JP2000219389A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000219389A
JP2000219389A JP11022675A JP2267599A JP2000219389A JP 2000219389 A JP2000219389 A JP 2000219389A JP 11022675 A JP11022675 A JP 11022675A JP 2267599 A JP2267599 A JP 2267599A JP 2000219389 A JP2000219389 A JP 2000219389A
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recording sheet
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JP11022675A
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Nagakazu Okegawa
長和 桶川
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録シートのカールの矯正を容易に行えるよ
うにすること。 【解決手段】 回転移動する表面に沿って設定された潜
像書込位置Q1k、Q1y、Q1m、Q1cにおいて静電潜像が
形成される像担持体PRk,PRy,PRm,PRcと前記
静電潜像を所定の色のトナー像に現像する現像器Dk,
Dy,Dm,Dcとを有する未定着トナー像形成装置PRk
+Dk,PRy+Dy,PRm+Dm,PRc+Dcと、シー
ト転写領域Q4を通過する記録シートSに未定着トナー
像を転写するシート転写器T2と、定着領域Q5を通過す
る記録シートS上の未定着トナー像を定着する定着装置
Fと、シート収容トレイTR1に収容された記録シートS
を前記シート転写領域Q4、定着領域Q5、およびシート
排出トレイTR2に順次搬送するシート搬送路SHと、前
記シート搬送路SHを搬送される記録シートSに水分を
付与する水分付与装置Wとから構成される画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザープリンタ等の画像形成装置に関し、特に記録シ
ートに発生するカール(曲がりぐせ)を矯正する機能を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の画像形成装置の要部拡大図
である。図10は記録シートに発生するカールの説明図
で、図10Aは定着装置を記録シートが通過する場合の
説明図、図10Bは前記定着装置を記録シートが通過し
た後前記記録シートのトナー像形成面が内向きにカール
した状態を示す図、図10Cは前記トナー像形成面が内
向きにカールした状態の記録シートが2次転写領域に再
送されたときの状態を示す図である。図9において、両
面プリントが可能なフルカラー画像形成装置Uの像担持
体PRの表面には、画像書込領域Q1において、静電潜
像が形成される。現像領域Q2において前記静電潜像が
現像装置Dによりトナー像Tnに現像され、1次転写領
域Q3において前記トナー像Tnがロール状の1次転写器
T1により中間転写ベルトBの表面に1次転写される。
【0003】前記1次転写された中間転写ベルトB上の
多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に
移動するのにタイミングを合わせて、前記中間転写ベル
トBの下方に配置された給紙トレイTR1内の記録シート
Sが、シート搬送路SHの給紙路SH1により前記2次転
写領域Q4に搬送される。前記2次転写領域Q4において
前記記録シートSは2次転写ロールT2により前記トナ
ー像が2次転写される。片面複写の場合、前記トナー像
が2次転写された記録シートSは、定着領域Q5におい
て、定着装置Fにより定着された後、搬送路SHのシー
ト排出路SH2により排紙トレイTR2に排出される。
【0004】両面複写の場合には1面目(片面)のトナ
ー像が定着された記録シートSは反転路SH3で反転され
た後、再送路SH4を通って前記2次転写領域Q4に再送
され、2面目にトナー像が転写される。前記再送路SH4
にはカール矯正部材Rcが設けてある。図10Aにおい
て、前記定着装置Fは、加熱ロールFhおよび加圧ロー
ルFpを有しており、前記加熱ロールFhおよび加圧ロー
ルFpの圧接領域により定着ニップ(定着領域Q5)が形
成されている。前記定着ニップを通過する記録シートS
は、未定着トナー像が転写されている側の面(トナー像
形成面)が前記加圧ロールFhに接触して加熱定着され
る。
【0005】前記定着ニップを通過した記録シートS
は、しばらく時間が経つとトナーが冷えて収縮し図10
Bに示すように前記記録シートSのシート搬送方向中央
部(トナーの付着している部分)が凹となるイメージカ
ールが発生する。また、トナーが付着していないシート
搬送方向両端部には前記定着ニップの形状により前記ト
ナー像形成面が凸となる反イメージカールが付く場合が
ある。前記記録シートSのカール(イメージカールおよ
び反イメージカール)を矯正するための技術としては従
来下記の技術(J01),(J02)が知られている。
【0006】(J01)(特開平6−115791号公報
記載の技術) この公報には、ベルトおよび前記ベルト表面を押圧する
押圧ロールの間に前記カールが発生した記録シートを通
過させてカール矯正する際、前記記録シートの種類およ
び画像密度等に応じて前記押圧ロールを移動させ、前記
押圧ロールの前記ベルト表面への押圧量を調節する技術
が記載されている。 (J02)(特開平8−217313号公報記載の技術) この公報には、両面プリントする場合で金属ロールおよ
び前記金属ロールにより表面が凹まされた弾性ロールの
間に前記カールした記録シートを通過させる際、1面目
のトナー量と2面目のトナー量との差であるトナー量差
と、前記記録シートの厚さや温湿度等の情報と、に応じ
て前記両ロールの回転軸の間隔を調節し、前記金属ロー
ルの弾性ロールへの押圧量を調節する技術が記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(前記従来技術(J0
1),(J02)の問題点)前記従来技術(J01),(J0
2)では、いずれも画像密度、記録シートの厚さ、温湿
度などの諸条件に対応してカール量の補正(押圧量の制
御)を行うものである。しかし、両面プリントが可能な
画像形成装置の場合、記録シートSの片面(1面目)の
加熱定着後、前記記録シートSは乾燥して低含水とな
る。前記低含水となった記録シートSは十分にカールを
補正して平面に矯正することが難しいという問題があ
る。
【0008】さらに、前記図9に示すように両面プリン
トが可能で中間転写ベルトBを備えた画像形成装置Uの
場合、2面目にトナー像を2次転写する際、1面目の定
着で乾燥して低含水となった記録シートSと前記中間転
写ベルトBとの間に剥離放電が、前記片面(1面目)へ
の2次転写時に比べて激しく起こるという問題がある。
この結果、前記中間転写ベルトBの抵抗低下がすすみ、
ベルトライフの短縮を招く。また、前記剥離放電による
トナーの飛び散りにより画質欠陥が生じる。また、前記
記録シートSのシート搬送方向端部の前記トナー像形成
面が凸となるカールが付いた場合、前記記録シートSを
前記2次転写領域Q4に通過させると(図10C参
照)、前記記録シートSの搬送方向前端部が、前記中間
転写ベルトB表面側にカールしているために前記中間転
写ベルトBに巻き付き易いという問題がある。
【0009】本発明は、前述の問題点に鑑み、下記の記
載内容を技術的課題とする。 (O01)記録シートのカールの矯正を容易に行えるよう
にすること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0011】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の画像形成装置は下記の要件(A01)〜(A05)を
備えたことを特徴とする、(A01)回転移動する表面に
沿って設定された潜像書込位置(Q1k、Q1y、Q1m、Q
1c)において静電潜像が形成される像担持体(PRk,
PRy,PRm,PRc)と前記像担持体(PRk,PR
y,PRm,PRc)表面に沿って設定された現像領域
(Q2k,Q2y,Q2m,Q2c)において前記静電潜像を所
定の色のトナー像に現像する現像器(Dk,Dy,Dm,
Dc)とを有する未定着トナー像形成装置(PRk+D
k,PRy+Dy,PRm+Dm,PRc+Dc)、(A02)
前記未定着トナー像を記録シート(S)に転写するシー
ト転写領域(Q4)に配置され、前記シート転写領域
(Q4)を通過する記録シート(S)に前記未定着トナ
ー像を転写するシート転写器(T2)、(A03)記録シ
ート(S)に転写された未定着トナー像を定着する定着
領域(Q5)に配置され、前記定着領域(Q5)を通過す
る記録シート(S)上の未定着トナー像を定着する定着
装置(F)、(A04)シート収容トレイ(TR1)に収容
された記録シート(S)を前記シート転写領域(Q
4)、定着領域(Q5)、およびシート排出トレイ(TR
2)に順次搬送するシート搬送路(SH)、(A05)前記
シート搬送路(SH)を搬送される記録シート(S)に
水分を付与する水分付与装置(W;W′)。
【0012】(本発明の作用)前述の特徴を備えた本発
明の画像形成装置では、未定着トナー像形成装置(PR
k+Dk,PRy+Dy,PRm+Dm,PRc+Dc)の像担
持体(PRk,PRy,PRm,PRc)は、回転移動する
像担持体表面に沿って設定された潜像書込位置(Q1k、
Q1y、Q1m、Q1c)において静電潜像が形成される。前
記未定着トナー像形成装置(PRk+Dk,PRy+Dy,
PRm+Dm,PRc+Dc)の現像器(Dk,Dy,Dm,
Dc)は、前記像担持体(PRk,PRy,PRm,PR
c)表面に沿って設定された現像領域(Q2k,Q2y,Q2
m,Q2c)において前記静電潜像を所定の色のトナー像
に現像する。シート搬送路(SH)は、シート収容トレ
イ(TR1)に収容された記録シート(S)をシート転写
領域(Q4)、定着領域(Q5)、およびシート排出トレ
イ(TR2)に順次搬送する。前記シート転写領域(Q
4)に配置されたシート転写器(T2)は、前記シート転
写領域(Q4)を通過する記録シート(S)に前記未定
着トナー像を転写する。前記定着領域(Q5)に配置さ
れた定着装置(F)は、前記定着領域(Q5)を通過す
る記録シート(S)上の未定着トナー像を定着する。水
分付与装置(W;W′)は、前記シート搬送路(SH)
を搬送される記録シート(S)に水分を付与する。この
ため、前記記録シート(S)は、低含水の状態と比べて
柔らかくなり、カールの大きさが小さくなる。また、前
記シート搬送路(SH)上に前記カールを矯正するカー
ル矯正部材(Rc;Rc′)を設けた場合には、前記記録
シート(S)のカールの矯正効果が大きくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の画像形
成装置の実施の形態1は、前記本発明において、下記の
要件(A06)を備えたことを特徴とする、(A06)前記
定着領域(Q5)通過時に定着トナー像が片面に記録さ
れた片面記録シート(S)に両面記録を行うため、前記
片面記録シート(S)を反転させてから前記転写領域
(Q4)に再送する再送路(SH4)を有する前記シート
搬送路(SH)。
【0014】(実施の形態1の作用)前述の構成を備え
た本発明の画像形成装置の実施の形態1では、シート搬
送路(SH)の再送路(SH4)は、前記定着領域(Q5)
通過時に定着トナー像が片面に記録された片面記録シー
ト(S)に両面記録を行うため、前記片面記録シート
(S)を反転させてから前記転写領域(Q4)に再送す
る。前記再送路(SH4)に前記水分付与装置(W)を配
置した場合、前記水分付与装置(W)により前記再送路
(SH4)に搬送される記録シート(S)に水分が付与さ
れると、前記記録シート(S)が低含水の状態と比べて
柔らかくなってカールの大きさが小さくなる。したがっ
て、両面コピーの場合でも、前記記録シート(S)のカ
ールを容易に矯正することができる。
【0015】(実施の形態2)本発明の画像形成装置の
実施の形態2は、前記本発明の実施の形態1において、
下記の要件(A08)を備えたことを特徴とする、(A0
8)前記再送路(SH4)の水分付与装置(W)の下流側
に配置された互いに圧接する円筒表面を有する一対の回
転部材(6,7)により構成されるカール矯正部材(R
c;Rc′)であって、前記一対の回転部材(6,7)の
圧接する領域により形成されるカール矯正領域(Q6)
は一方の回転部材(7)表面が凹んでおり前記カール矯
正領域(Q6)を通過する記録シート(S)のカールを
矯正するように構成された前記カール矯正部材(Rc;
Rc′)。 (実施の形態2の作用)前述の構成を備えた本発明の画
像形成装置の実施の形態2では、カール矯正部材(R
c;Rc′)は、前記再送路(SH4)の水分付与装置
(W)の下流側に配置された互いに圧接する円筒表面を
有する一対の回転部材(6,7)により構成される。前
記一対の回転部材(6,7)の圧接する領域により形成
されるカール矯正領域(Q6)は一方の回転部材(7)
表面が凹んでおり、前記凹みの形状により前記カール矯
正領域(Q6)を通過する記録シート(S)のカールを
矯正する。前記記録シート(S)は、前記水分付与装置
(W)により水分を付与されて柔らかくなった後にカー
ル矯正されるので、カールの矯正効果が大きくなる。
【0016】(実施の形態3)本発明の画像形成装置の
実施の形態3は、前記本発明の実施の形態1において、
下記の要件(A09)を備えたことを特徴とする、(A0
9)互いに圧接する円筒表面を有する一対の回転部材
(6,7)により構成されるカール矯正部材(Rc;R
c′)であって、前記一対の回転部材(6,7)の圧接
する領域により形成されるカール矯正領域(Q6)は一
方の回転部材(7)表面が凹んでおり前記カール矯正領
域(Q6)を通過する記録シート(S)のカールを矯正
するように構成された前記カール矯正部材(Rc;R
c′)と、前記一方の回転部材(7)の表面に水分を供
給する水分供給装置(Ws)とにより構成された前記水
分付与装置(W′)。 (実施の形態3の作用)前述の構成を備えた本発明の画
像形成装置の実施の形態3では、水分付与装置(W′)
のカール矯正部材(Rc;Rc′)は、互いに圧接する円
筒表面を有する一対の回転部材(6,7)により構成さ
れる。前記水分付与装置(W′)の水分供給装置(W
s)は前記一方の回転部材(7)の表面に水分を供給す
る。前記一対の回転部材(6,7)の圧接する領域によ
り形成されるカール矯正領域(Q6)は一方の回転部材
(7)表面が凹んでおり、前記凹みにより前記カール矯
正領域(Q6)を通過する記録シート(S)のカールを
矯正する。このため、前記記録シート(S)は、前記水
分供給装置(Ws)により水分が付与されて柔らかくな
るとともにカール矯正されるので、カールの矯正効果が
大きくなる。また、前記カール矯正部材(Rc;Rc′)
は前記水分付与装置(W′)の一部を構成しているの
で、前記カール矯正部材(Rc;Rc′)と前記水分付与
装置(W′)とを別々に設ける必要がない。
【0017】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施の形
態の例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において、前後方向をX軸方
向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢
印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す
側をそれぞれ、前方、後方、左方、右方、上方、下方、
または、前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙
面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に
「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印
を意味するものとする。
【0018】(実施例1)図1は本発明の実施例1の画
像形成装置の全体説明図である。図2は前記図1の要部
拡大説明図である。図1において、画像形成装置Uは本
体Uaおよび本体Uaの上面のプラテンガラスPG上に置
かれた自動原稿搬送装置Ubを有している。前記画像形
成装置本体Uaは、ユーザがコピースタート等の作動指
令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を
有している。
【0019】前記プラテンガラスPG上に置かれた原稿
(図示せず)からの反射光は、露光光学系Aを介して、
CCD(固体撮像素子)でR(赤)、G(緑)、B
(青)の電気信号に変換される。IPS(イメージプロ
セッシングシステム)は、CCDから入力される前記R
GBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼ
ンタ)、C(シアン)の画像データに変換して一時的に
記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成
用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
【0020】前記IPSが出力するKYMCの4色の画
像書込データ(レーザ駆動データ)は、各色K,Y,
M,Cのレーザ駆動信号出力装置DLk,DLy,DLm,D
Lcを有するレーザ駆動信号出力装置DLに入力される。
前記各色のレーザ駆動信号出力装置DLk,DLy,DLm,
DLcは、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号
を所定のタイミングで、各色の潜像書込装置ROSk,
ROSy,ROSm,ROScに出力する。
【0021】各像担持体PRk,PRy,PRm,PRcは
それぞれのロール状の帯電器CRk,CRy,CRm,CRcに
より一様に帯電された後、画像書込領域(潜像書込位
置)Q1k、Q1y、Q1m、Q1cにおいて、前記潜像書込装
置ROSk,ROSy,ROSm,ROScの出力するレー
ザビームLk,Ly,Lm,Lcによりその表面に静電潜像
が形成される。前記像担持体PRk,PRy,PRm,P
Rc表面の静電潜像は、現像領域Q2k,Q2y,Q2m,Q2
cにおいて現像器Dk,Dy,Dm,Dcによりトナー像に
現像される。その現像されたトナー像は、中間転写ベル
トBに接触する1次転写領域Q3k,Q3y,Q3m,Q3cに
搬送される。前記1次転写領域Q3k,Q3y,Q3m,Q3c
において中間転写ベルトBの裏面側に配置されたロール
状の1次転写器T1k,T1y,T1m,T1cには、コントロ
ーラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミン
グでトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加さ
れる。前記各像担持体PRk〜PRc上のトナー像は前記
1次転写器T1k,T1y,T1m,T1cにより中間転写ベル
トBに1次転写される。1次転写後の像担持体PRk,
PRy,PRm,PRc表面の残留トナーは、クリーニン
グ前コロトロンJCk,JCy,JCm,JCcで除電され、像
担持体クリーナCLk,CLy,CLm,CLcで除去される。
なお、前記各像担持体PRk,PRy,PRm,PRcと各
現像器Dk,Dy,Dm,DcとからK、Y、M、C色トナ
ーの未定着トナー像形成装置(PRk+Dk,PRy+D
y,PRm+Dm,PRc+Dc)が構成される。
【0022】前記像担持体PRk〜PRc下方には、左右
一対のスライドレールSR,SRによりスライドフレーム
F1(2点鎖線で表示)が前後(紙面に垂直な方向)に
スライド移動可能に支持されている。スライドフレーム
F1にはベルトモジュール(上下移動部材)F2が昇降可
能に支持されている。前記ベルトモジュールF2は、前
記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンシ
ョンロールRt、ウォーキングロールRw、アイドラロー
ル(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2a
を含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)
と、前記1次転写器T1k,T1y,T1m,T1cとを有して
いる。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持
ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により回転移動可
能に支持されている。
【0023】前記バックアップロールT2aの下方には、
左右一対のスライドレールSR,SRにより前後(紙面に
垂直な方向)にスライド移動可能な2次転写スライドフ
レームFsが、画像形成装置本体に対して着脱可能に支
持されている。前記2次転写スライドフレームFsには
2次転写ユニットUtの2次転写昇降フレームFtがヒン
ジ軸Fta周りに上下に回動可能に支持されている。前記
2次転写昇降フレームFtの回動により前記2次転写ユ
ニットUtは、上昇した使用位置と下降した退避位置と
の間で移動可能である。前記2次転写スライドフレーム
Fsのスライド移動および2次転写ユニットUtの昇降移
動(ヒンジ軸Fta周りにの回動)は、2次転写スライド
フレームFsの前面に設けた図示しない操作ハンドルに
より行われる。前記2次転写ユニットUtは、2次転写
ロールT2bと、ロール支持レバーLrと、転写後シート
ガイドSG2と、シート搬送ベルトBHと、それらを支持
する前記2次転写昇降フレームFtと、を有している。
【0024】前記ロール支持レバーLrは、前記2次転
写ロールT2bを支持する回動可能なレバーである。前記
2次転写ユニットUtが前記使用位置に移動した状態に
おいて、前記ロール支持レバーLrは、図示しないモー
タにより回動され、前記2次転写ロールT2bを、前記中
間転写ベルトBに接触する2次転写位置および中間転写
ベルトBから離れた待機位置の間で移動させる。前記転
写後シートガイドSG2は、前記2次転写ロールT2bお
よび前記中間転写ベルトBの接触領域である2次転写領
域(シート転写領域)Q4を通過した記録シートを下流
側のシート搬送ベルトBHにガイドする。
【0025】前記バックアップロールT2aにはコンタク
トロールT2cが当接しており、前記コントクトロールT
2cにはコントローラCにより制御される電源回路Eから
所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転
写電圧が印加される。前記各ロールT2a〜T2cにより2
次転写器(シート転写器)T2が構成されている。
【0026】前記1次転写領域Q3k,Q3y,Q3m,Q3c
で1次転写器T1k,T1y,T1m,T1cにより中間転写ベ
ルトB上に順次重ねて転写されたカラートナー像は、前
記2次転写領域Q4に搬送される。中間転写ベルトBの
下方に配置されたシート収容トレイTR1の記録シートS
は、ピックアップロールRpにより取り出され、さばき
ロールRsにより1枚ずつ分離されて、複数のシート搬
送ロールRaによりレジロールRrに送られる。前記シー
ト搬送ロールRaは一対のロールにより構成されてい
る。前記レジロールRrは、前記中間転写ベルトB上に
形成されたカラートナー像が2次転写領域Q4に搬送さ
れるのにタイミングを合わせて、前記記録シートSを転
写前シートガイドSG1から2次転写領域Q4に搬送す
る。前記中間転写ベルトB上のカラートナー像は、前記
2次転写領域Q4を通過するする際に前記2次転写器T2
により前記記録シートSに転写される。2次転写後の前
記中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbによりクリ
ーニングされる。
【0027】前記トナー像が2次転写された記録シート
Sは、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBH
を通って定着領域Q5に搬送され、定着装置Fで定着さ
れた後、排出ローラRhからシート排紙トレイTR2に排
出される。定着装置Fの下流側に配置された切替ゲート
GT1は、前記定着装置Fを通過した記録シートSの搬送
方向を排出トレイTR2に接続されたシート排出路SH2ま
たは反転路SH3のいずれかの方向に切り替える。反転路
SH3に沿って複数の前記シート搬送ロールRaが配置さ
れている。反転路SH3は、再送路SH4を介して前記給紙
路SH1に接続されている。前記反転路SH3および再送路
SH4の接続部に設けられたシート状且つ櫛の歯状のマイ
ラーゲートGT2は、通過する記録シートSが左方に搬送
される際には弾性変形により記録シートSの左方への移
動を許し、マイラーゲートGT2を通過した記録シートS
がスイッチバックして上方に搬送される場合には再送路
SH4の方向に向かわせるように構成されている。両面複
写の場合には1面目のトナー像が定着された片面記録シ
ートSは反転路SH3で反転されて、前記再送路SH4およ
び給紙路SH1を経由し、前記2次転写領域Q4に再送さ
れ、2面目にトナー像が転写される。なお、前記符号S
H1〜SH4で示す構成要素からシート搬送路SHが構成さ
れる。図1、図2において 前記反転路SH3には、水分
付与装置Wが配置されており、前記水分付与装置Wのシ
ート搬送方向下流側にはイメージカール矯正部材Rcが
配置されている。
【0028】(水分付与装置W)図2において、前記水
分付与装置Wは、水貯溜部1と、水分供給ロール支持部
2とを有しており、前記水分供給ロール支持部2には、
水分供給ロール3が回転可能に支持されている。前記水
貯溜部1内の水には、この実施例1において浸透性の良
い布で構成された水分供給部材4の一端が浸されてい
る。前記水分供給部材4の他端は前記水分供給ロール3
に接触しており、前記水分供給部材4により前記水貯溜
部1内の水が前記水分供給ロール3に供給されるように
なっている。前記水分供給ロール3は、前記反転路SH3
のシート搬送ロールRaの一方の表面に接触し、前記シ
ート搬送ロールRaを介して、この実施例1では前記反
転路SH3を通過する記録シートSのトナー像が定着され
た面Sa(トナー像形成面、図3参照)と反対側の面に
水分を付与するようになっている。
【0029】(イメージカール矯正部材Rc)図2にお
いて、前記イメージカール矯正部材Rcは、回転中空パ
イプ6(この実施例1ではSUS製、外径8mm)と弾
性回転部材7(この実施例1では外径26mm)とを有
している。前記回転中空パイプ6の内側には支持軸8が
配置されており、前記支持軸8は閉塞された前記回転中
空パイプ6の軸方向両端を貫通して固定されている(図
示せず)。前記支持軸8は、前記2次転写フレームFs
に回転可能に支持されている。また、前記弾性回転部材
7は、前記2次転写フレームFsに回転可能に支持され
た回転軸9と前記回転軸9の外周に形成された弾性層1
1とにより構成されている。前記回転中空パイプ6およ
び弾性回転部材7は互いに圧接して圧接領域(カール矯
正領域Q6)を形成する。前記カール矯正領域Q6の形状
は前記回転中空パイプ6により前記弾性回転部材7の弾
性層11表面が凹んだ形状(図3参照)となっている。
前記カール矯正領域Q6には前記片面記録シートSが通
過する。このとき、前記片面記録シートSのトナー像形
成面(トナー像が転写されている側の面)Saと反対側
の面が、前記回転中空パイプ6に接触するようになって
いる。
【0030】(実施例1の作用)図1、図2において、
定着装置Fによりトナー像形成面Saにトナー像が定着
された片面記録シートSは、前記反転路SH3に搬送され
ている途中、前記水分付与装置Wにより水分が付与され
る。このため、前記片面記録シートSは、低含水の状態
と比べて柔らかくなる。したがって、前記水分を付与し
た片面記録シートSをカール矯正部材Rcの回転中空パ
イプ6および弾性回転部材7の間を通過した際、前記片
面記録シートSのイメージカールの矯正効果が大きくな
る。また、前記片面記録シートSは低含水の状態ではな
いので、前記片面記録シートSの2面目にトナー像を2
次転写する際、前記片面記録シートSと前記中間転写ベ
ルトBとの間に剥離放電が発生しない。
【0031】(実施例1の試験例)図3は記録シートへ
水分付与した場合のイメージカール矯正効果を調べるた
めに行われた試験の説明図である。前記実施例1の試験
例の条件は次の(1)〜(3)のとおりである。 (1)前記回転中空パイプ6は前記弾性回転部材7の弾
性層11への前記回転中空パイプ6食い込み量(円周面
から半径方向への食い込み量)を2mmに設定した。 (2)試験はA4LEF(A4ロングエッジフィード、A
4サイズシートの長辺を前縁として搬送する方法)で行
い、前記定着装置Fを通過させた後、前記回転中空パイ
プ1および前記弾性回転部材2の間のカール矯正領域Q
6を450mm/sの速度でに通過させた。前記イメー
ジカールを矯正した片面記録シートSを、平板上に置い
て、前記定着装置Fを通過させた後の所定時間経過毎に
用紙(記録シート)端浮き上がり量(単位mm)を測定
した。この結果は表1に示す。 (実施例1の比較例1)比較例1は、前記片面記録シー
トSに水分を付与せずにイメージカール矯正のみを行っ
た。比較例1の条件および前記用紙端浮き上がり量の測
定方法は前記試験例と同様である。この結果は表1に示
す。 (実施例1の比較例2)比較例2は、前記片面記録シー
トS(A4LEF)に前記定着装置Fを通過させた後、
イメージカール矯正を行わなかった。前記定着装置Fを
通過した片面記録シートSを、前記平板上に置いて、所
定時間経過毎に用紙端浮き上がり量を測定した。この結
果は表1に示す。表1の経過時間は、記録シートSの定
着装置F通過後の経過時間である。
【0032】表1は前記試験例および比較例1,2の結
果を示す表である。
【表1】 表1において、画像面積率0%,100%,200%,
300%は、前記実験に使用した前記回転中空パイプ6
および前記弾性回転部材7の間を通過した片面記録シー
トSが白紙の状態の場合、前記片面記録シートSに単色
のベタ画像が定着されている場合、前記片面記録シート
Sに2色のベタ画像が定着されている場合、前記片面記
録シートSに3色のベタ画像が定着されている場合を意
味する。表1の「−」符号の付いた数字は反画像面(ト
ナー像形成面Saと反対側の面)側にカールしたとき、
すなわち片面記録シートSが反イメージカールしたとき
の用紙端浮き上がり量(単位mm)を示し、「−」符号
の付いていない数字は、イメージカールしたとき(トナ
ー像形成面Sa側にカールしたとき)の用紙端浮き上が
り量を示す。
【0033】表1に示すように、前記試験例でイメージ
カール矯正を行った場合の各用紙端浮き上がり量は、ト
ナー像形成面Saと反対側の面にカールした場合および
トナー像形成面Saにカールした場合ともに、比較例
1、比較例2の用紙端浮き上がり量より小さかった。画
像面積率100%の場合、試験例の用紙端浮き上がり量
が、前記比較例2の用紙端浮き上がり量よりもわずかに
大きかったが、他の画像面積率0%,200%,300
%の結果と比較しても前記試験例の場合のイメージカー
ル矯正効果に支障はない。
【0034】(実施例2)図4は実施例2の画像形成装
置の要部拡大図である。なお、この実施例2の説明にお
いて、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には
同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この
実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違している
が、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図4において、この実施例2の水分付与装置Wは、前記
片面記録シートSのトナー像形成面Saに水分を付与す
るように配置されている。また、実施例2の回転中空パ
イプ6は、前記トナー像形成面Saに接触するように配
置されており、前記回転中空パイプ6と弾性回転部材7
とから前記トナー像形成面Saのシート搬送方向前端部
の反イメージカールを矯正する反イメージカール矯正部
材Rc′が構成される。
【0035】(実施例2の作用)図4において、トナー
像形成面Saにトナー像が定着された片面記録シートS
は、前記反転路SH3に搬送されている途中、前記水分付
与装置Wにより前記トナー像形成面Saに水分が付与さ
れる。このため、前記記録シートSは、低含水の状態と
比べて柔らかくなる。したがって、前記水分を付与した
片面記録シートSを反イメージカール矯正部材Rc′の
回転中空パイプ6および弾性回転部材7の間を通過した
際、前記片面記録シートSのシート搬送方向前端部の反
イメージカールの矯正効果が大きくなる。前記片面記録
シートSは、シート搬送方向前端部の反イメージカール
(中間転写ベルトBの表面に沿ったカール)が矯正され
ているので、前記2次転写領域Q4に再送されても前記
中間転写ベルトBに巻き付かない。
【0036】(実施例2の試験例)前記実施例2の試験
例は、前記反イメージカール矯正部材Rc′の回転中空
パイプ6を前記片面記録シートのトナー像形成面Saに
接触するように配置した。前記実施例2の試験例の条件
および測定方法は、前記実施例1の試験例と同様であ
る。その結果は表2に示す。 (実施例2の比較例1)比較例1は、前記前記実施例1
の比較例1と同様の条件および用紙端浮き上がり量の測
定方法で、前記片面記録シートSに水分を付与せずに反
イメージカール矯正のみを行った。その結果は表2に示
す。
【0037】表2は前記実施例2の試験例および比較例
1の結果を示す表である。
【表2】 表2において、画像面積率0%,100%,200%,
300%および「−」符号の付いた数字は、前記表1と
同様の意味である。表2において、片面記録シートSに
トナーが付着していない画像面積率0%の場合、試験例
の用紙端浮き上がり量は、比較例1の用紙端浮き上がり
量よりわずかに大きかった。一般に、記録シートのトナ
ーの付着していないシート搬送方向両端部に発生する反
イメージカールを矯正するとき、記録シートはイメージ
カールを付けられるので、前記記録シートのシート搬送
方向中央部のトナーが付着している部分に発生するイメ
ージカールは強められて大きくなる。このため、前記シ
ート搬送方向前端部の反イメージカールを矯正すると
き、前記シート搬送方向中央部のイメージカールが小さ
くなるようにする方が望ましい。表2に示すように、前
記画像面積率0%の場合、試験例の用紙端浮き上がり量
は、比較例1の用紙端浮き上がり量よりわずかに大きか
ったが、片面記録シートSにトナーが付着している画像
面積率100%,200%,300%の場合には、前記
試験例の用紙浮き上がり量は、前記比較例1の用紙浮き
上がり量より小さい。すなわち、実施例2の試験例で
は、前記シート搬送方向前端部の反イメージカールを矯
正するとき、前記シート搬送方向中央部のイメージカー
ルを小さくすることができる。
【0038】(実施例3)図5は本発明の実施例3の画
像形成装置の全体説明図である。図6は前記図5の要部
拡大図である。なお、この実施例3の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。図5、図6
において、この実施例3の弾性回転部材7の弾性層11
は、スポンジで形成されており、前記弾性回転部材7の
下側の部分は、水貯溜用容器12内の水に浸されてい
る。弾性回転部材7および回転中空パイプ6の間を通過
する片面記録シートSのトナー像形成面Saに水分を付
与するとともに前記弾性回転部材7および回転中空パイ
プ6に挟圧されてイメージカールが矯正されるようにな
っている。なお、前記弾性回転部材7と回転中空パイプ
6とから実施例3のイメージカール矯正部材Rcを構成
し、前記弾性回転部材7と前記水貯溜用容器12とから
水分供給装置Wsを構成する。前記イメージカール矯正
部材Rcと水分供給装置Wsとからこの実施例3の水分付
与装置W′を構成する。この実施例3においても、前記
実施例1と同様の作用を奏する。また、この実施例3で
は、イメージカール矯正部材Rcの弾性回転部材2が水
分供給装置Wsの一部も兼ねているので、部品数が少な
くて済む。
【0039】(実施例4)図7は本発明の実施例4の画
像形成装置に備えられた水分付与装置の要部拡大説明図
である。なお、この実施例4の説明において、前記実施
例3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。この実施例4は、下
記の点で前記実施例3と相違しているが、他の点では前
記実施例3と同様に構成されている。図7において、こ
の実施例4の水貯溜用容器12′には、液面計12a′
が設けられており、前記液面計12a′により前記水貯
溜用容器12′内の水の減少量がわかるようになってい
る。この実施例4においても前記実施例3と同様の作用
を奏する。
【0040】(実施例5)図8は本発明の実施例5の画
像形成装置に使用される水分付与装置の説明図で、図8
Aは前記水分付与装置の概略説明図、図8Bは前記水分
付与装置に備えられた弾性回転部材の説明図、図8Cは
前記弾性回転部材の端部の縦断面図である。なお、この
実施例5の説明において、前記実施例2の構成要素に対
応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。この実施例5は、下記の点で前記実施例
2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に
構成されている。
【0041】図8Aにおいて、この実施例5の水分付与
装置W′の水分供給装置Wsは、水貯溜用容器14を有
しており、前記水貯溜用容器14は、液面計14aと、
前記反イメージカール矯正部材Rc′の弾性回転部材
7′に水を供給するための水供給管14bとが設けられ
ている。前記水供給管14bには流量調節弁16が設け
られている。
【0042】図8B、図8Cにおいて、実施例5の水分
付与装置W′の反イメージカール矯正部材Rc′の弾性
回転部材7′は、軸部材17を有している。前記軸部材
17は、前記水供給管14b(図8C参照)と連結して
おり、前記画像形成装置本体U2内の2次転写スライド
フレームFsに固定されている。図8Cにおいて、前記
軸部材17の両端には、回転円筒部材18(片側のみ図
示)が配置されている。前記回転円筒部材18の外端部
にはべアリング19が嵌合して固定されており、前記回
転円筒部材18は、前記べアリング19を介して前記軸
部材17に対して回転可能に支持されている。前記軸部
材17の円筒壁には、内側の水を外周側に供給するため
の複数の水供給孔17aが形成されている。
【0043】前記軸部材17の外周には、内側含水層2
1、前記内側含水層21の外周には円筒部材22が、そ
れぞれ配置されている。前記円筒部材22の両端(片側
のみ図示)には前記回転円筒部材18の内端部が嵌合し
て固定されている。前記円筒部材22には、複数の水供
給孔22aが形成されており、前記円筒部材22の外周
面には弾性を有する外側含水層23が設けられている。
前記内側含水層21からしみ出た水は、円筒部材22の
複数の水供給孔22aを経て前記外側含水層23に供給
されるようになっている。前記外側含水層23の表面
は、浸透性の被覆層24により被覆されており、前記回
転中空パイプ6の押圧力により、前記外側含水層23の
水が前記被覆層24の表面にしみ出るようになってい
る。
【0044】この実施例5においても、前記片面記録シ
ートSが前記弾性回転部材7′と回転中空パイプ6との
間を通過する際、前記片面記録シートSのトナー像形成
面Saに水分が付与されて柔らかくなり、前記弾性回転
部材7および回転中空パイプ6に挟圧されて片面記録シ
ートSの搬送方向前端部の反イメージカールが矯正され
る。
【0045】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することな
く、種々設計変更を行うことが可能である。本発明の変
更例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例において、水分付与装置W,W′
は反送路SH3に配置した場合を例示したが、片面記録シ
ートSが通過するシート搬送路中のいずれかの位置に設
置することが可能である。 (H02)前記水分付与装置W,W′は、温湿度、片面記
録シートSの種類、厚さ、画像の密度等に応じて前記片
面記録シートSに対して離接可能な構成にして前記片面
記録シートSに水分を付与したり付与しなかったりする
ようにすることが可能である。 (H03)前記各実施例では、イメージカール矯正部材R
cまたは反イメージカール矯正Rc′を省略し、水分付与
装置W,W′によりカールした記録シートSに水分を付
与してカールの大きさを小さくすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】前述の本発明の画像形成装置は下記の効
果を奏することができる。 (E01)記録シートのカールの矯正を容易に行えるよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全
体説明図である。
【図2】 図2は前記図1の要部拡大説明図である。
【図3】 図3は記録シートへ水分付与した場合のイメ
ージカール矯正効果を調べるために行われた試験の説明
図である。
【図4】 図4は実施例2の画像形成装置の要部拡大図
である。
【図5】 図5は本発明の実施例3の画像形成装置の全
体説明図である。
【図6】 図6は前記図5の要部拡大図である。
【図7】 図7は本発明の実施例4の画像形成装置に備
えられた水分付与装置の要部拡大説明図である。
【図8】 図8は本発明の実施例5の画像形成装置に使
用される水分付与装置の説明図で、図8Aは前記水分付
与装置の概略説明図、図8Bは前記水分付与装置に備え
られた弾性回転部材の説明図、図8Cは前記弾性回転部
材の端部の縦断面図である。
【図9】 図9は従来の画像形成装置の要部拡大図であ
る。
【図10】 図10は記録シートに発生するカールの説
明図で、図10Aは定着装置を記録シートが通過する場
合の説明図、図10Bは前記定着装置を記録シートが通
過した後前記記録シートのトナー像形成面が内向きにカ
ールした状態を示す図、図10Cは前記トナー像形成面
が内向きにカールした状態の記録シートが2次転写領域
に再送されたときの状態を示す図である。
【符号の説明】
F…定着装置、PRk,PRy,PRm,PRc…像担持
体、Q1k、Q1y、Q1m、Q1c…潜像書込位置、Q2k,Q
2y,Q2m,Q2c…現像領域、Q4…シート転写領域、Q5
…定着領域、Q6…カール矯正領域、Rc;Rc′…カー
ル矯正部材、S…記録シート、SH…シート搬送路、SH
4…再送路、T2…シート転写器、TR1…シート収容トレ
イ、TR2…シート排出トレイ、W;W′…水分付与装
置、Ws…水分供給装置、(DK,DY,DM,DC)…現
像器、(PRk+Dk,PRy+Dy,PRm+Dm,PRc
+Dc)…未定着トナー像形成装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件(A01)〜(A05)を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置、(A01)回転移動する
    表面に沿って設定された潜像書込位置において静電潜像
    が形成される像担持体と前記像担持体表面に沿って設定
    された現像領域において前記静電潜像を所定の色のトナ
    ー像に現像する現像器とを有する未定着トナー像形成装
    置、(A02)前記未定着トナー像を記録シートに転写す
    るシート転写領域に配置され、前記シート転写領域を通
    過する記録シートに前記未定着トナー像を転写するシー
    ト転写器、(A03)記録シートに転写された未定着トナ
    ー像を定着する定着領域に配置され、前記定着領域を通
    過する記録シート上の未定着トナー像を定着する定着装
    置、(A04)シート収容トレイに収容された記録シート
    を前記シート転写領域、定着領域、およびシート排出ト
    レイに順次搬送するシート搬送路、(A05)前記シート
    搬送路を搬送される記録シートに水分を付与する水分付
    与装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471925B2 (en) 2006-04-13 2008-12-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Sheet processing apparatus and image forming system
JP2016128345A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 コニカミノルタ株式会社 用紙処理装置及び画像形成システム

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US7471925B2 (en) 2006-04-13 2008-12-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Sheet processing apparatus and image forming system
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