JP2000216952A - 画像走査装置 - Google Patents

画像走査装置

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JP2000216952A
JP2000216952A JP11015124A JP1512499A JP2000216952A JP 2000216952 A JP2000216952 A JP 2000216952A JP 11015124 A JP11015124 A JP 11015124A JP 1512499 A JP1512499 A JP 1512499A JP 2000216952 A JP2000216952 A JP 2000216952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿台と載置される原稿の規準位置となる規
準板との間に、規準板の変形や歪等による部分的な浮き
や、隙間が形成され、原稿が介入されたり、異物の混入
等による不具合を解消する。 【解決手段】 画像を光学的に読取るために透明な原稿
台22は、支持フレーム34の凹部35に位置決めされ
ており、原稿の載置位置を決める規準板30を取付ける
ために、支持フレーム34の取付け面に台座37を介し
てビス33にて固定している。規準板30は、画像読取
装置を構成する外装の一部のキャビネット36と一体化
されており、一体成型されることで規準板30の成型時
にひずみや変形、さらにゆがみ等を生じることなく形成
でき、よって支持フレームに規準板30を取付けた時に
規準板30と原稿台22との間に、規準板30の変形や
ゆがみや等による部分的な浮きや隙間が生じるのを防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明な載置台、つま
り原稿台(透明プラテン)上の原稿に対して、その画像
を光学的に所望の位置に結像させてなる画像走査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、原稿の画像データ、他
の装置から入力されてくる画像データ等を目視できる状
態に可視像化し、これをハードコピーとして出力するよ
にしている。この画像形成装置は、例えばアナログ複写
機であれば、像担持体である光導電層を備え均一帯電さ
れた感光体上に結像するための走査光学系を備えてなる
画像走査装置が設けられている。
【0003】また、デジタル複写機によれば、主にガラ
ス等の透明な部材で構成される原稿台面上に置かれた原
稿に対して、これを光源から発せられる光で光走査し、
得られた反射光を読取素子であるCCD等の光電変換素
子(読取素子)の受光部に結像し読取るための走査光学
系が設けられている。
【0004】上述したような画像走査装置は、一般的に
はスキャナと称されており、原稿と一部の光学系を相対
的に移動させて所望の位置に1ライン毎に結像するよう
にしている。そのため、原稿台上に原稿を静止させた状
態で、光学系を移動走査させて画像を所望の位置、例え
ば感光体や読取素子(CCD)に順次結像させるように
している。また、上記光学系を静止させて、原稿台上の
原稿を決められた速度で移動、つまり搬送することで、
上述した所望の位置に順次結像するようにしている。こ
れは、原稿と光学系を相対的に移動させて画像を順次走
査するものであり、静止した原稿の画像を一度に所望の
位置に全体を露光、つまり結像するようなものもある。
【0005】上述したように画像走査装置にて、原稿の
画像を結像させることで、感光体上にはその画像に応じ
た静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置にて可
視像化され、これがシート等に転写され排出処理される
ことでハードコピーを得ることができる。
【0006】このような画像形成装置は、上述したよう
に電子写真方式によるアナログやデジタル複写機に限ら
れることなく、例えばパーソナルコンピュータや、ワー
ドプロセッサ等の情報処理装置にて作成された画像デー
タを目視できるように再生し、これをハードコピーとし
て出力するプリンタ、例えばレーザプリンタや、インク
ジェットプリンタ、サーマルプリンタ等が存在する。
【0007】上述したように画像形成装置は、ユーザが
所望する再生画像を提供できるように構成されている。
これに対して、画像形成装置等に画像データを入力する
ための装置としては、上述したように透明なガラス等に
て形成された載置台、つまり原稿台に原稿を載置し、こ
の載置された原稿の画像を画像走査装置を介して提供す
る。この場合、画像形成装置にて再生できるように画像
処理等が行われ、これが感光体上に投影される。
【0008】上述した画像走査装置は、デジタル複写
機、ファクシミリ等に常設されており、またパーソナル
コンピュータ等においてや、スキャナとしてデータ等の
通信を行う回線等を介して接続され、所望の画像を読取
り、画像編集処理されるようになっている。
【0009】そこで、従来のスキャナ、つまり画像走査
装置は、図4にて簡単にその構造の一部を説明すれば、
透明な原稿台22に載置される原稿の画像を所望の位置
に結像させて、最終的に画像を読取るために、走査光学
系23が設けられている。走査光学系23は、原稿台2
2を照明する露光ランプ24、原稿からの反射光、つま
り画像光を適宜反射し目的の位置(所望位置)であるC
CD等の読取素子29へと導くための反射ミラー25,
26,27及び、上記読取素子29の受光面(読取面)
へと反射光を結像させる結像レンズ28を備えて構成さ
れている。
【0010】露光ランプ24及び反射ミラー25と同一
の第1支持体に支持され、反射ミラー26及び27は他
の第2支持体に支持され、第1及び第2支持体を原稿台
22に沿って平行に走行させると同時に、第2の支持体
の走行速度V2を、第2の走行速度V1の1/2にして
走行させることで、原稿台22上の原稿の画像を順次結
像されて走査ライン毎に読取るようにしている。
【0011】また、走査光学系23は、図示する位置て
停止させた状態で、原稿台22上に原稿を決められた速
度で搬送することで、原稿の画像が順次読取素子29の
受光面に結像されることにもなる。
【0012】上記原稿台22には、原稿を決められた位
置に載置、特に原稿の先端を規制して載置するための規
準板が設けられたいる。例えば図8に示すように透明な
原稿台22の一先端部分を覆うように規準板60が設け
ら、その規準板60に原稿の一端縁を揃えるようにして
載置する。また、規準板60には原稿サイズを示す刻印
が一部に設けられており、原稿の一端縁(一辺)を規準
板60に沿わせて載置する。
【0013】ここで、従来による原稿台22の取付け構
造においては、図8に示すように、原稿台22を支持フ
レーム61上に支持するようにし、そのフレーム61に
規準板60を支持フレーム61と挟むようにして原稿台
22を支持固定するようにしている。図において、支持
フレーム61には、原稿台22を支持する凹部62と、
規準板60の一部を支持する段部(支持面)63を有
し、その段部63に台座64を介してビス65等にて規
準板60を固定し、その規準板60とフレーム61の凹
部62とで間で挟持するようにして支持している。
【0014】このようにして原稿台22が取付けられ、
その原稿台22の下部に位置する走査光学系23にて原
稿台22上の原稿の画像が光学的に走査され、所望の位
置に結像される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ような構造による原稿台の取付け構造によれば、規準板
を原稿台の上部から覆うようにして取付けるため、規準
板60と原稿台22との間に隙間が生じ、原稿がその隙
間に入り込み、画像の走査後に、原稿台より原稿を除去
する時に原稿の一部が破れたり、原稿の除去が不可能に
なる等の不具合が生じる。
【0016】つまり、図8に示すように規準板60が樹
脂にて形成される場合、ほぼ平板形状で成型されている
ことから、成型時にねじれや歪み等にて変形し、そのま
ま取付けることで、規準板60と原稿台22との間に、
ねじれや変形による大きな隙間や浮きが部分的に生じる
ことがある。そして、露光ランプ等の熱により塑性変形
しやすく、さらに上述した隙間等が顕著になる。よっ
て、隙間にて原稿が介在され、上述した不具合が生じ
る。さらに、原稿だけでなく、ゴミが入り、走査光学系
の光学的な走査に影響を与えたり、ゴムが読取光路に入
り込むことで、読取画像が歪み等の読取不良が生じる原
因を作り出す。
【0017】なお、符号66は、画像読取装置の外装で
あり、通常規準板30とは別体で形成され、フレーム6
1に側面からビス67等にて固定されている。
【0018】また、図9に示すように、原稿台22を支
持フレーム61の凹部62に載置し、その上部から規準
板60を覆い、台座64を介して支持フレーム61の支
持面63にビス65にて固定することで、規準板60の
変形やねじれ等を吸収して取付けるようにしている。し
かし、原稿台22と規準板60との間には隙間Dが形成
される。その隙間Dに原稿が介入されと、上述したよう
な不具合が生じる。
【0019】これは、図9において、取付け誤差や台座
64の関係から、上述した隙間Dが生じる。つまり、台
座64の支持フレーム61の支持面63とが平行、つま
り通常は水平状態であるため、上述した誤差や規準板6
0の変形等を吸収して隙間D等を無くすことはできな
い。また、台座64の誤差等により、全体に隙間Dが形
成され、また逆に原稿台22の両端部のみ規準板60が
強く圧接され、中央部分が大きく上方向に湾曲し、大き
な隙間Dが形成される。
【0020】さらに、上述したように、規準板60が樹
脂成型される場合、ねじれや、反り等にて上述した隙間
Dがさらに顕著になる。よって、上述したように原稿が
介在される不具合や、ゴミ等の混入による不具合を解消
することができなくなる。
【0021】本発明は、上述したような不具合、つまり
原稿台と規準板との浮き、特に隙間をできるだけ軽減
し、原稿等が介在されないように規準板を取付けてなる
画像走査装置を提供することを目的とする。
【0022】また、本発明の目的は規準板を成型する時
にねじれや歪みを生じないようにし、これによる上述し
た原稿台との間の浮きを防止してなる画像走査装置を提
供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための請求項1記載の本発明による画像走査装置は、原
稿台上の原稿を光学的に走査し、その画像を所望の位置
に結像する光学系を備えてなる画像走査装置において、
上記原稿台に原稿の規準位置を示す規準板を、原稿台上
より覆うようにして取付けられ、該規準板は画像走査装
置の一部の外装を形成するキャビネットと一体化されて
いることを特徴とする。
【0024】このような構成によれば、規準板が画像走
査装置の一部の外装であるキャビネットとが一体化され
ているため、規準板が樹脂成型されるような場合、一体
成型等にて規準板自身の強度アップとなる。つまり、形
成時にねじれや変形等が生じることが軽減され、よって
原稿台との浮きや隙間が抑制される。さらに、原稿を走
査する時の輻射熱等にて塑性変形されることも少なくな
る。さらに、組み立て作業において、変形等が生じない
分、取付け精度が上がり、また図8に示す従来のように
別途キャビネットを取付ける作業を省け、外装である一
部のキャビネットの取付けが同時に行われ作業性が上が
る。
【0025】次に上述した構成と特徴とする画像走査装
置において、請求項2記載の発明によれば、上記キャビ
ネットは、上記規準板の平面部分と直交する方向の垂直
の外装であることを特徴とする。つまり、規準板に一体
化させるキャビネットは、規準板と直交する垂直の外装
であるため、一体成型において水平状態に設けられる規
準板の補強がさらに向上する。つまり、樹脂成型する場
合、キャビネットが補強材として作用するため、ねじれ
や変形等が生じることなく、原稿台の面に水平状態で精
度よく形成できる。これにより、さらに原稿台との間に
隙間や浮き等を生じるの防止する効果が増す。
【0026】また、本発明の上述した目的を達成するた
めの請求項3記載の画像走査装置は、原稿台上の原稿を
光学的に走査し、その画像を所望の位置に結像する光学
系を備えてなる画像走査装置において、上記原稿台に原
稿の規準位置を示す規準板を、支持された原稿台の上部
より支持フレームの取付け面に固定する時に、該規準板
が上記原稿台面側に湾曲し撓むように固定するための取
付け部材を設け、該取付け部材と上記取付け面とが傾斜
状態で一致するようにしたことを特徴とする。
【0027】つまり、図2に示すように原稿台22の上
部より覆うようにして支持フレーム34の取付け面34
a上にビス33等にて規準板30が取付けられる。この
取付け時に、規準板30と支持フレーム34との間に取
付け部材37が設けられ、この取付け部材37の支持フ
レーム34の取付け面34aと対向する面同士におい
て、互いに傾斜するように取付けるようにするため、規
準板30が原稿台22側に湾曲するように撓み、原稿台
22との間に隙間等が形成されないよに取付けが可能と
なる。そのため、規準板30の成型時に歪みやねじれ、
変形等が多少生じていても、これらを吸収するようにし
て規準板が原稿台に対して取付けられ、隙間や浮き等を
防止できるようになる。これにより、規準板30の設計
精度が要求されず、製造コスト等が大幅に低減できる。
【0028】しかも、走査時の露光ランプ等の輻射熱等
にて塑性変形することもない。つまり、規準板は湾曲す
るようにして撓み、原稿台に圧接するようにして付勢さ
れるため、輻射熱等にて変形することなく、良好に付勢
されその変形が吸収される。
【0029】上述した構成を特徴とする画像走査装置に
おいて、請求項4記載の発明によれば、上記取付け部材
は、上記規準板に一体的に設けられる取付け用の台座で
あり、その台座に支持フレームの取付け面に対して傾斜
した傾斜面が設けられていることを特徴とする。このよ
うな構成とすれば、取付け部材である台座を規準板に一
体的に設けることで取付けのための台座の位置精度等を
上げることができ、また同時に傾斜面を台座に設けるこ
とで、規準板の取付け精度を上げ、さらに上述したよう
に規準板を良好に原稿台側へと湾曲させることができ
る。
【0030】また、上述した構成を特徴とする画像走査
装置において、請求項5記載の発明によれば、上記規準
板は、画像走査装置の外装の一部を形成し、該規準板の
平面部と直交する方向の垂直の外装であることを特徴と
する。このように、規準板を画像走査装置の外装の一部
を構成するキャビネットと一体化することで、規準板の
成型時にねじれや変形等を極力なくすと同時に、規準板
を取付けた状態において、原稿台との間に生じる部分的
な浮きや隙間を無くす効果を助長できる。
【0031】また、上述した構成を特徴とする画像走査
装置において、請求項6記載の発明によれば上記取付け
部材の台座に形成される傾斜面は、その傾斜角度を上記
規準板が原稿台側に撓み当接する時の押し圧力が10g
/cm〜50g/cmの範囲になるように設定される。
このような圧力設定とすることで、原稿台と規準板との
間に原稿が介入される効果が増す。また、走査時の輻射
熱により原稿台等が膨張することで、原稿台の破損、さ
らに規準板自体の破損や変形等が生じるのを防止でき
る。
【0032】上述した請求項1又は3記載の画像走査装
置において、請求項7記載の発明によれば、上記画像走
査装置は原稿を搬送しながら順次所望の位置に結像して
いくものであって、上記規準板は結像後の原稿を原稿台
より剥がす機能を備えるすくい上げ部材であり、その規
準板の端縁に傾斜部を設けたことを特徴とする。つま
り、原稿を搬送しながら画像を走査する場合、上記規準
板がすくい上げ部材として機能する。この場合、すくい
上げ部材としては、原稿の走査後に原稿台より剥がすた
めに、原稿台との間に隙間や浮きが生じることは搬送の
妨げや、原稿の破損ともなる。しかし、すくい上げ部材
は原稿台と良好に接するように設けることができるた
め、搬送しながら原稿を走査する場合には特にその効果
を発揮できる。しかも、すくい上げ部材には、その端縁
に傾斜面を形成することで、原稿のすくい上げ効果が増
し、原稿の搬送不良を解消する効果が助長される。
【0033】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明における
画像走査装置における原稿台及び規準板の取付け状態を
示す側面図であり、図2はその取付け状態を説明するた
めの図1において右側から目視した状態を示す図であ
る。また、図3は本発明における画像走査装置の外観を
示す各部の展開状態を示す斜視図であり、図4は本発明
における画像走査装置を備えてなるデジタル複写機の内
部構造を示す構成図である。
【0034】まず、図4を参照して画像形成装置である
デジタル複写機に備わる本発明の画像走査装置について
説明する。この図4には、本発明における画像走査装置
として画像を読取るスキャナを備えたデジタル複写機を
示しているが、スキャナ単体で設けられることもある。
またファクシミリ装置においても同様にスキャナが常設
されている。また、パーソナルコンピュータにおいて
は、通信ケーブル等を介して接続され、読取指令に基づ
いてスキャナ側では原稿の画像の読取りを行い、その読
取った画像データをパーソナルコンピュータへと送るよ
うになっている。
【0035】そこで、デジタル複写機1本体は、上部に
本発明にかかる画像走査装置である画像読取装置2を備
え、その下部に画像読取装置2にて読取られた画像デー
タを、ハードコピーとして再現するための画像形成部3
を備えている。
【0036】画像形成部3は、中央に矢印方向に回転さ
れる像担持体であるドラム形状の感光体4の周囲に画像
形成を行うための複数のプロセス手段が対向配置されて
いる。最初に、感光体4を均一に帯電する帯電器5、レ
ーザ照射装置6からの画像データに応じた光像を照射す
る露光位置7、光像に応じて形成された静電潜像を可視
像化する現像装置8、現像像(一般にはトナー像)を適
宜搬送されてくるシートPに転写する転写器9、転写後
に残留するトナーを除去し感光体を再使用するためのク
リーニング装置10等が、説明した順序で設けられてい
る。
【0037】上記シートPは、下部の給紙手段11を構
成する給紙カセット12内に多数収容されており、最上
部より1枚ずつ給紙され、転写器9の手前に配置された
レジストローラ13に送られる。このシートPは、一旦
レジストローラ13で停止され、上記感光体4の回転に
合わせてレジストローラ13にて、転写器9と感光体4
と対向する転写位置へと搬送制御される。転写位置へと
送り込まれたシートPは、転写器9の作用にて感光体4
に形成されたトナー像が転写され、感光体4より剥離さ
れた後、転写されたトナー像を加熱定着するための定着
装置14へと送られる。
【0038】定着装置14は、ヒートローラ及び加圧ロ
ーラとからなり、シートPを挟持して搬送する時に、ヒ
ートローラの熱にてトナーを溶融し、圧力によりシート
Pに融着させて定着を行う。定着装置14を通過するシ
ートPは、画像データに応じた再生画像を表面に形成さ
れ、排紙ローラ15を介して画像形成装置の外部に位置
する排出部16への排紙処理される。
【0039】そこで、上述した画像形成装置1のレーザ
照射装置6へと画像データを送るための本発明にかかる
画像読取装置2の構成について以下に説明する。
【0040】画像読取装置2は、画像形成装置1の上部
に設けられ、開閉可能な原稿カバー20が最上部に設け
られている。この原稿カバー20は、画像読取装置2上
部の透明ガラス等からなる原稿の載置部を構成する原稿
台22に対応して開閉されるもので、その一側端部が、
画像読取装置2上部本体側に軸支されている。
【0041】原稿カバー20は、樹脂等にて形成された
外装に、原稿台22と対向する面側に白色の押圧シート
を設けており、該押圧シートは、例えばスポンジ部材か
らなる押圧部材21に貼り付けられている。従って、原
稿カバー20を閉じることで、原稿台22上に載置され
た原稿を原稿台22面へと押圧部材21の作用により押
圧し、密着させることができる。
【0042】また、原稿台22の下部の画像読取装置2
本体内には、載置された原稿の画像を読取るための走査
光学系23が設けられている。この走査光学系23は、
周知の通りであり原稿に光照射する露光ランプ24、原
稿からの反射光を本発明にかかる読取手段であるCCD
29へと導くための複数の反射ミラー25〜27、及び
反射光をCCD29の受光面に結像するための結像レン
ズ28を備えている。
【0043】特に走査光学系23は、載置された原稿を
光学的に走査するための走査手段を有し、この走査手段
は、第1走査部材に上記露光ランプ24及び反射ミラー
25支持し、該第1走査部材の走査速度の1/2の速度
で駆動走査される第2走査部材に1組の反射ミラー2
6,27を支持する構成となっている。そして、これら
第1及び第2走査部材を、例えば図4において右側に走
行させることで、原稿台22上の原稿からの反射光を反
射ミラー25〜27に反射し、結像レンズ28を介して
CCD29の受光面に1ライン(主走査方向)毎に結像
させて、画像を1ライン毎に読取っていく。
【0044】CCD29は、周知の通り、多数の読取素
子が読取ライン方向に並設されており、その受光面に上
記原稿からの反射光を結像するために結像レンズ28が
光路中に配置されている。CCD29の各読取素子(セ
ル)に受光された像は、その光量に応じた電気信号(ア
ナログ信号)に変換出力され、その信号をデジタル信号
に変換することで読取データとして出力される。この読
取データ(画像データ)は、さらに必要に応じて画像形
成装置にて再生出力でいるデータに処理され、画像デー
タとして、上述したレーザ照射装置6へと送られる。
【0045】(本発明の第1の実施形態)以下に本発明
における画像読取装置2を構成する原稿台22の取付け
構造についての第1の実施形態を図1を参照して説明す
る。
【0046】また、図4に示す画像走査装置である画像
読取装置2は、原稿台22上の原稿の画像を目的の位
置、つまりCCD29の受光面に結像させるように走査
光学系23が設けられている。このような構成ではな
く、アナログ複写機においては、原稿台22上の原稿の
画像を直接感光体4の露光位置7へと露光するように走
査光学系23が設けられる。本発明はこのような画像走
査装置においても同様にして実施されるもので、以下の
説明においては図4に示す画像読取装置2を例に説明す
ることにする。
【0047】画像読取装置2は、図3に示すように原稿
台22の先端(図においては左上側)、特に載置する原
稿の一端縁(一辺)を揃えるための読取開始の規準位置
となる規準板30が上部から覆われるように設けられて
いる。また、これとは反対側の後端においては、原稿の
読取の最終部となるように、原稿の読取領域を決める後
端押さ板31が、原稿台22の上部から覆われるように
設けられている。
【0048】上記規準板30の上面には、原稿の載置位
置を、特に原稿サイズに応じて載置される規準位置を示
す指標が印刷等にて刻印されている。この刻印された指
標を目印に、オペレータは読取るための原稿のサイズに
合わせて原稿を正規の位置に簡単に載置することができ
る。この例では、矢印マークで示す指標が、上部に設け
られており、原稿の一角(コーナ)を一致させ、その角
に対応する一端縁を規準板30に沿わせて載置されるよ
うになる。これは片側規準による画像の読取りであり、
これに限らずセンタを中心にて規制して載置するように
したセンタ規準によるものもある。この場合、上部に刻
印された矢印マークは、中央部に刻印される。
【0049】さらに、画像読取装置2の操作前面側にて
操作パネル32の一部の外装が同様に原稿台22の他の
一辺側の領域を規制するように原稿台22の上部より覆
うようにして設けられている。この操作パネル32と反
対側の奥側には、図示していないが、図4にて説明した
原稿カバー20が軸支され開閉可能に設けられている。
この操作パネル32は、デジタル複写機においては、コ
ピー枚数等を設定する10キー、倍率、コピー濃度、両
面コピー等の適宜のコピー条件の設定用キー、その必要
な枚数、倍率、濃度等の表示を行う表示部、さらにトラ
ブル状態を表示するような表示部が設けられている。
【0050】そこで、本発明による規準板30は、図に
示すように画像読取装置2の外装キャビネット36と一
体成型される構成であり、原稿台22の上部からビス3
3等にて図3では図示していない、図1に示す支持フレ
ーム34に固定される構成である。
【0051】その支持構造を図1を参照に説明すれば、
支持フレーム34は、原稿台22の一端部を位置決めし
て支持するための凹部35を設けている。この凹部35
に原稿台22が載置され支持される。また、原稿台22
の後端においても、同様に図示しない支持フレームに設
けられた凹部に載置され、位置決め支持される。
【0052】そして、原稿台22が支持フレーム34の
凹部35に載置された状態で、その上部より規準板30
が覆われ、ビス33にて支持フレーム34の上部の支持
面上にビス止めされ、原稿台22が支持フレーム34の
凹部35と規準板30とで挟まれた状態で固定される格
好となる。これは原稿台22の後端側についても同様で
ある。
【0053】ここで、本発明によれば、上記規準板30
は、先に説明したように画像読取装置2の外装を構成す
るキャビネットの一部を一体化、特に樹脂成型において
は一体成型されるように成っている。特に、図1及び図
3に示すように規準板30は、その平面(水平部分)に
対して垂直となったキャビネットの一部の外装36と一
体化されている。成型時等にひずみや変形、ねじれ等を
抑制される。つまり、強度面でも補強される。
【0054】よって、このように一部の外装36を一体
化、特に垂直部分を有するキャビネット36と一体化し
た規準板30を図1に示すように支持フレーム34にビ
ス止めし、原稿台22を固定支持するようにした場合、
原稿を揃える規準縁に変形やひずみ、さらにねじれ等が
生じることなく、原稿台22面に全域に良好に接し、部
分的な浮きや隙間が形成されることがなくなる。そのた
め、原稿を規準板30に揃える時に、その原稿が隙間や
浮き部分に入り込む不具合を解消できる。
【0055】また、本発明による規準板30は画像読取
装置2の外装と一体化されて形成されているため、強度
面でも補強されたことになる。また、規準板30の成型
時等においても、原稿の規制部分のひずみや変形等が極
力抑えることができる。そのため、ビス33にてビス固
定する時に生じる規準板30のねじれや変形を防止でき
る。また、規準板30と原稿台22との間に浮きや隙間
が生じるのを防止でき、上述したような不具合を解消で
きる。特に、規準板30等は露光ランプ24による輻射
熱等にて加熱されるが、その熱による塑性変形等を抑え
る効果も十分に期待できる。つまり、一体化されている
ことによる。
【0056】ここで、規準板30は、さらにその強度を
補強するためには、部分的に補強のリブ等を複数設ける
こともできる。特に、原稿台22を覆う領域を除き、そ
の他の部分てリブを設けるようにすればよい。
【0057】なお、図1において規準板30を支持フレ
ーム34の支持面34aにビス止めす場合、直接取付け
るようにしてもよいが、取付け精度等を向上するために
も、取付け部材である台座37を介して取付けるように
してもよい。この台座37は、例えば図3に示すように
原稿台22の幅方向における両端部、特に原稿台22よ
り外れた位置に設けられている。これにより、台座37
と支持フレーム34の支持面34aとの当接部分で規準
板30を取付けるため、規準板30の全域が支持フレー
ム34に当接して取付けられる時に、フレームの支持面
34aに応じた変形が生じることは解消される。
【0058】(本発明の第2の実施形態)以上説明した
第1の実施形態によれば、規準板30を画像読取装置2
を構成するための外装の一部のキャビネット36と一体
化して形成した例を示した。これにより、成型時による
歪や、ねじれ、変形を極力抑制でき、規準板30の取付
けにより、規準板30が原稿台22より部分的、あるい
は全体に隙間や浮きが生じるのを防止するようにしてい
る。
【0059】このようなものに限らず、規準板30の取
付けにより規準板30の原稿の揃える辺を原稿台22に
良好に密着させ、隙間や浮きをなくるようにする例を以
下に説明する。
【0060】図2は、本発明の第2の実施形態を説明す
るためのものであり、規準板30には支持フレーム34
に支持して取付けるための台座37が一体的に設けられ
ている。この台座37は、従来では支持フレーム34の
支持面34aと同様に平行、つまり水平状態に設けられ
ている。この点、本発明によれば、図に示すように支持
フレーム34の支持面34aに対向する面が傾斜するよ
うに傾斜面37aが設けられている。この傾斜方向は、
原稿台22側が上がるように傾斜角度θで傾斜されてい
る。
【0061】上記本発明にかかる基準板30を取付ける
ための台座37は、図2や図3に示すように原稿台22
の両端部よりさらに外れた位置(2点)に設けられてい
る。この台座37の形状としては、図3では断面が四角
の角柱形状となっているが、円柱形状であってもよい。
要は規準板30に対して図2に示す位置に突出するよう
に設けられていればよい。
【0062】そのため、図2(a)に示すように原稿台
22を支持フレーム34の凹部35に載置し、その上部
から台座37が一体成型された規準板30を原稿台22
の上部より覆う。そして、図2(b)に示すように台座
37の部分に固定用のビス37にて支持フレーム34の
支持面34aへとビス33にて固定する。この時、両端
部に設けられている台座37は、支持フレーム34の支
持面34aと対向する面が傾斜37aしているため、そ
の傾斜面37aが支持面34aと面同士が一致するよう
にビス固定される。
【0063】これにより、規準板30は内側、つまり傾
斜面に合わせて下向きに撓むようにして湾曲される。そ
のため、規準板30は原稿台22の面に密着するように
して取付けられる。従って、規準板30は成型時に変形
やひずむ等が生じていても、図2(b)に示すように原
稿台22に密着するようにして取付けられるため、原稿
台22との間に、図8に示した従来例のように隙間D
や、変形等による部分的な浮き等が形成されることがな
くなる。
【0064】なお、図2(b)においては、中央部のみ
原稿台22に密着するようにして示しているが、説明を
簡単にするために図示しただけであり、原稿台22全域
において良好に規準板30が接するようにして取付ける
ことができる。つまり、台座37の寸法等は、規準板3
0が原稿台22に接するように設定されている。これに
より、規準板30が取付けにより常に原稿台22面側に
働く付勢力にて、原稿台22面に良好に接することにな
る。
【0065】よって、規準板30の成型時によるひずみ
や、変形等に関係なく、原稿台22との間に隙間や、浮
きを極力なくして取付けることがでる。この浮きや、隙
間が形成されることによる不具合を抑制することができ
る。
【0066】以上説明したように、台座37に傾斜を設
けることで、該台座37の寸法誤差等においても、上述
した作用により吸収することができ、規準板30の設計
が容易に、かつ簡単になるため、コスト低減にも寄与で
きる。
【0067】なお、台座37は規準板30に一体的に成
型するようにしているが、別体にて構成することもでき
る。この場合、台座37に形成されている傾斜面37a
が逆にならないように、規準板30を支持フレーム34
の支持面34aに図2に示すように取付け固定できるよ
うに考慮すればよい。この場合、台座37は樹脂でな
く、弾性を有するゴム等にて形成するようにしてもよ
い。
【0068】上述したように台座37を傾斜させること
で、規準板30を原稿台22に密着させる方向に湾曲さ
せるようにて取付けることが可能となる。そのため、規
準板30を第1の実施形態において説明いたように外装
の一部を構成するキャビネット36と一体化することな
く、従来のように平板形状の規準板30単体で形成して
も本発明の目的を達成することができる。そのため、規
準板30が樹脂成型されるような場合には、当然その製
造等のコストが大幅に低減する。
【0069】上記台座37の傾斜面37aの角度、つま
り図2(a)に示したように傾斜面と水平線とで成す角
度θは、その角度が大きくなれば、その面を支持フレー
ム34の支持面34aに一致するように取付ければ、当
然規準板30の原稿台22面側へと湾曲し撓む作用力が
強くなる。また、角度θが小さい場合には、逆に規準板
30の原稿台22へと湾曲して撓む作用力が小さくな
る。
【0070】そのため、その角度θを適宜設定すること
で、さらに他の効果を規定できるとともに、本発明の目
的を達成する効果を期待できる。つまり、角度に応じて
規準板30と原稿台22との圧接する作用力が異なるこ
とによる。
【0071】図5を参照して、規準板30と原稿台22
との圧接状態、つまり規準板30の原稿台22への押し
圧力について説明する。図5に示すように、規準板30
が支持フレーム34に取付けられると原稿台22側に撓
み圧接される。そこで、その時の規準板30の原稿台2
2への最初の当接開始点cで押し圧力が最大となり、中
央部に向かうに従って徐々に小さくなる。従って両端部
の当接開始点cが最大になり下に湾曲した圧力分布とな
る。これは、規準板30が樹脂にて構成された場合であ
り、金属等の剛体(板金等)によれば、中央部の圧力が
最大になることもある。つまり、樹脂の場合には、その
変形度合いより接触点の圧力が一番大きく、ビス固定す
る部分より離れるほど圧力が減少する。
【0072】そこで、上述したように規準板30による
原稿台22の押し圧力を種々変える規準板30の浮きや
隙間による不具合等を実験した結果を以下に説明する。
この場合、押し圧力を変えるために、台座37の寸法
(原稿台側の寸法)等にて規準板30の圧接状態が変化
するものの、その寸法については一定とし、傾斜面の角
度θを種々変えて行った。
【0073】その結果、押し圧力が10g/cm〜50
g/cmの範囲内であれば原稿が規準板30と原稿台2
2との間に原稿が介在されることはなく、また露光ラン
プ24等の熱により変形したり、原稿台22が破損させ
るような不具合が生じることなく、良好な結果を得るこ
とができた。この場合、図5にて説明したように、規準
板30の押し圧力が全域、つまり原稿台22の幅方向
(基準板30の長手方向)において一定ではなく、中央
部が小さく両端部が大きくなる。
【0074】そのためにも、図6に示すように規準板3
0が原稿台22に当接する時の全域での圧力分布におい
て、全てが上述した押し圧力の範囲になるように台座3
7の傾斜面37aの角度θを設定するようにすればよ
い。例えば、特性グラフA又はCは、一部でその上述し
た範囲に設定されているが、このような場合には以下に
説明する不具合が生じる。そのため、Bに示す特性グラ
フBになるように台座37の傾斜面37aの角度状態を
設定すればよい。
【0075】上述したように押し圧力は上述した範囲内
であればよく、相当広い範囲であるため、台座37の傾
斜面37aの角度θとしても、広い範囲で設定可能にな
り、設計的が誤差をカバーでき、精度よく傾斜面37a
を形成する必要もなくなるため、その製造コストが上が
ることはない。
【0076】ここで、上述した押し圧力の範囲内を外れ
た場合の不具合について説明する。規準板30の原稿台
22への押し圧力が一部で10g/cm未満であれば、
原稿台22への規準板30の湾曲状態が小さく、原稿等
が介在されたり、ゴミ等が混入されることがある。この
場合、少なくとも原稿は図6に示すように最大の原稿読
取サイズの領域内で上述した圧力範囲を維持しておれば
よい。
【0077】また、押し圧が50g/cmを越えるよう
な場合には、規準板30の原稿台22への密着状態が良
好になるとしても、周囲の温度上昇、特に露光ランプ2
4による輻射熱により原稿台22の膨張等を吸収でき
ず、原稿台の破損を招く危険性がある。しかも、規準板
30自身も押し圧力が強い位置で、熱による塑性変形を
受けやすく反対方向の反り返る等の変形が生じ、それに
よる隙間が生じることがある。そのため、Aのようは圧
力特性の場合に、接触開始点cの部分での変形や、さら
に破損等が予測されるため、できれば全ての接触してい
る領域内でBで示すような圧力分布になるように設定す
る。
【0078】従って、上述したような範囲内になるよう
に規準板30による原稿台22への押し圧を設定し、そ
の範囲になるように台座37の傾斜面の角度θを設定す
ればよい。ここで、傾斜面37aの角度θは、台座37
による原稿台22側の寸法を一定にして設定している
が、当然逆に反対側の寸法を一定にし、原稿台22側を
種々変化させることでも角度が変わる。そのため、角度
θを適宜設定することは、台座37の一方の寸法(高
さ)を調整することであり、これはまた規準板30の材
質、その厚み、等にて多少変化するため、それぞれに適
した状態で調整することで、上述した効果を期待でき
る。
【0079】第2の実施形態に説明において、台座37
側に傾斜面37aを形成するようにして説明したが、支
持フレーム34側の支持面34a側を同様に傾斜させる
ようにし、台座37には傾斜面37aを設けることなく
平面、つまり水平状態で形成するようにしてもよい。こ
の場合、支持フレーム34の支持面34aの傾斜は、図
2において原稿台22側が下がりになるように形成す
る。これにより基準板30側の台座37の面が一致する
ようにビス33にて取付けることで、規準板30が下方
向に撓み湾曲されるようにして原稿台22側に当接され
る。
【0080】なお、この実施形態においては、規準板3
0を平板形状に形成する場合を例に説明したが、第1の
実施形態において説明したように、画像読取装置2の外
装の一部である垂直部分のキャビネット36を規準板3
0と一体成型するようにしておけば、成型時の規準板3
0のひずみや変形等をなくし、さらに原稿台22への密
着性を良好にすることが可能となる。従って、第1及び
第2の実施形態による組み合わせによりさらに優れた効
果を期待できる。
【0081】(本発明の他の実施形態)上述した第1及
び第2の実施形態によれば、原稿の画像を読取るため
に、原稿を決められた位置にオペレータが載置し、その
載置原稿に対して走査光学系23を用いて光学的に走査
して読取るようにしている。
【0082】このような画像読取りでなく、原稿を搬送
しながら読取るものもある。つまり、図4の画像読取装
置2において、走査光学系23を図に示す位置に固定し
ておき、露光ランプ24による照明位置、つまり読取位
置aに原稿を一定速度で搬送しながら画像を1ライン毎
に読取るようにしたものも周知である。また、画像読取
装置2に原稿の自動搬送装置を備え、その原稿の搬送時
に固定された光学系23にて画像をCCD29に結像さ
せることで読取りを行うことができる。
【0083】このように原稿を搬送しながら画像を読取
る場合、図3等に示す規準板30は、読取り後の原稿を
すくい上げる機能を兼ねことが必要となる。つまり、図
7に示すように原稿台22上には、原稿を自動的に搬送
するための搬送手段38を含む自動原稿送り装置が着脱
可能に設けられている。つまり、原稿を搬送しながら読
取る場合に装着される。あるいは、原稿を搬送し規準板
30に沿って停止させ、その状態で下部に設けられてい
る走査光学系23を走査して読取るようにした原稿自動
送り装置とすることもある。
【0084】図7において、原稿の搬送手段38は、図
示していないが1枚送りする給送手段、その給送手段に
て送られてくる原稿を原稿台22面へと案内するガイド
39、原稿の読取位置aに対向して設けられ搬送される
原稿を原稿台22面側へと密着するようにするために設
けられた白色板40等を備えて構成されている。この読
取位置aに対応して走査光学系23の露光ランプ24及
び反射ミラー25がその位置に停止されている。また、
図示していないが、図4に示す他の反射ミラー26,2
7についても、停止され、結像レンズ28を介してCC
D29の受光面に結像させるようにしている。
【0085】そして、矢印方向に搬送される原稿は、読
取位置aを通過後に、規準板30、ここでは原稿すくい
上げ部材30にて原稿台22面より剥がされるようにし
てすくい上げられ、図示しない原稿の排紙トレイへと送
り出される。そのための排出ローラ等が設けられてい
る。
【0086】このような構成において、搬送される原稿
は、その原稿が読取られた後、すくい上げ部材である規
準板30にて原稿台22より剥がされ、排出処理され
る。この時、規準板30と原稿台22との間に隙間が存
在すれば、その隙間に原稿が入り込み、原稿の搬送が阻
害され、詰まり、すなわちジャムが生じる。このジャム
により原稿が搬送されると、引っ掛かって折れ曲がり等
が生じたり、破れたりする。
【0087】このような不具合を解消するために、すく
い上げ部材30についても、第1及び第2の実施形態に
おいて説明したように取付けることで、解消できる。つ
まり、規準板であるすくい上げ部材30によれば、原稿
台22との間に隙間や浮き等を極力生じさせないように
しているため、搬送される原稿がその位置で引っ掛かり
ジャムする等の不具合を解消し、読取り後の原稿を確実
にすくい上げ、排出処理できる。
【0088】この時、図7に示すように、すくい上げ部
材30の端縁を、原稿が搬送される側から徐々に傾斜3
0aするように鋭角に形成する。このように傾斜面30
aを設けることで、原稿の引っ掛かり等を削減する効果
を助長できる。
【0089】従って、本発明によれば、原稿を規準位置
に載置した状態で読取る場合、原稿を搬送しながら読取
る場合においても、原稿が規準板30と原稿台22との
間に入り込み、破損やジャム等が生じるのを解消でき
る。また、原稿の搬送しながら読取るような場合、その
規準板であるすくい上げ部材30の端縁に傾斜面30a
を設けることで、原稿ジャムの発生を抑制できる。
【0090】以上各実施形態について説明したが、画像
読取装置2は、原稿の画像を読取素子であるCCD29
の受光面に結像するに走査し、その検討による画像を読
取るようにしている。このような装置に限らず、本発明
によれば、原稿の反射光を直接画像形成を行う感光体4
に結像するように走査する走査装置にも適用できること
は勿論である。さらに、原稿の画像を結像させるため
に、原稿を搬送するようにして行う場合にも、図7にて
説明した構成をそもまま用いることができる。
【0091】さらに、OHP等において、透明シートを
透明なプラテンに載置し、それを目的の位置、つまりス
クリーン等に投影するようなものにおいて、基準板30
を設けるような場合には、当然本発明を適用できること
は勿論である。つまり、透明なOHPシートを載置する
プラテンに載置領域を示す枠体等を設けるような場合、
その枠体とプラテンとの間にOHPシートが入り込むの
を防止する効果を当然期待できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像走査装置によ
れば、原稿を載置する原稿台と載置される原稿の規準位
置を示す規準板との間に形成される隙間や浮き等を極力
抑制し、原稿の引っ掛かりや、異物等が入り込むのを抑
制できる。
【0093】特に、規準板は画像読取装置の外装の一部
と一体化するようにして形成すれば、規準板のひずみや
変形等が生じにくく、その取付けにより原稿台面から浮
いたり、隙間が形成されるのを抑制できる。
【0094】また、規準板を取付けるための取付け用の
部材に傾斜面を設け規準板が原稿台面側に撓むようにし
ているため、原稿台への規準板の密着性を良くし、よっ
て隙間や部分的な浮きを防止できる。このようにした場
合、規準板の成型時のゆがみや、変形等に左右されずに
良好に原稿台に規準板を当接させることができ、隙間や
浮きにより生じる不具合を解消できる。特に、光学的な
走査時の輻射熱等にて規準板が変形するのを吸収するこ
とも可能となる。
【0095】さらに、規準板の取付け精度や、取付けの
部材の設計精度等を上げることなく、上述したように原
稿台への規準板の当接を良好に行えるため、製造コスト
等を大幅に軽減でき、また規準板と外装との一体化によ
り製造工程が簡略化され、そのコスト低減を合わせて行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための画像
走査装置である原稿読取装置を構成する原稿台と規準板
との取付け状態を示す側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を説明するための画像
走査装置である原稿読取装置を構成する原稿台と規準板
との取付け状態を説明する図1において右側から目視し
た状態を示すもので、(a)は組み立て前の展開状態
を、(b)は組み立て状態を示す図である。
【図3】本発明における画像読取装置の外観構成を示す
もので装置を構成する各構成要素を展開した状態を示す
斜視図である。
【図4】本発明の画像読取装置を備える画像形成装置の
一例としてデジタル複写機全体の概略構成を示す構成図
である。
【図5】本発明の第2の実施形態による規準板の原稿台
への押し圧力状態を説明するためのもので、特に押し圧
力の分布特性を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による規準板と原稿台
との圧接状態の分布特性を示すもので、良好なる圧接範
囲を説明するための特性図である。
【図7】画像読取装置において、原稿を搬送しながら読
取る方式による本発明を実施した例を説明するための図
である。
【図8】従来の画像読取装置における規準板と原稿台と
の取付け状態を示す側面図である。
【図9】従来の画像読取装置における規準板と原稿台と
の取付け状態を示すもので、(a)は組み立て前の展開
状態を、(b)は組み立て状態を示す図である。
【符号の説明】
2 画像読取装置 20 原稿カバー 22 原稿台 23 走査光学系 24 露光ランプ 25 反射ミラー 29 CCD(読取素子) 30 規準板(すくい上げ部材) 31 押さ板 33 固定用のビス 34 支持フレーム 34a 支持面 35 凹部 36 外装(キャビネット) 37 台座 37a 傾斜面 θ 傾斜角度 38 原稿搬送手段 39 ガイド 40 白色板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上の原稿を光学的に走査し、その
    画像を所望の位置に結像する光学系を備えてなる画像走
    査装置において、 上記原稿台に原稿の規準位置を示す規準板を、原稿台上
    より覆うようにして取付けられ、該規準板は画像走査装
    置の一部の外装を形成するキャビネットと一体化されて
    いることを特徴とする画像走査装置。
  2. 【請求項2】 上記キャビネットは、上記規準板の平面
    部分と直交する方向の垂直の外装であることを特徴とす
    る請求項1記載の画像走査装置。
  3. 【請求項3】 原稿台上の原稿を光学的に走査し、その
    画像を所望の位置に結像する光学系を備えてなる画像走
    査装置において、 上記原稿台に原稿の規準位置を示す規準板を、支持され
    た原稿台の上部より支持フレームの支持面に固定する時
    に、該規準板が上記原稿台面側に湾曲し撓むように固定
    するための取付け部材を設け、該取付け部材と上記支持
    面とが傾斜状態で一致するようにしたことを特徴とする
    画像走査装置。
  4. 【請求項4】 上記取付け部材は、上記規準板に一体的
    に設けられる取付け用の台座であり、その台座に支持フ
    レームの支持面に対して傾斜した傾斜面が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3記載の画像走査装置。
  5. 【請求項5】 上記規準板は、画像走査装置の外装の一
    部を形成し、該規準板の平面部と直交する方向の垂直の
    外装であることを特徴とする請求項3記載の画像走査装
    置。
  6. 【請求項6】 上記取付け部材の台座に形成される傾斜
    面は、その傾斜角度を上記規準板が原稿台側に撓み当接
    する時の押し圧力が10g/cm〜50g/cmの範囲
    になるように設定されていることを特徴とする請求項4
    記載の画像走査装置。
  7. 【請求項7】 上記画像走査装置は原稿を搬送しながら
    順次所望の位置に結像していくものであって、上記規準
    板は結像後の原稿を原稿台より剥がす機能を備えるすく
    い上げ部材であり、その規準板の端縁に傾斜部を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の画像走査装置。
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