
た状態で真空熱プレス装置などによって加熱貼合され
る。加熱貼合後の長尺シート状のカード集合体は1単位
のカード集合体に裁断される。その後、カード集合体が
完全に硬化したときに、パンチング装置などによってそ
のカード集合体から1枚づつICカードが打ち抜かれ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャッ
シュカード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国
人登録証及び各種運転免許証などの大量生産の要求に対
して、長尺シート状や大版のシート状の基板用の部材と
収納部材と表面用の部材とを液体状の接着部材により貼
合する方法を採ると、均等な量の接着部材をその収納部
材上に塗布することが困難となる。
【0009】従って、収納部材の表裏の接着層の厚みが
不均一になって、カード表面が凸凹状になるおそれがあ
る。この凹凸状によってカードの平坦性が悪くなり、均
一な厚みのICカードの製造の妨げとなるという問題が
ある。
【0010】また、液状の接着剤は一定粘度に保つ管理
や、ノズル口の固化防止に留意する必要がある。因みに
製造を連続的に行えればよいが、種々の状況の下、製造
ラインが停止することもある。その際に、通常の接着剤
では流れ出し、ノズル口の周辺に固化が生じたり、その
吐出径の変化、又は、接着剤と気体とが接触した部分の
粘度や材質に変化が生じたりして、生産を再開したとき
の、カードの不安定さを生じ、生産歩留まりを悪化させ
ていた。なお、経時的にノズル口の吐出径の大きさが変
化し、メンテナンスが大変やっかいなものとなってい
た。
【0011】これにより、均等な量の接着部材を塗布し
ようとすると、真空熱プレス装置との進捗状況を監視し
ながら接着部材の吐出量などを決めなければならず、制
御系の負担が重くなって、そのフィードバック制御が複
雑になる。
【0012】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、基板用の部材と電子部品と表面用の部
材とを貼合するための接着部材による凹凸状を抑制でき
るようにすると共に、カード厚みが薄くしかも均等な厚
みのICカードを形成できるようにした電子カード用材
料、電子カード、その製造方法、その製造装置及び反応
性ホットメルトウェブを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、この発明の電子カード用材料は、基板用の部材
と、カード用の電子部品と、その電子部品を封入するた
めの表面用の部材とを備え、少なくとも、基板用の部材
と表面用の部材と電子部品とを薄シート状の接着部材を
介在して貼り合せた積層構造を有していることを特徴と
するものである。
【0014】この発明の電子カード用材料によれば、薄
シート状の接着部材を介在して基板用の部材と表面用の
部材との間に電子部品を貼り合せた積層貼合構造を有す
るので、液体状の接着部材を使用する場合に比べてその
接着部材による凹凸状を抑制することができる。
【0015】本発明に係る電子カードは請求項1乃至請
求項4記載のいずれかの電子カード用材料の表面に更に
シートを設けて作成されたことを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の電子カードによれば、液体状の接
着部材を使用する場合に比べてその接着部材による凹凸
状を抑制できるので、カード厚みが薄くしかも均等な厚
みのICカードなどを提供できる。
【0017】本発明の電子カードの第1の製造装置は、
基板用の部材を供給する第1の供給手段と、この第1の
供給手段による基板用の部材上に薄シート状の第1の接
着部材を供給する第2の供給手段と、この第2の供給手
段による第1の接着部材上にカード用の電子部品を供給
する第3の供給手段と、この第3の供給手段による電子
部品上に薄シート状の第2の接着部材を供給する第4の
供給手段と、この第4の供給手段による第2の接着部材
上に表面用の部材を供給する第5の供給手段と、第1の
接着部材によって基板用の部材と電子部品の一方の面と
を貼合すると共に、第2の接着部材によって電子部品の
他方の面と表面用の部材とを貼合する貼合手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0018】本発明の電子カードの第1の製造装置によ
れば、貼合手段によって、基板用の部材と、カード用の
電子部品の一方の面とがシート状の第1の接着部材を介
在して貼合されると共に、その電子部品の他方の面と表
面用の部材とがシート状の第2の接着部材を介在して貼
合される。
【0019】従って、接着部材の塗布量などのフィード
バック制御を行なうことなく、電子部品の一方の面と表
面用の部材との間及び電子部品の他方の面と基板用の部
材との間の接着層の厚みを均一にすることができる。こ
れにより、表面用の部材及び基板用の部材によって電子
部品を均一な厚みの接着部材で挟むことができるので、
カードに凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、し
かも、平坦な非接触式のICカードを製造することがで
きる。ここで、表面シートは電子カード用材料の場合に
は多のシートで更に覆われることとなる。なお、実施例
中で表面シートとあるのは場合によって最終的な表面で
ないことを含むことは言うまでもない。
【0020】本発明の電子カードの第2の製造装置は、
基板用の部材を供給する第1の供給手段と、この第1の
供給手段による基板用の部材上に薄シート状の第1の接
着部材を供給する第2の供給手段と、この第2の供給手
段による第1の接着部材上にカード用の電子部品を収納
した収納部材を供給する第3の供給手段と、この第3の
供給手段による収納部材上に薄シート状の第2の接着部
材を供給する第4の供給手段と、この第4の供給手段に
よる第2の接着部材上に表面用の部材を供給する第5の
供給手段と、第1の接着部材によって基板用の部材と収
納部材の一方の面とを貼合すると共に、第2の接着部材
によって収納部材の他方の面と表面用の部材とを貼合す
る貼合手段とを備えることを特徴とするものである。
【0021】本発明の電子カードの第2の製造装置によ
れば、貼合手段によって、基板用の部材と、カード用の
電子部品を収納した収納部材の一方の面とが薄シート状
の第1の接着部材を介在して貼合されると共に、その収
納部材の他方の面と表面用の部材とが薄シート状の第2
の接着部材を介在して貼合される。
【0022】従って、電子部品を収納部材によって保護
できると共に、接着部材の塗布量などのフィードバック
制御を行なうことなく、その収納部材の一方の面と表面
用の部材との間及び収納部材の他方の面と基板用の部材
との間の接着層の厚みに関して、環境の変化、接着剤の
状態に依存せずに均一にすることができる。これによ
り、表面用の部材及び基板用の部材によって収納部材を
均一な厚みの接着部材で挟むことができるので、カード
に凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、しかも、
平坦な非接触式のICカードを製造することができる。
【0023】本発明の電子カードの第1の製造方法は、
基板用の部材上に薄シート状の第1の接着部材を供給す
る工程と、第1の接着部材上にカード用の電子部品を配
置する工程と、その電子部品上に第2の薄シート状の第
2の接着部材を供給する工程と、第2の接着部材上に表
面用の部材を供給して、基板用の部材、電子部品、表面
用の部材とを熱を加えて貼合する工程を有することを特
徴とするものである。
【0024】本発明の電子カードの第1の製造方法によ
れば、電子部品の表面に、例えば、反応型ホットメルト
樹脂を予め薄シート状にした第1の接着部材を形成する
と共に、その裏面に同様な薄シート状の第2の接着部材
を形成し、これらの第1及び第2の接着部材に熱を加え
て、収納部材の表面に表面用の部材を形成すると共に、
その収納部材の裏面に裏面用の部材が形成される。
【0025】従って、電子部品が無い部分は第1及び第
2の接着部材が渾然一体化すると共に、電子部品の表面
と表面用の部材との間及びその電子部品の裏面と基板用
の部材との間は、その接着層の厚みを均一にすることが
できる。これにより、表面用の部材及び基板用の部材に
よって電子部品を均一な厚みの接着部材で挟むことがで
きるので、凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、
しかも、平坦な非接触式のICカードなどを製造するこ
とができる。
【0026】本発明の電子カードの第2の製造方法は、
基板用の部材上に薄シート状の第1の接着部材を供給す
る工程と、予めカード用の電子部品が収納された所定形
状の収納部材を第1の接着部材上に配置する工程と、そ
の収納部材上に第2の薄シート状の第2の接着部材を供
給する工程と、第2の接着部材上に表面用の部材を供給
して、基板用の部材、収納部材、表面用の部材とを熱を
加えて貼合する工程を有することを特徴とするものであ
る。
【0027】本発明の電子カードの第2の製造方法によ
れば、電子部品を収納した収納部材の表面に、例えば、
反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状にした第1の
接着部材を形成すると共に、その裏面に同様に薄シート
状の第2の接着部材を形成し、これらの第1及び第2の
接着部材に熱を加えて収納部材の表面に表面用の部材を
形成すると共に、その収納部材の裏面に裏面用の部材が
形成される。
【0028】従って、電子部品を収納部材によって保護
できると共に、その電子部品が無い部分は第1及び第2
の接着部材が渾然一体化し、その収納部材の表面と表面
用の部材との間及び収納部材の裏面と基板用の部材との
間は、その接着層の厚みを均一にすることができる。こ
れにより、表面用の部材及び基板用の部材によって電子
部品が収納された収納部材を均一な厚みの接着部材で挟
むことができるので、凹凸状がほとんどなく、カード厚
みが薄く、しかも、平坦な非接触式のICカードなどを
製造することができる。
【0029】本発明の反応性ホットメルトウェブは、反
応性ホットメルトを一旦薄層のウェブ状に固化形成し、
その固化形成された反応性ホットメルトをロール状に巻
き付けたことを特徴とするものである。
【0030】本発明の反応性ホットメルトウェブによれ
ば、予め固化形成されたウェブ状の反応性ホットメルト
がロール状に巻き付けられるので、使用したい分だけ、
例えば、巻き軸から引っ張り出せばよく、液状の接着部
材に比べて使用勝手が非常によい。
【0031】従って、液状の接着部材を一定粘度に保つ
管理や、ノズル口の固化防止などの留意が不要となり、
メンテナンスが非常に容易となる。因みに、製造ライン
が停止した場合であっても、通常の接着剤のように流れ
出ることがないので、生産を再開したときにも、巻き軸
から引っ張り出される反応性ホットメルトウェブの粘度
や材質に変化を生じることがない。これにより、安定し
たカードを製造することができ、生産歩留まりを向上さ
せることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての電子カード用材料、電子カー
ド、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメル
トウェブについて説明をする。
【0033】(1)第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態としての電子カード1
00の構成例を示す断面図である。
【0034】本実施の形態では、電子部品の表裏にホッ
トメルト樹脂あるいは反応性ホットメルト樹脂の薄シー
ト状の接着部材を貼付して、その電子部品の表面と表面
用の部材との間、及び、その電子部品の裏面と基板用の
部材との間の接着層の厚みを均一化できるようにすると
共に、カード表面に凹凸状がほとんどなく、カード厚み
が薄く、しかも、平坦な非接触式のICカードなどを製
造できるようにしたものである。
【0035】図1に示す電子カード100は本発明に係
る電子カード用材料が使用される。電子カード100は
例えば、縦の長さが6cm程度で、横の長さが9cm程
度で、厚みが0.5mm〜1.0mm程度を有し、接着
部材を除いて大きく分けると3層構造を有している。こ
の電子カード100の最下層には基板用の部材としての
厚さが100μm程度の裏面シート1が設けられる。裏
面シート1は50μm〜300μm程度のシート厚が好
ましい。裏面シート1にはペンで書ける、図示しない筆
記層を更に有している。
【0036】この例で裏面シート1上にはカード用の電
子部品4が設けられる。電子部品4は当該電子カード1
00の利用者に関した情報を電気的に記録するICチッ
プ4A及びそのICチップ4Aに接続されたコイル状の
アンテナ体4Bである。ICチップ4Aはメモリのみ
や、そのメモリに加えてマイクロコンピュータなどであ
る。電子部品4にはコンデンサを含むこともある。
【0037】この電子カード100は非接触式であるた
め、情報入出力用の端子が設けられていない。情報は特
定の変調電波にしてアンテナ体4Bで受信し、ICチッ
プ内で復調してメモリなどに書き込んだり、そこから読
み出される。通常の非接触式のICカードで使用される
方法で、その駆動電源は外部からの電磁気エネルギーを
アンテナ体4Bに取り込むことができる。例えば、電磁
誘導によって生じる起電力を整流することによりDC電
源を得る。もちろん、この他に外部からの高周波電磁エ
ネルギーによる電気をアンテナ体4B又はその他の物体
に取り込むことも考えられる。
【0038】この電子部品4上には表面用の部材として
の厚さ100μm程度の表面シート5が設けられ、その
電子部品4が封入されている。この例では、少なくと
も、裏面シート1と表面シート5と電子部品4とを薄シ
ート状の接着部材(以下単に接着シートという)を介在
して貼り合せた積層構造を有している。例えば、厚み5
0μm〜300μm程度の第1の接着シート10Aによ
ってICチップ4Aの裏面と裏面シートとの間が貼合さ
れ、ICチップ4Aの表面と表面シート5の間は、厚み
50μm〜300μm程度の第2の接着シート10Bに
よって貼合されている。これらの接着シート10A、1
0Bにはホットメルト樹脂又は反応型ホットメルト樹脂
を予め薄シート状に形成したものが使用される。以下、
薄シート状に形成した反応型ホットメルト樹脂を反応性
ホットメルトウェブともいう。
【0039】ここで、反応性ホットメルトウェブの形成
方法について説明する。例えば、Tダイなどにより所定
の厚さにホットメルト樹脂又は反応性ホットメルト樹脂
を離系性のシート上に溶融塗布する。その後、この離系
性のシート上のホットメルト樹脂などを冷却する。そし
て、固化した後のホットメルト樹脂などをロール状に巻
き取る。これにより、ロール状の反応性ホットメルトウ
ェブを形成することができる。この例では、反応性ホッ
トメルトを厚さ50μm乃至300μmのウェブ状にし
て使用する。その反応性ホットメルトの軟化点は50℃
乃至130℃以下である。
【0040】また、反応性ホットメルト樹脂の場合に
は、空気中の水分を吸って硬化が進むので、その貼合加
工を行う前に、硬化が進まないようにする。このため
に、短期間に(例えば、加工後24時間以内)に貼合加
工をしなければならない。このような時間的な制約を受
けないようにするためには、何らかの保管方法が必要と
なる。
【0041】この例で反応性ホットメルトウェブの保管
に関して、窒素80%以上を含有する気体を封入した密
閉容器内に貯蔵する方法が採られる。この保管方法によ
り、加工後24時間以内の貼合加工などと言った時間的
な制約を受けないようにすることができる。又は、反応
性ホットメルトウェブを常圧25℃の下で、空気の流通
が少なく、外気湿度80%(相対)かつ容器内湿度10
%(相対)の状態で、24時間程度放置する。その後、
容器内湿度を15%以下に保った密閉容器内にその反応
性ホットメルトウェブを貯蔵してもよい。これによって
も、加工後の時間的な制約を受けないようにすることが
できる。
【0042】また、ロール状の接着シートを広げる際
に、電荷が剥離帯電して、この電荷がICチップに接触
した場合にチップ破壊をするおそれがある。これに対処
すべく、この例では、接着シートの表面に帯電防止コー
トを施したり、ICチップに接触する前に、除電処理な
どを施すことでチップ破壊を防止する。この際に、AC
放電や、除電ブラシ、アースされた布等を用いることで
除電処理を行なうことができる。
【0043】この表面シート5は例えば図2に示すフィ
ルム支持体51上にクッション層52、アンカー層5
3、受像層54及び上層55が積層されて成る。第2の
接着シート10Bはフィルム支持体51側に貼付され
る。
【0044】フィルム支持体51は、ポリエステル、ポ
リオレフィン、ポリスチレン、ABS等の一般的なプラ
スティックフィルムが用いられる。とりわけ、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、あるいはポリプロピレ
ン(PP)などの樹脂で形成されることが好ましい。特
に2軸延伸された樹脂を使用すると、薄くて強度に優れ
た表面シート5を形成できる。フィルム支持体51の膜
厚は、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹
脂を用いた場合には、12μm以上(特に25μm)〜
300μm以下(特に250μm)であることが好まし
い。
【0045】クッション層52はフィルム支持体51が
気泡入りの構造であったり、柔軟な素材で形成されたと
きに、ICチップ4Aの凹凸の影響を緩和するために設
けられる。この他に、クッション層52は、顔画像等の
印字処理の際のサーマルヘッドの当接を良くする働きが
ある。
【0046】クッション層52としては引っ張り弾性率
(ASTM D790)が20kgf/mm2 以上であ
ることが好ましく、また、200kgf/mm2 以下で
あることが好ましい。クッション層52の厚さは、クッ
ション効果の観点から、2μm以上(特に5μm)であ
ることが好ましく、全体の厚さやカール抑制の観点から
200μm以下(特に50μm)であることが好まし
い。
【0047】クッション層52を形成する部材として
は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹脂、ス
チレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂であるこ
とが柔軟性を有するので好ましい。
【0048】この例で表面シート5は印刷部材から成
り、予め所定領域には画像表示情報が印刷される。画像
表示情報は当該電子カード100が利用される分野の例
えば「○○○従業者証」、「氏名」、「発行日」・・・
などである。この印刷部材には、当該電子カード100
の利用者の顔写真を形成するための受像層54が設けら
れる。顔写真などは、染料を含有したインクシート側か
らサーマルヘッドによる熱が加えられ、この熱によって
染料が受像層54に昇華され、あるいは、転写されるこ
とにより形成される。受像層54の素材としては、ポリ
エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、
アクリル樹脂のような高分子材料が使用され得る。
【0049】受像層54に隣接した層、例えば、フィル
ム支持体51又はクッション層52は受像層54に形成
される画像を引き立てるために、白色顔料を混入(含
有)した樹脂であることが好ましい。本発明ではこれに
限られない。白色度を増すために、ボイドを設けた層で
あってもよい。このボイドによってクッション性を出す
ことができる。この白色顔料としては、酸化チタン、硫
酸バリウムや、炭酸カルシウムなどが好ましい例として
上げられるがこれに限られない。
【0050】図3はその裏面シート1の積層構造を示す
断面図である。この例の裏面シート1はフィルム支持体
11下に筆記層12を有している。この筆記層12は、
例えば、ポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウム及
びシリカ微粒子を拡散して形成される。第1の接着シー
ト10Aはフィルム支持体11上に貼付される。
【0051】この例で接着シート10A、10Bには、
ホットメルト樹脂、好ましくは、反応性ホットメルト樹
脂を用いる。ホットメルト樹脂としては一般に使用され
ているものを用いることができる。そのホットメルト樹
脂の主成分としては、例えば、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA)系、ポリエステル系、ポリアミド系、
熱可逆性エラストマー系、ポリオレフィン系などが挙げ
られる。
【0052】このポリアミド系ホットメルト樹脂として
は、Henkel社製のマクロメルトシリーズなどがあ
り、熱可逆性エラストマー系としては、シェル化学社製
のカりフレックスTR及びクレイトンシリーズ、旭化成
社製のタフプレン、Firestone Synthe
tic Rubber and Latex社製のタフ
デン、Phillips Petroleum社製のソ
ルプレン400シリーズなどがある。
【0053】また、ポリオレフィン系の反応型ホットメ
ルト樹脂としては、住友化学社製のスミチックや、チッ
ソ石油化学社製のビスタック、三菱油化製のユカタッ
ク、Henkel社製のマクロメルトシリーズ、三井石
油化学社製のタフマー、宇部レキセン社製のAPAO、
イーストマンケミカル社製のイーストボンド、ハーキュ
レス社製のA−FAXなどがある。
【0054】反応性ホットメルト樹脂は、当該樹脂を溶
融させて接着した後に、湿気を吸って硬化するタイプで
ある。その特徴としては、通常のホットメルト樹脂と比
較して、反応性ホットメルト樹脂では、接着可能時間が
長く、かつ、接着後の軟化温度が高くなるために、耐久
性に富み、低温での塗布加工及び接着加工に適している
ことが挙げられる。すなわち、通常のホットメルト樹脂
では塗布加工時の樹脂の温度(以下塗工温度という)
が、当該樹脂が軟化する温度(以下軟化温度という)と
同じであるために、軟化温度が塗工温度以上にならない
という耐熱性に留まる。従って、高耐熱性が要求される
場合には、高い塗工温度が必要になる。
【0055】その点で、反応型ホットメルト樹脂は塗布
加工後に硬化するために、軟化温度は塗工温度よりも、
数十℃程度だけ高くなる。従って、受像層54の表面が
高温でダメージを受け易い素材である場合に、そのダメ
ージを少なくすることができる。反応性ホットメルト樹
脂の一例としては、分子端末にイソシアネート基を含有
したウレタンポリマーを主成分とするものであって、こ
のイソシアネート基が水分と反応して活性化し、さら
に、水分と反応したイソシアネート基がプレポリマーと
反応して架橋構造を形成するものがある。
【0056】この発明で使用できる反応性ホットメルト
樹脂としては、住友スリーエム社製のTE030及びT
E100や、日立化成ポリマー社製のハイボン482
0、カネボウエヌエスシー社製のボンドマスター170
シリーズ、Henkel社製のMacroplast
QR3460などが挙げられる。
【0057】このように本実施の形態としての電子カー
ド100によれば、図4に示す接着シート10A、10
Bを介在して裏面シート1と表面シート5との間に電子
部品4を貼り合せた積層貼合構造を有するので、接着部
材に液状のものを使用する場合に比べてその接着シート
10A、10Bによる凹凸状を抑制することができる。
従って、カード厚みが薄くしかも均等な厚みのICカー
ドなどを提供できる。
【0058】続いて、本実施の形態としての電子カード
製造装置101について説明をする。図5は第1の実施
形態としての電子カード製造装置101の構成例を示す
斜視図である。
【0059】この発明の電子カード製造装置101は、
長尺シート状の裏面シート1と、長尺シート状の表面シ
ート5との間に電子部品4を封入した後に、そのカード
集合体を裁断及び打ち抜きすることにより、電子カード
100を製造するものである。
【0060】図5において、電子カード製造装置101
には第1の供給手段として裏面シート供給部6が設けら
れ、基板用の部材としての長尺シート状(ウェブ状)の
裏面シート1が送出軸6Aに巻れている。ここで長尺シ
ート状とは少なくとも電子カード1枚以上が打ち抜け
る、例えば「○○○従業者証」、「氏名」、「発行日」
などの画像表示情報が連続して形成されたものをいう。
長尺シート状の形態としては画像表示情報が幅方向にn
列で長手方向にm個が並んだものを想定する。
【0061】裏面シート供給部6の上方には第2の供給
手段としての接着シート供給部14が設けられ、この裏
面シート供給部6による裏面シート1上に第1の接着シ
ート10Aが供給される。接着シート供給部14は送出
軸14Aを有し、その送出軸14Aには接着シート10
Aが巻かれ、その接着シート10Aが送出軸14Aから
繰り出すようになされる。
【0062】この接着シート10Aは両面が接着面とな
るため、その接着面が剥離シート24Aにより保護され
ている。剥離シート24Aは貼合時に接着シート10A
から剥がされてカス紙となる。接着シート供給部14の
下流側には除電ブラシ44が設けられ、ロール状の接着
シートを広げる際に剥離帯電した電荷が、ICチップに
接触する前に、グランドに逃すようになされている。こ
の除電処理により、ICチップの静電破壊を防止でき
る。
【0063】この接着シート供給部14の上方には第3
の供給手段としての部品搬送ベルト22が設けられ、こ
の接着シート供給部14による接着シート10A上にカ
ード用の電子部品4が自動供給される。部品搬送ベルト
22は例えば部品搬送制御信号S4Bに基づいて駆動す
る。部品搬送ベルト22の上流側には部品カセット21
が設けられ、例えば、3つのグループに分けられた電子
部品4を積み重ねるように収納される。部品カセット2
1の底部には図示しない可動自在な蓋体が、例えば、搬
送方向に3つ並設され、投下許可信号S4Aに基づいて
その3つの蓋体が一斉に開き、電子部品4が部品搬送ベ
ルト22上に同時に落ちるようになされている。
【0064】この部品搬送ベルト22の上方には第4の
供給手段としての接着シート供給部15が設けられ、こ
の部品搬送ベルト22による電子部品4上に第2の接着
シート10Bが供給される。接着シート供給部15は送
出軸15Aを有し、その送出軸15Aには接着シート1
0Bが巻かれ、その接着シート10Bが送出軸15Aか
ら繰り出すようになされる。
【0065】この接着シート10Bも両面が接着面とな
るため、その接着面が剥離シート24Bにより保護され
ている。剥離シート24Bは貼合時に接着シート10B
から剥がされてカス紙となる。接着シート供給部15の
下流側にも除電ブラシ45が設けられ、剥離帯電した電
荷がグランドに逃すようになされている。この除電処理
によって上述と同様に、ICチップの静電破壊を防止で
きる。
【0066】上述の接着シート10A、10Bとしては
反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状にしたものが
使用される。この接着シート供給部15の上方には第5
の供給手段としての表面シート供給部9が設けられ、そ
の接着シート10B上に表面用の部材としての表面シー
ト5が供給される。表面シート供給部9は送出軸9Aを
有し、その送出軸9Aには表面シート5が巻かれ、その
表面シート5が送出軸9Aから繰り出すようになされ
る。表面シート5は、「○○○従業者証」、「氏名」、
「発行日」などの画像表示情報が幅方向に3列に並べら
れ、その画像表示情報が搬送方向に連続して印刷され
る。
【0067】裏面シート供給部6の下流側には従動ロー
ラ19B、19Cが設けられ、表面シート供給部9の下
流側には従動ローラ19Aが設けられ、裏面シート1及
び表面シート5などの搬送方向を変更できるようになさ
れている。これらの5つの裏面シート供給部6、接着シ
ート供給部14、部品搬送ベルト22、接着シート供給
部15、表面シート供給部9の下流側にはガイド兼位置
合わせ用の駆動ローラ16が設けられる。
【0068】この例では従動ローラ19Bと駆動ローラ
16とを水平方向に結ぶ領域上には、位置合わせ具23
が設けられ、部品搬送ベルト22により搬送されてきた
電子部品4が接着シート10A上の所定位置に配設され
る。位置合わせ具23は搬送方向に平行した矩形状の3
つの開口部23Aを有し、部品搬送ベルト22により搬
送されてきた電子部品4が開口部23Aの中に投下され
ると、接着シート10A上にその電子部品4を3列に整
然と配設するようになされる。
【0069】この例で駆動ローラ16では、予め印刷さ
れた位置合わせマークp0(図9や図12に示す)に基
づいて長尺シート状の裏面シート1と、電子部品4と、
長尺シート状の表面シート5とが位置合わせされ、真空
熱プレス装置17の方向に導かれる。この駆動ローラ1
6の下流側には貼合手段としての真空熱プレス装置が設
けられ、接着シート10Aによって裏面シート1と電子
部品4の一方の面とを貼合すると共に、接着シート10
Bによって電子部品4の他方の面と表面シート5とが貼
合される。
【0070】この真空熱プレス装置17は搬送路の上下
に対向して配置された平型の上部及び下部プレス部17
A、17Bを有しており、長尺シート状の表面シート5
の上方及び長尺シート状の裏面シート1の下方から所定
の圧力が加えられる。そのために、上部及び下部プレス
部17A、17Bが互いに離接する方向に移動できるよ
うになされている。この例では裏面シート1と表面シー
ト5との間に接着シート10A、10Bを介在して電子
部品4を封入したものを、以後、カード集合体20とい
う。
【0071】この上部及び下部プレス部17A、17B
内には電気ヒータ(図示せず)18が設けられ、カード
集合体20を所定の温度に加熱するようになされている
(電気ヒータ18については図6参照)。この例では接
着シート10A、10Bの種類にもよるが加熱温度は4
0℃〜120℃程度であり、加熱時間は10秒〜120
秒程度である。この接着シート10A、10Bは熱を加
えると溶融し、それが冷えると固化するものである。カ
ード集合体20を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置
17に限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒー
トローラ装置であってもよい。
【0072】また、真空熱プレス装置17の下流側には
カードシート搬送ベルト30が設けられ、真空熱プレス
装置17によって加熱貼合されたカード集合体20を所
定の搬送方向、この例では裁断装置40に搬送される。
この際のカードシート搬送ベルト30の移動距離は真空
熱プレス装置17の搬送方向の長さL1に等しい。この
カードシート搬送ベルト30の下流側には裁断装置40
が設けられ、カード集合体20が1単位毎(例えば3列
×2)に裁断される。この裁断装置40には、垂直押し
切り型のカッタや、ロータリカッタを使用する。
【0073】続いて、図6を参照しながら、電子カード
製造装置101の制御方法について説明をする。図6は
電子カード製造装置101の制御システム例の概要を示
すブロック図である。
【0074】この例では電子カード製造装置101の全
体を制御する制御装置70が設けられ、電子部品4を所
定のタイミングで接着シート10A上に投下するため
に、投下許可信号S4Aが部品カセット21に出力さ
れ、部品搬送制御信号S4Bが部品搬送ベルト22に出
力される。また、制御装置70はカード集合体20に予
め形成された位置合わせマークp0(図9、図12など
に示す)を検出し、その検出に基づいてカードシート搬
送ベルト30を制御する。
【0075】この制御システムでは送出検出用のセンサ
71が真空熱プレス装置17側に設けられ、カード送出
位置p1でカード集合体20の位置合わせマークp0が
検出される。このセンサ71からはカード送出位置検出
信号S1が出力される。また、裁断装置40側には到達
検出用のセンサ72が設けられ、カード到達位置p2で
カード集合体20の位置合わせマークp0が検出され
る。このセンサ72からはカード到達検出信号S2が出
力される。
【0076】これらのセンサ71、72の出力段には、
制御装置70が接続され、2つの検出信号S1、S2に
基づいてカードシート搬送ベルト30が制御される。例
えば、制御装置70はカード送出位置p1とカード到達
位置p2との間でカードシート搬送ベルト30を間欠動
作させるように制御する。表面シート5が長尺シート状
でかつ非伸縮性であれば、センサ71、72は片方のみ
でも可能である。
【0077】この例では、電子カード100を形成する
ために、一方で、裏面シート供給部6から従動ローラ1
9B、19Cを介在して駆動ローラ16に裏面シート1
を繰り出し、接着シート供給部14から従動ローラ19
Bを経由して駆動ローラ16に接着シート10Aを繰り
出し、部品搬送ベルト22から接着シート10A上へ電
子部品4を供給し、接着シート供給部15から駆動ロー
ラ16へ接着シート10Bを繰り出し、表面シート供給
部9から従動ローラ19Aを介在して駆動ローラ16へ
表面シート5を繰り出す。
【0078】その後、制御装置70から駆動ローラ16
へ駆動制御信号S3が出力されると、駆動ローラ16が
回転する。そして、長尺シート状の裏面シート1と、長
尺シート状の表面シート5との間に接着シート10A、
10Bを介在して電子部品4を封入したカード集合体2
0は、駆動ローラ16によって真空熱プレス装置17に
導かれる。制御装置70から真空熱プレス装置17には
加熱貼合制御信号S5が出力される。
【0079】真空熱プレス装置17では上部プレス部1
7A、下部プレス部17Bの温度及びプレス圧力が一定
に制御される。最初のカード集合体20の先端部は真空
熱プレス装置17から頭を出すようにする。1回目の加
熱貼合が終了すると、真空熱プレス装置17から制御装
置70へ終了信号S6が出力される。この先端部はセン
サ71によって検出される。このセンサ71によるカー
ド送出位置検出信号S1は位置合わせマークp1を検出
することで得られる。
【0080】このカード送出位置検出信号S1を入力し
た制御装置70からカードシート搬送ベルト30にはベ
ルト搬送制御信号S7が出力される。このベルト搬送制
御信号S7によってカードシート搬送ベルト30はカー
ド集合体20の載せて移動を開始し、1回目の加熱貼合
後のカード集合体20が真空熱プレス装置17から裁断
装置40へ搬送される。このとき、駆動ローラ16も協
働してカード集合体20を下流側に移動する。この段階
ではカード集合体20が裁断されていない。
【0081】1回目のカード集合体20が真空熱プレス
装置17から裁断装置40へ搬送されると、センサ72
によってカード集合体20が到達したことが検出され
る。このセンサ72から制御装置70にはカード送出到
達検出信号S2が出力される。カード送出到達検出信号
S2を入力した制御装置70はカードシート搬送ベルト
30にベルト搬送制御信号S7を出力するので、カード
シート搬送ベルト30が停止する。図示しないが真空熱
プレス装置17の下流側にはファンが設けられ、真空熱
プレス装置17から出されたカード集合体20が裁断さ
れるまでに、ファンによる風によって冷やされる。
【0082】一方で、部品カセット21では投下許可信
号S4Aに基づいて電子部品4が所定のタイミングで部
品搬送ベルト22に投下され、部品搬送制御信号S4B
に基づいて部品搬送ベルト22が駆動する。これによ
り、接着シート10A上に電子部品4がタイミング良く
供給される。
【0083】真空熱プレス装置17では2回目の加熱貼
合が行われる。2回目の加熱貼合が終了すると、真空熱
プレス装置17から制御装置70へ終了信号S6が出力
される。その後、センサ71によるカード送出位置検出
信号S1を入力した制御装置70からカードシート搬送
ベルト30にはベルト搬送制御信号S7が出力される。
このベルト搬送制御信号S7によってカードシート搬送
ベルト30はカード集合体20の移動を開始し、2回目
の加熱貼合後のカード集合体20が真空熱プレス装置1
7から裁断装置40へ搬送される。
【0084】このとき、駆動ローラ16も協働してカー
ド集合体20を下流側に移動する。この段階ではカード
集合体20を裁断できる状態となる。従って、2回目の
カード集合体20が真空熱プレス装置17から裁断装置
40へ搬送されると、センサ72によってカード集合体
20が到達したことが検出される。このセンサ72から
制御装置70にカード到達検出信号S2が出力される。
カード到達検出信号S2を入力した制御装置70は、カ
ードシート搬送ベルト30にベルト搬送制御信号S7を
出力するので、そのカードシート搬送ベルト30は停止
する。
【0085】これと共に、裁断装置40へ裁断制御信号
S8が出力される。この裁断制御信号S8を入力した裁
断装置40では、カード集合体20が1単位の電子カー
ドシートに裁断される。3回目以降も同様な動作が繰り
返される。これにより、長尺シート状のカード集合体2
0から複数の電子カードシートを得ることができる。こ
の電子カードシートは3日〜6日程度自然乾燥され、接
着シート10A、10Bが完全に硬化した後に、1枚づ
つ電子カード100が打ち抜かれる。
【0086】このようにして第1の実施形態としての電
子カード製造装置101によれば、真空熱プレス装置1
7によって熱が加えられた状態で、裏面シート1と、電
子部品4の一方の面とが接着シート10Aを介在して貼
合されると共に、その電子部品4の他方の面と表面シー
ト5とが接着シート10Bを介在して貼合される。
【0087】従って、接着部材の塗布量などのフィード
バック制御を行なうことなく、真空熱プレス装置17に
よる加圧力及び接着シート10A、10Bの熱溶融によ
る変形によって、電子部品4の一方の面と表面シート5
との間及び電子部品4の他方の面と裏面シート1との間
の接着層の厚みを均一にすることができる。これによ
り、表面シート5及び裏面シート1によって電子部品4
を熱溶融後の均一な厚みの接着シート10A、10Bで
挟むことができるので、カードに凹凸状がほとんどな
く、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式のIC
カードを製造することができる。
【0088】続いて、図7〜図12を参照しながら、第
1の実施形態としての電子カード100の製造方法につ
いて説明する。図7A〜図7Cは第1の実施形態として
の電子カード100の製造方法を示す形成工程例(その
1)の断面図であり、図8A、8Bはその形成工程例
(その2)の断面図である。図9〜図12はそれを補足
する各シート状の部材を示す上面図である。
【0089】この例では、長尺シート状の裏面シート1
と長尺シート状の表面シート5との間に電子部品4を接
着シート10A、10Bを介在して貼合したカード集合
体20を形成する場合について説明する。裏面シート1
は図5に示した裏面シート供給部6の送出軸6Aに巻か
れており、接着シート10Aは接着シート供給部14の
送出軸14Aに巻かれている。電子部品4は予め部品カ
セット21に収納されている。更に、接着シート10B
は接着シート供給部15の送出軸15Aに巻かれてお
り、表面シート5は表面シート供給部9の送出軸9Aに
巻かれている。これらの部材が準備されていることを前
提とする。
【0090】まず、図7Aにおいて、裏面シート供給部
6から繰り出した裏面シート1上に接着シート供給部1
4から繰り出した接着シート10Aを貼合する。この接
着シート10Aとして反応型ホットメルト樹脂が使用さ
れる。この例では反応型ホットメルト樹脂の軟化点は9
5℃以上である。
【0091】この際の軟化点を95℃以上としたは、従
業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証や、各
種運転免許証などが炎天下の駐車中の車内に置かれるこ
とを想定した場合に、車内温度が90℃に到達すること
が経験上見い出されるからである。
【0092】また、裏面シート1はペンで書けるような
図9に示す筆記層12を有している。この裏面シート1
の端部にも予め位置合わせマークp0が印刷されてい
る。この位置合わせマークp0は1枚もしくは複数枚の
カード領域毎に形成されている。位置合わせマークp0
は光学センサで検出できる反射率の低い黒色の線やブロ
ックでもよいが、磁気マークやスリットや孔でもよい。
【0093】その後、図7Bに示す接着シート10A上
に電子部品4を配置する。この電子部品4は図10に示
すICチップ4A及びアンテナ体4Bを有しており、部
品搬送ベルト22及び位置合わせ具23を介して接着シ
ート10A上に自動供給される。この電子部品4に関し
ては図11に示す部品カセット21にストックしてお
き、この電子部品4を部品搬送ベルト22及び位置合わ
せ具23を介在して接着シート10A上に配置する。
【0094】なお、電子部品4を予め枚葉シート状のチ
ップ収納シート3に収納した状態で部品カセット21に
ストックして置いてもよい。このチップ収納シート3に
収納された状態の電子部品4を接着シート10A上に配
置することができる。このチップ収納シート3は織物状
又は不織布状の樹脂シートから成る。電子部品4はIC
チップ4Aやアンテナ体4Bが収納され、チップコンデ
ンサなども含まれる。
【0095】この接着シート10A上に電子部品4を形
成した後に、図7Cにおいて、電子部品4上に接着シー
ト10Bを貼付する。この接着シート10Bとして反応
型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形成したものを
使用する。
【0096】その後、図8Aにおいて、接着シート10
B上の全面に、表面シート供給部9から繰り出した長尺
シート状の表面シート5を形成する。表面シート5には
図12に示す所定の印刷領域に予め当該電子カード10
0の利用者のための画像表示情報が印刷されている。こ
の例で図12に示す表面シート5は、画像表示情報を搬
送方向に連続して印刷した長尺シート状を有している。
この表面シート5の端部には予め位置合わせマークp0
が印刷されている。この例では、長尺シート状の表面シ
ート5には、「○○○従業者証」、「氏名」、「発行
日」などの画像表示情報が幅方向に3列に並べられ、そ
の画像表示情報が搬送方向に連続して印刷される。
【0097】なお、接着シート10B上に長尺シート状
の表面シート5を形成する際に、図示しない発泡性のウ
レタンシートをアンテナ体4Bの内側領域に形成しても
よい。このウレタンシートによって表面シート5をより
一層平坦化できるし、受像層54の画像の形成具合もよ
くなる。
【0098】その後は、従来方式と同様にカード集合体
20を加熱すると共に、図8Bに示す表面シート5側及
び裏面シート1側から加圧処理を行う。この際の貼合条
件は加熱温度が60℃程度であり、加熱時間が30秒程
度である。圧力は5kg/cm2程度である。このと
き、図5示した上部プレス部17A、下部プレス部17
Bの温度及びプレス圧力が制御装置70によって一定に
制御される。これにより、長尺シート状のカード集合体
20が完成する。
【0099】この例では、カード集合体20を裁断して
1単位の電子カードシートを形成する。例えば、カード
集合体20の画像表示領域外に形成された位置合わせマ
ークp0を基準にしてカード集合体20が2つ以上に裁
断される。その後、電子カードシートが完全に硬化して
からパンチング装置などによって1枚づつ電子カード1
00が打ち抜かれる。
【0100】このように第1の実施形態としての電子カ
ード100の製造方法によれば、電子部品4の表面には
反応性ホットメルト樹脂を薄シート状にした接着シート
10Aを形成すると共に、その裏面には同様に薄シート
状の接着シート10Bを形成し、これらの接着シート1
0A、10Bに熱を加えて、電子部品4の表面に表面シ
ート5を形成すると共に、その電子部品4の裏面に裏面
シート1が形成される。
【0101】従って、電子部品4が無い部分は熱溶融及
び加圧による接着シート10A、10Bが渾然一体化す
ると共に、電子部品4の表面と表面シート5との間及び
その電子部品4の裏面と裏面シート1との間は、その接
着層の厚みを均一にすることができる。これにより、表
面シート5及び裏面シート1によって電子部品4を均一
な厚みの接着シート10A、10Bで挟むことができる
ので、凹凸状がほとんどなく、カード厚みが薄く、しか
も、平坦な非接触式のICカードなどを製造することが
できる。
【0102】(2)第2の実施形態 図13は第2の実施形態としての電子カード200の積
層構造例を示す斜視図である。この実施形態では予め多
孔質の収納部材に収納された電子部品が、裏面シート1
上の外周領域に設けられた枠部材によって取り囲むよう
になされると共に、その枠部材及び収納部材が接着シー
ト10A、10Bを介在して表面シート5と裏面シート
1との間に貼合されたものである。
【0103】図13に示す電子カード200は第1の実
施形態と同様な大きさで、しかも、接着部材を除いて3
層構造を有している。この電子カード200の最下層に
は裏面シート1が設けられ、その裏面シート1の外周領
域には枠部材2が設けられ、カード端部からの水や薬品
の浸入が阻止される。この枠部材2の裏面は、裏面シー
ト1上の全面に形成された第1の接着シート10Aによ
って貼付されている。
【0104】この枠部材2の内側には、多孔質の収納部
材としてチップ収納シート3が設けられ、第1の実施形
態で説明したような電子部品4が収納される。この例で
は、少なくとも、枠部材2には電子部品4の厚みにほぼ
等しいか、それよりも厚く、かつ、耐水性及び耐薬品性
の高い樹脂材料を使用する。この例では電子部品4が多
孔質状の樹脂シートによって予め覆われ、その電子部品
4が保護されている。
【0105】このチップ収納シート3には、織物状又は
不織布状の樹脂シートを使用する。例えば、枠部材2の
厚みを500μmとして、厚み300μm程度の電子部
品4の上下にクッション性のある多孔質体や接着シート
10A、10Bによって保護するようにすれば、より耐
久性が向上する。チップ収納シート3に多孔質状の樹脂
シートを使用するのは、加熱貼合時の接着シート10
A、10Bの含浸性が良くなって部材間の接着性が優位
になるからである。
【0106】この枠部材2を含む裏面シート1上の全面
には、チップ収納シート3を封入する形で、第1の実施
形態と同様に表面シート5が貼合される。この枠部材2
の表面は、表面シート5下の全面に形成された第2の接
着シート10Bによって貼付されている。表面シート5
及び裏面シート1の積層構造は第1の実施形態と同様で
あり、接着シート10A、10Bの部材については第1
の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。な
お、第1の実施形態と同じ符号のものは同じ機能を有す
るので、その説明を省略する。
【0107】この例では、枠部材2には、ICチップ4
Aの厚みにほぼ同じものが使用され、例えば、電子部品
4の外周領域とほぼ同じ大きさの開口部13を有した枠
部材2を裏面シート1に接着シート10Aを介在して形
成した後に、その枠部材2の内側にその電子部品4を収
納したチップ収納シート3を配置する。その後、チップ
収納シート3上の全面に表面シート5を接着シート10
Bを介在して形成すると図13に示す3層構造の電子カ
ード200が得られる。もちろん、枠部材2には、耐水
性及び耐薬品性の高い樹脂材料を使用する。
【0108】このように第2の実施形態としての電子カ
ード200によれば、図14に示すICチップ4Aやア
ンテナ体4Bなどの電子部品4が収納された多孔質のチ
ップ収納シート3の外周領域に、そのICチップ4Aの
厚みtより若干厚く、かつ、耐水性及び耐薬品性の高い
樹脂材料から成る枠部材2が設けられる。
【0109】従って、電子部品4を収納した図15に示
すチップ収納シート3の周縁部を枠部材2によって強化
できるので、耐水性及び耐薬品性に優れ、はがれに強
く、しかも、カード厚みが極めて薄い電子カード200
を提供することができる。これと共に、二液混合タイプ
などの液体状の接着部材を使用する場合に比べて、その
接着シート10A、10Bによる凹凸状を抑制すること
ができる。これにより、カード厚みが薄くしかも均等な
厚みのICカードなどを提供できる。
【0110】続いて、第2の実施形態としての電子カー
ド製造装置201について説明をする。図16は電子カ
ード製造装置201の構成例を示す斜視図である。この
発明の電子カード製造装置201は、長尺シート状の裏
面シート1と、長尺シート状の表面シート5との間に、
電子部品4を収納したチップ収納シート3を封入するこ
とにより、電子カード200を製造するものである。
【0111】図16において、電子カード製造装置20
1には第1の供給手段として裏面シート供給部6が設け
られ、長尺シート状(ウェブ状)の裏面シート1が送出
軸6Aに巻かれている。裏面シート供給部6の上方には
第2の供給手段としての接着シート供給部14が設けら
れ、この裏面シート1上に第1の接着シート10Aが供
給される。接着シート供給部14は送出軸14Aを有
し、その送出軸14Aには接着シート10Aが巻かれ、
その接着シート10Aが送出軸14Aから繰り出すよう
になされる。
【0112】接着シート10Aは第1の実施形態と同様
に剥離シート24Aにより保護されている。接着シート
供給部14の下流側にも除電ブラシ44が設けられ、剥
離帯電した電荷がグランドに逃すようになされており、
ICチップの静電破壊を防止できるようになされてい
る。
【0113】この接着シート供給部14の上方には第3
の供給手段としてチップシート供給部8が設けられ、電
子部品4を収納したチップ収納シート3が送出軸8Aに
巻かれている。チップシート供給部8の上方には第6の
供給手段としての枠部材供給部7が設けられ、例えば、
長尺シート状の枠部材2が巻かれている。
【0114】この枠部材供給部7の上方には第4の供給
手段としての接着シート供給部15が設けられ、この枠
部材供給部7によるチップ収納シート3上に第2の接着
シート10Bが供給される。接着シート供給部15は送
出軸15Aを有し、その送出軸15Aには接着シート1
0Bが巻かれ、その接着シート10Bが送出軸15Aか
ら繰り出すようになされる。
【0115】接着シート10Bも第1の実施形態と同様
に剥離シート24Bにより保護されている。接着シート
供給部15の下流側にも除電ブラシ45が設けられ、剥
離帯電した電荷がグランドに逃すようになされており、
ICチップの静電破壊を防止できるようになされてい
る。接着シート10A、10Bとしては第1の実施形態
と同様に反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形
成されたものが使用される。
【0116】この接着シート供給部15の上方には第5
の供給手段としての表面シート供給部9が設けられ、接
着シート供給部15による接着シート10B上に表面シ
ート5が供給される。表面シート供給部9は送出軸9A
を有し、その送出軸9Aには表面シート5が巻かれ、そ
の表面シート5が送出軸9Aから繰り出すようになされ
る。表面シート5は第1の実施形態と同様に、「○○○
従業者証」、「氏名」、「発行日」などの画像表示情報
が幅方向に3列に並べられ、その画像表示情報が搬送方
向に連続して印刷される。
【0117】また、表面シート供給部9の下流側には従
動ローラ19Aが、裏面シート供給部6の下流側には従
動ローラ19Cが、チップシート供給部8の下流側には
従動ローラ19Dが、枠部材供給部7の下流側には従動
ローラ19Eがそれぞれ設けられ、表面シート5、裏面
シート1、チップ収納シート3及び枠部材2などの搬送
方向を変更できるようになされている。
【0118】これらの6つの裏面シート供給部6、接着
シート供給部14、チップシート供給部8、枠部材供給
部7、接着シート供給部15及び表面シート供給部9の
下流側にはガイド兼位置合わせ用の駆動ローラ16が設
けられ、予め印刷された位置合わせマークp0に基づい
て裏面シート1と枠部材2及びチップ収納シート3の一
方の面とが接着シート10Aを介在した状態で、枠部材
2及びチップ収納シート3の他方の面と表面シート5と
が接着シート10Bを介在した状態で位置合わせされ、
真空熱プレス装置17の方向に導かれる。
【0119】この駆動ローラ16の下流側には貼合手段
としての真空熱プレス装置17が設けられ、熱が加えら
れた状態で、接着シート10Aによって裏面シート1と
枠部材2及びチップ収納シート3の一方の面とを貼合す
ると共に、接着シート10Bによってそのチップ収納シ
ート3及び枠部材2の他方の面と表面シート5とが貼合
される。
【0120】この真空熱プレス装置17は第1の実施形
態と同じ機能を有するため、その説明を省略する。この
例では裏面シート1と表面シート5との間に接着シート
10A、10Bを介在して枠部材2及びチップ収納シー
ト3を封入したものを、以後、カード集合体20’とい
う。
【0121】また、真空熱プレス装置17の下流側には
カードシート搬送ベルト30が設けられ、真空熱プレス
装置17によって加熱貼合されたカード集合体20’が
裁断装置40に搬送される。その際の移動距離も長さL
1に等しい。このカードシート搬送ベルト30の下流側
には裁断装置40が設けられ、カード集合体20’が枚
葉シート状に裁断される。この裁断装置40には、第1
の実施形態と同様に垂直押し切り型のカッタや、ロータ
リカッタを使用する。
【0122】続いて、図17を参照しながら、電子カー
ド製造装置201の制御方法について説明をする。図1
7は電子カード製造装置201の制御システム例の概要
を示すブロック図である。
【0123】この例では電子カード製造装置201の全
体を制御する制御装置70’が設けられ、カード集合体
20’に予め形成された位置合わせマークp0(図12
に示す)を検出し、その検出に基づいてカードシート搬
送ベルト30を制御する。この制御システムでは第1の
実施形態と同様に、送出検出用のセンサ71及び到達検
出用のセンサ72が設けられる。これらのセンサ71、
72の出力段には、制御装置70’が接続され、カード
送出位置検出信号S1及びカード到達検出信号S2に基
づいて第1の実施形態と同様にカードシート搬送ベルト
30が制御される。
【0124】この例では、電子カード200を形成する
ために、裏面シート供給部6から従動ローラ19Cを介
在して駆動ローラ16へ裏面シート1を繰り出し、接着
シート供給部14から駆動ローラ16へ接着シート10
Aを繰り出し、チップシート供給部8から従動ローラ1
9Dを介在してチップ収納シート3を繰り出し、枠部材
供給部7から従動ローラ19Eを介在して駆動ローラ1
6に枠部材2を繰り出し、接着シート供給部15から駆
動ローラ16へ接着シート10Bを繰り出し、表面シー
ト供給部9から従動ローラ19Aを介在して駆動ローラ
16へ表面シート5を繰り出す。
【0125】その後、制御装置70から駆動ローラ16
へ駆動制御信号S3が出力されると、駆動ローラ16が
回転する。そして、長尺シート状の裏面シート1と、長
尺シート状の表面シート5との間に接着シート10A、
10Bを介在して枠部材2及びチップ収納シート3を封
入したカード集合体20’は、駆動ローラ16によって
真空熱プレス装置17に導かれる。制御装置70’から
真空熱プレス装置17には加熱貼合制御信号S5が出力
される。
【0126】この加熱貼合制御信号S5に基づいて上部
プレス部17A、下部プレス部17Bの温度及びプレス
圧力が一定に制御される。最初のカード集合体20’の
先端部は第1の実施形態と同様に真空熱プレス装置17
から頭を出すようにする。1回目の加熱貼合が終了する
と、真空熱プレス装置17から制御装置70’へ終了信
号S6が出力される。この先端部はセンサ71によって
検出される。このセンサ71によるカード送出位置検出
信号S1は位置合わせマークp1を検出することで得ら
れる。
【0127】このカード送出位置検出信号S1を入力し
た制御装置70’からカードシート搬送ベルト30には
ベルト搬送制御信号S7が出力される。このベルト搬送
制御信号S7によってカードシート搬送ベルト30はカ
ード集合体20’の載せて移動を開始し、1回目の加熱
貼合後のカード集合体20’が真空熱プレス装置17か
ら裁断装置40へ搬送される。このとき、駆動ローラ1
6も協働してカード集合体20’を下流側に移動する。
この段階ではカード集合体20’が裁断されていない。
【0128】1回目のカード集合体20’が真空熱プレ
ス装置17から裁断装置40へ搬送されると、センサ7
2によってカード集合体20’が到達したことが検出さ
れる。このセンサ72から制御装置70’にカード送出
到達検出信号S2が出力される。カード送出到達検出信
号S2を入力した制御装置70’はカードシート搬送ベ
ルト30にベルト搬送制御信号S7を出力するので、カ
ードシート搬送ベルト30が停止する。図示はしないが
第1の実施形態と同様に、真空熱プレス装置17から出
されたカード集合体20’がファンによって冷やされ
る。
【0129】一方で、真空熱プレス装置17では2回目
の加熱貼合が行われる。2回目の加熱貼合が終了する
と、真空熱プレス装置17から制御装置70’へ終了信
号S6が出力される。その後、センサ71によるカード
送出位置検出信号S1を入力した制御装置70’からカ
ードシート搬送ベルト30にはベルト搬送制御信号S7
が出力される。このベルト搬送制御信号S7によってカ
ードシート搬送ベルト30はカード集合体20’の移動
を開始し、2回目の加熱貼合後のカード集合体20’が
真空熱プレス装置17から裁断装置40へ搬送される。
【0130】このとき、駆動ローラ16も協働してカー
ド集合体20’を下流側に移動する。この段階ではカー
ド集合体20’を裁断できる状態となる。従って、2回
目のカード集合体20’が真空熱プレス装置17から裁
断装置40へ搬送されると、センサ72によってカード
集合体20’が到達したことが検出される。このセンサ
72から制御装置70’にカード到達検出信号S2が出
力される。カード到達検出信号S2を入力した制御装置
70’は、カードシート搬送ベルト30にベルト搬送制
御信号S7を出力するので、そのカードシート搬送ベル
ト30は停止する。
【0131】これと共に、裁断装置40へ裁断制御信号
S8が出力される。この裁断制御信号S8を入力した裁
断装置40では、カード集合体20’が1単位の電子カ
ードシートに裁断される。3回目以降も同様な動作が繰
り返される。これにより、カード集合体20’から複数
の電子カードシートを得ることができる。
【0132】このようにして第2の実施形態としての電
子カード製造装置201によれば、真空熱プレス装置1
7によって、裏面シート1と、チップ収納シート3及び
電子部品4を取り囲んだ枠部材2の一方の面とが、反応
型ホットメルト樹脂を薄シート状にした接着シート10
Aを介在して貼合されると共に、その枠部材2及びチッ
プ収納シート3の他方の面と表面シート5とが接着シー
ト10Bを介在して貼合される。
【0133】従って、電子部品4をチップ収納シート3
によって保護できると共に、接着部材の塗布量などのフ
ィードバック制御を行なうことなく、そのチップ収納シ
ート3の一方の面と表面シート5との間及びそのチップ
収納シート3の他方の面と裏面シート1との間の接着層
の厚みを均一にすることができる。これにより、表面シ
ート5及び裏面シート1によってチップ収納シート3を
均一な厚みの接着シート10A、10Bで挟むことがで
きるので、カードに凹凸状がほとんどなく、カード厚み
が薄く、しかも、平坦な非接触式のICカードを製造す
ることができる。
【0134】これと共に、電子部品4を収納したチップ
収納シート3の周縁部を枠部材2によって強化できるの
で、耐水性及び耐薬品性に優れ、はがれに強く、しか
も、カード厚みが極めて薄い電子カード200を製造す
ることができる。
【0135】この例の電子カード製造装置201では接
着シート10Aや10Bを供給する接着シート供給部1
4及び15が設けられるので、裏面シート1や表面シー
ト5に液状の接着部材を塗布する電子カード製造装置に
比べて、その接着部材の塗布量を均一にするためのフィ
ードバック制御などを行わなくても済む。従って、制御
装置70’の制御負担を軽減することができる。更に、
電子部品4の供給に関してはチップ収納シート3を送出
軸8Aから繰り出すだけなので、第1の実施形態に比べ
て部品カセットや部品搬送ベルトなどの搬送機構の制御
を行わなくても済む。これにより、制御装置70’の制
御負担をより一層軽減することができる。
【0136】続いて、図18〜図22を参照しながら、
第2の実施形態としての電子カード200の製造方法に
ついて説明する。図18A〜図18Cは第2の実施形態
としての電子カード200の製造方法を示す形成工程例
(その1)の断面図であり、図19A〜19Cはその形
成工程例(その2)の断面図である。図20〜図22は
それを補足する各シート状の部材を示す上面図である。
【0137】この例では、いずれもの部材も長尺シート
状で、枠部材2の内側に配置したチップ収納シート3を
裏面シート1と表面シート5との間に接着シート10
A、10Bを介在して貼合したカード集合体20’を形
成する場合について説明する。
【0138】裏面シート1は図16に示した裏面シート
供給部6の送出軸6Aに巻かれており、接着シート10
Aは着シート供給部14の送出軸14Aに巻かれてい
る。電子部品4は多孔質の収納部材から成るチップ収納
シート3に収納され、このチップ収納シート3がチップ
シート供給部8の送出軸8Aに巻かれている。更に、そ
の電子部品4の外周領域とほぼ同じ大きさの開口部13
を形成した長尺シート状の枠部材2が枠部材供給部7の
送出軸7Aに巻かれている。接着シート10Bは接着シ
ート供給部15の送出軸15Aに巻かれ、表面シート5
は表面シート供給部9の送出軸9Aに巻かれている。こ
れらの部材が準備されていることを前提とする。
【0139】まず、図18Aにおいて、裏面シート供給
部6から繰り出した裏面シート1上に、接着シート供給
部14から繰り出した接着シート10Aを貼付する。裏
面シート1には第1の実施形態と同様にペンで書けるよ
うな筆記層12を有している。
【0140】その後、図18Bにおいて、接着シート1
0A上にチップシート供給部8から繰り出したチップ収
納シート3を貼合する。このチップ収納シート3は織物
状又は不織布状の樹脂シートから成り、図20に示すチ
ップ収納シート3の中には、第1の実施形態で説明した
ICチップ4A及びアンテナ体4Bなどの電子部品4が
予め収納されている。
【0141】この接着シート10A上にチップ収納シー
ト3を形成した後に、図18Cにおいて、そのチップ収
納シート3上から枠部材2を貼合する。この枠部材2と
裏面シート1とは熱溶融時にチップ収納シートを含浸す
る接着シート10Aによって貼合される。枠部材2には
電子部品4を1つづ収納できる大きさの図21に示す開
口部13が例えば搬送方向に連続して開口されている。
【0142】この開口部13の大きさは、電気部品4の
外周領域の大きさに等しく、その厚みはその電子部品4
の厚みにほぼ等しいか、それよりも厚い。しかも、枠部
材2は耐水性及び耐薬品性の樹脂材料を使用して形成さ
れたものである。この枠部材3には例えば反応型ホット
メルト系やアクリル系又はエポキシ系のホットメルト樹
脂を予めシート状にし、この樹脂シートに開口部13を
打ち抜いたものを使用する。
【0143】その後、図19Aにおいて、枠部材2及び
チップ収納シート3上の全面に、接着シート供給部15
から繰り出した接着シート10Bを貼合する。接着シー
ト10A、10Bには反応型ホットメルト樹脂を予め薄
シート状に形成したものを使用する。この例ではチップ
収納シート3に比べて軟化点の低い接着シート10A、
10Bを使用する。好ましくは、接着シート10A、1
0Bには、チップ収納シート3に比べて軟化点が20℃
以上低い薄シート状のホットメルト樹脂又は反応型ホッ
トメルト樹脂を使用する。
【0144】この際の接着シート10A、10Bに関し
て、チップ収納シート3の軟化点に比べて20℃以上低
くしたのは、チップ収納シート3の収容体としての型く
ずれを無くすこと、及び、ICチップ4を熱破壊から保
護するためである。これは接着シート10A、10Bの
軟化点とチップ収納シート3の軟化点とが余り接近して
いると、カード貼合処理や、前述したような当該電子カ
ードの使用状況において、チップ収納シート3が変形し
てしまい、当該電子カードの凹凸状の発生原因となるか
らである。
【0145】すなわち、接着シート10A、10Bに関
して、チップ収納シート3の軟化点に比べて20℃以
上、好ましくは、接着シート10A、10Bの軟化点が
95℃以上で、チップ収納シート3の軟化点がICチッ
プの破壊温度(例えば、はんだの溶融温度)以下に抑え
られる程度に、その接着シート10A、10Bの軟化点
とチップ収納シート3の軟化点との間に温度差を持たせ
ればよいという考えに基づくものである。
【0146】この例で、先に裏面シート1上にチップ収
納シート3を形成したのは、長尺シート状の表面シート
5を可能な限り平坦化するためである。すなわち、枠部
材2を先に裏面シート1上に形成した場合には、チップ
収納シート3を長尺シート状としたために、この枠部材
2上にチップ収納シート3の余剰部分が覆うことにな
る。従って、わずかであるがプレス後の枠部材2にチッ
プ収納シート3が接着シート10Bと共に厚みとなって
残留する。この不均一な厚みが表面シート5の平坦化の
妨げとなる。これを枠部材2の裏面側にもってくること
で、表面シート5の平坦化が図れる。
【0147】その後、図19Bにおいて、接着シート1
0B上に表面シート5を形成する。表面シート5には第
1の実施形態と同様に予め当該電子カード200の利用
者のための画像表示情報が印刷されている。この例では
表面シート5は長尺シート状を有している。この表面シ
ート5の端部には予め位置合わせマークp0が印刷され
ている。なお、枠部材2及びチップ収納シート3上に表
面シート5を形成する際に、図示しない発泡性のウレタ
ンシートを枠部材2の内側領域、すなわち、電子部品4
の収納領域と表面シート5との間に形成してもよい。こ
のウレタンシートによって電子部品4による表面シート
5などをより一層保護できる。
【0148】その後、図19Cにおいて、従来方式と同
様に加熱加圧処理を行うと、図22に示す長尺シート状
のカード集合体20’が完成する。貼合条件は第1の実
施形態とほぼ同様である。この例では、枠部材2上から
カード集合体20’を裁断して1単位の電子カードシー
トを形成する。
【0149】図22に示す斜線部分は電子部品4を保護
するために形成された枠部材2である。この枠部材2
は、カード集合体20’を1枚の電子カード200に打
ち抜いたときに、その電子カード200の中央部分に比
べて固い部分となるところである。上述の枠部材2を目
標にして裁断すると、カード集合体20’を変形するこ
となく裁断できる。たとえ、接着シート10A、10B
が完全に硬化していなくても、枠部材2のところをカッ
トすれば、カードに歪みを与えることが極めて少ない。
その後、電子カードシートが完全に硬化してからパンチ
ング装置などによって1枚づつ電子カード200が打ち
抜かれる。
【0150】このように第2の実施形態としての電子カ
ード200の製造方法によれば、電子部品4を収納した
チップ収納シート3の表面に、反応型ホットメルト樹脂
を薄シート状にした接着シート10Aを形成すると共
に、その裏面に接着シート10Bを形成し、これらの接
着シート10A、10Bに熱を加えてチップ収納シート
3の表面に表面シート5を形成すると共に、そのチップ
収納シート3の裏面に裏面シート1が形成される。
【0151】従って、電子部品4をチップ収納シート3
によって保護できると共に、その電子部品4が無い部分
は熱溶融及び加圧による接着シート10A、10Bが渾
然一体化し、そのチップ収納シート3の表面と表面シー
ト5との間及びそのチップ収納シート3の裏面と裏面シ
ート1との間は、その接着層の厚みを均一にすることが
できる。これにより、表面シート5及び裏面シート1に
よってチップ収納シート3を均一な厚みの接着シート1
0A、10Bで挟むことができるので、凹凸状がほとん
どなく、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式の
ICカードなどを製造することができる。
【0152】(3)第3の実施形態 図23A〜図23Cは第3の実施形態としての電子カー
ド300の製造方法を示す形成工程例の断面図である。
この例では、紫外線によって硬化する薄シート状の接着
部材を使用してリアルタイムに裏面シート1上に枠体を
形成すると共に、裏面シート1と表面シート5との間に
電子部品4を貼合するものである。
【0153】例えば、図23Aにおいて、裏面シート1
上に薄シート状の接着部材としての接着シート10Cを
貼付する。この接着シート10Cは紫外線によって硬化
する樹脂を予め薄シート状に形成したものである。この
接着部材には紫外線によって硬化する樹脂を含浸した薄
シート状の部材を使用してもよい。
【0154】その後、図24Bにおいて、接着シート1
0C上に電子部品4を形成する。この際に電子部品4を
予め収納したチップ収納シート3を接着シート10C上
に形成してもよい。その後、電子部品4上に接着シート
10Dを形成した後に、紫外線を照射する。この紫外線
は電子部品4を取り囲むように照射する。照射した部分
が硬化して枠体として機能するからである。
【0155】その後、図23Cにおいて、接着シート1
0D上に表面シート5を形成した後に、真空熱プレス装
置17によって、上述した裏面シート1、電子部品4及
び表面シート5を加熱貼合処理する。この貼合条件は第
1及び第2の実施形態とほぼ同様である。この貼合処理
によってカード中央部に比べてカード周辺部が枠体のよ
うに硬くなる。
【0156】このように第3の実施形態によれば、枠部
材2を使用しなくても、電子部品4の周縁部を熱硬化後
の接着シート10C、10Dによって時間経過と共に強
化できるので、耐水性及び耐薬品性に優れ、はがれに強
く、しかも、第1の実施形態に比べてカード厚みが極め
て薄い電子カード200を製造することができる。
【0157】上述の実施形態では、電子部品4を長尺シ
ート状のチップ収納シート3に収納する場合について説
明したが、これに限られることはなく、電子部品4を枚
葉シート状のチップ収納シート3に収納して、裏面シー
ト1と表面シート5との間に挟んだ電子カード200を
形成してもよい。
【0158】各実施形態では、一方の面に剥離シート2
4Aや24Bを有した長尺シート状の接着シート10
A、10Bを使用する場合について説明したが、これに
限られることはなく、剥離シートを有した枚葉シート状
の接着シート10A、10Bを使用してもよい。例え
ば、裏面シートを長尺シート状で供給し、表面シート5
を枚葉シート状で供給する場合などにおいて、枚葉シー
ト状の接着シート10A、10Bを使用して電子部品4
やチップ収納シート3を封入する場合などに最適であ
る。表面シート5や接着シート10A、10Bが節約で
きる。
【0159】また、各実施形態では予め反応型ホットメ
ルト樹脂を薄シート状に形成した接着シート10A、1
0Bを使用する場合について説明したが、これに限られ
ることはなく、通常のホットメルト樹脂などを薄シート
状に形成した接着シート10A、10Bを使用すること
もできる。
【0160】この接着シート10A、10Bとして反応
性ホットメルト樹脂を用いれば、比較的低温でカード貼
合処理などができて作成し易く、しかも、カード作成時
にはその接着シート10A、10Bが高温となっても、
従来方式のように接着部材がダレたりせず、非常に耐久
性の高い従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登
録証や、各種運転免許証などの非接触式のICカードを
得ることができる。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の電子カ
ード用材料によれば、薄シート状の接着部材を介在して
基板用の部材と表面用の部材との間に電子部品を貼り合
せた積層貼合構造を有するものである。
【0162】この構成によって、接着部材に液体状のも
のを使用する場合に比べてその接着部材による凹凸状を
抑制することができる。
【0163】この発明の電子カードによれば、上述の電
子カード用材料の表面に更にシートを設けて作成された
ものである。
【0164】この構成によって、液体状の接着部材を使
用する場合に比べてその接着部材による凹凸状を抑制で
きるので、カード厚みが薄くしかも均等な厚みのICカ
ードなどを提供できる。
【0165】本発明の電子カードの第1の製造装置によ
れば、基板用の部材と、カード用の電子部品の一方の面
とが薄シート状の第1の接着部材を介在して貼合すると
共に、その電子部品の他方の面と表面用の部材とを薄シ
ート状の第2の接着部材を介在して貼合する貼合手段が
設けられる。
【0166】この構成によって、接着部材の塗布量など
のフィードバック制御を行なうことなく、表面用の部材
及び基板用の部材によって電子部品を均一な厚みの接着
部材で挟むことができるので、カードに凹凸状がほとん
どなく、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式の
ICカードを製造することができる。
【0167】本発明の電子カードの第2の製造装置によ
れば、基板用の部材と、カード用の電子部品を収納した
収納部材の一方の面とが薄シート状の第1の接着部材を
介在して貼合すると共に、その収納部材の他方の面と表
面用の部材とをシート状の第2の接着部材を介在して貼
合する貼合手段が設けられる。
【0168】この構成によって、電子部品を収納部材に
よって保護できると共に、接着部材の塗布量などのフィ
ードバック制御を行なうことなく、表面用の部材及び基
板用の部材によって収納部材を均一な厚みの接着部材で
挟むことができるので、カードに凹凸状がほとんどな
く、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式のIC
カードを製造することができる。
【0169】本発明の電子カードの第1の製造方法によ
れば、電子部品の表面に薄シート状の第1の接着部材を
形成すると共に、その裏面にホットメルト樹脂又は反応
性ホットメルト樹脂から成る薄シート状の第2の接着部
材を形成し、これらの第1及び第2の接着部材に熱を加
えて、収納部材の表面に表面用の部材を形成すると共
に、その収納部材の裏面に裏面用の部材が形成される。
【0170】この構成によって、電子部品が無い部分は
第1及び第2の接着部材が渾然一体化すると共に、電子
部品の表面と表面用の部材との間及びその電子部品の裏
面と基板用の部材との間は、その接着層の厚みを均一に
することができる。これにより、凹凸状がほとんどな
く、カード厚みが薄く、しかも、平坦な非接触式のIC
カードなどを製造することができる。
【0171】本発明の電子カードの第2の製造方法によ
れば、電子部品を収納した収納部材の表面に、薄シート
状の第1の接着部材を形成すると共に、その裏面に薄シ
ート状の第2の接着部材を形成し、これらの第1及び第
2の接着部材に熱を加えて、収納部材の表面に表面用の
部材を形成すると共に、その収納部材の裏面に裏面用の
部材が形成される。
【0172】この構成によって、電子部品を収納部材に
よって保護できると共に、その電子部品が無い部分は第
1及び第2の接着部材が渾然一体化し、その収納部材の
表面と表面用の部材との間及び収納部材の裏面と基板用
の部材との間は、その接着層の厚みを均一にすることが
できる。これにより、凹凸状がほとんどなく、カード厚
みが薄く、しかも、平坦な非接触式のICカードなどを
製造することができる。
【0173】本発明の反応性ホットメルトウェブによれ
ば、予め固化形成されたウェブ状の反応性ホットメルト
がロール状に巻き付けられるので、使用したい分だけ、
例えば、巻き軸から引っ張り出せばよく、液状の接着部
材に比べて使用勝手が非常によい。
【0174】従って、液状の接着部材を一定粘度に保つ
管理や、ノズル口の固化防止などの留意が不要となり、
メンテナンスが非常に容易となる。これにより、安定し
たカードを製造することができ、生産歩留まりを向上さ
せることができる。
【0175】この発明はキャッシュカード、顔写真の入
った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証
及び各種運転免許証などの非接触式のICカードに適用
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態としての電子カード100の積
層構造例を示す斜視図である。
【図2】その表面シート5の積層構造例を示す断面図で
ある。
【図3】その裏面シート1の積層構造例を示す断面図で
ある。
【図4】電子カード100の積層構造例を示す断面図で
ある。
【図5】第1の実施形態としての電子カード製造装置1
01の構成例を示す斜視図である。
【図6】その制御システム例を示すブロック図である。
【図7】A〜Cは、第1の実施形態としての電子カード
100の製造方法の形成工程例(その1)を示す断面図
である。
【図8】A、Bは、第1の実施形態としての電子カード
200の製造方法の形成工程例(その2)を示す断面図
である。
【図9】その裏面シート1の印刷例を示す上面図であ
る。
【図10】その電子部品4の供給例を示す上面図(その
1)である。
【図11】その電子部品4の供給例を示す上面図(その
2)である。
【図12】その表面シート5の印刷例を示す上面図であ
る。
【図13】第2の実施形態としての電子カード200の
積層構造例を示す斜視図である。
【図14】その電子カード200の枠部材2とICチッ
プ4Aの厚みとの関係例を示す断面図である。
【図15】その電子部品4を取り囲んだ枠部材2の構成
例を示す上面図である。
【図16】第2の実施形態としての電子カード製造装置
201の構成例を示す斜視図である。
【図17】その制御システム例を示すブロック図であ
る。
【図18】A〜Cは、第2の実施形態としての電子カー
ド200の製造方法の形成工程例(その1)を示す断面
図である。
【図19】A、Bは、第2の実施形態としての電子カー
ド200の製造方法の形成工程例(その2)を示す断面
図である。
【図20】その長尺シート状のチップ収納シート3の構
成例を示す上面図である。
【図21】その長尺シート状の枠部材2の構成例を示す
上面図である。
【図22】その長尺シート状のカード集合体20’の裁
断例を示す上面図である。
【図23】A〜Cは、第3の実施形態としての電子カー
ド300の製造方法の形成工程例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 裏面シート(基板用の部材) 2 枠部材 3 チップ収納シート(収納部材) 4 電子部品 4A ICチップ 4B アンテナ体 5 表面シート(表面用の部材) 6 裏面シート供給部(第1の供給手段) 7 枠部材供給部(第6の供給手段) 8 チップシート供給部(第3の供給手段) 9 表面シート供給部(第5の供給手段) 10,10A,10B 接着シート(薄シート状の接着
部材) 13 開口部 14 接着シート供給部(第2の供給手段) 15 接着シート供給部(第4の供給手段) 16 駆動ローラ 17 真空熱プレス装置(貼合手段) 20,20’ カード集合体 21 部品カセット 22 部品搬送ベルト(第3の供給手段) 23 位置合わせ具 30 カードシート搬送ベルト 40 裁断装置 70,70’ 制御装置 100,200,300 電子カード 101,201 電子カード製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 正好 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 加藤 利雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C005 MA06 MA11 MA14 MA15 MB01 MB08 NA08 NA09 NA39 PA18 PA22 PA31 RA03 RA04 RA09 SA14 TA22 5B035 AA00 AA04 AA07 BA05 BB00 BB09 BC01 CA01 CA02 CA23

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板用の部材と、カード用の電子部品
    と、 前記電子部品を封入するための表面用の部材とを備え、 少なくとも、前記基板用の部材と表面用の部材と電子部
    品とを薄シート状の接着部材を介在して貼り合せた積層
    構造を有していることを特徴とする電子カード用材料。
  2. 【請求項2】 前記基板用の部材上の外周領域に枠部材
    が設けられ、 前記枠部材は前記電子部品の外周領域を取り囲むように
    なされたことを特徴とする請求項1記載の電子カード用
    材料。
  3. 【請求項3】 前記電子部品は多孔質の収納部材に収納
    されていることを特徴とする請求項1記載の電子カード
    用材料。
  4. 【請求項4】 前記接着部材にはホットメルト樹脂又は
    反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形成したも
    のが使用されることを特徴とする請求項1記載の電子カ
    ード用材料。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4記載のいずれ
    かの電子カード用材料の表面に更にシートを設けて作成
    されたことを特徴とする電子カード。
  6. 【請求項6】 基板用の部材を供給する第1の供給手段
    と、 前記第1の供給手段による基板用の部材上に薄シート状
    の第1の接着部材を供給する第2の供給手段と、 前記第2の供給手段による第1の接着部材上にカード用
    の電子部品を供給する第3の供給手段と、 前記第3の供給手段による電子部品上に薄シート状の第
    2の接着部材を供給する第4の供給手段と、 前記第4の供給手段による第2の接着部材上に表面用の
    部材を供給する第5の供給手段と、 前記第1の接着部材によって前記基板用の部材と電子部
    品の一方の面とを貼合すると共に、前記第2の接着部材
    によって前記電子部品の他方の面と表面用の部材とを貼
    合する貼合手段とを備えることを特徴とする電子カード
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 基板用の部材を供給する第1の供給手段
    と、 前記第1の供給手段による基板用の部材上に薄シート状
    の第1の接着部材を供給する第2の供給手段と、 前記第2の供給手段による第1の接着部材上にカード用
    の電子部品を収納した収納部材を供給する第3の供給手
    段と、 前記第3の供給手段による収納部材上に薄シート状の第
    2の接着部材を供給する第4の供給手段と、 前記第4の供給手段による第2の接着部材上に表面用の
    部材を供給する第5の供給手段と、 前記第1の接着部材によって前記基板用の部材と収納部
    材の一方の面とを貼合すると共に、前記第2の接着部材
    によって前記収納部材の他方の面と表面用の部材とを貼
    合する貼合手段とを備えることを特徴とする電子カード
    の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記収納部材には、織物状、不織布状又
    は多孔質状の樹脂シートが使用されることを特徴とする
    請求項7記載の電子カードの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記接着部材は、少なくとも一方の面に
    剥離シートを有して長尺シート状で取り扱われることを
    特徴とする請求項6又は7記載のいずれかの電子カード
    の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記接着部材は、少なくとも一方の面
    に剥離シートを有して枚葉シート状で取り扱われること
    を特徴とする請求項6又は7記載のいずれかの電子カー
    ドの製造装置。
  11. 【請求項11】 前記電子部品の外周領域を取り囲むた
    めの枠部材を供給する第6の供給手段が設けられること
    を特徴とする請求項6又は7記載のいずれかの電子カー
    ドの製造装置。
  12. 【請求項12】 前記接着部材にはホットメルト樹脂又
    は反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形成した
    ものが使用されることを特徴とする請求項6又は7記載
    のいずれかの電子カードの製造装置。
  13. 【請求項13】 基板用の部材上に薄シート状の第1の
    接着部材を供給する工程と、 前記第1の接着部材上にカード用の電子部品を配置する
    工程と、 前記電子部品上に薄シート状の第2の接着部材を供給す
    る工程と、 前記第2の接着部材上に表面用の部材を供給して、前記
    基板用の部材、電子部品、表面用の部材とを貼合する工
    程を有することを特徴とする電子カードの製造方法。
  14. 【請求項14】 基板用の部材上に薄シート状の第1の
    接着部材を供給する工程と、 予めカード用の電子部品が収納された収納部材を前記第
    1の接着部材上に配置する工程と、 前記収納部材上に薄シート状の第2の接着部材を供給す
    る工程と、 前記第2の接着部材上に表面用の部材を供給して、前記
    基板用の部材、収納部材、表面用の部材とを貼合する工
    程を有することを特徴とする電子カードの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記収納部材には、織物状、不織布状
    又は多孔質状の樹脂シートを使用することを特徴とする
    請求項14記載の電子カードの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記電子部品を長尺シート状の収納部
    材に収納することを特徴とする請求項14記載の電子カ
    ードの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記電子部品を枚葉シート状の収納部
    材に収納することを特徴とする請求項14記載の電子カ
    ードの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記収納部材に比べて軟化点の低い接
    着部材を使用することを特徴とする請求項14記載の電
    子カードの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記接着部材として前記収納部材に比
    べて軟化点が20℃以上低い薄シート状のホットメルト
    樹脂又は反応型ホットメルト樹脂を使用することを特徴
    とする請求項14記載の電子カードの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記接着部材としての反応型ホットメ
    ルト樹脂の軟化点は95℃以上であることを特徴とする
    請求項13又は14記載のいずれかの電子カードの製造
    方法。
  21. 【請求項21】 前記接着部材は、少なくとも一方の面
    に剥離シートを有した長尺シート状のものを使用するこ
    とを特徴とする請求項13又は14記載のいずれかの電
    子カードの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記接着部材は、少なくとも一方の面
    に剥離シートを有した枚葉シート状のものを使用するこ
    とを特徴とする請求項13又は14記載のいずれかの電
    子カードの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記接着部材にはホットメルト樹脂又
    は反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状に形成した
    ものが使用されることを特徴とする請求項13又は14
    記載のいずれかの電子カードの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記電子部品は、当該カード利用者の
    情報を電気的に記憶するICチップ及び該ICチップに
    接続されたコイル状のアンテナ体であることを特徴とす
    る請求項13又は14記載のいずれかの電子カードの製
    造方法。
  25. 【請求項25】 前記表面用の部材は、予め所定領域に
    画像表示情報が印刷された印刷部材であることを特徴と
    する請求項13又は14記載のいずれかの電子カードの
    製造方法。
  26. 【請求項26】 前記印刷部材は、当該カード利用者の
    顔写真を形成するための受像層を有していることを特徴
    とする請求項25記載の電子カードの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記電子部品の外周領域を取り囲むた
    めの枠部材を形成することを特徴とする請求項13又は
    14記載のいずれかの電子カードの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記枠部材が熱硬化性の樹脂フィルム
    であることを特徴とする請求項27記載の電子カードの
    製造方法。
  29. 【請求項29】 前記枠部材は反応型ホットメルト樹脂
    をシート状に形成したものであることを特徴とする請求
    項27記載の電子カードの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記枠部材には前記電子部品の厚みに
    ほぼ等しいか、該電子部品よりも厚く、かつ、耐水性及
    び耐薬品性の樹脂材料を使用することを特徴とする請求
    項27記載の電子カードの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記枠部材は、前記電子部品又は収納
    部材の外周領域に耐水性及び耐薬品性の薄シート状の接
    着部材を形成した後に、前記接着部材を熱処理して硬化
    させることを特徴とする請求項27記載の電子カードの
    製造方法。
  32. 【請求項32】 前記枠部材は、紫外線によって硬化す
    る薄シート状の接着部材で、又は該接着部材を含浸した
    薄シート状の部材によって形成し、その後、前記接着部
    材に紫外線を照射することを特徴とする請求項27記載
    の電子カードの製造方法。
  33. 【請求項33】 前記基板用の部材には長尺シート状の
    ものを使用することを特徴とする請求項13又は14記
    載のいずれかの電子カードの製造方法。
  34. 【請求項34】 電子部品の外周領域とほぼ同じか又は
    該電子部品の外周領域よりもやや大きな開口部を有した
    長尺シート状の枠部材を前記基板用の部材上に形成する
    ことを特徴とする請求項33記載の電子カードの製造方
    法。
  35. 【請求項35】 反応性ホットメルトを一旦薄層のウェ
    ブ状に固化形成し、前記固化形成された反応性ホットメ
    ルトをロール状に巻き付けたことを特徴とする反応性ホ
    ットメルトウェブ。
  36. 【請求項36】 前記反応性ホットメルトが厚さ50μ
    m乃至300μmのウェブ状であり、前記反応性ホット
    メルトの軟化点が50℃乃至130℃以下であることを
    特徴とする請求項35記載の反応性ホットメルトウェ
    ブ。
  37. 【請求項37】 前記ウェブ状の反応性ホットメルト
    は、窒素80%以上を含有する気体を封入した密閉容器
    内に貯蔵されることを特徴とする請求項35記載の反応
    性ホットメルトウェブ。
  38. 【請求項38】 前記ウェブ状の反応性ホットメルト
    は、常圧25℃の下で、空気の流通が少なく、外気湿度
    80%(相対)かつ容器内湿度10%(相対)の状態で
    24時間放置された後に、前記容器内湿度が15%以下
    に保たれる密閉容器内に貯蔵されることを特徴とする請
    求項35記載の反応性ホットメルトウェブ。
JP17512198A 1998-06-22 1998-06-22 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ Pending JP2000006560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17512198A JP2000006560A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17512198A JP2000006560A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000006560A true JP2000006560A (ja) 2000-01-11

Family

ID=15990656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17512198A Pending JP2000006560A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000006560A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186567A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Brother Ind Ltd タグラベル作成装置用カートリッジ及びタグラベル作成装置
JP2005329996A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Brother Ind Ltd タグラベル作成装置用カートリッジ及びタグラベル作成装置
JP2012073725A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Toppan Printing Co Ltd 非接触通信媒体、冊子及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186567A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Brother Ind Ltd タグラベル作成装置用カートリッジ及びタグラベル作成装置
JP4560827B2 (ja) * 2003-12-26 2010-10-13 ブラザー工業株式会社 タグラベル作成装置用カートリッジ及びタグラベル作成装置
JP2005329996A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Brother Ind Ltd タグラベル作成装置用カートリッジ及びタグラベル作成装置
JP4730507B2 (ja) * 2004-05-21 2011-07-20 ブラザー工業株式会社 タグラベル作成装置及びタグラベル作成装置用カートリッジ
JP2012073725A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Toppan Printing Co Ltd 非接触通信媒体、冊子及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000251049A (ja) カード及びその製造方法
KR101254277B1 (ko) 라미네이팅 시스템, ic 시트, ic 시트 두루마리, 및ic 칩의 제조방법
US7759788B2 (en) Semiconductor device
KR20010089351A (ko) 카드의 제조방법
JP4749062B2 (ja) 薄膜集積回路を封止する装置及びicチップの作製方法
KR20050095845A (ko) 잉크 수용 카드 기판
US11188805B2 (en) Lamination system, IC sheet, scroll of IC sheet, and method for manufacturing IC chip
JP2000006560A (ja) 電子カード用材料、電子カード、その製造装置、その製造方法及び反応性ホットメルトウェブ
JPH11345298A (ja) 非接触型icカード及びその製造方法
JP2000211278A (ja) 受像層付きカ―ド、その製造装置及びその製造方法
JP2000137786A (ja) 受像層付きカード、その製造装置及びその製造方法
JP3890741B2 (ja) 電子カードの製造装置及びその製造方法
JP2000219855A (ja) 接着シート、その製造装置、その製造方法、その保存方法及びその保存具
JP2000227955A (ja) 接着方法、カード製造方法及びカード製造装置
JP2005332384A (ja) Icカードの製造方法
JP2003205557A (ja) 積層体、積層体の製造方法及び積層体の製造装置
JP2000172817A (ja) 電子部品保持体、その製造装置、その製造方法、電子カード、その製造方法及びその製造装置
JPH11328348A (ja) 電子カード、その製造方法及び電子部品収納体の製造方法
JPH11139052A (ja) 画像記録済icカードの生産方法及び画像記録済icカードの生産システム
JP2002072882A (ja) データ記憶素子保持ラベル
JP2001022912A (ja) Icカード及びその製造方法
JP2007156589A (ja) 電子情報記録カードの製造方法及び電子情報記録カードの製造装置
JP2006051717A (ja) 積層体製造方法、電子情報記録カードの製造方法及び積層体製造装置
JPH11314479A (ja) 電子カード製造装置
JP2956958B2 (ja) ラミネ−ト物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051102

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060815

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061212